セイバー「内定…Zeroだと…!?」SECOND SEASON 前編

242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:37:06.31 ID:WFM+LPJQ0
―――――
衛宮邸 土蔵


ガチャッ……


キィィ…


アイリ「・・・・・・あ・・・・・」

アイリ「・・・切嗣だぁ・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

アイリ「・・・夢じゃないのね・・・」

アイリ「また・・・会いにきてくれたのね・・・」

切嗣「・・・あぁ・・・そうだよ」

アイリ「・・・・・」ニコッ

アイリ「最後に・・・これを返さないとね・・・」

引用元: セイバー「内定…Zeroだと…!?」SECOND SEASON 

 

『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box II [Blu-ray]
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243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:38:10.43 ID:WFM+LPJQ0


パァァァァァァァ......


切嗣(・・・・・・)

アイリ「これは・・・アヴァロンは・・・」

アイリ「この先、あなたにこそ必要なもの・・・」

アイリ「あなたが最後の戦いに挑む時・・・きっと役に立つ」

切嗣「・・・・・・」

アイリ「私はね・・・幸せだよ・・・?」

アイリ「恋をして・・・愛されて・・・」

アイリ「夫と娘と・・・9年も・・・」

切嗣「・・・・・・」

アイリ「あなたは・・・すべてを与えてくれた・・・」

アイリ「私には・・・望むべくもなかった・・・」

アイリ「この世の幸せの・・・すべてを・・・」

切嗣「・・・すまない・・・」

切嗣「君には・・・もっと外の世界を見せたかった」

244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:39:21.46 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「・・・もういいの」

アイリ「私が・・・取りこぼした幸せがあるなら・・・」

アイリ「残りは全部・・・イリヤにあげて・・・」

アイリ「あなたの娘に・・・」

アイリ「私達の・・・大切なイリヤに・・・」

切嗣「・・・・・・・」

アイリ「・・・それにね・・・」

アイリ「思い出は・・・もう・・・たくさん出来たから・・・」

アイリ「あの子と一緒に・・・家族みんなで・・・」

アイリ「セイバーも・・・舞弥さんも・・・いてくれた・・・」

アイリ「・・・楽しかった・・・」

アイリ「もう・・・思い残すことなんて・・・」

アイリ「何も・・・ない・・・」

切嗣「・・・・・・」

切嗣「そうか・・・」

切嗣「・・・じゃあ、行ってくるよ・・・」

アイリ「・・・はい、お気をつけて・・・」

アイリ「・・・あなた」ニコッ

245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:41:19.59 ID:WFM+LPJQ0
―――――
土蔵 外


ガチャッ


舞弥「・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・」

切嗣「・・・舞弥」

舞弥「・・・はい」

切嗣「アイリの・・・傍に居てやってくれ」

舞弥「・・・・・・」

舞弥「・・・よろしいのですか?」

切嗣「・・・・・・」

舞弥「マダムは・・・もう・・・」

切嗣「・・・・・・」

246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:42:12.50 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「貴方が・・・傍に居てあげた方が・・・」

切嗣「舞弥」

舞弥「・・・・・・」

切嗣「僕に・・・」

切嗣「僕に・・・もう、出来ることはない」

舞弥「・・・・・・」

切嗣「別に・・・今になって分かったことじゃない」

切嗣「こうなるのは・・・今まで、散々覚悟してきた」

切嗣「もう・・・いいんだ」

舞弥「・・・・・・」

切嗣「・・・・・・」

舞弥「・・・・・・」スッ…


ガチャッ……


バタンッ……



247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:43:03.00 ID:WFM+LPJQ0
―――――
土蔵

舞弥「・・・・・・・」

アイリ「・・・舞弥さん?」

アイリ「・・・・・・・・」

舞弥「・・・・・・・」

舞弥「・・・言い忘れていたことがあります」

舞弥「・・・私の・・・名前についてです」

アイリ「・・・・・・・」

舞弥「久宇舞弥という名前ですが・・・」

舞弥「切嗣が最初に作ってくれた・・・偽造パスポートの名義です」

アイリ「・・・それって・・・」

舞弥「・・・私には・・・名前が無い」

舞弥「家族の事も・・・自分が何者であったのかさえも・・・」

舞弥「何も・・・思い出せない」

アイリ「・・・・・・・」

248: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:44:30.24 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「・・・覚えているのは」

舞弥「そこが、どうしようもなく貧しい国だったという事だけ・・・」

舞弥「戦争は決して終わらず・・・軍隊を維持する資金さえ無いのに・・・」

舞弥「それでも・・・殺し合いを続けるしかない毎日・・・」

アイリ「・・・・・・」

舞弥「そのうちに・・・誰かが思いついたんです」

舞弥「兵隊を徴用して訓練するより・・・」

舞弥「子供をさらってきて銃を持たせてた方が・・・安上がりで手っ取り早い、とね」

アイリ「舞弥さん・・・あなたは・・・」

舞弥「・・・敵を狙って引き金を引く・・・」

舞弥「私はそういう機能だけを残して、後は全てを捨て去りました」

舞弥「私は人として、中身が死んでいる・・・」

舞弥「ただ外側の器だけがまだ動いて・・・昔馴染みの機能を維持しています」

舞弥「それが私の命です」

アイリ「・・・・・・・」

249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:46:29.02 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「そんな私を拾ったのが・・・切嗣です」

舞弥「だから、切嗣が好きな様に使ってくれればいい・・・」

舞弥「彼の武器として・・・道具として」

舞弥「・・・それが・・・私がここにいる理由です」

アイリ「・・・・・・・」

アイリ「あなたは・・・切嗣の、道具なんかじゃない・・・」

舞弥「・・・マダム」

アイリ「現に・・・あなたは、選んだじゃない・・・」

アイリ「人を助けるって・・・選択を・・・」

舞弥「それは・・・」

アイリ「切嗣から聞いたの・・・」ニコッ

アイリ「あなたが・・・切嗣の言うこと聞かなかったって・・・ふふっ」

舞弥「・・・・・・・・」

250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:47:53.09 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「あなたには・・・ちゃんと感情がある・・・」

アイリ「心が・・・ある」

アイリ「思いやりが・・・優しさが・・・」

アイリ「あなたは・・・こんなにも、人間らしいじゃない・・・」

アイリ「ホムンクルスの・・・私なんかより・・・ずっと」

舞弥「・・・・・・・」

アイリ「そんなあなたが・・・道具だなんて・・・」

アイリ「絶対に・・・そんなこと、ない」

舞弥「・・・マダム・・・」

舞弥「むしろ私には・・・マダム」

舞弥「貴方の熱意こそ、意外だった」

アイリ「え・・・?」

舞弥「貴方は生まれ育った城に閉じ込められたまま、外の世界を知らずに生きてきた」

舞弥「そんな貴方が・・・世界を変革しようという切嗣のために・・・」

舞弥「あれ程必死になって・・・戦うなんて・・・」

251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:49:02.59 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「私は・・・・・」

アイリ「・・・そうね、本当は切嗣の理想がどういうものか、きちんと理解できている訳ではないわ・・・」

アイリ「舞弥さんの言う通り・・・」

アイリ「私は・・・切嗣が変えようとしている世界のことを・・・まるで解ってない・・・」

アイリ「私の理想なんて・・・何もかも切嗣の受け売りでしかないわ・・・」

アイリ「・・・でも切嗣には内緒」

アイリ「切嗣にはいつだって・・・彼が正しいと言い聞かせてきた・・・」

アイリ「彼の理想には、私が命を捧げるだけの価値がある・・・ってね」

アイリ「そうやって・・・理解者のフリをしてきたわ」

舞弥「ではマダム・・・」

舞弥「貴方には・・・貴方自身の為の願いがない、と?」

アイリ「・・・願いは・・・」

アイリ「いいえ、確かにある」ニコッ

アイリ「私は・・・切嗣とセイバー・・・」

アイリ「あの二人に、聖杯を掴み取ってほしい・・・」

舞弥「それは・・・第三魔法の達成という、アインツベルンの悲願ですか?」

252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:50:12.81 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「・・・いいえ」

アイリ「私が求めているのは、戦いの終焉よ・・・」

アイリ「切嗣の願いが叶って・・・全ての闘争が終焉するならば・・・」

アイリ「ここ冬木で聖杯を求め争う戦いについても・・・例外じゃない筈でしょ?」

アイリ「・・・どうか今回の四度目を・・・最後の聖杯戦争にしてほしいの・・・」

舞弥「・・・御息女のことですか?」

アイリ「もし私と切嗣が失敗すれば・・・次は、イリヤが・・・」

舞弥「・・・・・・」

アイリ「でもそれが・・・アインツベルンのホムンクルスに背負わされた、宿命なのよ・・・」

アイリ「だから私は・・・」

アイリ「私で・・・最後にしたい」

アイリ「もしそれが叶えば・・・あの子は最後まで・・・」

アイリ「人間(ひと)として、生きてくことができる・・・」

253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:51:19.11 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「舞弥さん・・・あなたは、切嗣の理想が遂げた後、どうするつもり?」

舞弥「・・・生き残るなどとは・・・考えていません」

舞弥「もし仮に命を繋いだとしても・・・もう私に生きる意味は無い・・・」

舞弥「切嗣によって変革された世界というのは・・・きっとそういう場所でしょう・・・」

アイリ「うぅん・・・!そんなことはない・・・!」

舞弥「・・・そうでしょうか」

アイリ「そうよ・・・だって・・・」

アイリ「あなたは・・・こうして・・・生きてるんだから・・・」

アイリ「だから・・・これからも、きっと生きていける」

アイリ「人間である・・・あなたなら・・・」

舞弥「・・・・・・・・」

アイリ「そして・・・」

アイリ「私の代わりに・・・もう、消えてなくなる私の代わりに・・・」

アイリ「切嗣を・・・愛して・・・」

254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:53:09.61 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「マダム・・・それは・・・!」

アイリ「あなたしかいない・・・いえ・・・」

アイリ「あなたじゃないと・・・ダメなの・・・」

アイリ「切嗣の絶望を理解できる・・・あなたじゃないと・・・」

舞弥「・・・・・・」

アイリ「・・・久宇舞弥・・・」

アイリ「舞弥さん・・・自分の名前・・・好き・・・?」

舞弥「・・・・分かりません・・・・」

アイリ「・・・私は好き・・・」

アイリ「とても・・・綺麗な名前・・・」

舞弥「・・・・・・」

アイリ「確かに・・・この名前は、あなたの本当の名前じゃないかもしれない・・・」

アイリ「でもね・・・あなたは、私にとって・・・舞弥さんなのよ」

アイリ「この世でたった一人しかいない・・・私の・・・」

アイリ「私の・・・大切なお友達・・・」

舞弥「・・・・・・・・」

255: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:54:37.90 ID:WFM+LPJQ0
アイリ「いつか・・・あなたの本当の名前が見つかるまで・・・」

アイリ「あなたの・・・本当の家族が見つかるときまで・・・」

アイリ「「久宇舞弥」は・・・あなたでいいと思うの・・・」

アイリ「だから・・・自分の名前を・・・大事にして」

舞弥「・・・・・マダム」

アイリ「・・・ねぇ、名前・・・」

舞弥「え?」

アイリ「私のこと・・・名前で・・・呼んで?」

アイリ「さっき・・・呼んでくれたみたいに・・・」

アイリ「アイリ・・・って・・・」

舞弥「・・・・・・・」

アイリ「あなたに・・・託したいの・・・」

アイリ「私の・・・すべてを・・・」

256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:55:13.16 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「・・・・・・・・・」

舞弥「・・・アイリ・・・」

アイリ「・・・・・・・」ニコッ

舞弥「・・・ッ・・・アイリさん・・・!」ギュウゥ...

アイリ「ねぇ・・・舞弥さん・・・」

アイリ「舞弥って名前・・・好き・・・?」

舞弥「・・・はい・・・」

舞弥「・・・好きですよ・・・」

舞弥「だって・・・自分の名前ですから・・・」

アイリ「・・・・・・」ニコッ

257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:58:15.21 ID:WFM+LPJQ0
―――――
土蔵 外


ガチャッ…

キィィ…


切嗣「・・・・・・・」

切嗣「・・・舞弥」

切嗣「何か問題でも?」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・?」

切嗣「舞弥・・・何かあったのか?」

舞弥「・・・・・切嗣」

切嗣「・・・何だ」

舞弥「・・・奥さんの」

舞弥「アイリさんの傍に・・・」

舞弥「いてあげて・・・ください」

258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 15:58:51.28 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・・・・」

切嗣「・・・言っただろう、舞弥」

切嗣「僕に出来ることはもう・・・」

切嗣「・・・ない」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「・・・今まで」

切嗣「一緒に・・・覚悟してきたことだ」

切嗣「だから・・・もう、いいんだ」

切嗣「もう、どうしようも」

舞弥「そんなことない!!!」

切嗣「・・・・・・・」

切嗣「・・・舞・・・弥?」

舞弥「・・・・・・・」

舞弥「覚悟できてるですって・・・?」

舞弥「今・・・正に、自分が消えそうって瞬間に・・・!」

舞弥「そんな簡単に・・・割り切れる訳ないじゃない!!!!」

259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:00:25.49 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・・・・」

舞弥「・・・あなたは・・・卑怯者です。切嗣」

舞弥「覚悟なんて、体の良い言い訳を使って」

舞弥「奥さんと…アイリさんと向き合うことから・・・逃げている」

舞弥「そんな卑怯者に、夫を名乗る資格なんて・・・」

舞弥「・・・ありません」

切嗣「・・・・・・じゃあどうすればいい」

切嗣「今まで・・・数え切れない程愛してきた」

切嗣「百の慰めを語り、彼女を慰めてきた」

切嗣「・・・そして」

切嗣「千の言葉で・・・愛を語ってきた・・・!」

切嗣「これ以上!いったいどうすればいいって言うんだよ!!!!」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「出来ることはしてきた!!!考えられることは全て試してきた!!!」

切嗣「それでも!!!それでも諦めざるを得ない・・・!僕の気持ちも知らない癖に!!!」

切嗣「勝手なことを語るなぁ!!!!!」

260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:01:31.01 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「・・・・・・・」

舞弥「・・・切嗣」

舞弥「貴方にできることは、まだある筈です」

切嗣「・・・・・・・」

舞弥「・・・最期の瞬間まで」

舞弥「アイリさんが迎える・・・最期の瞬間・・・その時まで」

舞弥「彼女の・・・傍に居てあげてください」

切嗣「・・・・・・・」

舞弥「・・・・これは」

舞弥「この世で・・・貴方にしかできないことです」

舞弥「・・・行ってあげて」

切嗣「・・・ッ・・・・!」

切嗣「・・・舞弥・・・僕はッ・・・!」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「・・・ッツ・・・・!」


ダッ!


ガチャッ!



「アイリ!!!!!」



舞弥「・・・・・・・」スッ…


キィィ…


パタン……



261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:03:27.24 ID:WFM+LPJQ0
―――――
二時間後 土蔵 外


ガチャ……


キィィ…


舞弥「・・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

切嗣「・・・・今・・・・逝ったよ」

切嗣「彼女の・・・本来・・・在るべき姿に」

切嗣「・・・戻った・・・」

舞弥「・・・・・そう」

舞弥「・・・・・切嗣」

舞弥「・・・その・・・」

切嗣「・・・・・舞弥」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「アイリが・・・君に礼を言っていた」

切嗣「・・・・僕からも、礼を言うよ」

切嗣「・・・ありがとう・・・」

舞弥「・・・・いえ・・・・」

262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:04:30.31 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・アイリの身体は、例の場所に運んでくれ」

舞弥「・・・・・はい」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・」

舞弥「・・・・ッ・・・・!」

舞弥「・・・・ふ・・・・う・・・・!」

舞弥「あ・・・あぁ・・・・うぅ・・・・」

舞弥「・・・・アイリ・・・・さん・・・!」

切嗣「・・・・・・・」

舞弥「あ・・・・あぁぁぁぁ・・・・・」

切嗣(・・・アイリ・・・)



「・・・舞弥・・・?」




263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:05:05.16 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「!」

舞弥「・・・・せ・・・・」

舞弥「・・・セイバー・・・」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・何か・・・あった・・・」

セイバー「!」

切嗣「・・・・・・・」

舞弥「・・・・・・・」

セイバー「・・・・土蔵・・・・」

セイバー「・・・・・・アイリス・・・・・フィール?」



第九話 また逢う日まで


-??:??:??


次回 惑星を継ぐ者

264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:07:07.87 ID:WFM+LPJQ0
第十話 惑星を継ぐ者

265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:08:22.98 ID:WFM+LPJQ0
―――――
衞宮邸 土蔵

アイリ「・・・・・・・」

舞弥「・・・・・・・」

セイバー「・・・・・・・」

セイバー「・・・アイリスフィール」

アイリ「・・・・・・」

セイバー「聞いて下さい・・・私・・・合格したんです・・・」

セイバー「あの超難関と言われた会社・・・」

セイバー「英雄王が経営する・・・バビロンの・・・内定をもらったんです・・・」

アイリ「・・・・・・・」

セイバー「これも・・・全て・・・」

セイバー「貴方の・・・お陰です・・・!」


ポロッ...ポロッ...


舞弥「・・・セイバー・・・」

266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:09:39.36 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・まぁ、その場で蹴ってやりましたがね」

セイバー「あの時の・・・奴の悔しそうな表情(かお)ときたら・・・ふふっ」

セイバー「・・・傑作・・・でしたよ・・・!」

アイリ「・・・・・・・」

セイバー「・・・アイリスフィール」

セイバー「だから・・・私のこと・・・」

セイバー「・・・褒めて・・・下さいよ・・・」

アイリ「・・・・・・・」

セイバー「・・・いつも・・・みたいに・・・」

セイバー「・・・褒めて・・・」

267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:10:40.80 ID:WFM+LPJQ0
舞弥「・・・・・・・」

スッ......


ギュッ......


セイバー「・・・・舞弥・・・・?」

舞弥「・・・あなたはよくやったわ・・・セイバー・・・」

舞弥「あなたは・・・戦いに勝利した・・・」

舞弥「だから・・・誇っていい・・・」

舞弥「・・・自慢していいのよ・・・セイバー」

舞弥「あなたは・・・」

舞弥「あなたは、勝ったのよ・・・」

セイバー「ふ・・・ぅう・・・」

セイバー「・・・あ・・・あぁぁぁぁぁぁ・・・・・」

舞弥「・・・・・・・」ギュウゥ......

268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:15:03.70 ID:WFM+LPJQ0
―――――
土蔵 外


ガチャ.......


キィィィ......


