【艦これ】熊野と北海道一周してくる 前編 

461: ◆q07nr6cDws 2014/07/03(木) 23:17:05.51 ID:TeOpm68l0

提督「寿司は美味しいか?」

熊野「ええ、とても美味しいですわ!特にこのえんがわというのが好きでしてよ」

提督「コリコリしてて美味しいよな」

熊野「提督は何が好きなんですの?」

提督「あわびとシャコ」

熊野「…どちらもここにはありませんでしたわ」

提督「バイキングではなかなか無いかもなー…」

熊野「あわびは貝と分かりますけれど、シャコってなんですの?」

提督「うーん…エビの仲間…だと思ってくれれば大丈夫なはず」

熊野「はっきりしないですわね…」

引用元: 【艦これ】熊野と北海道一周してくる 

 

462: ◆q07nr6cDws 2014/07/03(木) 23:19:54.02 ID:TeOpm68l0

提督「俺も詳しくは知らないんだ、でも確か甲殻類だしエビの仲間だ」

熊野「エビと似たような味がするんですの?」

提督「食べた感じは似てるけど味は結構違うよ、エビも好きだけどな」

熊野「機会があったら食べてみたいですわ」

提督「あんまり見ないから難しいかもなー、どこかで回転寿司あったら入ってみるか」

熊野「回転寿司…?」

提督「寿司食べるとこだよ」

熊野「回転してるんですの?」

提督「寿司が回転しながら流れてきて好きなの取って食べれるんだよ」

熊野「面白そうですわね」

463: ◆q07nr6cDws 2014/07/03(木) 23:21:39.37 ID:TeOpm68l0

提督「そうでもないぞ…まぁ車で移動してる最中にあるだろうから、その時入ろう」

熊野「楽しみが増えましたわ!」

提督「回転寿司の写真、赤城たちに送ったら面白いだろうなぁ…」

熊野「そんなことすると北海道だろうと加賀さんが爆撃してきますわよ…」

提督「おー怖い怖い…意外と二航戦も食べるの好きだよな」

熊野「蒼龍さんが食べ歩きしたいって話してましたわ」

提督「戦艦は燃料弾薬は使うけど食べるの好きっていうのあまり見ないせいか、空母が目立つな…」

熊野「大和さんくらいしか沢山食べる方居ませんものね」

提督「それ大和の前で言ったら泣いちゃうぞ」

464: ◆q07nr6cDws 2014/07/03(木) 23:23:32.11 ID:TeOpm68l0

提督「にしても本当に種類沢山あったな、サラダ13種類もあったし」

熊野「天ぷらとかパスタもありましたわ」

提督「飽きないようになってるんだなー…」

熊野「お寿司も握りたてがすぐ頂けましたわ」

提督「焼き魚、味噌汁、玉子焼きって日本の朝ごはん代表選手もしっかりあるしな」

熊野「部屋食とはまた違う良さがありますわね」

提督「…部屋食は二人きりで食べれるっていう大きいメリットがあるけどな」

熊野「べ、別に二人きりではなくても良いのでは…」

提督「大事な人とたまには二人で食べたいだろ?」

熊野「…ちょ、調子に乗り過ぎなのではなくて!//」

提督「まぁまぁ、さて食べ終わったし戻ろうか」

熊野「わ、分かりましたわ」

熊野(提督だけ余裕そうで何かずるいですわ…)


提督「ご馳走様でした」

熊野「ご馳走様でした」

474: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 00:10:43.38 ID:nsL6zyH00


-和室-


提督「さて、準備は大丈夫か?」

熊野「大丈夫ですわ」

提督「忘れ物は…ないよな」

熊野「多分…」

475: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 00:18:24.43 ID:nsL6zyH00

-ロビー-


熊野「まずはどこに行くんですの?」

提督「予約してたレンタカー取りに行くよ」

熊野「車で移動するんですの?」

提督「函館は車で移動したほうが楽なんだ、見るとこが点々としててな」

熊野「なるほど…」

提督「借りるレンタカーが道内乗り捨て可能なやつだから、そのまま1周するよ」

熊野「乗り捨てって…道端に置いていくんですの?」

提督「いや、各地にある営業所に行かなくちゃダメだよ」

熊野「それもそうですわ」

提督「チェックアウトしてくるから待っててくれ」

熊野「分かりましたわ」



提督「よし、行くか」

476: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 00:39:46.20 ID:nsL6zyH00


-函館市街地-


熊野「レンタカーはどこにあるんですの?」

提督「函館駅の前だからすぐだぞ」

熊野「近いんですのね」

提督「大体駅とか空港の近くにあるんじゃないか、旅行客目当てだろうしね」

熊野「立地から考えてるんですのね」

提督「多分だけどな」

477: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 00:44:49.56 ID:nsL6zyH00

提督「あ、あそこだ」

熊野「ニッポンレンタカー…?」

提督「そうそう、日本全国に店舗があるんだ」

熊野「では、北海道から出て乗り捨ててもいいんですの?」

提督「ああ、料金が変わってくるけどな」

熊野「場所によって料金変わるんですのね…」

提督「北海道も6つに区切られて料金区分されてるんだよ」

熊野「大きいですものね」

提督「ちなみに俺らのプランは5日間乗り捨てOKのAQUA指定プランだ」

熊野「AQUA…?」

提督「車の名前、他の指定できなかったんだ」

478: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 00:50:34.63 ID:nsL6zyH00

提督「あ、あそこだ」

熊野「ニッポンレンタカー…?」

提督「そうそう、日本全国に店舗があるんだ」

熊野「では、北海道から出て乗り捨ててもいいんですの?」

提督「ああ、料金が変わってくるけどな」

熊野「場所によって料金変わるんですのね…」

提督「北海道も6つに区切られて料金区分されてるんだよ」

熊野「大きいですものね」

提督「ちなみに俺らのプランは5日間乗り捨てOKのAQUA指定プランだ」

熊野「AQUA…?」

提督「車の名前、他の指定できなかったんだ」

479: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 01:03:40.47 ID:nsL6zyH00

熊野「そういえば提督、車の運転得意ですの?」

提督「北海道に住んでた時はバンバン乗ってたんだけどなー、まぁそれなりじゃないか?」

熊野「こっちで乗ってるの見たことないですものね」

提督「車ないからなー…買っても置くとこないしね」

熊野「あまり広くないですものね…」

提督「将来一戸建て持ったら買いたいなぁ」

480: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 01:07:28.87 ID:nsL6zyH00

-ニッポンレンタカー-



提督「じゃあちょっと行ってくるから待っててくれ」タッタッタッ

熊野「分かりましたわ」


熊野(提督、遠巻きに見ると本当に小さいですわね…)

490: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 23:15:07.32 ID:nsL6zyH00


-函館市街地-



提督「というわけで、車も取ったし行くか」

熊野「最初はどこに行くんですの?」

提督「橋だ」

熊野「橋?」

提督「うん、橋」

熊野「なんで橋なんですの?」

提督「言っただろ?これは俺が北海道一周した時のルートを辿ってるって」

熊野「ああ、そういえば…」

提督「函館来て、まず初めに行った場所が橋なんだよ」

熊野「なるほど…」

提督「ってわけで、早速車乗ろう」

熊野「分かりましたわ」

491: ◆q07nr6cDws 2014/07/06(日) 23:34:42.21 ID:nsL6zyH00

提督「荷物は後ろに乗せるとして…降りるときに必要な物だけ身近に置いといてくれ」

熊野「特になにも…小さい鞄持っておきますわね」

提督「ああ、俺も財布とカメラしか持たないつもりだ」

熊野「では…準備万端ですわ」

提督「じゃあ行くか…久々の運転で鈍ってなければいいんだが」

熊野「あまり危険な運転はしちゃダメですわよ」

提督「大丈夫だ、安全第一でいく」

492: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:08:14.26 ID:3YdZUlns0


提督「ここを曲がって…」

熊野「海が見えてきましたわ」

提督「海にある橋だからな」

熊野「海にある橋…?」

提督「見たら分かるけど、船からの上陸に使われてた桟橋なんだ」

提督「何故か興味を惹かれて行ったんだっけなぁ…」

熊野「桟橋なんですのね…あそこに見える煉瓦の建物は?

提督「ああ、赤レンガ倉庫だな」

熊野「あそこには行きませんの?」

提督「橋に行った後に行く、中に店がたくさん入ってるんだ」

熊野「お土産屋とかですの?」

提督「土産屋もあるし、イベントホールやレストランなんかも入ってるよ」

熊野「まぁ…広いんですのね」

提督「奥にもあって6つに分かれてるからな、だいぶ広いぞ」

493: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:13:28.78 ID:3YdZUlns0


提督「っと…ここからは駐車場に停めて歩くか」




熊野「駐車場に停めたのは良いですけれど、近いんですの?」

提督「ここから5分位だから、すぐだな」

熊野「近いですわね」

提督「函館はスポットの近くに駐車場があるから、あまり歩かなくてもいいんだよなぁ」

熊野「レディーに優しいですわ」

提督「多分俺より熊野のほうが体力あるだろ…」

熊野「提督のほうがありますわ」

提督「アラサーだからなぁ…もう衰える一方です」

熊野「鎮守府のトレーニングルームを使用なさったら?」

提督「トレーニングするくらいなら本読んでたいんだ」

熊野「将来太りますわよ…」

提督「太らない程度には運動する予定だ、今のところ」

熊野(鎮守府帰ったら忘れてますわ…)

494: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:18:57.96 ID:3YdZUlns0


-旧桟橋-


かつて函館と内地を結んでいた桟橋で、当時は東浜桟橋と呼ばれていた

しかし、現在は函館駅近くに鉄道桟橋が出来たため使用されなくなり景観を楽しむ観光スポットとなっている。

正面に海、右側面に街、左側面にヨット群という景観もあり夜景を見に来るカップルも少なくない。

だが、個人的には夜景よりも青空が広がっている昼間に見る風景が絵になると思っている。

ちなみに、旧桟橋の左側面、陸続きになっている方を見ると海上自衛隊函館基地が見える。




提督「ってことで旧桟橋だ」

熊野「何もないと言われれば何もないですわね」

提督「そうだな、でもこの何もなさが良いんだよ」

熊野「人も…そんなにいないですわ」

提督「ここ目当ての人は大体夜景を見に来るんだ」

熊野「確かに右に赤レンガもありますし…栄えそうですわね」

提督「夜景でも良かったんだが…夜景はもっとお勧めの場所があるからな」

熊野「まぁ…それは楽しみですわ」

提督「俺も最初見た時は、雑誌とかで見るよりずっと綺麗で感動したなぁ…」

495: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:25:05.83 ID:3YdZUlns0


提督「とりあえず記念写真撮るか」

熊野「またですの?」

提督「そりゃ、なぁ?」

熊野「もうたくさん撮りましたわ」

提督「まだ1周の3分の1程度しか終わってないのに沢山だと!」

提督「やっぱり熊野との思い出は沢山撮っておきたいだろ?」

熊野「まぁ…いいですけれど」

提督「じゃあ、そうだな…そこの左側の電灯のとこ立って」

熊野「分かりましたわ」テクテク

提督(ああ…やっぱり絵になるな…熊野と旧桟橋、相性抜群だ)

提督「じゃあ撮るぞー」

熊野「分かりましたわー」

提督「はいチーズ」

カシャ

496: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:26:39.91 ID:3YdZUlns0


-函館市街地-



提督「んじゃあ次の目的地に行きますよーっと」

熊野「赤レンガ倉庫に行くんでしたっけ」

提督「ああ、もう12時だし昼食も食べなくちゃな」

熊野「そういえば、函館からは何時頃出るんですの?」

提督「20時…21時…それくらいに出れればいいかなって」

熊野「結構早いんですのね」

提督「夕食食べて夜景見たら多分それくらいの時間だと思うんだ」

熊野「なるほど…」

提督「それに多分函館出て次の目的地に着くのが夜中の1時位だから、朝まで寝れるだろ?」

熊野「そうですわね」

提督「車中泊で背中痛いかもしれないけど、一応座席も倒せるしなんとかなるさ」

熊野「が、頑張りますわ」

497: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:28:42.84 ID:3YdZUlns0


提督「さて、赤レンガ着いたのはいいけど…駐車場どこだ…」

熊野「パッと見、周りにはありませんわね」

提督「前に来た時は旧桟橋から歩いてきたからなぁ」

提督「あそこの警備員に聞くか」


提督「あの、すみません」

警備員「はい?」

提督「駐車場はどこにあるんでしょうか」

警備員「あー、あちらの道路を渡った所にありますよ」

提督「あっちか…ありがとうございます」

警備員「いえいえ」

498: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:30:01.74 ID:3YdZUlns0
提督「ここだな」

熊野「さっきよく見ておけばよかったですわ」

提督「警備員の人に聞く前に通ったもんな…じゃあ降りるか」

熊野「そうですわね」

提督「まずは金森洋物館ってとこに行く」

熊野「?赤レンガじゃありませんの??」

提督「赤レンガ、分けて建てられてるだろ?1つ1つに館名がつけられているんだ」

熊野「なるほど…」

提督「金森洋物館は結構時間潰せて楽しいぞ」

499: ◆q07nr6cDws 2014/07/07(月) 00:32:35.18 ID:3YdZUlns0

熊野「他のところは…?」

提督「他は函館ヒストリープラザ、BAY HAKODATE、金森ホールってなっているんだ」

提督「ヒストリープラザとBAYは、お土産とか売ってて楽しめると思う」

提督「金森ホールは、多目的ホールだから俺らが行ってもな…」

熊野「多目的ホール…どんなことなさってるの?」

提督「俺の知ってる限りだと、コンサート、落語、結婚式、演劇とかかな…そうだ、結婚式でもあげるか?」

熊野「?!な、何言ってるのか分かりませんわ//」スタスタ

提督(動揺してんなぁ…)

510: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:01:03.08 ID:kpe8xC4b0


-金森洋物館-


【異国の夢を売る店】というコンセプトを元に130年前に開かれた金森洋物館。

西欧の文化を中心とした、アンティークな商品や様々な生活雑貨が売られている

ちょっとしたお土産店が並んでるのを想像してもらえれば良いだろう。

異国の夢を売るということで、日本離れした商品が多々あるがしっかり北海道名物なども置いてある

ちなみにジンギスカンキャラメルも勿論ある。



提督「ってことで金森洋物館だな」

熊野「2つも棟を使ってらっしゃるのね」

提督「まぁな、とりあえず入るか」

511: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:06:58.97 ID:kpe8xC4b0



熊野「倉庫の中、結構広いんですのね」

提督「外側から見るより広く感じるよな」

熊野「中にはなにがあるんですの?」

提督「うーん…俺も前来た時流し見だったからなぁ…異国の土産物とか、道産名物とか売ってた気がするな」

熊野「お土産物屋が沢山入ってるということかしら」

提督「そうだな、土産物屋のテナントが大量に入ってる感じ」

熊野「では、鈴谷にはもう買ったので…三隈さん達になにか買いますわ」

提督「そうだな…俺もなんかあったら買お」

512: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:13:56.97 ID:kpe8xC4b0


-PASTRY SNAFFLES-


提督「あー、ここなぁ」

熊野「デザート店…ですの?」

提督「確か函館と札幌に数店しかないんだ、あと空港に出張店があったかも」

熊野「ケーキが小さくて可愛いですわね」

提督「…ここ配達依頼出来るのかなぁ」

熊野「鎮守府に送るんですの?」

提督「まぁ…折角だしな、店員に聞いてみるか」

513: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:16:47.33 ID:kpe8xC4b0

提督「すみません、商品の配達依頼というのは行ってますか?」

店員「はい!出来ますよー」

提督「あ、ではお願いしたのですがよろしいでしょうか」

店員「はい!ご注文はお決まりですか?」

提督「んー…キャラメルキャッチケーキ2箱、焼きショコラ5箱、あとロールケーキ10個でお願いします」

店員「分かりました!では、こちらに名前とご住所を…後、受取人の名前とご住所なども…お願いします」

提督「う、受取人…?誰だ…誰がいいと思う?」

熊野「加賀さんで良いのでは?」

提督「あいつが受け取るとそのまま赤城と食べそうだからなぁ…」

熊野「翔鶴さんとか…」

提督「ああ、そうだな。あとで電話入れとけばいいか」カキカキ



提督「では、お願いします」

店員「承りました、またのご来店お待ちしております!」

514: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:34:50.62 ID:kpe8xC4b0


-館内廊下-


提督「これで皆喜ぶだろう」

熊野「今更ですが…あれで足りるんですの?」

提督「そりゃあ…足りるだろ…多分」

熊野「空母の方達がロールケーキ1個全部食べる可能性を考えたんですの…?」

提督「まさかそんなあるわけない…って断言できない…」

熊野「もう少し多めに買ったほうが良かったのではなくて?」

提督「さっき言ってくれよ!…どっかで追加分に何か買うか」

熊野「…そうですわね」

515: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:37:20.69 ID:kpe8xC4b0


-フラワーズ グロウ-


熊野「雑貨屋ですの?」

提督「アクセサリーショップかな…陶芸品や小物は全部作家による手作りだそうだ」

熊野「可愛い物が多いですわ!」

提督「ああ…この地球儀とか最高に可愛いよな」

熊野「地球儀…?確かに小さいですけど…可愛くありませんわ」

提督「この可愛さが分からないのか…1個買ってやるから部屋に飾っておけ」

熊野「なんでそうなったんですの?!」

提督「置いてたら気付くよ、この可愛さにな…実際俺も前ここでこれの色違いを買ってる」

熊野「そうなんですの?」

提督「鎮守府の部屋の机の上においてあるぞ、ワイン色の地球儀」

熊野「全く気付きませんでしたわ…これはベージュのような色ですわね」

提督「熊野の髪の色に似てるだろ、やっぱり部屋に置こう、買ってくるから」

熊野「そんな…良いんですの?」

提督「ああ、お揃いになるしな?じゃあ行ってくるから」トコトコ

熊野(っ…// 言い逃げは卑怯ですわ…)

516: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:39:58.39 ID:kpe8xC4b0


-館内廊下-


提督「さて、次はどこ行くか…」

熊野「ふふ…この地球儀愛着湧きそうですわ」

提督「ん?なんで?」

熊野「誰かさんとお揃いですもの」

提督「そ、そうか…」

提督(面と向かって言われると恥ずかしいんだが…)

517: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:49:09.13 ID:kpe8xC4b0


-プティト・フルール-


熊野「このテディベアと熊のTシャツ…!三隈さんたちへのお土産は決まりですわ!」

提督「確かに三隈は喜びそうだな…最上は…三隈とお揃いだし喜ぶか」

熊野「色に悩みますわ」

提督「三隈にはこのメープル色ので、最上はこっちのココア色が良いんじゃないか」

熊野「!確かにイメージに合いますわ、Tシャツは同じ物でよろしいかしら…」

提督「良いんじゃないか…?お、うさぎグッズも売ってるのか、卯月が喜びそうだな」

熊野「卯月ちゃんはぴょんぴょん言ってますものね」

提督「うさぎの化身だからな、人参生で食べてくれそう」

熊野「それは…身体に悪そうですわ」

519: ◆q07nr6cDws 2014/07/09(水) 21:57:54.73 ID:kpe8xC4b0


-館内廊下-


熊野「だいぶ見ましたけれど…次はどうなさるの?」

提督「もう後は飲食店しか無いと思う…で、相談なんだが」

提督「ここで昼食をとるか、BAYHAKODATEの方で昼食をとるか、どっちがいい?」

熊野「こっちにはなにがありますの?」

提督「喫茶店…くらいしかないな。BAYの方は確か普通のレストランが何件かあったはず」

熊野「では、そちらが良いですわ」

提督「そうだな…うーん…みなとの森行くか」

熊野「みなとの森…?」

提督「カフェレストランだよ、ランチメニューがあったはずなんだ」

熊野「まぁ…私、ランチはパンが良いですわ」

提督「パンな、あったと思うぞ。本当は函館ラーメン食べさせてあげたかったんだが…近くにないんだ」

提督「まぁ函館ラーメン食べれなくても道内まだ美味しいラーメン屋は沢山あるから、そっちに期待しよう」

熊野「そうですわね」

提督「じゃあBAYの方行くか」

熊野「分かりましたわ」

530: ◆q07nr6cDws 2014/07/13(日) 10:54:31.66 ID:b6s7ymFp0

-BAY HAKODATE-

橋を挟み二棟の建物からなるBAY HAKODATEは、中心に明治時代に築造された運河が見所となっている。

カフェやアクセサリーショップが殆どだが、金森洋物館とは違い一つ一つの店のエリアが広いのでショップ数は少ない。

また、金森洋物館は異国の文化を取り入れたショップというコンセプトだったが、こちらは道産や函館産のお土産中心となっている。

しかし、店の作りは意外と洋風で綺羅びやかな内装になっている。

アクセサリーショップに入ると店員に謎のアクセサリーを勧められたりする(実話)



提督「ここは、入り口の横が運河になってるんだ」

熊野「本当ですわ…小樽の運河よりも閑散としてますわね」

提督「クリスマスの時は確かイルミネーションとかで賑わってたんだけどな…この時期人入んないのかね」

熊野「でも、小樽とはまた違う雰囲気があって綺麗ですわ!」

提督「両脇に建物があるから新鮮だよな…んじゃとりあえず中入るか」

熊野「分かりましたわ」

531: ◆q07nr6cDws 2014/07/13(日) 11:33:24.57 ID:b6s7ymFp0

-館内廊下-



提督「あ、そうだ。翔鶴に電話入れとかなくちゃな」

熊野「ああ、そうでしたわね」

提督「今いるかなぁ…」

熊野「掛けてみましたら?」

提督「それもそうか…えっと、鎮守府鎮守府…あった」

prrrrrr…

金剛「ハイ!舞鶴鎮守府デース!」

提督「あ、もしもし?提督です」

金剛「!!提督ぅー!久しぶりデース!」

提督「3日ぶりくらいか…?」

金剛「んもう!なかなか帰ってこなくて寂しいデース」

提督「あと3日位は帰らないからな」

金剛「熊野だけずるいネ!」

提督「はいはい…ところで、翔鶴に用事あるんだが…いるか?」

金剛「翔鶴ですカー?んーちょっと待っててくだサーイ」

提督「ん」






532: ◆q07nr6cDws 2014/07/13(日) 11:40:06.32 ID:b6s7ymFp0

翔鶴「提督?翔鶴です」

提督「ああ、悪いな。取り込んでたか?」

翔鶴「いえ、特に何もしていませんでしたけど…」

提督「ちょっと頼みたいことがあってな」

翔鶴「頼み事、ですか?」

提督「さっき鎮守府宛にお土産郵送してもらったんだが、受取人を頼みたいんだ」

翔鶴「受取人というと…」

提督「配達来たら受け取ってサインするだけだよ」

翔鶴「そうですか、大丈夫ですよ」

提督「ありがとう、助かるよ…まぁもしかしたら俺らが帰る方が早いかもしれないけどな」

翔鶴「そうなんですか、気をつけて帰ってきてくださいね」

提督「ああ、じゃあ切るぞー?」

翔鶴「あっ…金剛さんが代わりたいと言っているんですが…」

提督「え、金剛?じゃあ代わっていいぞ、すまんな」

翔鶴「いえいえ、では代わりますね」

533: ◆q07nr6cDws 2014/07/13(日) 11:46:08.74 ID:b6s7ymFp0
金剛「提督ぅー!」

提督「どうした」

金剛「presentはー指輪が良いデース//」

提督「え?ペットボトルのキャップ?しょうがないなー」

金剛「?!そんなこと言ってないデース!」

提督「ちゃんとお土産買ったから安心しろ」

金剛(お土産…present…指輪…!)

金剛「もうー提督も人が悪いデース///」

提督「先に届いたら食べてていいからな、んじゃあもう行くから切るぞ、またな」

金剛「ハーイ//」

ガチャ

金剛(…食べる…eat…?)

