1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:01:05.56 ID:0+GvBIbP0
アニメしか見てないので色々設定がおかしいかも、許してちょ
セイバー「どういうことなのだ・・・」ワナワナ
イリヤ「ふんふんふーん」隣でお絵かき中
セイバー「・・・・・・」
セイバー「どういうことなのだ!」バンッ!
イリヤ「!?」ビクッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339030865(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
セイバー「どういうことなのだ・・・」ワナワナ
イリヤ「ふんふんふーん」隣でお絵かき中
セイバー「・・・・・・」
セイバー「どういうことなのだ!」バンッ!
イリヤ「!?」ビクッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339030865(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
引用元: ・セイバー「内定…Zeroだと…!?」
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:02:10.17 ID:0+GvBIbP0
―――――
舞弥「何事ですか騎士王」ガチャ
イリヤ「うぇ~」マジ泣き
セイバー「どうもこうもない・・・」ワナワナ
セイバー「これを見ろ!」バサァ
舞弥「これは・・・」
拝啓アーサー・ペンドラゴン様
弊社へのご応募真にありがとうございました。
今回は例年に比べ、大変多くの方からご応募を頂きました。
厳選なる選考の結果、大変申し訳ないのですが、当社といたしましては
御気持ちに添えない形となりました。
貴殿の今後の更なる活躍を、陰ながら応援しております。敬具
セイバー「・・・・・・」
舞弥「不採用通知…?」
舞弥「それもこんなに沢山・・・」ワチャワチャ
舞弥「何事ですか騎士王」ガチャ
イリヤ「うぇ~」マジ泣き
セイバー「どうもこうもない・・・」ワナワナ
セイバー「これを見ろ!」バサァ
舞弥「これは・・・」
拝啓アーサー・ペンドラゴン様
弊社へのご応募真にありがとうございました。
今回は例年に比べ、大変多くの方からご応募を頂きました。
厳選なる選考の結果、大変申し訳ないのですが、当社といたしましては
御気持ちに添えない形となりました。
貴殿の今後の更なる活躍を、陰ながら応援しております。敬具
セイバー「・・・・・・」
舞弥「不採用通知…?」
舞弥「それもこんなに沢山・・・」ワチャワチャ
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:03:35.93 ID:0+GvBIbP0
セイバー「・・・舞弥、これは一体どういうことなのだ?」
舞弥「・・・・・・」
舞弥「どうもなにも、不採用ということでしょう」
セイバー「そんな馬鹿な!」カッ!
舞弥「鎧を纏っても結果は変わりませんよ」
セイバー「・・・・・・」
セイバー「私は・・・私は・・・」
セイバー「騎士王なのだぞ!」ドンッ!
イリヤ「!?」ビクッ
舞弥「・・・・・・」
舞弥「どうもなにも、不採用ということでしょう」
セイバー「そんな馬鹿な!」カッ!
舞弥「鎧を纏っても結果は変わりませんよ」
セイバー「・・・・・・」
セイバー「私は・・・私は・・・」
セイバー「騎士王なのだぞ!」ドンッ!
イリヤ「!?」ビクッ
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:04:45.47 ID:0+GvBIbP0
舞弥「騎士王、机を叩かないで下さい。イリヤが怯えています」
セイバー「………騎士王なのに」ボソッ
舞弥(・・・・・・)
セイバー「風王結界(インビジブル・エア)が使えるのだぞ!ほら!見えない!」ビュオオ
舞弥「そうですね」
セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)を使えばこんな屋敷など簡単に消し飛ばせるのに!ほら!」ゴォォォォォォォォ!
舞弥「やめてください」
セイバー「・・・なのに、何故…」
セイバー「何故なのだ・・・」
セイバー「………騎士王なのに」ボソッ
舞弥(・・・・・・)
セイバー「風王結界(インビジブル・エア)が使えるのだぞ!ほら!見えない!」ビュオオ
舞弥「そうですね」
セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)を使えばこんな屋敷など簡単に消し飛ばせるのに!ほら!」ゴォォォォォォォォ!
舞弥「やめてください」
セイバー「・・・なのに、何故…」
セイバー「何故なのだ・・・」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:06:37.91 ID:0+GvBIbP0
舞弥(・・・・・・)
舞弥 スチャ
……ガガッ
(何だ、舞弥?)
舞弥「切嗣、少しトラブルが発生しました」
切嗣(らしいな、セイバーの魔翌力が乱れている)
切嗣(何があった?)
舞弥「私の口からは何とも・・・できれば直接見てもらいたいのです」
切嗣(・・・・・・)
切嗣(わかった、今そっちに行く)
舞弥 スチャ
……ガガッ
(何だ、舞弥?)
舞弥「切嗣、少しトラブルが発生しました」
切嗣(らしいな、セイバーの魔翌力が乱れている)
切嗣(何があった?)
舞弥「私の口からは何とも・・・できれば直接見てもらいたいのです」
切嗣(・・・・・・)
切嗣(わかった、今そっちに行く)
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:08:19.57 ID:0+GvBIbP0
―――――
ガチャッ
イリヤ「う、うぅ・・・」
舞弥「・・・・・・」
セイバー「・・・・・・」
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・えっと・・・何があったのかしら?」
イリヤ「おか~さぁ~ん」ダキッ
アイリ「イリヤ・・・何があったの?」よしよし
ガチャッ
イリヤ「う、うぅ・・・」
舞弥「・・・・・・」
セイバー「・・・・・・」
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・えっと・・・何があったのかしら?」
イリヤ「おか~さぁ~ん」ダキッ
アイリ「イリヤ・・・何があったの?」よしよし
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:10:31.95 ID:0+GvBIbP0
イリヤ「・・・えっとね、セイバーがね、何かビュオーってなって」
イリヤ「それでゴォォォォってなって」
イリヤ「それでね、ドンッ!ってしたの」
アイリ「・・・・・・」
アイリ「舞弥さん、何があったの?」
舞弥「騎士王が企業面接に落ちました」
切嗣「・・・・・・」ゴソゴソ
アイリ「……ん?…え?」
舞弥「騎士王が企業面接に相当数落ちました」
セイバー「………」ギリッ!
アイリ(……えっと、つまり、どういうこと・・・?)
切嗣(・・・・・・)シュボッ スゥー
切嗣(・・・・・・)スパー
アイリ「いや、切嗣も煙草吸ってないで何か言ってよ・・・」
イリヤ「それでゴォォォォってなって」
イリヤ「それでね、ドンッ!ってしたの」
アイリ「・・・・・・」
アイリ「舞弥さん、何があったの?」
舞弥「騎士王が企業面接に落ちました」
切嗣「・・・・・・」ゴソゴソ
アイリ「……ん?…え?」
舞弥「騎士王が企業面接に相当数落ちました」
セイバー「………」ギリッ!
アイリ(……えっと、つまり、どういうこと・・・?)
切嗣(・・・・・・)シュボッ スゥー
切嗣(・・・・・・)スパー
アイリ「いや、切嗣も煙草吸ってないで何か言ってよ・・・」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:17:06.16 ID:0+GvBIbP0
―――――
アイリ「……つまり、セイバーが色んな会社の面接に行って」
アイリ「その全てにことごとく落ちたから」
アイリ「落ち込んでる(っていうかふてくされてる)ってことかしら?」
舞弥「その通りです、マダム」
アイリ(さっき屋敷が揺れたのもそれが原因ね……)
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・」切嗣を見てる
アイリ「・・・・・・えっと、セイバー?」ハァ・・・
セイバー「……何でしょう、アイリスフィール・・・」
アイリ「その……面接に落ちたことはとても残念だと思うわ」
アイリ「でも・・・騎士王であるあなたが、その程度のことで動揺」
セイバー「その程度とはなんですか!その程度とは!」
アイリ・イリヤ「!?」ビクゥ
アイリ「……つまり、セイバーが色んな会社の面接に行って」
アイリ「その全てにことごとく落ちたから」
アイリ「落ち込んでる(っていうかふてくされてる)ってことかしら?」
舞弥「その通りです、マダム」
アイリ(さっき屋敷が揺れたのもそれが原因ね……)
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・」切嗣を見てる
アイリ「・・・・・・えっと、セイバー?」ハァ・・・
セイバー「……何でしょう、アイリスフィール・・・」
アイリ「その……面接に落ちたことはとても残念だと思うわ」
アイリ「でも・・・騎士王であるあなたが、その程度のことで動揺」
セイバー「その程度とはなんですか!その程度とは!」
アイリ・イリヤ「!?」ビクゥ
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:29:15.21 ID:0+GvBIbP0
セイバー「問おう、アイリスフィール……貴方は、就職活動をしたことがありますか?」
アイリ「……えっと」
セイバー「あるんですか!?」ドンッ!
アイリ「……な、ない・・・です」
セイバー「・・・・・」
セイバー「・・・・・・書いても書いても終わることのない履歴書」
セイバー「10分間という永遠にも感じられる自己PRタイム・・・」
セイバー「再び問おう、アイリスフィール。貴方は・・・」
セイバー「貴方は、就職活動をしたことがありますか?」涙目
アイリ「えっと、何かごめんなさい・・・」
アイリ「……えっと」
セイバー「あるんですか!?」ドンッ!
アイリ「……な、ない・・・です」
セイバー「・・・・・」
セイバー「・・・・・・書いても書いても終わることのない履歴書」
セイバー「10分間という永遠にも感じられる自己PRタイム・・・」
セイバー「再び問おう、アイリスフィール。貴方は・・・」
セイバー「貴方は、就職活動をしたことがありますか?」涙目
アイリ「えっと、何かごめんなさい・・・」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 10:47:18.29 ID:0+GvBIbP0
―――――
セイバー「こんな…こんな屈辱は・・・・・・」
セイバー「我が騎士達の裏切りにあった時以来だ・・・」
セイバー「・・・・・・おのれ」
セイバー「おのれランスロットォォォォォォォォ!」ゴォォォォ
舞弥「剣を引いてください騎士王、イリヤが怯えています」
アイリ(困ったわね・・・)
アイリ(切嗣は黙って見てるばかりの役立たずだし・・・)チラッ
切嗣「・・・・・・」スパー
アイリ(舞弥さんは切嗣の命令がないと動けないマニュアル人間だし)チラッ
舞弥「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・」チラッ
イリヤ「・・・・・・」ジー
アイリ「・・・・・・」目が合う
イリヤ ニコッ
アイリ(イリヤは相変わらず可愛いし・・・)
セイバー「こんな…こんな屈辱は・・・・・・」
セイバー「我が騎士達の裏切りにあった時以来だ・・・」
セイバー「・・・・・・おのれ」
セイバー「おのれランスロットォォォォォォォォ!」ゴォォォォ
舞弥「剣を引いてください騎士王、イリヤが怯えています」
アイリ(困ったわね・・・)
アイリ(切嗣は黙って見てるばかりの役立たずだし・・・)チラッ
切嗣「・・・・・・」スパー
アイリ(舞弥さんは切嗣の命令がないと動けないマニュアル人間だし)チラッ
舞弥「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・」チラッ
イリヤ「・・・・・・」ジー
アイリ「・・・・・・」目が合う
イリヤ ニコッ
アイリ(イリヤは相変わらず可愛いし・・・)
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:08:43.15 ID:0+GvBIbP0
セイバー「フゥ、フゥ、フゥ」ワナワナ
アイリ「・・・・・・」ウーン
アイリ(・・・・・!)
アイリ(そうだわ!)
アイリ「ねぇセイバー」
セイバー「・・・・・・なんですか、アイリスフィール」
アイリ「と、とりあえず冷静になりましょ?冷静に物事を考えないと何事も先に進まないわ」ニコッ
セイバー「何を言っているのですアイリスフィール?」
セイバー「この通り冷静ですが・・・?」プルプルワナワナ
アイリ(全然冷静じゃないわね・・・)
アイリ「・・・・・・」ウーン
アイリ(・・・・・!)
アイリ(そうだわ!)
アイリ「ねぇセイバー」
セイバー「・・・・・・なんですか、アイリスフィール」
アイリ「と、とりあえず冷静になりましょ?冷静に物事を考えないと何事も先に進まないわ」ニコッ
セイバー「何を言っているのですアイリスフィール?」
セイバー「この通り冷静ですが・・・?」プルプルワナワナ
アイリ(全然冷静じゃないわね・・・)
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:14:38.13 ID:0+GvBIbP0
――――――
セイバー「・・・・・・予行演習?」
アイリ「そう、私と切嗣で面接の予行演習をするから・・・」
セイバー「・・・なるほど、つまり鍛錬ですね?」キリッ!
アイリ「そういうこと」ニコッ
アイリ「ね、切嗣」ジロ
切嗣「・・・・・・あぁ」
舞弥「マダム、私はどうすれば?」
アイリ「そうね・・・面接官役は二人居れば十分だから・・・」
アイリ「舞弥さんはイリヤの面倒を見てもらってもいいかしら?」
舞弥「了解しましたマダム」
アイリ(さてと・・・)
セイバー「・・・・・・予行演習?」
アイリ「そう、私と切嗣で面接の予行演習をするから・・・」
セイバー「・・・なるほど、つまり鍛錬ですね?」キリッ!
アイリ「そういうこと」ニコッ
アイリ「ね、切嗣」ジロ
切嗣「・・・・・・あぁ」
舞弥「マダム、私はどうすれば?」
アイリ「そうね・・・面接官役は二人居れば十分だから・・・」
アイリ「舞弥さんはイリヤの面倒を見てもらってもいいかしら?」
舞弥「了解しましたマダム」
アイリ(さてと・・・)
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:20:02.30 ID:0+GvBIbP0
―――――
アイリ(ふぅ、こういうの初めてだから緊張するわね・・・)
アイリ(ダメダメ、セイバーはもっと緊張してるはずなんだから、しっかりしないと!)
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・切嗣?」
切嗣「なんだい?アイリ」
アイリ「さっきみたいにだんまり使ったら承知しないからね」
切嗣「あぁ、任せてくれ」
切嗣「・・・全力を尽くす」
アイリ(それはそれで嫌な予感がするんだけど・・・)
アイリ(ふぅ、こういうの初めてだから緊張するわね・・・)
アイリ(ダメダメ、セイバーはもっと緊張してるはずなんだから、しっかりしないと!)
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・切嗣?」
切嗣「なんだい?アイリ」
アイリ「さっきみたいにだんまり使ったら承知しないからね」
切嗣「あぁ、任せてくれ」
切嗣「・・・全力を尽くす」
アイリ(それはそれで嫌な予感がするんだけど・・・)
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:39:06.99 ID:0+GvBIbP0
コンコンッ
アイリ(・・・始まった!)
アイリ「どうぞ」
ガチャッ
セイバー「失礼します」キリッ!
セイバー ペコリ
セイバー「私、アインツベルンから参りましたペンドラゴンと申し」
アイリ「ちょ、ちょっとストップ!」
セイバー「・・・?」
セイバー「どうしたのです、アイリスフィール」
アイリ「えっと、セイバー・・・・」
アイリ「もしかして、今まで受けた企業全部その挨拶から入ったの・・・?」
セイバー「そうですが・・・何か問題でも?」キョトン
アイリ(・・・始まった!)
アイリ「どうぞ」
ガチャッ
セイバー「失礼します」キリッ!
セイバー ペコリ
セイバー「私、アインツベルンから参りましたペンドラゴンと申し」
アイリ「ちょ、ちょっとストップ!」
セイバー「・・・?」
セイバー「どうしたのです、アイリスフィール」
アイリ「えっと、セイバー・・・・」
アイリ「もしかして、今まで受けた企業全部その挨拶から入ったの・・・?」
セイバー「そうですが・・・何か問題でも?」キョトン
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:40:46.02 ID:0+GvBIbP0
アイリ「・・・・・・」
アイリ「ね、ねぇ、切嗣」
切嗣「なんだい?アイリ」
アイリ「就活でアインツベルンの名前出すっていうのは・・・」
アイリ「どう・・・なのかしらね?」
切嗣「何か問題でも?」
アイリ「あるに決まってるでしょ!仮にもアインツベルン家の名前が」
アイリ「今首都圏を中心に企業の間に知れ渡ってるのよ!?」
アイリ「あぁ・・・この見た目と振る舞いだもの・・・絶対噂になってるわ・・・」
切嗣「アイリ」
アイリ「きっと2ちゃんねる辺りで」
アイリ「「変な就活生が来たんだがwwwwwwww」とかスレッド立てられちゃうんだわ・・・」ハァァァ
切嗣「アイリ」
アイリ「・・・・・・あによぉ」涙目
アイリ「ね、ねぇ、切嗣」
切嗣「なんだい?アイリ」
アイリ「就活でアインツベルンの名前出すっていうのは・・・」
アイリ「どう・・・なのかしらね?」
切嗣「何か問題でも?」
アイリ「あるに決まってるでしょ!仮にもアインツベルン家の名前が」
アイリ「今首都圏を中心に企業の間に知れ渡ってるのよ!?」
アイリ「あぁ・・・この見た目と振る舞いだもの・・・絶対噂になってるわ・・・」
切嗣「アイリ」
アイリ「きっと2ちゃんねる辺りで」
アイリ「「変な就活生が来たんだがwwwwwwww」とかスレッド立てられちゃうんだわ・・・」ハァァァ
切嗣「アイリ」
アイリ「・・・・・・あによぉ」涙目
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:51:47.40 ID:0+GvBIbP0
切嗣「問題ない」
アイリ「・・・何が?」
切嗣「聖杯さえ手に入れることができれば」
切嗣「全てチャラだ」
アイリ「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・そうね」
アイリ「聖杯さえ・・・聖杯さえ手に入れれば・・・」
アイリ「・・・全て問題ないわ!」
アイリ「そうよ!問題ないのよ!手に入れてさえしまえば!」
アイリ「・・・何が?」
切嗣「聖杯さえ手に入れることができれば」
切嗣「全てチャラだ」
アイリ「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・そうね」
アイリ「聖杯さえ・・・聖杯さえ手に入れれば・・・」
アイリ「・・・全て問題ないわ!」
アイリ「そうよ!問題ないのよ!手に入れてさえしまえば!」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:53:11.16 ID:0+GvBIbP0
アイリ「セイバー!」ビシッ!
セイバー「はっ、はい!」
アイリ「就活も同じよ!」
セイバー「え・・・?」
アイリ「手に入れさえすれば問題ない、全てチャラになる・・・」
アイリ「内定という名の聖杯を!手に入れさえすれば全てチャラよ!セイバー」やけくそ
セイバー(・・・・・・)
セイバー(内定という名の・・・聖杯・・・)
セイバー ドクンッ!
セイバー「はっ、はい!」
アイリ「就活も同じよ!」
セイバー「え・・・?」
アイリ「手に入れさえすれば問題ない、全てチャラになる・・・」
アイリ「内定という名の聖杯を!手に入れさえすれば全てチャラよ!セイバー」やけくそ
セイバー(・・・・・・)
セイバー(内定という名の・・・聖杯・・・)
セイバー ドクンッ!
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 11:54:38.74 ID:0+GvBIbP0
セイバー「・・・・・・その通りです、アイリスフィール」ニヤリ
セイバー「私は・・・面接に落ちすぎて、就活というものの本質を見失っていたようです」
セイバー「そう、受かりさえすればいい」
セイバー「内定さえ取れれば、後はこっちのもの・・・!」
セイバー「内定さえあれば!もう他のサーヴァント達から白い目で見られることも!」
セイバー「あの金ピカ偏屈王に馬鹿にされることもない・・・!」
ほわんほわんほわん
―――――
以下回想
セイバー「私は・・・面接に落ちすぎて、就活というものの本質を見失っていたようです」
セイバー「そう、受かりさえすればいい」
セイバー「内定さえ取れれば、後はこっちのもの・・・!」
セイバー「内定さえあれば!もう他のサーヴァント達から白い目で見られることも!」
セイバー「あの金ピカ偏屈王に馬鹿にされることもない・・・!」
ほわんほわんほわん
―――――
以下回想
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:29:20.57 ID:0+GvBIbP0
ライダー「時に小娘よ、職は決まったのか?」
セイバー「・・・・・・愚問だな、ライダー」
セイバー「この就職氷河期にそう易々と内定など取れるものか」
ライダー「ガッハッハッハ!その潔さ、惚れ惚れするわい!」
ウェイバー「お前も笑ってる場合じゃないだろ!さっさと定職に着けこの寄生サーヴァント」
ライダー「職だと?職ならば着いているではないか、今日も14時から現場だぞ」
ウェイバー「土方のどこが定職なんだ!この前の現場でも散々使われた挙句」
ウェイバー「ちょっと会社の都合が悪くなっただけでゴミみたいに切り捨てられただろうが!」
ウェイバー「あの屈辱を忘れたのか!?」
セイバー「・・・・・・愚問だな、ライダー」
セイバー「この就職氷河期にそう易々と内定など取れるものか」
ライダー「ガッハッハッハ!その潔さ、惚れ惚れするわい!」
ウェイバー「お前も笑ってる場合じゃないだろ!さっさと定職に着けこの寄生サーヴァント」
ライダー「職だと?職ならば着いているではないか、今日も14時から現場だぞ」
ウェイバー「土方のどこが定職なんだ!この前の現場でも散々使われた挙句」
ウェイバー「ちょっと会社の都合が悪くなっただけでゴミみたいに切り捨てられただろうが!」
ウェイバー「あの屈辱を忘れたのか!?」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:31:37.46 ID:0+GvBIbP0
ライダー「まぁそう怒鳴るものでもないぞ小僧」
ライダー「あれはあれで楽しかったではないか、毎日汗と疲労に塗れる・・・正に漢の仕事と呼ぶに相応しい職ではないか」ガッハッハ
ウェイバー「アホか!あれはな、社会でも最底辺の仕事なんだよ!」
ウェイバー「今までの人生で努力をせずに怠けてばかりいたものの末・・・」
ライダー「小僧、それ以上の狼藉は許さぬ」ギラッ
ウェイバー「ろ・・・」
ライダー「あれはあれで楽しかったではないか、毎日汗と疲労に塗れる・・・正に漢の仕事と呼ぶに相応しい職ではないか」ガッハッハ
ウェイバー「アホか!あれはな、社会でも最底辺の仕事なんだよ!」
ウェイバー「今までの人生で努力をせずに怠けてばかりいたものの末・・・」
ライダー「小僧、それ以上の狼藉は許さぬ」ギラッ
ウェイバー「ろ・・・」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:32:56.93 ID:0+GvBIbP0
ライダー「・・・ふぅ。よいか、小僧」
ライダー「社会というものはな、お前のような頭でっかちの賢人ばかりが求められていると思ったら大間違いなのだぞ?」
ライダー「カラクリ機械の前で一日中座っていたからどうした、上役に向かって誠心誠意頭を下げたから何だというのだ」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・よいか、小僧。いつの時代も、必要とされるのはこの大地だ」
ライダー「大地がなければ畑仕事もできぬし、城も建たん」
ライダー「生き物として生まれた以上、我ら畜生は大地なくして生きることは叶わぬ」
ライダー「・・・だからこそ、ワシはあの仕事が好きなのだ」ニカッ
ウェイバー「ライダー・・・」
ライダー「社会というものはな、お前のような頭でっかちの賢人ばかりが求められていると思ったら大間違いなのだぞ?」
ライダー「カラクリ機械の前で一日中座っていたからどうした、上役に向かって誠心誠意頭を下げたから何だというのだ」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・よいか、小僧。いつの時代も、必要とされるのはこの大地だ」
ライダー「大地がなければ畑仕事もできぬし、城も建たん」
ライダー「生き物として生まれた以上、我ら畜生は大地なくして生きることは叶わぬ」
ライダー「・・・だからこそ、ワシはあの仕事が好きなのだ」ニカッ
ウェイバー「ライダー・・・」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:35:30.34 ID:0+GvBIbP0
ライダー「確かに賢人たちの政に比べれば地味で見返りの少ない仕事かもしれん」
ライダー「だがな、報酬以外での見返りは大きい。なんだと思う?」
ウェイバー「・・・・・・足跡が残る」ボソッ
ライダー「そう!我らの血と汗の結晶が!大地に残り、歴史に刻まれる!」
ライダー「これ以上の褒美があるというのか?んん?」ガッハッハ
ウェイバー「・・・でも、そんなもん100年もすれば砂になる」
ライダー「ガッハッハ!そりゃそうだ!」
ライダー「だがな小僧、この仕事をやりおおせた瞬間、ワシは高らかにこう言うぞ」
ライダー「この建物はワシが建てた!大地に我名を刻んでやった!とな!」ガッハッハ
ライダー「だがな、報酬以外での見返りは大きい。なんだと思う?」
ウェイバー「・・・・・・足跡が残る」ボソッ
ライダー「そう!我らの血と汗の結晶が!大地に残り、歴史に刻まれる!」
ライダー「これ以上の褒美があるというのか?んん?」ガッハッハ
ウェイバー「・・・でも、そんなもん100年もすれば砂になる」
ライダー「ガッハッハ!そりゃそうだ!」
ライダー「だがな小僧、この仕事をやりおおせた瞬間、ワシは高らかにこう言うぞ」
ライダー「この建物はワシが建てた!大地に我名を刻んでやった!とな!」ガッハッハ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:36:36.70 ID:0+GvBIbP0
ライダー「・・・小僧よ、そう小利口に難しく考えるな」
ライダー「人など、生きていればどうにでもなる」
ライダー「生きていさえすれば、即ち勝利なのだ」
ライダー「だからあれこれ職がどうとか考えるでない」ワッハッハ
ライダー「そんなものは死んでから考えればよいのだ」バシィッ!
ウェイバー「痛って!お、折れるだろうが!」
ライダー「お前もそう思うだろう!セイバー!」
セイバー「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「寝てる・・・」
回想終わり
ほわんほわんほわん
ライダー「人など、生きていればどうにでもなる」
ライダー「生きていさえすれば、即ち勝利なのだ」
ライダー「だからあれこれ職がどうとか考えるでない」ワッハッハ
ライダー「そんなものは死んでから考えればよいのだ」バシィッ!
ウェイバー「痛って!お、折れるだろうが!」
ライダー「お前もそう思うだろう!セイバー!」
セイバー「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「寝てる・・・」
回想終わり
ほわんほわんほわん
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:56:40.91 ID:0+GvBIbP0
―――――
セイバー「・・・・・・関係ないことを思い出してしまった」
セイバー「こっちだこっち」
ほわんほわんほわん
以下回想
―――――
アーチャー「王の器ともあろうものが、フッ、無様だな」
セイバー「・・・なんだと?」
アーチャー「貴様、職を探しているらしいじゃないか?えぇ?」
セイバー「・・・・・・だったら何だというのだ?」
アーチャー「ハッ!所詮貴様も下の下、愚民ということだ」
セイバー「貴様・・・!」
セイバー「・・・・・・関係ないことを思い出してしまった」
セイバー「こっちだこっち」
ほわんほわんほわん
以下回想
―――――
アーチャー「王の器ともあろうものが、フッ、無様だな」
セイバー「・・・なんだと?」
アーチャー「貴様、職を探しているらしいじゃないか?えぇ?」
セイバー「・・・・・・だったら何だというのだ?」
アーチャー「ハッ!所詮貴様も下の下、愚民ということだ」
セイバー「貴様・・・!」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 12:58:26.01 ID:0+GvBIbP0
アーチャー「どうした?言い返してみればよかろう?悔しいのだろう?」
アーチャー「ほれ、お得意の自己PRとかいうものをしてみろ、雑種」
セイバー「貴様・・・許さんぞ!」ゴォォォォ
アーチャー「ほう、やるというのか。それもよかろう」
アーチャー「だがここで剣を抜くということは、貴様は素直に負けを認めるということになるが・・・いいのか?」
セイバー「なっ・・・!」
アーチャー「そうであろう?口では勝てぬと悟るや否や」
アーチャー「すぐさま武力行使に出るというのだ」
アーチャー「これでは・・・蛮族と看做されても文句は言えまい?」
アーチャー「違うか?」ニタリ
セイバー「くっ・・・卑劣な・・・!」
アーチャー「ほれ、お得意の自己PRとかいうものをしてみろ、雑種」
セイバー「貴様・・・許さんぞ!」ゴォォォォ
アーチャー「ほう、やるというのか。それもよかろう」
アーチャー「だがここで剣を抜くということは、貴様は素直に負けを認めるということになるが・・・いいのか?」
セイバー「なっ・・・!」
アーチャー「そうであろう?口では勝てぬと悟るや否や」
アーチャー「すぐさま武力行使に出るというのだ」
アーチャー「これでは・・・蛮族と看做されても文句は言えまい?」
アーチャー「違うか?」ニタリ
セイバー「くっ・・・卑劣な・・・!」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 13:00:22.87 ID:0+GvBIbP0
アーチャー「まぁ、事を構えるというのならそれはそれで構わんぞ」
アーチャー「真の王たる俺は、いかなる武力にも屈することなど・・・」
アーチャー「有り得ないのだからな」
セイバー「貴様・・・それだけ大きな口を叩けるということは」
セイバー「それなりの企業に就職したのだろうな・・・!?」
アーチャー「・・・・・・」
セイバー「答えよ!英雄王!」
アーチャー「・・・・・・ククク」
セイバー「!?」
アーチャー「真の王たる俺は、いかなる武力にも屈することなど・・・」
アーチャー「有り得ないのだからな」
セイバー「貴様・・・それだけ大きな口を叩けるということは」
セイバー「それなりの企業に就職したのだろうな・・・!?」
アーチャー「・・・・・・」
セイバー「答えよ!英雄王!」
アーチャー「・・・・・・ククク」
セイバー「!?」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 13:43:48.89 ID:0+GvBIbP0
家を出る前にちょっと投下
セイバー「な、何が可笑しいのだ、アーチャー!」
アーチャー「アッハッハッハッハ!」
セイバー「あ、アーチャー!」
アーチャー「ククク・・・ふぅ、これだから愉悦というものは止められぬ・・・」
セイバー「どういうことだ!?」
アーチャー「騎士王よ、貴様、既卒か?」
セイバー「・・・そういう扱いになるな」
アーチャー「そして日々就活の日々・・・と?」
セイバー「そうだ!」
セイバー「な、何が可笑しいのだ、アーチャー!」
アーチャー「アッハッハッハッハ!」
セイバー「あ、アーチャー!」
アーチャー「ククク・・・ふぅ、これだから愉悦というものは止められぬ・・・」
セイバー「どういうことだ!?」
アーチャー「騎士王よ、貴様、既卒か?」
セイバー「・・・そういう扱いになるな」
アーチャー「そして日々就活の日々・・・と?」
セイバー「そうだ!」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 13:45:03.46 ID:0+GvBIbP0
アーチャー「律儀に就活なぞしなくとも・・・」
アーチャー「別に自ら起業してしまっても構わんのだろう?」
セイバー「なん・・・だと・・・?」
セイバー「貴様・・・まさか・・・!」
アーチャー「理解したか、雑種」
セイバー「貴様・・・」
アーチャー「これが俺と貴様との」
セイバー「貴様まさか!」
アーチャー「格の違いというものだ」
アーチャー「別に自ら起業してしまっても構わんのだろう?」
セイバー「なん・・・だと・・・?」
セイバー「貴様・・・まさか・・・!」
アーチャー「理解したか、雑種」
セイバー「貴様・・・」
アーチャー「これが俺と貴様との」
セイバー「貴様まさか!」
アーチャー「格の違いというものだ」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 13:46:31.29 ID:0+GvBIbP0
バァーーーン!(アーチャー、週刊誌を開く)
セイバー「謎の若手社長・・・僅か一年という短期間で年商5億を達成・・・」
セイバー「その圧倒的な資金力により、次々とM&Aを繰り返し、他社を吸収合併・・・」
セイバー「資金源の謎もさる事ながら、社長であるギルガメッシュ氏の圧倒的なカリスマ性と未来予知とも見紛う先見性の高さから・・・」
セイバー「今後も様々な意味で注目が集まる気鋭のベンチャー企業、「アヴァロン」から目が離せない・・・」
セイバー「・・・・・・・・・・・・なんだこれは」
セイバー「謎の若手社長・・・僅か一年という短期間で年商5億を達成・・・」
セイバー「その圧倒的な資金力により、次々とM&Aを繰り返し、他社を吸収合併・・・」
セイバー「資金源の謎もさる事ながら、社長であるギルガメッシュ氏の圧倒的なカリスマ性と未来予知とも見紛う先見性の高さから・・・」
セイバー「今後も様々な意味で注目が集まる気鋭のベンチャー企業、「アヴァロン」から目が離せない・・・」
セイバー「・・・・・・・・・・・・なんだこれは」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 13:47:19.41 ID:0+GvBIbP0
アーチャー「・・・・・・理解したか?」
アーチャー「貴様ら虫けらがいくら騒ぎ立てたところで」
アーチャー「それは天に唾を吐くと同じ」
アーチャー「届きもしない夢物語を夢想したまま」
アーチャー「理想を抱いて溺死するがいい」
アーチャー「貴様ら虫けらがいくら騒ぎ立てたところで」
アーチャー「それは天に唾を吐くと同じ」
アーチャー「届きもしない夢物語を夢想したまま」
アーチャー「理想を抱いて溺死するがいい」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 13:50:25.72 ID:0+GvBIbP0
ほわんほわんほわん
回想終わり
――――――
セイバー「うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
アイリ「ど、どうしたの!?セイバー!」
セイバー「いえ、少々感傷に浸っていただけです。何も問題はありません」
セイバー「さぁ、アイリスフィール!切嗣!鍛錬を続けましょう」
セイバー「全て遠き理想郷(アヴァロン)という名の・・・栄光を掴むために!」
アイリ「・・・・!」
アイリ「ええ!セイバー!」
切嗣(・・・・・・)
切嗣(アヴァロン・・・ね)
回想終わり
――――――
セイバー「うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
アイリ「ど、どうしたの!?セイバー!」
セイバー「いえ、少々感傷に浸っていただけです。何も問題はありません」
セイバー「さぁ、アイリスフィール!切嗣!鍛錬を続けましょう」
セイバー「全て遠き理想郷(アヴァロン)という名の・・・栄光を掴むために!」
アイリ「・・・・!」
アイリ「ええ!セイバー!」
切嗣(・・・・・・)
切嗣(アヴァロン・・・ね)
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 15:54:46.58 ID:0+GvBIbP0
―――――
コンコンッ
アイリ「どうぞ」
セイバー「失礼します」ガチャッ
セイバー ペコリ(一礼)
セイバー「私、アインツベルンから参りましたペンドラゴンと申します」
セイバー「本日はよろしくお願いします」
アイリ「よろしく、ペンドラゴンさん」
切嗣(いやいや、ペンドラゴンさんて)
切嗣(日常会話で「よろしく、ペンドラゴンさん」なんて)
切嗣(使う機会がなさすぎるだろ)
切嗣(いかん、早くも最後まで笑わないでいられる自信がなくなってきたぞ・・・)
アイリ(切嗣も真剣ね・・・!)
コンコンッ
アイリ「どうぞ」
セイバー「失礼します」ガチャッ
セイバー ペコリ(一礼)
セイバー「私、アインツベルンから参りましたペンドラゴンと申します」
セイバー「本日はよろしくお願いします」
アイリ「よろしく、ペンドラゴンさん」
切嗣(いやいや、ペンドラゴンさんて)
切嗣(日常会話で「よろしく、ペンドラゴンさん」なんて)
切嗣(使う機会がなさすぎるだろ)
切嗣(いかん、早くも最後まで笑わないでいられる自信がなくなってきたぞ・・・)
アイリ(切嗣も真剣ね・・・!)
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 15:55:42.53 ID:0+GvBIbP0
アイリ「本日はお忙しい中、弊社の面接を受けていただきありがとうございます」
アイリ「どうぞ、おかけになって下さい」
セイバー「はい」スッ
アイリ「それでは、面接を開始します。よろしくお願いしますね」ニコッ
セイバー「よろしくお願いします」キリッ
アイリ「まずは・・・えぇと・・・」
アイリ(・・・・・・ん?)
アイリ「どうぞ、おかけになって下さい」
セイバー「はい」スッ
アイリ「それでは、面接を開始します。よろしくお願いしますね」ニコッ
セイバー「よろしくお願いします」キリッ
アイリ「まずは・・・えぇと・・・」
アイリ(・・・・・・ん?)
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 15:56:18.35 ID:0+GvBIbP0
アイリ「あの・・・セイバ・・・ペンドラゴンさん」
セイバー「なんですか」
アイリ「特技の欄がちょっと気になったんですが・・・」
アイリ「えっと・・・この風王・・・結界とは何ですか」プルプル
セイバー「インビジブルエア、と読みます」
アイリ「・・・・・・・・・・はぁ、このインビジブル・・・エアとは何ですか・・・?」
セイバー「風の魔術で大気を圧縮し、光を屈折させることで所持する剣を不可視にする、一種の固有結界です」
セイバー「なんですか」
アイリ「特技の欄がちょっと気になったんですが・・・」
アイリ「えっと・・・この風王・・・結界とは何ですか」プルプル
セイバー「インビジブルエア、と読みます」
アイリ「・・・・・・・・・・はぁ、このインビジブル・・・エアとは何ですか・・・?」
セイバー「風の魔術で大気を圧縮し、光を屈折させることで所持する剣を不可視にする、一種の固有結界です」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 15:57:07.78 ID:0+GvBIbP0
アイリ「・・・・・・・・・・」
アイリ「具体的にはどのような特技で?」
セイバー「・・・・・・見えなくなります」ニヤッ
アイリ「はい?」ビキッ(笑顔)
セイバー「相手に悟られぬ様、剣を隠しておくのに便利かと」ドヤッ
アイリ「・・・・・・・・・・どういった場面でお使いになる気なんでしょうか」
セイバー「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・・・」
アイリ「具体的にはどのような特技で?」
セイバー「・・・・・・見えなくなります」ニヤッ
アイリ「はい?」ビキッ(笑顔)
セイバー「相手に悟られぬ様、剣を隠しておくのに便利かと」ドヤッ
アイリ「・・・・・・・・・・どういった場面でお使いになる気なんでしょうか」
セイバー「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・・・」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 15:57:49.77 ID:0+GvBIbP0
セイバー「暗殺などに便利かと」
アイリ「誰を暗[ピーーー]る気ですか誰を!」バンッバンッ!
セイバー「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・ねぇセイバー、ふざけてるの?」
セイバー「私はいたって真剣です、アイリスフィール」
アイリ「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・特技にもう一つ、約束された勝利の剣って書いてあるけど」
アイリ「まさか、それは「エクスカリバー」と読みますって答える気なの?」
アイリ「誰を暗[ピーーー]る気ですか誰を!」バンッバンッ!
