1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/11(月) 16:47:09.33 ID:VU/lX77c0
はじめに

3年Z組銀八先生×Anotherのクロスものです

銀八先生は3-Z卒業後

Anotherは基本アニメ準拠です

時系列とかに矛盾があるので気にしない方のみ読んでください

あと時代も気にしないでください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339400829(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

引用元: 銀八「夜見北中?」 

 

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/11(月) 16:50:52.41 ID:VU/lX77c0
1年前…銀魂高校校長室

ハタ校長「うむ、坂田先生には今年受け持つ事になる3年Z組が卒業したら来年は夜見北中に臨時で赴任してもらいたいんじゃ」

銀八「いやパスで」ペラ、ペラ

ハタ校長「即答しやがったよ…つーか校長室でジャンプ読むなって何遍も言ったよね?じい…じゃねーや教頭、何か言ってやってくれる?」

教頭「そうですぞ坂田先生!今はジャンプSQの方が熱いですぞ!」

ハタ校長「いや違げーよ、校長室で漫画雑誌読んでるのがダメなんだよ!」

ハタ校長「つーかいい加減話進めさせろよ!このままじゃ延々話進まねーよ!」

銀八「だっていきなり何?新しく担任決まったばっかでソッコー来年の話とか鬼も笑うどころかへそで茶ぁ沸かすぞ?」ギリギリギリ

ハタ校長「ちょ、痛い痛い!触角引っ張らないで!それすごい千切れやすいんだから!教頭もSQ読んでないで助けろ!」

教頭「あ~御門先生◯◯いな~、うちの学校にもこんな色っぽい先生来てくんね~かな~」

ハタ校長「オィィイ!だから校長室で漫画読むなっつってんだろうがぁぁあ!」ブチッ

銀八「あ」

ハタ校長「あれ?ねぇさっき『ブチッ』て音しなかった?あれ?何か血ィ流れてない?」

銀八「んで、夜見北中ってどんな学校なんだ?つーか俺高校教師なのに中学の教師しても良いのか?どうなんだ課長?」ポイッ

ハタ校長「おい誰が課長?つかさっき捨てたの絶対余の触角だよね?」

教頭「いいからとっとと話進めろよバカ校長」スパーッ

ハタ校長「お前どさくさに紛れてバカって言ったろ?クビにするよ?クビにしちゃうよ?あと校長室で煙草吸うな」

ハタ校長「まあもうこれ以上お前達に付き合ってたら話終わんないから進めるけど」

ハタ校長「実はこの話が坂田先生に決まったのは理事長直々の指名でな、中学の教師をする事とかも理事長が手を回しているらしいんじゃ」

銀八「あのババァが?」

ハタ校長「うむ、そういう事だから頼んだぞ坂田先生…ああそれから坂田先生が選ばれた理由は3年Z組の連中を無事卒業させてから聞きに来いとの事だ」

銀八「いや俺まだ行くって言ってねーんだけど?」

ハタ校長「ちなみに向こうで教師した分は臨時でボーナスが出るらしいぞ」

銀八「今春休みなんでちょっくらその学校下見に行ってきます!」

ハタ校長「心変わり早っ!」

教頭「坂田先生も現金ですな~」スパーッ

ハタ校長「お前はいい加減ここで煙草吸うのやめろ」



3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/11(月) 16:59:13.60 ID:VU/lX77c0
数時間後…夜見山市

ブロロロロロ…

銀八「うちのガッコから結構近ぇんだな。朝に出てから原チャリで昼には着いちまったな」

銀八「もうすぐ三時か~何か甘いモン食いてぇな~…ってあれ?」スカッスカッ

銀八「ねぇ何かブレーキ効かないんだけど!?しかも何かスピード上がってるんだけど!?あんのクソジジィ!雑な修理しやがってぇぇえ!」

銀八「誰か止めてぇぇぇえ!」ブォォォオン!


同時刻…数百メートル前方

女性「ハァ、ハァ…(まだ追って来てる!あれはきっと最近この辺りに出るって言う通り魔だわ!早く逃げないと!)」

通り魔(もうちょっとだ…もうちょっとであの女も俺の手で…ヒヒヒ)

女性(ダメ…もう逃げられない…誰か、誰か!)

「誰か止めてぇぇぇえ!」ブォォォオン!

女性&通り魔「え?」

キキーッ!ドーン!

通り魔「おぅふっ!」ドシャァッ

女性「…へ?」

銀八「あ~ようやく止まったよ…ってアレ?」

通り魔「」ピクッピクッ

女性「…」

銀八「…」

女性「あ、あの…ありがとうございmガタガタガタガタッ!

女性「え?あの、ちょっと!何してるんですか!?自販機に頭なんか突っ込んで!」

銀八「バカヤロウ!タイムマシンの入り口探してんだよ!過去に戻ってあのジジィぶん殴ってくる!あいつのせいで犯罪者じゃねーかコンチキショウ!」

女性「あのー」

銀八「ハッ!アキバに行けばオカリンが居るじゃねーか!タイムリープマシンが使えるじゃねーか!」

女性「ちょっ、人の話を聞いて下さい!」

銀八「ンだコラ!俺はこれからアキバに行くんだよ!バイト戦士に会うんだよ!」

女性「あなたが撥ねた人はまだ死んでません(痙攣してるけど)!それにその人は通り魔ですから!」

銀八「マジでか!?」

通り魔「(早く救急車呼んでくんねーかな…)ってあぢぢぢぢぢ!ちょ、煙草擦り付けないで!マジ熱いから!つかいつの間に煙草吸ってたの!?」

銀八「うるせーんだよボケ。お陰でバカみたいに取り乱しちまったじゃねーか。罰としてデコにクリリンみたいな跡つけてやる」

通り魔「ぎゃぁぁあ~!」ジュゥゥウ!

女性「(とりあえず警察に通報しないと)あ、警察ですか?通り魔と通り魔の通り魔がですね…」

銀八「オィィイ!何俺まで犯罪者みたいな通報してんだぁぁあ!」


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/11(月) 17:06:40.33 ID:VU/lX77c0
警官「どうもご協力ありがとうございました。さあキリキリ歩け!」

通り魔「怖いよ~煙草怖いよ~」メソメソ


銀八「いや~なんやかんやで通り魔は捕まって正当防衛ってことで罰金とかも無かったし良かった良かった」

女性「なんやかんやって…私は死ぬかと思ったんですけど」

銀八「まあ気にすんなって。じゃあ用事があるんで俺はこれで」

女性「え?でもまだお礼とか…」

銀八「今度会ったら甘いモンでも奢ってくれや。じゃあな」

女性「あの!ありがとうございました!」ペコリ

女性(名前、聞いとけば良かったな…)


銀八「あ、ヤベッ…ひょっとして俺原チャリ押して歩いて帰らなきゃいけねーのか?」

銀八「ん?この匂いは!」


イノヤ

銀八「スンマセン、このケーキもう3個…いや5個!」ガツガツガツ

知香「かしこまりました(あんなに食べて大丈夫なのかしら?)」

銀八(美味ぇなここのケーキ。来年はこの店の常連になりそうだな)

銀八(…このハワイなんとかってコーヒーはあんま美味くないけど)

結局銀八が銀魂高校に帰ったのは夜中の12時を回った頃だった

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/11(月) 18:20:28.83 ID:69xQ2Woq0

現在(銀魂高校卒業式終了後)…銀魂高校校長室

ハタ校長「フホ…ホホホホホホ♪」

教頭「校長、どうしたんですか変な笑い方して…見てて気持ち悪いんすけど」

ハタ校長「うっせーなジジィクビにすんぞ。まあ今日は余の機嫌が良いから特別に許してやるがの!」

教頭「(どっちだよ)で?なんでそんなに機嫌良いんすか?」

ハタ校長「お前敬語って知ってる?まあそれはそうとあの問題児だらけの3年Z組が全員卒業してしかも来年一年は坂田先生も居らんのだよ?」

ハタ校長「これが喜ばずに居られるか?」

教頭「あ~そう言えば去年そんな話してましたね~…で?その坂田先生は何処に?」

ハタ校長「奴なら今頃理事長室で理事長から色々話を聞かされてるじゃろ」


理事長室

お登勢「やっと来たかい」

銀八「ボーナス貰えるんだからな、来るに決まってるだろ」

お登勢「相変わらず動機が教師とは思えないねお前は」

銀八「細けぇ事は気にすんな。それより結局なんで俺が夜見北中に行く事になったんだ?」

お登勢「ああそれなんだけどね、あそこの校長と私は昔馴染みでね。何でもあっちの学校で久保寺って先生が親御さんの面倒見なきゃならなくなったらしくてね」

銀八「俺はその先生の代わりって事か?」

お登勢「まあ簡単に言えばそう言う事だね。ついでに言うとあんたの受け持つクラスはちょっとばかり曰く付きらしくてね」

銀八「曰く付き?どんな曰くだよ?あれか?一日中ギャルゲやってるのにやたら成績とルックス良くてある日突然人間の女の子を恋に落としてくれとか言う悪魔が居候して来たりするクラスメイトが居たりする感じか?」

お登勢「随分と限定的な例えだけどまあ似た様なもんだよ。あんたが受け持ってたクラスに比べりゃ易しいもんさ。と言うかせめてジャンプネタにしな」

銀八「まあしゃぁねぇな。ボーナス貰えるんならそれくらいどうって事ねーし。いざとなりゃ拳で分からせりゃいいし」

銀八「それはそうと向こうで俺は何処に住みゃ良いんだ?」

お登勢「宿直室を自由に使って良いそうだよ」

銀八「あ~宿直室ねオーケーオーケー…ってオーケーな訳ゃねぇだろうがぁぁあ!何だよ宿直室って!何処の霊能力教師だよ!」

お登勢「仕方ないだろ。文句言うならボーナスも無しだよ」

お登勢「さぁ、もう話が無いならさっさと行きな!どうせ持ってくモンもそんなに無いんだろ?」

銀八「え?もう行く感じなの?マジで?宿直室で一年も寝泊りするの?」

お登勢「男がウダウダ言って無いでとっとと行けやぁぁあ!」ボゴッ!

銀八「痛ってーな!ババァ!ボーナス絶対払えよ!」ズカズカズカ

バタンッ!

お登勢「…あの男なら何とかしてくれるだろうね。頼んだよ銀八」


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/13(水) 17:07:12.44 ID:h8x/p0B00
新八「どうも、>>1に代わりまして志村新八です」

新八「とりあえずすみまっせーん!もうホントすみまっせーん!」ジャンピングドゲザ

新八「もともとこれは>>1が今更Anotherのアニメ見てノリで書いたもんだからもう色々矛盾だらけです。時系列とか破綻しまくってます。そもそも設定から捻じ曲げてます」

新八「ですのでファンの方(特にAnotherのファンの方)は本っ当にすみませんでした!」

新八「このssは一応まだまだ続きますので心の広い方は長い目で見てやってください」

新八「次からまたちょっとだけ投下します」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/13(水) 17:10:49.13 ID:h8x/p0B00
数時間後…夜見山市

銀八「はぁぁあ~…マジで宿直室泊まりかよ」ブロロロロロ…

銀八「…ってアレ?」スカッスカッ

銀八「何コレ?デジャヴなんだけど?何か前にもこんな事あったんだけど?」

ブォォォオン!

銀八「やっぱりかぃぃぃい!何だよコレ!?またブレーキぶっ壊れてるじゃねーか!」

銀八「あんのクソジジィ!帰ったら修理代絶ッ対ぇぇえに返してもらうからなぁぁあ!」

ドゴーン!!

ピーポーピーポーピーポー

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/13(水) 17:25:42.47 ID:h8x/p0B00
病院

BJ風の医者「あ、坂田さ~ん。目が覚めましたか?」

銀八「すんません、ここ天国ですか?目の前に白衣の天使が居るんですけど?」

BJ風の医者「ここは天国じゃありませんよ。それによく見てください、彼女こう見えて年齢=彼氏居ないrゴスッ!