534: ◆q07nr6cDws 2014/07/13(日) 11:51:16.31 ID:b6s7ymFp0

提督「さ、翔鶴に話もしといたし昼食に行くか」

熊野「レストランがあるんでしたっけ」

提督「ああ、昼だからランチメニューになるな」

熊野「楽しみですわ」



-ベイサイドレストランみなとの森-


提督「ここだな」

熊野「テラスに出れるようになってるんですのね」

提督「夜景を見ながら…ってことらしい」

店員「何名様でいらっしゃいますか?」

提督「2人です」

店員「かしこまりました、お席へご案内いたします」

535: ◆q07nr6cDws 2014/07/13(日) 12:05:40.82 ID:b6s7ymFp0

提督「メニューはこれだ、8つのランチの中から選ぶ感じだな」

熊野「提督は初めてですの?」

提督「2回目だ、前も同じくらいの時間だったなぁ」

熊野「前はどれを選んだんですの?」

提督「うーんと…カレーランチだったかな」

熊野「では私、それにしますわ」

提督「え、それでいいのか?」

熊野「駄目なんですの…?」

提督「パスタとか選ぶものだとてっきり…」

熊野「いえ、折角だから提督の選んだものにしようかと…」

提督「そ、そうか…俺は何にするかな…」

熊野「優柔不断なのねぇ…」

提督「うーん、和風ランチにするか」

551: ◆q07nr6cDws 2014/07/15(火) 23:27:38.99 ID:qC4Eks3I0

~注文が来て~


提督「和風ランチ意外と普通だな」

熊野「カレーランチは意外とすっきりしてますわ」

提督「カレーとサラダとスープ…俺が前来た時はカツカレーだったんだけど、違うみたいだな」

熊野「海老ですわね」

提督「俺の白身魚の焼き物と、お新香、小鉢…胡瓜かな、それとご飯に味噌汁か」

熊野「あっさり食べれそうですわ」

提督「豪華な朝ごはんみたいだな」

熊野「では、いただきましょう?」

提督「ああ、いただきます」

熊野「いただきます」

552: ◆q07nr6cDws 2014/07/15(火) 23:44:27.76 ID:qC4Eks3I0

提督「なんだろう…漬物っていいよな」

熊野「急になんですのよ」

提督「いやな、こうやって食べてると親が作ってくれたのを思い出して…」

熊野「おふくろの味、ですわね」

提督「親元離れると食べたくなるんだよなぁ…」

熊野「私にとってのおふくろの味…間宮さんとか鳳翔さんかしら」

提督「あの二人はなぁ…俺もおふくろって呼びたい」

熊野「あら、鳳翔さんとはもっと親密な感じがしますけれど」

提督「提督になって初めて来た空母だからな、色々と頭が上がらないよ」

熊野「そういえば提督、初期艦はどの娘でしたの?」

553: ◆q07nr6cDws 2014/07/15(火) 23:46:29.61 ID:qC4Eks3I0

提督「ん?叢雲だよ」

熊野「ああ、叢雲ちゃん…」

提督「初めて鎮守府に行った時は…全然命令聞いてくれなくて大変だったな」

熊野「今は仲良さそうですわよね」

提督「まぁ1年以上経つしな、というより熊野が来る前にもうツンツンしなくなってたはず」

熊野「そういえば…そんな気もしますわ」

提督「熊野が来たのはいつだっけか…1年経つか経たないかくらいの頃だよな」

熊野「去年の6月くらいだったと思いますわ」

提督「あーじゃあもうすぐ1年だな」

熊野「1年祝いには何を頂けるのかしら」

提督「それ、熊野になにかあげたら皆に上げなくちゃいけないだろ…96人か…破産する」

554: ◆q07nr6cDws 2014/07/15(火) 23:58:17.52 ID:qC4Eks3I0


提督「…まぁ、この北海道一周がお祝いってことで」

熊野「そうですわね!」

提督「うーん…今1時半か、3時頃には赤レンガ出なくちゃな」

熊野「次はどこに行くんですの?」

提督「穴澗海岸だ」

熊野「…海ですの?」

提督「ああ、一人で来た時に観光案内の人に、何処か景色の良い場所ないか聞いたら教えてくれたんだ」

熊野「所謂隠れスポットのようなものなんですの?」

提督「どうだろう、意外と皆知ってたりするのかな…カップル多かったぞ」

熊野「カップル………//」

提督「なんだ急に顔赤くして」

熊野「て、提督が変なこと言うからですわ!」

555: ◆q07nr6cDws 2014/07/16(水) 00:11:59.17 ID:Jg0v0uC50

提督「この海岸の近くに夜景が素晴らしく綺麗なところがあるから、夜はそこに行く」

熊野「前言ってらしたとこですわね!楽しみですわ」

提督「世界3大夜景の一つだからな、期待を軽く越えてくぞ」

熊野「世界3大夜景…響きからして素敵ですわ」

提督「夕食はそこのレストランで食べる予定だ」

熊野「夜景を見ながらの食事…優雅ですわね」

提督「ここのレストランは、前に友人と二人で来たことがあるんだ」

熊野「そうなんですの?」

提督「ああ、だけど男二人で行く場所じゃなかった…カップル率が8割を占めてたな、あれは」

熊野「そ、そんなに沢山…」

提督「美味しかったけど二人でビクビクしながら食べてたよ」

熊野(…私達も周りからカップルに見えたり…したら…//)

556: ◆q07nr6cDws 2014/07/16(水) 00:19:10.35 ID:Jg0v0uC50

提督「さ、食べ終わったし行こうか」

熊野「分かりましたわ」

提督「ご馳走様でした」

熊野「ご馳走様でした」


-館内廊下-


提督「昼食も食べたし、ゆっくり見て周るか」

熊野「そうですわね」

提督「そういえば、一応付け足しで送るお土産見つけなくちゃな」

熊野「ああ…お菓子にするんですの?」

提督「そうだなー、1口チーズケーキ発祥の店があるからそこに行ってみるか」

562: ◆q07nr6cDws 2014/07/18(金) 23:01:22.77 ID:ww4XxG8p0


-パティスリー プティメルヴィーユ-


北海道で最初に1口サイズチーズケーキを作った店。

函館でしか販売していない函館メルチーズや、メルチーズミックスなどがお土産として人気を誇っている

また、函館メルチーズは5年連続モンドセレクション賞を受賞しており、世界からも評価が高い。

他にもかぼちゃを使った菓子が豊富で、プリンやアイス、ケーキに焼き菓子などがある。

個人的なオススメは、プティメルヴィーユという少しの苦味と甘味が合わさっているチョコレートケーキ。


提督「ここだよ」

熊野「良い匂いがしますわ」

提督「昼食とったばかりなのにお腹すいてくるな」

熊野「本当ですわね…」

563: ◆q07nr6cDws 2014/07/18(金) 23:14:46.50 ID:ww4XxG8p0

提督「たしかここでしか買えないケーキがあるから、それを何個か送ろうと思う」

熊野「お土産には最適ですわね」

提督「そうだな、俺も前お土産に頂いたことがある」

熊野「味が3種類あるんですのね…」

提督「プレーン・キャラメル・かぼちゃだな、ミックスっていうのがあるからそれ送ろうと思う」


店員「ご注文はお決まりでしょうか」

提督「あ、はい。ミックスを9箱、郵送でお願いします」

店員「では、こちらにお名前、電話番号、ご住所を…」

564: ◆q07nr6cDws 2014/07/18(金) 23:21:41.92 ID:ww4XxG8p0

提督「では、よろしくお願いします」

店員「承りました、またのご来店お待ちしております!」


提督「熊野は何もいらないのか?」

熊野「先程食べたばかりですもの、お腹いっぱいですわ」

提督「まぁそうなるか…じゃあ次行くか」

熊野「そうですわね」

565: ◆q07nr6cDws 2014/07/18(金) 23:37:00.88 ID:ww4XxG8p0

-館内廊下-


提督「ちょっと寄って行きたいところがあるんだけど良いか?」

熊野「良いですけれど…どこに行くんですの?」

提督「シングラーズって店、イカ墨製品が売ってるんだ」

熊野「イカ墨製品…?」

提督「イカの墨で染めた手ぬぐいとか、ストラップとか…結構色々あるぞ」

熊野「なにか買うんですの?」

提督「手ぬぐいがほしいんだ、前に一度買ったから別のをもう一枚」

熊野「なるほど…では行きましょう?」

提督「ああ、あっちだったはずだ」

566: ◆q07nr6cDws 2014/07/19(土) 00:20:39.03 ID:lWvAVP730

-海賊墨染工房 シングラーズ-


提督「ここだな」

熊野「まぁ…綺麗なお店ですわ」

提督「この店ここにしか入ってないんだよ」

熊野「限定感満載ですわね」

提督「一度来てから気に入ってな…ハンカチハンカチ…」

熊野「ここじゃなくて?」

提督「あ、ここだ」

熊野「意外と可愛いんですのね」

提督「だろ、熊野のも買うか?」

熊野「え、良いんですの?」

提督「ああ、違う柄にするか?」

567: ◆q07nr6cDws 2014/07/19(土) 00:46:03.35 ID:lWvAVP730

熊野「い、いえ提督と同じのが良い、ですわ」

提督「そう?じゃあこれ2枚買うか」

熊野「お願いしますわ」

提督「ああ、他のも見てくるかー」

熊野「そうですわね」


熊野「手ぬぐいも綺麗ですわね…」

提督「雰囲気いいよな、ここの商品」

熊野「提督が好きそうな感じですものね」

568: ◆q07nr6cDws 2014/07/19(土) 01:04:35.27 ID:lWvAVP730

提督「ああ、最初入った時から一目惚れだった」

熊野「奉行所って手ぬぐいすごく綺麗ですわ…」

提督「ああ、本当だ…買おうかな…でも買っても使わないだろうなぁ」

熊野「たしかに使うの躊躇ってしまいそうですわ」

提督「飾っておくのとかどうだろう」

熊野「私は良いと思いますわよ?」

提督「じゃあ買っちゃおうかな…」

熊野「飾るの楽しみにしていますわ」

提督「ああ、じゃあそろそろ行くか?」

熊野「提督はもういいんですの?」

提督「欲しいもの手に入ったしな、会計してくるよ」

熊野「分かりましたわ」




580: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:03:18.16 ID:lmz2axsw0

-ジョイフル ハコダテ-


提督「ここの中は、基本的に名産品や土産品が多いんだが…」

熊野「だが…?」

提督「魔除けストラップドールっていう人形ストラップがある」

熊野「魔除け…スクラップドールですの?」

提督「ストラップな…確かここらへんに…あ、あった」

581: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:08:07.62 ID:lmz2axsw0

熊野「な、なんですのこれ…」

提督「ちょっとした日本人形より怖いよな…」

熊野「夢に出てきそうですわ…」

提督「可愛いのもあるんだけどなぁ」

熊野「こっちの赤いのは可愛いですわね…でも、緑の方はホラーですわ…」

提督「意外と魔除けの効果あるかもしれないぞ?買うか?」

熊野「…緑ですし鈴谷に差し上げようかしら」

提督「…ベージュ探そうかな」



提督「とりあえずそれ鈴谷に買っていってみるか」

熊野「そうですわね」


582: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:19:33.47 ID:lmz2axsw0


-アフィーテ函館-


提督「もう中も見たし最後にここチラッと覗いて行こう」

熊野「ここはなんですの?」

提督「ウェディングチャペル、まぁ結婚式場だな」

熊野「な、なんでここに来たんですの?」

提督「うーん…一応見ておこうかなって」

熊野「まぁ…私初めて見ますわ」

提督「俺は5回目くらいかな…ここは入るの初めてだけどな」

熊野「そうなんですの?」

提督「前来た時に通ったんだけどな、流石に一人で中入るのは恥ずかしかった」

熊野「一人では確かに恥ずかしいですわね…」

提督「折角だしヴァージンロードだけでも見ていこうか」

熊野「良いですけれど…」


熊野(周りの人に結婚すると勘違いされそうですわ…)

583: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:21:56.74 ID:lmz2axsw0


提督「結婚なぁ…ウェディングドレスも良いけどやっぱ和装したいよな」

熊野「確かにそちらの方が日本らしくはありますわね」

提督「だろ?ウェディングも綺麗なんだけどな、欲を言えば両方見たい」

熊野「欲張りですわ…気持ちは分からなくもないですけれど」

提督「熊野も見たいと思う?」

熊野「それは…タキシードも和装も見れるなら見てみたいですわ」

提督「やっぱり両方みたいよな…」

584: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:26:06.34 ID:lmz2axsw0

熊野「…提督?この音色はなんですの?」

提督「これはパイプオルガンだな」

熊野「パイプオルガン…?」

提督「空気を推した鍵盤のパイプに送って音を出す楽器だよ、こういう音が出るんだ」

熊野「綺麗な音色ですわ…」

提督「…パイプオルガンは、住んでた所のコンサートホールにあったなぁ」

熊野「コンサートホール?」

提督「kitaraっていうコンサートホールがあるんだ、そこの会場入って正面に置いてあるんだよ」

熊野「そんな所があるんですのね…提督は行ったことあるんですの?」

提督「オーケストラを聴きに何回か行ったかな、すごい迫力だぞ」

熊野「私も行ってみたいですわ…」

提督「機会があったら一緒に行けるんだけどな、次の長期休暇に期待しよう」

熊野「そうですわね」

585: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:31:27.94 ID:lmz2axsw0

提督「じゃあ中も見れたし、そろそろ行くか?」

熊野「海岸…だったかしら」

提督「ああ、穴澗海岸だな」

熊野「15時過ぎ…時間的にはちょうどいいですわね」

提督「そうだな、じゃあ駐車場に戻ろう」

熊野「分かりましたわ」



-函館市街地-


提督「シートベルトは大丈夫か?」

熊野「バッチリですわ」

提督「じゃあ行くぞー、着くまで大体20分位だと思う」

熊野「近いんですのね」

提督「混んでないといいんだけどなぁ、道路も海岸も」

熊野「そうですわね…」

586: ◆q07nr6cDws 2014/07/21(月) 23:52:34.88 ID:lmz2axsw0

提督「疲れてたら、移動中寝ててもいいんだぞ?」

熊野「大丈夫ですわ、あ…鈴谷に電話かけてもよろしくて?」

提督「ああ、良いよ」

熊野「では…」

prrrrrr…

鈴谷「はいはーい、熊野ー?」

熊野「もしもし?鈴谷ですの?」

鈴谷「うん!」

熊野「先程お土産を買ったのでつい電話してしまいましたわ」

鈴谷「うんうん!鈴谷暇すぎてどうにかなりそうだったよ!」

熊野「何もしていないんですの?」

鈴谷「今日は部屋でだらだらしてるよー」

熊野「まぁ…」

鈴谷「だって熊野いないんだもんー部屋にひとりぼっちだよ鈴谷!」

熊野「それは提督が誘ってくれたので…!」

鈴谷「鈴谷誘われてないしぃーずるいなぁー」

熊野「そんな鈴谷に面白いお土産を買いましたわ」

鈴谷「お、なになにぃ?期待しちゃうぞー」

熊野「ホラーグッズ(魔除け人形)ですわ」

鈴谷「…ホラーグッズ?」

熊野「ええ、鈴谷にお似合いのものを提督と選びましたわ」

鈴谷「鈴谷ホラーグッズ似合うのかぁ…そうかぁ…」

熊野「ホラーグッズが似合うのではなくて!そのお土産がちょっと似ているだけですわ」

鈴谷「え、似てる?」

熊野「まぁ…それは帰った時のお楽しみですわ」

593: ◆q07nr6cDws 2014/07/23(水) 23:36:35.91 ID:/RZzxvz10

鈴谷「んー気になるなぁー」

熊野「楽しみにしていてくださいな」

鈴谷「うん!」

熊野「では、また時間が空いたら電話しますわ」

鈴谷「うんうん!待ってるね!」

熊野「切りますわよ?」

鈴谷「はーい」

ポチッ

594: ◆q07nr6cDws 2014/07/23(水) 23:39:17.43 ID:/RZzxvz10

提督「鈴谷何か言ってたか?」

熊野「ずるいって言ってましたわ」

提督「…まぁそうなるか」

熊野「そういえば、私を一緒に連れてきた理由はまだ教えてくれないんですの?」

提督「この旅行が終わるときに教えるよ」

熊野「…気になりますわ」

提督「楽しみにしといてくれ」


提督(セリフ考えとかなきゃな…)

595: ◆q07nr6cDws 2014/07/23(水) 23:50:47.90 ID:/RZzxvz10


-穴澗海岸-

函館で夕陽といえばここ!と言われるほど夕陽が綺麗な海岸。

函館山の近くにあるというのもあり、夕焼け時に訪れ、夜は山で夜景を。というのが定番コースとなっているようだ。

海岸には周りになにもないので、向かう途中に商店やコンビニで飲み物などを買っておくのをお勧めする。

夕陽を見ながらまったりと時間を過ごせるのでカップルには人気な場所、他にも家族で来たり、写真を撮りに来たりしている人も多く見られる。

夕陽と共に見るカモメや遊覧船は、何故か哀愁を感じさせ望郷をよみがえらせる。



提督「じゃあここに車停めて少し歩くか」

熊野「16時過ぎ、まだ夕陽は見えませんわね」

提督「17時から18時頃かなぁ…まぁ1時間位ゆっくり過ごそう」

熊野「たまには、こういうのもよろしくてよ」

提督「…熊野には普段は秘書艦として頑張ってもらってるからな」

熊野「本当ですわ…まぁ良いですけれど」

597: ◆q07nr6cDws 2014/07/24(木) 00:07:23.53 ID:5O1dDf4e0

提督「熊野のおかげで執務はだいぶ早く片付くからな、感謝してるよ」

熊野「当然ですわ」

提督「普段労いの言葉もあまりかけれてないからな…ありがとな」

熊野「…良いですわよ、私も提督に…感謝はしていますし」

提督「お、おう?」

熊野「旅行なんて縁のないものだと思っていましたから…」

提督「まぁこれは俺が無理矢理連れてきたようなもんだけどな…」

熊野「でも、色々なとこに行けて楽しいですわよ?」

提督「そう言ってもらえると嬉しいな、函館はそろそろ出ることになるけどどうだった?」

598: ◆q07nr6cDws 2014/07/24(木) 00:40:07.34 ID:5O1dDf4e0

熊野「小樽とは雰囲気が違う港町という感じで、楽しかったですわ」

提督「確かに雰囲気は結構違うよな」

熊野「それと旅館が素敵でしたわ…特にお部屋食、また頂きたいですわね」

提督「部屋食は、相手とゆっくり話せるのが良いよな」

熊野「そういえば提督って、鎮守府で誰とご飯食べてるんですの?」

提督「食堂に居ない時は、大体自室で一人で食べてるよ」

熊野「だから見かけない時があったんですのね…」

提督「用事があるときとかは、食堂に行くの遅くなっちゃうからな」

熊野「て、提督が良いなら私も一緒に食べてもよろしくてよ」

提督「え、ああ…じゃあその時はお願いしようかな」


提督「あ、あそこら辺良さ気だから座ろうか」

熊野「分かりましたわ」




608: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:04:34.48 ID:RfFIlBrP0

提督「…鎮守府に配属されてからここまでゆっくり旅行するのは初めてだな」

熊野「なかなか休める機会もないですもの、しょうがないですわ」

提督「有給とか取らせてもらえないしな…」

熊野「まぁ最近はあまり出撃もしてないですし、仕事という仕事もないですけれど…」

提督「出撃命令が下されてた海域は全部敵倒しちゃったしなぁ…」

熊野「平和なのは良いことですわ」

提督「だな…そのお陰でこうして旅行もできるし」

熊野「忙しかったら来れませんものね」

609: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:08:11.25 ID:RfFIlBrP0

提督「ああ、熊野達が頑張ってくれてるからだな」

熊野「当然ですわ、勿論提督の指揮も必要不可欠でしてよ」

提督「ちゃんと出来てるか心配だけど…ありがとな」

熊野「皆感謝していますわ…多分ですけれど」

提督「多分かよ!いや、そんなことはない…はず」

熊野「もう…しっかりしなさいな…皆慕っていますわ」

提督「先に言い出したのは熊野だぞ…でも、慕われることは嬉しいよな」

熊野「そうですわね…私はあまり慕われる、という経験はありませんけれど」

提督「…俺は熊野のこと慕ってるぞ?」

熊野「…あ、ありがとうございます//」

610: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:13:25.22 ID:RfFIlBrP0

提督「慕ってなかったらずっと秘書艦になんてしないしな」

熊野「それもそうですわね//」

提督「…旅行来てから熊野照れやすくなったよな」

熊野「そ、そうかしら…」

提督「執務室に居るときはもっとツンツンしてたぞ、デレ期だな」

熊野「た、多分旅行の雰囲気に当てられているだけですわ!」

提督「ああ…じゃあ鎮守府帰ったらまた戻っちゃうのか…」

熊野「当たり前ですわ!…って段々日が沈んできましたわ」

提督「ん…そうだな」

熊野「海猫も帰っていきますわね」

提督「夕陽を前に飛んでる鳥ってなんでこんなに素敵なんだろうな…」

611: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:20:32.77 ID:RfFIlBrP0

熊野「綺麗ですわ…」

提督「夕陽を見てると泣きそうになるんだよなぁ…」ウルッ

熊野「提督涙ぐんでますわよ」

提督「仕方ないだろ、こういうシチュエーションに弱いんだ」

熊野「もう、仕方ないですわね…」フキフキ

提督「ああ、悪いな…」

熊野「ふふ…提督とお揃いのハンカチですわ」

提督「買いたての物使っちゃって良かったのか」

熊野「気にしませんわ…あら、船が来ましたわ」

提督「イカ釣り船だな、夜に漁をするんだよ」

612: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:31:00.59 ID:RfFIlBrP0

熊野「だからランプが付いてるんですのね」

提督「ああ、明かりが灯っている時はなかなか綺麗だぞ」

熊野「まだ明るいので点きそうではないですわ…」

提督「漁が始まる頃には多分車の中だな」

熊野「そんな遅いんですの…」

提督「まぁイカ釣り船は北海道じゃなくても見れるし、別の機会の楽しみだな」

熊野「鎮守府の近くでも見れますの?」

提督「え、どうだったっけ…確かやってた気がするなー」

熊野「あまり漁港の方には行ったことがないですわ」

613: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:35:56.65 ID:RfFIlBrP0

提督「そもそも熊野街中すら行ったことないんじゃないのか」

熊野「え、ええ…大体鎮守府の周りにしか出掛けませんわ、鈴谷と一緒ですけれど」

提督「鈴谷は結構遠出してるイメージだったけどそんなこともないのか」

熊野「さっきも鎮守府で暇してましたわ…」

提督「もっとアクティブだと思ってた…じゃあ熊野は京都の街並みを知らないんだな」

熊野「そうですわね、京都タワー?というのは聞いたことがありますわ」

提督「あの蝋燭みたいなやつか…じゃあ次の休暇は京都府内小旅行でもするかぁ」

熊野「提督は結構街中とか行くんですの?」

提督「まぁな…歴史ある神社とか寺が沢山あるから正直日本史好きにはたまらない」

614: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:42:43.34 ID:RfFIlBrP0

熊野「提督歴史とかそういうの好きですわよね…」

提督「何故か小学生の時から好きだった…って話はどうでもいいか、京都ならひと通り案内は出来るぞ」

熊野「でしたら是非お願いしたいですわ!」

提督「じゃあ行こうか、次の休暇はいつだろうな…」

熊野「夏にはありませんの?」

提督「まだ分からないな…戦闘してないんだし休みでもいいと思うんだけどなぁ」

熊野「一応厳重注意ですから…仕方ありませんわ」

提督「まぁ休みが分かったらまた予定を立てようか」

熊野「楽しみにしていますわ!」

615: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:50:04.02 ID:RfFIlBrP0

提督「…そろそろ夕陽が海に入っていくな」

熊野「ええ…とても綺麗ですわ…」

提督「あと3日位の旅行だけど、海で見れる夕陽は最後かもなぁ」

熊野「もう海は行かないんですの?」

提督「行くことには行くけど、夕方ってのは難しいな」

熊野「なるほど…」

提督「朝日は見れるから楽しみにしときな、めちゃくちゃ綺麗だぞ」

熊野「分かりましたわ…にしても夕陽、綺麗ですわねぇ…」

提督(…あ、そうだ写真)

カシャ

カシャ

616: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 21:57:21.64 ID:RfFIlBrP0

提督(…熊野も入れて写してみるか)

提督「熊野」

熊野「なんですの?」クルッ


カシャ

カシャ


熊野「な…!不意打ちでしてよ!」

提督「まぁまぁ、逆光で顔映らないし大丈夫だ」

熊野「そういう問題じゃありませんわ…」

提督「やっぱり夕焼けと美人は映えるなぁ…」

熊野「……//」

617: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:01:20.88 ID:RfFIlBrP0

提督「もうだいぶ夕陽沈んできちゃったな」

熊野「そ、そうですわね…」

提督「意外と夕陽って沈むの早いんだよなぁ」

熊野「海に接したら加速した気がしますわ…」

提督「なんでだろうな…だからこそ綺麗に見えたりするけども」

熊野「水平線に落ちる夕陽…海上で見る時より輝いて見えますわ」

提督「まさに暁の水平線だな…」

熊野「…そうですわね」

提督「そろそろ全部沈むな…」

熊野「……沈みましたわ」

618: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:05:25.74 ID:RfFIlBrP0

提督「この夕陽が沈んでからのコントラストがまた良いよなぁ」

熊野「色合いが素敵ですわ…」

提督「この時間をマジックアワーっていうらしいぞ、魔法の時間とは上手く付けたもんだ」

熊野「確かに魔法の時間ですわね…赤と青が混ざり合ってますわ」

提督「綺麗な夕陽が熊野と見れてよかった、曇らなくてよかったよ」

熊野「わ…私も提督と見れて…良かったですわ」

提督「そ、そうか…じゃあ展望台に向けて出発するか」

熊野「分かりましたわ」

619: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:07:37.88 ID:RfFIlBrP0

提督「よし…一応聞くけど忘れ物ないよな?」

熊野「私何も持たずに出ましたわ」

提督「じゃあ問題ないな、じゃあ行くか…シートベルトした?」

熊野「大丈夫ですわ」

提督「大体30分位で着くはずだ、その頃には辺りも暗くなってるはず」

熊野「夜景を見るにはぴったりですわね」

提督「大体6時過ぎくらいかな…少し早いけど夕食もそこで食べる」

熊野「展望台でのディナー…素敵ですわ」

提督「料理もなかなかお洒落だから期待していいと思うぞ」

熊野「楽しみですわ!」

620: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:08:17.97 ID:RfFIlBrP0

-函館市街地-


提督「ここから山道になる、頂上が展望台だよ」

熊野「もう少し建物が見えるんですのね」

提督「ロープウェーでも上がれるからな、今回は車あるから車で行くけど」

熊野「…あれがロープウェーですの?」

提督「ああ、そうだよ。確か100人以上乗れるんじゃなかったっけな…」

熊野「まぁ…そんなに乗れるんですの?」

提督「近くで見ると意外と大きいんだ」

熊野「落ちないか心配でしてよ…」

提督「そこは上手く作られてるから大丈夫だよ、確かに少し怖いけどな」

621: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:22:04.18 ID:RfFIlBrP0

熊野「すごい技術力ですのね…あっちの方が早く着くんですの?」

提督「ああ、車だと15分位かかるけどロープウェーは3分で着く」

熊野「は、早いですわね…でも尚更落ちそうですわ…」

提督「意外とゆっくりだぞ、真っ直ぐ登ってるか山道うねうね走るかの違いだな」

熊野「なるほど…」

提督「お、もうすぐ駐車場だな」

熊野「意外と早かったですわね」

提督「話してるとそんなもんさ」

622: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:24:51.68 ID:RfFIlBrP0

-函館山展望台-


恐らく函館で一番有名なスポット、世界三大夜景にも選ばれるほどの美しさを持つ夜景が見れる。

両側を海に囲まれている函館特有の夜景が楽しめ世界的に人気も高い。

北海道は日本の中でも四季折々の景色が楽しめるのもあり、一年中客で賑わっている

四階建ての展望台の中にはレストラン、ショップ、イベントホールなどが入っていて景色以外も楽しめるようになっている。

イベントホールでは「歴史と光の街~函館」という函館の歴史をシアター上映している。

レストランは比較的若いカップルが多いので、食事の際は心して行くように



提督「カメラと…財布くらいでいいかなぁ…」

熊野「私は何を持っていけば…」

提督「ん、熊野は何も持たなくて大丈夫だよ」

熊野「では、このまま行きますわ」

提督「じゃあ行こうか」

623: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 22:35:54.04 ID:RfFIlBrP0

-1F ロビー-


提督「このまま一番上まで行けば展望台なんだけど…夕食はどうする?先にしようか?」

熊野「…では、先でお願いしますわ!」

提督「分かった、じゃあ先にレストラン行こうか」

熊野「レストランもこの建物なんですの?」

提督「ああ、2階だよ。窓側の席は予約席だから座れないけど…ごめんな」

熊野「後で見れるんですから、大丈夫ですわ」

提督「それもそうか、んじゃ行くか」

624: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 23:04:40.01 ID:RfFIlBrP0

-2F レストラン「ジェノバ」-


ウェイトレス「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」

提督「2人です」

ウェイトレス「かしこまりました、お席へご案内します」

提督「お願いします」


ウェイトレス「こちらです、ご注文はディナー、アラカルト、デザート&ドリンクメニューからお選び下さい。お決まりになりましたらベルをお鳴らしください」

提督「分かりました」

625: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 23:10:44.91 ID:RfFIlBrP0

提督「さて、どれにしようか」

熊野「結構たくさんあるんですのね」

提督「そうだな…パスタにしようかな…」

熊野「カレーはお昼に頂きましたし…悩みますわね」

提督「俺はこのクリームスパゲッティーにしよう」

熊野「んん…では私はクリームシチューにしますわ」

提督「お、クリームで合わせてきたな」

熊野「た、たまたまですわ!」

提督「可愛いやつだなぁ…ほかに何か食べたいのは?」

熊野「そうですわね…提督のオススメがいいですわ」

提督「え…じゃあ函館イカの塩辛焼きと、ジャーマンポテト…かな」

熊野「ではそれを頂きますわ」

提督「飲み物はどうする?」

熊野「カフェオレでお願いしますわ」

提督「じゃあベル鳴らすか」

チリンチリン

626: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 23:25:06.90 ID:RfFIlBrP0

ウェイトレス「お待たせしました、ご注文はお決まりでしょうか」

提督「ハム・ウニ・ほうれん草のクリームスパゲッティーと北海道産クリームシチュー、ジャーマンポテトとイカの塩辛焼き、それと飲み物にカフェオレとコーヒーお願いします」

