1: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:44:33.68 ID:wVuLGh7oo
「俺の妹がこんなに可愛い訳がない」の2次創作です。
名前や生活風景はアニメのままですが、性格などはかなり違うと思います。またアニメしか見てないです。
ストーリーは桐乃がアメリカ行って、泣きながら帰って来た後日談のような感じです。
気まぐれ更新ですが、宜しくお願いします。
名前や生活風景はアニメのままですが、性格などはかなり違うと思います。またアニメしか見てないです。
ストーリーは桐乃がアメリカ行って、泣きながら帰って来た後日談のような感じです。
気まぐれ更新ですが、宜しくお願いします。
引用元: ・桐乃「読モをクビになっちゃった」
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 スーパーフィギュア 高坂桐乃~ネコミミ水着ver.~やわらかバスト版 (1/2.5スケールPVC塗装済み完成品)
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2: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:45:55.81 ID:wVuLGh7oo
第1話「俺の妹がこんなに貧乏なわけがない」
桐乃「えっ?!クビですか?」
「残念ですが結果的にそうなってしまいますね」
桐乃「なんでですか!説明してください!」
「はぁ、まずですね、高坂さんがアメリカに留学するという事で休職となりました。ここまではいいですね?」
桐乃「はい」
「しかし休職申請期間内にアメリカから帰国されたので、早くモデル業に復帰されたいというのはありがたいのですが、もう当社でもあなたの休職中に代わりの方を雇用してしまいましたし、新たにあなたをモデルとして採用するほど当社も経営的に余裕がある訳ではないので・・・」
桐乃「そ、そうですか。けどそれじゃあ、休職予定期間だった1年間を過ぎれば、またモデルとして採用してもらえるのではないのですか?」
「そうですね。通常はそうですが、あなたとは2年契約で専属という形式を取っていて、先に契約料もお渡ししましたよね?」
桐乃「は、はい」
「そして契約時は今から1年前なのであと1年契約期間が残っていますが、その1年を休職申請されました。契約料は2年分ですから、本当は一部返納して貰わないと駄目なのですが、1年目に素晴らしい働きを見せていただきましたし、1年後に素晴らしい女性となって帰ってきてもらうという期待値も含めて、特例として契約料は返納は不要となりました。ここまでは休職時にご説明しましたよね?」
桐乃「・・・はい」
「当社も1年後にあなたを再契約させていただこうと思い、長い休職期間を認めたのですが・・・」
桐乃「ですが?」
「高坂さんの代わりに雇用されたモデルが、あなた以上の逸材でして・・・早い話がお払い箱ですね」
桐乃「」
3: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:46:38.77 ID:wVuLGh7oo
「しかし当社も休職を認めている訳ですし、契約内容にも”契約期間中に契約者同士はどのような事態であろうと契約の途破棄は認められない”とありますし、当社はモデルを大切にするというのが売りのひとつでもありますし・・・」
桐乃「簡単に言うと、契約内ではあるけど休職中だからモデル活動は出来ず・・・」
「はい」
桐乃「契約破棄も出来ず、専属だから他の事務所とも契約出来ない」
「はい。そういう事になりますね」
桐乃「わ、分かりました」
「はい、それでは失礼致します」
ガチャ
桐乃「はぁー。さてこれからどうしようかなー」ショボーン
私にはオタク趣味がある。この趣味が無ければそこそこ私の家は裕福なので、普通の女子中学生のお小遣いで事足りると思う。だけど私には月に数万円をアニメグッズなどやエロゲーにつぎ込んできたし、これからもこの趣味を辞められるとは思えない。
桐乃「来月も欲しいエロゲ―とかグッズとかあるし・・・お母さんに頼んでみようかな」
佳乃「なーにー?改まって」ニコニコ
桐乃「その、モデル業が出来なくなっちゃって」テヘヘ
佳乃「へー。それで?」
4: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:47:18.27 ID:wVuLGh7oo
桐乃(反応薄っ!)
桐乃「それでその、お小遣いを貰えないかなーって」アセアセ
佳乃「いいわよ」
桐乃「え、え、いいのっ?」ガタッ
佳乃「そりゃいいわよ。だけど・・・」
桐乃「だけど?」
佳乃「金額はお父さんに相談するけどね」
桐乃「げっ」
佳乃「私からお父さんに説明するのは面倒くさいから、桐乃が自分で相談しなさいよ」
桐乃「分かった」(メルルの為、メルルの為)
ーーー夜ーーー
大介「いいぞ。いくら必要なんだ」
桐乃「やった!じゃあとりあえず10万円頂戴!」ニコニコ
大介「そんな大金、何に使うんだ?また派手な人形を買うのか?」
5: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:47:46.11 ID:wVuLGh7oo
桐乃「そ、そうだけど・・・駄目?」
大介「駄目じゃない・・・が」
桐乃「が?」
大介「条件を言う通りに実行するならいいぞ」
桐乃「条件を先に教えて?」アセアセ
大介「まずは成績維持と向上。学業と部活の両立」
桐乃(なんだ余裕じゃん。ほとんど今と変わらないし)
大介「それが一つ目だ。次に家計簿の提出、週1回提出し月に4回提出してもらう」
桐乃(水増しすればなんとか・・・)
大介「もちろんレシートも提出してもらう」
桐乃「うっ・・・」
大介「あと、派手な服装と髪も黒色に染める事」
桐乃(真性のオタクファッションを目指した事にすれば・・・)
大介「最後に通販での物品の購入は、全て佳乃と私で検閲する」
桐乃「無理よおおおおお!」
大介「それじゃあ桐乃の希望額のお小遣いは渡せんな」
桐乃「それじゃ、成績維持と学業と部活の両立。あと髪の毛とファッションを変えるから・・・」アセアセ
大介「うーん、それだと7千円だな」
桐乃(これでエロゲーがギリギリ買える!)グッ
大介「納得したようだな。佳乃から毎月貰ってくれ。私は寝る」
桐乃「おやすみー」フゥー