切嗣「・・・・・・」

舞弥「・・・・・・」

セイバー「・・・・・・・」

切嗣(・・・・・・)

セイバー「・・・・・・切嗣」

切嗣「・・・何だ、セイバー」

セイバー「・・・アイリスフィールは・・・死んだのですか・・・?」

切嗣「・・・・・」

切嗣「・・・いや」

切嗣「生きてはいるよ・・・」

切嗣「・・・ただ・・・」

切嗣「生体反応がある、というだけで・・・」

切嗣「あそこには・・・もう・・・」

切嗣「・・・アイリは、いない」

セイバー「・・・・・・・」

269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:15:54.83 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「そう・・・ですか・・・」

舞弥「・・・・・・・」

切嗣「・・・彼女は・・・アイリスフィールという、自己防衛本能の役目を終え・・・」

切嗣「聖杯を・・・受け入れる体勢に入った」

セイバー「・・・・・・・」

切嗣「・・・聖杯の出現は近い・・・」

切嗣「この戦いも・・・もうすぐ終わりだ・・・」

セイバー「・・・・・・・」

セイバー「・・・切嗣」

切嗣「・・・何だ」


セイバー「・・・問おう・・・」


セイバー「貴方は・・・私のマスターか?」



270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:16:28.86 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・・・」

セイバー「・・・答えてほしい・・・」

セイバー「貴方は・・・私のマスターか?」

セイバー「衞宮・・・切嗣・・・!」

切嗣「・・・・・・」

切嗣「・・・・・・そうだ・・・・・・・」

舞弥「・・・・・・・」

セイバー「・・・・・・・」

切嗣「我が名は・・・衞宮切嗣・・・」

切嗣「騎士王、アルトリア・ペンドラゴンの・・・」

切嗣「・・・マスターだ・・・!」

セイバー「・・・・・・・」

切嗣「・・・此方からも問おう」

切嗣「騎士王よ・・・お前は・・・」

切嗣「お前は・・・我が忠実なる僕か?」

271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:18:22.59 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・そうだ・・・」

セイバー「我が名は・・・アルトリア・ペンドラゴン・・・」

セイバー「ブリタニアの王であり・・・騎士王である」

セイバー「・・・そして・・・」

セイバー「・・・衞宮切嗣・・・」

セイバー「貴方の・・・戦友(とも)だ・・・!」

切嗣「・・・セイバー・・・」

舞弥「・・・・・・・」

セイバー「・・・行きましょう、我が主、切嗣」

セイバー「最後の・・・戦いに・・・」

セイバー「・・・今こそ、本物の英雄(ヒーロー)になる時です」

切嗣「・・・・・・」

セイバー「路は・・・騎士王である私が拓こう」

セイバー「だから・・・手を・・・」


スッ......


272: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 16:19:27.39 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・・・・」

セイバー「後は・・・全て、貴方次第です」

セイバー「切嗣・・・」

切嗣「・・・・・・・・」


「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」


切嗣「・・・あぁ」

切嗣「・・・行こう、セイバー・・・」

切嗣「僕らの・・・戦場へ・・・!」


ガシッ!!!



273: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 17:54:32.60 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木教会前

ライダー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「・・・・・よぉ」

ライダー「待たせてしまったかな?」

ライダー「・・・神父・・・」

綺礼「・・・・・・いや」

ライダー「・・・貴様の姿しか見えんが・・・」

ライダー「奴はどうした?」

綺礼「・・・・・・・」

綺礼「・・・既に・・・」

綺礼「来ているよ」


サラサラサラサラサラ.........


ウェイバー「・・・・・!」

274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 17:56:01.70 ID:WFM+LPJQ0


サラサラサラサラ......


ライダー「・・・・・・・」


サラサラ......

サラ...


ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」



アーチャー「・・・・・・・」



ライダー「・・・英雄王よ」

ライダー「よくぞ、我が呼びかけに応じてくれた」

アーチャー「・・・・・・」

ライダー「感謝する」

ウェイバー「・・・・・!」ゴクリ

アーチャー「・・・征服王よ」

アーチャー「早速だが・・・」

アーチャー「・・・殺し合うか?」

275: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 17:57:30.54 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「フッ・・・それもよかろう」

ライダー「だがな、その前に一つ、提案がある」

アーチャー「・・・・・・・」

ライダー「先に言っておくが、命乞いなどでは無いからな」

アーチャー「・・・言ってみろ」

ライダー「ふふん」ニヤ

ライダー「・・貴様が持つ宝具と、余が持つ軍勢・・・」

ライダー「この二つを掛け合わせれば、最強の軍勢が誕生すると思うのだ!」

ライダー「さすれば、この世界どころか・・・」

ライダー「この宇宙すら、支配できると余は確信している・・・!」

アーチャー「・・・・・・・・」

ライダー「どうだ?英雄王よ」

ライダー「我が・・・征服王の軍門に下る気は無いか?」

アーチャー「・・・・・・」

276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 17:58:33.09 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・・ククク・・・・」

ライダー「・・・・・・」

アーチャー「アッハッハッハッハッハ!!!!」

ウェイバー「・・・・・・」

ライダー「・・・・・・」

アーチャー「・・・征服王よ」

ライダー「・・・何だ?」

アーチャー「貴様・・・」

アーチャー「貴様、面白いよ・・・」

アーチャー「愉悦でも、喜劇でもなく笑ったのは・・・」

アーチャー「・・・久方ぶりだ」ニヤァ…

ライダー「・・・そうか」

ライダー「して・・・返答は?」

アーチャー「・・・・・・・」

アーチャー「断る」

277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 17:59:30.19 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・そうか」

アーチャー「我が宝具は、一つと余すことなくこの我の所有物・・・」

アーチャー「よって・・・他人に預ける事はあり得ぬ」

ライダー「・・・相分かった」

ライダー「交渉は、決裂だな」

アーチャー「その通り」

アーチャー「・・・だが、気に入ったよ。征服王」

ライダー「・・・・・・」

アーチャー「貴様の面(かお)に免じて・・・」

アーチャー「全力で、闘いに挑むことを誓おう」

ライダー「フッ・・・そりゃ光栄だ」

ライダー「では・・・殺ろうや」

アーチャー「・・・・・・」

ライダー「・・・・・・」スッ...

278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:01:05.94 ID:WFM+LPJQ0


パァァァァァ.......


ライダー「・・・安酒ですまんが・・・」

アーチャー「・・・構わん。許す」

ライダー「・・・・・・」

アーチャー「・・・・・」


グイッ...


ライダー「・・・・・・」

アーチャー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

綺礼「・・・・・・・」

アーチャー「・・・では・・・」

ライダー「・・・殺りますか」


ヒュンッ......



コーンッ......



279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:02:33.72 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・ライダー・・・」

ライダー「・・・そう、不安そうな表情(かお)をするでない。主よ」

ウェイバー「・・・だって・・・!」

ライダー「何も・・・死ににいく訳ではない」

ライダー「これは・・・未来の為の・・・」

ライダー「未来を、掴む為の闘いだ」

ライダー「・・・避けては通れんよ」ニカッ

ウェイバー「ライダー・・・!」

ウェイバー「・・・うっ・・・!うぅ・・・!」

ライダー「泣くな・・・主よ」

ライダー「これは、最後の闘いになるかもしれんのだ」

ライダー「だから・・・泣くな」

ウェイバー「・・・ライ・・・ダー・・・!」

280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:03:52.29 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・行くぞ、我が主」

ライダー「英雄王が待っている」

ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・令呪を持って・・・」

ウェイバー「令呪を持って・・・我が・・・友に命ずる・・・」コォォォォォ.......

ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「征服王・・・イスカンダルよ・・・」

ウェイバー「・・・死ぬな・・・」

ライダー「・・・坊主・・・」

ウェイバー「・・・加えて、令呪を持って、命ずる・・・」コォォォォォ......

ウェイバー「・・・征服王よ・・・」

ウェイバー「必ず・・・勝て・・・!」

ライダー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・」

281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:42:02.99 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・此度の激励、感謝する」

ライダー「これは正に・・・ウィクトーリアの祝福を受けたも同義」

ライダー「ありがとな」ニカッ

ウェイバー「・・・ッ・・・!」

ライダー「さぁ・・・行こうか」

ライダー「征服王イスカンダル・・・一世一代の大勝負だ!」

ライダー「......英雄王よ!!!!!!!」

アーチャー「・・・・・・・」

ライダー「我が名はイスカンダル!!!!」

ライダー「マケドニアの大地を支配する!!!征服王である!!!!」

ライダー「貴様に、決闘を申し込む!!!!!」

ライダー「貴様も名のある王であるならば・・・名乗るがいい!!!!!」

282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:43:51.62 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・・・・・」

アーチャー「・・・よかろう」

アーチャー「・・・刻め・・・」

アーチャー「我が名は英雄王、ギルガメッシュ」

アーチャー「この世のあらゆる財をこの手にした・・・」

アーチャー「真の王である」

アーチャー「・・・そして・・・」

アーチャー「・・・貴様を殺す者だ・・・」

ライダー「フッ・・・身震いがしてきたわ・・・」

ライダー「魂が・・・躍っておるよ・・・!」

ライダー「......出でよ!!!!我が愛馬!!!!」

283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:44:37.69 ID:WFM+LPJQ0


バリバリバリバリッ!!!!


ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

ライダー「行くぞ、坊主」


スッ...


ライダー「乗れ」

ウェイバー「・・・あぁ!!!」


ガシッ!


アーチャー「・・・・・・」

ライダー「行くぞ我が主・・・」

ライダー「そして、我が軍勢達よ・・・!」



ライダー「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)!!!!!」


284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:46:50.16 ID:WFM+LPJQ0
―――――
王の軍勢 亜空間


アーチャー「・・・・・・・」


ライダー「・・・・・・・・」

ライダー「・・・我が身は風となり、大地を駆け抜けよう・・・」

ライダー「我が魂は雷となり!!!敵を貫こう!!!」

ウェイバー「・・・・・・・」

<・・・・・・・・・・・・・・



ライダー「行くぞ!!!!我が戦友(とも)達よ!!!!!」



285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:47:44.69 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「征服王、イスカンダルが命ずる!!!!!」バッ!!!


ライダー「蹂躙せよ!!!!!!」



<ウオオオオオォォォォォォオオオオオオオオォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!

ライダー「行くぞぉ!!!!!!!」



ライダー「アーラララララララライ!!!!!!!」

ウェイバー「....あ・・・アーラララララライ!!!!」




アーチャー「・・・・・・・」

アーチャー「良いな・・・・」

アーチャー「この空気・・・実に心地良い・・・」

アーチャー「久方ぶりに・・・」

アーチャー「・・・全力で挑もう・・・」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ.......


アーチャー「我が至宝・・・」


アーチャー「エアで・・・な」

286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:49:16.41 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木教会前

綺礼(・・・・・・・)

綺礼(・・・来る・・・)



ゴゴゴゴゴゴ.......


綺礼(・・・・・・)


ゴゴゴ......


ライダー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」


アーチャー「・・・・・・」


綺礼(・・・決した、か)


287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:51:50.69 ID:WFM+LPJQ0
ウェイバー「・・・そんな・・・・」

ウェイバー「あんな・・・あんなの・・・ありかよ・・・」

ウェイバー「王の軍勢が・・・空間ごと・・・一瞬で・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・ライダー・・・」

ライダー「・・・・・・」

ライダー「・・・ウェイバー」

ウェイバー「・・・・!」

ライダー「一つ、頼まれてくれんか」

ウェイバー「・・・・・・」

ライダー「・・・生きろ」

ウェイバー「ライダー・・・!」

ライダー「生きて・・・証人となってほしい」

288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:52:50.92 ID:WFM+LPJQ0
ウェイバー「ライダー!!!」

ライダー「余の存在を、余の生き様を・・・」

ライダー「後世に、語り継いでほしい」

ウェイバー「っく・・・・ふぅ・・・!うっ・・・!」

ライダー「お前しかおらんのだ」

ライダー「余の戦友(とも)であり・・・主である・・・お前しか」

ウェイバー「ライ・・・ダー・・・!」

ライダー「漢が泣くでないわ、馬鹿者が」

ライダー「笑え、ウェイバー」

ライダー「笑って、見届けてくれ」

ライダー「余の・・・勇姿を」

ウェイバー「・・・・・・」

289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:53:39.61 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・・終わったか?」

アーチャー「いい加減・・・待ちくたびれたのだが」

ライダー「おう!!今行く!!!」

ライダー「・・・ウェイバー」

ウェイバー「・・・・・・」

ライダー「またな」ニカッ


ダッ!!


ウェイバー「.....ッ・・・ライダァァァァァ!!!!!」


ライダー「うおおおぉぉおおおおおお!!!!!」

290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:55:27.56 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「・・・・・・」


ヒュンッ!


キィンッ!!


ライダー「おおおぉぉおおおおおお!!!!!」


ヒュンッ! ヒュンッ!


キィンッ! !ザクゥッ!!


ライダー「ぐ・・・ぬぅ・・・!!!」


ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ!


ザクゥッ!! キィンッ!! ザクゥッ!!


ライダー「が...ぐおぉ・・・!!!」


ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ! 


ザクゥッ!!ザクゥッ!!ザクゥッ!!ザクゥッ!!


ライダー「が....!あぁあああああああああ!!!!!」


アーチャー「・・・・・・・・」


ライダー「……ギルガメッシュ!!!!」

291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:57:21.30 ID:WFM+LPJQ0
―――――
ライダー「・・・・・・」

アーチャー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

綺礼「・・・・・・・・」

ライダー「・・・鎖・・・」

アーチャー「・・・・・・」

ライダー「・・・ハッ・・・何でもありだな貴様は・・・」

アーチャー「・・・・・・」

アーチャー「・・・全く」

アーチャー「貴様等は・・・揃いも揃って変わらんな・・・」

ライダー「・・・・・・」

292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:58:11.83 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「猪突猛進に、真っ向からこの我に突っ込んでくる」

アーチャー「・・・愚か者共が」

ライダー「・・・そうか」

アーチャー「・・・・・だが」

アーチャー「その愚直さ、嫌いではないよ」

ライダー「・・・そりゃ・・・どうも」ニヤ

アーチャー「貴様もまた・・・好敵手だった」

アーチャー「・・・ではな」

ライダー「・・・あばよ・・・」

293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:59:22.65 ID:WFM+LPJQ0















エクス…
























カリバァァァァアァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!









294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:00:07.94 ID:WFM+LPJQ0
―――――

ライダー「・・・・・・・・」

アーチャー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・」

綺礼「・・・・・・・・」




セイバー「・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」





綺礼(・・・衛宮・・・切嗣)

切嗣(・・・言峰・・・綺礼)

295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:01:43.51 ID:WFM+LPJQ0
―――――

アーチャー「・・・・・・・・」

アーチャー「・・・どういうつもりだ・・・?騎士王・・・」

セイバー「・・・・・・・」

アーチャー「戦士の闘いに水を差すとは・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

アーチャー「貴様・・・楽に死ねると思うな・・・!?」ギラッ

セイバー「・・・筋違いだな」

アーチャー「・・・あぁ!?」

セイバー「筋違いだと言ったのだ、英雄王」

セイバー「履歴書(ちょうせんじょう)を送ったのは、私が先だろう?」

セイバー「なら、先に闘うのは」

セイバー「・・・私だ」

アーチャー「・・・・・・」

296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:03:21.02 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「約束を違えてもらっては困るのだよ」

セイバー「万が一にも、征服王に貴様が倒されてしまっては・・・」

セイバー「困るのでな」

ライダー「・・・・・・・」

セイバー「だから、無粋は承知で横槍を入れさせてもらった」

アーチャー「・・・・・・」

アーチャー「・・・どいつもこいつも」

アーチャー「何故貴様等は・・・そうまで馬鹿なのだ?」

アーチャー「礼節も何もない・・・蛮族だよ、貴様は」

セイバー「・・・・・・・」

アーチャー「・・・だが」

アーチャー「筋道らしきものは、一応通っている」

アーチャー「確かに、約束は約束だ」

297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:04:32.40 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・・・・・」

アーチャー「・・・相手をしてやる」

アーチャー「・・・来い・・・賊が・・・」ゴォォォォォォ

セイバー「・・・・・・・」

セイバー「・・・名乗ろう」

セイバー「我が名は、騎士王アルトリア・ペンドラゴン」

セイバー「騎士の誇りにかけて・・・」

セイバー「仲間達の想いにかけて・・・」

セイバー「・・・貴様を倒す」

アーチャー「御託はいい」


アーチャー「・・・さっさと終わらせるぞ」

298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:05:45.44 ID:WFM+LPJQ0
―――――

セイバー「・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・セイ・・・バー・・・」

セイバー「・・・立てるか?ライダー」

ライダー「・・・・・・・」

ライダー「・・・セイバー・・・貴様」

ライダー「貴様・・・自分が何をしたか、解っているのか?」

セイバー「・・・・・・・」

ライダー「貴様は・・・無作法にも土足で戦場へ踏み入り」

ライダー「闘いを・・・戦士の誇りを穢し、侮辱した」

セイバー「・・・・・・・」

ライダー「騎士王である貴様が・・・己のやったことの重大さが理解できない筈もあるまい」

ライダー「何故、この様な馬鹿な真似をした」

セイバー(・・・・・・・・)

299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:07:34.91 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・言っただろう、征服王」

ライダー「・・・・・・・・」

セイバー「この闘い、元はと言えば、私が先約」

セイバー「ならば、私が奴と闘うことに何ら不思議はない」

ライダー「そんなものは詭弁だ!!!!」

セイバー「・・・・・・・・」

ライダー「貴様は!!!!余を侮辱したのだ!!!!」

ライダー「誉れある死を穢し!!!!余に生き恥を晒せとでも言うつもりか!!!!」

ライダー「貴様は・・・!」

セイバー「もう嫌なのだ!!!!!!!!」

ライダー「・・・・・・・・・」

セイバー「もう・・・大切な戦友(とも)が・・・」

セイバー「大事な人が・・・これ以上消えるなど・・・」

セイバー「・・・嫌なのだ・・・」

300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:08:46.23 ID:WFM+LPJQ0
ウェイバー「・・・セイバー・・・」

セイバー「・・・誉れある死だと・・・?」

セイバー「人の生き死にに・・・下等も・・・上等も・・・」

セイバー「あるものか・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

セイバー「人は・・・死ねば、ただのモノになる」

セイバー「過程がどうあれ・・・」

セイバー「死ねば・・・皆、同じだ」

ライダー「・・・・貴様・・・・」

ライダー「それは・・・全ての英雄に対する」

ライダー「これまでに闘ってきた・・・全ての戦士達に対する」

ライダー「・・・侮辱になるぞ」

セイバー「・・・・・・・・・」

301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:10:15.20 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「我等英雄は・・・この世界の為」

ライダー「この、混沌なる世界を導く為、今まで戦い・・・そして」

ライダー「・・・死んできた」

セイバー「・・・・・・」

ライダー「貴様は・・・」

ライダー「それを、犬死と同義と言う」

ライダー「戦士の死など、所詮はただの死でしかないと・・・貴様は言っているのだぞ」

セイバー「・・・・・・・・」

ライダー「貴様は・・・世界を・・・歴史を」

ライダー「・・・否定するというのか?」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・・・そうだ」

セイバー「・・・戦いなど・・・所詮は、殺し合いでしかない」

セイバー「戦士にとっては、誉ある戦いであろうと・・・」

セイバー「民からすれば・・・そんなものは、いい迷惑でしかない」

302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:13:19.17 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「私は・・・それが分からなかったから・・・」

セイバー「戦友(とも)達に・・・国に・・・」

セイバー「・・・見捨てられた・・・」

ライダー「・・・・・・・・・・」

セイバー「・・・この国は、美しい」

セイバー「戦火の火種も無く・・・殺し合いも無く・・・」

セイバー「・・・地獄も、無い・・・」

セイバー「この地こそ・・・」

セイバー「アイリスフィールが愛した・・・この日本こそ」

セイバー「私が求めた・・・」

セイバー「全て遠き理想郷(アヴァロン)・・・だったのだ・・・」

ライダー「・・・・・・・・・」


303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:14:12.01 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「ライダー・・・私はな」

セイバー「結局のところ、貴様の言う通り、ただの小娘だ」

セイバー「・・・出来もしない理想を掲げ、叶うことの無い夢を見続けた・・・」

セイバー「ただの・・・小娘だったのだ・・・」

ライダー「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・だからこそ」

セイバー「私は・・・もう」

セイバー「・・・もう・・・後悔したくない」

セイバー「戦士の誇りなどという下らぬものの為に、戦友(とも)を失いたくない」

ライダー「・・・セイバー・・・」

セイバー「私は・・・もう、現実に戻るよ」

304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:15:04.94 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「騎士王アーサー・ペンドラゴンではなく・・・」

セイバー「ただの・・・アルトリアに戻る」

セイバー「・・・これが、私の答えだ」

ライダー「・・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・ハッ・・・」

ライダー「・・・・ガッハッハッハッハ・・・・」

セイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「セイバーよ」

ライダー「貴様はやはり、余が見込んだ通りの大馬鹿者だ」

ライダー「・・・・実に・・・・清清しいよ」

セイバー「・・・ライダー・・・」

305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:17:46.30 ID:WFM+LPJQ0


ヒュンッ!