沙苗「あらあら、白衣の天使だなんてうれしいですね~。それはそうと坂田さん、大丈夫ですか?」ニコニコ

銀八「いや俺よりそこの先生心配したほうが良いんじゃね?白目剥いてるよ?」

沙苗「大丈夫です。割といつものことなんで」ニコニコ

銀八(…志村姉みたいなナースだな)

少女「あの~」

銀八「ん?誰だ?」

沙苗「はい、その子は坂田さんと相部屋の子で」

少女「藤岡未咲です」ペコリ

銀八「俺ぁ坂田銀八だ。気軽に銀さん、もしくは銀八先生と呼んでくれ」

未咲「へ~、銀さん先生なんですか?」

銀八「まあな」

沙苗「見えませんね~」

BJ風の医者「確かにね~メガネと白衣取ったらどっちかと言うと何でも屋とかやってそうだし」

銀八「おいそれ本編の銀さんだから!こっちは小説(?)版の銀さんだから!」

未咲「ところで銀さんは何で入院したの?頭に包帯してるみたいだけど」

銀八「え~っと…たしか原チャリのブレーキがぶっ壊れてコンクリの壁に思いっきり激突した」

未咲「何で生きてるの?」ヒキギミ

BJ風の医者「ありえないよね?原チャリと壁は原型とどめてなかったし」

沙苗「ここに運ばれて来た時もうわ言が『今週まだジャンプ読んでね~』でしたし」

銀八「別におかしくもねーだろ?俺が去年受け持ってたクラスの奴は眉間に彫刻刀突き刺さったりしてもピンピンしてたし」

未咲「それもう人間じゃないよ…」

BJ風の医者「ちなみに坂田さんは一応二、三日は入院してくださいね…その身体興味深いんで」

銀八「オイ今何か不穏な事言わなかったか?」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/13(水) 17:30:05.99 ID:h8x/p0B00
ガラガラッ

少女「未咲、お見舞いに来たよ」

未咲「あ!鳴!今日も来てくれたの?」

鳴「うん、たった二人の姉妹だもの。当たり前でしょ?」

未咲「えへへ~、愛い奴め~」カミノケワシャワシャ

鳴「わっ!…もう」カミノケナオシナオシ

未咲「あ、そうだ!銀さん、この子は私の双子の姉妹で鳴って言うの!」

銀八「ふ~ん、双子の姉妹ね~(どこぞの双子の巫女とはえらい違いだな)」

鳴「…どうも」ペコリ

銀八「見た目はともかく性格はあんま似てねぇな。何か中二っぽいけど」

鳴「私中学三年生だけど?」

銀八「まさかの天然だよ!絶対ボケ殺しだよこの子!」

未咲「そうだよ鳴!ここは『お前の髪の毛のほうが中二だろ!』とかツッコむところだよ!」

銀八「誰の髪の毛が捻くれてるんだゴルァァア!」

未咲「ごめんなさ~い、つい本音が」テヘペロ

銀八「フォローになって無ぇぇえ!」

鳴「???(話に付いて行けない)」ショボーン

沙苗「いや、無理に付いて行かなくて良いから」

BJ風の医者「じゃあ水野君、我々はそろそろ戻ろうか」

沙苗「はい。未咲ちゃん、坂田さん、何かあればナースコールで呼んでくださいね?」

未咲「は~い」

銀八「あ、すんませんナースステーションですか?ジャンプ買って来てください。あとイチゴ牛乳も」 

沙苗「自分で買いなさい!」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/13(水) 17:39:54.12 ID:h8x/p0B00
未咲「そう言えば銀さんってどこで先生してるの?」

銀八「ん?今年からは夜見北中ってとこで教師する事になってんだよ」

鳴「夜見北中で?」

未咲「それって鳴の通ってる学校じゃない!い~な~私も銀さんの授業受けてみたいな~」

銀八「と言うかお前夜見北の生徒なのか?」

鳴「一応」

銀八「一応って何だよ、アレか?眼帯でキャラ作ったのにウケが悪かったのか?」

鳴「これは病気で目が無くなったから義眼を入れてるの。だけどこの義眼は見えなくていいものも見えちゃうから…だから眼帯をしてるの」

銀八「そりゃ悪かったな、俺はてっきり前の学校に居た全てをぶち壊したい願望持ちの厨二病眼帯野郎みたいなモンかと思ってたから」

未咲「いやどんな人なの?それ」

銀八「原作だとキャラ設定がシリアスすぎてほとんど出番が無い奴だ」

未咲「なるほど、わからない」

銀八「アレ?待て待て待て、『見えなくていいもの』って何?まさか…ゆ、幽霊的な?心霊的な?スタンド的な何かが見えるの?」

鳴「さぁ、どうかしらね?」フフフフフフ…

銀八「オイこいつやっぱ厨二病だよ!ウラタロスみたいなポーズで笑ってるよ!」

未咲「私はモモタロス派かな~。銀さんは?」

銀八「俺キバ派だから。前後のライダーが色々話題になったから影薄い感じだけど結構面白れーじゃん。キバットかっけーし」

鳴(電王も好きだけど断然カブト。主人公の決めポーズがカッコいいし…今度試してみようかな)

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/23(土) 23:37:44.67 ID:4jbLwiby0
鳴「じゃあね、未咲」

未咲「うん、またね~」

銀八「気ぃ付けて帰れよ~」

ガラガラッピシャン

銀八「さ~て、ちょっくら散歩でもしてくるか」

未咲「え~!?銀さんもどっか行っちゃうの?」

銀八「二、三日入院しなきゃいけねーみたいだしな。トイレの場所とか確認しとかねーと」

未咲「話し相手が居ないと寂しいから早く帰ってきてね~」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/23(土) 23:40:36.10 ID:4jbLwiby0
病院の廊下

銀八(まあ、考えようによっちゃ三日ほど食費が浮くしラッキーっちゃぁラッキーだな…つかトイレ何処だ?マジで行きたくなって来たし)

銀八「おーい、そこの少年」

少年「はい?」サワヤカー

銀八(オイ何だこの爽やかオーラ!間違っても銀魂高校には居ねぇタイプだぞ!)

少年「あの?何か?」サワヤカー

銀八「お、おう…トイレって何処だ?」

少年「トイレならこの廊下の奥ですよ」

銀八「そうかい、ありがとよ」

少年(変わった人だったな)

女性「あ!恒一君、ここに居たのね。」

恒一「怜子さん、どうしたんですか?」

怜子「お見舞いに来たのに病室に居ないからびっくりしたじゃない!」

恒一「あはは、ごめんなさいちょっと散歩に。そしたらそこでトイレの場所聞かれて…」

怜子「ふーん、新しい患者さんかしら?」

恒一「だと思いますよ。結構目立つ人だけど今日初めて見た人でしたし」

怜子「目立つってどんな風に?」

恒一「えーっと…銀髪の天然パーマでメガネ掛けてました」

怜子「え!?」

恒一「うわっ!どうしたんですかいきなり大声出して?」

怜子「あ、ご、ごめんね、何でもないから!うん!」

恒一「?」

怜子(まさか一年前のあの人?でもまさか…)

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/30(土) 18:25:20.75 ID:SnLKmOHC0
その日の夜

銀八(ヤベーよ、田舎の夜の病院メッチャ怖えーよ!寝れる気しねーよ!トイレも行けねーよ!)

銀八(ハッ!そうだよ!同じ部屋に未咲がいるじゃねーか!あいつ叩き起こして一晩中騒ぎ明かしてやる!徹夜でUNO大会だ!ってUNO持って来てねぇぇえ!)

銀八(と、とにかく未咲を起こそう!話はそっからだ!)

銀八「お、お~い、未咲~、未咲さ~ん…」

未咲「うっ…はぁ、はぁ、はぁ!だ、誰か…!」

銀八「ってメチャクチャ非常事態じゃねぇかぁぁあ!誰かぁぁあ!医者を呼べぇぇえ!ってここ病院じゃねぇか!ど、どうしたら!?」

未咲「ぎ、銀さ…ナー…スコ…ールを」

銀八「ハッ!そうだよ!文明の利器・ナースコールがあるじゃねぇか!もしもーし!ヘルペス!ヘルペスミー!」

沙苗『それを言うならヘルプミーですよ?坂田さん』

銀八「今はそんなことどうでも良いんだよ!未咲がやべぇんだ!早く医者連れて来い!」

沙苗『え!?わ、わかりました!すぐに向かいます!先生!先生~!』



BJ風の医者「ふむ、どうやら峠は越えたようだな」

未咲「スー、スー」

沙苗「それにしても今回は坂田さんのおかげですね」

銀八「いやー、焦ったぜ。それにいつの間にか夜も明けてるし、あと一泊だな」

沙苗(何の事言ってるんだろ?)

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/06/30(土) 18:28:14.28 ID:SnLKmOHC0
鳴「…そう、そんなことが」

未咲「いやー、あれは冗談じゃなく死ぬかと思ったね」

鳴「冗談でもそんな事言わないで!」

未咲「ゴメンゴメン、そんなにムキにならないで」

銀八「へぇ、お前もそんな顔するんだな」ペラッペラッ

鳴「当たり前でしょ?人間だもの」

未咲(今のはボケなのかな?素で言ったのかな?)

未咲「でもホント銀さんのお陰で助かったよ。ありがとう銀さん」ペコリ

鳴「ありがとう」ペコリ

銀八「よせよ、礼言われるなんて俺の柄じゃねぇし」ペラッペラッ

未咲「と言うか銀さんさっきから何読んでるの?」

銀八「男の魂『週刊少年ジャンプ』だ。売店で売ってたのはラッキーだったわ~」

未咲「少年漫画ってあんまり読んだ事無いな~。鳴は?」

鳴「私もあんまり…」

銀八「マジでか!?ジャンプ読んでないとか人生の半分は損してるぞ!」

未咲「そんな大げさな」

銀八「騙されたと思って読んでみろよ。俺の最近のオススメはBLEACHだな一時期ダレてたけど最近持ち直して来たし」

鳴「…面白いかも」

未咲(鳴の厨二心に火が付いた!?)

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/07/13(金) 20:20:42.79 ID:iwoFJTni0
翌日

沙苗「坂田さんはもう明日には退院できますよ!」

銀八「マジでか!?どうせなら新学期始まるまでここに住んじゃダメっすか?」

BJ風の医者「ダメに決まってるでしょ」

未咲「でも銀さん夜怖くて寝れてないんでしょ?」ニヤニヤ

沙苗「へぇ~、そうなんですか?」ニヤニヤ

銀八「ばっ、違げーよ!俺はただ?夜型人間なだけだし?教師って結構不規則な生活するから仕方ないと言うか?」

BJ風の医者「いやいや、別に否定しなくても怖いって言えば良いじゃないですか」ニヤニヤ

銀八「揃いも揃ってニヤニヤすんなやぁぁあ!」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/07/13(金) 20:24:11.77 ID:iwoFJTni0
病院の廊下

銀八「チクショウ、どいつもこいつもバカにしやがって…幽霊なんてモンはこの世に存在しねーんだよ!」

怜子「キャッ!」

銀八「ん?」

怜子「…あ(こ、この人、やっぱり一年前の!)」

銀八「悪かったな、ネエちゃん。ちょっと腹立つ事があってな」

怜子「あの!わ、私の事覚えてませんか?」

銀八「あん?」

銀八「う~ん、どっかで会ったか?」

怜子「その…一年前にこの町の川の近くで」

銀八「一年前?」

怜子「通り魔に襲われそうなところを助けていただいて…」

銀八「あ~そういや誰か原チャリで撥ねたけど上手く誤魔化した事があった様な気が…」

銀八「!そうかあんたあん時の…」

怜子「そうそう!それです!」

銀八「いやあん時居たのは触角と角が生えてて口から牙が…」

怜子「そんな化け物この世に居ません!」

銀八「冗談だよ、冗談。あ~、あん時通り魔に襲われてた人ね…うんうん。思い出した思い出した」

怜子(本当に思い出してくれたのかしら?)

銀八「で?何であんたが病院に居るんだ?ひょっとして妊s怜子「違います」

怜子「実は私の甥がこの病院に入院してるんです」

銀八「ふ~ん。何の病気?厨二病とか?」

怜子「恒一君はそこまでアレじゃありません。少々ホラーオタク気味ですが」

怜子「そう言えばまだ名乗ってませんでしたよね?私、夜見北中で美術教師をしてます、三神怜子です。」

銀八「え?あんた夜見北の教師なの?」

怜子「はい、そうですけど。それがどうかしましたか?ええと…」

銀八「銀魂高校国語担当教師で今年から一年夜見北中で教師する事になった坂田銀八で~す」

怜子「ああ!そうなんですか。今年からうちの学校で教師を…って、えぇぇぇぇ!!」

婦長「コルァァア!病院の廊下では静かにしろやぁぁあ!」

BJ風の医者「いや君もうるさいから」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/07/28(土) 02:31:38.84 ID:AeLTx/u40
恒一の病室

恒一「怜子さん遅いな…どうしたんだろ?まだ学校の説明とか途中だったのに」

ガラガラッ

「失礼します」

恒一「あ、はい。えっと君達は?」

風見「風見智彦。君が今度転校する夜見北中3年3組のクラス委員をしてる。あとの二人が」

桜木「風見君と同じクラス委員の桜木ゆかりです」

赤沢「対策係の赤沢泉美よ」

恒一「対策係?」

赤沢「追々説明するわ。とりあえず、これから一年間同じクラスの仲間としてよろしくね、榊原恒一君」スッ

恒一「うん、よろしく。赤沢さん」アクシュ

怜子「あら?恒一君、お客さん?」

恒一「あ、はい。あれ?怜子さん、その人…」

怜子「多分恒一君は一度会ってるのよね?今年から一年間恒一君が通う学校で先生をされる坂田先生よ」

銀八「あ、お前は一昨日のさわやか君!」

恒一(さわやか君?)