セイバー「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・ねぇセイバー、ふざけてるの?」
セイバー「私はいたって真剣です、アイリスフィール」
アイリ「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・特技にもう一つ、約束された勝利の剣って書いてあるけど」
アイリ「まさか、それは「エクスカリバー」と読みますって答える気なの?」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 15:59:40.50 ID:0+GvBIbP0
セイバー「・・・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・アイリスフィー」
アイリ「魔翌力を絶大な出力の“光”に変換し、斬撃として放つことができる聖剣です」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「本気を出せば東京ドームを半分瓦礫に変えるほどの力があります」
アイリ「とか答える気だったの?」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・もう一度聞くけど」
アイリ「ねぇセイバー、ふざけてるの?」
セイバー「・・・・・・アイリスフィー」
アイリ「魔翌力を絶大な出力の“光”に変換し、斬撃として放つことができる聖剣です」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「本気を出せば東京ドームを半分瓦礫に変えるほどの力があります」
アイリ「とか答える気だったの?」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・もう一度聞くけど」
アイリ「ねぇセイバー、ふざけてるの?」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 16:00:17.80 ID:0+GvBIbP0
セイバー「私はいたって真剣です、アイリスフィール」
アイリ「へぇ、そうなんだ」
アイリ「では特技に騎乗スキルとありますが」
アイリ「これは何でしょうか」
セイバー「生物・無機物、関係なく」
セイバー「乗り物という名の着くものであれば」
セイバー「どんなものでも乗りこなすことができる、セイバークラス固有のスキルです」
アイリ「へぇ、そうなんだ」
アイリ「では特技に騎乗スキルとありますが」
アイリ「これは何でしょうか」
セイバー「生物・無機物、関係なく」
セイバー「乗り物という名の着くものであれば」
セイバー「どんなものでも乗りこなすことができる、セイバークラス固有のスキルです」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 16:00:48.27 ID:0+GvBIbP0
アイリ「へ~、じゃあ2tトラックとか余裕ですね」
セイバー「可能です」
アイリ「ジャンボジェット機も?」
セイバー「乗りこなせます」キリッ
アイリ「じゃあ馬なんかは」
セイバー「造作もないこと」フッ
アイリ「じゃあこの場の空気を感じ取った上で、わが社に受かることは可能だと?」
セイバー「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・努力をすればできないことはないと信じています」
アイリ「・・・・・・採用。採用採用さいよ~」グデー
アイリ「・・・・・・だめだこりゃ」
セイバー「可能です」
アイリ「ジャンボジェット機も?」
セイバー「乗りこなせます」キリッ
アイリ「じゃあ馬なんかは」
セイバー「造作もないこと」フッ
アイリ「じゃあこの場の空気を感じ取った上で、わが社に受かることは可能だと?」
セイバー「・・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・努力をすればできないことはないと信じています」
アイリ「・・・・・・採用。採用採用さいよ~」グデー
アイリ「・・・・・・だめだこりゃ」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 20:40:44.68 ID:0+GvBIbP0
―――――
第二話 魔槍の裏切り
アイリ「・・・・・・反省点を挙げましょうか」
アイリ「えー、セイバーさん」
セイバー「なんでしょう、アイリスフィール」
アイリ「自分なりにどこが悪かったとか、分かります?」
セイバー「・・・・・・わ」
アイリ「そうですね、特技の詐称がいけなかったですね」
セイバー「私は詐称などした覚えはありません」
セイバー「全て事実です」
アイリ「全て事実なのが問題なのよ・・・」ハァ…
第二話 魔槍の裏切り
アイリ「・・・・・・反省点を挙げましょうか」
アイリ「えー、セイバーさん」
セイバー「なんでしょう、アイリスフィール」
アイリ「自分なりにどこが悪かったとか、分かります?」
セイバー「・・・・・・わ」
アイリ「そうですね、特技の詐称がいけなかったですね」
セイバー「私は詐称などした覚えはありません」
セイバー「全て事実です」
アイリ「全て事実なのが問題なのよ・・・」ハァ…
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 20:50:31.53 ID:0+GvBIbP0
アイリ(・・・・・・・・・・)
アイリ「セイバー、王になるための資格って、何だか分かる?」
セイバー「そうですね・・・」
セイバー「か・・・カリスマ性でしょうか?」
アイリ「・・・・・・・・・・」
アイリ(なにこのこかわいい)
アイリ「じゃなくて」ハァ…
セイバー「ぐぬぬ」
アイリ「セイバー、王になるための資格って、何だか分かる?」
セイバー「そうですね・・・」
セイバー「か・・・カリスマ性でしょうか?」
アイリ「・・・・・・・・・・」
アイリ(なにこのこかわいい)
アイリ「じゃなくて」ハァ…
セイバー「ぐぬぬ」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 20:52:13.85 ID:0+GvBIbP0
アイリ「ハイ、ずばり血ですね」
アイリ「王様の子供は次の王様です、まぁ当たり前だけど」
アイリ「別に王族に限らなくても、貴族、政治家、後は・・・医者とか?」
アイリ「最後は・・・まぁ含まなくていいとして、今挙げた地位についている人達は」
アイリ「ほぼ例外なく、幼少の頃から英才教育を受け、次世代の王として育成されます」
アイリ「俗に言う帝王学ってやつね、セイバーも受けたでしょ?」
セイバー「・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・セイバー?」
セイバー「受けていましたよ、勿論」キリッ
アイリ(ホントかよ・・・)
アイリ「王様の子供は次の王様です、まぁ当たり前だけど」
アイリ「別に王族に限らなくても、貴族、政治家、後は・・・医者とか?」
アイリ「最後は・・・まぁ含まなくていいとして、今挙げた地位についている人達は」
アイリ「ほぼ例外なく、幼少の頃から英才教育を受け、次世代の王として育成されます」
アイリ「俗に言う帝王学ってやつね、セイバーも受けたでしょ?」
セイバー「・・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・セイバー?」
セイバー「受けていましたよ、勿論」キリッ
アイリ(ホントかよ・・・)
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:03:27.30 ID:0+GvBIbP0
アイリ「・・・では次に、農民になるための資格は?」
セイバー「力持ちですね、ずばり」キリッ
アイリ「そうだね、力持ちだね」ニコッ
アイリ「ハイ、ぶっぶ~」胸の前でばってん
セイバー「ぐぬぬ!」
セイバー「じゃあカリスマ性!」
アイリ「こ、拘るわね・・・何かカリスマ性に恨みでもあるの?」
ほわんほわんほわん
セイバーの脳内
金ピカ「フハハハハハハハ!」
ほわんほわんほわん
セイバー「ない!断じて!」
アイリ「そ、そう・・・」
セイバー「力持ちですね、ずばり」キリッ
アイリ「そうだね、力持ちだね」ニコッ
アイリ「ハイ、ぶっぶ~」胸の前でばってん
セイバー「ぐぬぬ!」
セイバー「じゃあカリスマ性!」
アイリ「こ、拘るわね・・・何かカリスマ性に恨みでもあるの?」
ほわんほわんほわん
セイバーの脳内
金ピカ「フハハハハハハハ!」
ほわんほわんほわん
セイバー「ない!断じて!」
アイリ「そ、そう・・・」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:15:50.39 ID:0+GvBIbP0
アイリ「農民になるために必要なもの、それは・・・」
セイバー「ごくり」
アイリ「・・・・・・ありませーん☆」
セイバー「ズコー」
セイバー「と、とんちですか、これ?」
アイリ「とんちって・・・一休さんじゃないんだから・・・」
セイバー(・・・例えが古い!)
アイリ「農民に資格は要りません」
セイバー「ごくり」
アイリ「・・・・・・ありませーん☆」
セイバー「ズコー」
セイバー「と、とんちですか、これ?」
アイリ「とんちって・・・一休さんじゃないんだから・・・」
セイバー(・・・例えが古い!)
アイリ「農民に資格は要りません」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:16:41.28 ID:0+GvBIbP0
アイリ「自己申告すればあなたも今日から農民です」
セイバー「じゃあ、私も今すぐ農民になれるってことですか?」
アイリ「まぁ、乱暴に言っちゃえばって話だけどね」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・ここで農民になったとしても現実は何も変わらないわよ」
セイバー「!」
セイバー「な、何を言っているのです・・・」
セイバー「騎士王たる私が・・・そのような卑劣な手段に出るなど・・・」
アイリ「目が泳いでるわよセイバー」
セイバー「じゃあ、私も今すぐ農民になれるってことですか?」
アイリ「まぁ、乱暴に言っちゃえばって話だけどね」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・ここで農民になったとしても現実は何も変わらないわよ」
セイバー「!」
セイバー「な、何を言っているのです・・・」
セイバー「騎士王たる私が・・・そのような卑劣な手段に出るなど・・・」
アイリ「目が泳いでるわよセイバー」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:34:18.94 ID:0+GvBIbP0
アイリ「つまり、何が言いたいのかって話なんだけど」
アイリ「ある特定の職業に就くためには、生まれたときの境遇が関係あるんだけど」
セイバー「それ以外の多くの職業は、なろうという意思さえあれば誰にも資格がある」
セイバー「ということですね」
アイリ「お、久々に冴えた回答」
セイバー「久々は余計です」
アイリ「そこで最初に戻ります」
アイリ「ある特定の職業に就くためには、生まれたときの境遇が関係あるんだけど」
セイバー「それ以外の多くの職業は、なろうという意思さえあれば誰にも資格がある」
セイバー「ということですね」
アイリ「お、久々に冴えた回答」
セイバー「久々は余計です」
アイリ「そこで最初に戻ります」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:35:20.82 ID:0+GvBIbP0
アイリ「さっきセイバーが面接を受けようとした職種はなんですか?」
セイバー「運送業です」
アイリ「そうそう運送業・・・え?」
アイリ「・・・事務よね」
セイバー「ドライバー志望ですが、なにか」
アイリ(・・・まぁ、ある意味天職かもね)
アイリ「運送業(ドライバー)で必要な資格を答えよ」
アイリ「間違えたら夕食は抜きよ☆」
セイバー「な・・・・・・」
セイバー「・・・・・・しねと?」
アイリ「んな大げさな・・・」
セイバー「運送業です」
アイリ「そうそう運送業・・・え?」
アイリ「・・・事務よね」
セイバー「ドライバー志望ですが、なにか」
アイリ(・・・まぁ、ある意味天職かもね)
アイリ「運送業(ドライバー)で必要な資格を答えよ」
アイリ「間違えたら夕食は抜きよ☆」
セイバー「な・・・・・・」
セイバー「・・・・・・しねと?」
アイリ「んな大げさな・・・」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:36:41.52 ID:0+GvBIbP0
セイバー(・・・・・・・・・・)
セイバー(・・・・・・・・・・)
セイバー(・・・・・・・・・・)
アイリ「・・・・・・フィーリングでいいからはやく」
セイバー「・・・・・・免許」ボソッ
アイリ「正解!」
セイバー「!」
セイバー「あ、あってるのですか!?」
アイリ「確信ないのに答えたの?」
セイバー(・・・・・・・・・・)
セイバー(・・・・・・・・・・)
アイリ「・・・・・・フィーリングでいいからはやく」
セイバー「・・・・・・免許」ボソッ
アイリ「正解!」
セイバー「!」
セイバー「あ、あってるのですか!?」
アイリ「確信ないのに答えたの?」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:57:34.83 ID:0+GvBIbP0
アイリ「運転するにあたって、最低でも普通免許が必要ですね」
アイリ「でも普通免許では2tトラックまでしか乗れません」
アイリ「それ以上の車両に乗る場合は、中型・大型といった資格が必要になってきます」
セイバー「ふむふむ」メモメモ
アイリ「前提として免許がないと、ドライバーとして仕事ができないわけです」
アイリ「だいぶ話が逸れちゃったわね・・・」
アイリ「セイバー、ここまでの要点は?」
セイバー「頑張ってもなれない職種もある」
アイリ「もう一つは?」
セイバー「仕事には、それぞれ必要とされるスキルがある」
アイリ「でも普通免許では2tトラックまでしか乗れません」
アイリ「それ以上の車両に乗る場合は、中型・大型といった資格が必要になってきます」
セイバー「ふむふむ」メモメモ
アイリ「前提として免許がないと、ドライバーとして仕事ができないわけです」
アイリ「だいぶ話が逸れちゃったわね・・・」
アイリ「セイバー、ここまでの要点は?」
セイバー「頑張ってもなれない職種もある」
アイリ「もう一つは?」
セイバー「仕事には、それぞれ必要とされるスキルがある」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 21:59:18.12 ID:0+GvBIbP0
セイバー(・・・・・!)
アイリ「気づいた?」ニヤリ
アイリ「そこまで気づけた貴方にこの言葉を送るわ」
アイリ「適材適所」
セイバー「適材・・・適所」
アイリ「セイバー」ギュッ(手を握った音)
セイバー「む?」
アイリ「貴方の力が必要とされる場所が、きっとどこかにあるわ」
アイリ「だから、諦めないで」ニコッ
セイバー「アイリスフィール・・・」
セイバー「ところで私のスキルが活かせる職場ってどこですか?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ「セイバー」
セイバー「はい」
アイリ「・・・それは、自分で探していくことなのよ」遠い目
セイバー「アイリスフィールが遠い!」
アイリ「気づいた?」ニヤリ
アイリ「そこまで気づけた貴方にこの言葉を送るわ」
アイリ「適材適所」
セイバー「適材・・・適所」
アイリ「セイバー」ギュッ(手を握った音)
セイバー「む?」
アイリ「貴方の力が必要とされる場所が、きっとどこかにあるわ」
アイリ「だから、諦めないで」ニコッ
セイバー「アイリスフィール・・・」
セイバー「ところで私のスキルが活かせる職場ってどこですか?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ「セイバー」
セイバー「はい」
アイリ「・・・それは、自分で探していくことなのよ」遠い目
セイバー「アイリスフィールが遠い!」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 22:07:42.58 ID:0+GvBIbP0
――――――
夜 天下一品 冬木店
セイバー「ふぅ」
セイバー「やはり、夕食の後は天下一品のこってりラーメンに限る」
セイバー「ふふふ、この油が浮き出た豚骨スープ・・・」
セイバー「相手にとって、不足無し・・・!」割り箸パキッ
セイバー「いざ!」
ランサー「セイバーではないか」
セイバー「む、らんふぁー」ズルズル
夜 天下一品 冬木店
セイバー「ふぅ」
セイバー「やはり、夕食の後は天下一品のこってりラーメンに限る」
セイバー「ふふふ、この油が浮き出た豚骨スープ・・・」
セイバー「相手にとって、不足無し・・・!」割り箸パキッ
セイバー「いざ!」
ランサー「セイバーではないか」
セイバー「む、らんふぁー」ズルズル
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 23:19:04.66 ID:0+GvBIbP0
ランサー「・・・・・・」
セイバー「もぐもぐもぐ」ズルズル
ランサー「・・・・これは失礼した、淑女が食事しているところを盗み見るなど」
ランサー「騎士道の風上にも置けぬゲスな行為」
ランサー「今直ぐ立ち去ろう」
セイバー「・・・・ゴックン」
セイバー「構わんよランサー、貴様と私の仲ではないか」
セイバー「共に杯(ラーメン)を交わし、近況を報告し合おうではないか」
ランサー「・・・そうだな。その言葉に甘えよう、騎士王」
セイバー「もぐもぐもぐ」ズルズル
ランサー「・・・・これは失礼した、淑女が食事しているところを盗み見るなど」
ランサー「騎士道の風上にも置けぬゲスな行為」
ランサー「今直ぐ立ち去ろう」
セイバー「・・・・ゴックン」
セイバー「構わんよランサー、貴様と私の仲ではないか」
セイバー「共に杯(ラーメン)を交わし、近況を報告し合おうではないか」
ランサー「・・・そうだな。その言葉に甘えよう、騎士王」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 23:33:35.76 ID:0+GvBIbP0
―――――
セイバー「そこであの偏屈王、なんて言ったと思う?」
セイバー「理想を抱いて溺死するがいい」
セイバー「全く・・・思い出しただけでも怒りが収まらん」
セイバー「べ、別に引け目など毛ほども感じてはいないのだがな!」
ランサー「・・・・・・・・・」
セイバー「・・・ランサー?」
ランサー「・・・あ、あぁ。酷い話だな」
セイバー「ところで、何故ランサーの様な男がこのような店に?」
セイバー「そこであの偏屈王、なんて言ったと思う?」
セイバー「理想を抱いて溺死するがいい」
セイバー「全く・・・思い出しただけでも怒りが収まらん」
セイバー「べ、別に引け目など毛ほども感じてはいないのだがな!」
ランサー「・・・・・・・・・」
セイバー「・・・ランサー?」
ランサー「・・・あ、あぁ。酷い話だな」
セイバー「ところで、何故ランサーの様な男がこのような店に?」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 23:34:49.80 ID:0+GvBIbP0
ランサー「このような店、とは?」
セイバー「貴様のような男には、ラーメンなんて全く縁がない食べ物だと思っていたのでな」
セイバー「少々意外だったのだ」
ランサー「・・・その台詞はそっくりそのまま返させてもらう」
ランサー「まったく、ソラウ殿も、我が主も」
ランサー「食事という行為に品を求めすぎる」
ランサー「元々俺は兵卒からの成り上がりだ、あのような高級な食卓は口に合わぬ」
セイバー「フッ、その気持ち、分からんでもないな」
ランサー「お前のは単なる雑食だろう」
セイバー「貴様のような男には、ラーメンなんて全く縁がない食べ物だと思っていたのでな」
セイバー「少々意外だったのだ」
ランサー「・・・その台詞はそっくりそのまま返させてもらう」
ランサー「まったく、ソラウ殿も、我が主も」
ランサー「食事という行為に品を求めすぎる」
ランサー「元々俺は兵卒からの成り上がりだ、あのような高級な食卓は口に合わぬ」
セイバー「フッ、その気持ち、分からんでもないな」
ランサー「お前のは単なる雑食だろう」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/07(木) 23:58:46.64 ID:0+GvBIbP0
ランサー(・・・・・・・・)
セイバー「む、この餃子美味いぞ。ランサーよ」
ランサー「・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・ランサー!」
ランサー「あ、あぁ、何だ?」
セイバー「どうしたというのだ?お前ほどの男が、まるで隙だらけだぞ」
ランサー「・・・・・・・」
ランサー「・・・セイバー、就活の進展はどうだ?」
セイバー「今日来た返事は全滅だな、後から送ったものも恐らく同様だろう」
セイバー「口惜しいが、そういう時代だ。私達が生き、戦い抜いたあの頃とは」
セイバー「もう、違うのだ」
セイバー「む、この餃子美味いぞ。ランサーよ」
ランサー「・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・ランサー!」
ランサー「あ、あぁ、何だ?」
セイバー「どうしたというのだ?お前ほどの男が、まるで隙だらけだぞ」
ランサー「・・・・・・・」
ランサー「・・・セイバー、就活の進展はどうだ?」
セイバー「今日来た返事は全滅だな、後から送ったものも恐らく同様だろう」
セイバー「口惜しいが、そういう時代だ。私達が生き、戦い抜いたあの頃とは」
セイバー「もう、違うのだ」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 00:00:16.86 ID:CcIuNIhl0
ランサー「・・・・・・・・・・」
ランサー「・・・・・・・アルト」
セイバー「だがな、今日、アイリスフィールから就活の極意を教わったのだ!」
セイバー「こういう状態をこの国の言葉でも何と言うのだったか」
セイバー「金、金、ボー・・・」
ランサー「鬼に金棒か?」
セイバー「そう、正にそれだ」
セイバー「今の私は、正に阿修羅をも凌駕する存在と呼べる」
セイバー「あ、これはこの前イリヤスフィールと一緒に見たアニメで知った言葉なのだがな」
ランサー「・・・・・・・アルト」
セイバー「だがな、今日、アイリスフィールから就活の極意を教わったのだ!」
セイバー「こういう状態をこの国の言葉でも何と言うのだったか」
セイバー「金、金、ボー・・・」
ランサー「鬼に金棒か?」
セイバー「そう、正にそれだ」
セイバー「今の私は、正に阿修羅をも凌駕する存在と呼べる」
セイバー「あ、これはこの前イリヤスフィールと一緒に見たアニメで知った言葉なのだがな」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 00:02:53.21 ID:CcIuNIhl0
ワイワイ、、、ガヤガヤ、、、
OL(ちょっとやばくない!?あんなイケメン初めて見たし!)
OL2(イケメンなんてレベル超えてるって!絶対モデルか何かだよ!)
男子高生(あの金髪の女の子やべぇ!人形かよ!)
おっさん(いるんだなぁ・・・ああいう美男美女カップルって)
ワイワイ、、、ガヤガヤ、、、
ランサー「・・・少々騒がしくなってきたな」
セイバー「そのようだな」
ランサー「フッ、その様子だと、普段から慣れていると見えるな」
セイバー「当然だ、人目など気にしていて、一人でラーメンが食べれると思うな」
ランサー(・・・一応自覚はあるのだな)
OL(ちょっとやばくない!?あんなイケメン初めて見たし!)
OL2(イケメンなんてレベル超えてるって!絶対モデルか何かだよ!)
男子高生(あの金髪の女の子やべぇ!人形かよ!)
おっさん(いるんだなぁ・・・ああいう美男美女カップルって)
ワイワイ、、、ガヤガヤ、、、
ランサー「・・・少々騒がしくなってきたな」
セイバー「そのようだな」
ランサー「フッ、その様子だと、普段から慣れていると見えるな」
セイバー「当然だ、人目など気にしていて、一人でラーメンが食べれると思うな」
ランサー(・・・一応自覚はあるのだな)
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:01:26.16 ID:CcIuNIhl0
セイバー「それに、見られるのも王たる者の務めだ」
セイバー「羞恥などとうに捨てた」
ランサー(王・・・か)
ランサー「・・・セイバー、場所を変えよう」
ランサー「話をするには、ここは少々賑やか過ぎる」
セイバー「フッ、いいだろう」
セイバー「羞恥などとうに捨てた」
ランサー(王・・・か)
ランサー「・・・セイバー、場所を変えよう」
ランサー「話をするには、ここは少々賑やか過ぎる」
セイバー「フッ、いいだろう」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:02:39.32 ID:CcIuNIhl0
―――――
冬木市 とある公園
ランサー「ここなら問題ないだろう」
セイバー「誰もいないようだな」
ランサー「ここではこの時間帯、人はほとんど来ない」
セイバー「フッ、その様子だと、普段からここに来ているらしいな」
ランサー「俺だって煩わしさから逃れたくなることもある」
ランサー「英雄と言えど、所詮は人だ」
ランサー「落とされれば落ち込むし、自信も磨り減る」
セイバー「ランサー・・・貴様も、駄目だったのか」
ランサー「ああ、先週受けた企業、全23社。全滅だったよ」
セイバー「そ、そうなのか・・・」ホッ
冬木市 とある公園
ランサー「ここなら問題ないだろう」
セイバー「誰もいないようだな」
ランサー「ここではこの時間帯、人はほとんど来ない」
セイバー「フッ、その様子だと、普段からここに来ているらしいな」
ランサー「俺だって煩わしさから逃れたくなることもある」
ランサー「英雄と言えど、所詮は人だ」
ランサー「落とされれば落ち込むし、自信も磨り減る」
セイバー「ランサー・・・貴様も、駄目だったのか」
ランサー「ああ、先週受けた企業、全23社。全滅だったよ」
セイバー「そ、そうなのか・・・」ホッ
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:04:03.20 ID:CcIuNIhl0
セイバー(・・・・・・・・・・)
セイバー(今・・・私は・・・)
セイバー(今私は、安心・・・したというのか・・・?)
セイバー(共に就活という荒波に揉まれ・・・戦ってきた、戦友とも呼べるランサーが・・・)
セイバー(まだ内定が決まっていないという事実に・・・私は安堵してしまった・・・)
ランサー「まぁ、流石にこう何度も落ちると、それ程ショックでもないのだがな」
ランサー「妙なところで、タフになってしまったようだ」
セイバー「・・・・・・・・・・」
ランサー「・・・ん?セイバー」
セイバー(今・・・私は・・・)
セイバー(今私は、安心・・・したというのか・・・?)
セイバー(共に就活という荒波に揉まれ・・・戦ってきた、戦友とも呼べるランサーが・・・)
セイバー(まだ内定が決まっていないという事実に・・・私は安堵してしまった・・・)
ランサー「まぁ、流石にこう何度も落ちると、それ程ショックでもないのだがな」
ランサー「妙なところで、タフになってしまったようだ」
セイバー「・・・・・・・・・・」
ランサー「・・・ん?セイバー」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:05:57.01 ID:CcIuNIhl0
セイバー「・・・・・・・・・・」
ランサー「セイバー、何を黙って・・・」
ランサー「・・・!」
ランサー「セイバー・・・お前」
ランサー「泣いて・・・いるのか?」
セイバー「・・・・・・・・・・」
ランサー「セイバー・・・」
セイバー「・・・・ランサー、嗤ってくれ」
セイバー「私は・・・私はゲスだ」
セイバー「私は・・・お前が内定を貰えなかったと聞いて心底安心してしまった」
セイバー「共に就活という戦いに挑んで来たというのに」
セイバー「都合のいいことに・・・一人だけ置いていかれるのは嫌だと思ってしまった」
セイバー「私は・・・負け犬だ」
ランサー「セイバー、何を黙って・・・」
ランサー「・・・!」
ランサー「セイバー・・・お前」
ランサー「泣いて・・・いるのか?」
セイバー「・・・・・・・・・・」
ランサー「セイバー・・・」
セイバー「・・・・ランサー、嗤ってくれ」
セイバー「私は・・・私はゲスだ」
セイバー「私は・・・お前が内定を貰えなかったと聞いて心底安心してしまった」
セイバー「共に就活という戦いに挑んで来たというのに」
セイバー「都合のいいことに・・・一人だけ置いていかれるのは嫌だと思ってしまった」
セイバー「私は・・・負け犬だ」
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:10:52.15 ID:CcIuNIhl0
ランサー(・・・・・・・・)
ランサー「・・・セイバー、よく聞け」
ランサー「この世界に勝者などいない、人類全てが敗者なのだ」
ランサー「この国の平和など、所詮は資本主義という構造が見せるハリボテに過ぎん」
ランサー「現にどうだ、世界一平和と謳われるこの国で、戦が無いにも関わらず毎年何人の人間が自ら命を絶っている?」
ランサー「内定など所詮、世間体という眼から逃れるためのレッテルの奪い合いに過ぎんのだ」
ランサー「そんなもののために、命を懸け、死んでいくなど・・・俺にはできん」
セイバー「ランサー・・・」
ランサー「・・・セイバー、よく聞け」
ランサー「この世界に勝者などいない、人類全てが敗者なのだ」
ランサー「この国の平和など、所詮は資本主義という構造が見せるハリボテに過ぎん」
ランサー「現にどうだ、世界一平和と謳われるこの国で、戦が無いにも関わらず毎年何人の人間が自ら命を絶っている?」
ランサー「内定など所詮、世間体という眼から逃れるためのレッテルの奪い合いに過ぎんのだ」
ランサー「そんなもののために、命を懸け、死んでいくなど・・・俺にはできん」
セイバー「ランサー・・・」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:13:30.50 ID:CcIuNIhl0
ランサー「俺が命を賭して守るのは、我が主一人で十分だ」
ランサー「それで敗者の謗りを受けるのも構わん。寧ろその汚名、このディルムッド、謹んで受け入れよう」
ランサー「偽りの世界で、偽りの勝利などいらぬ・・・」
ランサー「俺は・・・敗者になりたい」
セイバー「ら、らんざぁ~」号泣
ランサー「・・・・・・・」
セイバー「ら、ランサー・・・貴様の魂の叫び、しかと聞き届けたぞ」ズビッ
セイバー「私は・・・私は決めたぞ・・・!」
ランサー「それで敗者の謗りを受けるのも構わん。寧ろその汚名、このディルムッド、謹んで受け入れよう」
ランサー「偽りの世界で、偽りの勝利などいらぬ・・・」
ランサー「俺は・・・敗者になりたい」
セイバー「ら、らんざぁ~」号泣
ランサー「・・・・・・・」
セイバー「ら、ランサー・・・貴様の魂の叫び、しかと聞き届けたぞ」ズビッ
セイバー「私は・・・私は決めたぞ・・・!」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:16:49.15 ID:CcIuNIhl0
セイバー「ランサー、私は」
セイバー「私は逃げない」
ランサー「フッ・・・そうか」
ランサー「お前ならそう言うと思ったよ」
セイバー「・・・貴様の覚悟は分かった」
セイバー「だが、私にも引けぬ理由がある」
セイバー「・・・背中を支えてくれる仲間(とも)たちがいるのだ」
セイバー「切嗣・・・アイリスフィール・・・舞弥・・・ライダー・・・」
セイバー「そしてランサー・・・貴様もな」
セイバー「私は逃げない」
ランサー「フッ・・・そうか」
ランサー「お前ならそう言うと思ったよ」
セイバー「・・・貴様の覚悟は分かった」
セイバー「だが、私にも引けぬ理由がある」
セイバー「・・・背中を支えてくれる仲間(とも)たちがいるのだ」
セイバー「切嗣・・・アイリスフィール・・・舞弥・・・ライダー・・・」
セイバー「そしてランサー・・・貴様もな」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:19:13.24 ID:CcIuNIhl0
ランサー「・・・・・・・・」
セイバー「皆が私に託す願い、想い、希望・・・」
セイバー「私はそれらすべてを背負い・・・」
セイバー「真っ向から受けて立つ」
セイバー「なぜなら私は・・・」
ランサー(だって前は・・・)
セイバー・ランサー(英雄なのだから!)
セイバー「皆が私に託す願い、想い、希望・・・」
セイバー「私はそれらすべてを背負い・・・」
セイバー「真っ向から受けて立つ」
セイバー「なぜなら私は・・・」
ランサー(だって前は・・・)
セイバー・ランサー(英雄なのだから!)
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:21:43.80 ID:CcIuNIhl0
セイバー「ところでランサー」
ランサー「なんだ?」
セイバー「貴様、ガンダムWを観たな?」
ランサー「・・・!」
ランサー「・・・就活というのは存外暇でな」
つづく
ランサー「なんだ?」
セイバー「貴様、ガンダムWを観たな?」
ランサー「・・・!」
ランサー「・・・就活というのは存外暇でな」
つづく
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:24:42.77 ID:CcIuNIhl0
ランサー「・・・・・・・・」
セイバー「皆が私に託す願い、想い、希望・・・」
セイバー「私はそれら全てを背負い・・・」
セイバー「真っ向から受けて立つ」
セイバー「なぜなら私は・・・」
ランサー(だってお前は・・・)
セイバー・ランサー(英雄なのだから!)
セイバー「ところでランサー」
ランサー「なんだ?」
セイバー「貴様、ガンダムWを観たな?」
ランサー「・・・!」
ランサー「・・・就活というのは存外暇でな」
つづく
セイバー「皆が私に託す願い、想い、希望・・・」
セイバー「私はそれら全てを背負い・・・」
セイバー「真っ向から受けて立つ」
セイバー「なぜなら私は・・・」
ランサー(だってお前は・・・)
セイバー・ランサー(英雄なのだから!)
セイバー「ところでランサー」
ランサー「なんだ?」
セイバー「貴様、ガンダムWを観たな?」
ランサー「・・・!」
ランサー「・・・就活というのは存外暇でな」
つづく
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 01:29:29.15 ID:CcIuNIhl0
次回 「凶獣咆吼」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 08:55:28.25 ID:CcIuNIhl0
第三話 凶獣咆哮
同刻 冬木市 ファミマ
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
龍之介「しゃっせー」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・だー!ツマンネェ!」
キャスター(どうしたというのです、ぅ龍之介?)
龍之介「どうもこうもねーよ~、旦那ぁ」
龍之介「この仕事、俺に向いてねーよぉ」
同刻 冬木市 ファミマ
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
龍之介「しゃっせー」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・だー!ツマンネェ!」
キャスター(どうしたというのです、ぅ龍之介?)
龍之介「どうもこうもねーよ~、旦那ぁ」
龍之介「この仕事、俺に向いてねーよぉ」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 08:57:17.36 ID:CcIuNIhl0
キャスター(おぉ・・・おぉ・・・龍之介ぇ)
キャスター(なぜそのような事を申すのです龍之介、せっかく見つけた久々のアルバイトではないですか)
キャスター(最近は他のマスター共の監視の目が厳しくなりつつあります)
キャスター(以前のように、家に侵入して一夜を明かすのは危険なのですよ)
龍之介「んなこたぁ解ってるよ旦那ぁ」
龍之介「でもさぁ、こんな座ってるだけで金が貰える仕事なんてのは、俺の美学に反するんだよぉ」
龍之介「もっとこう・・・アーティスティックな仕事をしたいんだよ俺はさぁ」
龍之介「最近は創作活動の方もご無沙汰だしさぁ・・・・・」ハァ
キャスター(なぜそのような事を申すのです龍之介、せっかく見つけた久々のアルバイトではないですか)
キャスター(最近は他のマスター共の監視の目が厳しくなりつつあります)
キャスター(以前のように、家に侵入して一夜を明かすのは危険なのですよ)
龍之介「んなこたぁ解ってるよ旦那ぁ」
龍之介「でもさぁ、こんな座ってるだけで金が貰える仕事なんてのは、俺の美学に反するんだよぉ」
龍之介「もっとこう・・・アーティスティックな仕事をしたいんだよ俺はさぁ」
龍之介「最近は創作活動の方もご無沙汰だしさぁ・・・・・」ハァ
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 09:00:23.16 ID:CcIuNIhl0
キャスター(・・・・・・・・・)
キャスター(痛ましい・・・なんと痛ましい姿なのでしょう、龍之介・・・・)
キャスター(真の芸術というものは、何時の時代も大衆には理解されないものです)
キャスター(そして挙句の果てには、異端と蔑まれ、排斥が始まる・・・)
キャスター(あぁ・・・!何という悲劇!)
龍之介「やっぱ前みたいに自由に動けなくなったのは痛すぎるよなぁー」
龍之介「旦那の話じゃ、そこら中に監視の使い魔が飛び回ってるらしいじゃん」
キャスター(えぇ、主にアーチャーのマスターが飛ばしていますねぇ)
龍之介「くっそー・・・忌々しい・・・」
龍之介「せめてアトリエが使えればなぁ・・・」
「ちょっと龍之介君、何を一人でブツブツ言ってるのよ」
キャスター(痛ましい・・・なんと痛ましい姿なのでしょう、龍之介・・・・)
キャスター(真の芸術というものは、何時の時代も大衆には理解されないものです)
キャスター(そして挙句の果てには、異端と蔑まれ、排斥が始まる・・・)
キャスター(あぁ・・・!何という悲劇!)
龍之介「やっぱ前みたいに自由に動けなくなったのは痛すぎるよなぁー」
龍之介「旦那の話じゃ、そこら中に監視の使い魔が飛び回ってるらしいじゃん」
キャスター(えぇ、主にアーチャーのマスターが飛ばしていますねぇ)
龍之介「くっそー・・・忌々しい・・・」
龍之介「せめてアトリエが使えればなぁ・・・」
「ちょっと龍之介君、何を一人でブツブツ言ってるのよ」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 09:02:29.43 ID:CcIuNIhl0
龍之介「・・・んぁ?」
龍之介「誰、あんた」
「誰ってあんた・・・」
藤村「せめて名札読むくらいの努力はしなさいよ・・・藤村よ藤村!」バンバン!
藤村「って、このやり取り何回目よ・・・まったく」プンプン
キャスター(そういえばいましたねぇ、こんな人)
龍之介「で、何か用っスか?フジムラさん?」
藤村「・・・用っスか?じゃないわよー!」ゴロゴロガッシャーン(怒りの雷)
龍之介「誰、あんた」
「誰ってあんた・・・」
藤村「せめて名札読むくらいの努力はしなさいよ・・・藤村よ藤村!」バンバン!
藤村「って、このやり取り何回目よ・・・まったく」プンプン
キャスター(そういえばいましたねぇ、こんな人)
龍之介「で、何か用っスか?フジムラさん?」
藤村「・・・用っスか?じゃないわよー!」ゴロゴロガッシャーン(怒りの雷)
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 09:05:24.09 ID:CcIuNIhl0
藤村「あんたねぇ、さっきから何仕事サボって一人の世界に没入してんのよ!」
藤村「じ!きゅ!う!発生してるんですからね!」
龍之介(お前はここの店長かよ・・・)
龍之介「そんなおっきい声でピーチャカ怒鳴らなくても聞こえてるってばー」
龍之介「仕事ならしてるよ、ほら、こうして」
龍之介「でもこの通り、客が全くこないんだから、仕事のしようがないんじゃないか」
藤村「・・・客がこないですって?」ビキッ
藤村「客ならさっきからしょっちゅう来てるわよ!!でもあんたが独り言ブツブツブツブツ上の空さんだから客が気持ち悪がって全部私の方に来てるのよこのタコ!!」ガー!
龍之介(声でか・・・)キーン
藤村「じ!きゅ!う!発生してるんですからね!」
龍之介(お前はここの店長かよ・・・)
龍之介「そんなおっきい声でピーチャカ怒鳴らなくても聞こえてるってばー」
龍之介「仕事ならしてるよ、ほら、こうして」
龍之介「でもこの通り、客が全くこないんだから、仕事のしようがないんじゃないか」
藤村「・・・客がこないですって?」ビキッ
藤村「客ならさっきからしょっちゅう来てるわよ!!でもあんたが独り言ブツブツブツブツ上の空さんだから客が気持ち悪がって全部私の方に来てるのよこのタコ!!」ガー!
龍之介(声でか・・・)キーン
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 09:36:24.13 ID:CcIuNIhl0
藤村「それとね!これを見なさい!」
バサァッ
キャスター(おやぁ?)
龍之介「・・・なにこれ?」
藤村「お客様の声よ」
タイトル 接客態度が悪い
先日ここで買い物をしようとして、レジに商品を持っていったら、店員に自分で会計しろと言われた
龍之介「ひでぇ店員もいるんだなぁ」しみじみ
藤村「あんたのことよばかちん・・・!」ワナワナ
バサァッ
キャスター(おやぁ?)
龍之介「・・・なにこれ?」
藤村「お客様の声よ」
タイトル 接客態度が悪い
先日ここで買い物をしようとして、レジに商品を持っていったら、店員に自分で会計しろと言われた
龍之介「ひでぇ店員もいるんだなぁ」しみじみ
藤村「あんたのことよばかちん・・・!」ワナワナ
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 09:46:53.74 ID:CcIuNIhl0
タイトル 店員が怖い
何か独り言を延々と喋ってる店員がいて怖い
龍之介「仕事中に携帯使ってんじゃねーよ、まったく」
藤村「あんたあれ電話だったの・・・?」ワナワナ
タイトル 怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
キャスター(おぉ、狂気を感じますねぇ)褒めてる
藤村「その他挙げたらキリがない程お客様から悲鳴が上がっている訳ですが」ワナワナ
藤村「なんなのあんた?ここを恐怖の館にでも改装する気なの?」ワナワナ
龍之介「お、フジムラさん!それいただき!今度の創作に活かしてみるよ!」
藤村「ブッコロス!」ウガー!
何か独り言を延々と喋ってる店員がいて怖い
龍之介「仕事中に携帯使ってんじゃねーよ、まったく」
藤村「あんたあれ電話だったの・・・?」ワナワナ
タイトル 怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
キャスター(おぉ、狂気を感じますねぇ)褒めてる
藤村「その他挙げたらキリがない程お客様から悲鳴が上がっている訳ですが」ワナワナ
藤村「なんなのあんた?ここを恐怖の館にでも改装する気なの?」ワナワナ
龍之介「お、フジムラさん!それいただき!今度の創作に活かしてみるよ!」
藤村「ブッコロス!」ウガー!
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 12:22:12.10 ID:CcIuNIhl0
―――――
<アンタシゴトナメテンノ!?
<ナニソンナオコッテンダヨ?
「・・・・・・・・」
スッ
藤村「あん!?今取り込み中よ!」
龍之介「フジムラさん、客に対してその態度は失礼じゃね?」
客?「・・・・・・・・」
藤村「・・・・・・・・」
藤村「いらっしゃいませ~」ニコニコー
キャスター(この変わり身の早さ・・・この者、只者ではないですよ龍之介)
<アンタシゴトナメテンノ!?
<ナニソンナオコッテンダヨ?
「・・・・・・・・」
スッ
藤村「あん!?今取り込み中よ!」
龍之介「フジムラさん、客に対してその態度は失礼じゃね?」
客?「・・・・・・・・」
藤村「・・・・・・・・」
藤村「いらっしゃいませ~」ニコニコー
キャスター(この変わり身の早さ・・・この者、只者ではないですよ龍之介)
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 12:24:07.50 ID:CcIuNIhl0
ピッピッピッピッピッピッピp
藤村「えっと・・・4872円になります」
客?「・・・・・・・」スッ
藤村「5000円頂きます」ガチャッ チーンッ
藤村「128円のお釣りになります、ありがとうございましたー」ニコッ
客?「・・・・・・・ばん」
藤村「え?」
客「あと・・・・・2番」
藤村「あ・・・あぁハイハイ!少々お待ちを」
龍之介(寿司屋かよ)
藤村「えっと・・・4872円になります」
客?「・・・・・・・」スッ
藤村「5000円頂きます」ガチャッ チーンッ
藤村「128円のお釣りになります、ありがとうございましたー」ニコッ
客?「・・・・・・・ばん」
藤村「え?」
客「あと・・・・・2番」
藤村「あ・・・あぁハイハイ!少々お待ちを」
龍之介(寿司屋かよ)
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 12:25:27.97 ID:CcIuNIhl0
藤村「420円です」
客?「・・・・・」チャリッ
藤村「ちょうど頂きますね」ガチャッ チーンッ
藤村「レシートのお返しです、どう・・・あれ?」
龍之介「もう行っちゃったよ」
藤村「・・・・・・」
藤村(こんなこと言っちゃ失礼だけど、何かちょっと雰囲気怪しかったわよね)ヒソヒソ
龍之介「そう?別に普通じゃね」
藤村「・・・あんたにとっての普通って何?」
客?「・・・・・」チャリッ
藤村「ちょうど頂きますね」ガチャッ チーンッ
藤村「レシートのお返しです、どう・・・あれ?」
龍之介「もう行っちゃったよ」
藤村「・・・・・・」
藤村(こんなこと言っちゃ失礼だけど、何かちょっと雰囲気怪しかったわよね)ヒソヒソ
龍之介「そう?別に普通じゃね」
藤村「・・・あんたにとっての普通って何?」
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 13:09:29.05 ID:CcIuNIhl0
――――――
冬木市 とある公園 PM21時34分
客?「・・・・・・」キンッ
シュッ、シュッ、シュッ!