セイバー「!!」


キィンッ!!


セイバー「・・・・・・・」


アーチャー「・・・いつまで続ける気だ」

アーチャー「三文芝居を演じるのも大概にしろ・・・俗物が」

セイバー「・・・・・・・」

アーチャー「戯言も・・・ここまで過ぎると最早笑えんな」

アーチャー「救えないよ・・・貴様は」

アーチャー「英雄を否定するだと・・・?ふざけるなよ、痴れ者が」

アーチャー「貴様は・・・我等英雄の恥だ」

アーチャー「即刻消し去り、無かったことにしてやる」

セイバー「・・・・・・・」

アーチャー「来い、小娘」

アーチャー「現実を・・・見せてやろう」

306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:34:52.66 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・・・・」

セイバー「・・・・切嗣」

切嗣「何だい?セイバー」

セイバー「・・・・・私に・・・・・」

セイバー「私に・・・・・力を」

切嗣「・・・・・・」

切嗣「・・・あぁ!」

切嗣「衛宮切嗣の名において・・・!」

切嗣「令呪を持って!我が戦友(とも)に命ずる!!!!!」コォォォォォ…!

307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:36:30.85 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「セイバーよ!この戦いを、勝利せよ!!!」


セイバー「応!!!」


切嗣「加えて令呪を持って命ずる!!!!」コォォォォォ…!

切嗣「セイバーよ!この俺に、勝利と栄光を!!!」


セイバー「応!!!!」


切嗣「加えて!令呪を持って命ずる!!!!」コォォォォォ…!

切嗣「セイバーよ!この戦いを・・・」

切嗣「生き残れ!!!!!!」


セイバー「応!!!!!」

308: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:38:00.51 ID:WFM+LPJQ0



ゴオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!



ライダー「!」

ウェイバー「!」

綺礼「!」



アーチャー「・・・・・・・・」


セイバー「・・・・・凄い・・・・・」

セイバー「こんなにも・・・こんなにも、力が溢れてくる・・・」

セイバー「切嗣が・・・ライダーが・・・ランサーが・・・アイリスフィールが・・・舞弥が・・・」

セイバー「私の中に・・・入ってくる・・・」

セイバー「もう・・・負ける気がしない・・・!」

309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:41:36.69 ID:WFM+LPJQ0



ゴオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!



アーチャー「・・・ほぅ」

アーチャー「俗物の癖に、中々良い輝きを放つではないか・・・」

アーチャー「・・・いいだろう・・・」

アーチャー「来い!セイバー!!!!」

セイバー「・・・・・・・・」

アーチャー「貴様の・・・貴様の全てを」

アーチャー「この我に・・・ぶつけてみろ!!!!」

セイバー「・・・・・いいだろう」

セイバー「だが・・・勝つのは私だ、英雄王」

セイバー「貴様を倒し・・・勝利と栄光を・・・」

セイバー「我がマスター!!!!切嗣に!!!!!!!」

310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:42:34.48 ID:WFM+LPJQ0



ゴオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!



ウェイバー「・・・なんて・・・魔力だ・・・・」

ウェイバー「途方も無く・・・・強大で・・・・」

ウェイバー「そして・・・・・」

ウェイバー「なんて・・・・温かいんだ・・・!」

ライダー「・・・ウェイバー、良く見ておけ」

ライダー「あれこそが・・・奴こそが・・・」

ライダー「真の・・・英雄だ・・・!」

ウェイバー「・・・英・・・・雄・・・」




セイバー「行くぞ英雄王!!!!」

セイバー「我が名はアルトリア!!!!」

セイバー「貴様を・・・・倒す!!!!!」



第十話 惑星を継ぐ者

-??:??:??


次回 天の光はすべて星

311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:49:41.95 ID:WFM+LPJQ0
第十一話 天の光はすべて星

312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:50:53.13 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木市民会館 ホール

アイリ「・・・・・・・・」

舞弥「・・・・アイリさん」

舞弥「切嗣が・・・セイバーと共に、最後の闘いに向かいました」

舞弥「あの切嗣が・・・真っ向からぶつかっていきましたよ・・・ふふっ」

アイリ「・・・・・・・・」

舞弥「・・・私の任務も・・・」

舞弥「これで、終わりです」

舞弥「・・・・・・・・・」

舞弥「さようなら・・・アイリさん」


ギ…ィィィィ……


ゴ…トン……


アイリ「・・・・・・・・」


ドプッ…………

313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:53:32.04 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木教会前


ゴオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!


セイバー「ハァァアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアッ!!!!!!!!!」



ウェイバー「む・・・・無茶苦茶だ・・・・」

ライダー「こりゃ何とも・・・たまげたのぉ・・・」

ウェイバー「どんだけデカイ光・・・」

ウェイバー「天まで・・・届いてるんじゃないか・・・?」

ライダー「ガッハッハッハ!セイバー!貴様は、やはり余が見込んだ通りの女だ!」

ライダー「貴様が戦友(とも)で、余は誇りに思うぞ!」




アーチャー「・・・成る程な」

アーチャー「賊は賊でも・・・実力は伴っているらしい」

アーチャー「…ククク・・・撫で斬りにするのが、惜しくなってくるではないか・・・」

アーチャー「・・・良かろう」

314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:55:36.74 ID:WFM+LPJQ0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


アーチャー「まさか・・・一夜に二度も抜く羽目になるとはな・・・」

アーチャー「この・・・エアを・・・」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!


アーチャー「・・・是非もなし」ニヤァ


セイバー「・・・行くぞ!!!!アーチャー!!!!」

セイバー「私の・・・全てだ!!!!!」

セイバー「...受け取れぇえええええええええええぇええええええええ!!!!!!!!!!」




アーチャー「・・・滅せよ・・・!」

セイバー「エクス……!!!!」

アーチャー「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)・・・!」



セイバー「カリバァアアアアアアアアァアアアアアアアァアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:59:07.01 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木市 竹林

雁夜(・・・・・・・・)

雁夜(俺は・・・・・どうなった・・・・?)

雁夜(ここは・・・一体どこで・・・・)

雁夜(俺は・・・・何をしているんだ・・・?)

雁夜(・・・・・・・・・・・・)

雁夜(・・・・もう・・・・・・)

雁夜(・・・・・何もかも・・・・どうでもいい・・・・)


(おじさん)


雁夜(!?)


(雁夜おじさん)


雁夜「さく・・・・ら・・・・?」


桜(・・・・・・・・)

316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:00:05.45 ID:WFM+LPJQ0
雁夜「どうして・・・・ここに・・・・」

桜(ねぇ・・・おじさん)

桜(私・・・辛いの・・・)

桜(もう・・・あんなこと、嫌なの)

桜(痛くて・・・苦しくて・・・気持ち悪くて)

雁夜「あ・・・・・」

桜(嫌なのに・・・嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに)

桜(どうして誰も助けてくれないの?)

雁夜「やめてくれ・・・!」

桜(おじさん・・・私のこと、助けてくれるって言ったのに)

雁夜「やめてくれぇ!!!!」

桜(・・・嘘つき)

317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:01:19.94 ID:WFM+LPJQ0
桜(嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき)

雁夜「やめろおおおおぉぉぉおおおおおおお!!!!!」

桜(・・・・・・)

桜(・・・・こんなことなら・・・私・・・)

桜(・・・生まれなければよかったのに・・・)

雁夜「・・・・あ・・・・」

桜(・・・さよなら、おじさん)

雁夜「あ・・・・あぁぁ・・・・・」

雁夜「・・・・・・あ・・・・・あ・・・・・」

雁夜「・・・・・・・・・・・・」

318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:02:22.26 ID:WFM+LPJQ0
―――――

セイバー「・・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・」

綺礼「・・・・・・・・・」

アーチャー「・・・・・・・・・・」






アーチャー「・・・・馬鹿な・・・」


アーチャー「真の王たる・・・この俺が・・・」


アーチャー「・・・敗北する・・・だと・・・?」




319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:03:35.52 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

綺礼「・・・・馬鹿な・・・・・」

綺礼「この様なことは・・・・あり得ぬことだ・・・」

綺礼「魔力・・・サーヴァントとしての格・・・その全てが・・・」

綺礼「・・・勝っているというのに・・・」

綺礼「・・・・何故だ・・・・!」

綺礼「答えろ!!!!!衛宮切嗣!!!!!」



切嗣「・・・・・・・・・・」

320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:05:23.06 ID:WFM+LPJQ0
綺礼「貴様・・・!セイバーに何をした!!!!」

切嗣「・・・別に」

切嗣「ただ、令呪を使っただけさ」

綺礼「嘘を言うな!!!!」

綺礼「令呪を幾らかけたところで!!!!!これ程までに実力差が埋まるものか!!!!」

綺礼「一体・・・!どんな魔術を使ったというのだ!!!!!!」

切嗣「・・・・・・・・・・」

切嗣「・・・お前には、永久に分からんさ」

切嗣「絆の力を理解できない・・・」

切嗣「・・・貴様にはな」

綺礼「…衛宮切嗣!!!!!!答えろ!!!!!」

綺礼「一体・・・!何をしたというのだ!!!!!」

綺礼「答えろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」



ライダー「・・・・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・すごい・・・・」

ライダー「・・・あの馬鹿、本当に勝ちおったわ」

ライダー「・・・ハハハ・・・」

ライダー「ガッハッハッハッハッハッハ!!!!!!!」

321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:07:18.80 ID:WFM+LPJQ0
―――――

セイバー「・・・・・英雄王」

アーチャー「・・・・・・・・・・」

アーチャー「・・・・見事であった」

セイバー「・・・・・・・・」

アーチャー「貴様の渾身の一撃、確かに受け取った」

アーチャー「・・・天晴れであった」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・えらく・・・素直に認めるのだな・・・」

セイバー「己の・・・敗北を・・・」

アーチャー「フンッ・・・当然だ」

アーチャー「敗北を認められぬ者など、所詮は雑種・・・贋作だ」

アーチャー「真の王たる我は違う」

セイバー「・・・・・・・・・」

322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:09:10.71 ID:WFM+LPJQ0
アーチャー「敗北を素直に認め、次の糧とする」

アーチャー「それこそが・・・俺の覇道」

アーチャー「王たる者の、務めである」

セイバー「・・・・アーチャー・・・・」

アーチャー「全く・・・これだから王は辛いのだ」

アーチャー「九百九十九の勝利を掲げたところで・・・たった1度の敗北で、その全てが帳消しとなるのだからな」

セイバー「・・・・・・・・・」

アーチャー「一度の偶然で調子に乗るなよ・・・騎士王」

アーチャー「次に巡り会う時は・・・貴様は、千の敗北を味わうことになるのだ」

アーチャー「・・・努々忘れるな?」ニヤァ

323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:09:54.37 ID:WFM+LPJQ0
セイバー「・・・・・」

セイバー「・・・あぁ」

アーチャー「ククク…つくづくいい女だ・・・」

アーチャー「・・・セイバーよ」

セイバー「・・・何だ?」

アーチャー「貴様・・・我の妻となれ」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・・・・断る」

アーチャー「・・・・・・・・・・・・・・」

アーチャー「・・・ハハハハハハハハハハハ」

アーチャー「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」



サラサラサラサラ……

サラサラサラ…

サラ…




324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:11:26.80 ID:WFM+LPJQ0
―――――

セイバー「・・・・・・・」

切嗣「・・・・セイバー」

セイバー「・・・・・・・」

切嗣「良くやったな、セイバー」

切嗣「・・・ありがとう」

セイバー「・・・それは・・・こちらの台詞です、切嗣」

セイバー「貴方がいたから・・・貴方が、私を信じてくれたから」

セイバー「私は・・・勝利することができた」

セイバー「ありがとう、切嗣」

切嗣「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「・・・騎士王・・・いや、アルトリアよ」

ライダー「見事な戦いぶりであった」

セイバー「・・・・・・・・・」

325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:12:40.04 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「貴様は・・・貴様こそ」

ライダー「真の・・・英雄だ」

セイバー「・・・ありがとう、ライダー」

セイバー「貴様がいたから・・・皆が支えてくれたから」

セイバー「私は・・・生き残ることができた」

セイバー「礼を言う、征服王」

ライダー「いやぁ・・・気にするな」

ライダー「いいもん見せてもらったよ、小娘」

ライダー「まっこと・・・大した奴だよ・・・お主は」

セイバー「・・・・・・・・」

326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:14:06.64 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「これで・・・残るサーヴァントは3体だ」

セイバー「・・・そうだな」

ライダー「セイバーよ、貴様は、我が生涯の中でも無二の戦友(とも)と言える」

セイバー「私もだ、ライダー」

ライダー「貴様に出会えたこと、この世界と、大地に感謝したい」

セイバー「心からそう思うよ」

ライダー「・・・じゃあ、闘りますか」

セイバー「・・・そうだな」

ウェイバー「・・・え!?」

ライダー「構えろ、アルトリア」

ウェイバー「ちょ・・・ちょっと」

セイバー「いいだろう、征服王」

ウェイバー「ちょっと待てよ!!!!」

327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:15:26.97 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・・・・」

セイバー「・・・・・・」

ウェイバー「何で・・・そんな・・・」

ウェイバー「・・・何で・・・!」

ライダー「ウェイバー、貴様も分かっている筈だ」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「これは・・・戦争なのだ」

ライダー「だったら、相手が好きだろうが憎かろうが・・・」

ライダー「最後の一人になるまで、殺し尽くさなければならん」

ウェイバー「・・・ッ・・・!」

ライダー「・・・さぁて、じゃあ始めるぞ、アルトリア」

ライダー「我等の・・・戦争を」

セイバー「・・・あぁ」

328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:16:21.66 ID:WFM+LPJQ0
ライダー「・・・我が名はイスカンダル!!!!」

ライダー「マケドニアの大地を支配する、征服王である!!!!」

ライダー「貴様に、決闘を申し込む!!!!」

ライダー「名乗れ!!!!小娘!!!!!」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・我が名はアルトリア!!!」

セイバー「・・・ただの、小娘だ」ニコッ

ライダー「・・・・・・・」ニカッ

セイバー「行くぞ・・・ライダー!!!!」

ライダー「応!!!!」

329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:18:49.66 ID:WFM+LPJQ0
―――――

セイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・な・・・・」


サラサラサラサラ……

サラサラサラ…


セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・どうやら、限界らしい」

ライダー「・・・・・・・・」

セイバー「貴様との勝負まで持つと思ったのだがな、駄目だった様だ」

セイバー「・・・すまない」

ライダー「・・・なぁに、気にするな」

ライダー「宿敵との勝負が目前でお預け・・・」

ライダー「戦では・・・よくある事よ」

330: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:19:22.40 ID:WFM+LPJQ0
ウェイバー「そんな・・・セイバー・・・」

ウェイバー「・・・どうして・・・」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・もう、これで終わってもいい」

セイバー「そう思って、奴との闘いに臨んだ」

セイバー「そうでもしないと・・・勝てぬと思ったのでな」

切嗣「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・相打ち・・・か・・・」

ライダー「いや、違うな」

ライダー「貴様の勝利だ、セイバー」

セイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「貴様は勝ったのだ、あの英雄王に」

ライダー「気力・・・覚悟・・・想い・・・その全てが」

ライダー「誇れ、小娘」

セイバー「・・・ありがとう、征服王」

331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:20:20.18 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・・・・」

セイバー「・・・切嗣」

切嗣「・・・セイバー・・・」

セイバー「申し訳ありませんでした、マスター」

セイバー「貴方の・・・アイリスフィールの悲願を・・・」

セイバー「叶えることが・・・出来ませんでした」

切嗣「・・・大丈夫だよ」

切嗣「恒久的世界平和なんて、聖杯を頼らなくても・・・」

切嗣「僕の力で、何とかしてみせる」

セイバー「・・・切嗣・・・」

切嗣「だから・・・安心して行っておいで」

セイバー「・・・・・・はい!」

332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:21:11.20 ID:WFM+LPJQ0
ウェイバー「・・・くっ・・・ふぅ・・・・!」

ライダー「全く・・・よく泣く奴だのう・・・」

ウェイバー「う・・・うるさい・・・・!」

ウェイバー「文句は・・・言わせないからな・・・!」

ライダー「・・・言わんよ、そんなこと」

ライダー「戦友(とも)の為に流す涙だ、我慢する必要など無し」

ライダー「・・・見送ってやろうではないか・・・」

ライダー「我等が・・・英雄を・・・」

ウェイバー「・・・う・・・うぅぅぅぅ・・・・・!」

333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:22:03.08 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・セイバー」

セイバー「・・・はい、何でしょう」

切嗣「また、いつか会えるかな」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・勿論です、我が主」

セイバー「この身が消えようと・・・」

セイバー「我が魂は・・・何時如何なる瞬間(とき)も・・・」

セイバー「貴方の・・・お傍に・・・」

切嗣「・・・そうか」

セイバー「・・・・切嗣・・・・」


セイバー「貴方が・・・泣くところ・・・」



セイバー「初めて・・・見ま・・・・した・・・・」ニコッ…

………………


334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:27:41.07 ID:WFM+LPJQ0
―――――

