美琴「ねぇねぇ!」上条「はいはい、今度はなんだ?」前編
444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:02:33.12 ID:iygB/xDy0
CASE 171 風邪
美琴「ねぇねぇ……」
上条「はいはい、いいから寝てましょうね」
美琴「うう……頭が痛い……」pipipipi
上条「三十八度三分、こりゃ風邪だな」
禁書「大丈夫、みこと?」
美琴「うん、平気よッくしゅん! ……うあー、くしゃみが」グシグシ
上条「ほら、ティッシュ」スッ
美琴「ありがッちゅん!」グシグシ
幻想目録「「…………」」プルプル
美琴「なによぉ……。何がおかしいってのッくしゅ!」グシグシ
禁書「だ、だって みことが変なタイミングでくしゃみするから」プルプル
美琴「そんなの知らないッくちんっ!」グシグシ
幻想目録「「~~~~~~~ッッ」」プルプル
美琴「わ、笑うなッくしゅん!」グシグシ
引用元: ・美琴「ねぇねぇ!」上条「はいはい、今度はなんだ?」
とある魔術の禁書目録Ⅱ EXフィギュア 鉄壁ガードの女 御坂美琴 単品 ( インデックス )
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445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:03:40.71 ID:iygB/xDy0
CASE 172 お薬
美琴「ねぇねぇ……」
上条「どうした、寒いのか?」
美琴「お薬なんだけど……」
上条「心配すんな。さっき薬局で買ってきたから」
美琴「……苦くない?」ボソッ
上条「え……?」
美琴「そのお薬、苦くない?」
上条「うーん、多分苦いな。顆粒タイプの風邪薬だし」
美琴「…………」フルフル
上条「飲めないのか?」
美琴「いつも飲み薬を処方してもらうから。その……甘いやつ」オズオズ
上条「よし、わかった。ちょっくら先生の病院まで処方してもらってくるわ」
美琴「……いいの?」
上条「いいも悪いもねーよ。病人が気を遣うなっての。インデックス、御坂を見ててくれ」
禁書「はぁーい」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
冥土帰し「で、僕のところに来たんだね?」ヤレヤレ
上条「はい、お子様でも安心して飲める薬をお願いします」
冥土帰し「シロップ入りのを処方しておく。毎食後30分以内に飲ませるんだよ?」
上条「わかりました」
冥土帰し「仲がいいのは結構だけど、甘やかしすぎないようにね?」
御坂妹「……妬ましい、とミサカは自身の不遇ぶりを嘆きつつお姉様に嫉妬します」
446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:05:28.17 ID:iygB/xDy0
CASE 173 面会謝絶
黒子「あら?」バッタリ
上条「ん?」
黒子「こんな所で会うとは奇遇ですわね」
上条「そうだな。白井は風紀委員の仕事か?」
黒子「ええ、見回り中ですの。ところでお姉様のお姿が見えませんが……」
上条「御坂なら風邪で寝込んでる。心配なのはわかるけど、薬もあるから大丈…」
黒子「お姉様が病気っ!? それはいけません、今すぐこの黒子が看病に参り――」クワッ
上条「ちょっと待て」ガシッ
黒子「クッ、またテレポート出来ない!?」
上条「御坂は今、変態謝絶だから遠慮してくれ」
黒子「ぐぬぬ、あなたこそ病気なのをいい事に、お姉様に狼藉を働くつもりではありませんの!?」プンスカ
上条「はぁ?」
黒子「弱っているお姉様の手を握ってさしあげたり、添い寝してさしあげたり、あまつさえお体を拭いたり……ぐはっ!?」プシュー
上条「うわっ、鼻血噴きやがった」
黒子「許せませんの……断じて許してはおけませんのォォーーーーーー!!!」
上条「妄想と現実をごっちゃにすんな。カラダを拭くのはインデックスがしてるから勘違いするなよ」ヤレヤレ
黒子「ま、まあそうですわよね」
上条「誤解も解けたようだし、帰るな」
黒子「はい、お姉様にお大事にと伝えてください」
上条「おう。白井も仕事、頑張れよ」スタスタ
黒子「……ん? 添い寝については弁解がありませんでしたわね…………ま、まさか!?」
447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:07:22.86 ID:iygB/xDy0
CASE 174 暗黒物質(ダークマター)
禁書「ねぇ、みこと」ユッサユッサ
美琴「……んぅ?」
禁書「少しは食欲出ないかな? 栄養を取らなくちゃ風邪も治らないんだよ」
美琴「あはは、そうよね。んー……お粥くらいなら食べれそうかな?」
禁書「じゃあ私が腕によりをかけて作ってあげるね♪」ニコッ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
グツグツ
美琴「……(等と、インデックスの優しさに感動していたのもつかの間、目の前に暗黒物質が展開してるんですが)」ダラダラ
禁書「栄養価の高いものをタップリ入れたから、きっと精がつくんだよ!」
美琴「……お粥なのにど、どうして緑色なのかしら?」
禁書「水の代わりに青汁で作ったからだよ」ニコニコ
美琴「……ぷかぷか浮いてる、この赤いのは……」ガクガク
禁書「苺だよ?」
美琴「……(むりムリ無理っ!? こんなの食べれないってば!?)」ガクブル
禁書「みことが早く良くなるように、一生懸命作ったから食べてほしいな」ニッコリ
美琴「……(ああっ、そんな顔で見ないで! なんだか私が悪いみたいじゃない!?)」
禁書「もしかして美味しくなさそうだった……?」ションボリ
美琴「そそ、そんな事ないわよ!?」
禁書「……ほんと?」
美琴「もちろんよ! わ、わあー、オイシソウダナー(ええいっ、女は度胸よ!)」パクッ
448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:08:27.45 ID:iygB/xDy0
CASE 175 ダイイングメッセージ
上条「ただいまー」ガチャ
禁書「うわああーーーーん、みことぉ、死んじゃやだよぉぉ!!!」ポロポロ
上条「インデックス! 一体何があったんだ!」
禁書「と、とうま……みことが、みことがぁ……うっうっ」メソメソ
上条「とにかく落ち着け。御坂がどうしたって?」ナデナデ
禁書「……ごはんを食べてたら、みことが急に苦しみだして……へ、返事をしてくれなくなって……うぅ、どうしよう」
上条「それって……お、おい、御坂?」チラッ
美琴「」トガナクテシス
上条「み…御坂あああああああああああああああああああ!?」ガビーン
449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:11:02.74 ID:iygB/xDy0
CASE 176 三途の川
美琴「……あれ? ここは……」
ミサカ「おや、お姉様ではありませんか、とミサカは思いがけない再会に驚きます」
美琴「へ、アンタは妹達よね? 何号かしら?」ハテ?
9982号「このミサカの検体番号は9982号です、とミサカは薄情な姉に告げます」
美琴「ご、ごめん」ションボリ
9982号「フフ、冗談です、とミサカは真面目なお姉様をフォローします」
美琴「……ったく、姉をからかうんじゃないわよ」
9982号「久々の再会に嬉しくなってしまい、つい意地悪をしてしまいました、とミサカは宝物をお姉様に見せ付けます」スッ
美琴「あ……それって」
9982号「はい、お姉様から頂いたミサカだけの宝物です、とミサカは缶バッチを愛おし気に撫でます」
美琴「…………」
9982号「そんな顔をしないでください。お姉様が気に病むことなど、何一つありませんよ、とミサカはお姉様を抱きしめます」ギュッ
美琴「でも……私が……」
9982号「お姉様がいたからこそミサカは生まれて、こうして出会えたのです。悲しい結末でしたがミサカが生きた事実は誰にも否定させません」
美琴「……アンタは幸せだったの?」
9982号「もちろんです。ミサカは一であり全ですから、例えこのミサカが朽ち果ててもミサカの想いはネットワークに、他の個体に受け継がれています」
美琴「…………」
9982号「死んでしまったのは悲しいですが、決して辛くはありません、とミサカは泣き虫な姉を慰めます」ヨシヨシ
美琴「な、泣いてないわよ!」ゴシゴシ
9982号「フフ、そろそろお別れのようです、とミサカはお姉様から離れます」
美琴「もう、会えないの……?」
9982号「いつでも会えますよ。ミサカは10032号たちの中から、いつだってお姉様たちを見守っていますから……」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「う~ん、う~ん……」グッタリ
上条「しっかりしろ! 御坂っ、御坂ああああああああああああ!?」ペチペチ
禁書「すぐに回復の術式を!? ああでも私もとうまも魔術は使えないんだよ!?」アワワワ
450: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:12:20.11 ID:iygB/xDy0
CASE 177 味見
禁書「ねぇねぇとうま、どうしよう!? 救急車を呼べばいいの!?」アタフタ
上条「御坂なら大丈夫だ。熱も下がってきてるし呼吸も安定してる」
禁書「で、でも!」
上条「……言い難いんだが、御坂が気絶したのってお前のお粥が原因だと思う」
禁書「え?」
上条「え、じゃねーよ! なんなんだよ、このヘドロ!? どう見たって人間の食いモンじゃねーだろ!」
禁書「酷っ!?」ガビーン
上条「クサっ!? このヘドロめっちゃクサイ!? ちゃんと味見したのかよ!?」
禁書「………………………………したよ?」
上条「あーん」スッ
禁書「…………」フルフル
上条「食べ物を粗末にするのはダメだよなぁ? 責任を持って食べやがれ!」グイグイ
禁書「ンンーーーーーー!!??」ムグムグ
上条「食材はオモチャじゃないんだ。もうテキトーに料理すん…」
禁書「あっ、意外とおいしいかも!」パァァ
上条「…なよ、って嘘だろ!?」ガビーン
禁書「ひたひたの苺がとってもジューシー♪」モグモグ
美琴「うう……きもちわるい……水……だれか、おみず……」ピクピク
451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:13:32.03 ID:iygB/xDy0
CASE 178 おうどん
美琴「ねぇねぇ」
上条「ん、どうした? 喉が渇いたならアクエリ飲むか?」
美琴「うん、それとお薬も飲みたいから、何か食べないと」
上条「んじゃ鍋焼きうどんを作ってやるよ。うどんなら食べやすくていいだろ?」
美琴「……デス・クッキングはやだよ?」チラッ
禁書「デス・クッキングって何かな!?」ガーン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「お待ちどうさん。上条さん特製鍋焼きうどんですよ」
美琴「わあ、美味しそう」
上条「あっさり風味だから胃に優しいと思うぞ」
禁書「とうまとうま! 私のは!?」キラキラ
上条「はは、心配しなくても用意してるって」
452: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:14:45.21 ID:iygB/xDy0
CASE 179 ふぅーふぅー
美琴「ねぇねぇ」
上条「どうした、食べにくかったか?」
美琴「うん、ちょっと熱い……」
上条「しょーがねぇなぁ。ほら、貸してみろ」
美琴「ん」
上条「ふぅーふぅー、ほれ、あ~ん」スッ
美琴「あむっ……」モグモグ
上条「無理しないでゆっくり食えよ」
美琴「うん……」
上条「水分も取らないと良くならないからな。コップにストローを差しておいたから、飲みやすいはずだ」スッ
美琴「…………」チュー
上条「ふぅーふぅー、もう一口、あ~ん」スッ
美琴「はむっ……」モグモグ
禁書「うんしょ、うんしょ、氷枕スタンバイオッケーなんだよ」
スフィンクス「にゃあ?」ハテ?
禁書「お、重い……ちょっと氷を入れすぎたかも」ヨロヨロ
453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/06(火) 22:16:56.61 ID:iygB/xDy0
CASE 180 看病
禁書「ねぇ、とうま」
上条「どうしたんだ、眠れないのか?」
禁書「みこと、明日には治ってるかな?」
上条「ああ、多分治ってると思うぞ。先生が処方した薬を飲んだからな」
禁書「ふふっ、じゃあ安心だね」ニコッ
美琴「う…う~ん……」
上条「結構汗をかいてるな。熱が下がってきてる証拠だ」フキフキ
禁書「とうまも寝ないとダメだよ。みことが良くなっても、とうまが寝込んじゃ本末転倒だから」
上条「上条さんは平気ですよ。バカは風邪を引かないって言うだろ?」
禁書「あはっ、たしかにそうかも♪」クスクス
上条「だからインデックスは先に寝てな。御坂は俺が看てるからさ」
禁書「はぁーい」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「……ん…う?」
上条「目が覚めたのか。具合はどんな感じだ?」
美琴「んー……うん、もう大丈夫みたい」
上条「おお、流石先生の薬は良く効くなぁ」ウンウン
美琴「……きっとそれだけじゃない。インデックスとアンタの看病のおかげよ」ボソッ
上条「ん、なんだって?」ハテ?
美琴「お……おに///」モジモジ
上条「鬼?」
美琴「お兄ちゃんのお陰だって言ったの!///」カァァ
上条「…………ッ!?」ズキューン!!
美琴「そんなに驚かないでよ。来年には、その……兄妹になってるんだし、今からお兄ちゃんって呼んだっていいじゃん///」
上条「みみみ、御坂さん!? その呼び名は禁止だといいましたよねぇ!?」ガクガク
美琴「お兄ちゃん?」ハテ?
上条「グハッ!?」
美琴「な、名前は無理でも、お兄ちゃんなら普通に呼べそうかも……うん///」テレテレ
上条「嫌だ……土御門の同類になるなんて、絶対に嫌だああああああああああああああああああッッ!!!」ギャース
禁書「……(アンタとかこのバカなんて呼ばれるよりは、ずっと良いと思うのにね)」ヤレヤレ
468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:02:38.26 ID:5nhXKc3V0
CASE 181 兄レベル
禁書「ねぇねぇ、とうま」
上条「なんだ?」
禁書「美琴の風邪が治ってよかったね」
上条「だな。すっかり元気になって、今日は白井たちと遊んでるし、一安心だ」ウンウン
禁書「病み上がりだから、まだちょっと心配かも」
上条「大丈夫だろ。フルアーマー御坂に換装してやったし」
禁書「ふるあーまー?」
上条「常盤台指定コートに各種ゲコ太防寒具(帽子、マフラー、手袋)を装備。ついでにカイロを三つ持たせてある」
禁書「……シスコン」ボソッ
上条「んなっ!? 誰がシスコンだ!」ガァァ
禁書「ふぅーふぅーしてアーンしたり、寝ずの看病をナチュラルにしちゃう とうまの事だよ?」ジトー
上条「……あれ?」
禁書「自覚なしにやってるんだから、真性のシスコンといっても過言ではないかも」
上条「な、何やってんだ俺……///」カァァ
禁書「恥ずかしがる事ないんだよ。みことが素直に甘えられる場所を作るのが、とうまの最優先事項でしょ?」
上条「……そうだな。うん、確かにそうだ」
禁書「だったらシスコンは褒め言葉なんじゃないかな? それだけみことを大事にしてる証拠だもん」
上条「インデックスの言う通りだ! そうだよ、妹を大切にして悪いわけないじゃないか!」
禁書「これからは気合を入れて兄レベルを上げるんだよ。みことの為に」
上条「おう!」
上条さんの兄レベルが1に上昇した!!
※兄レベル1=標準的なシスコン兄貴。公衆の面前だろうが構わず甘やかしまくる。
469: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:03:25.66 ID:5nhXKc3V0
CASE 182 快癒
佐天「御坂さん御坂さん、もう風邪はいいんですか?」
美琴「うん、もうすっかり」
黒子「大事無くて安心しましたわ。類人え…もとい、上条さんに伺った時は、それはもう心配で堪りませんでしたのよ」
初春「あはは、支部で意味も無くブリッジしたりしてましたもんね♪」ニコニコ
美琴「心配かけてごめんね」
黒子「お気になさらずに。それよりもお姉様、上条さんに不埒な真似はされませんでした? 添い寝されたり、○○○○されたり!!」クワッ
佐天「なんですか○○○○って……。そんな事するの白井さんだけですってば」ヤレヤレ
美琴「普通に看病してもらっただけよ」
初春「看病!? どんな風に看病してもらったんですか!?」クワッ
佐天「あ、それ私も気になる!」キラキラ
美琴「え、ええっと……」タジタジ
初春「定番のアーンはしてもらいました!?」
美琴「うん……おうどんをね? ふぅーって冷ましてくれて、それからアーンって……///」テレテレ
初春佐天「「きゃーーーーーーー!!!」」キタワァ
黒子「がああァァァーーー!? それは本来わたくしの役目でしたのにぃぃぃ!!!」グギギ
美琴「インデックスにも色々してもらったし、ほんと家族のありがたみが身に沁みたわ」シミジミ
佐天「わかるなぁ。私も経験あるから」ウンウン
初春「いいなー御坂さん」
黒子「そんなに羨ましいならタダで差し上げますわよ? 上条さんにお姉様はもったいなさすぎますの」
美琴「だ、ダメよっ!! お兄ちゃんは私のなんだから!」ガァァ
初春佐天「「……はい?」」ポカーン
黒子「チッ」
美琴「ハッ!? い、今の無し!///」カァァ
470: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:04:42.33 ID:5nhXKc3V0
CASE 183 普通はケンカばっかり
佐天「ねぇねぇ! お兄ちゃんって何!?」ズズイ
美琴「え、えっと、その……」オロオロ
黒子「言葉通りの意味ですの」シレッ
初春「ええっ!? 上条さんって御坂さんのお兄ちゃんだったんですか!?」ガビーン
佐天「まさか生き別れの兄弟だったとか!?」
美琴「……色々あったのよ。はは、色々と……ね?」ドンヨリ
初春「そ、そうなんですか」
黒子「ケッ、深刻ぶっても無駄ですの。その恩恵を遺憾なく享受しているくせに!」ムキー!
美琴「あ、あはは」
初春「まあまあ、それよりどうなんですか?」
美琴「どうって?」ハテ?
初春「噂のお兄さんに決まってます! やっぱり優しかったりするんですか!?」キラキラ
佐天「初春は兄弟に幻想を持ちすぎ。兄弟なんて普通ケンカばっかりだよ」ヤレヤレ
美琴「え?」
佐天「ん?」
471: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:06:08.86 ID:5nhXKc3V0
CASE 184 逆上
美琴「ね、ねぇ佐天さん」
佐天「なんですか?」
美琴「兄妹ってケンカばかりするものなの……?」
佐天「そりゃそうですって。テレビのチャンネル争いなんて当たり前だし、ホント下らないケンカが絶えないのよねぇ」
美琴「…………」
佐天「離れてる今だからこそ、弟たちのありがたみが分かるけど、一緒に暮らしてたら鬱陶しいだけだよ」
黒子「そういうものですの?」
佐天「ですです」ウンウン
美琴「そんな事ないわよッ!!!」クワッ!
黒子初春佐天「「「!?」」」
美琴「アイツはいつだって私の我侭を聞いてくれるもん!」
黒子「お、お姉様?」
美琴「レベルとか常盤台とか関係なくて、ありのままの私をちゃんと見てくれてるもん!」
初春「え、え?」オロオロ
美琴「たまに意地悪もするけど、鬱陶しいわけない! だって、私はお兄ちゃんの事が大好きなんだから!!」
佐天「大好きなのかぁ……」ホッコリ
美琴「大好きよ!」
472: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:07:51.84 ID:5nhXKc3V0
CASE 185 妹レベル
初春「ねぇねぇ、白井さん」ヒソヒソ
黒子「……なんですの?」ゲンナリ
初春「あれっていつまで続くんですかね?」チラッ
佐天「それでそれで? お兄さんはどうしたんですか?」ニヤニヤ
美琴「全然怒ってなかったのよ。それどころか私を優しく慰めてくれたの///」テレテレ
佐天「へぇー、優しいんだ」ニヤニヤ
美琴「それにね? 私のチョコ以外はいらないって言ってくれたんだ……///」モジモジ
佐天「愛されてるんだぁ」ニマニマ
美琴「うん……///」
黒子「ぐぎぎぎ……ッ!! わたくしの愛のほうが深いに決まっていますのにぃぃ!」ギリッ
初春「白井さんのは愛じゃなくって、偏愛っていうんですよ」シレッ
黒子「……初春ぅ~?」ギロッ
初春「もういい加減に卒業しましょうよ。同性愛なんて非生産的です」
黒子「ほ、放っておいてくださいまし!!」プイッ
ミコっちゃんの妹レベルが2に上昇した!
※妹レベル2=抜きん出たブラコン。一歩間違えばヤンデレになっちゃうレベル。
473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:09:25.85 ID:5nhXKc3V0
CASE 186 悲しい現実
打ち止め「ねぇねぇ、なんの番組をみてるの? ってミサカはミサカは質問してみたり」
一方通行「ドキュメンタリーだ」
打ち止め「あなたがドキュメンタリー番組なんて珍しい、ってミサカはミサカは腑に落ちなかったり」ハテ?
一方通行「クソガキが見ろ見ろうるせェからな。仕方なく見てンだ」
番外個体(ひひっ、お優しい第一位にはちょーっと刺激が強いかもね☆)ニヤニヤ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
テレビ『毎年約50万匹の犬猫が保健所で殺処分されています』
通行止め「「ッ!?」」ガタッ
テレビ『その事に反対する人も少なからず存在しますが、どうにも出来ない現実の壁もまた存在します』
通行止め「「…………」」プルプル
テレビ『ここで専門家の――教授にお話を伺ってみます』
打ち止め「どうして……? どうしてわんちゃんや猫ちゃんが殺されなくちゃいけないの?」ポロポロ
テレビ『これは感情論の問題ではないのです。いわば必要悪といえ――』
一方通行「ふっざけンなああああァァァ!!!」ブオッ!!
ズガガガガガガガッッ!!!
テレビだったもの『』プスプス
一方通行「認めねェ……絶対に認めねェぞ、こンなクソッタレな現実はよォォ!!!」
474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:11:35.38 ID:5nhXKc3V0
CASE 187 カルマ
打ち止め「ひっく……ぐすっ、こんなの酷いよ……。必要だから殺すなんて……」ポロポロ
一方通行「これ以上はやらせねェ。だがどうすればいい? 闇雲にぶっ潰しても問題の解決にはならねェし……」ブツブツ
芳川「スゴイ音がしたけど、隕石でも落ちたのかしら?」スタスタ
一方通行「芳川……」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
芳川「なるほど。絶対能力進化と重ねているなら、あなたもつくづく業が深いわね」
一方通行「チッ……」ムスッ
打ち止め「ねぇ、ヨシカワ。猫ちゃんたちを助けられないの……? ってミサカはミサカは藁にもすがる思いで聞いてみる」ウルウル
芳川「個人の力ではどうしようもないわ」キッパリ
打ち止め「そんなぁ……」グッスン
芳川「でも可能性はある。長く険しい道になるでしょうけどね」
一方通行「ッ!? ……教えろ」ピク
芳川「偉くなればいいのよ。大勢の想いを背負って立つ……政治家なら理不尽な現実を覆す可能性があるかもしれない」
一方通行「シンプルな答えだな。時間はかかるがそれしかねェか……」
芳川「千里の道も一歩からよ。まずは必要最低限の学歴を得るためにも、学校に通いなさい」
一方通行「黄泉川ァァァッ!!! 学校に通うことにしたから手続きしてくれ!!」ビュン!
番外個体(あ、あれ? なんだか大事になってる……?)
475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:13:43.66 ID:5nhXKc3V0
CASE 188 復学
小萌「転校生の一方通行ちゃんと番外個体ちゃんでーす。みなさん、仲良くしてあげてくださいねー」
一方通行「どォも」
番外個体「あ、あれー? なんでミサカも通う事になってるのかな!?」ガビーン
青ピ「おおーーっ!! 美少女キターーーーーーーーーーーーー!!!」クワッ!
姫神「私。唯一のパーソナリティーががが……」ワナワナ
上条「…………」ポカーン
土御門「……(何故ここに一方通行が? 何が始まるってんだ?)」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「な、なあ一方通行」
一方通行「ああン?」
上条「どうしてここに居るのでせうか?」
一方通行「くだらねェ世界をぶっ壊すためだ」キッパリ
上条「へ……?」
番外個体「ちょちょ、ちょっとこっちに来て!」グイグイ
上条「お、おう」ズルズル
青ピ「またかっ!? またカミやん病患者なんかっ!?」ギャース
476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:16:13.22 ID:5nhXKc3V0
CASE 189 スクールデイズ
番外個体「――ってなわけで、復学するハメになったんだよ」
上条「復学するのはいい事だと思うけど、動機が凄まじいな……。つーかあり得ねえ」ゲンナリ
番外個体「でしょ!? 良かった、やっぱりあなたはまともだった!」パァァ
上条「でも何でうちの高校にしたんだ? お前らなら長点上機も楽勝だろ?」
番外個体「黄泉川曰く、重要なのは最終学歴なんだってさ。だから高校は自由度の高いトコにするべきとかなんとか」
上条「ふーん、そういうもんか」フムフム
番外個体「……最近鬱憤が溜まってたから、ちょっとした意趣返しのつもりだったんだけどなぁ」
上条「はは、まあいいじゃねーか。折角だしスクールライフを満喫すんのも悪くないだろ?」
番外個体「能天気だねぇ」クスッ
上条「せめてポジティブと言ってもらえませんかね!?」ガーン
番外個体「あっはは、そうだよこういう反応が見たかった! きゃは☆これは存外楽しめそう♪」ニタァァ
上条「やぶ蛇だった!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
青ピ「なぁなぁ、君って実は女の子でしたー! ってことあらへん?」
一方通行「ねェよ」
青ピ「じゃあ実は男の娘でしたー! ってのはないん?」
一方通行「ねェな」
青ピ「じゃあ水を被ると女の子になります! ってな設定は?」
一方通行「そンな愉快な設定はねェよ」
青ピ「じゃあなんならあるん?」
一方通行「動物ビスケット、食うか?」スッ
青ピ「あ、うん」
吹寄「ちょっといいかしら?」
一方通行「あァ、何か用か?」
吹寄「委員会についてのプリントを渡しておくわ。何かしら委員に所属する決まりだから、よく読んでおいてちょうだい」スッ
一方通行「おォ」
青ピ「僕はクラス委員やけど、君はどの委員がいいん?」
一方通行「なるべく楽なのが…………ッ! おい、この飼育委員ってのはなんだ?」ヨミヨミ
青ピ「不人気な委員やね。たしか校舎裏にある飼育小屋の動物を世話するんや。ウサギやら鶏とかなー」
一方通行「…………」ニッコリ
青ピ「ッ!?///」ズキューン!
477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/11(日) 22:18:52.12 ID:5nhXKc3V0
CASE 190 ズルイ
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「番外個体たちがアンタの高校に転校したって本当なの!?」
上条「あー、うん、転校してきた」
美琴「そんなのズルイ!」
上条「……?」
美琴「私だってお、お兄ちゃんと一緒の学校に通いたいのにズルイわよ!!」プンスカ
上条「んなこと言ったって、お前はまだ中学生なんだから仕方ないだろ」ナデナデ
美琴「番外個体なんてまだ0才なのに! なんで私はダメなのよ!」ガァァ
上条「我侭言うなよ」メッ
美琴「うぅ~、お兄ちゃんのバカ!」プイッ
上条「!?」ガーン
禁書「学校かぁー……。なんだかひょうかに会いたくなっちゃった」
風斬「呼びました?」シュン!
スフィンクス「にゃあ!?」ビクッ
禁書「どどど、何処から出てきたの!?」ガビーン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
打ち止め「ねぇねぇ! ってミサカはミサカは学校のお話をおねだりしてみたり」
一方通行「飼育委員になった」
打ち止め「飼育委員?」ハテ?
一方通行「うさちゃンたちの世話をすンだ。やりがいのある仕事だぜ」ニッコォォ
打ち止め「わあー、いいなぁ、ってミサカはミサカは羨望の眼差しをむけてみたり!」キラキラ
一方通行「今度連れていってやる。みンな可愛いから期待しとけ」
打ち止め「わぁーい♪ 約束だからね、ってミサカはミサカは嬉しさのあまり小躍りしてみたり♪」キャッホゥ
一方通行「俺も楽しみで仕方ねェ。早く明日になンねェかなァ」ウズウズ
黄泉川「番外個体はどうだった?」
番外個体「……この疎外感から逃れられるだけでも、学校に通えて良かったのかも」ゲンナリ
黄泉川「しっかり青春を満喫するじゃんよ!」ケラケラ
489: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 19:50:43.59 ID:uXAp7w0q0
CASE 191 英国紳士
ステイル「神裂、少しいいかい?」
神裂「はい、なんですか?」
ステイル「参考までに聞きたいんだが、女性に好まれる贈り物を教えて欲しいのだが……」
神裂「……はい?」
ステイル「恥ずかしい話だが、僕は今まで魔術一筋で生きてきたからね。そういった機微に疎いと自覚している」
神裂「は、はぁ」
ステイル「だからと言って、そこに甘んじるのは英国紳士の名折れだ。だから頼む! プレゼント選びに付き合ってくれ!」ペコリ
神裂「……要はあの子へのホワイトデーの御返し、というわけですか」ヤレヤレ
ステイル「身も蓋もないね……」
神裂「彼女も一応魔術師ですから、それなりの霊装を贈ればいいのでは?」
ステイル「…………」ジー
神裂「ステイル? 私の顔に何かついてるのですか?」
ステイル「……これだから脳筋は。人選を間違えたか」ボソッ
神裂「聞こえてますよ!? し、失礼ですね、誰が脳筋ですか!」プンスカ
490: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 19:52:53.54 ID:uXAp7w0q0
CASE 192 助言
オルソラ『まあ、贈り物でございますか? それは大層喜ばしい事ですわ』ポワポワ
アニェーゼ『贈り物? そんなモン、適当に食い物でも送っておけば問題ないでしょう』
五和『贈り物ですか……。やはり手作りの品が嬉しいと思いますけど……上条さんが選んだものなら何でも……///』ゴニョゴニョ
アックア『贈り物であるか。何を贈るかより誠意……気持ちが大切なのではないか?』
建宮『贈り物ねぇ。……ははん、ついに禁書目録を攻略する気に、うわっち!? こ、こら、イノケンティウスは反則なのよな!?』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ステイル「ダメだ……誰も頼りにならない」
ローラ「ステイル」
ステイル「いっそ上条当麻にも相談してみるか? ……いや、それは僕のプライドが」ブツブツ
ローラ「ちょっと聞いているの?」
ステイル「……待てよ。彼女の同居人……たしか御坂美琴だったか。そうだ、彼女なら的確な助言を期待できる!」
ローラ「こ、このっ!! 最大主教を無視するとは許し難し!」プンスカ
ステイル「ん? なんだ、居たんですか」
ローラ「なんという横柄な態度! 覚悟は出来とろうかしらー!?」ガァァ
ステイル「あ?」ボゥッ!!