客?「クソ・・・!点かない・・・!」シュッ!シュッ!
客?「・・・ッ・・・ックッソ!」ブンッ
カンッ! カンカラカラカラー
客?「クソ・・・どいつもこいつも・・・俺を馬鹿にしやがって・・・!」
客?「・・・・・畜生!」
冬木市 とある公園 PM21時34分
客?「・・・・・・」キンッ
シュッ、シュッ、シュッ!
客?「クソ・・・!点かない・・・!」シュッ!シュッ!
客?「・・・ッ・・・ックッソ!」ブンッ
カンッ! カンカラカラカラー
客?「クソ・・・どいつもこいつも・・・俺を馬鹿にしやがって・・・!」
客?「・・・・・畜生!」
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 13:16:07.93 ID:CcIuNIhl0
ズズズズズズズズズズ
客?「!?」
客?「な、なんだ!?呼んだ覚えはないぞ!」
ズズズズズズ….ズ
バーサーカー「・・・・・・・・・」
雁夜「何の用だ・・・!?バーサーカー!」
雁夜「呼ばれてないのに出てくるな!」
バーサーカー「・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・ッツ!イラつく奴だ!喋らない癖に何故出てくる!?」
雁夜「さっさと引っ込め!お前の顔を見ているとイライラする!」
バーサーカー「・・・・・・・・・」
客?「!?」
客?「な、なんだ!?呼んだ覚えはないぞ!」
ズズズズズズ….ズ
バーサーカー「・・・・・・・・・」
雁夜「何の用だ・・・!?バーサーカー!」
雁夜「呼ばれてないのに出てくるな!」
バーサーカー「・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・ッツ!イラつく奴だ!喋らない癖に何故出てくる!?」
雁夜「さっさと引っ込め!お前の顔を見ているとイライラする!」
バーサーカー「・・・・・・・・・」
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 14:23:41.72 ID:CcIuNIhl0
雁夜「・・・どうした!?主の命令が聞けないとでも言うのか!」
雁夜「令呪を使ってでも引っ込ませてやろうか!?あぁ!?」
バーサーカー((哀れな男だ))
雁夜「何・・・!?」
雁夜「どういう意味」
バーサーカー((家から出来損ないの烙印を押され、いざ社会に出てみればそこでも出来損ないの謗りを受ける))
バーサーカー((これを哀れと呼ばず何と呼ぶ?))
雁夜「何だと貴様・・・!?」ワナワナ
雁夜「令呪を使ってでも引っ込ませてやろうか!?あぁ!?」
バーサーカー((哀れな男だ))
雁夜「何・・・!?」
雁夜「どういう意味」
バーサーカー((家から出来損ないの烙印を押され、いざ社会に出てみればそこでも出来損ないの謗りを受ける))
バーサーカー((これを哀れと呼ばず何と呼ぶ?))
雁夜「何だと貴様・・・!?」ワナワナ
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 14:25:17.70 ID:CcIuNIhl0
雁夜「もういっぺん言ってみろ・・・!?貴様を今すぐ消し去ってやる・・・!!」
バーサーカー「・・・・・・・」
雁夜「・・・・ッハ!結局その程度か!」
雁夜「人形風情の分際で!主に刃向うとはいい度胸じゃないか!?」
雁夜「所詮嘘で塗り固められた偽りの英雄なんだよ!お前は!」
雁夜「・・・っは・・・ははははははははは!」
バーサーカー「・・・・・・・・・」
バーサーカー「・・・・・・・」
雁夜「・・・・ッハ!結局その程度か!」
雁夜「人形風情の分際で!主に刃向うとはいい度胸じゃないか!?」
雁夜「所詮嘘で塗り固められた偽りの英雄なんだよ!お前は!」
雁夜「・・・っは・・・ははははははははは!」
バーサーカー「・・・・・・・・・」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 18:52:45.42 ID:CcIuNIhl0
バーサーカー((お前をそこまで狂わせたのは))
ウニョウニョウニョウニョウニョ
雁夜「なっ・・・」
葵「私が原因よね?」ニコッ
葵「ごめんね雁夜君、私のせいで、そんなに辛い目に遭わせてしまって・・・」
葵「私、知らなかったのよ。桜があんな・・・あんなおぞましい目に遭わされているなんて・・・」
雁夜「・・・・めろ」
葵「事情も知らないで、私・・・雁夜君に・・・本当に・・・うっ・・・」
雁夜「・・・・やめろ」
葵「本当に・・・ひ、酷いこと言ってしまって・・・」
ウニョウニョウニョウニョウニョ
雁夜「なっ・・・」
葵「私が原因よね?」ニコッ
葵「ごめんね雁夜君、私のせいで、そんなに辛い目に遭わせてしまって・・・」
葵「私、知らなかったのよ。桜があんな・・・あんなおぞましい目に遭わされているなんて・・・」
雁夜「・・・・めろ」
葵「事情も知らないで、私・・・雁夜君に・・・本当に・・・うっ・・・」
雁夜「・・・・やめろ」
葵「本当に・・・ひ、酷いこと言ってしまって・・・」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 18:54:04.12 ID:CcIuNIhl0
雁夜「・・・・やめろよ」
葵「ごめんなさいっ・・・雁夜君っ・・・!」
葵「ぁ・・・・あぁぁぁぁぁ」
雁夜「俺は・・・俺は・・・」
雁夜「あなたの・・・その言葉を・・・ずっと・・・」
雁夜「その言葉が・・・」
葵「・・・雁夜君、私ね・・・本当はね・・・」
葵「学生時代から・・・ずっと・・・」
雁夜「葵さん・・・?」
葵「ずっと・・・あなたのことが・・・」
葵「ずっと、あなたのことが嫌いだった」
雁夜「・・・・・・・・・・え?」
葵「ごめんなさいっ・・・雁夜君っ・・・!」
葵「ぁ・・・・あぁぁぁぁぁ」
雁夜「俺は・・・俺は・・・」
雁夜「あなたの・・・その言葉を・・・ずっと・・・」
雁夜「その言葉が・・・」
葵「・・・雁夜君、私ね・・・本当はね・・・」
葵「学生時代から・・・ずっと・・・」
雁夜「葵さん・・・?」
葵「ずっと・・・あなたのことが・・・」
葵「ずっと、あなたのことが嫌いだった」
雁夜「・・・・・・・・・・え?」
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 18:59:33.67 ID:CcIuNIhl0
葵「...だってそうでしょう?」
葵「私が、遠坂家の婚約者だって話、入学当初から言ってたよね?」
葵「なのに、雁夜君・・・そんな私に付きまとって・・・」
雁夜「・・・ちょっと待って」
葵「本当は・・・迷惑だったのよ?でも、あの人が」
葵「あの人が・・・間桐との関係は大事にした方がいいって言うから・・・だから仕方なく・・・」
雁夜「よせ・・・!」
葵「仕方なく、我慢して、社交辞令で付き合ってたのに」
葵「雁夜君・・・どんどん馴れ馴れしくなってくるんだもの」
葵「・・・本当に嫌だった」
雁夜「やめろ!」
葵「私は・・・いつもあの人の傍に居たかったのに・・・!」
葵「なのに!」
葵「私が、遠坂家の婚約者だって話、入学当初から言ってたよね?」
葵「なのに、雁夜君・・・そんな私に付きまとって・・・」
雁夜「・・・ちょっと待って」
葵「本当は・・・迷惑だったのよ?でも、あの人が」
葵「あの人が・・・間桐との関係は大事にした方がいいって言うから・・・だから仕方なく・・・」
雁夜「よせ・・・!」
葵「仕方なく、我慢して、社交辞令で付き合ってたのに」
葵「雁夜君・・・どんどん馴れ馴れしくなってくるんだもの」
葵「・・・本当に嫌だった」
雁夜「やめろ!」
葵「私は・・・いつもあの人の傍に居たかったのに・・・!」
葵「なのに!」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 19:02:08.25 ID:CcIuNIhl0
葵「なのに!雁夜君がいつも付きまとってたせいで!」
葵「私・・・!せっかくの学生生活をあの人と一緒に送れなかったじゃない!!!!」
葵「どうしてくれるのよぉ!!」
葵「私の・・・私の青春を返してよ!」
雁夜「あいつの・・・あいつの名前を出すなぁぁ!!」
葵「・・・・・・・・・・・・・・・」
葵「・・・・・・・・・・・やっぱり」
葵「・・・・・・やっぱり・・・間桐なんかに桜を養子に出すんじゃなかった・・・・」
葵「あんな目に遭わせるくらいなら・・・いっそ・・・」
葵「いっそ・・・私の手で・・・・ころ」
―――――
葵「私・・・!せっかくの学生生活をあの人と一緒に送れなかったじゃない!!!!」
葵「どうしてくれるのよぉ!!」
葵「私の・・・私の青春を返してよ!」
雁夜「あいつの・・・あいつの名前を出すなぁぁ!!」
葵「・・・・・・・・・・・・・・・」
葵「・・・・・・・・・・・やっぱり」
葵「・・・・・・やっぱり・・・間桐なんかに桜を養子に出すんじゃなかった・・・・」
葵「あんな目に遭わせるくらいなら・・・いっそ・・・」
葵「いっそ・・・私の手で・・・・ころ」
―――――
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 20:45:00.40 ID:CcIuNIhl0
好きな人がいたんだ
初めて見たときから・・・今までずっと
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 20:46:13.81 ID:CcIuNIhl0
ずっと・・・ずっと、好きだったんだ
その人のためなら、どんなことでもできると思っていたのに
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 20:48:12.15 ID:CcIuNIhl0
なのに
なのになのになのになのになのに
なのになのになのになのになのに
なのになのになのになのになのに
なのになのになのになのになのに!
それなのにこんなことがあっていいはずがないんだ!だって俺はそのために全てを捨てたのだから!家も捨てて自由に暮らせたはずなのにそれも捨てて桜のために命さえ捧げたというのに!見返りなんて一切求めずただあなたのためだけに俺は全てを捨ててきたというのに!
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 20:50:01.95 ID:CcIuNIhl0
―――――
葵「・・・・・っが・・・・っげ」
雁夜「ッッッッッッッッッッ」
葵「が・・・・っり・・・・やぐ・・・・やめ・・・・」
葵「・・・・・・・・やめ・・・・・・・・」
葵「・・・・・・・・や・・・・・・・・・・」
葵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・ッは!っは・・・!っはぁ・・・!!」
雁夜「あ・・・・・はっ・・・!は・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・・・葵・・・さん?」
葵「・・・・・っが・・・・っげ」
雁夜「ッッッッッッッッッッ」
葵「が・・・・っり・・・・やぐ・・・・やめ・・・・」
葵「・・・・・・・・やめ・・・・・・・・」
葵「・・・・・・・・や・・・・・・・・・・」
葵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・ッは!っは・・・!っはぁ・・・!!」
雁夜「あ・・・・・はっ・・・!は・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・・・葵・・・さん?」
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 20:52:04.55 ID:CcIuNIhl0
葵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」
雁夜「あ・・・・あぁぁ・・・・あああああぁああぁ」
雁夜「あぁああああぁぁああっぁああっぁあああああ!!!!」
葵((理解できたか?))
雁夜「あ・・・・あ・・・・・」
ウニョウニョウニョウニョウニョ
バーサーカー((お前に足りないものが何か))
雁夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」
雁夜「あ・・・・あぁぁ・・・・あああああぁああぁ」
雁夜「あぁああああぁぁああっぁああっぁあああああ!!!!」
葵((理解できたか?))
雁夜「あ・・・・あ・・・・・」
ウニョウニョウニョウニョウニョ
バーサーカー((お前に足りないものが何か))
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 20:54:42.13 ID:CcIuNIhl0
雁夜「・・・・・・・・・・・・あ」
バーサーカー((お前に足りないのは、怒り、妬み))
バーサーカー((そして憎悪だ))
バーサーカー((もっと憎め!あの女を!あの女を奪った男を!))
バーサーカー((そしてお前を拒んだ家を!社会を!))
バーサーカー((憎悪こそが、お前を拒んだ全てのものに復讐できる唯一の力だ))
雁夜「・・・・・・ぞうお?」
バーサーカー((忘れるな、お前が全てを手に入れるとき、それは))
バーサーカー((全てを破壊し尽くした後だ))
―――――
冬木市 とある公園 PM21時35分
雁夜「・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・あれ?」
雁夜「・・・・俺は・・・ここで何を・・・?」
バーサーカー((お前に足りないのは、怒り、妬み))
バーサーカー((そして憎悪だ))
バーサーカー((もっと憎め!あの女を!あの女を奪った男を!))
バーサーカー((そしてお前を拒んだ家を!社会を!))
バーサーカー((憎悪こそが、お前を拒んだ全てのものに復讐できる唯一の力だ))
雁夜「・・・・・・ぞうお?」
バーサーカー((忘れるな、お前が全てを手に入れるとき、それは))
バーサーカー((全てを破壊し尽くした後だ))
―――――
冬木市 とある公園 PM21時35分
雁夜「・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・あれ?」
雁夜「・・・・俺は・・・ここで何を・・・?」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 21:15:03.59 ID:CcIuNIhl0
―――――
冬木市 ファミマ PM22時05分
藤村「っん~、仕事した~」ノビー
龍之介「つ・・・疲れた・・・」
龍之介「ったく、ひっでーよなぁ。フジムラさん、俺のことこき使いすぎだろ・・・」
藤村「あのねぇ、仕事っていうのは、こき使われるのが普通なのよ?」
藤村「あんたのあの働きっぷりで、給料貰ってる方が間違ってるっつーの」
龍之介「・・・ねぇフジムラさん」
藤村「なによ?」
龍之介「あんたモテないだろ?」
冬木市 ファミマ PM22時05分
藤村「っん~、仕事した~」ノビー
龍之介「つ・・・疲れた・・・」
龍之介「ったく、ひっでーよなぁ。フジムラさん、俺のことこき使いすぎだろ・・・」
藤村「あのねぇ、仕事っていうのは、こき使われるのが普通なのよ?」
藤村「あんたのあの働きっぷりで、給料貰ってる方が間違ってるっつーの」
龍之介「・・・ねぇフジムラさん」
藤村「なによ?」
龍之介「あんたモテないだろ?」
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/08(金) 21:17:33.55 ID:CcIuNIhl0
ガシッ!ボカッ!ドガッ!ゲシッ!ガシャーン!
龍之介「か、軽いジョークじゃん・・・」
藤村「次同じこといったらこんなもんじゃ済まさないわよ」
龍之介「あっはっはっは」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「ねぇ、フジムラさん」
藤村「あによ?こんな夜遅いのにいつまでレディーを引き止める気?」
龍之介「まぁ、そう硬い事いわずにさ」
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:15:27.13 ID:Y3pz+52X0
龍之介「一つ聞きたいことがあってね」ニヤリ
藤村「何?手短にしてよね」ハァ
―――――
冬木市 ファミマ外の公園ベンチ PM22時15分
藤村「・・・で、何?」
龍之介「人ってさ、何で働くわけ?」
藤村「・・・・・・・・・」
藤村「何言ってんの?馬鹿なの?哲学書でも読めば?じゃー帰るから、お疲れー」スタスタ
龍之介「ちょ、ちょっと待った待った!」
藤村「ちょっと、道ふさがないでくれる?」
龍之介「真面目な質問なんだよ~。オレ最近道に迷っててさ~」
龍之介「働くことの意味ってなんだろう?とか考えちゃってるわけよ」
藤村「・・・普通そういうこと高校生に聞く?それに、あんたの方が年上じゃない」
藤村「こっちの方が教えてもらいたいくらいだっつーの」ヤレヤレ
龍之介「頼むよ~、自分の考えでいいからさ、ほら、教えて!この通り!」
藤村「何?手短にしてよね」ハァ
―――――
冬木市 ファミマ外の公園ベンチ PM22時15分
藤村「・・・で、何?」
龍之介「人ってさ、何で働くわけ?」
藤村「・・・・・・・・・」
藤村「何言ってんの?馬鹿なの?哲学書でも読めば?じゃー帰るから、お疲れー」スタスタ
龍之介「ちょ、ちょっと待った待った!」
藤村「ちょっと、道ふさがないでくれる?」
龍之介「真面目な質問なんだよ~。オレ最近道に迷っててさ~」
龍之介「働くことの意味ってなんだろう?とか考えちゃってるわけよ」
藤村「・・・普通そういうこと高校生に聞く?それに、あんたの方が年上じゃない」
藤村「こっちの方が教えてもらいたいくらいだっつーの」ヤレヤレ
龍之介「頼むよ~、自分の考えでいいからさ、ほら、教えて!この通り!」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:18:03.13 ID:Y3pz+52X0
藤村「・・・・・・・・・」ハァ
藤村「そんなの知らないわよ」
藤村「私は気がついたら働いてたし、働くことの意味なんて今まで考えたこともなかった」
藤村「ただ、一つ言えることがあるとしたら」
藤村「私は、私は・・・誰かの笑顔のために働きたい」
藤村「自分のためとかじゃなくて、誰かが笑って、楽しく過ごしてもらうために」
藤村「そんな風に働けたらいいかなー、とは何となく思ってるけどね」
龍之介(・・・・・・・・)
藤村「・・・あぁもう、何言わせんのよ。あー恥ずかし恥ずかし」
藤村「そんなの知らないわよ」
藤村「私は気がついたら働いてたし、働くことの意味なんて今まで考えたこともなかった」
藤村「ただ、一つ言えることがあるとしたら」
藤村「私は、私は・・・誰かの笑顔のために働きたい」
藤村「自分のためとかじゃなくて、誰かが笑って、楽しく過ごしてもらうために」
藤村「そんな風に働けたらいいかなー、とは何となく思ってるけどね」
龍之介(・・・・・・・・)
藤村「・・・あぁもう、何言わせんのよ。あー恥ずかし恥ずかし」
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:20:22.88 ID:Y3pz+52X0
藤村「っていうか、あんたはどうなのよ?」
龍之介「あ?俺?」
藤村「人に質問しておいて、自分だけ答えないなんて通らないわよ~」ニヤニヤ
藤村「ほれ、さっさと答える!」
龍之介「俺・・・俺・・・は・・・」ウーン
龍之介「・・・答えを探してる、って感じ?」ウン、ソレソレ
藤村「・・・はぁ?どういう意味?」
龍之介「あ?俺?」
藤村「人に質問しておいて、自分だけ答えないなんて通らないわよ~」ニヤニヤ
藤村「ほれ、さっさと答える!」
龍之介「俺・・・俺・・・は・・・」ウーン
龍之介「・・・答えを探してる、って感じ?」ウン、ソレソレ
藤村「・・・はぁ?どういう意味?」
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:24:23.64 ID:Y3pz+52X0
龍之介「いや、なんつーかさ、人間なんて結局のところ一皮剥けばただの血と肉の塊じゃん?」
龍之介「顔の皮一枚隔てたそいつの本性なんてのはさ、みんな大体、食いたい、壊したい、コロしたいな訳じゃん」
龍之介「そーやってホントはみんなやりたいことあるのに、なんでわざわざそれを我慢してるのか俺には理解できないわけよ」
龍之介「俺はやりたいことは絶対に我慢なんてしないし、好きなだけやっていいと思ってる」
藤村「・・・・・・・」
龍之介「だからさ、俺は、人間っていうものが理解できないんだわ」
龍之介「本性と理性でせめぎ合うなんて感情が、俺にはちーっとも理解できないわけ」
龍之介「・・・でも、だからこそ面白い。理解できないからこそ、探求のしがいがある・・・!」
龍之介「俺は・・・そんな人間を、心の底から愛して止まない!あぁ・・・愛しい!」
龍之介「それでさ!現在研究中なわけよ~。人間って生き物を!」
龍之介「顔の皮一枚隔てたそいつの本性なんてのはさ、みんな大体、食いたい、壊したい、コロしたいな訳じゃん」
龍之介「そーやってホントはみんなやりたいことあるのに、なんでわざわざそれを我慢してるのか俺には理解できないわけよ」
龍之介「俺はやりたいことは絶対に我慢なんてしないし、好きなだけやっていいと思ってる」
藤村「・・・・・・・」
龍之介「だからさ、俺は、人間っていうものが理解できないんだわ」
龍之介「本性と理性でせめぎ合うなんて感情が、俺にはちーっとも理解できないわけ」
龍之介「・・・でも、だからこそ面白い。理解できないからこそ、探求のしがいがある・・・!」
龍之介「俺は・・・そんな人間を、心の底から愛して止まない!あぁ・・・愛しい!」
龍之介「それでさ!現在研究中なわけよ~。人間って生き物を!」
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:26:38.69 ID:Y3pz+52X0
龍之介「・・・・・あれ、なんの話だったっけこれ?」
藤村「・・・さあね、なんだったかしら」ヨイショ
龍之介「あ、帰んの?」
藤村「長話が過ぎたからね、早く帰らないとマズいし」
龍之介「あっそ」
藤村「それに・・・」
藤村「・・・・・・」
龍之介「・・・?」
藤村「・・・さあね、なんだったかしら」ヨイショ
龍之介「あ、帰んの?」
藤村「長話が過ぎたからね、早く帰らないとマズいし」
龍之介「あっそ」
藤村「それに・・・」
藤村「・・・・・・」
龍之介「・・・?」
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:30:39.17 ID:Y3pz+52X0
藤村「・・・・・・・・」
藤村「・・・・・まぁ一つだけ言えるとしたら」
龍之介「ん?」
藤村「あんたは・・・あんたはたぶん人を愛してなんかいない」
藤村「自分を愛してるだけの子供」
龍之介「・・・・・・・・」
藤村「自分が好きすぎて、周りの人間が見えていないのよ」
藤村「だから、妄想の中で自分に都合よく、勝手に愛してるってフリしてるだけ」
龍之介「・・・・・」
藤村「・・・・・・・・・ごめん、言い過ぎた」
藤村「今度こそ帰るね」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・ねぇ!フジムラさん!」
藤村「・・・・・まぁ一つだけ言えるとしたら」
龍之介「ん?」
藤村「あんたは・・・あんたはたぶん人を愛してなんかいない」
藤村「自分を愛してるだけの子供」
龍之介「・・・・・・・・」
藤村「自分が好きすぎて、周りの人間が見えていないのよ」
藤村「だから、妄想の中で自分に都合よく、勝手に愛してるってフリしてるだけ」
龍之介「・・・・・」
藤村「・・・・・・・・・ごめん、言い過ぎた」
藤村「今度こそ帰るね」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・ねぇ!フジムラさん!」
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:33:58.76 ID:Y3pz+52X0
藤村「え?なーにー?」遠い
龍之介「名前―!」
藤村「えー?」
龍之介「なーまーえ!教えてもらってなかった!」
龍之介「名前教えてよ!」
藤村「・・・・・・・・」
藤村「・・・大河!」
藤村「藤村大河!」
龍之介「タイガー・・・」
龍之介「・・・・じゃーねー!タイガーさーん!」
藤村「名前で呼ぶな名前でー!」
藤村「じゃあねー!またバイトでー!」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「名前―!」
藤村「えー?」
龍之介「なーまーえ!教えてもらってなかった!」
龍之介「名前教えてよ!」
藤村「・・・・・・・・」
藤村「・・・大河!」
藤村「藤村大河!」
龍之介「タイガー・・・」
龍之介「・・・・じゃーねー!タイガーさーん!」
藤村「名前で呼ぶな名前でー!」
藤村「じゃあねー!またバイトでー!」
龍之介「・・・・・・・・」
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:40:15.67 ID:Y3pz+52X0
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「もう出てきてもいいよ、旦那」
スゥー・・・・・
キャスター「よろしいのですか?龍之介」
龍之介「何が?」
キャスター「今、ここでなら、誰にも悟られることなくあの女をさらうことができますよ?」
キャスター「創作に飢えているのであれば、あの女を使えばいいのでは?」
キャスター「人一人程度であるなら、条件さえ揃った今ならば、私の力を使って連中に悟られることなく消せますよ」
龍之介「・・・うーん・・・気分がなぁ・・・」
キャスター「気分?」
125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:47:12.10 ID:Y3pz+52X0
龍之介「何か今日は・・・そんな気分じゃないんだよなぁ・・・」ハァ…
龍之介「やる気がさぁ・・・でないのよ、これが・・・」
キャスター(・・・・・・・)
キャスター「・・・なるほど。その気持ち、痛いほどに理解できますよ龍之介」
キャスター「芸術家にとって、モチベーションはなによりも優先されて叱るべし」
キャスター「ならば今宵は、次なる作品のためにも英気を養ったほうがよいでしょう」
龍之介「・・・・・・それに」
キャスター「なんです?」
龍之介「それに、俺、あいつ嫌い」
キャスター「それには全面的に同意しますね」
龍之介「やる気がさぁ・・・でないのよ、これが・・・」
キャスター(・・・・・・・)
キャスター「・・・なるほど。その気持ち、痛いほどに理解できますよ龍之介」
キャスター「芸術家にとって、モチベーションはなによりも優先されて叱るべし」
キャスター「ならば今宵は、次なる作品のためにも英気を養ったほうがよいでしょう」
龍之介「・・・・・・それに」
キャスター「なんです?」
龍之介「それに、俺、あいつ嫌い」
キャスター「それには全面的に同意しますね」
126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 15:59:43.27 ID:Y3pz+52X0
キャスター「他人のために生業を営むなど・・・所詮は凡俗の発想です」
キャスター「凡俗は、人のためなどと綺麗事を口ずさみながらも」
キャスター「結局は自分の利の為にしか動けません」
キャスター「時代というものは、常に異端児たちが動かしてきました・・・」
キャスター「わたしやジャンヌ・・・そして龍之介、あなたのように」
キャスター「だが異端は違う!」
キャスター「凡俗は異端を自分の為に動いているという風に歪んだ認識で我々を蔑みますが・・・」
キャスター「それは違う!異端者は、常に大勢を見遣った上で!己が身を犠牲にし、最善の行動を選択しているに過ぎないのです!」
キャスター「凡俗は、人のためなどと綺麗事を口ずさみながらも」
キャスター「結局は自分の利の為にしか動けません」
キャスター「時代というものは、常に異端児たちが動かしてきました・・・」
キャスター「わたしやジャンヌ・・・そして龍之介、あなたのように」
キャスター「だが異端は違う!」
キャスター「凡俗は異端を自分の為に動いているという風に歪んだ認識で我々を蔑みますが・・・」
キャスター「それは違う!異端者は、常に大勢を見遣った上で!己が身を犠牲にし、最善の行動を選択しているに過ぎないのです!」
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 16:02:26.54 ID:Y3pz+52X0
キャスター「それが世に理解されぬというのは・・・余りにも哀しすぎる・・・」よよよ
キャスター「異端が混沌を世界に振りまき!その混沌こそが人の世に栄華をもたらす!」
キャスター「それに気づかぬ内は、人は、永遠に籠に囚われた鳥のままなのです・・・」
キャスター「おぉ!なんと哀れな!」
キャスター「そしてその籠の鳥が、この世には溢れかえりすぎている・・・」
キャスター「籠の鳥は・・・永遠に為政者たちから搾取されつづけるという地獄を見続けるのです・・・」
キャスター「おお、父よ!慈悲など、籠の鳥に分け与える価値はないと御思いなのか!」
キャスター「異端が混沌を世界に振りまき!その混沌こそが人の世に栄華をもたらす!」
キャスター「それに気づかぬ内は、人は、永遠に籠に囚われた鳥のままなのです・・・」
キャスター「おぉ!なんと哀れな!」
キャスター「そしてその籠の鳥が、この世には溢れかえりすぎている・・・」
キャスター「籠の鳥は・・・永遠に為政者たちから搾取されつづけるという地獄を見続けるのです・・・」
キャスター「おお、父よ!慈悲など、籠の鳥に分け与える価値はないと御思いなのか!」
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 16:07:32.72 ID:Y3pz+52X0
龍之介「・・・まぁ難しい話はよくわからないけどさ」
龍之介「とにかく嫌いな奴は俺のキャンバスには値しないよ」
キャスター「ほぅ、何故?」
龍之介「何故なら、俺が作品として選ぶ奴は・・・」
龍之介「俺が作品にしたいと思う人間は、みんな俺の好きな人間だからだ!」ビシィ!
龍之介「俺は、愛した人しか芸術品に仕上げようとは思わない!」
龍之介「だって、嫌いな奴をころしたって、それってただの恨みじゃん?」
キャスター「おお・・・!」
龍之介「好きだからこそころす!好きだからこそ壊す!」
龍之介「仕事だってそうだろ?わざわざ好きでもない仕事を一所懸命やってる奴って、それって要するにただの馬鹿じゃん」
龍之介「だから俺は好きなことしかやらないし、したいことしかしない」
龍之介「何かおかしいかな、旦那?」
龍之介「とにかく嫌いな奴は俺のキャンバスには値しないよ」
キャスター「ほぅ、何故?」
龍之介「何故なら、俺が作品として選ぶ奴は・・・」
龍之介「俺が作品にしたいと思う人間は、みんな俺の好きな人間だからだ!」ビシィ!
龍之介「俺は、愛した人しか芸術品に仕上げようとは思わない!」
龍之介「だって、嫌いな奴をころしたって、それってただの恨みじゃん?」
キャスター「おお・・・!」
龍之介「好きだからこそころす!好きだからこそ壊す!」
龍之介「仕事だってそうだろ?わざわざ好きでもない仕事を一所懸命やってる奴って、それって要するにただの馬鹿じゃん」
龍之介「だから俺は好きなことしかやらないし、したいことしかしない」
龍之介「何かおかしいかな、旦那?」
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 16:09:40.84 ID:Y3pz+52X0
キャスター「・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・旦那?」
キャスター「・・・素晴らしい・・・素晴らしいです龍之介」
キャスター「あなたはやはり、私が見込んだ通りの人物です・・・」泣いてる
キャスター「あなたのその主張・・・私はこの三千世界に声高に叫びたい気持ちで胸が一杯です・・・」
キャスター「そう、好きなことだけやれば、後は全て許されるのです」
キャスター「好きこそ物の上手なれ、とはよく言ったものですね」
キャスター「龍之介、貴方は正しい。正しいのです」ニッコリ
龍之介「・・・・・・旦那?」
キャスター「・・・素晴らしい・・・素晴らしいです龍之介」
キャスター「あなたはやはり、私が見込んだ通りの人物です・・・」泣いてる
キャスター「あなたのその主張・・・私はこの三千世界に声高に叫びたい気持ちで胸が一杯です・・・」
キャスター「そう、好きなことだけやれば、後は全て許されるのです」
キャスター「好きこそ物の上手なれ、とはよく言ったものですね」
キャスター「龍之介、貴方は正しい。正しいのです」ニッコリ
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 16:11:26.27 ID:Y3pz+52X0
龍之介「だ・・・だんなぁ」ウルウル
龍之介「旦那・・・!俺、もっと頑張るよ!」
龍之介「頑張って、人間の真理を突き止める!」
龍之介「っくー!何か燃えてきたぜ!旦那ぁ!」
キャスター「その意気です、龍之介」
キャスター「貴方のモチベーションを蘇らせることができて、私は大変嬉しく思います」ニッコリ
龍之介「旦那・・・!俺、もっと頑張るよ!」
龍之介「頑張って、人間の真理を突き止める!」
龍之介「っくー!何か燃えてきたぜ!旦那ぁ!」
キャスター「その意気です、龍之介」
キャスター「貴方のモチベーションを蘇らせることができて、私は大変嬉しく思います」ニッコリ
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 16:12:32.28 ID:Y3pz+52X0
つづく たぶん夜に更新
136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:22:20.94 ID:Y3pz+52X0
―――――
同刻 冬木市 民家
ウェイバー「・・・・・・っはぁぁあぁぁぁぁぁ」
ウェイバー「し・・・・・・しぬかと思った・・・・」
ライダー「ガッハッハッハ!どうした坊主、その程度でギブアップか?」
ウェイバー「その程度って・・・お前のいう程度ってどの程度なら上等なんだよ・・・」
ライダー「戦の後は宴!これは古来より連綿と続く素晴らしい風習だ!」
ライダー「それにも参加せず、おめおめと家に逃げ帰るようでは」
ライダー「まだまだ上等とは言えんなぁ!」ガッハッハ
ウェイバー「しかたないだろ・・・もう小指の先一本動かないんだから・・・」
同刻 冬木市 民家
ウェイバー「・・・・・・っはぁぁあぁぁぁぁぁ」
ウェイバー「し・・・・・・しぬかと思った・・・・」
ライダー「ガッハッハッハ!どうした坊主、その程度でギブアップか?」
ウェイバー「その程度って・・・お前のいう程度ってどの程度なら上等なんだよ・・・」
ライダー「戦の後は宴!これは古来より連綿と続く素晴らしい風習だ!」
ライダー「それにも参加せず、おめおめと家に逃げ帰るようでは」
ライダー「まだまだ上等とは言えんなぁ!」ガッハッハ
ウェイバー「しかたないだろ・・・もう小指の先一本動かないんだから・・・」
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:25:39.03 ID:Y3pz+52X0
ライダー「情け無い・・・貴様がその体たらくなお陰で、余まで酒を飲みそびれたわい」
ウェイバー「マスターの危機なんだ、それぐらい大目に見ろよ・・・」
ウェイバー「っていうかお前!毎日毎日酒を飲んで帰ってくるんじゃないよ!」
ライダー「何故だ?」
ウェイバー「何故って・・・!その出費はどこから出てると思ってるんだ!」
ウェイバー「しかも毎回毎回あほみたいに奢りやがって!出費がかさむだろうが!」バンバン
ライダー「なんだ、動けるではないか」
ウェイバー「とにかく!せめて酒をやめろとは言わないから、奢るのだけはやめろ!」
ウェイバー「マスターの危機なんだ、それぐらい大目に見ろよ・・・」
ウェイバー「っていうかお前!毎日毎日酒を飲んで帰ってくるんじゃないよ!」
ライダー「何故だ?」
ウェイバー「何故って・・・!その出費はどこから出てると思ってるんだ!」
ウェイバー「しかも毎回毎回あほみたいに奢りやがって!出費がかさむだろうが!」バンバン
ライダー「なんだ、動けるではないか」
ウェイバー「とにかく!せめて酒をやめろとは言わないから、奢るのだけはやめろ!」
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:29:09.50 ID:Y3pz+52X0
ライダー「フッ、愚問だな小僧よ」
ライダー「民草に酒を振舞うのも王の役目よ」ガッハッハ
ライダー「奢るのをやめろ?冗談言うでない!」バッ!(征服王のポーズ)
ライダー「こればかりはやめられぬ、余の器量が小さいと思われてしまうではないか」
ウェイバー「今はお前もその民草だろうが!」
ライダー「む、そういえばそうだの。失念しとったわ!」ガッハッハ
ウェイバー(だめだこいつ・・・早くなんとかしないと・・・)
ウェイバー「・・・・・・・・」
ライダー「それよりも小僧!」
ウェイバー「な、なんだよ」
ライダー「民草に酒を振舞うのも王の役目よ」ガッハッハ
ライダー「奢るのをやめろ?冗談言うでない!」バッ!(征服王のポーズ)
ライダー「こればかりはやめられぬ、余の器量が小さいと思われてしまうではないか」
ウェイバー「今はお前もその民草だろうが!」
ライダー「む、そういえばそうだの。失念しとったわ!」ガッハッハ
ウェイバー(だめだこいつ・・・早くなんとかしないと・・・)
ウェイバー「・・・・・・・・」
ライダー「それよりも小僧!」
ウェイバー「な、なんだよ」
139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:33:41.97 ID:Y3pz+52X0
ライダー「余としたことが、聞き忘れておった」
ライダー「何故我が現場で働きたいなどと申し出たのだ?」
ウェイバー「我がって・・・お前の現場じゃないだろ・・・」
ライダー「茶化すでない!ほれ!言ってみろ!」
ウェイバー「・・・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・言いたくない」
ライダー「何だとぅ?何だ貴様、乙女か!?それでも漢か!」
ライダー「ほれ言うてみい、この征服王、しかと聞き届けるぞ!」
ウェイバー「だー、もう!言いたくないって言ってるだろうが!令呪で黙らせるぞ!」
ライダー「・・・情けない奴だ・・・それでも本当に我が主か?」
ライダー「あーもうわかった、貴様はずっとそこでふて寝しているがいい。余は大戦略をやるからな」
ウェイバー「・・・・・・勝手にしろ」
ライダー「何故我が現場で働きたいなどと申し出たのだ?」
ウェイバー「我がって・・・お前の現場じゃないだろ・・・」
ライダー「茶化すでない!ほれ!言ってみろ!」
ウェイバー「・・・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・言いたくない」
ライダー「何だとぅ?何だ貴様、乙女か!?それでも漢か!」
ライダー「ほれ言うてみい、この征服王、しかと聞き届けるぞ!」
ウェイバー「だー、もう!言いたくないって言ってるだろうが!令呪で黙らせるぞ!」
ライダー「・・・情けない奴だ・・・それでも本当に我が主か?」
ライダー「あーもうわかった、貴様はずっとそこでふて寝しているがいい。余は大戦略をやるからな」
ウェイバー「・・・・・・勝手にしろ」
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:36:05.74 ID:Y3pz+52X0
ウェイバー(・・・・・・・)
ライダー「それと坊主」
ウェイバー「なんだよ、小言は聞かないからな」
ライダー「今日のことだが、あー・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・・」
ライダー「・・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・なんだよ煮え切らないな!早く言えよ!」
ライダー「今日はよくやった」
ライダー「それと坊主」
ウェイバー「なんだよ、小言は聞かないからな」
ライダー「今日のことだが、あー・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・・」
ライダー「・・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・なんだよ煮え切らないな!早く言えよ!」
ライダー「今日はよくやった」
141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:38:15.18 ID:Y3pz+52X0
ライダー「貴様ほどの頭があれば、わざわざ汗水垂らさずとも財を増やすことは容易い筈だ」
ライダー「なのに、貴様は自ら労働を申し出、今日一日働いた」
ライダー「偉いぞ、坊主」
ウェイバー「・・・・・・言いたいことはそれだけか?」
ライダー「あぁそうだ」
ライダー「さあて、ウェールズの兵どもが余との戦いを待っておる」
ライダー「いざ、尋常に勝負!」
ワンダースワン チュゥウィーン
ウェイバー(・・・・・・・・)
ライダー「む・・・セーブはここからだったか、さてどうしたものか・・・」ピコピコ
ライダー「なのに、貴様は自ら労働を申し出、今日一日働いた」
ライダー「偉いぞ、坊主」
ウェイバー「・・・・・・言いたいことはそれだけか?」
ライダー「あぁそうだ」
ライダー「さあて、ウェールズの兵どもが余との戦いを待っておる」
ライダー「いざ、尋常に勝負!」
ワンダースワン チュゥウィーン
ウェイバー(・・・・・・・・)
ライダー「む・・・セーブはここからだったか、さてどうしたものか・・・」ピコピコ
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:43:41.38 ID:Y3pz+52X0
ウェイバー「・・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・ライ」
ライダー「坊主よ、貴様が今日やったことは、貴様が思っている以上に立派なことなのだぞ?」ピコピコ
ライダー「自ら民の下へ赴き、共に汗を流し、笑い合う。王には欠かせない仕事だ」
ライダー「民の気持ちを理解する。それも王の役目なのだからな」
ライダー「余はそうやって、国を築いた」
ライダー「・・・後は全てお前次第なのだ、小僧よ」
ウェイバー「・・・・・そうかよ」
ライダー「なっ!騎馬とは卑怯な!」ピコピコ
ウェイバー(王・・・・か)
ウェイバー「・・・・・・・ライ」
ライダー「坊主よ、貴様が今日やったことは、貴様が思っている以上に立派なことなのだぞ?」ピコピコ
ライダー「自ら民の下へ赴き、共に汗を流し、笑い合う。王には欠かせない仕事だ」
ライダー「民の気持ちを理解する。それも王の役目なのだからな」
ライダー「余はそうやって、国を築いた」
ライダー「・・・後は全てお前次第なのだ、小僧よ」
ウェイバー「・・・・・そうかよ」
ライダー「なっ!騎馬とは卑怯な!」ピコピコ
ウェイバー(王・・・・か)
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:47:43.16 ID:Y3pz+52X0
第三話 凶獣咆哮 -??:??:??