ライダー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」



綺礼「・・・・・・・・」

綺礼「・・・・・これで」

綺礼「残るサーヴァントは・・・2体」

ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「後は・・・バーサーカー・・・か」

ウェイバー「・・・でも」

ウェイバー「この・・・傷じゃ」

ライダー「・・・・・・・・・」

335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:29:04.75 ID:WFM+LPJQ0


コツ…コツ…コツ…


ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・セイバーの・・・マスター」

切嗣「衛宮・・・切嗣だ」

ウェイバー「・・・・・・・・」

切嗣「・・・これを」


スッ…


ウェイバー「・・・これは・・・?」

切嗣「・・・アヴァロン・・・」

切嗣「セイバーを召喚する際に使用した・・・聖遺物だ」

ウェイバー「・・・黄金の・・・鞘・・・」

切嗣「これを使うといい」

ウェイバー「・・・え?」

336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:30:18.97 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「アヴァロンの効果は・・・老衰の停滞と、無制限の治癒能力・・・」

切嗣「魔力の回復をする事は叶わないが・・・」

切嗣「その傷を癒す事くらいは出来る」

切嗣「血止めにでも、使ってくれ」

ウェイバー「切嗣・・・さん」

ウェイバー「・・・ありがとうございます・・・!」

切嗣「・・・バーサーカー・・・」

切嗣「何処の誰かも分からない様な、外様の英雄様に・・・」

切嗣「聖杯を・・・渡さないでくれ」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

切嗣「・・・頼んだよ」

337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:31:11.57 ID:WFM+LPJQ0


コツ…コツ…コツ…


ウェイバー「・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・坊主」

ライダー「貴様は・・・託されたのだ」

ライダー「皆の・・・想いを」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ライダー「だったら、タダでは死ねんな」

ウェイバー「・・・あぁ」

ウェイバー「・・・・っていうか」

ライダー「・・・ん?どうした、坊主」

ウェイバー(・・・呼び方戻ってるし・・・)

338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:34:12.48 ID:WFM+LPJQ0
―――――
冬木教会 礼拝堂

綺礼(・・・・・・・・・)


ガチャッ………


ギィィィィィィ……


綺礼(・・・・・・・・・)

綺礼「・・・何の用かな?」

綺礼「・・・衛宮・・・切嗣・・・」


切嗣「・・・・・・・・・」

切嗣「・・・貴様を嗤いにきた」

切嗣「・・・とでも言えば、満足するか?」

綺礼「・・・フッ・・・」

綺礼「いっそ・・・そうであった方が、今の私には心地良いかもしれぬ」

綺礼「・・・・・・・・」

綺礼「私を・・・殺すか?」

339: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:35:27.17 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・・・・・」

綺礼「ならば・・・構えろ」


シャキンッ…


綺礼「衛宮・・・切嗣・・・!」

切嗣「・・・・・・・」

切嗣「・・・・愛だよ・・・・」

綺礼「・・・・・・・・・・・」

綺礼「・・・今・・・何と・・・?」

切嗣「愛だ」

綺礼「・・・・・・・・・・・」

切嗣「僕が・・・僕達が」

切嗣「貴様等に勝った・・・理由だ」

綺礼「・・・・・・・・・・・」

切嗣「さっき教えろと言っただろ?」

切嗣「だから教えた」

340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:36:53.09 ID:WFM+LPJQ0
綺礼「・・・・・・・・・」

綺礼「・・・・・愛・・・・だと・・・・?」

切嗣「ま・・・それだけだよ」

切嗣「・・・じゃあな」

綺礼「・・・・待て!!!」

切嗣「・・・・・・・」

綺礼「まさか・・・これで終わりだと言う気か・・・!?」

綺礼「貴様と・・・!私の闘いが・・・!」

綺礼「こんな有耶無耶で!!!終わっていいと思っているのか!!!!」

切嗣「・・・・・・・」

綺礼「ふざけるなよ・・・!衛宮切嗣!!!!」

綺礼「貴様と私は・・・!同類の筈!!!」

綺礼「殺し合いの螺旋から逃れられぬ・・・!同じ穴の狢・・・!」

綺礼「だというのに!!!貴様だけ、勝手に降りるだと!?」

綺礼「そんなことは・・・!許さんぞ!!衛宮切嗣!!!!」

341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:38:21.69 ID:WFM+LPJQ0
切嗣「・・・・恥ずかしい奴だな」

切嗣「何を勝手に盛り上がってる?」

綺礼「な・・・・・」

切嗣「殺し合いの螺旋だと?」

切嗣「僕は、今まで生きてきて、一度だってそんなものに乗った覚えはないね」

切嗣「僕は・・・必要だから殺してきただけだ」

切嗣「それ以上でも、それ以下でもない」

切嗣「貴様の様な殺人鬼とは違うんだよ」

綺礼「・・・・・・・・」

切嗣「・・・勝手に、いつまでもそこにいるがいい」

切嗣「僕は・・・先に進ませてもらう」

切嗣「・・・じゃあな」


ガチャッ……


ギィィィィィィ……



バタンッ…


綺礼「・・・・・・・・・・」

綺礼「・・・・私は・・・・」



第十一話 天の光はすべて星


次回 この醜くも美しい世界

347: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:31:05.73 ID:vZ/DqkNO0
第十二話 この醜くも美しい世界

348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:32:29.68 ID:vZ/DqkNO0
―――――
冬木市 竹林

雁夜(・・・・・・・・)

雁夜(・・・何時間・・・気を失って・・・いた?)

雁夜(聖杯は・・・どうなったんだ・・・?)

雁夜(・・・・・・・)チラ

雁夜(・・・契約印は・・・消えてない・・・)

雁夜(・・・まだ・・・俺は・・・)

雁夜「まだ・・・負けて・・・・な・・・!」

雁夜「ぐぅ・・・!ぐっ・・・あぁあぁあぁああ!!!!!」

雁夜「・・・・ぐ・・・・あぁ・・・・」

雁夜「・・・く・・そ・・・・」



((無様だな、我が主よ))



雁夜「・・・・・・・・・」

349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:33:56.10 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「だ・・・・ま・・・」


ズズズズズズズズ……

ズズズズ…ズ…


雁夜「・・・・・・・・・」

バーサーカー((・・・無理をしない方がいい))

バーサーカー((貴様の命は、もう消えかかっている))

バーサーカー((これ以上の無駄口は、死期を早めるだけだぞ))

雁夜「・・・・・・・」

バーサーカー((・・・哀れなり、我が主))

バーサーカー((お前はそこで寝ていろ。俺はもう行く))

雁夜「・・・・・どこへ」

バーサーカー((・・・・・・・・・・))

350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:34:59.06 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((決まっているだろう?))

バーサーカー((ライダーのところだ))

雁夜「・・・・・・!」

バーサーカー((・・・マスターが死ねば、聖杯を得る機会は失われる))

バーサーカー((・・・だが))

バーサーカー((貴様が死ぬ前に、万が一にも奴を発見できれば))

バーサーカー((この戦い、俺の勝利だからな))

雁夜「・・・どういう・・・ことだ?」

バーサーカー((・・・・・・・))

バーサーカー((死に掛けのマスターを放って、この俺が何処に行っていたと思う?))

バーサーカー((マスターが死ねば聖杯は得られない・・・というのに))

雁夜「・・・・・・・・」

バーサーカー((冬木教会だよ))

351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:36:27.83 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「・・・何・・・?」

バーサーカー((あそこでは・・・実に心躍る光景が繰り広げられていた・・・))

バーサーカー((何だと思う?))

雁夜「・・・・・・・・」

バーサーカー((聞いて驚くなよ))

バーサーカー((何と、セイバー・アーチャー・ライダーの三名が・・・))

バーサーカー((・・・潰しあっていたよ・・・))

雁夜「なん・・・だと・・・!?」

バーサーカー((戦いの結果、アーチャー、セイバーは消失・・・))

バーサーカー((そして、ライダーは魔力を使い果たし・・・))

バーサーカー((・・・抜け殻同然だ・・・))

雁夜「そんな・・・じゃあ・・・!」

バーサーカー((本当はあの場でライダーを仕留めてやりたかった・・・))

バーサーカー((・・・のだが))

352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:38:18.55 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((何とも情け無いことに・・・主である貴様が死にかけている・・・))

バーサーカー((全く・・・何処まで足を引っ張れば気が済むのだ?))

バーサーカー((主よ))

雁夜「じゃあ・・・聖杯は・・・・」

バーサーカー((聖杯は、冬木市民会館へと運び込まれている))

バーサーカー((お前が呑気に寝ている間に調べたのだ、感謝しろよ?))

雁夜「・・・・・・・・・」

バーサーカー((奴らはB丁に向かった))

バーサーカー((ということは、奴らも聖杯の場所へ向かったと見るべき・・・))

バーサーカー((そこでこの俺を迎え撃つつもりなのだろう))

バーサーカー((・・・律儀な奴等だ・・・))

雁夜「・・・・・・・・」

353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:39:47.59 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((そこで、だ))

バーサーカー((冬木市民会館を爆撃する))

雁夜「な・・・!?」

バーサーカー((この竹林・・・どこだと思う?))

バーサーカー((冬木市郊外に位置する・・・))

バーサーカー((航空自衛隊・・・駐屯地の近くだ))

バーサーカー((ここで戦闘機を奪う))

バーサーカー((・・・爆撃機が無いのが残念でならないよ))

雁夜「お前・・・!」

バーサーカー((いかにライダーといえど・・・消耗した状態で、俺の宝具と化したF15の攻撃は防げまい))

バーサーカー((よって、勝利する))

354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:40:59.71 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「何て・・・ことを・・・!」

バーサーカー((・・・本当に、あの闘いには心振えたよ・・・ククク))

バーサーカー((なんせ、聖杯に最も近いと思われていたアーチャー、そしてセイバーが))

バーサーカー((勝手に潰し合いを始めてくれたのだからなぁ!!))

バーサーカー((あははははははは!!))

バーサーカー((ククククククぅ・・・・・これ、これほど、愉快なことが、あろうか!))

バーサーカー((この様な屑虫を押し付けられたと、時は!))

バーサーカー((せ、聖杯など、夢のまた、夢、だと、思っていたのに・・・!))

バーサーカー((今では、私こそが、も、も!最も聖杯に近いではないか・・・!))

バーサーカー((これ、これ、これが・・・笑わずになど、いられるか・・・!))

バーサーカー((うふ、うふはははははははは))

バーサーカー((あはははははははははははははははははははははは!!!!!!!!))

バーサーカー((・・・ふぅ))

雁夜「・・・・・・・・」

355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:42:51.52 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((あぁ、そうそう))

バーサーカー((貴様、死にかけだったな))

バーサーカー((贈り物がある、受け取れ))

雁夜「・・・・・あ?」

雁夜「いま・・・なんて・・・?」


ザッザッザッザッザッザ


ピタッ


バーサーカー((ちょっと首を借りるぞ))

雁夜「あぁ・・・?っがぁ!?」


ギリギリギリギリ.....


雁夜「ぎ...ぎざま...なんのづぼ...」

バーサーカー((・・・懐かしいなぁ、我が主よ?))

バーサーカー((以前貴様にこうして首を締められたっけなぁ))

356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:44:05.28 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「...っゲ...っき...けぇ...」

バーサーカー((貴様を焚きつけるため一芝居打った訳だが・・・))

バーサーカ((なかなかどうして、あれは苦しかったよ))

バーサーカー((・・・これはそのお礼だ))


どりゅッ!!


雁夜「!???!!!?」


ブンッ!


ガッ!!ドサァ......


雁夜「.....ぅ!....うぇっほ!えほぉ...!」

雁夜「げ....げぇ.....!!」

雁夜「…きざま…な…にを…!?」

バーサーカー((贈り物だと言ったろう))

雁夜「....げぇっ....!うぉぇえぇぇ...!!!」

357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:45:13.31 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((治療だよ、治療))

バーサーカー((今貴様に入れたのは・・・蟲だ))

雁夜「…なに....!?」

バーサーカー((それも・・・極上の蟲だそうだ))

バーサーカー((何でも、少女の処女の血を吸った蟲だとか何とか・・・))

バーサーカー((まぁ・・・細かいことはどうでもいいか))

雁夜「なん…だとぉ…!?」

バーサーカー((哀れな主の身体を想い))

バーサーカー((わざわざ貴様の家まで訪ねて行ったのだから))

バーサーカー((感謝してくれよ?))

雁夜「…き…さまぁ…!!!」

バーサーカー((・・・ところで))

バーサーカー((如何でしょうか?我が主))

バーサーカー((お身体の方は))

雁夜「…何を言って・・・!?」

雁夜「・・・!?」

358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:46:04.05 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「な・・・?」

バーサーカー((その様子だと、治療は成功したようだ))

雁夜「か...身体が...」

雁夜「身体が....軽い...!?」

バーサーカー((よかったよかった、万が一にも失敗したらどうしようかと))

バーサーカー((肝を冷やしたぞ?))

雁夜「貴様・・・!貴様ぁ・・・!」

バーサーカー((これで主は暫く持ちそうだ・・・))

バーサーカー((であるなら、俺は安心して闘いに臨めるというもの))

雁夜「.......よくも…!」ガシッ!

バーサーカー((まぁ落ち着けよ主))

バーサーカー((これで聖杯は手に入ったも同然なのだぞ?))

バーサーカー((嬉しくないのか?悲願だったのだろう?))

バーサーカー((これであの娘も救えるじゃないか))

雁夜「!!!」

359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:47:14.28 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((お家の悲願も達成され、貴様は家から英雄の扱いを受けるだろうな))

バーサーカー((家にも戻れる、少女も救える・・・))

バーサーカー((良かったな、万々歳じゃないか))

雁夜「・・・・し・・・しかし・・・」

バーサーカー((・・・そして))

バーサーカー((これで俺の悲願も成就されるというもの・・・))

バーサーカー((人類滅亡という・・・悲願が))

雁夜「・・・・・・・・・・」

雁夜「・・・今・・・何て?」

バーサーカー((・・・・・・・・・・))

バーサーカー((だから、人類滅亡だよ))

雁夜「・・・・・は・・・・・?」

バーサーカー((俺の願いは人類の抹殺))

バーサーカー((即ち・・・この世界の恒久的平和だ))

360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:51:26.87 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「・・・・は・・・?・・・・え・・・・?」

バーサーカー((・・・この世界は腐っている・・・))

バーサーカー((格差、貧困、差別、妬み・・・))

バーサーカー((これ、何だか分かるか?))

バーサーカー((すべて人間が起こす現象だよ))

雁夜「・・・嘘だ・・・何言って・・・」

バーサーカー((俺は、人間が憎い))

バーサーカー((この美しき惑星(ほし)を、我が物顔で蹂躙する人間が憎い))

バーサーカー((草木や動物、空や海・・・))

バーサーカー((それらはこんなにも美しいというのに、人間はそれを平気で犯す))

バーサーカー((挙句の果てには核兵器だと?笑わせるな))

バーサーカー((神にでもなったつもりなのか?))

バーサーカー((・・・そんなものは、この世にいらぬ・・・))

バーサーカー((そして、人間も要らぬ))

バーサーカー((この惑星に・・・支配者など要らぬ))

361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:52:21.07 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((要るのは、大地と、草木と、動物達だけで十分だ))

バーサーカー((母なるこの惑星を汚染する人間共など))

バーサーカー((さっさと全員死ねばいい))

バーサーカー((そうなれば、この惑星に真の平和が訪れるのだ。・・・素晴らしいな))

バーサーカー((そういう訳だ、主よ。俺はもう行く))

雁夜「・・・待てよ・・・」

バーサーカー「俺が聖杯をこの手に掴むところを」

バーサーカー「そこで大人しく待ってろ、虫けら」

雁夜「待てよ」

バーサーカー((精々武運長久を祈っててくれ))

雁夜「待てよ!!!!!!!」

バーサーカー((・・・・・・・・・))

362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:52:57.94 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((何かな、主))

雁夜「ふざ・・・ふざけんなよ・・・お前・・・」

雁夜「お前・・・そんな事・・・許されると思って・・・」

バーサーカー((許されるさ))

バーサーカー((現に、もう俺を止められるものはいない))

雁夜「・・・え・・・?」

バーサーカー((残るサーヴァントは、魔力が底を尽いた征服王一人))

バーサーカー((そして・・・令呪による束縛ももうない))

雁夜「・・・あ・・・・」

バーサーカー((お前が馬鹿で助かったよ、主))

雁夜「・・・そんな・・・・」

バーサーカー((・・・障害は全て消えた・・・))

バーサーカー((これは・・・神が俺に世界を滅ぼせと告げているに違いない))

バーサーカー((・・・そういう訳だ))

雁夜「・・・・・・・・・・」

363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:53:40.42 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((じゃあな))


ザッザッザッザ……


雁夜「・・・・・・待てよ!!!!」

ダッ!

雁夜「行かせる・・・!」

バーサーカー((まぁ、そう言うと思ったよ))


ボギィッッ!!!


雁夜「!!?!??」

ドサッ.....

雁夜「.......ぐ.......ぅぐぁぁあああぁぁぁあああ!!!!」

バーサーカー((ほー、軽く蹴っただけなのだが))

バーサーカー((案外あっさり折れるものなのだな))

雁夜「ぁあ...う...あ....」

バーサーカー((そこで寝てろ))

バーサーカー((俺はもう行く))

364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:54:58.48 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「ま……てっ…!」

バーサーカー((あぁ・・・心が躍るよ))

雁夜「…殺して…やる!!!殺してやるぅ!!!」

雁夜「この偽物が!!!!贋作風情の人形がぁ!!!!」

バーサーカー((・・・・・・・・))

バーサーカー((酷い言いようだなぁ?俺は貴様のために、今から死地へ赴くのだぞ?))

バーサーカー((・・・生還が約束された死地だがな))

雁夜「フーッ!ふぅう!フーッ!」

バーサーカー((・・・それに、お前は大きな思い違いを犯している))

バーサーカー((贋作が本物に劣るなどと、誰が言ったのだ?))

バーサーカー((偽物であろうと、それに騙され、本物であると錯覚した事例など、腐る程あるぞ?))

バーサーカー((現に・・・この国はどうだ?))

365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:56:05.04 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((新聞やテレビを見たが、何だこの国は?))

バーサーカー((この国は、トップを無能にしなければいけない法律でもあるのか?))

バーサーカー((しかもそれが一年や二年じゃない。何年続ける気なのだ?このような喜劇を))

バーサーカー((・・・まぁ、俺にはどうでもいいことだがな))

雁夜「あ…あああぁああ・・・・・・!」

バーサーカー((つまり、いつの世も変わらぬということだ))

バーサーカー((政をする奴らは、賢者などではない))

バーサーカー((既得権益にたかる・・・ただの蝿だ))

バーサーカー((しかも救えないのは、この国の民はそれすらも知らぬ・・・いや、知ろうともしないことだ))

バーサーカー((無知であることをあまつさえ誇り、空の頭の癖に政だけはしっかりと罵る))

バーサーカー((救えないよ、この国は))

バーサーカー((そして・・・お前もだ))

バーサーカー((お前は何も救えない。この世も、あの少女も・・・))

バーサーカー((自分さえもな))

366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:57:05.07 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((・・・哀れな男だ))

雁夜「・・・俺は・・・俺は・・・」

バーサーカー((せめてもの慈悲で葬ってやってもいいが・・・今それをすると、俺が困る))

バーサーカー((だから殺してもやらん))

雁夜「・・・俺は・・・俺は・・・!」

バーサーカー((では暫しの別れだ、主よ))

バーサーカー((次に会う時は、この手に聖杯を土産として持ってくることを約束しよう))

雁夜「ッッツ俺はッ!」

367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:58:11.25 ID:vZ/DqkNO0
―――――

雁夜(・・・俺は・・・!ただ・・・ただ護りたかっただけなんだ・・・!)

