2: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:46:39.91 ID:7UuYqUGR0


上条「そろそろぶち殺しますよ? インデックスさん」

禁書「えっ。な、何でかな?」

上条「家事を1つもしない癖に呑気に多飯食らいやがって」

上条「上条さんもそろそろ我慢の限界というものがあるんですよ……!」

禁書「う……ごめんなさい」

上条「だよな? そうなるよな?」

上条(ションボリするインデックス可愛いー!)

上条(んはあっ-!!)

上条(本当は家事なんかしなくていいいいいいいいいけどおおおおおおおお!)

上条(上条さんが全部やってもいいいけどぉおおおううううう!)

上条(可愛いいいいんでっくすいんでえっええくす!)

引用元: 上条「そろそろぶち殺しますよ? インデックスさん」 

 

4: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:47:57.64 ID:7UuYqUGR0


上条「それにお前も家事が出来なきゃこの先困ると思うぞ?」

禁書「この先?」

上条「お前だって大人になったら結婚するだろ」

上条「そしたらさ、やっぱり家事が出来なきゃ」

上条「お前が本当に好きな人が出来たとき困るぞ」

上条(インデックスが結婚なんて考えたくねえええ!)

上条(そんな奴ぶち殺したいいいけどおうおお!)

上条(でも本当にインデックスに結婚したい奴が出来たときに困るのはインデックスだ……)

上条(俺が我慢して……いやああああああいかないでええええいんでっくすうううう!)

禁書「……私はシスターだから結婚なんてしないもん」ムゥ

5: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:49:53.29 ID:7UuYqUGR0


上条「人生何が起こるかわかんないだろ?」

上条「もしも俺が死んだらどうする?」

上条「イギリスに帰る? 新しく居候する?」

上条「その時の家主はお前に飯作ってくれるのか?」

上条「お前の服を洗ってくれるのか?」

上条「お前に優しくしてくれるのか?」

上条(あっやばい泣きそうだ! 俺が!)

禁書「……とうまは死なないもん」

上条「インデックス……」

上条(涙目可愛いいいははbfgjfv!)

上条(上条さん今死ぬ! 死んじゃいそう! インデックスさんの可愛さで死んじゃいそう!)

上条(だって上条さんの心臓が有り得ない速度で動いてるもん! あっふぉおおおおお!)

6: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:51:35.52 ID:7UuYqUGR0


上条「でもさ、俺って不幸だからいつそういう事になってもおかしくないだろ?」

上条「お前だってシスターを止めてもいいって位、好きな奴ができるかもしれない」

禁書「シスターをやめてもいいくらい……」ピクッ

上条「あぁ」

上条(うわあああ想像しただけで死にそおおおおおお! さっきとは別の意味でええええ!)

上条(やだやだあああああああああ! やめてえええええええしんじゃうううううう!)

禁書「で、でもそんな人……いない……もん」

上条(ああああああ良かったああああいないんだな!)

上条(いたらどうなるかわからなかった! 俺もだけど相手も!)

7: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:52:35.46 ID:7UuYqUGR0


上条「だから、これからだって」

上条「それに上条さんも、もしもインデックスさんが作ったご飯が食べられたら幸せなんだけどな」

禁書「え?」

上条「お弁当を女の子に作ってもらうのが上条さんのささやかな夢なのですよ」

禁書「………………わかった」

上条「うん?」

禁書「ご飯、最初は簡単なのしか作れないと思うけど」

禁書「それでもいいなら頑張るんだよ」

上条「マジでか」

上条(やったああああああふおおおおおおおお!)

上条(上条さんの夢インデックスさんに関する夢10万3千個の内の1つ!)

上条(お弁当を作って貰うが叶いそうです母さん!)

上条(産んでくれてありがとおおおおおぉぉおぉぉおぉおぉぉ!)

上条(んははっははあああああああ!)


9: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:53:46.78 ID:7UuYqUGR0


禁書「な、何かなその顔!」

禁書「まるで私が作るのが信じられないみたいな!」

上条「いや、いつも食べるの専門だからみたいな事言ってたから……」

禁書「そ、そうだけど」

禁書「その……とうまの言う通りなんだよ」

禁書「今までとうまに甘えてたんだよ」

禁書「これからどうなるかとか、どうするかなんて考えた事も無かったし」

禁書「考えようともしなかったんだよ」

10: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:55:26.26 ID:7UuYqUGR0


禁書「でも……とうま今結婚したらって言ったよね」

上条「あぁ」

上条(えっ!? 何!? 気になる男でもいたの!?)

上条(ご、がぁあああああああああ! 上条さんの心に再起不能のダメージがあああ)

禁書「もしも、もしも。将来とうまに好きな人が出来てっ、結婚したら!」

禁書「結婚する事になったら、私は出て行かなきゃいけないから」ジワッ

禁書「だから、一人でも……出来るようにする」グスッ

上条「インデックス…………」

上条(回復ぅううううう! 再起不能の上条さんがああああ)

上条(聖女の涙でええええ蘇生いいいい! 蘇生しましたああああんんん!)

上条(蘇生しすぎて逆に昇天しそうだけどもおおおおおおおお!)

14: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 20:12:19.27 ID:7UuYqUGR0


上条「じゃあ、どうしようか最初は……」

上条(目玉焼き→インデックスが火傷するかもしれない。卵焼きなども同じく……フライパンは駄目!)

上条(包丁なんて以っての他……!)

上条(米を研がせる→インデックスの天使のようなお手手が荒れる→食器洗いも無理)

上条(くそっ……トーストトーストなら! いや、もしもレンジがいきなり爆破したらああああ)

上条(やっ、やべぇぞ……インデックスがやれそうな事が1つも思いつかん!)

上条(何なら出来る?考えろ考えるんだ!これくらいの修羅場は何度も潜り抜けたろ上条当麻!)

上条(サンドイッチ……!)

上条(パンと野菜を切るのは俺がやる……!)

上条(インデックスにはそれを挟ませればいい!)

上条(うん最初はそんなのでいいだろ)

上条(包丁持つのは2年後くらいでいいな)


19: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 20:24:24.18 ID:7UuYqUGR0


上条「最初はサンドイッチでいいか?」

禁書「うん!」

禁書「でもお家にパンが無いんだよ」

上条「あー……じゃあ、買いに行くか」

禁書「うん! スフィンクスー! お出かけするんだよ!」

上条(スフィンクスうらやましいいいなあああ!)

上条(天使の服の中にはいるとかああああ猫じゃなきゃ死刑になるレベルだぞ)

上条(一瞬で良いからスフィンクスと入れ替われねーかな)

禁書「とうまー! 早く行こっ!」ニコッ

上条「おう」

上条(神様ごめんなさいいいい!一瞬でもこんな聖女にそんな邪な想いを抱いてごめんなさいいいい!)

23: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 20:37:19.06 ID:7UuYqUGR0


禁書「お出かけ♪ お出かけ♪」

上条「ただスーパー行くだけだってのにそんなにはしゃいで……」

禁書「む! だって当麻とお出かけするのって久々かも」

禁書「学校とか、補修とか不幸ばっかりで最近全然一緒にいてくれなかったかも……」

上条「あ……ごめんな」

上条(ごめんですむかああああ! 死ね! 死んでしまえ! 俺!)

上条「じゃあ今日はちょっと寄り道してから行くか」

禁書「いいの!?」

上条「あぁ。公園に出てるクレープ屋のクレープ買ってもいいぞ」

禁書「やったー!」

上条(インデックスかわいいいいいいいいいいいいいいいい!)

上条(あ、クレープ食うって事はティッシュ持たねぇと)

上条(生クリームを頬っぺたにつけたインデックスの可愛さに目が眩んだ犯罪者が出るかもしれねぇからな)

25: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 20:49:51.84 ID:7UuYqUGR0
――クレープ屋

禁書「どれにしようかな♪」

上条「ゆっくり選んでいいからな」

上条(インデックス……一個しか買ってやれない貧乏でごめん)

上条(せめて俺がレベル1でもあったら良かったのにな……)

禁書「ね、生クリーム増量してもいいかな?」

上条「えー……」

禁書「う……やっぱりお金かかるから、駄目? かな……」

上条「今回だけいいぞ」

禁書「! ありがと当麻!」

上条(だって天使が生クリームたっぷりなの持ってたらそういう事考えるじゃん!)

上条(上条さんの下条さんがアクセラレートじゃん!)

上条(それに学園都市だぞ!? 性欲旺盛な獣しかいねえんだぞ!)

上条(でも天使にお願いされて断れるか? ――答えは否!)

上条(大丈夫だ。俺がついてるからなインデックス!)

上条(お前をむざむざと獣に渡したりしねぇよ!)

31: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 21:03:57.35 ID:7UuYqUGR0


禁書「いただきまーす」モグモグ

上条「口の周りにつけないようにしろよ」

禁書「そんな事気にしてたらクレープなんて食べられないんだよ!」

上条(うわああああ早速つけてるううう!)

上条(やべえええええ! 色々おおおおおおお!)

上条「あーもう! 拭うからこっち向け」

禁書「んむぐぐぐ!」

上条(う……やべぇ)

上条(暴発しそうだ)

上条(だけどインデックスを置いてトイレに行けるか……?)

上条(いや……落ち着け……思い出せ……想像しろ)

上条(土御門の腹筋……青ピのクネクネした動き……)

上条(一方通行……白……インデックス……)

上条(ぎゃあああああ駄目だ一方通行っつーか白いイメージの奴は駄目だ!)

上条(冥土返しの裸体ッ!!)

上条(収まった……手ごわかった……)

34: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 21:19:07.22 ID:7UuYqUGR0
禁書「ぷはっ! とうま!」

禁書「一口食べるごとに拭いてたら食べられないんだよ!」

上条「す、すまん……」

禁書「ちょっとうざいかも!」

上条「インデックス……」

禁書「あ……ご、ごめ」

上条「ちょっとトイレ行ってくる」ダッ

禁書「……お、怒っちゃったかな?」


――トイレ

上条「うっぐ! おぇえええ」

上条「はぁ……はぁ……ショックで吐いちまった」

35: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 21:24:33.42 ID:7UuYqUGR0


上条「そうだ……インデックスも子供じゃないんだ」

上条「ナンパされたって断るくらいは出来るだろ……」

上条「これからはもう少し落ち着こう……深呼吸……」スーハースーハー

上条「よし! インデックスのとこに戻るか!」


――

禁書「――?」

?「――!」

上条(ん……? インデックスの前に人が……?)