ウェイトレス「かしこまりました、お飲み物は食前にお持ちいたしますか?」

提督「はい、お願いします」

ウェイトレス「かしこまりました、ではもうしばらくお待ちください」

627: ◆q07nr6cDws 2014/07/27(日) 23:26:00.19 ID:RfFIlBrP0

提督「なかなかお洒落な店内だよな」

熊野「え、ええ…こういうお店へはあまり入ったことがないので緊張しますわ」

提督「俺も人生で数えるほどしか入ったことないな」

熊野「提督は一度来たことがあるんでしたっけ?」

提督「ああ、男とだけどな…」

熊野「ここに男性同士は少し厳しそうですわ…」

提督「今回は熊野と来れたし、良かったよ」

熊野「私も…提督と来れて…」

提督「来れて…?」

熊野「な、なんでもありませんわ!」

634: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 21:59:55.65 ID:xkhCKBhC0

ウェイトレス「お待たせいたしました、カフェオレとコーヒーです」コトッ

提督「ありがとうございます」

ウェイトレス「では、もう少々お待ちください」

提督「分かりました」

635: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 22:20:05.31 ID:xkhCKBhC0


提督「熊野はカフェオレとか紅茶とか好きだよな」

熊野「ええ…飲んでいて落ち着きますわ」

提督「俺も紅茶は金剛が持ってくるからそれなりに飲んでるけど…カフェオレは、あまり飲まないなぁ」

熊野「そうなんですの?では今度執務中に入れて差し上げますわ」

提督「ああ、よろしく いつもコーヒーだからなぁ」

熊野「提督コーヒー以外何が好きなんですの?」

提督「好き…お茶とか?」

熊野「紅茶…?」

提督「いや、自分で好んで買うのは日本茶かな」

熊野「日本茶…自分で点てたりするんですの?」

提督「俺は出来ないから綾鷹とか伊右衛門とかペットボトルばっかだな、鳳翔がたまに点ててくれるけど」

熊野「確かに、鳳翔さんはお茶点てたりできそうですわ…」

提督「今度熊野も飲んでみ、すごく美味しいから」

熊野「鳳翔さんを見かけたら頼んでみますわ」

636: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 22:32:27.69 ID:xkhCKBhC0

ウェイトレス「お待たせしました、こちらハム・ウニ・ほうれん草のクリームスパゲッティーでございます」

提督「はい」

ウェイトレス「北海道産クリームシチューでございます」

提督「そちらにお願いします」

ウェイトレス「かしこまりました、ジャーマンポテトとイカの塩辛焼きでございます」

ウェイトレス「以上で注文はおそろいでしょうか?」

提督「はい」

ウェイトレス「こちらに伝票の方お入れしておきますね」

提督「分かりました」

637: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 22:46:15.40 ID:xkhCKBhC0


提督「さ、食べようか」

熊野「良い匂いですわ…」

提督「いただきます」

熊野「いただきます」

提督「ハムとほうれん草のパスタはよく見るけど、ウニ入れてるのはなかなか見ないよなぁ」

熊野「そうですわね…っ…シチュー熱いですわ…」

提督「おいおい大丈夫か、少し冷ましてから食べたらどうだ」

熊野「そうさせていただきますわ…ん…ジャーマンポテト美味しいですわ!」

提督「そうだろうそうだろう、俺も前来た時一口惚れだったからな」

熊野「ホクホクしていますわ」

638: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 23:02:24.73 ID:xkhCKBhC0
提督「作りたてだからな、イカの塩辛焼きも食べてみ」

熊野「…!美味しいですわ、ご飯にも合いそうですわね」

提督「だよな!絶対白米に合うと思うんだよ、鎮守府のメニューに加えてもらいたい」

熊野「間宮さんにお願いしてみましたら…?」

提督「ああ、今度頼んでみるか」

熊野「私も気に入りましたわ」

提督「酒のつまみにもいけそうだよな、まぁ熊野はまだ飲めないか」

熊野「お、お酒くらい飲めますわ」

提督「すぐ酔いそうだな…」

熊野「それは…飲んでみないことには分かりませんわ!」

提督「今度一口分けてやる」

熊野「わ、分かりましたわ!」

639: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 23:38:14.11 ID:xkhCKBhC0

提督「パスタ一口食べるか?」

熊野「良いんですの?」

提督「ほら」

熊野「ん…あっさりしてて美味しいですわ!」

提督「クリーミーで食べやすいよな、どんどん食べれる」

熊野「その、私のも、差し上げますわ」

提督「ああ、ありがとう…美味しいな、シチュー久しぶりに食べた」

熊野「私も久々に食べましたわ、ビーフシチューなら最近食べましたけれど」

提督「ビーフシチューも最近食べてないなぁ…」

熊野「今度間宮さんに作ってもらってはいかが?」

提督「ああ、お願いしようかな…」

640: ◆q07nr6cDws 2014/07/31(木) 23:39:39.78 ID:xkhCKBhC0

提督「さて、食べ終わったし行こうか」

熊野「そうですわね」

提督「じゃあ支払いしてくるから、出口で待っててくれ」

熊野「分かりましたわ」

656: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:03:03.56 ID:fap23wYZ0

-2F 中央ホール-


提督「19時過ぎか、時間的にも丁度いいな」

熊野「夜景、楽しみですわ!」

提督「じゃあ行くか、エスカレーターで一番上までいけるよ」

熊野「4階建てって書いてありましたけど…3階はなんですの?」

提督「確か3階はパーティー会場とか宴会会場だったはず…結婚式とかも出来た気がするな」

熊野「まぁ…確かに夜景を見ながらの結婚式とか、パーティーは素敵ですわ」

提督「だよなぁ…料理も美味しそうだし」

熊野「またイカのやつが食べたいですわ」

提督「イカの塩辛焼きか、あれイカの塩辛買ってきて焼いても一緒の味にならないんだよな…」

熊野「レシピが絶対違いますわよ、それ…」

提督「やっぱり間宮さんに頼むしか無いな…」

657: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:15:35.63 ID:fap23wYZ0

-函館山 屋外展望スペース-


提督「さて、空は快晴で気温もそこそこ、今日は最高の夜景が見れるはずだ」

熊野「もったいぶらないで早く行かせてくださいな」

提督「ああ、そうだな、そこを真っ直ぐ行けば見れるよ」

熊野「…提督は行かないんですの?」

提督「後ろから熊野の反応見ようかなって思ってな」

熊野「…なんでですの」ジトー

提督「面白そうだから…一緒に行ってほしいか?」

熊野「べ、別にそんなことありませんわ!」プイッ

提督「分かった分かった、一緒に行くか」

熊野「最初から一緒に行けば良かったのではなくて?」

提督「まぁまぁ…ほら、行くぞ」

熊野「ま、待ってくださいな」



熊野「この扉の先ですの?」

提督「ああ、結構大きい展望スペースになってる」

提督(俺は初めて見た時泣きそうになったけど、熊野はどうだろうなぁ)

658: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:36:04.17 ID:fap23wYZ0





熊野「…………」

提督「何回見ても新鮮な気持ちで見れるな、この景色は…」

熊野「…………」

提督「どうした?」

熊野「…言葉に出来ませんわ」グスッ

提督「おいおい泣くくらい綺麗だったか?」

熊野「綺麗ですけれど、それよりもこういった景色が見れてると改めて実感した涙ですわ」

提督「実感、か」

熊野「艦娘としてこうして色々なものを見れるのが…夜景を見た時に込み上げてきて…」

提督「……そうだな」



ギュッ



熊野「…提督?」

提督「…だからこそ俺はお前達に、色々な所に一緒に行きたいし、色々なものを食べたいし、色々なものを見せて上げたいと思ってる」

提督「正直鎮守府なんて放り出して世界一周したいくらいだ」

熊野「ふふっ…言い過ぎですわよ」

提督「そうだな…折角艦娘として生まれたんだし、とことん楽しむぞ、日常的なことからそうじゃないことまで、全部だ」
   
熊野「…提督は艦娘じゃありませんわ」プイッ

提督「……ソウダナ」

熊野(こういう時に格好つけて…ずるいですわ)

659: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:39:29.58 ID:fap23wYZ0







熊野「でも…本当に綺麗ですわ」

提督「ああ、世界3大夜景って胸を張って言えるよな」

熊野「他の2ヶ所も気になりますわ」

提督「確か…香港とナポリだっけな、ナポリはイタリアの都市だよ」

熊野「遠すぎていけませんわね…」

提督「平和になったらどこへでも行けるさ」

熊野「…そうですわね」

提督「にしてもあまり人がいないな」

熊野「確かにGWなのに少ないですわね」

提督「まぁ少ないに越したことはないか」

660: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:40:37.96 ID:fap23wYZ0

熊野「そういえば、これからの日程はどのような感じなんですの?」

提督「これから夜走って室蘭に行く、駐車場で車中泊になると思うが我慢してくれ」

提督「それから帯広、釧路、美瑛、富良野って感じで行って、最後に札幌だ」

熊野「たくさん行くんですのね」

提督「小樽とか函館みたいに1泊とかはしないから、あっさりしてるかもしれないけどな」

熊野「後3日で周れるんですの?」

提督「実際に俺が6日で通ったコースだからな、行ける行ける」

熊野「なんだか心配ですわ」

661: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:41:43.21 ID:fap23wYZ0

提督「写真撮るか…」


カシャ

カシャ


提督「熊野」

熊野「なんですの?」

提督「こっち向いてくれ、写真撮るから」

熊野「目が赤いのだけれど…」

提督「暗いし多分分かんないだろ、ほら」

熊野「…仕方ありませんわね」

提督「よし、撮るぞー」


提督「はいチーズ」


カシャ

カシャ


熊野「赤くなってないかしら…」

提督「あ、ああ、大丈夫だ」

提督(バッチリ赤く写ってるから後でネタになるな)

662: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 21:56:09.92 ID:fap23wYZ0


提督「じゃあそろそろ行くか」

熊野「ええ…綺麗でしたわ」

提督「海に挟まれてるからこその景色だよな…」

熊野「この景色が見れて良かったですわ」

提督「ああ、そうだな」

熊野「この景色が見れたのも…提督の鎮守府に来れたからですわね」

提督「ああ、そうだな…って、え?」

熊野「私、提督の鎮守府に着任できて本当に嬉しいですわ…」

提督「あ、ああ、そうか…うん」





提督「俺も…熊野が来てくれて嬉しいよ」

663: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 22:09:07.92 ID:fap23wYZ0

-駐車場-


提督「忘れ物は大丈夫か?」

熊野「大丈夫ですわ!」

提督「次の目的地には、ここからは3時間位で着くはずだ」

熊野「なんていう場所なんですの?」

提督「んー、着いてからのお楽しみ、だな」

熊野「…意地が悪いですわね」

提督「まぁまぁ、楽しみも必要だろ?」

熊野「…そうですけれど」

提督「じゃあ、行くぞ」

熊野「もう…分かりましたわ

664: ◆q07nr6cDws 2014/08/03(日) 22:59:58.35 ID:fap23wYZ0

-函館新道-


提督「この新道をずっと上がっていくんだ」

熊野「私…少し眠くなってきましたわ…」

提督「ああ、寝ててもいいぞ」

熊野「提督は寝なくても大丈夫ですの?」

提督「着くの0時過ぎくらいだろうし、それから寝てもぜんぜん大丈夫だよ」

熊野「…では、私も起きてますわ」

提督「ん?寝てていいぞ?」

熊野「私が寝たら、提督退屈でしょうし、起きててあげますわ」

提督「無理しなくてもいいぞ…眠いなら寝とけ」

熊野「だ、大丈夫ですわ!これくらい問題無いですわ!」

提督「…じゃあお願いしようかな」

熊野「ふふっ…承りましたわ」

674: ◆q07nr6cDws 2014/08/06(水) 22:59:44.23 ID:sdkeFeSV0


提督「にしても、新道や住宅街走るのは結構退屈だよな…」

熊野「コレと言ったものがありませんものね」

提督「しかも夜だから周りもよく見えないしなー早く開けた所に出たい」

熊野「後どれ位続きますの?」

提督「うーん…新道はもうすぐ終わるが…」

熊野「が…?」

提督「その後、道央自動車道っていう有料区間を通るんだよ…そこが2時間位掛かるからそこそこ長い」

熊野「2時間…提督疲れないんですの?」

提督「2時間位なら疲れないさ、北海道なんて遠くに観光行くなら大体3時間以上は運転しなくちゃいけないからな」

熊野「それだけ広いってことですのね…」

提督「北海道はでっかいどう、とか言われてるくらいだしな」

熊野「オヤジギャグですわ…」

675: ◆q07nr6cDws 2014/08/06(水) 23:11:29.26 ID:sdkeFeSV0


-道央自動車道-


提督「ここから道央自動車道だ」

熊野「…道路ですしいまいちピンときませんわね」

提督「まぁそれもそうだよな」

熊野「道央、と言うからに北海道の中心まで走っていますの?」

提督「そうだな、函館の少し上、ここ大沼から旭川の少し上にある士別ってとこまで繋がってるんだ」

熊野「場所がいまいち分かりませんけれど…距離があるんですの?」

提督「5時間以上掛かるぞ、一回だけ走ったことあるんだ」

熊野「遠すぎますわ…」

提督「あの時は流石に疲れた…楽しかったけどな」

熊野「一人で行ったんですの?」

提督「いや、学校卒業する時に友達と札幌→函館→旭川→富良野→札幌って旅行したんだ、その時だよ」

676: ◆q07nr6cDws 2014/08/06(水) 23:23:52.20 ID:sdkeFeSV0
熊野「というより…前々から気にはなっていたけれど…提督、友人居たんですのね」

提督「…え?」

熊野「鎮守府にいても電話とかしているところを見たことがありませんわ」

提督「あ、ああ、そうだな」

熊野「てっきり友人がいらっしゃらないのかと…」

提督「ちゃんといるぞ…まぁ多いってわけじゃないが」

熊野「連絡とか取ってらっしゃいますの?」

提督「ああ、チャットとかメールでたまに話してるな」

熊野「…提督に友人がいたなんて…青葉が喜びそうなネタですわ」

提督「俺そんなに皆に友達居ないと思われてたのか…」

熊野「まぁ…私達以外と話しているの見たことありませんし…」



提督(…今度から執務室で電話しよ)

677: ◆q07nr6cDws 2014/08/06(水) 23:36:27.66 ID:sdkeFeSV0




提督「後30分位か…」

熊野「もう23時を過ぎましたわ」

提督「この時間帯ということもあって、道路が混んでなかったのが救いだな」

熊野「確かにスムーズに走れてますわ」

提督「ただ深夜帯になるとトラックが多いのがなぁ」

熊野「大きいですものね」

提督「ああ、しかも何台も通るからな」

熊野「少し怖いですわ」

提督「横抜かれるときは流石に俺も怖い」

熊野「この車だったら一溜りも有りませんわ…」

提督「おいおい怖いこと言うなよ…そういえば、熊野は車酔いしないんだな」

熊野「ええ…そういえばなんともないですわ」

提督「船も大丈夫だったし結構酔わないのかもな」

熊野「ま、まぁ当然ですわ!」

提督「意外と酔いそうだと思ってたんだがなー」

678: ◆q07nr6cDws 2014/08/06(水) 23:52:55.44 ID:sdkeFeSV0


-室蘭-

北海道南西部に位置する室蘭は、北海道の工業中心地域して発展してきた。

大手企業の工場が多く、その色合いから「鉄の街室蘭」といった呼び名もある。

そして5大工業夜景都市に選ばれており、近未来的な雰囲気があったりもする

また、室蘭やきとりやクロソイでも有名でご当地グルメとして評価も高い。

特に、室蘭やきとりを居酒屋で食べるのは最高に美味しいのでオススメ



提督「道央自動車道を降りたらそこは、室蘭であった」

熊野「それは川端康成ですわ…」

提督「お、知ってるのか 何はともあれ、室蘭到着だ」

熊野「お疲れ様ですわ」

提督「目的地までもう少し頑張るけどな」

熊野「そろそろ目的地を教えてくれてもよろしいのではなくて?」

提督「ここまで来ちゃったら、もう最期まで隠しておきたいだろ?」

熊野「…提督は意地悪ですわ」

提督「そんなことない、優しいじゃないか」

熊野「じゃあ教えてくれてもいいじゃないですの」

提督「んー後20分掛からないで着くし、待ってな?」

熊野「…気になりますわ」

提督「着くまでのお楽しみだって言っただろ?」

熊野「…分かりましたわ」

690: ◆q07nr6cDws 2014/08/12(火) 01:48:23.88 ID:CeCD+0be0


提督「にしても、流石にこの時間だと暗いな」

熊野「もう0時過ぎですものね」

提督「ああ、工業地帯の方に出れば灯りはついてると思うけどな」

熊野「まだ働いてらっしゃるの?」

提督「工業系は三交代勤務や夜勤があるとこが多いって聞くからなぁ…多分、電気がついてるのは皆働いてるんだと思う」

熊野「夜中も仕事なんて…大変ですわ」

提督「その代わり昼間が休みというか空き時間になるからな、俺らと逆な感じ」

熊野「…私は何度か提督の執務のせいでオール勤務をしてますわ」ジトー

提督「ん?そんなことあったか?よく覚えてないな」

熊野「…白々しいですわ」

691: ◆q07nr6cDws 2014/08/12(火) 02:02:14.10 ID:CeCD+0be0



熊野「そういえば、今はどこを通ってらっしゃいますの?」

提督「ここは室蘭新道だな、さっきまで線路と一緒に走ってたのが胆振国道って道路」

熊野「そういえば線路がなくなりましたわ」

提督「ここを逆に行ったとこにある東室蘭って駅で3方向に分かれるんだよ、そのうちまた見えてくる」

熊野「この時間帯は電車は走ってないんですの?」

提督「ぎりぎり終電ってとこか…?電車あまり乗らないし分からないな…学生の時に使っていた学園都市線は、0時頃のが終電だったよ」

熊野「路線によって違うんですのね…」

提督「北海道は割と早い方なんじゃないか…東京とかはもっと遅くまで走ってそうなイメージだ」

熊野「私達の鎮守府の最寄りも早いですわ」

提督「ああ、22時位だっけか…」

熊野「島風ちゃんが早いって言ってましたわ」

提督「そりゃ珍しいな、というより島風はそんな遅くまで遊ばせないぞ…誰に誘拐されるか分からないからな」

熊野「提督…すこし親バカが過ぎますわよ」

提督「親って年齢でもないだろ、兄バカだ、兄バカ」

692: ◆q07nr6cDws 2014/08/12(火) 02:12:36.71 ID:CeCD+0be0


提督「ここが母恋って駅だ、この次が終点室蘭」

熊野「母の恋…素敵な地名ですわね」

提督「ここの駅弁が結構有名なんだよなぁ」

熊野「そうなんですの?」

提督「意外と駅弁特集とかで載ってるんだ、限定何十食って感じでおにぎり、燻製の卵、チーズ、漬物って4種類が入ってる駅弁」

熊野「おにぎりの中身はなんですの?」

提督「ほっき貝の混ぜご飯だよ、母恋っていう地名の語源がアイヌ語でほっき貝のたくさんある場所って意味なんだ」

熊野「だからほっき貝を使ってるんですのね」

提督「肉や魚がないじゃないか!と思うかもしれないが、意外とこれだけでもお腹いっぱいになったりする」

熊野「提督が゙あまり食べないからではなくて?」

提督「食べ盛りの学生の時に食べたからなぁ…それなりに多いんじゃないか?」

熊野「食べ盛りの提督…想像できませんわ」

提督「そんな小食なつもりないんだけどな…」

693: ◆q07nr6cDws 2014/08/12(火) 02:21:18.23 ID:CeCD+0be0


-駐車場-


提督「さて、母恋駅から南に向かい、とある駐車場に着きました」

熊野「どこなんですの…?」

提督「まぁまぁ、そんな怪訝そうな顔するな…なんたってここが目的地だからな!」

熊野「暗くてよく見えませんわ、外に出てもいいかしら」

提督「…駄目だ」

熊野「なんでですの…」

提督「朝まで見ちゃ駄目だ、朝見るのが一番感動できるからな…今は暗くてよく分からないだろ」

熊野「朝何か見えるんですの?」

提督「朝日が見える」

熊野「……それだけですの?」

提督「ああ、朝日が見えるからこそ夜は見てはいけないんだ、楽しみ半減しちゃうだろ?」

熊野「…まぁ、いいですわ」

提督「じゃあ、今日はこのまま座席を倒して寝るから…あ、寒かったら言えよ?掛けるもの渡すから」

熊野「んー…少し寒いですわ」

提督「ちょっと待ってくれ、今出す」ガサゴソ



提督「ん、ほれ」サッ



熊野「あ、ありがとうございます…」




694: ◆q07nr6cDws 2014/08/12(火) 02:26:48.49 ID:CeCD+0be0





熊野「ところで、着いたなら名前教えてくれないんですの?」

提督「んー…」

熊野「提督…寝た振りしてるなんて分かってますわよ」ユサユサ

提督「提督はお休み中だ」

熊野「そんなこと言ってないで早く教えて下さいな」

提督「んー……」

熊野「…どこまで意地が悪いんですのよ」ユサユサ

提督「起きたら教える、そういうことで、おやすみ」

熊野「……お、おやすみなさいませ」

熊野(眠すぎるせいか、テキトーに扱われましたわ…)

699: ◆q07nr6cDws 2014/08/14(木) 01:27:07.44 ID:fXWiKOUq0




♪(コオロギの鳴き声)


提督「ん…」ガサッ

提督(6時か…そろそろだな)





提督「熊野、朝だぞー」

熊野「んぅ……」

提督「そろそろ朝日が見えるから起きよう」

熊野「分かりましたわ…」

提督「車で寝て肩とか痛くなってないか?」

熊野「ふぁ…大丈夫ですわ…」

提督「そうか、良かった…場所の紹介もしたいし外に出るか」

700: ◆q07nr6cDws 2014/08/14(木) 02:03:12.59 ID:fXWiKOUq0


-地球岬-


室蘭市母恋にある岬

ポロチケップ(断崖)というアイヌ語が語源でチキウ岬というのが正しい名称だが、当て字で地球岬と表記されることが多い。

当て字だが、岬から海を見ると地球の丸さを感じられる地球岬という名前はかなり合っているのかもしれない。

朝日や夕陽だけではなく、星を見に来る人や初日の出を見に来る人もいて、カメラが趣味の人などは訪れる機会が多いかもしれない。

小さな岬から広大な太平洋を眺められるこの岬は、世界の広さ、己の小ささを改めて実感できたり、心機一転できるスポットだと思うので、機会があれば是非行ってみてほしい。


提督「ってことで地球岬って名前なんだ」

熊野「あそこの階段を登れば見れるんですの?」

提督「ああ、まだ朝日も出始めのせいか人は誰も居ないな…」

熊野「そうですわね」

提督「とりあえず行こうか、寒くないか?」

熊野「ええ、大丈夫ですわ」

提督「明け方は冷えるからな…寒くなったらいつでも言えよ?」

熊野「分かりましたわ」


701: ◆q07nr6cDws 2014/08/14(木) 02:13:39.93 ID:fXWiKOUq0

熊野「わぁ…提督!すごいですわ!」

提督「待ってくれ…三脚持ったままじゃそんな早く歩けないんだ」ノソノソ

熊野「朝日がとても綺麗ですわ」

提督「…やっとついた……ああ、本当だな」

熊野「夕陽とは、また違った良さがありますわ」

提督「色が違うからな…雰囲気も全然違うしね」

熊野「そういえば提督、三脚は何に使用するんですの?」

提督「ああ、朝日でちょっとやりたいことがあってだな…」

熊野「やりたいこと…?」

提督「ちょっと熊野、そこに立ってくれ」

熊野「良いですけれど…」

提督「んで…タイマーセットして…あとは……これでいいな」

702: ◆q07nr6cDws 2014/08/14(木) 02:24:39.28 ID:fXWiKOUq0


熊野「急に走ってこちらに来て…どうしたんですの?」

提督「とりあえずカメラ見ててくれ、もうすぐシャッターきれるから」



…カシャ



熊野「きれましたわ」

提督「じゃあしっかり撮れてるか確認するか…」


提督「うん、撮れてる撮れてる」

熊野「何を撮ったんですの?あそこの位置だと私達逆光なのでは…」

提督「ほら、見てみ」

熊野「これは…逆光でシルエットになってますわ」

提督「逆光を利用したらこんな感じの写真も撮れるんだよ、なかなかお洒落だろ?」

熊野「ええ…影絵みたいで綺麗ですわ」

提督「俺と熊野のシルエットだって割とすぐ分かるし、ちゃんと撮れてて良かった」

熊野「これ…帰ったら1枚印刷してくださらない?」

提督「ああ、いいけど…どうするんだ?」

熊野「綺麗なので…部屋に飾っておきますわ」

提督「そうか…じゃあ俺も飾ろうかな」

提督(……熊野の寝顔の写真とかな…)

