1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 12:57:16.04 ID:rDWPvdMP0
引用元: ・セイバー「内定…Zeroだと…!?」SECOND SEASON
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 12:59:03.35 ID:rDWPvdMP0
第六話 涙
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:00:27.32 ID:rDWPvdMP0
―――――
朝 屋敷
チュンチュンチュンチュン……(鳥の鳴き声)
セイバー「・・・・・・・」
(……………ばー)
セイバー「・・・・・・・」
(せ…………バー………)
セイバー「・・・・・・・」
(セイ……バー…)
セイバー「・・・・・・・」
「セイバー」
セイバー「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「セイバー!!!!!」
セイバー「!!!!」ビクゥ!
アイリ「・・・ちょっとセイバー」
アイリ「何をボーっとしてるのよ?」
セイバー「な、何だ、アイリスフィールか・・・」
アイリ「…?夢でも見てたの?」
セイバー「え、えぇ、少し」
朝 屋敷
チュンチュンチュンチュン……(鳥の鳴き声)
セイバー「・・・・・・・」
(……………ばー)
セイバー「・・・・・・・」
(せ…………バー………)
セイバー「・・・・・・・」
(セイ……バー…)
セイバー「・・・・・・・」
「セイバー」
セイバー「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「セイバー!!!!!」
セイバー「!!!!」ビクゥ!
アイリ「・・・ちょっとセイバー」
アイリ「何をボーっとしてるのよ?」
セイバー「な、何だ、アイリスフィールか・・・」
アイリ「…?夢でも見てたの?」
セイバー「え、えぇ、少し」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:01:36.27 ID:rDWPvdMP0
アイリ「どんな夢?」
セイバー「え、えぇ・・・」
セイバー「・・・とても恐ろしい夢でした」
セイバー「何と・・・私が何時まで経っても職が決まらず」
セイバー「日々ニートと化して暮らしながら、毎日アイリスフィールに心配される夢なのです」
セイバー「どうです?実に恐ろしくないですか?」
アイリ「えぇ・・・恐ろしいわ・・・」
セイバー「そうでしょう、そうでしょう」
アイリ「でもね、セイバー」
セイバー「はい?」
アイリ「それ・・・夢じゃないのよ」
セイバー「・・・・・・・・」
―これは内定(ゼロ)に至る物語(なのか?)
内定/Zero SECOND SEASON
セイバー「え、えぇ・・・」
セイバー「・・・とても恐ろしい夢でした」
セイバー「何と・・・私が何時まで経っても職が決まらず」
セイバー「日々ニートと化して暮らしながら、毎日アイリスフィールに心配される夢なのです」
セイバー「どうです?実に恐ろしくないですか?」
アイリ「えぇ・・・恐ろしいわ・・・」
セイバー「そうでしょう、そうでしょう」
アイリ「でもね、セイバー」
セイバー「はい?」
アイリ「それ・・・夢じゃないのよ」
セイバー「・・・・・・・・」
―これは内定(ゼロ)に至る物語(なのか?)
内定/Zero SECOND SEASON
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:06:31.93 ID:rDWPvdMP0
―――――
屋敷 玄関
アイリ「この屋敷とも今日でお別れね・・・」
セイバー「えぇ、何だかんだで、沢山の思い出がある場所です」
セイバー「できれば・・・忘れたくない」
アイリ「忘れる必要なんて無いわ」ニコッ
アイリ「ここには暫く戻って来れないだろうけど・・・」
アイリ「いつか、この戦いが終わったら、また・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・はい!感傷に浸る時間は終わり!さっさと車に荷物を詰め込むわよ!」
セイバー「了解しました。アイリスフィール」キリッ
屋敷 玄関
アイリ「この屋敷とも今日でお別れね・・・」
セイバー「えぇ、何だかんだで、沢山の思い出がある場所です」
セイバー「できれば・・・忘れたくない」
アイリ「忘れる必要なんて無いわ」ニコッ
アイリ「ここには暫く戻って来れないだろうけど・・・」
アイリ「いつか、この戦いが終わったら、また・・・」
セイバー「・・・・・・・」
アイリ「・・・はい!感傷に浸る時間は終わり!さっさと車に荷物を詰め込むわよ!」
セイバー「了解しました。アイリスフィール」キリッ
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:09:34.71 ID:rDWPvdMP0
<ちょっと重そうだけど大丈夫?
<何のこれしき
舞弥「・・・・・・・・」
舞弥(ここでの時間は・・・本当に穏やかで・・・・)
舞弥(とても・・・・優しかった・・・・)
舞弥(私も・・・いつかここに戻ってこれるのだろうか・・・?)
切嗣「舞弥」
舞弥「何でしょう、切嗣」
切嗣「屋敷の引越しの前に、空港へ向かう訳だが・・・」
切嗣「昨日は神経を磨り減らしたせいもあって、少し疲れた」
切嗣「運転を頼んでも平気か?」
舞弥「問題ありません」
切嗣「・・・傷の具合は?」
舞弥「・・・・・・・・・」
舞弥「大丈夫です、昨晩、マダムに治療して頂いたので」
舞弥「もう軽い擦り傷程度になっています」
切嗣「・・・そうか」
切嗣「なら頼むよ、ハンドルは君に預けた」
舞弥「了解しました」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:11:42.98 ID:rDWPvdMP0
―――――
冬木市郊外 高速道路 1号車車内
イリヤ「うわぁ~」(窓の外見てる)
イリヤ「キリツグ!見て!車がどんどん後ろに行くわ!」
切嗣「そうだね」
イリヤ「車ってこんなに早く走れるのね!」
イリヤ「知らなかったなぁ~」
舞弥(・・・・・・・・)(運転中)
切嗣「そういえばイリヤは、高速道路は初めてだったね」
切嗣「どうだい?感想は」
イリヤ「すっごく速いわ!」
切嗣「ははっ、そうか」
冬木市郊外 高速道路 1号車車内
イリヤ「うわぁ~」(窓の外見てる)
イリヤ「キリツグ!見て!車がどんどん後ろに行くわ!」
切嗣「そうだね」
イリヤ「車ってこんなに早く走れるのね!」
イリヤ「知らなかったなぁ~」
舞弥(・・・・・・・・)(運転中)
切嗣「そういえばイリヤは、高速道路は初めてだったね」
切嗣「どうだい?感想は」
イリヤ「すっごく速いわ!」
切嗣「ははっ、そうか」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:13:49.63 ID:rDWPvdMP0
―――――
2号車車内
セイバー「・・・よろしかったのですか?アイリスフィール」
アイリ「え、何が?」
セイバー「イリヤのことですよ」
アイリ「・・・あぁ」
セイバー「最後のひと時くらい、一緒に過ごしてもよかったのでは?」
セイバー「あっちの車はまだ一人くらい余裕で乗れます」
セイバー「なのに・・・私と一緒などで、本当によかったのですか?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ「・・・私もね、最初はそうしようと思った」
アイリ「でもね・・・あの子の顔を・・・イリヤの笑顔を見てると・・・」
アイリ「どうしても・・・胸が締め付けられてしまうのよ」
セイバー「アイリスフィール・・・」
2号車車内
セイバー「・・・よろしかったのですか?アイリスフィール」
アイリ「え、何が?」
セイバー「イリヤのことですよ」
アイリ「・・・あぁ」
セイバー「最後のひと時くらい、一緒に過ごしてもよかったのでは?」
セイバー「あっちの車はまだ一人くらい余裕で乗れます」
セイバー「なのに・・・私と一緒などで、本当によかったのですか?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ「・・・私もね、最初はそうしようと思った」
アイリ「でもね・・・あの子の顔を・・・イリヤの笑顔を見てると・・・」
アイリ「どうしても・・・胸が締め付けられてしまうのよ」
セイバー「アイリスフィール・・・」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:15:10.16 ID:rDWPvdMP0
アイリ「・・・それにねセイバー」
アイリ「別れの言葉なら、昨日、済ませたわ」
アイリ「あの子は泣いたけど・・・でも、分かってくれた」
アイリ「その後、朝まで同じベッドで寝たし・・・」
アイリ「朝には、沢山お話をしたわ」
アイリ「・・・これ以上は・・・」
アイリ「・・・ただ・・・辛いだけだもの・・・」
セイバー「アイリスフィール・・・」
アイリ「・・・ほら!無駄話してないで、運転に集中すること!」
アイリ「私を死なせたら、切嗣に怨まれるわよ?」ニコッ
セイバー「・・・えぇ、そうですね」ニコッ
アイリ「別れの言葉なら、昨日、済ませたわ」
アイリ「あの子は泣いたけど・・・でも、分かってくれた」
アイリ「その後、朝まで同じベッドで寝たし・・・」
アイリ「朝には、沢山お話をしたわ」
アイリ「・・・これ以上は・・・」
アイリ「・・・ただ・・・辛いだけだもの・・・」
セイバー「アイリスフィール・・・」
アイリ「・・・ほら!無駄話してないで、運転に集中すること!」
アイリ「私を死なせたら、切嗣に怨まれるわよ?」ニコッ
セイバー「・・・えぇ、そうですね」ニコッ
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 13:17:30.15 ID:rDWPvdMP0
じゃあ今日はこの辺で
聖杯戦争途中経過
セイバー・ニート
ランサー・?
ライダー・現場作業員
アーチャー・株式会社バビロンCEO(前スレでアヴァロンと表記しましたがミスです)
バーサーカー・?
キャスター・脱落
アサシン・いつの間にか脱落
聖杯戦争途中経過
セイバー・ニート
ランサー・?
ライダー・現場作業員
アーチャー・株式会社バビロンCEO(前スレでアヴァロンと表記しましたがミスです)
バーサーカー・?
キャスター・脱落
アサシン・いつの間にか脱落
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:30:01.52 ID:rDWPvdMP0
―――――
冬木市郊外 航空自衛隊 基地内喫煙所
斉藤(・・・・・・・)スパー
斉藤(・・・・・・・)トントン
斉藤(・・・・・・・)グシグシ
斉藤(あれは・・・事故なんかじゃなかった)
斉藤(戸草が乗ったストーム2が、任務中、明らかに挙動がおかしかったのは事実だ)
斉藤(だが、それは機体の故障のせいじゃない・・・)
斉藤(それは、機体の残骸から救出したブラックボックスの結果からも明らかだ)
斉藤(計器類には問題がなかった。そして飛行中、機体のどの部分にも破損は認められていない)
斉藤(・・・“あの時”までは・・・)
斉藤(・・・・・・)
斉藤(・・・速度計)
斉藤(速度計・・・それと、感圧計の項目は明らかに数値が異常だった)
斉藤(搭乗者の事を顧ることのない、殺人的な加速による死のフライト・・・)
斉藤(それが午前0時12分を境に、5分間も継続している)
斉藤(当然機体は悲鳴を上げ、尾翼の一部が破損するほど機体は酷使された)
冬木市郊外 航空自衛隊 基地内喫煙所
斉藤(・・・・・・・)スパー
斉藤(・・・・・・・)トントン
斉藤(・・・・・・・)グシグシ
斉藤(あれは・・・事故なんかじゃなかった)
斉藤(戸草が乗ったストーム2が、任務中、明らかに挙動がおかしかったのは事実だ)
斉藤(だが、それは機体の故障のせいじゃない・・・)
斉藤(それは、機体の残骸から救出したブラックボックスの結果からも明らかだ)
斉藤(計器類には問題がなかった。そして飛行中、機体のどの部分にも破損は認められていない)
斉藤(・・・“あの時”までは・・・)
斉藤(・・・・・・)
斉藤(・・・速度計)
斉藤(速度計・・・それと、感圧計の項目は明らかに数値が異常だった)
斉藤(搭乗者の事を顧ることのない、殺人的な加速による死のフライト・・・)
斉藤(それが午前0時12分を境に、5分間も継続している)
斉藤(当然機体は悲鳴を上げ、尾翼の一部が破損するほど機体は酷使された)
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:31:42.56 ID:rDWPvdMP0
斉藤(そして・・・中に居るパイロットなど生きてはいられない程のGが、コックピットにも掛かり・・・)
斉藤(・・・戸草は死亡した)
斉藤(・・・・・・・)
斉藤(戸草・・・一体、ストーム2に何が起こったんだ?)
斉藤(そして・・・)
斉藤(・・・・・・誰が乗っていたんだ・・・・・・?)
ピンポンパンポーン……
(斉藤1尉、司令室より、1尉に出頭命令が出ております)
(至急、司令室へ向かってください。終わり)
ピンポンパンポーン……
斉藤(・・・・・・・)
斉藤(出頭・・・・ね)
斉藤(・・・戸草は死亡した)
斉藤(・・・・・・・)
斉藤(戸草・・・一体、ストーム2に何が起こったんだ?)
斉藤(そして・・・)
斉藤(・・・・・・誰が乗っていたんだ・・・・・・?)
ピンポンパンポーン……
(斉藤1尉、司令室より、1尉に出頭命令が出ております)
(至急、司令室へ向かってください。終わり)
ピンポンパンポーン……
斉藤(・・・・・・・)
斉藤(出頭・・・・ね)
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:33:40.71 ID:rDWPvdMP0
―――――
基地司令室
ガチャッ
斉藤「失礼しますよ、っと」
高村「ノックをしたまえ。斉藤1尉」
斉藤「はいはい…申し訳ありません司令官殿・・・」
高村「・・・・・・・・・」
斉藤「で、何です?良い知らせじゃないんでしょ?」
斉藤「今度の休みにバケーションに行こう。って誘いじゃないっていうのは、何となく判りますけど」
高村「・・・・・・・」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「冗談もなしね、はいはい聞きますよ」
基地司令室
ガチャッ
斉藤「失礼しますよ、っと」
高村「ノックをしたまえ。斉藤1尉」
斉藤「はいはい…申し訳ありません司令官殿・・・」
高村「・・・・・・・・・」
斉藤「で、何です?良い知らせじゃないんでしょ?」
斉藤「今度の休みにバケーションに行こう。って誘いじゃないっていうのは、何となく判りますけど」
高村「・・・・・・・」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「冗談もなしね、はいはい聞きますよ」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:35:16.95 ID:rDWPvdMP0
高村「君に辞令が降りた」
斉藤「辞令?」
斉藤「何の?」
高村「さっき通達があってな」
高村「おめでとう斉藤1尉、君は2階級特進だ」
高村「本日付で2佐になる」
斉藤「・・・何の冗談です?」
高村「これは上から直々に来た命令だよ」
高村「冗談などではない」
斉藤「・・・俺は仲間を戦場に捨てて、おめおめと一人逃げ帰ってきたんですよ?」
高村「これは決定事項だ」
斉藤「そんな俺が2階級特進?ふざけないで下さいよ」
高村「斉藤2佐」
斉藤「俺は1尉だ高村!!!!!!」
斉藤「辞令?」
斉藤「何の?」
高村「さっき通達があってな」
高村「おめでとう斉藤1尉、君は2階級特進だ」
高村「本日付で2佐になる」
斉藤「・・・何の冗談です?」
高村「これは上から直々に来た命令だよ」
高村「冗談などではない」
斉藤「・・・俺は仲間を戦場に捨てて、おめおめと一人逃げ帰ってきたんですよ?」
高村「これは決定事項だ」
斉藤「そんな俺が2階級特進?ふざけないで下さいよ」
高村「斉藤2佐」
斉藤「俺は1尉だ高村!!!!!!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:37:00.41 ID:rDWPvdMP0
高村「・・・・・・・・」
斉藤「臆病者の俺が二階級特進で、勇敢に戦った戸草も同じ2階級特進だと・・・?」
斉藤「・・・ふざけるな」
高村「・・・・・・・・」
斉藤「仲間が死んだんだぞ・・・?なのに、何平然と辞令なんか読み上げてんだよ」
斉藤「高村・・・・お前」
斉藤「お前・・・いつからそんな人間になった・・・?」
高村「・・・・・・・・」
斉藤「一緒に空を飛んでた頃のお前は、どこに行ったんだよ?」
高村「・・・私は変わらないよ、斉藤2佐」
斉藤「・・・・・1尉だよ馬鹿野郎」
斉藤「・・・・・・」
斉藤「臆病者の俺が二階級特進で、勇敢に戦った戸草も同じ2階級特進だと・・・?」
斉藤「・・・ふざけるな」
高村「・・・・・・・・」
斉藤「仲間が死んだんだぞ・・・?なのに、何平然と辞令なんか読み上げてんだよ」
斉藤「高村・・・・お前」
斉藤「お前・・・いつからそんな人間になった・・・?」
高村「・・・・・・・・」
斉藤「一緒に空を飛んでた頃のお前は、どこに行ったんだよ?」
高村「・・・私は変わらないよ、斉藤2佐」
斉藤「・・・・・1尉だよ馬鹿野郎」
斉藤「・・・・・・」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:38:20.95 ID:rDWPvdMP0
斉藤「俺は・・・・」
斉藤「俺は、見てはいけないものを見た」
斉藤「そうだな?」
高村「・・・・・」
斉藤「だからこその2階級特進、馬の前に吊るされたニンジン・・・」
斉藤「俺を飼い[ピーーー]気なんだな?」
高村「・・・・・斉藤2佐」
高村「そうやって、何もかも憶測で話を進めるのは、君の昔からの良くない癖だよ」
高村「飼い殺し・・・?一体何を言っているんだ」
高村「空の英雄には、それなりの役職についてもらいたいという本部からの要望だよ。これは」
斉藤「・・・・・・」
高村「報告は伝えた、もう戻っていいぞ、斉藤2佐」
斉藤「1尉だ」
斉藤「俺は、見てはいけないものを見た」
斉藤「そうだな?」
高村「・・・・・」
斉藤「だからこその2階級特進、馬の前に吊るされたニンジン・・・」
斉藤「俺を飼い[ピーーー]気なんだな?」
高村「・・・・・斉藤2佐」
高村「そうやって、何もかも憶測で話を進めるのは、君の昔からの良くない癖だよ」
高村「飼い殺し・・・?一体何を言っているんだ」
高村「空の英雄には、それなりの役職についてもらいたいという本部からの要望だよ。これは」
斉藤「・・・・・・」
高村「報告は伝えた、もう戻っていいぞ、斉藤2佐」
斉藤「1尉だ」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:39:24.02 ID:rDWPvdMP0
斉藤「俺は・・・・」
斉藤「俺は、見てはいけないものを見た」
斉藤「そうだな?」
高村「・・・・・」
斉藤「だからこその2階級特進、馬の前に吊るされたニンジン・・・」
斉藤「俺を飼い殺す気なんだな?」
高村「・・・・・斉藤2佐」
高村「そうやって、何もかも憶測で話を進めるのは、君の昔からの良くない癖だよ」
高村「飼い殺し・・・?一体何を言っているんだ」
高村「空の英雄には、それなりの役職についてもらいたいという本部からの要望だよ。これは」
斉藤「・・・・・・」
高村「報告は伝えた、もう戻っていいぞ、斉藤2佐」
斉藤「1尉だ」
斉藤「俺は、見てはいけないものを見た」
斉藤「そうだな?」
高村「・・・・・」
斉藤「だからこその2階級特進、馬の前に吊るされたニンジン・・・」
斉藤「俺を飼い殺す気なんだな?」
高村「・・・・・斉藤2佐」
高村「そうやって、何もかも憶測で話を進めるのは、君の昔からの良くない癖だよ」
高村「飼い殺し・・・?一体何を言っているんだ」
高村「空の英雄には、それなりの役職についてもらいたいという本部からの要望だよ。これは」
斉藤「・・・・・・」
高村「報告は伝えた、もう戻っていいぞ、斉藤2佐」
斉藤「1尉だ」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:40:42.74 ID:rDWPvdMP0
高村「・・・・・・」
斉藤「・・・・・じゃあな、司令官殿」
斉藤「もう会う事も無いだろう」
高村「・・・・・」
高村「・・・戸草3尉の事は」
ガチャッ
バタンッ
高村「・・・・・・・」
高村「分かってくれよ、斉藤」
高村「・・・こうでもしなければ、お前も消されていたんだ」
高村「聖杯戦争という、訳の分からない争いに巻き込まれて・・・な」
斉藤「・・・・・じゃあな、司令官殿」
斉藤「もう会う事も無いだろう」
高村「・・・・・」
高村「・・・戸草3尉の事は」
ガチャッ
バタンッ
高村「・・・・・・・」
高村「分かってくれよ、斉藤」
高村「・・・こうでもしなければ、お前も消されていたんだ」
高村「聖杯戦争という、訳の分からない争いに巻き込まれて・・・な」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:41:42.12 ID:rDWPvdMP0
―――――
基地 ロッカールーム
三枝「斉藤、もう一度考え直せ」
斉藤「嫌だね、俺はもうここの司令に嫌気が差した」
斉藤「そしてその司令様を操る、上の連中にもな」
三枝「・・・・・・」
斉藤「とりあえず実家にでも帰って、畑仕事でもしようと思ってる」
三枝「・・・後悔するぞ」
斉藤「春になったら大根でも送ってやるよ」ヨイショ
三枝「斉藤」
斉藤「じゃあな三枝、皆によろしく」
三枝「・・・・・・」
斉藤「・・・・・それと」
斉藤「戸草・・・にもな」
基地 ロッカールーム
三枝「斉藤、もう一度考え直せ」
斉藤「嫌だね、俺はもうここの司令に嫌気が差した」
斉藤「そしてその司令様を操る、上の連中にもな」
三枝「・・・・・・」
斉藤「とりあえず実家にでも帰って、畑仕事でもしようと思ってる」
三枝「・・・後悔するぞ」
斉藤「春になったら大根でも送ってやるよ」ヨイショ
三枝「斉藤」
斉藤「じゃあな三枝、皆によろしく」
三枝「・・・・・・」
斉藤「・・・・・それと」
斉藤「戸草・・・にもな」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:42:23.40 ID:rDWPvdMP0
三枝「・・・・・・」
斉藤「・・・あばよ」
三枝「斉藤」
斉藤「何だよ、折角格好良く決まったのに?」
三枝「戸草って誰だ?」
斉藤「・・・・・・・・」
斉藤「・・・おい、三枝」
斉藤「それ冗談だよな?俺の聞き間違いだよな?」
三枝「・・・・・」
斉藤「誰ってお前・・・・」
三枝「今この基地にそんな人間はいないぞ」
斉藤「当たり前だよ!!!昨日空で吹っ飛んだんだからな!!!」
斉藤「その戸草だろうが!!!」
三枝「・・・・・・」
三枝「何を言ってるんだよ、斉藤」
三枝「昨日は、演習も戦闘も無かったんだぞ?」
三枝「なのに、どうして飛行機が落ちるんだ?」
三枝「おかしいじゃないか」
斉藤「・・・あばよ」
三枝「斉藤」
斉藤「何だよ、折角格好良く決まったのに?」
三枝「戸草って誰だ?」
斉藤「・・・・・・・・」
斉藤「・・・おい、三枝」
斉藤「それ冗談だよな?俺の聞き間違いだよな?」
三枝「・・・・・」
斉藤「誰ってお前・・・・」
三枝「今この基地にそんな人間はいないぞ」
斉藤「当たり前だよ!!!昨日空で吹っ飛んだんだからな!!!」
斉藤「その戸草だろうが!!!」
三枝「・・・・・・」
三枝「何を言ってるんだよ、斉藤」
三枝「昨日は、演習も戦闘も無かったんだぞ?」
三枝「なのに、どうして飛行機が落ちるんだ?」
三枝「おかしいじゃないか」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:43:02.64 ID:rDWPvdMP0
斉藤「・・・・・・」
斉藤「あぁ、そうかよ」
斉藤「解りました、そういう流れですね。空気読みますよ」
斉藤「なんせ俺は、18年間風の流れを読んできた男だからな」
斉藤「役に立ちそうでよかったよ、今までの経験がさ」
三枝「斉藤」
斉藤「・・・くたばれ蛆虫共が」
バタンッ!!!
三枝(・・・・・・・)
三枝「あばよ、斉藤・・・」
斉藤「あぁ、そうかよ」
斉藤「解りました、そういう流れですね。空気読みますよ」
斉藤「なんせ俺は、18年間風の流れを読んできた男だからな」
斉藤「役に立ちそうでよかったよ、今までの経験がさ」
三枝「斉藤」
斉藤「・・・くたばれ蛆虫共が」
バタンッ!!!
三枝(・・・・・・・)
三枝「あばよ、斉藤・・・」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:44:07.63 ID:rDWPvdMP0
―――――
空港 ターミナル
ワイワイガヤガヤ………
セイバー「広いですね」
アイリ「迷子にならないでよね?セイバー」
セイバー「む、失礼な」
セイバー「騎士王であるこの私が、迷子になるなんて絶対にあr」
舞弥「マダム!!!」
アイリ「ど、どうしたの!?舞弥さん」
舞弥「イリヤが・・・イリヤがいなくなりました!」
アイリ「何ですって・・・!」
アイリ「き、切嗣も一緒に居たのに・・・あの人はどうしたの?」
舞弥「切嗣は・・・搭乗手続きをする為、受付に行っていたのです・・・」
舞弥「その間・・・私がイリヤの面倒を頼まれていたのですが・・・」
空港 ターミナル
ワイワイガヤガヤ………
セイバー「広いですね」
アイリ「迷子にならないでよね?セイバー」
セイバー「む、失礼な」
セイバー「騎士王であるこの私が、迷子になるなんて絶対にあr」
舞弥「マダム!!!」
アイリ「ど、どうしたの!?舞弥さん」
舞弥「イリヤが・・・イリヤがいなくなりました!」
アイリ「何ですって・・・!」
アイリ「き、切嗣も一緒に居たのに・・・あの人はどうしたの?」
舞弥「切嗣は・・・搭乗手続きをする為、受付に行っていたのです・・・」
舞弥「その間・・・私がイリヤの面倒を頼まれていたのですが・・・」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:45:05.17 ID:rDWPvdMP0
舞弥「ちょっと目を離した隙に・・・くっ・・・!」
アイリ「お、落ち着いて。舞弥さん」
アイリ「大丈夫よ、あの目立つ子だもの・・・」
アイリ「直ぐに迷子センターからアナウンスが掛かってくる筈だわ」
アイリ「だから落ち着いて、ね?」
舞弥「マダム・・・」
ピンポンパンポーン………
(迷子のお知らせを致します・・・)
(現在、6番ロビー迷子センターにて、銀色の長い髪をした・・・)
(イリヤスフィールちゃんというお名前の、8歳の女の子をお預かりしております・・・)
(お心当たりのある方は、6番ロビー、迷子センターまでお越しください・・・)
ピンポンパンポーン……
アイリ「ほ、ほらね、言ったでしょ?」
舞弥「・・・はい」
セイバー「とにかく、早く迎えに行きましょう」
アイリ「お、落ち着いて。舞弥さん」
アイリ「大丈夫よ、あの目立つ子だもの・・・」
アイリ「直ぐに迷子センターからアナウンスが掛かってくる筈だわ」
アイリ「だから落ち着いて、ね?」
舞弥「マダム・・・」
ピンポンパンポーン………
(迷子のお知らせを致します・・・)
(現在、6番ロビー迷子センターにて、銀色の長い髪をした・・・)
(イリヤスフィールちゃんというお名前の、8歳の女の子をお預かりしております・・・)
(お心当たりのある方は、6番ロビー、迷子センターまでお越しください・・・)
ピンポンパンポーン……
アイリ「ほ、ほらね、言ったでしょ?」
舞弥「・・・はい」
セイバー「とにかく、早く迎えに行きましょう」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:46:20.67 ID:rDWPvdMP0
―――――
空港 6番ロビー
イリヤ「・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
切嗣「・・・・・・・・」
アイリ「・・・イリヤ」
イリヤ「・・・はい、お母様」
アイリ「どうして皆に心配かける様なことしたの?」
イリヤ「・・・・・・・」
アイリ「黙ってちゃ分からないでしょ?何か言いなさい」
イリヤ「・・・・・だって・・・・・」
アイリ「だってじゃないわ!これから、あなたをアインツベルンの人に預けるのに」
アイリ「皆に迷惑かけちゃダメじゃない!」
イリヤ「だってぇ・・・・」泣いてる
空港 6番ロビー
イリヤ「・・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
切嗣「・・・・・・・・」
アイリ「・・・イリヤ」
イリヤ「・・・はい、お母様」
アイリ「どうして皆に心配かける様なことしたの?」
イリヤ「・・・・・・・」
アイリ「黙ってちゃ分からないでしょ?何か言いなさい」
イリヤ「・・・・・だって・・・・・」
アイリ「だってじゃないわ!これから、あなたをアインツベルンの人に預けるのに」
アイリ「皆に迷惑かけちゃダメじゃない!」
イリヤ「だってぇ・・・・」泣いてる
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:48:05.64 ID:rDWPvdMP0
セイバー「ま、まぁ、アイリスフィール、その辺にしておきましょうよ」
セイバー「イリヤも反省している様ですし、それに」
アイリ「セイバーは黙ってて」
セイバー「む・・・」
アイリ「いい?イリヤ」
アイリ「あなたはこれから、暫くの間向こうで暮らすのよ?」
アイリ「だったら、アインツベルンの人を困らせる様な事をしては駄目」
イリヤ「・・・・・・・」
アイリ「・・・イリヤ」
アイリ「あの家の人たちはね?これからあなたの家族になるのよ?」
イリヤ「私の家族はお母様とキリツグよ!」
アイリ「そうだけど・・・今は、それは忘れて」
イリヤ「・・・・・・・」
セイバー「イリヤも反省している様ですし、それに」
アイリ「セイバーは黙ってて」
セイバー「む・・・」
アイリ「いい?イリヤ」
アイリ「あなたはこれから、暫くの間向こうで暮らすのよ?」
アイリ「だったら、アインツベルンの人を困らせる様な事をしては駄目」
イリヤ「・・・・・・・」
アイリ「・・・イリヤ」
アイリ「あの家の人たちはね?これからあなたの家族になるのよ?」
イリヤ「私の家族はお母様とキリツグよ!」
アイリ「そうだけど・・・今は、それは忘れて」
イリヤ「・・・・・・・」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:49:48.12 ID:rDWPvdMP0
アイリ「イリヤ」
アイリ「私と切嗣はね、これから大きな戦いに行くの」
切嗣(・・・・・・・)
アイリ「だから、もしかしたら、もうあなたに会えなくなるかもしれない」
イリヤ「・・・・いや」
アイリ「これも昨日言ったわよね?」
イリヤ「いや!」
イリヤ「・・・・・・・」ヒック……
アイリ「・・・イリヤ・・・」
セイバー「アイリスフィール」
アイリ「・・・何?セイバー」
セイバー「イリヤがどうして迷子になったのか・・・」
セイバー「何となく・・・貴方も分かっている筈です」
アイリ「・・・・・・・・」
アイリ「私と切嗣はね、これから大きな戦いに行くの」
切嗣(・・・・・・・)
アイリ「だから、もしかしたら、もうあなたに会えなくなるかもしれない」
イリヤ「・・・・いや」
アイリ「これも昨日言ったわよね?」
イリヤ「いや!」
イリヤ「・・・・・・・」ヒック……
アイリ「・・・イリヤ・・・」
セイバー「アイリスフィール」
アイリ「・・・何?セイバー」
セイバー「イリヤがどうして迷子になったのか・・・」
セイバー「何となく・・・貴方も分かっている筈です」
アイリ「・・・・・・・・」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:50:51.77 ID:rDWPvdMP0
セイバー「だったら、今からでも遅くない」
セイバー「イリヤと・・・二人で過ごしてください」
アイリ「セイバー・・・・」
セイバー「私達邪魔者は消えます」
セイバー「ですからアイリスフィール」
セイバー「後は・・・二人の時間です」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「それでは、失礼します」
………
アイリ「・・・・・・・・」
イリヤ「お母様・・・」
アイリ「・・・イリヤ」
イリヤ「はい・・・」
アイリ「まだ少し時間あるし・・・あっちのカフェで、お茶しましょうか?」ニコッ
イリヤ「…!うん!」
セイバー「イリヤと・・・二人で過ごしてください」
アイリ「セイバー・・・・」
セイバー「私達邪魔者は消えます」
セイバー「ですからアイリスフィール」
セイバー「後は・・・二人の時間です」
アイリ「・・・・・・・」
セイバー「それでは、失礼します」
………
アイリ「・・・・・・・・」
イリヤ「お母様・・・」
アイリ「・・・イリヤ」
イリヤ「はい・・・」
アイリ「まだ少し時間あるし・・・あっちのカフェで、お茶しましょうか?」ニコッ
イリヤ「…!うん!」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:52:22.26 ID:rDWPvdMP0
―――――
空港 ターミナル
セイバー「・・・行っちゃいましたね」
アイリ「・・・えぇ」
セイバー「・・・寂しくなります」
アイリ「そうね・・・」
アイリ「あ、そうそう。セイバー」
セイバー「何です?」
アイリ「イリヤからこれ預かったのよ」
アイリ「あなたにあげる、って」
スッ
セイバー「これは・・・」
セイバー「・・・スコープドッグの食玩・・・」
セイバー「こんな大事なもの・・・貰っていいのですか?」
アイリ「え、えぇ・・・」
セイバー「・・・?」
アイリ「その・・・」
アイリ「・・・ダブってて要らないから・・・あげるって・・・」
セイバー「・・・・・・そうですか」
空港 ターミナル
セイバー「・・・行っちゃいましたね」
アイリ「・・・えぇ」
セイバー「・・・寂しくなります」
アイリ「そうね・・・」
アイリ「あ、そうそう。セイバー」
セイバー「何です?」
アイリ「イリヤからこれ預かったのよ」
アイリ「あなたにあげる、って」
スッ
セイバー「これは・・・」
セイバー「・・・スコープドッグの食玩・・・」
セイバー「こんな大事なもの・・・貰っていいのですか?」
アイリ「え、えぇ・・・」
セイバー「・・・?」
アイリ「その・・・」
アイリ「・・・ダブってて要らないから・・・あげるって・・・」
セイバー「・・・・・・そうですか」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:54:28.29 ID:rDWPvdMP0
―――――
冬木市 C丁 建設現場
カーン…カーン…カーン…
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
<いっせーの・・・せっ!!!