雁夜(桜を・・・!葵さんを・・・!)

雁夜(なのに・・・どうして俺は動けない!!!)

雁夜(・・・動け・・・動けよ俺の足!)

雁夜(折れてる場合じゃねーだろ!?世界が滅ぶんだぞ!!)

雁夜(あの馬鹿野郎を今すぐぶっ飛ばさないと、お前の好きな人も・・・)

雁夜(・・・桜も死ぬんだぞ!!!!)

雁夜(・・・・・・・)

雁夜(・・・・・嫌だ)


雁夜(そんなのは・・・嫌だ・・・)



嫌なんだ・・・・もう・・・・




もう・・・・大切な誰かを・・・・失うのは・・・・




368: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 07:59:33.68 ID:vZ/DqkNO0
―――――

バーサーカー((ではな、ゴキブリ並みにしぶといお前だ。そうそう死なんだろう))

バーサーカー((せめて、良き終末を迎えんことを))





雁夜「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」





バキッ




バーサーカー((・・・・・・・))

バーサーカー((・・・・・・・何のつもりだ?我が主よ))

雁夜「うるせぇ!!!!いかせねーぞバケモンがぁ!!!!」

雁夜「人類を滅ぼすだと!?ふざけんな!!!!」

雁夜「俺の好きな人たちを!!!!消させるかよ!!!!」

369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:01:10.65 ID:vZ/DqkNO0


ガッ


雁夜「...あぐぁ...!?」

バーサーカー((・・・お前にはガッカリだよ。間桐雁夜))

バーサーカー((お前なら、私の虚無を微塵ではあろうと理解してくれると期待していたのだが))

バーサーカー((期待外れだ))

雁夜「...はなっ...せ...!...ばけもん...!」

バーサーカー((名ばかりとはいえマスターとサーヴァントの関係))

バーサーカー((お互い惹かれる何かがあったからこそ、私はお前の元に現界した筈なのだがな))

バーサーカー((・・・まぁ、今となってはそれもどうでもいい))

バーサーカー((お前には何もできんよ。雁夜))

バーサーカー((ここで死ぬんだよ。お前は))

バーサーカー((誰にも愛されず、慕われず、想われず、報われず、惨めに死ぬんだ))

バーサーカー((・・・独りでな))

370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:01:48.53 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「・・・・・・・・」

雁夜「・・・・・っはは」

バーサーカー((・・・何か可笑しいか?))

雁夜「お前・・・」


雁夜「お前・・・人を好きになったこと、無いだろ?」


バーサーカー((・・・・・・・))

雁夜「・・・誰かを好きになるってのはな...すげぇことなんだよ...!」

雁夜「それこそ...!前が見えなくなるくらい...!命を投げ出してもいいくらい...!」

雁夜「........その人の娘のために...命を捨てられるくらい......!!!」

雁夜「それを知らないから....!愛を知らないから...!お前は人を滅ぼすなんて平気で言えるんだ...!」

雁夜「愛を知らない分際で...!人間を語るな...!化物...!」

雁夜「.....恋を舐めるな!!!!」

371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:02:52.25 ID:vZ/DqkNO0


ブンッ!


雁夜「ぐぁ!?」

バーサーカー((・・・気が変わった。やはりお前は今すぐ殺そう))

バーサーカー((楽に死ねると思うな))

バーサーカー((死ぬよりも辛いことがこの世にあることを・・・教えてやろう))

バーサーカー((・・・・・・・))

バーサーカー((・・・なんてな))

バーサーカー((折角人類を滅ぼすチャンスを手に入れたのだ。みすみす手放すものかよ))

バーサーカー((何を言ったところで、貴様の言葉など俺には届かぬ))

バーサーカー((虚無を知らぬ・・・お前の言葉などな))

雁夜「・・・・・・・」

バーサーカー((・・・さて、時間をだいぶ無駄にしてしまった、そろそろ行こう))

バーサーカー((雁夜よ、認めろ))

バーサーカー((人類は、滅びるのだ))


ライダー「させぬよ。そんなことは」

372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:04:55.22 ID:vZ/DqkNO0
―――――
少し前 冬木教会

綺礼「バーサーカーは、冬木市郊外の航空自衛隊駐屯地に向かった」

綺礼「協会で常に監視を続けていたからな、先ず間違いない」

綺礼「大方・・・戦闘機でも奪って、爆撃する算段だろう」

ウェイバー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・なんで」

ウェイバー「何で・・・そんなこと教えるんだ?」

綺礼「・・・・・・・・」

ウェイバー「敵であった僕達に、そんな事教えるなんて・・・どういうつもりなんだ?」

綺礼「・・・・勘違いするな」

綺礼「外様の乱入者の手に聖杯が渡るのは・・・教会としても、些か不服だというまで」

綺礼「教会は聖杯に対して、何よりも礼節を重んじる」

373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:05:56.13 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・・・・・」

綺礼「・・・それに」

綺礼「バーサーカーの願いなど、大方予想はつく」

綺礼「恐らくは・・・世界の破滅といったところだろう」

ウェイバー「・・・な!?」

綺礼「・・・そうなってもらっては困るのだよ」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「それは・・・教会の意思か?それとも・・・」

綺礼「・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・いや、何でもない」

綺礼「・・・バーサーカーは、今も何処かから此方を見ている」

綺礼「囮を冬木市民会館に向けよう、貴様等は、真っ直ぐ基地に向かえ」

ウェイバー「・・・・・・・・」

綺礼「・・・では、さっさと行くがいい」

374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:07:45.24 ID:vZ/DqkNO0
―――――

バーサーカー((・・・・・・・))

雁夜「・・・・・馬鹿な」

バーサーカー((・・・・これはこれは・・・))

バーサーカー「見ろ雁夜、人類滅亡の鍵が目の前に落ちてきたぞ。もう破滅は目前だな」

雁夜「・・・・なぜ・・・・」

ライダー「させぬと言っておろうが、このうつけめ」

ライダー「貴様の夢物語はここで終わりだ、目を覚まさせてやる」

ライダー「・・・あり得ぬ妄想からな」

バーサーカー((・・・・・・・・))

バーサーカー((ふは))

バーサーカー((ふははははははははははははははは!!!!!))

バーサーカー((あはははははははははははははは!!!!!!))

バーサーカー((馬鹿が!!!!馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が!!!!!!))

バーサーカー((死ぬのは貴様だ征服王!!!!))

ライダー「・・・・・・」

375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:10:05.94 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((知っているのだぞ征服王!!!?!?!?貴様がもう風前の灯火だということは!!!!!))

バーサーカー((消耗しているのだろう!!??奴との闘いで!!?!?))

ライダー「そういやそうだったかもな」

バーサーカー((抜け殻同然の貴様が俺に勝つことなどあり得ん!!!!絶対に!!!!!))

ライダー「そんなもんやってみなきゃわからんぞ」

バーサーカー((黙ってろ空ッケツがぁ!!!!!今すぐあの世へ送ってやる!!!!!))

ライダー「ああそうかい」

ライダー「御託はいいからさっさとかかって来い。虫けら」

ライダー「相手をしてやる。名乗れ、狂戦士」

ライダー「我が名はイスカンダル!!!!マケドニアの大地を支配する征服王である!!!!」

ライダー「バーサーカーよ!貴様に一対一の決闘を申し込む!!!!」

ライダー「さぁ!!貴様も名のある戦士であれば!!!真名を名乗るがいい!!!」

376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:13:13.03 ID:vZ/DqkNO0


バーサーカー((#€$%@=*+%#;__<>^##*+$'#;_!!!!!!!!!!!!!!))


ライダー「・・・やはり畜生に言葉など通じぬか。まぁ分かっていた事だが」

ライダー「余もできれば決闘による戦いの終結を願うのだが・・・」

ライダー「仕方がないのだ、これは戦争なのだからな」

ライダー「勝った方が正義で、負けた方が悪。・・・いつの世も同じだ」

ライダー「だから、悪く思うなよ。狂戦士」


ライダー「こぞぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!」ビリビリ!!


ウェイバー「ああ!!!!」

バーサーカー((|^}]%+#{]€$%;,?)@//568)@(28&!!!!??????!!!??))

雁夜「君は....!?」

ウェイバー「話は後だ!!!!手を出せ!!!!」

バーサーカー(((@/:(8\997??'$^}]_|"=$*}}%*++?????!!!!!???!!???))

ライダー「おっと、貴様の相手は余だ」

377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:14:36.63 ID:vZ/DqkNO0


ガキィィイイィイインッッツッツ!!!!!!


ドンッッッッ!!!!!


雁夜「ど、どういう事だ!?」

ウェイバー「いいから早く!!!」

雁夜「事情ぐらい説明しろ!」

ウェイバー「・・・ッツ!」


ブゥゥゥウウゥウン…


雁夜「...熱っ....!?」

雁夜「!?」

雁夜「こ、これは!?」

雁夜「……令呪!!??」

ライダー「小僧!!!!悪いが早く済ませてくれぬか!!??」

ライダー「そう長くはもたん!!!」

ウェイバー「早く!!!!それでバーサーカーを自害させるんだ!!!」


雁夜・バーサーカー「!?」


ウェイバー「早くしろ!!!人類が滅んでもいいのか!!!」

雁夜「・・・・人類・・・・・」

378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:15:47.55 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((どけえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!))


ゴォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!


ライダー「グッ・・・・・!!」

ウェイバー「急げ!!!ライダーがもうもたない!!!」

ライダー「ぐ...おおおおおおおおお!!!!!」

バーサーカー((ガッァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!))

雁夜「だが・・・聖杯が手に入れられなければ・・・桜は・・・!」

ライダー「おぉぉぉおおおおおおおおぉおおおおおおおおおお!!!!!!!」

バーサーカー((あああああああああああああああああああああ!!!!!!))

ウェイバー「頼む!!!!止められるのは!!!!もう、あんたしかいない!!!!」

ウェイバー「人類を・・・・!みんなを救ってくれぇ!!!!!」

379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:17:17.18 ID:vZ/DqkNO0
―――――




・・・・・・・桜・・・・・・・



俺は・・・・俺はどうすればいい・・・?



人類の未来が・・・俺に託されてるんだ・・・・・




・・・・・でも・・・・・・




人類が救えても・・・・・お前が救えないなら・・・・・






おじさん





え?




380: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:18:22.93 ID:vZ/DqkNO0
かりやおじさん






さく・・・・ら・・・・・?





おじさん






お母さんを







お姉ちゃんを







みんなを












助けて







381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:20:32.37 ID:vZ/DqkNO0
―――――


ゴォォォォオオオオオオオオ!!!!!!!!!!


バーサーカー((.......何故だ!?))


バーサーカー((何故だ!!!!!何故だ何故だ何故だ何故だ!!!!!!!))

バーサーカー((何故.....!?倒れん!!???!!?))

ライダー「・・・さて、何でだろうな」

ライダー「お前分かるか?バーサーカー」

バーサーカー((馬鹿な!!!!!!!魔力はとっくに底を尽き!この世に現界しているのもやっとのはず!!!!!))

バーサーカー((なのに...!!!なぜ倒れない!!!!))

ライダー「...貴様には解るまい!余を突き動かす、この力の正体が...!」

バーサーカー((そんなもん知るかぁぁあああ!!!!!!))

382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:21:29.55 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「バーサーカーよ!貴様人類に絶望して、闘いにおける基本すら忘れたか!?」

ライダー「我ら戦士の力!その源は、仲間だ!」

ライダー「仲間がいるからこそ!我ら戦士は!戦場を駆け抜けることができる!」

ライダー「仲間がいるからこそ!引けぬ戦いがある!」

ライダー「それすら忘れ、己の力のみで戦っていると勘違いしている貴様になど・・・!」

ライダー「余は負けぬ!!!!」

バーサーカー((ふざけるなぁあああああああああああああ!!!!!!!))

バーサーカー((仲間など馴れ合いだ!弱者の傷の舐め合いだ!))

バーサーカー((俺はそんなものに頼らず!今まで自分の力のみを信じ!戦ってきた!))

バーサーカー((その俺が・・・・!))

バーサーカー((何故…貴様如き抜け殻を倒せぬ!!!!!))

ライダー「・・・バーサーカーよ、貴様は哀れな男だ!」

ライダー「誰も信じられず、己のみを愛する情けない男だ!!!!」

ライダー「そんな軟弱者を・・・!」

ライダー「通す訳にはゆかぬなぁ!!!」

バーサーカー((がああああああああああああっっっっっ!!!!!))


ライダー「これが・・・!!!」



セイバー・ランサー・ライダー「絆の力だ!!!!!!!!!」


383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:23:27.35 ID:vZ/DqkNO0
―――――


ザクゥッッ!!!!



バーサーカー((・・・・・・・))

ライダー「・・・・・・・・」

雁夜「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・」


ぐら....


ライダー「クッ・・・・・・」


ドサァ・・・・


ウェイバー「・・・・・・ら」



ウェイバー「ライダーァァァ!!!!!」

384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:24:25.69 ID:vZ/DqkNO0


ザッザッザッザッザッザッ!


ウェイバー「ライダーぁ!ライダー!!!」


雁夜「・・・・・・・・」

バーサーカー((・・・・・・・・・))

ウェイバー「し....死ぬな....!しんじゃやだよぉ!ライダーぁ・・・!」


ライダー「..........小僧よ」


ライダー「そう...怒鳴るな、終わったのだ・・・」


ライダー「すべて....終わった」





ライダー「・・・我らの、勝利だ」



385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:25:42.36 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((・・・・・・・))

バーサーカー((・・・・・何だこれは))

バーサーカー((何故....俺に....俺に....))

バーサーカー((...........俺に…剣が刺さっているのだ.....!?))

バーサーカー((誰の剣だ...?これは...?))

バーサーカー((何故....刺さって.....))

バーサーカー((..................これ....は....?))

バーサーカー((これは.......))



バーサーカー((俺の....剣....?))



バーサーカー((・・・・・・・))

バーサーカー((・・・・・・あ))

バーサーカー((あぁあああぁあああぁああああああああぁあ!!!!!!))

雁夜「・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」ギュッ…

386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:27:10.09 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((・・・・嘘だ、こんなの・・・・・こんなのは・・・嘘だ・・・・))

バーサーカー((こんな・・・こんなのは、現実じゃない・・こんな・・・))

バーサーカー((こんな世界は...現実じゃ...ない.....))


ライダー「現実だよ」


ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「貴様は負けたのだ」

ライダー「余と・・・戦友(とも)達に」

ライダー「・・・・そして・・・・」

ライダー「我がマスターにな」

バーサーカー((..............嘘だ))

ライダー「お前の負けだ、狂戦士よ」

ライダー「さっさと地獄に堕ちるがいい」

バーサーカー((......か......かりや......!))

バーサーカー((かいふく......回復しろ......!!))

バーサーカー((早く......!......消える......!))

387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:28:46.97 ID:vZ/DqkNO0
かりや「・・・・・・・」

バーサーカー「おれが.......消えてしまう...,.」

ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

バーサーカー((....かり....やぁ.....はや....く....ぅ....))

ライダー「・・・貴様、自分は今まで独りで戦ってきたと言ったな」

ライダー「ならば・・・最後ぐらい、戦士の意地を見せろ」

ライダー「戦士らしい最期を見せてみよ」

バーサーカー((・・・・・・・あ))

ライダー「男だろうが!!!貴様!!!!」

バーサーカー((・・・・・・・))

バーサーカー((・・・・・・・ふは...))

バーサーカー((ははははははは...))

バーサーカー((あはははははは!!!))

388: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:30:32.40 ID:vZ/DqkNO0
バーサーカー((....喜べ!!!貴様ら人類の勝利だ・・・!!!))

バーサーカー((だが終わったぞ!!この惑星は!!))

バーサーカー((お前等は潰したのだ!!チャンスを!!))

バーサーカー((この惑星が救われる可能性は・・・!永久に閉ざされた!!!!))

ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

雁夜「・・・・・・」

バーサーカー((・・・・・精々殺し合うがいい))

バーサーカー((人類同士、仲良く・・・))

バーサーカー((最後の一人になるまでな....))


サラサラサラサラサラ...........


ウェイバー「・・・消える・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

雁夜「・・・・・・」

バーサーカー((・・・・・・))

389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:31:47.79 ID:vZ/DqkNO0


サラサラサラサラ......


バーサーカー((・・・・・雁夜・・・・・))

バーサーカー((先に行って…待っているぞ・・・))


サラサラサラ......


バーサーカー((........地獄でな))


サラサラ........


雁夜「・・・・・・・」

バーサーカー((.................待っている....ぞ.....))


サラ........


................


ライダー「・・・・・・」

ライダー「・・・・・馬鹿者が」

390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:32:27.35 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「この母なる惑星が・・・人間如きに滅ぼせるものか」

ライダー「人間もまた・・・この世に生きる全ての生物と同じ」

ライダー「・・・ただの畜生だ」

ライダー「大地を・・・舐めるな」

雁夜「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・立てるか?ライダー」

ライダー「む....おぉ・・・。何とかな・・・」

391: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:33:18.72 ID:vZ/DqkNO0


グッ


ぐら......


ライダー「...むぉ?」

ウェイバー「....!ライダー!!!」


ドサッ!


ライダー「・・・・・・・」

ライダー「おぉ・・・小僧・・・」

ライダー「よくぞ受け止めてくれた」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・重い!」

392: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:34:57.21 ID:vZ/DqkNO0
―――――

雁夜「・・・・・・」

ライダー「・・・・・・」

ウェイバー「あの・・・・」

ウェイバー「大丈夫・・・・」

ウェイバー「…な訳...ないよな・・・」

雁夜「・・・・・・」

雁夜「・・・・・ありがとう」

ウェイバー「・・・え?」

雁夜「君が…君たちがいなければ・・・」

雁夜「俺は……大切な人たちを…護れなかった・・・・」

雁夜「・・・・・ありがとう…」

ウェイバー「・・・えと・・・その・・・」

ライダー「...ほれ坊主、何を狼狽えておるのだ」

ライダー「シャキッとせんか。もっと堂々としろ」

ライダー「貴様は、この征服王イスカンダルの主なのだぞ?」

ライダー「もっと、自信を持て」ニカッ

393: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:37:37.07 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「ライダー・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・こちらこそありがとう。...えぇっと・・・」

雁夜「...雁夜」

雁夜「間桐...雁夜だ」

ウェイバー「・・・僕は、ウェイバー」

ウェイバー「ウェイバー・ベルベット」

雁夜「改めて礼を言う...ウェイバー君」

雁夜「そして......おめでとう...」

ウェイバー「え?」

雁夜「・・・全ての...サーヴァントは...消えた」

雁夜「残ったのは...君のサーヴァント...だけだ」

雁夜「聖杯は......君達のものだ」

ウェイバー「あ・・・・」

雁夜「おめで...とう」ニコッ

394: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:40:03.01 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・なんで」

ウェイバー「・・・・・なんで...そんな風に・・・」

ウェイバー「そんな風に・・・笑えるんですかぁ・・・?」ッヒック...