6: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:48:12.35 ID:wVuLGh7oo
ーーー次の日ーーー
桐乃「お母さん!髪染めるし、服買い直すからお小遣い頂戴!」
佳乃「はいはい、7千円ね」
桐乃「えっ?!これは私のお小遣いじゃ?」
佳乃「そうね。桐乃のお小遣いね」
桐乃「条件の分は別に貰えるんじゃ・・・」
佳乃「そうなの?じゃあその分のレシートをくれたら、返すからそれで建て替えといて」
桐乃「けど美容院とか服買うと足りない・・・」
佳乃「白髪染め買って、し○むら行けば足りるわよ」
桐乃「」
ーーードラッグストアーーー
桐乃「白髪染め、白髪染め・・あ、あった!」
クスクス、クスクス
桐乃「くっ」(メルルの為、メルルの為)
桐乃「800円もするのね。1個じゃ足らない・・よね」
店員「1600円になりまーす。あざーす」
7: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/14(月) 22:48:43.44 ID:wVuLGh7oo
ーーーし○むらーーー
店員「いらっしゃいませー」
桐乃「どんな服がいいのか、分かる訳ないじゃん!」
桐乃「とりあえず、原色は駄目だよね」ブツブツ
桐乃「とりあえず黒い服を買っておけば・・・」
店員「4000円になりまーす。ありがとうございまーす」
桐乃(安っ!私のアクセの5分の1じゃん)
桐乃(それなら私のアクセとか売れば・・・)ニヤニヤ
ヒソヒソ、ヒソヒソ
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「とりあえずアクセを全部出して、派手な物を全部売ればいいのよね!」
ガソゴソ、ガサゴソ
桐乃「うーん、全部派手ね」アセアセ
桐乃「この際、全部売ってしまいましょ!どうせ付けれない物を持ってても仕方ないよね」
桐乃「・・・どこに売ればいいの?」
17: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:39:53.76 ID:KL17fkglo
第2話「俺の妹がこんなに地味なわけがない」
トルルルルゥ
ピッ
黒猫「もしもし?」
桐乃「あ、もしもし?あんたにちょっと聞きたい事があるんだけど」
黒猫「なによ?私は忙しいんだから早く済ましてくれるわよね?」
桐乃「分かってるわよ!じゃあ単刀直入に言うと色々あって、お金がたくさん必要なのよ」
黒猫「お金は貸さないわよ!」
桐乃「別にあんたに借りようと思ってる訳ないでしょ!」
黒猫「じゃあなんなのよ。早く言いなさい」
桐乃「それで色々あって、アクセとかも付けられなくなったから売ってお金にしたいんだけど・・・」
黒猫「それで私に売りつけようって訳ね」
桐乃「だから違うってーの!」
桐乃「誰でもいいからとりあえず売りたいんだけど、どうすればいいのか聞こうと思ったのよ!」
黒猫「それならオクにも出せばいいんじゃないかしら」
桐乃「オクってなによ?」
18: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:40:24.56 ID:KL17fkglo
黒猫「そんな事も知らないのね。まったく」
桐乃「悪かったわね!それよりオクってなんなのよ!」
黒猫「オクって言ったら、インターネットオークションの事に決まっているでしょ」
桐乃「それでどうすればいいのよ」
黒猫「知らないわよ。あとはそのご自慢のパソコンで調べなさいな。それじゃ」
ピッ
桐乃「ちっ、黒い分際で。まあいいわ、とりあえず調べてみよっと」
検索ボックス「インターネットオークション」(ヤフオクも知らないのかよ。ゆとりが)ボソッ
桐乃「なんか今日はいつもより検索するの遅いわね」イライラ
桐乃「お、きたきた」
桐乃「ヤフーオークション?なんか聞いた事あるわね」
桐乃「とりあえずヤフーって言ったら、あの有名なヤフーだからとりあえずここでいいわよね」カチカチ
桐乃「ふむふむ、登録、登録っと」カチカチ
桐乃「まずはヤフーアカウントに登録っと。んで出品するにはプレミアム会員にならないとかー」
桐乃「月300円程度なら、1か月で全部売り払えば問題ないよね」
桐乃「登録っと!」カチカチ
桐乃「ん?クレジットカード番号?」
桐乃「」
佳乃「桐乃ー?ちょっと買い物行ってくるから留守番お願いねー」ガチャ
桐乃「はーい」キュピーン
19: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:41:00.74 ID:KL17fkglo
ーーー佳乃の部屋ーーー
桐乃「確か、この辺りに」ガサゴソ
桐乃「あ、あった!」
桐乃「クレジットカードってこれだよね」
桐乃「持っていくとバレるから、写真で撮ってっと」カシャ
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「これで私は無敵だ!登録っと」カチカチ
桐乃「さて、どれから出品しようかしら」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
佳乃「桐乃ー!京介ー!ご飯よー」
桐乃「よし、今日はこれだけにしておこうかしら」
桐乃「明日には・・」ウヘヘ
桐乃「さっ、ご飯食べて髪の毛染めよっと」
20: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:41:52.43 ID:KL17fkglo
ーーーキッチンーーー
大介「いただこう」
桐乃「いただきまーす」
京介「いただきまーす」
桐乃「そうそう、お母さん」
佳乃「なーに?」
桐乃「ご飯食べ終わって、お風呂入ったら髪の毛染めるからちょっと手伝ってくれない?」
佳乃「いいわよ。準備出来たら呼んでね」
京介「なに?お前髪の毛染めんの?」
桐乃「そうだけど?なに?!なんか文句あんの?」モグモグ
京介「べ、別に!なんもねーよ!」
桐乃「ふんっ!」
桐乃「ご馳走様」カチャカチャ
ーーーお風呂ーーー
桐乃「ふんふーん♪」ワシャワシャ
ーーーリビングーーー
桐乃「お母さーん?準備できたよー」
佳乃「ちょっと待って―!今行く」
21: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:42:38.16 ID:KL17fkglo