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/09(土) 19:51:04.17 ID:Y3pz+52X0
次回 せめて、人間らしく
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 13:46:44.33 ID:wy4zLLe70
第四話 せめて、人間らしく
女性キャスター「次のニュースです」
女性キャスター「昨日未明、未遠川、冬木大橋付近で、女性の遺体が発見されました」
女性キャスター「発見当事の遺体は損壊が激しく、加えて柱に10箇所に渡ってバラバラにされた遺体が貼り付けられており・・・」
女性キャスター「その異様な犯行現場の様子から、警察は「儀式めいている」と発言を残し」
女性キャスター「事件に宗教団体が関与している可能性も視野に入れて、殺人事件の線で現在捜査を進めているようです」
女性キャスター「・・・次のニュースです」
女性キャスター「可愛い犬たちが街中で大暴れ☆犬山犬彦監督による新作映画、わんわん戦争(ウォーズ)の撮影が昨日」
ブツン
切嗣(・・・・・・・・・)
女性キャスター「次のニュースです」
女性キャスター「昨日未明、未遠川、冬木大橋付近で、女性の遺体が発見されました」
女性キャスター「発見当事の遺体は損壊が激しく、加えて柱に10箇所に渡ってバラバラにされた遺体が貼り付けられており・・・」
女性キャスター「その異様な犯行現場の様子から、警察は「儀式めいている」と発言を残し」
女性キャスター「事件に宗教団体が関与している可能性も視野に入れて、殺人事件の線で現在捜査を進めているようです」
女性キャスター「・・・次のニュースです」
女性キャスター「可愛い犬たちが街中で大暴れ☆犬山犬彦監督による新作映画、わんわん戦争(ウォーズ)の撮影が昨日」
ブツン
切嗣(・・・・・・・・・)
156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 13:49:17.36 ID:wy4zLLe70
イリヤ「なに見てるの?」ヒョコッ
切嗣「イリヤか」ニコッ
切嗣「別に、朝のニュースを見ていただけさ」
イリヤ「えー、あれきら―い」
イリヤ「わたしテレビは好きだけど、あれは面白くないからいや」
切嗣「ははっ、イリヤの場合、好きなのはテレビじゃなくてアニメじゃないのか?」
切嗣「始まるといつもテレビに齧り付いて見てるもんな」
イリヤ「あー!ひっどーい!わたしテレビのことかじったりなんかしないもん!」プンスカ!
イリヤ「・・・膝座っていい?」
切嗣「あぁ、構わないよ」
切嗣「イリヤか」ニコッ
切嗣「別に、朝のニュースを見ていただけさ」
イリヤ「えー、あれきら―い」
イリヤ「わたしテレビは好きだけど、あれは面白くないからいや」
切嗣「ははっ、イリヤの場合、好きなのはテレビじゃなくてアニメじゃないのか?」
切嗣「始まるといつもテレビに齧り付いて見てるもんな」
イリヤ「あー!ひっどーい!わたしテレビのことかじったりなんかしないもん!」プンスカ!
イリヤ「・・・膝座っていい?」
切嗣「あぁ、構わないよ」
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 13:51:25.21 ID:wy4zLLe70
ポスッ
切嗣「イリヤが好きな番組・・・あれ何てやつだっけ・・・えぇと・・・」
イリヤ「ガンダム!」
切嗣「あぁ、それそれ」
イリヤ「ガンダムはね、とっても強くてすごいのよ!」
切嗣「そうなんだ」
イリヤ「お母様に聞いたらね、ガンダムってずっと前からやってるんだって」
イリヤ「キリツグも子供の時みた?」
切嗣「いや、観てないな・・・」
切嗣「僕は、イリヤぐらいの年の頃からずっと海外を転々としてたし」
切嗣「何より、僕の父さんがテレビ嫌いでね。家にはいつも置いてなかった」
イリヤ「へ~」
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 13:53:54.72 ID:wy4zLLe70
イリヤ「ねぇ、キリツグ」
切嗣「なんだい?イリヤ」
イリヤ「キリツグのお父様って、どんな人?」
切嗣「・・・・・」
イリヤ「・・・・・」ワクワク
切嗣「・・・・そうだな」
切嗣「あまり喋らない人だった・・・かな?」
イリヤ「へ~」
イリヤ「キリツグとは反対だね!」ニコッ
切嗣「そうだね」
切嗣「なんだい?イリヤ」
イリヤ「キリツグのお父様って、どんな人?」
切嗣「・・・・・」
イリヤ「・・・・・」ワクワク
切嗣「・・・・そうだな」
切嗣「あまり喋らない人だった・・・かな?」
イリヤ「へ~」
イリヤ「キリツグとは反対だね!」ニコッ
切嗣「そうだね」
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:05:40.23 ID:wy4zLLe70
―――――
20分後 切嗣の自室
コンコンッ
舞弥「切嗣、入ります」
切嗣「舞弥か」
切嗣「差し詰め今朝のニュースのことかな?」
舞弥「えぇ、その通りです」
舞弥「昨夜未明に起きたというあの事件ですが」
舞弥「十中八九、キャスター、及びそのマスターの仕業かと」
切嗣「だろうな。だが、妙でもある」
舞弥「目立ちすぎる・・・ですか?」
20分後 切嗣の自室
コンコンッ
舞弥「切嗣、入ります」
切嗣「舞弥か」
切嗣「差し詰め今朝のニュースのことかな?」
舞弥「えぇ、その通りです」
舞弥「昨夜未明に起きたというあの事件ですが」
舞弥「十中八九、キャスター、及びそのマスターの仕業かと」
切嗣「だろうな。だが、妙でもある」
舞弥「目立ちすぎる・・・ですか?」
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:07:38.22 ID:wy4zLLe70
切嗣「そうだ、今までのやり方も大概だったが・・・」
切嗣「あれはあくまで誘拐だった、殺人自体はその後の結果でしかない」
切嗣「こうして世間に広められるニュースでは、一連の所業は失踪事件として扱われた」
切嗣「だがどうだ、今回の連中のやり口は」
切嗣「丸っきり素人。どこぞの中学生みたいにやり方が幼稚だ」
舞弥「自己顕示欲を発散しているだけの様にしか思えませんね」
切嗣「実際そうだろう」
切嗣「舞弥、このことから、どういった事が推察できる?」
舞弥「衝動を我慢することができないにも関わらず、相変わらず監視の眼は厳しい」
舞弥「形振り構っていられなくなった・・・いや・・・」
舞弥「吹っ切れた・・・?」
切嗣「あれはあくまで誘拐だった、殺人自体はその後の結果でしかない」
切嗣「こうして世間に広められるニュースでは、一連の所業は失踪事件として扱われた」
切嗣「だがどうだ、今回の連中のやり口は」
切嗣「丸っきり素人。どこぞの中学生みたいにやり方が幼稚だ」
舞弥「自己顕示欲を発散しているだけの様にしか思えませんね」
切嗣「実際そうだろう」
切嗣「舞弥、このことから、どういった事が推察できる?」
舞弥「衝動を我慢することができないにも関わらず、相変わらず監視の眼は厳しい」
舞弥「形振り構っていられなくなった・・・いや・・・」
舞弥「吹っ切れた・・・?」
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:10:18.12 ID:wy4zLLe70
切嗣「まぁ、それが正解だろうな。狂人の思考など理解する気もないが」
舞弥「ではいよいよ・・・」
切嗣「あぁ、いよいよ奴等も手詰まりという訳だ」
舞弥「そうですね。あれだけ派手に動けば、他のマスターから補足されるのは目に見えている・・・」
舞弥「それでもあえて茨の道へ入った、と」
切嗣「馬鹿なんだか狡猾なんだかよくわからんが・・・」
切嗣「キャスター組との直接対決は近い」
舞弥「ですが・・・そう簡単にまた現れたりするのでしょうか?」
切嗣「現れるさ、それも、未遠川にな」
舞弥「何故そう言いきれるのです?」
切嗣「なんだ舞弥、推理小説は読まないのかい?」
切嗣「犯人は現場に戻る、さ」
舞弥「ではいよいよ・・・」
切嗣「あぁ、いよいよ奴等も手詰まりという訳だ」
舞弥「そうですね。あれだけ派手に動けば、他のマスターから補足されるのは目に見えている・・・」
舞弥「それでもあえて茨の道へ入った、と」
切嗣「馬鹿なんだか狡猾なんだかよくわからんが・・・」
切嗣「キャスター組との直接対決は近い」
舞弥「ですが・・・そう簡単にまた現れたりするのでしょうか?」
切嗣「現れるさ、それも、未遠川にな」
舞弥「何故そう言いきれるのです?」
切嗣「なんだ舞弥、推理小説は読まないのかい?」
切嗣「犯人は現場に戻る、さ」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:14:02.81 ID:wy4zLLe70
舞弥「は、はぁ・・・」
切嗣「やつらがあそこで馬鹿な儀式を執り行った本当の理由」
切嗣「それは何だ?」
舞弥「それは・・・人々の注目をあつめ・・・・あっ」
切嗣「そう、事件が起これば、そこには当然警察が来る」
切嗣「そして野次馬・・・客もな」
舞弥「奴等は舞台を整えた・・・」
切嗣「恐らく今日か明日、多く見積もっても一週間以内・・・」
切嗣「奴等はあそこで、何かをする気だ」
切嗣「衆人環視の、ど真ん中でな」
舞弥「・・・やはり理解できません」
舞弥「そんなことをすれば、他のマスター達に倒してくれと言っている様なものです」
舞弥「何故、その様な危険を冒す必要が・・・?」
切嗣「やつらがあそこで馬鹿な儀式を執り行った本当の理由」
切嗣「それは何だ?」
舞弥「それは・・・人々の注目をあつめ・・・・あっ」
切嗣「そう、事件が起これば、そこには当然警察が来る」
切嗣「そして野次馬・・・客もな」
舞弥「奴等は舞台を整えた・・・」
切嗣「恐らく今日か明日、多く見積もっても一週間以内・・・」
切嗣「奴等はあそこで、何かをする気だ」
切嗣「衆人環視の、ど真ん中でな」
舞弥「・・・やはり理解できません」
舞弥「そんなことをすれば、他のマスター達に倒してくれと言っている様なものです」
舞弥「何故、その様な危険を冒す必要が・・・?」
169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:16:30.81 ID:wy4zLLe70
切嗣「言っただろう舞弥」
切嗣「狂人の考えなど興味ない」
切嗣「だがまぁ、常識に当てはめて考えると・・・」
切嗣「奴等は、もはや聖杯はどうでもよくなったのかもしれない」
切嗣「これだけ他のマスター達から血眼で追い掛け回され、加えて聖堂教会も敵に回した」
切嗣「追い詰められ、流石に観念して自棄になった。という感じなのかもしれない」
舞弥「なるほど、理に叶ってはいますね」
切嗣(だが、これも恐らくは違う)
切嗣(今までの行動から見ても、奴等は狂人だが、ただの馬鹿じゃない)
切嗣(何か・・・形勢逆転ができる様な切り札を隠し持っている・・・?)
切嗣「・・・・・・・」
舞弥「・・・・切嗣?」
切嗣「狂人の考えなど興味ない」
切嗣「だがまぁ、常識に当てはめて考えると・・・」
切嗣「奴等は、もはや聖杯はどうでもよくなったのかもしれない」
切嗣「これだけ他のマスター達から血眼で追い掛け回され、加えて聖堂教会も敵に回した」
切嗣「追い詰められ、流石に観念して自棄になった。という感じなのかもしれない」
舞弥「なるほど、理に叶ってはいますね」
切嗣(だが、これも恐らくは違う)
切嗣(今までの行動から見ても、奴等は狂人だが、ただの馬鹿じゃない)
切嗣(何か・・・形勢逆転ができる様な切り札を隠し持っている・・・?)
切嗣「・・・・・・・」
舞弥「・・・・切嗣?」
170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:21:39.72 ID:wy4zLLe70
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「舞弥」
舞弥「はい」
切嗣「僕のライフルを点検しておいてくれ」
切嗣「使うことになるかもしれない」
舞弥「了解しました」…キュー
切嗣「それと、君は引き続きキャスターとそのマスターの行方を探ってくれ」
切嗣「・・・万が一にもありえないことだが」
切嗣「もし奴等を補足できれば、事を起こす前に消せる」
舞弥「何も起こさせないに越したことはないですからね」
切嗣「頼めるか?」
舞弥「勿論です、切嗣」……クキュー
切嗣「では、状況開始・・・」
舞弥「了解」
切嗣「舞弥」
舞弥「はい」
切嗣「僕のライフルを点検しておいてくれ」
切嗣「使うことになるかもしれない」
舞弥「了解しました」…キュー
切嗣「それと、君は引き続きキャスターとそのマスターの行方を探ってくれ」
切嗣「・・・万が一にもありえないことだが」
切嗣「もし奴等を補足できれば、事を起こす前に消せる」
舞弥「何も起こさせないに越したことはないですからね」
切嗣「頼めるか?」
舞弥「勿論です、切嗣」……クキュー
切嗣「では、状況開始・・・」
舞弥「了解」
171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:24:58.64 ID:wy4zLLe70
切嗣(・・・・・・)
切嗣「・・・あぁ、舞弥」
舞弥 ピタッ
舞弥「何でしょう、切嗣」
切嗣「朝食を食べてから行け」
切嗣「さっきからお腹が鳴っているぞ」
舞弥「・・・・・・・」
舞弥「りょ…了解…」
ガチャ、バタンッ
切嗣「・・・・・・」
―――――
部屋の外 廊下
舞弥(我慢して小さくしたつもりだったが・・・聞こえていたとは・・・)
舞弥(・・・・・不覚ッ!/////)ガンッ!(壁ドン)
切嗣「・・・あぁ、舞弥」
舞弥 ピタッ
舞弥「何でしょう、切嗣」
切嗣「朝食を食べてから行け」
切嗣「さっきからお腹が鳴っているぞ」
舞弥「・・・・・・・」
舞弥「りょ…了解…」
ガチャ、バタンッ
切嗣「・・・・・・」
―――――
部屋の外 廊下
舞弥(我慢して小さくしたつもりだったが・・・聞こえていたとは・・・)
舞弥(・・・・・不覚ッ!/////)ガンッ!(壁ドン)
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:51:31.69 ID:wy4zLLe70
―――――
屋敷 食堂
アイリ「つまりねセイバー、あなたは、技術は常人以上に突出しているのだけれど」
アイリ「それを証明する術を持ってない、ということなのよ」
セイバー「では、面接会場で私の得意技を披露すれ」
アイリ「まずは免許よねぇ・・・運転はできても、あなた無免許だし・・・」
アイリ「切嗣に頼めばどんな免許もあっという間に詐称してくれるでしょうけど・・・」
アイリ「それじゃあなたのためにならないし・・・」
セイバー「ですからアイリスフィール」
アイリ「何?」
セイバー「論より証拠。その場で私の力を見せ付けられれば、面接官達も黙らざるを」
アイリ「ちょっと黙っててくれる?」
セイバー「・・・・・・」
屋敷 食堂
アイリ「つまりねセイバー、あなたは、技術は常人以上に突出しているのだけれど」
アイリ「それを証明する術を持ってない、ということなのよ」
セイバー「では、面接会場で私の得意技を披露すれ」
アイリ「まずは免許よねぇ・・・運転はできても、あなた無免許だし・・・」
アイリ「切嗣に頼めばどんな免許もあっという間に詐称してくれるでしょうけど・・・」
アイリ「それじゃあなたのためにならないし・・・」
セイバー「ですからアイリスフィール」
アイリ「何?」
セイバー「論より証拠。その場で私の力を見せ付けられれば、面接官達も黙らざるを」
アイリ「ちょっと黙っててくれる?」
セイバー「・・・・・・」
174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:54:05.44 ID:wy4zLLe70
アイリ「だからと言って、今からあなたを教習合宿に放り込む訳にもいかないわよねぇ・・・」
アイリ「そんなことしたら切嗣・・・私を守ってくれる人が居なくなっちゃうし・・・」
アイリ「うーん・・・」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・・・アイリスフィー」
アイリ「よし決めた!もう免許については諦めましょう!」
アイリ「騎乗スキルをアピールポイントに活かせないのは痛すぎるけど・・・」
アイリ「それ以外の特技を活かしてアピールするしかないわ!」
アイリ「ねぇセイバー、あなた、他に何の特技があったかしら?」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「セイバー?」
セイバー「もう喋ってもいいですか・・・?」震え声
アイリ(・・・・・・ちょっと苛めすぎたか)
アイリ「そんなことしたら切嗣・・・私を守ってくれる人が居なくなっちゃうし・・・」
アイリ「うーん・・・」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・・・アイリスフィー」
アイリ「よし決めた!もう免許については諦めましょう!」
アイリ「騎乗スキルをアピールポイントに活かせないのは痛すぎるけど・・・」
アイリ「それ以外の特技を活かしてアピールするしかないわ!」
アイリ「ねぇセイバー、あなた、他に何の特技があったかしら?」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「セイバー?」
セイバー「もう喋ってもいいですか・・・?」震え声
アイリ(・・・・・・ちょっと苛めすぎたか)
175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/10(日) 23:57:18.85 ID:wy4zLLe70
アイリ「どうぞ、騎士王の発言を許可します!」
セイバー「騎乗スキル以外での特技・・・」ウーン
セイバー「・・・・・・・・インビジ」
アイリ「却下」
セイバー「・・・・・」
アイリ「因みに、約束された勝利の剣っていう特技も却下よ」
アイリ「だって使い道無いじゃない、戦闘以外で」
セイバー「・・・・・・分かってますよ」ボソッ
アイリ(これじゃいつまで経っても進まないわね・・・)
アイリ(・・・・あ、そうだ)ピコーン
アイリ「ねぇセイバー」
セイバー「何でしょう、アイリスフィール」
セイバー「騎乗スキル以外での特技・・・」ウーン
セイバー「・・・・・・・・インビジ」
アイリ「却下」
セイバー「・・・・・」
アイリ「因みに、約束された勝利の剣っていう特技も却下よ」
アイリ「だって使い道無いじゃない、戦闘以外で」
セイバー「・・・・・・分かってますよ」ボソッ
アイリ(これじゃいつまで経っても進まないわね・・・)
アイリ(・・・・あ、そうだ)ピコーン
アイリ「ねぇセイバー」
セイバー「何でしょう、アイリスフィール」
176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:00:19.05 ID:3A1kpbWy0
アイリ「私のウィークポイント・・・長所を挙げよ!」
アイリ「答えによって、朝食の内容が変わります☆」ニコッ
アイリ「・・・あなただけね」
セイバー「!?」
セイバー(アイリスフィール・・・目だけで笑っている・・・だと・・・!?)
セイバー(これは・・・下手を打てば即、死に繋がる・・・!)
セイバー(間違った解答だけはしてはいけない・・・!)
セイバー(気をしっかり持て!最早ここは・・・戦場だぞ・・・!アルトリア・・・!)
アイリ「ん?どうしたのセイバー」ニコニコ
アイリ「早く答えなさい・・・」ゴゴゴゴゴゴ
セイバー(なんという凄み・・・)
アイリ「答えによって、朝食の内容が変わります☆」ニコッ
アイリ「・・・あなただけね」
セイバー「!?」
セイバー(アイリスフィール・・・目だけで笑っている・・・だと・・・!?)
セイバー(これは・・・下手を打てば即、死に繋がる・・・!)
セイバー(間違った解答だけはしてはいけない・・・!)
セイバー(気をしっかり持て!最早ここは・・・戦場だぞ・・・!アルトリア・・・!)
アイリ「ん?どうしたのセイバー」ニコニコ
アイリ「早く答えなさい・・・」ゴゴゴゴゴゴ
セイバー(なんという凄み・・・)
177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:03:10.85 ID:3A1kpbWy0
セイバー「ええ、お答えしましょうアイリスフィール」
セイバー「アイリスフィールの長所、それは」
セイバー「可愛い」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・/////」ボッ!
アイリ(ちょっと!何真顔でそんなこと言ってるのよ・・・)///
アイリ(あんな真剣な表情で言われると・・・流石に恥ずかしいわね・・・)///
アイリ「ほ、他にないの・・・?」
セイバー(しまった!しくじったか・・・!?)
セイバー(いや・・・それにしてはアイリスフィールの態度がおかしい・・・)
セイバー(不正解に怒っている訳でも、正解に喜んでいる訳でもない・・・)
セイバー(どういうことなのだ・・・!?)ジー
アイリ(何でそこで見つめるのよ~・・・)///
セイバー「アイリスフィールの長所、それは」
セイバー「可愛い」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・/////」ボッ!
アイリ(ちょっと!何真顔でそんなこと言ってるのよ・・・)///
アイリ(あんな真剣な表情で言われると・・・流石に恥ずかしいわね・・・)///
アイリ「ほ、他にないの・・・?」
セイバー(しまった!しくじったか・・・!?)
セイバー(いや・・・それにしてはアイリスフィールの態度がおかしい・・・)
セイバー(不正解に怒っている訳でも、正解に喜んでいる訳でもない・・・)
セイバー(どういうことなのだ・・・!?)ジー
アイリ(何でそこで見つめるのよ~・・・)///
179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:07:50.96 ID:3A1kpbWy0
アイリ「・・・あぁもういいです!私が言いたかったことはね!」
アイリ「自分の長所短所っていうのは、自分の目線だけじゃ見落とすことがあるってこと」
セイバー「なるほど~」
アイリ「セイバー、あなたがさっき自分の長所として挙げようとしたことはね・・・」
アイリ「就活どころか、社会では必要ありません」
セイバー「・・・・!」
アイリ「ごめんなさい、こんなこと言って。ショックよね・・・」
セイバー「・・・・・・」
セイバー「・・・薄々、そうではないかと思ってはいたのです」
アイリ(・・・薄々なんだ・・・)
セイバー「私の能力は・・・聖杯戦争では通用しても・・・」
セイバー「就活では・・・通用しない・・・」
アイリ「自分の長所短所っていうのは、自分の目線だけじゃ見落とすことがあるってこと」
セイバー「なるほど~」
アイリ「セイバー、あなたがさっき自分の長所として挙げようとしたことはね・・・」
アイリ「就活どころか、社会では必要ありません」
セイバー「・・・・!」
アイリ「ごめんなさい、こんなこと言って。ショックよね・・・」
セイバー「・・・・・・」
セイバー「・・・薄々、そうではないかと思ってはいたのです」
アイリ(・・・薄々なんだ・・・)
セイバー「私の能力は・・・聖杯戦争では通用しても・・・」
セイバー「就活では・・・通用しない・・・」
180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:11:05.17 ID:3A1kpbWy0
セイバー「・・・・・・」ショボーン...
アイリ「セイバー・・・」ちょっと可哀想になってきた
アイリ「・・・大丈夫よセイバー!」
セイバー「ふえ?」
アイリ「戦闘技術以外にも・・・あなたの良いところはあるわ!」
アイリ「例えば・・・!」
セイバー「例えば?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ(どうしよう・・・これといって見当たらない・・・)
セイバー「アイリスフィール?」ウズウズ
アイリ「・・・・た、例えば!」
アイリ「セイバー・・・」ちょっと可哀想になってきた
アイリ「・・・大丈夫よセイバー!」
セイバー「ふえ?」
アイリ「戦闘技術以外にも・・・あなたの良いところはあるわ!」
アイリ「例えば・・・!」
セイバー「例えば?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ(どうしよう・・・これといって見当たらない・・・)
セイバー「アイリスフィール?」ウズウズ
アイリ「・・・・た、例えば!」
181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:15:08.29 ID:3A1kpbWy0
アイリ「か・・・可愛い!」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・アイリスフィール」
アイリ「な、なにかしら・・・」目が泳いでる
セイバー「ありがとう」
アイリ「・・・へ?」
セイバー「どうやら、私にも戦闘技術以外での長所があったようです」フッ
セイバー「まずは一つ!」キリッ!
アイリ(・・・まぁ・・・可愛いのは事実ね)
アイリ「・・・ところでセイバー」
イリヤ「いやー!」
アイリ「ちょっと相談があるんだけど・・・」
イリヤ「いやなのー!」
アイリ「ちょっと・・・」
イリヤ「いやだって言ってるじゃない!舞弥のばかー!」
182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:18:11.25 ID:3A1kpbWy0
アイリ「・・・・・・」
セイバー「どうやら、イリヤのいつもの発作が始まったようです。アイリスフィール」
アイリ「そのようね・・・」ハァ...
アイリ「・・・舞弥さん?」
舞弥「何でしょう、マダム」
アイリ「一応聞くけど・・・何があったのかしら・・・?」
舞弥「イリヤが朝食を残しました」
アイリ「・・・はい?」
舞弥「イリヤが朝食を相当数残しました」
アイリ「そう・・・それは由々しき自体ね・・・」ハァ…
セイバー「どうやら、イリヤのいつもの発作が始まったようです。アイリスフィール」
アイリ「そのようね・・・」ハァ...
アイリ「・・・舞弥さん?」
舞弥「何でしょう、マダム」
アイリ「一応聞くけど・・・何があったのかしら・・・?」
舞弥「イリヤが朝食を残しました」
アイリ「・・・はい?」
舞弥「イリヤが朝食を相当数残しました」
アイリ「そう・・・それは由々しき自体ね・・・」ハァ…
183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:20:18.96 ID:3A1kpbWy0
イリヤ「だってお母様!今日の朝食、イリヤのきらいな野菜ばかりなのよ!」
イリヤ「この朝食を作ったのはだれだー!」プンプン
舞弥「わ、私ですが・・・」
イリヤ「きさまか・・・」
イリヤ「きさまはクビだー!」ブー
舞弥「・・・・・・・・・」
アイリ(ああ・・・頭痛くなってきた・・・)ヤレヤレ
アイリ(・・・・・ッ!)
セイバー「…?アイリスフィール?」
セイバー「どうかされましたか?」
アイリ「いえ、どうもしないわ」ニコッ
イリヤ「この朝食を作ったのはだれだー!」プンプン
舞弥「わ、私ですが・・・」
イリヤ「きさまか・・・」
イリヤ「きさまはクビだー!」ブー
舞弥「・・・・・・・・・」
アイリ(ああ・・・頭痛くなってきた・・・)ヤレヤレ
アイリ(・・・・・ッ!)
セイバー「…?アイリスフィール?」
セイバー「どうかされましたか?」
アイリ「いえ、どうもしないわ」ニコッ
184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 00:21:46.42 ID:3A1kpbWy0
アイリ「・・・ねぇ舞弥さん、この後の予定は?」
舞弥「切嗣から街の探索を命じられています」
アイリ「そう・・・なら、探索ついでに、一つ頼みごとしてもいいかしら?」
舞弥「構いませんよ、マダム」
舞弥「何でしょう?」
アイリ「えっとね・・・」
舞弥「切嗣から街の探索を命じられています」
アイリ「そう・・・なら、探索ついでに、一つ頼みごとしてもいいかしら?」
舞弥「構いませんよ、マダム」
舞弥「何でしょう?」
アイリ「えっとね・・・」
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 06:59:28.79 ID:3A1kpbWy0
―――――
AM09時11分 冬木市 例のファミマ
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
龍之介「しゃっせー!!!」
龍之介「ありあとあしたー!!!」
龍之介「っくー!絶好調だぜ!!!!」
龍之介「俺!!全・快!!!!」
藤村「うるせぇー!!」スパァンッ!(朝刊で叩く音)
龍之介「あいてっ」
藤村「何なのよあんた!ボーっとしてたり独り言呟いてたり今度は馬鹿でかい声で接客したり!?」ガー!
藤村「仕事舐めてんの!?」ゴォォォォ(怒りの焔)
龍之介「なにすんだよぉ、酷いじゃないか藤村さん」さすさす
AM09時11分 冬木市 例のファミマ
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
龍之介「しゃっせー!!!」
龍之介「ありあとあしたー!!!」
龍之介「っくー!絶好調だぜ!!!!」
龍之介「俺!!全・快!!!!」
藤村「うるせぇー!!」スパァンッ!(朝刊で叩く音)
龍之介「あいてっ」
藤村「何なのよあんた!ボーっとしてたり独り言呟いてたり今度は馬鹿でかい声で接客したり!?」ガー!
藤村「仕事舐めてんの!?」ゴォォォォ(怒りの焔)
龍之介「なにすんだよぉ、酷いじゃないか藤村さん」さすさす
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 07:02:58.85 ID:3A1kpbWy0
龍之介「仕事中にいきなり頭叩くなんて・・・」
龍之介「・・・はっ・・・!これが噂に聞く・・・!」
龍之介「パワハ」
スパァンッ!!!!
龍之介「痛い!」
藤村「ふざけたこと言ってると平らになるまで叩くわよ・・・」メラメラメラ
龍之介「・・・・・・」さすさすさすさす…
藤村「・・・・・・・」メラメラメラメラメラ
龍之介「・・・・・・藤村さん」
藤村「・・・何かしら?龍之介君・・・?」メラメラメラメラメラ
龍之介「もしかして・・・」
龍之介「今日女の子のh」
ゴォォォォォォオオオオオオォォォォ!!!!!!!!!
龍之介「・・・はっ・・・!これが噂に聞く・・・!」
龍之介「パワハ」
スパァンッ!!!!
龍之介「痛い!」
藤村「ふざけたこと言ってると平らになるまで叩くわよ・・・」メラメラメラ
龍之介「・・・・・・」さすさすさすさす…
藤村「・・・・・・・」メラメラメラメラメラ
龍之介「・・・・・・藤村さん」
藤村「・・・何かしら?龍之介君・・・?」メラメラメラメラメラ
龍之介「もしかして・・・」
龍之介「今日女の子のh」
ゴォォォォォォオオオオオオォォォォ!!!!!!!!!
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 07:08:03.41 ID:3A1kpbWy0
―――――
AM09時30分
龍之介(・・・・・・・・)
龍之介「・・・・・・痛ってぇ」
キャスター(おぉ…龍之介ぇ…)
キャスター(可哀想に・・・頭が平らになっていますよ・・・)
龍之介「うっそぉ!?」バッ!
キャスター(ほほほほほほ!冗談ですよ龍之介ぇ・・・)
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「それ笑えねーよ旦那ぁ・・・・」ハァ…
キャスター(申し訳ありません・・・)
キャスター(しかし・・・ジョークの一つも言いたくなる私の心境をご理解下さい龍之介ぇ)
キャスター(それほどまでに!今、私の心は躍っているのです!)
キャスター(あなたが昨夜考案したアイディア!あれは本当に傑作です!)
キャスター(まさに芸術!まさに狂宴!)
キャスター(フフフ・・・龍之介ぇ・・・)
キャスター(貴方は間違いなく・・・!後世へと語り継がれるであろう偉大な芸術家です・・・!)
AM09時30分
龍之介(・・・・・・・・)
龍之介「・・・・・・痛ってぇ」
キャスター(おぉ…龍之介ぇ…)
キャスター(可哀想に・・・頭が平らになっていますよ・・・)
龍之介「うっそぉ!?」バッ!
キャスター(ほほほほほほ!冗談ですよ龍之介ぇ・・・)
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「それ笑えねーよ旦那ぁ・・・・」ハァ…
キャスター(申し訳ありません・・・)
キャスター(しかし・・・ジョークの一つも言いたくなる私の心境をご理解下さい龍之介ぇ)
キャスター(それほどまでに!今、私の心は躍っているのです!)
キャスター(あなたが昨夜考案したアイディア!あれは本当に傑作です!)
キャスター(まさに芸術!まさに狂宴!)
キャスター(フフフ・・・龍之介ぇ・・・)
キャスター(貴方は間違いなく・・・!後世へと語り継がれるであろう偉大な芸術家です・・・!)
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 07:11:36.90 ID:3A1kpbWy0
龍之介「お褒めに預かり光栄だけどさー、旦那ぁ」
龍之介「あの話・・・本当かよ?」
キャスター(おぉ・・・龍之介ぇ・・・)
キャスター(私の力をお疑いか?)
龍之介「いや、疑ってはいないんだけど」
藤村「龍之介君?」
龍之介「・・・・・・・」
キャスター(・・・・・・・)
藤村「例の発作が起きたのね?体調が優れないなら早退してもいいのよ?」
龍之介「・・・あのさ」
藤村「ごめんね、私先輩なのに気づかなくて」
藤村「バイト仲間の体調不良に気がつかなかったなんて・・・私、バイト戦士失格だわ・・・」ぐすん
藤村「・・・・・・つーか帰れ」メラメラメラメラ
龍之介「・・・・・・たぁ」
藤村「え?何か言ったぁ?」
龍之介「すいません・・・」
龍之介「・・・・・っしたぁ」
龍之介「あの話・・・本当かよ?」
キャスター(おぉ・・・龍之介ぇ・・・)
キャスター(私の力をお疑いか?)
龍之介「いや、疑ってはいないんだけど」
藤村「龍之介君?」
龍之介「・・・・・・・」
キャスター(・・・・・・・)
藤村「例の発作が起きたのね?体調が優れないなら早退してもいいのよ?」
龍之介「・・・あのさ」
藤村「ごめんね、私先輩なのに気づかなくて」
藤村「バイト仲間の体調不良に気がつかなかったなんて・・・私、バイト戦士失格だわ・・・」ぐすん
藤村「・・・・・・つーか帰れ」メラメラメラメラ
龍之介「・・・・・・たぁ」
藤村「え?何か言ったぁ?」
龍之介「すいません・・・」
龍之介「・・・・・っしたぁ」
193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 07:16:31.80 ID:3A1kpbWy0
藤村「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
藤村「解ればいいのよ」ニコッ
藤村「じゃあ今日一日、独り言禁止ね」ニコニコ
龍之介「・・・・・・・」
キャスター(・・・・・・・)
藤村「返事!!」
龍之介「・・・・・ふぁい」
キャスター(龍之介・・・哀れな・・・)
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
藤村「あ、いらっしゃいませ~♪」
キャスター(この変わり身の早さ・・・この者、只者ではないですよ龍之介)
龍之介「しゃっせー・・・・」
藤村「・・・・・・」ギロッ!
龍之介(うぜぇなぁ・・・解ってるよ・・・)
龍之介「・・・・・・・」
藤村「解ればいいのよ」ニコッ
藤村「じゃあ今日一日、独り言禁止ね」ニコニコ
龍之介「・・・・・・・」
キャスター(・・・・・・・)
藤村「返事!!」
龍之介「・・・・・ふぁい」
キャスター(龍之介・・・哀れな・・・)
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
藤村「あ、いらっしゃいませ~♪」
キャスター(この変わり身の早さ・・・この者、只者ではないですよ龍之介)
龍之介「しゃっせー・・・・」
藤村「・・・・・・」ギロッ!
龍之介(うぜぇなぁ・・・解ってるよ・・・)
194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 07:18:59.37 ID:3A1kpbWy0
スッ
龍之介「?」
客「・・・・・・・」
龍之介(・・・・・・・)
龍之介「しゃっせー」
客「あと、それもください」
龍之介「はいはい、120円でーす」
スッ
龍之介「・・・?なんじゃこりゃ?」
キャスター(黒い板?)
客「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・これ、どう使うんだ?」
藤村「ちょっと何やってんのよ!」
藤村「すみません、こいつ新人で」あはは…
客「いえ・・・」
客(何でもいいから早く済ませてほしい・・・)
195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 07:21:12.15 ID:3A1kpbWy0
藤村「コラぁ!あんたも謝りなさい!」ガー!
龍之介「・・・・・さーせん・・・」
キャスター(全くこの女・・・鬱陶しい・・・)
キャスター(この場で消してやりましょうか?龍之介)
龍之介「いやぁ、それは流石にマズイっしょお、旦那ぁ」
スパァンッ!
龍之介「いったぁ!」
藤村「なに虚空に向かって喋ってんのよ!やめろっつったでしょ!」
龍之介「ちげーよ!今のはキャスターの旦那が!」
藤村「言い訳スンナ!」
<コノバカチン!
<オレハワルクネー!
客「・・・・・・・・」
客(どうしてこうなった・・・・)
龍之介「・・・・・さーせん・・・」
キャスター(全くこの女・・・鬱陶しい・・・)
キャスター(この場で消してやりましょうか?龍之介)
龍之介「いやぁ、それは流石にマズイっしょお、旦那ぁ」
スパァンッ!
龍之介「いったぁ!」
藤村「なに虚空に向かって喋ってんのよ!やめろっつったでしょ!」
龍之介「ちげーよ!今のはキャスターの旦那が!」
藤村「言い訳スンナ!」
<コノバカチン!
<オレハワルクネー!
客「・・・・・・・・」
客(どうしてこうなった・・・・)
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 23:56:19.27 ID:3A1kpbWy0
―――――
PM17時05分 冬木市 例のファミマ 休憩室
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「・・・・・疲れた」
藤村「それはこっちの台詞よ・・・」ハァ…
藤村「あんたねぇ・・・仕事はできる方なのに」
藤村「なんで接客はいつもああなのよ・・・」
龍之介「俺は真面目にやってますよ、先輩」
藤村「あっそ・・・」
藤村(・・・・・・)
龍之介「あー、肩こる~」グリングリン
PM17時05分 冬木市 例のファミマ 休憩室
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「・・・・・疲れた」
藤村「それはこっちの台詞よ・・・」ハァ…
藤村「あんたねぇ・・・仕事はできる方なのに」
藤村「なんで接客はいつもああなのよ・・・」
龍之介「俺は真面目にやってますよ、先輩」
藤村「あっそ・・・」
藤村(・・・・・・)
龍之介「あー、肩こる~」グリングリン
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 23:58:08.42 ID:3A1kpbWy0
藤村「ねぇ龍之介君」
龍之介「あー?何?」
龍之介「俺疲れてるんで話しかけないでもらえますかー?せんぱーい」
藤村「ぐっ・・・!こいつ・・・」
藤村「・・・・・・・・」
藤村「…ちょっと時間ある?」ボソッ
龍之介「あぁ?」
藤村「・・・・・・あぁもう!」
藤村「あんたももう終わりでしょ!?この後時間あるかって聞いてんのよ!どうなの!?」ウガー!
龍之介「あるよ」
藤村「え、あぁ・・・そう」
龍之介「あー?何?」
龍之介「俺疲れてるんで話しかけないでもらえますかー?せんぱーい」
藤村「ぐっ・・・!こいつ・・・」
藤村「・・・・・・・・」
藤村「…ちょっと時間ある?」ボソッ
龍之介「あぁ?」
藤村「・・・・・・あぁもう!」
藤村「あんたももう終わりでしょ!?この後時間あるかって聞いてんのよ!どうなの!?」ウガー!