703: ◆q07nr6cDws 2014/08/14(木) 02:31:11.16 ID:fXWiKOUq0

提督「さて、日も上がってきたしそろそろ行こうか」

熊野「分かりましたわ、次はどこに行くのかしら?」

提督「実はもう室蘭は終わりなんだ、このまま帯広まで一気に行く」

熊野「そうなんですの?もう少しゆっくりしてもよろしかったのに…」

提督「前のルート通りだからな、まぁ途中ご飯食べにどこか寄るかもしれないけど」

熊野「確かにまだ朝ごはんには早すぎますわ」

提督「7時じゃ店もまだ空いてないしなぁ…せっかくの旅行でコンビニもあれだし」

熊野「私、別にコンビニでも構いませんわよ?」

提督「…そういえば熊野コンビニ好きだったっけ」

熊野「ええ!サンドイッチが美味しいですわ!」

提督「…最悪コンビニにするか、うん」

熊野「分かりましたわ!」

704: ◆q07nr6cDws 2014/08/14(木) 02:36:48.34 ID:fXWiKOUq0

-駐車場-


提督「じゃあ今から帯広に向かうからな」

熊野「ええ…室蘭少しだけで残念ですわ」

提督「室蘭なら空港からもそう遠くないし、またそのうち来れるさ」

熊野「では、その時の楽しみに取っておきますわ」

提督「ああ、そうしといてくれ」

熊野「時間はどれ位かかりますの?」

提督「道央自動車道と道東自動車道使うからそんな掛からないよ、多分3時間くらいだ」

熊野「着いたら10時位かしら…」

提督「そうだな、朝と昼どっちか微妙な時間だ」

熊野「そうですわね…」

提督「まぁお腹空いてたらなにか食べればいいか、シートベルトはしたか?」

熊野「大丈夫ですわ」

提督「よし、じゃあ行きますか」

712: ◆q07nr6cDws 2014/08/20(水) 22:21:21.60 ID:0Vhvlcnt0

-道央自動車道-


提督「とりあえず道央道通って札幌方面に行く」

熊野「帯広とは札幌の方なんですの?」

提督「いや、札幌からもだいぶ離れてるな…千歳ってとこで道東自動車道に乗り換えるんだよ」

熊野「千歳、というところが札幌に近いんですのね」

提督「ああ、高速使えば1時間掛からないな。 後、俺らが帰るときも千歳から帰るからな」

熊野「空港は千歳にあるということですわね」

提督「そうだな、北海道の空の玄関なんて言われてるくらいだ」

713: ◆q07nr6cDws 2014/08/20(水) 22:49:20.21 ID:0Vhvlcnt0

提督「本当は熊野にもう一つ見せたい岬があったんだけどなぁ」

熊野「行かないんですの?」

提督「ルート外れるし本当に北海道大外周りになっちゃうからな…襟裳岬って所だよ」

熊野「確かに、北海道を大外周りは厳しそうですわ…」

提督「一度やってみたいけどな、新婚旅行とかにどうだろう」

熊野「旅行好きな方じゃないと飽きてしまいそうですわ」

提督「確かにそうだな…熊野は旅行好きか?」

熊野「私は…嫌いじゃなくてよ」

提督「そうか…じゃあまた旅行行かないとな」

熊野「ええ、楽しみにしていますわ!」

714: ◆q07nr6cDws 2014/08/20(水) 22:55:55.49 ID:0Vhvlcnt0

提督「ここから苫小牧だな」

熊野「苫小牧?」

提督「室蘭の隣の市、たまに海自の船とか来てたりするぞ」

熊野「湊町なんですのね」

提督「ああ、苫小牧港は結構有名だな…トヨタ北海道が港に面してあったり製油所とかもあったはずだ」

熊野「賑わってますわね」

提督「港の方はあまり行ったことがないんだけどな…そういえば、電車の苫小牧の次の駅が青葉って名前だったりするな」

熊野「なにか親近感を感じますわね…」

提督「鎮守府に居るからな…」

熊野「青葉さんは休暇何をしてらっしゃるのかしら…」

提督「ネタでも探して走り回ってるんじゃないか?」

熊野「…それ、いつもと何も変わりませんわ」

提督「……だな」

715: ◆q07nr6cDws 2014/08/20(水) 22:56:43.65 ID:0Vhvlcnt0

提督「苫小牧っていえば高校生の時にバードウォッチングしに来たことがある」

熊野「バードウォッチング?」

提督「ああ、ウトナイ湖って湖が散策できるようになっててな…カワセミが居るって聞いて行ってみたことがあるんだ」

熊野「カワセミは見れたんですの?」

提督「いや…白鳥とキツツキしか見れなかった…」

熊野「まぁ…」

提督「というより高校生の時だから、知識がなさすぎたのかもしれないな…今行ったらもっと楽しめる気がする」

熊野「提督鳥には詳しいんですの?」

提督「うーん…知ってる鳥は多くないんじゃないか…花とかのほうが多分分かる」

熊野「花は、私も少し分かりますわ」

提督「一時期花言葉の本の中身全部覚えようと頑張ったなぁ」

熊野「全部覚えれましたの?」

提督「薄っすらって感じだな…全部は覚えれなかった」

熊野「提督、変なとこで頑張りますのね…」

提督「他にも日本の伝統色とか覚えようと頑張ったけど、見分けつかないのがあって諦めた」

熊野「確かに色は難しそうですわ…」

716: ◆q07nr6cDws 2014/08/20(水) 23:13:51.88 ID:0Vhvlcnt0

-道東自動車道-


提督「お、この先から道東自動車道に移るぞ」

熊野「ここまでそこまで長くなかったですわね」

提督「ああ、北海道だと自動車専用道路のありがたさが身に沁みるな…」

熊野「大きいですものね」

提督「道央道と道東道があるおかげでかなり助かってるよ」

熊野「ここから帯広はもう近いんですの?」

提督「あと半分くらいだな、お腹すいてないか?」

熊野「大丈夫ですわ!」

提督「なら昼食は帯広で食べるとするか、時間も調度良いくらいに着くはずだ」

熊野「分かりましたわ」

提督「なにか食べたいものとかはあるか?」

熊野「提督のオススメならなんでもいいですわよ?」

提督「んーそうだな…なにか考えとくよ」

718: ◆q07nr6cDws 2014/08/21(木) 00:43:02.35 ID:aSsmCFvn0

提督「ここから先の地名、夕張っていうんだ」

熊野「こちらも親近感が湧きますわ…」

提督「夕張は何してるんだろうな…何気に我が鎮守府で最強の軽巡なんだよな…」

熊野「軽巡旗艦の時は大体夕張さんですわね」

提督「鎮守府最古参だからな…初めて建造した時に夕張の艤装ができたんだよ」

熊野「そんな前からいらしたんですのね」

提督「開発に関してはかなりお世話になってる、対戦装備は特にな」

熊野「潜水艦に対しては鎮守府で一番強いと聞きましたわ」

提督「ああ、対戦装備かなり積んでるからな…」

熊野「夕張さんの夕張はここが由来なんですの?」

提督「夕張は確か夕張川が由来じゃなかったかな、北海道に流れてるんだ」

熊野「川なんですのね!私と一緒ですわ」

提督「そうだな…川とか山が由来っていうの多いよな」

熊野「ですわね」

提督「なんというか…凛としててかっこいい名前が多いよな」

熊野「一航戦の方々とか特に凛としてますわ」

提督「漢字二文字っていうのがなんともかっこいいよなぁ」

730: ◆q07nr6cDws 2014/08/31(日) 02:25:49.61 ID:8r1zkQKP0

提督「占冠を通り抜けて、もうすぐトマムだな」

熊野「北海道は難しい地名が多いですわ…」

提督「確かに他県の人に聞いたら分からないって人多いかもなぁ」

熊野「漢字だけでも難しいですのに、読み方を変えるなんて…」

提督「そういえば、熊野は勉強得意じゃないのか?」

熊野「したことがないので分かりませんわ」

提督「ああ…それもそうか」

熊野「ですが別に不得意なことはないと思いますわ!」

提督「その根拠と自身はどこからなんだ」

熊野「やはり勉強も完璧にこなさなければレディーとは言えませんわ」

提督「じゃあ今度暁に勉強教えてやってくれ」

熊野「べ、勉強を教えるのは妙高さんとかの方が向いてらっしゃると思いますわ」

提督「…それもそうだな」

提督(熊野教えることとか出来なさそうだもんなぁ…)

731: ◆q07nr6cDws 2014/08/31(日) 02:43:11.30 ID:8r1zkQKP0

提督「そう考えると、艦娘の学力のことなんて気にしたことなかったな」

熊野「見た目相応の学力なのではなくて?」

提督「ううん…まぁそうなるよな、駆逐艦と正規空母なら明らかに学力差ありそうだし」

熊野「ということは、私はどれくらいになるのかしら」

提督「高校生くらいじゃないか?頑張って大学1年くらい…高校生か…」

熊野「それくらいですわね…お酒も飲めませんわ」

提督「最上と三隈は大学でも行けそうだけどなぁ…意外と年齢幅広そうだな、重巡は」

熊野「妙高型の方々が一番上でしょうか」

提督「だなぁ、妙高は俺と少し違うくらいでも行ける気がする…羽黒は大学生でもいけそうだな」

熊野「学力じゃなくて見た目年齢の話になってしまいましたわ」

提督「ああ、学力は難しいし今度鎮守府皆でテストでもするか」

熊野「な…そんなことする暇あるなら出撃しますわ!」


732: ◆q07nr6cDws 2014/08/31(日) 02:44:06.85 ID:8r1zkQKP0

提督「出撃するとこないのにどこに行くんだ…」

熊野「……そうでしたわ…」

提督「でも、今年の夏はミッドウェーが展開されるらしいからな…頑張らないとな」

熊野「ミッドウェー…当時私も参加してたんですのよ」

提督「ああ、知ってるよ 一緒に頑張ろう、と言いたいとこなんだが…」

熊野「なんだが…なんですの?」

提督「利根が出たいって駄々をこねると予想している」

熊野「あぁ…航巡組は皆ミッドウェー参加者ですものね」

提督「でもアリューシャン作戦も展開されるらしいし、皆ミッドウェーには出せないんだよなぁ…」

提督「まぁ、それは帰ったら考えるさ もうすぐ帯広に着くぞ」

熊野「私、お腹が空いてきましたわ」

提督「じゃあ着いたら先にご飯食べに行くか」

熊野「はい!」

733: ◆q07nr6cDws 2014/08/31(日) 03:10:12.03 ID:8r1zkQKP0

提督「さっき通ったトマムってとこなんだけど、最近急に人気になってな」

熊野「何かあったんですの?」

提督「トマムリゾートっていうホテルで、雲海が見れる雲海テラスっていうのをやってるんだ」

熊野「雲海…?」

提督「山とか、飛行機とか雲より高いとこに上がって見下ろすと雲が下に広がるだろ?それを雲海っていうんだ」

熊野「雲の海…なんだかロマンチックですわね」

提督「それがロープウェーで見に行けるっていうのが雲海テラスなんだ」

熊野「それで人気になったんですのね」

提督「ああ、俺も行ってみたいって思って数年経つけど未だに行けてないなぁ」

熊野「予約取るのが大変そうですわ」

提督「一度特集とかされると難しくなってくるしな…休日とか連休は厳しいだろうなー」

734: ◆q07nr6cDws 2014/08/31(日) 03:11:24.53 ID:8r1zkQKP0

-帯広-


広大な土地での農業が盛んな帯広は、田園都市で長閑な雰囲気に包まれている街だ

市街地を抜け畑が連なる場所に出ると、万人がイメージする「北海道」が顔を出す

また、豚丼発祥の地でもあり、観光に来た人は豚丼目当ての人も少なくない。

だが、ここで推したいのが近年ご当地グルメとして名を挙げてきている「とかち牛じゃん麺」である

とかち牛じゃん麺は、麺にごま油を絡め、その上にピリ辛の挽き肉と胡瓜、ネギを乗せて食べるジャージャー麺だ

これが一般的なトッピングだが、帯広市内のお店では、これにアレンジを加えたりトッピングを変更していたりなど

店により工夫をしているので選ぶ楽しみがある、皆さんも旅行に行った際には是非。



提督「お、ここから帯広だな…先にご飯だったな、なにか食べたいものは?」

熊野「提督のオススメでお願いしますわ」

提督「ほう…普通なら帯広名物豚丼っていくんだが…」

熊野「豚丼…」

提督「俺はジャージャー麺の方がオススメだからそっちに行く」

熊野「ジャージャー麺、とはなんですの?」

提督「ジャージャーした拉麺だな、見ればわかるさ」

熊野「ジャージャーした拉麺ってなんですのよ、もう!」


740: ◆q07nr6cDws 2014/09/06(土) 17:08:48.74 ID:3ste8bl70

提督「とりあえず帯広駅を目印にして…」

熊野「もう…場所は覚えておりませんの?」

提督「一回しか行ったことないからな…帯広駅の近くなんだ」

熊野「そういえば、ジャージャー麺の説明をちゃんと聞いていませんわ!」

提督「だからジャージャーした拉麺だよ」

熊野「提督…」ジトー

提督「…うーん、どうやって説明したものか…麺と野菜の上にピリ辛の肉味噌を乗せたやつって感じかね」

熊野「ということは、スープとかはないんですの?」

提督「ああ、そうだな」

熊野「想像出来ましたわ!」

提督「帯広のはこれにゴマ油がプラスされて、旬の野菜とかも加えられてるんだよ」

熊野「季節ごとに楽しめるということですわね」

提督「今の時期だと…山菜とかかな、まぁ楽しみにしておこう」

742: ◆q07nr6cDws 2014/09/06(土) 17:46:47.10 ID:3ste8bl70
提督「お、あそこが帯広駅だよ」

熊野「まぁ…結構大きいんですのね」

提督「道内5番以内には入るんじゃないか?詳しくは分からないけど」

熊野「綺麗な駅ですわ」

提督「この駅の前に設置してあるゲージメーターみたいな温度計がかっこいいんだよなー」

熊野「ゲージメーター…?」

提督「ほら、大規模作戦の時に大本営から送られてくるデータに敵拠点破壊度のゲージがあるだろ?」

熊野「ああ、ありますわね」

提督「それみたいなかんじで、現在の温度をメーターにして表してくれる温度計が置いてあるんだ」

熊野「そういうことですのね」

提督「あれ欲しいんだよな…鎮守府費用で買えないのか…」

熊野「そんなの鎮守府に置いてあっても意味無いですわ…」

提督「そこをなんとか…秘書艦だろ!どうにかして作ってくれ!」

熊野「わ、私にそんな権限有りませんわ!」

提督「だよな…ミニサイズでも良いから部屋に置きたい…」

熊野「もう…早く行きましょう?私、お腹空きましたわ」

提督「ああ、そうだったな、すまん ここからはもう10分位で着くぞ」

熊野「歩いて行くんですの?」

提督「いや、このまま車で行くよ」

熊野「分かりましたわ」

743: ◆q07nr6cDws 2014/09/06(土) 17:49:54.79 ID:3ste8bl70

カフェ&ダイニング らく


提督「着いたぞー」

熊野「カフェなんですのね」

提督「ああ、でも定食とかもあるしダイニング要素のほうが強いかもな」

熊野「入りましょう?」

提督「そうだな」


店員「いらっしゃいませー、何名様でしょうか」

提督「2名です」

店員「かしこまりました、あちらの窓側のお席にどうぞ」

提督「はい」

店員「注文がお決まりになりましたらお呼びください」

提督「分かりました」

744: ◆q07nr6cDws 2014/09/06(土) 18:24:35.18 ID:3ste8bl70

提督「さて、とりあえずメニュー見ようか」

熊野「私は提督オススメのジャージャー麺にしようと思いますわ」

提督「じゃあ俺はどうしようかな…一緒のだとあれだよなぁ」

熊野「別に一緒でもいいじゃないですの」

提督「そうか…じゃあ俺もジャージャー麺にしようかな、飲み物は?」

熊野「ジャージャー麺には何が合うのかしら…」

提督「カフェオレとかコーラは流石に合わないな…コーヒーも合わないし」

熊野「お冷いただけないんですの?」

提督「ああ、水くれるのかな…頼んでみるか」

熊野「よろしくお願いしますわ」

提督「じゃあ店員呼ぼうか」


チリンッ


店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

提督「とかち牛じゃん麺2つお願いします、それとお冷は頂けるでしょうか?」

店員「とかち牛じゃん麺2つと…お冷ですね、ただいまお持ちします」

提督「ありがとうございます」

745: ◆q07nr6cDws 2014/09/06(土) 19:16:24.58 ID:3ste8bl70

提督「店の雰囲気もなかなか良いよな」

熊野「ええ、落ち着いた雰囲気ですわ」

提督「カフェだしな、鎮守府の周りにもこういう所が出来ないかね…」

熊野「良いですわね…出来ないかしら…」

提督「鎮守府内にカフェテリアみたいなのを作るのもありかもな」

熊野「確かにその方が実用的で人気も出そうですわ!」

提督「作る費用がとんでもなさそうだけどな…妖精さん作ってくれないかな」

熊野「流石にそんな大仕事を妖精さんに任せるわけには…」

提督「だよな…普段から頼りっぱなしだし過労死しちゃうかもしれない」

熊野「頑張ってお金を貯めて普通に作りましょう?」

提督「今後の目標が一つ出来たな、海域にも出てないし皆でバイトでもするか」

熊野「しませんわよ…無茶なこと言わないでくださいな」

提督「名案だと思ったんだが…」

746: ◆q07nr6cDws 2014/09/06(土) 19:44:19.53 ID:3ste8bl70


店員「お待たせいたしました、こちらとかち牛じゃん麺2つです」コトッ

提督「ありがとうございます」

店員「伝票こちらにお入れしておきますね」

提督「はい」


提督「さ、食べようか」

熊野「はい!いただきます」

提督「いただきます」

熊野「混ぜて食べたほうが良いんですの?」

提督「うーん、人によるんじゃないかな」

熊野「では、このままいただきますわ」

提督「ああ、俺は少し混ぜて食べてるよ」


ズズッ


熊野「ん…美味しいですわ!」

提督「ああ、追加野菜は椎茸とタケノコか」

熊野「色んな食感があって楽しめますわね」

提督「だな、味噌も程よくピリ辛だし食べやすい」

熊野「私ジャージャー麺が気に入りましたわ!」

提督「良かったよ、気に入ってもらえて」

熊野「鎮守府の近くではいただけないんですの?」

提督「簡易的なのならコンビニで売ってるぞ」

熊野「まぁ!なんでもあるんですのね!今度行った時に買ってきますわ」

提督「ああ、間宮さんも作ってくれないかなぁ」

熊野「今度頼んでみましょう?」

提督「そうだな」

755: ◆q07nr6cDws 2014/09/07(日) 23:45:58.81 ID:+C0cSd/k0

提督「さて、食べ終わったし次行こうか」

熊野「もう12時なんですのね、早いですわ」

提督「夜には釧路に着ければいいなぁ」

熊野「ということは今日は釧路で宿泊ですの?」

提督「それもいいんだが、残念ながら今日も車中泊だ」

熊野「また車ですの…」

提督「一定の場所まで車で進めといたほうが周るのスムーズなんだ、ごめんな」

熊野「べ、別に良いですわよ!そんな謝ることでもないですわ」

提督「じゃあ帯広で寄った所に行こうか」

熊野「ええ、ここからは近いんですの?」

提督「…5分くらいかな」

熊野「すごく近いですわね…」

提督「まぁな、特別観光名所というわけでもないから」

熊野「どんな所なんですの?」

提督「着いてからのお楽しみということで」

熊野「…またそれですか、もう」

756: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 00:01:46.76 ID:JjGvj3ZW0


-六花亭 本店-

言わずと知れた北海道の菓子屋

【お菓子は大地の恵み】をコンセプトとしたお菓子作りを行っている、また美術館運営や森林再生なども行っている。

北海道限定と言いながら北海道外でも売ってたりする商品などが近年多いが、この六花亭は完全に北海道限定で店舗も北海道内にしかない

稀に物産展に出店していることもあるが、全国的ではないのでレアだと思われる。

ここ六花亭の菓子は洋菓子和菓子両方共とても美味しいので是非食べていただきたい。



提督「駐車場が前にないから、近くのパーキングに停めなくちゃいけないのが難点だなぁ」

熊野「六花亭…ですの?」

提督「ああ、船で和菓子が好きだって言ってただろ?」

熊野「そういえば…」

提督「ここが北海道を代表する2大菓子屋の片方、六花亭だよ」

熊野「立派な建物ですわ…」

提督「道内だと結構いっぱい支店があるんだけど、折角だし本店にな」

熊野「早速入りましょう?」

提督「ああ、そうだな」

757: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 00:11:02.42 ID:JjGvj3ZW0

熊野「2階建てなんですのね」

提督「2階はレストランで別の店が入ってるんだ」

熊野「ん…店内の匂いが甘いですわ」

提督「菓子屋だからな…ここ来るのは3回目だなー」

熊野「そうなんですの?」

提督「1回目は家族で、二回目は旅行中に小腹が空いて、3回目が今日だな」

熊野「では、提督のオススメの商品を安心して聞けますわ」

提督「確か郵送できた気がするから鎮守府に送ろう」

熊野「…洋菓子も置いているんですのね」

提督「ああ、和洋両方置いてるよ」

熊野「ではどちらも少しずつ買って行きましょう」

提督「少しで足りるか?」

熊野「函館や小樽で買ったお土産がありますし…大丈夫なのでは?」

提督(空母…戦艦…一瞬でなくなったりしないだろうな…)

提督「まぁ考えすぎても駄目か、足りなさそうだったら他のところで買えばいいし」

761: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 00:29:15.31 ID:JjGvj3ZW0


熊野「では、オススメを教えていただきたいですわ」

提督「オススメなぁ…どれもオススメって言ったら駄目か?」

熊野「その中でも特に、というのはないんですの?」

提督「…六花亭と言ったらこれが有名ってのはこのマルセイバターサンドだな」

熊野「ビスケット…の間に何が挟まっているんですの?」

提督「ホワイトチョコレートと小さいレーズン」

熊野「まぁ…美味しそうですわ」

提督「1箱30個入りがあるからそれを買っていこう、流石に2箱は要らないだろう…」

提督(要らないよな…?)

熊野「他のもありますから…1箱で十分ですわね」

提督「後は…ストロベリーチョコも結構ロングヒットしてる気がするな」

熊野「これですわね、苺の周りにホワイトチョコレートがコーティングされているのかしら」

提督「苺というか、ドライ苺なんだ、少し酸っぱくてそれでも甘くて美味しい」

熊野「これは…箱入りという感じではないですわね」

提督「袋かカップかって感じだからな、5カップくらい買えば良いかな」

熊野「こちらにある普通のチョコレートの方はよろしいんですの?」

提督「そっちも混ぜて買うか、3カップ2カップで…」

熊野「ですわね」

762: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 00:39:46.55 ID:JjGvj3ZW0

提督「他に突出して美味しいのは…おふたりで、とかか?」

熊野「ええと…これですわね」

提督「抹茶味とモカ味の二種類があるんだけど、どっちも美味しい」

熊野「ダックワーズなんですのね」

提督「六花亭の洋菓子代表だと個人的に思ってる、おふたりでっていう洋菓子らしからぬ名前もいいよな」

熊野「これは…20個入りの箱がありますわ!」

提督「個人的にも自室に持ち込みたいから2箱買おう」

熊野「では私は提督のを少し分けて頂きますわ」

提督「1個な」

熊野「提督…食い意地が張っていましてよ」ジトー

763: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 00:46:02.29 ID:JjGvj3ZW0

提督「流石にあと1種類くらいでいいか」

熊野「そうですわね、少し買いすぎでしょうか」

提督「買い過ぎくらいが良いはずだ、多分」

提督(俺の予感が当たれば、どれか1箱は戦艦と空母により瞬時に無くなる)

熊野「折角ですし和菓子も欲しいですわ」

提督「ああ、和菓子を買ってなかったな…ひとつ鍋とかどうだ?」

熊野「…最中ですの?」

提督「ああ、外側に鍋をモチーフにした最中、中は餡と餅が入ってるんだ」

熊野「見た目も可愛らしいし味も美味しそうですわ」

提督「小倉餡、こし餡、白餡って3種類が詰め合わせになってる箱があるからそれ1つ買えば全部合わせてかなりの量になるんじゃないか?」

熊野「ええ、多分皆1つは食べれますわ」

提督「じゃあこれで郵送お願いしよう」

熊野「分かりましたわ」

764: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 00:55:29.42 ID:JjGvj3ZW0

提督「すみません、郵送お願い出来ますか?」

店員「はい、承っております」

提督「これ全部お願いします」

店員「では…こちらにお名前とお受取り相手の氏名と住所、お互いの電話番号をお願いします」

提督「分かりました」




提督「書き終わりました」

店員「ありがとうございます、お届け日の指定などはございますか?」

提督「…2日後とか大丈夫ですか?」

店員「はい、大丈夫ですよ」

提督「では、2日後でお願いします」

店員「かしこまりました、元払いと着払いどちらにしますか?」

提督「着払いでお願いします」

店員「かしこまりました、またのご来店をお待ちしております」


提督「2日後の夜なら鎮守府にもうついてるからな」

熊野「遅れても知りませんわよ」

提督「飛行機に乗り遅れなければ大丈夫さ」

765: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 01:03:27.40 ID:JjGvj3ZW0

