1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:17:39.53 ID:LEZ4tfZ40
パシーン
小気味のいい音が事務所内に響き渡る。
あの部屋では竜宮がミーティングをしていたはずだが少し様子がおかしい
「あんたね、冗談じゃ済まさないわよ」
様子を除くとやはり竜宮と律子と、もう一人
「冗談なんかじゃないの。なんとか羅刹ってアイドル一人だけに負けるなんて竜宮小町も対したことないんだね。」
美希だった。金色の髪を触りながら堂々と伊織を見据えている。
「美希ね、何度でも言ってあげるよ。律子、デコちゃん達がお仕事やる気ないならその分をフェアリーにまわしてほしいの。美希達ならあんな童貞くさいのには絶対に負けないって思うな」
だいぶキャラ崩壊してます。初めて書くので何かここでのルールとかあるんなら教えてほしいな
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339481859(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
小気味のいい音が事務所内に響き渡る。
あの部屋では竜宮がミーティングをしていたはずだが少し様子がおかしい
「あんたね、冗談じゃ済まさないわよ」
様子を除くとやはり竜宮と律子と、もう一人
「冗談なんかじゃないの。なんとか羅刹ってアイドル一人だけに負けるなんて竜宮小町も対したことないんだね。」
美希だった。金色の髪を触りながら堂々と伊織を見据えている。
「美希ね、何度でも言ってあげるよ。律子、デコちゃん達がお仕事やる気ないならその分をフェアリーにまわしてほしいの。美希達ならあんな童貞くさいのには絶対に負けないって思うな」
だいぶキャラ崩壊してます。初めて書くので何かここでのルールとかあるんなら教えてほしいな
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引用元: ・美希「これは美希なりのけじめなの」
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:18:30.14 ID:LEZ4tfZ40
俺は伊織がいつ怒鳴り散らすのかビクビクしながら恐る恐る中に入った。
俺に気づいたのか、伊織が目をこちらに移す。思わず身構えたが彼女が発したのは予想とは違う、静かなものだった。
「プロデューサー、話があるわ。喫茶店にでも連れて行ってくれない?」
これはまずい。
伊織のいつものツンではない。マジギレってやつだ。
「今からか?仕事は大丈夫だけど、ここじゃあマズイのか?」
伊織は顎で俺の後ろを指す
「みんなも集まってきちゃってるし、これ以上事務所の雰囲気悪くしてもいけないでしょ?後…律子も来てくれるわよね?」
「…えぇ。…プロデューサー殿、申し訳ありませんが、少しお付き合いください」
律子も少し様子がおかしい。美紀のあの物言いに対して怒りも咎めもせず、ただただ無表情だった。
俺に気づいたのか、伊織が目をこちらに移す。思わず身構えたが彼女が発したのは予想とは違う、静かなものだった。
「プロデューサー、話があるわ。喫茶店にでも連れて行ってくれない?」
これはまずい。
伊織のいつものツンではない。マジギレってやつだ。
「今からか?仕事は大丈夫だけど、ここじゃあマズイのか?」
伊織は顎で俺の後ろを指す
「みんなも集まってきちゃってるし、これ以上事務所の雰囲気悪くしてもいけないでしょ?後…律子も来てくれるわよね?」
「…えぇ。…プロデューサー殿、申し訳ありませんが、少しお付き合いください」
律子も少し様子がおかしい。美紀のあの物言いに対して怒りも咎めもせず、ただただ無表情だった。
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:19:37.64 ID:LEZ4tfZ40
その場を離れ、律子、伊織とともに事務所の近くの喫茶店へと訪れたわけだが
「・・・」
「・・・」
沈黙が続いていた
「アイスコーヒー2つとオレンジジュースでございます」
ドリンクを運んできた店員によって、俺はやっと話しかけるタイミングをつかむことができた。
「はい、伊織はオレンジジュースな。で、いったいどうしたっていうんだ?」
「・・・ズズッ」
伊織が不機嫌そうにオレンジジュースをすする。
足を組み直し、肘をつきながら頬に手を当て横を向く。
一見いつも通りのようだが、いつも以上に機嫌が悪いのは手に取るようにわかる。
「ズズッ・・・プロデューサー。提案があるの。」
「今度のライブ・・・フェアリーと竜宮での対決にできないかしら?」
今度のライブというと、来月の定例ライブのことだろうということは分かったのだが・・・
「いったい・・・どうして?」
「・・・」
「・・・」
沈黙が続いていた
「アイスコーヒー2つとオレンジジュースでございます」
ドリンクを運んできた店員によって、俺はやっと話しかけるタイミングをつかむことができた。
「はい、伊織はオレンジジュースな。で、いったいどうしたっていうんだ?」
「・・・ズズッ」
伊織が不機嫌そうにオレンジジュースをすする。
足を組み直し、肘をつきながら頬に手を当て横を向く。
一見いつも通りのようだが、いつも以上に機嫌が悪いのは手に取るようにわかる。
「ズズッ・・・プロデューサー。提案があるの。」
「今度のライブ・・・フェアリーと竜宮での対決にできないかしら?」
今度のライブというと、来月の定例ライブのことだろうということは分かったのだが・・・
「いったい・・・どうして?」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:21:25.74 ID:LEZ4tfZ40
「今や765プロの、いや全アイドルの先端を走る二つのグループが対決となると盛り上がるとは思いませんか?」
今まで口を閉じていた律子が代わりに答えた
「この間の天ケ瀬冬馬との対決で負けた私たちはアイドルアカデミー大賞受賞への道を断たれました。フェアリーは一年間の期間限定でのユニットですので、これでもう対決の機会はなくなってしまいましたが、彼女たちとの共演はまだ彼女たちがデビューしたばかりの頃の、いわば私たちが勝って当たり前の勝負のみでした。彼女たちにもリベンジマッチということで再戦の機会を与えるべきかと思いまして。」