<いや~昨日の酒が響くねぇ~
ウェイバー「・・・・・・・」ペタペタ(パテでコンクリ塗ってる)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
ウェイバー「・・・・・・・」ペタペタ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
ウェイバー「・・・・・・・」ペタ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
ウェイバー「ああもう!うるさいよ!!!」
ドドド……
ライダー「何をいきなり怒鳴っておるのだ?小僧」
冬木市 C丁 建設現場
カーン…カーン…カーン…
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
<いっせーの・・・せっ!!!
<いや~昨日の酒が響くねぇ~
ウェイバー「・・・・・・・」ペタペタ(パテでコンクリ塗ってる)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
ウェイバー「・・・・・・・」ペタペタ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
ウェイバー「・・・・・・・」ペタ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド………
ウェイバー「ああもう!うるさいよ!!!」
ドドド……
ライダー「何をいきなり怒鳴っておるのだ?小僧」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:55:45.57 ID:rDWPvdMP0
ウェイバー「何じゃないだろ!何なんださっきから!嫌がらせか!!!」
ウェイバー「何でわざわざ僕が居る隣で掘削作業するんだよ!!」
ウェイバー「向こうでやれ!!!」ビシィ
ライダー「・・・・・・・」
ライダー「ガッハッハッハ!坊主!貴様も中々言うようになってきたではないか!」
ライダー「だがそう何でも自分の都合を相手に押し付けようとするな。後々辛くなるだけだぞ?」
ウェイバー「お前はあっちでも作業できるだろ!」
ウェイバー「現に!ここは明日やる予定だろうが!何であっちから先にやらない!」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・」
ライダー「ガッハッハ!坊主、そう何でも自分の都合を他人に押し付けようと」
ウェイバー「何回繰り返すんだよこのやり取り!!!!!!!」ガンッ(パテ投げた)
ウェイバー「何でわざわざ僕が居る隣で掘削作業するんだよ!!」
ウェイバー「向こうでやれ!!!」ビシィ
ライダー「・・・・・・・」
ライダー「ガッハッハッハ!坊主!貴様も中々言うようになってきたではないか!」
ライダー「だがそう何でも自分の都合を相手に押し付けようとするな。後々辛くなるだけだぞ?」
ウェイバー「お前はあっちでも作業できるだろ!」
ウェイバー「現に!ここは明日やる予定だろうが!何であっちから先にやらない!」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・」
ライダー「ガッハッハ!坊主、そう何でも自分の都合を他人に押し付けようと」
ウェイバー「何回繰り返すんだよこのやり取り!!!!!!!」ガンッ(パテ投げた)
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 20:57:54.25 ID:rDWPvdMP0
―――――
建設現場 お昼
佐藤「お~い、買って来たぞ~」弁当持ってる
一同<うっひょー!
貝塚「キター!一日の数少ない楽しみ!」
鈴木「お前なぁ、正直に言いすぎだろ(笑)仕事だって楽しいだろうが」
貝塚「鈴木さんはクレーン使えるからそう言えるんッスよ!俺なんて一日上り下りの繰り返しッスよ!?」
貝塚「そりゃ辞めたくなりますって!」
一同<どっ!
鈴木「ははは、確かにな、そりゃ俺でもキツイわ」
貝塚「まったくぅ・・・変わってくださいよ、仕事~」
佐藤「免許取ってからものを言えよお前」
一同<どっ!
建設現場 お昼
佐藤「お~い、買って来たぞ~」弁当持ってる
一同<うっひょー!
貝塚「キター!一日の数少ない楽しみ!」
鈴木「お前なぁ、正直に言いすぎだろ(笑)仕事だって楽しいだろうが」
貝塚「鈴木さんはクレーン使えるからそう言えるんッスよ!俺なんて一日上り下りの繰り返しッスよ!?」
貝塚「そりゃ辞めたくなりますって!」
一同<どっ!
鈴木「ははは、確かにな、そりゃ俺でもキツイわ」
貝塚「まったくぅ・・・変わってくださいよ、仕事~」
佐藤「免許取ってからものを言えよお前」
一同<どっ!
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:00:14.23 ID:rDWPvdMP0
ウェイバー「・・・・・・・」
ウェイバー(相変わらず慣れないなぁ・・・この独特の空気)もぐもぐ
ウェイバー(ガテン系っていうのはみんなこうなのか?皆疲れてる筈なのに元気すぎるだろ・・・・)もぐもぐ
ウェイバー(現に僕は・・・午前の作業の時点で既に死にそうだ・・・)ハァ...
ライダー「何を溜息などついておるのだ小僧!」
バシィッ!!
ウェイバー「!!!!!!」
ウェイバー「うぇッほえっほ!!!うっふぉ!!!」
ライダー「む、何を咳き込んでおるのだ小僧」
ウェイバー「………お前のせいだよ!!!!!」
ウェイバー(相変わらず慣れないなぁ・・・この独特の空気)もぐもぐ
ウェイバー(ガテン系っていうのはみんなこうなのか?皆疲れてる筈なのに元気すぎるだろ・・・・)もぐもぐ
ウェイバー(現に僕は・・・午前の作業の時点で既に死にそうだ・・・)ハァ...
ライダー「何を溜息などついておるのだ小僧!」
バシィッ!!
ウェイバー「!!!!!!」
ウェイバー「うぇッほえっほ!!!うっふぉ!!!」
ライダー「む、何を咳き込んでおるのだ小僧」
ウェイバー「………お前のせいだよ!!!!!」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:02:12.07 ID:rDWPvdMP0
一同<どっ!!!
佐藤「あっはっはっは!相変わらず面白いなぁ、お二方は」
鈴木「だよなぁ、一日の内に必ず何かやらかすもんな、この二人」
鈴木「見ていて飽きないよ」あっはっは
貝塚「いや・・・やらかさない様にしてくれないと困るんスけど・・・」
ライダー「そうか、まぁ、期待を受けるのも王の仕事よ」ガッハッハ
一同<どっ!!!!
佐藤「これだもんなぁ、ほんと、アレクセイさんが来てくれてよかったよ」
鈴木「だよなぁ、メチャクチャ力持ちだし、何より気さくで話しかけやすいし」
貝塚「おまけに毎日酒奢ってくれるッスもんね!」
佐藤・鈴木「確かに」
ウェイバー(誰の金だと思ってんだよ・・・)
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:03:41.69 ID:rDWPvdMP0
佐藤「でも、ウェイバー君も頑張ってるじゃないか」
ウェイバー「えぇ・・・・え?」
佐藤「そんな細い身体で、こんなハードな仕事こなすなんてすごいよ」
鈴木「だよなぁ、俺一週間持たないと思ってたもん」
貝塚「あ、それ俺もッス!」
ライダー「ガッハッハッハ!酷い言われようだな、坊主!」
ウェイバー「うるさいよ・・・」
佐藤「とにかく、君もすっかりウチのメンバーの一員だ」
佐藤「期待してるぜ、ウェイバー君」
ウェイバー「・・・・あ・・・・」ドキッ
<コラァ!!!鈴木ぃ!!!!
鈴木「おわ、何だ何だ?」
ウェイバー「えぇ・・・・え?」
佐藤「そんな細い身体で、こんなハードな仕事こなすなんてすごいよ」
鈴木「だよなぁ、俺一週間持たないと思ってたもん」
貝塚「あ、それ俺もッス!」
ライダー「ガッハッハッハ!酷い言われようだな、坊主!」
ウェイバー「うるさいよ・・・」
佐藤「とにかく、君もすっかりウチのメンバーの一員だ」
佐藤「期待してるぜ、ウェイバー君」
ウェイバー「・・・・あ・・・・」ドキッ
<コラァ!!!鈴木ぃ!!!!
鈴木「おわ、何だ何だ?」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:05:10.98 ID:rDWPvdMP0
<てめぇクレーンのエンジンかかりっぱなしだぞ!なめてんのか!!
鈴木「あ、いっけねー忘れてた」
鈴木「そういやトイレ行った後に休憩入っちゃったからなぁ・・・」
<さっさとキー抜いて来い!!!
鈴木「うーっす!サーセンしたぁ!!」
鈴木「そういう訳でちょっくら行ってくるわ」
貝塚「ドジっスねぇ・・・鈴木さん」
<コラァ!!!!鉄男ぉ!!!!
貝塚「わっひゃい!!」
<お前やっとけつったとこまで出来てねーじゃねぇか!!!!
<飯なんか食ってねぇでちょっと上がって来い!!!
貝塚「な、何故バレたし・・・」
貝塚「・・・はぁ・・・行ってくるッス・・・」トボトボ
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:06:30.26 ID:rDWPvdMP0
佐藤「あはは、皆大変だな」
ウェイバー「そうですね」
ウェイバー「・・・あれ、ライダーは・・・?」
佐藤「あぁ、さっきトイレ行ったよ」
ウェイバー「あいつ、仮説トイレに身体入るのか・・・?」
佐藤「・・・・・・・・・」
佐藤「・・・ウェイバー君」
ウェイバー「は、はい、何ですか?」
佐藤「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・?」
佐藤「アレクセイさん、君の後をしょっちゅう付いてくるだろう」
ウェイバー「は、はぁ・・・そうですけど、それが何か?」
ウェイバー「そうですね」
ウェイバー「・・・あれ、ライダーは・・・?」
佐藤「あぁ、さっきトイレ行ったよ」
ウェイバー「あいつ、仮説トイレに身体入るのか・・・?」
佐藤「・・・・・・・・・」
佐藤「・・・ウェイバー君」
ウェイバー「は、はい、何ですか?」
佐藤「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・?」
佐藤「アレクセイさん、君の後をしょっちゅう付いてくるだろう」
ウェイバー「は、はぁ・・・そうですけど、それが何か?」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:07:54.75 ID:rDWPvdMP0
佐藤「あれね、君のためにやってるんだよ」
佐藤「知ってた?」
ウェイバー「い、いえ・・・全然」
ウェイバー(・・・嫌がらせしてんのかと思ってた・・・)
佐藤「アレクセイさんがね、君が入ってくる前にさ」
佐藤「余の主がここで働くから、暫くの間は面倒を見させて欲しい、って」ライダーの真似
佐藤「社長に頼んでたんだよ」
ウェイバー(・・・・・・・・)
佐藤「現に、いつも君と一緒にいても、誰も咎めないだろう?」
佐藤「あれはね、まぁ、そういうことだったんだよ」
ウェイバー「そう・・・だったんですか・・・」
ウェイバー「・・・・・・・・」
ウェイバー(あの馬鹿・・・余計なことしやがって・・・・)
佐藤「知ってた?」
ウェイバー「い、いえ・・・全然」
ウェイバー(・・・嫌がらせしてんのかと思ってた・・・)
佐藤「アレクセイさんがね、君が入ってくる前にさ」
佐藤「余の主がここで働くから、暫くの間は面倒を見させて欲しい、って」ライダーの真似
佐藤「社長に頼んでたんだよ」
ウェイバー(・・・・・・・・)
佐藤「現に、いつも君と一緒にいても、誰も咎めないだろう?」
佐藤「あれはね、まぁ、そういうことだったんだよ」
ウェイバー「そう・・・だったんですか・・・」
ウェイバー「・・・・・・・・」
ウェイバー(あの馬鹿・・・余計なことしやがって・・・・)
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:09:24.98 ID:rDWPvdMP0
佐藤「まぁここの仕事キツイからね、気持ちは分かるよ」
佐藤「それに・・・なによりあの人柄だろ?そりゃ、あのタコ社長も許さざるを得ないよ」
佐藤「ほんと、あの人スゲーよなぁ」
ウェイバー「・・・・・・」
佐藤「来た初日から皆の心鷲掴みにしちゃってさ・・・」
佐藤「まるで・・・」
佐藤「まるで・・・王様みたいな人だよなぁ・・・」
佐藤「すげぇ懐が広くて、皆の面倒見てくれて・・・」
佐藤「ありゃぁ、人に好かれて当然だわな」
ウェイバー(・・・・・・・・)
ウェイバー「・・・・・・そうかもし」
ライダー「おぉ!?何の話だ、余も混ぜろ!」
佐藤「それに・・・なによりあの人柄だろ?そりゃ、あのタコ社長も許さざるを得ないよ」
佐藤「ほんと、あの人スゲーよなぁ」
ウェイバー「・・・・・・」
佐藤「来た初日から皆の心鷲掴みにしちゃってさ・・・」
佐藤「まるで・・・」
佐藤「まるで・・・王様みたいな人だよなぁ・・・」
佐藤「すげぇ懐が広くて、皆の面倒見てくれて・・・」
佐藤「ありゃぁ、人に好かれて当然だわな」
ウェイバー(・・・・・・・・)
ウェイバー「・・・・・・そうかもし」
ライダー「おぉ!?何の話だ、余も混ぜろ!」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:10:19.44 ID:rDWPvdMP0
佐藤「あぁ、アレクセイさん」
ライダー「む、あの二人はどうしたのだ」
佐藤「仕事に手ぇ抜いた罰を償ってますよ」
ライダー「ガッハッハ!そうかそうか!」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「む?何だ小僧、全然食べていないではないか」
ライダー「食べぬのなら、そのから揚げ頂くぞ」
ヒョイパクッ
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「うむ!やはりここ(ほっともっと)のから揚げは美味なり!流石に作りたてを謳うだけはある!」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「む?何だ小僧」
ライダー「その白身揚げ、食べないのなら頂」
ウェイバー「いい加減にしろぉ!!!!!!!」
ライダー「む、あの二人はどうしたのだ」
佐藤「仕事に手ぇ抜いた罰を償ってますよ」
ライダー「ガッハッハ!そうかそうか!」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「む?何だ小僧、全然食べていないではないか」
ライダー「食べぬのなら、そのから揚げ頂くぞ」
ヒョイパクッ
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「うむ!やはりここ(ほっともっと)のから揚げは美味なり!流石に作りたてを謳うだけはある!」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「む?何だ小僧」
ライダー「その白身揚げ、食べないのなら頂」
ウェイバー「いい加減にしろぉ!!!!!!!」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/21(木) 21:13:47.44 ID:rDWPvdMP0
―――――
衛宮邸 玄関口
アイリ「わぁ・・・ここがそうね」
セイバー「ほほう、中々趣がある造りですね」
舞弥「家屋は長らく使われていなかったため、使用するには掃除が必要ですが・・・」
舞弥「家自体はそんなに傷んでいないので、問題は無いかと」
アイリ「素敵!」
アイリ「私ね、日本に来たら、一度こういう家に住んでみたいって思ってたのよ」
舞弥「家屋の隣には、古いですが、土蔵があります」
舞弥「そこも自由に使っていいと、切嗣から言われています、マダム」
アイリ「あぁ・・・夢が広がるわ・・・!」
セイバー「それよりそろそろお腹が空きませんか?アイリスフィール」ギュルル
アイリ「よし!早速入ってみましょう!」
舞弥「荷物をお運びします。マダム」
セイバー「少々遅いですが、お昼ご飯には鴨蒸篭なんてどうでしょうか」
セイバー「あれはこの前初めて食べましたが中々・・・」
セイバー「・・・・・・・・」
セイバー「誰もいない・・・」
セイバー「・・・・・・・・」ギュルー
衛宮邸 玄関口
アイリ「わぁ・・・ここがそうね」
セイバー「ほほう、中々趣がある造りですね」
舞弥「家屋は長らく使われていなかったため、使用するには掃除が必要ですが・・・」
舞弥「家自体はそんなに傷んでいないので、問題は無いかと」
アイリ「素敵!」
アイリ「私ね、日本に来たら、一度こういう家に住んでみたいって思ってたのよ」
舞弥「家屋の隣には、古いですが、土蔵があります」
舞弥「そこも自由に使っていいと、切嗣から言われています、マダム」
アイリ「あぁ・・・夢が広がるわ・・・!」
セイバー「それよりそろそろお腹が空きませんか?アイリスフィール」ギュルル
アイリ「よし!早速入ってみましょう!」
舞弥「荷物をお運びします。マダム」
セイバー「少々遅いですが、お昼ご飯には鴨蒸篭なんてどうでしょうか」
セイバー「あれはこの前初めて食べましたが中々・・・」
セイバー「・・・・・・・・」
セイバー「誰もいない・・・」
セイバー「・・・・・・・・」ギュルー
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:20:29.52 ID:FnGjNBb00
―――――
とある公園 ベンチ
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・・何故だ」
雁夜「何故俺は・・・まだ・・・生きている?」
雁夜「あの男にも敗れ・・・もう・・・生きる意味なんてないのに・・・」
雁夜(・・・・・・・・)
―――――
昨夜 未遠川付近のビル
雁夜「う・・・・あ・・・・・・ぁ・・・・・・」
雁夜「とお・・・さか・・・・」
雁夜「・・・とき・・・・お・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・」
雁夜(・・・・俺も・・・ここで終わりか・・・・)
雁夜(・・・・まぁ・・・こんなもんか・・・所詮・・・)
コツ…コツ…コツ…コツ…
雁夜「・・・・・・」
(・・・・・・・)
雁夜「・・・・ぉ・・・・まえ・・・・・」
「・・・黙っていろ」
「傷に触るぞ?」
―――――
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・・・俺は・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・」
とある公園 ベンチ
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・・何故だ」
雁夜「何故俺は・・・まだ・・・生きている?」
雁夜「あの男にも敗れ・・・もう・・・生きる意味なんてないのに・・・」
雁夜(・・・・・・・・)
―――――
昨夜 未遠川付近のビル
雁夜「う・・・・あ・・・・・・ぁ・・・・・・」
雁夜「とお・・・さか・・・・」
雁夜「・・・とき・・・・お・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・」
雁夜(・・・・俺も・・・ここで終わりか・・・・)
雁夜(・・・・まぁ・・・こんなもんか・・・所詮・・・)
コツ…コツ…コツ…コツ…
雁夜「・・・・・・」
(・・・・・・・)
雁夜「・・・・ぉ・・・・まえ・・・・・」
「・・・黙っていろ」
「傷に触るぞ?」
―――――
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・・・俺は・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・・」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:23:39.09 ID:FnGjNBb00
―――――
車内 移動中
舞弥「・・・申し訳ありませんでした、切嗣」
切嗣「・・・・・・・」
舞弥「私が独断先行をしたばかりに、貴方に迷惑をかけ、挙句怪我まで負って、回収の手間をかけさせてしまった・・・」
舞弥「・・・償っても、償いきれることではありません」
切嗣「・・・・・舞弥」
舞弥「・・・はい」
切嗣「君は、自分の声に従い行動をした」
切嗣「そうだな?」
舞弥「・・・はい」
切嗣「なら、いちいち気に病む必要はないさ。君は自らの手で、選択したのだからな」
切嗣「後悔をしたくない、という選択を」
舞弥「・・・・・・」
車内 移動中
舞弥「・・・申し訳ありませんでした、切嗣」
切嗣「・・・・・・・」
舞弥「私が独断先行をしたばかりに、貴方に迷惑をかけ、挙句怪我まで負って、回収の手間をかけさせてしまった・・・」
舞弥「・・・償っても、償いきれることではありません」
切嗣「・・・・・舞弥」
舞弥「・・・はい」
切嗣「君は、自分の声に従い行動をした」
切嗣「そうだな?」
舞弥「・・・はい」
切嗣「なら、いちいち気に病む必要はないさ。君は自らの手で、選択したのだからな」
切嗣「後悔をしたくない、という選択を」
舞弥「・・・・・・」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:26:37.86 ID:FnGjNBb00
切嗣「正直君がああいった行動に出るとは思わなかったが、まぁ、予測できなかった訳じゃない」
切嗣「なら、コントロールできなかった僕の責任でもある」
舞弥「・・・切嗣」
切嗣「・・・それに、効果はあったさ」
舞弥「・・・・?」
切嗣「・・・・・」
切嗣「・・・昨日の一件で、聖堂教会は関係各所と連携を取り、昨夜あの場にいた一般人全てを」
切嗣「なかったことにした」
舞弥「・・・・・」
切嗣「奴等のお得意技さ、代行者とやらを使って、自分達の都合のいい様に事実を捻じ曲げる」
切嗣「聖杯のため、ただそれだけのために・・・な」
切嗣「奴等に、命の重さなんて言葉は存在しない」
舞弥「・・・・・」
切嗣「・・・舞弥」
舞弥「何でしょう、切嗣」
切嗣「なら、コントロールできなかった僕の責任でもある」
舞弥「・・・切嗣」
切嗣「・・・それに、効果はあったさ」
舞弥「・・・・?」
切嗣「・・・・・」
切嗣「・・・昨日の一件で、聖堂教会は関係各所と連携を取り、昨夜あの場にいた一般人全てを」
切嗣「なかったことにした」
舞弥「・・・・・」
切嗣「奴等のお得意技さ、代行者とやらを使って、自分達の都合のいい様に事実を捻じ曲げる」
切嗣「聖杯のため、ただそれだけのために・・・な」
切嗣「奴等に、命の重さなんて言葉は存在しない」
舞弥「・・・・・」
切嗣「・・・舞弥」
舞弥「何でしょう、切嗣」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:28:03.99 ID:FnGjNBb00
切嗣「キャスター達は、君を騙すため公園で一芝居を打ち、住宅街へ誘いこんだ」
切嗣「そうだな?」
舞弥「・・・はい」
切嗣「君がキャスター達を足止めした時間だが・・・」
切嗣「合計したら、大体1時間ってところか」
舞弥「・・・・・・」
切嗣「あの場で観測をしつつ数えてたんだが・・・」
切嗣「22時頃は、32人の一般人が居たんだが・・・」
切嗣「事件が起こった23時頃には、29人に減っていた」
舞弥「・・・・・」
切嗣「意味は分かるな?」
舞弥「・・・・はい・・・・」
切嗣「・・・数人ではあるものの」
切嗣「君は、尊い命を救ったんだ」
切嗣「誇っていいよ、舞弥」
舞弥「・・・・はい・・・・!」
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・ところで舞弥」
切嗣「泣くのはいいが、ちゃんと前を見て運転してくれ・・・・・」
切嗣「そうだな?」
舞弥「・・・はい」
切嗣「君がキャスター達を足止めした時間だが・・・」
切嗣「合計したら、大体1時間ってところか」
舞弥「・・・・・・」
切嗣「あの場で観測をしつつ数えてたんだが・・・」
切嗣「22時頃は、32人の一般人が居たんだが・・・」
切嗣「事件が起こった23時頃には、29人に減っていた」
舞弥「・・・・・」
切嗣「意味は分かるな?」
舞弥「・・・・はい・・・・」
切嗣「・・・数人ではあるものの」
切嗣「君は、尊い命を救ったんだ」
切嗣「誇っていいよ、舞弥」
舞弥「・・・・はい・・・・!」
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・ところで舞弥」
切嗣「泣くのはいいが、ちゃんと前を見て運転してくれ・・・・・」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:30:33.58 ID:FnGjNBb00
―――――
夕方 建設現場
ライダー「貴様ら!今日もよくぞ働いてくれた!褒めて遣わすぞ!」バッ!(征服王のポーズ)
<うぉー!(士気上昇)
現場監督「あの・・・アレクセイさん・・・」
ライダー「む?何だ?」
現場監督「えっと・・・それ俺の仕事・・・」
ライダー「・・・・・・」
現場監督「・・・・・何でも無いです・・・・・」
ライダー「皆の衆よ!この後は、例によって余が酒を振舞おう!」
ライダー「存分に飲むがいい!!!」
<うぉおおおおお!!!!(士気上昇)
ウェイバー(・・・・・・・)
ウェイバー(・・・・僕のお金なんですけどね・・・・)
ライダー「うむ!それでは皆の者よ、後程例の店(魚民)で会おう!」
ライダー「解散!!!!」
夕方 建設現場
ライダー「貴様ら!今日もよくぞ働いてくれた!褒めて遣わすぞ!」バッ!(征服王のポーズ)
<うぉー!(士気上昇)
現場監督「あの・・・アレクセイさん・・・」
ライダー「む?何だ?」
現場監督「えっと・・・それ俺の仕事・・・」
ライダー「・・・・・・」
現場監督「・・・・・何でも無いです・・・・・」
ライダー「皆の衆よ!この後は、例によって余が酒を振舞おう!」
ライダー「存分に飲むがいい!!!」
<うぉおおおおお!!!!(士気上昇)
ウェイバー(・・・・・・・)
ウェイバー(・・・・僕のお金なんですけどね・・・・)
ライダー「うむ!それでは皆の者よ、後程例の店(魚民)で会おう!」
ライダー「解散!!!!」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:34:05.78 ID:FnGjNBb00
<お疲れっしたー!!!
現場監督「・・・・・お疲れ様です」
ぞろぞろぞろ……
<今日もキツかったな~
<酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ~♪
ぞろぞろぞろ……
ライダー「ガッハッハ!酒が飲めると聞いてあそこまで喜ぶとは・・・」
ライダー「やはり、戦士を鼓舞するのは、いつの時代も酒だのぉ!」ワッハッハ
ウェイバー「・・・・・」
ライダー「お、坊主」
ライダー「貴様もよく働いたな。褒めて遣わすぞ」
ライダー「余はこれより戦士達との宴がある。貴様は先に帰っておれ」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「どうした?まさか、また余に家まで運べと申す気なのか?」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「申し訳ないが、皆にああ言った手前、貴様を運ぶ為に帰るのは・・・」
ウェイバー「行くよ」
ライダー「む?」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 07:35:20.04 ID:FnGjNBb00
ライダー「坊主、今なんと?」
ウェイバー「・・・行くって言ってんだよ」
ライダー「・・・・・」
ウェイバー「今日は・・・・そこまで疲れてないからな・・・」
ウェイバー「僕も・・・・その・・・」
ライダー「・・・・・フフフハハ・・・」
ライダー「ガッハッハッハッハッ!!!」
ライダー「坊主!貴様もようやく漢になる時が来たな!」バシバシッ!
ウェイバー「...ッツ!声がデカイし痛いよこの野郎!」
ライダー「いいだろう!この征服王、誰であろうと来る者は拒まぬ!」
ライダー「小僧よ!存分に楽しめ!」
ライダー「余の宴をな!!!」
ウェイバー「だから僕の金だろうが!!!!!」
ウェイバー「・・・行くって言ってんだよ」
ライダー「・・・・・」
ウェイバー「今日は・・・・そこまで疲れてないからな・・・」
ウェイバー「僕も・・・・その・・・」
ライダー「・・・・・フフフハハ・・・」
ライダー「ガッハッハッハッハッ!!!」
ライダー「坊主!貴様もようやく漢になる時が来たな!」バシバシッ!
ウェイバー「...ッツ!声がデカイし痛いよこの野郎!」
ライダー「いいだろう!この征服王、誰であろうと来る者は拒まぬ!」
ライダー「小僧よ!存分に楽しめ!」
ライダー「余の宴をな!!!」
ウェイバー「だから僕の金だろうが!!!!!」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:40:42.34 ID:FnGjNBb00
―――――
夕方 例のファミマ 休憩室
藤村「・・・・・・・」
「大河ちゃん」
藤村「・・・・・・・」
「・・・大河ちゃん?」
藤村「・・・・・・・」
「もしもーし」お~い
藤村「へ?あ!スイマセン!」
一条「どうしたの?大河ちゃんが仕事中にボーっとするなんて珍しいわね」クスクス
藤村「え、あぁ・・・すいません・・・」
一条「別に、謝ることでもないけど・・・」
一条「なんか、らしくないな~って?」
藤村「・・・そッスか」
一条「?」
夕方 例のファミマ 休憩室
藤村「・・・・・・・」
「大河ちゃん」
藤村「・・・・・・・」
「・・・大河ちゃん?」
藤村「・・・・・・・」
「もしもーし」お~い
藤村「へ?あ!スイマセン!」
一条「どうしたの?大河ちゃんが仕事中にボーっとするなんて珍しいわね」クスクス
藤村「え、あぁ・・・すいません・・・」
一条「別に、謝ることでもないけど・・・」
一条「なんか、らしくないな~って?」
藤村「・・・そッスか」
一条「?」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:42:12.15 ID:FnGjNBb00
藤村(・・・・・・・)
藤村(あの野郎・・・メール無視したな・・・)
藤村(別に・・・直ぐ帰ってこないのはいいのよ・・・)
藤村(でも、この時間まで返事しないって、余りにも無神経すぎじゃない?)
藤村(・・・・返事は必ずしろって・・・・)
藤村(・・・言ったのに)
一条「それにしても、どうしたのかしらねぇ、龍之介君」
藤村「あ!それ私も今言おうと思ってました!」
藤村「あいつ・・・仕事をエスケープするとはいい度胸じゃない」メラメラメラ
藤村「当日欠勤は極刑に値するわ・・・」メラメラメラ
一条「ま・・・まぁまぁ、こうして私が代わりに来たんだし、いいじゃない、一日くらい♪」
一条「何かどうしても外せない用事があったのかもよ?」
藤村「どんな理由があろうと、当日欠勤する奴は社会人失格ッスよ!」
一条さん「ま、まぁ、それはそうだけど・・・」アセアセ
藤村(あの野郎・・・メール無視したな・・・)
藤村(別に・・・直ぐ帰ってこないのはいいのよ・・・)
藤村(でも、この時間まで返事しないって、余りにも無神経すぎじゃない?)