ローラ「な、なに!? 炎なんて出して、この私を恫喝したもうつもり!?」ビクッ
491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 19:53:42.33 ID:uXAp7w0q0
CASE 193 出張
ローラ「ね、ねぇ、ステイル」
ステイル「なんです、最大主教?」
ローラ「一仕事頼みたいのだけど……」
ステイル「そういう事なら早く言ってくれませんか。僕も暇ではないので」
ローラ「うう、部下が反抗的すぎて胃に穴が開きそう……。折角、禁書目録関連の仕事を回しけるのにぃぃ……」イジイジ
ステイル「なんなりとご用命を!」キリッ
ローラ「……お前もいい性格になりしものね」ゲンナリ
ステイル「それで具体的に何をすればよろしいので?」
ローラ「機密文書の護送よ。学園都市の土御門まで届けるだけの簡単なお仕事」
ステイル「……土御門に?」
ローラ「詮索は無用なりよ」
ステイル「わかりました。拝命しましょう」
ローラ「…………」クスッ
492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 19:55:18.17 ID:uXAp7w0q0
CASE 194 付き合う
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「ステイルさんが付き合って欲しいんだって」
上条「……………………なんだって?」ギギギ
美琴「だからステイルさんが、私に付き合ってほしい…」
上条「ダメだダメですダメに決まってんだろの三段活用ッ!! お兄ちゃんはぜーーーったいに許しませんことよ!?」ギャース
美琴「え、ええっ?」
上条「魔術師なんてヤクザな野郎に、うちの可愛い妹を任せられるかっ!!」ガァァ
美琴「かか、カワイイ!?///」カァァ
上条「当たり前だ、目に入れても痛くねーよ」
美琴「ふ、ふにゃー///」クテン
禁書「魔術師ってヤクザな職業だったの!?」ガビーン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「え、ホワイトデーのお返しの相談?」
美琴「女性の意見を知りたいそうなのよ。……インデックスには内緒ね」ヒソヒソ
上条「……付き合うってそういう事だったのか。ハァ、心配させんなよ」ホッ
美琴「ふぅ~ん、何を心配したのかなー、お兄ちゃん?」ニヤニヤ
上条「…………///」プルプル
美琴「あれー? この間みたいに、お兄ちゃん禁止ーとか言わないの?」ニヨニヨ
プチン
上条「お兄ちゃんをからかうんじゃありませんーーーー!!!」グリグリ
美琴「痛いイタイいたい!? ごめん、謝るからぐりぐりしないでぇぇーーー!!??」ギャース
禁書「私はシスターだもん……聖職者だよ……ヤクザじゃないもん」グッスン
スフィンクス「にゃー……」スリスリ
493: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 19:57:03.88 ID:uXAp7w0q0
CASE 195 センス
ステイル「今日は都合を聞いてくれて助かる」
美琴「いえいえ、インデックスのためなんでしょ?」
ステイル「……まあ、そうなるのかな」プイッ
美琴「ふふ、じゃあ何か形に残るものがいいわね。高価すぎないアクセサリーとか小物とか」
ステイル「なるほど」フムフム
美琴「んじゃ早速、お店に行きましょ」
ステイル「……ところで、どうして君がここにいる?」ジロッ
上条「付き添いだ」デデン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「指輪はちょっと重いから、ここら辺のネックレスなんかが…」
ステイル「このシルバースカルの指輪なんてどうだろう?」
美琴「…………」
ステイル「十字架付きのチョーカーもクールでいいね」
上条「…………」
ステイル「意表をついてドクロネックレスも…」
美琴「ストーーーップ!」
ステイル「なんだい?」
美琴「あり得ないでしょ! インデックスに贈るのに、なんでパンクでロックなチョイスなのよ!?」
ステイル「だ、ダメなのかい?」タジタジ
美琴「ダメに決まってるでしょーが! こっちの普通のでいいのよ!」ガァァ
上条「……(ふむふむ、三千円もしないのばっかだな。これなら買えそうだ)」
494: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 19:58:31.66 ID:uXAp7w0q0
CASE 196 クレープ
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「そろそろお腹が空かない?」
上条「たしかにもういい時間だな。テキトーになんか食っとくか」
ステイル「僕も異論はない」
美琴「じゃあねじゃあね、駅前のクレープ屋に行きましょ?」グイグイ
上条「駅前って結構遠いぞ? そこのファミレスでいいだろ」ズルズル
美琴「だーめ! 今あそこのクレープ屋で、ラブリーミトンの協賛フェアをやってるの!」
上条「まーたゲコ太かよ。この前、セブンスミストで貰ったばっかじゃねーか」ヤレヤレ
美琴「それはそれ、これはこれよ!」
上条「別にフェアは今日まで、とかじゃないんだろ? だったら日を改めて白井たちと行けよ」
美琴「イヤ! 今日行きたいの! ねぇ、いいでしょう?」
上条「けどなぁ……」チラッ
ステイル「僕に気を遣う必要はないよ」
美琴「ステイルさんもオッケーだって! だから行こうよ、ねえってばー」ユッサユッサ
上条「はいはい、わかったから揺らすな」
ステイル「…………」
496: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 20:00:42.31 ID:uXAp7w0q0
CASE 197 俗に言う若い二人に任せる
上琴「「ただいまー」」ガチャ
禁書「おかえりなさい」
上条「今日はお客さんが来てるんだ」
ステイル「やあ、お邪魔するよ」ヌッ
禁書「いらっしゃい。久しぶりだね」ニコッ
ステイル「ああ、久しぶりだ」
美琴「……ちょろっと出るわよ」ヒソヒソ
上条「ん?」
美琴「ちょっとそこのコンビニに行ってくるから、ステイルさんのお相手よろしくね、インデックス♪」
禁書「ちょ、みこと!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「もうっ、お客さんが来てるのに何処か行っちゃうなんて、とうまもみことも酷いんだよ」プンスカ
ステイル「……(彼女の気遣いを無駄には出来ないな)」
禁書「ごめんね、せっかく遊びに来てくれたのに」
ステイル「いや、一度君とゆっくり話してみたかったから問題ないよ」
禁書「お話?」
ステイル「君とは反目してばかりだったからね。まずは誤解を解いておきたかったんだ」
禁書「何も誤解なんてしてないよ?」ハテ?
ステイル「ケジメみたいなものかな。とにかく、君や上条当麻を不快にさせる言動をとってきた事を謝罪する。すまない」ペコリ
禁書「ええっ!? いきなり謝られても困るんだよ!?」アセアセ
ステイル「そして誤解しないでほしいのは、僕は決して君が嫌いじゃないって事だ」
禁書「当たり前だよ。私だって嫌ってなんかないもん。だってあなたは私の仲間で同僚でしょう?」ニコッ
ステイル「……同僚、ね」ズキッ
497: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 20:02:42.10 ID:uXAp7w0q0
CASE 198 一歩前へ
禁書「ねぇ、どうしたの? なんだか辛そうだよ」
ステイル「……気のせいさ。それよりバレンタインチョコ、とても嬉しかった」
禁書「ふふっ、よかった。デパートで一生懸命選んだんだよ」ニコニコ
ステイル「欲を言えば手作りが最上なんだけどね」
禁書「……デス・クッキングでも?」ウルッ
ステイル「ああ、例え豚の餌であろうとも、君が作ってくれたなら嬉しいよ」キリッ
禁書「豚の餌は酷すぎるかも!?」ガビーン
ステイル「上条当麻から聞いたよ。御坂美琴を三途の川に送ったんだって?」クスクス
禁書「と……とうまのスカポンタンーーーー!!!」プンスカ
ステイル「そう、それだ」
禁書「ふぇ?」キョトン
ステイル「僕のこともファーストネームで呼んでくれないか?」
禁書「……ステイル?」
ステイル「うん、インデックス」ニコッ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「どうしたんだよ。あいつ等をほったらかしにしたら不味いだろ」
美琴「ハァ、アンタは相変わらずか。少しは気を利かせなさいよね」ヤレヤレ
上条「気を利かせる? ……そうだな、そうさせて貰うか」
美琴「何言ってんの?」ハテ?
上条「ほら、バレンタインのお返し。お菓子より形に残るものがいいんだろ?」スッ
美琴「え……ええーーーっ!?///」カァァ
上条「さっきセブンスミストでこっそり買ったんだ」
美琴「開けていい……?///」
上条「もちろん」
美琴「……わぁ、ネックレスだ」パァァ
上条「ハートの中に猫の足跡ってデザインが、なんとなく御坂に似合うかなーって思ったんだ」ポリポリ
美琴「ありがと、大切にするね」ニコッ
上条「う、……喜んでくれたなら上条さんは満足です///」テレテレ
498: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 20:05:40.77 ID:uXAp7w0q0
CASE 199 ホワイトデー
禁書「ッ!? ねぇねぇ、ステイル!」
ステイル「なんだい?」
禁書「そ、そのポケットからはみ出してるのは、まさか!?」プルプル
ステイル「え゛!?(ななな、なんだ!? 一体何がはみ出している!? 婦女子を困惑させるような物は何も持ってないはずだが……)」
禁書「ゲコ太じゃないのかな!」
ステイル「は……ああ、クレープ屋で貰ったキーホルダーか」
禁書「いいなぁ……」ジー
ステイル「欲しいならあげるよ」スッ
禁書「いいの!?」パァァ
ステイル「僕には価値を見出せないからね。欲しい人が持つべきだろう」
禁書「ありがとう、ステイル!」ニッコリ
ステイル「……どういたしまして///」プイッ
禁書「あ、そういえば今日はホワイトデーだったんだね」
ステイル「あ、ああ、そうだね」ソワソワ
禁書「じゃあこのゲコ太キーホルダーは、ホワイトデーの贈り物だったのかな?」
ステイル「いや、それじゃな…」アセアセ
禁書「さり気なく私の欲しいものをプレゼントするなんて、さすが英国紳士なんだよ!」キラキラ
ステイル「ハ、ハハハ、それほどでもないさ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「で、結局渡せなかったと」
ステイル「手伝ってもらっておいて、面目ない……」ションボリ
美琴「私たちの事は気にしないでよ。それに」チラッ
禁書「見て見てとうま! ステイルにゲコ太を貰ったんだよ」ニコニコ
上条「おっ、そりゃよかったな(俺の分は打ち止めにでもやるかな?)」
禁書「ホワイトデーなのに、とうまは何もないのかな?」
上条「はいはい、ちゃんと用意してるっての。ほれ」スッ
禁書「ありがとう! 何かな何かなー、って! お食事券!?」ガビーン
上条「俺たちが学校に行ってる間ひまだろ? その時にでも使ってくれよ」
禁書「……嬉しいけど、女心を全く理解してないんだよ」ジトー
上条「食欲魔神のお言葉とは思えませんな」ニヤニヤ
禁書「とうまはそんなに噛み砕かれたいのかな? それとも肉体言語でお説教がお好み?」ニッコリ
上条「ひっ、暴力反対!?」ビクッ
美琴「インデックスを笑顔にしたのは、紛れも無くステイルさんの力でしょ?」
ステイル「……若干不本意だが、まあ よしとするか」ヤレヤレ
499: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/14(水) 20:08:56.08 ID:uXAp7w0q0
CASE 200 任務
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「いつかステイルさんが報われる日が来るといいわね」
上条「……ノーコメントです」ムムム
美琴「娘を取られる父親の心境ってヤツ?」ニヤニヤ
上条「だれが父親だ! つーか俺ってそんなに老けて見えんの!?」ガーン
美琴「あはは、言葉の綾じゃない」ケラケラ
上条「……ったく、お兄ちゃんをからかうんじゃありません」ヤレヤレ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
土御門「禁書目録関連でオレに機密文書を運んで来た?」
ステイル「最大主教、直々の任務だ。キナ臭い事この上ない」
禁書「……帰ってこい、って事なのかな?」ショボーン
ステイル「だとしたら無視すればいい。その間に僕がなんとかしてみせるさ」
禁書「ステイル……」
土御門「まあまあ、そうと決まったわけじゃないぜよ。とにかく読んでみないことには……ってなんじゃこりゃあああああ!?」ヨミヨミ
ステイン「「!?」」ビクッ
土御門「お、オレと舞夏のサンクチュアリが……あの雌狐めぇぇぇッ!!!」ガァァ
ステイル「どうしたんだ土御門」オズオズ
土御門「……これを読んでみろ」
ステイル「なになに、『ステイル=マグヌスに禁書目録護衛の任務を命ず。活動拠点は土御門宅とする。拒否権は無きことよ?』」
禁書「え、ええーーーっ!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
アレイ☆「やれやれ、必要悪の教会の、しかも正規の魔術師を常駐させるとは正気の沙汰ではないな」
ローラ『これはお互いにとってプラスではなくって?』
アレイ☆「それは戦力として数えても構わない、と?」
ローラ『使いこなせるならね。私としては、禁書目録の心をこちら側に戻せればそれで良きにつき』
アレイ☆「その折衷案が、ステイル=マグヌスを土御門の監視下に置くという訳か」
ローラ『それならば誰も下手を打てない。あのムッツリ思春期の悪戦苦闘を楽しむ余裕もありけるものよ』ニッコリ
アレイ☆「……それが本音か」ゲンナリ
ローラ『他人の色恋沙汰に勝る娯楽なんて無かろうでしょう♪』
508: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:41:49.55 ID:3dd6hRnB0
CASE 201 お隣さん
土御門「……なあ、ステイル」
ステイル「なんだい?」
土御門「これだけは言っておくぞ。……舞夏に手を出したらコロス」ギロッ
ステイル「心配は無用だ。興味の欠片も無い」キッパリ
土御門「なんだと!? 貴様ッ、舞夏に魅力が無いとでも言うつもりか!!」ガァァ
ステイル「手を出したほうがいいのかい?」
土御門「Fallere825!」チャキ
ステイル「僕に銃を向けるとはいい度胸だ。Fortis931、イノケンティウスッ!!」ボボボボゥ!!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
パン! パン! メラメラ!! ギャアアアア!? スプリンクラーガ!?
上条「……うるせえ」イラッ
美琴「超電磁砲ぶち込んでやろうかしら……」イライラ
禁書「二人とも落ち着いて!? 短気は損気なんだよ!」アセアセ
上琴「「インデックスがそういうのなら」」
禁書「……似たもの兄妹を止めるのも一苦労なんだよ」ゲンナリ
509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:43:12.01 ID:3dd6hRnB0
CASE 202 苦情
禁書「ねぇねぇ!」
ステイル「なんだい?」
禁書「ケンカするのは自重して欲しいかも! 毎朝迷惑してるんだよ」プンスカ
ステイル「え?」
禁書「何それ意外……みたいな顔しないで! この前なんて銃弾が壁を突き抜けて、とうまのお尻を掠めたんだよ!?」
ステイル「……チッ、掠めただけか」ボソッ
禁書「聞こえてるよ!?」ガビーン
ステイル「冗談さ」ニッコリ
禁書「仮にも神父ともあろう人が、不謹慎すぎるんだよ!」プンプン
ステイル「怒りすぎは健康に良くない。飴をあげるから、糖分を補給するといい」スッ
禁書「こ、こんな物に釣られないんだからね!」
ステイル「いらないのかい?」
禁書「………………………………いる」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ステイル「おいしいかい?」
禁書「うん!」ペロペロ
ステイル「それで何か用事があったみたいだけど」
禁書「……あれ? 私、何しに来たんだっけ?」ハテ?
ステイル「忘れるくらいだから、大した事じゃないんだろう」ウンウン
禁書「そうかも……なんて言うわけないんだよ! 私の完全記憶能力は健在なんだから!」
ステイル「……ああ! あったね、確かそんな能力が」
禁書「忘れないでほしいかも!?」ガビーン
510: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:44:35.36 ID:3dd6hRnB0
CASE 203 飼育委員
番外個体「……ねぇ、第一位」
一方通行「ぴょンぴょこ跳ねるよ うさ太郎~♪ 必死に食べるよ うさ太郎~♪ 大好きなのは~ 新鮮なセロリ~♪」
うさ太郎「~~~~~♪」シャクシャク
一方通行「いっぱい食って、大きくなれよ」ニコニコ
番外個体「きゃは☆ ミサカを華麗にスルーしてウサギと喋ってるよ、このクソヤロウ」イラッ
一方通行「ウサギじゃねェ。こいつにはうさ太郎っつゥ立派な名前があンだろうが!」ガァァ
番外個体「第一位が勝手にそう呼んでるだけじゃん!」ガァァ
うさ太郎「…………」ジー
一方通行「なンだ? セロリ、もう一本欲しいのか?」スッ
うさ太郎「~~~~~♪」シャクシャク
一方通行「カワイイなァ……。猫ちゃンとはまた別種の可愛さだ」ホッコリ
番外個体「だからミサカを無視すんな!」
一方通行「ああン? 暇なら向こうのコッコたちに飼料をやれよ。オマエも飼育委員だろうが」
番外個体「誰かさんが勝手に決めたせいでね!」
一方通行「よし、うさ太郎はこのくらいで十分だろ。次はコッコたちだな」カツ、カツ、カツ
番外個体「うう、どうしてミサカがこんな目に……。早起きして動物の世話とか何の罰ゲームだよ」ガックリ
511: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:46:46.47 ID:3dd6hRnB0
CASE 204 動物奇想天☆GUY
番外個体「ねぇねぇ、上条当麻」
上条「お、ようやくヒーロー呼ばわりをやめてくれたのか。でもなんでフルネーム?」
番外個体「そんなことより、あれは何?」クイッ
一方通行「この可愛らしい三毛ちゃンが、上条ンちのスフィンクスちゃンだ」
吹寄「ほう、たしかに綺麗な毛並みのにゃんこね」ホッコリ
姫神「何度見ても。まごうことなき美猫ちゃん」ホッコリ
一方通行「だろォ?」
吹寄「にゃんこもいいけど、わんこの写真は無いの?」
一方通行「抜かりねェよ。わんちゃンの貯蔵も十分だ」ドヤッ
上条「……違和感なく溶け込んでるのが、逆に違和感を醸してやがる」
番外個体「クラスのみんなは第一位のアハギャハ言ってる姿なんて知らないもんね」
上条「でもいい事じゃねーか。誰にも迷惑かけてないんだしさ」
番外個体「かかりまくってるよ!? ミサカがどんだけペースを乱されてるか分かってるの!?」
上条「ほとんどお前の自業自得じゃねーか。いい加減、一方通行に嫌がらせすんのやめてやれよ」ヤレヤレ
番外個体「ふ~ん、そういう態度とっちゃうんだ?」ニヤリ
上条「な、なんだよ」
番外個体「あなたの不幸を加速させてあげるだけだよ♪」ギューッ
上条「ちょ、おまっ!?」
土御門「にゃー!? カミやんが番外個体を抱きしめてるぜよ!!」※逆です
クラス一同「「「「「「なんだってーーーーー!?」」」」」」
512: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:48:26.29 ID:3dd6hRnB0
CASE 205 四面楚歌
番外個体「ねぇねぇ、今どんな気持ち? ねぇどんな気持ち?」ニヤニヤ タッタッタ
上条「お前ぇぇ!! マジふざけんなっ!?」タッタッタ
土御門「あの節操無しを捕まえるにゃー!」ドドドドド
吹寄「上条当麻! 貴様というヤツはっ!!」ドドドドド
姫神「君のような節操無しには。この魔法のステッキで。おしおきする」ドドドドド
上条「誤解だぁぁーーーー!! 全部、番外個体の自作自演なんだーーーーー!!!」タッタッタ
番外個体「ぶひゃひゃひゃ! そんなの誰も信じないってば♪」タッタッタ
上条「お前が言うな!!」タッタッタ
番外個体「この感じ、この感触こそミサカの本懐だよ。これから毎日からかってあげるね☆」タッタッタ
上条「全力でお断りだあああああああああああ!?」
クラス一同「「「「「「逃げながらイチャつきやがってぇぇーーーーーー!!!」」」」」」ドドドドド
上条「ああもうっ、不幸だーーーーーーーー!!!!」ギャース
番外個体「きゃは☆いい感じ♪」ニコニコ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「何やってンだろうな」ヤレヤレ
青ピ「せ、せやね」ソワソワ
一方通行「オマエは上条を追わねェのか?」
青ピ「そういう君はどうなん?」
一方通行「俺にとっちゃ上条様々だぜ。クソガキの面倒を見てくれてンだからなァ」クックック
青ピ「……君も大概変わってるんやね」
513: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:49:59.61 ID:3dd6hRnB0
CASE 206 天使
美琴「ねぇねぇ!」
上条「…………」シーン……
美琴「返事が無い、ただのしかばねのようだ」
上条「……勝手に殺すなよ」ボロボロ
美琴「あはは、こっぴどくやられちゃたわね」
上条「うう、みんなしてボコりやがって……。上条さんには味方はいないんですか……?」
美琴「いるじゃない」
上条「……?」ハテ?
美琴「私はいつだって、お兄ちゃんの味方だよ?」ニコッ
上条「…………」プルプル
美琴「御坂が味方? 味方が御坂……ふふっ、御坂と味方って韻を踏んでる」クスクス
上条「妹のあまりの健気さに、お兄ちゃん感激っ!」ギューッ
美琴「え、ちょ、ええっ!?///」ボンッ
上条「御坂は優しいなぁー。まるで天使みたいだ」ナデナデ
美琴「……///」テレテレ
チャラララチャチャチャーーン♪
上条さんの兄レベルが2に上昇した!!
※兄レベル2=傑出したシスコン兄貴。妹に関する事なら、普段の三倍の力を発揮できる。ただし、妹相手には必ず負ける。
514: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:51:14.85 ID:3dd6hRnB0
CASE 207 ドレミの歌
上条「ド~は竜王の顎(ドラゴンストライク)の~ド~♪」
美琴「レ~は超電磁砲(レールガン)のレ~♪」
番外個体「ミ~はミサカの~ミ~♪」
一方通行「ファ~はファイブオーバーのファ~♪」
禁書「ソ~は空から落ちてくる系のヒロイン~♪」
打ち止め「ラ~は打ち止め(ラストオーダー)のラ~♪」
土御門「シ~はシスコンを~♪」
ステイル「さあ、う・た・い・ま……って、どうして僕が歌う必要があるんだ!?///」カァァ
一方通行「クソガキの情操教育のためだ」
打ち止め「教育番組でやってたよ、ってミサカはミサカは歌のお兄さんを思い浮かべたり♪」
美琴「楽しければいいじゃない。ねー♪」
禁書「うん!」
ステイル「意味がわからないよ……」ガックリ
土御門「郷に入れば郷に従え。人間諦めが肝心だにゃー」
上条「……この年でお遊戯は辛いのですが」ゲンナリ
番外個体「……ミサカも同感」ゲンナリ
515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:52:20.47 ID:3dd6hRnB0
CASE 208 ねこじゃらし
打ち止め「ねぇねぇ、何してるの? ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「…………」フリフリ
スフィンクス「にゃっ! にゃにゃっ!!」ピョン ピョン
一方通行「…………」フリフリ
スフィンクス「にゃお!」ネコパンチ
一方通行「ナイスパンチ」ニコニコ
打ち止め「むぅ~~! ミサカも猫ちゃンと遊びたいぃぃ!!」ダダコネ
一方通行「これは別に遊ンでるわけじゃねェ。適度な運動とストレス発散も、猫ちゃンの健康を保つ秘訣なンだ」フリフリ
スフィンクス「……ッ、にゃん!」キャッチ
一方通行「ナイスキャッチ。スフィンクスちゃンはカワイイなァ」ナデナデ
スフィンクス「にゃ~♪」ゴロゴロ
打ち止め「わかったからミサカにもやらせて! ってミサカはミサカは猫じゃらしの引渡しを要求してみる!」
一方通行「まァいいけどよ」スッ
打ち止め「ありがとう! ほら、猫じゃらしだよ♪ ってミサカはミサカは見よう見まねで猫じゃらしを振ってみたり」フリフリ
スフィンクス「にゃ! にゃー!」ピョン ピョン
打ち止め「一生懸命ジャンプしてカワイイ♪ ってミサカはミサカはご満悦」ホッコリ
一方通行「……(最っ高の絵が撮れそうだぜェ……ってヤベェ!? 携帯のバッテリーがもう無いだと……ッ!?)」ニコニコ ガビーン
ステイル「聖者のような微笑から、この世の終わりみたいな表情。何か悩みでもあるのかな?」
禁書「きっと私たちには理解出来ないくらい、難しい事を考えてるんだよ」
516: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:53:17.57 ID:3dd6hRnB0
CASE 209 充電
一方通行「オイ!」
美琴「な、なによ」ビクッ
一方通行「この携帯を充電してくれ。オマエの能力なら一瞬だろ! 頼む!」ペコリ
美琴「…………はい?」ハテ?
上条「……なあ?」
番外個体「……なにかな」
上条「一方通行って家でもこんな感じなのか?」
番外個体「……まあ、ね」
上条「それでストレスが溜まるのは理解できるのですが、上条さんで発散するのは止めて貰えませんでしょうか……」
番外個体「断固☆拒否」ニタァァ
上条「不幸だ……」ガックリ
ボンッ!
美琴「あ、力加減ミスっちゃった」
一方通行「あああああァァァァァッッ!?!?」ガビーン
美琴「ひっ!?」
一方通行「俺の天使たちのメモリー(今日の分)がァァ!? オマエッ!! どォしてくれihbf殺wq――ッ!?」ドバァァ!!
美琴「あ、あ……」ガクブル
番外個体「うおぅ、第一位がブチ切れてる♪」
上条「ぎゃあああ!? 御坂が殺され……って、させるかああああああああああ!!!」ダダッ
517: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/17(土) 23:57:16.37 ID:3dd6hRnB0
CASE 210 ホームステイ
美琴「う…うぐっ、えぐっ、……怖かったよぅ」メソメソ
上条「な、泣くなよ御坂。もう怖いことはないからさ」オロオロ
禁書「そうなんだよ! とうまがちゃんと守ってくれたから心配ないよ!?」オロオロ
美琴「~~~~~ッッ」ギューッ
上条「あー……トラウマを抉られたんだよな。でも大丈夫だぞ。お兄ちゃんもインデックスも傍にいて、御坂を守るから」ナデナデ
禁書「みことを怖がらせる人は、みーんな私たちがやっつけちゃうんだよ」ギュッ
美琴「……ありがと。でも、アイツの宝物を壊しちゃったのも事実なのよね」ションボリ
禁書「みことは何も気にする必要ないかも」
上条「アフターケアまでこなしてこそだろ? 一方通行にはちゃんとフォロー入れといたから」
美琴「……?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
番外個体「で、全力でそげぶされた第一位なんだけど……」
黄泉川「おっ、その猫ちゃんどうしたんじゃん?」
打ち止め「えっとね、ヒーローさんちからホームステイに来たの! ってミサカはミサカは撫で回してみたり」ナデナデ
スフィンクス「にゃあ♪」ゴロゴロ
一方通行「…………」ニッコォォ
黄泉川「カワイイな。なんて名前なんだ?」
一方通行「スフィンクスちゃンだ」ドヤッ
黄泉川「いい名前じゃん。まあ世話さえしっかりしてくれれば、私からいう事はないじゃん」
芳川「あら、可愛らしい猫ちゃんね?」スタスタ
打ち止め「スフィンクスっていうの。すっごく賢くて大人しいにゃんこだよ♪ ってミサカはミサカは紹介してみたり」
芳川「君、スフィンクスっていうの?」ナデナデ
スフィンクス「にゃお!」
芳川「ふふ、おりこうさん。それにこのモフモフした毛並み……まさにリア獣ね」クスッ
一方通行「ホームステイ記念に全員で写真撮ろうぜ」
黄泉川「名案じゃん! ちょっと待ってろ、昔買った一眼レフが確か……」イソイソ
番外個体「寧ろミサカの中の、第一位のイメージがマッハでそげぶされてるんだよね……」ゲンナリ
528: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:45:17.63 ID:fYkkxghn0
CASE 211 目撃
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「晩ご飯なにがいい?」
禁書「オムライス!」
上条「オムライスかぁ……いいな」
禁書「チキンとグリンピースをたっぷり入れて、ケチャップだけで味付けしたのが食べたいかも!」
上条「あーわかるわかる。デミグラスソースとか邪道だよなー」ウンウン
美琴「おっけー、それなら買出しせずに帰っても作れそうね」
上条「俺も手伝うな」
美琴「えへへ、兄妹でお料理だ♪」ニコニコ
禁書「私も何か手伝…」
上条「インデックスにはお風呂の掃除を頼みたいんだが!」アセアセ
美琴「そそそ、そうね!? うん、ソレガイイトオモウナー」アセアセ
禁書「あからさまに遠ざけられてる!?」ガビーン
御坂妹「…………」プルプル
529: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:45:56.32 ID:fYkkxghn0
CASE 212 アイデンティティ
御坂妹「お姉様! とミサカは語気を荒げて呼び止めます」
美琴「あら、アンタは……」
上条「おっす、そのペンダントは御坂妹だよな」
禁書「久しぶりだね、クールビューティー」
御坂妹「お久しぶりです……などと悠長に構えている余裕はない、とミサカはお姉様に掴みかかります」グイッ
美琴「きゃっ、な…なに!?」
上条「おい、落ち着けよ! 何があったのかは知らねーが、御坂に……俺の妹に乱暴するのはやめてくれ」ズイッ
美琴「お、お兄ちゃん……///」モジモジ
御坂妹「そう、それです! お姉様が妹キャラだなんて、一体全体どういう事ですか!? とミサカは説明を求めます」イライラ
上条「あー……それはだな」カクカクシカジカ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「――ってなわけで上条さんと御坂は兄妹になる予定……っつーかもう兄妹なんだよ」ナデナデ
美琴「もう……恥ずかしいから頭撫でないでよ///」カァァ
上条「おお、悪い。なんか撫で心地が良くってつい」
美琴「べ、別に嫌ってわけじゃないのよ。……私も気持ち良かったし///」
御坂妹「…………」ワナワナ
禁書「クールビューティー?」ハテ?
御坂妹「お、お姉様でありながら妹属性……? まさかのハイブリッドというヤツですか……?」プルプル
美琴「……お兄ちゃんはとっても優しいし、妹も悪くないのよね///」テレテレ
御坂妹「この泥棒猫! とミサカは自身のアイデンティティを奪った鬼畜姉に猛抗議します」プンスカ
美琴「へ……?」
530: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:46:52.12 ID:fYkkxghn0
CASE 213 茶番
御坂妹「…………」クイクイ
上条「なんだよ。服の裾を引っ張ったりして」
御坂妹「妹はミサカの個性を示す、いわば自己証明です、とミサカはあなたに目で訴えてみます」ジー
上条「え、えーっと」オロオロ
御坂妹「お姉様は既に姉でありツンデレなのです。それに加えて妹属性までなんて理不尽です、欲張りです、ズルっ子です」
美琴「なっ!? 私はツンデレじゃないわよ!」ガァァ
御坂妹「…………」シラー
美琴「あー! 信じてないわね!」プンスカ
御坂妹「ツンデレなお姉様では、素直になる事など出来ないはず、とミサカは鼻で笑います」プークスクス
美琴「フフン、それはどうかしら?」
禁書「情報が古いんだよ。今じゃすっかり甘えん坊さんだもんね、みことは」ヤレヤレ
美琴「なによー、そんな風になったのは甘やかしん坊なお兄ちゃんのせいだもん」プイッ
禁書「だってとうま? ここはみことの兄離れの為にも、少し距離を取ったらどうかな?」
美琴「えっ?」
禁書「あんまり兄妹でベタベタしてると、世間体が悪くなるのは避けられないかも」
上条「そっか……御坂のためならこの上条当麻! 涙を呑んで妹離れも辞さない所存!」
美琴「嫌よそんなの!?」ギューッ
上条「くっ、俺だって御坂を突き放すなんて嫌だ。けどな…」
美琴「妹がお兄ちゃんに甘えて何がいけないのよ!」ドドン
上条「!」ピシャーン!