雁夜「・・・・世界は...救われた」

雁夜「君達なら・・・後は...大丈夫だろう」

ウェイバー「俺たちは・・・敵なのに・・・」

ウェイバー「何故......信用できるんです・・・?」

雁夜「・・・・・・・」

雁夜「君の...叫びを聞いた・・・」

雁夜「人類を・・・救ってくれ......と・・・」

雁夜「そんなことを言える人間が・・・聖杯を...悪用するとは思えない・・・」

ウェイバー「雁夜さん・・・」

395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:42:03.93 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「・・・・・それに」

雁夜「万が一・・・君が...間違った道を...進もうとしても・・・」

雁夜「きっと・・・君のサーヴァントが正してくれる・・・」

雁夜「人を...愛して止まない・・・征服王が......ね」

ライダー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・」

雁夜「・・・・・・・・」

雁夜「・・・・とに...かく・・・」

雁夜「後は・・・君・・・しッ!」

雁夜「うっ!...うぉえぇええ....!!」

ウェイバー「雁夜さん...!?」


ビチャビチャビチャ.....


ウェイバー「.....これは・・・」

396: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:43:28.44 ID:vZ/DqkNO0


ウゴウゴウゴウゴウゴ........


ライダー「・・・蟲...だな」

ライダー「恐らく...魔力の底上げをするために、こいつを使ったのだろう」

雁夜「うっ...うぁ....ぁ.....」

ライダー「こんな物を体内に宿せば、苦しみは地獄なんてものではない」

ライダー「この者は・・・相当の覚悟を持って、この戦いに臨んだのだろう」

ライダー「・・・もはや狂気に近い、覚悟でな」

ウェイバー「そんな・・・」

ウェイバー「・・・助かる・・・のか?」

ライダー「・・・小僧。それについては、魔道に精通している貴様が解らぬ筈があるまい」

ライダー「現実を見ろ。どう見ても、助からんよ・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・」

397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:44:38.87 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「そんな・・・」

ウェイバー「折角戦いが終わったのに・・・」

ウェイバー「誰かが死ぬのを見るのは・・・もう・・・嫌なのに・・・」

ライダー「・・・・・・」

雁夜「........うッ!ゲェエエェッ!」

ウェイバー「雁夜さん!!!!」

雁夜「.....ごろ.....ごろ......じ.....」

ウェイバー「え?」

雁夜「.......ごろじで......ぐれ......!」

ウェイバー、!!!

雁夜「はや......はやぐ.....!」

ウェイバー「そんな・・・そんな・・・どうすれば・・・」

ウェイバー「・・・・・っライダぁー!!!」

ライダー「・・・・・・・・」

398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:46:08.05 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「お前も・・・!黙ってないで何か考えてくれよぉ!!」

ウェイバー「僕は・・・・どうすればいいんだよぉ!!!」

ライダー「・・・ウェイバー」

ライダー「余の戦いは、もう終わったのだ」

ウェイバー「え・・・?」

ライダー「余の役目は、主である貴様をこの戦争で護ること」

ライダー「最後の敵、バーサーカーが消えた時点で・・・」

ライダー「余の役目は、終わりだ」

ウェイバー「何を言って・・・?」

ライダー「故に、ここから先は貴様の戦いだ」

ライダー「ウェイバー。後は貴様が決めるのだ」

ウェイバー「ライダー・・・」

ライダー「どうすれば、この者を苦しみの連鎖から断ち切れるのか」

ライダー「聡明な貴様は・・・もう、分かっているはずだ」

ウェイバー「・・・・・・」

399: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:49:13.78 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「・・・ウェイバーよ。余が貴様にしてやれることといえば・・・」

ライダー「この程度だ」


スッ


ウェイバー「キュプリオトの・・・剣・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

雁夜「・・・・・たのむ」

雁夜「・・・・・・・・・・ころして・・・くれ・・・・」

雁夜「蟲に・・・ころされるのだけは・・・・・」

雁夜「・・・・いや・・・だ・・・」

ウェイバー「・・・・・・」

ライダー「・・・・ウェイバー・ベルベット」

ライダー「貴様は、先程の闘いで英雄となった」

ライダー「人類を救うという、未だかつてない偉業を成し遂げたのだ」

ライダー「・・・だから、狼狽えるな」

ライダー「貴様は・・・」

ライダー「貴様は、王なのだから」

400: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:50:18.31 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・わかった」


ガシッ


ウェイバー「・・・・・・」スッ…


ピタッ


雁夜「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・!」

ライダー「震えるか?ウェイバー」

ライダー「余もそうだった」

ライダー「戦場で初めて人をこの手にかけた時、余は、その夜震えて眠れなかった」

ライダー「・・・怖かったのだ」

ライダー「だから、貴様の気持ちはよく解るよ」

401: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 08:51:24.10 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・ッツ!・・・うっ・・・!」

ライダー「だがな、これは、貴様が果たすべき最初の仕事なのだ」

ライダー「・・・王になった貴様が果たす、最初の責務だ」

ライダー「だから忘れるな」

ライダー「貴様が殺した・・・最初の人間を」


雁夜「・・・・・ありがとう」


ウェイバー「...ああああぁああああああああぁぁああぁああああああ!!」




第十二話 この醜くも美しい世界

-??:??:??


次回 最終話 バイバイブラザー

404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:37:26.39 ID:vZ/DqkNO0
―――――
竹林


ザックザックザック……


ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・これで・・・いいのかな」

ライダー「ん、何か言ったか?」

ウェイバー「この人を・・・こんな場所に置いてけぼりにして・・・」

ウェイバー「寂しく・・・ないのかな・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

ライダー「・・・ウェイバー」

ライダー「ここは・・・これより聖地となるのだ」

ライダー「人類を救った王、ウェイバー・ベルベットの伝説として語り継がれる・・・」

ライダー「神聖な場所となる」

ライダー「そんなところで眠るのだ、奴も・・・誇り高いだろうさ」

ウェイバー「・・・・・・・」

405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:39:05.13 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「・・・それに」

ライダー「奴もまた・・・英雄なのだ」

ライダー「あの狂戦士に立ち向かった・・・立派な英雄だ」

ライダー「ならば・・・埋葬せねばならん」

ライダー「この、聖地にな」

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「さて、それじゃ行くぞ」

ライダー「・・・聖杯の元へ」

ウェイバー「・・・あぁ!」

ライダー「・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・・・」

406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:40:10.07 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・・・・・・?」

ウェイバー「・・・おい、ライダー」

ライダー「何だ?」

ウェイバー「何だじゃなくて・・・・」

ウェイバー「早く、戦車(チャリオット)出せよ」

ライダー「無理だ、魔力が無い」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・じゃあ、馬は」

ライダー「無理だ、魔力が無い」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・徒歩かよ」

407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:41:34.11 ID:vZ/DqkNO0
―――――
冬木市民会館 玄関口

綺礼「・・・・・・・・・」

綺礼「・・・・来たか」

ライダー「おぉ、着いたぞ、ウェイバー」

ウェイバー「つ・・・・疲れた・・・・」

綺礼「よく来たな、勝利者よ」

綺礼「そして・・・聖杯を手にする者よ」

ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・」

綺礼「さぁ、聖杯が待っている」

綺礼「・・・案内しよう」


408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:43:47.95 ID:vZ/DqkNO0
―――――
冬木市民会館 ホール

ライダー「・・・・これは」

ウェイバー「こ・・・洪水?」

綺礼「聖杯より溢れし雫・・・」

綺礼「問題は無い、早く聖杯に触れるがいい」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・!」

ウェイバー「切嗣さん!」

切嗣「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・ありがとうございました」

ウェイバー「これ・・・お返しします」

409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:44:22.43 ID:vZ/DqkNO0


スッ…


切嗣「・・・・アヴァロン」

ウェイバー「これのお陰で、あいつに勝てました」

ウェイバー「本当に、ありがとうございました」

切嗣「・・・そうか」

ウェイバー「あ・・・行くんですか?」

切嗣「僕がここに留まる理由はもう無いよ」

切嗣「後は・・・君に託す」

ウェイバー「・・・・・・・・」

切嗣「・・・じゃあな」

綺礼(・・・・・・・・・)

ライダー「おいウェイバー!いつまで突っ立っている気だ!」

ライダー「聖杯は目の前なのだぞ、さっさと行ってこんか!」バシィッ!

ウェイバー「痛い!」

ウェイバー「な、何すんだよぉ・・・」

ライダー「ガッハッハッハ」

ウェイバー「・・・はいはい、行きますよ」

410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:45:34.57 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「・・・・・・・・」

ライダー「・・・ウェイバー!」

ウェイバー「・・・・・・?」

ライダー「貴様は、覚悟を知り、愛を知り、そして・・・」

ライダー「死を知った」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ライダー「だから、心配いらん」

ライダー「行って来い!!!」

ウェイバー「・・・あぁ!」

綺礼(・・・遂に、聖杯が発動する)

綺礼(待ち受ける未来は地獄か・・・虚無か)

綺礼(・・・それとも・・・)



ウェイバー「・・・・・・・」


パァァァァァァァァ……


ウェイバー「!!!」



411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:47:14.69 ID:vZ/DqkNO0
―――――

ウェイバー(・・・・・・・・)

ウェイバー(・・・・・・・・)

ウェイバー「・・・・・・あれ」

ウェイバー「・・・何処だ・・・ここ」


ザーン……ザザーン…ザーン……


ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・海?」


「やっほー、ウェイバー君」


ウェイバー「!?」

ウェイバー「だ、誰!?」

「私、私」

ウェイバー「・・・あなたは・・・!」

アイリ「元気だった?」

ウェイバー「アイリ・・・さん・・・?」

ウェイバー「何で・・・ここに?」

412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:48:38.08 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「あぁ、それはね」

アイリ「私が、聖杯の器だから」

ウェイバー「え・・・?」

アイリ「あー・・・正確には違うかな」

アイリ「今の私は、聖杯の意志そのもの・・・って感じ?」

アイリ「えーっとつまり・・・」ウーン

アイリ「・・・聖杯です!私は聖杯です!」

アイリ「御理解頂けたかしら?」

ウェイバー「聖・・・杯・・・」

ウェイバー「アイリさん・・・が・・・」

アイリ「あ、それも違うから」

ウェイバー「え?」

アイリ「私はアイリスフィールじゃありません」ニコッ

413: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:49:31.54 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・はぁ?」

アイリ「私はあくまで聖杯」

アイリ「器としての機能を果たした、アイリスフィールの記憶を使ってこうして話してるだけで・・・」

アイリ「本物のアイリスフィールじゃありません♪」

ウェイバー「・・・・・・・・」

アイリ「この方が貴方も話しやすいかなーって思って」

アイリ「それとも、貴方の御両親になった方が話しやすいかしら?」

ウェイバー「やめろ!!!」

アイリ「・・・・・・・・」

アイリ「はーい、じゃ、このまま話すわね」ニコッ

ウェイバー「・・・・・・・・」

414: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:50:28.20 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「じゃあ、どうする?」

ウェイバー「・・・え?」

アイリ「願い」

ウェイバー「・・・・・・・・」

アイリ「その為に来たんでしょ?」

アイリ「貴方の、願いを叶える為に」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

アイリ「別に何でも構わないわよ~」

アイリ「世界の王になりたいとか、大金持ちになりたいとか・・・」

アイリ「世界を滅ぼしたい・・・とか」

アイリ「どうする?」

ウェイバー「・・・本当に」

アイリ「ん?」

415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:51:12.44 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「本当に、アイリさんじゃ・・・ないんですね」

アイリ「えー、記憶の通り振舞ってる筈なんだけどなぁ」

アイリ「何かおかしい?」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・っていうか」

アイリ「ん?」

ウェイバー「っていうか、何で、砂浜なんですか?」

ウェイバー「ここ、何処です?」

アイリ「あぁ・・・それ」

アイリ「・・・これはね、本来、切嗣用のエンディングなの」

ウェイバー「・・・は?」

アイリ「ここは、切嗣の思い出の場所・・・」

アイリ「・・・彼の地獄が、始まった場所・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:52:07.02 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「私、本当は切嗣が来ると思ってたから・・・」

アイリ「正直・・・貴方で残念」

ウェイバー「・・・すみません」

アイリ「謝らなくていいわ」ニコッ

アイリ「ごめんね、気を悪くしたなら、貴方用のエンディングに変えるわ」

ウェイバー「・・・いえ、結構です」

ウェイバー「このままでいいです」

アイリ「あぁ、そう」

アイリ「で、願いは?」

ウェイバー「・・・・・・・・」

アイリ「何かあるでしょ?」ニコッ

アイリ「人間だもの、何か欲望がある筈だわ」

アイリ「富・・・名声・・・混沌・・・破壊・・・不老不死・・・」

アイリ「何でもいいのよ」

417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:53:05.92 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「貴方の望むように・・・何でも、叶えてあげるから」

アイリ「だから、ね?」ニコッ

ウェイバー「・・・・・・・・・」

アイリ「・・・あらら、決めてこなかったの?」

アイリ「別に・・・時間制限は無いんだけど」

アイリ「出来れば、早く決めてほしいなぁ」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「そうだぞウェイバー、早く決めるのだ」

ウェイバー「!?」

ライダー「貴様は、この瞬間の為に、今まで戦ってきたのだろう」

ライダー「ならば、何を迷うことがあるのだ」

ライダー「貴様の望むままを言えば、それでいいのだ」

ウェイバー「・・・な・・・」

418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:54:02.15 ID:vZ/DqkNO0
セイバー「そうですよ、ウェイバー殿」

ウェイバー「!?」

セイバー「貴方は、覚悟を持ってこの戦いに臨んだ筈だ」

セイバー「ならば、願いも予め決まっている筈でしょう」

佐藤「ほら、早く決めちまえよ!ウェイバー君」

鈴木「なーにをチンタラやってんだよ」

貝塚「好きにしちゃっていいんスよ!」

ウェイバー「あ・・・・あ・・・・」

切嗣「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・切嗣・・・さん」

切嗣「・・・君のしたいようにすればいい」

切嗣「君は、聖杯に選ばれたのだから」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

雁夜「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・・雁夜さん・・・・」

419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:54:52.15 ID:vZ/DqkNO0
雁夜「君なら出来るよ」

雁夜「この世界を、変えることが出来る」

ウェイバー「・・・・・・・・」

雁夜「君には、今、それだけの力がある」

雁夜「なら・・・使うべきだ」

雁夜「力を持つ者の責任を、行使するべきだ」

雁夜「果たすべき責任を、果たすんだ」

ウェイバー「・・・僕は・・・・」

ライダー「小僧よ、決めるのだ」

ライダー「それが、今、貴様が果たすべき責務だ」

ウェイバー「・・・僕は・・・!」


「ウェイバー」


ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・・父さん」

「・・・大きくなったな・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・」

420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:55:44.28 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「ねぇ、決まった?」

アイリ「何でもいいのよ、例えば・・・」

アイリ「大切な人を、蘇らせてほしい」

アイリ「・・・とか」

ウェイバー「・・・・・・・・」

アイリ「貴方には権利がある」

アイリ「この世の法則を、捻じ曲げる権利が」

アイリ「何故なら・・・」

アイリ「貴方は、王なのだから」

ウェイバー「・・・・僕が・・・・」

ウェイバー「・・・王」

アイリ「そう、貴方は王」ニコッ

アイリ「王は、全てを支配する権利を持っているわ」

アイリ「この世の全てを・・・ね」

421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:56:32.61 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・わかった・・・」

アイリ「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・決めたよ」

ウェイバー「・・・願いを」

アイリ「はい・・・我が王」

アイリ「何なりと、申してください」

ウェイバー「僕は・・・・」

ウェイバー「・・・僕は・・・」


ウェイバー「僕は・・・・・聖杯を否定する」


アイリ「・・・・・・・・」

アイリ「今、何て?」

422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:57:13.60 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「聖杯なんていらない」

アイリ「どうして?」

ウェイバー「蘇らせたい人も居ない」

アイリ「どうして!?」

ウェイバー「僕は・・・」

ウェイバー「何も、いらない」

アイリ「何でよ!!!!???!?」

アイリ「この世の全てが貴方のものになるのよ!??!?」

アイリ「なのに!!!どうしてそんな事言うのよ!!!!」

ウェイバー「・・・だって、僕は・・・」

ウェイバー「欲しいものは・・・全部・・・」

ウェイバー「この戦いで・・・手に入れたから!」

アイリ「・・・・・・・・」

423: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 10:59:04.83 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「死者を蘇らせるだって・・・?馬鹿言うなよ・・・」

ウェイバー「そんなの・・・死んだ人たちに対する・・・」

ウェイバー「・・・侮辱だ」

アイリ「・・・・・・・・」

ウェイバー「皆・・・笑って逝ったんだ」

ウェイバー「苦しい筈なのに・・・悲しい筈なのに」

ウェイバー「それなのに・・・みんな、笑って逝ったんだ」

ウェイバー「セイバーも、ランサーも・・・アーチャーも・・・」

ウェイバー「・・・雁夜さんも」

アイリ「・・・・・・・・・・」

ウェイバー「きっと・・・アイリさんだってそうだ・・・」

ウェイバー「それを否定することなんて・・・」

ウェイバー「僕には・・・できない」

424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:00:12.70 ID:vZ/DqkNO0


ガッ


ウェイバー「…が…ぁ…」

アイリ「どうしてそんなこと言うのよ」

ウェイバー「…は…な……」

アイリ「ねぇ、どうしてそんなこと言うの?」

ウェイバー「…が…は……」

アイリ「どうして!!!!私を否定するのよぉ!!!!!!!!!」


「その辺にしておきなさい」


ウェイバー「…ぐ……が…」

アイリ「・・・・・・・・」

ウェイバー「…あなた……は…」


アイリ「もう、やめなさい」

アイリ「あなたは否定されたのよ、聖杯」

聖杯「・・・・・・・・・」

425: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:01:43.53 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「彼に・・・彼の強い意志に」

アイリ「あなたは負けたの」

聖杯「・・・嘘だ・・・」

アイリ「王の願いを叶えるのがあなたの役目の筈」

聖杯「嘘だ・・・!」

アイリ「なら、受け入れなさい」

聖杯「嘘だ!!!!!!!!!!」


ブンッ!

ガッ!