上条(女……いや、男!!?)

上条「うおおおおおおおおおおおお!」

バキッ!

一方通行「痛えええええ!」

禁書「と、とうま!?」

上条(はっ! 考えるより先に殴っちまった!)


37: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 21:30:57.31 ID:7UuYqUGR0


一方通行「何すンだ三下ァあああ!」

上条「す、すまん……ナンパかと思って……」

一方通行「誰がこんなババァ相手にするかよ」

バキッ!

一方通行「痛ええええ!」

上条「あっ! ごめん! 手が手がね!? 勝手に!」

一方通行「クソがァ……俺はなァ! クソガキが迷子になったから」

一方通行「このシスターにガキを見てねェか聞いてたとこなンだよ!」


41: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 21:40:49.26 ID:7UuYqUGR0


上条「そうなのか?」

禁書「そうなんだよ」

上条「あれ? 何でお前クレープ食ってないんだよ?」

禁書「あ……当麻が戻ってきたらあげようと思って……」

上条「そっか。俺はいいから自分で食えよ」

上条(天使ぃいいいいい! マジでえええ天使いいいい!)

上条(うざいって思ってる奴にクレープ恵むなんて中々出来る事じゃねーぞ!)

一方通行「三下ァ。オマエはクソガキ見てねェか?」

上条「悪いけど見てないな」

一方通行「そォか……」

44: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 21:45:31.35 ID:7UuYqUGR0


上条(俺、インデックス以外の人間は3秒以上見ないとじゃがいもと区別つけられねぇからなぁ……)

一方通行「くそォ……こォしてる間にもあのクソガキを狙ったロリコンに誘拐されてるかもしれねェ!」

一方通行「俺がァ! 目を離したばっかりにィいいい!」

一方通行「打ち止めが……! 聖女が……!」

一方通行「天使がどこかに攫われちまうかもしれねェェええええっていうのに!」

上条(何言ってんだコイツ)


上条(天使なのはインデックスだろ)

上条(聖女なのもインデックスだろ)

45: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 22:00:40.98 ID:7UuYqUGR0


一方通行「くそォ……もしかしたらどこかで転んで泣いてるかもしれねェ……」

一方通行「そしたら俺はどォすればいいンだ……もしも俺の能力で治せない怪我をさせる能力者がいて」

一方通行「打ち止めがそンな奴に狙われたら……!」

一方通行「もォ救急箱……いや、病院を背中にくっつけて歩きてェ……」

上条「どんだけ過保護!?」

一方通行「あァ゛!? オマエはクソガキが怪我してねェって言い切れンのかァ!?」

一方通行「あンな可愛い生き物が狙われねェって言い切れンのか!?」

一方通行「変態に誘拐されてないって言い切れンのかァ゛ァ゛ァ!!」

46: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 22:06:25.71 ID:7UuYqUGR0


上条「お、落ち着けって! 何かお前光ってきてるぞ!」

一方通行「はァ……はァ……すまねェ。取り乱した」

禁書「とうま。探してあげよう?」

上条「ああ、俺が探してくるからインデックスはそこに座ってろよ」

禁書「私も探すんだよ!」

上条「いや、もしかしたら打ち止めが公園通るかもしれねぇし」

上条(インデックスが歩く距離が増えたら転ぶかもしれねぇだろ!)

上条(それにインデックスが迷子になるかもしれねぇ!)

上条(完全記憶力があるとはいえ……)

上条(もしかしたら完全記憶力を無くす能力者がいて、インデックスを狙うかもしれねぇ!)

上条(それで迷子になって涙目のインデックスたん○○○○! とかするかもしれねぇ!)

47: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 22:15:23.33 ID:7UuYqUGR0


上条「一方通行も杖つきで探すのは辛いだろ? 休んでろよ」

一方通行「いや。待て」

上条「?」

一方通行「三下が先にクソガキを見つけたら可愛さに目が眩んで誘拐するかもしれねェ」

上条「……しねぇよ」

一方通行「いや。今の間が有っただろ? 本当はちょっとそォいう事考えてたろ?」

上条「考えてねぇよ!」

一方通行「嘘つくンじゃねェ!」

上条「ついてねーよ! 面倒臭ぇなお前!」

上条「打ち止めってあのつるぺただろ!? あんなロリに欲情しねぇよ!!」

一方通行「ふン!」

バキッ!

上条「ご、ふぁっ! 痛っ……くない!」

禁書(つるぺた……ううん、私はつるぺたではないんだよ)

禁書(こ、これから成長するし……)

48: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 22:31:07.16 ID:7UuYqUGR0


――30分後

上条「おーい! 見つけたぞ!」

打ち止め「ごめんねってミサカはミサカは心配かけたことを謝ってみる」

一方通行「チッ……別に心配なンてしてねェよ」

一方通行「ただ何かあったら黄泉川がうるせェし、ネットワークに代理演算も任せてるしなァ」

一方通行「もォ勝手にどっか行くンじゃねェぞ」

打ち止め「うん! カミジョウもありがとうってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」

上条「おう」

一方通行(三下ァあああオマエええええ! そこは『どういたしまして』って言うとこなンだよ!)

一方通行(『ありがとう』に対して『どういたしまして』と言える奴に成長させてやンだからよォ!)

禁書「あっ、私もありがとなんだよ白い人! クレープ美味しかったんだよ!」

一方通行「…………そりゃ、どォいたしまして///」

一方通行(クソッ何か滅茶苦茶はずかしィ! 三下が言わねェから!)

上条(何でコイツ顔赤いの? インデックスに惚れたとかじゃねぇよな?)

上条(生粋のロリコンまで落とせるだけの魅力がインデックスには備わってるからな……)

49: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 22:45:30.23 ID:7UuYqUGR0


――スーパー


上条「インデックス。あのモヤシに変な事されてねぇか?」

禁書「されてないんだよ」

上条「ならいいんだけどさ……」

上条(インデックスに何もしないとかマジでロリコンなんだな一方通行)

上条(いや何かしてたら殴るけども)

禁書「とうま! とうま!」

上条「なんだ?」

禁書「帰りにスーパーの袋持ちたいかも!」

上条「いや。いいよお前スフィンクス持ってるだろ?」

禁書「じゃあスフィンクスはとうまが持って!」

禁書「いつもとうまだけに重そうな袋持たせられないんだよ」

上条(んあああああ!可愛いいいい!天使ぃいいいい!)

上条(あああでもでもおおおおおインデックスさんの細腕にいいいい)

上条(キャベツとか持たせられるわけないだろ!!)

上条(天使に荷物持たせるとかやっていいの神だけだろ!)

上条(いや神も躊躇うレベルだろ!)

上条(あれ……って事はインデックスってもしかして天使じゃなくて神?)

上条(そうか! インデックスは神だったんだ!)

上条(なんてこったあああああいきゃあああんふらあああい!)



51: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 22:55:47.49 ID:7UuYqUGR0


上条(いや考えて考えろ上条当麻)

上条(ここでインデックスを甘やかしちゃ駄目だ)

上条(そもそも俺がいなくてもインデックスが生きていけるのが目標だろ)

上条(ならスーパーの袋くらい持てないと……)

上条(…………)

上条(俺=スフィンクス、牛乳、お茶2ℓ、キャベツ一玉、玉葱、じゃがいも、卵、人参、トマト、キュウリ)

上条(インデックス=ハム、食パン、ツナ缶一個、チーズ)

上条(この配分でいいな)

53: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 23:08:16.98 ID:7UuYqUGR0


――帰り道

禁書「……やっぱりおかしいんだよ!」

上条「何がだよ?」

禁書「この袋の中身の配分!」

上条「そうか?」

禁書「おかしいに決まってるんだよ!」

上条(あああああ! やっぱりおかしいよなああああ!)

上条(こんな可愛いのにごめんインデックス! そんな重いの持たせてごめん!)

上条(でもここで心を鬼にしなきゃいけないんだっ……!)

上条(ううううう……駄目だっ! 罪悪感で吐きそうだ!)

禁書「なんでとうまの方がそんなに重そうなの!?」

禁書「私のはこんなに軽いんだよ!」

禁書「そっちを持ちたいんだよ!」

上条「えっ」

55: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 23:16:10.99 ID:7UuYqUGR0


上条(なんて慈悲深いんだ……っ!)

上条(優しさという言葉はインデックスの為に生まれたのか!!)

上条(いやもう思いやりという概念すらインデックスが生み出したといっても過言ではないっ!)

上条(即ち……インデックスが全宇宙を想像したと言っても過言じゃねぇっ!!)

上条(そんな全宇宙の創造者にスーパーの袋を持たせる……?!)

上条(死刑じゃ済まないだろ!!)

上条「いや……俺の袋すごい軽いから」

禁書「絶対嘘なんだよ!」

上条「本当だって! インデックスの袋の20倍は軽いからっ!!」

禁書「うーそー! 絶対嘘っ!」

禁書「私がそっちを持つんだよ!」

56: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 23:24:38.39 ID:7UuYqUGR0


上条「無理するなってインデックス! お前の細腕じゃ持てない重さだから!」

禁書「重いって言ったね?」

上条「あっ」

禁書「持ーつ! 持つ!」グイー

上条「待て待て待て解った解った! 引っ張るなって!」

上条「じゃあまずインデックスさんの持ってる袋を渡しなさい」

禁書「交換するのかな? はい」スッ

上条「そしたら俺の持ってる袋を一緒に持とう」

禁書「え?」

上条「取っ手を片方ずつ持とうって事だよ」

上条「それでいいか? 本当に重いから」

禁書「……わかったんだよ」

禁書「あっ、でもでも! とうまが疲れたら私が持つんだよ!」

上条「そっか。ありがとな」

上条(かわいいいいいおおおおおおおいんでっくすううう)

上条(可愛いのにいいいこんな可愛いとかあああ可愛いが可愛いで可愛いの可愛い!!)

58: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 23:37:23.71 ID:7UuYqUGR0


上条(おいおいおい! これ間にスーパーの袋あるとはいえっ……)

上条(インデックスと手繋いでるのと同じじゃね!?)

上条(うおおおおおおインデックスの手!)

上条(白い手! 長い指! 綺麗な爪!)

上条(やべぇやべぇ! 塩だったか水だったかで、身を清めなくて大丈夫だったのかこれ!?)

上条(天罰当たるんじゃねぇの!? これ!?)