藤村(・・・・返事は必ずしろって・・・・)
藤村(・・・言ったのに)
一条「それにしても、どうしたのかしらねぇ、龍之介君」
藤村「あ!それ私も今言おうと思ってました!」
藤村「あいつ・・・仕事をエスケープするとはいい度胸じゃない」メラメラメラ
藤村「当日欠勤は極刑に値するわ・・・」メラメラメラ
一条「ま・・・まぁまぁ、こうして私が代わりに来たんだし、いいじゃない、一日くらい♪」
一条「何かどうしても外せない用事があったのかもよ?」
藤村「どんな理由があろうと、当日欠勤する奴は社会人失格ッスよ!」
一条さん「ま、まぁ、それはそうだけど・・・」アセアセ
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:45:35.74 ID:FnGjNBb00
一条さん「アルバイトなんだし・・・何もそこまで期待しなくてもいいんじゃないかしら・・・?」
一条「それにほら!龍之介君、まだ入って間もないし・・・ね?」
藤村「一条さんはあいつに甘すぎッスよ!甘やかすとつけ上がりますよ?」
一条さん(お、お母さんみたいね・・・)
一条さん「まぁとにかく、切り替えていきましょ!大河ちゃん」
一条さん「あまり気にしすぎるのもいけないわ」ニコッ
藤村「まぁ・・・一条さんがそう言うなら・・・」
藤村(・・・・・・)
一条さん「でも、確かに変よねぇ・・・」
一条さん「龍之介君、仕事はいつもアレだけれど」
一条さん「遅刻も欠勤も今まで一度もなかったから・・・ちょっと心配よねぇ・・・」
一条さん「大河ちゃん、何か聞いてたりする?」
藤村「うんにゃ、別にないッス・・・」
「未遠川に行かない方がいいよー」
藤村(・・・・・・)
一条「それにほら!龍之介君、まだ入って間もないし・・・ね?」
藤村「一条さんはあいつに甘すぎッスよ!甘やかすとつけ上がりますよ?」
一条さん(お、お母さんみたいね・・・)
一条さん「まぁとにかく、切り替えていきましょ!大河ちゃん」
一条さん「あまり気にしすぎるのもいけないわ」ニコッ
藤村「まぁ・・・一条さんがそう言うなら・・・」
藤村(・・・・・・)
一条さん「でも、確かに変よねぇ・・・」
一条さん「龍之介君、仕事はいつもアレだけれど」
一条さん「遅刻も欠勤も今まで一度もなかったから・・・ちょっと心配よねぇ・・・」
一条さん「大河ちゃん、何か聞いてたりする?」
藤村「うんにゃ、別にないッス・・・」
「未遠川に行かない方がいいよー」
藤村(・・・・・・)
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:47:21.86 ID:FnGjNBb00
藤村「ねぇ、一条さん・・・」
一条「なぁに?大河ちゃん」
藤村「昨日・・・未遠川で何かありました?」
一条「え、未遠川?」
一条「さ~、特に覚えがないけど・・・」
一条「未遠川で何かあったの?」
藤村「いえ・・・知らないならいいッス」
藤村「・・・・・・」
一条「映画か何かの撮影でもあった・・・とか?」
藤村「・・・・・さぁ」
藤村「・・・・・」
一条「・・・・・」
一条「あ、そうそう。大河ちゃん」
一条「2番のレジ、レシート切れちゃったから、休憩終わったら交換しておいてくれる?」
大河「・・・・・・」
一条「なぁに?大河ちゃん」
藤村「昨日・・・未遠川で何かありました?」
一条「え、未遠川?」
一条「さ~、特に覚えがないけど・・・」
一条「未遠川で何かあったの?」
藤村「いえ・・・知らないならいいッス」
藤村「・・・・・・」
一条「映画か何かの撮影でもあった・・・とか?」
藤村「・・・・・さぁ」
藤村「・・・・・」
一条「・・・・・」
一条「あ、そうそう。大河ちゃん」
一条「2番のレジ、レシート切れちゃったから、休憩終わったら交換しておいてくれる?」
大河「・・・・・・」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:50:48.95 ID:FnGjNBb00
一条「大河ちゃん?」もしもーし
藤村「ふぇ!?あ、あぁ・・・」
藤村「りょ、りょーかいッス!」
藤村「何番レジッスか?」
一条「え、大河ちゃん・・・・」
藤村「?...何すか?」
一条「ど、どうしたの・・・?」
藤村「何がッスか?」
一条「な、泣いてる・・・けど・・・」
藤村「・・・・・・・・え?」
ポロッ...ポロッ...
藤村「あれ・・・?何で・・・?」
藤村「何であたし・・・・・な・・・泣いて・・・・?」
藤村「何で・・・・」
藤村「ふぇ!?あ、あぁ・・・」
藤村「りょ、りょーかいッス!」
藤村「何番レジッスか?」
一条「え、大河ちゃん・・・・」
藤村「?...何すか?」
一条「ど、どうしたの・・・?」
藤村「何がッスか?」
一条「な、泣いてる・・・けど・・・」
藤村「・・・・・・・・え?」
ポロッ...ポロッ...
藤村「あれ・・・?何で・・・?」
藤村「何であたし・・・・・な・・・泣いて・・・・?」
藤村「何で・・・・」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:52:32.79 ID:FnGjNBb00
藤村「・・・っふ・・・・うぅ・・・!・・・うっ・・・・!」
さよなら
藤村「うぅ・・・!う・・・あぁぁ・・・!」
一条「大河ちゃん!?」
一条「ど、どうしたの!?どこか具合でも・・・!?」
藤村「う・・・うぁぁあぁぁぁ・・・・・」
一条「ど・・・どうしよう・・・!?救急車・・・・」
藤村「ち・・・・ちが・・・・」
藤村「ちが・・・違うの・・・いちじょ・・・さん」
藤村「わたし・・・わたし・・・・」
一条「大河・・・・ちゃん・・・・」
さよなら
藤村「うぅ・・・!う・・・あぁぁ・・・!」
一条「大河ちゃん!?」
一条「ど、どうしたの!?どこか具合でも・・・!?」
藤村「う・・・うぁぁあぁぁぁ・・・・・」
一条「ど・・・どうしよう・・・!?救急車・・・・」
藤村「ち・・・・ちが・・・・」
藤村「ちが・・・違うの・・・いちじょ・・・さん」
藤村「わたし・・・わたし・・・・」
一条「大河・・・・ちゃん・・・・」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:53:37.54 ID:FnGjNBb00
一条「・・・・・・」
ギュッ
藤村「ふ・・・ぅ・・・・?」
一条「大河ちゃん・・・」
一条「私・・・あなたに何が起こったのか、その・・・分からないけど・・・」
一条「その涙・・・我慢しない方が、いいと思うの・・・」
一条「だから・・・ね・・・?
ギュウゥ....
藤村「う・・・一条さ・・・ふっ・・・!」
藤村「あ・・・・あ・・・・」
藤村「あぁぁ・・・ぁぁぁ・・・」
ギュッ
藤村「ふ・・・ぅ・・・・?」
一条「大河ちゃん・・・」
一条「私・・・あなたに何が起こったのか、その・・・分からないけど・・・」
一条「その涙・・・我慢しない方が、いいと思うの・・・」
一条「だから・・・ね・・・?
ギュウゥ....
藤村「う・・・一条さ・・・ふっ・・・!」
藤村「あ・・・・あ・・・・」
藤村「あぁぁ・・・ぁぁぁ・・・」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:54:29.96 ID:FnGjNBb00
―――――
私は・・・・・何でか分からないけど・・・・・そう・・・思ったんだ・・・・・
たぶん・・・・・たぶん、もう・・・あいつには会えない・・・・
たぶん・・・・・二度と・・・・・・・
―――――
私は・・・・・何でか分からないけど・・・・・そう・・・思ったんだ・・・・・
たぶん・・・・・たぶん、もう・・・あいつには会えない・・・・
たぶん・・・・・二度と・・・・・・・
―――――
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:55:42.73 ID:FnGjNBb00
藤村「一条さ・・・ん・・・」
藤村「私・・・・馬鹿だ・・・・・」
一条「え・・・?」
藤村「私・・・気づいてたのに・・・・自分の気持ちに・・・ウソ・・・ついてた・・・・・」
一条「・・・・・・」
藤村「あれ・・・・あれは・・・・私の・・・」
・・・・私の・・・・
私の・・・・・初恋だったんだ・・・・
藤村「私・・・・馬鹿だ・・・・・」
一条「え・・・?」
藤村「私・・・気づいてたのに・・・・自分の気持ちに・・・ウソ・・・ついてた・・・・・」
一条「・・・・・・」
藤村「あれ・・・・あれは・・・・私の・・・」
・・・・私の・・・・
私の・・・・・初恋だったんだ・・・・
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:57:29.59 ID:FnGjNBb00
―――――
夜 民家
ウェイバー「うー・・・・えぇ・・・・」
ウェイバー「もうらめらぁ~・・・・」
ライダー「情けない・・・貴様、それでも漢か?」
ウェイバー「うるへー・・・」
ライダー「それにしても、よく一杯だけでそこまで酔えるものだな」
ウェイバー「うー・・・はぎぞ~・・・」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「坊主」
ウェイバー「・・・何らよ?」
ライダー「今宵の宴、どうだった?」
ウェイバー「・・・どうって、なにがぁ?」
ライダー「そんなものは何でもいい!ほれ、何かあるだろう、感想が」
ライダー「楽しかったとか、嬉しかったとか、何でもいい」
ライダー「言ってみろ」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・悪くはなかった・・・・・」
夜 民家
ウェイバー「うー・・・・えぇ・・・・」
ウェイバー「もうらめらぁ~・・・・」
ライダー「情けない・・・貴様、それでも漢か?」
ウェイバー「うるへー・・・」
ライダー「それにしても、よく一杯だけでそこまで酔えるものだな」
ウェイバー「うー・・・はぎぞ~・・・」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「坊主」
ウェイバー「・・・何らよ?」
ライダー「今宵の宴、どうだった?」
ウェイバー「・・・どうって、なにがぁ?」
ライダー「そんなものは何でもいい!ほれ、何かあるだろう、感想が」
ライダー「楽しかったとか、嬉しかったとか、何でもいい」
ライダー「言ってみろ」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・悪くはなかった・・・・・」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/22(金) 17:59:39.95 ID:FnGjNBb00
ウェイバー「ああやってみんなで馬鹿みたいに騒ぐのなんて・・・初めてだったし・・・」
ウェイバー「それに・・・・・」
ライダー「それに?」
ウェイバー「・・・・・」
ライダー「・・・何だ小僧、また言いたくないとでも言う気か?」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「おい、何とか言わんか」
ライダー「おいぼう・・・」
ウェイバー「・・・・・・」クカー
ライダー「・・・何だ、寝おったか」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「全く・・・まだ覚える事は山のようにあるのだぞ?」
ライダー「なぁ、我が主・・・」
ウェイバー「・・・・・・」クカー
ライダー「そして・・・小さき王よ」
ウェイバー「う~・・・・・」
ウェイバー「ぼくの・・・・おかね・・・・」
第六話 涙
-??:??:??
次回 桃園の誓い
ウェイバー「それに・・・・・」
ライダー「それに?」
ウェイバー「・・・・・」
ライダー「・・・何だ小僧、また言いたくないとでも言う気か?」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「おい、何とか言わんか」
ライダー「おいぼう・・・」
ウェイバー「・・・・・・」クカー
ライダー「・・・何だ、寝おったか」
ライダー「・・・・・・」
ライダー「全く・・・まだ覚える事は山のようにあるのだぞ?」
ライダー「なぁ、我が主・・・」
ウェイバー「・・・・・・」クカー
ライダー「そして・・・小さき王よ」
ウェイバー「う~・・・・・」
ウェイバー「ぼくの・・・・おかね・・・・」
第六話 涙
-??:??:??
次回 桃園の誓い
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:24:27.05 ID:DRqFub4/0
第七話 桃園の誓い
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:25:37.94 ID:DRqFub4/0
―――――
街頭 路地の裏
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「・・・クソ・・・」
雁夜(流石に・・・残りの金が心許なくなってきたな・・・)
雁夜(だからと言って・・・今から何処かで働ける訳が無い・・・)
雁夜(・・・・・・・)
雁夜(バーサーカーを使って・・・金を・・・)
雁夜「・・・駄目だ・・・!そんなことは・・・絶対に・・・!」
雁夜「・・・・・・・」
((何を迷っている))
ズズズズズズズズズ…
街頭 路地の裏
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「・・・クソ・・・」
雁夜(流石に・・・残りの金が心許なくなってきたな・・・)
雁夜(だからと言って・・・今から何処かで働ける訳が無い・・・)
雁夜(・・・・・・・)
雁夜(バーサーカーを使って・・・金を・・・)
雁夜「・・・駄目だ・・・!そんなことは・・・絶対に・・・!」
雁夜「・・・・・・・」
((何を迷っている))
ズズズズズズズズズ…
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:41:45.52 ID:DRqFub4/0
雁夜「・・・・・・・」
バーサーカー((金が尽きそうなのだろう?))
バーサーカー((ならば、俺を頼ればいい))
バーサーカー((主の命令とあれば、その命令、喜んで受け))
雁夜「黙ってろ!」
バーサーカー((・・・・・・・・))
雁夜「誰が・・・貴様なんか頼るかよ・・・!」
バーサーカー((だが、現実は非情だ))
雁夜「・・・・・・・」
バーサーカー((蟲に犯されたその身体で、まさか働く気なのか?))
バーサーカー((どこが雇ってくれるというのだ。己の姿を良く見てみろ))
雁夜「・・・・・・・」
バーサーカー((その醜い姿で、何処が貴様を受け入れてくれるというのだ?))
バーサーカー((無いな。確実に))
バーサーカー((金が尽きそうなのだろう?))
バーサーカー((ならば、俺を頼ればいい))
バーサーカー((主の命令とあれば、その命令、喜んで受け))
雁夜「黙ってろ!」
バーサーカー((・・・・・・・・))
雁夜「誰が・・・貴様なんか頼るかよ・・・!」
バーサーカー((だが、現実は非情だ))
雁夜「・・・・・・・」
バーサーカー((蟲に犯されたその身体で、まさか働く気なのか?))
バーサーカー((どこが雇ってくれるというのだ。己の姿を良く見てみろ))
雁夜「・・・・・・・」
バーサーカー((その醜い姿で、何処が貴様を受け入れてくれるというのだ?))
バーサーカー((無いな。確実に))
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:43:00.25 ID:DRqFub4/0
雁夜「・・・黙れ・・・!」
バーサーカー((お前に残された道は2つ))
雁夜「・・・黙れ!」
バーサーカー((他人から奪うか、もしくは・・・))
雁夜「黙れよ!」
バーサーカー((自分を捨てたあの家に、泣いて縋りつくかの))
雁夜「令呪を持って命ずる!」コォォォォ…
雁夜「バーサーカー!!!少し黙ってろ!!!!」
バーサーカー((・・・・・・・))
ズズズズズズズズズ…ズ
ズズ…
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・畜生ぉ!!!!」ガンッ!
バーサーカー((お前に残された道は2つ))
雁夜「・・・黙れ!」
バーサーカー((他人から奪うか、もしくは・・・))
雁夜「黙れよ!」
バーサーカー((自分を捨てたあの家に、泣いて縋りつくかの))
雁夜「令呪を持って命ずる!」コォォォォ…
雁夜「バーサーカー!!!少し黙ってろ!!!!」
バーサーカー((・・・・・・・))
ズズズズズズズズズ…ズ
ズズ…
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・・・・畜生ぉ!!!!」ガンッ!
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:46:07.18 ID:DRqFub4/0
―――――
昼 冬木市 和民
ライダー「・・・それでは」
ライダー「我等の栄光を祈って・・・」
ライダー「乾杯ッ!!!!」
セイバー・ランサー「乾杯!!」
ワイワイガヤガヤ……
セイバー「ごくごくごくごく」
セイバー「っく~!上手い!」
セイバー「この為に生きている…というものだ!」
ランサー「オレンジジュースをよくぞそこまで美味そうに飲めるものだな・・・」
ライダー「ガッハッハ!こうして貴様等と酒を酌み交わすのも久しぶりだな!」
ランサー「皆、それなりに忙しかったからな・・・」
セイバー「む、この焼き鳥美味いな!」ぱくぱく
昼 冬木市 和民
ライダー「・・・それでは」
ライダー「我等の栄光を祈って・・・」
ライダー「乾杯ッ!!!!」
セイバー・ランサー「乾杯!!」
ワイワイガヤガヤ……
セイバー「ごくごくごくごく」
セイバー「っく~!上手い!」
セイバー「この為に生きている…というものだ!」
ランサー「オレンジジュースをよくぞそこまで美味そうに飲めるものだな・・・」
ライダー「ガッハッハ!こうして貴様等と酒を酌み交わすのも久しぶりだな!」
ランサー「皆、それなりに忙しかったからな・・・」
セイバー「む、この焼き鳥美味いな!」ぱくぱく
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:47:54.46 ID:DRqFub4/0
ライダー「ところでどうだ!貴様等」
セイバー・ランサー「ん?」
ライダー「職の方は」
セイバー「・・・・・・・」
ランサー「・・・・・・・」
ライダー「・・・・・・・・」
ライダー「・・・すまん、酒が不味くなる様な事を聞いた」
セイバー・ランサー「いや・・・いいんだ・・・」どよ~ん
ライダー「ま、まぁ・・・そんな事よりもだ」
ライダー「セイバー、貴様、引っ越したらしいじゃないか」
セイバー「む?ああ、そうだが」
ライダー「今度引越し祝いの酒を持っていってやる!住所を教えろ」
セイバー・ランサー「ん?」
ライダー「職の方は」
セイバー「・・・・・・・」
ランサー「・・・・・・・」
ライダー「・・・・・・・・」
ライダー「・・・すまん、酒が不味くなる様な事を聞いた」
セイバー・ランサー「いや・・・いいんだ・・・」どよ~ん
ライダー「ま、まぁ・・・そんな事よりもだ」
ライダー「セイバー、貴様、引っ越したらしいじゃないか」
セイバー「む?ああ、そうだが」
ライダー「今度引越し祝いの酒を持っていってやる!住所を教えろ」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:49:17.43 ID:DRqFub4/0
セイバー「あぁ、○丁―○―○―○だ」
ランサー「いや・・・仮にも敵に住所を教えていいものなのか・・・?」
ライダー「細かい事を気にするでない!我等三人の仲ではないか!」ガッハッハ
セイバー「そうだぞランサー、細かい事を気にしていては・・・」
セイバー「職など・・・いつまで・・・た・・・っても・・・」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー・ランサー「・・・・・はぁ・・・・・」どよ~ん
ライダー(面倒臭いやつらだな・・・)
ライダー「・・・ところで貴様等」
ライダー「少し、尋ねたいことがあるのだが」
セイバー「む?」
ランサー「何だ?征服王」
ライダー「いや、その・・・だな」
ランサー「いや・・・仮にも敵に住所を教えていいものなのか・・・?」
ライダー「細かい事を気にするでない!我等三人の仲ではないか!」ガッハッハ
セイバー「そうだぞランサー、細かい事を気にしていては・・・」
セイバー「職など・・・いつまで・・・た・・・っても・・・」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー・ランサー「・・・・・はぁ・・・・・」どよ~ん
ライダー(面倒臭いやつらだな・・・)
ライダー「・・・ところで貴様等」
ライダー「少し、尋ねたいことがあるのだが」
セイバー「む?」
ランサー「何だ?征服王」
ライダー「いや、その・・・だな」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:50:40.58 ID:DRqFub4/0
ライダー「・・・・・・」
セイバー「あの征服王が言葉を濁すとは、余程重大な質問らしい」ハハハ
ランサー「の、ようだな」フッ…
ライダー「いやぁ、別に大した事ではないわい」ボリボリ(頭かいてる)
ライダー「少々聞きたくてな、貴様等のマスターのことを」
セイバー「私の・・・マスター?」
ランサー「どういう意味の質問なのだ?それは」
ライダー「ガッハッハ、別に、敵の腹を探ろうだとか」
ライダー「そんな意味は一切無い、忌憚無く答えてくれ」
セイバー「私のマスター・・・」
ランサー「俺の・・・主・・・」
セイバー「あの征服王が言葉を濁すとは、余程重大な質問らしい」ハハハ
ランサー「の、ようだな」フッ…
ライダー「いやぁ、別に大した事ではないわい」ボリボリ(頭かいてる)
ライダー「少々聞きたくてな、貴様等のマスターのことを」
セイバー「私の・・・マスター?」
ランサー「どういう意味の質問なのだ?それは」
ライダー「ガッハッハ、別に、敵の腹を探ろうだとか」
ライダー「そんな意味は一切無い、忌憚無く答えてくれ」
セイバー「私のマスター・・・」
ランサー「俺の・・・主・・・」
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:51:56.39 ID:DRqFub4/0
ライダー「先ずはセイバー、貴様から聞かせてくれ」
セイバー「む、私か」
セイバー「そうだな・・・」
セイバー「私のマスターは・・・」
セイバー(・・・・・・・)
セイバー「私のマスターは・・・とてもいい人だ」
ライダー「ほう」
セイバー「いつも笑っていて、気丈で明るく、面倒見がいい・・・」
セイバー「まぁ、そんな感じだ」
ライダー「成る程な」
ライダー「ランサー、お前は?」
ランサー「すまんが、その質問には答えかねる」
ライダー「ほう?」
セイバー「む、私か」
セイバー「そうだな・・・」
セイバー「私のマスターは・・・」
セイバー(・・・・・・・)
セイバー「私のマスターは・・・とてもいい人だ」
ライダー「ほう」
セイバー「いつも笑っていて、気丈で明るく、面倒見がいい・・・」
セイバー「まぁ、そんな感じだ」
ライダー「成る程な」
ライダー「ランサー、お前は?」
ランサー「すまんが、その質問には答えかねる」
ライダー「ほう?」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:53:20.62 ID:DRqFub4/0
ランサー「別に、貴様を信用していないという訳ではないのだ」
ランサー「ただ・・・主からそういう命を受けている」
ランサー「自分の正体をみだりに明かすな、と」
ランサー「すまんな、征服王・・・」
ライダー「気にするでない!主の命令とあらば仕方があるまい」ガッハッハ
ライダー「それに、人に聞いておいて自分が最後に話すというのも失礼な話だ」
ライダー「非礼を詫びる、すまなかったな」
セイバー「気にすることはないさライダー、我等の仲ではないか」
ランサー(・・・・・・・・)
ランサー「・・・・俺の主は」
ランサー「とても・・・厳格なお方だ」
ライダー「・・・・・・・・」
ランサー「ただ・・・主からそういう命を受けている」
ランサー「自分の正体をみだりに明かすな、と」
ランサー「すまんな、征服王・・・」
ライダー「気にするでない!主の命令とあらば仕方があるまい」ガッハッハ
ライダー「それに、人に聞いておいて自分が最後に話すというのも失礼な話だ」
ライダー「非礼を詫びる、すまなかったな」
セイバー「気にすることはないさライダー、我等の仲ではないか」
ランサー(・・・・・・・・)
ランサー「・・・・俺の主は」
ランサー「とても・・・厳格なお方だ」
ライダー「・・・・・・・・」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:54:59.58 ID:DRqFub4/0
ランサー「生まれついたお家故か、とても誇り高く・・・」
ランサー「そして、とても優秀な方だ」
ランサー「・・・こんな感じだな」
ライダー「・・・ランサー」
ライダー「腹を割ってくれたこと、礼を言うよ」
ランサー「・・・・・・・」
セイバー(・・・腹・・・か・・・)
ライダー「さて!余の番だな」
ライダー「余のマスターなのだがな、これがまた情けない奴で・・・」
ライダー「直ぐに弱音を吐くわ、直ぐに文句を言うわ、全くもって漢らしくないのだ」
セイバー「ウェイバー殿についてならある程度知っている」
セイバー「前に一度、家に来たことがあるからな」
ランサー「俺は会った事がないな」
ランサー「そして、とても優秀な方だ」
ランサー「・・・こんな感じだな」
ライダー「・・・ランサー」
ライダー「腹を割ってくれたこと、礼を言うよ」
ランサー「・・・・・・・」
セイバー(・・・腹・・・か・・・)
ライダー「さて!余の番だな」
ライダー「余のマスターなのだがな、これがまた情けない奴で・・・」
ライダー「直ぐに弱音を吐くわ、直ぐに文句を言うわ、全くもって漢らしくないのだ」
セイバー「ウェイバー殿についてならある程度知っている」
セイバー「前に一度、家に来たことがあるからな」
ランサー「俺は会った事がないな」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:56:22.36 ID:DRqFub4/0
ライダー「余は、彼奴にもっと堂々と構えていて欲しいのだ・・・」
ライダー「余は・・・」
ライダー「余は、彼奴には王になってもらいたいと思っている」
セイバー「・・・・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「聖杯を手に入れて、それでお仕舞いでは駄目なのだ」
ライダー「戦士として、一人の漢として・・・」
ライダー「立派に、自分の足で、この大地に立ってもらいたいのだ」
セイバー「ライダー・・・・」
ライダー「だが、事はそう上手く進まなくてなぁ・・・」
ライダー「キャスターが消えた事で、この戦いの均衡が崩れた」
ライダー「これからの戦いは、激化の一途を辿ることになるだろう」
ライダー「このままでは・・・彼奴が一人前になる前に、聖杯戦争が終結してしまう」
ライダー「うーむ・・・困ったものだ・・・」
ライダー「余は・・・」
ライダー「余は、彼奴には王になってもらいたいと思っている」
セイバー「・・・・・・」
ランサー「・・・・・・」
ライダー「聖杯を手に入れて、それでお仕舞いでは駄目なのだ」
ライダー「戦士として、一人の漢として・・・」
ライダー「立派に、自分の足で、この大地に立ってもらいたいのだ」
セイバー「ライダー・・・・」
ライダー「だが、事はそう上手く進まなくてなぁ・・・」
ライダー「キャスターが消えた事で、この戦いの均衡が崩れた」
ライダー「これからの戦いは、激化の一途を辿ることになるだろう」
ライダー「このままでは・・・彼奴が一人前になる前に、聖杯戦争が終結してしまう」
ライダー「うーむ・・・困ったものだ・・・」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 09:57:34.87 ID:DRqFub4/0
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「だが・・・彼は良い人だ」
セイバー「彼は、自分の弱さを理解している」
ライダー「・・・・・・・・・」
セイバー「誰かが言った」
セイバー「自分の弱さを知る者こそ、本当の強者だと・・・」
セイバー「まぁ、私の言葉では無いので、何とも言えんがな」もぐもぐ(から揚げ食べてる)
ランサー「何事も焦りは禁物と言うぞ、征服王」
ランサー「彼には、彼なりの成長というものがあるのだろう」
ライダー「・・・・・・・・・・」
ライダー「・・・そうだな・・・」
ライダー「・・・セイバー!ランサー!」
ライダー「今日は貴様等と酒を酌み交わせて、本当に良かったと思う」
ライダー「感謝するぞ!」
ランサー「フッ・・・それは此方も同じだ」いい気分転換になったしな
セイバー「征服王の奢りでご飯を好きなだけ食べられるしな」もぐもぐ
ライダー「ガッハッハッハ!好きなだけ飲め!食え!」
セイバー「だが・・・彼は良い人だ」
セイバー「彼は、自分の弱さを理解している」
ライダー「・・・・・・・・・」
セイバー「誰かが言った」
セイバー「自分の弱さを知る者こそ、本当の強者だと・・・」
セイバー「まぁ、私の言葉では無いので、何とも言えんがな」もぐもぐ(から揚げ食べてる)
ランサー「何事も焦りは禁物と言うぞ、征服王」
ランサー「彼には、彼なりの成長というものがあるのだろう」
ライダー「・・・・・・・・・・」
ライダー「・・・そうだな・・・」
ライダー「・・・セイバー!ランサー!」
ライダー「今日は貴様等と酒を酌み交わせて、本当に良かったと思う」
ライダー「感謝するぞ!」
ランサー「フッ・・・それは此方も同じだ」いい気分転換になったしな
セイバー「征服王の奢りでご飯を好きなだけ食べられるしな」もぐもぐ
ライダー「ガッハッハッハ!好きなだけ飲め!食え!」
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 10:08:26.45 ID:DRqFub4/0
ピリリリリリリリ……
ランサー「すまん、俺だ」
ランサー「・・・・・・・」メールを確認中
ランサー「すまん、二人共」
ランサー「急用が入ってしまった、俺はこれにて失礼する」
ライダー「おう、またな色男」
セイバー「また会おう、ランサー」
ランサー「ああ、またな」
…………
セイバー「もぐもぐもぐ」
ライダー「ところでセイバー」
セイバー「なんだ?」もぐもぐもぐ
ライダー「酒は・・・飲まんのか?」
セイバー「もぐもぐもぐもぐ」
セイバー「・・・・ごっくん」
セイバー「・・・車で来たのでな」それに私は未成年だ
ライダー(・・・・・・・・)
ライダー(・・・一人で酒を飲んでもなぁ・・・)
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:25:23.48 ID:DRqFub4/0
>>95
スイマセン、アニメしか見たことないので色々適当です
再開
スイマセン、アニメしか見たことないので色々適当です
再開
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:30:20.08 ID:DRqFub4/0
―――――
冬木教会 一室
アーチャー「・・・ところで綺礼よ」
アーチャー「貴様、もう理解は出来たのか?」
綺礼「何の話だ、英雄王」
アーチャー「決まっているだろう・・・」
アーチャー「貴様の本質の話だよ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「もう解り始めているのだろう?」
アーチャー「貴様は、この我と同じものを求めている」
アーチャー「・・・違うか?」ニヤァ
綺礼「・・・同じもの、とは?」
アーチャー「おいおい、わざわざ言わせる気か?」
アーチャー「貴様は、既にその為の布石を積んでいるだろう」
綺礼「・・・・・・・・」
冬木教会 一室
アーチャー「・・・ところで綺礼よ」
アーチャー「貴様、もう理解は出来たのか?」
綺礼「何の話だ、英雄王」
アーチャー「決まっているだろう・・・」
アーチャー「貴様の本質の話だよ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「もう解り始めているのだろう?」
アーチャー「貴様は、この我と同じものを求めている」
アーチャー「・・・違うか?」ニヤァ
綺礼「・・・同じもの、とは?」
アーチャー「おいおい、わざわざ言わせる気か?」
アーチャー「貴様は、既にその為の布石を積んでいるだろう」
綺礼「・・・・・・・・」
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:32:07.35 ID:DRqFub4/0
アーチャー「バーサーカーとそのマスター」
アーチャー「貴様は、奴のマスターについて、随分と熱心にアサシンを使って調べさせたらしいじゃないか」
綺礼「・・・身辺調査をしたのは、我が主の戦いに役立たせる為」
綺礼「それ以外の意味はない」
アーチャー「確かにお前は、アサシンを使って全マスターの身辺調査を行った」
アーチャー「その主とかいう奴の為にな」
綺礼「・・・・・・・・・」
アーチャー「だが、明らかに、バーサーカーのマスターだけは・・・」
アーチャー「お前は必要以上に深入りし、ある程度の調査が終了した後も、アサシンを使って調べ続けさせた」
アーチャー「本来必要の無い情報まで・・・ありとあらゆることを、な」
アーチャー「なぁ・・・いい加減認めたらどうなのだ?綺礼」
綺礼「・・・・・・・・・」
アーチャー「お前は・・・我と同じく娯楽を求めている」
アーチャー「貴様は、奴のマスターについて、随分と熱心にアサシンを使って調べさせたらしいじゃないか」
綺礼「・・・身辺調査をしたのは、我が主の戦いに役立たせる為」
綺礼「それ以外の意味はない」
アーチャー「確かにお前は、アサシンを使って全マスターの身辺調査を行った」
アーチャー「その主とかいう奴の為にな」
綺礼「・・・・・・・・・」
アーチャー「だが、明らかに、バーサーカーのマスターだけは・・・」
アーチャー「お前は必要以上に深入りし、ある程度の調査が終了した後も、アサシンを使って調べ続けさせた」
アーチャー「本来必要の無い情報まで・・・ありとあらゆることを、な」
アーチャー「なぁ・・・いい加減認めたらどうなのだ?綺礼」
綺礼「・・・・・・・・・」
アーチャー「お前は・・・我と同じく娯楽を求めている」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:36:00.57 ID:DRqFub4/0
アーチャー「地獄の様に熱く、蜜の様に甘い・・・」
アーチャー「愉悦という、果実をな」
綺礼「・・・・・・私が・・・・・」
綺礼「・・・・私が・・・・愉悦を・・・・?」
綺礼「確かに・・・バーサーカーのマスターを必要以上に調査させたのは・・・私の独断・・・」
綺礼「だが・・・それは、我が主の為・・・」
綺礼「主に対する・・・忠誠心故の行為だと・・・」
アーチャー「ハッ!お前・・・あの退屈な男の何処に忠義など感じているのだ?」
アーチャー「現に・・・お前は助けた」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「本来、敵である筈の・・・」
アーチャー「バーサーカーのマスターをな」
アーチャー「あれも、主への忠誠心故の行為、とやらなのか?」
アーチャー「とてもじゃないが・・・そうは思えないのだが?」
アーチャー「なぁ・・・綺礼」ニヤァ
アーチャー「愉悦という、果実をな」
綺礼「・・・・・・私が・・・・・」
綺礼「・・・・私が・・・・愉悦を・・・・?」
綺礼「確かに・・・バーサーカーのマスターを必要以上に調査させたのは・・・私の独断・・・」
綺礼「だが・・・それは、我が主の為・・・」
綺礼「主に対する・・・忠誠心故の行為だと・・・」
アーチャー「ハッ!お前・・・あの退屈な男の何処に忠義など感じているのだ?」
アーチャー「現に・・・お前は助けた」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「本来、敵である筈の・・・」
アーチャー「バーサーカーのマスターをな」
アーチャー「あれも、主への忠誠心故の行為、とやらなのか?」
アーチャー「とてもじゃないが・・・そうは思えないのだが?」
アーチャー「なぁ・・・綺礼」ニヤァ
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:38:06.78 ID:DRqFub4/0
綺礼「・・・私の知覚していない所で・・・私の意志と関係無く・・・」
綺礼「私は・・・愉悦を求めていた・・・?」
綺礼「これは・・・神のご意思に背く・・・背信行為だ」
アーチャー「アッハッハッハ!背信行為と来たか!」
アーチャー「綺礼よ・・・お前、我から言わせてもらえばな・・・」
アーチャー「お前は、何も信じてなどいないよ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「神も、世界も、己の父も・・・」
アーチャー「そして・・・自分さえもな」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「なぁ・・・綺礼」
アーチャー「そろそろ、素直になったらどうなのだ?」
アーチャー「自分の欲望、探究心というものを疎かにしてはいかんぞ?」
アーチャー「それらを忘れ、押さえようとすれば・・・」
アーチャー「我がマスター・・・時臣の様な、退屈な男に成り下がるぞ?」
綺礼「私は・・・愉悦を求めていた・・・?」
綺礼「これは・・・神のご意思に背く・・・背信行為だ」
アーチャー「アッハッハッハ!背信行為と来たか!」
アーチャー「綺礼よ・・・お前、我から言わせてもらえばな・・・」
アーチャー「お前は、何も信じてなどいないよ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「神も、世界も、己の父も・・・」
アーチャー「そして・・・自分さえもな」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「なぁ・・・綺礼」
アーチャー「そろそろ、素直になったらどうなのだ?」
アーチャー「自分の欲望、探究心というものを疎かにしてはいかんぞ?」
アーチャー「それらを忘れ、押さえようとすれば・・・」
アーチャー「我がマスター・・・時臣の様な、退屈な男に成り下がるぞ?」
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:40:08.02 ID:DRqFub4/0
綺礼「・・・・私は・・・・」
アーチャー「お前は違うよなぁ?」
アーチャー「お前はもっと・・・この我を楽しませてくれる筈」
アーチャー「・・・だろう?」ニヤァ
綺礼「私は・・・・・・ッツ!」
ブゥゥウゥゥゥウゥゥゥウン……
綺礼「な・・・!これは・・・!?」
アーチャー「おやおや・・・やはり現れたか」
綺礼「これは・・・・・」
綺礼「これは・・・契約印・・・!?」
綺礼「・・・・馬鹿な・・・・私は・・・・サーヴァントを失った・・・・」
綺礼「その私が・・・何故・・・また・・・?」
アーチャー「お前は違うよなぁ?」
アーチャー「お前はもっと・・・この我を楽しませてくれる筈」
アーチャー「・・・だろう?」ニヤァ
綺礼「私は・・・・・・ッツ!」
ブゥゥウゥゥゥウゥゥゥウン……
綺礼「な・・・!これは・・・!?」
アーチャー「おやおや・・・やはり現れたか」
綺礼「これは・・・・・」
綺礼「これは・・・契約印・・・!?」
綺礼「・・・・馬鹿な・・・・私は・・・・サーヴァントを失った・・・・」
綺礼「その私が・・・何故・・・また・・・?」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:41:51.05 ID:DRqFub4/0
アーチャー「どうやら・・・聖杯も、貴様には余程の期待をしているらしい」
アーチャー「この退屈な戦争に、愉悦という名の水を注いで欲しいと見える」
綺礼「・・・・馬鹿な・・・・」
アーチャー「兎に角だ」
アーチャー「貴様が大変なのはこれからだぞ?綺礼」
アーチャー「なんせ・・・まずサーヴァントを他人から奪う所から始めなければいけないのだからな」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「しかもこの戦争には我がいる」
アーチャー「我を倒すには・・・相当強力なサーヴァントを得るしかあるまい?」
アーチャー「クククククク・・・・・・」
アーチャー「アハハハハハハハハハ!!!!!」
サラサラサラサラサラ………
サラサラサラ……サラ……
綺礼「・・・・・私は・・・・・」
綺礼「・・・・・・・・・・」
アーチャー「この退屈な戦争に、愉悦という名の水を注いで欲しいと見える」
綺礼「・・・・馬鹿な・・・・」
アーチャー「兎に角だ」
アーチャー「貴様が大変なのはこれからだぞ?綺礼」
アーチャー「なんせ・・・まずサーヴァントを他人から奪う所から始めなければいけないのだからな」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「しかもこの戦争には我がいる」
アーチャー「我を倒すには・・・相当強力なサーヴァントを得るしかあるまい?」
アーチャー「クククククク・・・・・・」
アーチャー「アハハハハハハハハハ!!!!!」
サラサラサラサラサラ………
サラサラサラ……サラ……
綺礼「・・・・・私は・・・・・」
綺礼「・・・・・・・・・・」
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:44:07.60 ID:DRqFub4/0
―――――
冬木市 ホテル F25 2502号室
テーレレレレーレレレレー テレレレー テーレレー
ランサー「・・・・・・・」
ヒイロ「五飛・・・・教えてくれ・・・・」
ヒイロ「俺は・・・俺は後何人殺せばいい・・・・?」
五飛「!」
ヒイロ「教えてくれ五飛・・・・ゼロは・・・・何も教えてくれない・・・」
ソラウ「ハァ~・・・・・」
ソラウ「何時見ても・・・飽きないわぁ・・・・」ウットリ
ランサー「・・・・・・ソラウ殿」
ソラウ「なぁに?ランサー」
ランサー「一緒に観たいと誘って頂いたのは・・・大変有り難いことなのだが・・・」
ランサー「その・・・・さっきから・・・・俺ばかりを見てないか・・・・?」
ソラウ「だってぇ・・・」
冬木市 ホテル F25 2502号室
テーレレレレーレレレレー テレレレー テーレレー
ランサー「・・・・・・・」
ヒイロ「五飛・・・・教えてくれ・・・・」
ヒイロ「俺は・・・俺は後何人殺せばいい・・・・?」
五飛「!」
ヒイロ「教えてくれ五飛・・・・ゼロは・・・・何も教えてくれない・・・」
ソラウ「ハァ~・・・・・」
ソラウ「何時見ても・・・飽きないわぁ・・・・」ウットリ
ランサー「・・・・・・ソラウ殿」
ソラウ「なぁに?ランサー」
ランサー「一緒に観たいと誘って頂いたのは・・・大変有り難いことなのだが・・・」
ランサー「その・・・・さっきから・・・・俺ばかりを見てないか・・・・?」
ソラウ「だってぇ・・・」
104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:46:28.19 ID:DRqFub4/0
ソラウ「私・・・このビデオ飽きるほど見たもの・・・」
ソラウ「でも・・・貴方の顔は、いくら見ていても飽きないわぁ・・・・」ウットリ
ソラウ「ハァ~・・・・」ウットリ
ランサー「・・・・・・・・・」
ガチャッ!!