赤沢(新任の先生か…怪しいわね)

桜木(赤沢さんすごい勢いであの人睨んでる…)

風見(これじゃあ赤沢の方が怪しいぞ)

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/08/01(水) 17:42:39.99 ID:IU/O650d0
赤沢「あの…ちょっと良いですか?」

銀八「ん?」

赤沢「坂田先生は夜見山に来る前は何処の学校にいらしたんですか?」

銀八「銀魂高校だけど?」

恒一「え!?銀魂高校ですか!?」

赤沢「恒一君知ってるの?」

恒一「ある意味有名だったからね。色んな意味で人間離れした生徒が多かったって…」

桜木「に、人間離れ?」

恒一「うん、噂だけどなまはげみたいな外見の生徒が居るとか、ペンギンみたいな奇妙な生徒が居るとか、暗黒物質を作り出す生徒が居るとか」

風見「それ学校なのか?」

銀八「結構有名じゃねーか。ちなみにそいつら全員俺の教え子だぞ」

恒一「やっぱり本当なのか…目撃情報も結構あったし」

怜子「す、すごい学校だったんですね…色々と」

風見(さすがにこの人はシロじゃないか?)

桜木(私もそう思います)

赤沢(いいえ、まだ分からないわ)

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/08/10(金) 18:11:08.93 ID:WgqDzs2Q0
恒一「そう言えば怜子さんは坂田先生のこと知ってるみたいでしたけど知り合いなんですか?」

怜子「ほら、前に話したことあるでしょ?去年の春休みに通り魔に襲われそうになった事」

恒一「確か偶然通りかかった人に助けてもらったんですよね?あ!ひょっとして」

怜子「そうなの。こちらの坂田先生が助けてくれたの」

恒一「なるほど。この人が怜子さんの言ってた銀色の王子さm怜子「あら?恒一君ったら口元にご飯粒付いてるわよ?」

恒一「ムガーッムガーッ(い、息ができない!?)」

赤沢「ちょっ!恒一君が窒息しちゃいます!落ち着いてください!」

ギャー!!ギャー!!

風見「一年前から居たんじゃ間違いなくシロだな」

桜木「そうですね」

銀八「なぁ、お前らって付き合ってんの?」

風見「んなっ!?」

桜木「え?」

風見「べ、べべべべ別に俺達はそう言う仲ではな、なあ!」

桜木「はい。別にそう言う関係ではありませんよ?」

風見「」orz

風見智彦、好きな人に想いを告げる前に一人の教師の一言で玉砕

赤沢「それじゃあ、私達はこれで。恒一君、また学校でね」

桜木「失礼しました」

風見「…」ドヨーン

恒一「うん、学校で(あれ?結局対策係とかについて何も聞いてないんだけど?)」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/08/10(金) 18:13:44.65 ID:WgqDzs2Q0
銀八、退院の日

BJ風の医者「まあ、そう言う訳で坂田さんも今日で退院なんだけど」

未咲「銀さんも退院しちゃうのか~。何だか寂しいな」

沙苗「あらあら。未咲ちゃんったらいつの間にか坂田さんに随分なついちゃったのね」

鳴「未咲ってこういう人がタイプなんだ…」

未咲「え!?べ、別にそう言う訳じゃ///」

未咲「鳴だって!何だか今日楽しそうじゃい!好きな人でもできたんじゃないの!?」アセアセ

鳴「!…そ、それはその」


昨日

鳴(最近未咲元気だな…やっぱりあの先生が入院してから、かな?)

ドンッ!

鳴「あ、ごめんなさい。考え事してて…」

恒一「こっちこそごめん、僕も考え事してたから…あれ?その制服ってひょっとして夜見北中の?」

鳴「?…そうだけど」

恒一「僕、榊原恒一。退院したら夜見北中に転校する事になってるんだ」

鳴「そうなんだ。私は見崎鳴」

恒一「学校で会ったらよろしくね。見崎さん」

鳴「見崎でいいよ、榊原君」


鳴「…という事があっただけで」

銀八「さすがあの声の奴は違うな。無自覚で女を寄せ付けやがる」

鳴「だからそういうのじゃ…」

未咲「いや~、ついに鳴にも春が来たか~」

BJ風の医者「では鳴君にも春が来た事だし我々はこれで失礼するよ。坂田先生の身体を調べられなかったのが心残りだが」

鳴「…もう好きに言って」

銀八「だからサラッと怖い事言うなBJもどき」

沙苗「では、坂田さんお大事に。もう事故なんか起こしちゃダメですよ?」

銀八「いや、俺は別に起こすつもり無いんだけど、こう、原チャリが壁に吸い寄せられるように…」

未咲「もはや怪奇現象だよ…」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/08/15(水) 17:05:05.36 ID:nH3vcdFe0
銀八「じゃあな、オメーら。つっても鳴の方とは多分学校で会うだろうけどよ」

未咲「うん!退院したら私も一度遊びに行くね!」

鳴「未咲も学校あるでしょ」


病院ロビー

怜子「あ!坂田先生!」

銀八「おう、こんなとこで何やってんだ?」

怜子「恒一君のお見舞いですよ。そろそろ恒一君も退院ですし」

怜子「坂田先生はもう退院されるんですか?」

銀八「まぁな。とっとと学校行かねぇと臨時ボーナスに差し障るしな」

怜子「今から学校に向かわれるんですか?でしたら千曳先生が居られるので説明を受けていただければ」

銀八「あいよ。じゃあまた学校でな」

怜子「はい」


夜見北中

銀八「…」

銀八(思ってたのより3倍はおっかねーんだけどぉぉぉお!)

銀八(何だよの学校!?どう見ても学校の怪談とかに出てくる学校じゃん!おあつらえ向きの定番ホラーじゃん!)

男「あの」

銀八「うぉぉぉおい!?」ビクゥッ!

男「どうしたんですか?大声なんか出して」

銀八「い、いや、別に(こんなトコでいきなりテメーみたいな陰気くさい奴に話しかけられたらビビるに決まってんだろうがぁぁあ!)」

男「失礼しました。私はこの学校で働いている千曳辰治という者です」

銀八「ど~も~坂田銀八で~す」

千曳「すでに話は伺っていますのでまずは先生が宿泊される宿直室に案内します」

銀八「あ、やっぱマジで宿直室なんだ」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/08/15(水) 17:08:53.84 ID:nH3vcdFe0
宿直室

千曳「坂田先生にはこちらで1年間暮らしてもらうとの事です」

銀八「思ってたよりキレーじゃねぇか古りぃけど。お!ちゃんとテレビと冷蔵庫と風呂に洗濯機まであるのか」

千曳「ここで生活されるという事でしたのでこちらで最低限のものは用意させていただきました」

銀八「これって後で電気代とかガス代とか請求しねぇよな?」

千曳「さすがにこちらからお呼びしたのにその様な事はしませんよ」

銀八(よっしゃ夜怖えぇから学校中の電気点けといてやる)

千曳「それはそうと先生にも知っておいてもらわなければならない事があります…」

銀八「え?何?校則とか?ジャンプは持ち込み禁止とかだったら俺がその校則絶対変えてやるからね?」

千曳「いや、そういう事ではなく…先生が受け持つ3年3組についてです」

銀八「何だ?元族の教師が受け持った3年4組みたいに問題児がゴロゴロ居るとか?」

千曳「いえ、生徒達には問題ありません。これは毎年の事で生徒が悪いと言う訳ではないので」

千曳、災厄について説明中…

千曳「…と言う事です」

銀八「え?じゃあ何?その夜見山岬とか言う奴が死んでから毎年クラスの何人かが死んで行くみたいな?」

千曳「まあ、簡単に言えばそう言う事になりますね…坂田先生?どうされました?」

銀八「いやいやいやいや、無いって!それは無いって!んな事ありえる訳ゃ無ぇだろうが!」

千曳「本当の事なんですが」

銀八「マジで?」

千曳「マジです」

銀八「クソババァァァア!あいつ絶対この事知ってて俺ここに赴任させただろ!ボーナス増やしやがれぇぇえ!」

千曳「では坂田先生、新学期が始まったらよろしくお願いします。食料などは自分で買って下さい。それでは」

銀八「オイ待てやぁぁぁあ!無視すんなぁぁぁあ!サンジィィィイ!」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/06(木) 14:11:23.31 ID:Wls8mRMH0
新八「すみません、かなり遅れましたね。しかもまだ書き溜めでも完結してない馬鹿な>>1に代わりまして志村新八です」

新八「またちょっとずつ書いて行きますんで。なんだったらまたジャンピング土下座しますんで」

銀八「ぶっちゃけAnother本編(アニメ版)の展開忘れつつあることは秘密だ」

新八「思っきし言っちゃてんじゃねぇかぁぁあ!」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/06(木) 14:14:32.95 ID:Wls8mRMH0
…で、新学期の職員室

怜子「坂田先生、おはようございます…ってどうしたんですか?」

銀八「どうしたもこうしたもねぇよ!あのおっさんタイガーと同じ声の癖にストイック過ぎんだよ!全然ワイルドじゃねぇんだよ!怖い話するだけしてドロンとかふざけんじゃねぇよ!」

怜子「は、はぁ?…と、とにかく今日から新学期で坂田先生は3年3組の担任なんですからよろしくお願いしますね」

恒一「先生、よろしくお願いします」

銀八「あ?そう言やお前ら副担任と転校生だっけ?つか恒一お前転校して来る時期早くね?原作だともうちょい後じゃね?」

怜子「恒一君、学校だと公私混同はしないでね?学校に居る間は私は“怜子さん”じゃなくて“三神先生”だからね?」

恒一「大丈夫です、分かってますよ」

銀八「アレ?無視?」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/06(木) 14:18:41.87 ID:Wls8mRMH0
3年3組

勅使河原「なぁ、今日転校生と新しい先生が来るって聞いたぜ」

望月「へぇ、どんな人なんだろうね」

勅使河原「風見、お前知らないか?」

風見「…転校生はともかくあの先生の事は思い出したくない」ドヨーン

望月(ちょっ!風見君どうしたの!?まるで生気が無いんだけど!勅使河原何かしたんじゃないの!?)

勅使河原(何もしてねーよ!つか前春休みの終わり頃に会った時にはすでにあんな感じだったし!)

望月(じゃあ春休みの間に何かあったんだね…)

勅使河原(新しい先生と関係あるみたいだから赤沢か桜木なら知ってるかもな)


綾野「ねぇねぇ泉美!転校生ってどんな子?男の子なんでしょ?カッコいいの?」

赤沢「そんな事どこで聞いたのよ?」

小椋「新学期始まる前から結構有名だけど?都会から来た転校生と色んな噂のある学校から来た先生だって」

赤沢「まぁ、転校生の方は良い人よ。先生の方はよく分からないけど」

綾野「へぇ~、楽しみだな~。ね!由美!」

小椋「確かにどんな人達かは気になるわね~」

赤沢「はぁ…気楽で良いわね」


鳴(やっぱりあの人が担任なんだ…転校生はやっぱり榊原君だよね)

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/06(木) 15:23:27.92 ID:Wls8mRMH0
ガラガラッ

銀八「お~いお前らとっとと席に着け~」

勅使河原(おいおいなんだあれ?全然やる気を感じねぇぞ)

望月(確かにそうだね。死んだ魚みたいな目してるし煙草吸ってるし)

勅使河原(しかも天パだし)

銀八「おいそこのジャージ、誰が天パだコラ。罰としてお前の今年の国語の成績全部1な」

勅使河原「え゛ぇぇぇ!ちょっ!マジですか!?」

銀八「あたりめーだ、人のコンプレックス笑う奴はそれ相応の苦しみを味わってもらう」

勅使河原「いやいやいや!今年中三っすよ!成績は勘弁してください!」

銀八「なら何か面白い事言え。それでウケたら許してやる」

勅使河原「お、面白い事?…よっしゃ!やってやるぜ!」

望月(必死だなぁ)

勅使河原「『ひ、膝の裏を舐めさせてください!』」

望月(まさかの中の人ネタ!?)

女子一同「キモッ!」

勅使河原「いや全員でとか酷すぎるだろ!」

赤沢「だって本当に気持ち悪いんだもの」

杉浦「虫唾が走るってこう言う事を言うのね」

桜木「え、え~っと…ごめんなさいフォローできません」

勅使河原「」orz

望月「…うん、まぁ頑張ったんじゃないかな?」

勅使河原「慰めなんかいらねぇよ…」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/06(木) 15:27:52.90 ID:Wls8mRMH0
銀八「よし、面白くはなかったが苦しみを味わったみてぇだから許してやらぁ。まぁ俺の受けた苦痛はこんなモンじゃねぇけどな」

怜子「すみません、もうよろしいですか?」

銀八「え?何だっけ?」

怜子「先生と転校生の自己紹介をしてほしいのですけど」

銀八「あ~忘れてたわ。おい恒一、いつまで教室の外に居るんだよ」

恒一「入るタイミングが無かったんですけど?」

怜子「えーっと、それじゃあ榊原君から自己紹介お願いします」

銀八「何で苗字で呼んでんだ?」ヒソヒソ

恒一「公私は使い分けるようにとの事らしいです…さっきの職員室での話聞いてなかったんですか?」ヒソヒソ

銀八「お前らも俺の話聞いてなかっただろうが」ヒソヒソ

怜子「自己紹介をお願いします」

恒一「あ、はい。えっと…病気療養のためにここに越して来ました、榊原恒一です。これから一年よろしくお願いします」サワヤカー

クラス女子「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」

鳴&赤沢(一瞬でライバルが…)

銀八「なぁ、とりあえずコイツ殴って良い?」

怜子「教師が意味無くそんな事しないでください」

銀八「いやこのクラスの男子を代表して」

勅使河原(あんな事の後だけどこの先生とは仲良くやれそうな気がしてきた)

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/06(木) 15:36:18.25 ID:Wls8mRMH0
怜子「では続いて坂田先生も自己紹介をお願いします」

銀八「めんどくせぇな…え~なんやかんやでこの呪いだか何だかがあるクラスの担任する事になった坂田銀八で~す」

クラス一同「」

勅使河原(オィィィイ!何だよの先生!?ソッコーでヤバいトコ突いて来たよ!)