龍之介「あるよ」
藤村「え、あぁ・・・そう」
201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/11(月) 23:59:11.92 ID:3A1kpbWy0
藤村「・・・・・・・」
藤村「ちょ、ちょっとこの後・・・付き合いなさいよ・・・」モジモジ
藤村「何か用事あるなら別に」
龍之介「別にいいよ」あっさり
藤村「んな」
龍之介「どうせ夜までは暇だしなぁ」
龍之介「いいね、付き合うよ、先輩」
藤村「・・・・・・・」
藤村「・・・・あっそ
藤村「ちょ、ちょっとこの後・・・付き合いなさいよ・・・」モジモジ
藤村「何か用事あるなら別に」
龍之介「別にいいよ」あっさり
藤村「んな」
龍之介「どうせ夜までは暇だしなぁ」
龍之介「いいね、付き合うよ、先輩」
藤村「・・・・・・・」
藤村「・・・・あっそ
202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:01:51.70 ID:q6BdJqxf0
―――――
同刻 未遠川 川原
切嗣「・・・・・・・」キンッ
シュボッ!スー…
切嗣「・・・・・・」スパー
切嗣(やはり野次馬が多いな・・・)
切嗣(さて、奴は今、この川原のどこかにいるのか・・・)
切嗣(それともいないのか・・・)
切嗣(・・・・・・)フゥー
切嗣(放火魔は、犯行を起こした後、現場に戻ってくる習性がある)
切嗣(自分が起こした状況を、間近で見るためだ)
切嗣(今回は放火魔ではなく、殺人鬼だがな・・・)スパー
同刻 未遠川 川原
切嗣「・・・・・・・」キンッ
シュボッ!スー…
切嗣「・・・・・・」スパー
切嗣(やはり野次馬が多いな・・・)
切嗣(さて、奴は今、この川原のどこかにいるのか・・・)
切嗣(それともいないのか・・・)
切嗣(・・・・・・)フゥー
切嗣(放火魔は、犯行を起こした後、現場に戻ってくる習性がある)
切嗣(自分が起こした状況を、間近で見るためだ)
切嗣(今回は放火魔ではなく、殺人鬼だがな・・・)スパー
203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:05:10.26 ID:q6BdJqxf0
切嗣(事件を起こした張本人は、他のギャラリーと表情・動きが僅かに異なる)
切嗣(野次馬がその顔に浮かべる表情、それは、驚きや恐怖。もしくは笑み)
切嗣(他人の不幸を娯楽とする連中の表情なんて、まぁ、大体そんなもんだろう)
切嗣(だが犯人が浮かべる表情はそのどれとも違う)
切嗣(犯人が浮かべる表情・・・それは恍惚)
切嗣(自分の作品に対する感動に、震える姿だ)
切嗣(奴を近くで観察できれば、判別できる自信があるんだが・・・)
切嗣(この川原だ・・・人が多すぎる)
切嗣(まさか雑踏に紛れるというわけにもいかないな、逆に身動きが取り難くなる)
切嗣(野次馬がその顔に浮かべる表情、それは、驚きや恐怖。もしくは笑み)
切嗣(他人の不幸を娯楽とする連中の表情なんて、まぁ、大体そんなもんだろう)
切嗣(だが犯人が浮かべる表情はそのどれとも違う)
切嗣(犯人が浮かべる表情・・・それは恍惚)
切嗣(自分の作品に対する感動に、震える姿だ)
切嗣(奴を近くで観察できれば、判別できる自信があるんだが・・・)
切嗣(この川原だ・・・人が多すぎる)
切嗣(まさか雑踏に紛れるというわけにもいかないな、逆に身動きが取り難くなる)
204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:07:36.50 ID:q6BdJqxf0
切嗣(となると、やはり望遠か・・・)
切嗣(場所は・・・)
切嗣(・・・・・・)
切嗣(・・・そうだな、あの辺ってところか)
……ガガッ
(切嗣)
切嗣「報告を聞こうか、舞弥」
舞弥(はい、まずは私の周辺状況・・・冬木大橋に張り付いている、警察の動きについての報告です)
―――――
同刻 冬木大橋
舞弥「現場は、帰宅時間ということもあって学生が多いです」
舞弥「橋は封鎖中で、現在検問が張られています」
舞弥「実際の犯行現場は、橋の上ではなく、下ですが」
切嗣(・・・・・・)
舞弥「遺体は、橋げたに括り付けてあったそうです」
切嗣(場所は・・・)
切嗣(・・・・・・)
切嗣(・・・そうだな、あの辺ってところか)
……ガガッ
(切嗣)
切嗣「報告を聞こうか、舞弥」
舞弥(はい、まずは私の周辺状況・・・冬木大橋に張り付いている、警察の動きについての報告です)
―――――
同刻 冬木大橋
舞弥「現場は、帰宅時間ということもあって学生が多いです」
舞弥「橋は封鎖中で、現在検問が張られています」
舞弥「実際の犯行現場は、橋の上ではなく、下ですが」
切嗣(・・・・・・)
舞弥「遺体は、橋げたに括り付けてあったそうです」
205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:10:40.85 ID:q6BdJqxf0
切嗣(それついてはこちらからも見えているよ)
切嗣(橋の下ではゴムボートによる捜索・・・)
切嗣(どうやら、まだ遺体の一部は見つかってないらしい)
舞弥「そのようですね、警察の会話からも、そのことについて聞き取れました」
―――――
同刻 未遠川 川原
切嗣「なるほどな、そちらの状況は把握した」
切嗣「では、奴らについての報告も聞きかせてくれ」
舞弥(ここでは、連中に繋がる痕跡は発見できませんでした。その代わり・・・)
舞弥(・・・・・・・)
切嗣「なんだ、舞弥が言葉を濁すなんて珍しいじゃないか」
舞弥(その・・・キャスターのマスターを発見しました・・・)
切嗣「・・・・・・」
切嗣(橋の下ではゴムボートによる捜索・・・)
切嗣(どうやら、まだ遺体の一部は見つかってないらしい)
舞弥「そのようですね、警察の会話からも、そのことについて聞き取れました」
―――――
同刻 未遠川 川原
切嗣「なるほどな、そちらの状況は把握した」
切嗣「では、奴らについての報告も聞きかせてくれ」
舞弥(ここでは、連中に繋がる痕跡は発見できませんでした。その代わり・・・)
舞弥(・・・・・・・)
切嗣「なんだ、舞弥が言葉を濁すなんて珍しいじゃないか」
舞弥(その・・・キャスターのマスターを発見しました・・・)
切嗣「・・・・・・」
206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:13:06.18 ID:q6BdJqxf0
切嗣「・・・・・・」
切嗣「舞弥、もう一度聞くが、何だって?」
舞弥(キャスターのマスターを、A丁で発見しました)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・続けてくれ」
舞弥(今朝、A丁のコンビニで買い物をしたのですが)
舞弥(その際に発見、住処も特定しました)
舞弥(報告は以上です)
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「・・・・そうか」
切嗣「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・」
切嗣「舞弥、もう一度聞くが、何だって?」
舞弥(キャスターのマスターを、A丁で発見しました)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・続けてくれ」
舞弥(今朝、A丁のコンビニで買い物をしたのですが)
舞弥(その際に発見、住処も特定しました)
舞弥(報告は以上です)
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「・・・・そうか」
切嗣「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・」
207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:15:19.55 ID:q6BdJqxf0
切嗣「・・・・・舞弥」
舞弥(なんでしょう、切嗣)
切嗣「詳細を聞かせてくれないか」
舞弥(・・・まぁ、聞きたくもなるわよね)心の声
舞弥(今朝、マダムに頼まれてコンビニに行ったのです)
舞弥(そのコンビニで買い物をしまして、商品をレジに持っていった際に・・・)
舞弥(聞く気はなかったのですが、店員同士の会話が聞こえてきまして)
舞弥(そこでレジ係の青年が、突然こう言ったのです)
舞弥(「ちげえよ、今のはキャスターの旦那が」と)
舞弥(明らかに虚空に向かって話していました)
切嗣「・・・・・・」
舞弥(・・・・・・)
切嗣(・・・どいつもこいつも・・・馬鹿しかいないのかこの街は)ハァ…
―――――
セイバー「ッくしゅん!」
アイリ「あらセイバー、風邪?」やあねぇ
舞弥(なんでしょう、切嗣)
切嗣「詳細を聞かせてくれないか」
舞弥(・・・まぁ、聞きたくもなるわよね)心の声
舞弥(今朝、マダムに頼まれてコンビニに行ったのです)
舞弥(そのコンビニで買い物をしまして、商品をレジに持っていった際に・・・)
舞弥(聞く気はなかったのですが、店員同士の会話が聞こえてきまして)
舞弥(そこでレジ係の青年が、突然こう言ったのです)
舞弥(「ちげえよ、今のはキャスターの旦那が」と)
舞弥(明らかに虚空に向かって話していました)
切嗣「・・・・・・」
舞弥(・・・・・・)
切嗣(・・・どいつもこいつも・・・馬鹿しかいないのかこの街は)ハァ…
―――――
セイバー「ッくしゅん!」
アイリ「あらセイバー、風邪?」やあねぇ
208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:17:38.26 ID:q6BdJqxf0
―――――
切嗣「・・・それで?」
舞弥(私も流石に何かの冗談だと思い、店員の姿を確認したのですが・・・)
切嗣「手を見ると契約印があった。と」
舞弥(・・・その通りです)
切嗣(・・・・・・・)
舞弥(・・・・・・・)
切嗣「・・・舞弥。君は引き続き観測を続けろ」
舞弥(了解しました)
舞弥(それでは失礼します)
切嗣「・・・舞弥」
舞弥(何でしょう、切嗣)
切嗣「アイリの頼みでコンビニへ行ったと言ったな」
舞弥(はい)
切嗣「・・・何を買ったんだ?」
舞弥(・・・・・・・)
舞弥(切嗣が任務以外の話題を話すなんて・・・)心の声
切嗣「・・・それで?」
舞弥(私も流石に何かの冗談だと思い、店員の姿を確認したのですが・・・)
切嗣「手を見ると契約印があった。と」
舞弥(・・・その通りです)
切嗣(・・・・・・・)
舞弥(・・・・・・・)
切嗣「・・・舞弥。君は引き続き観測を続けろ」
舞弥(了解しました)
舞弥(それでは失礼します)
切嗣「・・・舞弥」
舞弥(何でしょう、切嗣)
切嗣「アイリの頼みでコンビニへ行ったと言ったな」
舞弥(はい)
切嗣「・・・何を買ったんだ?」
舞弥(・・・・・・・)
舞弥(切嗣が任務以外の話題を話すなんて・・・)心の声
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:19:23.92 ID:q6BdJqxf0
切嗣「・・・舞弥?」
舞弥(あ、えぇ・・・)
舞弥(イリヤが今朝、朝食を残しまして)
舞弥(私がいくら説得しようとしても、その・・・逆効果で)
舞弥(その内イリヤがいつものアレな状態になってしまって、意地でも食べないと言い始めたので・・・)
舞弥(それを解決すべく、マダムが、コンビニに行って例の物を買ってきてほしいと私に頼んだのです)
舞弥(以上です)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・例の物とは?」
舞弥(・・・イリヤのこととなると食いつきが違うわね・・・)心の声
切嗣「例の物とは?」
舞弥(は、はい)
舞弥(あ、えぇ・・・)
舞弥(イリヤが今朝、朝食を残しまして)
舞弥(私がいくら説得しようとしても、その・・・逆効果で)
舞弥(その内イリヤがいつものアレな状態になってしまって、意地でも食べないと言い始めたので・・・)
舞弥(それを解決すべく、マダムが、コンビニに行って例の物を買ってきてほしいと私に頼んだのです)
舞弥(以上です)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・例の物とは?」
舞弥(・・・イリヤのこととなると食いつきが違うわね・・・)心の声
切嗣「例の物とは?」
舞弥(は、はい)
210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 00:21:26.52 ID:q6BdJqxf0
舞弥(・・・そ・・・)
切嗣「・・・・・・そ?」
舞弥(そ・・・装甲騎兵・・・ボトム・・・ズ・・・)メモを読み上げるのが恥ずかしい
舞弥(の・・・食玩…です・・・)
切嗣「・・・・・・・」
舞弥(・・・・・・・)
舞弥(何か言ってよもう!恥ずかしいなぁ!)/// 心の声です
切嗣「・・・・・舞弥」
舞弥(・・・・はい)
切嗣「それを買えば、イリヤの機嫌が取れるんだな?」
舞弥(・・・・・・・)
切嗣(・・・・・・・)
舞弥(切嗣)
切嗣「何だ?舞弥」
舞弥(・・・今朝、コンプリートしました)
切嗣「・・・・・・そ?」
舞弥(そ・・・装甲騎兵・・・ボトム・・・ズ・・・)メモを読み上げるのが恥ずかしい
舞弥(の・・・食玩…です・・・)
切嗣「・・・・・・・」
舞弥(・・・・・・・)
舞弥(何か言ってよもう!恥ずかしいなぁ!)/// 心の声です
切嗣「・・・・・舞弥」
舞弥(・・・・はい)
切嗣「それを買えば、イリヤの機嫌が取れるんだな?」
舞弥(・・・・・・・)
切嗣(・・・・・・・)
舞弥(切嗣)
切嗣「何だ?舞弥」
舞弥(・・・今朝、コンプリートしました)
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:07:17.17 ID:q6BdJqxf0
―――――
PM17時30分 冬木市 繁華街
龍之介「うわー、人多~」
藤村「まぁ帰宅時間だからね」
龍之介「帰宅時間ねぇ・・・」
龍之介「そういうセンパイも学生じゃん。なのに今日一日バイトって・・・」
龍之介「サボタージュ?」
藤村「んなわけないでしょ・・・フリキューよ、フリキュー」
龍之介「・・・それ何のスポーツ?」
藤村「振り替え休日のこと」
龍之介「あぁ、そう」興味ない
PM17時30分 冬木市 繁華街
龍之介「うわー、人多~」
藤村「まぁ帰宅時間だからね」
龍之介「帰宅時間ねぇ・・・」
龍之介「そういうセンパイも学生じゃん。なのに今日一日バイトって・・・」
龍之介「サボタージュ?」
藤村「んなわけないでしょ・・・フリキューよ、フリキュー」
龍之介「・・・それ何のスポーツ?」
藤村「振り替え休日のこと」
龍之介「あぁ、そう」興味ない
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:09:28.88 ID:q6BdJqxf0
龍之介「・・・ねぇセンパイ」
藤村「何?」
龍之介「センパイ友達いないわけ?」
藤村「んだとコラ・・・」ピクピク
藤村「・・・いるわよ、それなりにね」ハァ
龍之介「じゃあ何で折角の休みを」
龍之介「バイトなんかで一日潰してるんだよ。彼氏いないの?」
藤村「・・・・・・」
龍之介(あ、やべ。殴られるなこれ)
藤村「・・・・・家(うち)は裕福じゃないのよ」
藤村「自分で働かないような奴にはお小遣いなんてくれないし」
藤村「甘えたことなんて言うもんなら直ぐ出てけ、だもん」
藤村「そりゃ・・・働くしかないっしょ」
藤村「たとえ・・・友達との時間を犠牲にしてもさ・・・」
藤村「何?」
龍之介「センパイ友達いないわけ?」
藤村「んだとコラ・・・」ピクピク
藤村「・・・いるわよ、それなりにね」ハァ
龍之介「じゃあ何で折角の休みを」
龍之介「バイトなんかで一日潰してるんだよ。彼氏いないの?」
藤村「・・・・・・」
龍之介(あ、やべ。殴られるなこれ)
藤村「・・・・・家(うち)は裕福じゃないのよ」
藤村「自分で働かないような奴にはお小遣いなんてくれないし」
藤村「甘えたことなんて言うもんなら直ぐ出てけ、だもん」
藤村「そりゃ・・・働くしかないっしょ」
藤村「たとえ・・・友達との時間を犠牲にしてもさ・・・」
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:12:10.20 ID:q6BdJqxf0
藤村「・・・・・・」
龍之介「へー」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・ぷはっ!」
藤村「あははははは!」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介(何だこいつ・・・壊れた?)
藤村「あははは・・・」ヒー
龍之介「何笑ってんの?」
藤村「あーゴメンゴメン・・・」
藤村「初めてだったからさ、つい」
龍之介「初めて?」
藤村「うん、この話して、そんな反応したやつ」あはは
龍之介「へー」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・ぷはっ!」
藤村「あははははは!」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介(何だこいつ・・・壊れた?)
藤村「あははは・・・」ヒー
龍之介「何笑ってんの?」
藤村「あーゴメンゴメン・・・」
藤村「初めてだったからさ、つい」
龍之介「初めて?」
藤村「うん、この話して、そんな反応したやつ」あはは
219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:15:18.20 ID:q6BdJqxf0
藤村「・・・みんな大体さ、こんな風に話すとね」
藤村「あぁ、この子、可哀想なんだって・・・」
藤村「そんな顔するもんだからさー、失礼しちゃうわよね~」プンプン
藤村「別にこちとらそれなりに幸せだっちゅーに」
龍之介(だからなんなんだよ・・・)
藤村「あぁ・・・それで」
藤村「そんな、心底どうでもよさそうに「へー」なんて言うもんだから・・・」
藤村「つい笑っちゃって・・・」あはは
藤村「ごめん、気悪くしたかな?」
龍之介「いーや別に」
龍之介(実際どうでもいいし・・・)
藤村(・・・・・・・)
龍之介「ところでセンパイ、どこ行く気なんだよ?」
龍之介「さっきから歩いてるだけじゃん」
藤村「うっさいわねぇ・・・今決めようと思ってたところよ・・・」
藤村「あぁ、この子、可哀想なんだって・・・」
藤村「そんな顔するもんだからさー、失礼しちゃうわよね~」プンプン
藤村「別にこちとらそれなりに幸せだっちゅーに」
龍之介(だからなんなんだよ・・・)
藤村「あぁ・・・それで」
藤村「そんな、心底どうでもよさそうに「へー」なんて言うもんだから・・・」
藤村「つい笑っちゃって・・・」あはは
藤村「ごめん、気悪くしたかな?」
龍之介「いーや別に」
龍之介(実際どうでもいいし・・・)
藤村(・・・・・・・)
龍之介「ところでセンパイ、どこ行く気なんだよ?」
龍之介「さっきから歩いてるだけじゃん」
藤村「うっさいわねぇ・・・今決めようと思ってたところよ・・・」
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:17:25.16 ID:q6BdJqxf0
藤村「あと、そのセンパイってやめてくれる?」
龍之介「何で?」
藤村「今は勤務外!仕事をプライベートに持ち込みたくないの、私」
龍之介(OLかよ・・・)
藤村「だからほら、変えた変えた」
龍之介「・・・・・・・」凄くめんどくさそうな顔してる
龍之介「・・・了解・・・」渋々
龍之介「・・・・・・じゃあタイガーさん」
藤村「・・・今なんて?」ビキッ
龍之介「タイガーさん」
藤村「・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「何で?」
藤村「今は勤務外!仕事をプライベートに持ち込みたくないの、私」
龍之介(OLかよ・・・)
藤村「だからほら、変えた変えた」
龍之介「・・・・・・・」凄くめんどくさそうな顔してる
龍之介「・・・了解・・・」渋々
龍之介「・・・・・・じゃあタイガーさん」
藤村「・・・今なんて?」ビキッ
龍之介「タイガーさん」
藤村「・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:20:58.81 ID:q6BdJqxf0
藤村「・・・あたしね、自分の名前にそれなりのコンプレックスがあるのよ」
龍之介「あっそ」
藤村「名前を伸ばして呼ぶだけで虎だもの・・・そりゃーからかわれるわよね・・・」メラメラ
藤村「だからさぁ、やめてくれる?その呼び方ぁ?」メラメラメラメラ
藤村「藤村さんでいいよねぇ?さっきバイトでもそう呼んでたもんねぇ?」メラメラメラメラ
龍之介「やだ」
藤村「あんだとコラー!」ゴォォォォ!
龍之介「だって気に入ったんだもん。響が」
藤村「今藤村さんと呼べば非礼は忘れてあげる・・・」メラメラメラメラ
藤村「だから」
龍之介「カッコよくていいじゃん。タイガー」
藤村「んな・・・」
龍之介「だって虎だぜ?最高にクールじゃん」
龍之介「縞々だし・・・でかいし・・・牙あるし」
藤村「・・・・・・・」
龍之介「あっそ」
藤村「名前を伸ばして呼ぶだけで虎だもの・・・そりゃーからかわれるわよね・・・」メラメラ
藤村「だからさぁ、やめてくれる?その呼び方ぁ?」メラメラメラメラ
藤村「藤村さんでいいよねぇ?さっきバイトでもそう呼んでたもんねぇ?」メラメラメラメラ
龍之介「やだ」
藤村「あんだとコラー!」ゴォォォォ!
龍之介「だって気に入ったんだもん。響が」
藤村「今藤村さんと呼べば非礼は忘れてあげる・・・」メラメラメラメラ
藤村「だから」
龍之介「カッコよくていいじゃん。タイガー」
藤村「んな・・・」
龍之介「だって虎だぜ?最高にクールじゃん」
龍之介「縞々だし・・・でかいし・・・牙あるし」
藤村「・・・・・・・」
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/12(火) 15:22:49.28 ID:q6BdJqxf0
龍之介「俺も龍だからさ、自慢したもんだよ~。ガキの頃にさ~」
龍之介「名前からして強いもんな~龍」しみじみ
龍之介「お、そういえば俺ら龍と虎じゃん」
龍之介「竜虎相打つ・・・カッケー!」
龍之介「・・・差し詰め・・・タイガー&ドラゴン・・・」ブツブツ
龍之介「・・・かっけぇ・・・」震えてる
藤村「・・・・・・」
藤村「あっそ、じゃあ好きにすれば?」ハァ
藤村「・・・それと、漢字違うから」
龍之介「あ?」
藤村「大きな河と書いて大河」
藤村「あたしの名前はね」
龍之介(・・・・・・)
藤村「・・・・・・・」
龍之介「んだよ・・・だっせ・・・」
藤村「あんたぶっころすわよ・・・・」
龍之介「名前からして強いもんな~龍」しみじみ
龍之介「お、そういえば俺ら龍と虎じゃん」
龍之介「竜虎相打つ・・・カッケー!」
龍之介「・・・差し詰め・・・タイガー&ドラゴン・・・」ブツブツ
龍之介「・・・かっけぇ・・・」震えてる
藤村「・・・・・・」
藤村「あっそ、じゃあ好きにすれば?」ハァ
藤村「・・・それと、漢字違うから」
龍之介「あ?」
藤村「大きな河と書いて大河」
藤村「あたしの名前はね」
龍之介(・・・・・・)
藤村「・・・・・・・」
龍之介「んだよ・・・だっせ・・・」
藤村「あんたぶっころすわよ・・・・」
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:39:26.03 ID:naSWBRwM0
―――――
PM17時40分 カラオケボックス 747冬木店
藤村「藤村大河、歌わせて頂きます!!」
藤村「曲は石川さゆりで・・・天城越え!!」
龍之介(選曲しっぶ・・・・)
―――――
藤村「あまぎぃぃぃぃぃいいいいいいいいい」
藤村「ごぉぉぉぉぉおおええええぇぇぇぇぇええええええ!!!!」
龍之介(演じきってるなぁ・・・)
チャラチャ~チャ~ラチャ~♪
藤村「・・・・・・・・・ありがとうございました」一礼
龍之介(誰に対して言ってんの?)
藤村「いやぁ~やっぱりストレス解消はカラオケに限るわね」マイクで話してる
藤村「出し尽くしたって感じ!」最高にいい表情
龍之介「そっスか・・・」チュー(ウーロン茶飲んでる)
藤村「ちょっと、あんたも何か歌いなさいよ!」キーン!
龍之介「ハウってるハウってる・・・」
PM17時40分 カラオケボックス 747冬木店
藤村「藤村大河、歌わせて頂きます!!」
藤村「曲は石川さゆりで・・・天城越え!!」
龍之介(選曲しっぶ・・・・)
―――――
藤村「あまぎぃぃぃぃぃいいいいいいいいい」
藤村「ごぉぉぉぉぉおおええええぇぇぇぇぇええええええ!!!!」
龍之介(演じきってるなぁ・・・)
チャラチャ~チャ~ラチャ~♪
藤村「・・・・・・・・・ありがとうございました」一礼
龍之介(誰に対して言ってんの?)
藤村「いやぁ~やっぱりストレス解消はカラオケに限るわね」マイクで話してる
藤村「出し尽くしたって感じ!」最高にいい表情
龍之介「そっスか・・・」チュー(ウーロン茶飲んでる)
藤村「ちょっと、あんたも何か歌いなさいよ!」キーン!
龍之介「ハウってるハウってる・・・」
229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:41:43.82 ID:naSWBRwM0
藤村「さっきからあたしばっか歌ってるじゃない」
藤村「あ、さてはアンタ・・・」
藤村「・・・音痴なのね・・・?」ニヤリ
龍之介「・・・・・・・・・」
藤村「・・・・・・・・・」
ペラペラペラペラペラ…(歌本捲ってる音)
ピッピッピッピッピ
龍之介「・・・・・魅せてやろうじゃん」マイク持った
龍之介「俺の本気ってヤツをさぁ!!!!」
藤村「!」ニヤリ
藤村「さぁ!聞かせてみなさい!魅せてみなさい!」
藤村「アンタの歌声ってヤツを!!!」
龍之介「応!!」
龍之介「曲は!!遠藤正明で・・・」
龍之介「勇者王誕生!」バッ!(最高にクールなポーズ)
藤村「あ、さてはアンタ・・・」
藤村「・・・音痴なのね・・・?」ニヤリ
龍之介「・・・・・・・・・」
藤村「・・・・・・・・・」
ペラペラペラペラペラ…(歌本捲ってる音)
ピッピッピッピッピ
龍之介「・・・・・魅せてやろうじゃん」マイク持った
龍之介「俺の本気ってヤツをさぁ!!!!」
藤村「!」ニヤリ
藤村「さぁ!聞かせてみなさい!魅せてみなさい!」
藤村「アンタの歌声ってヤツを!!!」
龍之介「応!!」
龍之介「曲は!!遠藤正明で・・・」
龍之介「勇者王誕生!」バッ!(最高にクールなポーズ)
230: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:44:05.35 ID:naSWBRwM0
―――――
龍之介「ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガオガイガーァァ!!」
デレッテレーテテ デレテテテテテ デレッテレーテテ デレテテテテテ…
デレテテンテン! テレテテン! デン!
龍之介「サンキュー・・・」最高にいい顔
藤村「アニソンかよ・・・」
藤村「っていうかアンタ!めちゃくちゃ上手いじゃない!」
藤村「何で隠してたのよ~」コノコノ
龍之介「えー?別に隠したつもりはなかったんだけど・・・」
龍之介「っていうか、これ上手いの?」
藤村「上手いに決まってるじゃない!」
藤村「これが下手なら、人類の大半は音痴ってことになるわよ」
藤村「なんだ、意外と友達いるんじゃない」
龍之介「ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガオガイガーァァ!!」
デレッテレーテテ デレテテテテテ デレッテレーテテ デレテテテテテ…
デレテテンテン! テレテテン! デン!
龍之介「サンキュー・・・」最高にいい顔
藤村「アニソンかよ・・・」
藤村「っていうかアンタ!めちゃくちゃ上手いじゃない!」
藤村「何で隠してたのよ~」コノコノ
龍之介「えー?別に隠したつもりはなかったんだけど・・・」
龍之介「っていうか、これ上手いの?」
藤村「上手いに決まってるじゃない!」
藤村「これが下手なら、人類の大半は音痴ってことになるわよ」
藤村「なんだ、意外と友達いるんじゃない」
231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:45:49.28 ID:naSWBRwM0
龍之介「なんで?」
藤村「だって、練習したんでしょ?何度もカラオケ行ってさ~」私もそうだし
藤村「あ!もしかして、バンド組んでたとか!?」
龍之介「違う違う」
龍之介「暇な時よく歌うんだよ」
龍之介「一人で」
藤村「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・・?」
藤村「・・・・・・龍之介君」
龍之介「何?」
藤村「あんたも・・・哀しみを背負って生きてるのね・・・」可哀想なものを見る目
龍之介(何か馬鹿にされてる気がする・・・)
藤村「だって、練習したんでしょ?何度もカラオケ行ってさ~」私もそうだし
藤村「あ!もしかして、バンド組んでたとか!?」
龍之介「違う違う」
龍之介「暇な時よく歌うんだよ」
龍之介「一人で」
藤村「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・・?」
藤村「・・・・・・龍之介君」
龍之介「何?」
藤村「あんたも・・・哀しみを背負って生きてるのね・・・」可哀想なものを見る目
龍之介(何か馬鹿にされてる気がする・・・)
232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:49:30.99 ID:naSWBRwM0
―――――
PM18時50分 ゲームセンター
藤村「さー巻きで行くわよ巻きで!」
龍之介(元気だなぁ・・・)
藤村「先ずはこれ!レースゲーム!」
龍之介「俺やりたくな」
藤村「さぁレース開始!」
―――――
PM18時55分 レースゲームコーナー
藤村「むっきぃー!何で私が負けるのよ!」
龍之介「俺が知るかよ・・・」
藤村「くっそー・・・このゲーム自信あったのに・・・」
藤村「あんたさてはこの店の1位ね?」
龍之介「んなわけねーじゃん。レースゲームなんて始めてやるっつーの」
藤村「あ、じゃあ現役か」
龍之介「現役?」
藤村「だって、車持ってるんでしょ?」
藤村「運転上手すぎだもの、そうじゃないと説明つかないわよー」
龍之介「あぁそういこと・・・まぁ、運転はするよ。確かに」
藤村「ほらやっぱり」
龍之介(免許持ってないけど・・・)
PM18時50分 ゲームセンター
藤村「さー巻きで行くわよ巻きで!」
龍之介(元気だなぁ・・・)
藤村「先ずはこれ!レースゲーム!」
龍之介「俺やりたくな」
藤村「さぁレース開始!」
―――――
PM18時55分 レースゲームコーナー
藤村「むっきぃー!何で私が負けるのよ!」
龍之介「俺が知るかよ・・・」
藤村「くっそー・・・このゲーム自信あったのに・・・」
藤村「あんたさてはこの店の1位ね?」
龍之介「んなわけねーじゃん。レースゲームなんて始めてやるっつーの」
藤村「あ、じゃあ現役か」
龍之介「現役?」
藤村「だって、車持ってるんでしょ?」
藤村「運転上手すぎだもの、そうじゃないと説明つかないわよー」
龍之介「あぁそういこと・・・まぁ、運転はするよ。確かに」
藤村「ほらやっぱり」
龍之介(免許持ってないけど・・・)
233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:54:47.52 ID:naSWBRwM0
―――――
PM19時15分 バッティングセンター
カキーン!
ガンッ
デレレレッテレー
藤村「よっしゃあ!あたしの勝ちぃ!」
龍之介「全部ホームランとかバケモンかよ・・・」
藤村「ふっふっふ・・・これで勝負は1対1ね」
龍之介(勝負とかしてねーし・・・)
藤村「冬木市の女イチローと呼ばれたあたしに勝負を挑んできた時点で・・・」
藤村「あんたは既に・・・負けていたのよ・・・」フッ...
龍之介(・・・勝負挑んできたのそっちじゃね?)
PM19時15分 バッティングセンター
カキーン!
ガンッ
デレレレッテレー
藤村「よっしゃあ!あたしの勝ちぃ!」
龍之介「全部ホームランとかバケモンかよ・・・」
藤村「ふっふっふ・・・これで勝負は1対1ね」
龍之介(勝負とかしてねーし・・・)
藤村「冬木市の女イチローと呼ばれたあたしに勝負を挑んできた時点で・・・」
藤村「あんたは既に・・・負けていたのよ・・・」フッ...
龍之介(・・・勝負挑んできたのそっちじゃね?)
234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:56:54.97 ID:naSWBRwM0
―――――
19時55分 ビリヤードBar
龍之介「ここ・・・未成年は18時以降入店禁止だぜ?」
藤村「だから来てみたかったのよ、あんた成人でしょ?」
龍之介「まぁ、そうだけど」
藤村「じゃー問題ないわね!さぁ!時間が惜しいからさっさと始めるわよ!」
―――――
藤村「いっくわよぉ~」ワクワク
藤村「オラァッ!」
スカッ
龍之介「はい、俺の番」
藤村「ノーカン!ノーカン!」
龍之介「通るかよ・・・そんなもん・・・」
藤村「はっずっせ!はっずっせ!」
龍之介(うるせぇ・・・)
19時55分 ビリヤードBar
龍之介「ここ・・・未成年は18時以降入店禁止だぜ?」
藤村「だから来てみたかったのよ、あんた成人でしょ?」
龍之介「まぁ、そうだけど」
藤村「じゃー問題ないわね!さぁ!時間が惜しいからさっさと始めるわよ!」
―――――
藤村「いっくわよぉ~」ワクワク
藤村「オラァッ!」
スカッ
龍之介「はい、俺の番」
藤村「ノーカン!ノーカン!」
龍之介「通るかよ・・・そんなもん・・・」
藤村「はっずっせ!はっずっせ!」
龍之介(うるせぇ・・・)
235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 02:58:34.89 ID:naSWBRwM0
スッ...
藤村「お?」
トンッ
藤村「おぉ」
スゥー…ククン!
藤村「おぉ!?」
カンッ
カンッ カンッ カンッ
ゴトン ゴトン ゴトン
藤村「すげぇ!」
龍之介「ちょっとタイガーさん、うるさい」
龍之介(他の客全員こっち見てるし)
藤村「ちょっと今のどうやったの!?クンッ!ってなったわよ!クンッ!って!」身振り手振り
龍之介「べつにぃ~」
藤村「ちょっと教えなさいよ!ずっこいわよ!」
龍之介(うるせぇ女・・・)
236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:02:21.73 ID:naSWBRwM0
―――――
PM21時20分 繁華街から少し離れた公園 ブランコ
藤村「いや~遊んだ遊んだ・・・」
龍之介「・・・そっスね」
藤村「まさかアンタがあそこまで多才だったとは・・・」
龍之介(お前も大概だろ)
藤村「アンタねぇ、あんなに沢山才能あるのに、何でコンビニのバイトなんかやってんのよ」
龍之介「別になにやってようが俺の勝手じゃん・・・」
藤村「いっつもボーっとしてるし、きっとどうしようもないプータローだと思ってたわ」
龍之介(酷ぇ言い様)
藤村「でも、いいとこいっぱいあるじゃない」
龍之介「あっそ・・・」
藤村「実際にこうやって遊んでみるまでは、そんなの知らなかった・・・」
藤村「まぁ、人間関係なんてそんなもんよね」
龍之介「・・・・・・」
237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:03:44.81 ID:naSWBRwM0
藤村「あんた、夢とかないの?」
龍之介「・・・・あ?何か言った?」
藤村「だーかーらー、夢よ夢。ドリーム!」
藤村「将来なりたい職業とか、やりたいこととか・・・」
藤村「何かないの?」
龍之介(・・・・・・・)
龍之介「別にねーな。ないたい職業なんて」
藤村「夢がないわね~・・・それでも貴様若者か!」
龍之介「うるせぇよ・・・」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・やりたいことならある」
龍之介「・・・・あ?何か言った?」
藤村「だーかーらー、夢よ夢。ドリーム!」
藤村「将来なりたい職業とか、やりたいこととか・・・」
藤村「何かないの?」
龍之介(・・・・・・・)
龍之介「別にねーな。ないたい職業なんて」
藤村「夢がないわね~・・・それでも貴様若者か!」
龍之介「うるせぇよ・・・」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・やりたいことならある」
238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:04:59.03 ID:naSWBRwM0
藤村「あんた、夢とかないの?」
龍之介「・・・・あ?何か言った?」
藤村「だーかーらー、夢よ夢。ドリーム!」
藤村「将来なりたい職業とか、やりたいこととか・・・」
藤村「何かないの?」
龍之介(・・・・・・・)
龍之介「別にねーな。なりたい職業なんて」
藤村「夢がないわね~・・・それでも貴様若者か!」
龍之介「うるせぇよ・・・」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・やりたいことならある」
龍之介「・・・・あ?何か言った?」
藤村「だーかーらー、夢よ夢。ドリーム!」
藤村「将来なりたい職業とか、やりたいこととか・・・」
藤村「何かないの?」
龍之介(・・・・・・・)
龍之介「別にねーな。なりたい職業なんて」
藤村「夢がないわね~・・・それでも貴様若者か!」
龍之介「うるせぇよ・・・」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・やりたいことならある」
239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:06:54.09 ID:naSWBRwM0
藤村「この前言ってた、創作活動・・・だっけ?」
藤村「それなんなの?」
龍之介「アートだよ、アート」
藤村「へー、絵描くんだ」
龍之介「うーん、絵・・・かぁ・・・」
龍之介「そうでもあるし・・・そうでもないような・・・」
藤村「なによ?ハッキリしないわね」
龍之介「芸術ってのはさ、難しいの」
龍之介「タイガーさんみたいなお子様には理解できないだろうけど」
藤村「あっそ・・・」
ごくごくごく(ジュースを飲む音)
藤村「よ・・・っと!」
カンッ!カコーン!
藤村「よっしゃぁ!ナイッシュー!」
龍之介「行儀悪・・・」
藤村「じゃあさ、あたし帰るね」
龍之介「ご自由にどうぞ、俺もそのつもりだし」
藤村「今日は・・・その・・・」
龍之介「何?」
藤村「えっと・・・・」
龍之介(何だよ・・・・)
藤村「ありがとね」
龍之介「は?」
藤村「それなんなの?」
龍之介「アートだよ、アート」
藤村「へー、絵描くんだ」
龍之介「うーん、絵・・・かぁ・・・」
龍之介「そうでもあるし・・・そうでもないような・・・」
藤村「なによ?ハッキリしないわね」
龍之介「芸術ってのはさ、難しいの」
龍之介「タイガーさんみたいなお子様には理解できないだろうけど」
藤村「あっそ・・・」
ごくごくごく(ジュースを飲む音)
藤村「よ・・・っと!」
カンッ!カコーン!
藤村「よっしゃぁ!ナイッシュー!」
龍之介「行儀悪・・・」
藤村「じゃあさ、あたし帰るね」
龍之介「ご自由にどうぞ、俺もそのつもりだし」
藤村「今日は・・・その・・・」
龍之介「何?」
藤村「えっと・・・・」
龍之介(何だよ・・・・)
藤村「ありがとね」
龍之介「は?」
240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:08:28.43 ID:naSWBRwM0
藤村「最近忙しくて遊べてなかったからさ、いい気分転換になった」
藤村「だから、ありがとって言ってんの」
龍之介「はいはい・・・」
龍之介(こっちはガキのお守りで疲れたっつーの・・・)
藤村「じゃあ、はい、これあげる」ごそごそ
龍之介「・・・・・なにこれ」
藤村「バッティン君人形。さっきのホームランの商品」
龍之介(・・・・いらねぇ)
藤村「今日は1勝2敗で私の負けだからね、褒美であーる」
藤村「ありがたく受け取りなさい」ニコッ
龍之介「はいはい、有り難き幸せ・・・」
藤村「ん!じゃあ、帰る」
龍之介(さっさと帰れ・・・)
藤村「じゃあね」
龍之介「んー・・・」
龍之介(・・・・・・)
藤村「だから、ありがとって言ってんの」
龍之介「はいはい・・・」
龍之介(こっちはガキのお守りで疲れたっつーの・・・)
藤村「じゃあ、はい、これあげる」ごそごそ
龍之介「・・・・・なにこれ」
藤村「バッティン君人形。さっきのホームランの商品」
龍之介(・・・・いらねぇ)
藤村「今日は1勝2敗で私の負けだからね、褒美であーる」
藤村「ありがたく受け取りなさい」ニコッ
龍之介「はいはい、有り難き幸せ・・・」
藤村「ん!じゃあ、帰る」
龍之介(さっさと帰れ・・・)
藤村「じゃあね」
龍之介「んー・・・」
龍之介(・・・・・・)
241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:09:20.28 ID:naSWBRwM0
龍之介「ねぇ、タイガーさん」
藤村「何よ?相も変わらずレディーを引き止めるのが好きねぇ」
龍之介「一つ聞きたいことがあってさ」
藤村「なに?名前ならもう教えたわよ」
龍之介「そうじゃなくて」
龍之介「何で俺を誘った訳?」
龍之介「突然のことだったからついノリでOKしちゃったけどさ、・・・何で?」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・・あー、それ聞いちゃう?」
藤村「・・・まぁ理由は何かと聞かれれば・・・そうね・・・」
藤村「お詫び・・・かな」
龍之介「詫び?」
龍之介「・・・何の?」
藤村「何よ?相も変わらずレディーを引き止めるのが好きねぇ」
龍之介「一つ聞きたいことがあってさ」
藤村「なに?名前ならもう教えたわよ」
龍之介「そうじゃなくて」
龍之介「何で俺を誘った訳?」
龍之介「突然のことだったからついノリでOKしちゃったけどさ、・・・何で?」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・・あー、それ聞いちゃう?」
藤村「・・・まぁ理由は何かと聞かれれば・・・そうね・・・」
藤村「お詫び・・・かな」
龍之介「詫び?」
龍之介「・・・何の?」
242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:11:39.56 ID:naSWBRwM0
藤村「ほら、私この前・・・あんたに酷いこと言ったじゃない」
藤村「あんたは誰も愛してないだの・・・どうの・・・」
龍之介(・・・・・・)
龍之介(・・・・全然覚えてねぇ)
藤村「それでさ、帰った後になって・・・流石に言いすぎたなーって、後悔の気持ちが湧いてきたわけで・・・」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・あぁもう!つまりそういうこと!」
龍之介(どういうこと?)
藤村「・・・ごめんなさい!」
龍之介「・・・は?」
藤村「あの時は言いすぎました!ごめんなさい!」
藤村「・・・よし。ちゃんと言ったからね?」
龍之介(・・・・・・)
龍之介(何を謝ってんだこいつは・・・?)
龍之介(笑ったり怒ったり、唐突に謝ったり・・・)
龍之介(意味わかんねぇ、こいつ)
龍之介(・・・・気持ち悪)
藤村「あんたは誰も愛してないだの・・・どうの・・・」
龍之介(・・・・・・)
龍之介(・・・・全然覚えてねぇ)
藤村「それでさ、帰った後になって・・・流石に言いすぎたなーって、後悔の気持ちが湧いてきたわけで・・・」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・あぁもう!つまりそういうこと!」
龍之介(どういうこと?)
藤村「・・・ごめんなさい!」
龍之介「・・・は?」
藤村「あの時は言いすぎました!ごめんなさい!」
藤村「・・・よし。ちゃんと言ったからね?」
龍之介(・・・・・・)
龍之介(何を謝ってんだこいつは・・・?)