「ランサー!!貴様・・・!何だこの体たらくは!!!」
ソラウ(チッ・・・お邪魔虫が来たか・・・)
ランサー「主・・・」
ケイネス「貴様・・・!職も探さず・・・!あまつさえアルバイトさえせず・・・!」
ケイネス「貴様には・・・!誇りというものが存在しないのか!!!」
ケイネス「恥を知れ!!!!この寄生虫め!!!!」
ソラウ「でも・・・貴方の顔は、いくら見ていても飽きないわぁ・・・・」ウットリ
ソラウ「ハァ~・・・・」ウットリ
ランサー「・・・・・・・・・」
ガチャッ!!
「ランサー!!貴様・・・!何だこの体たらくは!!!」
ソラウ(チッ・・・お邪魔虫が来たか・・・)
ランサー「主・・・」
ケイネス「貴様・・・!職も探さず・・・!あまつさえアルバイトさえせず・・・!」
ケイネス「貴様には・・・!誇りというものが存在しないのか!!!」
ケイネス「恥を知れ!!!!この寄生虫め!!!!」
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:50:12.84 ID:DRqFub4/0
ソラウ「ちょっと!言いすぎよケイネス!」
ケイネス「君は黙っていてくれ、ソラウ」
ソラウ(・・・チッ・・・)
ケイネス「職を探さず、アルバイトすら探さないのは・・・・億歩譲ってまだ許すとしよう・・・」プルプル
ケイネス「だが何だこれは!!!!そんなマンガなど・・・観れる身分か貴様!!!!」
ソラウ「マンガって・・・これはアニメよ。ケイネス」
ケイネス「そんなものはどっちでもいい!!!!!」
ケイネス「貴様・・・!働く気がないというのなら・・・・!」
ケイネス「今すぐ出て行ってもらうぞ!!!!!!!」
ランサー「・・・・主・・・・」
ランサー「・・・貴方の言いたい事は・・・痛いほどに理解できる」
ランサー「就職活動もせず・・・あまつさえ働きもせず・・・」
ランサー「この様な醜態を、我が主の前に晒すに至ること・・・」
ランサー「このディルムッド、心から恥じる」
ケイネス「ならばさっさと働け!!!!!」
ケイネス「君は黙っていてくれ、ソラウ」
ソラウ(・・・チッ・・・)
ケイネス「職を探さず、アルバイトすら探さないのは・・・・億歩譲ってまだ許すとしよう・・・」プルプル
ケイネス「だが何だこれは!!!!そんなマンガなど・・・観れる身分か貴様!!!!」
ソラウ「マンガって・・・これはアニメよ。ケイネス」
ケイネス「そんなものはどっちでもいい!!!!!」
ケイネス「貴様・・・!働く気がないというのなら・・・・!」
ケイネス「今すぐ出て行ってもらうぞ!!!!!!!」
ランサー「・・・・主・・・・」
ランサー「・・・貴方の言いたい事は・・・痛いほどに理解できる」
ランサー「就職活動もせず・・・あまつさえ働きもせず・・・」
ランサー「この様な醜態を、我が主の前に晒すに至ること・・・」
ランサー「このディルムッド、心から恥じる」
ケイネス「ならばさっさと働け!!!!!」
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 14:51:46.22 ID:DRqFub4/0
ソラウ「ケイネス!」
ランサー「・・・・主よ」
ケイネス「なんだ・・・・!?言い訳は聞かんぞ・・・!」
ランサー「申し訳ないが、言い訳を聞いてもらう」
ケイネス「何・・・・!?」
ランサー「私がこの様な体たらくに身を置いていたのには・・・」
ランサー「それなりの覚悟と、考えがあったと理解して頂きたいのだ」
ケイネス「ほぅ・・・・!」
ケイネス「ならば・・・聞かせて貰おうじゃないか・・・!」
ケイネス「その、言い訳とやらをな・・・!」
ランサー「・・・・・・・」
ランサー「・・・・主よ」
ケイネス「なんだ・・・・!?言い訳は聞かんぞ・・・!」
ランサー「申し訳ないが、言い訳を聞いてもらう」
ケイネス「何・・・・!?」
ランサー「私がこの様な体たらくに身を置いていたのには・・・」
ランサー「それなりの覚悟と、考えがあったと理解して頂きたいのだ」
ケイネス「ほぅ・・・・!」
ケイネス「ならば・・・聞かせて貰おうじゃないか・・・!」
ケイネス「その、言い訳とやらをな・・・!」
ランサー「・・・・・・・」
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 21:55:31.38 ID:DRqFub4/0
―――――
衛宮邸 客間
アイリ「・・・・ふぅ」
アイリ「さて、それじゃあ始めましょうか」
アイリ「今回は、私は何も言わないからね?切嗣」
切嗣「・・・あぁ」
アイリ「それじゃ始めます・・・セイバー!いいわよ!」
コンコンッ
スーッ(襖開けた)
セイバー「失礼します」
セイバー「私、アインツベルンから参りました、ペンドラゴンと申します」
セイバー「本日は、よろしくお願いします」一礼
アイリ「よろしくお願いします」ニコッ
衛宮邸 客間
アイリ「・・・・ふぅ」
アイリ「さて、それじゃあ始めましょうか」
アイリ「今回は、私は何も言わないからね?切嗣」
切嗣「・・・あぁ」
アイリ「それじゃ始めます・・・セイバー!いいわよ!」
コンコンッ
スーッ(襖開けた)
セイバー「失礼します」
セイバー「私、アインツベルンから参りました、ペンドラゴンと申します」
セイバー「本日は、よろしくお願いします」一礼
アイリ「よろしくお願いします」ニコッ
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 21:56:55.88 ID:DRqFub4/0
切嗣「・・・・・・・」
アイリ(・・・・・・・)
アイリ(ちょっと、切嗣!)コソコソ
切嗣「・・・・・・では、これより面接を開始いたします」
切嗣「・・・住所が冬木市とありますが・・・」
切嗣「本日は冬木からお越しになられたと?」
セイバー「そうです」
切嗣「随分遠くからいらっしゃった訳ですね」そういう設定
切嗣「何故ですか?」
アイリ(ここは大事よセイバー・・・!)
アイリ(わざわざ遠い場所から来たということは)
アイリ(それに見合った動機がないと駄目・・・!)
セイバー「それは・・・」
アイリ(ゴクリ・・・)
アイリ(・・・・・・・)
アイリ(ちょっと、切嗣!)コソコソ
切嗣「・・・・・・では、これより面接を開始いたします」
切嗣「・・・住所が冬木市とありますが・・・」
切嗣「本日は冬木からお越しになられたと?」
セイバー「そうです」
切嗣「随分遠くからいらっしゃった訳ですね」そういう設定
切嗣「何故ですか?」
アイリ(ここは大事よセイバー・・・!)
アイリ(わざわざ遠い場所から来たということは)
アイリ(それに見合った動機がないと駄目・・・!)
セイバー「それは・・・」
アイリ(ゴクリ・・・)
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 21:59:12.62 ID:DRqFub4/0
セイバー「御社であれば、我が理想を叶えるのに一番の近道だと思ったからです」
アイリ・切嗣「・・・・・・」
アイリ(・・・いいわ!)
アイリ(いいわよセイバー!・・・ちょっと一部おかしいけど・・・)
アイリ(聞かれたことに対して過度に答えすぎる、逆に質問するなどといった)
アイリ(初心者が陥りがちなミスはしていない!)
アイリ(語り過ぎず、相手の興味を誘う程度に・・・)
アイリ(しっかり受け答えの基本はできてるじゃない!流石、場数を踏んでいるだけあるわね、騎士王!)
切嗣「なるほど」
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・」
セイバー「・・・・・・」
切嗣「・・・・・・」ゴソゴソ
アイリ・切嗣「・・・・・・」
アイリ(・・・いいわ!)
アイリ(いいわよセイバー!・・・ちょっと一部おかしいけど・・・)
アイリ(聞かれたことに対して過度に答えすぎる、逆に質問するなどといった)
アイリ(初心者が陥りがちなミスはしていない!)
アイリ(語り過ぎず、相手の興味を誘う程度に・・・)
アイリ(しっかり受け答えの基本はできてるじゃない!流石、場数を踏んでいるだけあるわね、騎士王!)
切嗣「なるほど」
切嗣「・・・・・・」
アイリ「・・・・・・」
セイバー「・・・・・・」
切嗣「・・・・・・」ゴソゴソ
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:01:17.01 ID:DRqFub4/0
アイリ(・・・・・?)
セイバー(・・・・・?)
切嗣 キンッ!シュボッ!
アイリ・セイバー(!?)
切嗣 スー・・・
切嗣 スパー・・・
切嗣「・・・ふぅ」
アイリ(あ、ありえない・・・!)
アイリ(普通面接試験中に煙草を吸い始めるなんて・・・そんなこと、今時ブラック企業でもやらないわ!)
アイリ(しかもそれだけじゃない・・・)チラ
切嗣(・・・・・・)スパー
アイリ(あの死んだ魚の様な目・・・)
アイリ(まるで・・・養豚場の豚でも見る様な、哀れみを含んだ目だわ・・・)
アイリ(普通だったら受験者側がぶち切れてもしょうがない場面だけど・・・)
アイリ(今は何せ・・・超買い手市場・・・!)
セイバー(・・・・・?)
切嗣 キンッ!シュボッ!
アイリ・セイバー(!?)
切嗣 スー・・・
切嗣 スパー・・・
切嗣「・・・ふぅ」
アイリ(あ、ありえない・・・!)
アイリ(普通面接試験中に煙草を吸い始めるなんて・・・そんなこと、今時ブラック企業でもやらないわ!)
アイリ(しかもそれだけじゃない・・・)チラ
切嗣(・・・・・・)スパー
アイリ(あの死んだ魚の様な目・・・)
アイリ(まるで・・・養豚場の豚でも見る様な、哀れみを含んだ目だわ・・・)
アイリ(普通だったら受験者側がぶち切れてもしょうがない場面だけど・・・)
アイリ(今は何せ・・・超買い手市場・・・!)
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:03:14.48 ID:DRqFub4/0
アイリ(企業側は人材を選び放題!雇用者はいくら不遜な態度を取られても)
アイリ(採用という名のニンジンを目の前でチラつかされる限りは・・・)
アイリ(法に触れない限りは、許さざるを得ない・・・!)
アイリ(・・・加えて、セイバーにとってここは第一志望(って設定)!)
アイリ(何としてでも受かりたいのなら・・・)
アイリ(この超圧迫面接を・・・乗り越えるしかない・・・!)
アイリ(セイバー・・・がんばって!)
セイバー「・・・・・・」
セイバー「・・・あの」
アイリ(・・・・・・動いた!)
セイバー「あの、面接官殿」
切嗣「私のことかな?それとも」
セイバー「いえ、貴方だ」
切嗣「何かな?」スパー
セイバー「貴方は・・・」
アイリ(採用という名のニンジンを目の前でチラつかされる限りは・・・)
アイリ(法に触れない限りは、許さざるを得ない・・・!)
アイリ(・・・加えて、セイバーにとってここは第一志望(って設定)!)
アイリ(何としてでも受かりたいのなら・・・)
アイリ(この超圧迫面接を・・・乗り越えるしかない・・・!)
アイリ(セイバー・・・がんばって!)
セイバー「・・・・・・」
セイバー「・・・あの」
アイリ(・・・・・・動いた!)
セイバー「あの、面接官殿」
切嗣「私のことかな?それとも」
セイバー「いえ、貴方だ」
切嗣「何かな?」スパー
セイバー「貴方は・・・」
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:05:13.37 ID:DRqFub4/0
セイバー「貴方は・・・失礼だとは思わないのですか」
切嗣「・・・・・・」スパー
セイバー「遠い地から、何時間もかけてここまでやって来た私に対して」
セイバー「その様な不遜な態度で面接に挑むなど・・・恥ずかしいとは思わないのですか?」
切嗣「・・・・・・」スパー
アイリ「・・・・・・・」
アイリ(いいわよ・・・!セイバー!)
アイリ(・・・そう、この場面では、それが正解!)
アイリ(こういう場面で求められているもの、それは正論・・・)
アイリ(目上の相手であろうと、やってはいけないことをちゃんと咎めることができる)
アイリ(勇気と社交性!)
アイリ(入社してからは・・・逆にスルースキルが求められるけど・・・)
アイリ(でも・・・ここは面接会場)
アイリ(常に、相手から試されているという意識を持って望まないといけない・・・!)
切嗣「・・・・・・」スパー
セイバー「遠い地から、何時間もかけてここまでやって来た私に対して」
セイバー「その様な不遜な態度で面接に挑むなど・・・恥ずかしいとは思わないのですか?」
切嗣「・・・・・・」スパー
アイリ「・・・・・・・」
アイリ(いいわよ・・・!セイバー!)
アイリ(・・・そう、この場面では、それが正解!)
アイリ(こういう場面で求められているもの、それは正論・・・)
アイリ(目上の相手であろうと、やってはいけないことをちゃんと咎めることができる)
アイリ(勇気と社交性!)
アイリ(入社してからは・・・逆にスルースキルが求められるけど・・・)
アイリ(でも・・・ここは面接会場)
アイリ(常に、相手から試されているという意識を持って望まないといけない・・・!)
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:07:03.47 ID:DRqFub4/0
アイリ(そりゃそうよ・・・面接中煙草吸い始めるなんて、面接官どころか社会人失格だもの・・・)
アイリ(そんな当たり前のことを、しっかり駄目だと指摘できる芯の強さ!)
アイリ(最近の若者には、中々出来ないことを平然とやってのける・・・)
アイリ(セイバー!それこそが・・・その芯の強さこそが・・・」
アイリ「貴方の強み・・・長所よ!)
セイバー「面接官殿」
切嗣「・・・・・・・・」スパー
セイバー「面接官殿・・・?」
アイリ「・・・・・・?」
切嗣「・・・・・・・」スパー
セイバー「あの・・・煙草・・・」
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「・・・・何か問題でも?」
セイバー・アイリ「!?」
アイリ(そんな当たり前のことを、しっかり駄目だと指摘できる芯の強さ!)
アイリ(最近の若者には、中々出来ないことを平然とやってのける・・・)
アイリ(セイバー!それこそが・・・その芯の強さこそが・・・」
アイリ「貴方の強み・・・長所よ!)
セイバー「面接官殿」
切嗣「・・・・・・・・」スパー
セイバー「面接官殿・・・?」
アイリ「・・・・・・?」
切嗣「・・・・・・・」スパー
セイバー「あの・・・煙草・・・」
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「・・・・何か問題でも?」
セイバー・アイリ「!?」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:08:40.03 ID:DRqFub4/0
アイリ(こ・・・これはキツイ・・・)
アイリ(まさかの開き直り・・・逆ギレ・・・)
アイリ(人として軸がぶれ過ぎな行為だけど・・・でも・・・)
アイリ(実際、こういう人・・・いるのよね)ある職種に限られた話だけど・・・
アイリ(セイバー・・・どうするの・・・?)
セイバー「・・・・・・」
切嗣「・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・」ごくり
セイバー「じゃあ帰ります」流石にムカついたので
アイリ(・・・・・そりゃそうだ・・・・・)
アイリ(まさかの開き直り・・・逆ギレ・・・)
アイリ(人として軸がぶれ過ぎな行為だけど・・・でも・・・)
アイリ(実際、こういう人・・・いるのよね)ある職種に限られた話だけど・・・
アイリ(セイバー・・・どうするの・・・?)
セイバー「・・・・・・」
切嗣「・・・・・・・」
アイリ「・・・・・・・」ごくり
セイバー「じゃあ帰ります」流石にムカついたので
アイリ(・・・・・そりゃそうだ・・・・・)
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:10:41.18 ID:DRqFub4/0
―――――
夜 冬木教会 礼拝堂
綺礼(・・・・・・・)
ガチャッ・・・・
ギィイィィィィィィィ………
綺礼「・・・・・来たか」
綺礼「間桐雁夜」
雁夜「・・・・・」
綺礼「今夜にでも来ると思って、ここで待っていたよ」
雁夜「貴様・・・・・」
雁夜「俺を助けて・・・一体どういうつもりだ!」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「なに、簡単なことだ」
夜 冬木教会 礼拝堂
綺礼(・・・・・・・)
ガチャッ・・・・
ギィイィィィィィィィ………
綺礼「・・・・・来たか」
綺礼「間桐雁夜」
雁夜「・・・・・」
綺礼「今夜にでも来ると思って、ここで待っていたよ」
雁夜「貴様・・・・・」
雁夜「俺を助けて・・・一体どういうつもりだ!」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「なに、簡単なことだ」
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:12:35.83 ID:DRqFub4/0
綺礼「お前の力を借りたいと思った、ただそれだけのこと」
雁夜「!?…どういうことだ!」
綺礼「間桐雁夜。貴様は、この聖杯戦争に何を望む?」
雁夜「・・・!」
雁夜「・・・答える義務があるとでも・・・!」
綺礼「あるな、忘れたのか?私は現在、マスターではないのだ」
雁夜「!?」
綺礼「マスターではなくなった私は、今やただの神の僕・・・」
綺礼「だが、神の僕である以前に、私は代行者としてこの世に生まれ落ちた」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「つまり、今の私は、貴様らマスターを監視し、この聖杯戦争を無事に終わらせることを天の父より仰せつかった」
綺礼「・・・調停者ということだ」
雁夜「!?…どういうことだ!」
綺礼「間桐雁夜。貴様は、この聖杯戦争に何を望む?」
雁夜「・・・!」
雁夜「・・・答える義務があるとでも・・・!」
綺礼「あるな、忘れたのか?私は現在、マスターではないのだ」
雁夜「!?」
綺礼「マスターではなくなった私は、今やただの神の僕・・・」
綺礼「だが、神の僕である以前に、私は代行者としてこの世に生まれ落ちた」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「つまり、今の私は、貴様らマスターを監視し、この聖杯戦争を無事に終わらせることを天の父より仰せつかった」
綺礼「・・・調停者ということだ」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:14:47.92 ID:DRqFub4/0
綺礼「ここまで話して、言いたいことはおおよそ察しがつくと思うが、いかがかな?」
雁夜「・・・敵ではないと?」
綺礼「その通り。私は君の味方だよ、間桐雁夜」
雁夜「何だと・・・?」
綺礼「君が聖杯戦争に参加したおおよその経緯はこちらで把握している」
綺礼「・・・遠坂、だろう?」
雁夜「!」
綺礼「遠坂桜・・・いや、今は間桐桜か」
綺礼「貴様は、遠坂から間桐の家へと、養子縁組で渡されたあの子供を救うためこの戦いに」
雁夜「黙れ!」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「失礼した、非礼を詫びよう」
綺礼「だが勘違いしてもらいたくない。言っただろう、私は貴様の味方だと」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「先程調停者を名乗った筈の男が、どの口でそんなこと言っているんだ?」
綺礼「そんな顔だな」
雁夜「・・・敵ではないと?」
綺礼「その通り。私は君の味方だよ、間桐雁夜」
雁夜「何だと・・・?」
綺礼「君が聖杯戦争に参加したおおよその経緯はこちらで把握している」
綺礼「・・・遠坂、だろう?」
雁夜「!」
綺礼「遠坂桜・・・いや、今は間桐桜か」
綺礼「貴様は、遠坂から間桐の家へと、養子縁組で渡されたあの子供を救うためこの戦いに」
雁夜「黙れ!」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「失礼した、非礼を詫びよう」
綺礼「だが勘違いしてもらいたくない。言っただろう、私は貴様の味方だと」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「先程調停者を名乗った筈の男が、どの口でそんなこと言っているんだ?」
綺礼「そんな顔だな」
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:16:18.34 ID:DRqFub4/0
雁夜「・・・・・・・」
綺礼「信用できんか?間桐よ」
雁夜「・・・当たり前だ」
綺礼「フッ・・・だろうな」
綺礼「相手の手の内が見えぬ間は信用するな。交渉の基本だ」
綺礼「・・・では、見せようじゃないか。私の手の内を、な」
―――――
冬木教会 奥 廊下
雁夜「どこへ連れて行く気だ?」
綺礼「じきに分かる」
雁夜「・・・・・・」
雁夜「・・・忘れるな、俺の直ぐ傍にはサーヴァントが居るということを」
雁夜「その気になれば、貴様などいつでも殺せる」
綺礼「それは恐ろしいな。どうやら、私は今、崩れかけの橋を渡っているようだ」
綺礼「一歩踏み外せば、奈落が口を開けて待っている・・・とは」
綺礼「何とも・・・生きた心地がしないな」
綺礼「信用できんか?間桐よ」
雁夜「・・・当たり前だ」
綺礼「フッ・・・だろうな」
綺礼「相手の手の内が見えぬ間は信用するな。交渉の基本だ」
綺礼「・・・では、見せようじゃないか。私の手の内を、な」
―――――
冬木教会 奥 廊下
雁夜「どこへ連れて行く気だ?」
綺礼「じきに分かる」
雁夜「・・・・・・」
雁夜「・・・忘れるな、俺の直ぐ傍にはサーヴァントが居るということを」
雁夜「その気になれば、貴様などいつでも殺せる」
綺礼「それは恐ろしいな。どうやら、私は今、崩れかけの橋を渡っているようだ」
綺礼「一歩踏み外せば、奈落が口を開けて待っている・・・とは」
綺礼「何とも・・・生きた心地がしないな」
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:18:08.67 ID:DRqFub4/0
雁夜「・・・・・・」
綺礼「・・・だが、私もそれなりに、この橋を渡るための布石は積んできたつもりだ」
綺礼「・・・ここだ」
雁夜「何の部屋だ」
綺礼「部屋自体に意味など無い。ただ、貴様の信用を得るためにも、部屋を用意したまで」
綺礼「礼拝堂では、些か声が響き過ぎるしな」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「それに・・・神の前で謀の相談など・・・そのような畏れ多い行為、私に出来る筈もない」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「・・・話が逸れたな、では、交渉に移ろう。間桐雁夜」
綺礼「・・・良き返事を期待している」
ガチャッ
ギィィィィ・・・・
雁夜(・・・・・・)
雁夜「・・・・!?」
雁夜「こ、これは・・・!?」
綺礼「・・・だが、私もそれなりに、この橋を渡るための布石は積んできたつもりだ」
綺礼「・・・ここだ」
雁夜「何の部屋だ」
綺礼「部屋自体に意味など無い。ただ、貴様の信用を得るためにも、部屋を用意したまで」
綺礼「礼拝堂では、些か声が響き過ぎるしな」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「それに・・・神の前で謀の相談など・・・そのような畏れ多い行為、私に出来る筈もない」
雁夜「・・・・・・」
綺礼「・・・話が逸れたな、では、交渉に移ろう。間桐雁夜」
綺礼「・・・良き返事を期待している」
ガチャッ
ギィィィィ・・・・
雁夜(・・・・・・)
雁夜「・・・・!?」
雁夜「こ、これは・・・!?」
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:20:19.48 ID:DRqFub4/0
―――――
後程 冬木教会 とある部屋
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「綺礼よ。我はどうやら、貴様という男を測り違えていたようだ」
アーチャー「まさか貴様が、これほど愉悦の何たるかを理解していたとはな・・・」
アーチャー「ククク・・・許せよ?綺礼」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「あの間桐雁夜を説得する為だけにこの状況を作った」
アーチャー「・・・そんな訳は無いよなぁ?」ニヤァ
綺礼「どういう意味だ?」
アーチャー「ハッ!全て解っている癖に、どの口がそんな言葉を言わせるのだ!?ククク・・・」
綺礼「・・・・・・」
アーチャー「次があるのだろう?綺礼」
アーチャー「これもまた、次への布石・・・」
後程 冬木教会 とある部屋
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「綺礼よ。我はどうやら、貴様という男を測り違えていたようだ」
アーチャー「まさか貴様が、これほど愉悦の何たるかを理解していたとはな・・・」
アーチャー「ククク・・・許せよ?綺礼」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「あの間桐雁夜を説得する為だけにこの状況を作った」
アーチャー「・・・そんな訳は無いよなぁ?」ニヤァ
綺礼「どういう意味だ?」
アーチャー「ハッ!全て解っている癖に、どの口がそんな言葉を言わせるのだ!?ククク・・・」
綺礼「・・・・・・」
アーチャー「次があるのだろう?綺礼」
アーチャー「これもまた、次への布石・・・」
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:25:34.95 ID:DRqFub4/0
アーチャー「大体の絵は、既に描けていると見えるな」
アーチャー「でなければ、自分の父親を殺す真似など、する筈もあるまい?」
璃正「・・・・・・・」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「見ろ綺礼、この父の死顔を」
アーチャー「良い顔をしているではないか?自分が何故死んだのか、理解する間も無かったに違いない」
アーチャー「せめてもの慈悲というやつか?」
綺礼「・・・確実にやり遂げねばならぬという想いが、使命感として、私の中に確実に存在した」
綺礼「その結果として、一撃にて屠ることに繋がったと、私は思っている」
アーチャー「使命感だと!?己の父を殺すのが使命とな!?ハハハハハハッ!」
アーチャー「・・・貴様は、どうやら根っからの代行者らしいな?」
綺礼(・・・・・・・)
アーチャー「・・・綺礼、やはり貴様は面白い」
アーチャー「我がマスター、時臣などとは、比べ物にならぬ位な」
アーチャー「でなければ、自分の父親を殺す真似など、する筈もあるまい?」
璃正「・・・・・・・」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「見ろ綺礼、この父の死顔を」
アーチャー「良い顔をしているではないか?自分が何故死んだのか、理解する間も無かったに違いない」
アーチャー「せめてもの慈悲というやつか?」
綺礼「・・・確実にやり遂げねばならぬという想いが、使命感として、私の中に確実に存在した」
綺礼「その結果として、一撃にて屠ることに繋がったと、私は思っている」
アーチャー「使命感だと!?己の父を殺すのが使命とな!?ハハハハハハッ!」
アーチャー「・・・貴様は、どうやら根っからの代行者らしいな?」
綺礼(・・・・・・・)
アーチャー「・・・綺礼、やはり貴様は面白い」
アーチャー「我がマスター、時臣などとは、比べ物にならぬ位な」
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:28:17.34 ID:DRqFub4/0
アーチャー「あの木偶と違い、娯楽の何たるか、愉悦とは何かを理解している」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「ところでどうだ?感想は」
綺礼「・・・何がだ?」
アーチャー「決まっているだろう」
アーチャー「自らの手によって、永劫の眠りについた己の父を・・・」
アーチャー「殺した感想に決まっている」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「別に、何も感じはしなかったさ」
アーチャー「ほぅ?」
綺礼「心の臓目掛けて、剣を刺したら動かなくなった」
綺礼「いつもと同じだ」
アーチャー「そうかそうか、それは重畳・・・」
アーチャー「また一つ見聞を広めたな?綺礼」
アーチャー「自分の親を殺すも、野ウサギの命を娯楽で刈り取るも結局は同じ」
アーチャー「同じなのだ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「ところでどうだ?感想は」
綺礼「・・・何がだ?」
アーチャー「決まっているだろう」
アーチャー「自らの手によって、永劫の眠りについた己の父を・・・」
アーチャー「殺した感想に決まっている」
綺礼「・・・・・・」
綺礼「別に、何も感じはしなかったさ」
アーチャー「ほぅ?」
綺礼「心の臓目掛けて、剣を刺したら動かなくなった」
綺礼「いつもと同じだ」
アーチャー「そうかそうか、それは重畳・・・」
アーチャー「また一つ見聞を広めたな?綺礼」
アーチャー「自分の親を殺すも、野ウサギの命を娯楽で刈り取るも結局は同じ」
アーチャー「同じなのだ」
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:30:16.05 ID:DRqFub4/0
アーチャー「なんせ命とやらは、平等らしいからな」
アーチャー「無論、真の王たる我は違うがな」
アーチャー「・・・雑種共とは、重みが違うわ」
綺礼「・・・・・・」
アーチャー「兎に角だ。この分ならまだ、この退屈な戦いに飽きないで済みそうだ」
アーチャー「・・・そうだろう?綺礼」
綺礼「・・・・・・」
アーチャー「精々この我を愉しませてくれ、この戦争に飽きぬためにもな?」
アーチャー「そして・・・・」
アーチャー「・・・・・・・」
綺礼「・・・・・・・・・・・」
綺礼「・・・外に、誰かいるな」
アーチャー「・・・・・・・」
綺礼「そして・・・この反応はサーヴァントだ」
アーチャー「・・・まさか、バーサーカーが戻ってきた訳でもあるまい」
アーチャー「となれば、残るは3つ・・・」
アーチャー「無論、真の王たる我は違うがな」
アーチャー「・・・雑種共とは、重みが違うわ」
綺礼「・・・・・・」
アーチャー「兎に角だ。この分ならまだ、この退屈な戦いに飽きないで済みそうだ」
アーチャー「・・・そうだろう?綺礼」
綺礼「・・・・・・」
アーチャー「精々この我を愉しませてくれ、この戦争に飽きぬためにもな?」
アーチャー「そして・・・・」
アーチャー「・・・・・・・」
綺礼「・・・・・・・・・・・」
綺礼「・・・外に、誰かいるな」
アーチャー「・・・・・・・」
綺礼「そして・・・この反応はサーヴァントだ」
アーチャー「・・・まさか、バーサーカーが戻ってきた訳でもあるまい」
アーチャー「となれば、残るは3つ・・・」
125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:33:25.50 ID:DRqFub4/0
―――――
冬木教会 外
(・・・・・・・・)
コツ…コツ…コツ…
アーチャー「こっちだ、雑種」
(・・・・・!)