赤沢(まだ何も起こってないとは言えここまでストレートに言うとかどういう神経してるのよこの教師!?)

恒一「あの、呪いって何ですか?」

勅使河原(転校生は転校生で何も知らねぇのかよ!赤沢が説明しに行ったんじゃねぇのかよ!?風見!)

風見(色々あってそれどころじゃなかったんだ!というか思い出させないでくれ…)ドヨーン

望月(…本当に何があったんだろう)

銀八「え~と何だっけ?確か毎年祭りの時に一人が死んで一人が行方不明になるとか言う…」

恒一「それは違うと思います」

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/08(土) 16:29:38.77 ID:pKnlAwvv0
恒一「…つまり昔亡くなった夜見山岬って生徒がもとで毎月誰かが死んでしまう、と言う事?」

鳴「そう、今年はまだ被害は出てなくて実際に無い年もあるけど…」

恒一「クラスに居る“死者”を見つけなければ現象は止められない…か」

赤沢(何で見崎鳴が説明してるのよ)イライラ

「その現象の対策係が泉美なんだよ」

恒一「え?」

「私は綾野彩!よろしくねこういっちゃん!」

恒一「うん、よろしくね綾野さん…ところでこういっちゃんって?」

綾野「恒一だからこういっちゃん!我ながら良い名前だと思うけど嫌だった?」

恒一「そんな事無いよ、そういう風に呼ばれる事って無かったからうれしいな」

鳴「…榊原君、話の続きだけど」ムーッ

恒一「あれ?見崎、何か怒ってる?」

鳴「別に怒ってません」プイッ

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/08(土) 16:31:48.69 ID:pKnlAwvv0
銀八「何あいつらラブコメってんだ?そもそも最近のジャンプはラブコメ多すぎんだよ。ジャンプの王道はバトル漫画だろうが」

勅使河原「いや何の話?」

銀八「そういやあの目付きと性格キツそうな奴が対策係だって?」

勅使河原「?…ああ、赤沢の事か。そうっすよ」

望月(それで分かるんだ…まあ僕も分かっちゃったけど)

銀八「ああいうタイプは勝手に空回りしちまうから正直役に立たねぇと思うんだけど?」

望月「ストレートに言いますね…」

勅使河原「まぁ否定はできねぇけどよ」

望月(しないんだ)

銀八「あいつはあれだな、ラブコメでも噛ませに終わるタイプだな」

望月「先生さっきラブコメ読まない的なこと言ってませんでした?」

銀八「別に読まないとは言ってねぇだろ?小野寺さん可愛いじゃねーか」

勅使河原「俺は桐崎派だな」

望月(ニセコイがこんなにブレイクするとは思わなかったな…)

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/08(土) 16:36:36.59 ID:pKnlAwvv0
昼休み

勅使河原「よぉサカキ、随分とモテモテだったな」

恒一「え?えっと…」

勅使河原「俺は勅使河原ってんだよろしくな!」

望月「僕は望月。よろしくね、榊原君」

恒一「うん。よろしく、橘に望月」

勅使河原「いい加減忘れてくれない?」

望月「まぁまぁ、気にしないで大将」

勅使河原「お前もかよ!」

赤沢「コホン、恒一君、ちょっといいかしら?」

恒一「赤沢さんどうしたの?」

赤沢「見崎さんからある程度説明してもらっているから分かっているでしょうけどこのクラスは色々特別なの」

恒一「みたいだね。僕も出来る限り協力するから何かあったら言ってね」

赤沢「ええ、ありがとう恒一君…ところでさっきからそこの二人は何ニヤニヤしてるのかしら?」

勅使河原「いやいや、だって…なぁ望月君」ニヤニヤ

望月「そうだよねぇ、勅使河原君」ニヤニヤ

見崎「…」ムーッ

ガラガラッ!

怜子「桜木さん!居ますか!?」

桜木「?」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/18(火) 13:54:17.15 ID:FUysQOQz0
校内の階段

桜木(そんな!お母さんが!)

ズルッ

桜木(あ!足が!)

階段の下

銀八「あー、ラブコメの主人公全員足の小指骨折すればいいのに…ん?」

桜木「きゃぁぁあ!」

銀八「えぇぇぇぇ!?」

ズドーン!グサッ!

桜木「あ、危なかt…」

銀八「危ねぇなオイ思わず走馬灯が駆け巡っちまったじゃねぇか」ピューッ!

桜木「あ、はい…と言うかその、頭に傘刺さってるんですけど」

銀八「え?傘?何の事?」ヒュンッ

桜木(一瞬で隠した!?何事も無かったようにしてる!でも血が吹き出てるままなんですけど!)

桜木「あの、血が…」

銀八「あ?大丈夫だこんなモン次のコマには何事も無いようになってるから」

桜木「これ漫画じゃないんですけど」

恒一「今何だかすごい音が…って先生!何ですかその血に染まった傘!?」

銀八「これはアレだ、この傘今日が女の子の日だったんだよ」

恒一「傘に性別なんか無いでしょうが!」

鳴「榊原君、女の子の日って何?」ニヤニヤ

恒一(見崎、絶対に確信犯だ…)


桜木ゆかり、本人に代わり銀八が災厄を受けた事により危機回避

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/18(火) 13:55:57.46 ID:FUysQOQz0
銀八「え~、つーわけで桜木は母ちゃんが足の小指の骨折って入院したらしいので早退しました」

勅使河原「いや、足の小指って…」

銀八「ん?また一発芸やりたいのか?」

勅使河原「何でもないッス!」ケイレイ!

恒一(先生本当に傷口塞がってるよ…)

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/18(火) 13:57:54.28 ID:FUysQOQz0
別の日、病院

恒一(そういえば桜木さんのあれも現象だったのかな…『いないもの』って言うのを作らないといけないらしいけど今は居ないし)

沙苗「あれ?ホラー少年じゃない、どうしたの?」

恒一「あ、看護婦さん。…あの、看護婦さんは夜見北中の現象について知ってますか?」

沙苗「うーん、私はあんまり詳しくないのよね。弟なら何か知ってると思うけど」

恒一「弟さんですか?」

沙苗「君と同じクラスよ」

恒一「あ、もしかして水野君ですか?」

沙苗「そうそう。あ、そういえば坂田さんは担任だったわね。弟の話だとかなりハチャメチャな先生みたいだけど」

恒一「ハハハ、良くも悪くも面白い先生ですよ」

沙苗「まあ、弟からしたら話しづらい事もあるだろうから私がそれとなく聞いておいてあげるよ」

恒一「はい、お願いします」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/20(木) 15:50:33.12 ID:idU0d9No0
同日、夜見山市街

男1「う~ん、お妙さんをデートに誘おうとして映画のチケットを買ったは良いが風に飛ばされたのを追っかけてきたらこんな田舎にまで来てしまったぞ…」

男2「で?何で俺たちはそれに付き合わされてんだ?そして何でそんな説明口調なんだ?」

男3「面白そうだし良いじゃねーですかィ土方さん。死ね」

土方「お前が死ね総悟」

沖田「お、なんか調教し甲斐のありそうな小娘が歩いてやすぜ」

土方「サラッととんでもねぇ事言うんじゃねぇよ。オイ近藤さん、いい加減諦めて帰ろうぜ」

近藤「ここにも無いか…ん?あれは!見つけたぁぁあ!」ズシャァァア!

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/20(木) 15:56:46.10 ID:idU0d9No0
数十メートル先

綾野「いや~、たまには学校サボるのも悪くないな~…って何だろあれ」

綾野(髭面のおっさんと目付きの悪い男とこういっちゃんに負けないくらい爽やか美少年が一緒に歩いてるよ)

※彼らは最近高校を卒業したばかりです

綾野(髭面のおっさんがあちこちキョロキョロしてて挙動不審すぎる…)

近藤「見つけたぁぁあ!」

綾野「何か髭面のおっさんがこっちに飛び掛って来たぁぁあ!?」

近藤「うぉぉぉお!」

ビュゥゥウ!

土方「うおっ!すごい風だな…てマズい!近藤さん後ろ後ろ!」

近藤「へ?ぎゃぁぁぁあ!何かトラックの荷台に載せてあったデカイガラスが倒れて来たぁぁあ!」

ガシャァァン!

綾野「きゃあっ!…ってあれ?痛くない」

近藤「良かった~チケット無事だった~」ピューッ!

綾野(ガラス全部このおっさんに倒れてたぁぁあ!というか大丈夫なの!?ものすんごい血が吹き出てるけど!?)

土方「チケットは無事だがあんたが無事じゃねぇぞ」

沖田「普段から姐御に半殺しにされてる近藤さんじゃこれくらい問題ありませんぜ」

土方「そっちは心配してねぇが周りの反応が心配だ俺は。絶対引いてるよ、目撃者全員ドン引きしてるよ」

土方「とにかく面倒になる前にとっとと帰るぞ」

近藤「そうだな!帰ってお妙さんにデートを申し込まないと!」ピューッ!

土方「それは無理だと思う」

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/20(木) 15:58:30.67 ID:idU0d9No0
綾野「…あの人たち何だったんだろ?」

恒一「あれ?綾野さん?」

綾野「こういっちゃん?もしかしてこういっちゃんもサボり?」

恒一「僕は病院に行ってたんだけど…綾野さん、サボりなの?」

綾野「あ、あははは…」

恒一「そういえばこの辺り騒がしいみたいだけど何かあったの?」

綾野「あ!そうそう聞いて聞いて!さっきそこのトラックに載せられてたガラスが倒れて来たの!」

恒一「え!?綾野さん大丈夫だったの?」

綾野「まあ色々あってね~体中にガラスの破片刺さってもピンピンしてた髭面のおっさんとか…」

恒一(訳が分からないよ…)


綾野彩、元銀魂高校風紀委員達の活躍?で危機回避

49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/27(木) 13:36:10.51 ID:kNKqYIFX0
翌日、病院

銀八「お~い、生きてるか~?」

未咲「あ!銀さん、来てくれたんだ!…でも今日平日でしかも午前中だよ?」

銀八「いや授業無くて暇だったからよ。お前が寂しがってんじゃねぇかな~と思って来てやったんだ」

未咲「へ、へぇ~///」

銀八「ホレ、みやげにジャンプ買って来てやったぞ。俺が読んだ後だけど」

未咲「…女の子のお見舞い品にジャンプってどうかと思うけど。銀さん絶対モテないでしょ?」

銀八「余計なお世話だ」


未咲「ぬら孫なんで週間連載終わっちゃったのかな~」

銀八「そりゃあれだ、羽衣狐様退場させちまったからだろ。テコ入れの復活も遅過ぎたし」


銀八「んじゃそろそろガッコ戻るわ」

未咲「うん、ありがとう銀さん!鳴の事もよろしくね~!」

50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/27(木) 13:38:27.81 ID:kNKqYIFX0
夜見北中、現在昼休み

prrrrrprrrr

恒一(電話?…看護婦さんからだ)

恒一「もしもし?何か分かったんですか?」

沙苗『お、反応が早いね。お姉さんからの電話楽しみにしてたの?』

恒一「…えーっと、何か分かったんですか?」

沙苗『スルーはやめてほしいんだけど。…まぁいっか。それで、弟に聞いた事なんだけど』

情報提供中…

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/27(木) 13:44:26.92 ID:kNKqYIFX0
病院内エレベーター

銀八「ヤベッ!間違って上のボタン押しちまったよ。メンドくせぇな。しかも屋上行きかよ」

チーン!