龍之介(笑ったり怒ったり、唐突に謝ったり・・・)
龍之介(意味わかんねぇ、こいつ)
龍之介(・・・・気持ち悪)
243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:13:11.06 ID:naSWBRwM0
藤村「あの時は私も・・・ちょっと、冷静じゃなかった」
藤村「あんたが色々言って、それを聞いたら、ちょっと・・・頭に来ちゃって・・・」
藤村「何か・・・私の生き方が否定されたみたいで」
藤村「・・・・・悔しかった」
龍之介(・・・・・)
藤村「・・・でも、今日分かった」
藤村「あんたは、いつも変なこと言うし・・・意味わからない行動とったりするけど・・・」
藤村「そんなに悪いやつじゃないな、って」
龍之介「・・・・・」
藤村「・・・あんたは・・・」
藤村「・・・・・・」
藤村「あんたは・・・たぶん、子供なのよ」
藤村「子供だから・・・自分の好きなようにやりたい、やってみたいって感じでさ」
藤村「人の都合なんか知るかー!・・・ってことなんじゃないかな?」
龍之介「・・・へぇ」
藤村「あんたが色々言って、それを聞いたら、ちょっと・・・頭に来ちゃって・・・」
藤村「何か・・・私の生き方が否定されたみたいで」
藤村「・・・・・悔しかった」
龍之介(・・・・・)
藤村「・・・でも、今日分かった」
藤村「あんたは、いつも変なこと言うし・・・意味わからない行動とったりするけど・・・」
藤村「そんなに悪いやつじゃないな、って」
龍之介「・・・・・」
藤村「・・・あんたは・・・」
藤村「・・・・・・」
藤村「あんたは・・・たぶん、子供なのよ」
藤村「子供だから・・・自分の好きなようにやりたい、やってみたいって感じでさ」
藤村「人の都合なんか知るかー!・・・ってことなんじゃないかな?」
龍之介「・・・へぇ」
244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:14:26.31 ID:naSWBRwM0
藤村「なんていうかその、えーっと・・・」ウーン
藤村「純粋・・・なんじゃないかな?」
藤村「赤ちゃんみたいに純粋すぎて、何が良くて、何が悪いのかの区別がついてない・・・とかさ?」
藤村「まぁ・・・そんなんだから、いつも・・・」
藤村「・・・あー、もうやめやめ!こういうのは性に合わない!」
藤村「また説教みたいで何か嫌だしね。はいっ!おしまーい!」
龍之介(忙しいやつ・・・)
藤村「・・・・・」
龍之介「・・・・・?」
龍之介「帰らないの?タイガーさん」
藤村「へ?」
龍之介「さっき自分で言ってたじゃん・・・」
龍之介「夜のレディーがどうのこうの」
藤村「・・・っぷ!言ってないわよそんなこと!あははは」
藤村「・・・・はー、笑った・・・」
龍之介(・・・・・・)
龍之介(変なやつ・・・)
藤村「純粋・・・なんじゃないかな?」
藤村「赤ちゃんみたいに純粋すぎて、何が良くて、何が悪いのかの区別がついてない・・・とかさ?」
藤村「まぁ・・・そんなんだから、いつも・・・」
藤村「・・・あー、もうやめやめ!こういうのは性に合わない!」
藤村「また説教みたいで何か嫌だしね。はいっ!おしまーい!」
龍之介(忙しいやつ・・・)
藤村「・・・・・」
龍之介「・・・・・?」
龍之介「帰らないの?タイガーさん」
藤村「へ?」
龍之介「さっき自分で言ってたじゃん・・・」
龍之介「夜のレディーがどうのこうの」
藤村「・・・っぷ!言ってないわよそんなこと!あははは」
藤村「・・・・はー、笑った・・・」
龍之介(・・・・・・)
龍之介(変なやつ・・・)
245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:15:26.66 ID:naSWBRwM0
藤村「じゃあ、今度こそ帰るわ」
龍之介「おつかれっしたー」
藤村「何がお疲れよ、バイトじゃないんだから・・・あはは」
藤村「またね、龍之介君」
龍之介「はいはい・・・」
龍之介「さよなら」
藤村「・・・・・・」
藤村「じゃあ、あんたもあんまり夜遅くまでこんなとこ居るんじゃないわよ!」
藤村「警察に捕まっても知らないからね?」
龍之介(・・・さっさと帰れよクソ餓鬼)
龍之介(・・・・・・)
龍之介「あ、そうそう」
龍之介「タイガーさーん」
藤村「...?なーにー?」遠い
龍之介「おつかれっしたー」
藤村「何がお疲れよ、バイトじゃないんだから・・・あはは」
藤村「またね、龍之介君」
龍之介「はいはい・・・」
龍之介「さよなら」
藤村「・・・・・・」
藤村「じゃあ、あんたもあんまり夜遅くまでこんなとこ居るんじゃないわよ!」
藤村「警察に捕まっても知らないからね?」
龍之介(・・・さっさと帰れよクソ餓鬼)
龍之介(・・・・・・)
龍之介「あ、そうそう」
龍之介「タイガーさーん」
藤村「...?なーにー?」遠い
246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 03:16:44.07 ID:naSWBRwM0
龍之介「今日は未遠川に行かない方がいいよー」
藤村「はぁー?」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・行かないわよー!あんな野次馬だらけの場所ー!」
龍之介「ならいいー」
藤村「...?・・・変なやつ...」
藤村「あぁ、元からか・・・」
タッタッタッタッ.......
.................
龍之介「・・・・・」
キャスター(やっと消えましたか・・・)
スーッ・・・・・
キャスター「・・・ふぅ・・・」
キャスター「このまま永久に霊体のままかと思いましたよ龍之介ぇ・・・」
龍之介「ごめんごめん」
藤村「はぁー?」
藤村「・・・・・・」
藤村「・・・行かないわよー!あんな野次馬だらけの場所ー!」
龍之介「ならいいー」
藤村「...?・・・変なやつ...」
藤村「あぁ、元からか・・・」
タッタッタッタッ.......
.................
龍之介「・・・・・」
キャスター(やっと消えましたか・・・)
スーッ・・・・・
キャスター「・・・ふぅ・・・」
キャスター「このまま永久に霊体のままかと思いましたよ龍之介ぇ・・・」
龍之介「ごめんごめん」
250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 08:49:25.82 ID:naSWBRwM0
龍之介「あいつ中々帰らなくてさ・・・」
キャスター「まったくあの女・・・忌々しい・・・」
キャスター「今まで散々我々に付きまとい、言いたい放題言ってくれましたねぇ」
龍之介「まぁ、それも今夜で最後だよ」
キャスター「・・・ですね」
キャスター「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・」
キャスター「・・・・龍之介」
龍之介「何だい?旦那」
キャスター「やはりあの女、消しておいた方が」
龍之介「だぁ~め」
龍之介「ダメだよ、旦那」
キャスター「・・・・・・」
龍之介「嫌いなやつは壊さない」
キャスター「まったくあの女・・・忌々しい・・・」
キャスター「今まで散々我々に付きまとい、言いたい放題言ってくれましたねぇ」
龍之介「まぁ、それも今夜で最後だよ」
キャスター「・・・ですね」
キャスター「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・」
キャスター「・・・・龍之介」
龍之介「何だい?旦那」
キャスター「やはりあの女、消しておいた方が」
龍之介「だぁ~め」
龍之介「ダメだよ、旦那」
キャスター「・・・・・・」
龍之介「嫌いなやつは壊さない」
251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 08:52:00.37 ID:naSWBRwM0
キャスター「・・・申し訳ありません龍之介」
キャスター「私は・・・少し、自分を出しすぎました」
龍之介「いいんだよ旦那ぁ」
龍之介「旦那はさ、俺のためを想って、意見を出してくれたんだろ?」
龍之介「だから、謝ったりしなくていいよ。旦那」
キャスター「龍之介・・・」
龍之介「俺と旦那の仲じゃねーかぁ!そういう湿っぽいのはなしなし!」
龍之介「そんなことよりさ!俺は・・・この後の出来事の方が大事だよ!」
龍之介「一世一代・・・!旦那の晴れの舞台だぜ!?」
龍之介「今から!興奮がマッハでアレだよぉ!旦那ぁ!」
キャスター「私は・・・少し、自分を出しすぎました」
龍之介「いいんだよ旦那ぁ」
龍之介「旦那はさ、俺のためを想って、意見を出してくれたんだろ?」
龍之介「だから、謝ったりしなくていいよ。旦那」
キャスター「龍之介・・・」
龍之介「俺と旦那の仲じゃねーかぁ!そういう湿っぽいのはなしなし!」
龍之介「そんなことよりさ!俺は・・・この後の出来事の方が大事だよ!」
龍之介「一世一代・・・!旦那の晴れの舞台だぜ!?」
龍之介「今から!興奮がマッハでアレだよぉ!旦那ぁ!」
252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 08:54:54.22 ID:naSWBRwM0
キャスター「・・・・・・」
キャスター「・・・・・ふは」
キャスター「ふふふふふふ!はははははははは!」
キャスター「その通りです!!!龍之介ぇ!!!」
キャスター「今より起こる、世紀の大喜劇に比べれば」
キャスター「あの様な小娘など・・・取るに足らない小事・・・!些末なこと・・・」
キャスター「その様な小事に頭を悩ませるなど・・・あぁ!なんと小さきことか!」
キャスター「龍之介ぇ!!貴方は!私にまた一つ気づきを授けてくれました!」
キャスター「貴方は私にとって!天啓そのものです!!」
龍之介「いやぁ~、照れるぜ~」
キャスター「・・・・・ふは」
キャスター「ふふふふふふ!はははははははは!」
キャスター「その通りです!!!龍之介ぇ!!!」
キャスター「今より起こる、世紀の大喜劇に比べれば」
キャスター「あの様な小娘など・・・取るに足らない小事・・・!些末なこと・・・」
キャスター「その様な小事に頭を悩ませるなど・・・あぁ!なんと小さきことか!」
キャスター「龍之介ぇ!!貴方は!私にまた一つ気づきを授けてくれました!」
キャスター「貴方は私にとって!天啓そのものです!!」
龍之介「いやぁ~、照れるぜ~」
253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 08:57:47.27 ID:naSWBRwM0
キャスター「・・・そう。私の存在など、所詮はこの混沌なる世界に蔓延る菌の一つに過ぎぬ・・・小さき存在・・・」
キャスター「いくら足掻いたところで!この世界を変革する事など叶わぬ哀れな仔羊!!!」
キャスター「世界にとっての些末だということを!失念しておりました!!!」
キャスター「・・・・久しく忘れていましたよ龍之介ぇ・・・この、焼き尽くされるような痛み・・・怨みを・・・」
龍之介「旦那ぁ・・・」ウルウル
キャスター「世界よ!!!父よ!!!」
キャスター「たとえ貴方が私を忘れようと!!!私が貴方を忘れることなど無いのです!!!」
キャスター「何故なら!私も!この私でさえも!!!」
キャスター「世界(あなた)の一部なのだから!!!!!!!」
龍之介「・・・・ッッツ!」
龍之介「か・・・感動したぜ!旦那ぁ!」
龍之介「そうだよ旦那!見せてやろうぜ!俺たちの維持!芸術作品を!!」
龍之介「天に居るらしい、カミサマって奴にさぁ!!!!」
キャスター「勿論です、龍之介」ニッコリ
キャスター「さぁ行きましょう、我がマスターよ・・・」
キャスター「世界に・・・神に・・・」
キャスター「私達の存在を・・・思い出させるのです」
キャスター「いくら足掻いたところで!この世界を変革する事など叶わぬ哀れな仔羊!!!」
キャスター「世界にとっての些末だということを!失念しておりました!!!」
キャスター「・・・・久しく忘れていましたよ龍之介ぇ・・・この、焼き尽くされるような痛み・・・怨みを・・・」
龍之介「旦那ぁ・・・」ウルウル
キャスター「世界よ!!!父よ!!!」
キャスター「たとえ貴方が私を忘れようと!!!私が貴方を忘れることなど無いのです!!!」
キャスター「何故なら!私も!この私でさえも!!!」
キャスター「世界(あなた)の一部なのだから!!!!!!!」
龍之介「・・・・ッッツ!」
龍之介「か・・・感動したぜ!旦那ぁ!」
龍之介「そうだよ旦那!見せてやろうぜ!俺たちの維持!芸術作品を!!」
龍之介「天に居るらしい、カミサマって奴にさぁ!!!!」
キャスター「勿論です、龍之介」ニッコリ
キャスター「さぁ行きましょう、我がマスターよ・・・」
キャスター「世界に・・・神に・・・」
キャスター「私達の存在を・・・思い出させるのです」
254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:06:44.24 ID:naSWBRwM0
―――――
PM21時40分
舞弥(・・・・・)
舞弥(さて・・・どうするか・・・)
舞弥(切嗣に連絡・・・いや)
舞弥(奴らはもう起こす気だ、行動を・・・)
舞弥(ここで切嗣の到着を待っていたら、恐らく手遅れになる・・・)
舞弥(だが・・・出来るか?私一人で)
舞弥(奴らは・・・これから起こる出来事に夢中で注意力が散漫になっている)
舞弥(その緩みを上手く突ければ、或いは・・・)
舞弥(・・・しかし・・・)
舞弥(今は仮にもサーヴァントが近くに居る状態・・・そう簡単にはやらせてくれない)
舞弥(・・・・・・)
PM21時40分
舞弥(・・・・・)
舞弥(さて・・・どうするか・・・)
舞弥(切嗣に連絡・・・いや)
舞弥(奴らはもう起こす気だ、行動を・・・)
舞弥(ここで切嗣の到着を待っていたら、恐らく手遅れになる・・・)
舞弥(だが・・・出来るか?私一人で)
舞弥(奴らは・・・これから起こる出来事に夢中で注意力が散漫になっている)
舞弥(その緩みを上手く突ければ、或いは・・・)
舞弥(・・・しかし・・・)
舞弥(今は仮にもサーヴァントが近くに居る状態・・・そう簡単にはやらせてくれない)
舞弥(・・・・・・)
255: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:09:38.54 ID:naSWBRwM0
舞弥(ここは・・・切嗣に連絡しよう。元々そういう命令を受けている)
舞弥 スチャッ
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・私が)
舞弥(もし・・・私が・・・今、ここで奴等を仕留められば・・・)
舞弥(被害を、最小限に抑えることが出来る・・・)
舞弥(誰も死なず・・・何も起こることなく・・・)
(・・・みんな・・・みんな死んじゃったぁ!!!)
舞弥(・・・・・)
スッ....
舞弥(・・・やろう、私一人で)
舞弥(切嗣には失望されるだろうし、愛想を尽かされるかな・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(だが、このまま黙って見ていられるか)
舞弥(・・・私が止める!)
舞弥 スチャッ
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・私が)
舞弥(もし・・・私が・・・今、ここで奴等を仕留められば・・・)
舞弥(被害を、最小限に抑えることが出来る・・・)
舞弥(誰も死なず・・・何も起こることなく・・・)
(・・・みんな・・・みんな死んじゃったぁ!!!)
舞弥(・・・・・)
スッ....
舞弥(・・・やろう、私一人で)
舞弥(切嗣には失望されるだろうし、愛想を尽かされるかな・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(だが、このまま黙って見ていられるか)
舞弥(・・・私が止める!)
256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:13:44.83 ID:naSWBRwM0
―――――
PM22時00分
龍之介「じゃあ行こうぜぇ!旦那ぁ!」
龍之介「観客が待つ・・・劇場にさぁ!」
キャスター「ええ、参りましょう」
キャスター「ですが龍之介・・・一つ頼みがあるのです・・・」
龍之介「ん?何?」
キャスター「``アレ``をするには、些か時間がかかるのですよ・・・」
龍之介「そういやそんなこと言ってたっけ」
キャスター「えぇ・・・ですから・・・」
キャスター「あなたにはここで待っていて欲しいのです。龍之介ぇ」
龍之介「…な・・・・」
龍之介「そ・・・そりゃないぜ旦那ぁ!俺だけ置いてけぼりかぁ!?」
龍之介「一緒にやるって言ったじゃねーかよぉ!旦那ぁ!」
PM22時00分
龍之介「じゃあ行こうぜぇ!旦那ぁ!」
龍之介「観客が待つ・・・劇場にさぁ!」
キャスター「ええ、参りましょう」
キャスター「ですが龍之介・・・一つ頼みがあるのです・・・」
龍之介「ん?何?」
キャスター「``アレ``をするには、些か時間がかかるのですよ・・・」
龍之介「そういやそんなこと言ってたっけ」
キャスター「えぇ・・・ですから・・・」
キャスター「あなたにはここで待っていて欲しいのです。龍之介ぇ」
龍之介「…な・・・・」
龍之介「そ・・・そりゃないぜ旦那ぁ!俺だけ置いてけぼりかぁ!?」
龍之介「一緒にやるって言ったじゃねーかよぉ!旦那ぁ!」
257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:17:30.32 ID:naSWBRwM0
キャスター「おぉ龍之介・・・落ち着いて下さい・・・」
キャスター「別に貴方を除け者にするつもりは毛頭ありません・・・」
キャスター「ただ、配役というものをご理解頂きたいのです・・・」
龍之介「配役ぅ?」
キャスター「えぇ、今宵の喜劇・・・まず、主役は誰ですか?」
龍之介「そりゃ、旦那だろ」
キャスター「そうですね。では龍之介、貴方の役名は何です?」
龍之介「俺の役名?そんなもんねーよ別に」
龍之介「強いて言えば・・・ええっと・・・」
龍之介「あ」
龍之介「そうか、客か・・・」
キャスター「ご名答です、龍之介」
キャスター「別に貴方を除け者にするつもりは毛頭ありません・・・」
キャスター「ただ、配役というものをご理解頂きたいのです・・・」
龍之介「配役ぅ?」
キャスター「えぇ、今宵の喜劇・・・まず、主役は誰ですか?」
龍之介「そりゃ、旦那だろ」
キャスター「そうですね。では龍之介、貴方の役名は何です?」
龍之介「俺の役名?そんなもんねーよ別に」
龍之介「強いて言えば・・・ええっと・・・」
龍之介「あ」
龍之介「そうか、客か・・・」
キャスター「ご名答です、龍之介」
258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:19:38.97 ID:naSWBRwM0
キャスター「この喜劇の主宰は私、そして貴方はお客様・・・」
キャスター「お客様にその舞台裏を見せてしまい、喜劇のカラクリを教えてしまうのは・・・」
キャスター「演者としては、些か不服・・・」
キャスター「龍之介ぇ、私は、貴方にも楽しんで貰いたいのです」
キャスター「舞台裏を支える黒子などでは無く・・・一客として」
キャスター「私の舞台を、何も知らない状態で・・・心の底から楽しんで頂きたい」
キャスター「どうかこの心遣い・・・ご理解を・・・」一礼
龍之介「・・・・・・・」
キャスター「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・旦那」
キャスター「・・・・・はい・・・・」
龍之介「あんた・・・・」
キャスター「お客様にその舞台裏を見せてしまい、喜劇のカラクリを教えてしまうのは・・・」
キャスター「演者としては、些か不服・・・」
キャスター「龍之介ぇ、私は、貴方にも楽しんで貰いたいのです」
キャスター「舞台裏を支える黒子などでは無く・・・一客として」
キャスター「私の舞台を、何も知らない状態で・・・心の底から楽しんで頂きたい」
キャスター「どうかこの心遣い・・・ご理解を・・・」一礼
龍之介「・・・・・・・」
キャスター「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・旦那」
キャスター「・・・・・はい・・・・」
龍之介「あんた・・・・」
259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:22:05.42 ID:naSWBRwM0
龍之介「あんた・・・すげぇよ・・・」泣いてる
龍之介「旦那は・・・根っからのエンターテイナーだよ・・・」
龍之介「客を驚かせよう・・・客に喜んでもらいたい・・・」
龍之介「そんな心遣いが・・・!ニクイまでの心遣いがすげぇ!」
龍之介「旦那ぁ!俺、今夜は楽しませてもらうよ!」
龍之介「一人の客として!!」
キャスター「ご理解頂けてなによりです」ニッコリ
キャスター「では、私は行きます」
キャスター「・・・・・・・・」
キャスター「・・・・それにですね龍之介」
キャスター「芸術の為とはいえ・・・衆目の中に我がマスターを晒し者にするなど、私には出来ません」
キャスター「道化を演じるのは、私一人で十分なのです・・・」
龍之介「・・・・旦那ぁ・・・・!」
龍之介「旦那は・・・根っからのエンターテイナーだよ・・・」
龍之介「客を驚かせよう・・・客に喜んでもらいたい・・・」
龍之介「そんな心遣いが・・・!ニクイまでの心遣いがすげぇ!」
龍之介「旦那ぁ!俺、今夜は楽しませてもらうよ!」
龍之介「一人の客として!!」
キャスター「ご理解頂けてなによりです」ニッコリ
キャスター「では、私は行きます」
キャスター「・・・・・・・・」
キャスター「・・・・それにですね龍之介」
キャスター「芸術の為とはいえ・・・衆目の中に我がマスターを晒し者にするなど、私には出来ません」
キャスター「道化を演じるのは、私一人で十分なのです・・・」
龍之介「・・・・旦那ぁ・・・・!」
260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:24:57.40 ID:naSWBRwM0
キャスター「ではまた後ほど・・・」
キャスター「次は、舞台で逢いましょう」
スゥー…….
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「俺は・・・俺は・・・」
龍之介「俺は今・・・猛烈に感動しているぞー!!!!」
ガラッ!!!!
「うるせぇぞクソ餓鬼!!!!!!!!!!!」
「何時だと思って‘@%$#K|¥“2.>?*:;*!!!!!!!!」
ピシャッ!!!!!!!
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・っびっくりしたぁ・・・・」
キャスター「次は、舞台で逢いましょう」
スゥー…….
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「俺は・・・俺は・・・」
龍之介「俺は今・・・猛烈に感動しているぞー!!!!」
ガラッ!!!!
「うるせぇぞクソ餓鬼!!!!!!!!!!!」
「何時だと思って‘@%$#K|¥“2.>?*:;*!!!!!!!!」
ピシャッ!!!!!!!
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・っびっくりしたぁ・・・・」
261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 09:28:42.28 ID:naSWBRwM0
「龍之介よ、夜の公園でどれだけ物騒な話をしているのだ。後半へ続く」(キートン山田風)
264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 17:32:30.94 ID:naSWBRwM0
―――――
PM22時09分
舞弥(馬鹿な・・・サーヴァントがマスターから離れた…?)
舞弥(・・・・・・・チャンス・・・よね・・・?)
舞弥(しかし・・・こんな都合よく事が運んでくれるなんて・・・)
舞弥(・・・・・・・)
―――――
切嗣「舞弥、覚えておけ」
切嗣「全てが順調で、事が上手く運びすぎているのではないか?」
切嗣「そう感じたのなら、その感覚は大事にしろ」
切嗣「そういった時は大抵、罠に嵌って死ぬか・・・」
切嗣「慢心によって、地獄へ堕ちる」
切嗣「よく覚えておくんだ」
―――――
舞弥(・・・・・・)
舞弥(今の状況・・・正にそれね・・・)
舞弥(地獄への片道切符か、又は勝利という名の栄光か・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・勝利は・・・・)
舞弥(勝利は・・・戦いに挑んだものにしか、与えられない)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(私は・・・・)
舞弥(私は・・・・戦わずに、後で後悔するよりも)
舞弥(戦った後に、後悔したい)
舞弥(・・・ごめんなさい切嗣)
舞弥(私は・・・馬鹿です)
PM22時09分
舞弥(馬鹿な・・・サーヴァントがマスターから離れた…?)
舞弥(・・・・・・・チャンス・・・よね・・・?)
舞弥(しかし・・・こんな都合よく事が運んでくれるなんて・・・)
舞弥(・・・・・・・)
―――――
切嗣「舞弥、覚えておけ」
切嗣「全てが順調で、事が上手く運びすぎているのではないか?」
切嗣「そう感じたのなら、その感覚は大事にしろ」
切嗣「そういった時は大抵、罠に嵌って死ぬか・・・」
切嗣「慢心によって、地獄へ堕ちる」
切嗣「よく覚えておくんだ」
―――――
舞弥(・・・・・・)
舞弥(今の状況・・・正にそれね・・・)
舞弥(地獄への片道切符か、又は勝利という名の栄光か・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・勝利は・・・・)
舞弥(勝利は・・・戦いに挑んだものにしか、与えられない)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(私は・・・・)
舞弥(私は・・・・戦わずに、後で後悔するよりも)
舞弥(戦った後に、後悔したい)
舞弥(・・・ごめんなさい切嗣)
舞弥(私は・・・馬鹿です)
265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 18:46:54.78 ID:naSWBRwM0
―――――
内定Zero 出演者控え室
ハサン「ふぅ・・・・」
ハサン「この糞スレもだいぶ長く続いちゃいましたねぇ」ズズズー(お茶すすってる)
ハサン「それにしても、私の出番は一体いつ来るのk」
ガチャッ!!
女アサシン「た、大変よ!ハサン!」
ハサン「な、何ですか騒々しい・・・」
女アサシン「このスレの打ち切りが決定したわ!!!」
ハサン「・・・・・・・は?」
女アサシン「今回で終了よ!」
ハサン「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
ハサン「ちょっと待ってくださいよ何ですかこれドッキリですか嫌がらせですか」
ハサン「私まだ登場してませんよ!」
女アサシン「問題ないわ。当初の予定では、そもそも既に死んでる設定だったから」
ハサン「酷っ!」
女アサシン「所詮こんなものは>>1の○○○○・・・最初から、予定通り終わる筈なんて・・・」
女アサシン「・・・なかったのよ・・・」
ハサン「・・・・・・・」
ハサン「いやどうするんですかこれ↑」上を指差してる
女アサシン「何が?」
ハサン「いや、何か凄い所でブチ切れてますけど・・・」
ハサン「こんな糞スレとは言え!今まで付き合っていただいた方々はどうなるのです!」
女アサシン「・・・・・・・問題ないわ」
ハサン「え?」
女アサシン「・・・男坂という漫画を知ってる?ハサン」
ハサン「いや・・・知らないですけど」
女アサシン「聖闘士星矢で有名な車田正美先生の漫画よ」
女アサシン「構想十余年・・・物語の至る所に数々の伏線が散りばめられ」
女アサシン「たった12週で終わった漫画よ」
ハサン「・・・・つまり・・・・」
女アサシン「そう、つまりはこういうことよ」
オレはようやくのぼりつめたばかりだからな
このはてしなく遠い内定への道をよ・・・
未完
内定Zero 出演者控え室
ハサン「ふぅ・・・・」
ハサン「この糞スレもだいぶ長く続いちゃいましたねぇ」ズズズー(お茶すすってる)
ハサン「それにしても、私の出番は一体いつ来るのk」
ガチャッ!!
女アサシン「た、大変よ!ハサン!」
ハサン「な、何ですか騒々しい・・・」
女アサシン「このスレの打ち切りが決定したわ!!!」
ハサン「・・・・・・・は?」
女アサシン「今回で終了よ!」
ハサン「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
ハサン「ちょっと待ってくださいよ何ですかこれドッキリですか嫌がらせですか」
ハサン「私まだ登場してませんよ!」
女アサシン「問題ないわ。当初の予定では、そもそも既に死んでる設定だったから」
ハサン「酷っ!」
女アサシン「所詮こんなものは>>1の○○○○・・・最初から、予定通り終わる筈なんて・・・」
女アサシン「・・・なかったのよ・・・」
ハサン「・・・・・・・」
ハサン「いやどうするんですかこれ↑」上を指差してる
女アサシン「何が?」
ハサン「いや、何か凄い所でブチ切れてますけど・・・」
ハサン「こんな糞スレとは言え!今まで付き合っていただいた方々はどうなるのです!」
女アサシン「・・・・・・・問題ないわ」
ハサン「え?」
女アサシン「・・・男坂という漫画を知ってる?ハサン」
ハサン「いや・・・知らないですけど」
女アサシン「聖闘士星矢で有名な車田正美先生の漫画よ」
女アサシン「構想十余年・・・物語の至る所に数々の伏線が散りばめられ」
女アサシン「たった12週で終わった漫画よ」
ハサン「・・・・つまり・・・・」
女アサシン「そう、つまりはこういうことよ」
オレはようやくのぼりつめたばかりだからな
このはてしなく遠い内定への道をよ・・・
未完
278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:25:42.75 ID:naSWBRwM0
―――――
PM22時22分 閑静な住宅街
龍之介「フーンフンフンフーンフンフーン♪」
舞弥(・・・・・・・)
龍之介「フーンフンフーンフフフン♪」
龍之介「あぁ・・・楽しみだ・・・」
龍之介「これから・・・俺は、歴史の目撃者になるんだ・・・・」
龍之介「駄目だ・・・震えがとまらねぇ・・・・」ブルブル
<ブツブツブツ・・・・
舞弥(・・・・・・)
舞弥(さっきから同じところをぐるぐる回っている・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(先程の公園での会話の内容から判断するに)
舞弥(奴は今、キャスターが言った準備とやらが終わるのを待っている)
舞弥(何をするのか知らないけど・・・些か時間がかかると言っていたわね)
舞弥(・・・・・・)
PM22時22分 閑静な住宅街
龍之介「フーンフンフンフーンフンフーン♪」
舞弥(・・・・・・・)
龍之介「フーンフンフーンフフフン♪」
龍之介「あぁ・・・楽しみだ・・・」
龍之介「これから・・・俺は、歴史の目撃者になるんだ・・・・」
龍之介「駄目だ・・・震えがとまらねぇ・・・・」ブルブル
<ブツブツブツ・・・・
舞弥(・・・・・・)
舞弥(さっきから同じところをぐるぐる回っている・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(先程の公園での会話の内容から判断するに)
舞弥(奴は今、キャスターが言った準備とやらが終わるのを待っている)
舞弥(何をするのか知らないけど・・・些か時間がかかると言っていたわね)
舞弥(・・・・・・)
279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:32:45.93 ID:naSWBRwM0
舞弥(流石に・・・その些かというのが10分やそこらとは思えない・・・)
舞弥(なら、まだ時間は残されていると見ていいわね)
龍之介「~♪」
舞弥(・・・・・・)
舞弥(今朝の様子や、その後、今日一日観察した奴の姿・・・)
舞弥(正直・・・頭が良いとは思えない・・・)
舞弥(切嗣は奴を狡猾だと言ったけれど・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(私は今まで、奴等の足跡を分析し、追跡を行ってきた)
舞弥(そして、私は今日、奴等の姿を一日観察できた)
舞弥(ここに切嗣との差がある・・・)
舞弥(・・・・・・・)
舞弥(・・・切嗣の予測はいつも当たるけれど・・・)
舞弥(奴等に関してなら・・・)
舞弥(私の方が・・・奴等に精通している・・・!)
舞弥(・・・・・・・・)
舞弥(・・・・・行くか)
舞弥(なら、まだ時間は残されていると見ていいわね)
龍之介「~♪」
舞弥(・・・・・・)
舞弥(今朝の様子や、その後、今日一日観察した奴の姿・・・)
舞弥(正直・・・頭が良いとは思えない・・・)
舞弥(切嗣は奴を狡猾だと言ったけれど・・・)
舞弥(・・・・・・)
舞弥(私は今まで、奴等の足跡を分析し、追跡を行ってきた)
舞弥(そして、私は今日、奴等の姿を一日観察できた)
舞弥(ここに切嗣との差がある・・・)
舞弥(・・・・・・・)
舞弥(・・・切嗣の予測はいつも当たるけれど・・・)
舞弥(奴等に関してなら・・・)
舞弥(私の方が・・・奴等に精通している・・・!)
舞弥(・・・・・・・・)
舞弥(・・・・・行くか)
280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:37:07.49 ID:naSWBRwM0
―――――
PM22時23分 閑静な住宅街
龍之介「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
ドンッ
龍之介「!」
舞弥「す、すみません・・・!」
タッタッタッタッタ……
龍之介「・・・・・?」
龍之介「・・・・ん?」
龍之介「あ・・・れ・・・・?」
龍之介「なに・・・これ・・・?」
龍之介「・・・・・ナイ・・・・ふ・・・・?」
ぐらっ……
どさ………
PM22時23分 閑静な住宅街
龍之介「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・・・・」
ドンッ
龍之介「!」
舞弥「す、すみません・・・!」
タッタッタッタッタ……
龍之介「・・・・・?」
龍之介「・・・・ん?」
龍之介「あ・・・れ・・・・?」
龍之介「なに・・・これ・・・?」
龍之介「・・・・・ナイ・・・・ふ・・・・?」
ぐらっ……
どさ………
282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:40:30.83 ID:naSWBRwM0
PM22時23分20秒 閑静な住宅街 一角
舞弥「はぁッ・・・はぁッ・・・はぁッ・・・」
舞弥「・・・・・やった」
舞弥「・・・・・・・・」
舞弥「任務・・・完りょ」
どすっ………
舞弥「!?」
ぐら…
どさぁ……
舞弥「!?な・・・!?」
龍之介「あれ、よく避けたね」
舞弥「はぁッ・・・はぁッ・・・はぁッ・・・」
舞弥「・・・・・やった」
舞弥「・・・・・・・・」
舞弥「任務・・・完りょ」
どすっ………
舞弥「!?」
ぐら…
どさぁ……
舞弥「!?な・・・!?」
龍之介「あれ、よく避けたね」
283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:43:08.99 ID:naSWBRwM0
舞弥「が…は…!?」
龍之介「急所刺したつもりだったんだけどなぁ」
龍之介「避けられちゃったよ、旦那」
キャスター(の、ようですねぇ)
スー・・・・・
キャスター「咄嗟の出来事にも関わらず、この身のこなし」
キャスター「龍之介、この者、只者ではないですよ?」
舞弥「……キャス…ター……!?」
舞弥「…なん…だと…!?」
龍之介「・・・・・あれ?」
龍之介「この人・・・・」
キャスター「知り合いですか?」
龍之介「まっさかぁ、こんな美人が知り合いだったら」
龍之介「とっくにころしてるよ」
龍之介「・・・じゃなくて、こいつの顔・・・どっかで見たような・・・」ウーン
龍之介「急所刺したつもりだったんだけどなぁ」
龍之介「避けられちゃったよ、旦那」
キャスター(の、ようですねぇ)
スー・・・・・
キャスター「咄嗟の出来事にも関わらず、この身のこなし」
キャスター「龍之介、この者、只者ではないですよ?」
舞弥「……キャス…ター……!?」
舞弥「…なん…だと…!?」
龍之介「・・・・・あれ?」
龍之介「この人・・・・」
キャスター「知り合いですか?」
龍之介「まっさかぁ、こんな美人が知り合いだったら」
龍之介「とっくにころしてるよ」
龍之介「・・・じゃなくて、こいつの顔・・・どっかで見たような・・・」ウーン
285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:46:33.98 ID:naSWBRwM0
キャスター「・・・・・・」
キャスター「・・・あぁ!」
キャスター「板ですよ、龍之介ぇ」
龍之介「板ぁ?」
キャスター「ほら、今日のアルバイト中・・・あの黒い板を出した客です」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・ああ!」
龍之介「思い出したぁ!そうだそうだ!いたなぁ!こんな客!」
龍之介「ボトムズの食玩女!」
舞弥「・・・・・・・・」
舞弥(・・・まずい…最悪だ…)
舞弥(起こりうるケースの中でも…これは…かなりマズイ…!)
舞弥(一体・・・一体何故…!?)
舞弥(私はさっき、確かにこいつをころした筈・・・!)
龍之介「お、こっち向いた」
キャスター「・・・あぁ!」
キャスター「板ですよ、龍之介ぇ」
龍之介「板ぁ?」
キャスター「ほら、今日のアルバイト中・・・あの黒い板を出した客です」
龍之介「・・・・・・」
龍之介「・・・・・・ああ!」
龍之介「思い出したぁ!そうだそうだ!いたなぁ!こんな客!」
龍之介「ボトムズの食玩女!」
舞弥「・・・・・・・・」
舞弥(・・・まずい…最悪だ…)
舞弥(起こりうるケースの中でも…これは…かなりマズイ…!)
舞弥(一体・・・一体何故…!?)
舞弥(私はさっき、確かにこいつをころした筈・・・!)
龍之介「お、こっち向いた」
286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:48:47.22 ID:naSWBRwM0
舞弥「………貴…様!」
龍之介「しっしっしっしっし…」ニッコリ
龍之介「騙されたな~ボトムズ女」
龍之介「忍法!変わり身の術だ!」印を組んでる
舞弥「…馬鹿な…!あれは確かに貴様だった…!」
舞弥「体格…服装…・・・顔までも…!」
舞弥「あれは間違いなく…きさ…ッツ!」
舞弥「・・・・ッく・・・・・」
龍之介「あー、無理すると痛いんじゃないの?」
龍之介「安静に安静に~」
舞弥「………ッ」
龍之介「そりゃそうだよ」
龍之介「あらかじめ、用意したからな」
龍之介「俺と体格・年齢が似た奴をさらってさ」
龍之介「後は、旦那による整形アーンド洗脳!」
キャスター「そして後は、決められた通りに歩かせるだけ・・・と」
キャスター「この女のいる曲がり角まで」
舞弥「…!!!」
龍之介「あぁ!それ俺の台詞!」
龍之介「・・・まぁいいや」
龍之介「しっしっしっしっし…」ニッコリ
龍之介「騙されたな~ボトムズ女」
龍之介「忍法!変わり身の術だ!」印を組んでる
舞弥「…馬鹿な…!あれは確かに貴様だった…!」
舞弥「体格…服装…・・・顔までも…!」
舞弥「あれは間違いなく…きさ…ッツ!」
舞弥「・・・・ッく・・・・・」
龍之介「あー、無理すると痛いんじゃないの?」
龍之介「安静に安静に~」
舞弥「………ッ」
龍之介「そりゃそうだよ」
龍之介「あらかじめ、用意したからな」
龍之介「俺と体格・年齢が似た奴をさらってさ」
龍之介「後は、旦那による整形アーンド洗脳!」
キャスター「そして後は、決められた通りに歩かせるだけ・・・と」
キャスター「この女のいる曲がり角まで」
舞弥「…!!!」
龍之介「あぁ!それ俺の台詞!」
龍之介「・・・まぁいいや」
287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:51:28.76 ID:naSWBRwM0
龍之介「っていうか・・・便利だよなぁ~、旦那の宝具」
龍之介「人一人くらいならいつでも出し入れ自由だもん」
龍之介「[たぬき]みてぇ」
キャスター「ドザエモン・・・とは誰ですか?龍之介」
舞弥(…….そういうことか)
龍之介「・・・・・・」
キャスター「・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・」
龍之介「・・・どうしよっかコイツ」
キャスター「そうですねぇ」
キャスター「ころしますか?」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「それもいいけど・・・」
龍之介「その前に、一つ質問していい?お姉さん」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「あのさぁ」
龍之介「人一人くらいならいつでも出し入れ自由だもん」
龍之介「[たぬき]みてぇ」
キャスター「ドザエモン・・・とは誰ですか?龍之介」
舞弥(…….そういうことか)
龍之介「・・・・・・」
キャスター「・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・」
龍之介「・・・どうしよっかコイツ」
キャスター「そうですねぇ」
キャスター「ころしますか?」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「それもいいけど・・・」
龍之介「その前に、一つ質問していい?お姉さん」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「あのさぁ」
288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:53:30.77 ID:naSWBRwM0
龍之介「っていうか・・・便利だよなぁ~、旦那の宝具」
龍之介「人一人くらいならいつでも出し入れ自由だもん」
龍之介「どらえもんみてぇ」
キャスター「ドザエモン・・・とは誰ですか?龍之介」
舞弥(…….そういうことか)
龍之介「・・・・・・」
キャスター「・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・」
龍之介「・・・どうしよっかコイツ」
キャスター「そうですねぇ」
キャスター「ころしますか?」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「それもいいけど・・・」
龍之介「その前に、一つ質問していい?お姉さん」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「あのさぁ」
龍之介「人一人くらいならいつでも出し入れ自由だもん」
龍之介「どらえもんみてぇ」
キャスター「ドザエモン・・・とは誰ですか?龍之介」
舞弥(…….そういうことか)
龍之介「・・・・・・」
キャスター「・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・」
龍之介「・・・どうしよっかコイツ」
キャスター「そうですねぇ」
キャスター「ころしますか?」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「それもいいけど・・・」
龍之介「その前に、一つ質問していい?お姉さん」
舞弥「・・・・・・」
龍之介「あのさぁ」
289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:55:17.01 ID:naSWBRwM0
龍之介「あのカードなんなの?」
舞弥「・・・・・・」
舞弥「・・・どういう…意味だ…?」
龍之介「だからぁ」
グリィッ!