「それは・・・願ってもない話なんだが・・・」
律子は流暢にもっともらしいことを話はするが、さっきの口論を目撃してしまってる以上、単に喧嘩の延長線上でのライブになってしまいそうで素直には頷くことができない。
「子供の喧嘩を仕事にまで持ち込むなって思ってるんでしょ?」
伊織が見透かしたように言い放つ
「あいつに対してムカついてるのは本当のことだから仕方ないわ。でもね、それだけじゃないわよ・・・」
今まで口を閉じていた律子が代わりに答えた
「この間の天ケ瀬冬馬との対決で負けた私たちはアイドルアカデミー大賞受賞への道を断たれました。フェアリーは一年間の期間限定でのユニットですので、これでもう対決の機会はなくなってしまいましたが、彼女たちとの共演はまだ彼女たちがデビューしたばかりの頃の、いわば私たちが勝って当たり前の勝負のみでした。彼女たちにもリベンジマッチということで再戦の機会を与えるべきかと思いまして。」
「それは・・・願ってもない話なんだが・・・」
律子は流暢にもっともらしいことを話はするが、さっきの口論を目撃してしまってる以上、単に喧嘩の延長線上でのライブになってしまいそうで素直には頷くことができない。
「子供の喧嘩を仕事にまで持ち込むなって思ってるんでしょ?」
伊織が見透かしたように言い放つ
「あいつに対してムカついてるのは本当のことだから仕方ないわ。でもね、それだけじゃないわよ・・・」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:22:54.19 ID:LEZ4tfZ40
二人の様子がどう見てもおかしいこともあり、その場は保留という形で一旦事務所に戻った。俺の意志だけではどうにもならないことでもあったので、一応社長に掛け合ってみることにしたのだが
「イヤー実に面白そうじゃないか!ティンときた、間違いなく今までで一番の話題になるよー君ぃ!」
二人の口論の件も一応伝えはしたのだが、この人は適当というかなんというか・・・
「それに、あの二人のことだ、何か特別な考えがあってのことだろう。」
いつもならそうなのだろうが、今回に限ってはどうも不安が残ってしまう。
「イヤー実に面白そうじゃないか!ティンときた、間違いなく今までで一番の話題になるよー君ぃ!」
二人の口論の件も一応伝えはしたのだが、この人は適当というかなんというか・・・
「それに、あの二人のことだ、何か特別な考えがあってのことだろう。」
いつもならそうなのだろうが、今回に限ってはどうも不安が残ってしまう。
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:24:54.64 ID:LEZ4tfZ40
夜、事務所でのミーティングの際にライブの件を伝える。
社長が予想外に即決だったのでフェアリーの面々には事後通達となってしまった。
「やったぞ!ついに竜宮小町にリベンジマッチさー!ハム蔵もやる気満々だぞ!」
「竜宮小町と再戦・・・ですか。 同じ事務所内とはいえ強力な”らいばる”、心してかからせていただきます。以前からどれほど私たちが成長してきたか見ていてくださいませ。」
やはり二人にも遺恨はあったらしく、目に見えてモチベーションが上がっているようだった。
社長が予想外に即決だったのでフェアリーの面々には事後通達となってしまった。
「やったぞ!ついに竜宮小町にリベンジマッチさー!ハム蔵もやる気満々だぞ!」
「竜宮小町と再戦・・・ですか。 同じ事務所内とはいえ強力な”らいばる”、心してかからせていただきます。以前からどれほど私たちが成長してきたか見ていてくださいませ。」
やはり二人にも遺恨はあったらしく、目に見えてモチベーションが上がっているようだった。
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:26:10.54 ID:LEZ4tfZ40
「へぇー、デコちゃんと律子から挑んできたんだ。美希的には別にいつでも大丈夫だって思うな。今の765のトップがどっちか思い知らせてあげるの!ハニー、ちゃんと見ててね!」
美希も普段と変わったところはないように思えた。
今日の仕事は終わっていたので、その場で解散としたが、昼の件がやはり気になり美希には残ってもらい少し話をすることとなった。
「昼間の口論はいったいなんだったんだ?」
「別に、なんでもないよ?ただちょっと竜宮のみんなが最近キラキラできてないんじゃないかなーって思っただけなの。」
美希も普段と変わったところはないように思えた。
今日の仕事は終わっていたので、その場で解散としたが、昼の件がやはり気になり美希には残ってもらい少し話をすることとなった。
「昼間の口論はいったいなんだったんだ?」
「別に、なんでもないよ?ただちょっと竜宮のみんなが最近キラキラできてないんじゃないかなーって思っただけなの。」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:26:59.14 ID:LEZ4tfZ40
俺は最後に入っただけなので話の展開は分からない。が、
おそらくビンタされたであろう美希とビンタをしたのであろう伊織、後ろで無表情で立っている律子と呆気にとられるあずささんと亜美。
この様子を見れば美希が伊織の逆鱗に触れたのは一目瞭然だった。
「うーん。プロ意識?っていうんだっけ・・・。まぁそれは別にいいの。美希にしては我ながらは真面目に話したって思うんだけどな。デコちゃんはすぐに怒るの。・・・それよりハニー、美希もうお仕事で疲れちゃって眠たいの・・・あふぅ。今日はハニーのお家に泊まってもいい?」
ひゃっふうううううううううう!!!!
いや、いかん。
いつもの美希の冗談を軽くあしらい。帰路につかせる。原因については美希も話してはくれないようだった。
おそらくビンタされたであろう美希とビンタをしたのであろう伊織、後ろで無表情で立っている律子と呆気にとられるあずささんと亜美。
この様子を見れば美希が伊織の逆鱗に触れたのは一目瞭然だった。
「うーん。プロ意識?っていうんだっけ・・・。まぁそれは別にいいの。美希にしては我ながらは真面目に話したって思うんだけどな。デコちゃんはすぐに怒るの。・・・それよりハニー、美希もうお仕事で疲れちゃって眠たいの・・・あふぅ。今日はハニーのお家に泊まってもいい?」
ひゃっふうううううううううう!!!!