銀八「やっと屋上かよ。随分遅いなこのエレベーター」

ウィーン

沙苗「あれ?坂田さん何やってるんですか?」」

銀八「え~っと…エレベーターとエスカレーターの紛らわしさについて考えてた」

沙苗「絶対今考えたでしょそれ」

ウィーン、ゴウンゴウン

銀八「あんたも仕事サボって何やってんだよ」

沙苗「今はお昼休みです。ちょっと現象の事について榊原君と電話をしてたんですけど電波が悪くて」

銀八「ふ~ん」

沙苗「坂田さんこそ何で病院に居るんですか?あなたよっぽどの事でもない限り死なないでしょ」

銀八「寂しがりやの見舞いに来てたんだよ」

沙苗「なるほど、未咲ちゃんのお見舞いですか。意外と優しいんですね」

銀八「意外って何だよ。滲み出てるだろ?銀八先生の優しさオーラ」

銀八「ところでこのエレベーター遅くね?すげーゴウンゴウンうるせーし」

沙苗「もう古いですからね。そろそろ業者に点検してもらった方が良いかもしれませんね」

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/27(木) 13:54:52.96 ID:kNKqYIFX0
ゴウンゴウン…シーン

銀八「…」

沙苗「…」

銀八「ねぇ、何か突然静かになってね?」

沙苗「そうですね、直ったんでしょうか?」

銀八「いやいやいや、さすがにこんなすぐに直らねぇだろ。クロックアップでもしてるならともかく」

沙苗「ですよねぇ…まさか閉じ込められたとか?」

銀八「あ~、ありえるなそれ」

銀八沙苗「「アッハッハッハッ!」」

銀八「…」

沙苗「…」

銀八「誰かぁぁあ!ヘルズ!ヘルズファキナウェイ!」ドンドンドンドン!

沙苗「お、落ち着いてください!こんな時のためにエレベーターには非常用の呼び出しボタンが付いてますから!あとヘルプミーです!」

銀八「よ、呼び出しボタン…これだぁぁあ!」

バキッ!

沙苗「ちょっとぉぉお!?何全身全霊の力込めてボタン押してんですか!?壊れちゃいましたよ!?」

銀八「い、いや~ついテンパッて…つーかヤベェよ!これじゃ助けも呼べねぇじゃねぇか!誰か、誰か~!」ドンドンドンドン!

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/09/27(木) 14:00:46.03 ID:kNKqYIFX0
エレベーター前

未咲「おかしいな~、いつまでたってもエレベーターが来ないんだけど…あれ?よく見たらさっきから動いてない?」

未咲が病院に報告してから数分後

銀八「いや~マジ助かったぜ」

沙苗「これからは未咲ちゃんに足を向けて寝られませんね」

未咲「二人とも大袈裟だな~」

水野沙苗、エレベーターの急停止と異常の早期発見により危機回避

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/14(日) 18:33:03.57 ID:oc1g7QSE0
数日後、図書室

千曳「何か調べ物かね?」

恒一「はい、僕のクラスで起こってる『現象』についてちょっと…」

千曳「そうかい、何かあったら言ってくれ」

恒一「わかりました。ありがとうございます」

恒一(あれ?これは…母さん?)

57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/14(日) 18:35:17.04 ID:oc1g7QSE0
同日、3年3組

恒一(何とか授業間に合ったな)ガラガラッ

銀八「…ってなわけでよ、大変だったんだぞ」

勅使河原「エレベーターに閉じ込められるとか漫画みたいな話だな。と言うか未咲って誰っすか?」

銀八「鳴の双子の姉妹」

望月「え!見崎さん双子の姉妹が居たの!?」

鳴「うん」

赤沢「へぇ、私も初耳ね」

鳴「え?あなたに言う必要ないでしょ?榊原君は知ってるけど」

赤沢「…」イラッ

杉浦「先生、いい加減授業進めてください」

銀八「授業っつってもよ、俺何教えたら良いの?そもそも何気に授業風景初だし」

杉浦「とりあえず教科書の内容を進めてください」

58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/14(日) 18:37:29.32 ID:oc1g7QSE0
銀八「しゃあねぇな、じゃあそこのレールガンブリッジ『とある魔術の禁書目録』の御坂美琴のセリフ読んでくれ」

小椋「誰がレールガンブリッジ!?と言うかブリッジって何!?」

銀八「いやとりあえずお前の外見にはツッコんどこうと思って。ブリッジはだいたい分かんだろ?」

小椋「分からないから!むしろ分かっちゃ駄目な気がする!私の人生的に!そもそも私その声じゃないし!」

勅使河原「どっちかっつーとフリフリの服着てチェーンソーとか振り回してそうだよな」

望月「ツンデレなエンジェロイドだったり」

綾野「一貫してぺったんこだね」

小椋「誰がぺったんこだぁぁあー!」

鳴「榊原君は胸の大きさなんか気にしないよね?」

恒一「え?」

赤沢「あら、大きいに越した事は無いんじゃないかしら?」

恒一「え”?」

銀八「おいコラ、ラブコメならよそでやれ」

勅使河原「先生ー、高林君が気分悪いそうでーす」

銀八「あ?誰か保健室に連れてけ」

恒一「先生!僕も保健室に行くので高林君を連れて行きます!さあ行こう、高林君!急いで保健室へ!」

風見(逃げたな)


杉浦「…転校しようかな」

高林郁夫、銀八の授業中のゴタゴタの最中保健室に運ばれ(一言も発さずに)危機回避

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/18(木) 16:11:53.87 ID:JXRD4TGP0
夜見のたそがれの…以下略前

恒一「今日はひどい目にあったな…この店、人形屋かな?」

鳴「こんな所で何してるの?榊原君」ヒョコッ

恒一「うわっ!って見崎?どうしてここに?」

鳴「ここ私の家だから」

銀八「また随分とおっかねぇ家だなこりゃ」

未咲「あれ?銀さんひょっとして怖いの?」

銀八「こ、怖くねーし!人形が何だってんだ!?お前も蝋人形にしてやろうか!?」

恒一「…そして何で先生たちまで居るんですか?」

銀八「いやさぁ、未咲の見舞いに行ったらちょうど外出許可下りてたらしくて鳴ん家に行く事になったんだよ」

恒一「はぁ」

銀八「それとも何か?お前鳴と二人で少年ジャンプに載せられねーような事するつもりだったのか?」

恒一「いや違いますから!そもそもここが見崎の家だってさっき知りましたし!」

鳴「え?してくれないの?」

恒一「見崎まで悪ノリしないでくれる!?」

鳴「おばあちゃんが言っていた…据え膳食わぬは男の恥、と」

恒一「ポーズまで決めちゃったよ!?」

鳴「これで>>15の伏線が回収できた」

銀八「良かったじゃねーか、何処で使うか迷ってたんだよなコレ」

未咲「次はどんなポーズするのかな~?」

鳴「まだやるの?」

恒一「つ、疲れた…」

銀八「オイオイバテんの早すぎんぞ。橘君でも連れてくりゃ良かったな」

恒一「まだ引っ張ってるんですかそれ…いい加減勅使河原泣きますよ?」

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/23(火) 15:52:00.26 ID:KgyZ7Tn40
新八「毎度御馴染み銀魂界のツッコミ番長志村新八です」

銀八「え~まずはじめに謝っとかなきゃいけない事があります」

新八「いや何ですかいきなり」

銀八「このssなんですが、来月から更に書くのが遅くなりそうです」

新八「マジですか!?何考えてるの>>1!?」

銀八「全くだな。初めて書いたssでまさかここまで長丁場になるとは無計画な奴だ」

新八「まだまだ長くなりそうですが見てる人は長い目で見てやってください」

ほんとすみません

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/23(火) 15:55:07.07 ID:KgyZ7Tn40
店内

銀八「どうでも良いけど不気味な店だな。人形リアルすぎて怖えーよ」

未咲「そう?割と可愛いと思うんだけど。ね、鳴」

鳴「うん」

銀八「お前らの感性どうなってんの?」


鳴、改めて現象について説明中

未咲「おっかないね~…って言うか私も下手したら死ぬかもしれないじゃない!?」

銀八「安心しろ、人間そう簡単に死んだりしねーよ。銀さんだってすでにこの町で二回も事故ってるのに生きてんだろ?」

恒一「先生を基準にするのは間違ってます」

ガチャッ

霧果「あら、鳴、お客さん?」

鳴「うん、そんなとこ」

未咲「お邪魔してま~す」

恒一「お邪魔してます。見崎さんのクラスメイトの榊原恒一です」

銀八「オイ誰だよこの美人。鳴の姉ちゃんか?」

霧果「あなたは?」

銀八「どうも、妹さんのクラス担任の坂田銀八です。ガキ共なんか放っといて一緒にお茶でもどうですか?」

ゲシッ!

銀八「痛ッてーな!何すんだコラ!」

未咲「知らないっ!銀さんの馬鹿!」プイッ

霧果「じゃあ私はこれで」

ガチャッ

恒一「二人は放っておいて見崎、あの人は?」

鳴「私のお義母さん」

恒一「へぇ、そうなんだ」

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/23(火) 15:56:36.10 ID:KgyZ7Tn40
別の日、イノヤ

恒一(赤沢さん、話って何だろう?)

イラッシャイマセー

赤沢「こっちよ、恒一君」

恒一「赤沢さん、話って何?」

赤沢「そうね、とりあえず全員揃うのを待ちましょう。恒一君はコーヒーとか飲む?」

恒一「いや、僕はコーヒーはあんまり…」

赤沢「そう言わずに飲んでみなさい、このお店のハワイコナコーヒーは絶品よ」

恒一「う、うん」

オマタセシマシター

赤沢「どうかしら?恒一君」

恒一「うん、意外と飲みやすいねこれ」

赤沢「ふふ、当然でしょ?私が好んで飲んでるんですもの」

「オイ誰だこのハワイなんたらって言うコーヒー俺のテーブルに置いたの!?俺の糖分王国にこんなマズイもん置くんじゃねぇ!」

恒一「…」

赤沢「…」

65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/23(火) 15:59:32.86 ID:KgyZ7Tn40
勅使河原「おーっす赤沢~、話って何だ?というか何だこの気まずい雰囲気は?」

赤沢「コ、コホン!来たわね。じゃあ…」

勅使河原「何でわざわざサカキの隣に座るんだよ?」

赤沢「いいでしょ別に」

勅使河原「そういや今この店チャレンジ企画やってたぞ。10分以内にこの店で一番でかいパフェ5つ食えたらタダだってよ」

赤沢「心底どうでもいいわ」

恒一「あ、あははは…」

望月「二人ともこんにちは」

恒一「望月、君も赤沢さんに呼ばれたの?」

望月「正確に言えば僕も関係あるからね」

恒一「?」

知香「あなた達が優矢のお友達?私は優矢の義姉で猪瀬知香と言います」

恒一「望月…君のお義姉さんですか?」

望月「知香お義姉さんも夜見北中の卒業生なんだ。3年3組ではなかったけど」

恒一「そうなんだ…」

赤沢「知香さん、説明よろしくお願いします」

66: ※勅使河原の服はアニメ第7話参照 2012/10/26(金) 14:37:24.09 ID:oD4vt/2m0
知香さん説明中…

勅使河原(あれ?俺来た時以外ほとんど喋ってねーぞ?早くも空気?…ん?あのでかいパフェの向こうにあるクルクルの銀髪って)

?「オ~イ、店長~食い終わったぞ~」

店主「お客さん、またクリアしたんですか?いい加減やめようかな~この企画」

?「何言ってやがんだ、挑戦者わりと居るけど俺以外は誰もクリアしてないんだろうが。十分採算取れてるだろうが」

店主「いやそうなんだけどさ…」

?「せっかくタダで糖分摂り放題だから無くなったら困るんだよせめて1年間は」

勅使河原「やっぱ先生か」

銀八「ん?橘じゃねーか何やってんだこんなとこで?つーか何だその服」

勅使河原「いつまで引っ張んだよそのネタ」

銀八「良いじゃねーか、ギャルゲ主人公だぞ?男の憧れだぞ?だから何だその服」

勅使河原「どっちかっつーと熱血系漫画の主人公の方が良いっス」

銀八「で、結局何やってんだよ?」

勅使河原「ああ、赤沢から召集かかってここに集まったんですよ」

銀八「ふ~ん、んで召集されたはずのお前は何でこっちに居るんだ?そんで何だその服は」

勅使河原「先生見かけたんでどうせなら先生も話聞いた方が良いんじゃないかな~っと」

銀八「いいよメンド臭せぇ」

勅使河原「ハッキリ言っちゃったよこの人」



赤沢「じゃあ、その松永と言う人から話を聞けば災厄を止めるヒントが分かるかもしれないわね…」

望月「そうなるね。でもその人が何処に居るのかお義姉さん知ってる?」

知香「ごめんなさいそこまでは…」

恒一「…一人、心当たりがあるんだけど」

赤沢「え!本当!?恒一君!」

恒一「うん、怜子さんなら…」

67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/26(金) 14:39:08.31 ID:oD4vt/2m0
…で

銀八「何で俺も行かなきゃなんねぇの?」

怜子「お願いしますよ。海に行くのに私一人が引率じゃ心細いですし」

銀八「大丈夫だお前ならやれる。お前そんなに良い眼をしてるじゃないか」

怜子「ほ、褒めても何も出ませんよ?…じゃなくて!///」

銀八「んな事言ってもよ~…ん?」

『近郊の海の貝から真珠発見!』←新聞

銀八「今年の夏は真珠発掘で一儲けだ!」

怜子(えー?…)

68: ※今回の勅使河原の服は大8話参照 2012/11/11(日) 16:23:23.76 ID:KWLGYNpU0
当日、集合場所

勅使河原「ちーっす!」

望月「おはよう」

恒一「おはよう二人とも」

赤沢「あとは坂田先生だけね…本当に来るのかしら?」

怜子「た、多分…」

杉浦(他にも誰か忘れてるような…)