アーチャー「夜分遅くに何の用だ?」
アーチャー「我は今忙しいのだがな、まさか闘いに来た訳でもあるまい?」
アーチャー「・・・ランサーよ」
ランサー「・・・・・・・・」
アーチャー「だってそうであろう?この我に挑むというのに」
アーチャー「まさか・・・そんな棒切れ一本で挑む訳がない」
ランサー「・・・・・・・・」
冬木教会 外
(・・・・・・・・)
コツ…コツ…コツ…
アーチャー「こっちだ、雑種」
(・・・・・!)
アーチャー「夜分遅くに何の用だ?」
アーチャー「我は今忙しいのだがな、まさか闘いに来た訳でもあるまい?」
アーチャー「・・・ランサーよ」
ランサー「・・・・・・・・」
アーチャー「だってそうであろう?この我に挑むというのに」
アーチャー「まさか・・・そんな棒切れ一本で挑む訳がない」
ランサー「・・・・・・・・」
126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:35:28.55 ID:DRqFub4/0
アーチャー「用があるなら手短に済ませろ、我は今、そこそこに機嫌が良いからな」
アーチャー「話程度なら聞いてやる」
ランサー「・・・・・・・・」
アーチャー「最も・・・・・」
アーチャー「内容によっては、この場で極刑に処すこともあり得るがな」
ランサー「・・・・・英雄王よ」
アーチャー「何だ」
ランサー「貴様に決闘を申し込む」
アーチャー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・・・・聞き違いか?」
アーチャー「今、何か戯言が聞こえた気がするが・・・」
アーチャー「それとも、貴様の言い間違えだよな?」
ランサー「・・・今この場で、貴様との一対一の決闘を申し込む」
ランサー「構えろ、アーチャー・・・」スッ・・・
アーチャー「話程度なら聞いてやる」
ランサー「・・・・・・・・」
アーチャー「最も・・・・・」
アーチャー「内容によっては、この場で極刑に処すこともあり得るがな」
ランサー「・・・・・英雄王よ」
アーチャー「何だ」
ランサー「貴様に決闘を申し込む」
アーチャー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・・・・聞き違いか?」
アーチャー「今、何か戯言が聞こえた気がするが・・・」
アーチャー「それとも、貴様の言い間違えだよな?」
ランサー「・・・今この場で、貴様との一対一の決闘を申し込む」
ランサー「構えろ、アーチャー・・・」スッ・・・
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:37:10.47 ID:DRqFub4/0
アーチャー「・・・・・・・・」
アーチャー「図に乗るなよ・・・雑種風情が・・・」
アーチャー「決闘だと・・・?何を言っているのだ」
アーチャー「これより行われるのは、一方的な殺戮・・・」
アーチャー「闘いなどという高潔なものではなく、ただの処理だ」
アーチャー「ランサー・・・貴様、死んだぞ?」
ランサー「フッ・・・それはどうかな?」
アーチャー「あぁ・・・もう喋るな」
アーチャー「今すぐ黄泉へ送ってやる」
アーチャー「・・・凄惨な死を覚悟しておけ」
ランサー(・・・・・・・)
アーチャー「図に乗るなよ・・・雑種風情が・・・」
アーチャー「決闘だと・・・?何を言っているのだ」
アーチャー「これより行われるのは、一方的な殺戮・・・」
アーチャー「闘いなどという高潔なものではなく、ただの処理だ」
アーチャー「ランサー・・・貴様、死んだぞ?」
ランサー「フッ・・・それはどうかな?」
アーチャー「あぁ・・・もう喋るな」
アーチャー「今すぐ黄泉へ送ってやる」
アーチャー「・・・凄惨な死を覚悟しておけ」
ランサー(・・・・・・・)
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:39:13.14 ID:DRqFub4/0
―――――
9時間前 ホテル
ランサー「主よ、アーチャーとの決闘を了承して頂きたい」
ケイネス「・・・馬鹿な・・・」
ケイネス「そんなもの・・・!了承できるものか!!!!」
ケイネス「血迷ったか!?ランサー!!!!」
ランサー「・・・・・そう言われることも、覚悟の上での発言です」
ランサー「それでも、今の私には・・・」
ランサー「ただ、頼むしか・・・ただそれだけしか、術を知りません」
ランサー「どうか・・・ご理解頂きたい・・・我が主・・・」
ケイネス「ならん!!!!!」
ケイネス「貴様とアーチャーの実力差は歴然!」
ケイネス「その様なことをすれば・・・!むざむざ死にに行く様なものだ!!!!」
ケイネス「犬死したいのか!?貴様は・・・!」
9時間前 ホテル
ランサー「主よ、アーチャーとの決闘を了承して頂きたい」
ケイネス「・・・馬鹿な・・・」
ケイネス「そんなもの・・・!了承できるものか!!!!」
ケイネス「血迷ったか!?ランサー!!!!」
ランサー「・・・・・そう言われることも、覚悟の上での発言です」
ランサー「それでも、今の私には・・・」
ランサー「ただ、頼むしか・・・ただそれだけしか、術を知りません」
ランサー「どうか・・・ご理解頂きたい・・・我が主・・・」
ケイネス「ならん!!!!!」
ケイネス「貴様とアーチャーの実力差は歴然!」
ケイネス「その様なことをすれば・・・!むざむざ死にに行く様なものだ!!!!」
ケイネス「犬死したいのか!?貴様は・・・!」
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:41:14.03 ID:DRqFub4/0
ケイネス「誰がそんなことを・・・!」
ソラウ「行かせてあげなさい、ケイネス」
ケイネス「ソラウ・・・!?」
ソラウ「彼は戦いを求めている。なら、行かせるべきよ」
ケイネス「馬鹿な・・・!?それでは・・・我がアーチボルトの悲願はどうなる!?」
ケイネス「この時の為に・・・私がどれ程の苦労と財を費やしたと・・・!」
ソラウ「ケイネス」
ソラウ「・・・ケイネス、忘れたの?ランサーの今のマスターは私」
ケイネス「!!!!」
ソラウ「決定権は、私にあるのよ」
ソラウ「それにね、ケイネス。私、本当はアーチボルトの悲願とか興味ないの」
ソラウ「知ってた?」
ケイネス「な・・・・・」
ソラウ「・・・行きなさい、ランサー」
ソラウ「行かせてあげなさい、ケイネス」
ケイネス「ソラウ・・・!?」
ソラウ「彼は戦いを求めている。なら、行かせるべきよ」
ケイネス「馬鹿な・・・!?それでは・・・我がアーチボルトの悲願はどうなる!?」
ケイネス「この時の為に・・・私がどれ程の苦労と財を費やしたと・・・!」
ソラウ「ケイネス」
ソラウ「・・・ケイネス、忘れたの?ランサーの今のマスターは私」
ケイネス「!!!!」
ソラウ「決定権は、私にあるのよ」
ソラウ「それにね、ケイネス。私、本当はアーチボルトの悲願とか興味ないの」
ソラウ「知ってた?」
ケイネス「な・・・・・」
ソラウ「・・・行きなさい、ランサー」
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:43:44.97 ID:DRqFub4/0
ランサー「しかし・・・ソラウ殿・・・」
ソラウ「令呪を持って命じます」コォォォォォ……
ソラウ「ランサー、自分の心に従いなさい」
ケイネス「・・・・・な・・・・・・」
ケイネス「・・・・・・なんて・・・・ことを・・・・」
ランサー「・・・ソラウ殿・・・・」
ソラウ「ランサー、貴方、後悔したくないんでしょう?」
ランサー「・・・・・・・・・・」
ソラウ「なら、行きなさい」
ソラウ「この日の為に、今まで職も探さず、魔力を出来る限り温存していたんでしょ?」
ランサー「・・・・・・・・・・」
ソラウ「行って・・・貴方なりの答えを見つけてきなさい」
ソラウ「主として、命令します」
ソラウ「令呪を持って命じます」コォォォォォ……
ソラウ「ランサー、自分の心に従いなさい」
ケイネス「・・・・・な・・・・・・」
ケイネス「・・・・・・なんて・・・・ことを・・・・」
ランサー「・・・ソラウ殿・・・・」
ソラウ「ランサー、貴方、後悔したくないんでしょう?」
ランサー「・・・・・・・・・・」
ソラウ「なら、行きなさい」
ソラウ「この日の為に、今まで職も探さず、魔力を出来る限り温存していたんでしょ?」
ランサー「・・・・・・・・・・」
ソラウ「行って・・・貴方なりの答えを見つけてきなさい」
ソラウ「主として、命令します」
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:45:02.06 ID:DRqFub4/0
ランサー「・・・・・・・・・・」
ランサー「ありがとう・・・・ソラウ殿」
ランサー「それでは・・・このディルムッド、闘いに挑ませて頂く」
ランサー「そして・・・」
ランサー「ソラウ殿・・・そして我が主・・・」
ランサー「必ずや・・・貴方方に勝利を・・・」
ランサー「勝利と、栄光を約束いたします・・・」
ソラウ「ランサー・・・・・」ウットリ
ケイネス「・・・・・・・・・」
ランサー「ありがとう・・・・ソラウ殿」
ランサー「それでは・・・このディルムッド、闘いに挑ませて頂く」
ランサー「そして・・・」
ランサー「ソラウ殿・・・そして我が主・・・」
ランサー「必ずや・・・貴方方に勝利を・・・」
ランサー「勝利と、栄光を約束いたします・・・」
ソラウ「ランサー・・・・・」ウットリ
ケイネス「・・・・・・・・・」
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:46:33.85 ID:DRqFub4/0
―――――
その後
ケイネス「ばかな・・・そんな・・・ばかな・・・」ブツブツ
ソラウ「・・・・・・」
ソラウ「・・・ケイネス、哀れな人・・・」
ソラウ「男として生まれたくせに・・・男の誉れを忘れた、可哀想な人・・・」
ケイネス「・・・・・・・・・」
ソラウ「覚えておくといいわ、ケイネス」
ソラウ「あれが本当の男というものよ」
ケイネス「・・・・・・・・・」
ソラウ「貴方もあそこまで命をかけられる男だったら、私も惚れていたかもね」
ケイネス「・・・・・・・・・」
ソラウ「それじゃ、私行くから」
ソラウ「さようなら、ケイネス」
キィィィィ……
パタン…
ケイネス「・・・・・・・」
ケイネス「私は・・・・アーチボルト家の・・・・」
ケイネス「・・・・・・・」
その後
ケイネス「ばかな・・・そんな・・・ばかな・・・」ブツブツ
ソラウ「・・・・・・」
ソラウ「・・・ケイネス、哀れな人・・・」
ソラウ「男として生まれたくせに・・・男の誉れを忘れた、可哀想な人・・・」
ケイネス「・・・・・・・・・」
ソラウ「覚えておくといいわ、ケイネス」
ソラウ「あれが本当の男というものよ」
ケイネス「・・・・・・・・・」
ソラウ「貴方もあそこまで命をかけられる男だったら、私も惚れていたかもね」
ケイネス「・・・・・・・・・」
ソラウ「それじゃ、私行くから」
ソラウ「さようなら、ケイネス」
キィィィィ……
パタン…
ケイネス「・・・・・・・」
ケイネス「私は・・・・アーチボルト家の・・・・」
ケイネス「・・・・・・・」
133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/23(土) 22:48:42.41 ID:DRqFub4/0
―――――
冬木教会
アーチャー「今生への別れは済ませたか?」
アーチャー「目障りだ、さっさと終わらせるぞ」
ランサー「・・・それはどうかな?」
アーチャー「・・・・・・・」
ランサー「貴様には理解できまい、この・・・俺から溢れ出る力の正体を」
ランサー「仲間という絆を知らず、ただ一人、玉座に座っていただけの貴様が・・・」
ランサー「この俺に・・・勝てる訳がないのだ。英雄王よ」
アーチャー「・・・言いたいことはそれだけか?」
ランサー「・・・・・・・・」
アーチャー「ならそれを遺言とする」
アーチャー「・・・死ね」
ランサー「・・・名乗ろう、我が名はディルムッド・オディナ」
ランサー「いざ・・・参る!」
第7話 桃園の誓い
-??:??:??
次回 愛をとりもどせ!!
冬木教会
アーチャー「今生への別れは済ませたか?」
アーチャー「目障りだ、さっさと終わらせるぞ」
ランサー「・・・それはどうかな?」
アーチャー「・・・・・・・」
ランサー「貴様には理解できまい、この・・・俺から溢れ出る力の正体を」
ランサー「仲間という絆を知らず、ただ一人、玉座に座っていただけの貴様が・・・」
ランサー「この俺に・・・勝てる訳がないのだ。英雄王よ」
アーチャー「・・・言いたいことはそれだけか?」
ランサー「・・・・・・・・」
アーチャー「ならそれを遺言とする」
アーチャー「・・・死ね」
ランサー「・・・名乗ろう、我が名はディルムッド・オディナ」
ランサー「いざ・・・参る!」
第7話 桃園の誓い
-??:??:??
次回 愛をとりもどせ!!
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:07:29.23 ID:lj3gOfBc0
―――――
朝 例のファミマ
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
藤村「あ、いらっしゃいませ~♪」
斉藤「いよっ」
藤村「何だ、斉藤さんか・・・」
斉藤「何だって・・・お前・・・」
斉藤「俺、客だぞ・・・?」
藤村「はいはい、いらっしゃいませー」棒読み
斉藤「可愛くねぇ奴・・・」
藤村「っていうか、来るの久しぶりだよね」
斉藤「そういやそうだな」
斉藤「ここんとこ、色々と立て込んでたからなぁ」
藤村「斉藤さんが忙しい姿とか・・・想像できないなぁ」
朝 例のファミマ
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
藤村「あ、いらっしゃいませ~♪」
斉藤「いよっ」
藤村「何だ、斉藤さんか・・・」
斉藤「何だって・・・お前・・・」
斉藤「俺、客だぞ・・・?」
藤村「はいはい、いらっしゃいませー」棒読み
斉藤「可愛くねぇ奴・・・」
藤村「っていうか、来るの久しぶりだよね」
斉藤「そういやそうだな」
斉藤「ここんとこ、色々と立て込んでたからなぁ」
藤村「斉藤さんが忙しい姿とか・・・想像できないなぁ」
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:08:37.94 ID:lj3gOfBc0
藤村「本当にパイロットなの?」
斉藤「お、お前・・・何て失礼な事を・・・」
斉藤「・・・ちゃんと働いてますよ・・・こう見えて」ハァ
藤村「冗談だよ~」ニヤニヤ
藤村「いつも日本の空を守ってくれてありがとうございます♪」ニコッ
斉藤「ったく・・・」
斉藤「・・・・・・・」
藤村「ん?どしたの?」
斉藤「・・・・・大河」
藤村「何?」
斉藤「俺さ、パイロット辞めたんだわ」
藤村「・・・え・・・」
斉藤「まぁ、一身上の都合ってやつだ」
斉藤「別に、クビとかじゃねーからな。勘違いすんなよ?」
藤村「・・・・・・」
斉藤「お、お前・・・何て失礼な事を・・・」
斉藤「・・・ちゃんと働いてますよ・・・こう見えて」ハァ
藤村「冗談だよ~」ニヤニヤ
藤村「いつも日本の空を守ってくれてありがとうございます♪」ニコッ
斉藤「ったく・・・」
斉藤「・・・・・・・」
藤村「ん?どしたの?」
斉藤「・・・・・大河」
藤村「何?」
斉藤「俺さ、パイロット辞めたんだわ」
藤村「・・・え・・・」
斉藤「まぁ、一身上の都合ってやつだ」
斉藤「別に、クビとかじゃねーからな。勘違いすんなよ?」
藤村「・・・・・・」
145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:09:50.41 ID:lj3gOfBc0
斉藤「・・・あー、その・・・何だ・・・」
藤村「じゃあ・・・これからどうするの?」
斉藤「実家に戻ろうと思ってる」
斉藤「そこで、まぁ・・・畑仕事でもするかな」
藤村「実家って・・・どこだっけ・・・」
斉藤「新潟」
藤村「・・・新潟・・・」
斉藤「・・・チッ・・・だから言いたくなかったんだよ・・・」
斉藤「・・・そんな顔すんなって、大河」
藤村「べ・・・別に変な顔とかしてないし!」
斉藤「そうかよ」
藤村「・・・・・・・」
藤村「斉藤さん・・・いつか、こっち戻ってくるの?」
斉藤「・・・・・・・」
藤村「・・・・・戻ってこないんだね」
藤村「じゃあ・・・これからどうするの?」
斉藤「実家に戻ろうと思ってる」
斉藤「そこで、まぁ・・・畑仕事でもするかな」
藤村「実家って・・・どこだっけ・・・」
斉藤「新潟」
藤村「・・・新潟・・・」
斉藤「・・・チッ・・・だから言いたくなかったんだよ・・・」
斉藤「・・・そんな顔すんなって、大河」
藤村「べ・・・別に変な顔とかしてないし!」
斉藤「そうかよ」
藤村「・・・・・・・」
藤村「斉藤さん・・・いつか、こっち戻ってくるの?」
斉藤「・・・・・・・」
藤村「・・・・・戻ってこないんだね」
146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:10:50.02 ID:lj3gOfBc0
斉藤「・・・大河、何かあったか?」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「辛そうな顔してるぞ」
藤村「・・・・・別に」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「大河」
藤村「・・・何?」
斉藤「そんな風に下ばっか見てたって、良いことないぞ」
斉藤「上を向いて、自分の足で立って歩け」
斉藤「みんなそうやって、子供から大人になってきた」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「お前はもうガキじゃない」
斉藤「ちゃんとした・・・一人の大人だよ」
藤村「・・・・そんなことないよ」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「辛そうな顔してるぞ」
藤村「・・・・・別に」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「大河」
藤村「・・・何?」
斉藤「そんな風に下ばっか見てたって、良いことないぞ」
斉藤「上を向いて、自分の足で立って歩け」
斉藤「みんなそうやって、子供から大人になってきた」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「お前はもうガキじゃない」
斉藤「ちゃんとした・・・一人の大人だよ」
藤村「・・・・そんなことないよ」
147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:12:00.11 ID:lj3gOfBc0
斉藤「・・・大河、俺はな」
斉藤「俺には・・・もう、畑を耕す位しかできることがない」
斉藤「でもな、お前は違う」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「お前は若く、そして・・・誰よりも強い」
藤村「・・・そんなことないよ」
藤村「私・・・・もう・・・・分かんなくなっちゃった」
斉藤「・・・・・・・」
藤村「自分が何をすればいいのか・・・どうすれば生きていけるのか・・・」
藤村「・・・分かんないよ」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「・・・こういう時、大人のズルイところはな」
藤村「え?」
斉藤「俺には・・・もう、畑を耕す位しかできることがない」
斉藤「でもな、お前は違う」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「お前は若く、そして・・・誰よりも強い」
藤村「・・・そんなことないよ」
藤村「私・・・・もう・・・・分かんなくなっちゃった」
斉藤「・・・・・・・」
藤村「自分が何をすればいいのか・・・どうすれば生きていけるのか・・・」
藤村「・・・分かんないよ」
斉藤「・・・・・・・」
斉藤「・・・こういう時、大人のズルイところはな」
藤村「え?」
148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:14:43.94 ID:lj3gOfBc0
斉藤「それは自分で考える事だ」
斉藤「・・・って言って突き放しちゃえるところだ」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「・・・大河」
斉藤「お前の前には、今、無限の可能性が広がっている」
斉藤「分からない事ばかりで、混乱するだろう。不安にもなるだろう」
斉藤「でもな、それでもみんな、生きてるんだよ」
斉藤「みんな・・・そうやって今まで生きてきた」
斉藤「だから、自分だけ辛いとか、そんな被害者意識は捨てろ」
藤村「・・・・・・・・」
斉藤「お前の人生なんだ、お前の好きにすればいい」
斉藤「自分を生かすも殺すも、お前次第なんだよ」
斉藤「だから・・・生きろ、大河」
藤村「・・・・・・・・」
斉藤「・・・って言って突き放しちゃえるところだ」
藤村「・・・・・・・」
斉藤「・・・大河」
斉藤「お前の前には、今、無限の可能性が広がっている」
斉藤「分からない事ばかりで、混乱するだろう。不安にもなるだろう」
斉藤「でもな、それでもみんな、生きてるんだよ」
斉藤「みんな・・・そうやって今まで生きてきた」
斉藤「だから、自分だけ辛いとか、そんな被害者意識は捨てろ」
藤村「・・・・・・・・」
斉藤「お前の人生なんだ、お前の好きにすればいい」
斉藤「自分を生かすも殺すも、お前次第なんだよ」
斉藤「だから・・・生きろ、大河」
藤村「・・・・・・・・」
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:16:11.32 ID:lj3gOfBc0
斉藤「これから先、生きてて辛いことばかり起こるだろうし、死にたくなる様な事も沢山あるだろうな」
斉藤「それでも、生きろ」
斉藤「まぁ・・・生きてりゃその内良いことある」
斉藤「俺は今まで・・・そうやって生きてきた」
藤村「・・・斉藤さん」
斉藤「じゃあな大河、そろそろ行く時間だ」
斉藤「春になったら大根でも送ってやるよ」
藤村「・・・・・・・」
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
藤村「・・・ッ・・・斉藤さん!!!!」
斉藤「・・・・・・・・」ピタッ
斉藤「それでも、生きろ」
斉藤「まぁ・・・生きてりゃその内良いことある」
斉藤「俺は今まで・・・そうやって生きてきた」
藤村「・・・斉藤さん」
斉藤「じゃあな大河、そろそろ行く時間だ」
斉藤「春になったら大根でも送ってやるよ」
藤村「・・・・・・・」
ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪
藤村「・・・ッ・・・斉藤さん!!!!」
斉藤「・・・・・・・・」ピタッ
150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:17:06.86 ID:lj3gOfBc0
藤村「・・・ありがとう!!!!」
藤村「私・・・私がんばるから!!!!」
藤村「だから・・・斉藤さんもがんばって!!!!」
斉藤「・・・おう、ありがとよ」
斉藤「じゃあな、また会おうぜ」
ガーッ……(扉が閉まる音)
藤村「・・・・・・・」
藤村「・・・ご来店・・・ありがとうございました」
藤村「またね・・・斉藤さん」
藤村「私・・・私がんばるから!!!!」
藤村「だから・・・斉藤さんもがんばって!!!!」
斉藤「・・・おう、ありがとよ」
斉藤「じゃあな、また会おうぜ」
ガーッ……(扉が閉まる音)
藤村「・・・・・・・」
藤村「・・・ご来店・・・ありがとうございました」
藤村「またね・・・斉藤さん」
151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:20:05.77 ID:lj3gOfBc0
―――――
そこは・・・地獄だった
戦いに終わりはなく、ただ互いの血で血を洗う様な戦争が
ここではもう、10年も続いているらしい
どちらに正義があり、どちらに非があったのか
そもそもこの戦いの発端は、何だったのか・・・
もう、誰にも分からなくなっていた・・・
切嗣「・・・・・・」
「また辛気臭い顔してんなぁ、キリツグ」
そこは・・・地獄だった
戦いに終わりはなく、ただ互いの血で血を洗う様な戦争が
ここではもう、10年も続いているらしい
どちらに正義があり、どちらに非があったのか
そもそもこの戦いの発端は、何だったのか・・・
もう、誰にも分からなくなっていた・・・
切嗣「・・・・・・」
「また辛気臭い顔してんなぁ、キリツグ」
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:22:05.09 ID:lj3gOfBc0
切嗣「・・・ヤンか」
ヤン「そんな顔してると、生き残れるもんも生き残れねーぞ?」
切嗣「・・・どんな顔してようが、死ぬ時は死ぬさ」
切嗣「この世に・・・神などいない」
ヤン「うわぁ・・・ウチのお袋が聞いたら卒倒するぜ、その発言」
ヤン「そもそも、この内戦自体宗教戦争だろ?全否定かよ」
切嗣「・・・聖人だろうと、浮浪者だろうと、流れ弾に当たれば死ぬ」
切嗣「人なんて所詮、その程度の生き物だよ」
ヤン「はいはい、そうですか・・・」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「まったく・・・リアリスト気取るのもいいけどな、そんな生き方してたら辛いだけだぜ?」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「そんな顔してると、生き残れるもんも生き残れねーぞ?」
切嗣「・・・どんな顔してようが、死ぬ時は死ぬさ」
切嗣「この世に・・・神などいない」
ヤン「うわぁ・・・ウチのお袋が聞いたら卒倒するぜ、その発言」
ヤン「そもそも、この内戦自体宗教戦争だろ?全否定かよ」
切嗣「・・・聖人だろうと、浮浪者だろうと、流れ弾に当たれば死ぬ」
切嗣「人なんて所詮、その程度の生き物だよ」
ヤン「はいはい、そうですか・・・」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「まったく・・・リアリスト気取るのもいいけどな、そんな生き方してたら辛いだけだぜ?」
切嗣「・・・・・・」
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:23:57.16 ID:lj3gOfBc0
ヤン「・・・あのなキリツグ」
ヤン「お前ら日本人っていうのがさ、一つの神に入れ込まないのは知ってるよ」
ヤン「何だっけ・・・ヤオヨロズ・・・だっけ?まぁ、どうでもいいや」
ヤン「とにかくだ、お前が神を信じないっていうのは分かったよ」
ヤン「でもな、少なくとも、この国の子供達は神を信じている」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「縋るもののない世界で、彼らは必死に生きたいと願っている」
ヤン「目に見えない、神という存在が起こす奇跡を信じて・・・な」
ヤン「だから・・・この国には神がいないだなんて・・・」
ヤン「そんな・・・寂しいことは言うな」
切嗣「・・・すまなかった」
切嗣「最近・・・少し自棄になってたかもしれない」
ヤン「お前ら日本人っていうのがさ、一つの神に入れ込まないのは知ってるよ」
ヤン「何だっけ・・・ヤオヨロズ・・・だっけ?まぁ、どうでもいいや」
ヤン「とにかくだ、お前が神を信じないっていうのは分かったよ」
ヤン「でもな、少なくとも、この国の子供達は神を信じている」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「縋るもののない世界で、彼らは必死に生きたいと願っている」
ヤン「目に見えない、神という存在が起こす奇跡を信じて・・・な」
ヤン「だから・・・この国には神がいないだなんて・・・」
ヤン「そんな・・・寂しいことは言うな」
切嗣「・・・すまなかった」
切嗣「最近・・・少し自棄になってたかもしれない」
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:25:49.66 ID:lj3gOfBc0
ヤン「・・・まぁ、気持ちは分かるさ」
ヤン「毎日こんなところにいれば、心が腐るのも無理はない」
ヤン「でも・・・希望は捨てちゃ駄目だ」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「何もかも諦めた時、人間は本当の意味で死ぬ」
ヤン「そうなってしまったら、たとえ心臓が動いてようと、もう助からん」
ヤン「だから・・・お前はそうなるな、キリツグ」
切嗣「ヤン・・・」
ヤン「俺は、お前に生きてほしいと思うよ」
ヤン「こんな地獄とはいえ、折角出来た友達だからな」
ヤン「だから、死ぬなキリツグ」
ヤン「生きてりゃその内、いいことあるって」二カッ
ヤン「毎日こんなところにいれば、心が腐るのも無理はない」
ヤン「でも・・・希望は捨てちゃ駄目だ」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「何もかも諦めた時、人間は本当の意味で死ぬ」
ヤン「そうなってしまったら、たとえ心臓が動いてようと、もう助からん」
ヤン「だから・・・お前はそうなるな、キリツグ」
切嗣「ヤン・・・」
ヤン「俺は、お前に生きてほしいと思うよ」
ヤン「こんな地獄とはいえ、折角出来た友達だからな」
ヤン「だから、死ぬなキリツグ」
ヤン「生きてりゃその内、いいことあるって」二カッ
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:28:13.08 ID:lj3gOfBc0
切嗣「・・・・・・・」
切嗣「・・・・はははっ・・・・」
切嗣「君は、本当に素直な奴だな」
切嗣「言葉にいちいち嘘がない」
ヤン「お前ら日本人は、逆に嘘が多すぎるんだよ」ハハハ...