禁書「とうま、とうまの両手が塞がっちゃうからスフィンクスも私が持つんだよ」

上条「……これからはスフィンクスにリードつけような」

禁書「でもとうまそんなお金は無いって言ってたよ?」

上条「だってこれからインデックスこういう手伝いするんだろ?」

上条「スフィンクス持ちながらだと大変だろうから」

上条(新しいバイトと内職探そう)

61: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 23:47:44.22 ID:7UuYqUGR0


――上条の部屋

禁書「ただいまなんだよー」

上条「石鹸でちゃんと手洗えよ」

禁書「言われなくても洗うかも!」トテテッ

上条「うがいもしろよ!」

禁書「だから言われなくてもするんだよ!」

上条(ちゃんとしないと風邪引くからな)

上条(もしもウィルスに感情があって好きな子程いじめたいような性格だったら)

上条(絶対インデックスの体内に入るからな!)

上条(俺だったら入る! いやでもそれでインデックスが身体壊すなんて耐えられねぇっ!)

上条(やっぱ俺はインデックスの体内の抗体になろう。うん)

63: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 23:57:22.07 ID:7UuYqUGR0


禁書「終わったんだよ」

上条「ん、じゃあ俺も手洗ってくるな」

――洗面所

上条「洗剤洗剤……」

上条「インデックスの使ったコップ洗わないと菌が繁殖するからな」キュッキュッ

上条(いや、インデックスの体内には菌なんていないけど)

上条(インデックスの○○目当てで集まってくるからな)

上条(あとハンドソープのパッケージも洗わないとインデックスの手に外で付着した羨ましい菌がついてるからな)

上条(殺してくれるわああああ! この不届き者がああああ!)

上条(どうせお前等インデックスと一生を添い遂げるつもりだったんだろ?)

上条(残念だったなあああああ! このバイキン共めっっ!)


64: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 00:08:23.55 ID:bnpo58/m0


――台所

禁書「とうま、手洗うの長いんだよ」

上条「ちょっと汚れがしつこくてな」

禁書「泥でもはねてたの?」

上条「そんな感じだ」

上条「……あっ」

禁書「どうかしたのかな?」

上条(エプロンッ……!)

上条(エプロンが無いっ……! インデックスの修道服にトマトの染みが飛んだりしたらっ!)

上条(待て待て待て。なら俺の服を着せればいいだろ?)

上条(天使に? 俺の服を?)

上条(インデックスにそんなもん着せていいのか!?)

上条(それって犯罪じゃないのか!?)

上条(インデックスの修道服と俺のし○むらのTシャツだぞ!?)

上条(神にそんなもの着せていいのかああああああ!)

上条(トイレットペーパー巻けって言ってるようなもんじゃねぇのか!?)

65: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 00:12:14.96 ID:bnpo58/m0


上条「なぁ、インデックス」

禁書「うん?」

上条「修道服が汚れるから着替えろよ」

禁書「これ以外に服が無いんだよ」

上条「……パジャマで良いから」

禁書「でもパジャマってとうまのYシャツだよ?」

禁書「ちょっと寒いかも」

上条「…………ちょっと待っててくれ」


66: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 00:20:28.71 ID:bnpo58/m0


――ピンポーンピンポーンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

土御門「なっ、何だ何だ!」ガチャッ

上条「助けてくれ土御門!」

土御門「上やん……? 何かあったのか?」

上条「舞夏の服を貸してくれ!」

土御門「…………」バタンッ

上条「土御門!? おい! 土御門ぉおおおお!!」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

上条「くそっ! どうしろって言うんだっ! これが神が下した答えだとでも言うのか!」

上条「待て……つまり……インデックスが下した答えっ……!?」

上条「俺の服で我慢してくれるんだなインデックス……!」

上条「なら直ぐ戻らないと!」

67: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 00:27:15.88 ID:bnpo58/m0

――上条家

上条「ごめんインデックス! お前を1分22秒も一人にしてっ!」ガチャッ

禁書「あ、とうま帰ってきた?」ヒョコッ

上条「いんでっくすさん……その格好は……」

禁書「とうまが着替えろっていうから着替えたかも」

上条「フー…………寒いんじゃなかったのか?」

禁書「うーん、でも作ってる時くらなら気にならないかも」

上条「それならよかった」

上条(2、3、 5、 7、 11、 13、 17、 19、 23、 29、 31……!)

68: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 00:37:24.79 ID:bnpo58/m0


禁書「ねぇ早く作ろう?」

上条「あぁ」

上条(太もも細っ!太ももって名前なのに細っ!)

上条(そして白っ! 白いいいいい目があああ目がああああばるううううすううううう!)

上条(いやふぅうううううう!)

上条(やべえええええ!上条さんの下条さんが本日2回目の戦闘態勢を取ってんだけどおおおおお!!)

上条(37、41、 43、 47、 53、 59、 6いんでっくすうううううううううう!)

上条(インデックスの太もも○○りたいよおおおお!)

上条(天使の足にひざまずきてええええええっ!)

上条(うおおおおお心臓があああはじけろ BuRRRRRRn(バーン)!ってなるうううう!)

上条(そおおおおおおおぅうううるっ! ヤバイ熱くなってるううううううう!!)

69: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 00:45:00.38 ID:bnpo58/m0


上条「じゃあ、まずは野菜切るか」

禁書「頑張るんだよ!」

上条「えっ? 切るのは俺だぞ?」

禁書「えっ? じゃあ私は何をするのかな?」

上条「パンに具を挟む係」

禁書「……馬鹿にしてるね?」

上条「えっ?」

上条(何? 俺今、インデックスさんを馬鹿にするような事言ったの!?)

上条(死ねよ!俺!)

禁書「そこはかとなく馬鹿にしてるね?」ムゥウ

上条(頬っぺたふくらませるいんでっくすかわいいいいいいおおおおおおおお)

上条(その頬っぺたのなかに希望が詰まってるんだなっ!)

上条(ぷにぷにほっぺたんほうううううううう!)

70: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 01:00:09.77 ID:bnpo58/m0


上条「まずは野菜を洗うか」

禁書「じゃあ人参を洗うんだよ!」

上条「じゃあ、俺はじゃがいも洗うよ」

禁書「~♪」

上条(…………人参になりてえええええええ!)

上条(てめええ人参の分際でなんでそんな優しく洗ってもらうんだよインデックスにいいいい)

上条(いんでっくスううううう!……俺もおおおおおおお前の手の中に収まりてええ!)

上条(待て待てインデックスは宇宙なんだからもうインデックスに俺が収まってるっていってもいいんじゃね?)

上条(うふぉおおおおお!なにそれやべええええ!)

上条(そこはかとなくしあわせなんだよおおおおおおお! ふんふっううううううう!)

74: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 01:13:00.82 ID:bnpo58/m0
上条「洗ったか? ピーラーの使い方解るか?」

禁書「テレビで見たことあるから大丈夫なんだよ!」

上条「本当に大丈夫か?」

禁書「大丈夫だってば!」

上条(ピーラああああああてめえええインデックスの皮削いだら赦さねぇからなあああああ)

上条(ぶち殺すからなあアアアアアアア!?)

上条「やっぱ最初は俺が使い方見せるよ」

禁書「とうまって過保護かも」

上条「……嫌か?」

禁書「嫌ではないけど……」

上条(嫌じゃない→とうま大好きっ!)ブシッ

禁書「きゃああああああ! とうまが指の皮を削いだんだよっ!」


75: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 01:28:06.34 ID:bnpo58/m0


上条「しまった……」

禁書「消毒! 消毒するんだよ! 救急箱は!?」

上条「……ど、どこだろ?」

禁書「何で私に聞くのかな!」

禁書「もうっ!」パクッ

上条「…………――!?」

上条(舐めてる……? 神が? 俺の?)

上条(この家畜にも劣る私めの指をくわえてらっしゃる……!?)

上条「oh……! noooooooOOOOOOOOOOO!」

禁書「」ビクッ

禁書(つ、つい離しちゃたんだよ。そんなに嫌だったのかな……)

上条「ちょっとトイレ行って来る!」ダッ

禁書(……嫌だったんだ)

禁書(きっと洗いに行くんだよ)シュン


77: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 01:41:55.59 ID:bnpo58/m0


――トイレ

上条「はむっずっ……っじゅじゅじゅっ!」

上条(インデックスたんが咥えた指○○○○!)

上条「じゅるっ! じゅるるっ!」

上条(母さん父さんありがとおおおおおおお!インデックスの○○美味しいいよおおおお!)

上条(今日をいっぱいああありがとおおおおおお!)

上条(うぉおおおお表現出来ない味だけどとりあえずおいしいよおおおおおおお!)

上条「じゅぱっ!」

上条(ふあああああヤバイ止められないいいいいい!)

上条(うおおおあああ神様仏様インデックス様ごめんなさい!)

上条(俺はああああ天使の○○を舐めてますううううう!)

上条(血ぃでてっから鉄の味もするけどおおおおお!)

上条(アレ? って事は俺の中にインデックスの○○が入ったって事?)

上条「ふああああああああん!ひぃいいいはああああ!」

上条「うぅえおおおお! ん! ふぅっ! ………………ふぅ」

上条「……………やべっ」


78: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 01:52:41.67 ID:bnpo58/m0


禁書「とうまー?」コンコン

上条(げっええええ! 今パンツがタプンタプンですとのことよ!)

禁書「大丈夫?」

上条「えっと……もう暫くかかる!」

禁書「そっか……」

禁書(私の顔なんか暫く見たくないって事なんだね……)ショボーン

禁書「……なるべく早く出てきて欲しいんだよ」

上条「わ、わかった!」

上条(どうしよう)

上条(いやでも天使に早く出てきてとか言われたら今直ぐ出ねぇと……!!)

上条(あああああああもうパンツ捨てる!)

上条(どうかノーパンツ! でインデックスさんの前に出て行くという愚行をお許し下さいっ!)

79: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 02:07:21.10 ID:bnpo58/m0


上条「うおっ。そこにいたのか」ガチャッ

禁書「怪我した指……出して欲しいかも」

上条「お、おう?」

禁書「絆創膏見つけたから貼るんだよ」

上条「そっか。ありがとな」ナデナデ

禁書「……怒ってないの?」

上条「何を?」

禁書「指、舐めたこと……」

上条(何で? 何故怒る?)