ブロロロ・・・

銀八「おーす、来てやったぞ」

勅使河原「はよーっす」

銀八「おう、と言うかてっしー何だその服?」

望月「先生、勅使河原の服にはツッコむだけ無駄ですよ」

赤沢「昔から酷いものね」

恒一「そうなんだ…」

怜子「ま、まあ、個性的だし…ねぇ?」

勅使河原「フォローするならちゃんとしてください!」

赤沢「じゃあ勅使河原の服のセンスが悪い事は放っておいて行きましょう」

勅使河原「言っちゃったよ!?ついにセンス悪いって言っちゃったよこの子!」

銀八「まあそれがお前と橘君との決定的な差だな」

勅使河原「あいつそんなに私服シーンあったっけ!?」

69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/11/11(日) 16:26:56.53 ID:KWLGYNpU0
↑今回の勅使河原の服は第8話参照に脳内変換してください

銀八「そういや鳴はどうした?」

恒一「見崎は家族旅行らしいです…と言うか何で僕に聞くんですか?」

銀八「だってお前鳴のストーカーだろ?」

恒一「先生、名誉毀損で訴えますよ?」

勅使河原「オイ!無視か!?無視なのか!?」

赤沢「いい加減うるさいわよ」

杉浦(えーっと確か中居…これだと音痴で巨人バカのアイドルね中崎…これは銀魂の三代目担当ね)

望月「あれ?杉浦さん、どうかしたの」

杉浦「別に何でもないわ(思い出せないけどまあいっか)」


その頃の中尾家

中尾「…退屈だ」

中尾順太、対策係である事を忘れられ危機回避

70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/11/29(木) 11:23:00.83 ID:NdaDdzhH0


怜子「松永君今用事で出ててしばらく戻ってこないらしいの」

恒一「そうなんですか…」

勅使河原「うしっ!んじゃあ待ってる間海で遊ぶか!」

赤沢「何しにここに来たのよあんたは」

杉浦「そういう泉美も水着持って来てるでしょ?」

銀八「居るんだよな~こうやって真面目ぶってるのにイベントになると周りが引くくらいはしゃぐ奴」

望月「浮き輪と麦藁帽子装着済みではしゃぐ気満々の先生が言っても説得力皆無ですよ?」

銀八「バカヤロー、俺はこれからトレジャーハントに行くんだよ」

勅使河原「面白そうっすね俺も行って良いっすか?」

銀八「よーし、オヤツは300円までだぞ」

望月「先生、バナナはオヤツに入りますか?」

銀八「口に入るモンは全てオヤツだ」

勅使河原「あ、ヤベー俺500円分持って来ちまったよ」

赤沢「もう三人とも海に沈んでしまいなさい」

72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/12/11(火) 12:13:49.08 ID:f92A50Q00
銀八「何だよ?!真珠入りの貝なんてどこにもにねぇじゃねぇか!」

望月「そう簡単に真珠が見つかったら価値なんか無いですよ」

勅使河原「そうじゃねーと金銀と同列に並べられたりしねーもんな」

望月「そう言えばポケモンだとダイヤと一緒に出されたよね金銀の後はクリスタルだったし」

勅使河原「便利ボタンは衝撃的だったな~ところで先生は何で浮き輪使ってるんすか?」

銀八「オイコラ無駄口叩いてないで真珠入りの貝探せ。ちなみに俺は断然銀だ浮き輪は気にするな」

望月&勅使河原((泳げないんだ))


恒一(ん?あれは…見崎?)

恒一「おーい、見崎ー!」

鳴「榊原君…どうしてこんな所に居るの?」

恒一「まあ色々あって…見崎こそどうして?」

鳴「別荘がこの近くなの」


赤沢「で?恒一君、何で見崎さんを連れてきたのかしら?」

恒一「せっかくだし見崎にも参加してもらった方が良いと思って」

鳴「話が見えないんだけど…」

杉浦「ああ、私が説明するわ」

杉浦さん説明中…

鳴「私もその話聞きたい」

杉浦「即答ね。まあ良いけど」

鳴「ところで先生達はあそこで何してるの?」

恒一「チラシに載ってた真珠探してるらしいよ」

鳴「あのチラシガセネタだよ?」

恒一・赤沢・杉浦(((えー…)))

75: 近況報告 2012/12/12(水) 21:20:05.68 ID:F/BrNdCg0
銀八「いや~やべぇな」

新八「やばいですね」

銀八「予定だと11月中には完結するはずだったんだよこれ」

新八「それのはずが>>1が仮にも職に就いちゃったもんだから遅れる遅れる」

銀八「多分今年中に完結は無理だなこりゃ」

新八「書き溜めもそろそろ尽きて来たんですよね」

銀八「まあ一応完結するつもりではいるみたいだから長い目で見てくれや。とりあえず責任とって新八が頭丸めるんで」

新八「いや何でだよ?!」

今更ながら銀魂映画第二弾製作決定おめでとう

77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/12/27(木) 11:38:29.77 ID:lX+BMTAL0
銀八「どうかしたのか?お前ら」

勅使河原「大漁大漁!」

望月「途中から真珠探しじゃなくて食料探しになってたよね」

赤沢「あなた達、ここに何しに来たか覚えてる?」

銀八「何しにって真珠取りに…ってあぁぁぁぁ!忘れてたじゃねーか!今から取りに戻るぞ!」

勅使河原「いやもう無理ッスよしんどいんで」

望月「僕も」

銀八「じゃあ今日ここまで何しに来たか分からねぇじゃねぇかぁぁあ!」

恒一・赤沢・杉浦(((本当に何しに来たんだこの人)))

砂浜

松永「久しぶりだな」

怜子「松永君もね」

松永「お互い年を取ったな」

怜子「あら、失礼ね」

恒一「怜子さん、もしかしてその人が?」

怜子「ええ、彼が昔夜見北中で3年3組だった松永君よ」

恒一「よろしくお願いします。さっそくですみませんがあなたがどの様にして現象を止めたのか教えていただけませんか?」


松永説明中…

松永「…駄目だ、これ以上思い出せない!確か教室に何か…何かヒントを残したはずなんだが」

恒一「いえ、十分です。ありがとうございました」

望月「教室って言うと今は使われていない旧校舎の方かな?」

勅使河原「一回調べに行ってみるか!」

銀八「おう、頑張れよ応援してっから」

恒一「サラッと逃げないでください」

78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/10(木) 12:46:37.41 ID:tAgaqMla0
別の日、学校


勅使河原「つーわけで旧校舎に調査に来た訳だが」

望月「何で見崎さんも居るの?」

恒一「どうせだから一緒に来てもらおうかと思って」

鳴「よろしく」

銀八「つーか何で俺まで来なきゃいけないわけ?笑ってよきかな見たいんだよ俺は」

綾野「あれ?こういっちゃん達じゃない。どうしたの?」

恒一「綾野さんに小椋さん。二人こそどうして?」

綾野「私達は部活の事でちょっとね」

望月「そう言えば演劇部の顧問って千曳先生だったよね」

恒一「そうなの?」

鳴「うん」

勅使河原「全くもって想像できねーな」

銀八「ああ見えてワイルドに吼えたりするんじゃねぇか?声的に」

小椋「いやどんな声?」

79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/10(木) 12:51:00.55 ID:tAgaqMla0
同時刻、小椋家の近く


俺の名前は長谷川泰三

この三月に超問題児だらけと言われた銀魂高校でも一番の問題クラスを卒業し、職を転々とした末今はトラックの運転手をしている

辛い仕事だがやりがいのある仕事だ

トラック運転手「長谷川~、ちょっといいか~?」

マダオ「うっす」

おっと、先輩がお呼びだ、しっかりサイドブレーキもしておかねーとな

まぁ、仕事の方はまだ見習いだが…ってあれ?何で俺の名前マダオってなってんの?

マダオ「何ですか?先輩」

トラック運転手「ああ、お前今日でクビな」

マダオ「えぇぇぇ!?ちょっ!いやいやいや!何でっすか!?」

トラック運転手「だってお前何回言ってもグラサン外さねーんだもん」

マダオ「グラサンは俺のアイデンティティーなんすよ!つけてなかったら誰か解らないじゃないっすか!」

トラック運転手「いやそういう問題じゃないから。じゃ。俺そろそろ行くわ」

ブロロロロ…

マダオ「え!?しかもここで!?俺放置!?ちくしょぉぉぉお!また仕事無くしたぁぁあ!」

…あれ?おかしいな?空と一緒に目からも雨が降ってやがらぁ…

小椋(何?あの人)

小椋兄、マダオの真面目な仕事振りで危機回避

元銀魂高校3年Z組長谷川泰三、グラサンに拘り職を失う(笑)

マダオ「(笑)って何だぁぁぁあ!?」

84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/27(日) 23:42:26.46 ID:7b0fsEXe0
再び学校

勅使河原「っかし~な~…どこにもねーぞ?」

望月「もしかしたらこの教室じゃないんじゃない?」

恒一「もう少し探してなかったら別の教室も探してみようか…見崎、先生、そっちに何か…」

鳴「…」ペラッ

銀八「…」ペラッ

勅使河原「って何やっとんじゃぁぁあ!」

銀八「何って見てわかんねーのか、ジャンプ読んでんだよ」

勅使河原「いやそういう問題じゃなくて!」

恒一「見崎も何で一緒になって読んでるの!?」

鳴「月牙天衝、狒牙絶咬、清虫二式紅飛行…どれも名前かっこいい」

銀八「月牙天衝以外あんまり見せ場のない技ばっかりだけどな」

望月「あと石田とチャドの技名は覚えにくいよね」

勅使河原「まあ確かにな。チャドに関しては能力発現前に電柱振り回してた頃の方が強そうだったし」

恒一「果てしなくどうでも良いから!それとチャドは一応尸魂界編ではほぼ一人で十一番隊の隊士壊滅させる活躍はしてたから!」

銀八「つーか早くヒント探せよ貴重な休み潰して付き合ってやってるんだから」

恒一「だったら先生も手伝ってください!」

望月「もうこの教室で探してないのは掃除用具入れくらいだよね」

勅使河原「ダメ元で中身見てみるか」

ガチャッ

勅使河原「あ、あった」

望月「ものすごくあっさり見つかったね」

恒一「さっきまでの苦労って…」

鳴「よしよし」ナデナデ

銀八「…この料理漫画は何を目指してるんだろうな」←まだジャンプ読んでる

87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/02(土) 21:35:39.51 ID:f6SiSDqP0
勅使河原「よし、じゃあ再生するぞ」

カチャッ

ラジオ『YO!YO!YO!YO!やるなら今しかねぇ!ZURA!やるなら今しかねぇ!ZURA!攘夷がJOY!JOYが攘夷!ふざけたYOUに俺が天誅!』


勅使河原「…」

恒一「…」

望月「…」

鳴「…」

ラジオ『海の話の時ずっと船の中でスタンバってました…テンションフォルティッシモ!』

銀八「ドッガハンマぁぁぁぁあ!」

バキィィイッ!

勅使河原「って何やってるんっスかぁぁぁあ!?」

銀八「何って聞き覚えのある声の馬鹿が作ったカセットをぶっ壊してんだよ」

勅使河原「だからってラジカセ壊しちゃダメでしょうがぁぁあ!」

鳴「…YO!YO!YO!」

恒一「…見崎、何やってるの?」

鳴「!…何でもありません」

恒一(まさか気に入ったのか?)

望月(カセットもう1本あったんだけどそれを言い出すきっかけがつかめない…)

88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/08(金) 19:14:41.08 ID:eCgG5r120
…で、

勅使河原「何だよカセットもう1個あったのか」

銀八「ならとっとと言えよ望月君」

望月「いや言うタイミングが無かったんで」

恒一「とにかく聞いてみよう」

勅使河原「いやでもラジオが」

鳴「放送室に行けばあるんじゃないの?」

望月「でも先生の許可無く使ったらダメなんじゃない?」

勅使河原「大丈夫だってこっそりやれば」

銀八「オイコラテメーら、俺を何だと思ってんだ」

放送室、テープ聴取中

恒一「『死者を死に返せ』か」

勅使河原「それに合宿ってのもあったな」

望月「どうする?クラスの皆に伝える?」

銀八「んなメンド臭ぇ事しなくてもよ~怪しそうな奴全員4分の3殺しにすれば良くね?」

恒一「いやそれもうほとんど死んでますから」

銀八「だってメンド臭ぇだろうが合宿とか。いちいち学校に許可とか取らなきゃいけねぇんだぞ?」

銀八「それにどうせこういうイベントだとガキどもははしゃいでやれ枕投げだやれ恋バナだやれUNOだ騒いで青春するんだよ」

銀八「俺そう言うの大っ嫌いだからさ~」

勅使河原「あんたホントに教師?」

89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/26(火) 09:35:03.67 ID:B6C20okV0
別の日

怜子(坂田先生、突然屋上に呼び出して話って何かしら?…まさか!)