いや、いかん。
いつもの美希の冗談を軽くあしらい。帰路につかせる。原因については美希も話してはくれないようだった。
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:30:21.76 ID:LEZ4tfZ40
フェアリーはユニットとしては俺が初めて担当したものだった。
沖縄弁が特徴であり、いつも元気に動物たちを引き連れ、事務所のムードメーカーでもある我那覇響
古風な雰囲気に銀色の髪、プロフィールのほとんどが”とっぷしーくれっと”とにかく規格外な四条貴音
そして、星井美希
沖縄弁が特徴であり、いつも元気に動物たちを引き連れ、事務所のムードメーカーでもある我那覇響
古風な雰囲気に銀色の髪、プロフィールのほとんどが”とっぷしーくれっと”とにかく規格外な四条貴音
そして、星井美希
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:31:18.64 ID:LEZ4tfZ40
美希は出会った当初本当にやる気のない少女だった。いつでもどこでも寝ていて、おにぎりが大好きという裸の大将のようなやつだった。
なぜアイドルになったのかもいまいちわからず、ゆとり教育の産物かと、よく俺を悩ませてくれた。
そんな美希が突然変わった。事務所では竜宮騒動と呼ばれる事件(アニマス6~12話)を機に、元々持っていた才能を爆発させ、一気にトップアイドルへと駆け登ったのである。
そんな三人でユニットを組み、最初に立つこととなった大きな舞台。それが竜宮小町を相手にしたフェスであった。
結果は惨敗。これは正直に言って全て俺の責任だ。ユニットとして経験の浅い三人を熟練の竜宮にぶつければどうなるかは火を見るより明らかだったにもかかわらず、話題性だけを考え、彼女たちには悔しい思いを、汚点を残させてしまった。
なぜアイドルになったのかもいまいちわからず、ゆとり教育の産物かと、よく俺を悩ませてくれた。
そんな美希が突然変わった。事務所では竜宮騒動と呼ばれる事件(アニマス6~12話)を機に、元々持っていた才能を爆発させ、一気にトップアイドルへと駆け登ったのである。
そんな三人でユニットを組み、最初に立つこととなった大きな舞台。それが竜宮小町を相手にしたフェスであった。
結果は惨敗。これは正直に言って全て俺の責任だ。ユニットとして経験の浅い三人を熟練の竜宮にぶつければどうなるかは火を見るより明らかだったにもかかわらず、話題性だけを考え、彼女たちには悔しい思いを、汚点を残させてしまった。
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:32:02.45 ID:LEZ4tfZ40
しかし、その後彼女たちは更に高みへと登ることとなった。
敗戦の悔しさをばねに、鬼気迫る勢いでユニットとしての完成度を高めていった。
個人技を高め、歌では貴音が、ダンスでは響が、そして美希が全てを正に完璧にこなし、リーダーとして全員を引っ張り上げていく。
恐ろしく自己中心的な one for all が完成したのである。
他のアイドルの世話もあるのでかかりっきりというわけには行かなかったのだが、彼女たちなりに予想以上のものを作り上げてくれて俺は本当にうれしかった
竜宮小町とは違う、彼女たちだけのスタイル。
それがフェアリーだった。
敗戦の悔しさをばねに、鬼気迫る勢いでユニットとしての完成度を高めていった。
個人技を高め、歌では貴音が、ダンスでは響が、そして美希が全てを正に完璧にこなし、リーダーとして全員を引っ張り上げていく。
恐ろしく自己中心的な one for all が完成したのである。
他のアイドルの世話もあるのでかかりっきりというわけには行かなかったのだが、彼女たちなりに予想以上のものを作り上げてくれて俺は本当にうれしかった
竜宮小町とは違う、彼女たちだけのスタイル。
それがフェアリーだった。
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:34:21.18 ID:LEZ4tfZ40
数日後、定例ライブのプログラムが決定した。
フェアリーVS竜宮小町は終盤の30分のプログラムとして組み込まれた。
15分づつアピールを行う。その後お客さんにサイリウムを振ってもらい、多いほうが勝利というまぁざっくりとした判定方法ではある。
765プロ天下一舞踏会と題されたそのライブのチケットは即日完売となり、二つのユニットの注目度を再確認させられた。
フェアリーVS竜宮小町は終盤の30分のプログラムとして組み込まれた。
15分づつアピールを行う。その後お客さんにサイリウムを振ってもらい、多いほうが勝利というまぁざっくりとした判定方法ではある。
765プロ天下一舞踏会と題されたそのライブのチケットは即日完売となり、二つのユニットの注目度を再確認させられた。
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:35:19.98 ID:LEZ4tfZ40
ライブの構成をフェアリーの面々に伝え、軽く練習を見ることとなった
今回の振り付けは響監修の下作ったものだ。やはりダンスは響が少し抜けている。雪の上に足跡を付けずに踊るとかいう忍者みたいなみたいな特訓もしていたと聞いたことがあるし、才能にくわえ、たゆまぬ努力を続けている結果だろう。
美希は今日伝えたダンスなのにもう自分の物にしている。彼女の才能は恐ろしいほどのもので、時々自分の腕に不安を感じてしまう。
貴音もダンスが不得意というわけではないのだが、この二人と比べると少しもたついているように見えてしまう。まぁ練習初日なわけだし、少し程度であれば十分である。
今回の振り付けは響監修の下作ったものだ。やはりダンスは響が少し抜けている。雪の上に足跡を付けずに踊るとかいう忍者みたいなみたいな特訓もしていたと聞いたことがあるし、才能にくわえ、たゆまぬ努力を続けている結果だろう。
美希は今日伝えたダンスなのにもう自分の物にしている。彼女の才能は恐ろしいほどのもので、時々自分の腕に不安を感じてしまう。
貴音もダンスが不得意というわけではないのだが、この二人と比べると少しもたついているように見えてしまう。まぁ練習初日なわけだし、少し程度であれば十分である。
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:36:10.07 ID:LEZ4tfZ40
練習後、竜宮も上の階で練習しているとの事だったので、敵情視察に行ってくることにする。
「伊織、指先!あずささん遅れてます!亜美、歌声こぶし聞かせすぎ!」
律子の怒号が飛ぶ中、汗まみれになりながらも彼女たちは必死に食らいついて行っていた。
「はい、じゃあ少し休憩ね!」
「ふぁ~・・・」
休憩の声と同時にその場に倒れこむ三人。
「律子、少し気合い入れすぎじゃないのか?」