上条(インデックスに○○○○して貰うとかご褒美……いやそれどころじゃねぇ)

上条(宇宙が誕生するよりもすげぇことだろ)

上条(インデックスが微笑んだら世界中から戦争無くなるんじゃね? って位なのに)

上条(何で俺が怒るんだ! 怒らねえええよおおおおおむしろありがとおおおございますううう!)

上条(おおふぅううう! いくらですかあああああ俺はいくら出せばいいんですかあああああ!)

上条(天使に舐めて貰うとかあああああ命!? 命を差し出せばいいんですかっ!)

上条(それでもいいいいいいい! 天に召されても文句いえねええええええ!)

81: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 02:11:11.34 ID:bnpo58/m0


上条(インデックスたんのお口のなかあったかかったよおおおお!)

上条(インデックスの体内が天国に繋がってるんじゃねーか……!?)

上条(…………!)

上条「……そうだな」

禁書「」ビクッ

上条「よく考えずにそういう事したら駄目だぞ?」

禁書「ごめんなさい……」

上条「勘違いする奴とか出てくるからな」

禁書「え?」

上条「さて、続きするか続き」

禁書「……勘違い」ボソッ

83: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 02:23:40.57 ID:bnpo58/m0

禁書「お腹空いたかも……」グキュルー

上条「ん?」

禁書「い……いまのは」グギュルルー

禁書「……///」

上条「ははっ」

禁書「うぅ///」

上条(おおおおおおおお!天使の腹の音おおおおお!)

上条(きっとインデックスの中で妖精たちがパーティー中なんだな!)

上条(微笑ましくて思わず笑みがこぼれちまったあああ!)

上条(赤面インデックスかわいいよおおおおおおおおおおもおおおおおお!)

上条(俺もインデックスの中のパーティーに呼ばれてぇよおおう!)

上条(不思議の国の当麻っていうかインデックスの国の当麻あああああああああ!)

86: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 02:33:35.91 ID:bnpo58/m0


上条(ポテトサラダは後にしよう)

上条(とりあえずキュウリとツナサンドとハムとチーズサンドを先に作ろう)

上条(じゃねえと天使のティーパーティーが終わっちまうからなっ!)キリッ

上条「ツナ缶開けてくれ」

禁書「人参は?」

上条「それは、夜にしよう」

禁書「わかったんだよ!」

上条「缶で指切るなよ!」

禁書「どれだけ信用してないのかなっ!」

上条(してるよおおおおおおおおおおおおおおでも心配なのおおおおおお!)

上条(インデックスの柔肌に傷がついたらアアアア嫁入り前の身体にいいいい!)

上条(傷がついたらと思うとつい言っちゃうんだよおおおごめんんんん!)

上条(うざくてごめんんんんんん!)

92: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 03:08:06.13 ID:bnpo58/m0


禁書「よいしょっと」パカッ

上条(よいしょ? かわいいいいいいい! ツナ缶あけるだけなのにいいい)

上条(細腕ええええええだけど大食いいいいいいインデックスさんの中では毎日パーティーだから!)

上条(毎日妖精がパーティーだから大食いなんだなっ!)

上条(和むっっ!)

禁書「パンの耳は切るの?」

上条「おう」

禁書「今度こそ私が切るんだよ!」

上条「ほんとに怪我しないのか?」ハラハラ

禁書「パンくらいなら簡単なんだよ!」ニコッ

上条(やった事ないのに自信満々ないんでっくすかわいいいいマジかわいいいい!!)

上条(上条さんの幸福度メーターが振り切れてるよおおおおおおお!)


94: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 03:19:22.33 ID:bnpo58/m0


上条「気をつけろよ」

禁書「はーい」

禁書「よっ……と……」

禁書「こんな感じでいいのかな?」

上条「すばらしい」

上条(もう芸術の域だろこのパンの断面んんんんん!)

上条(もうこのパンは金で買えないくらいの価値になっちまったぞ!)

上条(ドラゴンボール7個とこのパン落ちてたらこのパン拾うくらいすばらしいっ!)

上条(もうパンであってパンじゃじゃ無いよおおおおおおおおお!)

上条(インデックスのパン!)

上条(あぁ……ハイジのパンより良い響きじゃねぇか……)

上条「天才だな! インデックスは!」

禁書「ふざけてるのかな! とうま!」

95: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 03:31:09.04 ID:bnpo58/m0


禁書「真面目に聞いてるんだよ!」

上条(怒るインデックスも可愛い何これこの世の生き物じゃないよおおお)

上条「あぁ……すまん。そんな感じで大丈夫だ」

上条「パンの耳は後で揚げて砂糖まぶそうな」

禁書「アレは美味しくて好きなんだよ」

上条(そんな菓子しか出来なくてごめんな……インデックス)

上条「上条さんはこれからお菓子作りのスキルもあげていきますとのことよ」

禁書「! 私も作るんだよ!」

上条「でも上条さん菓子は人に教えられるほどじゃないぞ?」

禁書「先にとうまより上手くなってご馳走してあげるんだよ!」

上条(何これ天使? いいえインデックスです。いやそれって天使じゃん!)

上条(もしかしてインデックスは神とか天使で表せないレベルの生き物なんじゃないか?)

上条(この世界にヒエラルキーがあったとして頂点が神ならインデックスは更にその上に光臨しているんじゃないのか!?)

上条(なんてこったあああああ!それなのに俺は天使なんかとインデックスを同列に並べたりしてえええええ!)


97: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 03:41:57.52 ID:bnpo58/m0


上条(何が神だっ!何が天使だっ!)

上条(お前らインデックスの足元にも及ばない存在だったんじゃねえええかっ!)

上条(そもそもインデックスを他の何かに例えようとした俺が間違ってたんだ!)

上条(愚かっ! 愚行! 愚考! 万死に値するっ!)

禁書「全部切っていいの?」

上条「あぁ。怪我すんなよ」

禁書「もー! 怪我した人にそんなに言われたくないかも!」

上条「うぐっ」

上条(でもおおお!俺とインデックスの怪我だったらあああああインデックスの怪我の方がやばいよ!)

上条「俺が怪我するのはいいけどインデックスがするのは駄目だ」

上条(俺一人の命で償えるかわからないからな……!)


100: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 04:00:07.64 ID:bnpo58/m0


禁書「ど、どういう事かな?」ドキドキ

上条「インデックスは嫁入り前の女の子なんだから怪我なんかさせられねーって事だよ」

上条(いや、傷がついてたら価値が下がるなんて思ってる男とは結婚させないけど)

禁書「そっか……」

禁書(ちょっと期待しちゃったんだよ……)

禁書(ううん! 駄目駄目!)

禁書(とうまのお嫁さんには私よりも良い人がなるんだから! とうまが結婚……)

禁書(その時とうまは式に呼んでくれるのかな。相手は誰なのかな)

禁書(その時とうまは笑ってるのかな)

禁書(私は、泣いてるのかな)

禁書(きっと、泣く……とうまの幸せが悲しくて泣くんだよ)

禁書(どうかとうまが結婚式に私を呼びませんように……)

103: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 04:12:19.90 ID:bnpo58/m0


上条「いただきまーす」

禁書「いただきますなんだよ!」

上条(インデックスの手作り料理……世界3大料理にも勝るな)パクッ

上条(うめえええええええ!超うめえええええええ!インデックスの味がするよおおおおう!)モグモグ

上条(噛めば噛むほどインデックスううう大好きいいい!あああああ!)

上条(俺の口の中でインデックスとパンがダンスしてるよおおお!)

上条(インデックスの舞踏会らよおおお!)

禁書「美味しいねとうま」

上条「あぁ。うまいな」

上条(うまいとかじゃねええよおおおおおおおおおおおこんなのおおおお)

上条(一本満足どころじゃねえっ! 一欠片満足!)

上条(お腹一杯胸一杯! 甘くておいしいいい! ウルトラCぃいい!)

104: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 04:15:14.66 ID:bnpo58/m0





――いんでっくすさん、初めてのお料理編 完






108: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:09:33.07 ID:bnpo58/m0


――喫茶店

店長「…………上条君」

上条「はい」

店長「君は知り合いだからちょっとサービスしてもいいかと聞いたね?」

上条「はい」

店長「紅茶、使い切ったね?」

上条「……はい」

店長「巨大オムレツ作ったね。卵全部使って」

上条「……はい」

店長「どこがちょっと?」

上条「……すいません」


――上条。喫茶店をクビになる


109: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:10:12.04 ID:bnpo58/m0


――スーパー

上条「あっ、インデックス!」

禁書「あっ! とうま! 本当に働いてるんだね!」

上条「ああ、試食勧める人な」

上条「ほら、食べろよ」

禁書「いいの?」

上条「試食なんだからいいって」

禁書「わーい!」

上条「たんと食えよ」ニコニコ

子供「あそこのお兄ちゃんが試食ぜんぶお姉ちゃんに食べさせるううぅ!」

――上条。スーパーをクビになる


110: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:12:05.85 ID:bnpo58/m0


――ファミレス

上条「お待たせしました。ご注文の鮭のムニエルと鯖の味噌煮……」

上条(アレ? あそこ歩いてるのインデックス?)

上条(! 倒れた!? 日射病になったのかもしれねえええ!)