提督「さて、釧路に向かうとするか」

熊野「もう帯広は観光しないんですの?」

提督「ああ、元々帯広は六花亭寄ったくらいなんだ」

熊野「短いんですのね」

提督「観光ってよりは帯広の周りの十勝平野の景色を楽しみに来てた感じだからな」

熊野「十勝平野、ですの?」

提督「釧路行く時に見れるんだ、広々としてて感動するぞ」

熊野「楽しみにしてますわ!」

提督「っと…今何時だ…」

熊野「1時30分ですわ」

提督「じゃあ釧路に着くのは4時前くらいか」

熊野「あまり遠くないんですのね」

提督「まぁな、隣みたいなとこあるし…よし、行くか」

熊野「はい!」

770: ◆q07nr6cDws 2014/09/08(月) 23:55:07.40 ID:JjGvj3ZW0


-国道38号線-


提督「ここから東側に国道38号線をひたすら走るんだ、そしたら釧路に着く」

熊野「晴れていますし、ドライブ日和ですわね」

提督「そうだな、途中から海も見えてくるぞ」

熊野「海を見ながらの旅、優雅ですわ」

提督「…残念だが海を見れるのは反対車線で俺らは右向けばガードレールと車、左向けば断崖絶壁の崖って感じだな」

熊野「…優雅じゃありませんわ」

提督「海をはっきりと見る機会はもう旅行中にはないはずだ」

熊野「まぁ…小樽、函館、室蘭と港町でしたし、仕方ありませんわね」

提督「でも、湖には寄るからちょっと期待してて良いと思うぞ」

熊野「そういえば、一回も湖には行っていませんでしたわ」

提督「俺の好きな湖が全部道東にあるんだ、今回は一つしか行かないけどね」

熊野「どんな湖なのか…期待しておきますわ!」


771: ◆q07nr6cDws 2014/09/09(火) 00:09:09.50 ID:UET6TdTK0

提督「こうして走ってると改めて農業地帯っていうのがはっきり分かるな」

熊野「確かに畑が多いですわね」

提督「釧路まで行くと範囲に入らないけど、ここは一応十勝平野の範囲内だからな」

熊野「十勝平野という名前なんですのね」

提督「北海道で一番大きい畑作地帯なんだ、それに酪農や畜産もやってるからかなりの広さがあるよ」

熊野「畑がどこまでも続いている感じがしますわ」

提督「これを一人や一家で作ってたりするからすごいよな…農業は」

熊野「管理が大変そうですわ」

提督「難しいだろうな…一人あたりどれ位の面積を使ってるんだろうか」

熊野「提督は農業には詳しくないんですの?」

提督「農業はさっぱりだ、一つ上げるとすれば家庭菜園でミニトマトを作ったことがある」

熊野「ふふ…提督がミニトマトを作るだなんて、似合いませんわ」

提督「どういう印象だよ」

熊野「盆栽とかのほうが似合うんじゃないかしら」

提督「盆栽……まだ早いだろ、うん」

772: ◆q07nr6cDws 2014/09/09(火) 00:25:02.94 ID:UET6TdTK0


提督「そういえば、釧路についたら夜ご飯もそうだが、温泉に行こうと思うんだけど良いか?」

熊野「温泉!昨日は車中泊でお風呂には入れてませんから入りたいですわ」

提督「だと思ったよ、1回しか行ったこと無いけど良い温泉知ってるからそこに行こう」

熊野「はい!」




prrrrrr…


提督「ん?熊野、俺の電話なってるからちょっと出てくれ」

熊野「分かりましたわ」

ピッ


鈴谷「やっほー提督ぅー暇なんだけどー」

熊野「提督は車の運転中ですわ」

鈴谷「あれ、熊野じゃん なんだー車の運転中かぁ」

熊野「どうしたんですのよ」

鈴谷「特に用事があるわけじゃないんだけどー、んー暇だったから?」

熊野「あなたねぇ…」

鈴谷「それよりいつ帰ってくるのー?今日?」

熊野「明後日ですわ」

鈴谷「遅くない?!鈴谷怒るよ!」

熊野「なんで怒るんですのよ」

鈴谷「鈴谷を1人にして6日間も放置したから?」

熊野「…帰ったら構ってあげますわ」

鈴谷「あれー…鈴谷のほうがお姉ちゃんなんだけどなー…」

熊野「大して変わりませんわ」

鈴谷「まぁいっか!後2日ってことはお土産もっと増えてるってことだよね!」

熊野「それは提督次第ですわね」

鈴谷「提督に買ってこなかったら資材の命はないと思えって言っといて!」

熊野「…言っておきますわ」

鈴谷「んじゃあお土産楽しみにしてるね!」


ガチャ

773: ◆q07nr6cDws 2014/09/09(火) 00:30:51.72 ID:UET6TdTK0

熊野「鈴谷からでしたわ」

提督「どうした?緊急か?」

熊野「暇つぶしじゃないかしら」

提督「…暇つぶしに提督を使うのか」

熊野「提督だから暇つぶしに使うんですわ」

提督「……俺の地位低そうだな」

熊野「鈴谷がお土産もっと買ってこなかったら資材の命はないと思え、と言っていましたわ」

提督「どんな脅しだよ…資材10万を何に使う気だ」

熊野「大型建造にでも使うのかしら…」

提督「でも大和型も阿賀野型も…他の子達もいるだろ」

熊野「…無駄に使う気なのでしょうか」

提督「……微妙な脅しだな…まぁまだ観光地は寄るし、ちょっとずつ買っていけばいいんじゃないか?」

熊野「そうですわね」

774: ◆q07nr6cDws 2014/09/09(火) 00:44:17.67 ID:UET6TdTK0

提督「そろそろ海に出るんじゃないかな」

熊野「開けた平野もなくなってきましたわ」

提督「ってことは後30分…40分位かな」

熊野「話していると意外と早く着きますのね」

提督「そんなもんさ」

熊野「釧路はどういうところなんですの?」

提督「うーん…湿原とタンチョウってイメージが強いな」

熊野「ピンときませんわ…」

提督「釧路湿原って大きな湿原があって、日本で一番大きな湿原で国立公園に指定されてるくらい有名なんだよ」

提督「後、タンチョウって特別天然記念物に指定されてる鳥が季節問わず見れるってことで釧路は有名かな」

熊野「その公園は勝手に出入りできるんですの?」

提督「展望スペースみたいな場所があるからそこから見渡せるぞ、奥深くまで入ったりは出来ないけどな」

熊野「釧路湿原には行くんですの?」

提督「今回は行かないな、釧路は温泉とご飯だけって感じだ」

熊野「少し寂しいですわね…」

提督「タンチョウは見たいなら冬に来よう、すごく綺麗だぞ」

熊野「分かりましたわ…国立公園ということは他にも動物が沢山いるんですの?」

提督「鳥の越冬地になってたり、全国的に珍しいイトウやキタサンショウウオの生息が確認されているらしい」

熊野「…聞いといてなんですけれどよく分かりませんわ」

提督「…だよな、珍しい動物が保護されてるって思ってくれれば大丈夫だ」

775: ◆q07nr6cDws 2014/09/09(火) 00:50:52.17 ID:UET6TdTK0




熊野「提督!海が見えましたわ!」

提督「ああ、釧路も近いな」

熊野「にしても…提督が先ほど言った通り反対車線ですわね」

提督「だろ?横目でちらっとくらいしか見えないんだ」

熊野「左を向けば崖ですわ…」

提督「まぁ少しの気分だけでも海を味わえていいじゃないか」

熊野「そうですわね!」

提督「釧路についたらとりあえず温泉はいろうか」

熊野「夕食が先じゃないんですの?」

提督「4時に夕食は早くないか?」

熊野「…早いですわね」

提督「6時位にご飯を食べて次の目的地へ移動したいと思ってるから、先に温泉行こう」

熊野「分かりましたわ」



790: ◆q07nr6cDws 2014/09/13(土) 20:49:50.47 ID:u5d8XkC/0

提督「ご飯は何食べようか」

熊野「決めていませんの?」

提督「海鮮丼とか考えたんだが、折角だし釧路特有のものでもいいよなって」

熊野「特有のもの?」

提督「炉端焼きの店がたくさんあるんだ」

熊野「炉端焼き…聞いたこと有りませんわ」

提督「元々の発祥は東北の方だった気がするけど、釧路で広まっていった料理なんだ、店の人が目の前で焼いてくれて、それを食べるんだ」

熊野「焼き鳥屋みたいな感じですわね」

提督「そうだな、違う点は肉類はあまりないことと、客に料理を出すときに長いしゃもじみたいなものに皿を乗っけて出すんだ」

熊野「しゃもじ…」

提督「なかなか経験できないだろうし、それでも良いかなと思ったんだけど熊野はどっちがいい?」

熊野「では、炉端焼きが気になるのでそちらでお願いしますわ」

提督「ああ、じゃあ一度行ったことのある店があるからそこにいこう」

791: ◆q07nr6cDws 2014/09/13(土) 20:59:54.59 ID:u5d8XkC/0

提督「まぁその前に温泉だけどな」

熊野「温泉も決まってますの?」

提督「ああ、温泉はそこしか知らないんだ」

熊野「提督は、根室にはあまり来たことがないんですの?」

提督「1周した時に来ただけだから1回しか無いな」

熊野「少ないんですのね」

提督「遠いしな、タンチョウ見たさに寄った感じ」

熊野「提督の住んでいた所からはどれ位かかりますの?」

提督「車で4時間以上は確実だな、北海道を横に突っ切って行くからな」

熊野「4時間連続での車の運転は厳しそうですわ…」

提督「友達とか、運転交代して行けると楽だよな」

熊野「ですわね」

提督「お、ここから釧路だな」

熊野「標識がありましたわ」

提督「とりあえず温泉に向かおうか」

熊野「はい!」

792: "%E3%84%E3%8F%E3%89%E4%B8%BC" 2014/09/13(土) 21:17:07.18 ID:u5d8XkC/0

-釧路-

道東の政治経済、観光の中心地といえば、釧路である。

釧路湿原、阿寒湖など世界的にも有名な観光地に加え、空港、港もあり交通の便も良いだろう

釧路駅もそれなりに大きく、駅前には明治に訪れたとされる石川啄木の像が立っている。

食に関しても、周りで新鮮な魚介類や野菜類、牛乳などがたくさん採れるため安心かつ美味しく頂ける。

北海道全体で比べるとあまり雪が多く降る土地ではないが、気温が低めなので訪れる際には事前に予報を見ておくのが良いだろう。



提督「じゃあまず帯広と同じように駅に…ということもなく、駅に向かう途中に温泉がある」

熊野「前みたいに目印はありますの?」

提督「釧路商業高校っていう学校の横にあるんだ」

熊野「高校の近くだと、学生が沢山いそうですわね」

提督「俺が行った時はご老人ばかりだったな…タイミングかね」

熊野「今は4時ですわね…あまり人はいなさそうですわ」

提督「だな」

796: ◆q07nr6cDws 2014/09/14(日) 18:27:13.55 ID:t7OxKad80


-天然温泉 大喜湯 昭和店-

日帰りの天然温泉

温泉成分量が国内トップクラスに入る19.32g/kgで、度々雑誌などで紹介されている。

特に女性客からの人気は高く、美肌効果が口コミで広まっていった。

夜に露天風呂に入ると和風にライトアップされた木々が見れるので、訪れるときは夕方以降をお勧めする。




提督「ここだな」

熊野「何を持って降りればよろしくて?」

提督「バスタオルとかは確か有料だけど貸出してたはずだから心配ないだろ…っと着替えくらいじゃないか?」

熊野「洗顔クリームとかはありますの?」

提督「確か石鹸が置いてあったかな…覚えてない」

熊野「…一応持っていきますわ」

提督「そうしてくれ」

797: ◆q07nr6cDws 2014/09/14(日) 18:38:28.99 ID:t7OxKad80

熊野「凄く大きい温泉というわけではないですわね」

提督「そうだな、浴槽も5種類くらいしか無いし結構こじんまりしてる」

熊野「食堂もついてるんですのね」

提督「ああ、なんでも蕎麦が人気らしい」

熊野「食堂の形が鎮守府に似てますわ…」

提督「そうだな、鎮守府に無いものといえば食券販売機くらいか」

熊野「ええ…ここから浴場ですわ」

提督「えと…ほら、バスタオルとフェイスタオル」

熊野「ありがとうございます」

提督「他は持ってるよな?」

熊野「はい、大丈夫ですわ!」

提督「じゃあ、上がったらさっきの広間のとこで会おう」

熊野「分かりましたわ」

798: ◆q07nr6cDws 2014/09/14(日) 19:20:28.97 ID:t7OxKad80

-男湯-


提督(2日ぶりの温泉か…)

提督(車中泊はゆっくり休めないのが辛いところだよな)

提督(まぁ…それが結構楽しいんだけども)


提督(しかしこの旅行も2分の1は終了か…)

提督(早かったなぁ)

提督(一番大きいイベントが最後に残ってるわけだけど)

提督(もう楽しめればいいかなとか思ってしまっている)

提督(駄目だな…気合を入れなくては)

提督「よしっ」ザバッ

提督「上がるか」

799: ◆q07nr6cDws 2014/09/14(日) 19:28:23.07 ID:t7OxKad80

-女湯-


熊野(全然入浴客の方がいませんわ…)

熊野(私合わせても10人いませんわね)

熊野(んっ…熱いですわ…)


熊野(この後は夕食でしたわね)

熊野(炉端焼き…)


熊野(露天風呂、ライトアップされてるんですのね)

熊野(函館の旅館で見た庭園を思い出しますわ)

熊野(残りも楽しまないと、ですわね)


熊野(そろそろ提督も上がった頃かしら…)

800: ◆q07nr6cDws 2014/09/14(日) 19:33:23.73 ID:t7OxKad80

-広間-


熊野「お待たせしましたわ」

提督「俺もちょっと前に上がったばかりだ」

熊野「ならベストタイミングですわね」

提督「だな、お腹空いてるか?」

熊野「少し…」

提督「まだ5時過ぎだしな…」

熊野「ここからお店は遠いんですの?」

提督「20分…30分も掛からないくらいかな」

熊野「では、着くのは6時前くらいですわね」

提督「時間的には調度いいくらいだな」

熊野「ですわね」

提督「飲み物でも買って、行こうか」

熊野「はい!」

801: ◆q07nr6cDws 2014/09/14(日) 19:45:33.43 ID:t7OxKad80

-道道53号線-


提督「炉端焼きの店は、釧路駅目印にしてるから釧路駅見れるぞ」

熊野「釧路駅よりも炉端焼きが楽しみですわ!」

提督「俺も久しぶりだからなぁ…楽しみだ」

熊野「鎮守府の方にはお店無いんですの?」

提督「どうだろう…気にしたことないな、あるかもしれん」

熊野「あったら次は皆で行けますわね」

提督「流石に90数人の団体客は…予約すれば行けるのか…?」

熊野「そこまで入らないんですの?」

提督「場所によると思うけど、今から行くところは30人も入らないんじゃないかな」

熊野「大きい店ではないんですのね」

提督「小さい居酒屋みたいな感じだな、雰囲気も居酒屋だし」

熊野「お酒はダメよ?」

提督「分かってる…けど飲みたくなるんだよなぁ」

817: ◆q07nr6cDws 2014/09/23(火) 20:03:43.29 ID:4BcJF+iP0

提督「店はおばちゃんとその息子でやってるんだ」

熊野「本当にこじんまりしてますのね」

提督「結構愉快な人でな…男と二人でいった時に付き合ってるのか聞かれた」

熊野「冗談…で良かったですわ」

提督「他にも、野菜が切れたから息子にスーパー行かせるわーとか言ってたな」

熊野「面白い方じゃないですの」

提督「ああ、そして料理も美味いし居心地良い店だよ…っと、あそこだな」

818: ◆q07nr6cDws 2014/09/23(火) 20:17:12.75 ID:4BcJF+iP0

-炉ばたひょうたん-


店員3人、内装も特別広いわけでもなく小さな居酒屋チックな炉端焼きの店

予約も受け付けているらしいが、予約してくる客は滅多に居ないと仰っていた。

海産物がとても美味しく、ついついお酒を飲みたくなってしまい自分との戦いが始まる店、飲んでしまったら素直にホテルに泊まりましょう。

カウンター席しかなく、店員がかなり話しかけてくるのでコミュニケーションを楽しみながら食べれる人なら、かなり良い食事が行えるはず。

野菜も負けじと美味なので、釧路に行く機会があったら是非。



提督「じゃあ、入ろうか」

熊野「はい!」

ガラッ

おばちゃん「いらっしゃい」

提督「2名、大丈夫ですか?」

おばちゃん「好きなとこ座って」

提督「分かりました」

819: ◆q07nr6cDws 2014/09/23(火) 20:25:33.78 ID:4BcJF+iP0

おばちゃん「お品書きはそれね、あとは私に聞いてくれれば出せるかもしれないよ」

提督「例えばどんなのがあるんでしょうか」

おばちゃん「今は…めんめがあるよ」

提督「め、めんめ…?」

熊野「初めて聞きましたわ」

おばちゃん「キンキのことだよ」

提督「あぁ!因みにお値段は…」

おばちゃん「うぅん…普段は4000円なんだけどねぇ…」

熊野「お安くして頂けますの?」

おばちゃん「最後の1尾だからねぇ…3000円にしようかね」

提督「じゃあそれ、頂けますか」

おばちゃん「はいよ」

提督「実は前来た時に鯖でこのやり取りやったんですよ」

おばちゃん「あら、常連さんだったかい」

提督「いえ、二回目です」

820: ◆q07nr6cDws 2014/09/23(火) 20:39:56.97 ID:4BcJF+iP0

おばちゃん「二回目なら覚えてないねぇ」

提督「それに6年くらい前の話ですし…」

おばちゃん「じゃあ鯖も食べるかい?」

提督「お願いします、熊野は食べたいの決まったか?」

熊野「どれが良いのか悩みますわ…」

おばちゃん「全部美味しいから全部頼んで良いんだよ」

熊野「そんなに食べれませんわ…そうですわね…ししゃもとツブ、おねがいしますわ」

おばちゃん「はい、ししゃもとツブね」

提督「今日はお客さんまだ来られてないんですか?」

おばちゃん「まだ6時だからね、もっと遅いさ」

提督「皆お酒飲むんだろうなぁ…」

熊野「駄目ですわよ」ジトー

おばちゃん「なんだい、飲んでいかないのかい」

提督「車なんです」

おばちゃん「こんな所に車で来るなんて…ホテルに泊めてくればいいのに」

提督「ホテル取ってないんですよ…今、北海道一周中で」

おばちゃん「そういうことかい、よくこの店まで来たね」

提督「前に来た時のことを思い出して寄らせていただきました」

821: ◆q07nr6cDws 2014/09/23(火) 20:48:05.28 ID:4BcJF+iP0

おばちゃん「よく覚えてたね」

提督「すごく美味しかったですからね」

おばちゃん「前もその子と一緒に来たのかい」

提督「違いますよ」

おばちゃん「プレイボーイだねぇ」

提督「前は男友達と来ました、女性と旅行は初めてです」

熊野「そうなんですの?」

提督「言ってなかったっけ?」

熊野「言ってませんわよ!」

提督「恋人でもない女性と旅行になんてホイホイ行かないだろ」

熊野「そ、そうですけれど」

おばちゃん「なんだい、付き合ってるのかい」

提督「いえ、まd…付き合ってないです」

熊野「ですわ」

おばちゃん「つまらないねぇ…はい、ししゃもと鯖」

提督「あ、今更だけど飲み物に烏龍茶お願いします」

熊野「私も同じので」

おばちゃん「わかったよ」

822: ◆q07nr6cDws 2014/09/23(火) 21:03:50.13 ID:4BcJF+iP0

提督「では、いただきます」

熊野「いただきます」

おばちゃん「はいはい…これ、烏龍茶ね」

提督「あぁ…美味い」

熊野「とっても美味しいですわ…」

提督「駄目だ、酒飲みたい」

熊野「だ、駄目ですわよ!」

提督「わ、分かってる…ししゃも食べていいか?」

熊野「では私も鯖少しいただきますわ」

提督「…ほんのり塩がかかってるのか、美味しいな」

熊野「鯖も美味しいですわ…身が締まってますのね」

提督「続いてホッケも行きたいけどそんなに入りそうにはないな…キンキもあるし」

熊野「提督、野菜も食べてくださいな」

提督「そうだな…アスパラとじゃがバターください」

熊野「わ、私も同じの…」

提督「熊野、多分1人で食べきれないから2人で食べよう」

熊野「分かりましたわ!」

828: ◆q07nr6cDws 2014/09/27(土) 18:41:34.52 ID:N5UWY32M0

おばちゃん「はい、メンメだよ」

提督「ありがとうございます、いつも4000円で出してるんですか?」

おばちゃん「メンメは時価だからねぇ…時々によって変わるよ」

提督「時価なのか…結構高低差はあるんですか?」

おばちゃん「6000円の時もあれば、2000円の時もあるよ」

提督「結構変わるんですね…」

おばちゃん「最後の1尾で良かったねぇ…」

提督「では、いただきます…熊野も食べてみ」

熊野「いただきますわ」

829: ◆q07nr6cDws 2014/09/27(土) 18:43:19.89 ID:N5UWY32M0

提督「…あぁ…生きてて良かった」

熊野「提督ったら…でも、本当に美味しいですわ」

おばちゃん「大袈裟だねぇ」

提督「いや、それくらい美味しいです。かなり脂が乗ってるんですね」

おばちゃん「メンメはそこが売りだからねぇ」

提督「そしてふっくらしてるのに身がしっかり締まってる…ご飯が欲しくなるな」

熊野「皮もパリパリしてますわ」

提督「…酒も欲しいな…」

熊野「提督…」ジトー

830: ◆q07nr6cDws 2014/09/27(土) 18:44:13.98 ID:N5UWY32M0

おばちゃん「じゃがバターとアスパラも出来たよ」

提督「あぁ…匂いがもう美味しそうだ」

熊野「湯気が凄いですわ」

提督「熱そうだな…」

おばちゃん「熱いうちに食べるのが美味しいんだろうに」

提督「ですよね…いただきます」



提督「あっつ…いけど美味しいな」

熊野「わ、私は少し冷ましてからにしようかしら…」

提督「何言ってんだ、熊野も食べるだろ?」

熊野「え…じゃあアスパラの方頂きますわ」

提督「熱くなさそうなの選んだだろ…」

熊野「違いますわ…!あ、少し熱い…でも美味しいですわ」

提督「どれ…あぁ焼きアスパラ久しぶりに食べたなぁ」

熊野「鎮守府のメニューには茹でたのがありますわね」

提督「あぁ、アスパラはどっちもかなり美味しいからな…両方メニューに入れてもらいたい」

熊野「他のと一緒に、頼んでみましょう?」

提督「そうだな」

831: ◆q07nr6cDws 2014/09/27(土) 18:45:24.82 ID:N5UWY32M0

提督「ふぅ…結構食べたな」

熊野「そうですわね」

提督「と、いっても主食になるものは何も食べてないけど、熊野はお腹いっぱいになったか?」

熊野「ええ、もう入りませんわ」

提督「じゃあそろそろ行こうか」

熊野「分かりましたわ」

おばちゃん「もう帰るのかい」

提督「なんだかんだ言って1時間以上過ごしたので、そろそろ行きます」

おばちゃん「そうかい、また来るんだよ」

提督「はい、また2人で来ようと思います…会計するから熊野は向こうで待ってな」

熊野「分かりましたわ」

おばちゃん「全く可愛い子とふたり旅なんて…隅に置けないねぇ」

提督「あはは…」

おばちゃん「告白はしないのかい」

提督「…時が来たら、ですね」

おばちゃん「臆病だねぇ…会計は8500円だよ」

提督「はい…では、また」

おばちゃん「ありがとうねぇ」

提督「こちらこそ美味しい料理を有難うございました」

832: ◆q07nr6cDws 2014/09/27(土) 18:46:10.28 ID:N5UWY32M0

提督「行こうか」

熊野「はい…釧路はもう出るんですの?」

提督「ああ、今日はもう車中泊場所に移動して寝るよ」

熊野「もう19時半ですものね…何時頃着く予定ですの?」

提督「うーん…2時間位で着くはずだから…22時前には着くんじゃないか?」

熊野「少し早いんですのね」

提督「明日の日の出が5時過ぎで、日の出とともに次の場所へ向かうから、早めに着いて睡眠取りたいんだ」

熊野「そういうことですのね、でも日の出と一緒にって早すぎじゃないですの?」

提督「明日は1日使って観光したいからな…何せ俺が北海道で一番好きな土地からな」

熊野「提督の好きな土地…私も少し興味がありますわ!」

提督「北海道で一番綺麗な土地だと思ってる、これから行く車中泊の場所もかなり綺麗だけどな」

熊野「明日の朝が楽しみですわね」

提督「ああ、日の出が一緒に撮れるしな…じゃあ行くぞ?」

熊野「はい!」

841: ◆q07nr6cDws 2014/09/28(日) 19:34:37.73 ID:Q30lgdiC0


-国道243号線-


提督「この旅行も残すこと後2日だな」

熊野「あっという間でしたわね…」

提督「楽しい時間はそんなもんさ」

熊野「…でも…地図を見る限りまだ一周するのにだいぶあると思うのだけれど、後2日で大丈夫なんですの?」

提督「網走とか、稚内方面には行かないからな…でも一応円になってるし一周でいいだろ?」

熊野「少しずるい気がしますわ…」

提督「まぁまぁ、それはもっと大きい休みの時の目標にでもしておこう」

熊野「にしても…今居るのが釧路ですので…函館からとても移動しましたのね」

提督「だな、南から東までひたすら進んできたって感じだしな」

熊野「これからはどの方面に向かうんですの?」

提督「少し上いって、明日はひたすら西に向かう、もう半分帰路みたいなもんだよ」

熊野「空港があるとおっしゃっていた千歳まではかなり距離がありますけれど…提督疲れは大丈夫ですの?」

提督「ああ、大丈夫だ…休息時間もあるし、このくらいでへばらないさ」

842: ◆q07nr6cDws 2014/09/28(日) 19:48:17.91 ID:Q30lgdiC0

提督「帯広も釧路も少し来る時期が早かったかもなー」

熊野「そうなんですの?十分綺麗でしたけれど…」

提督「帯広は夏行くと空と大地がより色付いて見えて綺麗だぞ、釧路はタンチョウと雪が映えるから冬が良いんじゃないかな」

熊野「確かにまだ夏というには微妙な時期ですわ」

提督「5月だからなぁ…夏に休暇取れたら真っ先に北海道行きたいな」

熊野「私も連れて行ってくださるのかしら」

提督「そうだなぁ…第一艦隊の皆に休暇あげて連れてきたいな、俺の休暇があるか分からんが」

熊野「大勢での旅行も賑やかで楽しそうですわ」

提督「良いかもなー…」

提督(あれ…貯金がなくなる予感…)

843: ◆q07nr6cDws 2014/09/28(日) 20:04:45.55 ID:Q30lgdiC0

熊野「提督が一番好きと仰っていた場所、楽しみですわ!」

提督「少し時期がはやいかもしれないけどな…多分今行っても十分感動できるはずだ」

熊野「時期が関係あるんですの?」

提督「うーん…春夏秋冬いつ行っても良いところなんだが…5月っていうのは季節の間で少し劣るかもと思ってな」

熊野「劣る、ということは景観とかが素敵な場所なんですの?」

提督「ああ、広大な土地、広い空、生い茂る緑…自然好きにはたまらない場所だよ」

熊野「提督がそこまで仰るだなんて…とても気になりますわ」

提督「高校くらいの時かな、初めて行ってかなり衝撃を受けた、それから毎年2回は行ってたな」

熊野「結構通いつめていらしたのね…」

提督「写真が趣味になったのもそこのお陰だよ、だから基本的に風景写真が多いんだ」

熊野「そういうことだったんですのね」

提督「…お、この道路に入ってからだと…後30分位だな」

熊野「私、まだあまり眠くありませんわ」

提督「俺もそこまで眠くはないな…まぁ着いてから考えよう」

熊野「そうですわね」

844: ◆q07nr6cDws 2014/09/28(日) 21:44:18.19 ID:Q30lgdiC0

-???-


提督「駐車場…そこだな」

熊野「泊まる場所はここですの?」

提督「ああ…にしてもまだ22時か…車停めたら外出てみようか」

熊野「…また場所の名前は教えてくれないんですのね」ジトー

提督「ん?あぁ…そうだなぁ…明日の朝教えるよ」

熊野「でも…暗くて分かりにくいですけれど島みたいなのが見えますわ」

提督「そうだな、それが最大の特徴かも」

熊野「地図が暗くて見えませんわ…提督、電気をつけてもよろしくて?」

提督「あ、ああ」

提督(エンジン切ってるんだけどな)

熊野「あれ…つきませんわね…」カチッカチッ

提督「…エンジン切ってるからな…」

熊野「っ…!提督!意地が悪いですわ!」

提督「すまんすまん、ついな」

熊野「もう…字が見えないじゃないですの」

提督「見えたら分かっちゃうじゃないか」

熊野「…もう」


853: ◆q07nr6cDws 2014/10/03(金) 19:41:55.83 ID:gwktAfrH0

提督「どうだ、少し外に出てみないか?」

熊野「まだ眠くないですし、よろしくてよ」

提督「じゃあ行こうか」


ガチャ


熊野「…提督!空が!…すごいですわ」

提督「…おぉ、本当だ」

熊野「私、こんなに綺麗な星空を見るのは初めてですわ」

提督「周りに明かりが少ないし、空気が綺麗だからな…俺も久々にこんな綺麗な星空を見たよ」

熊野「…息を呑むほど綺麗ですわ」

提督「空が迫ってくるって感じだよな、考えてみれば1度も夜に外出てないのか」

熊野「そうですわね…ホテルでしたし」

提督「室蘭は着いた時もう眠かったしなぁ…見れて良かったな」

熊野「ええ、一生の思い出になりますわ」

提督「寒くないか?上着貸すぞ?」

熊野「少し…」

提督「ほら」バサッ

熊野「ありがとうございます…温かいですわ」







854: ◆q07nr6cDws 2014/10/03(金) 19:56:43.35 ID:gwktAfrH0


熊野「提督、あそこの一番光が強いのはなんですの?」

提督「北極星じゃないか?で、あそこの柄杓型のやつが北斗七星だ」

熊野「この星の多さだとどれがどれかよく分かりませんわ…」

提督「分かりやすいのはなぁ…お、あそこに光が強いのが3つ並んでるのが分かるか?」

熊野「ええ、分かりますわ」

提督「そこから上下にも2つずつあるの、分かるだろ?」

熊野「はい」

提督「あれがオリオン座だ、冬の星座で左上がベテルギウス、右下がリゲルだな」

熊野「オリオン座!聞いたことがありますわ!」

提督「かなり有名だと思うぞ、あまり詳しくない俺でも知ってるからな」

熊野「こんなに沢山あって…それに名前がついてるなんて、すごい事ですわ」

提督「しかも肉眼で確認できるっていうのがな…こんなに多いと、星に手が届きそうだな」

熊野「こんなに光が強いのに、とても遠くにある…信じられませんわ」

提督「宇宙の謎は深まる一方だからな、俺ら一般人は解明を楽しみにしていなきゃな」

熊野「私、一般人とは少し違う気がしますけれど…」

提督「宇宙旅行でも出来る世界になってほしいもんだ」

熊野「提督が若いうちにそうなると良いですわね」

提督「後8年でアラフォーなのに厳し目だな…」


855: ◆q07nr6cDws 2014/10/03(金) 20:02:09.53 ID:gwktAfrH0

提督「最後にこんな綺麗な星空が見えてよかったよ」

熊野「もう見れないんですの?」

提督「明日はホテルだからな」

熊野「で、でもまた外に出れば見れますわ!」

提督「札幌の街中だから見れても北極星と…他一等星がいくつかって感じだぞ?」

熊野「残念ですわ…」

提督「星ならむこうに帰っても見に行けるさ」

熊野「連れて行ってくれますの?」

提督「休みがあればな」

熊野「ふふ…約束ですわよ」

提督「ん…寒くなってきたしそろそろ車戻るか」

熊野「分かりましたわ」

856: ◆q07nr6cDws 2014/10/03(金) 20:08:19.07 ID:gwktAfrH0

提督「じゃあ起きるのは3時くらいに…熊野は無理して起きなくてもいいからな?」

熊野「ここの名前知りたいので起きますわ、どこかの意地悪な方のせいで知れてませんので」

提督「誰だろうな…じゃあ3時に起こすぞ?多分少し明るくなって景色も見れるはずだ」

熊野「分かりましたわ」

提督「寒かったら俺の毛布貸すから、言えよ?」

熊野「ええ、大丈夫ですわ」

提督「じゃあ電気消すぞ…おやすみ」

熊野「おやすみなさい」



提督(4日目終了か…5日目は札幌のホテルに泊まって6日目の昼の便で帰る予定だからな…)