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
佳乃「久しぶりに見たけど、黒もなかなか似合ってるわね」
桐乃「そ、そう?」
桐乃「久しぶりだから、ちょっと違和感あるかも」
佳乃「そんな事ないわよ」
佳乃「さ。シャワーで洗い流して、早く寝なさい」
桐乃「はーい」
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「ふぅー」
桐乃「オクの確認・・・」(明日の楽しみにしとこうっと)ニヤニヤ
桐乃「さ、寝よ寝よ」
ーーー次の日ーーー
桐乃「おはよー」
大介「おはよう」
佳乃「おはよー、桐乃」
桐乃「あいつは?」
佳乃「京介?もう先に出て行ったわよ?あんたも早く食べちゃいなさい」
桐乃「はーい」
22: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:43:07.37 ID:KL17fkglo
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
あやせ「あ、桐乃ー?おはよぅ・・・」
加奈子「桐乃ー!おはよ・・・!?」
桐乃「あ、おはよう。どうしたの2人とも?」
あやせ・加奈子「どうしたのー?!その髪!」
桐乃「あー、これ?これはちょっと色々あってね」アセアセ
あやせ「そ、そう。けど黒も似合ってるよ!ねえ加奈子?」
加奈子「そうだな。ちょっと地味だけど桐乃らしいと思う」
桐乃「う、うん。2人ともありがとう・・・」
あやせ「けどカチューシャとかしたらもっと可愛くなると思うよ?」
桐乃「あー、実はねー・・・」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
あやせ「そう、それだとちょっと難しいかもねー」
加奈子「そうだなー。桐乃のとこの親は厳しそうだもんなー」
桐乃「けどお小遣い無いよりはマシかなって思ってね。ハハハ」
加奈子「それにしても髪の毛が黒いとあやせと見分けつかねー」ケラケラ
桐乃「もうー」ショボーン
あやせ「わ、私は桐乃の髪の毛が何色でも桐乃って分かるからね!!!」
桐乃「あ、う、うん」アセアセ
23: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:43:45.68 ID:KL17fkglo
キーンコーンカーンコーン
先生「おらー、席に着けよー」
ガヤガヤガヤ
先生「じゃあ出席取るぞー。○○・・・」
○○「はーい」
先生「高坂」
桐乃「はい」
先生「んっ?高坂桐乃ー?休みかー?」
桐乃「え?ここにいます・・・よ?」
先生「どこに居るんだー?声しか聞こえんぞー」
ガタッ!
桐乃「ここに・・・居ます」ショボーン
先生「」
クラスメイト「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「し、静かに!」
先生「じゃあ次、○○!」
○○「はい!」
ーーーお昼休みーーー
[ピザ]の人「あのー、高坂さんですかー?」グヘヘ
桐乃「そ、そうだけど・・・なにか用?!」キッ
[ピザ]の人「あ、いや、その、と、特に用という訳ではござらんのですが、か、髪の毛はどうされたのですか?」
桐乃「別にあんたに関係ないでしょ?!」
[ピザ]の人「いやー拙者ではなく、他のクラスの友人が知りたがってるでござるよ」ビクビク
桐乃「ちっ!じゅ、受験に向けて内申点下げないようにする為よ!なんか文句あるっ?」キッ
[ピザ]の人「わ、分かったでござる!そう友人に伝えておくでござるよ」
桐乃「なんのよ!ちょっと髪の毛染めたぐらいで!」
あやせ「桐乃ー?大丈夫?変な事されなかった!?」
桐乃「うん。大丈夫だけど」
加奈子「まあ、あの派手な髪が次の日に黒くなれば誰でも気になるってー」ケラケラ
加奈子「あのオタクみたいな奴がうざいのは分けるけどなー」
桐乃「はははー・・・」
24: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/16(水) 13:44:10.82 ID:KL17fkglo
ーーー放課後ーーー
あやせ「桐乃ー、加奈子ー。帰りにお茶しない?」
加奈子「いいぜー。今日は誰が奢ってくれるんだー?桐乃か?」ニコニコ
桐乃「ごめん、今日はちょっと早く帰らないと駄目なんだー。本当にごめん!」
加奈子「用事ならしょうがねーなー。じゃあ今日はあやせの奢りって事で」ニコニコ
あやせ「そっかー。桐乃が来れないなら2人で行ってもねー」
加奈子「あたしは全然かまわねーぜー」ニコニコ
あやせ「じゃあ残念だけどまた今度一緒に行こうね。桐乃」
桐乃「ありがとう!またねー」タッタッタッ
加奈子「じゃあ行こうぜ!あやせー」
あやせ「さあ、私も帰ろうっと」コツコツコツ
加奈子「・・・えっ?」
ーーー高坂家ーーー
桐乃「ただいまー」
佳乃「おかえりー。今日は早いわね」
桐乃「うん、今日は部活休みだから」
桐乃「兄貴はまだ帰ってきてないの?」
佳乃「今日は田村さんの所でご飯食べてくるから遅くなるって」
桐乃「ふ、ふーん」ガチャ
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「さーて、オクはどうなったのかなー」ニヤニヤ
桐乃「まあ20個ぐらい出品したから、1つ10万円は超えてるよねー」カチカチ
桐乃「あれ?」カチカチ
桐乃「ん?」カチカチ
桐乃「」カチカチ
桐乃「更新更新更新更新更新」カチカチカチカチ
桐乃「」
桐乃「入札が一件も無い」ウルウル
45: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:48:59.27 ID:PbeVWBdao
第3話「俺の妹がこんなにあやせに似ているわけがない」
京介「ただいまー」
佳乃「おかえりー。ちゃんとお礼は言った?」
京介「ちゃっと言ったよ」
佳乃「お風呂はどうするの?」
京介「着替えてから入るわー」
佳乃「じゃあちゃっちゃっと入っちゃってねー」
京介「おう」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
京介「はあー。さっぱりしたー」
京介「ん?なんだ、あやせか。泊まるなら言っといてくれよな」
桐乃「」
京介「先に風呂入ってしまって悪かったな。もしアレならお湯をはり替えてくれてもかまわんぞ。じゃあな」