美琴「誰がなんと言おうが、私はお兄ちゃんの傍にいるんだから!」
上条「……そうだな、御坂の言う通りだ。兄が妹を甘やかして何が悪い!」クワッ
美琴「お兄ちゃん……!」パァァ
上条「ごめんな? 世間体とかお前のためなんて綺麗事に拘って、本当に大切な事を忘れちまうとこだった」ナデナデ
美琴「もう、バカなんだから……///」テレテレ
御坂妹「な…なんですか、この茶番は? とミサカは目の前で繰り広げられるアホなやり取りに絶句します」プルプル
禁書「傍から見ればアホでも、当人たちが幸せなら それでいいんだよ♪」ニコニコ
531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:47:34.20 ID:fYkkxghn0
CASE 214 ナチュラル
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「お花見したい!」
上条「ああ、いいぞ。今度みんなを誘ってやろうな。弁当とお菓子にジュースを用意してさ」ナデナデ
美琴「うん!」ニッコリ
御坂妹「……ナチュラルにおねだりしてますね、とミサカは虚ろな眼差しで二人を見やります」ドヨーン
禁書「ふふっ、桜を見るのは初めてだから楽しみなんだよ」
御坂妹「あなたは彼を取られて悔しくないのですか……? とミサカは躊躇いがちに質問します」
禁書「取られてなんかないよ?」ハテ?
御坂妹「ですが……」
禁書「私と とうまにスフィンクスが居て、その輪にみことが混ざっただけ」
御坂妹「…………」
禁書「みことのお陰で、私もとうまも笑顔がグッと増えたんだ。だから奪われるどころか、たくさんの幸せを貰ってるんだよ」ニコッ
美琴「インデックスー! お花見に持っていきたいお菓子を教えて」フリフリ
上条「お、おい。インデックスのリクエストを聞いてたら財布が……」オロオロ
美琴「やーねぇ、お菓子は300円までに決まってるじゃない」
上条「遠足かよ!?」
禁書「ね?」
御坂妹「……それはそれで妬ましい、とミサカは嫉妬の心を隠しきれません」
532: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:49:01.67 ID:fYkkxghn0
CASE 215 とばっちり
番外個体「ねぇ、第一位」
一方通行「ああン?」
番外個体「最終信号が見当たらないけど、何か知らない?」
一方通行「俺のベッドでスフィンクスちゃンと昼寝中だ」
番外個体「ふーん……ッ!? ぎゃああああああああああああああ!?」ピロリーン
一方通行「……?」
番外個体「妬ましいぃぃ!! ミサカを差し置いて独り占めなんて許せないッ!!」イライライライラ
一方通行「まァ落ち着け。確かにスフィンクスちゃンと昼寝は羨ましいが…」
番外個体「ちっげええええええ!! ああもう! 全ミサカの嫉妬の念がミサカにぃぃ!?」ギャース
一方通行「妹達にも圧倒的な人気なのかよ。流石だなァ」ホッコリ
番外個体「だから猫じゃないっつってんだろ、このアホ!」
一方通行「ハイハイ、今日は機嫌がいいからオマエの暴言も気になンねェよ」
番外個体「くっそぉー! 誰だよ、あの人とお姉様のアホ動画をネットワークにアップしたヤツは!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
御坂妹「フフフ……順調に情報が伝達されています。ネットワークが嫉妬一色に染まるのも時間の問題です」ニヤ
禁書「……悪い顔をしてるんだよ」
533: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:50:36.48 ID:fYkkxghn0
CASE 216 入れ替わり
御坂妹「お姉様」
美琴「何かしら?」
御坂妹「一生のお願いがあるのですが聞いてもらえますか? とミサカは必死に懇願してみます」
美琴「ええ、いいわよ。私に出来ることなら聞いてあげる」
御坂妹「では今日一日だけで結構なので、ミサカと入れ替わって頂けませんか?」
美琴「……は?」
御坂妹「ミサカもお兄様に甘えてみたいです、とミサカはぶっちゃけます」
美琴「だ、ダメっ!! つーか誰がお兄様よ!?」アセアセ
御坂妹「…………」ジー
美琴「そんな目で見つめてもダメだからね! お兄ちゃんは私のなんだから!」ガァァ
御坂妹「ちょっとだけ」
美琴「一口だけ、みたいに言うな!」
御坂妹「ケチですね、とミサカは狭量な姉に少し失望します」ヤレヤレ
美琴「ケチでいいもん! わ、私はお兄ちゃんとインデックスに挟まれてないと、安眠できないんだもん!」
御坂妹「添い寝、ですか……。それは家庭訪問の必要がありますね、とミサカは混ぜて貰う気満々で言い放ちます」イラッ
美琴「来なくていい!」
上条「ハハ、これじゃどっちが姉か分からないな」
禁書「みことがいないと寂しいよ?」
上条「一日くらい我慢出来…………ないかもしれない」ガクガク
禁書「でしょ?」
534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:51:55.49 ID:fYkkxghn0
CASE 217 真・いもうと
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「妹がいじめる……」ウルウル
禁書「告げ口してるんだよ……」ゲンナリ
上条「いじめるっつってもなぁ。御坂妹はお前の妹だろ?」
御坂妹「はい、ミサカはお姉様の妹です。そしてあなたはお姉様の兄ですよね? とミサカは確認します」
上条「ああ」
御坂妹「つまりミサカにとっても、あなたはお兄様なのです、とミサカは一部の隙も無い論理を披露しました」ドヤッ
上条「……ッ!?」
美琴「ちょ、ちょっと!? 何丸め込まれてんのよ!」
上条「いや、一理あるかも……」ムムム
御坂妹「一理ではなく真理です。ミサカが天然の妹キャラだとすると、お姉様は後付けの養殖モノにすぎません、とミサカは力説します」
美琴「養殖ってなんだこらーー!!」ガァァ
上条「でも鯛とかは天然より養殖の方が美味しいんだよなー」
美琴「お、おいしいって……何バカな事言ってんの!?///」カァァ
御坂妹「……ミサカを魚類と同列にしないでください、とミサカは溜息を吐きます」ヤレヤレ
禁書「鯛……お刺身、塩焼き、煮付け、しゃぶしゃぶ、お茶漬け……」ジュルリ
535: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:52:42.62 ID:fYkkxghn0
CASE 218 姉妹
美琴「ちょっと! アンタは妹なんだから少しは遠慮しなさいよ!」プンスカ
御坂妹「お姉様こそ年長者の余裕が足りないのでは? とミサカは反論します」
美琴「そんな事言って、余裕なんて見せたらお兄ちゃんを取っちゃうつもりでしょ!」
御坂妹「…………」ニヘラ
美琴「こらー! なんとか言いなさいよ!」
禁書「このままじゃキリがないんだよ。ここはとうまがビシッと……って、とうま?」
上条「ムキになってる御坂もカワイイなぁ」ニコニコ
禁書「……痘痕も笑窪ってレベルじゃないかも」
上条「そういうなって。一人っ子の上条さんには何もかもが新鮮なんですよ」
禁書「この半年は私も一緒だったのに?」
上条「お前とは兄妹ってガラじゃないし、友達ってのも何か違うよな」
禁書「前にみことが言ってたみたいに、パートナーが一番しっくりくるかもね」
上条「んー、やっぱペットってのが一番馴染むよな。餌やって遊んでの繰り返しだし、気に入らないとすぐに噛むし」
禁書「と~う~まぁ~?」シャキーン!
上条「い、インデックスさん!? ここで噛み付けば、自分の非を証明することに…」
禁書「噛まれるような事を言う、とうまが悪いんだよーー!!」
ガブッ
上条「ぎゃあああっ!! 最近噛まれてなかったのに不幸だーーーー!!??」
536: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:53:23.60 ID:fYkkxghn0
CASE 219 ドッペルゲンガー
御坂妹「お姉様、ドッペルゲンガーをご存知ですか? とミサカは意味深に問いかけます」
美琴「知ってるわよ。ゴーストの進化系でしょ。……友達いなかったから図鑑を埋められなかったけど」ションボリ
禁書「それはゲンガー違いなんだよ。ドッペルゲンガーは死期の近い人が目撃する、自分にそっくりな偽者の事」
美琴「へぇー、そうなんだ」フムフム
上条「そっくりさんねえ……。今更だけどお前ら見た目はそっくりだよな」
御坂妹「……案外、ミサカはドッペルゲンガーなのかもしれませんよ? とミサカはお姉様に揺さぶりをかけます」ニヤリ
美琴「ちょ、怖い事いわないでよ!?」
禁書「…………」ササッ
上条「…………」ササッ
美琴「どうして二人とも距離を取るの!?」
御坂妹「さあ、世にも奇妙な物語の開幕です、とミサカはお姉様に にじり寄ります」ユラァ
美琴「え、え? アンタは妹達でしょ……?」オロオロ
御坂妹「なに言ってんの? 私は御坂美琴よ」
美琴「御坂美琴は私よ! てかいつものヘンテコな口調はどうしたのよ!?」
御坂妹「…………」ジリジリ
美琴「無言で近寄るな! こ、怖いでしょーが!」ビクビク
御坂妹「ダイジョウブ、スグにコワくなくナルヨ?」ニタァァ
美琴「ひぅ!?」ビクッ
幻想目録「「……(助けたいけど、怖がってる姿も見ていたいッ! なんという二律背反!)」」プルプル
537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/24(土) 00:54:14.50 ID:fYkkxghn0
CASE 220 幽霊
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「あの子は妹達で、ただの10032号なのよね!?」ユッサユッサ
上条「当たり前だろ。ほれ、右手で触ってもなんともない」ナデナデ
御坂妹「……///」テレテレ
禁書「でもドッペルゲンガーは割りとポピュラーな怪異だから、みことの恐怖心が本物を引き寄せる可能性もあるんだよ」
美琴「じょじょ冗談でしょ!?」
禁書「嘘じゃないよ。怪談をすると霊が寄ってくるっていうでしょう?」
上条「へえー、んじゃ試しに百物語でもやってみるか。土御門たちも誘えば出来そうだし」
美琴「なんで試すのよ!?」
上条「天使が居たから幽霊もいるのかなー、って思ってさ」
美琴「そんな非科学的なもの いるわけないじゃない!」アセアセ
御坂妹「いますよ、とミサカは驚愕の事実を伝えます」
美琴「う、うそよ! 騙そうったって、そうはいかないんだから!」
御坂妹「死んでいったミサカが夜な夜な語りかけてくるのです……」
美琴「な…なんて?」ガクブル
御坂妹「上条当麻をものにしろ。お姉様に遠慮する必要はない、とミサカは自分の都合のいいように意訳します」シレッ
美琴「…………」
御坂妹「というわけで、今日一日お姉様は病院で寝泊りしてください、とミサカは確固たる意志を持ってお泊りに望みます」
美琴「望むなっ!」ガァァ
御坂妹「夜の病院は怖いですよ? 廊下から聞こえる足音や謎の呻き声、果ては…」
美琴「いやああああ!? 聞きたくない! 聞かせないでぇぇーーー!?」イヤイヤ
上条「よくよく考えたら御坂妹が普通に一泊すればいいんじゃねーか? 手狭になるけど問題ないだろ」ハテ?
禁書「乙女心はフクザツなんだよ」ヤレヤレ
543: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:26:55.38 ID:uaF3Zt6m0
CASE 221 腹ペコ
ステイル「土御門、一応確認したいのだが、僕におかしな所はないだろうか?」イソイソ
土御門「特にないぜよ。柄にもなく鏡と睨めっこしているかと思えば、もしかしなくても禁書目録とデートなのかにゃー?」ニヤニヤ
ステイル「違う! ただ昼食に誘うだけだ!」ガァァ
土御門「世間一般じゃそれはデートのお誘いって言うんだぜい?」
ステイル「そ、そうなのかい!?」ガーン
土御門「ま、精々嫌われない程度に頑張るんだにゃー」
ステイル「言われずとも……というか学校はいいのか? 上条当麻たちは朝早くに登校していたようだが」ハテ?
土御門「多重スパイも色々と辛いんですたい。たまにはリフレッシュ休暇が必要ぜよ」グッタリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「暇だったからお外に出ちゃったけど、なんだかお腹がペコちゃんなんだよ……」グキュルルル
禁書「……そうだ! 今こそとうまから貰ったお食事券を使う時かも!」キュピーン
禁書「そうと決まればお店を求めてレッツゴー♪」
544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:27:35.08 ID:uaF3Zt6m0
CASE 222 何腹?
ステイル「…………」ドキドキ
ピンポーン
ステイル「…………」ワクワク
シーン……
ステイル「出ない。おかしいな……」
ピンポーン
ステイル「…………」ドキドキ
シーン……
ステイル「留守なのか……」ガックリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「繁華街には美味しそうなお店がいっぱいあるんだよ」キョロキョロ
禁書「でも今の私は一体何腹なんだろう?」
禁書「中華、イタリアン、お寿司、カレー、ラーメン……私の胃袋は何処に行きたいのかな?」
禁書「…………」クンクン
禁書「風に乗って漂うこのいい匂いは……焼肉! 今日のランチは一人焼肉にするんだよ!」
545: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:28:45.82 ID:uaF3Zt6m0
CASE 223 孤独のグルメ
店員「らっしゃっせー、一名様ですか?」
禁書「うん」
店員「では、こちらの席にどうぞー」
禁書「……(ちょっと汚い店内が、いかにも隠れた名店って感じかも)」
店員「お冷とおしぼりです」スッ
禁書「……(ロースターも鉄板もいい感じ。ホットプレートじゃ出せない火力がいいんだよね♪)」
店員「ご注文はお決まりですか?」
禁書「う~ん……とりあえずカルビに丸腸、焼野菜に……あとご飯を大盛りでお願いするんだよ」
店員「お飲み物は?」
禁書「ウーロン茶がいいかも」
店員「はい、少々お待ちください」
禁書「……(ランチタイムなせいか、お店は満員、食欲をそそる香りが充満してる)」
ジュージュー
禁書「……(お肉の焼ける音が私の胃を刺激するんだよ!? 店員さーん、早くお肉を持ってきて欲しいかもー!?)」ジュルリ
546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:29:41.30 ID:uaF3Zt6m0
CASE 224 一人焼肉
店員「お待たせしました。カルビと丸腸です」
禁書「わあ、とっても美味しそう♪」キラキラ
店員「すぐにご飯もお持ちしますね」クスッ
禁書「さて、早速焼いてみるんだよ!」
ジュージュー
禁書「これこれ! この音が絶対美味しいから期待してって言ってるみたい♪」
ジュージュー
禁書「もう食べ頃かな?」パクッ
モグモグ
禁書「ッ!? おいしー♪」パァァ
禁書「脂身が少ない割りにジューシーで歯ごたえがある、いかにも肉って肉なんだよ♪」
ジュージュー
禁書「タレとの相性も抜群! 甘辛で肉の味を引き立ててる! これはご飯が欲しくなる味かも」
店員「ご飯の大盛りです」スッ
禁書「待ってたんだよ♪ ……んー♪ やっぱり焼肉には白いご飯が一番合うんだよ」
店員「……(美味しそうに食べるお客さんだなぁ)」
547: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:30:40.02 ID:uaF3Zt6m0
CASE 225 おかわり
禁書「……(丸腸も脂のしつこさが無くて、口の中でジュワっと蕩けるんだよ)」モグモグ
禁書「……(この店にして大正解! ……って、もうお肉が無くなっちゃった)」
ピンポン
店員「はい」
禁書「えーっと追加で、カルビとロース、あとご飯もおかわり!」
店員「少々お待ちください」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「……(あ、お肉にばかり気をとられてたら、お野菜焦がしちゃった……。一人焼肉って意外と忙しいかも)」
ジュージュー
禁書「うう、苦い……。これが失敗の味なのかな?」モグモグ
ジュージュー
禁書「失敗は次に活かすんだよ。よーし、ペースを上げていこう!」
ジュージュー
禁書「……(お肉とタレとご飯が奏でる見事なまでの三重奏! 全部がハイレベル且つ、同レベルだからこそ実現している奇跡!)」ムシャムシャ
ジュージュー
禁書「……(か、カラダが熱い……ッ!! 今の私はまるで人間火力発電所なんだよ! まるでみことみたい!)」ウオォォーン
店員「こちら、ウーロン茶です」スッ
禁書「次はハラミとサガリ肉を頼むんだよ!」
店員「かしこまりましたー」
548: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:31:48.19 ID:uaF3Zt6m0
CASE 226 お会計
禁書「食べた……もう何も入らないかも」ケプッ
店員「お会計ですね。一万五千円になりまーす」
禁書「このお食事券でお願いするんだよ」スッ
店員「はい、三千円分ですね。残り一万二千円ですが現金でお支払いですか?」
禁書「え……」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
教師「――であるからして」
美琴「はぁ、退屈ねぇ。授業早く終わんないかなー」ポケー
教師「……御坂、思いっきり本音が漏れているぞ」ゲンナリ
美琴「ええっ!?」
クスクス ミサカサマッタラ
美琴「す、すみません……///」カァァ
教師「以後気をつけるように」
美琴「はい……///」
ゲコッ
美琴「……(メール……インデックスから? なになに、『たすけて』……ッ!?)」ガタッ
教師「急に席を立ったりしてどうした?」
美琴「早退しますっ!!」タッタッタ
教師「理由は、ってもう居ない……」
549: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:33:07.86 ID:uaF3Zt6m0
CASE 227 カラダで払う
店員「持ち合わせが無いなんて、困ったねぇ」
禁書「い、今家族に連絡したから少しだけ待ってください……」シオシオ
店員「お代さえ用意できるなら、うちとしても文句は無いよ。出来ないなら身体で払って貰うけどね♪」
禁書「かか、カラダっ!? いいい、インデックスを食べたっておっ、おいしくないんだよ!?」アタフタ
店員「いや、そういう意味じゃないんだけど」ヤレヤレ
バンッ!
美琴「インデックス!」
禁書「ッ、み、みことぉ……」ウルッ
美琴「アンタ泣いて……ッ、……一体これはどういう状況かしら?」バチバチッ!
店員「どうもこうも其方のシスターさんが無銭飲食をしちゃったんですよ」ニコニコ
美琴「……………………………………うちの馬鹿シスターがご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ありません」ペコリ
禁書「うう、ごめんなさい。でも馬鹿シスターはあんまりかも」グッスン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「ねぇねぇ、みこと」
美琴「口を動かす暇があるなら手を動かしなさい」バシャバシャ
禁書「どうして私たちはお皿を洗ってるんだろう……」バシャバシャ
美琴「無銭飲食なんてするからでしょーが!」
禁書「うう、立て替えてくれれば良かったのに」
美琴「だーめ、そんなのインデックスの為にならないでしょ。ちゃんと食べた分は働いて返すのよ」メッ
禁書「みことが厳しい……」ションボリ
美琴「手伝ってあげてるんだから文句言わないの!」
店員「皿洗いが終わったら店先の掃除をお願ーい」
電磁目録「「は、はぁーい!」」
550: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:36:09.43 ID:uaF3Zt6m0
CASE 228 行方不明
ドカーン!!
ステイル「上条当麻!」
上条「ちょ、おまっ!? 何玄関吹っ飛ばしてんだよ!?」ガビーン
ステイル「そんな事よりインデックスは何処に居る!」
上条「家に居ないから、外で御坂と遊んでるんだろ」
ステイル「その二人と連絡が取れないんだ。一体どうなっている!?」
上条「夢中で遊んでて着信に気付かないだけじゃないのか? よくゲーセンとか行くし」
ステイル「何を悠長な! この街の治安は最悪だと言うのに!」
上条「大袈裟だなぁ」ヘラヘラ
ステイル「ああ……ッ、こうしている間にも彼女が」オロオロ
上条「そんなに慌てんなって。俺たちの携帯は お互いを追跡出来るように設定してあるから、すぐに見つかるさ」
土御門「……んな機能をつけてる段階で、過保護全開なんだけどにゃー」ヤレヤレ
551: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:37:19.56 ID:uaF3Zt6m0
CASE 229 アルバイト
ステイル「上条当麻、ここで合っているのか? ……ただの焼肉屋に見えるんだが」
上条「ハハ、大方インデックスが無銭飲食でもして御坂にSOS。御坂に怒られながらバイトしてお金を返してるんだろ」
ステイル「……やけに具体的だね」
上条「保護者ですから!」ドヤッ
ステイル「君の苦労が忍ばれるね……」ゲンナリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「いらっしゃいませー、ってとうま!?」
上条「ほら、予想通りだろ?」
ステイル「インデックス……まさか本当に食い逃げを……」プルプル
禁書「ひ、人聞きが悪いかも!?」ガーン
上条「そうそう、逃げたりする様な卑怯者じゃないもんな、インデックスは」
禁書「もちろんなんだよ!」エッヘン
ステイル「アバウトというか、大らかというか、問題はそこではないだろう。僕の感性がおかしいのか……?」
上条「ところで御坂は?」
禁書「あっちで接客してるよ」
店員「中々筋がいいじゃない。このままうちでバイト続けない?」
美琴「あ、あはは、買いかぶりですってば///」テレテレ
上条「誉められてる! 御坂が誉められてるぞインデックス!!」パァァ
禁書「流石みことなんだよ」ウンウン
552: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/03/30(金) 22:40:26.74 ID:uaF3Zt6m0
CASE 230 ご馳走
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「ここのお肉、すっごく美味しいわね♪」モグモグ
上条「御坂とインデックスがご馳走してくれるから尚更な」モグモグ
禁書「いつもご飯を作ってくれる とうまに自分で稼いだお金でご馳走したかったんだよ」ニコッ
上条「インデックス……」ジーン
美琴「張り切ってバイトしたせいか、不足分を払っても余りが出ちゃったのよ。受け取るのも何だか悪いし、折角だからみんなで使っちゃおってね」クスクス
ステイル「僕も一緒して良かったのかい?」
禁書「うん! 一人で食べ歩きも楽しいけど、ご飯はみんなで食べたほうが美味しいんだよ」
上条「あ、ステイルの前の肉がいい感じに焼けてるぞ」
禁書「むむっ、ベストな焼き具合かも! 焦げないうちに……はい、あ~ん♪」スッ
ステイル「……は?」
禁書「これはステイルが焼いてたお肉でしょう? だからあ~ん♪」
ステイル「……オーケー、これは僕の願望を読み取った敵性組織の精神攻撃だな」
禁書「何を言ってるの? 今が一番おいしいんだから早くー」
ステイル「上条当麻。右手で僕の頭を――」チラッ
上条「さっさと食ってやれよ。インデックスが困ってるじゃねーか」ニヤニヤ
美琴「……///(風邪引いたとき、私もして貰ったのよね……///)」モジモジ
ステイル「なんの羞恥プレイだ!///」ガァァ
禁書「え、嫌だった……?」ガーン
ステイル「~~~~~ッッ!? わかった、食べればいいんだろう!?///」
禁書「あ~ん♪」スッ
ステイル「……///(ああ、彼女にアーンして貰えるなんて最高じゃないか! ……なんて流されるなステイル=マグヌス!
お前は誇り高い英国紳士だろう!? ここは柔らかく断って……でもこんなチャンス滅多に、いやもう二度と
無いかもしれない……どうする……一体僕はどうすればいいんだッ!?)」
この後 散々悩んだ挙句、ちゃっかり役得を堪能したステイル少年なのでした。
566: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:24:56.24 ID:viqfzoZM0
CASE 231 春休み
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「せっかくの春休みなんだし、どこか出かけようよ」
禁書「さんせー!」
上条「ダメだ」キッパリ
電磁目録「「ええ~~~~~っ!!!」」ギャース
上条「うわっ、いきなり大声出すなよ」キーン
美琴「なんでダメなのよ! 宿題も補習もないんだからいいでしょ!」ガァァ
禁書「そうなんだよ! 駅ビルでやってる北海道物産展に行きたいー!」ガァァ
美琴「そのあとラブリーミトンの新作を買いに行くって、インデックスと話してたのに!」
上条「あー、わかった。明日連れて行くから今日は勘弁してくれ」
電磁目録「「イヤだっ!! 今日行きたいの!」」
上条「はぁ……。上条さんも意地悪で言ってるんじゃないんだぞ?」ヤレヤレ
テレビ『午前から午後にかけて、学園都市全域に春の嵐が吹き荒れています。学生のみなさんは外出の自粛をお願いします』
上条「ほらテレビでも警報が出てるだろ」
禁書「ヤダヤダ! 物産展は今日までなんだよ!? カニとイクラとウニが私を呼んでるのにぃぃ~~~~!」ジタバタ
上条「駄々こねるなよ。危ないから今回は我慢…」
クイクイ
美琴「……ダメ?」ウルッ
上条「ぐふっ!? みみ、御坂さん!? お兄ちゃんはお前たちの安全を第一に考えてですね…」オロオロ
美琴「…………」ウルウル
上条「…………ああもうわかったよ! 連れて行けばいいんだろ!?」
電磁目録「「うんっ!!」」ニッコリ
上条「ちくしょう、コイツら確信犯だよ……」ゲンナリ
567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:25:39.14 ID:viqfzoZM0
CASE 232 強風ハロー注意報
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「風が強すぎてドアが開かないんだけど!?」
禁書「私たちを部屋に閉じ込めてしまうなんて、さすが強風ハロー注意報なんだよ……」ゾクッ
上条「やっぱり外出は控えるか?」
禁書「そんなっ!?」ガビーン
美琴「うぐぐ、負けてたまるかぁぁーーーー!!!」グググ
禁書「みこと、ふぁいと!」
美琴「風如きに! 私のゲコ太愛を止められると思うなああああああああああああ!!!」グググ
禁書「こうなったら私も手伝うんだよ!」
電磁目録「「せーの! 開けええぇぇーーーーーーーーーーー!!!」」グググ
上条「頑張るなぁ」ホッコリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「はぁ……はぁ……び、ビクともしない……」グッタリ
禁書「うう、これ以上力が入らないかも……」ヘロヘロ
上条「んじゃそろそろ出かけるか」ガチャ
美琴「えっ、あっさり!?」ガーン
ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
電磁目録「「きゃあああーーーー!? と、飛ばされるぅぅ!?」」ギューッ
上条「うお、スゲー風だ」
568: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:28:05.98 ID:viqfzoZM0
CASE 233 戦略的撤退
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「もう一回挑戦よ!」
上条「何言ってんだ。まともに立ってられなくて、部屋に逃げ帰ったのは誰だよ」ヤレヤレ
美琴「に、逃げてないわよ! あれは……そう、戦術的撤退だったのよ!」
禁書「後ろに向かって全力前進したんだよ!」
上条「あはは、それなら仕方ないな」
美琴「でも負けたままじゃ済まさないわ。絶対に新作ゲコ太グッズを手に入れてみせるんだから!」
禁書「海の幸は譲れないんだよ!」
上条「まあ、あれだ。要はカニと新作ゲコ太グッズが今日中に手に入れば満足なんだろ?」
禁書「ただのカニじゃなくって、特選カニ飯が食べたいんだよ!」
美琴「私は特に目当てのグッズは無いかな。発売日の今日ゲットすることに意味があるのよ」
上条「そっか」
上条「……(下手な台風より危険な風が吹いてんだ。危ないから外出なんてさせられないよな。ここは上条さんが一肌脱ぎますか)」キリッ
569: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:28:36.01 ID:viqfzoZM0
CASE 234 決死隊
上条「ステイル、行くぞ」
ステイル「いきなりやって来てなんだい?」
上条「とある最重要ミッションをこなさなきゃなんねーんだ。手を貸してくれ」
ステイル「はあ?」
上条「本当なら俺一人でやり遂げるべきなんだが、ブツを安全確実に持ち帰るにはステイル、お前の協力が必要なんだ!」
ステイル「話が見えないんだが……」
上条「来ればわかる。いいから来てくれ!」グイグイ
ステイル「は、離せっ!! 馴れ馴れしく触るんじゃない!!」ズルズル
土御門「逝ってらっしゃーい♪」
舞夏「こんな日に出歩くなんて、あいつら何考えてるんだー?」ハテ?
土御門「同じ魂の色を持つ、ソウルブラザーのオレには解るぜい。義妹のためなら嵐なんざ屁のかっぱですたい!」
570: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:30:02.26 ID:viqfzoZM0
CASE 235 熱風 疾風 イノケンティウス
ステイル「上条ォォ当麻ァァァーーー!!!」
上条「ああっ!? 何か言ったかァァ!?」
ステイル「何が悲しくてこの強風の中、お遣いなんてさせられてるんだァァ!!」
ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
上条「はァ!? 何言ってんのか聞こえねーよ!?」
ステイル「もういい! 僕は帰らせてもらうッ!!」
上条「なにぃぃ!? テメェはインデックスのお願いひとつ叶えてやれないへタレなのかよ!?」
ステイル「何故彼女の名が出てくる!?」
上条「今日までしか買えないカニ飯をッ!! インデックスが食いたがってんだよォォ!!」
ステイル「ッッ!?」
上条「だったら! この程度の風で! 一々立ち止まってられるかってんだ!!」
ステイル「うおおおおおおっ!! イノケンティウスッッ!!!」
イノケンティウス「…………」ユラァ
ステイル「今こそ我らの力を示す時! 我が炎が無敵である事を証明して見せろ!!」
イノケンティウス「GAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」グオッ!
上条「イノケンティウスが風を押し返してる……!」スゲェ
571: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:30:35.26 ID:viqfzoZM0
CASE 236 共闘
ステイル「上条当麻ッ!!」
上条「なんだッ!!」
ステイル「カニ飯は僕が責任を持って確保するッ! だから君は君の成すべきを成せッ!!」
上条「へっ……上等ッ!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
打ち止め「うわぁー、窓がミシミシ音を立ててるよ、ってミサカはミサカは戦慄してみたり」
番外個体「台風並みらしいからねぇ」
打ち止め「ちょっとお外に出てみたい! ってミサカはミサカは…」ワクワク
番外個体「却下」
打ち止め「うわーい、速攻即答大否定ー!?」ガビーン
一方通行「…………」スヤスヤ
スフィンクス「…………」スヤスヤ
572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:31:19.78 ID:viqfzoZM0
CASE 237 残念だが当然
店員「いらっしゃっせー」
ステイル「ハァ、ハァ……か、カニ飯を六つ……」フラフラ
店員「九千円になります。お支払いは現金とニャオンが使えますが」
ステイル「にゃ、ニャオンで」スッ
ニャオン!