提督(実質後1日半くらいか、早かったな…さ、寝よ)

857: ◆q07nr6cDws 2014/10/03(金) 20:35:35.17 ID:gwktAfrH0


-摩周湖-

日本で一番、世界で二番目に透明度の高い湖として広く知れ渡っている湖。

朝霧がかかる事が多いため『霧の摩周湖』と呼ばれたり、晴れた日の湖の色に因んで『摩周ブルー』と呼ばれたりする。

透明な理由は、カルデラ湖なので流れ込む不純物がないことや、特別保護区に指定されているので保護の力がより一層入っていることにあると考えられる。

摩周湖の周りも国立公園なので、非常に自然が綺麗で穏やかな気分になれるだろう。

霧だけではなく雲海が出ることもあるとか…



♪(コオロギの鳴き声)


提督「…3時か……熊野ー」

熊野「…んんっ」

提督「3時だぞ」

熊野「ふぁ…ぁん…まだ眠いですわ…」

提督「別に寝てても大丈夫だぞ?」

熊野「…でも…場所が気になりますから起きますわ…」ガサッ

提督「ん…外は少し明るいくらいだな、出てみるか」

熊野「ふぁあ…分かりましたわ」


ガチャ


提督「霧は…出てないか」

熊野「霧…?」

提督「ああ、朝霧が出ることが多いから霧の摩周湖って言われてるんだ」

熊野「…摩周湖っていう名前なんですのね」

提督「そうだな」

熊野「…教えてくれるなら最初に教えてくださればいいのに…」

提督「まぁまぁ…そうだな、折角だし写真撮るか」

熊野「寝起きですのに…」

提督「大丈夫だ、ちょっとカメラ取ってくる」

872: </b> ◇q07nr6cDws<b> 2014/10/13(月) 20:45:58.12 ID:TghG8jWg0

提督「んー…日の出前だとまだ少し暗いな」

熊野「でも、だいぶ明るくなってますわ」

提督「予報によると完全な日の出は4時32分…まだ1時間以上あるな」

熊野「流石にそこまでは居れませんわね…」

提督「そうだな、影絵みたいな形で良ければもう少し明るくなったら撮れるし、それを狙おう」

熊野「ええ、良いですけれど…お時間は大丈夫ですの?」

提督「ああ、問題ないさ」

873: ◆q07nr6cDws 2014/10/13(月) 20:57:50.83 ID:TghG8jWg0

提督「予報通りといえば予報通りだが、晴れてよかったな」

熊野「ええ、旅行中1回も天気が悪くなってないですわ」

提督「ああ、普段の行いがいいからだな」

熊野「自分で言うのはどうなんですの…」

提督「熊野は、この薄明るい時間のことをなんて言うか知ってるか?」

熊野「いいえ、存じ上げませんわ」

提督「黎明、払暁、彼者誰とか…東雲、暁、曙、一番使ってるといえば夜明けとかあるな」

熊野「夜明けは私も分かりますわ、そんな沢山あるんですのね」

提督「少しずつ明るさとかで言い方が変わるらしいが、俺もそこまでは分からないな」

熊野「…というより提督はなんで知っているんですの?」

提督「本で読んだんだ、天気・天候に関する語句の解説書みたいなやつ」

熊野「随分変わったもの読んでますのね…」

提督「綺麗な日本語が好きなんだ、使わないけど覚えておきたい、みたいな…そろそろ写るようになったかな」

874: ◆q07nr6cDws 2014/10/13(月) 21:21:08.21 ID:TghG8jWg0

提督「とりあえず一回撮ってみるな」

熊野「はい」


カシャ


提督「…対象がないと分かりにくいな、熊野ちょっと入ってくれ」

熊野「分かりましたわ」

提督「んー、じゃあ撮るぞ」

熊野「はい!」


カシャ


提督「ん…ちゃんと撮れてるな、じゃあタイマーにして……よし」タッタッタッ

熊野「大丈夫ですの?」

提督「ああ、もうすぐシャッター押されると思う」



カシャ


提督「どうやら撮れたみたいだな」

熊野「ちゃんと撮れてるか心配ですわ」

提督「薄暗くて影みたいだから、写りを心配する必要はないよ」

熊野「そ、それでも気になりますわ…」

提督「ほら、大丈夫だろ?」

熊野「…ええ、大丈夫ですわ!…って、他の写真は見せてくださらないんですの?」

提督「ん?ああ、まぁな」

熊野「小樽の時も見せてくれませんでしたわ…」

提督「まぁまぁ、楽しみは帰ってからでも良いだろ?」

熊野「…絶対ですわよ」ジトー

提督「ああ、分かった」

提督(寝顔写真見られるのはまずい…絶対的にまずい…)

875: ◆q07nr6cDws 2014/10/13(月) 21:32:08.65 ID:TghG8jWg0

提督「写真も撮ったし、そろそろ行こうか」

熊野「はい」

提督「シートベルトはしたか?」

熊野「大丈夫ですわ」

提督「…まだお腹空いてないよな?」

熊野「ええ、大丈夫ですけれど…」

提督「ここから目的地まではノンストップだからさ、一応な」

熊野「その、目的地にはどれくらいで…?」

提督「4時間半くらいだな、8時過ぎくらいに着く予定だ」

熊野「8時半…朝食はその時でよろしいのでは?」

提督「だな、最悪一航戦のお土産1つくらい食べても良いだろ」

熊野「提督…駄目ですわよ」

提督「…つれないな」

熊野「鎮守府に帰って少ないって言われても知りませんわ」

提督「…それもそうだな、よし、行くか」

879: ◆q07nr6cDws 2014/10/19(日) 16:37:13.49 ID:gVYCSZUv0

-旭川紋別自動車道-


提督「そういえば、寒くないか?まだ日も完全に昇ってないし冷えてるだろ」

熊野「大丈夫ですけれど…少し手が寒いですわ」

提督「手か…ううん、後ろの鞄に手袋入ってると思うから、探してみ」

熊野「見てみますわ」

提督「朝は夜とはまた違った寒さがあるからな、少しの辛抱だ」

熊野「て、提督鞄に色々と詰め過ぎなのではなくて…」

提督「持ち物は少ないほうがいいだろ?」

熊野「にしても、詰め込みすぎですわ!どうして本が3冊も入ってるんですの!」

提督「読む機会あるかな、と思ってな…大体出掛けるときは2冊くらい持ってるぞ」

熊野「あ、ありましたわ…もう少し持ち物少なくしたらどうかしら」

提督「うーん、これでも削ってる方だぞ」

熊野「ノートパソコンとか必要ですの?使ってるとこ見ていませんけれど…」

提督「もしもの時のためだ、眼鏡や非常食もその為に持ってきている」

熊野「もしもの時のための眼鏡ってなんですのよ…提督が眼鏡持っているの、今知りましたわ」

提督「パソコンとかから出てるブルー何とか軽減の眼鏡を1つな、度は入ってないぞ」

熊野「だから掛けている所を見たことがないんですのね」

提督「パソコンは部屋でしか使わないからな」

熊野「どうして執務室では使わないんですの?」

提督「…プライベートだから、とでも言っておく」

熊野「…怪しいですわ」ジトー

880: ◆q07nr6cDws 2014/10/19(日) 16:40:12.92 ID:gVYCSZUv0

熊野「景色がすっかり山だらけになってしまいましたわ」

提督「大雪山が近いからな」

熊野「大雪山?」

提督「北海道の中心辺りに広がってる火山群の総称だよ、旭岳、黒岳、赤岳、芦別岳…まぁ沢山の山を一括してそう呼んでるんだ」

熊野「ここも大雪山の一部なんですの?」

提督「…多分近くの違う山だろう、大雪山はもっとでかいはずだ」

熊野「提督は見たことありますの?」

提督「ああ、これから行く所からかなり遠巻きにだけど、綺麗に見えるよ…トータル面積が確か神奈川県と一緒なはずだ」

熊野「他県と大きさが一緒の山…規模が違いますわ」

提督「10位からなる山塊だからな、パッと見じゃ分からないけど」

881: ◆q07nr6cDws 2014/10/19(日) 16:42:15.64 ID:gVYCSZUv0

提督「後1時間位か…これを真っ直ぐ進むと旭川に着くんだ」

熊野「左に曲がりましたけれど…旭川は行かないんですの?」

提督「ああ、俺自身あんまり寄ったことがない場所なんだ、動物園に行ったことがあるくらい」

熊野「動物園があるんですの?」

提督「ああ、旭山動物園っていって北海道で一番大きい動物園があるよ」

熊野「北海道一番、と聞くととても大きく感じますわ…」

提督「かなり広い動物園なんじゃないか、他の所にあまり行ったことがないからなんとも言えないけど」

熊野「私、動物園にも水族館にも行ったことがないですわ」

提督「他の艦娘で行ったことあるやついるのか?」

熊野「どうなのかしら…私も分かりませんわ」

提督「鎮守府の近くにないからなー…遠出した時にでも寄るか」

882: ◆q07nr6cDws 2014/10/19(日) 16:55:23.40 ID:gVYCSZUv0

-美瑛-

富良野の上に位置する美瑛町は、丘陵風景や山、川など自然溢れる観光地として知られている。

日本で最も美しい村と呼ばれたり、十勝岳に向かう道路は紅葉時期になると世界一美しい道と言われたりと、美しさに評価が高い。

空気が澄んでいて、電灯もあまり無いため星が綺麗なこともあり、カメラマンが移住したり、カメラが趣味の人がよく訪れる。

また、農業中心の町なだけあり面積の半分以上が畑、人口も多くはないが、那智美瑛火祭という大きい祭があったり、丘の上から上がる花火大会など見所満点な町である。

広大な土地の中で自然に癒やされたい人には、是非行ってみてもらいたい場所だ。


熊野「わぁ…とても綺麗な場所に出ましたわ」

提督「ここからが美瑛町だよ、今日の目的地だ」

熊野「周り一面が丘になっていますわ!」

提督「美瑛は殆どがこんな景色なんだ、すごいだろ?」

熊野「ええ、このような景色初めて見ましたわ!」

提督「…で、朝ごはんはどうする?今8時半だが」

熊野「私はまだ大丈夫ですけれど…提督は大丈夫なんですの?」

提督「ああ、大丈夫だ、じゃあ先に少し回ろうか」

熊野「ええ!見てるだけでうっとりしてしまいますわ…」

887: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 19:32:33.60 ID:hVeAl0030

提督「大体のスポットは市街地からは離れてるんだ」

熊野「家が全然見当たりませんわ」

提督「この辺りは農家が点々としてるくらいかな、とりあえず一番近い所に行こうと思う」

熊野「風が気持ち良いですわ…」

提督「そうだな」

熊野「随分山道に入っていくんですのね」

提督「ああ、あまり観光雑誌とかには載ってない場所なんだ」

熊野「確かに、このような場所にはあまり人は来そうにありませんわ」

提督「美瑛の写真集とかだとよく見かけるけどな、俺もそれで知ったんだ」

888: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 19:40:14.30 ID:hVeAl0030

-2本の木-

写真家、美瑛常連、地元の人の間でそう呼ばれる場所がある。

美瑛から旭川方面に向かい、農道を山方向に向かうと辿り着くことが出来るこの場所は、少しの舗装はされているものの殆どが砂利道だ。

車を停める場所もなく、道路脇に停めることになるが車は殆ど通らないので大丈夫であろう。

北西に2本の木、北東に防風林と1本松、バックには十勝岳という贅沢な景色を堪能できる。

そして街からもだいぶ離れるので木々や鳥の声しか聞こえない、そんな中で心を休ませてみるのも良いのではないだろうか。


提督「着いたぞ」

熊野「ここは…畑でも丘でもないですわ」

提督「ああ、とりあえず降りるか」

熊野「分かりましたわ」

889: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 19:46:49.94 ID:hVeAl0030

提督「ここの砂利道を歩いて行くんだけど、あそこに二本の木が見えるのが分かるか?」

熊野「ええ」

提督「あれが、二本の木っていってたまに話題に上がるんだ」

熊野「ここからは遠くてあまり見えませんが…木の種類が違いますの?」

提督「ああ、片方が杉でもう片方は……あれ、思い出せないな」

熊野「もう…しっかりしてくださいな」

提督「確かポプラの一種だったと思うんだが、詳しくは分からないな…よし、行こうか」

熊野「はい!」

提督「…砂利道で転ぶと危ないし、手でも繋ぐか」

熊野「え、ええ…確かに転ぶといけませんものね、仕方ありませんわ」


ギュッ


提督「少し坂になってるから気をつけろよ」

熊野「ええ、転びそうになったら助けて下さいな?」

提督「ああ、分かってる」

890: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 20:09:38.08 ID:hVeAl0030


提督「にしても、今日は雲ひとつないな」

熊野「気持ちが良いほどの晴れですわ」

提督「この広々とした風景に、少し雲があっても良いと思うけどな」

熊野「…それもそれで素敵ですわ」

提督「でも、この清々しい感じも良いよな」

熊野「はい…いつもは海の上なので新鮮ですわ」

提督「辺り一面緑だもんな…っと、ここら辺か」

熊野「…静かですわね」

提督「…そうだな」

熊野「人の音も、車の音も聞こえませんわ」

提督「たまにはこういうリフレッシュも良いだろ?」

熊野「ええ、心が安らぎますわ…」

提督「こっちを向いたら二本の木だけど、逆を向いたら1列の防風林が見れるんだ」クルッ

熊野「…綺麗に並んでますのね」

提督「ああ、でも上空から見たら真ん中を境にくの字になってるんだ」

891: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 20:22:04.12 ID:hVeAl0030

提督「1箇所に時間を掛けるのもあれだし、もう車に向かおうか」

熊野「分かりましたわ」

提督「…手は」

熊野「え、エスコートするのは男性の役目ですわ!」

提督「了解」


ギュッ

熊野「そういえば、こんな素敵な場所なのに何故観光スポットにならないんですの?」

提督「さっきも言った通り一つは、雑誌とかであまり紹介されてないことかな…他にも来づらさとか、正式な名称がないとか、何かと隠れるんだろう」

熊野「…少しもったいない気がしますわ」

提督「まぁな…でも、人気にならないからこそひっそり楽しめるっていうのもあるからなー」

892: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 20:34:07.19 ID:hVeAl0030

提督「ここから見ると、一本杉のバックに十勝岳が見えるんだ」

熊野「まぁ…とても綺麗ですわ!」

提督「十勝岳は大雪山の一部だぞ」

熊野「あれが大雪山…上のほうが白いですわ」

提督「年中雪積もってるからな」

熊野「寒そうですわ…」

提督「冬に来たら一面あれだぞ」

熊野「北海道は全域に雪が降るんですの?」

提督「ああ、場所によって量は違うけど…全体的に積もるぞ」

熊野「ということは、この緑の丘も真っ白になるんですのね」

提督「そうだな、それもかなり綺麗だぞ」

熊野「見てみたいですけれど、寒さに勝てる気がしませんわ…」

提督「ここは冬だと-20度とか行くからな、朝方の話だけどな…冬にも来るか?」

熊野「わ、私は鎮守府で待ってますわ…」

提督「結構すぐ慣れるんだがなぁ」




893: ◆q07nr6cDws 2014/10/20(月) 20:43:35.10 ID:hVeAl0030

提督「じゃあ次のスポットに行くぞ」

熊野「準備は大丈夫ですわ!」

提督「次は結構テレビや雑誌でも話題になることがある場所だ」

熊野「ということは、結構人が居るってことですの?」

提督「まだ9時だし大丈夫だと思うけどなー、いつもはあまりいないぞ?」

熊野「そうなんですの」

提督「ああ、就実の丘っていう場所なんだ」

熊野「丘にも名前がついているんですのね」

提督「一部だけどな、恋が成就したり、就職が成就したり色々願掛けに使われているらしい」

熊野「就実、確かに何か実りそうですわ」

提督「俺と熊野にも何か実るかもな」

熊野「………せ、セクハラ発言ですわっ//」

提督「……え?」

899: ◆q07nr6cDws 2014/10/25(土) 21:10:36.32 ID:BHswZQ/D0

提督「次の場所はここから結構近いんだ、山は降りるけど」

熊野「振動が激しくて少し怖いですわ」

提督「砂利道だから仕方ないな」

熊野「次は丘、だったかしら」

提督「ああ、まぁ殆ど丘だし真新しくはないと思うけど…有名だし一応な」

熊野「この丘は全部畑なんですの?」

提督「大体は農家の人の土地だって聞いてる、原っぱみたいな場所もあるけどな」

熊野「これだけの土地を管理するのは難しそうですわ…」

提督「そうだな、ここで採れた野菜とかが全国に出荷されていくんだ」

熊野「提督、あそこのピンク色のは?」

提督「ん…桜じゃないか?北海道は今の時期に咲くんだ」

熊野「まぁ…鎮守府の周りに比べると遅いですわ」

提督「大体5月上旬から中旬くらいに咲き始めるよ」

熊野「同じ国内でも開きがありますのね」

提督「ああ、気候も北海道だけ少し違うしな。さて、ここら辺なんだけどどうやって停めようか…」

熊野「車が二台停まっていますわ」

提督「横には停めれなさそうだな、曲がった所に停めるか」

900: ◆q07nr6cDws 2014/10/25(土) 21:24:00.57 ID:BHswZQ/D0

-就実の丘-

美瑛、というよりは旭川よりに位置する就実の丘。

美瑛の丘が一望でき、その後ろには大雪山連峰が堂々と構えている。

また、別方向を見ると旭川空港が見え、時間を置き粘ると飛行機と丘の少し変わったコラボも見れる。

大雪山連峰のうちの十勝岳が端から端まで全て見えるという限られたスポットとして多くの人が訪れている。

脇道にはアップダウンの激しい長い直線道路が続く、訪れる人にはジェットコースターの道と呼ばれている。

また、就実の丘のすぐ近くにさよならの丘と呼ばれている場所もあり、縁起の良い名前ではないがキガラシ畑→美瑛の丘→十勝岳と3段構造になっている風景が楽しめる。

1度に3つのスポットを楽しめる場所なので時間がある方は行ってみるのも良いかもしれない



提督「早めに起きたせいか少し眠い」

熊野「運転中に寝たら駄目ですわよ」

提督「ああ、大丈夫だ…とりあえず就実の丘があっちだ」

熊野「…他にも何かあるんですの?」

提督「こっちに行くとジェットコースターの道、その横がさよならの丘だよ」

熊野「3つもあるんですのね…では就実の丘から」

提督「ん…行こうか」

901: ◆q07nr6cDws 2014/10/25(土) 21:43:29.79 ID:BHswZQ/D0


提督「ここが就実の丘だよ、奥に見えるのは十勝岳だ」

熊野「すごいですわ!さっきは一部分しか見えませんでしたけれど、ここは全部見えますのね」

提督「ああ、それが売りのスポットだからな」

熊野「少しずつ、グラデーションのように白くなっていますわ」

提督「下の方は雪降ってないからなー」

熊野「手前の丘も含めて、絵のような風景…」

提督「な、額とかにいれて飾ったら綺麗だろ?」

熊野「ええ、ヨーロッパの方の風景みたいですわ」

提督「確かに日本離れしてるよな…地形が変わってるからか」

熊野「こんなに丘が続いている景色、見たことありませんでしたわ」

提督「熊野は、こういう風景好きか?」

熊野「好き…と言うとよく分からないですけれど…心が落ち着きますわ」

提督「あー…そうだな、ゆったりした気持ちになるよな」

熊野「はい、温泉に入った時に似ていますわ」

提督「リラックスだな、そろそろあっち側行こうか」

熊野「分かりましたわ」

902: ◆q07nr6cDws 2014/10/25(土) 22:47:44.85 ID:BHswZQ/D0

提督「こっちがさよならの丘で、この道がジェットコースターの道だ」

熊野「さよならの丘は、就実の丘とあまり変わらないんですのね」

提督「本当はキガラシが咲いてるはずなんだけどな…時期的に早かったかも」

熊野「残念ですわ…でも、ジェットコースターの道はすごいですわ!」

提督「長いだろ?」

熊野「はい…ジェットコースターは見たことしかないのであまりイメージは湧きませんけれど…」

提督「…そうか、遊園地とか皆行かないのか」

熊野「ええ、でもここまで長い道路を見るのは初めてでしてよ」

提督「俺も初めてみた時はびっくりしたな…こんなに長い直線道路があるんだなって、しかも周りが綺麗ときた」

熊野「確かになかなか見れる光景ではなさそうですわ」

提督「最近はジェットコースターの道の方が就実の丘より特集されてる用になってきてるんだ」

熊野「人気があるんですのね…」

提督「ウケが良いからな、ツアーとかにも含まれてるらしいぞ…10時になるしそろそろ行こうか」

906: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:40:59.24 ID:zr1ymd910

提督「次はスポットってよりその地域をドライブする感じだから、そこを通って朝食にしよう」

熊野「もう10時前ですものね」

提督「ああ、食べる頃には朝昼兼用になっちゃうかもな…お腹すいてるか?」

熊野「私は大丈夫ですけれど、提督は大丈夫ですの?」

提督「ああ、問題ないよ。じゃあ行くぞ」

熊野「はい!」

907: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:41:33.54 ID:zr1ymd910

-パッチワークの路-

美瑛北西部に広がる丘陵地帯。

花、農作物、草原が織り交ざる模様がパッチワークの様だと言われ名付けられた。

毎年違う作物が作付けされる為、同じ模様を見ることが難しくその時々のオリジナルが見れるのも面白い。

この地帯にはスポットが点々としてあり、観光バスやタクシーなどのルートに必ず入っていると言っても過言ではない。

セブンスターの木、マイルドセブンの丘、ケンとメリーのポプラなど過去のCMに使われた場所がそのままスポットとなっている

駐車場も完備されているので、他の場所に比べると観光しやすい場所になっているが、1つ1つの距離が離れているので事前に計画を立てていくのがベストかもしれない。

春夏秋冬様々な風景が見える丘陵地帯、一度足を運んでみてもいいのではないだろうか



提督「標識にも書いてあったように、ここからパッチワークの路だ」

熊野「奥の方に町が見えますわ!」

提督「あれが美瑛の市街地だ、遠くまで見渡せるだろ?」

熊野「ええ…まさに一望、という感じですわ」

提督「景色も天気も良いし隣には熊野がいる、最高だな」

熊野「て、提督!冗談でも言って良いことと悪いことがありますわ!」

提督「別に冗談じゃないんだがなー」

熊野「全く…私じゃなかったら本気にしてしまいますわよ?」

提督「…別に本気にしてもらっても良いんだぞ?」

熊野「またそうやって…からかわないでくださいまし!」プイッ

908: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:46:06.77 ID:zr1ymd910

熊野「…そういえば、朝食はどこにするか決まっていまして?」

提督「ああ、後20分もあれば着くんじゃないかな」

熊野「何になさるんですの?」

提督「朝だから軽めにパンにしようと思ってる、というより美瑛の飲食店をあまり知らないんだ、良いか?」

熊野「ええ、よろしくてよ」

提督「ドイツ風のファーム喫茶なんだ、オーナーもドイツ人の方で奥さんが日本人だった」

熊野「ドイツ…ビスマルクさん方の故郷ですわね」

提督「そうだな、写メでも送ってやろうか…」

熊野「提督…それは少し意地が悪いですわ」

提督「…そうか、ちなみに全部ドイツ語で対応しなくちゃいけないからな、気をつけろよ」

熊野「…ドイツ語?!わ、私話せませんわ!」

提督「…頑張れ」

熊野「い、いきなり過ぎますわ!」

提督「だって今思い出したし」

熊野「…て、提督に注文させてあげてもよろしくてよ?」

提督「注文くらいはいいけど、店主とのコミュニケーションは知らんぞ」

熊野「す、筋金入りの意地悪ですわ…」

提督「お、ここだよここ」

909: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:46:49.08 ID:zr1ymd910

-Land Cafe-

ドイツ風ファーム喫茶

ケーキ、紅茶、コーヒーがメインの喫茶店だが、ランチメニューの提供もしている。

ランチメニューは定番メニューと日替りメニューがあり、どちらも人気がある。

営業時間は10時から17時とあまり遅くまではやっていないが、休日には満員になるほどの賑わいである。

店主がドイツ人、店員がその奥さんの日本人の2人でやっている店で、ほんわかとした雰囲気が店内に漂う。

ソーセージがセットに必ず付くのは流石ドイツといったところか、味もとても美味しいのでオススメである。


提督「誰もいないな、まだ開店したてだからか」

熊野「したてということは、10時から営業なんですの?」

提督「ああ、まだ開店して20分といったところか、入るぞ」

熊野「はい」

熊野(ドイツ語…グ、グーテンターク…でしたっけ…)