桐乃「ふんっ!」タッタッタッ
京介「あやせも桐乃みたいになってきたな。今度桐乃に注意しとくか」ヤレヤレ
46: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:49:33.21 ID:PbeVWBdao
コンコンッ
京介「桐乃ー?お前友達が泊まるならメールぐらいしろって」
・・・
京介「なんだ寝てるのか?」
京介(まあ、またエロゲ―にでも夢中になっているんだろう。ここまで聞こえない分、桐乃も成長したようだな)
京介「ふぁあーあ。寝よ」ガチャ
ーーー次の日ーーー
京介「ふぁあーあ。おはよう」
大介「おはよう」
佳乃「おはよう」
桐乃「おはよ」キッ
京介「よう、おはよう!桐乃はまだ寝てるのか?」
佳乃「桐乃はそこに居るじゃない」
京介「どこに?」
47: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:50:09.02 ID:PbeVWBdao
佳乃「そこに」
京介「何を言ってるのかね、母上。これは桐乃の友達のあやせだろ」
佳乃「あやせちゃんこそどこに居るのよー」
京介「いや、ここに居るじゃねーか」
佳乃「だからそれは桐乃だってば」
佳乃「そんな事より早くご飯食べないと遅刻しちゃうわよ」
桐乃「」モグモグ
京介「まあいい、いただきまーす」モグモグ
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
京介「いってきまーす」
桐乃「いってきます」
佳乃「はい、行ってらっしゃい」
京介「なんだ、桐乃は置いて行っていいのか?」
桐乃「ふんっ!死ねっ!」タッタッタッタッ
京介「な、なんだ?あやせもあんなに足速かったのか・・・本当に桐乃に似てきたのか?」
麻奈実「あ、京ちゃーん。おはよー」
京介「おう、おはよう」
麻奈実「どうしたの?朝から不思議そうな顔して」
48: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:50:34.98 ID:PbeVWBdao
京介「まあな。朝から不思議な事だらけだよ」
麻奈実「どうしたの?」
京介「いやーそれがな、昨日から桐乃が見当たらないんだ」
麻奈実「それって家出って事?」
京介「いや、そうじゃないんだ。お袋も親父もいつも通りだしな」
麻奈実「うーん、それは確かに不思議だねー」
京介「それでな、桐乃はいないんだがあやせが昨日家に泊まっていたのも不思議なんだよなー」
麻奈実「そうだよねー。普通は友達がいないのに友達の家には泊まりに行かないよねー?」
京介「だよなー」
京介「おっ!いいところに!あやせー」
あやせ「あ、お兄さんと田村さん。おはようございます」
京介「あー、おはよう。って朝に言ったじゃねーか、ハハハ」
あやせ「何を言っているんですか?妄想は頭の中で留めておいてくれませんか?」
京介「なんだよ、今朝はまだしおらしかったのに」
あやせ「本当に何を言っているのですか?」
麻奈実「あやせちゃん、ちょっと聞いてもいいかな?」
49: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:51:07.40 ID:PbeVWBdao
あやせ「あまり時間がありませんので、手短にお願いします」
麻奈実「ごめんねー。それじゃあ二つだけ教えてね。昨日は京ちゃんの家に泊まったの?」
あやせ「っ!!ふんっ!」パンチ
京介「!?ふべらっ!」
京介「いきなりなにすんだよ!!」
あやせ「なんで私がこんな変態の家に泊まりに行かないといけないんですかっ?!そんな事するぐらいなら迷わず死を選択します!」
麻奈実「そっかー。じゃああと一つは桐乃ちゃんに変わった事はなかった?」
京介「あれ?麻奈実?心配してくれないのか?」
あやせ「桐乃にですか?うーん。そういえば昨日にいきなり髪を染めていましたね」
京介「・・・!」
京介「ちょっ!それって何色に染めたんだ?」
あやせ「それじゃあ学校に遅刻してしまうので、私はそろそろ」ツカツカツカツカ
麻奈実「桐乃ちゃんってもしかして黒色に染めたんじゃないのかな?」
あやせ「そうですよ。それでは失礼します」
京介「」
麻奈実「ほら京ちゃん!早く行かないと私たちも遅刻しちゃうよ?」
京介「う、うん・・・」
50: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:51:34.18 ID:PbeVWBdao
ーーー高坂家ーーー
京介「ただいまー」
京介(桐乃の靴があるな。ちょっと昨日の事を謝っとくか)
佳乃「おかえりー」
京介「桐乃は?部屋?」
佳乃「忘れ物取りに帰ってきて、すぐにまた部活に行ったわよ?」
京介「そうか。あいつは忙しないな」
京介(晩飯の時でいいよな)
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
桐乃「ただいまー」
佳乃「おかえりー。ちょうどご飯出来たから着替えてきなさい」
桐乃「はーい」
佳乃「ついでに京介も呼んできて。寝てるみたいだから」
桐乃「・・・うん」
51: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:52:00.96 ID:PbeVWBdao
コンコン
桐乃「ご飯だってー」
京介「おー・・・」
桐乃「チッ!」
ーーーリビングーーー
佳乃「あれ?京介は?」
桐乃「返事してたからもうすぐ降りてくると思うよ」
佳乃「そう」
桐乃「お父さんは?」
佳乃「ん?今日は遅くなるって」
京介「ふぁああ。なんだ親父はいないのか」
桐乃「」キッ
52: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/18(金) 20:52:31.64 ID:PbeVWBdao
トルルルルルゥ
佳乃「電話でてくるから、先に食べてて」
京介「おう」
京介「いただきます」
桐乃「いただきます」ボソッ
京介「桐乃」モグモグ
桐乃「」モグモグ
京介「昨日は悪かったな」モグモグ
桐乃「」モグモグ
京介「あまりに似てたもんだからよ、つい間違っちまった」
京介「けどよー」
桐乃「」モグモグ
京介「あやせとはまた違った、可愛さがあると俺は思ったぜ?」
桐乃「そう」ボソッ
京介「染めてた時もアレだったけどよ。黒色も、その、に、似合ってると思うぜ!」