舞弥「ぐ…ぁ…!」
龍之介「コンビニで出したカードだよ」
龍之介「あれ、なんなの?」
キャスター「あぁ、それは私も気になりますねぇ」
龍之介「クレカっぽかったけど」
龍之介「あんなカードは見たことないしなぁ・・・」
龍之介「なぁなぁ、あれ、何?」
舞弥「............」
舞弥「……ブラック…カード・・・」
龍之介「え、なにそれ?」
舞弥「……限度額の無い…クレジットカード……」
龍之介「ま、マジかよ!?」
龍之介「スッゲー!」
龍之介「ほ・・・欲しい!」
キャスター「何がそんなにすごいのです?」
290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 21:57:01.89 ID:naSWBRwM0
舞弥(・・・・・・・)
龍之介「・・・それにしてもやさしーよねー、お姉さん」
舞弥「……何がだ…?」
龍之介「だって、繁華街から俺の後つけてたじゃん?」
舞弥「…………」
舞弥(こいつ・・・気づいて・・・)
龍之介「あそこならいくらでも襲えそうなところあるのに」
龍之介「何故か襲ってこなかった」
龍之介「タイガーさんだろ?」
舞弥「……………」
龍之介「あの子に気を使った」
舞弥(・・・・・・・)
龍之介「殺し屋の癖に、変な奴」
舞弥(・・・・・・)
龍之介「・・・じゃ、そろそろお別れだ」
龍之介「ばいばい、ボトムズ女さん」
龍之介「・・・それにしてもやさしーよねー、お姉さん」
舞弥「……何がだ…?」
龍之介「だって、繁華街から俺の後つけてたじゃん?」
舞弥「…………」
舞弥(こいつ・・・気づいて・・・)
龍之介「あそこならいくらでも襲えそうなところあるのに」
龍之介「何故か襲ってこなかった」
龍之介「タイガーさんだろ?」
舞弥「……………」
龍之介「あの子に気を使った」
舞弥(・・・・・・・)
龍之介「殺し屋の癖に、変な奴」
舞弥(・・・・・・)
龍之介「・・・じゃ、そろそろお別れだ」
龍之介「ばいばい、ボトムズ女さん」
296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:39:23.45 ID:naSWBRwM0
―――――
PM22時50分 未遠川 川原
切嗣「・・・・・・・」
切嗣(・・・舞弥からの連絡が途絶えて1時間半)
切嗣(尾行については、状況が動き次第連絡する様に伝えたが・・・)
切嗣(それにしても、連絡が遅すぎる)
切嗣(何かしら理由があって連絡が取れない状態にあるのか・・・)
切嗣(それとも・・・)
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(・・・・・舞弥・・・・・)
………ガガッ
切嗣(・・・!)
スチャッ
切嗣「舞弥か?」
(…………)
切嗣「舞弥、何があった」
(........)
切嗣「応えろ、舞弥・・・!」
PM22時50分 未遠川 川原
切嗣「・・・・・・・」
切嗣(・・・舞弥からの連絡が途絶えて1時間半)
切嗣(尾行については、状況が動き次第連絡する様に伝えたが・・・)
切嗣(それにしても、連絡が遅すぎる)
切嗣(何かしら理由があって連絡が取れない状態にあるのか・・・)
切嗣(それとも・・・)
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(・・・・・舞弥・・・・・)
………ガガッ
切嗣(・・・!)
スチャッ
切嗣「舞弥か?」
(…………)
切嗣「舞弥、何があった」
(........)
切嗣「応えろ、舞弥・・・!」
297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:41:47.85 ID:naSWBRwM0
(……申し訳ありません…切嗣……)
(……連絡が……遅れました………)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「舞弥、怪我をしているな?」
舞弥(…………はい)
切嗣「・・・今どこだ、舞弥」
舞弥(……A丁住宅街の……近くの公園……)
舞弥(……そこの……公衆トイレ…個室…です…)
切嗣「傷の具合は?」
舞弥(………背中を…刺されました…...)
切嗣「・・・深いのか?」
舞弥(……………)
舞弥(………いえ……生命に…支障はありません……)
舞弥(……ですが…ここから動くのは……少々難しいです……)
切嗣「・・・・・・」ホッ…
切嗣「そうか、・・・舞弥」
舞弥(…はい…)
298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:46:04.21 ID:naSWBRwM0
切嗣「現在の状況を」
舞弥(繁華街で奴を追跡した後……)
舞弥(奴…は…A丁の…私が現在いる公園に入りました…)
舞弥(……1時間半前のことです……)
切嗣(舞弥から連絡が途絶えた時間・・・)
切嗣「続けろ」
舞弥(…その後…キャスターが姿を現し…)
舞弥(…なにやら…マスターと会話をし始めました…)
切嗣「どんな内容だ?」
舞弥(内容については…特に申し上げることはありません…)
舞弥(…ですが…)
舞弥(…今夜奴等は…事を起こす気です…)
舞弥(…奴等は……未遠川に向かいました……)
切嗣「・・・そうか」
舞弥(………….)
舞弥(…切嗣…)
切嗣「なんだ?舞弥」
舞弥(…申し訳ありませんでした…)
舞弥(繁華街で奴を追跡した後……)
舞弥(奴…は…A丁の…私が現在いる公園に入りました…)
舞弥(……1時間半前のことです……)
切嗣(舞弥から連絡が途絶えた時間・・・)
切嗣「続けろ」
舞弥(…その後…キャスターが姿を現し…)
舞弥(…なにやら…マスターと会話をし始めました…)
切嗣「どんな内容だ?」
舞弥(内容については…特に申し上げることはありません…)
舞弥(…ですが…)
舞弥(…今夜奴等は…事を起こす気です…)
舞弥(…奴等は……未遠川に向かいました……)
切嗣「・・・そうか」
舞弥(………….)
舞弥(…切嗣…)
切嗣「なんだ?舞弥」
舞弥(…申し訳ありませんでした…)
299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:47:49.84 ID:naSWBRwM0
切嗣「・・・・・・」
舞弥(…独断で動いた挙句…このザマです…)
舞弥(申し開きの…仕様もありません…)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「舞弥」
舞弥「…はい…」
切嗣「例の物は?」
舞弥「…既に、所定の位置に…」
切嗣「そうか・・・よくやってくれた、舞弥」
切嗣「なら、君はそこから動くな。後で回収する」
舞弥「…申し訳ありませんでした…切嗣…」
切嗣「なに、最低限の仕事は果たしてくれた」
切嗣「まぁ、一人でもなんとかなるさ」
舞弥「…切嗣…」
切嗣「それより今は、身体を休めろ」
切嗣「・・・後は僕に任せておけ」
舞弥(……………)
舞弥(ありがとう…切嗣…...)
舞弥(………御武運を….)
…ガガッ
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「さて・・・有言実行なるか?」
舞弥(…独断で動いた挙句…このザマです…)
舞弥(申し開きの…仕様もありません…)
切嗣「・・・・・・」
切嗣「舞弥」
舞弥「…はい…」
切嗣「例の物は?」
舞弥「…既に、所定の位置に…」
切嗣「そうか・・・よくやってくれた、舞弥」
切嗣「なら、君はそこから動くな。後で回収する」
舞弥「…申し訳ありませんでした…切嗣…」
切嗣「なに、最低限の仕事は果たしてくれた」
切嗣「まぁ、一人でもなんとかなるさ」
舞弥「…切嗣…」
切嗣「それより今は、身体を休めろ」
切嗣「・・・後は僕に任せておけ」
舞弥(……………)
舞弥(ありがとう…切嗣…...)
舞弥(………御武運を….)
…ガガッ
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「さて・・・有言実行なるか?」
300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:50:10.65 ID:naSWBRwM0
―――――
同刻 公園 女子トイレ 個室内
…ガガッ
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・屈辱だ)
舞弥(奴等は・・・私をころさないどころか…)
舞弥(正体すら…尋ねてこなかった・・・)
舞弥(まるで私なんて・・・最初から居なかったみたいに・・・)
舞弥(・・・・・・・・・)
舞弥(・・・・・・・・・)
舞弥(奴は・・・馬鹿なんかじゃなかった・・・・)
舞弥(切嗣の分析通り・・・頭が良く・・・狡猾で・・・)
舞弥「………......」
舞弥「………何が…切嗣より分析できてるよ…」
舞弥「偉そうなこと言って…何も出来なかったじゃない……」
舞弥「…結局また…最後は…切嗣を頼って…」
舞弥「…私って…ほんと…ばか…」グスッ
同刻 公園 女子トイレ 個室内
…ガガッ
舞弥(・・・・・・)
舞弥(・・・・屈辱だ)
舞弥(奴等は・・・私をころさないどころか…)
舞弥(正体すら…尋ねてこなかった・・・)
舞弥(まるで私なんて・・・最初から居なかったみたいに・・・)
舞弥(・・・・・・・・・)
舞弥(・・・・・・・・・)
舞弥(奴は・・・馬鹿なんかじゃなかった・・・・)
舞弥(切嗣の分析通り・・・頭が良く・・・狡猾で・・・)
舞弥「………......」
舞弥「………何が…切嗣より分析できてるよ…」
舞弥「偉そうなこと言って…何も出来なかったじゃない……」
舞弥「…結局また…最後は…切嗣を頼って…」
舞弥「…私って…ほんと…ばか…」グスッ
301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:52:46.57 ID:naSWBRwM0
―――――
PM23時00分 未遠川 冬木大橋 橋の最上部
龍之介「フーンフーンフーンフーンフーンフーンフーンフーン♪」
龍之介「フンフンフーンフーンフーンフフン♪」
キャスター「第九とは・・・乙ですねぇ・・・」
キャスター「混沌渦巻く今夜にはピッタリの選曲です」
龍之介「だろぉ?繁華街で聞いてさぁ、耳に残ったんだけど」
龍之介「今夜これから起こる、大喜劇のオープニング曲って感じだよなぁ!」
キャスター「えぇ・・・」
龍之介「旦那、本当に期待していいんだよな?」
キャスター「もちろんです龍之介」
キャスター「このジル・ド・レェ、嘘は嫌いです」
キャスター「必ずや、貴方の期待に応えましょう。龍之介」
龍之介「っくー!ワクワクしてきた!」
龍之介「旦那ぁ!期待してるぜぇ!」
キャスター「御衣」
PM23時00分 未遠川 冬木大橋 橋の最上部
龍之介「フーンフーンフーンフーンフーンフーンフーンフーン♪」
龍之介「フンフンフーンフーンフーンフフン♪」
キャスター「第九とは・・・乙ですねぇ・・・」
キャスター「混沌渦巻く今夜にはピッタリの選曲です」
龍之介「だろぉ?繁華街で聞いてさぁ、耳に残ったんだけど」
龍之介「今夜これから起こる、大喜劇のオープニング曲って感じだよなぁ!」
キャスター「えぇ・・・」
龍之介「旦那、本当に期待していいんだよな?」
キャスター「もちろんです龍之介」
キャスター「このジル・ド・レェ、嘘は嫌いです」
キャスター「必ずや、貴方の期待に応えましょう。龍之介」
龍之介「っくー!ワクワクしてきた!」
龍之介「旦那ぁ!期待してるぜぇ!」
キャスター「御衣」
303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:55:11.80 ID:naSWBRwM0
キャスター(・・・・・・・・)
キャスター「・・・・・ところで龍之介」
龍之介「ん?何?」
キャスター「先程の女・・・」
キャスター「何故、ころさなかったのです?」
キャスター「何か・・・気に障る部分でもあったのですか?」
龍之介「あー、それね」
龍之介「・・・俺さ、今、最高に機嫌が良いんだよ」
龍之介「だからころさなかった」
龍之介「大事の前の小事ってやつだよ。旦那」
キャスター「ふふふ・・・成程・・・」
キャスター「機嫌が良いのに、敢てころさず・・・壊さず」
キャスター「龍之介ぇ・・・その矛盾、正に混沌です・・・!」
キャスター「・・・・・ところで龍之介」
龍之介「ん?何?」
キャスター「先程の女・・・」
キャスター「何故、ころさなかったのです?」
キャスター「何か・・・気に障る部分でもあったのですか?」
龍之介「あー、それね」
龍之介「・・・俺さ、今、最高に機嫌が良いんだよ」
龍之介「だからころさなかった」
龍之介「大事の前の小事ってやつだよ。旦那」
キャスター「ふふふ・・・成程・・・」
キャスター「機嫌が良いのに、敢てころさず・・・壊さず」
キャスター「龍之介ぇ・・・その矛盾、正に混沌です・・・!」
304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/13(水) 22:56:28.10 ID:naSWBRwM0
ヒュオオオオオオ……
龍之介「・・・・いい風だ」
龍之介「まるで、俺たちの背中を後押ししているみたいだよ・・・旦那・・・」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「・・・・・ギャラリーはいるな」
龍之介「それじゃ行こうか、アダムの分身」
龍之介「そしてリリンの僕」
キャスター「・・・何です?それ」
龍之介「え?」
龍之介「昨日テレビでやってた」
309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 06:56:18.18 ID:juJKc0pg0
―――――
同刻 屋敷
セイバー「それでアイリスフィール」
セイバー「今朝言っていた、相談とは?」
アイリ「あぁ、そのことなんだけどね、セイバー」
アイリ「相談というより、その・・・報告なのよ」
セイバー「何です?」
アイリ「えっとね」
アイリ「実は、この屋敷を引っ越すことにしたのよ」
セイバー「そうなのですか」
アイリ「えぇ、今朝切嗣が言っていたのだけれど」
アイリ「近々聖杯戦争が、本格的に動き始めるだろうから・・・」
アイリ「イリヤを、非難させよう・・・ってことらしいの」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・・そうですか」
セイバー「それは・・・寂しくなりますね」
アイリ「そうね・・・イリヤの存在は、この戦いにおける救いだったから・・・」
アイリ「そのイリヤと暫く会えなくなるのは・・・正直辛いわ・・・」
同刻 屋敷
セイバー「それでアイリスフィール」
セイバー「今朝言っていた、相談とは?」
アイリ「あぁ、そのことなんだけどね、セイバー」
アイリ「相談というより、その・・・報告なのよ」
セイバー「何です?」
アイリ「えっとね」
アイリ「実は、この屋敷を引っ越すことにしたのよ」
セイバー「そうなのですか」
アイリ「えぇ、今朝切嗣が言っていたのだけれど」
アイリ「近々聖杯戦争が、本格的に動き始めるだろうから・・・」
アイリ「イリヤを、非難させよう・・・ってことらしいの」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・・そうですか」
セイバー「それは・・・寂しくなりますね」
アイリ「そうね・・・イリヤの存在は、この戦いにおける救いだったから・・・」
アイリ「そのイリヤと暫く会えなくなるのは・・・正直辛いわ・・・」
310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 06:57:42.96 ID:juJKc0pg0
セイバー「お気持ち、お察し致します。アイリスフィール」
アイリ「ありがとう、セイバー」
アイリ「あなたも、私達の救いなのよ?」
セイバー「そ、そうなのですか?」
アイリ「勿論」ニコッ
アイリ「あなたとイリヤが居たお陰で、皆、だいぶ癒されたわ」
アイリ「本当にありがとう」
セイバー「そ、そう正面切って言われると恥ずかしいですね・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「・・・・・セイバー?」
セイバー「・・・・・アイリスフィール」
アイリ「何かしら?」
セイバー「私は・・・」
セイバー「私は・・・切嗣に必要とされているのでしょうか・・・?」
アイリ「セイバー・・・」
アイリ「ありがとう、セイバー」
アイリ「あなたも、私達の救いなのよ?」
セイバー「そ、そうなのですか?」
アイリ「勿論」ニコッ
アイリ「あなたとイリヤが居たお陰で、皆、だいぶ癒されたわ」
アイリ「本当にありがとう」
セイバー「そ、そう正面切って言われると恥ずかしいですね・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「・・・・・セイバー?」
セイバー「・・・・・アイリスフィール」
アイリ「何かしら?」
セイバー「私は・・・」
セイバー「私は・・・切嗣に必要とされているのでしょうか・・・?」
アイリ「セイバー・・・」
311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 06:59:12.99 ID:juJKc0pg0
セイバー「私は・・・切嗣とまともに会話をした事が・・・数える程しかないです」
セイバー「そんな切嗣が・・・私のことを」
セイバー「本当に、必要だと感じているのでしょうか・・・?」
アイリ(・・・・・・)
アイリ「セイバー」
セイバー「はい」
アイリ「切嗣は・・・あの人はね」
アイリ「本当に・・・不器用な人間なのよ・・・」
アイリ「幼い頃から幾多の戦場を渡り歩き、地獄を見続けてきた・・・」
アイリ「そして…その才能故に」
アイリ「生き残ってきてしまった・・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「そういう点では、あの人は・・・あなたと同じなのよ、セイバー」
アイリ「戦場でしか生きられない・・・戦場でしか生きた実感を得られない・・・」
アイリ「可哀想な・・・人なの」
セイバー「・・・・・・」
セイバー「そんな切嗣が・・・私のことを」
セイバー「本当に、必要だと感じているのでしょうか・・・?」
アイリ(・・・・・・)
アイリ「セイバー」
セイバー「はい」
アイリ「切嗣は・・・あの人はね」
アイリ「本当に・・・不器用な人間なのよ・・・」
アイリ「幼い頃から幾多の戦場を渡り歩き、地獄を見続けてきた・・・」
アイリ「そして…その才能故に」
アイリ「生き残ってきてしまった・・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「そういう点では、あの人は・・・あなたと同じなのよ、セイバー」
アイリ「戦場でしか生きられない・・・戦場でしか生きた実感を得られない・・・」
アイリ「可哀想な・・・人なの」
セイバー「・・・・・・」
312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 07:00:50.56 ID:juJKc0pg0
アイリ「セイバー・・・」
セイバー「・・・はい」
アイリ「あの人はね、英雄になれなかったの」
アイリ「ヒーローに憧れて、憧れ続け、焦がれ続け、足掻き続けたのに」
アイリ「それでも、現実という敵に勝てなかった、偽者のヒーローなのよ・・・」
アイリ「・・・全部、切嗣の言葉なんだけどね、これ・・・」あはは…
セイバー(・・・・・・)
アイリ「・・・でもセイバー」
アイリ「あなたは・・・あなたは本物よ」
アイリ「祖国ブリタニアを勝利に導き、国を統べた、本物の英雄・・・」
アイリ「騎士王、アーサー・ペンドラゴン・・・」
アイリ「そんな本物の英雄が直ぐ近くに居て、あの人が、何も思うところが無いと思う?」
アイリ「切嗣は・・・少なからず、心の底ではあなたを尊敬し・・・」
アイリ「憧れているはずよ」
セイバー「・・・はい」
アイリ「あの人はね、英雄になれなかったの」
アイリ「ヒーローに憧れて、憧れ続け、焦がれ続け、足掻き続けたのに」
アイリ「それでも、現実という敵に勝てなかった、偽者のヒーローなのよ・・・」
アイリ「・・・全部、切嗣の言葉なんだけどね、これ・・・」あはは…
セイバー(・・・・・・)
アイリ「・・・でもセイバー」
アイリ「あなたは・・・あなたは本物よ」
アイリ「祖国ブリタニアを勝利に導き、国を統べた、本物の英雄・・・」
アイリ「騎士王、アーサー・ペンドラゴン・・・」
アイリ「そんな本物の英雄が直ぐ近くに居て、あの人が、何も思うところが無いと思う?」
アイリ「切嗣は・・・少なからず、心の底ではあなたを尊敬し・・・」
アイリ「憧れているはずよ」
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 07:02:35.85 ID:juJKc0pg0
セイバー「はは・・・最期は、無様でしたがね・・・」
アイリ「そんなことないわ」ニコッ
アイリ「あなたは、人と正義の間で揺れ、苦しみ、悩んだ」
アイリ「・・・あの人は、それが出来ないから」
アイリ「・・・英雄になれないの・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「あの人は、自分の意思、想いに関係なく、引き金を引けてしまう」
アイリ「生まれながらにして、そういう才能を持ってしまった・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「人を信じる、信じないは別に・・・」
アイリ「愛している、愛していないを別に・・・」
アイリ「・・・利だけで、人を撃ててしまうのよ・・・」
アイリ「だから・・・あの人は、英雄になれなかった・・・」
アイリ「王たる資質が・・・最初から・・・無かったのよ・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「そんなことないわ」ニコッ
アイリ「あなたは、人と正義の間で揺れ、苦しみ、悩んだ」
アイリ「・・・あの人は、それが出来ないから」
アイリ「・・・英雄になれないの・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「あの人は、自分の意思、想いに関係なく、引き金を引けてしまう」
アイリ「生まれながらにして、そういう才能を持ってしまった・・・」
セイバー「・・・・・・」
アイリ「人を信じる、信じないは別に・・・」
アイリ「愛している、愛していないを別に・・・」
アイリ「・・・利だけで、人を撃ててしまうのよ・・・」
アイリ「だから・・・あの人は、英雄になれなかった・・・」
アイリ「王たる資質が・・・最初から・・・無かったのよ・・・」
セイバー「・・・・・・・」
314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 07:04:23.65 ID:juJKc0pg0
セイバー「アイリスフィール」
アイリ「なぁに?セイバー」
セイバー「自分の愛する人を、その様に語るのは・・・」
セイバー「さぞ・・・辛かったでしょうに」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・アイリスフィール。ありがとうございました」
セイバー「私は・・・切嗣の本質を知ることができた」
セイバー「それだけで、先ほどまであった不安が・・・溶けて、なくなりました」
セイバー「これで私は・・・迷うことなく」
セイバー「切嗣を・・・貴方を護ることができる」
セイバー「こんなに嬉しいことはない」
アイリ「お役に立てて光栄です、私の騎士王様」ニコッ
セイバー「ええ・・・アイリスフィー・・・」ニコッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アイリ「なぁに?セイバー」
セイバー「自分の愛する人を、その様に語るのは・・・」
セイバー「さぞ・・・辛かったでしょうに」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・アイリスフィール。ありがとうございました」
セイバー「私は・・・切嗣の本質を知ることができた」
セイバー「それだけで、先ほどまであった不安が・・・溶けて、なくなりました」
セイバー「これで私は・・・迷うことなく」
セイバー「切嗣を・・・貴方を護ることができる」
セイバー「こんなに嬉しいことはない」
アイリ「お役に立てて光栄です、私の騎士王様」ニコッ
セイバー「ええ・・・アイリスフィー・・・」ニコッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 07:06:16.18 ID:juJKc0pg0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
セイバー・アイリ「!?」
セイバー「何だ・・・!?この感じ・・・!?」
アイリ「魔翌力の・・・膨大な爆発・・・!?」
セイバー「一体・・・何が起こっている・・・!?」
―――――
同刻 民家
ウェイバー「ら、ライダー!」
ライダー「そんな大きな声を出さんでも分かっとるわ小僧」
ライダー「この方角・・・冬木大橋か・・・」
ウェイバー「何が起こったんだ・・・?」
ライダー「さぁな」
ライダー「だが、良い知らせでない事は先ず間違いない」ドッコイショ
ライダー「全く、どこのうつけか知らんが、宴の余韻に浸る間もないわい・・・」
ライダー「行くぞ坊主、戦車(チャリオット)を出す」
ウェイバー「ま、待てよ!筋肉痛がぁ!」
ライダー「関係ない。仕事は仕事。戦は戦だ」カッ!(着替えた)
ライダー「・・・出でよ!!我が愛馬よ!!!」バリバリバリバリッ!!
ウェイバー「ここで出すなぁぁぁぁぁ!!!」
セイバー・アイリ「!?」
セイバー「何だ・・・!?この感じ・・・!?」
アイリ「魔翌力の・・・膨大な爆発・・・!?」
セイバー「一体・・・何が起こっている・・・!?」
―――――
同刻 民家
ウェイバー「ら、ライダー!」
ライダー「そんな大きな声を出さんでも分かっとるわ小僧」
ライダー「この方角・・・冬木大橋か・・・」
ウェイバー「何が起こったんだ・・・?」
ライダー「さぁな」
ライダー「だが、良い知らせでない事は先ず間違いない」ドッコイショ
ライダー「全く、どこのうつけか知らんが、宴の余韻に浸る間もないわい・・・」
ライダー「行くぞ坊主、戦車(チャリオット)を出す」
ウェイバー「ま、待てよ!筋肉痛がぁ!」
ライダー「関係ない。仕事は仕事。戦は戦だ」カッ!(着替えた)
ライダー「・・・出でよ!!我が愛馬よ!!!」バリバリバリバリッ!!
ウェイバー「ここで出すなぁぁぁぁぁ!!!」
316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 07:09:11.44 ID:juJKc0pg0
―――――
同刻冬木市ホテル
ランサー「何・・・!?」
―――――
遠坂家邸宅
時臣「これは・・・」
―――――
同刻 聖堂教会 一室
アーチャー「おや、これはこれは・・・」
アーチャー「何か余興が始まったようだぞ?綺礼」ククク…
綺礼「・・・・・・」
―――――
同刻 街頭
鴈夜(・・・・・・)
―――――
同刻未遠川河原
<何だありゃあ!?
<バケモンだ!!
<え?撮影?
<気持ち悪りぃ・・・!
<下がって!下がって下さい!!
<でけぇ・・・
切嗣(・・・・・)
切嗣(・・・始まったか)
切嗣(装備は全て揃っている)
切嗣(ありがとう・・・舞弥)
切嗣(・・・よし、行くか)
第四話せめて、人間らしく
‐??:??:??
次回 最終話 未遠川で決勝戦
同刻冬木市ホテル
ランサー「何・・・!?」
―――――
遠坂家邸宅
時臣「これは・・・」
―――――
同刻 聖堂教会 一室
アーチャー「おや、これはこれは・・・」
アーチャー「何か余興が始まったようだぞ?綺礼」ククク…
綺礼「・・・・・・」
―――――
同刻 街頭
鴈夜(・・・・・・)
―――――
同刻未遠川河原
<何だありゃあ!?
<バケモンだ!!
<え?撮影?
<気持ち悪りぃ・・・!
<下がって!下がって下さい!!
<でけぇ・・・
切嗣(・・・・・)
切嗣(・・・始まったか)
切嗣(装備は全て揃っている)
切嗣(ありがとう・・・舞弥)
切嗣(・・・よし、行くか)
第四話せめて、人間らしく
‐??:??:??
次回 最終話 未遠川で決勝戦
321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:07:40.54 ID:juJKc0pg0
最終話 世界の中心でIを叫んだけもの
322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:09:08.20 ID:juJKc0pg0
―――――
冬木市 上空 F15機内
…ガガッ
斎藤(冬木大橋に化物出現・・・ねぇ)
斎藤(・・・戸草、お前どう思う?)
…ガガッ
戸草(怪獣映画じゃあるまいし・・・たぶん、誤報だと思いますけど・・・)
…ガガッ
斎藤(だよなぁ・・・)
斎藤(ガキの頃にゴジラが好きだったが、まさかこの俺が退治するハメになるとはね)
…ガガッ
戸草(あっはっは、もしかしたら、現れたのはガメラの方だったりして?)
…ガガッ
斎藤(ははっ、あり得るな。なんせあそこは川だ、亀が居てもおかしくない)
…ガガッ
戸草(謎の突然変異を遂げたバケモノ亀・・・何ともゾッとしない話ですね)
…ガガッ
斎藤(だな・・・。さ、無駄口は終わりだ。スクランブルが出た以上、これは任務だ)
斎藤(気を抜くな、戸草)
…ガガッ
戸草(了解)
冬木市 上空 F15機内
…ガガッ
斎藤(冬木大橋に化物出現・・・ねぇ)
斎藤(・・・戸草、お前どう思う?)
…ガガッ
戸草(怪獣映画じゃあるまいし・・・たぶん、誤報だと思いますけど・・・)
…ガガッ
斎藤(だよなぁ・・・)
斎藤(ガキの頃にゴジラが好きだったが、まさかこの俺が退治するハメになるとはね)
…ガガッ
戸草(あっはっは、もしかしたら、現れたのはガメラの方だったりして?)
…ガガッ
斎藤(ははっ、あり得るな。なんせあそこは川だ、亀が居てもおかしくない)
…ガガッ
戸草(謎の突然変異を遂げたバケモノ亀・・・何ともゾッとしない話ですね)
…ガガッ
斎藤(だな・・・。さ、無駄口は終わりだ。スクランブルが出た以上、これは任務だ)
斎藤(気を抜くな、戸草)
…ガガッ
戸草(了解)
323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:11:29.98 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 川原
龍之介「・・・・・・・・・・・すげぇ」
龍之介「・・・すげぇよ旦那・・・何だこれ・・・」
龍之介「こんなもん・・・怪獣映画でも見た事ねぇよ・・・」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・主はいませり・・・!」
龍之介「主はいませりー!!!」
―――――
A丁道路 自動車車内
ブロォォォォォ……
ギャリギャリギャリギャリィッ!!!
アイリ「ちょ、、、ちょっと運転乱暴過ぎじゃない!?」
セイバー「我慢してください!!!!」
未遠川 川原
龍之介「・・・・・・・・・・・すげぇ」
龍之介「・・・すげぇよ旦那・・・何だこれ・・・」
龍之介「こんなもん・・・怪獣映画でも見た事ねぇよ・・・」
龍之介「・・・・・・・・」
龍之介「・・・・主はいませり・・・!」
龍之介「主はいませりー!!!」
―――――
A丁道路 自動車車内
ブロォォォォォ……
ギャリギャリギャリギャリィッ!!!
アイリ「ちょ、、、ちょっと運転乱暴過ぎじゃない!?」
セイバー「我慢してください!!!!」
324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:14:25.70 ID:juJKc0pg0
―――――
聖堂教会 一室
璃正「なんということだ・・・」
璃正「まさか・・・キャスターとそのマスターがここまで愚かだったとは・・・」
璃正「綺礼よ、現状はどうなっている?」
綺礼「演習中の航空自衛隊のヘリが、偶然にも現場を通りかかり、目標を発見」
綺礼「現状を素早く察知し、後に防衛省へと連絡・・・」
綺礼「内閣から出撃翌要請が出され、現在冬木基地から、二機の戦闘機が現場へと向かっています」
璃正「・・・・・」
綺礼「こちらがパイロット二名の詳細です」
パサッ
璃正「・・・彼らへの連絡は?」
綺礼「格マスター達には、総出でのキャスター討伐を依頼してあります」
綺礼「既に、アーチャー、及びライダーがマスターを携えて現場へ到着」
綺礼「ランサー・セイバーの両名は、先の二組に少し遅れて到着する予定です」
聖堂教会 一室
璃正「なんということだ・・・」
璃正「まさか・・・キャスターとそのマスターがここまで愚かだったとは・・・」
璃正「綺礼よ、現状はどうなっている?」
綺礼「演習中の航空自衛隊のヘリが、偶然にも現場を通りかかり、目標を発見」
綺礼「現状を素早く察知し、後に防衛省へと連絡・・・」
綺礼「内閣から出撃翌要請が出され、現在冬木基地から、二機の戦闘機が現場へと向かっています」
璃正「・・・・・」
綺礼「こちらがパイロット二名の詳細です」
パサッ
璃正「・・・彼らへの連絡は?」
綺礼「格マスター達には、総出でのキャスター討伐を依頼してあります」
綺礼「既に、アーチャー、及びライダーがマスターを携えて現場へ到着」
綺礼「ランサー・セイバーの両名は、先の二組に少し遅れて到着する予定です」
325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:17:11.34 ID:juJKc0pg0
璃正「・・・この様なことは、決して起こっていいことなどではない・・・!」
綺礼「はい・・・父上」
璃正「この様な・・・聖杯戦争の品位を地に貶めるような真似など・・・」
璃正「断じて...あってはならんのだ・・・!」
綺礼(・・・・・)
璃正「・・・一般人の様子は?」
綺礼「この時間とはいえ、30人程度の見物人が集まっています。昨夜の事件の影響かと」
璃正「推理屋気取りの番記者・・・その他野次馬が諸々といったところか・・・」
綺礼「現場で警備に当たっている警察関係者なども含めますと、現在未遠川に集まる非関係者の数は大凡40人程度・・・」
綺礼「今後も増えると予測されます」
璃正「・・・・・・」
璃正「・・・せめてもの救いは、夜、ということか・・・」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「はい・・・父上」
璃正「この様な・・・聖杯戦争の品位を地に貶めるような真似など・・・」
璃正「断じて...あってはならんのだ・・・!」
綺礼(・・・・・)
璃正「・・・一般人の様子は?」
綺礼「この時間とはいえ、30人程度の見物人が集まっています。昨夜の事件の影響かと」
璃正「推理屋気取りの番記者・・・その他野次馬が諸々といったところか・・・」
綺礼「現場で警備に当たっている警察関係者なども含めますと、現在未遠川に集まる非関係者の数は大凡40人程度・・・」
綺礼「今後も増えると予測されます」
璃正「・・・・・・」
璃正「・・・せめてもの救いは、夜、ということか・・・」
綺礼「・・・・・・」
326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:19:26.08 ID:juJKc0pg0
璃正「・・・・綺礼よ」
綺礼「何でしょう、父上」
璃正「"まだ40人程度"なのだな?」
綺礼「・・・そうです」
璃正「・・・ならば、まだ隠蔽は何とか可能だ」
璃正「関係者に圧力を掛け、聖堂教会一体で事態の収拾に努めれば、まだ何とかなる数字・・・」
璃正「・・・綺礼よ、私はこれから行く所がある」
璃正「お前は他のマスター同様現場へ急行し、時臣君に力を貸すのだ」
綺礼「了解しました、父上」
璃正「・・・キャスターよ・・・貴様の狼藉のせいで、尊い命が多く消えるぞ・・・」
璃正「・・・地獄へすら行けると思うな・・・!」
綺礼(・・・・・・・・・)
綺礼「何でしょう、父上」
璃正「"まだ40人程度"なのだな?」
綺礼「・・・そうです」
璃正「・・・ならば、まだ隠蔽は何とか可能だ」
璃正「関係者に圧力を掛け、聖堂教会一体で事態の収拾に努めれば、まだ何とかなる数字・・・」
璃正「・・・綺礼よ、私はこれから行く所がある」
璃正「お前は他のマスター同様現場へ急行し、時臣君に力を貸すのだ」
綺礼「了解しました、父上」
璃正「・・・キャスターよ・・・貴様の狼藉のせいで、尊い命が多く消えるぞ・・・」
璃正「・・・地獄へすら行けると思うな・・・!」
綺礼(・・・・・・・・・)
327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:23:03.29 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 川原
………ブゥーーーーーーン!!!!!
キィーーーーー!!!!
ガチャッ!
セイバー「!?」
アイリ「これは・・・!?」
キシャアアァァアアアァァアアアアアアアアアアアアアアアアァァアアッ!!!
アイリ「何て・・・大きい・・・!」
セイバー「・・・キャスター・・・!!」ギリッ!
アイリ「キャスターって・・・・あれが・・・!?」
未遠川 川原
………ブゥーーーーーーン!!!!!
キィーーーーー!!!!
ガチャッ!
セイバー「!?」
アイリ「これは・・・!?」
キシャアアァァアアアァァアアアアアアアアアアアアアアアアァァアアッ!!!
アイリ「何て・・・大きい・・・!」
セイバー「・・・キャスター・・・!!」ギリッ!
アイリ「キャスターって・・・・あれが・・・!?」
328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:24:46.08 ID:juJKc0pg0
セイバー「えぇ、前に奴と闘った際に、あれを小さくした化物が出てきました・・・」
セイバー「その時も大量に繰り出してきましたが・・・よもやこんな事まで出来るとは・・・」
アイリ「あんな大きなものを・・・複数の術者も無しにどうやって現界させたの・・・!?」
セイバー「・・・いや、アイリスフィール。あれは恐らくただの召喚ではない・・・」
セイバー「恐らくは奴自身がその器となり、自身の魔翌力を餌に、魔獣と融合したのです」
セイバー「どこにあんなでかい化物を留めておける魔翌力があるのかは知りませんが・・・」
アイリ「それも恐らくは・・・キャスターの宝具が成せる業、ということね・・・」
「セイバー!!!」
セイバー・アイリ「!」
セイバー「その時も大量に繰り出してきましたが・・・よもやこんな事まで出来るとは・・・」
アイリ「あんな大きなものを・・・複数の術者も無しにどうやって現界させたの・・・!?」
セイバー「・・・いや、アイリスフィール。あれは恐らくただの召喚ではない・・・」
セイバー「恐らくは奴自身がその器となり、自身の魔翌力を餌に、魔獣と融合したのです」
セイバー「どこにあんなでかい化物を留めておける魔翌力があるのかは知りませんが・・・」
アイリ「それも恐らくは・・・キャスターの宝具が成せる業、ということね・・・」
「セイバー!!!」
セイバー・アイリ「!」
329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:27:59.53 ID:juJKc0pg0
ライダー「よく来てくれた!騎士王よ!!」
ライダー「不躾で悪いが、共に闘ってくれ!!」
ライダー「先程から遣り合っているのだが、どうにも分が悪い!!」
ライダー「力を貸してくれぬか!?」
セイバー「勿論だ!力を貸そう!ライダー!!」
パァァァァァ.....(甲冑姿に変身)
セイバー「共に、あの化物を倒そう!」キリッ!
ライダー「うむ!良い返事だ!!女子にしておくのが勿体無い漢気!」
ライダー「余が戦端を切ろう!後に続け!!!」
セイバー「応!!!」
ライダー・セイバー「うぉぉぉぉおおおおおぉおおお!!!!」
アイリ「頑張って・・・!セイバー・・・!」
アイリ「・・・ん?」チラッ
ライダー「不躾で悪いが、共に闘ってくれ!!」
ライダー「先程から遣り合っているのだが、どうにも分が悪い!!」
ライダー「力を貸してくれぬか!?」
セイバー「勿論だ!力を貸そう!ライダー!!」
パァァァァァ.....(甲冑姿に変身)
セイバー「共に、あの化物を倒そう!」キリッ!
ライダー「うむ!良い返事だ!!女子にしておくのが勿体無い漢気!」
ライダー「余が戦端を切ろう!後に続け!!!」
セイバー「応!!!」
ライダー・セイバー「うぉぉぉぉおおおおおぉおおお!!!!」
アイリ「頑張って・・・!セイバー・・・!」
アイリ「・・・ん?」チラッ
330: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:29:50.15 ID:juJKc0pg0
アイリ「あ・・・」
テクテクテク…
アイリ「こ・・・こんばんは・・・なんて、挨拶してる場合じゃないかしら・・・?」苦笑い
ウェイバー「こ、こんばんは・・・」超苦笑い
アイリ「ウェイバー君達が最初に到着したの?」
ウェイバー「いえ・・・僕らは二番目です」
アイリ「二番目?」はて
アイリ「他に誰が・・・?」
ウェイバー スッ….(上を指差す)
アイリ「...あれは・・・!」
ウェイバー「僕達が到着した時には、もうあそこにいました」
ウェイバー「でも、さっきからあそこで浮いているだけです」
アイリ「.........黄金の......舟・・・!?」
テクテクテク…
アイリ「こ・・・こんばんは・・・なんて、挨拶してる場合じゃないかしら・・・?」苦笑い
ウェイバー「こ、こんばんは・・・」超苦笑い
アイリ「ウェイバー君達が最初に到着したの?」
ウェイバー「いえ・・・僕らは二番目です」
アイリ「二番目?」はて
アイリ「他に誰が・・・?」
ウェイバー スッ….(上を指差す)
アイリ「...あれは・・・!」
ウェイバー「僕達が到着した時には、もうあそこにいました」
ウェイバー「でも、さっきからあそこで浮いているだけです」
アイリ「.........黄金の......舟・・・!?」
331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:31:34.69 ID:juJKc0pg0
ウェイバー「たぶん・・・アーチャーの宝具・・・だと思います」
アイリ「王の財宝(ゲートオブバビロン)・・・」
アイリ「あんなものまであったなんて・・・」
ウェイバー「こちらを攻撃する訳でも加勢する訳でもない・・・」
ウェイバー「上から見下ろすだけの悪趣味野郎ですよ」プンプン
アイリ「なるほどね・・・ところでウェイバー君」
ウェイバー「何ですか?」
アイリ「えっと・・・どうしてさっきから膝がガクガクしてるのかしら・・・?」
ウェイバー「・・・・・」ガクガクガクガク.........
ウェイバー「・・・・・筋肉痛です・・・・・」
アイリ「王の財宝(ゲートオブバビロン)・・・」
アイリ「あんなものまであったなんて・・・」
ウェイバー「こちらを攻撃する訳でも加勢する訳でもない・・・」
ウェイバー「上から見下ろすだけの悪趣味野郎ですよ」プンプン
アイリ「なるほどね・・・ところでウェイバー君」
ウェイバー「何ですか?」
アイリ「えっと・・・どうしてさっきから膝がガクガクしてるのかしら・・・?」
ウェイバー「・・・・・」ガクガクガクガク.........