ガチャ


提督「どうもー」

店主「いらっしゃい」

提督「2名で」

店主「好きな席にどうぞ、注文が決まりましたら呼んで下さい」

提督「はい」

熊野「え…え…?」

提督「ん?どうした、あそこの席なんかいいんじゃないか?」

熊野「ま、待って下さいな!ドイツ語というのは…」

提督「勿論嘘だ、じゃあ席行くぞ」

熊野「な…!酷いですわ!本当にどうしようかと思いましたのに!」

提督「ドキドキしただろ?」

熊野「し、しましたわ!もう!覚えておいてくださいな!」

提督「ん」

熊野「絶対覚える気ないですわ!」

提督「ほら、メニュー選ぼう」

熊野「…はぁ、仕方ないですわ」

910: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:47:31.30 ID:zr1ymd910

提督「3つの定番メニューと日替わりのメニューの中から、好きなのを選ぶんだ」

熊野「…では私、このブラートブルストでお願いしますわ」

提督「飲み物は?」

熊野「ローズヒップティーが良いですわ!」

提督「ん…すみませんー」

店主「はーい」

提督「ブラートブルストとカリーブルストで、飲み物はローズヒップティーと紅茶お願いします」

店主「かしこまりました、お飲み物は食前で大丈夫ですか?」

提督「はい」

店主「では、ブラートブルスト、カリーブルストの2点と、ローズヒップティーと紅茶の2点が食前ですね」

提督「はい」

店主「かしこまりました、出来次第お持ちいたします」

911: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:48:05.10 ID:zr1ymd910


提督「そういえば、この店の周りには散歩コースがあるんだ」

熊野「店の前にルートが描いてありましたわ」

提督「確か2キロくらいのコースなんだけど、今回は無理そうだな」

熊野「どうしてですの?」

提督「時間が何気に押してるんだ、5時くらいには札幌に着いてたいからな…レンタカーも返さなくちゃいけないし」

熊野「…そういえば、明日帰るんでしたわ」

提督「ああ、あっという間だな」

熊野「わ、私まだ…」

提督「ん?」

熊野「いえ、なんでもありませんわ」

提督「なんだよー名残惜しいって?熊野も可愛いやつだなぁ」

熊野「…う、うるさいですわ!別に名残惜しくなんかないですわ!」

912: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:50:35.46 ID:zr1ymd910

店主「こちら、ローズヒップティーと紅茶でございます」

提督「ローズヒップティーが彼女で、紅茶が俺です」

店主「はい…」コト

提督「んー…良い匂いだ」

熊野「ローズヒップティー…久しぶりにいただきますわ」

提督「鎮守府に居るとき結構飲んでるよな」

熊野「ええ、お肌にも良く美味しいので…」

提督「…熊野は肌きれいだもんな」

熊野「…セクハラ発言はよろしくなくてよ」ジトー

提督「手厳しいな…一口飲んでいいか?」

熊野「ええ、構いませんわ」

提督「どれ…」ゴクッ

熊野「美味しいでしょう?」

提督「…少し酸っぱいけど飲みやすいな」

熊野「ええ…癖になっちゃいますわ」

913: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:51:13.26 ID:zr1ymd910

店主「お待たせしました、こちらブラートブルストとカリーブルストです」

提督「ブラートブルストが彼女で、カリーブルストが俺です」

店主「はい…では、ごゆっくりどうぞ」

提督「よし、食べようか」

熊野「はい…両方パン、サラダ、ソーセージ、ポテトなんですのね」

提督「ドイツ料理の基本らしいからな、熊野のと違うのはソーセージがカレーパウダーが掛かってるってくらいだ」

熊野「では、いただきますわ」

提督「ああ、いただきます」

熊野「ん…このソーセージ肉汁がすごいですわ!」

提督「…美味しいな」

熊野「朝食には調度良い量ですわ」

提督「ああ、ドイツ料理美味しいなぁ…レーベ辺りにでも頼んだら作ってくれるかな…」

熊野「鳳翔さんとかは作れないのかしら」

提督「うーん…鳳翔は日本料理を極めてそうだからな…いや、案外なんでもいけたりするのか…」

熊野「帰ったからの楽しみが増えましたわ!」

提督「そうだな…そういえば美瑛でもお土産買うんだろ?」

熊野「…鈴谷に買ってきてとは言われましたけれど、もうたくさん買いましたわ」

提督「確かにな…提案なんだが、ジャムとかどうだ?」

熊野「ジャム…ですの?」

提督「美瑛町が出してるハスカップジャムがあるんだ、多分買って帰ったら喜ぶだろ」

熊野「でしたら、それでお願いしますわ!」

提督「ああ、札幌に行く時に買っていこう」

熊野「はい!」

914: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:52:36.78 ID:zr1ymd910


________
______
____




提督「…ポテトもあったせいかなかなか満腹になったな」

熊野「はい…少しきついくらいですわ」

提督「時間は11時過ぎか…そろそろ行こうか」

熊野「ええ」

提督「じゃあ会計してくるから入口のとこで待っててくれ」

熊野「分かりましたわ」

915: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:53:32.86 ID:zr1ymd910


提督「さて、次は少し時間がかかるぞ」

熊野「どこに行くんですの?」

提督「多分最近だと一番有名なスポット」

熊野「…名前は」

提督「青い池、という名前だ」

熊野「…水が青いんですの?」

提督「ああ、アルカリ性のなんだったかで水が青いんだ、それが太陽に反射するともっと青くなる」

熊野「どんなのかしら…」

提督「写真を見なくちゃなかなかイメージが湧かないかもな」

熊野「遠いんですの?」

提督「うーん…30…40分あれば着く」

熊野「すごく遠いというわけでもないんですのね」

提督「ああ、1本道走っていくだけだしな…じゃあ行くぞ?」

熊野「はい!」

916: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:53:32.86 ID:zr1ymd910


提督「さて、次は少し時間がかかるぞ」

熊野「どこに行くんですの?」

提督「多分最近だと一番有名なスポット」

熊野「…名前は」

提督「青い池、という名前だ」

熊野「…水が青いんですの?」

提督「ああ、アルカリ性のなんだったかで水が青いんだ、それが太陽に反射するともっと青くなる」

熊野「どんなのかしら…」

提督「写真を見なくちゃなかなかイメージが湧かないかもな」

熊野「遠いんですの?」

提督「うーん…30…40分あれば着く」

熊野「すごく遠いというわけでもないんですのね」

提督「ああ、1本道走っていくだけだしな…じゃあ行くぞ?」

熊野「はい!」

917: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:54:04.12 ID:zr1ymd910

-道道966号線-


提督「このまま真っ直ぐ行くと十勝岳に行けるんだ」

熊野「前に見える山が十勝岳ですの?」

提督「ああ、丘からもさっき見ただろ?」

熊野「近づくとより大きさが分かりますわ…」

提督「大雪山の中でも大きい方だからな、しかも火山ときた」

熊野「雪が積もってて全然火山っぽくないですわ」

提督「もっと近づくと分かるんだけどな、もうすぐ駐車場だぞ」

熊野「砂利道に入っていくんですのね」

提督「池までの道は舗装されてないからな…少し車停まってるな」

熊野「結構広い駐車場ですけれど…いつもは混んでますの?」

提督「うーん…俺は3回くらいしか来たことないけど、いつも明け方なせいか空いてるな、休日の昼間は混むんじゃないか?さ、降りる準備するぞ」

熊野「特に物は…いりませんわよね?」

提督「ああ、俺はカメラ持って行くけどな」

熊野「でしたら大丈夫ですわ!」

提督「了解、じゃあ行くぞー」

918: ◆q07nr6cDws 2014/10/26(日) 19:55:03.55 ID:zr1ymd910

-青い池-

近年メディアのあちこちに登場している観光スポット、青い池

元は地元の人とカメラが趣味の人達がこそこそと出入りしていたのだが、雑誌で特集されたり、Appleの壁紙に使われたりなどで一躍有名になり、駐車場も配備されるように。

美瑛は白金の温泉街にある『白髭の滝』から出ているアルミニウムが含まれている水が美瑛川と合流し化学反応を起こし、太陽に反射し青くなる。

まさに自然の奇跡とも呼べるこの池近くを流れている美瑛川も青く、ブルーリバーなどと呼ばれている。

テレビや雑誌などでここ最近よく見かけるが、実際に見ると感動の度合いも違うので、ぜひ晴れた日に行ってみて欲しい。

ちなみに、曇っている日はどんよりとしたグリーン色になる。



提督「おおー、今日はかなり青いな」

熊野「わぁ…本当に青いですわ!」

提督「な、見てみなくちゃわからないだろ?」

熊野「ええ!こんなに青いとは思いませんでしたわ!」

提督「この青い成分のせいで、木は育たないから枯れてるんだけどな」

熊野「でも…それも風景として綺麗に見えますわ」

提督「ああ、そうだな…散歩コースみたいになってるんだ、歩こうか」

熊野「よろしくてよ……て、提督、その…足場が悪いから手を繋いであげても…」

提督「ん?行こうか」


ギュッ


熊野「…はいっ」

930: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 18:38:39.87 ID:ETnfA/To0

提督「確かに散歩道にしては少し荒れてるかもな」

熊野「踏み外したら転んでしまいますわ」

提督「気をつけろよ?怪我しちゃったら大変だからな」

熊野「そういうのは男性が守ってくださるんですのよ?」

提督「…注意しとく」

熊野「よろしくてよ」ニコッ

提督「すれ違う人皆カメラ持ってるな」

熊野「こんなに美しいんですもの…カメラにも収めたくなりますわ」

提督「まぁな、そういう俺も持ってきてるわけだし。開けた場所に出たら記念写真でも撮ろう」

熊野「ええ、良いですわよ」

931: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 18:39:32.98 ID:ETnfA/To0

提督「話は変わるが、青い池の他にも北海道には青く輝く池があるんだ」

熊野「そうなんですの?」

提督「ああ、神の子池っていって、摩周湖の近くにあるんだ」

熊野「摩周湖といえば…車中泊をした?」

提督「そう、美瑛とは逆方向に行くことになるんだけどな…そこは完全に日差しで青くなってるんだ」

熊野「アルミニウムとかではないんですのね」

提督「なんたって川とも湖とも繋がってない、ただの池だからな」

熊野「繋がってないと水が少なくなるのでは…?」

提督「なんでも地下水が湧き出ているらしい、それで水位があまり変わらないんだ…大自然の賜物だな」

熊野「提督は行ったことはありますの?」

提督「ああ、一回だけな。どこかに写真があった気がするけど…鎮守府に帰らなくちゃ分からないな」

熊野「本当に色んな場所に行ってらっしゃるのね…」

提督「学生の時は、バイト代を旅行に使うのが楽しみでお金貯めてたからな」

熊野「そういえば、提督は自分の話をあまりなさらないですわ」

提督「聞かれたら答える程度だよ、自分語りは恥ずかしいしな。押し付けがましいかもしれないだろ?」

熊野「そんなことはないと思いますけれど…」

提督「青葉がやたらめったら聞いてきた時は、流石に何も答えなかった」

熊野「…それは仕方ありませんわ」

提督「盛られる可能性が高過ぎるからな、と言うか100%だろ」

932: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 18:51:13.62 ID:ETnfA/To0


提督「さ、折り返し地点だ。ここで写真撮ろうか」

熊野「分かりましたわ!」

提督「青池バックにして…うーん、これくらいか…熊野、ちょっとそこ立ってくれ」

熊野「ここ、ですの?」

提督「ああ…よし、大丈夫だな。じゃあセットして…」タッタッタッ

熊野「もう押しましたの?」

提督「ああ、そろそろシャッター切られると思う」


カシャ


提督「お、撮れたな」

熊野「綺麗に写ってるかしら…」

提督「ん…大丈夫だ、綺麗だぞ」

熊野「そ、そうですか//」

提督「どうした」

熊野「め、面と向かって言われると少しは照れますわっ」

提督「そ、そうか…じゃあ駐車場戻るぞ」

熊野「わ、分かりましたわ」


提督(変に意識すると会話が…)

熊野(急に言われるとびっくりしますわ…//)

933: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:10:07.42 ID:ETnfA/To0

提督「帰り道は林道だけど、ここは秋になると紅葉が綺麗なんだ」

熊野「確かに綺麗そうですわ」

提督「白樺ばかりだから辺り一面が黄色くなる、鎮守府の周りはもみじが多いから少し変わってるかもな」

熊野「そう言われると、黄色い紅葉はあまり見かけませんわ」

提督「逆に北海道はもみじの量があまり多くないんだ、だから黄色と茶色主体の紅葉になる」

熊野「地域によって色も違うんですのね」

提督「ああ、個人的には京都の紅葉の方が好きだな…寺社とのコラボは狡いだろ…」

熊野「寺社…?」

提督「神社と寺院のこと、北海道は歴史的には薄いから寺社が少ないんだ。それに比べて、京都は日本の中心だった時代もあるし寺社が多い」

熊野「そうなんですの?てっきり北海道は歴史も長いのかと…」

提督「内陸の人たちが開拓して今があるからな、他の場所に比べたら全然だよ」

934: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:10:50.17 ID:ETnfA/To0

提督「まぁ、北海道の紅葉もそれはそれですごく綺麗だけどな」

熊野「一面が黄色い紅葉も素敵ですわ」

提督「京都でも見れるんだろうか…調べてみなくちゃ分からないな」

熊野「京都でも見れるなら皆さんで行けますわ」

提督「だなぁ…でも、秋は休暇が全然ないから難しいな」

熊野「…去年は秋殆ど休みがありませんでしたわ」

提督「ああ…鉄底海峡か…サンタクロースで終わっちゃったんだよな」

熊野「あの時はまだ戦力がしっかりしていませんでしたから…仕方ないですわ」

提督「全鎮守府共同作戦じゃなかったらかなり厳しかったな」

熊野「ええ…ですが、今はもう大丈夫ですわ。装備も充実していますし」

提督「だな、っと車どこだ…」

熊野「あそこですわ」

提督「おお、少しド忘れしてた」

熊野「しっかりして下さいな…」


提督「さて、12時過ぎか、そろそろジャム買って札幌に向かおうか」

熊野「もうそんな時間ですの?」

提督「だな…ああ、最後にもう一箇所だけ寄ろう、俺が一番好きな木」

熊野「木、ですの?」

提督「ああ、二本の木も好きなんだけど、それよりも大好きな木があるんだ」

熊野「行ってみたいですわ!」

提督「じゃあそこ通りつつジャムの店に行こうか」

熊野「ええ、了解ですわ」

935: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:15:26.57 ID:ETnfA/To0

提督「直線の道は走ってて気持ちいいな」

熊野「ええ、周りも緑でリフレッシュになりますわ」

提督「自転車で走っても楽しい…いや、疲れるか」

熊野「…そうですわね…」

提督「夏にこういう場所を通って入道雲が出てた時、変にノスタルジーな気分になるんだよなぁ」

熊野「ノスタルジー…?」

提督「望郷や郷愁の念だよ、何か切なくなるんだ」

熊野「…なんとなく分かる気がしますわ」

提督「たまには自然の中でゆっくり浸るのもありだよな」

熊野「そういえば、その木は遠いんですの?」

提督「もうすぐ着くぞ」

熊野「まぁ、近いんですのね!」

提督「そうだな、青池からそこまで遠くないし必ずと言っていいほど来てるな」

熊野「そんなに気に入ってるんですの?」

提督「ああ、北海道で一番気に入ってるって言っても過言じゃないな」

熊野「どんなところなのかしら…」

提督「特別びっくりするような感じでもないけどな」

936: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:16:10.74 ID:ETnfA/To0

-哲学の木-

美瑛町から南東の方に行くとある丘の斜面にポツンの1本の木が立っている、哲学の木だ。

傾斜のある地面に対し逆方向に傾いて立っている姿が哲学的だ、と写真家の間で【哲学の木】と呼ばれていたのがいつの間にか定着された。

様々な表情を持っており、見る方向によって全部形が違う。

観光バスやタクシーもあまり通らず、個人で来る人が多い。

とても美しく、哀愁を感じる木なので是非一度訪れてみてほしい。



提督「駐車スペースが2台分くらいしかないんだ」

熊野「ここは駐車場がないんですのね」

提督「普通の農家の方の土地だからな、観光地ってわけではないんだ」

熊野「そういうことですの、だから人も居ないんですのね」

提督「たまに来るくらいじゃないかな、俺もあまり見たことない」

熊野「あまり知られてないんですの?」

提督「うーん…結構雑誌とかでは特集されてるんだが…他の場所に行く人が多いのかもな」

熊野「私有地ということもありますものね」

提督「だなぁ…でも、良い木だろ?」

熊野「ええ、とても綺麗ですわ」

提督「だろ?この静まった感じがすごく好きなんだ」

熊野「提督が気に入るのも分かりますわ」

提督「なんとも言えない凛々しさがあるんだよなぁ…うん、好きだ」

熊野「提督が好きっていうの、あまり聞いたことがない気がしますわ」

提督「そうか?」

熊野「いつもは『良い』や、『素敵』とかで『好き』というのはあまり…」

提督「特に意識してるつもりはないんだけどな、好きなものにはちゃんと好きって言うぞ」

熊野「なんか新鮮でしたわ」

提督「そうか…」


提督(そう言われると熊野に好きっていうの割りと恥ずかしくなってくるな…)

937: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:30:10.49 ID:ETnfA/To0

提督「んじゃ、そろそろ行こうか」

熊野「はい、次はお土産ですわよね?」

提督「ああ、美瑛町の商品限定で取り扱ってる店があるんだ」

熊野「そこにジャムが?」

提督「ああ、丁度札幌方面に向かう途中にあるんだ」

熊野「では美瑛はもう出るんですのね」

提督「そうだな」

熊野「…素敵な場所でしたわ」

提督「気に入ってもらえて良かった」

熊野「こんなに綺麗なんですもの、気に入らないはずが無いですわ」

提督「…鎮守府に帰って皆に写真見せるのが楽しみだな」

熊野「ええ、少し恥ずかしい気もしますけれど…」

提督「え、なんでだ?」

熊野「だ、だって提督と2人でですし…」

提督「そんなことか、気にするな」

熊野「気にしますわ!提督は気になりませんの?」

提督「んー…特には」

熊野「…なんか余裕そうでずるいですわ」

提督「…え、なんでだよ!」

熊野「し、知りませんっ」

938: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:31:14.58 ID:ETnfA/To0

-美瑛選果-

美瑛で採れた様々な作物を売っている市場

売り文句は『丘の町の美味しさが全部揃う』

市場と工房、レストランがあり、それぞれ市場では野菜、工房ではパン、ジャム、プリン、ケーキ、コロッケなど、レストランはアスパラなど旬の野菜を使った料理が楽しめる。

因みにオススメはハスカップジャムと野菜チーズホットサンド。


提督「ここだな」

熊野「綺麗な建物ですわ」

提督「出来てからそこまで経ってないからな、中も綺麗だぞ」

熊野「あそこは…レストランですの?」

提督「ああ、ランチ食べに来る人が多いそうだ」

熊野「外で食べれるんですのね」

提督「そうだな、行ったことがないからなんとも言えないけど、よく雑誌で見かけるし美味しいんじゃないか?」

熊野「提督が行ったことがないのは意外ですわ」

提督「ここではジャムとサンドイッチくらいしか買ったことないかな…いつも帰り際ぎりぎりで来るから」

熊野「今回もそのパターンですの?」

提督「ん、ぎりぎりって訳でもないけど押してるっちゃ押してるな」

熊野「大丈夫なんですの?」

提督「問題ないさ…ここだ」

熊野「工房と書いてありますわ」

提督「ああ、パンとか売ってるんだ。一緒にジャムも売ってる」

熊野「なるほど、では買いましょう?」

提督「ん、何個くらい買えばいいんだ」

熊野「鈴谷に買ってきてと言われましたけど…他の方にも買いますの?」

提督「間宮にそれなりの量を渡せばかなり持つんじゃないか?」

熊野「…確かに間宮さんに渡すのがベストですわ」

提督「じゃあ箱で買っていくか」

熊野「そうですわね」

939: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 19:52:26.01 ID:ETnfA/To0

提督「すみません、ハスカップジャム1箱頂けますか?」

店員「はい、配送でしょうか?」

提督「…いえ、持って帰ります」

店員「かしこまりました、8640円です」

提督「はい」

店員「…丁度ですね、ありがとうございました」

提督「どうも」


提督「…1箱高すぎだろ」

熊野「買えたんですの?」

提督「ああ、まさかあんなにするとは思ってなかった」

熊野「何個くらい入ってるのかしら…」

提督「25…だっけなぁ…」

熊野「結構持ちそうですわね」

提督「そうだな…これでお土産はもういいよな?」

熊野「ええ、多いくらいだと思いますわ」

提督「だいぶ買ったからな、じゃあ札幌に向かうか」

熊野「はいっ」

940: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 20:20:55.79 ID:ETnfA/To0

-道央自動車道-


提督「もうこの旅行も一日ないなー」

熊野「楽しいことが終わるのはあっという間ですわ」

提督「だな…明後日からはまたいつもの日常だ」

熊野「騒がしくなりますわ」

提督「そうだな、でも5日も鎮守府外してたしそろそろ恋しくなっただろ?」

熊野「そ、そうですわね…少しですけれど」

提督「こういう二人きりなのも良いけど、賑やかなのも楽しいからな」

熊野「ええ、青葉さんになにか言われるのは覚悟していますわ」

提督「…それは俺も覚悟しておこう」

熊野「絶対捏造並みの記事を書かれますわっ」

提督「……それも覚悟しておこう」

熊野「そういえば、この後の予定は?」

提督「札幌のレンタカー屋でレンタカー返して、ホテルにチェックインしてご飯食べに行く、って感じだな」

熊野「夕食はご予約なさってるんでしたっけ」

提督「ああ、取って置きの場所をな」

熊野「お時間は大丈夫ですの?」

提督「今から札幌着いて17時…夕食は20時に予約してるから、大丈夫だ」

熊野「結構ゆとりがありますのね」

提督「ああ、夕食の所に行くのに少し時間かかりそうだからな」

熊野「そうなんですの?」

提督「バスに乗っていくからな」

熊野「バス…私乗ったことありませんわ」

提督「そうなのか、横長の車だよ」

熊野「み、見たことはありますわよ!」

941: ◆q07nr6cDws 2014/11/08(土) 20:36:15.36 ID:ETnfA/To0

提督「ん…江別ってことはもうすぐ札幌だな」

熊野「少し空が赤くなってきましたわ」

提督「だな、札幌に着くくらいで夕日が沈むかもなぁ」

熊野「北海道で見る夕日もこれで最後ですわ」

提督「天気良かったから、毎日夕日見れたのは良かったよな」

熊野「はい、とても綺麗でしたわ」

提督「夕日が沈むのは有限の一区切りって言ってる人がいて、すごく感動したなぁ」

熊野「…素敵ですわね」

提督「お、降り口あそこだな」

945: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 18:41:40.59 ID:N6ijzSdd0

-札幌-

言わずと知れた北海道の中心地、一部都会化が進んでいる。

お土産やショッピングには向いているが、その他には住宅街しかないので観光目的にはあまり向いていない。

すすきの、大通りに行くとラーメン屋の食べ歩きが出来る、特にすすきのは激戦区と化している。

また、日本の中で3番目に大きい市であり、人口は4位。

札幌、という名前はアイヌの人々が川に付けたサッポロ、という名前を漢字に変えて使った。

周囲の半分程を川や山で囲まれていて、政令指定都市の中ではかなり自然溢れている方だ。

時計台や、Kitara、道庁など観光的建造物がいくつか建っているのでそれを目的に行くのもいいかもしれない。



提督「じゃあまず、レンタカーを返しに行く」

熊野「了解ですわ」

提督「お土産が意外と多いんだよなぁ…これ全部持って歩けるかな」

熊野「持ったままホテルに行きますの?」

提督「ああ、ホテルそこまで遠くないからな」

熊野「この量…心配ですわ」

提督「…大丈夫だ、多分」

946: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 19:10:24.02 ID:N6ijzSdd0

-ニッポンレンタカー-


店員「返却でしょうか?」

提督「はい、函館で借りたものなんですが…」

店員「大丈夫ですよ、破損などはございませんか?」

提督「はい、大丈夫です」

店員「燃料も……満タンですね、はい。ありがとうございました」

提督「こちらこそ、ありがとうございました」


提督「よし、ホテル行こうか」

熊野「…提督、その荷物の量…大丈夫ですの?」

提督「ああ、大丈夫だ」

熊野「私も少し持ちましょうか…?」

提督「ん、大丈夫だよ。行こう」

熊野「な、ならいいですけれど…そんなに遠くないんですのよね?」

提督「ああ、10分位で着く」

947: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 19:28:25.69 ID:N6ijzSdd0

熊野「札幌は本当に都会ですのね」

提督「ああ、久々に来たけど改めてそう感じるな」

熊野「提督は札幌に住んでいらしたんでしたっけ?」

提督「ああ…っても外れの住宅街の方だけどな」

熊野「今まで長閑な所にいましたから、少しそわそわしますわ」

提督「確かにな…俺も街中は未だに慣れない部分がある」

熊野「同じような建物が沢山あって、迷ってしまいそうですわ」

提督「目的地の目印が書いてあっても、それが見つけられないこととかよくあったな」

熊野「ホテルへの道は覚えてるんですの?」

提督「何回か行ってるからな、この道の角だぞ」

熊野「も、もう見えてるんですのね」

提督「な、近いだろ?」

熊野「ええ…夕食は違う場所で取るんですのよね?」

提督「うん、荷物置いたらすぐ行こう」

熊野「分かりましたわ」

948: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 19:55:37.76 ID:N6ijzSdd0

-札幌グランドホテル-

札幌の中だとかなり知名度のあるホテル。

今年で開業80年と歴史あるホテルである。

北海道初の洋式ホテルで、食事、部屋など様々な所が洋風に作られている。

中には洋食だけではなく、日本料理専門や中華料理専門のダイニングも入っていて好きな料理を選べる、種類が多いのは洋食。

結婚式の会場に使用されたり、忘年会や新年会で使用されたりするほどの大きいホールや和室がある。

客室はクラシカルでゆったりとした空間が広がる、料金も格段と高いわけではないので程々の値段で寛ぎたい方にはオススメできる。


提督「とりあえずチェックインしてくるな」

熊野「分かりましたわ」

提督「あ、荷物ここに置いておくから見といてくれ」

熊野「ええ」


_________
_______
_____




提督「部屋番号502だから、5階だな」

熊野「二人部屋なんですの?」

提督「ん?ああ、そうだよ」

熊野「…まぁ、もう慣れましたけれど」

提督「…そうか」


提督(でも…今までとは一味違うんだけどな)

949: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 20:07:36.59 ID:N6ijzSdd0


-ダブルルーム-


提督「よし、じゃあ荷物整理しつつ行く準備するか」

熊野「…………」

提督「あ、持ち物はそんなに要らないぞ、夕食くらいだし」

熊野「……すのよ…」

提督「…ん?」

熊野「な、なんですのよこれ!」

提督「これ…?」

熊野「なんでベッド1つに枕が2つなんですのよ!」

提督「あぁ、今まではツインルームだったけどここ、ダブルルームだからな」

熊野「き、聞いてませんわ!」

提督「言ってないもんな」

熊野「な、なんで仰ってくれなかったんですのよ!予め言っていただければ…」

提督「言って頂ければ…?」

熊野「な、なんでもありませんわ!」

提督「ん、そうか…じゃあ行くぞ?」

熊野「え、ええ、大丈夫ですわ」


熊野(…こ、心の準備というものがありますのに…//)

950: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 20:24:01.66 ID:N6ijzSdd0

-札幌駅-


提督「ここから出てるバスに乗るんだ」

熊野「時間は大丈夫ですの?」

提督「ああ、まだ1時間あるからな」

熊野「間に合いそうですわね」

提督「だな…お、あのバスだ」

熊野「緑色の?」

提督「ああ、シャトルバスだから無料なんだ」

熊野「夕食を頂くのにシャトルバス…他のホテルで取るんですの?」

提督「いや、ロープウェイに乗るんだ」

熊野「函館で乗ったやつ…ですわよね?」

提督「それだ、今から藻岩山って所に行くんだ」

熊野「そういうことでしたのね」

提督「で、ロープウェイの駅まで無料運転してるのがこのシャトルバスなんだ」

951: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 20:43:44.75 ID:N6ijzSdd0