上条「インデックスうううううう!」ダッ

「むぎの……だいじょうぶ?」

「頭に超鮭のムニエルが乗ってますけど……」

「………はーまづらぁー!!」

「俺っ!? いやあああ! 死ぬうううう!」

上条「なんだ……腹が減っただけか」ホッ

上条「何かすぐ食べられる物買って帰ろうな」

――上条。ファミレスをクビになる。


113: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:19:37.39 ID:bnpo58/m0


――宅配ピザ屋

上条「自転車配達OKなんですかで自転車は店が貸してくれるんですか!?」

上条「やりますやります!」



上条「えーと、次の配達先は……」

上条「……あ、この住所土御門じゃねぇか」

上条「…………」



禁書「今日は豪勢かも! 何かの記念日なのかな?」

上条「そういうわけじゃねーけどな」

上条「じゃあ、俺そろそろ戻るよ」

禁書「えっ? 一緒に食べるのかと思ったんだよ……」シュン

上条「あっ、そういえば俺これで今日の仕事終わりだったわ。うん」

――上条。宅配ピザ屋をクビになる


114: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:29:42.63 ID:bnpo58/m0


――ハンバーガー屋

上条「チーズバーガー2個入りまーす」

上条「次の方ー」

麦野「えっと……あ?」

上条「?」

麦野「てめえええ! あの時のおおおおお!」

上条「えっ?」

麦野「ぶち殺してやるううう!」キュイイイン

上条「人違いじゃありませんか!?」

麦野「てめーみてぇな頭してる奴他にいるわけねぇだろ!」

麦野「おらああああああ!」ビュンッ

上条「危ねっ!」ヒョイッ

――ハンバーガー屋。倒壊する

116: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:46:54.15 ID:bnpo58/m0
――コンビ二

上条「いらっしゃいませー」

上条(深夜だと給料もいいし、インデックスも寂しがらないしで良いなぁ……)

上条「995円になりまーす」

上条「次の方こちらでどうぞー」

上条「いらっしゃいま……インデックス!?」

禁書「とうま!」ゼェゼェ

上条「どうしてこんな所に! しかも夜中に!」

禁書「だって、目が覚めたらとうまがいなかったから……」

禁書「危険な事に巻き込まれたのかもしれないと思って探したんだよ……?」

上条「そうか……ごめんな? 何も言わないでいて」

上条「一緒に帰ろうインデックス」


スキルアウトA「おい! このコンビ二誰もいねえんだけど!」

スキルアウトB「マジかよ万引きし放題じゃん」

スキルアウトC「他の奴等も呼んで根こそぎ取ろうぜ!」

――上条。コンビ二をクビになる

117: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 05:58:54.36 ID:bnpo58/m0


――上条家

上条「悪いな。バラ作り手伝わせちゃって」

禁書「ううん結構楽しいんだよ」

上条(うおおおおお手伝ってくれたうえにそんな言葉かけるとかああああああ!)

上条(上条さんが甲斐性なしでごめんんん!)

上条(なんか最近どこも雇ってくれないんだよな……はぁ……)

禁書「とうま、疲れてる?」

上条「ん? いや、大丈夫だ」

禁書「無理は駄目なんだよ!」

禁書「そうだ! 肩揉んであげるかも!」

上条「えっ、いいってそんなの」

禁書「遠慮しなくていいんだ……よっ、と」

禁書「ふぅ…………気持ちいい? とうま」モミモミ

上条「あぁ」

上条(うはああああああ!インデックスの小さな手が俺の肩に食い込んでるうう!)

上条(非力でくすぐったいけどそれがまたかわいいよぉぉっ!)

上条(インデックスに肩もみしてもらえるとか俺って今世界で一番幸福なんじゃね?)

上条(やっほおお地球上の皆さん元気ですかあああ!?俺は元気でぇっえええすっ!)

上条(元気すぎて天国にイキそぉおおおらよおおおおお!)

――上条。幸せになる

118: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 06:01:17.10 ID:bnpo58/m0





――かみじょうさん、そして伝説のアルバイターへ……編 完






121: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 17:20:44.92 ID:bnpo58/m0


上条「インデックス、お使いに行ってくれないか?」

禁書「え?」

上条「上条さんはちょっと手の離せない用事がありまして……好きなおやつ1個買っていいからさ」

禁書「わかったんだよ。任せてとうま。完璧にお使いをやり遂げて見せるかも!」

上条(あふぅうううん! 相変わらず微笑が面映くて直視できねえええぜえええ!)

上条(目が焼けるううううう! 幸せ光線で目が焼けるうう!)

上条(いいいいんでえええええっくすうううううう!)

上条(忘れないことありがとおおおおおっおおっおおおおおおぅっ!!)

123: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 17:34:53.41 ID:bnpo58/m0


禁書「てっくてく歩いてこ♪ 胸張って♪」

上条(胸どころか存在を誇って良いぜお前はっ!!)尾行中

上条(ああああんんもぉおおおあの修道服踏むんじゃねぇの? 転ぶってええええ!)

上条(もう切ろう? インデックスさんの服を? 切る?)

上条(馬鹿じゃねぇのっ!? インデックスの服を切るとか馬鹿じゃねえの俺!)

上条(インデックスの健康的で形が良くて真っ白でそれでいて細い御御足を曝せというのか!?)

上条(そんなの駄目だろおおおお! インデックスが通った後に興奮しすぎで心臓麻痺者が続出するわああああ!)

124: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 17:46:11.67 ID:bnpo58/m0
上条(はぁ……はぁ……妄想でここまで俺を追い詰められるのはお前だけだぜ? インデックス!)

禁書「公園通って行こうね。スフィンクス」 

スフィンクス「ニャー」

上条(公園ッッ――即ちクレープ屋の脅威がインデックスの前に立ちはだかるというのか!)

上条(駄目だインデックスいくなああああああ! ……ははは! だが、俺が何の対策をしてないとでもっ!?)

上条(このスフィンクスの好物のおやつの袋をガサガサすればアイツは飛び出してくるっ!!)

上条(そしてインデックスを回り道させるっ!)

上条(ごめんなインデックスこれもお前の為なんだ! クレープは俺が大人になったら奢るからっ!)ガサガサ

上条(もう10兆個くらい奢るから許してええええ上条さんを許してええっ!)ガサガサッ

スフィンクス「ニャッ!」

125: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 17:57:42.56 ID:bnpo58/m0


スフィンクス「ニャッ」ダッ

禁書「あっ、スフィンクスっ!? そっちに飛び出したら危ないんだよ」

上条(いいぞ! 来い来い!)

上条当麻がそれに気がついたのは、およそ2秒後。
彼の眼中にはインデックスしか見えていなかった。

スフィンクスを追いかけて飛び出したインデックスに迫り来る大型トラック――!

禁書「あ……」

インデックスを突き飛ばして飛び込む上条当麻!
考えるよりも先に行動した彼の身体は宙を舞い、ノーバウンドで地面に叩きつけられた!

禁書「――!?」

上条「ご、がぁあああああああ!」

ピーポーピーポー


上条当麻、入院決定!

127: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 18:06:28.50 ID:bnpo58/m0




ところで、いくら上条が人間離れした身体能力の持ち主でも直前に迫っていたトラックより早くインデックスに突撃できるか?
答えは否ッ!

禁書目録は既にそこにいた能力者によって助けられていたのだ!
つまり……上条、犬死に!
無駄死に!
入院費で家計を圧迫しただけっ……!

良い所無し……!




130: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 18:20:56.40 ID:bnpo58/m0


削板「大丈夫だったか嬢ちゃん?」


削板軍覇。レベル5の第7位
音速の2倍の速さで動ける彼にとってはトラックは何の脅威でもなかった。


禁書「私は大丈夫だけど、とうまがっ!」

削板「とうま? 轢かれた男の事か?」

禁書「とうまはきっと私を庇ってくれたんだよ……」

削板「そうだったのか! 自殺しに来たのかと思ったぜ! 根性有る奴だったんだな!」

禁書「なのに、とうま……救急車に乗せられていっちゃった……」ジワッ

禁書「一緒に乗ろうとしたんだけど……スフィンクスは乗せちゃ駄目だって……」グスンッ

削板「……よしっ! なら俺が一肌脱ごうじゃねえか!」

禁書「えっ?」

削板「おぶされ! 走るぜ!」

禁書「でも……」

削板「大丈夫だ! すぐ着くからな!」

削板「安心してこの俺、削板軍覇の背中に乗ってくれ!」

133: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 18:36:05.80 ID:bnpo58/m0


――病室

上条「ふぅ……インデックスが怪我しなくて良かった……」

上条(! ……インデックスの気配がっ!)

上条(インデックスがもうすぐこの扉を開けるっ!)

禁書「とうま?」ガラッ

上条「おう」

上条(キタ――――――――――――――!)

上条(まぁああああいえんじぇるううううう! 怪我しなくてよかったよおおおう!)

削板「よぉ! コイツがとうまか?」

禁書「そうなんだよ!」

上条(………………は?)

134: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 18:44:13.93 ID:bnpo58/m0


禁書「あ、とうまあのね! この人はね!」

上条「おう」

上条(一瞬インデックスが男連れな事に焦っちまったぜ)

禁書「とっても良い人なんだよ!」

上条「へ、へぇー……良い人なんだぁ……」ドキッ

禁書「うん!」

上条「あー……何か奢って貰ったりしたのか?」

禁書「? ううん?」

上条(インデックスの中で『良い人』に分類されているのに奢られて無いだと!?)

上条(まさか……まさかまさかまさかまさかコイツ)チラッ

削板「どうかしたか?」

上条(インデックスの想い人なんじゃねええ!!?)

上条「」ゴプッ

禁書「とうまっ!? とうま!」

削板「ははっ、血を吐くなんて根性あるぜ!」

禁書「言ってる場合じゃないんだよ! 誰かあー!」

135: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 18:48:24.88 ID:bnpo58/m0


上条(ぐっううう意識が朦朧とぉおおお!)

上条(誰だか知らないがああインデックスは俺が認めた奴にしか渡さねぇっ!)

上条(どうせ悪戯にインデックスを弄ぼうと思ってナンパしただけの男なんだろ!?)

上条(許しませんよ、かみじょ……さ、ん…は)


136: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 18:52:15.05 ID:bnpo58/m0


――3日後

一方通行「馬鹿ったれの三下の病室はここですかァ?」

上条「すまない……一方通行。インデックスは元気にしてるか?」

一方通行「昨日クソガキとプールに連れてった」

上条「写真は!?」

一方通行「打ち止めとのツーショットしか無ェぞ」

上条「この役立たずが! インデックスだけの写真とっとけくそったれ!」

一方通行「帰る」

上条「あああああごめんなさいいいいい!」

138: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 19:00:54.04 ID:bnpo58/m0


一方通行「まァ……調べてやったつゥか、俺も元々知ってたけどよォ……」

上条「早く教えろ!」

一方通行「…………いいか。三下、いや上条」

上条「何だよ」

一方通行「現実をちゃンと受け入れろよ?」

上条「? あぁ」

139: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 19:06:14.85 ID:bnpo58/m0


一方通行「名前は削板軍覇、レベルは5で序列は第7位」

上条「レベル5!?」

一方通行「あぁ……第7位だが戦闘能力なら超電磁砲を抜けるだろォがな」

一方通行「世界最大の原石だ」

一方通行「この時点で、オマエは金銭面もレベルも敗北した」

上条「ごふぁっ! ……性格、性格はぁあああ」

一方通行「人助けを進んで行い、頼まれたら断れない性格」

一方通行(まァこの辺は三下もなンだがなァ……)