切嗣「はははっ・・・違いない」
切嗣(・・・・・・)
切嗣「・・・ヤン、僕も、君には死んでほしくないと思うよ」
ヤン「あ~、そういうのやめろ。男に言われても嬉しくないからな」
切嗣「僕には言ったじゃないか」ハハハ…
ヤン「いんだよ、細けぇことは・・・」
僕はその日、随分久しぶりに笑った
こんな地獄で笑うことなんて、もう、絶対に無いと思っていたのに
でも・・・結局、それが最後だった
切嗣「・・・・はははっ・・・・」
切嗣「君は、本当に素直な奴だな」
切嗣「言葉にいちいち嘘がない」
ヤン「お前ら日本人は、逆に嘘が多すぎるんだよ」ハハハ...
切嗣「はははっ・・・違いない」
切嗣(・・・・・・)
切嗣「・・・ヤン、僕も、君には死んでほしくないと思うよ」
ヤン「あ~、そういうのやめろ。男に言われても嬉しくないからな」
切嗣「僕には言ったじゃないか」ハハハ…
ヤン「いんだよ、細けぇことは・・・」
僕はその日、随分久しぶりに笑った
こんな地獄で笑うことなんて、もう、絶対に無いと思っていたのに
でも・・・結局、それが最後だった
156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:29:58.38 ID:lj3gOfBc0
―――――
「はい、その地点で間違いありません」
「・・・えぇ、明日、そちらへ向かう予定です」
「えぇ・・・分かっています」
「・・・はい」
「全ては・・・清浄なる世界のために・・・」
「はい・・・それでは」
...ガガッ
「・・・・・・・」
ドンッッッ!!!!
「!?」
...どさぁ.......
「はい、その地点で間違いありません」
「・・・えぇ、明日、そちらへ向かう予定です」
「えぇ・・・分かっています」
「・・・はい」
「全ては・・・清浄なる世界のために・・・」
「はい・・・それでは」
...ガガッ
「・・・・・・・」
ドンッッッ!!!!
「!?」
...どさぁ.......
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:31:35.84 ID:lj3gOfBc0
「・・・・・・・」
「・・・やぁ、君か・・・」
「・・・キリツグ・・・」
切嗣「・・・・・・」
切嗣「できれば、君を殺したくはない・・・ヤン」
ヤン「あぁ・・・俺も・・・これ以上撃たれたくないなぁ」
ヤン「でも・・・撃つんだろ?」
切嗣「・・・あぁ・・・」
ヤン「・・・いつから分かってた?」
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・今日の会話・・・」
「・・・やぁ、君か・・・」
「・・・キリツグ・・・」
切嗣「・・・・・・」
切嗣「できれば、君を殺したくはない・・・ヤン」
ヤン「あぁ・・・俺も・・・これ以上撃たれたくないなぁ」
ヤン「でも・・・撃つんだろ?」
切嗣「・・・あぁ・・・」
ヤン「・・・いつから分かってた?」
切嗣「・・・・・・」
切嗣「・・・今日の会話・・・」
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:33:31.42 ID:lj3gOfBc0
切嗣「君は、僕が日本人だと言った」
切嗣「僕が日本人だということは、部隊の誰にも言ってない筈だ」
切嗣「チャイニーズか、若しくはコリアンかもしれないのに」
切嗣「何故か君は、僕を日本人と決めつけ、八百万の話まで持ち出した」
ヤン「・・・・・・」
切嗣「アジア系は全て日本人って偏見か?」
切嗣「・・・違うな」
切嗣「知っていたからだ」
切嗣「僕の正体が、日本人の傭兵・・・」
切嗣「・・・衞宮切嗣だということを」
ヤン「・・・・・・」
切嗣「・・・加えて、君は中国系だ」
切嗣「なら、そんな偏見はあり得ない」
切嗣「間違っても、日本人などと、自分たちを間違える筈がない」
切嗣「・・・誇りがあるからな」
切嗣「自分たちは、日本人よりも優れているという自負が・・・ね」
ヤン「・・・・・・・」
切嗣「僕が日本人だということは、部隊の誰にも言ってない筈だ」
切嗣「チャイニーズか、若しくはコリアンかもしれないのに」
切嗣「何故か君は、僕を日本人と決めつけ、八百万の話まで持ち出した」
ヤン「・・・・・・」
切嗣「アジア系は全て日本人って偏見か?」
切嗣「・・・違うな」
切嗣「知っていたからだ」
切嗣「僕の正体が、日本人の傭兵・・・」
切嗣「・・・衞宮切嗣だということを」
ヤン「・・・・・・」
切嗣「・・・加えて、君は中国系だ」
切嗣「なら、そんな偏見はあり得ない」
切嗣「間違っても、日本人などと、自分たちを間違える筈がない」
切嗣「・・・誇りがあるからな」
切嗣「自分たちは、日本人よりも優れているという自負が・・・ね」
ヤン「・・・・・・・」
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:35:34.14 ID:lj3gOfBc0
ヤン「・・・君は、この世界じゃ有名人だよ」
ヤン「殺しの為なら・・・手段を選ばない、冷徹な殺し屋・・・」
ヤン「キリツグ・・・エミヤ・・・」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「・・・・・・」
ヤン「短い間ではあったが、まぁ・・・楽しかったよ」
ヤン「・・・あばよ、キリツ」
ドンッッッ!!! ドンッッッ!!!
ドンッッッ!!!
・・・・・・・・
切嗣「・・・・・・・・」
切嗣「・・・・・・・・」
切嗣「・・・僕は・・・」
僕は・・・神を信じない・・・
この世に・・・神など、いない
ヤン「殺しの為なら・・・手段を選ばない、冷徹な殺し屋・・・」
ヤン「キリツグ・・・エミヤ・・・」
切嗣「・・・・・・」
ヤン「・・・・・・」
ヤン「短い間ではあったが、まぁ・・・楽しかったよ」
ヤン「・・・あばよ、キリツ」
ドンッッッ!!! ドンッッッ!!!
ドンッッッ!!!
・・・・・・・・
切嗣「・・・・・・・・」
切嗣「・・・・・・・・」
切嗣「・・・僕は・・・」
僕は・・・神を信じない・・・
この世に・・・神など、いない
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:37:04.90 ID:lj3gOfBc0
―――――
衞宮邸 切嗣の自室
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(・・・何分寝ていた・・・?)
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(・・・結局のところ・・・繰り返し・・・)
切嗣(何度信じようと、何度愛そうと・・・)
切嗣(・・・最後は・・・裏切られる)
切嗣(・・・だったら、もう、信じない)
切嗣(世界も・・・神も・・・)
切嗣(・・・・・何も・・・・・)
切嗣(・・・・・・)
コンコンッ
切嗣「・・・入れ」
衞宮邸 切嗣の自室
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(・・・何分寝ていた・・・?)
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(・・・結局のところ・・・繰り返し・・・)
切嗣(何度信じようと、何度愛そうと・・・)
切嗣(・・・最後は・・・裏切られる)
切嗣(・・・だったら、もう、信じない)
切嗣(世界も・・・神も・・・)
切嗣(・・・・・何も・・・・・)
切嗣(・・・・・・)
コンコンッ
切嗣「・・・入れ」
161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:39:52.78 ID:lj3gOfBc0
ガチャッ…
舞弥「切嗣」
切嗣「報告だな?」
舞弥「・・・はい」
舞弥「昨夜、冬木教会の前にて、サーヴァントによる戦闘が確認されました」
切嗣「・・・相手は?」
舞弥「アーチャーと、ランサーです」
切嗣「・・・そうか」
切嗣「それで、どちらが勝った?」
舞弥「・・・・・・」
舞弥「ランサーは・・・敗北」
舞弥「消失が・・・確認されました」
切嗣「・・・そうか」
162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:41:43.53 ID:lj3gOfBc0
切嗣「これで残るサーヴァントは4体・・・」
切嗣「セイバー、アーチャー、ライダー・・・」
切嗣「そして、バーサーカー・・・」
舞弥「・・・いよいよ、終結が見えてきましたね」
切嗣「・・・だな」
切嗣「・・・・・・」
舞弥「・・・・・・」
切嗣「・・・舞弥」
舞弥「何でしょう」
切嗣「・・・セイバーにも、この事を教えてやれ」
舞弥「・・・・・・」
舞弥「・・・・切嗣」
切嗣「セイバー、アーチャー、ライダー・・・」
切嗣「そして、バーサーカー・・・」
舞弥「・・・いよいよ、終結が見えてきましたね」
切嗣「・・・だな」
切嗣「・・・・・・」
舞弥「・・・・・・」
切嗣「・・・舞弥」
舞弥「何でしょう」
切嗣「・・・セイバーにも、この事を教えてやれ」
舞弥「・・・・・・」
舞弥「・・・・切嗣」
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:42:47.42 ID:lj3gOfBc0
切嗣「何だ」
舞弥「セイバーは・・・既に知っています・・・」
舞弥「ランサーが・・・敗れた事を・・・」
切嗣「・・・・・・」
舞弥「今朝、征服王がやってきまして」
舞弥「それを対応した際に・・・セイバーは、その事を聞いた様です」
切嗣「・・・そうか」
切嗣「なら君は、任務に戻ってくれ」
切嗣「僕もこの後は仕事がある、お互い行動に移るぞ」
舞弥「・・・了解」
舞弥「セイバーは・・・既に知っています・・・」
舞弥「ランサーが・・・敗れた事を・・・」
切嗣「・・・・・・」
舞弥「今朝、征服王がやってきまして」
舞弥「それを対応した際に・・・セイバーは、その事を聞いた様です」
切嗣「・・・そうか」
切嗣「なら君は、任務に戻ってくれ」
切嗣「僕もこの後は仕事がある、お互い行動に移るぞ」
舞弥「・・・了解」
164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:44:13.23 ID:lj3gOfBc0
―――――
衛宮邸 セイバーの部屋
コンコンッ
セイバー「む、どうぞ」
ガチャッ
セイバー「舞弥か、何か用でも?」
舞弥「・・・いえ」
セイバー「・・・・・?」
舞弥「・・・セイバー」
セイバー「何だ?」
舞弥「その・・・ランサーのこと・・・」
セイバー「・・・あぁ、それか・・・」
舞弥「・・・ごめんなさい、やっぱり・・・無神経よね・・・」
セイバー「そんなことはないよ」
舞弥「・・・・・・・」
セイバー「心配してくれて、素直に嬉しい」
セイバー「ありがとう、舞弥」
舞弥「・・・セイバー・・・」
衛宮邸 セイバーの部屋
コンコンッ
セイバー「む、どうぞ」
ガチャッ
セイバー「舞弥か、何か用でも?」
舞弥「・・・いえ」
セイバー「・・・・・?」
舞弥「・・・セイバー」
セイバー「何だ?」
舞弥「その・・・ランサーのこと・・・」
セイバー「・・・あぁ、それか・・・」
舞弥「・・・ごめんなさい、やっぱり・・・無神経よね・・・」
セイバー「そんなことはないよ」
舞弥「・・・・・・・」
セイバー「心配してくれて、素直に嬉しい」
セイバー「ありがとう、舞弥」
舞弥「・・・セイバー・・・」
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:45:38.92 ID:lj3gOfBc0
セイバー「・・・奴のことだ」
セイバー「きっと・・・誇り高い最期だったに違いない・・・」
セイバー「なら・・・それでいい」
舞弥「・・・・・・・」
舞弥「・・・セイバー」
セイバー「む?」
舞弥「・・・切嗣は・・・」
舞弥「切嗣は・・・貴方を気遣ってました」
セイバー「・・・・・そうか」
セイバー「嘘でも、嬉しいよ」ニコッ
舞弥「嘘じゃないわ」
セイバー「・・・・・・・」
舞弥「嘘だったら・・・わざわざ私は、ここに来たりしない」
舞弥「だって・・・私は・・・切嗣の意思でしか動かないから」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「きっと・・・誇り高い最期だったに違いない・・・」
セイバー「なら・・・それでいい」
舞弥「・・・・・・・」
舞弥「・・・セイバー」
セイバー「む?」
舞弥「・・・切嗣は・・・」
舞弥「切嗣は・・・貴方を気遣ってました」
セイバー「・・・・・そうか」
セイバー「嘘でも、嬉しいよ」ニコッ
舞弥「嘘じゃないわ」
セイバー「・・・・・・・」
舞弥「嘘だったら・・・わざわざ私は、ここに来たりしない」
舞弥「だって・・・私は・・・切嗣の意思でしか動かないから」
セイバー「・・・・・・・」
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:47:11.81 ID:lj3gOfBc0
セイバー「・・・舞弥」
舞弥「何?」
セイバー「貴方は・・・素敵な女性だ」
舞弥「・・・・・・」
セイバー「優しく、暖かで・・・」
セイバー「どこか・・・アイリスフィールに似ている気がする」
舞弥「私が・・・マダムに・・・?」
舞弥「・・・・・・」
セイバー「とにかくありがとう、舞弥」
セイバー「これで今日の面接も、迷う事無く行ける」
舞弥「面接?」
セイバー「あぁ、今日は、ある会社で面接があるのだ」
セイバー「私の・・・もう一つの戦いだな」
舞弥「・・・そう・・・」
舞弥「何?」
セイバー「貴方は・・・素敵な女性だ」
舞弥「・・・・・・」
セイバー「優しく、暖かで・・・」
セイバー「どこか・・・アイリスフィールに似ている気がする」
舞弥「私が・・・マダムに・・・?」
舞弥「・・・・・・」
セイバー「とにかくありがとう、舞弥」
セイバー「これで今日の面接も、迷う事無く行ける」
舞弥「面接?」
セイバー「あぁ、今日は、ある会社で面接があるのだ」
セイバー「私の・・・もう一つの戦いだな」
舞弥「・・・そう・・・」
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:49:21.65 ID:lj3gOfBc0
―――――
衛宮邸 玄関
アイリ「頑張ってね、セイバー」
セイバー「はい、アイリスフィール」
舞弥「・・・・・・・」
アイリ「ちゃんと定期持った?ネクタイは曲がってない?」
セイバー「だ、大丈夫ですよ・・・」
アイリ「そう、なら、行ってきなさい」ニコッ
セイバー「はい」
ガラッ
セイバー「アイリスフィール」
セイバー「私は、必ずや勝利してきます」
セイバー「貴方や・・・皆の為にも」
アイリ「セイバー・・・・」
セイバー「行って参ります」
アイリ「・・・・・・・・」
衛宮邸 玄関
アイリ「頑張ってね、セイバー」
セイバー「はい、アイリスフィール」
舞弥「・・・・・・・」
アイリ「ちゃんと定期持った?ネクタイは曲がってない?」
セイバー「だ、大丈夫ですよ・・・」
アイリ「そう、なら、行ってきなさい」ニコッ
セイバー「はい」
ガラッ
セイバー「アイリスフィール」
セイバー「私は、必ずや勝利してきます」
セイバー「貴方や・・・皆の為にも」
アイリ「セイバー・・・・」
セイバー「行って参ります」
アイリ「・・・・・・・・」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:51:01.38 ID:lj3gOfBc0
アイリ「・・・セイバー!」
セイバー ピタッ
アイリ「あなたに、勝利を・・・!」
セイバー「アイリスフィール・・・」
セイバー「・・・ははっ、いつもと逆ですね」
アイリ「・・・頑張ってね」ニコッ
アイリ「行ってらっしゃい」
セイバー「行ってきます」
ガララッ………
ピシャッ
アイリ「・・・・・・・」
セイバー ピタッ
アイリ「あなたに、勝利を・・・!」
セイバー「アイリスフィール・・・」
セイバー「・・・ははっ、いつもと逆ですね」
アイリ「・・・頑張ってね」ニコッ
アイリ「行ってらっしゃい」
セイバー「行ってきます」
ガララッ………
ピシャッ
アイリ「・・・・・・・」
169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:53:08.55 ID:lj3gOfBc0
舞弥「・・・いいのですかマダム」
舞弥「これから戦いが激化するというのに・・・この様なことをしていて」
アイリ「いいのよ、舞弥さん」
アイリ「これも、あの娘には必要な戦いだもの」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「そして・・・・」
アイリ「・・・・・・・」
舞弥「・・・・マダム?」
ふらっ………
…………どさっ
舞弥「!?」
舞弥「ま…………マダム!!!!」
舞弥「これから戦いが激化するというのに・・・この様なことをしていて」
アイリ「いいのよ、舞弥さん」
アイリ「これも、あの娘には必要な戦いだもの」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「そして・・・・」
アイリ「・・・・・・・」
舞弥「・・・・マダム?」
ふらっ………
…………どさっ
舞弥「!?」
舞弥「ま…………マダム!!!!」
170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:55:29.68 ID:lj3gOfBc0
―――――
遠坂邸 時臣の自室
時臣「お話とは何でしょう、英雄王」
アーチャー「何・・・大したことではないさ」
アーチャー「この我の会社・・・バビロンを貴様に預ける」
時臣「・・・・・今、何と?」
アーチャー「二度言わせるな・・・預けると言ったのだ、貴様に」
時臣「・・・どういった心境の変化で?」
アーチャー「何、簡単なこと」
アーチャー「これから、聖杯戦争の方が忙しくなりそうだからな」
アーチャー「単純に・・・仕事の方に割く時間が惜しい、というだけだ」
時臣「・・・・ですが」
アーチャー「貴様の意見は聞いていない」
時臣「・・・・・・」
アーチャー「これは決定事項なのだよ。時臣」
アーチャー「・・・不服そうだな?」
時臣「いえ、滅相も御座いません」
遠坂邸 時臣の自室
時臣「お話とは何でしょう、英雄王」
アーチャー「何・・・大したことではないさ」
アーチャー「この我の会社・・・バビロンを貴様に預ける」
時臣「・・・・・今、何と?」
アーチャー「二度言わせるな・・・預けると言ったのだ、貴様に」
時臣「・・・どういった心境の変化で?」
アーチャー「何、簡単なこと」
アーチャー「これから、聖杯戦争の方が忙しくなりそうだからな」
アーチャー「単純に・・・仕事の方に割く時間が惜しい、というだけだ」
時臣「・・・・ですが」
アーチャー「貴様の意見は聞いていない」
時臣「・・・・・・」
アーチャー「これは決定事項なのだよ。時臣」
アーチャー「・・・不服そうだな?」
時臣「いえ、滅相も御座いません」
171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:57:47.76 ID:lj3gOfBc0
時臣「しかし、聖杯に集中するというのであれば」
時臣「仮にもマスターである、私が不在という事態は・・・」
アーチャー「問題ないさ」
時臣「・・・・・・・・」
アーチャー「貴様も、我の固有スキルは知っているだろう?」
アーチャー「本来、貴様の存在など、この戦いにおいては必要の無いくらいだ」
アーチャー「貴様は・・・この我に魔力を供給してさえいれば、それで事は足りる」
アーチャー「だったらさっさと隠居でもして、その身を守っているがいい」
アーチャー「我が社の・・・社長室でな」
時臣「・・・・・・・・・」
アーチャー「・・・どうした?」
アーチャー「返事が聞こえないようだが?」
時臣「了解致しました、英雄王」
アーチャー「・・・フンッ、それでいい」ニヤァ
アーチャー「ではな時臣」
アーチャー「次は・・・聖杯の前で会おうぞ」
アーチャー「...ハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」
サラサラサラサラサラ……
サラサラ……
時臣(・・・・・・・)
時臣「仮にもマスターである、私が不在という事態は・・・」
アーチャー「問題ないさ」
時臣「・・・・・・・・」
アーチャー「貴様も、我の固有スキルは知っているだろう?」
アーチャー「本来、貴様の存在など、この戦いにおいては必要の無いくらいだ」
アーチャー「貴様は・・・この我に魔力を供給してさえいれば、それで事は足りる」
アーチャー「だったらさっさと隠居でもして、その身を守っているがいい」
アーチャー「我が社の・・・社長室でな」
時臣「・・・・・・・・・」
アーチャー「・・・どうした?」
アーチャー「返事が聞こえないようだが?」
時臣「了解致しました、英雄王」
アーチャー「・・・フンッ、それでいい」ニヤァ
アーチャー「ではな時臣」
アーチャー「次は・・・聖杯の前で会おうぞ」
アーチャー「...ハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」
サラサラサラサラサラ……
サラサラ……
時臣(・・・・・・・)
172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 18:59:38.37 ID:lj3gOfBc0
―――――
遠坂邸 客間
綺礼「えぇ・・・そうです」
綺礼「はい、私はこの後に行く場所があるので」
綺礼「えぇ・・・それでは」
ガチャン……(受話器置いた)
綺礼「・・・・・・・」
ガチャッ
時臣「すまない、待たせたな、綺礼」
綺礼「いえ、お気になさらず」
時臣「誰かに電話していたのか?」
綺礼「えぇ・・・仕事の関係です」
時臣「そうか。まぁ、そんな事はどうでもいいな」
時臣「君を呼んだのは他でもない」
遠坂邸 客間
綺礼「えぇ・・・そうです」
綺礼「はい、私はこの後に行く場所があるので」
綺礼「えぇ・・・それでは」
ガチャン……(受話器置いた)
綺礼「・・・・・・・」
ガチャッ
時臣「すまない、待たせたな、綺礼」
綺礼「いえ、お気になさらず」
時臣「誰かに電話していたのか?」
綺礼「えぇ・・・仕事の関係です」
時臣「そうか。まぁ、そんな事はどうでもいいな」
時臣「君を呼んだのは他でもない」
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:01:23.93 ID:lj3gOfBc0
時臣「ある物を、君に渡したかったのだ」
綺礼「ある物・・・?」
時臣「そこに座りたまえ」
綺礼「・・・・・・・・」
ギッ……(座った)
時臣「これだ」
スッ・・・
綺礼「・・・これは」
時臣「アゾット剣だよ」
綺礼「・・・・・・・」
時臣「それは、遠坂の魔道を納め、見習いの過程を終えた事を証明する品だ」
時臣「これを君に託す」
綺礼「私に・・・・?」
時臣「これを渡すということは・・・結果的に、君を縛るということになるのかもしれない」
綺礼(・・・・・・・・)
綺礼「ある物・・・?」
時臣「そこに座りたまえ」
綺礼「・・・・・・・・」
ギッ……(座った)
時臣「これだ」
スッ・・・
綺礼「・・・これは」
時臣「アゾット剣だよ」
綺礼「・・・・・・・」
時臣「それは、遠坂の魔道を納め、見習いの過程を終えた事を証明する品だ」
時臣「これを君に託す」
綺礼「私に・・・・?」
時臣「これを渡すということは・・・結果的に、君を縛るということになるのかもしれない」
綺礼(・・・・・・・・)
174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:02:37.15 ID:lj3gOfBc0
時臣「私は、君に今後とも、遠坂との縁故を保ってほしいと思う」
時臣「師として、弟子である君に頼みたい」
時臣「・・・兄弟子として、凛の面倒を看てやってほしい」
綺礼「・・・・・・・・」
時臣「これを」
スッ……
綺礼「これは・・・」
時臣「簡略ではあるが、遺言状の様なものだ」
時臣「万が一、ということも考えておくべきだと思ってね」
綺礼「・・・・・・・」
時臣「凛に、家督の全てを譲る旨の署名と・・・」
時臣「後継人として、君を指名しておいた」
綺礼「・・・・・・・」
時臣「師として、弟子である君に頼みたい」
時臣「・・・兄弟子として、凛の面倒を看てやってほしい」
綺礼「・・・・・・・・」
時臣「これを」
スッ……
綺礼「これは・・・」
時臣「簡略ではあるが、遺言状の様なものだ」
時臣「万が一、ということも考えておくべきだと思ってね」
綺礼「・・・・・・・」
時臣「凛に、家督の全てを譲る旨の署名と・・・」
時臣「後継人として、君を指名しておいた」
綺礼「・・・・・・・」
175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:04:46.41 ID:lj3gOfBc0
綺礼「・・・お任せを」
綺礼「御息女については、責任を持って見届けさせて頂きます」
時臣「・・・そうか」
時臣「ありがとう・・・綺礼」
綺礼「・・・・・・・」
綺礼「至らぬこの身に、重ね重ねのご厚情・・・感謝の言葉もありません。我が師よ」
時臣「君にこそ感謝だ、言峰綺礼」フッ…
綺礼(・・・・・・・)
時臣「私は今後、英雄王より賜りし仕事がある」
時臣「これで、其方に集中することが出来そうだよ」
綺礼「・・・それは何よりです」
時臣「・・・もうこんな時間か」
時臣「長く引き止めてしまって申し訳なかったな」
時臣「私はもう行かなくてはならない」スッ…(立ち上がる)
時臣「突然の辞令だったからな、仕事に間に合えばいいが・・・」
綺礼(・・・・・いえ・・・・・)
綺礼(その心配は要りません・・・・我が師よ・・・・)
綺礼「御息女については、責任を持って見届けさせて頂きます」
時臣「・・・そうか」
時臣「ありがとう・・・綺礼」
綺礼「・・・・・・・」
綺礼「至らぬこの身に、重ね重ねのご厚情・・・感謝の言葉もありません。我が師よ」
時臣「君にこそ感謝だ、言峰綺礼」フッ…
綺礼(・・・・・・・)
時臣「私は今後、英雄王より賜りし仕事がある」
時臣「これで、其方に集中することが出来そうだよ」
綺礼「・・・それは何よりです」
時臣「・・・もうこんな時間か」
時臣「長く引き止めてしまって申し訳なかったな」
時臣「私はもう行かなくてはならない」スッ…(立ち上がる)
時臣「突然の辞令だったからな、仕事に間に合えばいいが・・・」
綺礼(・・・・・いえ・・・・・)
綺礼(その心配は要りません・・・・我が師よ・・・・)
176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:06:59.49 ID:lj3gOfBc0
―――――
同刻 遠坂邸 外
雁夜(・・・・・・・・)
雁夜(遠坂・・・時臣・・・・)
雁夜(今日こそ・・・奴の息の根を・・・)
―――――
前日 冬木教会 一室
綺礼「つまりは奇襲だよ」
雁夜「・・・・・・・・」
綺礼「明日、遠坂家からは人が出払う予定だ」
綺礼「遠坂時臣が今後の戦いを見越して、家族を非難させる為だ」
雁夜「・・・・・・・・」
綺礼「そして・・・それに伴い、屋敷の結界も解除されるだろう」
雁夜「・・・万が一にも、解除されていない可能性もある」
綺礼「それはないよ」
綺礼「あの結界は元々、遠坂家に住む、遠坂時臣以外の人間を守る為に設置されたもの」
綺礼「家族も消え、一人で待ち構える身とあらば・・・」
綺礼「結界を張る必要もない」
雁夜「・・・・・・・・・」
同刻 遠坂邸 外
雁夜(・・・・・・・・)
雁夜(遠坂・・・時臣・・・・)
雁夜(今日こそ・・・奴の息の根を・・・)
―――――
前日 冬木教会 一室
綺礼「つまりは奇襲だよ」
雁夜「・・・・・・・・」
綺礼「明日、遠坂家からは人が出払う予定だ」
綺礼「遠坂時臣が今後の戦いを見越して、家族を非難させる為だ」
雁夜「・・・・・・・・」
綺礼「そして・・・それに伴い、屋敷の結界も解除されるだろう」
雁夜「・・・万が一にも、解除されていない可能性もある」
綺礼「それはないよ」
綺礼「あの結界は元々、遠坂家に住む、遠坂時臣以外の人間を守る為に設置されたもの」
綺礼「家族も消え、一人で待ち構える身とあらば・・・」
綺礼「結界を張る必要もない」
雁夜「・・・・・・・・・」
177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:09:12.29 ID:lj3gOfBc0
綺礼「万が一の事態には、直ぐ傍に居るサーヴァントを呼べば済む話でもあるし」
綺礼「何より、私という守護者が近くにいるのだ」
綺礼「多少の油断はする筈」
雁夜「・・・・・・・・・」
綺礼「この話は、遠坂時臣のサーヴァントも了承済みの事だ」
雁夜「何?」
綺礼「あの英雄王は、自身の主に相当の嫌気が差しているようだ」
綺礼「それは、この間の未遠川での戦いでも分かっただろう?」
綺礼「何よりも聖杯の品位を重んじる遠坂が、場を乱すキャスターを傍観しているという矛盾・・・」
綺礼「あの様子からも、何となく察しはつくと思うが?」
雁夜「・・・・・・・・」
綺礼「それに、あのプライドの高い王のこと・・・」
綺礼「己のマスターを見限るというのも・・・分からない話じゃない」
雁夜(・・・・・・・)
綺礼「何より、私という守護者が近くにいるのだ」
綺礼「多少の油断はする筈」
雁夜「・・・・・・・・・」
綺礼「この話は、遠坂時臣のサーヴァントも了承済みの事だ」
雁夜「何?」
綺礼「あの英雄王は、自身の主に相当の嫌気が差しているようだ」
綺礼「それは、この間の未遠川での戦いでも分かっただろう?」
綺礼「何よりも聖杯の品位を重んじる遠坂が、場を乱すキャスターを傍観しているという矛盾・・・」
綺礼「あの様子からも、何となく察しはつくと思うが?」
雁夜「・・・・・・・・」
綺礼「それに、あのプライドの高い王のこと・・・」
綺礼「己のマスターを見限るというのも・・・分からない話じゃない」
雁夜(・・・・・・・)
178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:15:44.62 ID:lj3gOfBc0
雁夜「なら・・・お前が殺せばいいじゃないか」
綺礼「・・・・・・・・」
雁夜「何故自分でやろうとしない?」
綺礼「・・・言った筈だ」
綺礼「私は神の僕・・・殉教者だ」
綺礼「その様な身で、師を殺す様な真似をすれば・・・」
綺礼「私は、永久に煉獄を彷徨う事になろう」
綺礼「君は正に、地獄に垂らされた蜘蛛の糸・・・という訳だ」
雁夜「・・・・・・・」
綺礼「間桐雁夜、私はな」
綺礼「私は・・・師(ちち)殺しになどなりたくはないのだよ」
綺礼「結果的に師を裏切る事になろうとも・・・」
綺礼「自ら手を下すのと、間接的に手を下すのは雲泥の差・・・」
綺礼「だからこその君なのだよ、間桐雁夜」
綺礼「御理解頂けたかな?」
綺礼「・・・・・・・・」
雁夜「何故自分でやろうとしない?」
綺礼「・・・言った筈だ」
綺礼「私は神の僕・・・殉教者だ」
綺礼「その様な身で、師を殺す様な真似をすれば・・・」
綺礼「私は、永久に煉獄を彷徨う事になろう」
綺礼「君は正に、地獄に垂らされた蜘蛛の糸・・・という訳だ」
雁夜「・・・・・・・」
綺礼「間桐雁夜、私はな」
綺礼「私は・・・師(ちち)殺しになどなりたくはないのだよ」
綺礼「結果的に師を裏切る事になろうとも・・・」
綺礼「自ら手を下すのと、間接的に手を下すのは雲泥の差・・・」
綺礼「だからこその君なのだよ、間桐雁夜」
綺礼「御理解頂けたかな?」
179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:17:07.75 ID:lj3gOfBc0
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「・・・いいだろう」
雁夜「やってやろうじゃないか・・・」
綺礼「それはなにより・・・」フッ…
綺礼「私が中から君をサポートする」
綺礼「後は、君が例の作戦通りに行動すれば・・・」
綺礼「成功は容易い」
雁夜「・・・・・何故だ」
綺礼「何かな?」
雁夜「何故貴様は・・・遠坂時臣を死なせようとする」
雁夜「その理由を・・・まだ聞いていない」
綺礼「・・・・・・・・」
雁夜「奴は・・・貴様にとっての師なんだろ」
雁夜「それなのに何故!俺に協力してまでこんなことを・・・・!」
雁夜「・・・いいだろう」
雁夜「やってやろうじゃないか・・・」
綺礼「それはなにより・・・」フッ…
綺礼「私が中から君をサポートする」
綺礼「後は、君が例の作戦通りに行動すれば・・・」
綺礼「成功は容易い」
雁夜「・・・・・何故だ」
綺礼「何かな?」
雁夜「何故貴様は・・・遠坂時臣を死なせようとする」
雁夜「その理由を・・・まだ聞いていない」
綺礼「・・・・・・・・」
雁夜「奴は・・・貴様にとっての師なんだろ」
雁夜「それなのに何故!俺に協力してまでこんなことを・・・・!」
180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:17:49.42 ID:lj3gOfBc0
綺礼「・・・簡単なことだよ」
綺礼「私は・・・ただ、許せなかったのだ」
綺礼「・・・遠坂桜・・・」
綺礼「あの様な幼い子供を・・・間桐の家に沈める所業・・・」
綺礼「決して・・・許されることではない・・・」
雁夜(・・・・・・)
綺礼「結局のところ、君と動機は一緒だ」
綺礼「・・・話はこれで終わりだ」
雁夜「・・・・・・・」
綺礼「・・・それでは、計画の成功を祈る」
綺礼「私は・・・ただ、許せなかったのだ」
綺礼「・・・遠坂桜・・・」
綺礼「あの様な幼い子供を・・・間桐の家に沈める所業・・・」
綺礼「決して・・・許されることではない・・・」
雁夜(・・・・・・)
綺礼「結局のところ、君と動機は一緒だ」
綺礼「・・・話はこれで終わりだ」
雁夜「・・・・・・・」
綺礼「・・・それでは、計画の成功を祈る」
181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:20:35.97 ID:lj3gOfBc0
―――――
遠坂邸 外
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・バーサーカー」
ズズズズズズズズ……
バーサーカー「・・・・・・・」
雁夜「・・・手筈通りだ」
バーサーカー((・・・了承した))
ウニョウニョウニョウニョウニョ……
雁夜「・・・・・・・」
凛((・・・これでいいか?))