ウェイバー「…が…!」

ウェイバー「…げっほ…!げほ…!」

聖杯「私が否定されるなんて、そんな事はありえない」

アイリ「事実よ」

聖杯「黙れよ、たかが器の人格の分際で」

聖杯「・・・お前、何故出てきてる」

聖杯「もう消えた筈だろ?」

426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:02:53.95 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「勿論」ニコッ

アイリ「私は、ウェイバー君の中にある記憶の断片でしかない」

アイリ「ただの残滓」

聖杯「だったらしゃしゃり出てくるな!!!!!!」

アイリ「そうはいかないのよ」

アイリ「あなたは、王の意思とは関係なく、自分を出しすぎている」

アイリ「聖杯としての役目を・・・超えて過ぎている」

アイリ「聖杯・・・いえ」

アイリ「この世全ての悪(アンリマユ)」

聖杯「・・・・・・・・」

アイリ「あなたは、この戦いで幾つもルール違反を犯した」

アイリ「サーヴァントを失ったマスターに再び契約印を与え・・・そして」

アイリ「サーヴァントの精神を犯し、この戦いを、自分にとって都合のいい終焉に仕向けようともした」

聖杯「・・・・・・・・」

427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:04:29.60 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「これだけ好き放題やったんだから、私の言うことに文句は言えない筈よね?」ニコッ

アイリ「・・・全ての決定権は、王にあるわ」

聖杯「・・・・・・・・」

アイリ「王の意思に従う・・・」

アイリ「それが、私達聖杯の役目」

アイリ「でしょ?」

聖杯「・・・・・・・・」

アイリ「・・・ウェイバー君」

ウェイバー「は・・・はい」

アイリ「ごめんなさいね、色々手間を取らせてしまって」ニコッ

アイリ「後は、王であるあなたの決めることです」

アイリ「何なりと、申しつけ下さい」

アイリ「我が王よ」

ウェイバー「・・・・・・・・」

428: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:05:17.66 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・あなたは・・・アイリさんなんですね」

アイリ「いや・・・違うんだけど・・・」

ウェイバー「いや、あなたはアイリさんだ」

アイリ「・・・・・・・・」

ウェイバー「優しくて・・・笑顔が素敵で・・・」

ウェイバー「セイバーが大好きで・・・切嗣さんが愛した・・・」

ウェイバー「僕の知ってる・・・アイリさんです」

アイリ「・・・・・そう」

アイリ「それじゃ、どうぞ決めちゃってください」

アイリ「あなたの、願いを」

ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「僕の願いは・・・・」

429: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:06:24.74 ID:vZ/DqkNO0
―――――
冬木市民会館 ホール

ライダー「・・・・・・・・」

綺礼「・・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・・お」

ライダー「・・・出てきた」


パァァァァァァァ……


ウェイバー「・・・・・・・・」

ライダー「よう、ウェイバー」

ライダー「・・・願いは、叶ったか?」

ウェイバー「・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・?」

ライダー「・・・何だ、決めあぐねて戻ってきたのか?」

ウェイバー「・・・・・・いや」

ウェイバー「・・・願いは・・・」

ウェイバー「・・・成就・・・された」

430: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:07:16.41 ID:vZ/DqkNO0


ピシ……


ライダー「・・・む・・・」


……ピシ………


……パリー……ン………



ウェイバー「・・・・・・・・」


………………


綺礼「・・・ウェイバー・ベルベット」

綺礼「これが・・・貴様の答えか」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・ごめん・・・ライダー」

ウェイバー「お前の願い・・・」

ウェイバー「叶え・・・られなかっ・・・・」

ウェイバー「ふ・・・う・・・・ぅ・・・・」

431: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:08:23.89 ID:vZ/DqkNO0


ポンッ……


ライダー「なぁに、気にするでないわ」ワシワシ

ライダー「余の願いは・・・既に叶ったからな」

ウェイバー「・・・え・・・?」

ライダー「お前だよ、ウェイバー」

ライダー「貴様は、立派な王となってくれた」

ライダー「余の願いは、それだ」

ウェイバー「ライ・・・ダー・・・」

ライダー「ありがとう、ウェイバー」

ライダー「余は・・・嬉しい」ニカッ

ウェイバー「く・・・ふ・・・ぅ・・・!」

綺礼「・・・・・・・・」

綺礼「・・・聖杯の行く末は見届けた」

綺礼「これにて、聖堂教会の役目は終了だ」

綺礼「・・・調停者として宣言しよう」

綺礼「今、この瞬間を持って」

綺礼「第4次聖杯戦争の、終焉を告げる」

432: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:10:12.80 ID:vZ/DqkNO0
―――――
翌日 冬木市 民家

ニュースキャスター「では、次のニュースです」

ニュースキャスター「冬木市新都で、昨夜大規模な火災が・・・」


マーサ「アレクセイさんは無事にイギリスに着いたかしらねぇ・・・」

ウェイバー「明け方にヒースローから電話してきたよ」

ウェイバー「・・・時差を考えろってんだよ、まったく・・・」

マーサ「あら電話が?気づかなかったわ・・・」

マーサ「でも、あの人らしいじゃないの」

グレン「ハッハッハッハ・・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・・」

ウェイバー「ねぇ・・・おじいさん、おばあさん」

ウェイバー「相談があるんだけど・・・いいかな?」

433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:11:17.41 ID:vZ/DqkNO0
グレン「どうしたんだ?改まって」

ウェイバー「うん、実はね・・・」

ウェイバー「・・・旅をしようかと思うんだ」

マーサ「まぁまぁ・・・!」

マーサ「聞きましたかグレン?」

マーサ「ウェイバーちゃんったら急に・・・まるでアレクセイみたいな事を言い出したわ・・・!」

ウェイバー「ともかく・・・まぁ色々準備というか、先立つものも必要になるし・・・」

ウェイバー「先ずは暫く、働こうかな・・・って」

グレン「・・・そうか」ニコッ

ウェイバー「・・・それでさ、ここからが本題なんだけど・・・」

ウェイバー「・・・もし、構わない様ならさ」

ウェイバー「目処がつくまで・・・この家で厄介になっても・・・いいかな?」

マーサ「・・・ッ・・・!勿論ですとも・・・!」

マーサ「ウェイバーちゃんとまだ一緒にいられるなんて・・・何て素敵なんでしょう!」

マーサ「そうだ・・・!今日はお祝いね!」

ウェイバー「・・・・・・」ニコッ

434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:12:39.61 ID:vZ/DqkNO0
―――――
2階 ウェイバーの自室


ガチャッ……


ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・まったく」

ウェイバー「ただの霊魂風情が・・・いったいどーすりゃ、これだけの痕跡を残していくってんだよ・・・」ワチャワチャ

ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・夢じゃ、ないんだな」

ウェイバー「この戦いで起きた・・・すべてのこと・・・」

ウェイバー「・・・・結局」

ウェイバー「僕は・・・何も変えることができなかったのかもしれない」

ウェイバー「・・・・・・」

435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:16:45.82 ID:vZ/DqkNO0
―――――
昨夜

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・僕は・・・」

ウェイバー「僕は・・・こんな・・・地獄を見るために・・・」

ウェイバー「この戦いに・・・参加したわけじゃない・・・」

ウェイバー「こんな・・・何もかも燃えて・・・」

ウェイバー「・・・・・クソォ!!!!!!」

ライダー「・・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・何が聖杯だよ・・・何が・・・願望器だよ・・・」

ウェイバー「こんな結果・・・僕は・・・」

ウェイバー「・・・望んでない・・・!」

ライダー「・・・ウェイバー」

436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:17:38.65 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「かつての王として、一つお前に教えておくよ」

ライダー「世界を変えたいと願うなら、先ずは己を変えるのだ」

ライダー「己が変われば、自ずと世界にも変革がもたらされる」

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「他人に期待するな、流れに身を任せるな」

ライダー「この世界を変えるのは、誰かではない」

ライダー「・・・貴様なのだ」

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「一人の人間の力など、取るに足らないものだと思うか?」

ライダー「・・・違うな」

ライダー「人間一人一人が変革することで、世界は変わっていくのだ」

ライダー「・・・何故なら・・・」

ライダー「貴様も・・・この世界の一部なのだからな」

ウェイバー「・・・・・・・」

437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:18:25.78 ID:vZ/DqkNO0
ライダー「・・・おっと」


サラサラサラサラサラ…サラ…


ライダー「すまんがそろそろ時間だ、余はもう行くよ」

ライダー「まったく・・・あの泥から逃げる為に、残りの魔力をすべて使ってしまったからなぁ」

ライダー「あれさえなければ、せめて朝まではいられたのだが・・・」

ライダー「・・・まぁ、それも今となっては些末なことよ」


サラサラサラサラサラ…


ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「・・・ウェイバー、泣かないのか?」

ライダー「戦友(とも)との別れの時は、泣いてもいいと教えた筈だが?」

ウェイバー「・・・・・泣かないよ」

ウェイバー「僕はもう、泣かないって決めたんだ」

ライダー「・・・フッ・・・そうか」

438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:19:21.18 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「だって、僕はもう」

ウェイバー「・・・王、だから」

ライダー「・・・そうだな」

ウェイバー「・・・それに・・・」

ウェイバー「それに・・・友達と別れる時に、泣いたりなんかしないよ」

ウェイバー「笑って見送るのが・・・友達…だもんな」ニカッ

ライダー「・・・そうだな」フッ…

ライダー「ウェイバー・ベルベット」

ウェイバー「・・・・・・・」

ライダー「我が生涯の友よ、そして・・・」

ライダー「我が王よ」

ライダー「貴方に仕えることが出来て、余は、これ以上ない程の幸福を享受した」

ライダー「・・・ありがとう」

439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:20:21.32 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・それは、僕も同じだ」

ウェイバー「ありがとう・・・」

ウェイバー「僕の・・・最高の友達」

ウェイバー「・・・イスカンダル・・・」

ライダー「・・・・・・・」ニカッ

ウェイバー「・・・じゃあ」

ライダー「おう、またな」

ライダー「また・・・どこかで会おう」

ライダー「小さき・・・王よ・・・」


サラサラサラサラ……

サラサラサラ…

サラサラ…

…………


ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・・またな」

440: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:21:29.76 ID:vZ/DqkNO0
―――――

ウェイバー「・・・・・・」

ウェイバー「・・・・ん?」

ウェイバー「これ・・・」


ガサガサッ…


ウェイバー「・・・初回購入特典、オリジナルTシャツ付き・・・」

ウェイバー「こんなの欲しがる奴なんて、いるのかよ?」フッ…

ウェイバー「・・・まったく」ニコッ...

ウェイバー「仕様がないから、部屋着にでもしてやるよ」

ウェイバー「感謝しろよ?」

ウェイバー「・・・ライダー」

441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:36:50.48 ID:vZ/DqkNO0
―――――
冬木市 墓地

凛(・・・・・・・)

凛(・・・お父様・・・)


「凛」


凛「・・・・・・・」

綺礼「霊前での立ち振る舞い、見事であった」

綺礼「新たな当主の初舞台として、まずは十分な働きだ」

綺礼「お父様も、さぞや鼻が高いことだろう」

綺礼「御苦労だった」

凛「・・・ッ・・・・」

442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:38:14.67 ID:vZ/DqkNO0
綺礼「・・・時臣氏の差配は、実に完璧だった」

綺礼「遠坂が積み上げてきた魔道は一切の遺漏なく、凛、君に受け継がれるだろう」

凛「・・・そう、それは何よりだわ」

綺礼「・・・・・・・」

綺礼「また暫く、私は日本を留守にするが・・・」

綺礼「今後について何か・・・不安はあるかね?」

凛「無いわよ!あんたに頼ることなんて、何も!」

綺礼「・・・凛、これよりお前は名実共に遠坂の当主となる」

綺礼「今日この日の為に、私から門出の品を送りたい」

443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:39:34.72 ID:vZ/DqkNO0


シャキンッ……


凛「・・・・・・」

綺礼「・・・アゾット剣」

綺礼「かつて私が魔術の修行の成果を我が師に認められた折・・・頂いた品だ」

綺礼「以後これは、お前が持つといい・・・」

凛「・・・これが」

凛「・・・お父様の・・・」

凛「・・・・・・・・」


凛「・・・・ふっ・・・ぅっ・・・・」


綺礼(・・・・・・・・)

凛「う・・・うぅぅ・・・・ぇ・・・・」

444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:40:23.12 ID:vZ/DqkNO0


「凛」


ギュッ……


葵「泣いちゃ駄目・・・」

凛「おかあ・・・さま・・・」

葵「これから・・・あなたは当主になるのよ?」

葵「だったら・・・お父様が見ている前で、泣いては駄目」

葵「後で・・・お家に帰ったら、好きなだけ泣いていいから・・・」

葵「だから・・・ね?」

凛「・・・・・・・・」

凛「・・・・はい・・・・!」

綺礼(・・・・・・・・・)

445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:42:59.04 ID:vZ/DqkNO0
―――――
例のファミマ


ピロリロリロ~ン ピロロロロ~ン♪


藤村「ありがとうございました~♪」

藤村「よっしゃあ!私、絶好調!」

一条「あらあら、元気ねぇ、大河ちゃん」クスクス

一条「何か良いことでもあった?」

藤村「うんにゃ、別にこれといってないですよ」

藤村「ただ、ちょっと視点を変えただけです」

一条「視点?」

446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:43:32.03 ID:vZ/DqkNO0
藤村「うん・・・ちょっと変えただけ」

藤村「それだけで、世界は何かすっげー広いな~とか思ったりして・・・」

藤村「うーん・・・何か違うなぁ・・・」

一条「あはは、とにかく、大河ちゃんが元気になってくれてよかった」

一条「いつもの大河ちゃんに戻ったわね」

藤村「じ、自分はいつも変わらないッスよ!」

一条「あら、そう?」

藤村「・・・あ!そうだ、聞いてくださいよ一条さん!」

藤村「この前、ウチに家屋の改修工事頼みに来た人がいるんですけどね」

藤村「それがまた無愛想な人で・・・何喋っても「あぁ・・・」しか言わないんですよ!?」

藤村「おまけにその子供がまた生意気で・・・」

藤村「何かと決闘しろ決闘しろってうるさいんですよ」

一条「あら、大変ねぇ」

447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:45:28.78 ID:vZ/DqkNO0
藤村「まぁ、その度にボコってますけどね」

一条(大人気ない・・・)

藤村「あ、でも奥さんがこれまた美人で」

藤村「凄い物腰柔らかで、何ていうかその~」

藤村「あぁ言うのを、大和撫子っていうのかなぁ」

一条「へ~」

藤村「私も将来、ああいう慎み深い美人になりたいな~」ハフゥ…

一条(そ、それはどうなのかしらね・・・)

一条「・・・何か、大河ちゃん、大人になった?」

藤村「へ?」

一条「何ていうか・・・その」

一条「柔らかくなったかな~・・・なんて」

藤村「・・・・・・・・・・」

藤村「・・・そりゃぁそうですよ」

藤村「だって・・・私」



藤村「もう、子供じゃないから」ニコッ




最終話 バイバイブラザー

―00:00:00

448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:51:19.81 ID:vZ/DqkNO0
+5,781,600

449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:53:27.60 ID:vZ/DqkNO0
―――――
11年後 秋葉原


「ニュースをお伝えします」

「昨夜未明、渋谷区B丁にて、刃物による殺傷事件が起こりました」

「犯行は通り魔的で、これにより、一人が死亡。重傷者が一人、軽症者が三人と・・・」

ピッ

「現在世界で起こる飢餓ですがねぇ・・・これが」

ピッ

「昨日、A国で起こった大使館テロですが、これは恐らく過激派グループによる」

ピッ

「現在日本で確認されている自殺者が、年間の統計で、5年連続で3万人を突破しました」

ピッ

「大就職氷河期時代が!」

ブツン……

450: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:55:23.80 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー「・・・・・・・・」

ウェイバー「・・・なんじゃこりゃ」

ウェイバー「この国は、暗い話題しか放送しちゃいけないルールでもあるのか・・・?」


「ちょっと、お客さん」


ウェイバー「・・・・・・・・」

店員「困るんだよぇ、そういうの」

店員「勝手にテレビ消さないでくれる?それも宣伝の一環なのよ」

ピッ

「もりもりキッチンのコーナーが始まりま~す♪」ドンドンパフパフ


スッ…


店員「・・・あ」

店員「・・・ッチ、何か買ってけよ・・・」

451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:57:03.72 ID:vZ/DqkNO0
―――――
秋葉原 大通り

ウェイバー(・・・・・・・・)


<だよねぇ~

<ねぇ、昨日のあれ観たぁ?

<お前・・・!スイマセンじゃ済まされないだろ!!!!

<でけぇ声出してんじゃねーよ・・・気持ちわりぃ・・・

<死ね・・・死ね・・・死ね・・・ブツブツブツ

<あ、もっし~?


ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー(・・・・変な国)

ウェイバー「だが・・・この街は素晴らしい」

ウェイバー「この街には・・・ありとあらゆる神秘がある」

ウェイバー「正に・・・聖地・・・!」

ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー(・・・何してんだろう・・・俺)ハァ…

452: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 11:58:26.54 ID:vZ/DqkNO0
ウェイバー(・・・・・・)

ウェイバー(・・・結局)

ウェイバー(世界は・・・何も変わってない)

ウェイバー(俺は・・・あの戦争で何がしたかったんだろう?)

ウェイバー(あいつもいなくなって・・・友達も失って・・・)

ウェイバー(あの戦争は・・・何だったんだ?)

ウェイバー(・・・・・・・・・・・・)

ウェイバー(・・・・ライダー・・・・)

453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 12:00:00.87 ID:vZ/DqkNO0



<ねぇキリツグ!次はあのお店行きたい!



ウェイバー「!?」

ウェイバー「きり・・・!」

ウェイバー「・・・・・・」

ウェイバー「聞き・・・違いか」

ウェイバー「・・・・・・・」


ピリリリリリリ……


ウェイバー「・・・・・・・」


ピリリリリリリリリ……


ウェイバー「・・・・・・・」


ピリリリリリリリリ……


ウェイバー「・・・・・・・」ハァ…

454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 12:01:15.40 ID:vZ/DqkNO0

ピリリリ…ピッ

ウェイバー「・・・もしもぉし」


「ちょっと教授!今どこですか!?」


ウェイバー「・・・・・・・・」


「もうすぐ講義始まるんですよ!?早く来てください!!」


ウェイバー「・・・・・・・・」

「ちょっと!!!今どこですか!?」

ウェイバー「・・・日本・・・」

「にほ・・・はぁ!?」

「え、ちょっ・・・はぁ!?」

ウェイバー「・・・・・・・・」

「ちょっと・・・いい加減にしてくださいよ・・・」

「怒られるの・・・私なんですけど・・・?」

ウェイバー「・・・ごめん」

「・・・信じらんない・・・」

ウェイバー「・・・今日の便で帰るから・・・じゃ」

「え・・・ちょっと・・・」

ブツッ……

455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 12:02:40.99 ID:vZ/DqkNO0
―――――
同刻 時計塔



ツーツーツー……



凛「・・・・・・・」

凛「・・・あの野郎・・・」

凛「今度会ったら・・・絶対にぶっ殺す・・・」ワナワナ

456: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 12:03:41.29 ID:vZ/DqkNO0
―――――
再び秋葉原

ウェイバー「・・・・・・・」

ウェイバー「・・・ライダー」

ウェイバー「そっちの調子はどうだ?」

ウェイバー「・・・こっちは・・・」

ウェイバー「・・・・・・・・・・」


ウェイバー「・・・まぁ・・・何とか生きてるよ」





457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 12:09:23.77 ID:vZ/DqkNO0
そんな感じで御愛読ありがとうございました。これにて終了となります

まさかここまで長々ダラダラ続くとは思ってませんでした。

矛盾・・・ゴリ押し・・・御都合展開・・・

様々な酷い部分はあったでしょうが、まぁ、若気の至りです。お許しを

物語はこれで終了ですが、この後おまけを予定しております。それでは

461: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:31:07.63 ID:vZ/DqkNO0
extra-episode「わりとヒマな騎士王の一日」

462: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:32:14.94 ID:vZ/DqkNO0
―――――
朝 屋敷

セイバー「・・・・・・・」カキカキ

セイバー「特技・・・風・・・王・・・結界・・・・」

セイバー「約束された・・・・勝利の・・・・・・・」

セイバー「・・・よし」

セイバー「一日10枚のノルマは達成した」

セイバー「これでアイリスフィールも文句はないだろう」フフフ...