店員「商品とレシートです。ありがとうございましたー」
ステイル「さて……あとは来た道を帰るだけだが」チラッ
ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
ステイル「正直気が滅入るね。だが……今一度奮い立てッ! イノケンティウス!!」クワッ
シーン……
ステイル「……なるほど、魔力切れか。しかし、諦めるわけにはいかない……! インデックスの願いを叶えるまでは!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
上条「なん……だと……?」
張り紙『本日は強風のため閉店させていただきます』デデン
573: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:33:26.15 ID:viqfzoZM0
CASE 238 スキル発動
上条「……(閉店だと!? ふざけんなっ! 御坂があんなに楽しみにしてるってのに手に入りませんでしたで済まされるか!!)」
上条「……(これも俺の不幸体質のせいだってのか!? ……違うな、間違ってる! そんな甘ったれた考えは、テメエの不幸に酔ってるだけだ!)」
上条「……(考えろ! 何か手はあるはずだ…………ッ、そうだ! ラブリーミトンのショップは学園都市内に全部で三店舗)」
上条「……(内二店舗は繁華街に独立して出店しているが、最後の一店は第三学区にあるホテルに出店していたはずだ!!)」
上条「……(ホテル内なら風の影響を受けない。かなり距離があるけどこの際しょうがないと割り切る!)」
上条「……(少しばかり金はかかるがモノレールを使えば問題ない。フフ、勝利条件は見えた!)」※ここまで0.01秒
上条「フフ……ハハ、フフハハハ!! なんだ簡単じゃないか! 焦らせやがって…」
ピンポンパンポーン♪
アナウンス『強風のため、モノレールは一時運行見合わせになりました』
上条「……歩いて行けば問題ないだろ。まだ致命的なミスは…」
黄泉川「あ、お前は小萌先生んとこの上条じゃん!」
上条「げっ!?」ギクッ
黄泉川「こんな場所で何をやってるんだ。今日は外出禁止だと放送してただろう!」
上条「い、いえ……その、新発売のカエルグッズを捜索中でして」アセアセ
黄泉川「訳がわからないじゃん。何にしても外は危険だ。車で寮まで送るから、さっさと乗れ」ヤレヤレ
上条「ちぃッ! 今捕まるわけには……!」ダダッ
黄泉川「こらっ!! ちょっと待つじゃんよ、って速っ!?」
574: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:35:37.46 ID:viqfzoZM0
CASE 239 カニ飯
禁書「ねぇねぇ!」
ステイル「……なんだい?」グッタリ
禁書「このカニ飯、ほんとに食べていいの!?」
ステイル「……ああ」
禁書「わぁーい! いただきまーす♪」モグモグ
美琴「少し落ち着きなさい。ほら、ほっぺにご飯がついてるわよ」クスクス
禁書「え、ど、どこ!?///」カァァ
美琴「右側のほっぺよ。……せっかくだからステイルさんに取ってもらえば?」ニヤニヤ
ステイル「なっ!?」
禁書「うう~、恥ずかしいから早く取ってほしいかも///」モジモジ
ステイル「いや、僕が取るほうが恥ずかしくないか……?///」テレテレ
美琴「じゃあ私が取ってあげよっか?」
ステイル「待ってくれ! 三分でいい、決断する時間が欲しい!」
美琴「よろしい」ウム
禁書「全然よろしくないんだよ!? ちょっと洗面所に…」
美琴「ダーメ♪」ギューッ
禁書「ちょ、みこと!?」
ステイル「……(クソッ、僕はどうすればいいんだ!? 前回とは違い、今回は彼女が恥ずかしがっている。アーンがよくてこれはダメなのか!?)」
禁書「は、離してー!?」ジタバタ
575: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/11(水) 21:38:14.76 ID:viqfzoZM0
CASE 240 二階級特進
美琴「ねぇ、インデックス」
禁書「なぁに?」
美琴「風、止まないわね」
禁書「うん」
美琴「アイツ、遅いね……」
禁書「どこで道草を食ってるんだろうね。途中までステイルと一緒だったらしいけど」
美琴「……もしかして、私がわがまま言ったから無茶してるのかな?」ションボリ
禁書「シスコンだもんね」クスッ
美琴「笑い事じゃないわよ、もう……。心配するほうの身にもなれっつの」
禁書「ブラコンだもんね」クスクス
美琴「…………いいでしょ別に、ブラコンだってさ」プイッ
ガチャ
上条「た…ただいま~……」フラフラ
美琴「ッ!」
禁書「おかえりなさい、とうま」
上条「遅くなってわりぃ。けど晩飯はステイルに頼んでたから大丈夫だったろ?」
禁書「うん! とっても美味しかったんだよ」ホッコリ
上条「そりゃ良かった。ステイルにお礼を言っとかないとな……って、どうかしたのか御坂?」ハテ?
美琴「……こんな日に出歩いて、心配させんな……ばか」
上条「はいはい、わかってますことよ」
美琴「ッ、私は怒ってるんだからね!」プンスカ
上条「んじゃお詫びのしるしに、これをお納めください姫」スッ
美琴「あ……これって」
上条「桜色のカエル、えー、なんだったけ……ピョン吉?」
美琴「ピョン子! わぁー、新作のぬいぐるみだ」モフモフ
上条「それでよかったんだよな?」
美琴「うん♪ あ、でも無茶はダメなんだからね!」ビシッ
上条「……ったく、元はと言えば お前が無茶を言い出したんだろうが」ボソッ
美琴「あとその……あ、ありがと、お兄ちゃん///」モジモジ
上条「お、おう。こんなのお安い御用だ」ズキューン!
禁書「ふふ、よかったね みこと」ニコニコ
チャラララチャチャチャー♪
上条さんの兄レベルが4に上昇した! ミコっちゃんの妹レベルが3に上昇した!
※兄レベル4=革新的なシスコン兄貴。妹のためなら、自分も世界さえも変えてしまえそうなレベル。
妹レベル3=理想的なブラコン妹。臆面もなく、私のお兄ちゃんはこんなにもカッコいい! と公言して憚らないレベル。
597: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:10:18.67 ID:0ls3TJc60
CASE 241 真面目
青ピ「なあカミやん、何しとるの?」
上条「見てわかんないのかよ」カリカリ
青ピ「いまいち自分の目に自信が持てんのや。……カミやんが勉強しとるやなんてあり得へん」ゴシゴシ
上条「あのなぁ……」ヤレヤレ
吹寄「私はいいことだと思うわ」ウン
姫神「でも。どういう心境の変化? 上条くんが自主勉するなんて確かにあり得ない」
青ピ「せやろ?」ウンウン
上条「身近にスッゲー頭が良くて、能力もトップクラスで、しかも最高に可愛い妹がいるからな。少しは見習わないと情けないだろ」ニコニコ
青ピ「…………」
吹寄「…………」
姫神「…………」
上条「俺が馬鹿なせいでイジメられたりしたら大変だし、何よりあいつに誇ってもらえる兄貴になりたいんだ」カリカリ
吹寄「ま、まあ動機はちょっとアレだけど、やる気が出てなによりじゃない?」
姫神「この。シスコン……」ジトー
上条「おう、上条さんは最高のシスコンになってみせるぜ!」キリッ
青ピ「カミやんは引き返せんところに逝ってしまったんやね……」シミジミ
土御門「カムカムウェルカムぜよ。だが正直、あの超電磁砲がいじめられるなんて想像できないにゃー」
上条「んなこたねーよ。ああ見えて意外に繊細だから上条さんはいつもいつも心配で――」
598: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:11:52.07 ID:0ls3TJc60
CASE 242 ハイパー上条劇場 心配編
生徒A「御坂さまには お兄様がいらっしゃるそうですが」
美琴「ええ、いるわよ」
生徒B「やはり高位能力者なのですか? レベルはおいくつなのでしょう?」
美琴「え、えっと……」オロオロ
生徒A「御坂さまのお兄様ですもの。きっとレベル5に違いありませんわ!」
美琴「その……」
生徒B「第何位なのですか? 御坂さま以上となると一位か二位しかありませんが」
美琴「……レベル0なの」ボソッ
生徒A「え……?」
生徒B「無能力者、ですの……?」
美琴「う、うん」
生徒A「レベル0なんてあり得ませんわ。御坂さま……いえ御坂さんがレベル5なのも疑わしくなりました」ヒソヒソ
生徒B「レベル3程度ならまだしもレベル0なんて……。正直幻滅ですの」チラッ
美琴「うう、どうしよう……。周りの目が冷たい気がする」グスッ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「――みたいになってたらどうしよう!?」オロオロ
土御門「根拠のない妄想……と言い切れないのがなんとも。お嬢様とはいえ、女子のいじめは陰険だからにゃー」
吹寄「頑張ってレベルを上げるしかないわね」
青ピ「けどその難儀な右手がある限り、カミやんはレベル0のままやろ?」
姫神「いっそ。切り落としてしまえばいい」
青ピ「ちょ、いくらなんでも物騒…」ギョッ
上条「そうかっ!! その手があったか! よし、用務員さんにのこぎりを借りて――」ガタッ
土御門「早まるなカミやん!? みんなカミやんを取り押さえるんだにゃー!!」ギャース
番外個体「はぁ……飼育委員の仕事も楽じゃないよ……って、なんの騒ぎ?」ハテ?
一方通行「さあな」
599: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:13:27.65 ID:0ls3TJc60
CASE 243 不真面目
美琴「ふあぁぁ~~~」
生徒A「やだ御坂さまったら。そんな大きな欠伸なんてはしたないですわ」クスッ
美琴「堅いこと言わないでよー。昨日遅くまで遊んでたから寝不足なのよ」
生徒B「まあ、夜更かしですか」
美琴「うん、ルームメイトの子なんだけどね。その子とお喋りするのが楽しくって、気付いたら夜中の二時だったの」
生徒A「そんなに遅くまで起きていた事ありませんわ。寮監に怒られませんの?」
美琴「あはは、寮監なんて今の寮には居ないからね。あ、でも……」
生徒B「でも?」
美琴「お兄ちゃんに怒られちゃった。早く寝ろー、ってさ」ニコニコ
生徒AB「「…………」」
美琴「お兄ちゃんってば心配性なのよねえ。私だってもう中三なんだし、少しくらい夜更かししたっていいと思わない?」
生徒A「そ、そうでしょうか」
美琴「そうよ。なのにいっつも私を子供扱いするんだから」フニャフニャ
生徒B「き、きっとお兄様は御坂さまが大切ですから心配なさっているのではないでしょうか?」
美琴「えへへ、そっかなぁ……? だったら嬉しいな///」テレテレ
生徒AB「……((間違いありません!! 御坂さまはブラコンですわーーー!?))」ガビーン
600: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:14:53.10 ID:0ls3TJc60
CASE 244 紹介
生徒A「御坂さま」
美琴「ん、なーに?」
生徒A「よろしければお兄様を紹介して貰えませんでしょうか?」
美琴「……え」
生徒B「それは名案ですわ♪ わたくし、常々御坂さまのお兄様にお会いしたいと思っていましたの」
美琴「そ、そんな珍しいものでもないわよ!? ごく普通の高校生だし、レベルだって0なのよ!?」アセアセ
生徒A「殿方の魅力にレベルなんて関係ありませんわ。それは御坂さまを見れば一目瞭然ですの」
生徒B「御坂さまがお慕いになる男性ですもの。さぞ素敵な殿方に違いありません」
美琴「やめたほうがいいってば! お兄ちゃんって結構女の人にだらしないから幻滅する! うん、きっとする!」
生徒A「そんなことないと思いますけど」
生徒B「御坂さまのお話を聞く限り、優しくて紳士的で素敵なお兄様を想像していますよ?」
美琴「気のせい! そんなのは幻想よ!」
生徒A「そうでしょうか?」
美琴「……(アイツに女の子を紹介ですって!? もしそんなことしたら――)」
601: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:16:24.65 ID:0ls3TJc60
CASE 245 スーパー美琴シアター 略奪編
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「クラスの子を紹介したいんだけど…」
生徒A「まあ! 御坂さまのお兄様ったら超イケメン!」メロメロ
上条「え?」
生徒B「是非 懇意にさせて頂きたいですわ!」メロメロ
上条「いえ、上条さんには命よりも大切な妹がいるのでお付き合いとかはちょっと……」タジタジ
美琴「そうよ! お、お兄ちゃんには私がいるんだから諦めてよ!」アセアセ
生徒A「始めはお友達からで結構です。そうすればわたくしの良さを理解してもらえますわ」ズズイ
上条「ち、近い……!?」
生徒B「兄妹なんて大人になれば離れるもの。その点、私は将来有望だとは思いませんか?」グイグイ
上条「いえいえ上条さんには学園都市のグリーンゲイブルズとして御坂を一生守っていくつもり、って胸を押しつけないでください!?///」テレテレ
美琴「ああーーっ!! 人のお兄ちゃんを誘惑してー! アンタも何鼻の下伸ばしてんのよ!?」プンスカ
上条「…………」フッ
美琴「鼻で笑われた!? 胸か! そんなに母性の塊が好きかこらーーー!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「――みたいにお兄ちゃんを取られちゃう!?」オロオロ
先生「……御坂、いつまで妄想に耽っているんだ? もうとっくに授業は始ってるんだが」
美琴「妄想なんかじゃないもん! 実際、お兄ちゃんはすっごくモテるんだから!!」ガァァ
先生「あまり風紀を乱すようなら、学長に掛け合って うちの寮に戻してもらおうか?」
美琴「!?」
先生「もう先生の言いたい事は理解できているな?」
美琴「はい! この上条美琴、粉骨砕身の気概で授業に臨む所存です!」キリッ
先生「うむ。キミのような優秀な生徒を持てて、先生は幸せだ」
クラスメイト(((((……上条?)))))ハテ?
602: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:21:00.11 ID:0ls3TJc60
CASE 246 最強
美琴「あ、ねぇねぇ!」タッタッタ
上条「ん? おお、御坂も今帰りか」
美琴「うん、一緒に帰りましょ」ニコニコ
青ピ「おおっ! あの子は噂のカミやんの妹ちゃんやん!」
土御門「常盤台の超電磁砲だにゃー」
青ピ「これはお嬢様にフラグが立つチャンス! なあカミやん、僕ら友達…」キタコレ!
上条「御坂に悪い虫がついたら大変だ。お兄ちゃんがしっかり守ってやるからさっさと帰るぞ」ギュッ
美琴「え、う、うん……///」ギュッ
上条「つーことで悪いな、土御門。今日は寄り道パスさせてもらうわ」
土御門「了解ですたい。ダチより義妹を優先する……それでこそマイ・ソウルブラザーぜよ」ウンウン
青ピ「ちょ、ちょっと待ってあげて!? 紹介くらいしてくれてもええやん!」
土御門「…………」グイッ
青ピ「いたたたたっ!? そない万力みたいな握力で肩掴まんといて!?」ギギギ
土御門「青髪……温厚な土御門さんも、人様の義妹に手を出す輩だけは許さないんだぜい?」
青ピ「せ、せやかて妹ちゃんめっちゃ可愛いやん」
土御門「警告はしたぞ? 今まで黙っていたが、これでも最強のレベル5、しかも序列一位なんだ」ゴゴゴ
青ピ「へ……?」
土御門「レベル4のカミやんほど、オレは優しくないにゃー」
青ピ「何言ってはるの? 土御門くんも僕と同じレベル0のはずやろ?」オロオロ
土御門「誰も能力強度だなんて言ってないんだなこれが。オレのはスペシャル(兄レベル)なんだぜい?」ニッコリ
603: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:22:54.80 ID:0ls3TJc60
CASE 247 たまごっち
ステイル「ちょっといいかい?」イライラ
禁書「なぁに?」
ステイル「何を呑気に構えてるんだ! このたまごっちのあり様は一体何事だ! またおっさんになってるじゃないか!」ガァァ
禁書「う~ん、なんだかもう飽きちゃったかも」ピコピコ
ステイル「は……あ……?」ピシリ
禁書「ものぐさな私には向いてないんだよ。何回育ててもオジサンになっちゃうんだもん」ピコピコ
ステイル「お、お見合いを……僕のたまごっちとお見合いさせる計画は……?」プルプル
禁書「知らないよ?」ピコピコ
ステイル「……そうだろうね(擬似的にインデックスとお見合いする為の仕込みで、たまごっちを渡したなんて言えないからね)」
禁書「それより時代はポケモンなんだよ! コンプリートしたいから一緒に始めない?」
ポチッ
ステイル「し、仕方ないから僕も始めるとしよう。本当は興味の欠片もないんだがね」
禁書「……光の速さでポチっておいて、その言いぐさは通用しないんだよ」ジトー
ステイル「いやー便利だね。インターネット通販」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ローラ「アメリカの通販会社から請求がこんなに!? しかも必要経費って……」ガビーン
604: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:24:25.94 ID:0ls3TJc60
CASE 248 連携プレイ
美琴「ねぇねぇ! もうすぐ始まるけど準備はいいかしら?」
上条「心配しなくても勝利への道筋は見えている」キリッ
美琴「じゃあ私は時計回りに攻めるから」
上条「俺は反時計回りだな。御坂、信じてるぞ」
美琴「まっかせといて! 私の戦場に敗北の二文字はあり得ないわ」
上条「それでも油断すんなよ。相手も歴戦の猛者たちなんだからさ」
美琴「おっと、もう時間か……。無駄話はここまでみたいね」
上条「お互いの戦果に期待する! 散開ッ!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上琴「「ただいまー」」
禁書「おかえりなさーい、って、スゴイ大荷物なんだよ!?」パタパタ
上条「大漁だろ?」
美琴「スーパーのタイムセールの戦利品よ!」
禁書「…………」
上条「特売品を網羅できたのも、俺たちの連携プレイあっての事だもんな」
美琴「任せてよ。特売の日程も、燃えないゴミの日もバッチリ把握してるんだから」ドヤッ
禁書「みことのお嬢様属性が、とうまの庶民属性に上書きされちゃったんだよ……」
605: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:26:21.12 ID:0ls3TJc60
CASE 249 もふもふこう
一方通行「ンー、痒いとこは無ェか?」スッ スッ
スフィンクス「なうー♪」ゴロゴロ
一方通行「そォか。ンじゃ次は腹のほうだな」
スフィンクス「にゃあ」コロン
一方通行「スフィンクスちゃンは賢いなァ。人間の言葉がわかるのか?」
スフィンクス「にゃお!」
一方通行「そォかそォか。謙遜するなンて、なんて奥ゆかしい猫ちゃンなンだ」ホッコリ
スフィンクス「にゃー?」ハテ?
番外個体「猫の毛をすきながら会話しちゃってるよ……。第一位はもうダメかもしんないね」ゲンナリ
打ち止め「え? なんとなくだけどミサカもスフィンクスとお喋り出来るよ、ってミサカはミサカは事実を伝えてみたり」
番外個体「……なるほどね。異端なのはミサカのほうってワケか」
打ち止め「落ちこまないで?」ヨシヨシ
番外個体「フフン、別に気にしてないよ。ミサカには最高のおもちゃがあるからね☆」ニタァァ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「ッ!?」ゾクッ
美琴「どうしたの?」
上条「今 不幸センサーに、こう……ビビっと来た。上条さんの本能が明日は不幸だと告げている……」ドンヨリ
禁書「なーんだ、いつも通りなんだよ」
美琴「が、がんばって?」
上条「お前らなぁ……」
606: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/04/23(月) 22:29:22.62 ID:0ls3TJc60
CASE 250 CLOSE GAME LIFE
美琴「ねぇねぇ! 全然眠くなんてないから、もうちょっとだけ起きててもいいでしょう?」
上条「はいはい、今日は夜更かししないで寝ましょうね」
美琴「やだ!」プイッ
禁書「こうなったら梃子でも動かないかも」ヤレヤレ
上条「問題ねーよ。こんな時のためのアサルトコンバットパターン・御坂だ!」
美琴「はい……?」ハテ?
上条「ターゲットを中央に固定!」ガシッ
美琴「ふぇ!?///」ドッキーン
上条「そのまま速やかに火力(ゲコ太)を集中!」ポイポイッ
美琴「ゲコ太!?」キュピーン
上条「最後は中央を――」ヒョイ
美琴「ふにゃ!? だだだ抱っこされてるぅーー!?///」
上条「――突破ァァ!!」ダダダ ドサッ
美琴「……///(あわわわ、お布団の上でお兄ちゃんに押し倒されているいるいるーー!?)」クテン
上条「お兄ちゃんもインデックスも一緒だから、今日はもう寝ような?」
美琴「……///」コクリ
上条「よし、いい子だ」ナデナデ
禁書「……呆れるほどに有効な戦術なんだよ」
625: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:12:13.28 ID:/8oPNtsz0
CASE 251 欠乏症
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「スフィンクスを迎えに行きましょう!」
禁書「うん?」ハテ?
上条「唐突だな。一方通行たちにも都合があるだろうし、明日学校で聞いてみるから待ってくれ」
美琴「イヤ! ダメっ! 無理! もう我慢できないっ!!」ハァハァ
禁書「ど、どうしちゃったの、みこと?」オロオロ
美琴「もうずっとスフィンクスをモフモフしてないのよぉぉ!!」ギャース
上条「あはは、なんだよそれ。ゲコ太のぬいぐるみじゃダメなのか?」
美琴「ゲコ太も好きよ? でもスフィンクスはもっと好きなの!」
ゲコ太『美琴ちゃん、今日は僕で我慢してほしいな』ピョコ
禁書「……とうま、それ腹話術のつもり? いくらなんでもお粗末すぎ…」
美琴「ゲコ太が喋った!?」キュピーン
禁書「あっさり釣れちゃった!?」ガビーン
627: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:13:09.34 ID:/8oPNtsz0
CASE 252 返還
スフィンクス「にゃあ」スリスリ
一方通行「ン?」
スフィンクス「みぅぅー……」グゥ
一方通行「腹減ったのか。待ってろ、すぐに猫缶を開けてやるからな」ナデナデ
スフィンクス「にゃー♪」
番外個体「今日も今日とて猫の世話に精が出てるねえ」ニヤニヤ
一方通行「クソッ、猫ちゃンだっつってンだろォが。何回言わせりゃ覚えるンだ」
番外個体「はいはい、猫ちゃんね」
一方通行「おい、そこの棚から猫缶を取ってくれ」
番外個体「えーっと、これ?」スッ
一方通行「あァ」
番外個体「ふと思ったんだけどさぁ」
一方通行「あン?」
番外個体「スフィンクスっていつ返すのかな?」
一方通行「………………………………………………………………は?」
番外個体「だからいつシスターさんに返すの?」
一方通行「え?」
628: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:15:30.77 ID:/8oPNtsz0
CASE 253 思い出は走馬灯のように
一方通行「はァ……。学校って意外に疲れるもンなンだなァ」グッタリ
スフィンクス「にゃあー」ペロペロ
一方通行「励ましてくれてンのか?」
スフィンクス「にゃお!」
一方通行「スフィンクスちゃンは優しいなァ。明日も頑張れそうだ」ニコニコ
――――……
打ち止め「スフィンクスー! こっちこっちー♪ ってミサカはミサカは猫じゃらしを振ってみたり」フリフリ
スフィンクス「にゃっ! にゃにゃっ!!」ピョンピョン
打ち止め「あははー♪」
スフィンクス「にゃー♪」
一方通行「ふゥ……」●REC
番外個体「……もうミサカはつっこんであげないからね」ゲンナリ
――――……
芳川「あら、パソコンに向かってるなんて珍しいわね」
一方通行「スフィンクスちゃンの健康管理をしてンだ。毎日の体重変化にメシの量とかな」カタカタ
黄泉川「足元に何かいると思えばスフィンクスじゃん」
スフィンクス「みぃー」スリスリ
黄泉川「なんだ? ツマミのイカくんが食べたいのか?」
一方通行「イカは食べちゃダメだァァァ!!??」ガタッ
芳川「そうなの?」ヘー
――――……
一方通行「あったけェなァ……」モフモフ
スフィンクス「…………」スヤスヤ
一方通行「猫ちゃンのいる生活……もうスフィンクスちゃン無しの生活なンざ考えられねェな」モフモフ
スフィンクス「にゃふぅー……」スヤスヤ
一方通行「幸せだなァ」ニコニコ
―――
――
―
一方通行「…………ッ! ~~~~~~ッッ!!??」プルプルプルプルプルプルプルプルプルプル
番外個体「うわっ、どしたの!?」ガビーン
629: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:16:19.04 ID:/8oPNtsz0
CASE 254 借りパク
番外個体「ねぇ、大丈夫?」オロオロ
一方通行「…………あァ」ユラァ
番外個体「とてもそうは見えないんだけど……」
一方通行「俺は平気だ。それよりうちのスフィンクスちゃンにご飯をやらねェとな」
番外個体「え、うちのじゃなくてシスターさんの…」
一方通行「 う ち の ス フ ィ ン ク ス ち ゃ ン だ 」ズズイ
番外個体「いや、違…」
一方通行「はァ? 何が違うンですかァ?」
番外個体「な、何がって、スフィンクスはシスターさんの猫じゃん」タジタジ
一方通行「誰がいつどこで何時何分地球が何回まわった時に決まったンですかァ!?」ガァァ
番外個体「だ、第一位?」
一方通行「ホームステイは仮の姿で、実は養子縁組だったンだ。だからスフィンクスちゃンはうちの子なンですゥ」
番外個体「それって借りパク…」
一方通行「むしろ奪われたのは俺のハートだろォが!!」
番外個体「意味分かんないよ!?」ガビーン
630: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:18:11.84 ID:/8oPNtsz0
CASE 255 ホッとした
上条「なあ、一方通行」
一方通行「あン?」
上条「そろそろスフィンクスを迎えに行こうと思うんだけど、今日都合いいか?」
一方通行「あァ……俺も暴食シスターに頼みがあるンだ」
上条「へ……? インデックスに?」ハテ?
一方通行「心苦しいが、避けては通れねェ重要な頼みなンだ」キリッ
上条「……いいぜ。よくわかんねーけど、お前の必死さと真摯な気持ちは伝わった」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「…………」ソワソワ
青ピ「そないソワソワして どないしたん?」
一方通行「やっぱ挨拶っつゥと菓子折り持参は当然だよな? ならシスターの好みも把握する必要が……」ブツブツ
青ピ「何言うてんの? まるで彼女の親御さんに挨拶に行くみたい……って、ええーーーっ!?」ガビーン
一方通行「ンだよ うっせェな」
青ピ「キミって彼女おるんか!?」
一方通行「いねェよ」
青ピ「で、でも今さっき、菓子折り持って挨拶がどうのって」アセアセ
一方通行「そりゃオマエの勘違いだ。そもそも俺は女になンざ興味は無ェ」キッパリ
青ピ「そ、そっかぁ……」ホッ
クラス一同(((((どうしてあからさまにホッとしてるのーーーーーー!!??)))))
631: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:20:37.40 ID:/8oPNtsz0
CASE 256 番外幻想 反逆の上条さん
番外個体「ねぇ、今の見た!?」ユッサユッサ
上条「はいはい、見てたから。だから揺らすな」
番外個体「あひゃひゃひゃ! 第一位にまさかのホ○疑惑かよ」ケラケラ
上条「ねーよ」
番外個体「なんだよノリが悪いぜー☆」
上条「…………」ニヤニヤ
番外個体「なにニヤニヤしてんの?」
上条「ハハ、何だかんだ言っても一方通行が気になってしょうがないんだろ?」
番外個体「は……はぁぁ!?」
上条「青春ですなぁ」ウンウン
番外個体「いやいやいや、何勘違いしてんの!? ミサカが第一位をなんてあり得ないから!!」
上条「ふ~ん」ニヤニヤ
番外個体「うがああああっ!! 信じてねーなコノヤロウ!!」ムカムカ
上条「信じて欲しいなら証明してみろよ」
番外個体「は、どうやって?」
上条「今度の週末、上条さんとデートしてくれたら信じますのことよ?」ニヤニヤ
番外個体「はい……? ミサカとあなたがデート?」キョトン
上条「おう」
番外個体「~~~~~~~~ッッ///」カァァ
上条「何赤くなってんだよ(フハハハハ! 俺が弄られるだけの存在と思ったら大間違いだ)」
番外個体「赤くなってないっ!! ……いいよ、相手になってやろうじゃん!///」ビシッ
上条「じゃあ週末は空とけよ(今まで散々弄り倒された分、熨斗をつけて返してやる!)」ニッコリ
クラス一同(((((たまげたなぁ……鈍感大王の上条が普通に口説いてやがる)))))ポカーン
632: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:22:41.30 ID:/8oPNtsz0
CASE 257 ご挨拶
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「なんで一方通行がうちに来てんのよ」ヒソヒソ
上条「さあ? 俺もインデックスに大切な話があるとしか聞いてない」ヒソヒソ
ステイル「ほ……ほぉ……た、大切な話とはね。いいだろう、身の程を思い知らせて…」ワナワナ
上条「はいはい、炎は禁止だからな。つーか何でいるんだよ」ガシッ
ステイル「離せええぇぇーーー!!! 僕は絶対に認めないぞ!!!」ジタバタ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「アクセラレータからお話って珍しいね」
一方通行「あ、あァ」ソワソワ
禁書「それで、どんなお話なのかな?」
一方通行「…………ッ」ゴクリ
禁書「…………」ニコニコ
一方通行「す、スフィンクスちゃンを……スフィンクスちゃンを俺にください! お願いします!!」ペコリ
禁書「……ほえ?」ハテ?
ステイル「なんだ、そんな事か」ホッ
美琴「…………ッ! ~~~~~~ッッ!!??」プルプルプルプルプルプルプルプルプルプル
上条「み、御坂さん!?」ギョッ!?
633: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:23:40.53 ID:/8oPNtsz0
CASE 258 本気モード
美琴「んな事 認められるかこらーーーー!!!」ガァァ
一方通行「そこを曲げて頼むッ!!」ペコリ
幻想目録「「アクセラレータが御坂(みこと)に頭を下げたーーー!?」」ガビーン
一方通行「頼む、この通りだ」
美琴「な、なによ! らしくない姿で油断させようたって、そうはいかないんだから!」オロオロ
一方通行「どう思われようが構わねェ。俺にはスフィンクスちゃンが必要なンだ!」
美琴「ちょ、ちょっとやめてよ……」
禁書「あんなに真面目なアクセラレータ、初めて見たんだよ」
上条「どうするんだ?」
ステイル「猫とはいえ立派なひとつの命だ。物のように扱うのは感心しないね」
禁書「私はスフィンクスの幸せが一番大切だと思う。だから――」
634: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:26:05.96 ID:/8oPNtsz0
CASE 259 折衷案
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
一方通行「お邪魔しまァす」
美琴「どうしてコイツが毎日うちに来るのよー!」ガァァ
上条「どうしてって言われてもなぁ」チラッ
スフィンクス「にゃあー♪」スリスリ
一方通行「今日も可愛いなァ。クソ鬱陶しいオリジナルに苛められてないか?」ナデナデ
スフィンクス「みぃ……」
一方通行「電磁波が鬱陶しいが、まだ我慢できるレベル? おいコラ上条ォォ!!」
上条「な、なんだよ」ビクッ
一方通行「スフィンクスちゃンが傍にいる時は、ちゃンと右手でオリジナルに触れていやがれ! 見てみろ、折角の毛並みが痛んでるだろォが!!」
禁書「あ、ほんとだ」
一方通行「ったくよォ……猫ちゃンはストレスに弱ェンだから、もっと気を遣えっての」シュッシュッ
スフィンクス「にゃー♪」ゴロゴロ
禁書「わぁー、ブラッシングしてるのに大人しくしてるんだよ」キラキラ
一方通行「オマエもコツを掴めば出来る。スフィンクスちゃンは賢いからな」
禁書「じゃあ教えて欲しいかも!」
一方通行「いいぜ。まずはリラックスしてもらうために――」
上条「二匹……いや一人と一匹か。すっかり一方通行に懐いちまったな」ヤレヤレ
美琴「ううー、なんでこうなるのよぉ……」グッスン
ステイル「ぐぬぬ……猫をだしにするとは卑怯な……ッ!」ギリギリ
スフィンクスを愛でるために、一方通行が上条さんちに入り浸るようになりました!