一方通行「浮ついた噂は一切無し。誠実ってェの?」

一方通行「シスターが何か危険だった所を助けたらしィ」

一方通行「フラグメーカーで貧乏でレベル0なオマエの……完全敗北だ」

上条「」

上条「」

上条「」

140: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/22(日) 19:13:50.86 ID:bnpo58/m0




――かみじょうさん、歯軋りしながら完全敗北を認めようとせず一方通行に八つ当たりして入院させるがやっぱり泣く泣く認める編 完




149: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 13:17:14.73 ID:RsPad5dN0


――病室

一方通行「はァー……打ち止めは本当に可愛いからなァ」

上条「インデックスは本当可愛いんだよな」

一方通行「あのぷにぷにほっぺとかぴょこぴょこアホ毛とか」

上条「あのサラサラな髪、澄んだ瞳、白い肌」

一方通行「あの惜しげもなく晒される足! 聖母のような包容力!」

上条「見る者全てを魅了する微笑み! 側にいるだけで感じられる聖なる温もり!」

一方通行「ンンゥォおおおお!らァあァすとおおゥだァあああ! 今直ぐ会いてェェよォォ!」

上条「インデックスインデックスインデックス! 俺に俺にぃいい息ををおお!声を聞かせてくれええええ!」

一方通行「あァァ添い寝してェよォ打ち止めェェ俺を抱きしめてくれェ永遠にィィい! ンンンゥあひィンふっはァ!」

上条「はんっひいいふっ! いんでぇぇええくすまいえんじぇるうううう○○○○ぉおおんふぁああおおう!」

一方通行「…………ふぅ……三下、オマエ俺の話聞いてたか?」

上条「…………ふぅ、聞いてた聞いてた」※聞いてない

上条「お前こそ俺の話聞いてたか?」

一方通行「聞いてた聞いてた」※聞いてない

上条「そうか、(インデックスの魅力を)解ってくれたか?」

一方通行「おォ。もォ完璧に理解したぜ」※してない

一方通行「オマエこそ(打ち止めの可愛さを)理解したか?」

上条「あぁ。うんもう完璧完璧」※してない

150: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 13:18:30.15 ID:RsPad5dN0





番外 かみじょぉとァクセラゎ……ズッ友だょ……!!編 完





151: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 13:41:12.31 ID:RsPad5dN0
――上条家


禁書「退院おめでとうなんだよ! とうま」

上条「あぁ。黄泉川先生に迷惑かけなかったか?」

禁書「うん! 打ち止めがほっぺたにつけたハンバーグとか拭いてあげたんだよ!」

上条「そうか。偉いぞ」ナデナデ

禁書「えへへ///」

上条(うおおおおおお俺もインデックスに口元拭って貰いたあああい!)

上条(つーかお姉さんぶるインでっくしゅかわいいっふえぇえ! んんふふっうりあぁ!)

上条(かわいいのおおおいんでっくすうううずっと撫でてえええええ永遠に撫でてええええ!)

上条(ずっと…………)

上条「…………はぁ」

152: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 13:49:10.73 ID:RsPad5dN0


禁書「とうま。まだ元気出ないのかな?」

上条「いや……ところでインデックス……お前……その……」

禁書「何かな?」

上条「好きな奴とかいる……?」

禁書「なっ! い、いきなりどうしたのかな」

上条「……真剣に答えてくれ」ジッ

禁書「う…………その……」

禁書「その……じつは……い……る、んだよ///」

上条「……そうか」

上条(………………ほげぇえええええぽぴいいいいいいいい!)

上条(んでらばぶっ! ふるっしゅあああああいやああああおおおまいごっどおおおお)

上条(神も仏もいねえええんだよこの世には! あああああ不幸だアアアア!)


153: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 13:56:57.02 ID:RsPad5dN0


上条「……結婚とか考えてるか?」

禁書「えぇっ!? そ、それはまだ早いっていうか、そもそも私はシスターだし……」

上条「もしも、お前の好きな人がお前に告白したらシスターやめるか?」

上条(誰かと結婚する位ならずっと神に……いや神にも身体捧げて欲しくないけどね!?)

上条(インデックスがああああシスターだから譲歩してるだけでぇぇっ! 本当はあああ神にもおおおおお)

上条(神にもインデックスは渡したくないよおおおおぅ! お願いいいいい出ていかないでええいんでっくすうううんはうだあ!)

禁書「……やめる、んだよ」

上条「……そうか」

上条(削板ぁあああああ!! 死ねえええええ! 死んでしまええええっ!)


154: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:07:13.74 ID:RsPad5dN0


禁書「ど、どうしてそんな事聞くのかな」

上条「何でもない……何でもないんだ……」

上条(駄目だ、死んだらインデックスが悲しむ……)

禁書「とうま? やっぱり変なんだよ」

禁書「寝たほうがいいかも……」

上条「あぁ……ずっと病院に行て身体動かしてないからだ……」

上条「戻って来たばっかりで悪いけど、ちょっと散歩に行って来る……」フラフラ

禁書「とうま……」


155: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:16:22.72 ID:RsPad5dN0

禁書「やっぱり変なんだよ……」

禁書「顔色も悪いし……」

禁書「いきなり、す、好きな人を聞いたり……」

禁書「…………何で聞いたんだろ」

禁書「結婚……」

禁書(もしかして、とうまに好きな人が出来て)

禁書(厄介払いしたいから他の人に養って貰えって言いたかったとか……?)

禁書(とうまは優しいから何て言えばいいか解らなかったのかも……)

禁書「出ていった方がいいのかな……」

禁書「はぁ……」

156: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:25:07.69 ID:RsPad5dN0


上条「あしーたがあるさゆめがあるぅぅ……」

上条「上条さんには……明日なんて……無い……」

上条「インデックス……ごめんな……」

上条「このまま生きてたらいつ糞の削板を殺そうとするかわかんねぇ……」※削板は何もしてません

上条「一応、遺書書いた封筒を持っておくから……少ないけど銀行から引き出した金も入れるし……」

上条「最後までお腹いっぱいにさせてやれなくてごめん……」

上条「生まれ変わったら猫になって、インデックスに拾われてぇなぁ……あ」

上条「あのトラックでいいか……」

上条「さよなら……インデックス……」


157: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:36:24.62 ID:RsPad5dN0


――上条家

禁書「最後まで勝手な事してごめんね。とうま」

禁書「もう出て行くからね……」

禁書「手紙……書いておこう」

『とうまへ
今まで沢山迷惑かけてごめんなさい。
私は一人でも平気です。
これからはとうまはとうまの幸せを追いかけて欲しいと思います』

禁書「本当は、もっと言いたい事は沢山あるけど、上手く言葉に出来ません……」

禁書「今までありがとうなんだよ。とうま……」

禁書「これでいいかな……」

禁書「じゃあね、さよなら。とうま」


158: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:42:12.62 ID:RsPad5dN0





――かみじょうさん、しょうもない自殺編 完





160: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:47:40.40 ID:RsPad5dN0


――公園


禁書「出てきちゃったけど、これからどうすればいいのかな……」

禁書「……やっぱり、とうまの所に戻って」

禁書「……駄目だよね。そんなの」

禁書「私がいたって当麻の迷惑になるだけなんだよ……」

削板「よぉ! また会ったな嬢ちゃん」

禁書「あ……あの時はありがとうなんだよ……」

削板「おう。何か元気ないな!」

禁書「……うん、あのね……」

削板「もしかして嬢ちゃんも上条みたいに自殺しようっていうんじゃねぇだろうな?」

禁書「自殺はしないけど……とうま!? とうまが自殺したの!?」


161: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 14:53:35.16 ID:RsPad5dN0


削板「あぁ、偶然俺の目の前でトラックに突っ込んで……」

削板「そういやインデックスって嬢ちゃんの事だったな」

削板「これ、上条が落としたんだが裏にインデックスへって書いてあるぞ」

禁書「……遺書!? ちょっ、見せて欲しいんだよ!」

削板「引っ張ると破けちまうぞ。ほら」

禁書「……とうま!」ビリッ

削板「豪快な開け方だな! 根性あるぜ!」ハッハッハッ

禁書「ちょっと黙っててほしいんだよ!」

162: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 15:01:00.35 ID:RsPad5dN0


『インデックスへ

自殺なんて馬鹿な真似してすまない。
俺の事は忘れてお前はお前の好きな人と幸せになって下さい。 
何か有ったら一方通行や黄泉川先生に相談して下さい。
少ないけどお金も入れました。

俺はインデックスといれて幸せでした。
だが、このまま生きていてもお前の幸福を壊すだけだと思います。
こんな不幸でどうしようもない男と一緒にいてくれて本当にありがとな』


削板「うわっ、五千円って本当に少ないぞ!」

禁書「とうま……」

禁書「とうまぁああああ! 本当にどうしてこんな馬鹿な真似したの!」

禁書「私だって、とうまと一緒にいれて幸せだったのにっ!」

禁書「どうして死んじゃったのとうまああああ!」

削板「ん? 死んでないぞ?」

禁書「えっ」

削板「ん?」


163: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 15:03:09.06 ID:RsPad5dN0











164: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 15:17:54.50 ID:RsPad5dN0

轢かれようと道路へ踏み出した上条当麻
だが、奇しくも側を通りがかった削板軍覇が上条を歩道へ引っ張り、それを助けていた。


削板「フラフラするんじゃねぇ! 男ならシャキッとしろ! 轢かれるとこだったろう!」

上条「あんた……」

削板「お? お前、とうまだったか?」

上条「あぁ……上条当麻だ」

削板「そうか! この間も吐血してたが身体でも弱いのか?」

上条「いや……そういうわけじゃないけど……」

上条「お前って……本当に人助けが好きなんだな……」

削板「? よく解らないが目の前に危ない奴がいたら助けるぞ!」

上条「そっか……はは。なら安心してインデックスを任せられるな……」

上条「ははは……本当、いい奴だな……」

165: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 15:28:46.56 ID:RsPad5dN0


上条「心の中ではいんでっくすたん○○○○んふぅっはあじゅぱっ! とか言ってる俺より……」

上条「ずっとインデックスに相応しいよ……」

上条「…………ははは」ハァー

上条「じゃあな……インデックスの事よろしく頼むよ……」フラフラ

削板「おい? だからそっちに行くと轢かれるぞ?」

上条「いいんだよ……俺はこれから死ぬんだから……」

削板「待て! 自殺するって事か!?」ガシッ

上条「そうだよ……離してくれ……」

削板「駄目だ! 自殺なんて考えるような根性無しには根性を入れ直してやらなきゃならん!」

上条「……根性を入れ直す? はは……どうやってだよ」

削板「こうやってだ!」ドスッ!