セイバー「さぁ、いざ外へ遊びに行」

アイリ「セイバー」

セイバー「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・アイリスフィール」

アイリ「何処行くの?」

セイバー「いや・・・その・・・」

463: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:33:37.01 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「遊びに・・・って聞こえた様な気がするけど」

アイリ「遊びに行くの?」

セイバー「・・・・・アイリスフィー」

アイリ「遊びにいくのね?」

セイバー「・・・・ごめんなさい・・・・」

アイリ「・・・・・・・」

アイリ「・・・・・・・」ハァ...

アイリ「あのね・・・セイバー」

セイバー「・・・・はい」正座してる

アイリ「別にね、遊びにいっちゃ駄目なんて言ってないのよ」

アイリ「時には生き抜きも必要だし、緊張を解す意味でも、遊びは必要だと思うわ」

アイリ「でも、最近のあなた、緊張してないんじゃないかしら」

セイバー「・・・・・・・・」

464: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:34:54.21 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「先週何社受けたの?」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・・2・・・」

アイリ「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・・ゼロです」ちょっと涙目

アイリ(・・・・・・・・・)

アイリ「・・・ねぇ、セイバー」

セイバー「・・・はい・・・」

アイリ「遊びに出かけるっていうなら・・・」

アイリ「イリヤを一緒に連れていってくれる?」

セイバー「え・・・?」

465: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:36:05.58 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「あの子も、中々外に出る機会が無いから・・・」

アイリ「暇だっていうなら、折角だから連れて行ってほしいの」

アイリ「頼めるかしら?」

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー「・・・了解しました!アイリスフィール」パァァァァ

アイリ(・・・・・・・・)

アイリ「じゃあ・・・はい、これ」


スッ...


アイリ「あんまり無駄遣いしちゃ駄目よ?」(3万円)

セイバー「分かってますよ、アイリスフィール」

セイバー「後は・・・この騎士王に任せて下さい・・・!」キリッ!

アイリ「はいはい・・・・」

466: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:37:20.34 ID:vZ/DqkNO0
―――――
屋敷の外の道

セイバー「イリヤ、どこに遊びに行きたいですか?」

イリヤ「えーっとぉ・・・」うーん

イリヤ「・・・・!」

イリヤ「遊園地!」

セイバー「ほう、遊園地・・・」

イリヤ「一度ね、行ってみたいな~って思ってたの!」

セイバー「私も行った事ないですね・・・」ワクワク

イリヤ「楽しみだなぁ~」ワクワク

セイバー「・・・了解しました」

セイバー「では・・・行きましょう、イリヤ」

セイバー「・・・全て遠き理想郷(遊園地)へ!」

イリヤ「ラジャー!」

467: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:38:33.06 ID:vZ/DqkNO0
―――――
例のファミマ

セイバー「イリヤ、お菓子は500円までですよ?」

セイバー「それ以上はアイリスフィールに怒られます」

セイバー「・・・主に私が」

イリヤ「分かってるってば~」

イリヤ「えーっとぉ、コアラのマーチでしょ、トッポでしょ」

イリヤ「それからたけのこの里と・・・」

セイバー「イリヤ!それだとチョコ系ばっかりです!」

セイバー「それに、たけのこの里など言語道断!戦士は黙ってきのこの山です!」

イリヤ「やだ!わたし甘いのが好きなんだもん!」

468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:40:22.94 ID:vZ/DqkNO0
<とにかくたけのこだけは外してください!

<やだー!


藤村(・・・賑やかねぇ)

藤村(二人共外人さんっぽいけど・・・親子・・・じゃないわよね)似てないし

藤村(どっちも超美人で人形みたいだし・・・)

藤村「・・・流石、外国は進んでるわね~・・・」フゥ...

龍之介「藤村さん何ババァみたいなこと言ってんの?」更年期?


スパァンッ!!!!(朝刊で叩く音)


龍之介「いってぇ!!!」

藤村「・・・・・・・」

龍之介「・・・・・・・」さすさすさす...

藤村「・・・・・・・」

龍之介「・・・・・・・」

龍之介「・・・何か言ってよ・・・」余計怖いんだけど



セイバー「分かりました!この際たけのこは妥協します!」

セイバー「だからせめてしょっぱい系を一つ入れてください!」

469: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:42:30.22 ID:vZ/DqkNO0
―――――
駅 ホーム

テレレレレレレ~ン………♪

「間も無く・・・3番線に電車が参ります。黄色い線の内側に下がってお待ちください」

「なお、3番線の電車は快速急行となりますので、当駅には停車いたしません」

「次の電車をお待ちください」


イリヤ「うわぁ~・・・・」目が輝いてる

セイバー「どうかしましたか?イリヤ」

イリヤ「わたし・・・電車に乗るの初めて・・・」ワクワク

セイバー「ほほぅ」

セイバー(・・・・・・・)ニヤリ

セイバー「あ、ほらイリヤ、電車が来ますよ?」

イリヤ「ほんとだ!」

イリヤ「あれに乗るのね!?」

セイバー「そうです」

470: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:44:35.39 ID:vZ/DqkNO0

………プァーン…………ゴォォォォォォ…………


イリヤ「・・・!」ワクワク

イリヤ「よーし!いざ電」

ゴオオオオオォォォォォオオオオォォオオオォオオォォォオオオオオオオオッ!!!!!

ォォオオオォオオォォォオオオオオオオオッ!!!!!

ォォォオオオオオオオオッ!!!!!

オオオオッ!!!!!

・・・・・・・・


イリヤ「・・・・・・・・」

セイバー「・・・駄目じゃないですかイリヤ」

セイバー「今のでタイミング良く乗らないと、電車には乗れません」

イリヤ「・・・・・・・・」

セイバー「次は2分後ですね、今度はタイミング良く乗りましょう」

イリヤ「・・・・・・・・」

セイバー「・・・イリヤ?」

イリヤ「・・・・・・・」



イリヤ「・・・ふっ・・・うぇぇ・・・」

セイバー「あぁ!イリヤ!?」

471: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:46:14.08 ID:vZ/DqkNO0
―――――
電車の中


ガタンゴトン…ガタンゴトン…


イリヤ「もぐもぐもぐ・・・」たけのこの里食べてる

セイバー「あの・・・イリヤ・・・」

セイバー「お菓子は全て食べていいですから・・・その・・・」

セイバー「・・・アイリスフィールには御内密に・・・」

イリヤ「もぐもぐもぐ・・・」

セイバー「・・・・・・・」

イリヤ「・・・ごっくん」

イリヤ「やだ」

セイバー「!?」

472: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:47:19.34 ID:vZ/DqkNO0
―――――
駅改札

セイバー「着きましたね」

イリヤ「うわぁ・・・」

イリヤ「・・・遊園地は?」

セイバー「ここからバスに乗って15分です」

イリヤ「バス!?」

イリヤ「乗りたい乗りたい乗りたーい!!!」

セイバー「し、心配しなくてもバスは逃げませんよ・・・」

473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:48:43.37 ID:vZ/DqkNO0
―――――
バス車内

イリヤ「うわぁ・・・うわぁ・・・」

イリヤ「これがバスかぁ・・・」

セイバー「楽しそうですね」

イリヤ「だって!バスって初めて乗るんだもの!」

セイバー「そうですか・・・」

セイバー(・・・・・・・・)

セイバー(そうか・・・私達にとって当たり前の出来事も)

セイバー(ずっと屋敷で暮らしてたイリヤにしてみれば・・・新鮮なのだな)

セイバー(・・・今日は、心行くまで楽しませてあげた)


ビー!!!


イリヤ「何か鳴った!」

セイバー「そのボタンは押してはいけません!」

474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:51:20.56 ID:vZ/DqkNO0
―――――
遊園地前

セイバー「着きましたね」

イリヤ「・・・・・・・」

セイバー「そんなに混んでなさそうでよかった、これなら乗り物も」※平日

イリヤ「セイバー!!!!!」

セイバー「な、なんです・・・急に大きな声を出さないでください・・」

イリヤ「ウサギがいるわ!!!!!」

セイバー「あぁ、いますね」着ぐるみが

イリヤ「写真とりたい!!!!もふもふしたい!!!!」

セイバー「いや、先ずチケットを買わなければならないので、辛抱してください」

セイバー「一日券、大人は2500円、小学生以下は800円か・・・」安いですね

セイバー「おぉ、ラビオ君(マスコットキャラ)のチケットホルダーが500円・・・」

セイバー「・・・・・・・」ソワソワ

セイバー「イリヤ、あれ買ってもアイリスフィールに怒られません」振り向く

セイバー「いない!」

475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:52:38.86 ID:vZ/DqkNO0
―――――
遊園地 ファンシーランド

イリヤ「うわぁ~!何から乗ろう・・・!」

イリヤ「あ!何あれ!」

セイバー「あれは・・・」

セイバー「途轍もなく大きな・・・カップ・・・?」

イリヤ「あれ乗りたい!!!」

セイバー「・・・いいでしょう」ウズウズ

セイバー「いざ、参る!」ワクワク!

476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:54:14.96 ID:vZ/DqkNO0
―――――
コーヒーカップ

イリヤ「あははははははは」

グルングルングルングルン……

セイバー「ちょ、、、、ちょっと、、、、イリ、、、、」

イリヤ「あははははははは」

グルングルングルングルングルングルン……

セイバー「イリ、、、イリヤ、、、、、、、、、、」

グルングルングルングルングルングルングルングルングルン……

セイバー「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

―――――
ファンシーランド ベンチ

セイバー「・・・・・・・・・・」

イリヤ「大丈夫?」

セイバー「・・・・・えぇ」

イリヤ「お水飲む?」

セイバー「・・・・いえ、大丈夫です」

セイバー「・・・・・・・・・・」

477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:55:21.64 ID:vZ/DqkNO0
―――――
アトラクションランド


ゴォォォォォォォォォォ!!!!!!

キャーーーーーーーー!!!!!!


セイバー「・・・何だあれは・・・」

セイバー「あんな速い乗り物に乗せられ・・・皆悲鳴を上げて・・・」

セイバー「・・・拷問か?」

イリヤ「あれ乗りたい!!!」

セイバー「はぁ・・・え?」

イリヤ「乗りたい乗りたい乗りたぁ~い!」

セイバー「いや、イリヤ・・・あれはちょっと」

イリヤ「ぜぇ~ったい乗るの!!!」

セイバー「いや・・・しかしですね・・・あんな拷問器具に乗るなんて」

セイバー「・・・あぁ!イリヤ、勝手に行かないで下さい!」

478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:56:45.06 ID:vZ/DqkNO0
―――――
ジェットコースター前

イリヤ「・・・・・・・・」

セイバー「・・・・・・・・・」


看板「この身長のお友達は乗れるよ!」>>150��m以上


イリヤ「・・・・・・・・」プルプル......(涙目)

セイバー「いや・・・そんなに落ち込まないで下さいよ・・・」

セイバー「・・・ほ、ほら!他にも楽しそうな乗り物はいっぱいありますよ!」

イリヤ「・・・・・・・・・」

セイバー「あ!迷路の館ですって!うわぁ~楽しそうだなぁ」

セイバー「う~ん、是非行ってみたい。行ってみましょうよ!イリヤ!」

イリヤ「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・・・・・・・」



イリヤ「・・・全部・・・セイバーのせいよ・・・」

セイバー「!?」

479: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 16:58:09.52 ID:vZ/DqkNO0
―――――
ドリームランド

イリヤ「…おいしい!」

イリヤ「これ冷たくておいしいわ!セイバー!」

セイバー「そうですね」

セイバー(・・・機嫌直してくれて助かった)

イリヤ「はい!セイバーにも舐めさせてあげる!」

セイバー「あ、あぁ、どうも」ペロ

セイバー「!!!!」

セイバー「こ、これ美味しいですね!?」

イリヤ「でしょ~?」

セイバー「ちょっともう一つ買ってきます!!!」ダッシュ

480: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:00:13.99 ID:vZ/DqkNO0
―――――

イリヤ「フンフンフ~ン♪」セイバーと手繋いでる

セイバー「・・・・・・・・」

セイバー(いやぁ・・・何だかんだで楽しいなぁ)

セイバー(イリヤも喜んでくれてるし、アイリスフィールの役にも立ってるし・・・)

セイバー(これはもう・・・万々歳ってやつだなぁ)

セイバー(・・・えっと、ゴミ箱ゴミ箱・・・)

セイバー(・・・あ)

セイバー「すみません」

清掃員?「はい?」

セイバー「ゴミ箱ってどこですか?」

セイバー「ちょっと捨てたいのですが・・・」

清掃員?「あぁ、それなら私が預か・・・」

481: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:01:08.96 ID:vZ/DqkNO0

セイバー「あ」

清掃員?「あ」


セイバー「・・・・・・・・・」

清掃員?「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・・・ランサー?」

ランサー「・・・・・・・・・」

セイバー「・・・こんなところで、何を・・・」

ランサー「・・・・何を言っているんですか」

ランサー「私はただの清掃員ですよ」

ランサー「ランサー?どこのポジションですか?それは」

セイバー「・・・・・・・・・・」

ランサー「・・・・・・・・・・」

482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:01:44.76 ID:vZ/DqkNO0
ランサー「・・・・日雇いを・・・・募集してたのでな・・・・」

セイバー「・・・そうか」

ランサー「・・・・・・」

ランサー(・・・・というか、平日に遊園地とは・・・・)

イリヤ「セイバー、何してるの?早く行きましょ」

セイバー「え、えぇ・・・」引っ張らないで下さい

ランサー(・・・・・・)

ランサー(まぁ・・・突っ込まないでおこう)

483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:02:41.95 ID:vZ/DqkNO0
―――――
夕方

セイバー「結構遊びましたねぇ・・・」

イリヤ「そうだね~・・・」満足

セイバー(・・・・・・・)

セイバー(イリヤのこんなに楽しそうな表情は、初めて見る・・・)

セイバー(・・・この顔を見れただけでも、来た価値はあったな・・・)

イリヤ「あ!」

セイバー「どうしました?」

イリヤ「あれ乗りたい!」

セイバー「・・・あれは・・・」

484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:03:50.02 ID:vZ/DqkNO0
―――――
観覧車

イリヤ「・・・うわぁ・・・」

イリヤ「すごい・・・」

セイバー「・・・・・・・・」

イリヤ「・・・・・・・」

イリヤ「ねぇ・・・セイバー」

セイバー「何ですか、イリヤ」

イリヤ「・・・世界って」

イリヤ「世界って・・・こんなに広いんだね・・・」

イリヤ「・・・知らなかった・・・」

セイバー「・・・イリヤ・・・」

イリヤ「・・・セイバー」

セイバー「何ですか」

イリヤ「えっとね・・・」

485: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:04:51.23 ID:vZ/DqkNO0
イリヤ「今日は・・・ありがとう」

セイバー「・・・・・・」

イリヤ「わたし・・・世界がこんなに広くて、楽しいなんて・・・知らなかった」

イリヤ「屋敷で遊ぶのも楽しかったけど・・・」

イリヤ「今日は、もっと楽しかった・・・」

セイバー「・・・そう、ですか」

イリヤ「今日はありがとう」

イリヤ「私の騎士様」ニコッ

セイバー(・・・・・・・・・)

セイバー(やはり・・・そっくりですね)

セイバー(・・・アイリスフィールに・・・)

セイバー「こちらこそ、今日一日エスコートできて光栄でしたよ、イリヤ」ニコッ

イリヤ「えへへ」

486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:06:34.08 ID:vZ/DqkNO0
―――――
遊園地 出口

イリヤ「・・・・・・・」スヤスヤ

セイバー「・・・・・・・」

セイバー(遊び疲れて寝てしまうとは・・・)

セイバー(やはり、まだ子供ですね)フッ...


「セイバー」


セイバー「ん?ランサーか」

ランサー「帰るのか?」

セイバー「あぁ、この通り、姫が寝てしまったのでな」

ランサー「そうか、なら、これを持っていくといい」ゴソゴソ


487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:07:36.02 ID:vZ/DqkNO0


スッ…


セイバー「・・・これは」

ランサー「ラビオ君人形だ」

ランサー「土産にでもしろ」

セイバー「ランサー・・・」

セイバー「これ・・・わざわざ買ってくれたのか?」

ランサー「・・・まぁな」

ランサー「フッ・・・礼には及ばんさ」

セイバー「貴様・・・・」







セイバー「買う時・・・恥ずかしくなかったのか?」

ランサー「・・・まぁ・・・気にするな・・・」

488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:10:47.15 ID:vZ/DqkNO0
―――――
翌日 屋敷

アイリ「昨日はありがとね、セイバー」

アイリ「イリヤのあんな嬉しそうなところ、久しぶりに見たわ」ニコッ

セイバー「いえいえ、礼には及びませんよアイリスフィール」フフン

セイバー「子供の相手をするのも騎士王たる者の務め」

セイバー「ノブレスオブリージュってやつですよ」ドヤッ

アイリ「いや・・・それ貴族の務めね」あなた王でしょ

アイリ「っていうか、あなたも随分楽しんだみたいね」

セイバー「え、そ・・・そんなことないですけど?」目が泳いでる

セイバー「騎士王である私が、あんな子供だましで喜ぶなど・・・」

489: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 17:11:41.37 ID:vZ/DqkNO0
アイリ「へー、Tシャツ買ったのに?」

セイバー「・・・・・・・」

アイリ「税込み1500円」

アイリ「・・・まぁ、別にそれぐらいいいけどね」

セイバー「・・・・・・・」

アイリ「・・・でも、私も切嗣も舞弥さんも」

アイリ「中々イリヤを外に連れ出す暇が無いから、助かったわ」

アイリ「暇を持て余すっていうのも・・・こういう時は役に立つのね」ニコッ

セイバー「そ、そうでしょう!」

アイリ「・・・こういう時“だけ”はね」

セイバー「・・・・・・・」

セイバー「・・・明日から頑張ります」


おしまい