律子の方に向かう最中、口元を抑えながらトイレの方へとかけて行く伊織と目が合った。
「正直、少しオーバーワークですね。ただ・・・今回はあの子たちの希望なんですよ。」
「伊織、指先!あずささん遅れてます!亜美、歌声こぶし聞かせすぎ!」
律子の怒号が飛ぶ中、汗まみれになりながらも彼女たちは必死に食らいついて行っていた。
「はい、じゃあ少し休憩ね!」
「ふぁ~・・・」
休憩の声と同時にその場に倒れこむ三人。
「律子、少し気合い入れすぎじゃないのか?」
律子の方に向かう最中、口元を抑えながらトイレの方へとかけて行く伊織と目が合った。
「正直、少しオーバーワークですね。ただ・・・今回はあの子たちの希望なんですよ。」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:37:12.00 ID:LEZ4tfZ40
「そうだよ兄(c)今亜美たちは一皮むけようとしてるのですぜ→」
そういいながら亜美にズボンを引っ張られる。危うくパンツ一丁になるところだった。俺を一皮むけさせてどうする。
「あらあら~//でも、本当に私たちが無理を言って練習させてもらってるんですよ。」
「あんたたち・・・それにしてもこれはやりすぎよ・・・」
後ろからの声に振り向くと、顔を洗い、髪の毛までびしょびしょになった伊織が立っていた。
「ごめんなさいね~伊織ちゃん。でもね、私たちのせいで・・・」
「あんたたちのせいなんかじゃないわ!」
あずささんの言葉を伊織の声がかき消した。
「あんたたちなんかのせいじゃないわよ・・・。何回も話し合ったじゃないの。」
そういいながら亜美にズボンを引っ張られる。危うくパンツ一丁になるところだった。俺を一皮むけさせてどうする。
「あらあら~//でも、本当に私たちが無理を言って練習させてもらってるんですよ。」
「あんたたち・・・それにしてもこれはやりすぎよ・・・」
後ろからの声に振り向くと、顔を洗い、髪の毛までびしょびしょになった伊織が立っていた。
「ごめんなさいね~伊織ちゃん。でもね、私たちのせいで・・・」
「あんたたちのせいなんかじゃないわ!」
あずささんの言葉を伊織の声がかき消した。
「あんたたちなんかのせいじゃないわよ・・・。何回も話し合ったじゃないの。」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:38:01.42 ID:LEZ4tfZ40
「うあうあーいおりんおこっちゃだめだよー」
「な、おっ怒ってなんかないわよ!疲れすぎちゃってちょっと声のボリュームがわからなかっただけで・・・。」
この間の天ケ瀬冬馬との対決の件で何かあったのだろうか?
そういえば美希との口論でもそのことを指摘されていたみたいだ・・・
「律子・・・少し、いいか?」
律子は少し困ったように微笑んだ。
「この間の美希の件ですよね?・・・ごめんなさい。今はまだ話せません。プロデューサー殿に話せば簡単に解決してしまうような、そういう問題なんですよ、これは。相手が美希であれば尚更ね。でも、それじゃあダメなんです。私たちに、任せてくれませんか?」
「な、おっ怒ってなんかないわよ!疲れすぎちゃってちょっと声のボリュームがわからなかっただけで・・・。」
この間の天ケ瀬冬馬との対決の件で何かあったのだろうか?
そういえば美希との口論でもそのことを指摘されていたみたいだ・・・
「律子・・・少し、いいか?」
律子は少し困ったように微笑んだ。
「この間の美希の件ですよね?・・・ごめんなさい。今はまだ話せません。プロデューサー殿に話せば簡単に解決してしまうような、そういう問題なんですよ、これは。相手が美希であれば尚更ね。でも、それじゃあダメなんです。私たちに、任せてくれませんか?」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:38:54.76 ID:LEZ4tfZ40
結局それ以上突っ込むことはできず、下の階のカギを締めに行くことにした。
「~~♪」
音がするので中に入ると、銀色の髪をべったりと貼り付けながら、貴音が踊っていた。
「あ、プロデューサー!もうちょっと待ってくれると自分うれしいさー。」
端には響が座って貴音のダンスを見ていた。
5分ほどで曲が終わり、貴音もこちらに気付く。
こちらに来る素振りを一瞬見せたものの、気が変わったようで、響きの下へと向かう。
響が細かい振りの注意と実践を始めた
この二人は今までもこうしてやってきたのだろうか?
担当プロデューサーなのに情けない話ではあるが、他のアイドルたちの事や、デスクワークなどもあるのであまり練習後というのに居合わせたことはない。
「~~♪」
音がするので中に入ると、銀色の髪をべったりと貼り付けながら、貴音が踊っていた。
「あ、プロデューサー!もうちょっと待ってくれると自分うれしいさー。」
端には響が座って貴音のダンスを見ていた。
5分ほどで曲が終わり、貴音もこちらに気付く。
こちらに来る素振りを一瞬見せたものの、気が変わったようで、響きの下へと向かう。
響が細かい振りの注意と実践を始めた
この二人は今までもこうしてやってきたのだろうか?
担当プロデューサーなのに情けない話ではあるが、他のアイドルたちの事や、デスクワークなどもあるのであまり練習後というのに居合わせたことはない。
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:41:51.67 ID:LEZ4tfZ40
「あなた様、待たせてしまって申し訳ない。」
「よく残って練習しているのか?」
「ダンスは自分バッチリだからな!新しい曲とか構成が変わったときは貴音に教えてあげてるんだぞ!その代り貴音には歌のレッスンをお願いしてるさー。貴音は歌が上手だからなー。」
「ふふふ、千早ほどではありませんが、歌唱にはそれなりに自信があります。それに、響きの歌声は聞いていてとても心地いいですからね」
「ふふーん、自分完璧だからな!」
二人を見ていると仲の良い姉妹のようで微笑ましい。
「美希はもう帰ったのか?」
「美希は・・・恥ずかしがり屋なのです。ふふふ」
「そうだなー。元がだるんだるんだったから人前でっていうのはやっぱりちょっと恥ずかしいんだろうなー」
にやにやと笑っている二人。言っていることがよくわからない。
「よく残って練習しているのか?」
「ダンスは自分バッチリだからな!新しい曲とか構成が変わったときは貴音に教えてあげてるんだぞ!その代り貴音には歌のレッスンをお願いしてるさー。貴音は歌が上手だからなー。」
「ふふふ、千早ほどではありませんが、歌唱にはそれなりに自信があります。それに、響きの歌声は聞いていてとても心地いいですからね」
「ふふーん、自分完璧だからな!」
二人を見ていると仲の良い姉妹のようで微笑ましい。
「美希はもう帰ったのか?」
「美希は・・・恥ずかしがり屋なのです。ふふふ」
「そうだなー。元がだるんだるんだったから人前でっていうのはやっぱりちょっと恥ずかしいんだろうなー」
