2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:05:50.44 ID:/GXfeU2m0
穂乃果「うぅ…今日はずっと冷えてたねぇ…」

海未「そうですね…毎年冬になると寒くなりますけど…今年は少し早いようにも思えますね」

穂乃果「うぅ…手袋つけてくればよかったよ」

海未「全くです…指先の感覚が無くなりそうです」

引用元: 穂乃果「ことりちゃんが教室に忘れ物をした」 

 

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:06:49.10 ID:/GXfeU2m0
穂乃果「…ことりちゃん遅いね」

海未「えぇ、この時期は暗くなるのも早いというのに」

海未「ことりってこういう時にばっかりうっかりやマイペースさが出ますよね」

穂乃果「普段はしっかりしてるのにねぇ…」

穂乃果「でも、それでも憎めないっていうか…なんて言うんだろうね」

海未「えぇ、私もこの気持ちは率直な言葉には表せませんね」

海未「それに、もしことりが失敗しても私がフォローしますし」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「ど、どうしました?」

穂乃果「『私』じゃなくて『私達』だよ」

海未「………クスッ」

海未「えぇ…そうでしたね」

穂乃果「もちろん、海未ちゃんが困ってても穂乃果が助けてあげるからね♪」

海未「フフッ、それは私もですよ」

海未「でも、まず穂乃果はその前に自分をしっかりと管理するべきです」

穂乃果「あぅ…精進します」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:08:22.93 ID:/GXfeU2m0
コレカラノワンダフルラッシュミンナー
穂乃果「あっ、ことりちゃんからメールだ」

海未「アレ、見つけたんですか?」

穂乃果「ようやく見つけたって、これから急いで戻って来るのと、待たせてごめんねだってさ」

穂乃果「はい、送信っと♪」

海未「そうですか……今思えば、私達も手伝えば良かった気がします」

穂乃果「だよねぇ…さっき私達でフォローするって言ってたのにね」

海未「はい、情けないです」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:08:53.97 ID:/GXfeU2m0
穂乃果「………………」

海未「…………………」

穂乃果「………………」

海未「…………………」

穂乃果「………………」チラッ

海未「…………………」

穂乃果「………………」ジー

海未「…………………」

穂乃果「………えい!」

海未「…………………」パシッ

穂乃果「つめたっ!」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:09:45.72 ID:/GXfeU2m0
海未「……穂乃果?」

穂乃果「あぅ…いつもの事だけど、やっぱり不意打ちは効かないかぁ」

海未「まったく、あんなに首を見て不意打ちも何もありませんよ」

海未「それに穂乃果のする事なんておみとお」

ことり「えいっ!」ピトッ

海未「ひゅいっ!?」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:10:46.91 ID:/GXfeU2m0
穂乃果「わっ!すごい声」

ことり「海未ちゃん、かわいい声だね♪」

海未「こ、ことりぃ!」

穂乃果「ごめんね、穂乃果がお願いしたんだ」

海未「ほ、穂乃果ぁ……」

ことり「ごめんねぇ、海未ちゃん」

海未「そんなにノリノリな顔をして謝らないでください!」

穂乃果「えいっ!」ピトッ

海未「ひゃっ!」

穂乃果「おぉ!」

穂乃果「やったぁ!成功!」

ことほの「イェーイ!」パァンッ!

ことほの「いたっ!?」

海未「うぅ…二人とも…いい加減に…」

穂乃果「あっ!逃げよう!ことりちゃん!」ガシッ

ことり「ええっ!?ご、ごめんねー海未ちゃーん」

海未「待ちなさい!二人ともー!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:11:37.10 ID:/GXfeU2m0
…………

………

……



   穂乃果「うぅ…ごめんなさい」
【いたずらしません】←貼り紙

   ことり「ごめんなさい…」
【忘れ物しません】←貼り紙

海未「まったく・・・びっくりしたんですからね」

   穂乃果「はい、すみませんでした」
【いたずらしません】←貼り紙


海未「………えい!」

穂乃果「ひゃっ!?」

ことり「きゃっ!?」

海未「ふんっ、仕返しですっ!」

穂乃果「………」

ことり「………」

ことほの「えぃっ!」

パシッ

ことほの「あぁ…っ!!」


海未「……この手は何か、説明してくれますか?」

ことほの「あっ…うぅ…」

ことほの「ごめんなさーい!」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:13:24.81 ID:/GXfeU2m0
…………