銀八『お前にずっと言いたい事があったんだ』

怜子『言いたい事?何ですか?』

銀八『いや、言うのも面倒だし行動した方が早いな』

怜子『え?坂田先生何を?だ、だめです!ここは学校で、誰か来たりしたら…それに私たちは二人とも教師で…で、でも坂田先生が言うなら…』


怜子(な、なんて事に…///)

生徒1(おい、どうしたんだ?三神先生)ヒソヒソ

生徒2(一人で百面相してるけど…)ヒソヒソ

生徒3(ドウセ◯◯イ事デモ考テンダロ、放ットケ放ットケ)ヒソヒソ

91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/13(水) 23:42:46.21 ID:S/GVspCz0
屋上

銀八「おう、待たせちまったな」

怜子「さ、坂田先生!その、お話というのは?」

銀八「あ~、その、なんだ、言いにくい事なんだけどよ…」

怜子(あら?何この微妙な雰囲気。まさか本当にさっきの妄想みたいな展開に?ちょっ、さすがにまだ心の準備が!)

銀八「この紙に必要事項書いてハンコ押してほしいんだけどよ」

怜子(必要事項!?ハンコ!?まさか婚姻届k…)

銀八「この合宿に申請書俺の代わりに書いてくんね?」

怜子「」orz

銀八「お~い、どうした~?」

怜子「いいんです…分かってました、分かってましたから(泣)」

銀八「いや何が分かったのか俺にはまったく分かんないんだけど?」

92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日) 00:02:19.76 ID:JY33CX+r0
病院

未咲「へぇ~、合宿ねぇ~」

鳴「…未咲、何か機嫌悪い?」

未咲「べっつにぃ~、そりゃ私はさ、本編だと第1話よりも前にしか出番無いよ?でも序盤以外ほとんど出番無いってのはひどくない?なんて事はぜ~んぜん思ってないからね」

鳴(そういう理由か)

未咲「それに銀さんも最近あんまり来てくれないしさ~もう退屈すぎて死にそう~」

鳴「先生も合宿の準備で大変らしいから」

未咲「…ふ~ん」

鳴(実際に坂田先生が準備で何かしてるとは思わないけど…)


未咲「じゃあ鳴、銀さんに私が会いたがってるって言っておいてね!」

鳴「うん、合宿の事も帰ってきてから話すね」

93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日) 00:03:15.00 ID:JY33CX+r0
一方、恒一の家

怜子(学校では空回っちゃったけどこの合宿がチャンスな事に変わりは無いわ!)

怜子(この合宿で一気に坂田先生との距離を縮めてみせるわよ!頑張るのよ!私!」

恒一「怜子さん、声に出ちゃってますよ」


同じく、赤沢家

赤沢(この合宿で恒一君との距離を一気に縮めるわ!)

三神怜子と赤沢泉美、同レベル

97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/28(木) 23:32:09.19 ID:hsXvY9Ud0
で、なんやかんやで合宿当日

銀八「つーか何であんたも居るんだ?」

千曳「校長先生が女性の三神先生と坂田先生だけでは不安だと言う事で」

銀八「何だ?俺は存在自体が不安だってか?」

千曳「さぁ、生徒達はもう集合してるみたいですよ」

銀八「オイ、無視か?無視なのか?」

怜子「今日からお世話になります」

高林祖母「いえいえ、孫がお世話になっていますしゆっくりしていってください」

98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/28(木) 23:33:38.04 ID:hsXvY9Ud0
合宿所会議室

赤沢「ではとりあえず今年の3年3組の現象について振り返ってみようと思います」

勅使河原「振り返るも何も今年何も現象起こって無くね?」

望月「確かに今年は一人の犠牲者も出てないよね」

恒一「じゃあ今年は現象が無い年だったって事?」

赤沢「そうとh鳴「そうとは言い切れないと思う」

赤沢「…」イラッ

杉浦(見崎さんにセリフ取られたのが気に入らないみたいね…)

桜木「どう言う事ですか?」

鳴「現にあなたは階段から落ちて死にそうになったでしょ?」

桜木「!?」

鳴「水野君のお姉さんもエレベーターに閉じ込められたし」

水野「…そう言えばそうだったな」

鳴「私の双子の姉妹も危うく死に掛けたし」

恒一「確かに言われてみれば」

銀八「ZZZ…」

勅使河原「先生~、坂田先生が授業に付いて行けなくて爆睡してま~す」

3組全員((((ホント何しに来たんだこの人…))))

99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/04(木) 21:06:19.54 ID:0EcXU4fB0
怜子「坂田先生!起きてください!」ユサユサ

銀八「ンだよ~今日は休みだろ~?」

怜子「思いっきり合宿中です!」

銀八「あ~そういやそうだったな…で?ドラゴンボール人気が何で再燃してるかって話だっけ?」

勅使河原「いや全然違ぇよ!確かにここまで再燃するとは思わなかったけど!」

銀八「あれだよな~、ヤムチャは狼牙風々拳とかやってた頃が一番輝いてたよな~」

中尾「はい!先生!存在さえ忘れられたランチさんは天津飯に惚れた頃が一番輝いてました!」

望月「餃子に関してはかなり初期から戦力外通告受けてました!」

赤沢「もういいわよ!どれだけドラゴンボール好きなのよ男子は!?ちなみに私はベジータ派よ!」

綾野「でもベジータってピッコロと違って渋いかっこよさが無いよね~」

小椋「涙流す理由も自分本位な事多いしね」

桜木「ピッコロは悟飯を庇ったシーンとかかっこいいですしね。それに比べてベジータときたら…」

綾野&小椋&桜木「「「無いな、ベジータは無い」」」

風見(ピッコロ派に乗り換えよう)

杉浦(銀魂本編で似た様な話があった気がするんだけど…)

100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 12:41:12.23 ID:q7ueJaVC0
恒一「あの…そろそろ本題に戻した方が良いと思うんだけど」

鳴「榊原君」チョンチョン

恒一「え?どうしたの?」

鳴「私は未来トランクス派」

恒一「」

千曳「ゴ、ゴホン!それではそろそろ本題に戻りましょうか、赤沢さん」

赤沢「…みんな何でベジータの良さが分からないのかしら…ブウ編で自分を犠牲にしてまで地球を守ろうとした所なんかめちゃくちゃかっこいいのに…」ブツブツ

千曳「赤沢さん?」

勅使河原(なあ、こんな調子で話し進むのかよ?)ヒソヒソ

望月(銀八先生が居る時点で真面目な話は難しい気がするけどね…あの前のカセットテープの事ここで話す?)ヒソヒソ

恒一(それはやめておいた方が良いと思う。余計な混乱を招くかもしれないしね)ヒソヒソ

鳴(GTのトランクスは何か違う気がする)ヒソヒソ

恒一(いやもうその話題はいいから…というか見崎ジャンプ読んだ事無かったんじゃ…)ヒソヒソ

鳴(有名作品は全部読破しました…でもこち亀はさすがに読みきれませんでした)ヒソヒソ

勅使河原(あれを全巻読もうとしたらどれだけ時間がかかるか分かったもんじゃねーしな)ヒソヒソ

望月(あれ?いつの間にかまた話が脱線してる)

101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 12:42:54.39 ID:q7ueJaVC0
銀八「つ~かよ~、確かカセットあったろ?この現象止める方法が録音されてるやつ」

赤沢「え?何それ?」

勅使河原(言っちゃったよぉぉぉお!この人思っ切し言っちゃったよぉぉぉお!)

勅使河原(え?どうすんのコレ?どうすんのコレ!?)

赤沢「あの…私その話初めて聞いたんだけど?対策係なのに」

鳴「それはあなたに言ってもどうせ役立てられないから」

赤沢除く全員「「「「…ぷっ!」」」」

赤沢「何で皆笑ってるのよ!?」

綾野「ごめん泉美、我慢できなくてつい…」

杉浦「…悪いけど、フォローできないわ」

赤沢「こ、恒一く~ん…」

恒一「ま、まあ皆、その辺りで…」

千曳「とりあえず聴いてみようか」

102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 12:44:43.31 ID:q7ueJaVC0
テープ再生中…

風見「これは…」

桜木「死者を死に返せって言う事はつまり…」

杉浦「…クラスの中に紛れ込んでいる死者を殺せば良いって事になるわね」

小椋「でもそんなのどうやって見分けるのよ」

銀八「やっぱり怪しい奴全員四分の三殺しで…」

勅使河原「いやだから意味無いからそれ!」

恒一(見崎、その目で本当に死者が分かるの?)ヒソヒソ

鳴(うん、でもあんまり使いたくない…)ヒソヒソ

銀八(となると作戦は一つしかねぇな)ヒソヒソ

恒一「何サラッと参加してるんですか!?」

鳴「先生、何か方法があるの?」

銀八「おう、任せとけや」

銀八「おーし、オメーら、もうメンド臭ぇ考えはやめだ!俺に考えがある!」

怜子「考えですか?」

銀八「ああ、とりあえず誰か三味線持ってね?」

勅使河原「合宿にそんなモン持って来る変わり者居ないだろ」

千曳「持ってますよ」

勅使河原「持ってたぁぁぁあ!?まさかの千曳先生が持ってたぁぁぁあ!?つーか何で持って来てんだよそんなモン!?」

千曳「いやぁ、合宿の合間に演劇の練習もさせようかと…」

望月「赤沢さん、一体どんな演劇なの?」

赤沢「旅芸者が主役の演劇よ」

演劇部除く全員((((どんな演劇だよ…))))

104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/24(水) 12:18:32.01 ID:PzY2THGy0
恒一「それで先生、その三味線でどうするんですか?」

銀八「まあ見てろって」

銀八「それでは坂田銀八、歌わせていただきます『千の風になって』」

クラス全員「「「「は?」」」」」

銀八「わたしの~お墓の~むぁ~えで~ぬぁかぬぅあいでくださぁぁあい~そこに~ふふふは~ひはへん~ふぇむってなんふぁ~いまふぇん~」

勅使河原「いやちょっと待てぇぇぇえ!」

銀八「何だよ人が気持ちよく歌ってるのに」

勅使河原「気持ちよくも何も何で歌歌ってるんすか!?しかも歌詞うろ覚えだし!」

銀八「バカヤローこれはあれだよ…何か著作権的なものに触れない様なギリギリのラインでやってるだけだよ」

銀八「それなのに杉田の母ちゃんわざわざ本人にもっとちゃんと歌えって電話して来たんだぞ」

勅使河原「知るかぁぁぁあ!」

105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/24(水) 12:20:42.25 ID:PzY2THGy0
赤沢「そもそもそんな適当な歌で何か解決する訳が…」

中尾「先生!高林が!何だか高林の様子が変です!」

恒一「高林君!大丈夫!?」

高林「うっ!うぅぅっ!うぉぉぉおっ!」

ニョキッ!

高林?「ふぅ~ようやく出て来れたぜ」

恒一「た、高林君?」

鳴「待って榊原君、今話してるのは彼じゃない」

恒一「え?それってどういう…」

鳴「よく彼を見て」

恒一「?」

恒一(あれ?何か高林君の頭に紫色の触角みたいなのが生えてる)

鳴「今話してるのは多分彼ではなくあの触角」

勅使河原「いやいやいや!触角が話してるってどういう状況だよこれ!?」

赤沢「あ、ありえないわ、こんな漫画みたいなこと」

高林?「くっ、それにしてもこんなものにとり憑いてしまうとは!」

銀八「オイコラ」ゲシッ!

高林?「うおっ!いきなり理不尽に蹴るなただの人間の分際で!」

銀八「いいからテメーが何なのかとっとと答えろじゃねーとそのどっかで見たような不愉快な触角引っこ抜くぞ」 

高林?「イテテテテッ!話す!話すから触角引っ張らないで!それすごいデリケートだから!」

106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/24(水) 12:21:42.69 ID:PzY2THGy0
話は1年前に遡る

現象、これまで毎年夜見山北中学3年3組に恐怖をもたらして来た存在である。

現象『いや~前回もばっちり惨劇起こしまくってやったぜ』

現象『今度はどんな今回はどんな奴になって惨劇起こしてやろうかな~』

現象『どうせ今回も余裕だし目ぇ瞑ってやろう!さ~てどんな姿になるのやら…どうせなら美人が良いな~』

108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/24(水) 12:29:51.40 ID:PzY2THGy0
そして落下先、銀魂高校校長室

ハタ校長『オィィイ!だから校長室で漫画読むなっつってんだろうがぁぁあ!』ブチッ

銀八『あ』

ハタ校長『あれ?ねぇさっき『ブチッ』て音しなかった?あれ?何か血ィ流れてない?』

銀八『んで、夜見北中ってどんな学校なんだ?つーか俺高校教師なのに中学の教師しても良いのか?どうなんだ課長?』ポイッ

ハタ校長『おい誰が課長?つかさっき捨てたの絶対余の触角だよね?』

109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/24(水) 12:31:15.49 ID:PzY2THGy0
で、現在

現象「何か変な触角になってました」シクシク

勅使河原「いやどんだけアホなんだよ現象!?こんなアホなのに今まで悩まされて来たの俺ら!?」

現象「誰がアホだ!これまで何年にもわたってこのクラスを恐怖のどん底に叩き落して来た俺を…」

ガシッ!