上条「痛えええっ! 歯がぁああ! 折れるぅうっ!」


166: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 15:35:43.54 ID:RsPad5dN0



上条「大体……大体っお前がいなけりゃっ……こんな事には……!」

上条(何言ってんだ俺、ただの僻みじゃねぇか……)

削板「……何が有ったのか解らんが、俺のせいなら益々根性入れてやらねーといけないな!」

削板「もう一発だ!」ゴッ!

上条「ご、がぁあああああ!」

上条(……インデックス……ごめんな?)

上条(俺、お前の好きな人の事、これから殴ります)


167: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 15:51:32.80 ID:RsPad5dN0


上条「おらああああああ!」

ドスッ!
上条の右手で作られた拳が触れた瞬間、削板の能力は一時的に効果を失った!

削板「どうした! 痛くも痒くも無いぞ!」

が、毎日気持ち悪いくらい身体を鍛えている削板に勝てるほどの筋力は上条に備わっていない!

削板「ふんっ!」

上条「うげぇっ!」

ゴッ!
鳩尾に華麗に決まる削板の拳!
勿論、上条がそれをノーダメージに出来るほどの腹筋は無い!
一方通行なら即死!

上条「まだまだぁああああ!」

削板「来い! 上条当麻ぁああああああああ!」

だが、歴然とした力の差を前にしても上条を突き動かす物があった――『愛』である。

上条「インデックス、インデックスはぁ!」

上条「インデックスはああああ! 俺が! 俺が幸せにするんだっ!」

上条「お前にインデックスは渡さねぇえええええ!」

上条「ごめん! インデックスぅうううううう!」

削板「…………」

削板(何の話してるんだ?)

当然の反応である!

168: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 16:05:53.65 ID:RsPad5dN0


削板(まぁいい。根性を入れなおすのが先だ!)

削板「ふんっ!」

上条「ぐぅっ!」


削板「おらぁあ! どうした! お前はそんなものか上条!」

上条「くそっ! 何でっ……!」


上条「ああああああ!」

削板「おおおおおおおおおお!」



殴られても大してダメージにならない為、避けずに殴ることだけに集中する削板
対して、一発喰らうだけで大ダメージを受ける為避けながら削板を殴る上条

勝敗はあっけなく決まった。

169: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 16:18:08.66 ID:RsPad5dN0


上条「う……」ボロッ

削板「やりすぎちまったか? 病院に運ぶか」ヨイショッ

上条「……を……」

削板「ん?」

上条「インデックスを……俺から……取らな、で……下さい……」

削板「上条、お前さっきから何の話してるんだ?」

上条「…………」シーン

削板「おい! 気絶するな! 根性無いぞ!」

170: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 16:20:08.93 ID:RsPad5dN0





――かみじょうさん、2度目の完全敗北編 完





173: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 17:04:25.42 ID:RsPad5dN0
打ち止め「じゃーん!」

一方通行「…………あ?」

打ち止め「ミサカとアナタだよ! ってミサカはミサカは自信満々に描いた絵を見せ付けてみる!」

一方通行「……」

打ち止め「上手にかけから見せに来たのっ! ってミサカはミサカはスケッチブックを持ったまま説明してみる!」

一方通行「俺とクソガキねェ……」

一方通行(可愛いィィいいいいいい! 打ち止めっ! ラストオーダーっ!)

一方通行(ピカソも真っ青レベルだぜェェ! レベル5いやレベル∞だ! 打ち止め! ンはァああああ!)

打ち止め「どうかな? ってミサカはミサカは評価を求めてみるんだけど……」

一方通行「ヘタクソだな」

打ち止め「えーっ!? 結構上手く出来たと思うんだけど……」

一方通行(すまない打ち止め……本当なら、打ち止めは本当天才だなァ!)

一方通行(将来は画家かァ! 絶対売れっ子になるぜェェ!)

一方通行(って褒めてェンだが……飴と鞭を上手に使い分けないと子供はグレちまうって……)

一方通行(楽しい育児の本に書いてたからよォ……!)

174: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 17:06:07.38 ID:RsPad5dN0


一方通行「あァーでも。特徴は捉えてるから、練習すれば直ぐに上手くなると思うぜ?」

打ち止め「本当!? じゃあ、もっと沢山描くね!」

一方通行(あァァ! 何だその微笑はァァああああああ可愛い過ぎンだろォ!)

一方通行(綺麗すぎンだろ……! 打ち止めの存在が芸術だろっ……!)

打ち止め「あのね、今度はヨミカワとヨシカワとアナタのミサカの絵にする!」

打ち止め「それでね、アナタとミサカは手を繋いでるんだよってミサカはミサカは説明してみる」

一方通行「はいはい、ご勝手にィ。 俺はコンビ二でコーヒー買ってくる」

打ち止め「もー! どうでも良さそうねってミサカはミサカはちょっと怒ってみたり!」

176: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 17:09:08.00 ID:RsPad5dN0


――額縁専門店


一方通行「一番高い額縁下さい」





177: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 17:12:04.01 ID:RsPad5dN0





番外 あくせらさん、楽しい育児編 完






181: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 22:39:48.59 ID:RsPad5dN0


――病室

冥土帰し「君はよっぽど病院が好きみたいだね?」

上条「……すいません」

冥土返し「今回は入院3日位だね」

上条(また入院費が……)

冥土返し「じゃあ、僕はこれで。くれぐれも安静にだね?」ガラッ

上条「病院か……」

上条(そういえば、この上条当麻がインデックスと初めて会ったのも病院だったっけ)


182: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 22:41:53.35 ID:RsPad5dN0


俺は女の子を助けて記憶喪失になったらしい

医者から聞いた話の中で上条当麻は何処の小説の主人公がやって来たのかと思う程の活躍っぷりだった
更に科学の街、学園都市の住人だった筈の上条当麻の頭の中に魔術師という存在は確かに知識として存在した

そして、上条当麻という人間は不幸だった
どういう不幸に遭ったのかは解らないが、ともかく上条当麻の中に『上条当麻は不幸な人間だ』という認識だけが存在していた

それ故――




上条「インデックスか……どうせ超絶不細工なんだろうな」

上条「そんな物語みたいな事が上条さんの身に降りかかったとしてヒロインポジが可愛いなんてありえない……!」

上条「見た目はデブでブスで性格もブス! 絶対そう!」

上条「うわぁー嫌だぁ」

上条「お礼に結婚するとか言われたらどう断ろう……」

上条「いや上条さんは不幸だからそれは無いか……?」

上条「むしろ助けたのに『この役立たず!』とかってくそみそに貶されて叩かれるかもしれない……!」

上条「どっちにしろ不幸だ……」

183: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 22:53:23.38 ID:RsPad5dN0


コンコン

上条「はい?」

上条(うわああ来たよぉお! 多分インデックスだよ)

上条(アレだろ? マツコデラッ○スとKA○Aちゃん混ぜたような女なんだろ?)

上条(いや筋肉ムキムキ男女かもしれねぇ!)

禁書「…………」ガラッ

上条(あれ……!? 可愛い女の子!? だ、と……!?)

上条(いや待つんだ落ち着くんだ上条当麻不幸人間上条当麻っ!!)

上条「あの……」

上条「あなた、病室を間違えていませんか?」

上条(どーせ隣の見舞い客とかいうオチなんだろ?)

上条(ほらほら! ぬか喜びさせた後からごっついインデックスが出てくんだろぉ!?)

禁書「……っ、」 


184: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 23:00:45.10 ID:RsPad5dN0


上条「あの、大丈夫ですか? なんか君、ものすごく辛そうだ」

禁書「ううん、大丈夫だよ?」

上条(そんなに隣の患者の具合悪いのか……)

禁書「大丈夫に、決まってるよ」ジッ

上条(……何でこの子出ていかないんだ?)

禁書「…………」

上条(……まさかな。いや、でも? いやだってこんなに可愛いんだぞ?)

上条(……うん、夢見る時間くらいはあったっていいだろ)

上条「……。あの、ひょっとして。俺達って、知り合いなのか?」


185: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 23:16:16.35 ID:RsPad5dN0


禁書「とうま、覚えてない? 私達、学生寮のベランダで出会ったんだよ?」

上条「――俺、学生寮なんかに住んでたの?」

上条(お隣さんって事か? こんな可愛い子が隣に住んでたのか?)

禁書「……とうま、覚えてない? とうまの右手で私の『歩く教会』が壊れちゃったんだよ?」

上条「――あるくきょうかいってなに? 『歩く教会』……散歩クラブ?」

上条(右手で散歩クラブ壊すって何だ? とりあえず女の子の所持品壊すなよ上条当麻)

禁書「…………とうま、覚えてない? とうまは私の為に魔術師と戦ってくれたんだよ?」

上条(おい……おい! インデックスじゃねぇのこの子!?)

上条(マジでか!? 上条さんのヒロインはこんなに可愛かったのですか!)

上条(いや……待て……まだだ……ここから一気に叩き落す気に決まってる!)

上条「――とうまって、誰の名前?」

上条(そう……! 実は上条当麻は俺では無い! という可能性が存在しているからなっ!)

上条(ほらっ『あれ? 別人じゃね?』って言って出て行け!)

禁書「とうま、覚えてない?」

上条(…………俺に言ってるみたいだな)

186: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 23:33:28.37 ID:RsPad5dN0


禁書「インデックスは、とうまの事が大好きだったんだよ?」




上条当麻はこれまで告白などされたことが無かった
今まで妄想してみた女の子から告白されるシチュエーションも記憶から消去されている

上条当麻の身体は幸福というものに慣れていなかった

そんな上条の目の前に差し出される、自分が救った美少女『インデックス』からの告白


上条(……………)

上条(………………いんでっくす! いんでっくすたん!)

上条(泣きそうなインデックス可愛いよおおおお!)

上条(んふぅうあううう! インデックス○○れれえ!)

上条(んあひぃゆううう! い、い、いインデックス! はふぅううん!)


上条当麻の脳内は人生最大量の快楽物質を放出した!


上条(んふっぅううういんでっくす可愛いよぉおおお)

上条(白き詠み唱え君を守りたいぃいいいいい!)

上条(可愛いが可愛いのぉおおあへえええええいっひいいいぃふうう!)