………

……




穂乃果「………今年も、もう終わりだね」

海未「えぇ」


穂乃果「……ほら見て! 夜空が綺麗だよ」

ことり「うわぁ…」

海未「本当に綺麗ですね…」

ことり「うん…本当に綺麗」

穂乃果「…この一年、色々あったね」

海未「廃校の発表に、スクールアイドルを始めて…」

ことり「これまでで一番楽しい一年だったかも」

穂乃果「でも、これからも、もっともっと楽しくなるはずだよ」

海未「えぇ、私もそんな気がします」

ことり「私も、そう思うなぁ」

海未「………なんか、いいですね、こういう雰囲気」

穂乃果「うん、穂乃果も好きだなぁ………あっ!流れ星!」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:14:55.13 ID:/GXfeU2m0
ことり「えっ!本当!?」

海未「まだ暗くなったばかりですよ、錯覚でしょう」

穂乃果「えぇ…ロマンスがないよぉ………あの歌詞を書いていた海未ちゃんはどこに…」

海未「穂乃果?それはどういう意味ですか?」

ことり「アハハ…でもさ、穂乃果ちゃんは何をお願いしたの?」

穂乃果「うぅ…早すぎてなんにもお願いできなかったよ」

海未「まぁ、今の穂乃果のお願いなんて簡単に想像できますけどね」

穂乃果「え?」

ことり「だね、フフ」

穂乃果「な、なんで…?」

ことり「なんでって…ね♪」

海未「私達もするなら同じお願いだからですよ」

穂乃果「あっ……そうだよね」

穂乃果「…そうだ!ねえこれからあそこに行こう!」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:15:58.11 ID:/GXfeU2m0
海未「で、神田明神ですか」

ことり「でも、なんでここに?」

穂乃果「ねえ!ここで私達のお願い事しようよ」

海未「私達の?」

穂乃果「うん、μ'sの皆の初詣とはまた別のお願いをするの!」

ことり「別のお願い…?」

海未「ラブライブの優勝祈願以外のお願い…ということでしょうか?」

穂乃果「うん、ほら!」

ことり「きゃっ!」
海未「わわっ!?」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:16:49.14 ID:/GXfeU2m0
穂乃果「……………」

海未「………………」

ことり「……………」

穂乃果「……………」

海未「………………」

ことり「……………」

穂乃果「…………皆、お願いした?」

ことり「うん♪」

海未「ええ、ではこれからどうしましょうか……結構遅りそうですけど」

穂乃果「じゃあさ!皆で穂乃果の家でお泊りしよ?ママの許可はもらってるからさ!」

海未「えっ、ちょっ、ちょっとまってください、私もお母様の許可を貰いますから…」

ことり「ことりは…うん、今日は大丈夫な日だよぉ」


海未「あっ………お母様?今日は穂乃果の家にお泊りを……はい!すぐに仕度をしに行きますね」

ことり「海未ちゃんも大丈夫そうだね♪」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:18:21.33 ID:/GXfeU2m0
………

……

穂乃果「ううっ……やっぱり冷えるねぇ」

ことり「急いで仕度しなきゃね、こっちの方が近いから、いったんここでね」

海未「ええ、じゃあ私達も家の方に向かいましょうか」

穂乃果「あっ、海未ちゃん先に行ってて、穂乃果ちょっとお使いがあったんだよね」

海未「そうなんですか。じゃあ後で穂乃果の家で」

穂乃果「うん、じゃあね」

ことり「それじゃ、後でね!」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 00:21:24.12 ID:/GXfeU2m0
穂乃果(そういえば……二人とも何をお願いしたのかな)

海未(でも……多分聞く必要はないですね)

ことり(だって……)


こっちのお願いも私達、おんなじお願いをしてると思うんだよね

― Fin ―