現象「ちょっ!イタイイタイ!止めて引っ張んないで!」

銀八「うっせーんだよ散々引っ張っといて何だよこのオチ」

現象「いやちょ、待って待って!マジで止めて!俺夜見山岬の怨念みたいなもんだからさ!今回消えても恨みが晴れない限り毎年出てくるよコレ!」

恒一「先生!今回はこれで良くても来年以降も現象が起こったら意味無いですよ!」

銀八「ちっ、しゃーねーな…オイコラ、お前の怨念とやらは何だ?」ギリギリッ

現象「いやだから触角握るの止めて!マジでお願い!」

銀八「いいからとっとと言えや」

現象「じ、実は…」

全員「「「「実は?」」」」

111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/24(水) 21:05:18.23 ID:PzY2THGy0
新八「ヤバイよまたしょうもないミスだよ。どんだけミスするんだよ>>1」

銀八「もう完全にAnother設定忘れかけてるよな」

新八「もうホントすみません。

『現象、これまで毎年夜見山北中学3年3組に恐怖をもたらして来た存在である。』

→『現象、これまで幾度も夜見山北中学3年3組に恐怖をもたらして来た存在である。』

みたいな感じで脳内補完お願いします」

銀八「次ミスったらマジで坊主になるんで…新八が」

新八「何でだよ!」

完結までもうしばらくかかりますがお付き合いください

113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:33:44.57 ID:KneYflQ50
現象「童貞卒gyブチッ!

勅使河原「ちぎったぁぁぁあ!?思っきしちぎったぁぁぁあ!何やってるんすか先生ぇぇぇえ!?」

銀八「想像以上にしょうもねー理由だったからつい」

勅使河原&現象「「『つい』じゃねぇぇぇえ!」」

勅使河原&現象「「…って、え?」」

勅使河原「…」

現象(触角のみ)「…」

銀八「…」

全員「「「「…」」」」

現象(触角のみ)「あ、なーんだ。触角だけでもOKなんだ」

全員「「「「アハハハハハッ!」」」」

現象(触角のみ)「じゃあ、俺はこの辺で…」

勅使河原「って見逃すかぁぁぁあ!」ガシッ!

114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:36:35.21 ID:KneYflQ50
赤沢「ナイスよ勅使河原!そのまま逃がしちゃ駄目よ!」

望月「でもここからどうするの?」

恒一「ここで退治したとしてもまた来年現れる訳だしね…先生、どうしますか?」

銀八「俺に振るなよ。そこの対策係何とかしろよ」

赤沢「い、今考えてるわよ!」

全員((((あ、こりゃ無理だわ))))

銀八「しゃあねぇな。やっぱここは『千の風になって』で…」

怜子「それだとまた来年出てきますよ?」

銀八「メンド臭せぇな…要するにもう二度とこっち(現世)に来たくないと思わせりゃ良いんだろ?」

千曳「その様な方法が?」

銀八「…そこだぁ!」

ビュン!ザクッ!ドサッ!

綾野「先生が天井にフォーク投げたら女の人が落ちてきた!」

銀八「おう、解説ご苦労さん」

115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:40:36.83 ID:KneYflQ50
勅使河原「つーか誰ですかそれ!?普通に頭にフォーク突き刺さってるんすけど!?」

銀八「オイコラ立てやストーカー」

?「近寄らないで!」

銀八「あ?」

?「何よ何よ!先生ったら私というものがありながら女子中学生やら同僚とフラグ建てて!もう馬鹿!先生の馬鹿!」

銀八「何言ってんだ?馬鹿だろ?お前馬鹿だろ?」

怜子「あの、坂田先生…この人は?」

?「あなたね!私の先生にちょっかい出してる年増女教師は!原作はともかく銀八先生では私花の女子高生なの。あなたと違って若いのよ!オーッホッホッホッ!」

怜子「…」イラッ

恒一「先生、結局この人は誰ですか?」

?「猿飛あやめ。先生の婚約者よ!」

銀八「誰がだドMストーカー」

怜子「せ、先生に婚約者が…」orz

恒一(怜子さん真に受けて先生の話聞いてないし…)

銀八「んな事より仕事だドM」

さっちゃん「な!?卒業以来久々に再会した女に働けだなんて…そんなの…そんなの…興奮するじゃないのぉぉぉお!どれだけ私のツボ心得てるのよぉぉぉお!」

望月(ストーカーなのに久々に再会とか絶対嘘だよね…)

銀八「じゃあとりあえずそこの触角をあの世に居る方がマシってくらいの目に遭わせろ」

さっちゃん「ラジャー!」

現象(触角のみ)「え?ちょ、マジで?ギ、ギャァァァァア!」

以下自主規制

116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:42:29.48 ID:KneYflQ50
望月「何かものすごい断末魔の叫びが聞こえて来るんだけど」

銀八「おい恒一、ケータイ貸してくれ」

恒一「?…はい」

赤沢「誰に電話してるんですか?」

銀八「あいつ(現象)をさらに恐怖のどん底に沈めてやろうと思ってな」ニヤリ

全員((((ドSだ!この教師ドSだ!))))

117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:43:48.91 ID:KneYflQ50
沖田「ど~も~来やしたぜ~」

綾野「あ!いつぞやのイケメン!」

沖田「ん?いつぞやの調教し甲斐のありそうな小娘じゃねえか。このガキを調教すれば良いんですかィ?」

銀八「違ぇよドSバカお前もあっちに参加して来い」

沖田「あっち?…へぇ、分かりやしたぜ。死んだ方がよっぽどマシって目に遭わせてやりまさァ」ニヤリ

現象(触角のみ)「も、もう許してくだ…へ?あんた誰?え?ちょ、ま、待って…ギ、ギヤァァァァア!」

以下自主規制、その2

118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:44:27.66 ID:KneYflQ50
その頃、銀魂高校校長室

ハタ校長「ムムッ!」

教頭「どうしたんすか?ブサイクな顔が更にブサイクになってますよ?」

ハタ校長「いや何か余の分身がひどい目に遭ってる様な気がしての…って誰がブサイクだコラぶっ殺すぞジジイ」

119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:49:21.05 ID:KneYflQ50
再び合宿所

現象(触角)「ず、ずびばぜん…まじでずびばぜん…」メソメソ

勅使河原「現象でしかも触角だけとはいえさすがに同情するなこれは…」

銀八「オイコラ、これでもまだ何度もこの世に現れる気か?」グリグリ

望月「あの状態から更に踏み躙ってるよ…」

さっちゃん「これくらいで音を上げるなんてMっ気が足りないんじゃないかしら?先生!私も踏んで!」

沖田「今度はマヨネーズ漬けにでもしやすかィ?」

恒一「先生、さすがにその辺で…」

現象(触角)「あ、あの、マジでもうこの世に出て来たりしないんで許してください」

銀八「よーし、言ったな?もしまた出て来やがったらこれ以上の恐怖を味わわせてやるからな」ニヤーリ

生徒全員((((あの顔はマジだ…))))

銀八「うし、んじゃあ最後に全員で『千の風になって』大合唱だ」

現象(触角)「え”え”ぇぇぇぇ!」

わたしの~お墓の~むぁ~えで~

現象(触角)「もう二度とこの世になんて来たくねぇぇぇぇえ!(泣)」

120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 13:52:46.82 ID:KneYflQ50
そして合宿後の病院

未咲「へぇ~、そんな超常現象ホントにあるんだね~」

鳴「正直私もびっくりした」

未咲「にしても銀さんもそんな方法で除霊するなんてね~」アハハ

恒一「最後はクラスの皆が現象に同情してたしね」

未咲「それはそうと何で君はサラッっとここに居るのかな?」

恒一「僕は検診に来てただけなんだけど…」

鳴「偶然会ったから連れて来たの」

未咲「(ふ~ん、鳴も頑張ってるんだ…)よし、決めた!」

鳴「何を?」

未咲「私達もうすぐ卒業で進学だよね?」

鳴「うん」

未咲「でも私長い間学校休んじゃったから成績ガタ落ちしてるんだよね」

鳴「それで?」

未咲「私、銀魂高校に行く!」

鳴「…は?」

後に榊原恒一は語る、この時の鳴の表情は永久保存ものだった…と

…完?

121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 14:12:17.35 ID:KneYflQ50
銀八「え~、つーわけでとりあえず本編は終わった訳だけど」

新八「とりあえずすんませんっしたー!書き上げるのに1年近くかかるとは思ってませんでしたー!」スライディングドゲザ!

銀八「いやさぁ、>>1もまさかここまで時間が掛かるとは思わなかったんだよ大体のオチは考えてるのにそこまでつなげる話考えてもそれを文章にするのに時間掛かったりで」

新八「先生、言い訳しても見苦しいだけですよ」

神楽「オイ待てや!ヒロインである私が出てないとはどういう事アルカ!?何でドSやゴリラやマヨラーは出てるのに私は出番無いアルカ!?」

銀八「え~、神楽から質問があったのでお答えしま~す」

銀八「最初は小椋兄の所で神楽を出す予定だったんですがさすがに神楽の腕力でトラック止めたりするのはAnotherサイドのキャラのリアクションが思い付かなかったので長谷川さんに出てもらう事になりました」

神楽「納得できるかァァァア!」

銀八「んじゃあ、次からアホな>>1が考えて別の所でちょっとだけ書いたけど挫折したネタを紹介しとくか」

神楽「オイ無視するなァァァア!」

122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 14:27:43.51 ID:KneYflQ50
異伝・見滝原英雄集結戦

時を渡る能力で無双の英傑達に協力し妖蛇と真・遠呂智を打ち破った仙女かぐやは決戦の前から時が崩れる音の中で一つの異質な「時」を感じていた
遠呂智が創り出した世界の崩壊を防ごうとする際にその違和感の正体に気付いたかぐやは無双の英傑達に一つのわがままを言う
「同じ時を何度も繰り返し友を救おうとする少女を救ってほしい」と
かぐやに大恩のある英傑達はその願いを快諾
無双の英傑達が一人の少女を救う為、かぐや達仙界の猛者と共に見滝原の地に結集する!

司馬昭「女の子を一人を救ってほしい…か。まさかそんな事を頼まれるなんてな」

かぐや「申し訳ありません。最後にこの様なわがままを…」

甲斐姫「何言ってるの!?私達とかぐちんの仲じゃない!」

竹中半兵衛「かぐやさんにはお世話になったしその恩はしっかり返さないとね~」

馬超「うむ!我が正義の槍、かぐや殿の恩に報いるべく存分に振るわん!」

北条氏康「ここまで来て今更ってもんだぜ。最後まで付き合ってやるぜ嬢ちゃん」

孫堅「それにしても見慣れぬ景色だな」

豊臣秀吉「ふ~む、まるで遠呂智が創った世界の姉川の様ですな~」

伏義「ここはお主達が居た世界より遥か先の未来。故に見慣れぬ建物があっても何ら不思議ではないんじゃよ」

劉備「我らの居た時代より遥か未来、か」

徳川家康「何とも実感が沸きませんな…」

曹操「ふ、どの様な未来であろうと我が覇道は変わらん」

織田信長「クク…で、あるか」

くのいち「ご注進~、少し先で女の子数人が物凄く大きい化け物とそれに率いられた不気味な化け物の群れと戦っています!」

呂布「フン、何が相手であれこの俺が全て蹴散らしてくれる!」

本多忠勝「いざ!我が蜻蛉切にて戦場を切り開かん!」

太公望「さぁ、無双の英傑達よ!この最後の大舞台、存分に暴れるが良い!」


勝利条件

ワルプルギスの夜と全インキュベーターの撃破

敗北条件

魔法少女のうち誰か一人でも敗走


受注ミッション

暁美ほむら…戦闘開始5分以内に鹿目まどか周辺の使い魔300体撃破及び3分以内にインキューベーター10体撃破

鹿目まどか…戦闘開始5分以内に暁美ほむら周辺の使い魔300体撃破

美樹さやか…戦闘開始5分以内に佐倉杏子周辺の使い魔300体撃破

佐倉杏子…戦闘開始5分以内に美樹さやか周辺の使い魔300体撃破

巴マミ…戦闘開始8分以内に他の魔法少女と合流させる

123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 14:54:39.33 ID:KneYflQ50
新八「って銀魂全然関係無ぇぇぇぇぇ!何だよコレ!?」

銀八「いやさ、ちょっと前によそでちょっとだけ考えて書いたんたんだけど登場人数が多すぎて挫折したんだよ」

新八「いやそういう問題じゃなくて!それにちゃっかり前に書いたのに手を加えてるし!」

銀八「俺はこのシリーズから登場してるけどお前も三國7から登場してるじゃねーか。続編あればこっちにも出てこれるぞ」

神楽「どっちにしろ私に出番無いアル!」

銀八「気が向いたらちょっと後日談とか番外編みたいなの書くかもしれないんでその時はよろしく」

神楽「また無視アルカぁぁぁあ!」