桐乃「ごちそうさま」ボソッ
京介(やっぱりなかなか許してもらえないか)
桐乃「あとで部屋に来て・・・」ボソッ
京介「お、おう!!」ニコニコ
桐乃「ふんっ」
58: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/25(金) 17:40:26.52 ID:BmJB1HYao
第4話「俺の妹がこんなにズレた金銭感覚なわけがない」
ーーー桐乃の部屋ーーー
コンコン
ガチャ
桐乃「入って」
京介「話ってなんだ?また人生相談か?」
桐乃「そうだけど?悪い?」
京介「悪かねーけどよ、前に最後の人生相談って言ってたからな」
桐乃「チッ!今度こそ最後だから!」
京介「はいはい。それで相談っていうのはなんだ?」
桐乃「ちょっとこれ見て」
京介「パソコンか?またエロゲじゃないだろうな・・・」
桐乃「ち、違うわよ!」
京介「まあいいけど。それでパソコンがどうしたんだ?」
59: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/25(金) 17:41:14.26 ID:BmJB1HYao
桐乃「画面見て」
京介「ん?」
桐乃「ちょちょっと!そんなに近づかないでよ!キモイ!」
京介「近づかないと画面見えねーじゃねーか」
京介「それで?ヤフオクの画面がどうしたんだ?この商品が欲しいのか?」
桐乃「なんでアンタがヤフオク知ってるのよ?」
京介「そりゃー常識っつうか、詳しくは知らねーけどな」
桐乃「チッ!そんな事よりこの商品は私が出品してるんだけど、誰も入札してくれないのよね」
京介「ふーん。それで俺にどうしろと?」
桐乃「あーもう!察しが悪いわね!どうすれば入札してくれるか、一緒に考えてほしいって言ってんのよっ!」
京介「なら最初からそう言えよ」
桐乃「言ってるし・・・はぁ」
京介「まあいい。それよりこのアクセってこんなに高い物なのか?」
桐乃「当たり前でしょ!何言ってんの?」
京介「けど10万円じゃ、入札し辛いと思うぞ?」
桐乃「だからアンタに相談してるんでしょ!」
60: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/25(金) 17:41:44.87 ID:BmJB1HYao
京介「じゃあ値段を下げてみたらどうだ?」
桐乃「そんなの無理に決まってるでしょっ!」
京介「だけど売れないまま放置してても意味ないんじゃねーの?」
桐乃「そんな事アンタに言われなくても分かってるわよっ!」
京介「値段が駄目なら・・・他の奴のを見てみたみるのもいいかもしれねーな。入札されている奴」
桐乃「ふんっ!アンタにしては良い事言うじゃない」カチカチ
京介「ありがとよ・・・」
桐乃「なんか私のとあんまり変わらないんだけど?」
京介「いやいやいや、全く違うじゃねーか!」
桐乃「ど、どこが違うってのよ」
京介「じゃあ言わせてもらうけどな、まずお前の商品説明が雑過ぎ」
京介「アクセの名前しか書いてねーじゃん」
桐乃「そ、れは、写真を見たら普通分かると思うけど?」
京介「じゃあ聞くがよ、なんでお前のアクセは写真1枚しか貼り付けてないの?」
桐乃「た、たくさん出品してたから時間が無かったのよ」ショボーン
61: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/25(金) 17:42:10.39 ID:BmJB1HYao
京介「とりあえずお前のは商品説明をしっかりして、写真も3枚貼り付ける事だな」
桐乃「・・・あとは?」
京介「そのぐらいじゃねーの?じゃあ後は頑張ってくれよな」
桐乃「は?どこ行こうとしてんの?」
京介「どこって俺の部屋だけど?」
桐乃「手伝ってくれないんだ、ふぅーん」チラッ
京介「わーったよ。風呂あがったら手伝うよ」
桐乃「逃げたら殺すから」
ーーー再び桐乃の部屋ーーー
京介「おーい、お待たせー」ガチャ
桐乃「遅いっ!とりあえず商品説明は書いた」
京介「どれどれ」
桐乃「っ!近づくなってっ!」
62: ◆9F7.uYHqOdoM 2011/11/25(金) 17:42:41.64 ID:BmJB1HYao
京介「・・・じゃあとりあえずお前は風呂行って来いよ」
桐乃「私を追い出して、部屋で何する気?」
京介「何もしねーよっ!」
桐乃「ふんっ!じゃあ私がお風呂言ってる間に写真を3枚ずつ撮っといて」
京介「わーったよ」
桐乃「あと変な事したら殺すから」
京介「だからしねーってっ!早く風呂行けや」
桐乃「ふんっ!」バンッ
京介「さっ、とっとと撮って寝よう」
ーーー1時間後ーーー
桐乃「終わった?」ガチャ
京介「終わったよ」
京介「貼り付け方法とかわかんねーから、そのへんは任せるわー」
京介「じゃあ俺はそろそろ寝るわ」ふぁーあ
桐乃「・・・おやすみ」ボソッ
京介「・・・おやすみ」ガチャ
桐乃「ありがと・・・」
68: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/01/24(火) 18:25:01.10 ID:SpVvcKQRo
第5話「俺の妹がこんなに守銭奴な訳がない」
ーーー次の日ーーー
京介「おはよう」ニコニコ
大介「おはよう」
佳乃「おはよー」
桐乃「おはよ」ボソッ
京介「今日は珍しく朝練ないんだな」ニコニコ
桐乃「っさい!あんたには関係ないでしょ!」
京介「そうだな」ニコニコ
桐乃(なんでこんなに上機嫌なのよ。ムカツク)
京介「どうだ?久しぶりに一緒に登校しないか?」
桐乃「ごちそう様」カチャカチャ
京介「ふっ」ニコニコ
京介「いただきます」
桐乃「行ってきまーす」ガチャ
佳乃「行ってらっしゃい。あなたも京介も急ぎなさいよ」
京介「おう」
大介「そうだな。そろそろ出るか」
ーーー京介・学校ーーー
京介「おはよう!」ニコニコ
麻奈実「京ちゃん、今日は先に行っちゃってごめんね」
京介「いいよいいよ」ニコニコ
麻奈実「・・・何かいい事でもあったの?」
京介「おぉー、やっぱり分かるか?」ニコニコ
麻奈実「そんなににこにこしてたら、誰だって気付くよー」
京介「家族には何も言われなかったけど?」
麻奈実「」
麻奈実「そ、そんな事より何があったのか聞きたいなー」アセアセ
京介「実はなー・・・」
麻奈実「へぇー、桐乃ちゃんも知らない事があるんだねー」
京介「まあ俺も意外だったけどな」
麻奈実「ところで、なんで京ちゃんはヤフオクなんて知ってたの?」