635: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/12(土) 23:28:25.11 ID:/8oPNtsz0
CASE 260 決戦前
打ち止め「ねぇねぇ、どうしてさっきから鏡と睨めっこしているの? ってミサカはミサカは疑問を呈してみたり」
番外個体「準備」
打ち止め「なんの?」ハテ?
番外個体「あのシスコンヒーローを完膚なきまでに叩きのめすためだよ」
打ち止め「ヒーローさんとケンカしちゃったの? ダメだよ、仲良く…」
番外個体「売られたケンカは言い値で買う主義なんだっつーの! デートくらい、ミサカなら余裕でこなせるって教えてやる!」メラメラ
打ち止め「だからデートなんてしちゃダメ……って、あ…あれ? デ、デートーーー!?」ガビーン
番外個体「経験値ゼロの○○のくせにミサカをからかいやがって……! くふふ、散々弄んでボロ雑巾みたいに捨ててやる」ニタァァ
打ち止め「うわー、それってきっと負けフラグだよ、ってミサカはミサカは迂闊な妹を案じてみたり」
番外個体「リスクがあるから楽しめるんだろー。弄んでいいのは、弄ばれる覚悟のあるヤツだけってね♪」
黄泉川「ま、小萌先生のとこの上条なら弄ばれても大丈夫じゃんよ」ケラケラ
芳川「でしょうね。話に聞くだけでも完全無欠のお人よしだもの。責任はとるんじゃないかしら?」ウンウン
打ち止め「そういう問題じゃないでしょう!? ってミサカはミサカは思わずつっこんでみる!」ビシッ
653: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:07:46.33 ID:7w5eECMn0
CASE 261 驚愕
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「今日はお休みでしょ? 暇なら一緒に映画観に行こ?」
上条「んー悪ぃ、今日は無理だ」
美琴「あ、もしかして土御門のお兄さんたちと遊ぶ約束してた?」
上条「いや、番外個体とデートするんだよ」シレッ
美琴「そっかー。だったら仕方ないわね」
上条「ごめんな?」ナデナデ
美琴「ううん、気にしないで。元々インデックスと二人で行くつもりだったから///」テレテレ
上条「あんまり無駄遣いしちゃダメだぞ」
美琴「はぁーい」
上条「んじゃ、ちょっと出かけてくるな」スクッ
美琴「いってらっしゃーい♪」ヒラヒラ
ガチャ バタン
美琴「はぁ、デートならしょうがないわよねー………………って、はあああああああああ!!??」ガビーン
ガチャ
禁書「ただいまー」
美琴「ふにゃああーーーーーーーーーーーーーー!!!」タックル
禁書「きゃあああああ!? どうしたのみことーーーー!?」ドシーン!
654: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:09:13.23 ID:7w5eECMn0
CASE 262 理解不能
美琴「ねぇねぇ! 嘘だと言ってよインデックスーー!!」ユッサユッサ
禁書「おおおお、落ち着いて、みみみ、みこと!?」クラクラ
美琴「これが落ち着いていられるかってのよー!」
禁書「うぅ……頭がクラクラするんだよ。それで何があったのかな?」
美琴「お兄ちゃんが番外個体とデートするって言ったのよ!」ガァァ
禁書「え……ええーーーーーーっ!?」
美琴「どうしよう!? このままだとお兄ちゃんを取られちゃう!?」オロオロ
禁書「と、とうまがデート……? にわかには信じられないかも」ウーン
美琴「でも……」
禁書「ああ見えてとうまは意地悪だからね。ワーストに裏を取ればいいんだよ」pipi
番外個体『もしもし、シスターさん?』
禁書「ちょっと聞きたい事があるのだけど、今いいかな?」
番外個体『うん、それでー?』
禁書「とうまとデー……遊びに行くって本当?」
番外個体『うん』
禁書「ア、アクセラレータたちも一緒なんだよね……?」
番外個体『ううん、上条当麻とミサカの二人っきりに決まってんじゃん♪』
禁書「」ピシリ
番外個体『ごめんねー、色々と準備で忙しいから切るね』pi
禁書「」
美琴「インデックス……?」
禁書「……本当だった。二人でデートするって……」ワナワナ
美琴「そんなぁ……」グスッ
禁書「一体何を考えてるのかな、とうまはーーーー!!!」ムッキーー!!
655: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:10:46.60 ID:7w5eECMn0
CASE 263 下準備
一方通行「クソガキが妙に浮かれてると思ってはいたが……何考えてンだ?」
上条「あの理不尽極まりない番外個体に一泡吹かせるんだ。クックック……」ニタァァ
一方通行「オマエも暇なンだなァ」ヤレヤレ
上条「他人事みたいに言うな! 大体お前が相手をしてやらないから、俺に被害が及んでるんだよ!!」プンスカ
一方通行「つっても他人事だしィ」
上条「……まあいい。だが情報提供くらいはやってもらうぞ」
一方通行「はァ? なンで俺が…」
上条「来週末、スフィンクスをお前に預けてもいい……と言ったら?」
一方通行「……き、金曜から日曜の二泊三日でか?」ピク
上条「もちろん」ニッコリ
一方通行「なンでも聞いてくれ」キリッ
上条「じゃあ早速 番外個体に関する情報を教えてもらおうか」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「――俺が知ってる範囲では、こんなもンか」
上条「サンキュー、参考になった」
一方通行「あンまり酷い事すンなよ? うちで暴れられたら面倒だからな」
上条「わかってるって」
上条(フハハハ! 事前に収集するべき情報は全て揃った。勝敗を決するのは戦術じゃない、戦略なんだよ)ニヤ
656: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:12:08.82 ID:7w5eECMn0
CASE 264 先制攻撃
番外個体「おっ、ミサカより先に来てるとは感心感心♪」
上条「誘ったのは俺のほうだしな」
番外個体「それで、今日はどうするのかな?」
上条「お互いの趣味嗜好も知らないし、喋りながらセブンスミスト辺りを冷やかそうと思ってるんだが」
番外個体「ふぅーん(ちっ、無難に映画とかだったら暗闇に乗じて簡単に籠絡できるのに……)」
上条「結構接点はあったのに、お前のこと全然知らないからな。色々教えてくれよ、好きなものとかさ」
番外個体「きゃは☆ 本当にデートする気あったんだ」ニヤニヤ
上条「当たり前だろ。番外個体みたいな美人とデートできるなんて、上条さん史上稀にみる幸運だからな」ニコッ
番外個体「……物好きだねぇ///」カァァ
上条「ん……? なんだかいつもと違うな」ジー
番外個体「そりゃミサカだって少しは気合いを入れて来たっていうか……ま、まあ? 鈍感なあなたには解らない程度の…」ゴニョゴニョ
上条「あ、クマが無い! 薄っすら化粧してるのか?」
番外個体「ッ!?」
上条「ナチュラルメイクって言うんだろ? スッゲー自然だから気付きにくいけど」
番外個体「そそ、そんなに大層なもんじゃないよ!? 時間だってあんまりかけてないし、聞きかじりのぶっつけ本番だったし…」ワタワタ
上条「んな事ねーよ、似合ってんじゃん。すごく可愛いよ」
番外個体「か、かわ……っ!?///」ドキッ
上条「あはは、何照れてんだよ。時間も勿体ないし、ほら」スッ
番外個体「な、なんだ!? 右手を差し出してなんのつもり!? やんのか、あァ!?///」ドギマギ
上条「どうしてケンカ腰なんだよ。エスコートするんだから、手をつなぐくらいの役得があってもいいだろ?」
番外個体「お、お前は誰だぁぁーーーー!? 上条当麻がこんなに気障なわけがない!!///」ガァァ
上条「いいから行くぞ」ギュッ
番外個体「ええっ!? ちょちょ、ちょっと待って!? ミサカにも心の準備をさせて!?///」
上条「却下。上条さんはもう待てませんことよ」グイグイ
番外個体「~~~~~~~~ッッ///」
上条(情報通り意外と初心じゃないか。しかし立て直す時間など与えるものか。このまま一気に押し切ってやる!)ニヤリ
657: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:14:19.88 ID:7w5eECMn0
CASE 265 化かし愛
上条「おおー、流石に週末は人が多いな」
番外個体「い、いつまでミサカの手を拘束するつもり!? もし知った顔にでもあったら……///」
上条「もうすぐ夏だし、服から見てまわるか?」
番外個体「ミサカの話を聞けーー!!」ガァァ
上条「聞いてるって。でも意外に初心だなー。日頃の態度はハッタリなんですかぁ?」クスクス
番外個体「はぁ!?」ムカッ
上条「しょーがねえなぁ。恥ずかしがり屋のワーストたんに免じて…」
番外個体「上等だよ! そこまで言われて引き下がるミサカだと思わない事だね!」
上条「無理しなくていいんだぞ?」
番外個体「無理なんてしてねえ! ……ずいぶんと余裕かましてるけど、ミサカの心配より自分の心配をしたら?」フフン
上条「なんでだよ?」
番外個体「あなたにミサカの服を選んでもらうから。ま、あなたのセンスに期待するだけ無駄かもだけどー?」クスッ
上条「ほほう、そう返すのかよ」イラッ
番外個体「何? 図星をつかれてムカついたのかにゃーん?」ニヤニヤ
上条「いいぜ……お前に似合う、最高の服を選んでやるよ!」
番外個体(なんとか立て直せた! ○○ボウヤが焦らせやがって……。主導権を握るのはミサカなんだよ)ニタァァ
658: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:16:25.85 ID:7w5eECMn0
CASE 266 デート
番外個体「ねぇ、試着してみたんだけど、どうかな?」
上条「お、いいんじゃないか? やっぱ夏は白とか空色みたいな爽やか系がいいよなー」
番外個体「だよねー。ただでさえ暑いんだから、服くらいは涼しげなのがいいよ」
上条「……そらっ!」スポッ
番外個体「きゃっ!? な、なに!?」ビクッ
上条「麦わら帽子。うん、深窓の令嬢っぽくてよく似合ってる」ウンウン
番外個体「……それって嫌味? ミサカとは対極にあるようなワードだけど」
上条「ぶぇっつにぃー♪ 被害妄想じゃねーの?」ヘラヘラ
番外個体「……えいっ!」スポッ
上条「…………」ツンツン
番外個体「ツンツン頭が邪魔すぎて、うまく帽子をかぶれないって……ぶふっ!?」プークスクス
上条「ほっとけよ!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
番外個体「へぇー、ファストフードで済ませると思ったのに、洒落たお店知ってんじゃん。○○くんの癖に無理しちゃったのかなー?」ニヤニヤ
上条「○○なワーストさんも満足なようで、紳士な上条さんは大変満足してますよ?」ニッコリ
番外個体「言うねえ……ま、否定はしないよ」
上条「本当に○○だったのか……///」カァァ
番外個体「違うよ!? あなたのエスコートに満足してるってこと!!///」ギャース
上条「えっ、経験あるの!?」ガビーン
番外個体「あるわけないだろ!? てか何言わせてんだこのド変態っ!!///」
上条「あっ、店員さん。このおすすめパスタランチを一つ」
番外個体「ミサカを無視して注文するなー! あ、ミサカも同じものをお願いします」
659: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:19:10.68 ID:7w5eECMn0
CASE 267 やぶ蛇
番外個体「ねぇ」
上条「ん?」
番外個体「もうすぐ日が暮れるね」
上条「もうそんな時間かぁ。随分と日が長くなったなー」シミジミ
番外個体「時間が経つのは早いねえ。……楽しい時間は特にさ」
上条「まあ……そうかもな」
番外個体「結構いい息抜きになったよ。当初の予定は狂っちゃったけど、普通にデートするってのも悪くないね」
上条「あれが普通なのかはさておき、上条さんも楽しかったですよ」
番外個体「楽しませて貰ったお礼に、明日からもビシバシ嫌がらせしてあげるから♪」ニコッ
上条「……はぁ、結局そうなるのかよ」ガックリ
番外個体「けっけっけ、このミサカは攻略難易度ハードだからねー。超イージーなおねーたまと一緒にすんな」
上条「攻略……?」
番外個体「まあ他の人にとっては、難易度ナイトメアなんだろうねえ。あなたが交際なんて許すとは思えないし」ニヤニヤ
上条「当たり前だろ。御坂の可愛らしさときたら、それはもう天使級といっても過言じゃねーんだ。あんな出来た妹は世界に七人と居ないね。もちろん一番は御坂だけどな!」ウンウン
番外個体「ふ、ふーん」ズキッ
上条「だからあんまり御坂をいじめるなよ? あいつの泣き顔だけは見たくないんだ」
番外個体「よし、いい事聞いた。明日からおねーたまを徹底的にいじめてやる♪」ニタァァ
上条「ちょ、おまっ!?」
番外個体「邪魔したいんならお好きにどーぞ♪ ミ、ミサカは心が広いから、特別にあなたで我慢してあげてもいいんだけど?」
上条「……いいぜ」
番外個体「!? ……へぇー、なんだか殊勝じゃん。べ、別にミサカはどっちでもいいんだけどね」ニコニコ
上条「お前が御坂をいじめるって本気で思ってるなら!」ガシッ
番外個体「あ、あれー? どうしてミサカにヘッドロックを極めてるの!?」
上条「まずは! そのふざけた幻想をぶち殺すっ!!!」グリグリ
番外個体「電撃を出せなあだだだだだ!? じょじょ冗談だってばーーーー!?」
上条「御坂とその周りの世界を脅かすヤツは! 絶対に許さねぇぇーーーー!!!」グリグリ
番外個体「ミサカもその世界の一部なのにぃぃッ!? ふ、不幸だあああああああああああああああああ!!!」ギャース
この後も、二人で刺しつ刺されつ楽しく?過ごしましたとさ。
660: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:20:13.95 ID:7w5eECMn0
CASE 268 落涙
上条「ただいまー♪」ガチャ
禁書「とうまあああああああああああああああーーーー!!!」シャキーン!
上条「な、なんだ、ってぎゃあああああああああああああああああああああ!?!?」
禁書「あんなにみことを悲しませて! 天誅なんだよーーー!!」ガブガブ
上条「二度噛みしないでぇぇーー!? めっちゃ血が出てますからあああああああ!?」ピュー!
禁書「とうまのアホーーーーーーっ!!」ガブガブ
上条「理不尽だーーーーーーーーー!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「ねぇ、痛くない?」
上条「ああ、御坂が治療してくれたおかげで、もうなんともないよ」
禁書「……ていっ!」ペチ
上条「んぎゃああああああああああああ!?」ズキズキ
美琴「こ、こらっ、インデックス!」メッ
禁書「ふーんだ。とうまが悪いんだもーん」プイッ
上条「うぐぐ、さっきから何なんだよ!?」
禁書「一から十まで説明しないと分からないの!? みことを泣かせておいて気付きもしないなんてサイテー!」プンスカ
上条「え……?」
美琴「い、いいから! 私があれこれ口出しする事でもないし……恋愛は個人の自由だし……わ、私はお姉ちゃんだし……」ジワッ
上条「み、御坂さん?」
美琴「でも……それでも……ッ、わた、わたし……私はぁ……」ポロポロ
上条「ええっ!? 何故に泣いておられるのですかー!?」オロオロ
美琴「やだぁ……私のお兄ちゃんを取っちゃやだぁぁ……」メソメソ
上条「誰も取り上げたりしないから泣くなよ! なっ?」
禁書「どの口が言うのかな」ツーン
661: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:22:23.57 ID:7w5eECMn0
CASE 269 カンスト
禁書「大まかな事情はアクセラレータに聞いてるんだけど、本当にデートじゃなかったの?」ガミガミ
上条「はい、デートというのは建前で、番外個体にギャフンと言わせたいが為に行動を起こしました」セイザ
美琴「ほんと……?」グスッ
上条「はい、本当です」セイザ
禁書「突然デートだなんておかしいと思ったんだよ。馬鹿でアホで鈍感でバカなとうまに限ってあり得ないもん」
上条「おっしゃる通りです、はい……」セイザ
禁書「これに懲りたら、もう二度と女心を弄ぶような真似はしちゃダメだからね!」メッ
上条「肝に銘じます……」セイザ
禁書「まったく……みことも怒っていいんだよ?」
上条「ごめんな、御坂。電撃でも何でも受け入れるから勘弁してください」セイザ
美琴「じゃ、じゃあね? 一つだけワガママを聞いて欲しい」オズオズ
上条「うん?」セイザ
美琴「あ……で、でもね? 迷惑だったら断ってくれていいから」
上条「お前を迷惑だなんて思うはずないだろ? 何でも叶えてみせるから言ってみろよ」セイザ
美琴「……………………そばにいさせて」
上条「…………」セイザ
美琴「もう子供っぽい我儘も言わないから……ゲコ太も卒業するから……だから……ずっと傍にいさせて」ギューッ
上条「御坂……」セイザ
美琴「彼女なんて作っちゃやだよ……」
上条「あはは、こんなに想ってくれる妹がいるんだもんな。これ以上なんて望んだら罰が当たっちまう」ギューッ
美琴「うん、大好き……///」
禁書「世話の焼ける二人なんだよ」ツンツン
上条「ぎゃあああああ!? 痺れた足をつつかないでぇぇーーー!?」ゴロゴロ
美琴「きゃあーーーっ♪///」ゴロゴロ マキコマレ
チャラララチャチャチャーー♪
上条さんの兄レベルが5に上昇した! 兄スキル『絶対遵守』を取得した!
※兄レベル5=最強シスコン兄貴。妹に向ける深い愛情は、夢や信念すらも凌駕する。唯一人のためのヒーロー。
『絶対遵守』=常時発動型。妹に見つめられながらお願いされると、絶対に嫌とは言えないギアス。オールハイルミコっちゃん!
662: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/05/23(水) 20:25:46.01 ID:7w5eECMn0
CASE 270 期待はずれ?
打ち止め「ねぇねぇ! デートはどうだったの!? ってミサカはミサカは息も荒く問い詰めてみたり!」
番外個体「……ノーコメント」
打ち止め「えーっ!! ケチケチしないで教えてー、ってミサカはミサカは駄々を捏ねてみたりぃぃー!」ジタバタ
番外個体「これだからお子様は。ミサカが纏ってる不愉快オーラで察してよ」ニコニコ
打ち止め「不愉快……? どこが? ってミサカはミサカは理解できずに聞き返してみる」ハテ?
番外個体「もう最悪だよ。あの人ときたら、このミサカを相手に普通のデートなんて本当に馬鹿にしてる」ニコニコ
打ち止め「楽しかったの?」
番外個体「んなわけないってば。退屈でしかたなかったけど、○○くんに合わせて楽しんでる振りをしてやったんだ。うわっ、ミサカ優しー☆」ニコニコ
打ち止め「つまらなかったんだー、ってミサカはミサカは何となく察してみたり」ニマニマ
番外個体「上条当麻も存外、大した事ないね。ミサカくらい心が広くないと付き合ってらんないよ♪」ニッコリ
打ち止め「それで? 帰ってからずーっと大事そうに眺めてる、そのお洋服と帽子はなに? ってミサカはミサカは核心を突いてみる」
番外個体「気に入ったから買っただけ。深い意味なんてないよ?」ニッコニコ
打ち止め「白いワンピに、リボン付きの麦わら帽子……まるで良家のお嬢様みたいね」
番外個体「ま、ガラじゃないけどミサカなら着こなせるからね。……あんにゃろー、絶対にギャフンと言わせてやる」ボソッ
打ち止め「ヒーローさんに褒められたの?」
番外個体「か、上条当麻は関係ないっつーの!///」カァァ
打ち止め「へぇー、ふぅ~ん、ほっほーう?」ニヨニヨ
番外個体「……本当に関係ないし///」プイッ
黄泉川「若いって素晴らしいな! お前も少しは見習うじゃんよ」
一方通行「一部の抜かりもねェ。いつでもバッチ来いってンだ。クカカカ、来週末が待ちきれねェぜ!」ヒャッホゥ!!
芳川「大掃除をしてると思えば、そういうこと。あなたも意外と隅に置けないのね」クスクス
684: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:04:36.07 ID:vu08wrYN0
CASE 271 予定キャンセラー
美琴「あ、あの……ちょっといい?」オズオズ
上条「はいはい、今度はー……ってあれ?」
美琴「もし暇なら、その……一緒に映画を観に行きたいなぁ……なんて///」モジモジ
上条「……誰てめえ?」ハテ?
美琴「ッ!?」ガーン
禁書「とうまーーー!!! どうしてそんなにデリカシーがないのかなっ!?」ガァァ
上条「いやだってさ、いつもは『ねぇねぇ!』ってな感じで元気に我儘言ってくるだろ?」
美琴「だって……もう我儘は言わないって約束したし」ションボリ
上条「ハハ、なんだそういう事か」
禁書「約束を守るのは大切だけど、私は無理に我慢しなくていいと思うんだよ」
上条「そうだな」
美琴「……いいの?」
上条「いいも悪いもあるかよ。御坂が甘えてくれないと、お兄ちゃんは寂しくて死んじゃいますよ」ナデナデ
美琴「えへへ、そっか……///」テレテレ
禁書「それでとうまは暇なの?」
上条「おう、暇ひま星人ですことよ」
美琴「ねぇねぇ! だったら一緒に映画を観に行こ!」ユッサユッサ
上条「はいはい、つーか昨日観に行かなかったのか?」
禁書「誰かさんのデート騒ぎで、それどころじゃなかったんだよ。みことは泣いちゃうし大変だったんだからね!」ジトー
上条「あー、そりゃ悪かったな」ポリポリ
美琴「あ、あはは……///」
685: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:05:33.05 ID:vu08wrYN0
CASE 272 3D
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、飛び出す貞子ちゃんを観たいんだろ?」ニヤニヤ
美琴「ち、違うわよ!?」
上条「でも他に目ぼしいのが無いぞ。それに3Dのホラーって興味あるんだよなぁ」
禁書「3D……そういうのもありかも!」ワクワク
美琴「ダメっ! インデックスもアレを観るって決めてたでしょ!?」ワタワタ
禁書「んー、私はハシゴするのも吝かではないんだよ」
上条「じゃあそうすっか」
美琴「うぅー……私が怖いのダメなの知ってるくせにぃぃ……」ショボーン
上条「ッ!?」キュピーン
美琴「ねぇ、ホラーはやめようよ」ユッサユッサ
上条「イエス、マイシスター!」キリッ
禁書「と、とうま?」
上条「御坂が嫌なら観ねーよ。それより、どの映画を観たいんだ?」
美琴「えっとね、あの阿部さんが主演のが観たい!」ニッコニコ
上条「はいはい、上映時間も気になるし、さっさと行こうぜ」
禁書「???」ハテ?
686: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:06:54.85 ID:vu08wrYN0
CASE 273 ポップコーン
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「ポップコーン買って!」
禁書「私もー!」
上条「しょうがねーなぁ。それで何味がいいんだ?」ヤレヤレ
禁書「当然、塩味一択なんだよ。これは譲れないかも」
美琴「何言ってんのよ。ポップコーンといえばキャラメル味に決まってるわ」
電磁目録「「…………」」
禁書「み、みことはお子様だもんね。大人はキャラメル味なんて邪道に手を染めるはずないもん」ヒクヒク
美琴「た、ただの塩味なんて味気ないでしょ? 味覚後進国の誰かさんには解らないかもだけど」ヒクヒク
電磁目録「「…………」」カッチーン
禁書「……フィッシュ&チップスを舐めてもらっちゃ困るかも!」ゴゴゴ
美琴「……上等じゃない。いくらインデックスでも譲れない一線があるんだから!」ゴゴゴ
上条「わりぃ、醤油バター以外は売り切れだった」
電磁目録「「ああん!?」」ギロッ
上条「ひいっ!? ……って、なんでパシられた上に睨まれてんの?」ビクッ
687: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:08:15.12 ID:vu08wrYN0
CASE 274 テルマエ
美琴「…………」
禁書「醤油バターも割とイケるんだよ」ムシャムシャ
上条「……さいですか」ゲンナリ
美琴「しぃーーー! 上映中はお静かに!」ヒソヒソ
幻想目録「「はーい」」
テルマエハ、ローマジンノホコリナンダ! オノレ、ヒラタイカオゾクメ!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「んーー! 結構おもしろかったな」ノビノビ
禁書「ツッコミ所は多かったけど、有無を言わせない勢いがあったんだよ」ウンウン
美琴「…………」
クイクイ
上条「どうしたんだ御坂?」
美琴「テルマエに行くわよ!」クワッ
禁書「さんせー!」
上条「テルマエってお前……。隣の学区の銭湯くらいしかないぞ」
美琴「いいからいいから♪ お風呂道具を取りに帰りましょ」グイグイ
上条「はいはい、しょーがねぇなぁ」
688: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:09:23.09 ID:vu08wrYN0
CASE 275 道連れ
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度は何だ?」
美琴「一時間後、ここに集合ね」
上条「長ぇ……」ゲンナリ
土御門「…………」
禁書「女の子の入浴は色々と手間がかかるんだよ」
上条「そんなもんか?」
美琴「そんなもんよ! じゃあ、また後でねー♪」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「やれやれ、一時間も湯に浸かってたらのぼせちまうよなー」ゴシゴシ
土御門「……どうでもいいが、何故オレまで銭湯に連行されてるのかにゃー?」ゴシゴシ
上条「気にすんなよ。旅は道連れて言うだろ?」
土御門「用法を間違えてるぜよ!?」ガビーン
上条「だって、野郎一人で銭湯なんて寂しいじゃん」バシャーー!
土御門「ならステイルを連れてくれば良かっただろう!」バシャーー!
上条「アイツ、刺青してっから入れないんだよ」
土御門「……………………すっかり忘れてたぜい」ゲンナリ
689: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:11:45.21 ID:vu08wrYN0
CASE 276 妹自慢
上条「なぁ、土御門」チャポン
土御門「なんだ?」チャポン
上条「最近 御坂が可愛くてしかたないんだが、どうすればいいと思う?」
土御門「解るぜぇ、その気持ち。オレも舞夏が可愛くて死にそうなんだにゃー」ウンウン
上条「だよなー。明けても暮れても御坂が気になって仕方ねぇ」
土御門「シスコンは皆、そんなもんぜよ」
上条「いやいや、きっと御坂がぶっちぎりに可愛いせいだろ」
土御門「それは認めるが、うちの舞夏には一歩及ばないにゃー」
上条「……はあ?」イラッ
土御門「ルックス、家事能力、etc……。総合力で判断した結果ですたい。まあ、全てにおいて舞夏が至高なのは真理ぜよ」
上条「何言ってんだテメエ。確かに家事能力は一歩譲るかもしんねえけど、ルックスで御坂に敵うヤツなんて居ないだろうが!」
土御門「……ほほう?」ムカッ
上条「整った顔立ちに、すらっとした体型! 美人でありながら、年相応の可愛らしさも兼ね備えた完璧超人だぞ」
土御門「胸は無いけどにゃー」
上条「だが成長の余地はあるッ!!」
土御門「性徴の余地……淫靡な響きだぜい」ハァハァ
上条「何考えてんだこの野郎!?」ガビーン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「…………///」ブクブク
禁書「隣からシスコン談義が筒抜けなんだよ……」ウンザリ
美琴「もう、バカなんだから///」イヤンイヤン
ムネハナイケドニャー
美琴「む、胸は関係ないだろこらーーーーーー!!!!///」ザパァーーン!!
690: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:13:12.12 ID:vu08wrYN0
CASE 277 流しっこ
美琴「ねぇねぇ!」
禁書「なにかな?」
美琴「せっかく広いお風呂に来たんだから、背中を流しっこしましょう!」
禁書「いつもやってるのに、せっかくも何もないんじゃないかな?」クスッ
美琴「い、いいでしょ別に! こういうのは気分の問題よ!///」カァァ
禁書「なら仕方ないね。先に洗ってあげるから、そこに座って?」クスクス
美琴「オッケー♪」
禁書「んしょ、んしょ、お客さん、痒いところはございませんか?」ゴシゴシ
美琴「んっとね、もう少し右下の辺りが…って、ひゃん!?」ビクッ
禁書「んー、ここら辺かな?」モミモミ
美琴「ちょ、インデックス!? どこを揉ふにゃ!?///」
禁書「揉めば大きくなるって、テレビで観たんだよ♪」モニュモニュ
美琴「アンタは黒子かっ! あんっ、こ、こら! やめなさいってば!?///」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
土御門「パラダイス(女湯)から女神のあえぎ声が聞こえてくるにゃー///」ハァハァ
上条「女神なのは同意だが、聞くんじゃねえ!?」ギャース
土御門「今度是非、うちの風呂で舞夏と一緒に入ってもらいたいぜい///」
上条「ちょっ、何してんのインデックスさーーーーーん!?」
691: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:15:27.48 ID:vu08wrYN0
CASE 278 ドライヤー
上条「…………」ドヨーン
美琴「おっまたせー♪ ……って、どうかしたの?」ハテ?
土御門「放っておいてやれ。精神にダイレクトアタックを喰らっただけだにゃー」
美琴「……? よくわかんないけど元気出して?」
上条「元気出た! 御坂のエールで元気が出ましたよ!!」シャキーン
禁書「やれやれなんだよ」ヤレヤレ
土御門「義妹の励ましは、ベホマ以上の回復力ぜよ」ウンウン
上条「にしても意外と早かったな。一時間も経ってないぞ」
美琴「あはは、待たせちゃ悪いかなーって」
禁書「急いで上がったの」
上条「あのなぁ、気を遣ってくれるのは嬉しいけど、髪が湿ってるじゃねーか」
美琴「あ、あれ?」
上条「ほら、ちょっとこっちこい」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「おおー、やっぱ御坂の髪はサラサラだな」ブオーン!
美琴「そ、そう?///」ブオーン!
禁書「あちちっ!? みこと、ドライヤーが地肌に当たってるんだよ!?」ギャース
美琴「ええっ!? ご、ごめんね」アタフタ
禁書「髪は女の命なんだから、気をつけてほしいかも」
上条「インデックスのはスゲー長いから、手入れが大変そうだもんな」
禁書「毎朝毎晩のケアは欠かせないんだよ」
土御門「三人並んで、仲良くドライヤーをかけてやがる……。周りの目なんかお構いなしだぜい……」ゲンナリ
692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:16:41.72 ID:vu08wrYN0
CASE 279 牛乳 or コーヒー牛乳?