熊野「すっかり日も沈んでしまいましたわ」

提督「ああ、これから夜景見に行くんだし、丁度良いさ」

熊野「札幌の夜景も楽しみですわ」

提督「札幌は函館と違ってビルがぎっしりだから、光はこっちのほうが多いかもな」

熊野「函館は独特な形でしたものね」

提督「そうだな、札幌のも綺麗だぞ」

熊野「提督の育った街の夜景ですものね」

提督「…そう言われると、夜景を見たことは数えれるくらいしかないな」

熊野「そうなんですの?」

提督「札幌の夜景は、カップルが多いから見に行きづらいんだ」

熊野「た、確かに1人は少し厳しそうですわ」

提督「だろ…しかも地元人っていうのが重なって行きづらさが増してた」


『終点、もいわ山麓…もいわ山麓…』


提督「着いたな、降りよう」

952: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 21:02:31.31 ID:N6ijzSdd0

-藻岩山-

登山、ロープウェイ、自動車など様々な方法で行くことが出来る札幌市南区にある山。

夜景や、展望レストラン、プラネタリウムで有名で観光客が多く訪れる。

特に山頂の展望台は晴れた日の昼間に行くと、札幌の街を一望できるのでオススメだ。

お洒落な夜に決めたい時は、展望レストランを訪れるのもいいだろう。


提督「とりあえずロープウェイのチケットはあるから、次のが来たら乗ろう」

熊野「ええ、時間もちょうど良さそうですわ」

提督「ちなみに9時にはレストランが閉まって、10時前にはロープウェイも終わっちゃうから気をつけよう」

熊野「分かりましたわ」

提督「お、来たな」

熊野「函館のに比べると小さいですのね」

提督「こっちの方が乗員数も少なかった気がするな。さ、乗ろう」

熊野「はいっ」

953: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 21:13:43.05 ID:N6ijzSdd0

提督「もう乗ってる途中でもだいぶ夜景見れるな」

熊野「右側は全部街ですものね」

提督「だなぁ…ネタバレ感が否めないな」

熊野「もう…少しは雰囲気を出して下さいな」

提督「ん、ああ…努力する」

熊野「そういえば、宿泊場所と食事処の予約はいつなさってたんですの?」

提督「鎮守府出る前日に電話して予約したぞ」

熊野「空いてたんですのね…奇跡的ですわ」

提督「な、運が良かったんじゃないか」

熊野「これで寄る場所も最後だと思うと…少し寂しくなりますわ」

提督「そうだな、明日は空港行くだけだし…」

熊野「そういえば、何時の飛行機なんですの?」

提督「…10時過ぎくらいのやつだったかな」

熊野「早いんですのね」

提督「早いほうが安く取れるからな、だからホテル出るの早いぞ」

熊野「…覚悟しておきますわ」

提督「ほら、そろそろ頂上だ」

954: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 21:36:07.29 ID:N6ijzSdd0

提督「早速レストランに行こう、時間も丁度だしな」

熊野「分かりましたわ」


-展望レストラン-

全てがガラス面になっていて、270度の夜景を楽しみながらディナーを味わえる展望レストラン。

天井にはプラネタリウム演出、北海道の作物に拘った創作フレンチが楽しめる。

テイクアウトも可能で軽めのメニューの持ち帰りができる。


提督「予約していた○○という者ですが…」

店員「はい……お待ちしておりました、席までご案内します。どうぞ」

提督「ありがとうございます」


熊野(提督の苗字、初めて聞きましたわ…)


店員「こちらの席でございます」

提督「はい」

店員「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」

提督「分かりました」

店員「では、失礼します」スッ

955: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 21:36:33.55 ID:N6ijzSdd0

提督「さて、どれにしようか」

熊野「な、内装が綺麗すぎて少し緊張しますわ」

提督「…まぁ、天井プラネタリウムとか色々規格外な感じだからな…でも、そんな緊張しなくても大丈夫だ」

熊野「は、はい…」

提督「なにか食べたいの選んでいいぞ、俺はもう決めた」

熊野「随分早いですのね…どれにしましょう…」

提督「何かメイン一つ頼んで、他は何品か頼んで2人で分けよう」

熊野「分かりましたわ…では、私はこのビーフシチューパイ包み焼きというのを」

提督「了解…あ、飲み物、どうする?」

熊野「紅茶でおねがいしますわ」

提督「…ホットだけどいいのか?」

熊野「ええ」

提督「分かった」


チリンッ


店員「はい」

提督「注文、大丈夫ですか?」

店員「はい、どうぞ」

提督「ビーフシチューパイ包み焼きと、道産野菜のスープカレー、グラタン、国産チキンのトマト煮込み、生ハムサラダをお願いします」

店員「かしこまりました、お飲み物は?」

提督「コーヒーと紅茶で」

店員「…はい、食前と食後どちらにお持ちいたしましょうか」

提督「食前で」

店員「かしこまりました」



956: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 21:47:50.24 ID:N6ijzSdd0

提督「ここは、友人の結婚式の時に一回来たことがあるんだ」

熊野「そうなんですの?」

提督「最初来た時はびっくりしたな、夜景が目の前に広がってると思えば天井には星、料理はコースで出てくるし戸惑いまくってた」

熊野「確かに始めはそうもなりますわ、私も驚きましたもの…」

提督「今回は特別コース料理は頼んでないけど、単品メニューもコースで出てくるやつだから大して変わらないな」

熊野「提督はスープカレーでしたっけ?」

提督「ああ、ここの美味しいんだよ。アスパラとか入ってるんだ」

熊野「提督、アスパラ好きですのね」

提督「美味しいだろ、アスパラ」

熊野「美味しいですけれど…」

提督「何しても美味しいからな、自炊してた時結構な量食べてた」

熊野「自炊…そういえば提督は料理作れるんでしたわ」

提督「熊野は鎮守府帰ったら間宮に料理教えてもらうんだもんな?」

熊野「つ、作れるレパートリーを増やしたいだけですし…」

提督「…花嫁修業だな」

熊野「ち、違いますわ!」

957: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 21:53:52.69 ID:N6ijzSdd0

店員「お待たせいたしました、こちらビーフシチューパイ包み焼きでございます」

提督「そちらに」

店員「道産野菜のスープカレーでございます」

提督「はい」

店員「グラタンと、国産チキンのトマト煮込みでございます」

提督「はい」

店員「生ハムサラダでございます、以上で全てお揃いですか?」

提督「そうですね」

店員「かしこまりました、伝票、こちらにお入れしておきます」

提督「分かりました」

店員「では、ごゆっくりどうぞ」


提督「じゃあ、食べようか」

熊野「はい、いただきますわ」

提督「いただきます」

熊野「パイの中にビーフシチューが入っているんですのね…美味しそうですわ」

提督「熱いから気をつけろよ」

熊野「はい…ん、美味しいですわ!」

提督「ああ…スープカレーも美味しい、熱いけど」

熊野「グラタンも熱そうですわ」

提督「熱いだろうな…生ハムサラダだけだな、熱くなさそうなの」

958: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 22:04:24.91 ID:N6ijzSdd0

熊野「生ハムサラダ、あっさりしていて美味しいですわ」

提督「ドレッシングも何もかかってないんだな」

熊野「十分味しますわよ?」

提督「…ん、本当だ」

熊野「グラタン…まだ熱いかしら」

提督「食べてみたらどうだ?案外いけるかもしれないぞ」

熊野「はい……ん、大丈夫そうですわ」

提督「じゃあトマト煮込みもいけそうだな」

熊野「はいっ」

提督「…ビーフシチュー一口貰っていいか?」

熊野「はい、どうぞ」

提督「ん……ああ、美味しいな」

熊野「…スープカレーもよろしくて?」

提督「ああ、いいぞ」

熊野「…ほんのりあったかくて美味しいですわ、ピリ辛なんですのね」

提督「だな、口に入れたら少し来るくらいの」

熊野「ご飯に合いそうですわ」

提督「トマト煮込みもそこまで味が濃くなくて食べやすいな」

熊野「ええ、少し熱かったですけど、美味しいですわ」

959: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 22:08:44.30 ID:N6ijzSdd0


提督「…結構食べたな」

熊野「はい、もう食べれませんわ…」

提督「じゃあ会計してくるから、待っててくれ」

熊野「分かりましたわ」


________
______
____




提督「よし、展望台行って帰ろうか」

熊野「はいっ」


提督(やっと勝負の時がきたか…)

提督(…平常心、平常心)

960: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 22:30:24.86 ID:N6ijzSdd0

-展望台-


提督「ロープウェイやレストランの中から見るのとは、やっぱり違うな」

熊野「ええ、とても綺麗ですわ…光が奥のほうまでびっしり」

提督「函館とはまた違った感じだろ?」

熊野「はい、こちらも素敵ですわ」

提督「藻岩山は、アイヌ語でインカルシペっていうんだ、見張りをする所って意味」

熊野「確かに、この場所からなら街が一望できますわ」

提督「右の奥に少しだけ暗闇があるだろ?あっちは石狩湾、海が広がってるんだ」

熊野「あっちは海なんですのね、奥には山も見えますわ」

提督「ああ、晴れてるから結構見渡せるな」

熊野「昼に来ても綺麗そうですわ」

提督「昼は昼でまた別の表情を見せてくれる、名所とかも見えるしな」

熊野「…ここに来れて良かったですわ」

提督「そうか」

熊野「提督の生まれ育った街を見れましたもの」

提督「…そうか」

961: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 22:38:44.70 ID:N6ijzSdd0


提督「……熊野」

熊野「はい?」

提督「今から、大事なことを言うから聞いてほしい」

熊野「な、なんですのよ、改まって」

提督「…熊野、お前が好きだ」

熊野「……え?」

提督「…旅行に誘ったものそれを言う為だった、北海道という俺の生まれた土地を2人で周って、最後に育った街、札幌で告白したかったんだ」

熊野「ほ、本当ですの?悪戯とかではなくて?」

提督「本当だよ、熊野が好きだ」

熊野「え…わ、私なんて返したらいいのか…」

提督「…言ってみたものの、まだ戦時中だし、俺も提督で熊野も艦娘、そこで大本営が発表したケッコンカッコカリだ」

熊野「こないだ資料が送られてきていた…?」

提督「ああ、練度が最高の艦娘と出来る信頼の証だ。もし、熊野が良いって言うならこの戦いが落ち着くまではこれで我慢して欲しい」

熊野「…わ、私で良いんですの?」

提督「熊野が、いいんだ。他の人じゃなくて」

熊野「っ…わ、私も提督に好意は寄せていましたけれど、上官に信頼を寄せているレベルだと思っていました、ですが今回の旅行で…て、提督に対して恋愛の好意だと気付きましたわ」

提督「…ということは?」

熊野「わ、私も好きですわっ//」

提督「…熊野」ギュッ

熊野「わっ…」

提督「好きだぞ、これからもよろしくな」

熊野「……はいっ」

965: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 22:47:15.11 ID:N6ijzSdd0

提督「…そろそろホテルに戻ろうか」

熊野「分かりましたわ」

提督「………」

熊野「………」

提督・熊野「………あ」

提督「!なんだ」

熊野「て、提督こそ、なんですの?」

提督「…いや、恋人になったんだし…手でも繋ぐか?」

熊野「え、あ…分かりましたわ」

提督「意識しちゃうとなんかあれだな」

熊野「ええ…」

提督「鎮守府の皆にはなんて言おうか…」

熊野「そこは殿方が説明するべきですわ」

提督「…死を見そうだ」

熊野「金剛さんとか…大変そうですわ」

提督「…覚悟はしておく」

967: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 23:05:07.44 ID:N6ijzSdd0


-ダブルルーム-


提督「そういえば着いたばかりだけど…温泉入りに行くか」

熊野「温泉の文字を見かけませんでしたけれど、あるんですの?」

提督「このホテルにはない、少し歩いた所に温泉があるんだ」

熊野「…明日帰りますし、入っておきたいですわ」

提督「分かった、美容品だけ持ってくれ、タオルとかは貸し出してくれるから」

熊野「わかりましたわ」


-外-


提督「もう少し寒くなってきたな」

熊野「ええ…お風呂あがりが心配ですわ」

提督「冷えないようにしなくちゃな…」

熊野「はい…風邪は引きたくないですわ」

提督「…明日はお土産分けたり色々忙しくなりそうだな」

熊野「そういえば、提督の携帯には誰からも連絡来ていませんの?」

提督「メールは来てるんじゃないか?見てないから分からないが」

熊野「…可哀想ですわ」

提督「一度返事しちゃったら長くなるからな、特に鈴谷と金剛」

熊野「あの2人は…仕方ないですわ」

提督「初風も結構長いかもな、他のに比べたらだけど」

熊野「変なコト言ってないですわよね…」ジトー

提督「なんだよ変なことって…」

熊野「へ、変なことは変なことですわ!仮にも私が恋人なんですから…!」

提督「ああ、言ってないぞ、多分」

熊野「多分ってなんですのよ!」

提督「…多分は多分だ」

968: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 23:19:31.54 ID:N6ijzSdd0


-プラウブラン-

札幌駅に直結しているホテルの中にある温泉。

23時までは日帰りにも対応している。

シャンプー、ボディーソープ、石鹸、ドライヤー、バスタオル、タオル、全て無料で使えるので観光客が泊まる際に使用するには向いている。

プラウブランはインドネシア語で月の島、という意味があり、夜になると温泉に月明かりのようなライトが照らされる。


提督「ここの上の階にあるんだ」

熊野「ホテルの中にあるんですのね」

提督「ああ、入浴券買ってくるよ」

熊野「よろしくお願いしますわ」



________
______
____


提督「買ってきたぞ、行こう」

熊野「はいっ」

提督「22階だな」

熊野「随分上ですのね」

提督「36階建てだからな…かなり大きい」

熊野「そんな大きいホテルなんですのね」

提督「札幌で一番でかいんじゃないかな、宿泊料金もビックだけど」

熊野「確かにそんな感じはしますわ…」

969: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 23:31:44.27 ID:N6ijzSdd0

提督「じゃあ男湯あっちだから」

熊野「はい」

提督「上がったらここに集合で」

熊野「分かりましたわ」

提督「よし、ゆっくり入ってきていいからな」

熊野「はいっ」


-男湯-


提督(…告白成功してしまった)

提督(しかもあっさり…どうしよう、実感できてない)

提督(…ケッコンカッコカリの時により実感できるだろうか)

提督(ケッコンカッコカリかぁ…明日からまた頑張らなきゃな)

提督(……まずは鎮守府での騒動が予想されるから…それを頑張らなきゃな…)

提督(……………あ、逃げたい)



-女湯-


熊野(…告白されましたわ)

熊野(…オーケーしてしまいましたわ…)

熊野(……今更恥ずかしくなってきますわ//)

熊野(鎮守府に戻ると必ず何か言われそうですわ…)

熊野(特に第一艦隊の他の方は提督に少なからず好意を抱いてそうですし…)

熊野(…提督に頑張ってもらうしかないですわね)

970: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 23:39:03.86 ID:N6ijzSdd0


提督「熊野は…まだ戻ってきてないな」

提督(…飲み物でも買ってくるか)





熊野(提督は…まだいませんのね)

提督「…おお、熊野。ほら、飲み物」

熊野「あ、ありがとうございます、先に上がってらしたんですの?」

提督「ああ、少し前にな」

熊野「とっても気持ちよかったですわ」

提督「綺麗な温泉だったよな」

熊野「はい、ランプが素敵でしたわ」

提督「あれは月明かりを表現しているらしい、柔らかい光で結構似てるよな」

熊野「そう言われれば…似ていますわ」

提督「な…さて、ホテル戻ろうか」

熊野「はいっ」

971: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 23:49:01.07 ID:N6ijzSdd0

-ダブルルーム-


提督「明日の準備って言っても飛行機乗るだけだしな…歯磨いて寝るか」

熊野「荷物は纏めなくて良いんですの?」

提督「大体もうまとまってるしな…ジャムはキャリーの中に詰め込んだし、良いんじゃないか?あ、俺はちょっとカメラ整理する」

熊野「分かりましたわ、では歯を磨いてきますわ」

提督「ああ」


提督(鎮守府に戻る過程、また戻ってから自室に行くまでの過程にカメラの中を見られる確率が高いので…SDカードを抜いておく)

提督(熊野はともかく、他の子に熊野の寝顔見られると社会的に抹消されかねん)

提督(ふぅ…危ないところだった)

提督(……隴西の李朝かよ)


熊野「磨きましたわ」

提督「ああ、俺も磨いてくる」

熊野「ええ、待ってますわ」

972: ◆q07nr6cDws 2014/11/09(日) 23:54:23.08 ID:N6ijzSdd0

提督「よし、寝ようか」

熊野「は、はい…」

提督「どうした?」

熊野「や、やっぱり少し恥ずかしいですわ…」

提督「…まぁ、恋人同士になったことだし、経験しとくのもありだろ。じゃあ、おやすみ」ゴソゴソッ

熊野「ああっ…もう…」ゴソッ

提督「意外と広く感じるな」

熊野「え、ええ…」

提督「きつくないか…?」

熊野「大丈夫ですわ」

提督「そうか…じゃあ、寝るか」

熊野「はい、おやすみなさい」

提督「おやすみ」


熊野(…緊張しますわ//)

973: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 00:05:08.09 ID:Iti0Saqh0


♪(コオロギの鳴き声)



提督(ん…7時か、熊野は…まだ寝てるな)

提督「時間に余裕持つためにももう行動するか」

提督「熊野」

熊野「んん…」

提督「熊野ー起きろー」

熊野「んん…もう朝ですの?」

提督「ああ、9時には空港に着いてたいから、もう行動するぞ」

熊野「分かりましたわ」

提督「着替えるから、洗面所使っていいぞ」

熊野「はい」

提督(朝食どうしようか…空港で買えばいいか)

提督(…お土産はもう要らないな、うん)

提督(8時前にここを出ればいいか)

974: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 00:15:32.61 ID:Iti0Saqh0

提督「出る準備はひと通り出来たけど…破損物とかないよな?」

熊野「ええ、ありませんわ」

提督「じゃあ行こうか」

熊野「はい…いよいよ帰るんですのね」

提督「だなぁ…結構長旅だったな、距離的に」

熊野「北海道を一周、ですものね」

提督「北の方にはいってないけどな、まぁ大体一周ということで」

熊野「素敵な場所に沢山行けましたわ」

提督「そうだな、今度来るときは別ルートとかもいいかもな」

熊野「はいっ」

提督「とりあえず空港行くのに電車で行くから、チェックアウトしてまた札幌駅に向かう」

熊野「分かりましたわ」

975: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 00:32:05.93 ID:Iti0Saqh0

-札幌駅-

提督「ふむ…8時20分発の快速エアポートに乗るか」

熊野「快速エアポート…名前的に空港直通の電車ですの?」

提督「何駅か停まるけど、殆ど直通みたいなものだよ。各駅だと1時間以上掛かるんけど、エアポートは37分で行くんだ」

熊野「かなり早いんですのね」

提督「大体空港行くときはこれに乗って行くんだ」

熊野「便利ですわ」

提督「エアポートは…2番ホームか」

熊野「小樽から乗ってきた時も驚きましたけれど…やっぱり広いですわ」

提督「慣れない人だと迷いそうだよな、俺も未だに慣れないし」

熊野「人も多いですし…」

提督「だな…お、来てるな。これだよ」

熊野「前に乗った車両と一緒なんですのね」

提督「函館本線と、エアポートは基本的に同じ車両なんだ、エアポートにだけUシートっていう指定席が1車両だけあるけど」

熊野「あの赤いラインの車両?」

提督「そ、プラス何百円かで乗れた気がするな」

熊野「Uシートを買わなくちゃ座れないほど人が乗るんですの?」

提督「うーん…時間によるんじゃないか?朝はそんなに混んでないよ」

熊野「確かに待ってる人も少ないですわ」

提督「さ、乗ろうか」

977: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 00:41:52.42 ID:Iti0Saqh0

-快速エアポート-

提督「普通に座れたな」

熊野「はい」

提督「まだ朝早いし眠かったら寝てもいいぞ」

熊野「ええ、大丈夫ですわ」

提督「そういえば、朝食は空港で買う感じでいいか?」

熊野「はい、まだお腹も空いていませんし」

提督「良かった、そのまま飛行機乗って食べることになると思う」

熊野「分かりましたわ」

提督「とりあえず、空港ついたら今から帰るって鎮守府に電話入れておこう」

熊野「鎮守府に誰か居るのかしら」

提督「もう最終日だし誰かしらいるだろう」

熊野「それもそうですわね」

978: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 00:54:32.43 ID:Iti0Saqh0

提督「小樽から始まり、函館、室蘭、帯広、釧路、美瑛、札幌、6箇所を4泊5日で周るっていう高速ツアーだったが、楽しかったな」

熊野「はい、私は鎮守府の周りから出るのも初めてなので全てが新鮮でしたわ」

提督「小樽は今思えばがっつし観光したな、美術館見たり運河みたり…」

熊野「お土産もたくさん買いましたわ」

提督「函館も結構観光したほうか、赤レンガ倉庫や函館山とか」

熊野「函館山の夜景は本当に綺麗でしたわ…ホテルの和室も素敵でしたし」

提督「室蘭は地球岬に寄っただけだな…うん、綺麗だった」

熊野「最初車中泊と聞いた時は驚きましたけれど…今となってはもう平気ですわ」

提督「帯広は六花亭とかか、後ジャージャー麺」

熊野「外の広大な平野も、美しかったですわ」

提督「釧路は温泉入って夕食取ったくらいか、相変わらずのおばちゃんでなにより」

熊野「炉端焼き、美味しかったですわ…特にお魚が」

提督「そして摩周湖での車中泊を経て美瑛…うん、やっぱりあそこが最高だ」

熊野「異国の土地のような美しさでしたわ…丘や木が美術品そのものな気がしますわ」

提督「んで、最後に札幌、と」

熊野「…告白されましたわ//」

提督「…最後にそれ持ってくるのは狡くないか?」

熊野「さ、最後に持ってきたのは提督自身ですわ!」

提督「…それもそうだな」

熊野「でも…この旅行がなかったら提督への気持ちも気付けなかったでしょうし…そこは感謝しますわ//」

提督「なんだよ急に…まぁ昨日も言ったけど帰ってからのほうが大変だな、色々と」

熊野「…色々と、ねぇ…提督に押し付けちゃいたいですわ」

提督「やめろ、砲撃されかねん」

979: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 01:05:17.75 ID:Iti0Saqh0

『次は終点、新千歳空港、お忘れ物のないように~』


提督「もうすぐ着くな」

熊野「ええ」

提督「まず、着いたら荷物預けよう、その後に連絡、そして朝食だ」

熊野「分かりましたわ」


-新千歳空港-

北海道の空の玄関

近年改装されて観光スポット化している部分もある。

とても綺麗な建物で飲食店や土産物屋なども沢山入っている。映画館や温泉もついている。

飛行機の待ち時間には意外と時間を潰せるので、空港として親切な空港になっている。

最近プチホテルが出来たらしい。


提督「久々に来たらなんかすごい変わってるな…」

熊野「とても広いですわ」

提督「温泉とかいつ出来たんだよ、映画館とか空港にあるのか普通」

熊野「綺麗な場所ですのね」

提督「ああ、ガラス張りのところが多いから綺麗だよな。さて、荷物預けようか」

熊野「はい…提督、チケットは買わないんですの?」

提督「チケットは予め買ってあるからな、大丈夫だ」

熊野「そういうことですのね」

提督「荷物のとこは…A○Aの…あそこだな」

熊野「ゴールデンウィーク最後ということもあって、混んでますわね」

提督「だな、気長に待つしかないさ」

980: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 01:13:41.89 ID:Iti0Saqh0

受付「割れ物とかは入っていませんか?」

提督「せんべ…あ、大丈夫です」

受付「はい……では、預からせていただきます、お降りの際に荷物受取所で受け取って下さい」

提督「はい」


提督「さて、じゃあ連絡しようか」

熊野「はい」


prrrrrr…


ガチャ


提督「あ、もしもし」

初風「こちら舞鶴鎮守府、初風です」

提督「提督です」

初風「…なんだ、提督じゃない」

提督「ああ、提督だ、10時20分発の飛行機で帰るから、よろしくな」

初風「やっと帰ってくるの…な、なんでもないわよ!気をつけて帰ってきなさいよ!」

提督「ああ、ありがとう」

初風「な、何よ!もう切るからね!」


ガチャ


提督「…切れた」

熊野「どなたが出たんですの?」

提督「初風」

熊野「怒らせたんですの?」

提督「いや、別に…ありがとうって言ったら切られた」

熊野「ふふっ…照れ隠しですわ」

提督「ああ、照れ隠しか、可愛い奴め」

熊野「…彼女の前でそういうのはあまり感心しませんわ」ジトー

提督「ん、ああ、悪かった」

熊野「さ、早く朝食買いに行きましょう?」

提督「そうだな」

981: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 01:25:15.21 ID:Iti0Saqh0

-グルメ-

新千歳空港に入っているサンドイッチ専門店

かなり多くのサンドイッチが販売されており、お腹にくる物からおやつ感覚で食べれるものまで多種多様だ。

特にBLTは度々特集されるほどの美味しさ、ぜひ一度食べてみて欲しい。


提督「サンドイッチ専門店なんだ、熊野好きだろ?」

熊野「ええ!すごいですわ、商品が全部サンドイッチだなんて」

提督「だろ、一応スープとおかずもあるけどな」

熊野「飛行機に持ってはいるんですし…サンドイッチだけで十分ですわ」

提督「そうだな、さて…何にしようか」

熊野「提督はいつも何になさるんですの?」

提督「ここは一回しか来たことないんだけど、前来た時はカツサンドとホットハムサンドを食べた気がするな」

熊野「では、私もカツサンドと…BLTにいたしますわ」

提督「俺は…ハムチーズサンドとコロッケサンドにするか」

店員「お決まりになりましたか?」

提督「カツサンドとBLTとハムチーズサンド、コロッケサンドお願いします」

店員「かしこまりました、お会計は~です」

提督「はい」

店員「丁度お預かりしました、こちら、商品になります」

提督「ありがとうございます」

店員「ありがとうございました!」

982: ◆q07nr6cDws 2014/11/10(月) 01:33:01.66 ID:Iti0Saqh0





提督「さて、これから飛行機に乗るわけだが」

熊野「どうしたんですの?」

提督「また、休みとって北海道来るか」

熊野「…ええ、是非また期待ですわ」

提督「その時は親にも紹介したいな…」

熊野「も、もうっ…気が早いですわ//」

提督「まぁ冗談半分本気半分くらいで…今度は皆で来るのもいいかもな、第一艦隊の子達なんてフル回転で頑張ってもらってるし」

熊野「そう言ったら遠征の子達だって頑張っていますわ」

提督「それもそうか…って言い出すと皆って本当に全員になってしまうな」

熊野「…次来る時も…提督がよろしいなら二人が良いですわ」

提督「ん?良いぞ、また二人でいちゃつきながら旅行っていうのもありだ」

熊野「いちゃ…//べ、別にそんなつもりじゃ…!」

提督「じゃあどんなつもりだったんだ?」

熊野「…っ!もう知りませんわ!///」

提督「…ふぅ、戻るのか、鎮守府に」

熊野「……ええ、長かったようで、とても短かったですわ」

提督「楽しい時は早く進む、それだけ楽しかったってことだ」

熊野「ふふっ…そうですわね」




「さぁ、帰ろう、鎮守府に」











END