にやにやと笑っている二人。言っていることがよくわからない。
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:43:22.55 ID:LEZ4tfZ40
それから瞬く間に時間は過ぎ、ライブの日がやってきた。
「765プロー!ファイトー!」
円陣で気合いを入れる面々。まずはユニット以外のメンバーの活躍の場だ
「765プロー!ファイトー!」
円陣で気合いを入れる面々。まずはユニット以外のメンバーの活躍の場だ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:48:58.94 ID:LEZ4tfZ40
♪私流格言その1!♪
ライブも中盤に差し掛かり客席もいい感じに盛り上がっている。
「美希、調子はどうだ?」
「あ、ハニー!最近構ってくれなくて寂しかったの。でもね、調子はバッチリだよ!」
ここ一週間ほど、このライブの後のスケジュール調整やらアイドルアカデミーの準備やらで様子を見ることができなかった。しかし、その前の段階で十分仕上がっていたし、技術面での心配はなかった。
「そうか、美希がそういうなら安心だな。ほかの二人はどうした?」
「響はハム蔵が逃げたぞーって言いながらどっかいっちゃったの。でも貴音もついて行ったから大丈夫だって思うな。」
「おいおい・・・本当に大丈夫か?」
貴音もあれで抜けているところがあるからなぁと心配していると。杞憂だったようで二人が美希の下へと駆けてきた。
「ほらね、大丈夫なの!」
ライブも中盤に差し掛かり客席もいい感じに盛り上がっている。
「美希、調子はどうだ?」
「あ、ハニー!最近構ってくれなくて寂しかったの。でもね、調子はバッチリだよ!」
ここ一週間ほど、このライブの後のスケジュール調整やらアイドルアカデミーの準備やらで様子を見ることができなかった。しかし、その前の段階で十分仕上がっていたし、技術面での心配はなかった。
「そうか、美希がそういうなら安心だな。ほかの二人はどうした?」
「響はハム蔵が逃げたぞーって言いながらどっかいっちゃったの。でも貴音もついて行ったから大丈夫だって思うな。」
「おいおい・・・本当に大丈夫か?」
貴音もあれで抜けているところがあるからなぁと心配していると。杞憂だったようで二人が美希の下へと駆けてきた。
「ほらね、大丈夫なの!」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:50:46.12 ID:LEZ4tfZ40
そんな話をしているうちにもフェアリーの出番が迫ってきた。
「あのね、ハニー。美希、絶対に勝ってくるから」
「おう、行って来い。」
やはり伊織との一件のせいだろうか、必要以上に気合いが入っているようで少し気にはなる。
「あのね、ハニー。美希、絶対に勝ってくるから」
「おう、行って来い。」
やはり伊織との一件のせいだろうか、必要以上に気合いが入っているようで少し気にはなる。
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:51:21.98 ID:LEZ4tfZ40
「あなた様」
「美希は、闘志を外に出す”たいぷ”ではございません。ですから今まで気づかなかったのかもしれませんが、敗戦以後、彼女はずっとあの調子ですよ」
「そうだぞプロデューサー。美希ってば気合入りすぎててついてくの大変なんだからな。いつも一人で特訓してるし・・・」
「響、それは恐らくとっぷしーくれっと・・・彼女は努力を他人に見せたがらないでしょう。”くーる”な天才であろうとしているのかもしれませんね。まるで白鳥のような方です。」
この間のレッスンの時ににやついていたのはそのことだったのかと今更理解する。
白鳥か。美希にきいたら「白鳥じゃなくて鴨の先生の真似なの」とか言いそうだな。
二人は美希に続き、いよいよフェアリーの出番がやってきた。
「美希は、闘志を外に出す”たいぷ”ではございません。ですから今まで気づかなかったのかもしれませんが、敗戦以後、彼女はずっとあの調子ですよ」
「そうだぞプロデューサー。美希ってば気合入りすぎててついてくの大変なんだからな。いつも一人で特訓してるし・・・」
「響、それは恐らくとっぷしーくれっと・・・彼女は努力を他人に見せたがらないでしょう。”くーる”な天才であろうとしているのかもしれませんね。まるで白鳥のような方です。」
この間のレッスンの時ににやついていたのはそのことだったのかと今更理解する。
白鳥か。美希にきいたら「白鳥じゃなくて鴨の先生の真似なの」とか言いそうだな。
二人は美希に続き、いよいよフェアリーの出番がやってきた。
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:52:09.72 ID:LEZ4tfZ40
♪かっこ悪いわよ あたしを落とすのばれてるの♪
一曲目は「オーバーマスター」ダンサブルなナンバーだ。
美希のアドリブでのパフォーマンスにも響が合わせ、貴音もそれについて行っている。
♪good luck to you♪
一曲目は「オーバーマスター」ダンサブルなナンバーだ。
美希のアドリブでのパフォーマンスにも響が合わせ、貴音もそれについて行っている。
♪good luck to you♪
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:52:54.51 ID:LEZ4tfZ40
♪~~~~♪
♪ねぇ消えてしまっても探してくれますか?♪
二曲目の「マリオネットの心」へとつながる。これも響曰くダンサブルなナンバーだ。
美希のベビーボイスは聞き手によれば抑揚のない歌だともいわれるが、それを貴音の切なく、感情豊かな歌声が支え、持ち上げる。
♪だけどいえないの♪
ダンスの方も相変わらず切れ切れである。
♪心が壊れそうだよ♪
♪ねぇ消えてしまっても探してくれますか?♪
二曲目の「マリオネットの心」へとつながる。これも響曰くダンサブルなナンバーだ。
美希のベビーボイスは聞き手によれば抑揚のない歌だともいわれるが、それを貴音の切なく、感情豊かな歌声が支え、持ち上げる。
♪だけどいえないの♪
ダンスの方も相変わらず切れ切れである。
♪心が壊れそうだよ♪
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:53:53.68 ID:LEZ4tfZ40
さすがにダンサブルなナンバーを二曲も続けて踊ったので三人とも息も絶え絶えである。
「みんなーフェアリーなのー!!」
わぁーーーーーーーー!!
「今日は竜宮小町との対決ってことになってるんだけど、絶対美希たちが勝つから、みんな緑のサイリウムをよろしくなのー!!」
ほんの一息の休憩の後、再び音楽が流れ始める。
「みんなーフェアリーなのー!!」
わぁーーーーーーーー!!