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「風呂上がりと言えば、やっぱり瓶牛乳でしょ!」
上条「……要は俺に買えってことですね」チャリーン
美琴「ありがと♪ じゃあ早速…」
禁書「とおーりゃーーー!!!」pi
美琴「ああっ!?」ガビーン
禁書「ふっふっふ、甘いんだよみこと。練乳よりもスウィートなんだよ」ドヤッ
美琴「うぐぐ、横取りされるなんて……ッ!」
禁書「大体、牛乳なんて今どき流行らないんだよ。時代はコーヒー牛乳かも」ゴクゴク
美琴「……昼のポップコーンといい、決着をつける必要があるみたいね」
上条「上条さん的には、フルーツ牛乳が一番なんだけどなー」
電磁目録「「お兄ちゃん(とうま)は黙ってて!!」」ガァァ
上条「……はい」
土御門「因みにオレは豆乳派ですたい」
693: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/03(日) 21:17:47.98 ID:vu08wrYN0
CASE 280 目撃DQN
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「お兄ちゃんは私の味方よね?」
上条「ああ、もちろんだ」
禁書「ああーっ!! とうまを丸めこむつもり!?」ガビーン
美琴「へっへーん、これでこっちは二人になったから、多数決で牛乳派の勝ちよ!」ドヤッ
禁書「物の良し悪しは、数で決まったりしないんだよ!」プンスカ
美琴「でも負けは負けよねー♪」
禁書「むぅーーー!! アクセラレータとラストオーダーならきっと私の味方をしてくれるもん!」
美琴「ここに居ないから無効票でーす♪」
禁書「くうぅ、納得いかないかもーーー!!」
上条「まだ争ってたのかよ……」ヤレヤレ
土御門「三人寄れば姦しいと言うが、二人でも十分うるさいぜよ。カミやんも大変だにゃー」
上条「静かすぎるよりはいいさ」
土御門「ハハ、そうかもな。ていうかステイル……」ホロリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
食蜂「あらぁ? 御坂さんが男連れって、どういうコトぉ?」キラーン
723: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:38:30.12 ID:kePR6lwq0
CASE 281 心理を掌握できてない
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなん…」
食蜂「こんばんはぁー、御坂さん」
美琴「げっ」
上条「……どちら様でせうか?」ハテ?
食蜂「食蜂操祈、御坂さんのドーキューセイになるのかしらぁ?」
禁書「学校のお友達なんだね。いつもみことがお世話になってます」ペコリ
美琴「……こんなのに頭を下げる必要なんて無いわよ」キッ
食蜂「やだ、御坂さんてば怖ぁーい♪」ギューッ
上条「えっ、ちょっ!?」
美琴「なに人のお兄ちゃんに抱きついてんのよ!?」ギャース
食蜂「へー、御坂さんのお兄さんなんだぁ。イケメン力は普通だけど、意志力はとっても強そうねぇー」
美琴「いいから離れなさいっ!!」グイグイ
食蜂「ムキになちゃって。そんなにお兄さんが好きなのかしらぁ?」クスクス
美琴「好きよ!」デデン
食蜂「ま、ツンデレ(笑)な御坂さんには酷な質問……って、あら?」
上条「…………」ジーン
禁書「……とうま、感動してるのはわかるけど、とりあえず涙と鼻水は拭いてほしいかも」ゲンナリ
土御門「羨ましいにゃー。最近の舞夏は反抗期なのか、好きなんて言ってくれねえんですたい……」
724: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:40:32.88 ID:kePR6lwq0
CASE 282 シスコン&ブラコン
美琴「ねぇねぇ!」
上条「なんだ? お兄ちゃん、御坂のお願いなら何でも聞いちゃうぞー♪」ニッコニコ
美琴「お兄ちゃんは他の女に、うつつを抜かしたりしないわよね?」
上条「ああ、約束したもんな」ナデナデ
美琴「えへへ……。そ、そういうわけだから、変なちょっかい掛けないでもらえる?///」フニャフニャ
食蜂「…………」ポカーン
上条「お兄ちゃん的には御坂に変な虫が付かないかってほうが、気になって仕方ありません」
美琴「あはは、大丈夫よ。そんなのに興味ないし」
上条「そうは言ってもなぁ。お前みたいな美少女を野郎どもが放っておくわけがねえ」ムムム
美琴「も、もう……身贔屓でしょ///」テレテレ
上条「いいや客観的事実だね。色んな国に行ったけど、御坂より魅力的な女の子なんて居なかった。つーか興味すら湧かなかった!」キッパリ
美琴「ふ、ふにゃー……///」マッカッカ
土御門「数多の女たちをスルーし続けた、カミやんだからこその説得力だぜい」ウンウン
禁書「死して屍拾うもの無し、なんだよ」
食蜂「…………」ピ
725: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:42:13.98 ID:kePR6lwq0
CASE 283 無効化
美琴「ねぇねぇ///」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「ア、アンタも……お兄ちゃんも、その……す、素敵っていうか……カッコいいよ///」モジモジ
上条「!?」ピシャーン!
食蜂「え……? どうして?」
禁書「どうもこうもないんだよ。もう二人だけの世界だから外野の声なんて聞こえないよ」ヤレヤレ
土御門「…………」ジー
食蜂「読心力も洗脳力も効果がない? そんなはずは……」ピ、ピ、ピ、ピ
土御門「……(よく見ればコイツ、第五位じゃないか。性根が腐っていると聞いているが、さて……)」
美琴「いつも照れくさくて言えないけど、誰より頼りにしてるから……///」ゴニョゴニョ
上条「…………」プルプル
美琴「えへへ///」スリスリ
上条「お兄ちゃん、感動の涙で前が見えません……」ダバダバ
726: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:43:54.01 ID:kePR6lwq0
CASE 284 宇宙の帝王(笑)
食蜂「……(リモコンの調子が悪いのかしら?)」ピ
美琴「!?ッ」バチィッ!!
上条「御坂っ!?」
美琴「痛ーーーーーーッ!!」ズキズキ
食蜂「普通に動作してるわよねぇ」ハテ?
土御門「……オイ、悪いことは言わない。さっさと逃げろ」ボソッ
食蜂「どうしてかしら?」
禁書「みこと! どうしたの!?」
美琴「……あんにゃろうが攻撃してきたのよ」
上条「誰だ?」ユラァ
美琴「へ……?」キョトン
上条「御坂を傷つけようなんて考えた、ふざけた野郎は誰だ?」ゴゴゴ
禁書「と、とうま?」オロオロ
上条「絶対に許さねえぞ、クソったれ! じわじわとなぶり殺しにしてやるッ!!」ギリッ
電磁目録「お兄ちゃん(とうま)がブチ切れたーーーー!?」ガビーン
食蜂「な、なんなのアレ? 憤怒力が爆発してるみたいだけど」ゴクリ
土御門「シスコンという名の鬼ぜよ」
727: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:46:44.35 ID:kePR6lwq0
CASE 285 悪
美琴「ね、ねぇねぇ!」ユッサユッサ
上条「大丈夫だぞ、御坂。もう目星はついたからな」チラッ
食蜂「!?」ギクッ
美琴「違うってば!? アイツじゃないから!」アセアセ
上条「御坂は優しいなあ。だけど食蜂だっけ? あいつの表情はそう言ってないみたいだ」
美琴「私は気にしてないから! こんなの日常茶飯事なのよ!?」ワタワタ
上条「日常的に攻撃してきやがるのか……」ムカッ
食蜂「なによぉ、文句でもあるの? 淑女力が高そうに見えても、一応レベル5なんだケドぉ?」クスクス
上条「…………」ツカツカツカ
食蜂「手加減なしの干渉力なら………えっ」ピ
上条「今、なにかしたのか?」ニタァァ
食蜂「…………ッ」ピ、ピ、ピ、ピ、ピ
上条「レベル5? よくそんな大ボラが吹けるなぁ……この程度で超能力者とか……くっくっく……」
食蜂「あ……ああ……」ガクブル
上条「いちいち癇に障るヤローだ!!!」クワッ
食蜂「ひっ!?」ビクッ
禁書「とうまが怒ったアクセラレータみたいになってるんだよ……」
美琴「もっとヤバイことになってるわよ!?」
728: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:50:09.52 ID:kePR6lwq0
CASE 286 悪ノリ
食蜂「~~~~~~~ッッ」ビクビク
上条「なんてな♪」ヘラッ
食蜂「……………………え?」
上条「あっははは、冗談だよじょーだん」ケラケラ
食蜂「冗談……?」ポカーン
上条「さっきのって、高位能力者同士のスキンシップみたいなもんだろ? 俺もよく電撃を浴びせられたからな」
食蜂「そ……そうなのよぉ。私と御坂さんなりのコミュニケーションっていうのかしらぁ?」アセアセ
上条「やっぱりなー」ニコニコ
食蜂「もう、勘違いされて焦っちゃったゾ☆」
上条「まったくだ。危うく幻想殺しをぶっ放すとこだったぜー。……よかったな、御坂のおかげで命拾いして」ボソッ
食蜂「…………ッ」ゾクッ
上条「ごめんなー、怖がらせて」ニッコリ
食蜂「き、気にしないでぇ……」フルフル
上条「そっか」
食蜂「ところで、お名前を伺ってもいいかしらぁ?」
上条「おう、俺は上条当麻。よろしくな」
食蜂「フフ、こちらこそぉ♪(この男が例の幻想殺し……。さすがの防御力ってトコねぇ)」
美琴「……なに和やかな雰囲気を醸してんのよ」ギリッ
禁書「イマジンブレイカーってぶっ放せるものなの?」ハテ?
土御門「義妹への愛があるなら、あるいは……」ムムム
729: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:51:29.48 ID:kePR6lwq0
CASE 287 水と油
食蜂「ねぇ、御坂さぁん」
美琴「……なによ」
食蜂「さっきはゴメンなさいね♪ 反省してるわぁ」クスクス
美琴「アンタが反省? ハッ、なんの冗談よ」
食蜂「反省してるのはホントよぉ? ……あんな風に殿方に迫られたの、初めてだしぃ///」ポッ
美琴「んなっ!? ま、まさか……」
食蜂「なんてね☆」キラッ
美琴「…………」イラッ
食蜂「反省なんてするわけないじゃなぁい♪」クスクス
美琴「……アンタねえ」
食蜂「でも、あの殿方を止めようとしてくれたお礼はさせてもらわないとねぇ?」
美琴「結構よ」プイッ
食蜂「そうはいかないわぁ。御坂さんに借りを作ったままなんて怖すぎるもの」ニコニコ
美琴「……もしかしなくても、ケンカ売ってるのかしら?」ムカムカ
食蜂「そんなことないゾ☆」キラッ
美琴「…………」イライラッ
禁書「へくちっ!」クシュン!
上条「冷えてきたな。そろそろ帰るか」
土御門「帰ってもむさい神父と二人きり……。激しく萎えるぜい」ガックリ
730: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:53:31.41 ID:kePR6lwq0
CASE 288 どんより
~翌日~
禁書「ねぇねぇ、とうま」
上条「はいはい、なんだ?」
禁書「……手を貸して欲しいんだよ」チラッ
ステイル「インデックスにハブられた……除け者にされた……僕は土御門以下の存在だと言外に思い知らされた」ドンヨリ
上条「…………」フイッ
禁書「ああーっ!! 無関係を決め込むつもり!?」
上条「い、いやほら、ステイルも上条さんに慰められても嬉しくないだろうし、……な?」
禁書「とうまの役立たず」ジトー
上条「せめて御坂がいてくれたらな……」
禁書「私と とうまで何とかするしかないよ。みことは、みさきと遊ぶって出かけたでしょ?」
ステイル「ただでさえ学園都市の白いヤツに遅れをとっているのに……ッ!! 白いもの同士惹かれあうとでも言うのか!?」ギャース
ピンポーン
一方通行「邪魔するぜェ」ガチャ
ステイル「出たなっ! ホワイトパーソンめ!!」クワッ
一方通行「……はァ?」キョトン
幻想目録「「よくわからないけど、波乱の予感が……!?」」
731: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:55:40.80 ID:kePR6lwq0
CASE 289 スカウター
美琴「で? 呼び出したりして何の用?」
食蜂「借りは返すっていったじゃなぁい。ハイ、これを貸してあげる♪」スッ
美琴「こ、この戦闘力を計測できそうなのは、まさか!?」
食蜂「戦闘力なんて計れないわよぉ」ヤレヤレ
美琴「はぁ、なーんだ……」ガッカリ
食蜂「コレはもっと優れものなのよ? とにかく着けてみて」
美琴「はいはい」
食蜂「なんとソレを着けるだけで、他人の愛情力を測定できちゃうんだゾ☆」キラッ
美琴「ふーん…………愛情力たったの5」ピピピピ
食蜂「だって御坂さんのこと嫌いだしぃ?」
美琴「まあ、そうよね」クスッ
食蜂「私の能力を応用した試作品だから、精度は保障するわぁ」
732: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/18(月) 00:59:05.51 ID:kePR6lwq0
CASE 290 愛情力
美琴「中々面白いオモチャね」
食蜂「でしょぉ?」
美琴「けど私には必要ないから。好意だけ受け取っておくわ」
食蜂「ふぅ~ん」ニヤニヤ
美琴「……なによ」
食蜂「愛しのお兄さまの愛情力を知りたくないのぉ?」
美琴「計るまでもないわよ。大体こんな機械で計れるほどヤワな絆じゃないっつーの」フフン
食蜂「そんなコト言っちゃっていいのかしらぁ? 実際は白井さんのほうが上だったりして♪」
美琴「そんなッ…………そんなわけないわよ。絶対、きっと……多分」
食蜂「じゃあ試してみましょう♪ 私としてもデータを採らせて欲しいしぃ」
美琴「い、いいわよ。やってやろうじゃない!」
食蜂「因みに愛情力の基準は、御坂さんが好きそうな少年漫画の戦闘力を参考にしてるそうよぉ?」
美琴「……アンタにとって私はモブのオッサンレベルなんかい」ゲンナリ
752: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:00:17.03 ID:WN9NMYaq0
CASE 291 後輩
食蜂「ねぇ、御坂さぁん」
美琴「なによ?」
食蜂「早速サンプル見ぃーつけた♪」
佐天「う・い・は・る~~~~♪ パンツ穿いてるか~~♪」ファサー
初春「きゃあああーーーーー!?」
佐天「おーっ、今日は緑のシマシマかぁ」
初春「さ、佐天さん!?///」プンスカ
美琴「アンタねえ……。人の友達にサンプルなんて言葉、使わないでもらえる?」
食蜂「低能力者と無能力者のくせに、御坂さんと対等な付き合いをしてる点は認めてるわよぉ?」
美琴「……価値観が違いすぎて噛みあわない。あっ」ピピピピ
食蜂「計測出来たぁ? 私がモニターした時の平均値は100くらいだったから…」
美琴「佐天さんが1480……初春さんが1770ってとこね」
食蜂「…………」ピシリ
美琴「ヤムチャとクリリンってどうなの……? 高くもなく低すぎず、う~ん……?」
食蜂「つ、次のサンプルを探しに行きましょう」ヒクヒク
美琴「はいはい」
753: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:01:40.72 ID:WN9NMYaq0
CASE 292 おでこ
食蜂「ねぇ、御坂さぁん」
美琴「なによ?」
食蜂「あの人、なんていったかしらぁ?」
婚后「困りましたわ。まさかエカテリーナちゃんが脱走してしまうなんて……」
美琴「!?」ピピピピ
食蜂「ん~~、確か、こん……金剛さん?」
美琴「610! 餃子と同じ! わかったら、さっさと逃げるわよっ!!」グイグイ
食蜂「手袋を引っ張らないでぇ!? 伸びちゃうでしょぉ!?」ズルズル
美琴「エカテリーナちゃんは不味いのよ! つべこべ言わずに走りなさい!」
食蜂「どーして?」
美琴「エカテリーナちゃんはデッカイへびなの! アンタはニシキヘビ探索ツアーに参加したいの!?」
食蜂「それは無理だゾ☆」キラッ
美琴「ムカつくけど、初めて意見が一致したわね!」スタコラサッサー
754: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:03:24.19 ID:WN9NMYaq0
CASE 293 クローン
食蜂「ねぇ、御坂さぁん」
美琴「なによ?」
食蜂「あそこにいるの、貴女のクローン体じゃない?」
御坂妹「漸く発見しました、とミサカは小猫用総合栄養食を手に取り悦に入ります」ニヘラ
19090「こちらの缶詰も買いましょう、とミサカは提案します」
御坂妹「ダメです」
19090「何故ですか? とミサカは疑問を呈します」ハテ?
御坂妹「その手の嗜好品は猫のストレス解消には使えますが、栄養面では必要ありません、とミサカは白いヤツ経由の知識を披露します」
美琴「あの子たちは……」ゲンナリ
食蜂「すっごく目立ってるわねぇ」クスクス
美琴「何考えてんのよ、もう」ピピピピ
食蜂「さて、気になる数値はおいくらかしらぁ?」
美琴「二人とも1200……サイバイマンって、いくらなんでもあんまりでしょ……」
食蜂「せ、1200……。それが一万人近く……?」プルプル
755: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:06:35.52 ID:WN9NMYaq0
CASE 294 ストーカー
食蜂「ねぇ、御坂さぁん」
美琴「なによ?」
食蜂「派閥なんて興味無い風を装って、実は下剋上を狙ってない?」セツジツ
美琴「はぁ? って、めっちゃ反応してる!?」ピピピピ
褐色の男「…………」ニコッ
美琴「よ、42000!?」
食蜂「……あの褐色の男(人間の精神にしては妙ねぇ……。中に不純物が混じってる?)」ピ
美琴「こわっ!? 赤の他人なのに妹達の40倍近い愛情力とか なんなのよ!?」
食蜂「ストーカーじゃなぁい?」クスクス
美琴「怖いこと言わないでよ!」
食蜂「だって42000よぉ? お友達でも1000そこそこなのに、……アナタまさか男漁りしてる?」ジトー
美琴「するわけないでしょーがッ!!!」ガァァ
食蜂「御坂さんてば不潔ぅー♪ 上条さんに告げ口しちゃおーかなぁー?」ニコニコ
美琴「あ、そっか。お兄ちゃんに守ってもらえばいいんだ///」モジモジ
食蜂「や、やりにくいわねぇ(この子って、こんなにユルかったかしらぁ?)」ゲンナリ
756: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:08:27.75 ID:WN9NMYaq0
CASE 295 変態リターンズ!
食蜂「ねぇ、御坂さぁん」
美琴「なによ?」
食蜂「暫定サイキョーが現れたわよぉ。これは計測が楽しみねぇ♪」クスッ
黒子「ムムっ!? この微かに香る、わたくしを魅了して止まない、芳醇かつエレガントなフェロモンは――」チラッ
美琴「うげっ」
黒子「ああ~~~~ん、やはりお姉さまでしたの!!」ガバチョ
美琴「ええいっ、離れんか!」ピピピピ
黒子「全力でお断りですの♪」
美琴「アンタねえ……って、120000!?」
食蜂「じゅじゅ、じゅうにまん……(私の一番の側近でも500もないのに……ッ)」ワナワナ
美琴「変態だと思ってはいたけど、特戦隊の隊長クラスの数値を叩きだすなんて……素直に喜べないわね」
黒子「お姉さままで!? わたくしは断じて変態ではありませんの!!」ガビーン
美琴「どうかしら……。たまに変なポーズをとったりしてるし」
黒子「変なポーズとは何ですの?」ハテ?
美琴「いつもアンタがやってるヤツよ。えっと、こうだったかな……ジャッジメントですの!!」ビシッ
黒子「!?」ガーン!
757: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:12:15.82 ID:WN9NMYaq0
CASE 296 コントロール
美琴「たっだいまー」
食蜂「お邪魔しまぁーす」
黒子「……またもや、忌々しき類人猿の巣に踏み入る事になろうとは」ゲンナリ
禁書「おかえり、みこと。みさきもいらっしゃい♪ ……ヘンタイさんは出来ればお断りしたいかも」ボソッ
黒子「フフン、減らず口も今日までですの。わたくしとアナタ、どちらがお姉さまのパートナーに相応しいか決着をつけましょう」
禁書「どうやって?」ハテ?
黒子「ささっ、お姉さま。シスターさんの愛情力を計ってくださいまし!!」
美琴「インデックス、ちょろっとごめんね?」ピピピピ
禁書「わわっ、なにそのメガネ!? はいてくなんだよ!」
黒子「これは身につけている人間に対する、愛情を数値化できるメガネですのよ。それで数値はいか程でして? わたくしを超えることなど不可能でしょうけど」クスッ
美琴「えっと………………5000」
黒子「勝ったッ!! 見ましたかお姉さま!? やはり黒子こそがパートナーに相応しいのですわ」パァァ
美琴「そんなぁ……」ションボリ
禁書「誰かを大切に想う気持ちに優劣なんてないよ。でも、みことが期待してくれてるなら、ちょこっと本気を出すんだよ!」キリッ
黒子「そのような負け惜しみを――」
美琴「ッ!? 数値が上昇してる!」ピピピ
禁書「親友で、何より家族だもん。みことを想う気持ちは、とうまにだって負けないかも。もちろん、ヘンタイさんにも!!」ゴゴゴ
美琴「70000、80000、90000、100000、まだ上昇してる! ……13、14、15、16、17、じゅ、180000!?」
黒子「あ、ありえませんの!? この黒子をもってしても120000が限界だったというのに……ッ!!」ギリッ
美琴「やったーー!! インデックス大好き♪」ギューーーッ
禁書「ちょ、苦しいよ///」テレテレ
食蜂「御坂さんばっかズルイ……(べ、別にたくさんの人に好かれても、うっとーしぃだけよねぇー?)」ショボーン
一方通行「流石は暴食シスター。スフィンクスちゃンの恩人なだけはあるぜ」ウンウン
758: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:16:22.40 ID:WN9NMYaq0
CASE 297 予想外
美琴「ねぇねぇ!」
禁書「はいはい、何かな?」
美琴「お兄ちゃんは何処にいるの?」
禁書「とうまならコンビニに…」
上条「ただいまー」ガチャ
禁書「…って、もう帰って来たんだよ」
上条「何だか人が増えてるなぁ。おっす、食蜂に白井」
食蜂「……お邪魔してまぁーす」シオシオ
黒子「…………」マッシロ
上条「食蜂、なんだか萎れてないか? それになんで白井は真っ白に燃え尽きてるんだ……?」
美琴「あ、あははは……」ピピピピ
禁書「ところで、とうまの愛情力はどれくらいなのかな?」ワクワク
上条「愛情力?」ハテ?
美琴「えっと…………え?」
食蜂「どうせ私を嘲笑うようなトンデモ愛情力なんでしょぉー? 一匹オオカミを気取ってた頃が懐かしいわぁ……」トオイメ
禁書「今のとこ、私が一位なんだよ!」ドヤッ
上条「勝ち誇るのは上条さんを負かしてからにしろっての。な、御坂――」
美琴「…………」フルフル
上条「――って、どうして泣きそうになってんのー!?」ガビーン
美琴「す、数値が……ゼ、ゼロって出てる……ウソよ……こんなのウソよぉぉ」メソメソ
上条「マジで!? 上条さんの溢れんばかりの愛情がゼロですと!?」
食蜂「あっれー、誤作動かなぁー? (ザマァァーー!!! 御坂さん、超ざまぁー♪)」ニッコリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
絹旗「ハッ!!」キュピーン
浜面「ん?」ハテ?
絹旗「今、どこかで私のアイデンティティーが超侵害された気がします!」
浜面「ハハ、誰が好き好んでノーパン中学生なんて実践すんだよ」ヘラヘラ
絹旗「私はノーパンじゃありませんっ!!///」ブンッ!!
ドッゴオオオオオオッッ!!!
浜面「や、やめ…うわらばーーーーーーーーっ!!??」グシャッ!!
759: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:22:14.84 ID:WN9NMYaq0
CASE 298 垂れ流しラブ
食蜂「ねぇ、御坂さぁーん? 信じてた人に裏切られて、今どんな気持ち? ねぇ、どんな気持ちぃ?」クスクス
美琴「裏切られてなんかないっ! ……裏切られてないもん」グスッ
食蜂「でもゼロだったのは事実だしぃー? フフ、嫌われ者の私でも流石にゼロはなかったんだけどぉ?」
一方通行「…………(自分で嫌われ者とか言ってやがる。コイツ………真性のマゾかよ)」ガーン!
上条「なんでだ!? い、幻想殺しのせいか!?」オロオロ
禁書「落ち着いて、とうま」
上条「け、けど……」アタフタ
禁書「こうは考えられないかな? とうまの愛情が強力すぎて計測できないだけかもって」
上条「!?」
一方通行「そォかもな。所詮は機械、ホンモノは計れないってなァ」
禁書「だから心で念じてみて。零れそうになる愛情の波を最小にコントロールするんだよ」
上条「わかった!」
食蜂「どれだけ綺麗事を並べても、私たち(レベル5)は孤高の存在なのよ」
美琴「うっうっ……う?」ピピピピ!!!!!
食蜂「周りの人間なんて信じるに値しないわぁ。アナタもいい加減その辺りを学ぶべき…」
美琴「………………ッッ!?」ポイッ、ダダッ
食蜂「……あら?」ポカーン
美琴「お兄ちゃあああ~~~ん!!!」ガバチョ
上条「うおっ、み、御坂!?」
美琴「不安にさせんなぁ……ばかぁぁ」ギューーッ
上条「わりぃ、ごめんな」ヨシヨシ
一方通行「どォにか収まりそうだな、スフィンクスちゃン?」ナデナデ
スフィンクス「なぅー♪」ゴロゴロ
禁書「とうまの愛情力に、みことは安心出来たんだね」ホッコリ
食蜂「むぅー、つまんなぁーい」プンプン
760: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:24:53.75 ID:WN9NMYaq0
CASE 299 規格外
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「最小限に気持ちを抑えてたのに、あの数値だったのよね?」キラキラ
上条「フッフッフ、この上条さんはレベルアップするたびに愛情力がはるかに増す。そしてそのレベルアップをあと三回も残している」
上条「この意味がわかるな?」ニヤ
美琴「レベルアップ?」ハテ?
上条「でも苦労したぞ実際。ちょっとでも油断すると、御坂への愛情が溢れだしちまうからな。レベル2に落とすのが限界だったぜ」
美琴「そっか、えへへ……そっかぁ///」テレテレ
食蜂「結局、上条さんが一番だったなんてねぇ。気になる愛情力は……!?」ヒョイ
禁書「どうしたの?」
食蜂「………………ッ」スッ
禁書「うんと、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん……530000!? 私の三倍近いんだよ!?」ガビーン
食蜂「……私もホンモノの愛情力が欲しいなぁ」ボソッ
禁書「大丈夫だよ」
食蜂「何が大丈夫なのよぉー……」イジイジ
禁書「みさきもコレで計ってみて? きっとたくさんの愛情力を見つけられるんだよ」スッ
食蜂「どうせ5とか10ばっかりに決まって…………は、あ?」ピピピピ
禁書「そんな事なかったでしょう?」ニコッ
食蜂「御坂さんが408……白井さんは177……第一位が139……上条さんは……1」ワナワナ
禁書「あ、あれー?(とうまーーーー!? いくらなんでも低すぎるんだよ!)」アセアセ
食蜂「でもっ!! シスターさん、アナタは5000もあるッ!!」パァァ
禁書「うん?」ハテ?
食蜂「改竄力を使ってないのに、私を好きになってくれるなんてぇ!? 奇跡? これは奇跡なのかしらぁー!?」イヤッホゥ!!
禁書「み、みさき? 少し落ち着いてほしいかも」オロオロ
食蜂「よよよ、よろしければ、わわ、私とオ……オトモダチになってくれると、嬉しいんだゾ☆///」モジモジ
美琴「こ、こらーーーー!! インデックスを誑かしたら許さないんだから!!」ガァァ
上条「いいじゃねーか。誰とでも仲良くなれるのは、インデックスの才能みたいなもんだろ?」
黒子「ハッ、これはまさかの捲土重来フラグでは!?」シャキーン
ステイル「……僕に、救いはないのかい?」
チャララチャッチャッチャー♪
ミコっちゃんの妹レベルが4に上昇した!
※妹レベル4=魔王的なブラコン妹。兄にちょっかいを出す輩は、凛々狩る☆マジ狩る☆なレールガンで説得(オハナシ)するレベル
761: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/24(日) 15:27:53.03 ID:WN9NMYaq0
CASE 300 絆MAX
打ち止め「ねぇねぇ! ミサカにも触らせて、ってミサカはミサカは上目づかいでおねだりしてみたり」
一方通行「…………」ニコニコ ナデナデ
スフィンクス「にゃあー♪」ゴロゴロ
打ち止め「わぁーい、またシカトされちゃったー! ってミサカはミサカは意地悪なアナタを攻撃してみたりぃぃ!」ポカポカ
一方通行「ちっ、うっせェな」
スフィンクス「にゃー?」
一方通行「どォしたンだ? え、クソガキの面倒を見てくれるってのか?」
スフィンクス「にゃお!」スタコラサッサー
打ち止め「あ、待ってーー! ってミサカはミサカはスフィンクスを追いかけ猛ダッシュ♪」テッテッテ
一方通行「子守りまで出来るなンて、スフィンクスちゃンは万能だなァ」ニッコニコ
番外個体「まーた猫を連れ帰ったと思えば、今度はなにアホ面してんの?」
一方通行「猫ちゃンだっつってンだろクソがっ!!」クワッ
番外個体「はいはい、猫ちゃん猫ちゃん。……ん? そこにある変なメガネは何?」
一方通行「あァ、第五位に押し付けられたヤツか」スチャ
番外個体「ぎゃは☆ 全然似合わないっていうか、何のコスプレ!?」ゲラゲラ
一方通行「……(愛情力、1500か。同じレベル5っつっても、流石に第五位よりはマシみてェだな)」ピピピピ
スフィンクス「みぃ~♪」テッテッテ
一方通行「ン?」ピピピピ!!!
スフィンクス「なぅー♪」スリスリ
一方通行「ス、スフィンクスちゃンに反応してやがる! 10万、20万、30万……オイオイ、まだ上がるってのかァ!?」ピピピピ!!!
番外個体「なんだか焦げ臭くない?」
一方通行「70万、80万、90万、ひゃくま…うおッ!?」ピピピ、ボンッ!!!
番外個体「ば、爆発した!?」ビクッ
スフィンクス「!?」スタコラサッサー
番外個体「ちょっ、何そんな物騒なもんを家に持ち込んでるの!? いきなり爆発って……第一位?」
一方通行「……くっ、ククク、クカコキクカカカカカッッ!!!!」クワッ
番外個体「うわっ、キモっ!!」
一方通行「来た……来たキタきやがったぞ、俺とスフィンクスちゃンの時代がよォォォーーーーーー!!!」ヒャッハー!!
打ち止め「どうしちゃったのかな? ってミサカはミサカはあの人の乱心ぶりを心配してみたり」ナデナデ
スフィンクス「にゃあー?」ハテ?