京介「沙織という桐乃の友達からたまたま聞いてたんだよ。本当に沙織には感謝だよ」ニコニコ
麻奈実「ふぅーん。桐乃ちゃんのお友達なのに、なんで2人っきりで遊んでるのかなー?」
京介「いや、2人っきりじゃないぞ。あの今年入学してきたあの、黒髪ロングの奴も居たよ!お前も会った事あるだろ?」
69: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/01/24(火) 18:25:30.80 ID:SpVvcKQRo
麻奈実「ふぅーん。じゃあ3人で遊んでたんだー。ずいぶん仲が良いんだねー」
京介「ま、まぁな」アセアセ
麻奈実「」ジィー
京介「そ、そういう事があって桐乃は俺の事を少しは見直したと思うんだよなー」アセアセ
麻奈実「そうだねー。頼りにならない私なんて必要ないよねー」
京介「い、いや、そんな話はしてないぞ、麻奈実大丈夫か?」アセアセ
麻奈実「ダイジョウブダヨー」
京介「そ、そうだ!麻奈実にも聞きたい事があったんだった!」
麻奈実「役に立たない私でもいいの?」
京介「いや、麻奈実にしか話せないんだ!」キリッ
麻奈実「私が答えられる事ならなんでも聞いてね」ニコニコ
京介「実はなー・・・」ホッ
ーーー桐乃・学校ーーー
桐乃「おはよー」
あやせ「あ、おはよー。桐乃」
加奈子「おはよー」
あやせ「どうしたの?浮かない顔して、もしかして気分悪い?」アセアセ
桐乃「大丈夫。それより2人で何話してたの?」
加奈子「桐乃ー!聞いて驚くなよー!」
桐乃「もったいぶらないで早く教えてよー」ニコニコ
加奈子「実はな、桐乃がいきなりお小遣い減るのは可哀想だから、私とあやせで少しずつお金を貸そうかって話てんだー」
あやせ「いきなり減るのは桐乃もストレス溜まるだろうからって加奈子が提案してくれたの」
桐乃「そ、そう。ありがとう」
加奈子「なんだ嬉しくねーのか?」ションボリ
桐乃「う、ううん!すっごく嬉しいよ。だけどやっぱりお金の貸し借りはあまりしたくないし、本当に必要な時になったらお願いするかもしれないけど」
桐乃「今は気持ちだけ受け取っておくっていうのじゃ駄目かな?」
あやせ「そうだよねー。私も実は反対してたんだよ?」
加奈子「なんだよーあやせも乗り気だったじゃねーか」
あやせ「そんな訳ないでしょ!嘘付かないでくれる?」プンスカ
加奈子「まー、本当に困ったら言ってくれよな。桐乃ー」
桐乃「うん、2人共ありがとう!」
70: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/01/24(火) 18:26:08.51 ID:SpVvcKQRo
加奈子「それでさー、提案したのはあたしだけど、あたしもあんまりお小遣いとか貰えないからー、要らない物を売ろうと思って・・・」
桐乃「それならヤフオクに出品してみたらっ?」フンフン
加奈子「う、うん。今そう言おうと思ってたんだけど・・・」
桐乃「あ、ごめん」アセアセ
加奈子「別にいいぜー。それでさー、出品がてらになんか安いアクセ無いかなーって思って見てたんだけど・・・」
桐乃・あやせ「だけど?」
加奈子「アクセ1つを10万円で出品してる奴がいてさー」ゲラゲラ
桐乃(あれ?)
あやせ「10万円はさすがに私達でもなかなか手が出せないねー」
加奈子「だろー?そんでちょっと気になったから、そのアクセのページ見たんだけどこれがまた傑作でさー」ゲラゲラ
あやせ「なになに?なんか面白い事でも書いてあったの?」ニコニコ
加奈子「説明の部分にアクセの名前しか書いてねーの、こんなの誰も買わなねーって思ったね」ゲラゲラ
あやせ「それは酷いねー。けど実は高価な物かもしれないよ?」
加奈子「あたしもそんなにアクセに詳しい訳じゃないからあやせに見てもらおうと思って、わざわざ写メ撮ってきたんだぜー!ほらっ」
あやせ「う、うーん。これは確かに10万円もしないかなー」
あやせ「ほら、桐乃も見てみたら?」
桐乃「う、うん」(これってもしかして・・・)
71: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/01/24(火) 18:26:54.70 ID:SpVvcKQRo
あやせ「桐乃的にはどう?」
桐乃「うん、確かにこれで10万円はないわー、アハハ」アセアセ
加奈子「だよなー」ゲラゲラ
桐乃「ち、ちなみにだけど、加奈子はいくらだったら入札したの?」
加奈子「うーん、そうだなー。高くても5千円ぐらいだと思うぜー。オークションだから値段はもっと上がるだろうしなー」
桐乃「そ、そうだよねー」アセアセ
ーーー高坂家ーーー
桐乃「ただいまー」イライラ
桐乃(ムカツクムカツクムカツク)
佳乃「おかえりー」
バンッ
桐乃「とりあえずオクの値段変えないと・・・」ポチポチ
桐乃「ん?あれ?・・・・・・変えられないじゃん」ショボーン
桐乃「ふむふむ・・・・・・一回オクを終わらせないと駄目なのね」
桐乃「もーっ!このっ!このっ!」ポチポチ
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
桐乃「あー、疲れたー」
桐乃「全部で25個も出品し直したなんて私、頑張った!」
桐乃「これで入札もバンバン!私の財布もホッカホカに」ニヤニヤ
76: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/02(金) 15:45:41.05 ID:qAWURpqlo
ーーー数日後・桐乃の部屋ーーー
桐乃「フヒヒ」カチカチ
ーーーリビングーーー
佳乃「ちょっと京介ー」
京介「なんだ?」
佳乃「最近の桐乃ちょっとおかしくない?」
京介「そうか?いつも通りじゃないのか?」
佳乃「部活と学校はいつも通りだけど、休日にこうやってずっと部屋に篭ってるじゃない」
京介「そうだなー。けど前にも休みの日にはずっとパソコン弄ってたんじゃないのか?」
佳乃「そうだけど、呼びかけても返事しないし部屋に内鍵も付けてるみたいだし」
京介「そう言われてみればそうかもなー。じゃあ俺からも少し聞いてみるわ」
佳乃「お願いねー」
ーーー桐乃の部屋前ーーー
コンコン
京介「桐乃ー?大丈夫かー?」
しーん
京介「入るぞー?」ガチャ
京介「あれ?」ガチャガチャ
京介「おーい!大丈夫かー?」バンバンッ
しーん
京介「桐乃ーっ!大丈夫かー?」バンバンッ
京介「よしっ!こうなったら」
ドンッ!ドンッ!