「今日は竜宮小町との対決ってことになってるんだけど、絶対美希たちが勝つから、みんな緑のサイリウムをよろしくなのー!!」
ほんの一息の休憩の後、再び音楽が流れ始める。
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:54:44.49 ID:LEZ4tfZ40
♪~夜のショーウインドウに♪
三曲目「relations」美希がどうしても歌いたいといった曲である。
フェアリーのデビューシングルであり、代名詞となりつつある曲だ。
美希の雰囲気にもあっているのだが、なぜ中学生にこんな切なげな曲が似合うのか不思議でたまらない。
三曲目「relations」美希がどうしても歌いたいといった曲である。
フェアリーのデビューシングルであり、代名詞となりつつある曲だ。
美希の雰囲気にもあっているのだが、なぜ中学生にこんな切なげな曲が似合うのか不思議でたまらない。
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:55:21.85 ID:LEZ4tfZ40
曲を聴きながら、さっきの美希のMCを思い返していた。
ステージに上がる前にも言った絶対に勝つという台詞。
貴音の言葉
勝負と銘打っている企画ではあるし、雪辱戦でもある。勝ちたいというのは自然な気持ちだろう。
しかし、今の美希はそれが強すぎるようなきらいがある。
以前に比べてトップアイドルへの思いというのが強くなったからだろうか。
それに向けて絶え間ない努力を続けていられるのならそれで構わないと思う。
アイドルとしての自覚か。そういえばひと月ほど前に美希がプロ意識とか言っていた気もする。
ステージに上がる前にも言った絶対に勝つという台詞。
貴音の言葉
勝負と銘打っている企画ではあるし、雪辱戦でもある。勝ちたいというのは自然な気持ちだろう。
しかし、今の美希はそれが強すぎるようなきらいがある。
以前に比べてトップアイドルへの思いというのが強くなったからだろうか。
それに向けて絶え間ない努力を続けていられるのならそれで構わないと思う。
アイドルとしての自覚か。そういえばひと月ほど前に美希がプロ意識とか言っていた気もする。
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:56:15.76 ID:LEZ4tfZ40
♪壊れるくらいに抱きしめて♪
そんなことを考えているうちに3曲目が終わり
♪~~♪
4曲目「day of the future」が始まった
そんなことを考えているうちに3曲目が終わり
♪~~♪
4曲目「day of the future」が始まった
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:57:05.86 ID:LEZ4tfZ40
♪Future star
今はまだ未知の夢
どれだけの 世界が広がる♪
この曲はアイドルアカデミーのために用意した、フェアリー最後の曲である。
今回初めての公開であり、目玉である。
♪Future hope
希望と光を紡ぐ
私はそう 走り出す 未来♪
プロジェクトフェアリーのリーダー星井美希
それを表現したかったのだが、うまくできているかどうかはわからない。
♪いつまでもいらないわ
壊れた絆
新しいスタートをきる♪
このライブの発端となった美希の口論。それがどういう内容だったのかはまだ教えてもらえていない。
だが、律子たちでなんとかするといっているんだ。俺はこの美希のステージを存分に楽しもう。
♪Good-bye memories この思い出
春風舞う陽だまりの
君と過ごしたMiracle
越えて行く
Good-bye daily life いつか過ぎ行く
思いのカケラたち
走り続けているのは
強くあり続けるため
Future smile
いつまでも笑顔なら
幸せはきっとやってくる
Future sky
晴れ渡る空を見上げ
星たちの輝く流星
夜明けを朝陽に代え
未来の扉
始まりの扉が近づく
Good-bye every day いま晴れゆく
心照らす記憶たち
いつまでも忘れないわ
あなたのこと
Good-bye lovelorn 声を合わせて
超え行く思いたち
叫び続けているのは
夢を現実にするため
いつまでも輝く
日々の中で
見つかり始めるよ
君の声が 聞こえる
Good-bye memories この思い出
春風舞う陽だまりの
君と過ごしたMiracle
越えて行く
Good-bye daily life いつか過ぎ行く
思いのカケラたち
走り続けているのは
強くあり続けるため♪
今はまだ未知の夢
どれだけの 世界が広がる♪
この曲はアイドルアカデミーのために用意した、フェアリー最後の曲である。
今回初めての公開であり、目玉である。
♪Future hope
希望と光を紡ぐ
私はそう 走り出す 未来♪
プロジェクトフェアリーのリーダー星井美希
それを表現したかったのだが、うまくできているかどうかはわからない。
♪いつまでもいらないわ
壊れた絆
新しいスタートをきる♪
このライブの発端となった美希の口論。それがどういう内容だったのかはまだ教えてもらえていない。
だが、律子たちでなんとかするといっているんだ。俺はこの美希のステージを存分に楽しもう。
♪Good-bye memories この思い出
春風舞う陽だまりの
君と過ごしたMiracle
越えて行く
Good-bye daily life いつか過ぎ行く
思いのカケラたち
走り続けているのは
強くあり続けるため
Future smile
いつまでも笑顔なら
幸せはきっとやってくる
Future sky
晴れ渡る空を見上げ
星たちの輝く流星
夜明けを朝陽に代え
未来の扉
始まりの扉が近づく
Good-bye every day いま晴れゆく
心照らす記憶たち
いつまでも忘れないわ
あなたのこと
Good-bye lovelorn 声を合わせて
超え行く思いたち
叫び続けているのは
夢を現実にするため
いつまでも輝く
日々の中で
見つかり始めるよ
君の声が 聞こえる
Good-bye memories この思い出
春風舞う陽だまりの
君と過ごしたMiracle
越えて行く
Good-bye daily life いつか過ぎ行く
思いのカケラたち
走り続けているのは
強くあり続けるため♪
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:58:35.86 ID:LEZ4tfZ40
「どう?はにー?美希キラキラしてた?」
「あぁ、眩しいくらいだったよ」
「へへぇ//」
「美希だけずるいぞ!自分も褒めてほしいさー!」
「あなた様はいけずです・・・」
「二人もとってもキラキラしてたよ」
スタジオの熱量は最高潮に達している。
この三人がそうさせたのだ。
戻ってきた三人とともに竜宮の登場を待つ。
「あぁ、眩しいくらいだったよ」
「へへぇ//」
「美希だけずるいぞ!自分も褒めてほしいさー!」
「あなた様はいけずです・・・」
「二人もとってもキラキラしてたよ」
スタジオの熱量は最高潮に達している。
この三人がそうさせたのだ。
戻ってきた三人とともに竜宮の登場を待つ。
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 15:59:27.27 ID:LEZ4tfZ40
しばらくしてできた竜宮小町だが、フォーメーションがいつもと違う
「亜美がセンター?」
「亜美がセンター?」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:00:06.70 ID:LEZ4tfZ40
♪タリラン Turn it up! 無敵!