783: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:20:04.71 ID:sYKD14hD0
CASE 301 弱体化
佐天「ねぇねぇ、初春」
初春「なんですか?」
佐天「最近の御坂さんって、私でも勝てそうなくらい腑抜けてない?」
初春「えー、いくらなんでも言い過ぎですよ。佐天さんが御坂さんに敵うところなんて、節約術だけですって」ヘラヘラ
佐天「……事実だけどさぁ、もうちょっと言い方ってもんが……って、あれ御坂さん?」
美琴「なんでアンタが着いてくんのよー!」プンスカ
食蜂「私はオトモダチとのひと時を楽しんでるだけよぉ? ねぇ、シスターさぁーん♪」
禁書「うん、みさきはお友達なんだよ。みことはどうして怒ってるの?」ハテ?
美琴「インデックスは騙されてるのよ! この性悪女の本性を知らないから…」
禁書「そういう決めつけはダメだよ、みこと」メッ
美琴「そ、そりゃそうだけど……」
禁書「二人に何があったのか、私は知らないよ。でもね? これからは三人で仲良くやっていけると思うんだよ」
食蜂「しょーがないから、御坂さんもオトモダチにしてあげてもいいわぁ」ニコニコ
美琴「どうしてアンタは上から目線なのよ!!」ガァァ
禁書「ケンカはダメ!」メッ
美琴「でも……!」
禁書「…………」ジー
美琴「う~、わかったわよぅ……」ションボリ
食蜂「フフフ、よろしくねぇ?」
初春「……御坂さん、弱いですね」
佐天「ふっふーん、だから言ったじゃない」ドヤッ
784: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:22:38.19 ID:sYKD14hD0
CASE 302 超強化
青ピ「いや~、この面子で遊ぶのも久しぶりやなぁ。デルタフォース完全復活やで~」
一方通行「デルタフォース?」
土御門「別名、三馬鹿。ま、お前が加わったからデルタじゃなくて、スクエアになるのかにゃー?」
上条「……自分で馬鹿って認めるなよ」ゲンナリ
青ピ「何いうてはるの? 自分かて妹馬鹿、いわゆるシスコンやないか」
上条「そうなんだよな♪ なあ聞いてくれよ。この前 御坂がさ、『お兄ちゃん、大好き♪』なんて言ってくれてさ」デレデレ
青ピ「聞きたくないっ!! 他人の幸福なんて金貰っても聞きたないわ!!」
一方通行「いいンじゃねェの? 上条の不幸を考えりゃ、ちったァ良い目をみようが腹も立たねェ」
土御門「けど最近のカミやんは、あんまり不幸って言わないにゃー」
上条「ハッハッハ、幸運の女神(御坂)がついてる上条さんは、最早不幸とは対極の位置にいるんですことよ!」
青ピ「ほぉー、そこまで言うなら宝くじ買ってみろやワレ」イラッ
上条「えっ、何故に?」
青ピ「リア充は幸せ税を納めなアカンのや! 非モテ男子を代表して、僕が徴収したるから覚悟せェ!!」プンスカ
上条「完全に逆恨みじゃねーか!?」ガビーン
土御門「都合良く学生向けの売り場があるし、試しに一口買ってみるぜよ」
上条「ううっ、納得いかねえ……」
一方通行「アホらし」ヤレヤレ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「――で、買ってきましたよっと」
青ピ「貧乏くさっ!? これ一番安いスクラッチくじやん!」
上条「臭いって言うなっ! マジで貧乏なんだよ!!」
一方通行「救いようが無ェな」
土御門「まあまあ、それでも一等なら一千万円ですたい。早速削ってみようぜい」ワクワク
上条「おう! もし当たったら、御坂とインデックスに家族サービス出来る!」カリカリ
一方通行「……所帯染みてやがる」
上条「せめて五等一万円くらいは当たって……えええぇぇーーーーー!?!?」
青ピ「どないしたん?」ハテ?
上条「い、いっ……いいい、いっ」パクパクパク
一方通行「何金魚みてェに口パクパクさせてンだ?」
上条「~~~~~~~ッッ!?」スッ
一方通行「あン? …………オイオイ、マジで一等当たってンぞ」
青ピ土御門「「は……はあああああああああああああああああああああああ!?」」ガビーン
785: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:24:11.90 ID:sYKD14hD0
CASE 303 金持ち
上条「むっふっふ、これを見て驚くがいい!!」デデン!
青ピ「うおおおーー!! ゼロが七つも並んどる!?」
土御門「万年三ケタのカミやんの通帳が蘇って、いや転生したみたいぜよ!?」
一方通行「良かったなァ……(あンな端金で喜べるってのは、幸せなンだろうなァ)」
青ピ「上条隊長っ!!」
上条「なんだね、青髪ピアス隊員?」
青ピ「バイキングではない焼き肉が食べたいであります!」キラキラ
土御門「小官もでありますっ!!」キラキラ
上条「うむ、部下を労うのも上官の勤めだからな。今日は焼き肉パーティーだ!!」
青ピ土御門「「流石は上条隊長、太っ腹ーーー!! そこにシビれる憧れるぅぅ~~~!!」」イヤッホゥ!!
上条「金があると、心に余裕ができるぜ」
一方通行「……(世界中で戦ってきたのに、どォして貧乏だったンだろうなァ……)」ホロリ
786: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:25:57.09 ID:sYKD14hD0
CASE 304 ステータス三倍効果は当然アレにもかかっています
上条「貯金があるってのは素晴らしいなぁ。月末に餓死する可能性がゼロなんて幸せすぎる」ニコニコ
青ピ「あー、何回か死にかけてたの覚えとるわ。確か昼御飯が水だけの時期があったもんね」
上条「失礼な。二日に一回は砂糖水だったぞ!」
土御門「カミやん……」ホロリ
一方通行「貧しいってレベルじゃねェぞ……」ゲンナリ
上条「それも最早過去のことだ。これからは普通に御坂たちを養え…」
ドンッ!
男A「うわっ!?」
上条「あ、すみません。怪我はありませんか?」
男A「は、はい大丈……あれ、僕の鞄は?」キョロキョロ
女A「きゃああああーーーーー!?」コケッ
男B「おい! あの女の人、道路に落ちてた鞄を避けようとしてこけたぞ!」
男C「あ、危ねえッッ!!??」キキーーッ!!
ドンガラガッシャーーーーーーン!!!!
男B「今度はこけた女性を回避しようとした出前のにーちゃんが、向かいの高級ブティックに突っ込んだ!」
女B「いやああああああああっ!? 一着数百万もするお洋服に麺つゆがああああああああああ!?」
男C「お、俺は悪くねえ!? 俺は悪くねえ!!」オロオロ
女B「じゃあ誰が悪いのよ!?」
男B「あそこのツンツン頭の少年が元凶だと思いますよ?」
女B「ちょっと、ちゃんと弁償してくれるんでしょうね!!」
上条「…………」ポカーン
一方青ピ土御門「「「スゲー、ドミノ倒しみたいに不幸が連鎖した……」」」
787: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:27:09.85 ID:sYKD14hD0
CASE 305 借金
上条「…………」ボーゼン
土御門「か、カミやん?」
上条「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 宝くじで一千万当たったと思ったら、一千万の借金を背負っていた」
青ピ「めっちゃ高級そうな服を、ようさんダメにしてまったからなー……」ヒソヒソ
一方通行「転ンで怪我した連中の治療費も馬鹿にならねェ」ヒソヒソ
土御門「全部で二千万の賠償なんてにゃー。かわいそうに……」ヒソヒソ
上条「さらに信じられない事に、友達のはずの一方通行が債権者になっていた! 気が変になりそうだった」
土御門「第一位は伊達じゃないにゃー」ヒソヒソ
青ピ「キミがおらんかったら、カミやんは今頃塀の中やったね」ヒソヒソ
一方通行「上条にはデケェ借りがあるからな。この程度で返せたとは思ってねェよ」ヒソヒソ
青ピ「カミやん、どんだけ~~」ヒソヒソ
上条「ごめん御坂……お兄ちゃん、この年で借金持ちのダメ人間になっちゃいました……」ガックリ
788: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:28:45.82 ID:sYKD14hD0
CASE 306 無欲の勝利
禁書「ねぇ、みこと!」
美琴「うん?」
禁書「あそこに宝くじ売場があるんだよ! 一枚だけ買ってみよう?」キラキラ
美琴「あはは、どうせ当たんないわよ」
禁書「う~ん、そうなのかな」ムムム
食蜂「御坂さんてばケチねぇ。良ければ私が買ってあげるわぁ」クスクス
禁書「ありがとう、みさき!」パァァ
食蜂「どうせなら一番ハイリターンなくじがいいわよねぇー」
禁書「早く行こ♪」グイグイ
食蜂「フフフ、走っちゃ危ないわよぉー♪」
美琴「まったく……。無駄遣いはダメだって、お兄ちゃんがいつも言ってるのに」ヤレヤレ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
食蜂「すっごぉーい! これって三等じゃない!?」
禁書「三等は一千万円だって。シュークリーム何個くらい食べれるのかな?」ハテ?
美琴「コ、コンビニのなら十万個くらいかな? てかホントに当たったの!?」ガビーン
789: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:31:29.13 ID:sYKD14hD0
CASE 307 アンブレイカブル・フルクラム
禁書「シュークリーム♪ 山もりのシュークリームが食べたいなー♪」ルンルン
美琴「もう、インデックスったら」クスッ
禁書「みことと みさきにもご馳走するね♪」ニッコニコ
食蜂「それは楽しみねぇ。……ん? あの不幸力を撒き散らしてるのって、上条さんじゃないかしらぁ?」
美琴「あ、ホントだ♪」パァァ
禁書「とうまー!」フリフリ
上条「貧しくとも清く正しく生きて来たってのに……どうする……マグロ漁船なら……いや、いっそ必要悪の教会に身売りすれば」ブツブツ
美琴「お、お兄ちゃん?」
上条「……ああ、御坂か」ドンヨリ
美琴「どうしたのよ!? ちょっと尋常な雰囲気じゃないわよ!?」オロオロ
上条「なあ、マグロ漁船とイギリス清教に身売り、どっちが稼げるのかなぁ……」
美琴「え……ええーーっ!?」ガビーン
禁書「何があったの、とうま!?」
上条「色々あったんだよ……」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「――てことがありまして、上条さんは一千万の借金を背負うことに……」
美琴「はぁ……よかったぁ。それくらいなら私が…」ホッ
上条「ダメだ」キッパリ
美琴「ふぇ?」キョトン
上条「これは俺の借金だ。俺自身の力で返済しないと筋が通らねえ」
美琴「で、でも……!」
上条「ただでさえ友達に立て替えてもらってんだ。これ以上、誰かに迷惑をかける訳にはいかねーんだよ」
790: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:32:54.05 ID:sYKD14hD0
CASE 308 金は天下の回りもの
美琴「ねぇねぇ!」ユッサユッサ
上条「今回ばかりは、御坂のお願いでも聞くわけにはいかねえ」
美琴「嫌っ!!」
上条「あのなぁ……」
美琴「遠くに行くなんて絶対嫌っ!! 私のこと守ってくれるって約束したじゃない!」
上条「うぐっ、そ、それは……」
美琴「インデックスも言ってやってよ!」
禁書「とうま……」
上条「イ、インデックスさん?」タジタジ
禁書「とうまの力で稼いだお金なら、問題ないのかな?」
上条「あ、ああ」
禁書「じゃあ……はいっ!」スッ
上条「通帳……って、一千万も入ってるじゃねーか!?」
禁書「私は少しだけ食いしん坊だから。今までと、これからの食費なんだよ!」
上条「いや、こんなに受け取れねえよ」
禁書「それは困るんだよ。みことのご飯も好きだけど、とうまのご飯が食べられなくなるのは寂しいもん」
上条「インデックス……」
禁書「だからこれからも、三人一緒じゃなきゃダメだからね」ニコッ
上条「…………サンキューな」グスッ
791: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:35:32.78 ID:sYKD14hD0
CASE 309 エクレア
禁書「二人ともごめんなさい。シュークリーム、ご馳走できなくなっちゃった」ペコリ
電磁掌握「「…………」」プルプル
禁書「お、怒ってる……?」オズオズ
食蜂「そんなわけないわよぉー! むしろ心が洗われるようだわぁ」ムギューーッ
禁書「ひゃあ!?」
美琴「山盛りのシュークリームが食べたいのよね? 黒蜜堂は…」
食蜂「この時間なら開いてるわよぉ。あそこのエクレアは絶品だから、シスターさんにご馳走してあげる♪」
禁書「えくれあ?」ハテ?
食蜂「とぉーっても甘くて美味しいんだから。期待してもいいゾ☆」キラッ
禁書「それは楽しみかも!」
美琴「それじゃ、早く行きましょ♪」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「もう金を工面したのか!?」ギョッ
上条「ああ、インデックスのおかげでな」
一方通行「……やっぱ侮れねェな」
番外個体「…………ッ!?(え、ちょ、やだっ!? なんで上条当麻がうちに来てるの!?///)」ドキドキ
打ち止め「どうしてベランダに隠れてるの? ってミサカはミサカは末の妹の奇行につっこんでみたり」ハテ?
792: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/06/28(木) 21:37:38.09 ID:sYKD14hD0
CASE 310 オムライス
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「今日の晩御飯、めっちゃ気合い入ってない?」
上条「そりゃあんな事があれば気合いも入るさ。しっかり味わってくれよな、インデックス」
禁書「やったーーー! オムライスなんだよ♪」ピョンピョン
上条「はは、喜んで貰えたなら頑張った甲斐があるな」
禁書「とうまとうま!」
上条「はいはい、ケチャップでさらさらーっと、ほい完成」ニュルニュル
美琴「ゲコ太!?」キュピーン
禁書「えへへー、ありがと♪」
美琴「わ、私のオムライスにもゲコ太を描いて!」キラキラ
上条「はいはい」ニュルニュル
美琴「わぁー、かわいい……」フニャフニャ
禁書「いっただきまーす! ……はむっ」ザクッ! パクッ!
美琴「!?」
禁書「ん~~~、おいしー♪」ウマウマ
上条「そっか」ニコニコ
禁書「とうまのオムライスは最高…」
美琴「ゲコ太を食べちゃダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」ギャース
幻想目録「「ッ!?」」ビクッ
このあと泣く泣くゲコ太オムライスを食べる、ミコっちゃんなのでした。
813: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:37:38.67 ID:OG6qLCbh0
CASE 311 アニモーゲーム
打ち止め「ねぇねぇ! ってミサカはミサカはアナタを呼び止めてみたり」
一方通行「あァン?」
打ち止め「このゲーム面白そうだよ! ってミサカはミサカは暗に購入を促してみる!」キラキラ
一方通行「トーキョージャングル……?」
打ち止め「見て見て! ポメラニアンだよ、ってミサカはミサカは精いっぱい興味を引いてみたり」
一方通行「なンてつぶらな瞳なンだァ……」フラフラ
打ち止め「きっと猫ちゃんも出てくるよ、ってミサカはミサカは殺し文句を放ってみる!」
一方通行「クソガキ、レジに行ってくるから待ってろ」キリッ
打ち止め「わぁーい♪ ってミサカはミサカは喜びのあまり小躍りしてみたり♪」ピョンピョン
一方通行「…………(いいねいいね、最っ高だねェ!! 俺のためにあるようなゲームじゃねェか!)」ニッコォォ!!
店員「よ、4980になります(ひぃぃ!? 笑顔なのに怖い!?)」ガクブル
814: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:39:28.01 ID:OG6qLCbh0
CASE 312 ポメラニアン
打ち止め「ねぇねぇ、早く遊ぼ♪ ってミサカはミサカはもう待ち切れなかったり!」
一方通行「おォ」イソイソ
番外個体「あれ、もう帰ってたんだ。ってか第一位がゲームなんて珍しいね」
打ち止め「いろんな動物さんがね、いっぱい出てくるゲームなの! ってミサカはミサカは大興奮!」
番外個体「ふぅーん、何だか退屈っぽいね。ミサカ的には血で血を洗うバイオレンスなのがいいんだけど」ニヤニヤ
打ち止め「そんなの楽しくないよ!? ってミサカはミサカは残酷な妹に戦慄を禁じ得なかったり」ガビーン
一方通行「かァわいいなァ、ポメラニアン。よし、オマエの名前はポメちゃンだ」ポワポワ
打ち止め「あーっ!! 一人で始めてるー!」
番外個体「……第一位は今日も平常運転だね」ゲンナリ
815: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:40:47.04 ID:OG6qLCbh0
CASE 313 捕食
打ち止め「ねぇねぇ! ミサカにもさせて、ってミサカはミサカはおねだりしてみたり」ユッサユッサ
一方通行「待て、まずは俺からだ」
打ち止め「むうー……あっ! 草むらからひよこが出て来た!」
一方通行「ひよこさン……」キュン
番外個体「コントローラーのボタンを押せって表示してるよ?」
一方通行「お、おォ」ポチットナ
ポメ『がうっ!!!!』
ガブッ!!
ひよこ『ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??』パタリ
通行止め「「…………」」ポカーン
番外個体「ギャハハハハハハハハ!! 犬がひよこを食いやがった!? なにこれ最っ高じゃん!」ゲラゲラ
打ち止め「ううっ、酷い……」グスッ
一方通行「ひ、ひよこさァァァァァァァァァン!?!?!?」ガビーン
816: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:43:39.03 ID:OG6qLCbh0
CASE 314 弱肉強食
番外個体「ねぇ見てよ! 今度はガゼルを食い殺してやったぜー!」ピコピコ
一方通行「なンて残酷なゲームなンだ……」ガクブル
打ち止め「うっうっ……」メソメソ
番外個体「ゴールデンレトリバー? 上等だよ、ミサカのポメちゃんに敵うと思ってんのか!!」
ガブッ!! キャイン!?
番外個体「そうそう、大人しく食われてりゃいいんだよ♪」
一方通行「血も涙も無ェ……あのガキは鬼だァ……」プルプル
打ち止め「うわぁぁーーん、もうやめてよぉぉーーーー!!!」イヤイヤ
番外個体「今いいとこだから嫌。……お、あんなとこに猫の群れが」ニタァァ
通行止め「「猫ちゃん逃げてぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??」」ギャース
黄泉川「なにやってるんだ、あいつら?」
芳川「さあ?」
817: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:45:36.41 ID:OG6qLCbh0
CASE 315 感染拡大
キーンコーンカーンコーン
上条「今日も寄ってくだろ?」
一方通行「あァ」
番外個体「ね、ねえ、ミサカもあなたの部屋に寄っていい?///」オズオズ
一方通行「ッ!?」スタコラサッサー
上条「はやっ!? 一方通行のヤツ、急にどうしちまったんだ……?」
番外個体「……ミサカを無視するなんて、いい度胸だね」
上条「っと、ゴメンな。うちに来たいってんなら別に構わないけど、何か用事でもあるのか?」
番外個体「べ、別に他意はないよ? ただ第一位に面白いゲームを貰ったから、アナタにもさせてあげようと思っただけ///」テレテレ
上条「おー、そりゃ楽しみだな」
番外個体「当たり前だよ。ミサカが遊んであげるなんて、滅多にないんだからね///」
上条「はいはい」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ポメ『がう、がうっ!!』
ガブッ、ガブッ!!
ネコ『に、にゃ…あ……』パタリ
ポメ『~~~~~~~♪』ムシャムシャ
電磁目録「「いやあああああああああーーーーーーー!?」」
上条「よっし、猫を駆逐完了っと。この縄張りは上条さんが頂きますよ」ピコピコ
番外個体「きゃは☆ 愛玩動物も容赦なく狩っちゃうなんて。あまりの残虐さに、ミサカ濡れちゃいそう♪」
818: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:47:45.06 ID:OG6qLCbh0
CASE 316 ヒエラルキー
美琴「ねぇねぇ!」
上条「今いいとこだから、ちょっと待ってくれ……くっくっく、草食動物だろうが容赦しねえ」ピコピコ
美琴「ぎゃああーー!? なに無抵抗な小鹿を襲ってんのよ!!」ギャース
番外個体「生きる為に決まってるだろー。食べなきゃゲームオーバーだし」
上条「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬだけだ」
美琴「そんな事ないっ!! だってアンタは……お兄ちゃんは、そんな幻想をぶち壊してきたじゃない!」プンスカ
上条「ノンノン。今の上条さんは、無人のコンクリートジャングルに生きる一匹のハンターなんだよ……うさぎ、うめぇ」ピコピコ
禁書「言ってる傍から狩りに勤しんでるんだよ……」
美琴「うう~~~~!!」
番外個体「ゲームなんだから目くじら立てないでよ、おねーたま」ケラケラ
美琴「ダメっ!! このゲーム禁止!」
禁書「私も賛成かも。ゲームはみんなで楽しく遊ぶべきなんだよ」
上条「えー、このゲーム中々面白いぞ。単純だけど意外に奥深い…」
美琴「お兄ちゃんっ!!!」
上条「!?」ビクッ
美琴「御坂美琴の名において命ずるわ。――今すぐそのゲームをやめなさい!!」
キュイーン
上条「イ、イエス・マイシスター」
美琴「うん、よろしい」ニッコリ
番外個体「よわっ!? ヒーローのくせにめっちゃ弱っ!?」ガビーン
禁書「うちのヒエラルキーの頂点は、みことなんだよ」
819: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:49:35.07 ID:OG6qLCbh0
CASE 317 年の差
番外個体「ねぇ、もうすぐ夏休みじゃん? 何か予定とかあるのかな?」
上条「んー、盆に帰省するくらいかな」
番外個体「じゃ、じゃあさ、良かったら、その……ミサカと遊ばない?///」オズオズ
上条「上条さんは全然オッケーですよ」ウン
番外個体「や、約束だよ! 後になってキャンセルは効かないから!///」
上条「わかってるって。それより何処に出かけたい?」
番外個体「海がいいんじゃないかな? せっかくだし、夏らしい事をするべきだよ。…………み、水着とか褒めてほしいし///」ゴニョゴニョ
上条「うん? 最後のほう、聞き取れなかったんだが」
番外個体「……なんでもない///」テレテレ
美琴「…………」プルプル
禁書「うーみ♪ うーみ♪ 海の家で不味いラーメンを食べるんだよ」ニコニコ
美琴「わ、私も行くんだからねっ!!」
番外個体「えー、おねーたまってば中学生でしょう? ガキはガキ同士で遊んでなよ」シッシ
美琴「ガキっていうな!」プンスカ
上条「まあまあ、ケンカすんなよ。一方通行たちも誘って、みんなで行けばいいじゃねーか」
番外個体「げー、ガキのお守かよ」ゲンナリ
美琴「だからガキじゃねーっつの!!」ガァァ
禁書「ふふ、子供じゃないなら一人で寝ないとね。とうまに甘えるのも控えないと」クスクス
美琴「うぐっ!?」
上条「いやいやいや、甘えていいのよ!? 大人になっても甘えてくれていいんですのことよ!?」ギャース
820: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:50:48.91 ID:OG6qLCbh0
CASE 318 謀略
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「いくら妹でも、デートなんて二度と許さないんだから!」プンスカ
番外個体「…………///」モジモジ ←以前のデート?をリフレイン中
上条「デートってお前……。友達と遊びに行くだけだろ」
番外個体「ちょっとこっち来て!///」グイグイ
上条「お、おお」ズルズル
美琴「……あやしい」ムムム
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「で、一体なんなんだ?」
番外個体「率直に言うけど、おねーたまを連れて行くのは反対だよ」
上条「いや、そうはいかねえだろ」
番外個体「……おねーたまって可愛いよね?」
上条「まあなー。可愛いっていうか、可愛すぎて辛いんだよな」ニコニコ
番外個体「海といえば水着。それはもうフリフリでメルヘンな水着を着るんだろうね」
上条「素材がいいから、何でも似合うんだろうなぁ」ニッコニコ
番外個体「そしたら他の男の目にも止まるんじゃないかな?」
上条「!?」
番外個体「可憐なおねーたまに群がる下心満載なヤローども。もし、万が一、あなたの目の届かないトコで悪戯なんてされたら……」
上条「あ、あり得ない。何があっても俺が御坂を守ればいいだけじゃねーか」オロオロ
番外個体「あり得ないなんてことは『あり得ない』んだよ?」
上条「そ、そりゃそうだけど……」
番外個体「本当に大切なら、危ない場所から遠ざけるべきじゃない?」
上条「……たしかに」
番外個体「何も全部を禁止にするわけじゃないよ。改めてプールにでも連れて行ってあげなよ。プールならフォローもし易いしさ」
上条「そうだな。それがいいか」ウンウン
番外個体「…………( 計 画 通 り )」ニタァァ
821: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:52:55.13 ID:OG6qLCbh0
CASE 319 兄妹仁義
上条「――ってなわけで、夏の海は危険が危ないので、御坂たちはお留守番な」
美琴「は、はぁ!?」
禁書「危険が危ない?」ハテ?
上条「代わりにプールに連れて行くから勘弁してくれ。な?」
美琴「嫌っ!! 私も絶対についてくからね!」
上条「け、けどなぁ」
番外個体「おねーたまが心配してるような事はしないよ? 上条当麻にアプローチなんて絶対しないよ?///」シレッ
美琴「顔が真っ赤じゃない! ていうかお兄ちゃんにモーションかけても無駄よ」フフン
番外個体「なんで?」
美琴「お兄ちゃんと彼女なんて作らないって約束したもん」ドヤッ
番外個体「へえ……」イラッ
上条「ま、上条さんがいいなんて物好きは居ないけどな」
美琴「お兄ちゃんには、わ、私がいるからいいの!///」カァァ
上条「…………」ジーン
美琴「な、何か言いなさいよ……///」テレテレ
上条「大好きだっ!!!」ギューーーーーッ
美琴「ふにゃあ!?///」
番外個体「…………」イライライラ イアイアハスター
禁書「ひっ!? 邪神を召喚できそうな禍々しさなんだよ!?」ガクブル
822: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/01(日) 21:55:28.23 ID:OG6qLCbh0
CASE 320 反攻の狼煙
番外個体「ねぇ」
上条「ああ、心配してくれたのに悪いな。結局、御坂たちも連れてく――」
チュッ
番外個体「――ぷは///」
上条「――ぷあ、は……あ……え……?」
番外個体「きゃは☆ ごちそーさま♪///」
電磁目録「「な、なにしてるのーーーーーーーーーーーー!!??」」ガビーン
番外個体「なにって、見てわかんない?///」
美琴「…………ッ」プルプル
番外個体「おねーたまには悪いんだけど、ミサカってば上条当麻の隣が居心地良くなってるんだよね///」
美琴「」プツン
番外個体「だから宣戦布告……おねーたま?」
美琴「……なんで、そういう事いうのかしら?」ゴゴゴ
番外個体「だ、だから…」
美琴「私からお兄ちゃんを取り上げようなんて……。ねぇ、超電磁砲(オハナシ)しよっか?」ガシッ
番外個体「こわっ!? 目のハイライトが消えてるよ、ってミサカを何処に連れて行くつもりなの!?」ズルズル
美琴「…………」ニッコリ
番外個体「ミ、ミサカを亡き者にするつもり!? でも……負けるもんかああーーーーーーーー!!!」
禁書「ととと、とうまっ!? 二人を止めなくちゃ…」
上条「……上条さんの純情が……ふぁーすとちっすがぁぁ……」ヨヨヨ
禁書「こっちも重傷だったーーーー!?」ガビーン
840: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 21:54:41.18 ID:AsMrek020
CASE 321 でこちゅー
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「さっきのがファーストキスってホント……?」オズオズ
上条「…………」
美琴「ね、ねぇ」
上条「……もしかして、アレはラッキーだったのか?」
美琴「なっ!?」
上条「俗に言う逆ナン? うわっ、興奮してきた!」
美琴「~~~~~~~ッッ!!」ポカポカ
上条「いてて、何を怒ってるんだよ?」
美琴「ん!///」ズイ
上条「……御坂さん?」ハテ?
美琴「んっ!!///」
上条「どうして顔を突き出しているのでせう?」
禁書「きっとワーストに嫉妬してるんだよ。立場が逆なら、とうまだって嫉妬するでしょう?」
上条「あー、うん。……御坂が望まない相手になんて、考えたくもないな」
美琴「んー!///」プルプル
上条「心配しなくても、お前が満足するまで誰のとこにも行かねぇよ」
チュッ
美琴「……おでこ?」
上条「これで勘弁してくれ。大体、女の子が自分を安売りするもんじゃありません」ナデナデ
美琴「むぅ、高値でふっかけてるつもりなのに……///」フニャフニャ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
番外個体「…………(なに勢いでキスなんてしてんの!? アホっ、ミサカのアホーーー!!///)」プルプル
一方通行「なにプルプル震えてンだ。テメェが重ねた悪行(例のゲーム)を悔いてンのかァ?」
番外個体「ぎゃああーー!? 明日からどんな顔して会えばいいのー!? ミサカわかんないよ!?///」イヤンイヤン
一方通行「そりゃオマエ、あンだけの殺戮をしたンだ。償っていくしかねェだろうが」ウンウン
打ち止め「お、落ち着いてー!? ってミサカはミサカは事実を知り、怒り狂う下位個体たちを宥めて……あ、10032号が接続を切った!?」アタフタ
841: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 21:56:08.82 ID:AsMrek020
CASE 322 耳掃除
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「綿棒が見当たらないんだけど、知らない?」
上条「あ、そういや今朝切らしたんだった」
美琴「えー! 耳掃除できないの!?」ガビーン
禁書「綿棒がないなら、耳かきを使えばいいんだよ」
美琴「そうなんだけど苦手なのよねー。堅いから耳を傷つけそうだし」ムムム
上条「じゃあ俺がしてやるよ」
美琴「へ……?」キョトン
上条「ほら、膝に頭をのせてみな」ポンポン
美琴「う、うん……///」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「どれどれ、お耳を拝見」
美琴「うぅ~、恥ずかしい……///」
上条「ふむふむ、綺麗なもんですねぇ。何だか拍子抜けだな」
美琴「なっ!? 私のこと不潔とでも思ってたの!?」ガビーン
上条「んなこたねーよ。ただ……」
美琴「ただ?」
上条「なんつーか、こう……大物をかき出したい欲求があるんですよ」
美琴「あー、何となくわかるかも」
842: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 21:56:56.02 ID:AsMrek020
CASE 323 変な声
美琴「ねぇねぇ」
上条「はいはい、今は耳掃除中ですからお静かに願います」
美琴「優しくしてくれるのは嬉しいんだけどさ、もう少し強めにして欲しいな」
上条「へいへい……こんな感じ?」カリカリ
美琴「うん……うあー、耳掃除してもらうのって、こんなに気持ち良かったんだー」マッタリ
上条「そうだろうとも。なにせ、奇跡のイヤークリーナーと呼ばれた上条さんがやってるんだからな」カリカリ
美琴「へぇー、意外な特技ね」
上条「ま、ウソだけどなー」シレッ
美琴「ウソなんかい!」
上条「はは、冗談だって」ケラケラ
美琴「もう、危うく信じちゃうとこだったじゃない」
上条「御坂は素直だなぁ。よし、こっちの耳は完了っと」フーッ
美琴「ひゃう!?///」ビクン
上条「……御坂さん?」
美琴「ちょ、ちょっと! いきなり耳に息を吹きかけないでよ!? ……変な声出ちゃったじゃない///」カァァ
上条「……もう一回していい?」
美琴「ダメっ!!///」プイッ
禁書「……(二人とも、私が隣に座ってるのにお構いなしなんだよ……)」ゲンナリ
843: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 21:57:51.99 ID:AsMrek020
CASE 324 よだれ
上条「よし、綺麗になったぞ」
美琴「…………」スヤスヤ
上条「御坂?」
禁書「しぃーーー、気持ち良さそうに寝てるんだよ」ヒソヒソ
上条「そっか」ナデナデ
美琴「うへへ……お兄ちゃ~ん……」タラリ
上条「御坂、涎はアウトだろ。女の子的に考えて」フキフキ
禁書「文句を言いながらも世話を焼く、その目は優しかったんだよ」ニヤニヤ
上条「……うるせーよ」ニコニコ
844: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 21:58:29.73 ID:AsMrek020
CASE 325 切り札
禁書「とうまとうまー」
上条「なんだ?」
禁書「どうしてとうまは、みことを名前で呼ばないの?」
上条「んー、切り札だから」
禁書「切り札?」ハテ?