バーンッ!ドア破り
京介「おい!桐乃!大丈夫かっ?!」
桐乃「フヒヒ」カタカタ
京介「桐・・・乃?」
京介「おい、大丈夫か?」
桐乃「今、良いところなのに・・・んっ?」
京介「おい、電気ぐらい付けろよ」カチッ
桐乃「ちょっと何勝手に入って来てんのよっ!」
77: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/02(金) 15:46:55.62 ID:qAWURpqlo
京介「勝手にってお前が返事しないからだろ」
桐乃「あんたの声が小さいのよ!」
京介「あのなー。まあいい、大丈夫なら。じゃあな」
桐乃「ふんっ!」
京介「あー、そういえばオークションってどうなったんだ?上手く行ったのか?」
桐乃「99%私の努力が実って上手く行ったわよ」
京介「そうか、良かったな。じゃあな」ガチャ
桐乃「ったく」
桐乃(25個全て落札されて、大体1個5千円だから・・・12万5千円)
桐乃「フヒヒ」ニヤニヤ
桐乃(けどこれで1か月とちょっとかー。節約しないとなー)
ーーー半月後ーーー
桐乃「ただいまー」
佳乃「おかえりー。おやつあるわよー」
桐乃「はーい。着替えてから食べるね」
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「ふぅー」
桐乃(今月は部活で忙しいし、全然お金使ってないよね?)
ガチャガチャ
桐乃(銀行口座は持ってるけど、頻繁にお金下すと親にバレるかもしれないし)
桐乃(鍵付きの引き出しにこうやって入れておけば・・・)
桐乃(いち、にー、さん、よん・・・・・・)
桐乃(ふふ、まだ11万円もある!さすが私!)
桐乃「よし、1万円ぐらい財布に補充しておいても問題ないよね」
桐乃「さっ!おやつー、おやつー」バタン
ーーーキッチンーーー
桐乃「」モグモグ
佳乃「そういえば、桐乃?」
桐乃「んー?なーにー?」モグモグ
佳乃「アンタモデル辞めてから、よく食べるようになったわね」ニコニコ
桐乃「うっ・・・、確かに」モグモグ
佳乃「ダイエットしなさいとは言わないけど、あんまり食べ過ぎないようにね」
桐乃「はーい」モグモグ
桐乃(そういえば最近は体重計乗ってないなー)
78: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/02(金) 15:47:22.36 ID:qAWURpqlo
桐乃「ごちそうさま」
佳乃「お粗末さまでした」
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「体重かー。モデル辞めちゃってからスタイルなんて気にしてないし」
桐乃「とりあえず、帰りに買ったデザート食べてから考えよう」ガサガサ
桐乃「んー!美味しい!」モグモグ
ーーーさらに半月後ーーー
桐乃「うーん、やっぱりコンビニスイーツは美味しいー」モグモグ
コンコンッ
佳乃「桐乃ー?ちょっといい?」
桐乃「はーい。なにー?」
ガチャ
佳乃「なんか使ってないクレジットカードの請求が来たんだけど、アンタなんか知らない?」
桐乃「んー?どんなの?」モグモグ
佳乃「これなんだけどね」
ーーークレジットカード明細表ーーー
・Yahoo!プレミアム会員費 346円
・Yahoo!オークション出品システム利用料 157円
・Yahoo!オークション落札システム利用料 6562円
・合計 7065円
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
桐乃(あ、そういえばなんか手数料が掛かるって見た事あるような、ないような)
桐乃(どうしよう。うーん)
桐乃「そ、そういえば兄貴が・・・・・・」
佳乃「京介?」
桐乃「そう!兄貴が要らない物をオークションで売りたいからって私に頼んできたから、仕方なく・・・」
佳乃「そう。じゃあ京介が帰ってきたら払って貰わないとね」
桐乃「そ、その!私から兄貴に払わせるから!頼まれたとはいえ、私がやった事だし」
佳乃「そう?じゃあお願いね。これコンビニに持って行くだけでいいから」
桐乃「分かった。じゃあそう伝えとくね」
79: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/02(金) 15:48:21.75 ID:qAWURpqlo
ガチャ
桐乃(7千円かー。私のお小遣い丸々無くなっちゃうじゃん!)モグモグ
桐乃(だけど私にはまだ大金が・・・・・・)ガチャガチャ
桐乃「いち、にー、さん・・・・・・あれ?」
桐乃「いち、にー、さん。3万円しかない」ダラダラ
桐乃「ぬ、盗まれたっ?!」
桐乃「・・・・・・あっ!そういえば、最近は毎日学校帰りにコンビニでスイーツ買って帰ってた気が」
桐乃「それにあやせ達に付き合って、クレープとかも食べたり」
桐乃「そういえば体重計にも結局あの時も乗らなかったし」モグモグ
桐乃「お腹にお肉が・・・・・・」プニッ
桐乃「うっ。もうアクセももう無いし、DVDとかグッズとか売るなら死んだ方がマシだし」
桐乃「うーん・・・・・とりあえずこれを食べ終わってから考えよ♪」モグモグ
残金2万9千9百35円
87: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/30(金) 22:25:57.52 ID:3M5uzp7jo
乃「桐乃、だいぶ太ったんじゃない?」