ウェイバー「・・・・・筋肉痛です・・・・・」
332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:39:18.58 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 上空 ヴィマーナ
アーチャー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・・下らぬ」
アーチャー「余興だと聞いて来てみれば・・・何だこの三文芝居は?」
アーチャー「・・・醜悪極まり無い。誰だ?この様な稚拙な筋書きを書いた…」
アーチャー「三流脚本家は?」
時臣「恐らくキャスターかと。英雄王」跪いてる
アーチャー「そんなものは見れば判る」
アーチャー「相も変わらず・・・戯れという言葉を知らん男だな」
アーチャー「・・・なぁ、時臣よ?」ジロリ
時臣「・・・申し訳ありません。英雄王」
アーチャー「フンッ・・・」
未遠川 上空 ヴィマーナ
アーチャー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・・下らぬ」
アーチャー「余興だと聞いて来てみれば・・・何だこの三文芝居は?」
アーチャー「・・・醜悪極まり無い。誰だ?この様な稚拙な筋書きを書いた…」
アーチャー「三流脚本家は?」
時臣「恐らくキャスターかと。英雄王」跪いてる
アーチャー「そんなものは見れば判る」
アーチャー「相も変わらず・・・戯れという言葉を知らん男だな」
アーチャー「・・・なぁ、時臣よ?」ジロリ
時臣「・・・申し訳ありません。英雄王」
アーチャー「フンッ・・・」
333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:41:31.46 ID:juJKc0pg0
時臣(・・・・・・)
時臣「英雄王」
アーチャー「何だ」
時臣「御覧の様に、眼下では、各マスター達による討伐が繰り広げられております」
アーチャー「だから何だ」
時臣「闘いへの参加下を、我が王」
アーチャー「・・・・・・」
時臣「・・・・・・」
アーチャー「時臣よ」
時臣「何でしょう」
アーチャー「貴様・・・この英雄王を愚弄するか?」ギラッ
時臣(・・・・・・・)
アーチャー「貴様、自分の言っている事の意味を理解した上での発言だろうな?」
時臣「勿論です。英雄王」
アーチャー「ほぅ・・・では、理解した上での狼藉なのだな?」
時臣「英雄王」
アーチャー「何だ」
時臣「御覧の様に、眼下では、各マスター達による討伐が繰り広げられております」
アーチャー「だから何だ」
時臣「闘いへの参加下を、我が王」
アーチャー「・・・・・・」
時臣「・・・・・・」
アーチャー「時臣よ」
時臣「何でしょう」
アーチャー「貴様・・・この英雄王を愚弄するか?」ギラッ
時臣(・・・・・・・)
アーチャー「貴様、自分の言っている事の意味を理解した上での発言だろうな?」
時臣「勿論です。英雄王」
アーチャー「ほぅ・・・では、理解した上での狼藉なのだな?」
334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:43:38.38 ID:juJKc0pg0
時臣「・・・・・・」
アーチャー「貴様の言っている事は・・・我が宝具を溝に捨てろと言っていると同義」
アーチャー「あのような汚物に、我が秘宝が突き立てられる光景を想像してみろ?」
アーチャー「なんとも哀れ・・・これを悲劇と呼ばず、何と呼ぶ気だ?」
アーチャー「時臣よ」
時臣「・・・・・・」
時臣「英雄王、お聞き下さい」
アーチャー「聞かんな」
時臣「そうはいきません。英雄王」
アーチャー「・・・・・・・」ジロッ
時臣「御覧の様に、セイバー・ライダーの両名は苦戦しております」
アーチャー「・・・・・・・」
時臣「現在、ランサーがこの場へ向かっている様ですが、彼が参加したとて、現状が変化する事は無いでしょう」
アーチャー「・・・・・・・」
アーチャー「貴様の言っている事は・・・我が宝具を溝に捨てろと言っていると同義」
アーチャー「あのような汚物に、我が秘宝が突き立てられる光景を想像してみろ?」
アーチャー「なんとも哀れ・・・これを悲劇と呼ばず、何と呼ぶ気だ?」
アーチャー「時臣よ」
時臣「・・・・・・」
時臣「英雄王、お聞き下さい」
アーチャー「聞かんな」
時臣「そうはいきません。英雄王」
アーチャー「・・・・・・・」ジロッ
時臣「御覧の様に、セイバー・ライダーの両名は苦戦しております」
アーチャー「・・・・・・・」
時臣「現在、ランサーがこの場へ向かっている様ですが、彼が参加したとて、現状が変化する事は無いでしょう」
アーチャー「・・・・・・・」
335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:46:23.32 ID:juJKc0pg0
時臣「英雄王、貴方しか居ないのです」
時臣「真の王たる貴方が持つ至宝・・・」
時臣「乖離剣エアのみが、この場を納める」
アーチャー「痴れ者がぁ!!」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「時臣・・・貴様」
アーチャー「貴様・・・言うに事欠いて、よりにもよって何を言っているのだ?」ワナワナ
アーチャー「エアを抜けだと・・・!?ふざけるな!!!!」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「我が至宝も安く見られたものだなぁ・・・えぇ!?時臣ぃ・・・!」
アーチャー「貴様は・・・あの様な汚物相手に我が至宝を使わせ、挙句この俺の顔に泥を塗らせる気なのか?」
時臣「滅相も御座いません」
アーチャー「不愉快だ、消えろ。時臣よ」
時臣「・・・・・・・」
時臣「真の王たる貴方が持つ至宝・・・」
時臣「乖離剣エアのみが、この場を納める」
アーチャー「痴れ者がぁ!!」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「時臣・・・貴様」
アーチャー「貴様・・・言うに事欠いて、よりにもよって何を言っているのだ?」ワナワナ
アーチャー「エアを抜けだと・・・!?ふざけるな!!!!」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「我が至宝も安く見られたものだなぁ・・・えぇ!?時臣ぃ・・・!」
アーチャー「貴様は・・・あの様な汚物相手に我が至宝を使わせ、挙句この俺の顔に泥を塗らせる気なのか?」
時臣「滅相も御座いません」
アーチャー「不愉快だ、消えろ。時臣よ」
時臣「・・・・・・・」
336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:48:15.77 ID:juJKc0pg0
アーチャー「貴様の望み通り、我が宝具もくれてやる。ほれ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ!
ザクッ! ザクッ! ザクッ!
アーチャー「どうだ?気が済んだか?」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「気が済んだのならさっさと失せろ。貴様の面を見ると反吐が出る」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「・・・この不快な空気で耳まで腐り落ちたか?」
アーチャー「消えろ、と言ったのだが?」
時臣「・・・仰せのままに、我が王よ」
コォォォォォォォ……(時臣が光ってる)
…………フッ・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ!
ザクッ! ザクッ! ザクッ!
アーチャー「どうだ?気が済んだか?」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「気が済んだのならさっさと失せろ。貴様の面を見ると反吐が出る」
時臣「・・・・・・・」
アーチャー「・・・この不快な空気で耳まで腐り落ちたか?」
アーチャー「消えろ、と言ったのだが?」
時臣「・・・仰せのままに、我が王よ」
コォォォォォォォ……(時臣が光ってる)
…………フッ・・・・
337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:50:37.80 ID:juJKc0pg0
アーチャー「・・・フンッ」
アーチャー「・・・貴様は邪魔なのだよ、時臣」
アーチャー「この俺が求める、愉悦という名の果実を得るのに」
アーチャー「貴様の様な退屈な男が居ては、折角の果実が腐り落ちてしまうではないか?」
アーチャー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・・・ほぅら、来たぞ」
アーチャー「退屈な男が居なくなった途端、愉悦自らが・・・」
アーチャー「待っていたとばかりにこの俺に縋り寄って来た」
アーチャー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・・・・・・ふふふふははははははははははははは!!!!!!!」
338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:55:14.55 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 上空 F15機内
…ガガッ
斉藤(何だ・・・!?あれは・・・!)
…ガガッ
戸草(………でかい!!!)
キシャアアアアアアァァァッァアァアアアッッ!!!!!!!!
戸草(・・・・・・・)
戸草(夢・・・だよな、これ・・・)
…ガガッ
斉藤(…そう…願いたいが・・・・)チラ
斉藤(・・・・・・)
斉藤(そう願いたいが・・・残念な事に、計器は正常だ)
斉藤(これは現実らしい・・・)
...ガガッ
戸草(・・・・・・・馬鹿な・・・・・・)
戸草(・・・・・・・)
未遠川 上空 F15機内
…ガガッ
斉藤(何だ・・・!?あれは・・・!)
…ガガッ
戸草(………でかい!!!)
キシャアアアアアアァァァッァアァアアアッッ!!!!!!!!
戸草(・・・・・・・)
戸草(夢・・・だよな、これ・・・)
…ガガッ
斉藤(…そう…願いたいが・・・・)チラ
斉藤(・・・・・・)
斉藤(そう願いたいが・・・残念な事に、計器は正常だ)
斉藤(これは現実らしい・・・)
...ガガッ
戸草(・・・・・・・馬鹿な・・・・・・)
戸草(・・・・・・・)
339: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:57:37.00 ID:juJKc0pg0
…ガガッ
斉藤(・・・・・・・)
斉藤(・・・戸草、割り切れ)
斉藤(忘れたのか?軍人の基本を)
斉藤(上の命令は絶対、だ)
斉藤(我等が神が、あれを殲滅しろと仰ったのだから、さっさと仕事に移ろう)
斉藤(・・・さっさと仕事して、我が家に帰ろう)
斉藤(俺まだ夕飯食ってないんだよ、腹が減ってしょうがない)
斉藤(機内にあるレーションで腹を満たす気はないからな、解ったか?オーバー?)
…ガガッ
戸草(・・・・・・)
…ガガッ
斉藤(おい戸草!オーバー!?)
…ガガッ
戸草(…っぷ)
戸草(あはははははは!)
…ガガッ
斉藤(・・・・・・)ニヤリ
斉藤(・・・どうした、気でも狂ったか?)
340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 15:59:19.40 ID:juJKc0pg0
…ガガッ
戸草(・・・・・ふぅ)
戸草(・・・・斉藤さん)
…ガガッ
斉藤(何だ?戸草)
…ガガッ
戸草(正にそれですよ。俺、気が狂いました)
戸草(気が狂って、目の前の光景がすっげぇ小さいことに思えてきましたよ)
…ガガッ
斉藤(・・・そうか)
…ガガッ
戸草(斉藤さん、言った通り、さっさと終わらせちゃいましょう)
戸草(終わらせて、さっさと帰りましょうよ)
戸草(俺たちの・・・家に)
…ガガッ
斉藤(・・・あぁ、そうだな)
…ガガッ
戸草(・・・・・・)
戸草(・・・目標を肉眼で補足、今より攻撃態勢に入ります。オーバー?)
341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:01:48.63 ID:juJKc0pg0
…ガガッ
斉藤(了解だストーム2。オーバー)
…ガガッ
戸草(最終安全装置解除、ミサイル発射体制に入る)
…ガガッ
斉藤(了解、こちらも発射体制に入る)
…ガガッ
戸草(カウントダウンッ!)
戸草(…3!…2!…)
斉藤(…1!…)
戸草(発射!!!)
バシュッ! バシュッ!
……………………......................ドォン…………ドォン………
342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:03:51.14 ID:juJKc0pg0
…ガガッ
斉藤(良し!目標に二発命中!ザマぁみやがれ!!)
斉藤(・・・・・・・・・・)
斉藤(・・・・・二発だと?)
斉藤(戸草・・・お前・・・)
斉藤(お前・・・何故、撃たなかった?)
…ガガッ
(ストーム2!聞こえてるのか!?何故ミサイルを発射しなかったのかと聞いている!)
(どうした戸草!発射装置が故障したか!?)
(聞こえてるなら応答しろ!!戸草!!!)
戸草(・・・・・・)
(戸草!どうしたんだ!戸草!!)
戸草(・・・斉藤さん・・・)
戸草(・・・斉藤さん・・・違うんですよ・・・)
戸草(俺の・・・俺のせいじゃないんです・・・)
戸草(・・・・・・・・・・・)
戸草(・・・・・・・お前・・・・・)
戸草(お前・・・・・誰だ・・・・?)
バーサーカー((・・・・・・・・・))
バーサーカー((・・・良い兵器だな))
バーサーカー((少し・・・借りるぞ))
343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:05:26.83 ID:juJKc0pg0
―――――
ストーム1 機内
斉藤「戸草!応答しろ!戸草!!」
斉藤「・・・・っクソ・・・・!」
斉藤「・・・・一体、何が起こっている・・・!?」
…ガガッ
斉藤「!」
斉藤「戸草!何があった!?」
(・・・・・・・)
斉藤(おい!とぐ)
ゴォォオオオオオオォッォォォォォォオオオオオオオッ
斉藤「・・・!?……な・・・?」
斉藤「ストーム・・・・2・・・・・」
斉藤「・・・・加速・・・・しただと・・・・?」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「・・・・・・あの飛び方は・・・・戸草じゃ・・・・ない」
斉藤「・・・・・・別の・・・・誰かが乗っているんだ・・・・・・」
ストーム1 機内
斉藤「戸草!応答しろ!戸草!!」
斉藤「・・・・っクソ・・・・!」
斉藤「・・・・一体、何が起こっている・・・!?」
…ガガッ
斉藤「!」
斉藤「戸草!何があった!?」
(・・・・・・・)
斉藤(おい!とぐ)
ゴォォオオオオオオォッォォォォォォオオオオオオオッ
斉藤「・・・!?……な・・・?」
斉藤「ストーム・・・・2・・・・・」
斉藤「・・・・加速・・・・しただと・・・・?」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「・・・・・・あの飛び方は・・・・戸草じゃ・・・・ない」
斉藤「・・・・・・別の・・・・誰かが乗っているんだ・・・・・・」
344: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:07:41.63 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川
ライダー「おらぁ!!!」
ザンッ!
セイバー「・・・ハァッ!!!」
ザンッ!
ぼとぼとぼと………
セイバー「はぁ、はぁ、はぁ」
ライダー「・・・・・・・・」
セイバー「・・・流石に・・・キリが無い・・・」
ライダー「先ほどのミサイルが効いた様子もないしのぉ、さて、困ったな」
セイバー「・・・っく」
セイバー「どうすれば・・・」
ヒュンッ!
ザクッ!
ライダー・セイバー「!」
「すまん、待たせたな」
ランサー「今しがた、面接会場にいてな」
セイバー「ランサー!」
未遠川
ライダー「おらぁ!!!」
ザンッ!
セイバー「・・・ハァッ!!!」
ザンッ!
ぼとぼとぼと………
セイバー「はぁ、はぁ、はぁ」
ライダー「・・・・・・・・」
セイバー「・・・流石に・・・キリが無い・・・」
ライダー「先ほどのミサイルが効いた様子もないしのぉ、さて、困ったな」
セイバー「・・・っく」
セイバー「どうすれば・・・」
ヒュンッ!
ザクッ!
ライダー・セイバー「!」
「すまん、待たせたな」
ランサー「今しがた、面接会場にいてな」
セイバー「ランサー!」
345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:09:20.39 ID:juJKc0pg0
ライダー「遅いぞぉ、女垂らし」
ランサー「遅れた事、素直に詫びよう」
ランサー「このディルムッド、遅れた分の働きはするつもりだ」
ランサー「・・・いざ、参る!」
セイバー「いや、今更ランサー一人増えた所で・・・ねぇ?」
ライダー「そうだのぉ、せめて金ピカだったらまだ良かったのだが・・・」ウーム
ランサー「ズコー」
ランサー「遅れた事、素直に詫びよう」
ランサー「このディルムッド、遅れた分の働きはするつもりだ」
ランサー「・・・いざ、参る!」
セイバー「いや、今更ランサー一人増えた所で・・・ねぇ?」
ライダー「そうだのぉ、せめて金ピカだったらまだ良かったのだが・・・」ウーム
ランサー「ズコー」
348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:44:57.75 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川付近に隣接するビル 屋上
時臣「・・・・・・・」
時臣「・・・・どうやら、全てのサーヴァントが未遠川に集結したようだな」
時臣「・・・そうだろう?間桐雁夜」
雁夜「・・・・・・・」
時臣「一体何の用かは知らないが、できれば手短に済ませてくれ」
時臣「私はこう見えて、今、機嫌が悪い」
雁夜「・・・黙れ鬼畜が」
時臣「・・・・・・・」
時臣「・・・何か言ったかな?」
雁夜「黙れと言ったんだ!!!この鬼め!!!」
時臣「・・・・・・」
雁夜「・・・・貴様」
雁夜「貴様、何故間桐の家に桜を引渡した?」
未遠川付近に隣接するビル 屋上
時臣「・・・・・・・」
時臣「・・・・どうやら、全てのサーヴァントが未遠川に集結したようだな」
時臣「・・・そうだろう?間桐雁夜」
雁夜「・・・・・・・」
時臣「一体何の用かは知らないが、できれば手短に済ませてくれ」
時臣「私はこう見えて、今、機嫌が悪い」
雁夜「・・・黙れ鬼畜が」
時臣「・・・・・・・」
時臣「・・・何か言ったかな?」
雁夜「黙れと言ったんだ!!!この鬼め!!!」
時臣「・・・・・・」
雁夜「・・・・貴様」
雁夜「貴様、何故間桐の家に桜を引渡した?」
349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:46:42.64 ID:juJKc0pg0
時臣「・・・・・・」
雁夜「貴様程の男が・・・間桐家がどういう家か分からない筈あるまい!」
雁夜「何故だ!何故桜を間桐なんかに・・・!」
雁夜「・・・答えろ!遠坂時臣!!!」
時臣「・・・・・・」
時臣「・・・ないな」
雁夜「なに・・・!?」
時臣「ないと言ったんだ。間桐雁夜君」
雁夜「何を言って・・・!?」
時臣「答える義理などない」
雁夜「・・・なっ・・・!?」
時臣「子も持たぬ、人を愛する術すら知らぬ。その様な男に対して」
時臣「答える口など持っていないと言っているんだよ」
雁夜「・・・・・貴様」
雁夜「言いたいことはそれだけかぁぁぁぁっぁああああああああああああ!!!!!」
ダッ!
雁夜「くらええええええええええええ!!!!!」
雁夜「貴様程の男が・・・間桐家がどういう家か分からない筈あるまい!」
雁夜「何故だ!何故桜を間桐なんかに・・・!」
雁夜「・・・答えろ!遠坂時臣!!!」
時臣「・・・・・・」
時臣「・・・ないな」
雁夜「なに・・・!?」
時臣「ないと言ったんだ。間桐雁夜君」
雁夜「何を言って・・・!?」
時臣「答える義理などない」
雁夜「・・・なっ・・・!?」
時臣「子も持たぬ、人を愛する術すら知らぬ。その様な男に対して」
時臣「答える口など持っていないと言っているんだよ」
雁夜「・・・・・貴様」
雁夜「言いたいことはそれだけかぁぁぁぁっぁああああああああああああ!!!!!」
ダッ!
雁夜「くらええええええええええええ!!!!!」
350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:48:18.57 ID:juJKc0pg0
ブウウウウウウウウウゥゥウゥゥウウウウウウウウウウン(大量の蟲)
雁夜「消えろぉ!!!!遠坂時臣ぃ!!!!!!」
ブウウウウウウウウウゥゥウウウゥゥゥウウウウウウウウン
時臣(・・・・・)
スッ・・・
ゴォオオオォォォォォオオオオオオ………
雁夜「なっ・・・!?」
ゴォオオオォォォォォオオオオオオ………
351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:49:32.58 ID:juJKc0pg0
時臣「無駄だよ、雁夜君」
時臣「君と私では、格も違ければ覚悟も違う」
時臣「君程度の力で、私の首に手をかけようなど」
時臣「・・・笑止千万」
雁夜「ば・・・・・馬鹿な・・・・・そんな・・・・・・」
時臣「消えるがいい」
雁夜「・・・・・うそだ・・・・・」
ゴォオオオォォォォォオオオオオオ!!!!!!
雁夜「がっあぁあアアアアアアああぁあああああああぁああああああああ!!!!!!」
雁夜「あ・・・・・あああああああああああああぁああああ」
雁夜「うぁあああああ・・・・・・・」
ガンッ
ヒュッ・・・・・・・
・・・・・・・・・・ドサッ
時臣「・・・・・・・」
時臣「・・・いかんな」
時臣「害虫駆除にしては、少々本気を出しすぎた」
時臣「君と私では、格も違ければ覚悟も違う」
時臣「君程度の力で、私の首に手をかけようなど」
時臣「・・・笑止千万」
雁夜「ば・・・・・馬鹿な・・・・・そんな・・・・・・」
時臣「消えるがいい」
雁夜「・・・・・うそだ・・・・・」
ゴォオオオォォォォォオオオオオオ!!!!!!
雁夜「がっあぁあアアアアアアああぁあああああああぁああああああああ!!!!!!」
雁夜「あ・・・・・あああああああああああああぁああああ」
雁夜「うぁあああああ・・・・・・・」
ガンッ
ヒュッ・・・・・・・
・・・・・・・・・・ドサッ
時臣「・・・・・・・」
時臣「・・・いかんな」
時臣「害虫駆除にしては、少々本気を出しすぎた」
352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:52:50.80 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 川原
龍之介「旦那ぁ!すげぇよ!キャスターの旦那ぁ!!!」
龍之介「あんた最高にクーーールだぜ!!!!」
龍之介「あはははははははははは!!!!!!」
<ちょっと・・・何あの人・・・
<見ないほうがいいって!
<この状況で・・・頭おかしいのか?
龍之介「ん~~~~~~~~~!」
龍之介「これぞ正に・・・・大喜劇!!!!」
龍之介「世界の終わりってやつだぁ!!!!」
龍之介「・・・おいお前ら!!!!!」
<えっ・・・・・・・・!?
未遠川 川原
龍之介「旦那ぁ!すげぇよ!キャスターの旦那ぁ!!!」
龍之介「あんた最高にクーーールだぜ!!!!」
龍之介「あはははははははははは!!!!!!」
<ちょっと・・・何あの人・・・
<見ないほうがいいって!
<この状況で・・・頭おかしいのか?
龍之介「ん~~~~~~~~~!」
龍之介「これぞ正に・・・・大喜劇!!!!」
龍之介「世界の終わりってやつだぁ!!!!」
龍之介「・・・おいお前ら!!!!!」
<えっ・・・・・・・・!?
353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:55:09.32 ID:juJKc0pg0
龍之介「何ボーっとつったってんだよ!?もっとはしゃげよ!!!」
龍之介「お前等は今!!!世界が変革する瞬間に立ち会ってるんだぞ!!!!」
<はぁ・・・・・?
<何言ってんだこいつ・・・・
龍之介「んんんんん~~~~!何で分からない!!!!」
龍之介「見ろ!今、全ての既成概念は一瞬にして砕け去った!!!!」
龍之介「お前等が昨日まで当たり前に迎えてた今日は!!!!終わったんだよ!!!」
龍之介「世界の基本構造は今日から変わるんだ!!俺たちは自由になるんだよ!!!」
龍之介「もう何者にも縛られない!!!新しい世界の誕生に!!!俺達は!!今!!!立ち会ったんだ!!!」
龍之介「なのに!!!なんでボーっとしてんだお前等!!!!」
龍之介「嬉しくねーのか!!!!終わったんだぞ!!!!世界が!!!!」
龍之介「お前等の大嫌いな世界が!!!!今旦那の手によって終わりを迎えるんだよぉ!!!」
龍之介「もっと喜べ馬鹿野郎共が!!!!!あははははははははははははは!!!!!!」
龍之介「滅んじまえばいいんだ!!!!!こんな世界!!!!!」
龍之介「お前等は今!!!世界が変革する瞬間に立ち会ってるんだぞ!!!!」
<はぁ・・・・・?
<何言ってんだこいつ・・・・
龍之介「んんんんん~~~~!何で分からない!!!!」
龍之介「見ろ!今、全ての既成概念は一瞬にして砕け去った!!!!」
龍之介「お前等が昨日まで当たり前に迎えてた今日は!!!!終わったんだよ!!!」
龍之介「世界の基本構造は今日から変わるんだ!!俺たちは自由になるんだよ!!!」
龍之介「もう何者にも縛られない!!!新しい世界の誕生に!!!俺達は!!今!!!立ち会ったんだ!!!」
龍之介「なのに!!!なんでボーっとしてんだお前等!!!!」
龍之介「嬉しくねーのか!!!!終わったんだぞ!!!!世界が!!!!」
龍之介「お前等の大嫌いな世界が!!!!今旦那の手によって終わりを迎えるんだよぉ!!!」
龍之介「もっと喜べ馬鹿野郎共が!!!!!あははははははははははははは!!!!!!」
龍之介「滅んじまえばいいんだ!!!!!こんな世界!!!!!」
354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:57:04.01 ID:juJKc0pg0
龍之介「全部終わっち」
どっ……
龍之介「・・・・・あ?」
龍之介「おい誰だ、今押した奴」
龍之介「せっかく人がいい気分になってるってゆーのに、おい誰だコラ」
龍之介「お・・・・」振り向く
龍之介「・・・・誰もいねーし・・・・」
龍之介「・・・じゃあ誰が・・・」
龍之介「・・・ん?」
龍之介「何だ・・・胸が熱・・・・」
龍之介「・・・あ?」
龍之介「何だこれ?」
龍之介「・・・・・」
龍之介「・・・血?」
どっ……
龍之介「・・・・・あ?」
龍之介「おい誰だ、今押した奴」
龍之介「せっかく人がいい気分になってるってゆーのに、おい誰だコラ」
龍之介「お・・・・」振り向く
龍之介「・・・・誰もいねーし・・・・」
龍之介「・・・じゃあ誰が・・・」
龍之介「・・・ん?」
龍之介「何だ・・・胸が熱・・・・」
龍之介「・・・あ?」
龍之介「何だこれ?」
龍之介「・・・・・」
龍之介「・・・血?」
355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 16:59:17.68 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 水面 ボートの上
切嗣(・・・・・・)
切嗣「・・・ハートショット、ヒットを確認・・・」
ガチャッ!
キンッ!
切嗣「続けて第二射。目標、頭部正面・・・」
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(流石舞弥だ・・・装填が怖いくらいスムーズに行える)
切嗣(・・・舞弥、お前は休んでいろ)
切嗣(後は僕がカタをつける)
切嗣「ヘッドショット・・・ファイヤ」
ドンッ!!!!!
未遠川 水面 ボートの上
切嗣(・・・・・・)
切嗣「・・・ハートショット、ヒットを確認・・・」
ガチャッ!
キンッ!
切嗣「続けて第二射。目標、頭部正面・・・」
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(流石舞弥だ・・・装填が怖いくらいスムーズに行える)
切嗣(・・・舞弥、お前は休んでいろ)
切嗣(後は僕がカタをつける)
切嗣「ヘッドショット・・・ファイヤ」
ドンッ!!!!!
356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:01:06.03 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 川原
龍之介「・・・・・・」
龍之介「なんだこりゃ」
龍之介「うわー血出てるし、いたそー」
龍之介「誰の血だ?こりゃ」
龍之介「・・・なんてね!俺でした!」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「つまんねー幕切れ」ハァ…
ピローン ピローン
龍之介「お、何だ何だ?」
ピローン ピローン
龍之介「何の音だこりゃ?」
ピローン ピ…
龍之介「ん?あぁ・・・これか」ゴソゴソ
龍之介「んー、なになに?メールか?」どれどれ
未遠川 川原
龍之介「・・・・・・」
龍之介「なんだこりゃ」
龍之介「うわー血出てるし、いたそー」
龍之介「誰の血だ?こりゃ」
龍之介「・・・なんてね!俺でした!」
龍之介「・・・・・・・」
龍之介「つまんねー幕切れ」ハァ…
ピローン ピローン
龍之介「お、何だ何だ?」
ピローン ピローン
龍之介「何の音だこりゃ?」
ピローン ピ…
龍之介「ん?あぁ・・・これか」ゴソゴソ
龍之介「んー、なになに?メールか?」どれどれ
357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:02:58.56 ID:juJKc0pg0
From.タイガーさん
件名.言い忘れたけどさ
龍之介「・・・・・・」
(アンタもさ、いつか大事な人が見つかれば、
きっと何かやりたい仕事とか見えてくるんじゃないかな?
あー・・・夜遅くにわざわざゴメン、まぁそんだけ。バイバイ)
龍之介「・・・くっだらねぇ」
ヒュンッ!
パァンッ!
・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・どさっ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:05:15.07 ID:juJKc0pg0
―――――
魔獣 内部
キャスター「!!!!!」
キャスター「・・・・・・・・・・」
キャスター「おぉ・・・龍之介ぇ・・・・」
キャスター「先に・・・旅立たれたのですね・・・」
キャスター「かの地、ヴァルハラへと・・・」
キャスター「・・・・・・・・」
キャスター「ご安心下さい・・・龍之介・・・」
キャスター「後の事は、このキャスターめにお任せ下さい」
キャスター「この世を、貴方が望んだ世界へと変革を行ってから」
キャスター「・・・私も其方へ向かいます・・・」
キャスター「ですから・・・今はどうか、暫しの休息をして下さい・・・」
キャスター「その傷が、癒える瞬間まで・・・」
魔獣 内部
キャスター「!!!!!」
キャスター「・・・・・・・・・・」
キャスター「おぉ・・・龍之介ぇ・・・・」
キャスター「先に・・・旅立たれたのですね・・・」
キャスター「かの地、ヴァルハラへと・・・」
キャスター「・・・・・・・・」
キャスター「ご安心下さい・・・龍之介・・・」
キャスター「後の事は、このキャスターめにお任せ下さい」
キャスター「この世を、貴方が望んだ世界へと変革を行ってから」
キャスター「・・・私も其方へ向かいます・・・」
キャスター「ですから・・・今はどうか、暫しの休息をして下さい・・・」
キャスター「その傷が、癒える瞬間まで・・・」
359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:08:47.69 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 浅瀬付近
ライダー「で、どうするよ。お二方」
セイバー「うーん・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「何か策はあるか?あるなら申してみよ」
セイバー「うーん・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
セイバー「うーん・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「・・・・おいランサー」
ランサー「何だ?征服王」
ライダー「お前、遅れてくるわ、来ても役に立たんわと良い所ナシなのだから」
ライダー「策くらい出して、役に立ってみせい」
ランサー「・・・・・!」
未遠川 浅瀬付近
ライダー「で、どうするよ。お二方」
セイバー「うーん・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「何か策はあるか?あるなら申してみよ」
セイバー「うーん・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
セイバー「うーん・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「・・・・おいランサー」
ランサー「何だ?征服王」
ライダー「お前、遅れてくるわ、来ても役に立たんわと良い所ナシなのだから」
ライダー「策くらい出して、役に立ってみせい」
ランサー「・・・・・!」
360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:10:11.00 ID:juJKc0pg0
セイバー「うーん・・・・」
ライダー「ほれ」
ランサー「・・・・・・・」
ランサー スッ・・・
パキーン………
セイバー「あ」
ライダー「あ」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「・・・・ランサーよ」
ライダー「何故宝具を折ったのだ?」
ランサー「・・・・・・」
ランサー「・・・・何となく」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「ほれ」
ランサー「・・・・・・・」
ランサー スッ・・・
パキーン………
セイバー「あ」
ライダー「あ」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「・・・・ランサーよ」
ライダー「何故宝具を折ったのだ?」
ランサー「・・・・・・」
ランサー「・・・・何となく」
ライダー「・・・・・・」
361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:11:40.17 ID:juJKc0pg0
セイバー「ふっかーーーーーーつ!!!!!!」
ライダー「うぉ!?何だ急に・・・?」
セイバー「・・・ふっふっふ、貴様も考えたな、ランサー」
セイバー「私の左手を使える様にすることで・・・」
セイバー「我が必殺の剣!約束された勝利の剣(エクスカリバー)の一撃にて、奴を倒せと言いたいのだな!?」
ランサー「・・・・・・」
セイバー「そうなのだな!?」目が輝いている
ランサー「・・・そ、そうだ!」
ライダー「・・・・・・・」
ランサー「フッ・・・流石騎士王、流石はセイバーだ」
ランサー「まさかそこに気がつくとは・・・やはり天才か・・・」
セイバー「まぁそう褒めるな、照れるではないか」コノコノ!
ライダー「・・・・・・・・」
ランサー「さぁ・・・枷は外したぞ・・・!セイバー!」
ランサー「その手で・・・勝利を掴んでこい!!!!」
セイバー「応!!!!」
ライダー(一生やってろ)
ライダー「うぉ!?何だ急に・・・?」
セイバー「・・・ふっふっふ、貴様も考えたな、ランサー」
セイバー「私の左手を使える様にすることで・・・」
セイバー「我が必殺の剣!約束された勝利の剣(エクスカリバー)の一撃にて、奴を倒せと言いたいのだな!?」
ランサー「・・・・・・」
セイバー「そうなのだな!?」目が輝いている
ランサー「・・・そ、そうだ!」
ライダー「・・・・・・・」
ランサー「フッ・・・流石騎士王、流石はセイバーだ」
ランサー「まさかそこに気がつくとは・・・やはり天才か・・・」
セイバー「まぁそう褒めるな、照れるではないか」コノコノ!
ライダー「・・・・・・・・」
ランサー「さぁ・・・枷は外したぞ・・・!セイバー!」
ランサー「その手で・・・勝利を掴んでこい!!!!」
セイバー「応!!!!」
ライダー(一生やってろ)
362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:15:51.96 ID:juJKc0pg0
エクス
カリバァァァァアァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!
363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:18:00.89 ID:juJKc0pg0
―――――
未遠川 川原
セイバー「いやー終わった終わった」
ランサー「流石セイバー、あの化物を一振りにて葬るとは」
ランサー「騎士王の名は伊達ではないな」フッ…
セイバー「そうであろう、そうであろう」えっへん
ライダー「・・・・・・」
ランサー「我等があの化物と戦っている間、上空でも戦闘があったようだが・・・」
ランサー「あれは何だったのだ?」
セイバー「さぁな、偏屈王の考える事など理解しかねる」
セイバー「全く、我等が命懸けで戦う間、空で遊んでいるとはけしからん奴だ」
セイバー「まぁ、ともあれ私が本気を出せばざっとこんなも」
<セイバ~
未遠川 川原
セイバー「いやー終わった終わった」
ランサー「流石セイバー、あの化物を一振りにて葬るとは」
ランサー「騎士王の名は伊達ではないな」フッ…
セイバー「そうであろう、そうであろう」えっへん
ライダー「・・・・・・」
ランサー「我等があの化物と戦っている間、上空でも戦闘があったようだが・・・」
ランサー「あれは何だったのだ?」
セイバー「さぁな、偏屈王の考える事など理解しかねる」
セイバー「全く、我等が命懸けで戦う間、空で遊んでいるとはけしからん奴だ」
セイバー「まぁ、ともあれ私が本気を出せばざっとこんなも」
<セイバ~
364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:20:25.40 ID:juJKc0pg0
セイバー「む、アイリスフィール」
アイリ「お疲れ様、セイバー」
アイリ「なんて言うか・・・その、凄かったわね・・・」
セイバー「ふふん、当然です」ドヤッ
ランサー「では皆、俺はこれにて失礼する」
セイバー「む、もう行くのかランサー」
ランサー「あぁ、面接中に抜け出してきてしまったからな、早く戻らなくては」
セイバー「そうか、ならば仕様がないな」
ランサー「そういうことだ。では、これにて失礼する」
タタタタタタッ…
アイリ「お疲れ様、セイバー」
アイリ「なんて言うか・・・その、凄かったわね・・・」
セイバー「ふふん、当然です」ドヤッ
ランサー「では皆、俺はこれにて失礼する」
セイバー「む、もう行くのかランサー」
ランサー「あぁ、面接中に抜け出してきてしまったからな、早く戻らなくては」
セイバー「そうか、ならば仕様がないな」
ランサー「そういうことだ。では、これにて失礼する」
タタタタタタッ…
365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:22:50.15 ID:juJKc0pg0
アイリ「・・・・・・」
アイリ「・・・ねぇセイバー」
セイバー「何ですか?アイリスフィール」
アイリ「彼・・・どうして逃げる様に行ってしまったのかしらね・・・」
アイリ「それと、どうしてそっちの征服王さんはずっと黙ってるのかしら・・・?」
セイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・何ででしょうね?」
アイリ・ライダー(だめだこりゃ)
最終話 世界の中心でIを叫んだけもの
‐??:??:??
次回 涙
アイリ「・・・ねぇセイバー」
セイバー「何ですか?アイリスフィール」
アイリ「彼・・・どうして逃げる様に行ってしまったのかしらね・・・」
アイリ「それと、どうしてそっちの征服王さんはずっと黙ってるのかしら・・・?」
セイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「・・・何ででしょうね?」
アイリ・ライダー(だめだこりゃ)
最終話 世界の中心でIを叫んだけもの
‐??:??:??
次回 涙
366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/14(木) 17:25:55.86 ID:juJKc0pg0
―――――
内定Zero 出演者控え室
セイバー「ふぅ・・・・」
セイバー「いやぁ~、それにしても仕事したなぁ」ズズズー(お茶すすってる)
セイバー「最終回での必殺技、正に主人公に相応しいかつやk」
ガチャッ!!
アイリ「た、大変よ!セイバー!」
セイバー「な、何でしょう、アイリスフィール・・・」
アイリ「伏線が回収されて無いわ!!!」
セイバー「・・・・・・・は?」
アイリ「最終話なのによ!」
セイバー「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
セイバー「ちょっと待ってくださいよ何ですかこれドッキリですか嫌がらせですか」
セイバー「ちゃんと終わらせましたよ!」
アイリ「それじゃ問題あるのよ。当初の予定では、そもそもアニメと同じところまでやる予定だったから・・・」
セイバー「この体たらくで!?」
アイリ「所詮こんなものは>>1の○○○・・・最初から、予定通り終わる筈なんて・・・」
アイリ「・・・なかったのかも・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「とにかく、今からでもセカンドシーズンをやるわよ!」
セイバー「無理ですよ・・・」
セイバー「元々悪ふざけでスレ立てたのに・・・序盤と終盤で雰囲気違いすぎますよ・・・」
アイリ「そんな!こんな糞スレでも今まで生暖かい目で見てくれた人達はどうなるの!?」
セイバー「・・・・・・・問題ないです」
アイリ「え?」
セイバー「・・・男坂という漫画を知ってますか?アイリスフィール」
アイリ「いや・・・知らないけど」
セイバー「聖闘士星矢で有名な車田正美先生の漫画です」
セイバー「構想十余年・・・物語の至る所に数々の伏線が散りばめられ」
セイバー「たった12週で終わった漫画です」
アイリ「・・・・つまり・・・・」
セイバー「そう、つまりはこういうことなんです」
オレはようやくのぼりつめたばかりだからな
このはてしなく遠い内定への
アイリ「いや、もういいからそれ」
終劇
内定Zero 出演者控え室
セイバー「ふぅ・・・・」
セイバー「いやぁ~、それにしても仕事したなぁ」ズズズー(お茶すすってる)
セイバー「最終回での必殺技、正に主人公に相応しいかつやk」
ガチャッ!!
アイリ「た、大変よ!セイバー!」
セイバー「な、何でしょう、アイリスフィール・・・」
アイリ「伏線が回収されて無いわ!!!」
セイバー「・・・・・・・は?」
アイリ「最終話なのによ!」
セイバー「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
セイバー「ちょっと待ってくださいよ何ですかこれドッキリですか嫌がらせですか」
セイバー「ちゃんと終わらせましたよ!」
アイリ「それじゃ問題あるのよ。当初の予定では、そもそもアニメと同じところまでやる予定だったから・・・」
セイバー「この体たらくで!?」
アイリ「所詮こんなものは>>1の○○○・・・最初から、予定通り終わる筈なんて・・・」
アイリ「・・・なかったのかも・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「とにかく、今からでもセカンドシーズンをやるわよ!」
セイバー「無理ですよ・・・」
セイバー「元々悪ふざけでスレ立てたのに・・・序盤と終盤で雰囲気違いすぎますよ・・・」
アイリ「そんな!こんな糞スレでも今まで生暖かい目で見てくれた人達はどうなるの!?」
セイバー「・・・・・・・問題ないです」
アイリ「え?」
セイバー「・・・男坂という漫画を知ってますか?アイリスフィール」
アイリ「いや・・・知らないけど」
セイバー「聖闘士星矢で有名な車田正美先生の漫画です」
セイバー「構想十余年・・・物語の至る所に数々の伏線が散りばめられ」
セイバー「たった12週で終わった漫画です」
アイリ「・・・・つまり・・・・」
セイバー「そう、つまりはこういうことなんです」
オレはようやくのぼりつめたばかりだからな
このはてしなく遠い内定への
アイリ「いや、もういいからそれ」
終劇
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