雁夜「・・・・・あぁ」
雁夜(・・・遠坂・・・時臣・・・!)
雁夜(この様な手を使わざる得ないのも・・・全て・・・貴様が悪いんだ・・・!)
雁夜(貴様の様な鬼畜には・・・相応の最期を迎えさせてやる・・・!)
凛((・・・・・・・・・・))
遠坂邸 外
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・バーサーカー」
ズズズズズズズズ……
バーサーカー「・・・・・・・」
雁夜「・・・手筈通りだ」
バーサーカー((・・・了承した))
ウニョウニョウニョウニョウニョ……
雁夜「・・・・・・・」
凛((・・・これでいいか?))
雁夜「・・・・・あぁ」
雁夜(・・・遠坂・・・時臣・・・!)
雁夜(この様な手を使わざる得ないのも・・・全て・・・貴様が悪いんだ・・・!)
雁夜(貴様の様な鬼畜には・・・相応の最期を迎えさせてやる・・・!)
凛((・・・・・・・・・・))
182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:21:51.84 ID:lj3gOfBc0
凛((・・・・・いい表情だ))
凛((中々どうして、いい表情(かお)が出来る様になったではないか))
凛((主よ))
雁夜「・・・黙ってろ」
凛((おぉ、怖い怖い・・・))
凛((また令呪を使って黙らされるのは御免だ))
凛((素直に口を噤むとしよう))
雁夜「・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・令呪を持って命ずる」コォォォォオォォォォ……
雁夜「バーサーカーよ、遠坂時臣を・・・」
雁夜「必ず・・・殺せ」
凛((・・・了承した))
凛((中々どうして、いい表情(かお)が出来る様になったではないか))
凛((主よ))
雁夜「・・・黙ってろ」
凛((おぉ、怖い怖い・・・))
凛((また令呪を使って黙らされるのは御免だ))
凛((素直に口を噤むとしよう))
雁夜「・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・令呪を持って命ずる」コォォォォオォォォォ……
雁夜「バーサーカーよ、遠坂時臣を・・・」
雁夜「必ず・・・殺せ」
凛((・・・了承した))
183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 19:23:05.24 ID:lj3gOfBc0
雁夜「加えて令呪を持って命ずる・・・」コォォォオォォォ……
雁夜「バーサーカーよ・・・・」
雁夜「遠坂時臣に・・・この世で最も・・・」
雁夜「・・・惨めな死を・・・!」
凛((・・・・・・・))
凛((・・・了承した))
凛((ではな・・・主よ・・・))
ズズズズズズズ……
ズズ……
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「全て・・・お前のせいだ・・・」
雁夜「遠坂・・・時臣・・・!」ギリッ!
雁夜「バーサーカーよ・・・・」
雁夜「遠坂時臣に・・・この世で最も・・・」
雁夜「・・・惨めな死を・・・!」
凛((・・・・・・・))
凛((・・・了承した))
凛((ではな・・・主よ・・・))
ズズズズズズズ……
ズズ……
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「全て・・・お前のせいだ・・・」
雁夜「遠坂・・・時臣・・・!」ギリッ!
186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:23:03.71 ID:lj3gOfBc0
―――――
遠坂邸 邸内
凛(・・・・・・)
凛(・・・・さて)
凛(あの神父の話では・・・目標は客間に釘付けにしておくとのこと・・・)
凛(事前に渡された見取り図によれば・・・客間は・・・)
凛(・・・あそこか)
凛(・・・・・・・)
凛(それにしても・・・)
凛(我が主も、流石に人を見る目が無い)
凛(あの様な胡散臭い男を、どうして信用など出来るというのだ?)
凛(・・・あの男の表情・・・・)
凛(・・・奴は・・・恐らく俺と同類・・・・)
凛(・・・ククク・・・)
凛(まぁそれよりも、今はこれだ)
凛(これはこれで、主の後の反応が楽しみではあるからな)
凛(歓喜か・・・絶望か・・・)
凛(それとも、虚無か・・・)スッ…
ガチャッ
凛(・・・・・・・)
凛(・・・・これは)
遠坂邸 邸内
凛(・・・・・・)
凛(・・・・さて)
凛(あの神父の話では・・・目標は客間に釘付けにしておくとのこと・・・)
凛(事前に渡された見取り図によれば・・・客間は・・・)
凛(・・・あそこか)
凛(・・・・・・・)
凛(それにしても・・・)
凛(我が主も、流石に人を見る目が無い)
凛(あの様な胡散臭い男を、どうして信用など出来るというのだ?)
凛(・・・あの男の表情・・・・)
凛(・・・奴は・・・恐らく俺と同類・・・・)
凛(・・・ククク・・・)
凛(まぁそれよりも、今はこれだ)
凛(これはこれで、主の後の反応が楽しみではあるからな)
凛(歓喜か・・・絶望か・・・)
凛(それとも、虚無か・・・)スッ…
ガチャッ
凛(・・・・・・・)
凛(・・・・これは)
187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:24:48.44 ID:lj3gOfBc0
―――――
遠坂邸 外
雁夜「・・・・・・・」
雁夜(・・・桜・・・)
((主よ))
雁夜(!)
雁夜「バーサーカー・・・」
雁夜「・・・終わったんだな?」
((・・・・・・・・))
雁夜「・・・・・・?」
雁夜「どうした、何故答えない!」
((・・・・・・・・))
雁夜「バーサーカー・・・貴様・・・!」
雁夜「目的を遂行するまでは、連絡するなと言った筈だぞ・・・!」
遠坂邸 外
雁夜「・・・・・・・」
雁夜(・・・桜・・・)
((主よ))
雁夜(!)
雁夜「バーサーカー・・・」
雁夜「・・・終わったんだな?」
((・・・・・・・・))
雁夜「・・・・・・?」
雁夜「どうした、何故答えない!」
((・・・・・・・・))
雁夜「バーサーカー・・・貴様・・・!」
雁夜「目的を遂行するまでは、連絡するなと言った筈だぞ・・・!」
188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:25:50.39 ID:lj3gOfBc0
雁夜「一体何の用で・・・!」
((主よ))
((こっちに来い))
雁夜「・・・!?」
雁夜「・・・どういうことだ?やはり終わらせたのか?」
((・・・何とも説明し難いな))
雁夜「・・・ッ・・・何故そこで言葉を濁す!」
雁夜「目的を遂行したのか!?してないのか!?どっちだ!」
((そう怒鳴るなよ、我が主))
((ただ、口で説明してしまっては))
((貴様が後悔するだろうという・・・俺なりの配慮だよ))
雁夜「何・・・!?」
((いいから今すぐ邸内の客間に来い))
雁夜「おい!?バーサーカー!おい!」
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・ックソ・・・!どういうことだ・・・!?」
雁夜「・・・何が起こっている・・・!?」
((主よ))
((こっちに来い))
雁夜「・・・!?」
雁夜「・・・どういうことだ?やはり終わらせたのか?」
((・・・何とも説明し難いな))
雁夜「・・・ッ・・・何故そこで言葉を濁す!」
雁夜「目的を遂行したのか!?してないのか!?どっちだ!」
((そう怒鳴るなよ、我が主))
((ただ、口で説明してしまっては))
((貴様が後悔するだろうという・・・俺なりの配慮だよ))
雁夜「何・・・!?」
((いいから今すぐ邸内の客間に来い))
雁夜「おい!?バーサーカー!おい!」
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・ックソ・・・!どういうことだ・・・!?」
雁夜「・・・何が起こっている・・・!?」
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:31:37.39 ID:lj3gOfBc0
―――――
遠坂邸 邸内
凛「雁夜おじさん!よく来たわね!」
雁夜「!?」
雁夜「・・・・貴様・・・!殺すぞ!!」
凛「・・・・・・・」
雁夜「今すぐその姿をやめろ!」
凛((洒落の通じない男だ・・・))
ウニョウニョウニョウニョウニョ……
バーサーカー((・・・というか))
バーサーカー((そんな大きな声を出してもいいのか?))
雁夜「!」
雁夜「・・・貴様・・・!」
遠坂邸 邸内
凛「雁夜おじさん!よく来たわね!」
雁夜「!?」
雁夜「・・・・貴様・・・!殺すぞ!!」
凛「・・・・・・・」
雁夜「今すぐその姿をやめろ!」
凛((洒落の通じない男だ・・・))
ウニョウニョウニョウニョウニョ……
バーサーカー((・・・というか))
バーサーカー((そんな大きな声を出してもいいのか?))
雁夜「!」
雁夜「・・・貴様・・・!」
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:32:26.35 ID:lj3gOfBc0
バーサーカー((おいおいそんなに怒るなよ))
バーサーカー((状況は既に終了している))
雁夜「!」
バーサーカー((遠坂時臣は死んだよ))
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・そうか」
バーサーカー((ただし))
バーサーカー((殺したのは、俺じゃないがな))
雁夜「!?」
雁夜「・・・どういう・・・!?」
バーサーカー((百聞は一見にしかず・・・))
バーサーカー((これを見ろ))
ガチャッ・・・・
キィィィィ………
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・!?」
雁夜「こ・・・・これは!?」
バーサーカー((状況は既に終了している))
雁夜「!」
バーサーカー((遠坂時臣は死んだよ))
雁夜「・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・そうか」
バーサーカー((ただし))
バーサーカー((殺したのは、俺じゃないがな))
雁夜「!?」
雁夜「・・・どういう・・・!?」
バーサーカー((百聞は一見にしかず・・・))
バーサーカー((これを見ろ))
ガチャッ・・・・
キィィィィ………
雁夜「・・・・・・・」
雁夜「・・・!?」
雁夜「こ・・・・これは!?」
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:33:22.93 ID:lj3gOfBc0
時臣「・・・・・・・・」
バーサーカー((俺が来た時には、既にこの状況だった))
雁夜「貴様・・・!出鱈目を・・・!」
バーサーカー((嘘じゃないさ、こいつの背中をよく見ろ))
雁夜「…!?・・・・な…!」
雁夜「・・・・・剣・・・・・!?」
バーサーカー((俺が持つ剣とは明らかに違うだろう?))
バーサーカー((つまり、俺ではない誰かが・・・))
雁夜「黙れ黙れ黙れぇ!!!!!」
バーサーカー((・・・・・・・・))
雁夜「嘘だ・・・こんなこと・・・」
雁夜「それじゃ・・・・俺は・・・・今まで・・・・」
雁夜「・・・・・・何のために・・・・・」
雁夜「この・・・この怒りは・・・何処に向ければいい・・・?」
雁夜「・・・・・・・・・・」
バーサーカー((・・・・・・・・・・))
バーサーカー(・・・・おっと・・・・)
雁夜「一体・・・何故・・・?」
「雁夜・・・・君・・・・?」
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:34:38.94 ID:lj3gOfBc0
雁夜「!?」
葵「ここで・・・何して・・・」
葵「・・・・え・・・・」
葵「・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・何故・・・・・・」
雁夜「あなたが・・・・ここ・・・・・・に・・・・・・・」
葵「・・・・・・・あなた・・・・・・・・」
コツ…コツ…コツ…コツ…
雁夜「………ハッ……!ハッ……!ハッ……!」
葵「・・・・・・・・・」
コツ…コツ…コツ…コツ…
雁夜「………ハッ…ア……!ハァッ……!ハァッ……!」
コツ…コツ…コツ…コ…
葵「・・・・・・・・」
葵「ここで・・・何して・・・」
葵「・・・・え・・・・」
葵「・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・何故・・・・・・」
雁夜「あなたが・・・・ここ・・・・・・に・・・・・・・」
葵「・・・・・・・あなた・・・・・・・・」
コツ…コツ…コツ…コツ…
雁夜「………ハッ……!ハッ……!ハッ……!」
葵「・・・・・・・・・」
コツ…コツ…コツ…コツ…
雁夜「………ハッ…ア……!ハァッ……!ハァッ……!」
コツ…コツ…コツ…コ…
葵「・・・・・・・・」
193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:36:25.12 ID:lj3gOfBc0
雁夜「・・・・・・・違うんだ・・・・・・」
葵「・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・葵さん・・・・・」
雁夜「・・・・・・違」
葵「満足?」
雁夜「・・・・・・・」
葵「これで・・・聖杯は間桐の手に渡ったも同然ね・・・・」
雁夜「・・・・・・違・・・・・・!」
葵「ねぇ、これで満足した?」
葵「遠坂に恨みをぶつけて・・・私の・・・」
葵「私の・・・大事な人を殺して・・・・・」
葵「ねぇ、…満足?」
雁夜「違う!!俺のせいじゃ!!!」
葵「この期に及んで……!!!!言い訳しないでよ!!!!!」
葵「こんな状況で・・・・あなた以外に・・・・!!!誰がいるっていうのよぉ!!!!!!」
葵「・・・・・・・・・・」
雁夜「・・・・・葵さん・・・・・」
雁夜「・・・・・・違」
葵「満足?」
雁夜「・・・・・・・」
葵「これで・・・聖杯は間桐の手に渡ったも同然ね・・・・」
雁夜「・・・・・・違・・・・・・!」
葵「ねぇ、これで満足した?」
葵「遠坂に恨みをぶつけて・・・私の・・・」
葵「私の・・・大事な人を殺して・・・・・」
葵「ねぇ、…満足?」
雁夜「違う!!俺のせいじゃ!!!」
葵「この期に及んで……!!!!言い訳しないでよ!!!!!」
葵「こんな状況で・・・・あなた以外に・・・・!!!誰がいるっていうのよぉ!!!!!!」
194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:37:53.87 ID:lj3gOfBc0
雁夜「・・・・ッ・・・・!」
雁夜「もと……元々は!!!!そいつが悪いんだ!!!!!!!」
雁夜「桜を・・・!間桐の家に出すような・・・・!そいつが!」
葵「ふざけないでよぉ!!!!!!!!!」
雁夜「・・・・・あ・・・・・・」
葵「何も知らない癖に・・・この人が・・・どんな想いで桜を・・・」
葵「桜を・・・養子に出したかも知らない癖に・・・!」
雁夜「・・・・・・・・・・・・」
葵「魔道の家ではね・・・次女は・・・予備なのよ・・・・」
葵「一番上が・・・凛が・・・何かあった時の為の・・・・」
葵「その為の・・・備えでしかないの・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・」
葵「予備は・・・・長女に何もなければ・・・・不要な存在・・・・」
葵「そうなったら・・・・後は・・・・分かるでしょ・・・・?」
雁夜「・・・・あ・・・・・」
葵「養子に出してでも・・・・生きて・・・・欲しいじゃない・・・!」
雁夜「もと……元々は!!!!そいつが悪いんだ!!!!!!!」
雁夜「桜を・・・!間桐の家に出すような・・・・!そいつが!」
葵「ふざけないでよぉ!!!!!!!!!」
雁夜「・・・・・あ・・・・・・」
葵「何も知らない癖に・・・この人が・・・どんな想いで桜を・・・」
葵「桜を・・・養子に出したかも知らない癖に・・・!」
雁夜「・・・・・・・・・・・・」
葵「魔道の家ではね・・・次女は・・・予備なのよ・・・・」
葵「一番上が・・・凛が・・・何かあった時の為の・・・・」
葵「その為の・・・備えでしかないの・・・・」
雁夜「・・・・・・・・・」
葵「予備は・・・・長女に何もなければ・・・・不要な存在・・・・」
葵「そうなったら・・・・後は・・・・分かるでしょ・・・・?」
雁夜「・・・・あ・・・・・」
葵「養子に出してでも・・・・生きて・・・・欲しいじゃない・・・!」
195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:38:45.54 ID:lj3gOfBc0
雁夜「・・・・・あ・・・・・あ・・・・・・」
葵「それも知らないで・・・・自分の身勝手な都合だけで・・・・!」
雁夜「・・・俺は!!!!!」
葵「あんたなんか!!!!!!」
葵「誰かを好きになったことなんて・・・!無い癖にぃ!!!!!!」
葵「それも知らないで・・・・自分の身勝手な都合だけで・・・・!」
雁夜「・・・俺は!!!!!」
葵「あんたなんか!!!!!!」
葵「誰かを好きになったことなんて・・・!無い癖にぃ!!!!!!」
196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:39:44.26 ID:lj3gOfBc0
好きな人がいたんだ
初めて見たときから・・・今までずっと
197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:40:24.17 ID:lj3gOfBc0
ずっと・・・ずっと、好きだったんだ
その人のためなら、どんなことでもできると思っていたのに
198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:42:04.88 ID:lj3gOfBc0
なのに
なのに・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:43:15.56 ID:lj3gOfBc0
―――――
葵「うっ……ひっ……うぅ……!」
葵「あなた………あなたぁ・・・」
雁夜「・・・・・・・・」
葵「何で……どうして……!」
葵「あ……あぁぁあぁぁぁ・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・」
葵「う……うぅぅう……」
雁夜「・・・怨んでくれていいよ」
葵「……な…ん……?」
雁夜「怨んでもらっていい」
雁夜「俺は・・・あんたの夫を殺した」
雁夜「だから・・・怨めばいい」
葵「…………………」
雁夜「怨んだところで・・・・何も・・・・」
雁夜「何も・・・・変わらないけどな・・・」
キィィィ…
バタンッ……
葵「う……ぁ………」
葵「あああああぁあああぁっぁああああああああああ!!!!!!!!!」
葵「うっ……ひっ……うぅ……!」
葵「あなた………あなたぁ・・・」
雁夜「・・・・・・・・」
葵「何で……どうして……!」
葵「あ……あぁぁあぁぁぁ・・・・・」
雁夜「・・・・・・・・」
葵「う……うぅぅう……」
雁夜「・・・怨んでくれていいよ」
葵「……な…ん……?」
雁夜「怨んでもらっていい」
雁夜「俺は・・・あんたの夫を殺した」
雁夜「だから・・・怨めばいい」
葵「…………………」
雁夜「怨んだところで・・・・何も・・・・」
雁夜「何も・・・・変わらないけどな・・・」
キィィィ…
バタンッ……
葵「う……ぁ………」
葵「あああああぁあああぁっぁああああああああああ!!!!!!!!!」
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:48:05.81 ID:lj3gOfBc0
―――――
隣の部屋
綺礼(・・・・・・・)
アーチャー「・・・まぁ、こんなものか」
アーチャー「初めてにしては、そこそこなのではないか?」チャプ…(ワイン持ってる)
綺礼「・・・お褒めに預かり、光栄の極みだな。英雄王」
アーチャー「・・・どうだ?綺礼よ」
アーチャー「悲鳴を聞きながらの・・・酒の味は?」ニヤァ
綺礼「・・・・・・・・・」
綺礼「・・・酒の味が、これ程までに美味と感じるとは・・・」
綺礼「これは・・・今までの経験には無かったことだ・・・」
アーチャー「それはなにより・・・」
アーチャー「・・・綺礼よ」
アーチャー「それが愉悦だ」
隣の部屋
綺礼(・・・・・・・)
アーチャー「・・・まぁ、こんなものか」
アーチャー「初めてにしては、そこそこなのではないか?」チャプ…(ワイン持ってる)
綺礼「・・・お褒めに預かり、光栄の極みだな。英雄王」
アーチャー「・・・どうだ?綺礼よ」
アーチャー「悲鳴を聞きながらの・・・酒の味は?」ニヤァ
綺礼「・・・・・・・・・」
綺礼「・・・酒の味が、これ程までに美味と感じるとは・・・」
綺礼「これは・・・今までの経験には無かったことだ・・・」
アーチャー「それはなにより・・・」
アーチャー「・・・綺礼よ」
アーチャー「それが愉悦だ」
201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:49:30.26 ID:lj3gOfBc0
綺礼「・・・愉悦・・・」
綺礼「これが・・・・・」
綺礼「・・・地獄の様に熱く、蜜のように甘い。とは」
綺礼「フッ・・・良く言ったものだな・・・」
綺礼「・・・ところでアーチャーよ」
アーチャー「何だ」
綺礼「何故、遠坂時臣に社を任せる様な真似を?」
綺礼「殺すのであれば、意味の無い行為の様に思えるのだが」
アーチャー「ハッ・・・俺なりの手向けだよ」
アーチャー「一時であったとは言え、我が王国の主であったのだ」
アーチャー「あの世で、良い自慢になるだろう?」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「この我にこれ程までに寵愛されるとは・・・我がマスター時臣も、随分な幸せ者じゃないか」
アーチャー「いや・・・今のマスターは貴様だったな」
アーチャー「頼むぞ?綺礼よ」
アーチャー「この我に、娯楽の隋を見せてくれ」
アーチャー「精々俺を飽きさせるな」
綺礼「これが・・・・・」
綺礼「・・・地獄の様に熱く、蜜のように甘い。とは」
綺礼「フッ・・・良く言ったものだな・・・」
綺礼「・・・ところでアーチャーよ」
アーチャー「何だ」
綺礼「何故、遠坂時臣に社を任せる様な真似を?」
綺礼「殺すのであれば、意味の無い行為の様に思えるのだが」
アーチャー「ハッ・・・俺なりの手向けだよ」
アーチャー「一時であったとは言え、我が王国の主であったのだ」
アーチャー「あの世で、良い自慢になるだろう?」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「この我にこれ程までに寵愛されるとは・・・我がマスター時臣も、随分な幸せ者じゃないか」
アーチャー「いや・・・今のマスターは貴様だったな」
アーチャー「頼むぞ?綺礼よ」
アーチャー「この我に、娯楽の隋を見せてくれ」
アーチャー「精々俺を飽きさせるな」
202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:50:40.58 ID:lj3gOfBc0
綺礼「・・・いいだろう」
綺礼「英雄王、もう一つ聞くが・・・」
綺礼「会社はどうするつもりなのだ?」
アーチャー「・・・・・・・・」
綺礼「聖杯戦争も、最早佳境・・・」
綺礼「ならば、会社の経営などに構っている暇はないと思われるが?」
アーチャー「問題ない。この我が居ないところで、潰れる様な社にした覚えは無い」
アーチャー「後の事は、後任に任せてある」
アーチャー「・・・だが」
綺礼「だが?」
アーチャー「今日だけは別だ」
アーチャー「今日は、少し面白い客が来るらしいのでな」
アーチャー「みすみす逃す手はあるまい」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「聖杯を手にする前に、最後の仕事と行こうじゃないか」
アーチャー「貴様にも手伝ってもらうからな、綺礼」
綺礼「・・・我が王の、仰せのままに」ニヤァ
アーチャー「・・・それでいい」ニヤァ
第八話 愛をとりもどせ!!
-??:??:??
次回 また逢う日まで
綺礼「英雄王、もう一つ聞くが・・・」
綺礼「会社はどうするつもりなのだ?」
アーチャー「・・・・・・・・」
綺礼「聖杯戦争も、最早佳境・・・」
綺礼「ならば、会社の経営などに構っている暇はないと思われるが?」
アーチャー「問題ない。この我が居ないところで、潰れる様な社にした覚えは無い」
アーチャー「後の事は、後任に任せてある」
アーチャー「・・・だが」
綺礼「だが?」
アーチャー「今日だけは別だ」
アーチャー「今日は、少し面白い客が来るらしいのでな」
アーチャー「みすみす逃す手はあるまい」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「聖杯を手にする前に、最後の仕事と行こうじゃないか」
アーチャー「貴様にも手伝ってもらうからな、綺礼」
綺礼「・・・我が王の、仰せのままに」ニヤァ
アーチャー「・・・それでいい」ニヤァ
第八話 愛をとりもどせ!!
-??:??:??
次回 また逢う日まで
203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/25(月) 20:52:06.96 ID:lj3gOfBc0
隣の部屋でほくそ笑むこの二人、実は仕掛け人
突然の状況に、これには流石のターゲットも苦笑い
雁夜「まさかあそこで幼馴染が出てくるなんてね」
雁夜「もうあんな目は二度とゴメンだよ(笑)」
という訳でつづく
突然の状況に、これには流石のターゲットも苦笑い
雁夜「まさかあそこで幼馴染が出てくるなんてね」
雁夜「もうあんな目は二度とゴメンだよ(笑)」
という訳でつづく
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:25:48.74 ID:WFM+LPJQ0
>>207
おめでとうございます。この調子でガンガン行っちゃいましょう
>>208
ウチの狂戦士はよく喋ります
再開
おめでとうございます。この調子でガンガン行っちゃいましょう
>>208
ウチの狂戦士はよく喋ります
再開
210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:26:44.59 ID:WFM+LPJQ0
第九話 また逢う日まで
211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:28:13.74 ID:WFM+LPJQ0
―――――
15時 株式会社バビロン 入り口前
セイバー「・・・・・・・」
セイバー(遂に・・・この時が来た)
セイバー(アイリスフィール、切嗣、舞弥、ランサー、ライダー・・・)
セイバー「私に・・・力を・・・!」
ガーッ(扉が開く音)
セイバー「・・・・・・・」
受付嬢「ようこそおいで下さいました」一礼
受付嬢「本日の御用件は何でしょうか?」
セイバー「面接に来ました」
受付嬢「左様で御座いますか」
受付嬢「本日は、弊社が開催する面接への御参加、真に有難う御座います」一礼
受付嬢「面接会場は、40階、社長室にて行われます」
セイバー「社長室・・・?」
セイバー「では、本日の面接は、社長自ら行うと?」
受付嬢「左様で御座います」
セイバー(・・・アーチャー・・・)
セイバー「ありがとうございました」
受付嬢「いえ、ご健闘をお祈りしております」一礼
セイバー(・・・・・・・・・・)
15時 株式会社バビロン 入り口前
セイバー「・・・・・・・」
セイバー(遂に・・・この時が来た)
セイバー(アイリスフィール、切嗣、舞弥、ランサー、ライダー・・・)
セイバー「私に・・・力を・・・!」
ガーッ(扉が開く音)
セイバー「・・・・・・・」
受付嬢「ようこそおいで下さいました」一礼
受付嬢「本日の御用件は何でしょうか?」
セイバー「面接に来ました」
受付嬢「左様で御座いますか」
受付嬢「本日は、弊社が開催する面接への御参加、真に有難う御座います」一礼
受付嬢「面接会場は、40階、社長室にて行われます」
セイバー「社長室・・・?」
セイバー「では、本日の面接は、社長自ら行うと?」
受付嬢「左様で御座います」
セイバー(・・・アーチャー・・・)
セイバー「ありがとうございました」
受付嬢「いえ、ご健闘をお祈りしております」一礼
セイバー(・・・・・・・・・・)
212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:29:29.93 ID:WFM+LPJQ0
―――――
40階
チーンッ
ガーッ(扉が開く音)
セイバー「・・・・・・・」
セイバー(ここが・・・面接会場・・・)
受験者A「・・・・・・・」
受験者B「・・・・・・・」
受験者C「・・・・・・・」
受験者D「・・・・・・・」
セイバー(何という空気だ・・・フロア全体に、殺気が充満している・・・)
セイバー(流石に超大手・・・採用率0.01%の名は伊達じゃないな・・・・)
40階
チーンッ
ガーッ(扉が開く音)
セイバー「・・・・・・・」
セイバー(ここが・・・面接会場・・・)
受験者A「・・・・・・・」
受験者B「・・・・・・・」
受験者C「・・・・・・・」
受験者D「・・・・・・・」
セイバー(何という空気だ・・・フロア全体に、殺気が充満している・・・)
セイバー(流石に超大手・・・採用率0.01%の名は伊達じゃないな・・・・)
213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:30:23.56 ID:WFM+LPJQ0
ガチャッ
「次の方、どうぞ」
受験者E「・・・・・・・・」よろ…よろ…
セイバー(・・・・・あの顔)
セイバー(一体どんな圧迫面接を受ければ、あの様な表情になるというのだ・・・)
セイバー(やはり・・・簡単にはいかないらしい・・・)
セイバー(・・・・・・・・)
セイバー(・・・大丈夫だ)
セイバー(私には・・・皆がついている)
セイバー(決して・・・負けなどしない・・・!)