チカラ 無から 無限 yeah! yeah!♪
曲は「スタ→トスタ→」
確かに亜美の曲ではあるのだが、この曲は双子の亜美真美で歌うことが多く、竜宮小町でするのは初めてのことである。
チカラ 無から 無限 yeah! yeah!♪
曲は「スタ→トスタ→」
確かに亜美の曲ではあるのだが、この曲は双子の亜美真美で歌うことが多く、竜宮小町でするのは初めてのことである。
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:01:01.76 ID:LEZ4tfZ40
亜美が軽快なステップを踏み、全面に向けて惜しげもなくアピールを繰り出す。
後ろで伊織が続いて投げキスをし、あずささんがほほ笑む。
一見するといつもの竜宮小町なのだが。何かが違う。
「え?ハニーこれってどういうこと?」
俺にもさっぱりわからんよ
♪野望陰謀レインボー♪
会場を見てみると、ファンも乗ってはいるもののみんなどこか不思議そうな印象だった。
後ろで伊織が続いて投げキスをし、あずささんがほほ笑む。
一見するといつもの竜宮小町なのだが。何かが違う。
「え?ハニーこれってどういうこと?」
俺にもさっぱりわからんよ
♪野望陰謀レインボー♪
会場を見てみると、ファンも乗ってはいるもののみんなどこか不思議そうな印象だった。
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:01:45.89 ID:LEZ4tfZ40
♪ねぇねぇねぇ好きになっていいですか?♪
「ラブリ?」
「今度はあずさの曲なの」
だんだんわかってきた
「ラブリ?」
「今度はあずさの曲なの」
だんだんわかってきた
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:02:23.26 ID:LEZ4tfZ40
今まで竜宮小町はユニットとして動くことを重視した構成だった。
その結果があの統制されたダンスであり、中毒性のあるパフォーマンスの数々だ。
竜宮小町のファンも、誰が好きというわけではなく、竜宮小町というユニット全体を愛している人がほとんどだった。
だが今日はそれをガラッと変えてソロ色を強くしてきたのだ。
1人1人が個性を押し出し、結果としてのチームワークを生み出す。
そうこれはまるで
「・・・フェアリー・・・なの・・・」
隣の美希も気付いたようだ。
♪私を好―き?♪
その結果があの統制されたダンスであり、中毒性のあるパフォーマンスの数々だ。
竜宮小町のファンも、誰が好きというわけではなく、竜宮小町というユニット全体を愛している人がほとんどだった。
だが今日はそれをガラッと変えてソロ色を強くしてきたのだ。
1人1人が個性を押し出し、結果としてのチームワークを生み出す。
そうこれはまるで
「・・・フェアリー・・・なの・・・」
隣の美希も気付いたようだ。
♪私を好―き?♪
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:03:33.83 ID:LEZ4tfZ40
「にひひっみんなー!いっくわよー!」
♪shine shine….♪
水瀬伊織の「diamond」である。
「美希ね、勘違いしてたの」
「そっか、そうだよね。」
美希がつぶやきながら俺の手を握り締めてくる。
何があったかはわからないが、律子の思惑は成功したらしい。
♪shine shine….♪
水瀬伊織の「diamond」である。
「美希ね、勘違いしてたの」
「そっか、そうだよね。」
美希がつぶやきながら俺の手を握り締めてくる。
何があったかはわからないが、律子の思惑は成功したらしい。
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:05:19.20 ID:LEZ4tfZ40
♪diamond fly 光はばたけ光
この体が抱きしめる only 1♪
「にひひっみんなどうだったかしら?いつもとはちょっと違う竜宮小町は?もっちろん最高に決まってるわよね!」
「いおりんいおりん猫かぶるの忘れてるよ→」
「あらあら~でもこういうのも楽しいわね~」
「今回はフェアリーとの対決ってことでユニットの先輩としてあの子たちのスタイルでパフォーマンスしてみたんだけど、うまくできていたかしらー?」
イオリンノネコカブリマジサイコー!
「猫なんてかぶってないわよ!でもここからは私たちのターンよ!竜宮小町流をとくと焼き付けなさい!」
伊織の啖呵がおわると、三人がいつものポジションへと戻る
この体が抱きしめる only 1♪
「にひひっみんなどうだったかしら?いつもとはちょっと違う竜宮小町は?もっちろん最高に決まってるわよね!」
「いおりんいおりん猫かぶるの忘れてるよ→」
「あらあら~でもこういうのも楽しいわね~」
「今回はフェアリーとの対決ってことでユニットの先輩としてあの子たちのスタイルでパフォーマンスしてみたんだけど、うまくできていたかしらー?」
イオリンノネコカブリマジサイコー!