上条「どうにも御坂にお願いされると断れないからな。いざって時のセーフティーみたいなもんだ」
禁書「う~ん、よくわからないかも」
上条「あはは、俺もなんとなくってレベルでしか把握してないんだけどな」ナデナデ
美琴「ふにゃ……」スヤスヤ
845: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 21:59:32.32 ID:AsMrek020
CASE 326 ほっぺた
美琴「…………」スヤスヤ
上条「…………」ウズウズ
美琴「…………」スヤスヤ
上条「…………」プニプニ
美琴「…………むふぅ」スヤスヤ
上条「…………」ムビュムニュ
美琴「……んぅー?」
上条「かーわいいなぁー♪ てかほっぺた柔らけー」ビローン
美琴「…………///」プルプル
上条「これはアレだな。つきたての餅みてーな感触だ」プニプニ
美琴「……女の子にお餅は無いんじゃない?///」
上条「いえいえ、やきもち焼きの御坂にぴったりですよ」プニプニ
美琴「……誰のせいよ、バカ///」
上条「ちょ、いくらなんでもバカは酷いんじゃない!? ってあれ?」
禁書「お風呂あいたよー」トテトテ
846: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 22:00:55.90 ID:AsMrek020
CASE 327 自信満々
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、早くお風呂に入って寝ましょうね」
美琴「えー」
禁書「みことがお風呂に入ってる間、暇つぶしにオセロで勝負なんだよ!」
上条「……ほほう、何時ぞやのように上条さんを弄ぶつもりか?」
禁書「少しは成長しているか見てあげるんだよ」フフン
上条「いいだろう、そして刮目せよ! 弱者を虐げる、間違った力を行使する者全てに! 上条さんは抗う!!」キリッ
美琴「インデックスの次は、私と対戦するんだからね!」
上条「それは構わないが、早くしないとすぐに終わっちまうぞ」
禁書「そうだよ、とうまなんて10分持つかも怪しいもんね」
上条「俺だって日々成長してるんだ。凡人が天才に勝つことだってあるかもよ?」
禁書「ふっふーん、努力では埋められない決定的な差を教えてあげるんだよ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「我ながら手際よく洗えたわね♪ あとは肩まで浸かって100まで数えなきゃ」チャプン
847: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 22:02:56.68 ID:AsMrek020
CASE 328 絶対強者
禁書「はい、次はとうまの番だよ」パチ
上条「ああ(相手は完全記憶能力者。普通に戦えば敗北は必至。だが手の打ちようはある)」
上条「……(御坂がひらめき型の天才なのに対し、インデックスは蓄積型の天才。攻略のカギはそこにある)」パチ
禁書「……? 妙な場所に打つんだね」パチ
上条「なんだ、怖気づいたのか?(そう、敢えて定石を破り、インデックスの想定の外から攻めればいいだけのこと!)」パチ
禁書「寝言は寝てからにして欲しいかも。えっと、ここ……かな?」パチ
上条「……(インデックス、お前は卑怯だと俺を罵るか? フフフ、だが負ければそれは負け犬の遠吠えにすぎん!)」パチ
禁書「あ、あれ?」パチ
上条「フフフ……フフハハハハ!!! 前提条件は全てクリアだ。さあインデックス、お前に敗北をくれてやる!」パチ
禁書「…………」パチ
上条「どうだ、敗北の味は? 参りましたーって投了してもいいんですのことよー?」パチ
禁書「……ふふっ」クスッ
上条「……?」
禁書「負けているんだよ」
上条「は?」ハテ?
禁書「とうまは初めから負けてるんだよ。勉強は誰が教えた? テストで出題者の意図を看破する術を誰に習った?」
上条「!?(いつのまにか戦局がインデックスに傾いている!?)」
禁書「全て私とみことが与えたもの。つまり、とうまが独自に考えた戦略じゃないんだよ。だというのに……なんたる愚かしさっ!!」パチ!!
上条「ひっ!?」
禁書「とうま……敗者に権利なんて無いよね? 罰ゲームとして、冷やしハッピーターンを買ってくるんだよ!!」
上条「最終下校時刻はとっくに過ぎてるのに、不幸だーーーーーーーーーーーーー!!!」ギャース
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「ろくじゅーいち、ろくじゅーに、ろくじゅーさん…………あれ? いくつまで数えたっけ?」ハテ?
848: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 22:04:05.71 ID:AsMrek020
CASE 329 アルバイト
上条「くっそー、今度こそ勝てると思ったのにな」
ウィーン
ステイル「らっしゃーせー」
上条「…………」
ステイル「なんだ、お客様かと思えば上条当麻じゃないか」ヤレヤレ
上条「…………」
ステイル「何アホ面して突っ立ってるんだい? 他のお客様の邪魔だよ」
上条「…………」
ステイル「コンビニに来た以上、買い物なんだろう? 何が欲しい?」
上条「冷やしハッピーターン」
ステイル「税込105円になります」
チャリーン
ステイル「丁度お預かりします。ありあしたー」
ウィーン
上条「……え?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
舞夏「兄貴ー、不良神父の姿が見えないが、何処に行ったか知らないかー?」ハテ?
土御門「ニートは不健全だからアルバイトを始めたそうだにゃー」
849: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/04(水) 22:07:05.44 ID:AsMrek020
CASE 330 新たなる火種
上条「ただいまー、ほれ、買ってきたぞ」
禁書「こ、これが夏限定、冷やしハッピーターン!」クワッ
美琴「私にも一つ食べさせて?」
禁書「うん♪」モグモグ
ゲコッ、ゲコッ、ゲコッ、ゲコッ、ゲコッ♪
美琴「こんな時間に誰よ。――もしもし、御坂ですけど」pi
美鈴『やっほー、美琴ちゃん。元気してるぅ~?』
美琴「……誰かと思えばアンタか」ゲンナリ
美鈴『もう、仮にも母親にむかってアンタは酷くない?』
美琴「酔っ払いにはアンタで充分よ。てか本当に仮になっちゃったでしょうが!」
美鈴『怒っちゃイヤ☆』
美琴「おやすみママ。私、明日早いから」イラッ
美鈴『ああーっ、切らないで!? 美琴ちゃんに朗報があるのよ!?』
美琴「なによ?」
美鈴『むっふっふ、当麻君との生活は楽しい?』
美琴「え……あ、うん……///」カァァ
美鈴『そんな幸せいっぱいな美琴ちゃんに、新しい家族が増えまーす♪』
美琴「うん…………うん?」
美鈴『ねぇねぇ、弟と妹、どっちが欲しい?』
美琴「」ピシリ
美鈴『なんなら両方でもいいわよ~♪ ママ、頑張っちゃうから♪』
美琴「ななな、何をがんばるつもりだこらーーーーーーー!?///」ギャース
上条「うおっ、本当にひやっとしてる!?」モグモグ
禁書「これは美味なんだよ!」ガツガツ
871: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:11:23.70 ID:S3tv4/e70
CASE 331 鷲掴み
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「もしもの話よ? もし、うちの母か詩菜さんが、その……あ、赤ちゃんを産んだらどうする?」
上条「ぶふーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
禁書「わわっ、汚いんだよ!?」
上条「げほっ、げほっ……な、何を言い出すんだ!?」
美琴「……だって、さっきママが弟か妹、どっちが欲しい? なんて聞いてきたんだもん」ションボリ
上条「あのお気楽両親sめ……」ゲンナリ
禁書「赤ちゃん……きっと可愛いに違いないかも」ホッコリ
上条「たしかに……美鈴さんに似れば、超絶イケメンか極上美少女になる事が約束されてるもんな」
美琴「!?」
禁書「……とうやに似たら、絶対に周りが苦労するんだよ」
上条「父さんは何故かモテるからなぁ」シミジミ
禁書「とうまが言うな」ビシッ
上条「何故っ!?」
美琴「……(刀夜さん+バカ母=フラグ体質の美少女。お兄ちゃんの心を鷲掴みにされる→私はお払い箱!?)」ガーン
禁書「私は楽しみかも。新しい命は祝福されるべきなんだよ」
上条「俺も楽しみだな。御坂と同じように愛情を注いでやりたいし」ウンウン
美琴「生まれる前から鷲掴み!?」ガビーン
872: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:12:03.33 ID:S3tv4/e70
CASE 332 危機感
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「私はいらない子じゃないよねっ!?」ユッサユッサ
上条「お、おお」
美琴「妹が生まれても、ちゃんと私にも構ってくれるよね!?」ユッサユッサユッサ
上条「お、お、おお」
美琴「お兄ちゃんのお嫁さんは、私しかいないのよね!?」ユッサユッサユッサユッサユッサ
上条「お、お、お、おお……?」
美琴「よ、よかったぁ……」ヘナヘナ
禁書「さり気なく、とんでもない事を約束させてるんだよ……」
873: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:13:17.93 ID:S3tv4/e70
CASE 334 コウノトリ
禁書「とうまとうまー」
上条「ん、どうした?」
禁書「とうま達の妹(暫定)は、いつ頃コウノトリが運んでくるのかな?」
上琴「「はい……?」」
禁書「日本はコウノトリが運んでくるんでしょ? イギリスやアメリカはキャベツ畑からだけど」
上条「ア、アホか! コウノトリはともかく、人間が畑栽培なわけねーだろうが!?」ガビーン
禁書「えー、でもキャベツ畑で大量に生まれるから、かつての大戦でアメリカが勝てたんだよ?」
美琴「……いちいちコウノトリが運んでたんじゃ、人口に差が出るって理屈?」ゲンナリ
禁書「うん! 天草式の教皇代理が教えてくれたんだよ」ニコッ
美琴「そ、そう(笑顔が眩しすぎて、それはウソです、なんて言えないっ!?)」
上条「……神裂か? 悪いんだけどさ、何も聞かずに建宮を殴り飛ばしておいてくれ」pipi
神裂『ええっ!?』
874: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:13:48.22 ID:S3tv4/e70
CASE 335 夜食
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「お腹すいた……」クゥゥ
禁書「私もー」グキュルルルル!!
上条「夜食なんて食うと、太るんじゃねーの?」
電磁目録「「うぐっ!?」」ギクッ
上条「まあ腹が減ってるってんなら、作ってやるけどさ」
美琴「……大丈夫、太ったことなんて無いんだし、きっと大丈夫」ブツブツ
禁書「そう自分に言い聞かせていた彼女が激変するのに、たいして時間はかかりませんでした」タンタン
美琴「不吉なモノローグをいれないで!?」ガビーン
875: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:14:27.97 ID:S3tv4/e70
CASE 336 ラーメン
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「やっぱりラーメンといえば塩ラーメンよねー」チュルチュル
上条「何言ってんだよ、醤油ラーメンこそ至高ですことよ?」ズズー
禁書「勘違いも甚だしいかも。とんこつラーメン以外は考えられないんだよ」ズバー!!
上琴目録「「「…………」」」
上条「ベーシック故に飽きのこない洗練された味! ラーメンの王道たる醤油ラーメンが最強だろうが!」キリッ
禁書「ラーメン王国の博多で一番親しまれているとんこつが最強なんだよ! コラーゲンのお肌ツヤツヤ効果も見逃せないかも!」クワッ
美琴「え、えっと…………塩ラーメンおいしいよ?」オロオロ
幻想目録「「…………」」
上条「し、塩ラーメンも美味しいよなっ!!」アセアセ
禁書「き、急に塩ラーメンが食べたくなっちゃった! 一口食べてもいいかな?」アタフタ
美琴「はい、どうぞ♪」ニコニコ
876: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:15:33.62 ID:S3tv4/e70
CASE 337 トレジャー
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「……ベッドの下からこんなのが出てきたんだけど///」スッ
上条「なんだこの雑誌? なになに、『義妹パラダイス☆背徳のスク水メイドはいかが?』ってなんじゃこりゃあああーーーー!!??」
禁書「…………」ジトー
上条「こ、これは罠だ! 上条さんを貶める狡猾な罠だっ!! だからそんなゴミを見るような視線はやめてください!?」ギャース
禁書「言い訳なんて男らしくないんだよ」
上条「まさかの上条さん株大暴落!? み、御坂はお兄ちゃんを信じてくれるよな!?」アセアセ
美琴「……スクール水着を着たら喜んでくれるの?///」モジモジ
上条「もちろん! 上条さんの心のSSDに焼き付けて永久保存させて頂きます!」
美琴「……バカ///」テレテレ
上条「兄バカだからな!」キリッ
禁書「むしろバカ兄が正解かも」ヤレヤレ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
舞夏「兄貴ー、どうしてそんなに落ちこんでるんだー?」ハテ?
土御門「家宝が行方不明になっちまったんだにゃー……」ションボリ
877: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:16:19.33 ID:S3tv4/e70
CASE 338 肉食獣
上条「はよーっす」
土御門「おはようさん」
青ピ「今日も幸せそうやな。……リア充爆発しろ!!」ガァァ
一方通行「興奮すンな。動物ビスケットやるから落ち着け」スッ
青ピ「あ、うん」モグモグ
上条「……なんで青髪ピアスに目の敵にされてるのでせうか?」ゲンナリ
番外個体「あ、あの……」オソルオソル
上条「出やがったな、肉食獣!!」
番外個体「に、にく!?」ガビーン
上条「いきなり唇を奪いやがって! 温厚な上条さんも怒りが有頂天ですことよ!!」ガァァ
番外個体「う……ごめんなさい」ションボリ
クラス一同「「「「「唇を奪っただとぉぉーーーーーーーーーーーー!?!?」」」」」ガタッ
878: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:17:22.04 ID:S3tv4/e70
CASE 339 吸血鬼的なアレ
吹寄「これより裁判の判決を行う! 被告、上条当麻!! 被告、一級フラグ建築士!! 判決は死刑!! 死刑だ!!」クワッ
クラス一同「「「「「死刑! 死刑! 死刑! 死刑! 死刑! 死刑! 死刑!」」」」」オオオオォォォォ!!!!!
上条「こわっ!? な、なんだよ一体!?」オロオロ
吹寄「教室を封鎖しろ! 廊下を見張れ! 女の敵を根絶やしにせよ!! 目標、上条!! 死刑執行っ!!」
上条「待てよ! 俺は被害者だぞ!?」
青ピ「……カミやんは哀れや。だが許せぬ!! 実を結ばぬ烈花のように死ね!! 蝶のように舞い、蜂の様に死ね!!」ガァァ
上条「意味わかんねーよ!?」ガビーン
青ピ「あないな美少女にキスしてもらって被害者面とか、こっちが意味分からんわ」ヤレヤレ
上条「キスなんてのは、お互い好きあって初めてするもんだろうが!」
青ピ「ここじゃ物が壊れる。屋上へ行こうぜ……久々にキレちまったよ……」ブチッ
上条「どこにキレる要素があったんだよ!?」
青ピ「僕なんて生まれてこのかたキスはおろか、女の子の手を握ったことすらないのに……不公平やん?」グスッ
上条「そんなの知るかーーーーーーーー!!!」
一方通行「クソガキ、オマエ……」
番外個体「うう、流石のミサカも今回は反省してるよ……」
一方通行「いいぞっ! もっとやれ!」
番外個体「うん、もっとやる……ってええーーーーーっ!?!?」ガビーン
一方通行「……(クソガキが上条と付き合う→邪魔になるシスターの世話をする名目で、スフィンクスちゃンといつでも一緒!!)」ニタァァ
土御門「碌でもない事考えてるにゃー」
姫神「フフフ。吸血殺しなのに蚊帳の外……」ズーン
879: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/07(土) 18:18:34.45 ID:S3tv4/e70
CASE 340 不思議な薬、飲まされて
美琴「はぁ……お兄ちゃん遅いわねー」
禁書「学校のお友達と遊んでるのかな?」
美琴「そうかもね、ってメールだ」ゲコッ
From お兄ちゃん
Sub アニキトクスグカエレ
―――――――――――――
いつもの病院に来い
美琴「……え、ウソ」
禁書「と、とにかく病院へ行こう!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
冥土帰し「君たちか。彼なら…」
美琴「お兄ちゃんは!? お兄ちゃんは無事なんですか!?」
冥土帰し「手の施しようがない。こういう時、僕たち医者は無力だ」
美琴「そ、そんな……」ヘナヘナ
禁書「どうにもならないの!? とうまが死んじゃうなんて嫌なんだよっ!!」
冥土帰し「何を言っている? 彼ならピンピンしているよ?」ハテ?
電磁目録「「ほ、ほんとに!?」」
冥土帰し「友人とじゃれあって軽い怪我をしただけだからね? 看護師が消毒してお終いだったよ」
美琴「紛らわしい言い方しないでくださいっ!!!」ガァァ
冥土帰し「すまないね? ただ……」
美琴「ただ?」
冥土帰し「手違いでとある試薬を飲ませてしまったんだ。その効果で、ある意味大変な事になってるね?」
禁書「嫌な予感しかしないんだよ……」
974: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:17:48.41 ID:JluBoSxa0
CASE 341 反転
美琴「ねぇねぇ!」
上条「ああん?」ギロッ
美琴「ひっ!?」ビクッ
上条「チッ、ビビるくらいなら話しかけんな」
美琴「ビ、ビビってなんかないわよっ!!」
上条「あーあー、うぜぇ」
美琴「ウザいって……そ、そんな言い方……」ジワッ
上条「ケッ、第三位ともあろう方が泣くんですかぁ?」
美琴「泣いてないっ!! 泣いてないもん!!」ゴシゴシ
冥土帰し「興味深いねえ。彼本来の穏やかさはなりを潜め、粗暴さが顕著になるようだ」
禁書「これは酷いんだよ……」ゲンナリ
冥土帰し「性格反転(ターンオーバー)の効果は抜群のようだね?」
禁書「抜群じゃないんだよ! 早く元に戻して!!」
冥土帰し「心配しなくても、二十四時間後には効果も切れているはずだ」
禁書「そんなに待てないんだよ!?」ガビーン
975: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:19:21.61 ID:JluBoSxa0
CASE 342 本質
上条「ったく、バカみてぇに雁首そろえてご苦労なこった」ヤレヤレ
美琴「お、お兄ちゃんが来いってメールしたんじゃない!!」
上条「ハァ? 知らねーよ」
禁書「じゃあ誰がとうまの携帯からメールしたんだろ?」
上条「そういやさっき、クソ一位と痴女が泣きながら俺の携帯を弄ってやがったなァ」
電磁目録「「口悪っ!?」」ガビーン
上条「チッ、こんなケガは唾ツケときゃ治るってのに、余計な事しやがって」
禁書「きっと心配してくれたんだよ」
上条「知るかそんなもん」
美琴「もう……ちゃんとお礼をしなきゃダメよ」メッ
上条「イエス、ユアマジェスティ!」キリッ
美琴「うん♪」
上条「ハッ!? お、俺は一体何を……?」
冥土帰し「えらく素直に従うね?」
禁書「性格が反転しても、本質は変わらないみたいだね」ホッコリ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「ヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖い」ブツブツ
番外個体「うぐっ、えぐっ……ミサカ、痴女じゃないもん……」メソメソ
打ち止め「二人ともどうしたの!? ってミサカはミサカは咽び泣く二人に驚愕を隠せなかったり!?」ガビーン
976: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:20:34.25 ID:JluBoSxa0
CASE 343 条件反射
美琴「ねぇねぇ!」
上条「うっせーな。気安く話しかけんな」シッシ
美琴「むう、ちゃんと私の話を聞いて!」
上条「イエス、ユアマジェスティ!」キリッ
美琴「それでね、今日は外食しようってインデックスと決めたんだけど、何が食べたい?」
上条「ハァ? お前らだけで食ってろよ。俺はテキトーに…」
美琴「ダメっ! 一緒に食べるの!」メッ
上条「イエス、ユアマジェスティ!」キリッ
美琴「で、何処行こっか?」
上条「チッ、お前の好きにしろ」プイッ
美琴「うん♪」
禁書「パ、パブロフの犬みたい……///」プルプル
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
打ち止め「――もしもし、ヨミカワ!? 大変だから早く帰ってきて! ってミサカはミサカはSOSを送ってみる」
黄泉川『悪いな、今日は帰れそうにないじゃん』
打ち止め「何かあったの?」ハテ?
黄泉川『少しばかり厄介な奴が少年院から脱走したんだ。ま、警備員を総動員してるから心配するな』
977: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:21:33.03 ID:JluBoSxa0
CASE 344 親鳥
美琴「ねぇねぇ!」
上条「…………」モグモグ
美琴「ねぇってばー!」ユッサユッサ
上条「…………」モグモグ
美琴「無視しないで――むぐっ!?」
上条「どうせ一口寄越せってんだろ。分かってるから黙って食え」
美琴「うん♪」モグモグ
禁書「私も食べたいんだよ!」キラキラ
上条「…………」モグモグ
禁書「とうま――あむっ!?」
上条「チッ、かったりィ……」
禁書「とうまのも、おいしいんだよ♪」モグモグ
店員「……(餌をやる親鳥みたい……)」プルプル
蛇谷「呑気に飯食ってられるのも、今のうちだぜ……。おい、新型キャパシティダウンの準備はどうだ?」
スキルアウト「いつでも使えます」
蛇谷「コイツさえあれば簡単に名を上げられる。手始めに憎たらしい超電磁砲を血祭りに上げるぞ」ニヤリ
978: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:23:40.34 ID:JluBoSxa0
CASE 345 アウトロー
美琴「ねぇねぇ!」
上条「……オイ、何も聞かずに二人で帰れ」
美琴「はぁ? どうしてよ?」
上条「…………」ギロッ
美琴「むぅ、わかったわよぉ」
禁書「じゃあコンビニでアイスを買って帰ろう?」
美琴「それは名案ね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「鬱陶しいのは追い払ったんだ。隠れてないで出てこいよ」
蛇谷「本命を逃がしちまったが、まあいい。超電磁砲をぶっ殺すにしても、人質がいれば確実だしなぁ?」
上条「…………」
蛇谷「お前、あのクソガキの連れらしいじゃねえか。レベルもゼロだと調べが…ごがッ!?」バキッ!!
上条「ベラベラと臭ェ口開くんじゃねーよ、クソ虫」
蛇谷「テ…テメエ……不意打ちなんて卑怯…ぶへっ!?」ガスッ!!
上条「喋るなっつっただろ?」
蛇谷「ひ、ひぃぃっ!? お、お、俺はビッグスパイダーの黒妻だぞ!? こ、こんな事してただじゃ…がひゅ!?」ドゴッ!!
上条「知らねーよ、テメーなんざクソ虫で十分だろうが」
蛇谷「…………」ピクピク
スキルアウトA「お、おい、一瞬で黒妻さんがやられちまったぞ……」ガクブル
スキルアウトB「ビビってんじゃねえよ!! 相手はただの無能力者だろ!? それにこっちは八人も…へぶしっ!?」ベキッ!!
上条「クソ虫が何匹集まろうが、所詮クソ虫なんだよ、ボケが」
スキルアウトC「う……うわああああああああああああああああっ!?」
上条「アイツに手出しするような害虫は、キッチリ駆除しとかねぇとなぁ?」ニタァァ
979: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:24:38.22 ID:JluBoSxa0
CASE 346 凱旋
美琴「おかえりー! ってシャツが血まみれじゃない!?」ガビーン
上条「あーあ、こりゃ捨てるしかねーな」ヤレヤレ
禁書「ケガは!? どこか痛いところは無いの!?」オロオロ
上条「んなもんねーよ」シッシ
美琴「これ全部返り血……?」
禁書「あっ、手から血が出てるんだよ!」
上条「うっせーな。こんなの唾つけときゃ治る…」
美琴「ダメっ!! 手当するからそこに座りなさい!」メッ
上条「チッ……」
美琴「救急箱を出すから、動いちゃダメだからね!」
上条「…………」プイッ
禁書「ケンカなんてダメだよ、とうま」
上条「へーへー」
禁書「もうっ! 明日元に戻ったらお説教するから、覚悟しておくんだよ!!」プンプン
980: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:25:58.40 ID:JluBoSxa0
CASE 347 ヤンキー
番外通行「「…………」」ガクブル
青ピ「二人とも震えとるけど、どうしたん?」
土御門「夏風邪かにゃー?」
一方通行「わ、悪い事は言わねェ……今日だけは上条に関わるな」
青ピ「なんで?」
番外個体「…………ッ」イヤイヤ
土御門「要領を得ないぜい。あ、カミやんが来たにゃー」
番外通行「「ッッ!?」」ビクッ
上条「あー、マジでだりィ……」ポタポタ
クラス一同「「「「「…………(なんか鞄から血が滴ってるぅぅーーーーーー!?)」」」」」ガビーン
青ピ「カ、カミやん?」
上条「ああん?」
青ピ「……鞄から血が滴っとるんやけど」ビクビク
上条「うわ、汚ェ……。次からは蹴りだけにすっか」
青ピ「また不良に絡まれてる子でも助けたん? それにしてもカミやんがケンカするなんて珍しいね」
上条「ケンカなんざしてねーよ。ただ」
青ピ「ただ?」
上条「クソ虫をぶっ転がしただけだ」ニタァァ
クラス一同「「「「「こわっ!?」」」」」ガビーン
981: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:26:59.11 ID:JluBoSxa0
CASE 348 時間切れ
小萌「上条ちゃん! 寝ないで授業を聞いてくださいー!」プンスカ
上条「…………」スヤスヤ
クラス一同「「「「「………(ダメーーーーー!? それを起こしちゃダメーーーーーー!?)」」」」」
小萌「もう! 先生の声が聞こえないのですかー!」
上条「…………」スヤスヤ
番外個体「あ、あのやめた方が……」オズオズ
小萌「隣の席の番外個体ちゃん! 上条ちゃんを起こすのを手伝ってください」
番外個体「む、無理ッ!?」フルフル
上条「……んあ?」パチ
番外個体「ひっ!?」ビクッ
上条「んー? なんでそんなに怯えているのでせう?」ハテ?
番外個体「え……元に戻った……?」
上条「元に戻るって………………えっ、あれは夢じゃないの……か?」ガクガク
982: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:29:30.70 ID:JluBoSxa0
CASE 349 黒歴史
◆回想◆
一方通行「大したことなくて良かったな」
上条「だから大げさだって言ったじゃねーか」ヤレヤレ
番外個体「念のためだよ。あなたは不幸体質なんだから、用心に越したことはないでしょ?」
上条「……そうだよな。二人とも、サンキューな」ニコッ
番外個体「お、お礼なんていいよ!? それより薬も飲んだ方がいいって!///」グイグイ
上条「ちょっ、それ何の薬…………ぷはっ!?」ゴックン
一方通行「オイオイ、大丈夫かよ? ……照れ隠しに無茶するンじゃねェ」ヒソヒソ
番外個体「冥土帰しが持ってきた薬だし、きっと栄養剤か何かだろ……///」ヒソヒソ
上条「ったく、強引すぎだろ。やっぱり肉食獣でせいか……いッ!?」ドクンッ!
番外個体「えっ」
一方通行「どォした!?」
上条「…………最悪の気分だ。得体のしれないモンを飲ませやがって、このクソ女が」ギロッ
番外個体「!?」ビクッ
一方通行「か、上条? オマエ、どうしちまったンだ?」
上条「どうもこうも無ェよ。昨日からそこのクソ女、いや痴女か。そいつのせいで――」
※以後不適切な表現が続きますので、公開は自粛させていただきます
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「うわああああああああああああっ!? お、俺はなんてことをーーーー!?」ガビーン
番外個体「うっうっ……良かった……元に戻って本当に良かった……」シクシク
一方通行「自業自得とはいえ、ありゃァ酷かった……。今だから言えるが、あれは最低だった……」シミジミ
上条「ぎゃあああーーーー!? いっそ誰か上条さんを殺してーーーーーーーーーー!?」ギャース
青ピ「なんなん?」ハテ?
土御門「俗に言う、黒歴史ってヤツかにゃー?」
983: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/07/13(金) 22:31:20.06 ID:JluBoSxa0
CASE 350 被害拡大中
美琴「ねぇねぇ!」
上条「……なんでせうか?」ドヨーン
美琴「辛気臭いわねー。元気出しなさいよ♪」バシバシ
上条「無理です……うう、昨日の自分を殺してやりたい……」
不良A「おい! テメェ、上条当麻だな!」
不良B「お前にやられた連中の敵を取らせてもらうぜ!」
上条「い、いえ上条さんは…」
美琴「なによ! アンタたち如きが、お兄ちゃんに敵うわけないでしょ!!」ビシッ
上条「ええっ、御坂さん!?」
不良A「あァン!?」ギロッ
不良B「言ってくれるじゃねえか。てか無い胸張ってんじゃねぇよクソガキが!!」
美琴「なんですってぇーーーー!!」ムカッ
上条「お、落ち着けって御坂」オロオロ
美琴「お兄ちゃん!」
上条「!?」
美琴「お兄ちゃんは私のヒーローなんだから、あんなヤツらに負けないでっ!!」キラキラ
上条「イエス、マイシスター!!」キリッ
不良A「え、ちょっ、ほげっ!?」バキッ!!
上条「御坂の胸はなあ! あのサイズがベストなんだよ!!」ブンッ
不良B「う、ウソつけ!! あんなまな板じゃ前か後ろかも分からな…ぐはっ!?」メメタァ!!
美琴「さっすがお兄ちゃん♪ 強靭っ! 無敵っ! 最強!!」キャッキャ
上条「ハッ!? ま、またやっちまった……」ガックリ
番外個体「何言ってるのか聞こえないけど、カッコいい……///」テレテレ
一方通行「ヒーローってのは、いいもンだなァ」ウンウン
青ピ「ヒーローて……。あれじゃただのシスコンやん」ゲンナリ
土御門「義妹の声援を受けて奮い立つ……流石はソウルブラザーぜよ」ウンウン
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