214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:32:44.32 ID:WFM+LPJQ0
―――――
40階 社長室の隣の部屋
綺礼「・・・英雄王」
アーチャー「何だ?綺礼」
綺礼「今しがた、受付から連絡があった」
綺礼「セイバーが来たそうだ」
アーチャー「・・・ほぅ」
アーチャー「履歴書が送られてきた時はよもやと思ったが・・・」
アーチャー「まさか、本当に受けに来るとはな」
綺礼「今控えている面接者はざっと30人・・・」
綺礼「セイバーの番が来るのは、大凡3時間後というところか」
アーチャー「1時間だ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「他の者になど興味はない。2、3質問すれば事は足りるさ」
アーチャー「クックック…早く相見えたいものだなぁ、騎士王よ・・・」
アーチャー「1時間後が楽しみじゃないか・・・」
アーチャー「精々楽しませてくれよ・・・?」
アーチャー「ハハハハハハハハハハッ!!!!!」
綺礼「・・・・・・・・」
40階 社長室の隣の部屋
綺礼「・・・英雄王」
アーチャー「何だ?綺礼」
綺礼「今しがた、受付から連絡があった」
綺礼「セイバーが来たそうだ」
アーチャー「・・・ほぅ」
アーチャー「履歴書が送られてきた時はよもやと思ったが・・・」
アーチャー「まさか、本当に受けに来るとはな」
綺礼「今控えている面接者はざっと30人・・・」
綺礼「セイバーの番が来るのは、大凡3時間後というところか」
アーチャー「1時間だ」
綺礼「・・・・・・・」
アーチャー「他の者になど興味はない。2、3質問すれば事は足りるさ」
アーチャー「クックック…早く相見えたいものだなぁ、騎士王よ・・・」
アーチャー「1時間後が楽しみじゃないか・・・」
アーチャー「精々楽しませてくれよ・・・?」
アーチャー「ハハハハハハハハハハッ!!!!!」
綺礼「・・・・・・・・」
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:35:48.87 ID:WFM+LPJQ0
―――――
衛宮邸 土蔵
アイリ「・・・・・・・・」
アイリ「・・・・あ・・・」
舞弥「マダム、お気づきで」
アイリ「・・・舞弥・・・さん・・・」
アイリ「・・・ごめんなさい・・・格好悪いとこ・・・見せちゃったわね・・・」
舞弥「そんな事よりも、今は身体を休めてください」
舞弥「切嗣が先ほど、魔法陣に魔力を込めました」
舞弥「これで少し楽になる筈だと聞きましたが・・・」
アイリ「・・・うん・・・そうね・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「・・・・舞弥さん」
舞弥「何でしょう、マダム」
アイリ「・・・別にね・・・これが・・・初めてじゃないのよ」
舞弥「・・・・・・・・」
衛宮邸 土蔵
アイリ「・・・・・・・・」
アイリ「・・・・あ・・・」
舞弥「マダム、お気づきで」
アイリ「・・・舞弥・・・さん・・・」
アイリ「・・・ごめんなさい・・・格好悪いとこ・・・見せちゃったわね・・・」
舞弥「そんな事よりも、今は身体を休めてください」
舞弥「切嗣が先ほど、魔法陣に魔力を込めました」
舞弥「これで少し楽になる筈だと聞きましたが・・・」
アイリ「・・・うん・・・そうね・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「・・・・舞弥さん」
舞弥「何でしょう、マダム」
アイリ「・・・別にね・・・これが・・・初めてじゃないのよ」
舞弥「・・・・・・・・」
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:36:43.35 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「前に・・・セイバーの前でも倒れた事があってね・・・」
アイリ「もう・・・限界が近いみたい・・・」
舞弥「・・・・マダム・・・・」
アイリ「別に・・・異常ではないのよ・・・」
アイリ「予め・・・決まってたこと・・・」
アイリ「むしろ・・・今まで人として正常に機能していたのが・・・私にとっては・・・」
アイリ「・・・奇跡みたいな、幸運だったの・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「私は・・・聖杯戦争の為に設計されたホムンクルス・・・」
アイリ「それは・・・あなたも知っているわね?」
舞弥「・・・はい」
アイリ「アハトのおじい様は・・・器そのものに生存本能を与え・・・」
アイリ「あらゆる危険を自己回避して・・・聖杯の完成を成し遂げる為に・・・」
アイリ「器に・・・アイリスフィールという・・・偽装を施したのよ・・・」
アイリ「それが・・・私」
アイリ「もう・・・限界が近いみたい・・・」
舞弥「・・・・マダム・・・・」
アイリ「別に・・・異常ではないのよ・・・」
アイリ「予め・・・決まってたこと・・・」
アイリ「むしろ・・・今まで人として正常に機能していたのが・・・私にとっては・・・」
アイリ「・・・奇跡みたいな、幸運だったの・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「私は・・・聖杯戦争の為に設計されたホムンクルス・・・」
アイリ「それは・・・あなたも知っているわね?」
舞弥「・・・はい」
アイリ「アハトのおじい様は・・・器そのものに生存本能を与え・・・」
アイリ「あらゆる危険を自己回避して・・・聖杯の完成を成し遂げる為に・・・」
アイリ「器に・・・アイリスフィールという・・・偽装を施したのよ・・・」
アイリ「それが・・・私」
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:37:48.92 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「そんな・・・では、貴方は・・・」
アイリ「これから先・・・私は・・・元の“モノ”に返っていくわ・・・」
アイリ「次はあなたと・・・こうして話をする事もできなくなるでしょう・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「だからこそ切嗣は・・・私にセイバーの鞘を預けたの・・・」
アイリ「アヴァロン・・・その効果は知ってる?」
舞弥「老衰の停滞と・・・無制限の治癒能力・・・そう聞いています」
アイリ「・・・その効果が・・・私という、空の存在を押し留めてくれているの・・・」
アイリ「もっとも・・・セイバーとの距離が離れてしまうと・・・途端にボロが出てしまうんだけど・・・」
舞弥「・・・何故、私には教えたんですか?」
アイリ「・・・・・・・」
アイリ「これから先・・・私は・・・元の“モノ”に返っていくわ・・・」
アイリ「次はあなたと・・・こうして話をする事もできなくなるでしょう・・・」
舞弥「・・・・・・・・」
アイリ「だからこそ切嗣は・・・私にセイバーの鞘を預けたの・・・」
アイリ「アヴァロン・・・その効果は知ってる?」
舞弥「老衰の停滞と・・・無制限の治癒能力・・・そう聞いています」
アイリ「・・・その効果が・・・私という、空の存在を押し留めてくれているの・・・」
アイリ「もっとも・・・セイバーとの距離が離れてしまうと・・・途端にボロが出てしまうんだけど・・・」
舞弥「・・・何故、私には教えたんですか?」
アイリ「・・・・・・・」
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:38:50.22 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「・・・久宇舞弥」
アイリ「あなたは・・・私を哀れんだりはしない・・・」
アイリ「きっと私を認めてくれる・・・そう、思ったから・・・」
舞弥「・・・・・・・」
舞弥「マダム・・・私は・・・」
舞弥「貴方という人を・・・もっと、遠い存在だと思っていました」
アイリ「そんなこと・・・ない・・・」
アイリ「分かって・・・くれた?」
舞弥「はい・・・」
舞弥「・・・私がこの命に代えてでも・・・アイリスフィール」
舞弥「貴方を・・・最後までお守り致します」
舞弥「だから・・・どうか」
舞弥「・・・衛宮切嗣の為に、死んでください」
舞弥「あの人の夢を・・・叶える為に・・・」
アイリ「・・・・・・」コクリ
アイリ「あなたは・・・私を哀れんだりはしない・・・」
アイリ「きっと私を認めてくれる・・・そう、思ったから・・・」
舞弥「・・・・・・・」
舞弥「マダム・・・私は・・・」
舞弥「貴方という人を・・・もっと、遠い存在だと思っていました」
アイリ「そんなこと・・・ない・・・」
アイリ「分かって・・・くれた?」
舞弥「はい・・・」
舞弥「・・・私がこの命に代えてでも・・・アイリスフィール」
舞弥「貴方を・・・最後までお守り致します」
舞弥「だから・・・どうか」
舞弥「・・・衛宮切嗣の為に、死んでください」
舞弥「あの人の夢を・・・叶える為に・・・」
アイリ「・・・・・・」コクリ
219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:41:10.76 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木市 民家
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・どうした、坊主」
ライダー「えらく辛気臭い顔をしているではないか」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「何だ、腹でも壊したか?」
ウェイバー「ランサーのこと」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「お前・・・知ってたんだな」
ライダー「・・・あぁ」
ライダー「先日、奴の口から直接聞いた」
ライダー「闘いに挑む、と」
ウェイバー「なら・・・何で・・・」
ウェイバー「何で・・・!セイバーに教えてやらなかったんだよ!!」
ライダー「・・・・・・・」
冬木市 民家
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・どうした、坊主」
ライダー「えらく辛気臭い顔をしているではないか」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「何だ、腹でも壊したか?」
ウェイバー「ランサーのこと」
ライダー「・・・・・・」
ウェイバー「お前・・・知ってたんだな」
ライダー「・・・あぁ」
ライダー「先日、奴の口から直接聞いた」
ライダー「闘いに挑む、と」
ウェイバー「なら・・・何で・・・」
ウェイバー「何で・・・!セイバーに教えてやらなかったんだよ!!」
ライダー「・・・・・・・」
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:43:27.23 ID:WFM+LPJQ0
ウェイバー「お前ら・・・!仲良かったんじゃないのか!?何でセイバーだけ・・・!」
ウェイバー「・・・セイバーが・・・可哀想じゃないか・・・」
ライダー「・・・・・・・・」
ライダー「・・・仲が良いからこそだよ」
ライダー「奴は・・・ランサーの覚悟は、本物だった」
ライダー「漢が戦場へ臨むというのだ、止められる筈もない」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・そして奴はこう言った」
ライダー「セイバーには黙っていてほしい、と」
ライダー「仲間外れだと思うか?違うな」
ライダー「仲間だからこそだ」
ウェイバー「・・・セイバーが・・・可哀想じゃないか・・・」
ライダー「・・・・・・・・」
ライダー「・・・仲が良いからこそだよ」
ライダー「奴は・・・ランサーの覚悟は、本物だった」
ライダー「漢が戦場へ臨むというのだ、止められる筈もない」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・そして奴はこう言った」
ライダー「セイバーには黙っていてほしい、と」
ライダー「仲間外れだと思うか?違うな」
ライダー「仲間だからこそだ」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:44:36.76 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「戦友(とも)だからこそ言えず、そして・・・」
ライダー「セイバーが・・・女だからこそ、言えなかった」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「男の維持という奴だよ」
ライダー「・・・あの色男、最期まで格好付けよって・・・」
ライダー「・・・・・・馬鹿者が」
ウェイバー「・・・ライダー」
ライダー「・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・ライ」
ライダー「さて坊主!!!」
ウェイバー ビクゥ!
ライダー「これから行くところがあるだろう、さっさと行くぞ!」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「ん?どうした、坊主」
ウェイバー「・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・何でもねーよ・・・・・」
ライダー「セイバーが・・・女だからこそ、言えなかった」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「男の維持という奴だよ」
ライダー「・・・あの色男、最期まで格好付けよって・・・」
ライダー「・・・・・・馬鹿者が」
ウェイバー「・・・ライダー」
ライダー「・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・・・ライ」
ライダー「さて坊主!!!」
ウェイバー ビクゥ!
ライダー「これから行くところがあるだろう、さっさと行くぞ!」
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「ん?どうした、坊主」
ウェイバー「・・・・・・・・」
ウェイバー「・・・・・何でもねーよ・・・・・」
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:46:24.67 ID:WFM+LPJQ0
―――――
建設現場
佐藤「辞めるって・・・」
佐藤「本気かい・・・?アレクセイさん・・・」
佐藤「それに・・・ウェイバー君まで・・・」
ウェイバー「・・・・・・・」
ライダー「すまんのぉ、迷惑をかけることは承知の上なのだが・・・」
ライダー「それでも、どうしてもそうせざるを得ない、止む無き事情があってな」
ライダー「頼むよ」
佐藤「・・・・・・・」
佐藤「・・・分かった」
佐藤「みんなには、俺から説明しておくよ」
佐藤「後は、任せて下さい」
ウェイバー「佐藤さん・・・」
佐藤「突然辞めるっていうのは驚いたけど・・・」
佐藤「今まで散々世話になったんだ。これ位の無茶言っても、許されるって」
建設現場
佐藤「辞めるって・・・」
佐藤「本気かい・・・?アレクセイさん・・・」
佐藤「それに・・・ウェイバー君まで・・・」
ウェイバー「・・・・・・・」
ライダー「すまんのぉ、迷惑をかけることは承知の上なのだが・・・」
ライダー「それでも、どうしてもそうせざるを得ない、止む無き事情があってな」
ライダー「頼むよ」
佐藤「・・・・・・・」
佐藤「・・・分かった」
佐藤「みんなには、俺から説明しておくよ」
佐藤「後は、任せて下さい」
ウェイバー「佐藤さん・・・」
佐藤「突然辞めるっていうのは驚いたけど・・・」
佐藤「今まで散々世話になったんだ。これ位の無茶言っても、許されるって」
223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:47:56.56 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・礼を言う」
佐藤「何か大変な事情があるんだろ?」
佐藤「あんたら、どう見てもカタギの人間に見えなかったからなぁ」あっはっは
佐藤「・・・じゃあ、聞かないでおくよ」
佐藤「何も聞かないでおくから、行っておいで」
ウェイバー「・・・・・・」
佐藤「・・・ウェイバー君」
ウェイバー「は・・・はい」
佐藤「仕事の関係が切れたって、俺たちは仲間だ」
佐藤「だから、いつでも頼れよ」
ウェイバー「・・・ッツ・・・!」
ウェイバー「・・・・佐藤・・・・さん・・・!」
ライダー(・・・・・・・)
ウェイバー「・・・今まで・・・!」
ウェイバー「今まで・・・!本当に!!!」
ウェイバー「お世話になりましたぁ!!!!」
佐藤「・・・おう!元気でな」ニカッ
佐藤「何か大変な事情があるんだろ?」
佐藤「あんたら、どう見てもカタギの人間に見えなかったからなぁ」あっはっは
佐藤「・・・じゃあ、聞かないでおくよ」
佐藤「何も聞かないでおくから、行っておいで」
ウェイバー「・・・・・・」
佐藤「・・・ウェイバー君」
ウェイバー「は・・・はい」
佐藤「仕事の関係が切れたって、俺たちは仲間だ」
佐藤「だから、いつでも頼れよ」
ウェイバー「・・・ッツ・・・!」
ウェイバー「・・・・佐藤・・・・さん・・・!」
ライダー(・・・・・・・)
ウェイバー「・・・今まで・・・!」
ウェイバー「今まで・・・!本当に!!!」
ウェイバー「お世話になりましたぁ!!!!」
佐藤「・・・おう!元気でな」ニカッ
224: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:49:34.09 ID:WFM+LPJQ0
―――――
建設現場 外
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・本当に」
ライダー「本当に、良き奴らだった」
ウェイバー「あぁ・・・」
ウェイバー「・・・・・」
ウェイバー「・・・行こう、ライダー」
ウェイバー「僕らの・・・戦いに・・・」
ライダー「・・・坊主」
ライダー「貴様も・・・ようやく、漢らしい顔付きになってきたな」
ライダー「嬉しいぞ」
ウェイバー「・・・うるせー」
建設現場 外
ウェイバー「・・・・・・」
ライダー「・・・本当に」
ライダー「本当に、良き奴らだった」
ウェイバー「あぁ・・・」
ウェイバー「・・・・・」
ウェイバー「・・・行こう、ライダー」
ウェイバー「僕らの・・・戦いに・・・」
ライダー「・・・坊主」
ライダー「貴様も・・・ようやく、漢らしい顔付きになってきたな」
ライダー「嬉しいぞ」
ウェイバー「・・・うるせー」
225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:51:00.64 ID:WFM+LPJQ0
―――――
同刻 遠坂邸より少し離れた茂み
切嗣(・・・・・・・)
カァー カァー カァー(烏の鳴き声)
切嗣(・・・鳥・・・)
切嗣(・・・おかしい)
切嗣(・・・結界が張られていない・・・?)
切嗣(・・・何か、妙だ)
切嗣(・・・罠・・・)
切嗣(・・・いや)
切嗣(そんな雰囲気じゃない・・・)
切嗣(・・・・・・)
切嗣(・・・とりあえず、確かめてみないと何も分からないな)
切嗣(・・・行くか)
同刻 遠坂邸より少し離れた茂み
切嗣(・・・・・・・)
カァー カァー カァー(烏の鳴き声)
切嗣(・・・鳥・・・)
切嗣(・・・おかしい)
切嗣(・・・結界が張られていない・・・?)
切嗣(・・・何か、妙だ)
切嗣(・・・罠・・・)
切嗣(・・・いや)
切嗣(そんな雰囲気じゃない・・・)
切嗣(・・・・・・)
切嗣(・・・とりあえず、確かめてみないと何も分からないな)
切嗣(・・・行くか)
226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:52:05.10 ID:WFM+LPJQ0
―――――
遠坂邸 邸内 一室
切嗣(・・・・・・)スッ…
キィィィ…
切嗣(・・・何も無し、か)
切嗣(・・・・・・)
切嗣(・・・やはり、何かがおかしい)
切嗣(・・・静か過ぎる・・・余りにも・・・)
遠坂邸 邸内 一室
切嗣(・・・・・・)スッ…
キィィィ…
切嗣(・・・何も無し、か)
切嗣(・・・・・・)
切嗣(・・・やはり、何かがおかしい)
切嗣(・・・静か過ぎる・・・余りにも・・・)
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:53:00.52 ID:WFM+LPJQ0
―――――
遠坂邸 客間
切嗣(・・・・・・・)
カチャ…
キィィ…
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(!!!)
切嗣(・・・これは)
切嗣(・・・血痕・・・)
切嗣(・・・・・・・・)
切嗣 スッ…
切嗣(・・・・・・・・)ザラ…
切嗣(・・・まだ新しい)
切嗣(この血痕と、屋敷の静寂には何かしらの因果関係がある・・・)
切嗣(そう、見るべきだろうな)チラ
切嗣(・・・あれは)
切嗣(・・・ティーカップ・・・それも)
切嗣(・・・二人分・・・)
切嗣(・・・・・・・)
遠坂邸 客間
切嗣(・・・・・・・)
カチャ…
キィィ…
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(!!!)
切嗣(・・・これは)
切嗣(・・・血痕・・・)
切嗣(・・・・・・・・)
切嗣 スッ…
切嗣(・・・・・・・・)ザラ…
切嗣(・・・まだ新しい)
切嗣(この血痕と、屋敷の静寂には何かしらの因果関係がある・・・)
切嗣(そう、見るべきだろうな)チラ
切嗣(・・・あれは)
切嗣(・・・ティーカップ・・・それも)
切嗣(・・・二人分・・・)
切嗣(・・・・・・・)
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:53:52.25 ID:WFM+LPJQ0
―――――
遠坂邸 地下室
切嗣(・・・・・・)
カラカラカラ……
シューッ……
切嗣(・・・・・・)
―――――
遠坂邸 客間
切嗣(・・・・・・)
カラカラカラ……
シューッ……
切嗣(・・・同じ反応)
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(死んだのは・・・)
切嗣(遠坂・・・・時臣)
遠坂邸 地下室
切嗣(・・・・・・)
カラカラカラ……
シューッ……
切嗣(・・・・・・)
―――――
遠坂邸 客間
切嗣(・・・・・・)
カラカラカラ……
シューッ……
切嗣(・・・同じ反応)
切嗣(・・・・・・・)
切嗣(死んだのは・・・)
切嗣(遠坂・・・・時臣)
229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 07:55:59.44 ID:WFM+LPJQ0
―――――
16時15分 バビロン 40階 面接会場
セイバー(・・・どういう事だ)
セイバー(先程から・・・面接者が入っては出るを繰り返している・・・)
セイバー(一人辺り、2分も掛かっていないぞ・・・)
セイバー(本当に・・・面接を行っているのか・・・?)
ガチャッ
セイバー(!)
受験者Z「・・・・・・」とぼ…とぼ…
セイバー(・・・・・・)
「次の方、どうぞ」
セイバー(!)
セイバー(遂に・・・来た・・・!)
「お入りください」
セイバー「・・・はいっ!」
16時15分 バビロン 40階 面接会場
セイバー(・・・どういう事だ)
セイバー(先程から・・・面接者が入っては出るを繰り返している・・・)
セイバー(一人辺り、2分も掛かっていないぞ・・・)
セイバー(本当に・・・面接を行っているのか・・・?)
ガチャッ
セイバー(!)
受験者Z「・・・・・・」とぼ…とぼ…
セイバー(・・・・・・)
「次の方、どうぞ」
セイバー(!)
セイバー(遂に・・・来た・・・!)
「お入りください」
セイバー「・・・はいっ!」
231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:16:32.18 ID:WFM+LPJQ0
―――――
社長室
セイバー「失礼します」
アーチャー「・・・・・・」ニヤニヤ
セイバー(・・・アーチャー・・・)
セイバー(!?)
セイバー(・・・な・・・)
綺礼「・・・・・・・」
セイバー「言峰・・・綺礼・・・?」
アーチャー「どうかしたかな、騎士王殿」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「気になることがあるなら申してみよ」
アーチャー「心配するな、質問した程度で落としはせんよ」ニヤァ
セイバー「・・・そうですか」
セイバー「では、質問させて頂きます」
社長室
セイバー「失礼します」
アーチャー「・・・・・・」ニヤニヤ
セイバー(・・・アーチャー・・・)
セイバー(!?)
セイバー(・・・な・・・)
綺礼「・・・・・・・」
セイバー「言峰・・・綺礼・・・?」
アーチャー「どうかしたかな、騎士王殿」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「気になることがあるなら申してみよ」
アーチャー「心配するな、質問した程度で落としはせんよ」ニヤァ
セイバー「・・・そうですか」
セイバー「では、質問させて頂きます」
232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:23:30.10 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「何故彼が・・・言峰綺礼氏がここに?」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「何か問題でも?」
セイバー「いえ・・・問題はありません」
セイバー「しかし、マスターである遠坂氏がその位置にいると思い込んでいたので・・・」
セイバー「少々・・・以外だっただけです」
アーチャー「・・・・・・・・」
セイバー「・・・申し訳ありませんでした。面接には関係のない質問でした」
アーチャー「いや・・・」
アーチャー「関係なくはないさ」
セイバー「?」
アーチャー「お前にも教えておいてやるか・・・」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「何か問題でも?」
セイバー「いえ・・・問題はありません」
セイバー「しかし、マスターである遠坂氏がその位置にいると思い込んでいたので・・・」
セイバー「少々・・・以外だっただけです」
アーチャー「・・・・・・・・」
セイバー「・・・申し訳ありませんでした。面接には関係のない質問でした」
アーチャー「いや・・・」
アーチャー「関係なくはないさ」
セイバー「?」
アーチャー「お前にも教えておいてやるか・・・」
233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:24:34.50 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「我がマスター・・・いや、元マスターというべきかな」
アーチャー「遠坂時臣は・・・死んだよ」
セイバー「な・・・!?」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「気にするな、不慮の事故というやつだ」
アーチャー「奴も、相当に運の無い男だったらしい」ヤレヤレ
セイバー「・・・それでは」
セイバー「アーチャー殿、貴方は・・・」
セイバー「聖杯戦争から・・・脱落した、と?」
アーチャー「・・・いい質問だ」ニヤァ
アーチャー「そこでこの男だよ」
綺礼「・・・・・・・・」
セイバー「え・・・?」
アーチャー「この言峰綺礼こそ、現在の我がマスターである」
セイバー「な・・・」
アーチャー「遠坂時臣は・・・死んだよ」
セイバー「な・・・!?」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「気にするな、不慮の事故というやつだ」
アーチャー「奴も、相当に運の無い男だったらしい」ヤレヤレ
セイバー「・・・それでは」
セイバー「アーチャー殿、貴方は・・・」
セイバー「聖杯戦争から・・・脱落した、と?」
アーチャー「・・・いい質問だ」ニヤァ
アーチャー「そこでこの男だよ」
綺礼「・・・・・・・・」
セイバー「え・・・?」
アーチャー「この言峰綺礼こそ、現在の我がマスターである」
セイバー「な・・・」
234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:27:14.32 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・そんな・・・馬鹿な・・・」
アーチャー「どうした、また質問か?」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「ほらどうしたのだ・・・いいぞ、騎士王の質問を許可しよう」
アーチャー「何せ今日の俺は・・・」
アーチャー「寛大であるからな」ニヤァ
セイバー「・・・彼は・・・一度サーヴァントを失い」
セイバー「この戦いに参加する・・・権利を消失した筈」
セイバー「なのに・・・何故・・・?」
パチ…パチ…パチッ…......
アーチャー「・・・100点満点だ・・・」ククク
アーチャー「まるで手本の様な質問であった・・・」
セイバー「・・・・・・・・・」
アーチャー「どうした、また質問か?」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「ほらどうしたのだ・・・いいぞ、騎士王の質問を許可しよう」
アーチャー「何せ今日の俺は・・・」
アーチャー「寛大であるからな」ニヤァ
セイバー「・・・彼は・・・一度サーヴァントを失い」
セイバー「この戦いに参加する・・・権利を消失した筈」
セイバー「なのに・・・何故・・・?」
パチ…パチ…パチッ…......
アーチャー「・・・100点満点だ・・・」ククク
アーチャー「まるで手本の様な質問であった・・・」
セイバー「・・・・・・・・・」
235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:28:24.46 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「だが・・・如何せん、質問が典型的すぎて、少々退屈ではあるな」
セイバー「・・・・・・・・・」
アーチャー「兎に角だ」
アーチャー「今の我のマスターが誰であろうと、貴様に何か関係があるか?」
セイバー「・・・いえ・・・」
アーチャー「なら質問はこれにて終了とする」
アーチャー「これより、面接を開始する」
セイバー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・どうした?」
アーチャー「始まった、と言ったが?」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「私、アインツベルから参りました・・・」
アーチャー「前置きはいい」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・・・・・・・」
アーチャー「兎に角だ」
アーチャー「今の我のマスターが誰であろうと、貴様に何か関係があるか?」
セイバー「・・・いえ・・・」
アーチャー「なら質問はこれにて終了とする」
アーチャー「これより、面接を開始する」
セイバー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・どうした?」
アーチャー「始まった、と言ったが?」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「私、アインツベルから参りました・・・」
アーチャー「前置きはいい」
セイバー「・・・・・・・」
236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:29:29.24 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「何故我が社を受けるに至ったのか・・・」
アーチャー「聞かせてみるがいい」
アーチャー「騎士王よ」
セイバー「・・・・・・・」
綺礼(・・・・・・・・)
アーチャー「・・・どうした?」
アーチャー「何か言うことがあるのではないか?」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・ランサーは」
アーチャー「あ?」
セイバー「ランサーは、どうだった」
アーチャー「・・・・・・・」
セイバー「奴の最期は・・・どうだったのだ」
セイバー「英雄王よ」
アーチャー「・・・・・・・」
アーチャー「聞かせてみるがいい」
アーチャー「騎士王よ」
セイバー「・・・・・・・」
綺礼(・・・・・・・・)
アーチャー「・・・どうした?」
アーチャー「何か言うことがあるのではないか?」
セイバー「・・・・・・・」
セイバー「・・・ランサーは」
アーチャー「あ?」
セイバー「ランサーは、どうだった」
アーチャー「・・・・・・・」
セイバー「奴の最期は・・・どうだったのだ」
セイバー「英雄王よ」
アーチャー「・・・・・・・」
237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:30:15.73 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・質問を質問で返すとは」
アーチャー「面接の基本がなっていないな、騎士王」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・まぁいい」
アーチャー「その問いに答えよう」
綺礼(・・・・・・・・)
アーチャー「雄雄しき最期だった」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「我が宝具の雨に打たれ、その身を何度も削られながらも」
アーチャー「何度も、我に向かってきた」
アーチャー「・・・勝てもしないと、悟った上にも関わらず、だ」
セイバー「・・・そうか」
セイバー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・今度こそ答えてもらおう」
アーチャー「何故、我が社に挑んだ?」
アーチャー「面接の基本がなっていないな、騎士王」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・まぁいい」
アーチャー「その問いに答えよう」
綺礼(・・・・・・・・)
アーチャー「雄雄しき最期だった」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「我が宝具の雨に打たれ、その身を何度も削られながらも」
アーチャー「何度も、我に向かってきた」
アーチャー「・・・勝てもしないと、悟った上にも関わらず、だ」
セイバー「・・・そうか」
セイバー「・・・・・・・」
アーチャー「・・・今度こそ答えてもらおう」
アーチャー「何故、我が社に挑んだ?」
238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:31:31.72 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・・・・・」
アーチャー「答えよ、騎士王」
セイバー「・・・・・」
セイバー「・・・私は」
セイバー「私は・・・宣戦布告に来た」
アーチャー「・・・・・・・」
セイバー「貴様を倒す、英雄王」
アーチャー「・・・・・ほぅ」
セイバー「聖杯という栄光を掴むため、お前を倒す」
セイバー「・・・そして・・・」
セイバー「ランサーのため・・・」
セイバー「亡き戦友(とも)のため、貴様を討たせてもらう」
アーチャー「・・・・・・・」
セイバー「・・・覚悟しておけ、英雄王よ」
セイバー「騎士王の名において・・・」
セイバー「誇りある闘いに臨むことを・・・今日、ここで誓おう」
アーチャー「・・・・・・・」
アーチャー「答えよ、騎士王」
セイバー「・・・・・」
セイバー「・・・私は」
セイバー「私は・・・宣戦布告に来た」
アーチャー「・・・・・・・」
セイバー「貴様を倒す、英雄王」
アーチャー「・・・・・ほぅ」
セイバー「聖杯という栄光を掴むため、お前を倒す」
セイバー「・・・そして・・・」
セイバー「ランサーのため・・・」
セイバー「亡き戦友(とも)のため、貴様を討たせてもらう」
アーチャー「・・・・・・・」
セイバー「・・・覚悟しておけ、英雄王よ」
セイバー「騎士王の名において・・・」
セイバー「誇りある闘いに臨むことを・・・今日、ここで誓おう」
アーチャー「・・・・・・・」
239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:32:38.57 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・・成る程」
アーチャー「貴様の自己PR、確かに聞き届けた」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・合格だよ。騎士王」
セイバー(・・・・・・・・)
アーチャー「面接の場で、我に挑戦状を叩きつけた馬鹿は・・・」
アーチャー「貴様が初めてだよ、セイバー」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「是非我が社に欲しいところだが・・・」
アーチャー「貴様の事だ・・・我の下で働くなど、言語道断といったところだろう」
セイバー「・・・あぁ」
アーチャー「正直で宜しい」ニヤ
アーチャー「気に入ったよ、騎士王」
アーチャー「貴様の希望に応えてやる」
アーチャー「・・・殺し合おうじゃないか」ニヤァ
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「貴様の自己PR、確かに聞き届けた」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「・・・合格だよ。騎士王」
セイバー(・・・・・・・・)
アーチャー「面接の場で、我に挑戦状を叩きつけた馬鹿は・・・」
アーチャー「貴様が初めてだよ、セイバー」
セイバー「・・・・・・・・」
アーチャー「是非我が社に欲しいところだが・・・」
アーチャー「貴様の事だ・・・我の下で働くなど、言語道断といったところだろう」
セイバー「・・・あぁ」
アーチャー「正直で宜しい」ニヤ
アーチャー「気に入ったよ、騎士王」
アーチャー「貴様の希望に応えてやる」
アーチャー「・・・殺し合おうじゃないか」ニヤァ
セイバー「・・・・・・・・」
240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:33:11.04 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「返事は折り返し伝えよう」
アーチャー「結果を待つがいい・・・」
セイバー「・・・いいとも」
セイバー「待つのは・・・慣れているのでな」
セイバー「いつまでも、待つさ」
アーチャー「・・・面接は終了だ」
アーチャー「とっとと帰るがいい」
セイバー「・・・・・・・」
…………
ガチャッ……
キィィ…
バタンッ……
アーチャー「結果を待つがいい・・・」
セイバー「・・・いいとも」
セイバー「待つのは・・・慣れているのでな」
セイバー「いつまでも、待つさ」
アーチャー「・・・面接は終了だ」
アーチャー「とっとと帰るがいい」
セイバー「・・・・・・・」
…………
ガチャッ……
キィィ…
バタンッ……
241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:34:03.94 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・見たか綺礼、あの表情(かお)を」
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「覚悟というものは・・・実に良い」
アーチャー「人間という生き物を、あれ程までに輝かせるとは・・・」
アーチャー「我が宝具が放つ輝きにも、負けず劣らずといったところだな」
綺礼「・・・これもまた、愉悦・・・と?」
アーチャー「然り」
アーチャー「・・・果実は熟れた・・・」
アーチャー「では・・・そろそろ収穫といこうじゃないか?」
アーチャー「さぞ・・・美味に違いない・・・」ニヤァ
綺礼(・・・・・・・・)
綺礼「・・・・・・・・」
アーチャー「覚悟というものは・・・実に良い」
アーチャー「人間という生き物を、あれ程までに輝かせるとは・・・」
アーチャー「我が宝具が放つ輝きにも、負けず劣らずといったところだな」
綺礼「・・・これもまた、愉悦・・・と?」
アーチャー「然り」
アーチャー「・・・果実は熟れた・・・」
アーチャー「では・・・そろそろ収穫といこうじゃないか?」
アーチャー「さぞ・・・美味に違いない・・・」ニヤァ
綺礼(・・・・・・・・)
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