「猫なんてかぶってないわよ!でもここからは私たちのターンよ!竜宮小町流をとくと焼き付けなさい!」
伊織の啖呵がおわると、三人がいつものポジションへと戻る
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:15:14.47 ID:LEZ4tfZ40
♪君がふれたから七彩ボタン♪
竜宮小町の最後の曲は「七彩ボタン」
これまたアイドルアカデミーのためにと用意されていた最終兵器だ。
出場の機会を逃してどこで発表するつもりかと思っていたが、このタイミングとはさすが律子。・・・さすが律子。
「ふふーん♪」
美希が目に見えてご機嫌だ
「やっぱり竜宮はこうが一番なの♪」
♪出会ってくれてありがとう♪
大熱狂のなか、ステージは幕を下ろした。
竜宮小町の最後の曲は「七彩ボタン」
これまたアイドルアカデミーのためにと用意されていた最終兵器だ。
出場の機会を逃してどこで発表するつもりかと思っていたが、このタイミングとはさすが律子。・・・さすが律子。
「ふふーん♪」
美希が目に見えてご機嫌だ
「やっぱり竜宮はこうが一番なの♪」
♪出会ってくれてありがとう♪
大熱狂のなか、ステージは幕を下ろした。
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:17:14.35 ID:LEZ4tfZ40
「そんなのってないと思うな」
竜宮小町が反省会をしていると、美希が突然入ってきたんだという。
「なによ?」
伊織が不機嫌に問う。天ケ瀬冬馬に負けた直後とあっていつも以上にピリピリしていたようだ。
「せっかく竜宮小町と再戦できると思ったのに、あんなのに負けちゃうなんてがっかりなの。」
「きーっ!言ってくれるじゃないのよ!あんたたちなら勝てたって言いたいの!?」
「伊織ちゃん落ち着いて、それにあれは私が・・・」
「違うよ・・・亜美だって・・・」
「そうなの!」
「美希の見立てではあずさと亜美が成長していないせいで竜宮小町のキラキラは止まっているの!」
竜宮小町が反省会をしていると、美希が突然入ってきたんだという。
「なによ?」
伊織が不機嫌に問う。天ケ瀬冬馬に負けた直後とあっていつも以上にピリピリしていたようだ。
「せっかく竜宮小町と再戦できると思ったのに、あんなのに負けちゃうなんてがっかりなの。」
「きーっ!言ってくれるじゃないのよ!あんたたちなら勝てたって言いたいの!?」
「伊織ちゃん落ち着いて、それにあれは私が・・・」
「違うよ・・・亜美だって・・・」
「そうなの!」
「美希の見立てではあずさと亜美が成長していないせいで竜宮小町のキラキラは止まっているの!」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:18:37.50 ID:LEZ4tfZ40
「は?あんた何言ってんのよ?」
「こら美希!二人とも気にしなくていいですよ。」
「フェアリーは個人技主体だからみんな必死にレッスンしてどんどん上達してるの。正直向かうところ敵なしの勢いなの。でも竜宮はチーム意識が強すぎて小さくまとまってるの。あずさはフォローに必死になってるし、亜美はやりたい放題だし、デコちゃんがかわいそうだって思うな。」
「・・・」
「まずあずさは周りが見えてないの。フォローなんかしなくてもデコちゃんは大丈夫だし、まず自分の力量を把握すべきだと思うな。フォローに気をまわしすぎているせいで逆にあずさが遅れちゃってるの」
「亜美は本当にレッスンを真面目に受けてるのかすらも怪しいレベルなの。歌をふざけて歌うのはどうかなーって思うな。」
「今はデビューの頃の勢いが続いてるけど、そのうち絶対ダメになると思うな。」
「正直やる気を疑うレベルなの。プロ意識?っていうのが足りないと思うな。デコちゃんのソロデビューでも企画して、竜宮の抜けた穴はフェアリーが埋めるの!」
「こら美希!二人とも気にしなくていいですよ。」
「フェアリーは個人技主体だからみんな必死にレッスンしてどんどん上達してるの。正直向かうところ敵なしの勢いなの。でも竜宮はチーム意識が強すぎて小さくまとまってるの。あずさはフォローに必死になってるし、亜美はやりたい放題だし、デコちゃんがかわいそうだって思うな。」
「・・・」
「まずあずさは周りが見えてないの。フォローなんかしなくてもデコちゃんは大丈夫だし、まず自分の力量を把握すべきだと思うな。フォローに気をまわしすぎているせいで逆にあずさが遅れちゃってるの」
「亜美は本当にレッスンを真面目に受けてるのかすらも怪しいレベルなの。歌をふざけて歌うのはどうかなーって思うな。」
「今はデビューの頃の勢いが続いてるけど、そのうち絶対ダメになると思うな。」
「正直やる気を疑うレベルなの。プロ意識?っていうのが足りないと思うな。デコちゃんのソロデビューでも企画して、竜宮の抜けた穴はフェアリーが埋めるの!」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:20:23.12 ID:LEZ4tfZ40
「やる気なんてあるにきまってるでしょ!私も、二人も!律子だって!必死でやってるのよ!それでもどうしようもないときだってあるでしょ!それにプロ意識だなんてハニーハニー言いながらべったりの美希だけは言われたくないわよ!」
「それとこれとは全く全然関係ないの。必死にやったら負けるはずないの。美希は必死にやったらキラキラできたよ?」
「みんながみんな・・・あんたとおんなじじゃないのよ・・・」
「才能があるのにグータラして、少しやる気だしたら、人気出ちゃって。それで今までずっと努力し続けてきた二人に向かってお説教?何様のつもりよ、あんた?」
「それとこれとは全く全然関係ないの。必死にやったら負けるはずないの。美希は必死にやったらキラキラできたよ?」
「みんながみんな・・・あんたとおんなじじゃないのよ・・・」
「才能があるのにグータラして、少しやる気だしたら、人気出ちゃって。それで今までずっと努力し続けてきた二人に向かってお説教?何様のつもりよ、あんた?」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:21:48.96 ID:LEZ4tfZ40
「努力し続けるとかはどうでもいいの。今、キラキラしてるかどうかが大事だって思うな。ここは961プロじゃないけど、結果が全てだっていうのには美希も同意なの。それに努力し続けても駄目だったんなら諦めるのも大事なことだと思うの」
「・・・」
パシーン!
「・・・」
パシーン!
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) 2012/06/12(火) 16:25:36.17 ID:LEZ4tfZ40
勝負は僅差でフェアリーの勝利となった。
「勝負なんてもうどうでもいいの。ちゃんとごめんなさいしなきゃなの。」
後日、事務所に来た美希は髪を切り金に染めていた髪も茶色に落としていた
どうしたのかと聞くと
「これは美希なりのけじめなの」
そういって竜宮小町がミーティングをしている部屋へと入っていった。
しばらくして出てきた美希が言った
「ハニー、お仕事の時はプロデューサーって呼ぶことにするね。」
「ん?それはうれしいけど・・・」
「だから、絶対にトップアイドルにしてほしいの。竜宮小町の分まで頑張るから、絶対にトップアイドルにして美希のことをもっとキラキラさせてね」
end
「勝負なんてもうどうでもいいの。ちゃんとごめんなさいしなきゃなの。」
後日、事務所に来た美希は髪を切り金に染めていた髪も茶色に落としていた
どうしたのかと聞くと
「これは美希なりのけじめなの」
そういって竜宮小町がミーティングをしている部屋へと入っていった。
しばらくして出てきた美希が言った
「ハニー、お仕事の時はプロデューサーって呼ぶことにするね。」
「ん?それはうれしいけど・・・」
「だから、絶対にトップアイドルにしてほしいの。竜宮小町の分まで頑張るから、絶対にトップアイドルにして美希のことをもっとキラキラさせてね」
end
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