桐乃「え?そんな事ある訳ないじゃん」
佳乃「そう?」
桐乃「この私が太るなんてありえないし」
佳乃「それならいいけど、体調管理ぐらいしっかりしなさいよ」
桐乃「はーい」
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「太るなんてありえないし」
ぷにっ
桐乃「」
桐乃「さて、そんなことよりもっと深刻なのは財布の方よね」
残金300円
桐乃「どうしてこうなった」
桐乃「とりあえずお金どうにかしないと。明日には季節限定スイーツが発売されるはずだから絶対発売日にゲットしないと」
桐乃「インターネットに簡単に稼げる情報とか載ってないかな」カチカチ
桐乃「!?」
桐乃「誰でも簡単に稼げます。1日5分の単純作業で月収100万円も夢じゃない・・・」
桐乃「こんな旨い話あるわけないじゃん。しかも情報料1万円とか高すぎるわよ」
桐乃「なにこれ?掲示板?」
桐乃「ホ別ゴム付き6?○?なんか暗号みたいね」
桐乃「こんな時は困った時の知恵袋!」
桐乃「この暗号の意味を教えろ。っと」カタカタ
桐乃「え?そんな事ある訳ないじゃん」
佳乃「そう?」
桐乃「この私が太るなんてありえないし」
佳乃「それならいいけど、体調管理ぐらいしっかりしなさいよ」
桐乃「はーい」
ーーー桐乃の部屋ーーー
桐乃「太るなんてありえないし」
ぷにっ
桐乃「」
桐乃「さて、そんなことよりもっと深刻なのは財布の方よね」
残金300円
桐乃「どうしてこうなった」
桐乃「とりあえずお金どうにかしないと。明日には季節限定スイーツが発売されるはずだから絶対発売日にゲットしないと」
桐乃「インターネットに簡単に稼げる情報とか載ってないかな」カチカチ
桐乃「!?」
桐乃「誰でも簡単に稼げます。1日5分の単純作業で月収100万円も夢じゃない・・・」
桐乃「こんな旨い話あるわけないじゃん。しかも情報料1万円とか高すぎるわよ」
桐乃「なにこれ?掲示板?」
桐乃「ホ別ゴム付き6?○?なんか暗号みたいね」
桐乃「こんな時は困った時の知恵袋!」
桐乃「この暗号の意味を教えろ。っと」カタカタ
88: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/30(金) 22:26:45.05 ID:3M5uzp7jo
ーーー2時間後ーーー
桐乃「お!もう返信きてる」カチカチ
桐乃「えーっと。なになに」
桐乃「6万円貰えるという事です・・・えええっ!」
桐乃「6万円って言ったら私のお小遣い8.5ヶ月分」ゴクリ
桐乃「6万円もあればあのお菓子も買えるし、毎日のコンビニ通いも迷うことなく出来る!」
桐乃「ふふふ。私の普段の善行がこの大金を呼び寄せたのよね」ニヤニヤ
桐乃「そうと分かれば、さっそく掲示板に返信しよっと」
桐乃「えーっと、なんて書けばいいのよ」
桐乃「とりあえず他の人のを真似して。”東京駅まで迎えに来れますか?私は土日ならいつでもOKです”っと」カタカタ
桐乃「もう夜だし、今日は返信来ないわよね」
桐乃「今日はもうお菓子もスイーツもないし、ご飯食べてさっさと寝よ。あーそれにしても私は本当に運がいいわよねー」
89: ◆9F7.uYHqOdoM 2012/03/30(金) 22:27:10.19 ID:3M5uzp7jo
ーーー土曜日ーーー
桐乃「えーっと、ここで立ってれば向こうから話かけてくるわよね」
桐乃「一応地元ではないけど、深めに帽子被っておこう」
「あのー。きりりんさんですか?」
桐乃「あ、そ、そうですけど」
「俺、掲示板の人です。よろしくね」
桐乃「あ、宜しくお願いします」ペコリ
桐乃(ちょっとチャラい感じだけど、優しそうかな?)
「それじゃあ行こうか。あっちに車止めてあるから」
桐乃「あ、はい」テクテク
桐乃(喫茶店とか行くのかな?)
「そういえば君、随分若いけど何歳?」
桐乃「今、中3なので15歳です」
「へ、へー。今日は何時頃まで大丈夫?良かったら家まで送るよ?」
桐乃「遅くなるって言ってあるので、9時ぐらいまでなら大丈夫ですけど、そんなに時間かかるんですか?」
「まあ、9時までには終わるよ」
桐乃「あ、それなら大丈夫そうですね」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
桐乃「結構走るんですね」
「そうだね。近くでもいいんだけど、君も誰かに見つかるとまずいでしょ?」
桐乃「ま、まあそうですけど」
桐乃(まあ9時までに帰れるみただし、我慢我慢)
「さ、着いたよ」
桐乃「え?ここって・・・・・・」
「どうしたの?早く済ませようか」
桐乃「あ、やっぱり私・・・その・・・」
「あ?今更そんな事言ってねーで早く来いよ」
桐乃「ひぃ」
「じゃあ、ほら、これでいいだろ。早く来い」
桐乃「これって」
「約束の金だよ。俺だって誰かに見つかるとやばいんだよ」
桐乃「わ、分かった」
「よし、いい子だ。それにしても君みたいな子がこんな事するなんて」
桐乃「前はモデルとかやってたから」
「まじかよ。じゃあ楽しませてくれたら後で渡した倍出すよ」
桐乃(12万・・・・・・モデル時代はなんて事ない金額だけど、今は喉から手が出るほど欲しい)
桐乃「な、内容による」
「まあ、それは中でゆっくりと話し合えばいいよな」
桐乃(お金の為、お金の為。スイーツの為、スイーツの為)
BAD END
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