――こうして、上条当麻は禁書目録を崇拝するまでに至ったのであった

187: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/23(月) 23:34:53.91 ID:RsPad5dN0





――かみじょうさん、過去回想編 完





189: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 00:15:28.42 ID:tTtw+uC70


白井「あぁ……今日もお姉様は見目麗しかったですの……」

白井「はぁ……お姉さまのベッド……」

白井「……んはああああお姉様のベッド! お姉様の寝汗が染み付いたシーツ!」

白井「すーはー! すーはー! 肺の中をお姉様で一杯にしますの!」

白井「○○○○○○○○! 口の中もですの!」

白井「ふぁあああん! お姉様ぁあああ駄目ぇえええ黒子は黒子はぁああ!」

白井「あふぅうんお姉さまのシーツ、いえお姉様に包まれてますのぉおお!」

白井「振り切った感情が暴れてますのぉおおおパッションんんんんっですのっ!」

白井「んああああああっれぇえええるがぁああんっ! はじける思いすぴいいいどになるうう!」

御坂「ただいまー」ガチャ

白井「お帰りなさいですの」

御坂「あれ? 風紀委員は?」

白井「今日は非番ですので、勉強しておりましたの」

御坂「ふーん。本当真面目よねー」

白井「忙しくても予習復習はしっかりしないといけませんので」

190: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 00:18:47.78 ID:tTtw+uC70





番外 『お姉さまももっと慎みを持って下さいな』編 完





194: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 01:24:58.22 ID:tTtw+uC70


――病室

禁書「とうまっ!」ガラッ

上条「インデックス……」

禁書「馬鹿馬鹿馬鹿! とうまの馬鹿!」

上条「ぐあああああっ!」

上条(死んじゃうっ! 上条さん死ぬっ! いや死のうとしたけどぉお!)

禁書「何でこんな馬鹿な事したの! とうま!」

上条「だって……」

禁書「だっても何も無いんだよ!? こんな事するとうま大嫌いかも!」

上条「」

上条(あれ……? おーいお前ら御坂妹達か……?)

上条(えっ、何? その川を渡れって……?)

上条(解った……ん? 何? 渡し賃?)

上条(いや、上条さん貧乏なのでそういうのはちょっと……)

禁書「ねぇ! とうま聞いてるの!?」

195: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 01:33:33.98 ID:tTtw+uC70


上条「はっ! ……あぁ」

上条(危ねぇ! お陀仏しちまうトコだった……!)

禁書「ねぇ……? とうま、どうして本当にこんな事したの?」

禁書「何か悩みがあったの?」

上条「……あぁ」

禁書「それって私に関係することかな?」

上条「…………あぁ」

禁書「…………そうなんだ」

上条「…………あぁ」

禁書「でもね、とうま。安心して?」

上条「…………?」

禁書「私、出て行く事にしたから」

上条「なっ、な、何でだよっ!? 嘘だろっ!?」

196: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 01:42:12.01 ID:tTtw+uC70


上条(とうとう愛想つかされたのかっ!? いやだああああ!)

上条(お腹一杯食べさせてあげられなかったから!?)

上条(死のうとしてたけどぉおお! 本人から出てくって言われるのショックすぎるよぉおおう!)

禁書「嘘じゃ、ないんだよ」

上条「インデックス…………そっ、そっか……し、しあわせに」

上条「し、あわせにくらせ……よ?」

禁書「解ったんだよ」

禁書「とうまも幸せにね」

上条(そうだよな……俺が削板に勝てる所なんて何一つ、何一つ……)

197: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 01:45:18.29 ID:tTtw+uC70


上条「…………俺から、インデックスを……」

禁書「……?」

上条「俺からインデックスを取らないでくれよぉおお!」

上条「ああっあぁああああー! 嫌だああああ出て行かないでくれインデックスぅうう!」

上条「俺もっと頑張るから!だからずっと俺の側にいてくれよおおお!」

上条「インデックス! インデックス!」

上条「俺、俺ぇええ!」

上条「俺っ、インデックスがっ!」

上条「インデックスが好きだっ!」

上条「ずっとぉおおお! ずっと側にいさせてくれよっ!」

上条「何で、何でぇえええ!」

上条「ああああああぁああああっ!」

200: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 01:55:54.19 ID:tTtw+uC70


禁書「と、とうま!? 落ち着いてほしいんだよ!」

上条「何で、出てくなんて言うんだよぉ……嫌だ、嫌だよ……」

禁書「とうま……だって、とうまが言ったんだよ?」

禁書「将来好きな人が出来たらって……私、とうまが……好きな人が……」

禁書「出来たって思って……」

上条「……俺、インデックスが誰かと付き合うなんて嫌なんだよ」

上条「俺はな! インデックスが他の男好きなだけでこんな取り乱しちまう気持ち悪い男だ!」

上条「だったら、死んだほうがインデックスの為だと思って……っ!」

禁書「えっ? ……………………好きな人って誰の事?」

上条「えっ」

禁書「えっ」


201: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 02:02:44.92 ID:tTtw+uC70


上条「えっ、だってお前、削板が……」

禁書「削板……? あの鉢巻の人の事かな?」

上条「そうだけど……お前、削板の事好きなんじゃ無かったのか?」

禁書「どうしてそう思ってるのか解らないけど違うんだよ」

上条(…………いやほおおおおおお! ごめんなさい削板さあああああん!)

上条(なんか言いがかりつけてすいませんでしたあああ今日もインデックスはかわいいれすうう!)

上条(んふぅうう! 俺を心配するインデックス優しいよぉおお!)

上条(もう死なない当麻死なないよぉおおおお!)

202: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 02:13:51.73 ID:tTtw+uC70


上条(あふっひゃらぅうううれひゅうううう)

上条(インデックス!)

上条(えyw@zhr!)

上条(あしたもあるよおおおお上条さんにもぉおおねえええ!)

上条(…………あれっ)

上条「じゃあ、インデックスの好きな人って誰なんだ?」

禁書「! あぅ……その……」

禁書「えっと、とうまが取り乱す必要は無い相手っていうか何ていうか……そのっ」

上条「……?」

――「俺はな! インデックスが他の『男』好きなだけで」

上条「……インデックス……お前……」

禁書「///」

上条「○○だったのか!?」

禁書「とうま……ふざけてるのかな!」

上条「……じゃ、じゃあ、まさかスフィ」

禁書「スフィンクスが好きな訳でも無いんだよっ!」

206: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 02:22:37.74 ID:tTtw+uC70


禁書「もう! 私、先に帰るんだよ!」スッ

上条「まっ、待ってくれ! 上条さんにインデックスの好きな奴を教えてくれ!」

禁書「……私、とうまに好きな人が出来たと思ったんだよ」

禁書「だから、出て行こうと思ったけど……出て行かないんだよ」

上条「そういえば、出て行かないのか! 良かった……!」

禁書「はぁ……3日間、ゆっくり考えて欲しいんだよ」

禁書「こんなに心配させておいて、それで解らないなら本当に嫌いになるかも」

禁書「鈍感とうま」ガラッ

207: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 02:26:31.51 ID:tTtw+uC70





――そぎいたさん、知らない内に三角関係に巻き込まれ、知らない内に誤解が解けたよ編 完





212: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 16:59:56.26 ID:tTtw+uC70
禁書「ふふ、スフィンクス。これは何だと思う?」

スフィンクス「!」

禁書「そうそうまたたびなんだよ!」

スフィンクス「…」スリスリ

禁書「スリスリじゃ駄目なんだよ! これが欲しいならやる事わかるよね?」

スフィンクス「…チッ」スッ

禁書「肉球ぷにぷになんだよ!」プニプニ

禁書「ぷにぷにぷに!」

禁書「……ふー、じゃああげるんだよ」

スフィンクス「にぁー♪ んぐににぅー♪」ゴロゴロ

スフィンクス「んんん゛んにぃぃぃぅ!」

禁書「気持ち良さそうなんだよ」

213: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 17:01:55.86 ID:tTtw+uC70





番外 すふぃんくすさん、またたびらめぇええええ編 完





214: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 17:17:29.44 ID:tTtw+uC70


――病室

上条「うーんうーんうーんうーん」

上条(考えろぉおお上条! 正解できないと嫌われる!)

上条(くっ……3択まではいけたんだが……)

上条(1→インデックス、2→神、3→俺)

上条(3であって欲しいけどそれは無いな。うん)

上条(となると1か2…………)

上条(……インデックス>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>神)

上条(1か……?)








215: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 17:22:11.30 ID:tTtw+uC70


――帰り道

上条(インデックスはインデックスが好きって事か?)

上条(だがインデックスはインデックスと結婚できないわけだし)

上条(それともインデックスは魔術的な何かで増えるのか?)

上条(…………いや、さすがに無いか)

上条(ていうかそろそろインデックスの顔見ないと死ぬ!)

上条(マジで三日間お見舞いに来てくれなかった死ぬ!)

上条(死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!)

216: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 17:34:28.38 ID:tTtw+uC70


上条(死ぬなぁあああ上条ぉおおおおお!)

上条(こういうときこそ脳内! 脳内インデックスに頼るんだ!)

上条(ただいまーインデックスー)

脳内禁書(おかえりなんだよ、とうま退院おめでとう!)

上条(あぁ。それでお前の好きな人なんだがな?)

脳内禁書(うん、解った?)

上条(インデックスが好きなんだろ? インデックスは可愛いからインデックスが好きでも全然可笑しくないしな)

脳内禁書(そうだよ。とうま)

脳内禁書(私は私が好きなんだよ!)

上条(ははーやっぱりなぁ! だと思ったぜぇ!)

脳内禁書(とうまが正解したから出て行かないんだよ)

上条(ずっと一緒にいてくれるか?)

脳内禁書(うん!)

脳内禁書(とうまとずっと一緒にいるんだよ!)

上条(そっか! …………)

上条(…………何か)

上条(…………何か虚しい)

217: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 17:53:59.11 ID:tTtw+uC70


――上条家

上条「ただい、うぉっ」ガチャッ

禁書「おかえりなんだよ」

上条「インデックスさん……その、格好はなんでせうか」

禁書「エプロン……変かな?」

上条「いや、似合ってる」

上条(扉開けたらエプロンしたインデックスさんが出てくるとか誰からのご褒美ですかぁああああ!)

上条(ちょっと不安そうなのも可愛いぃいいいほげえぇえええ)

上条(新婚さんかぁああ! いやあぁああああインでっくすぅううんんんんあふぁううう!)

上条「あ……あのさ、インデックスのな? 好きな人の事なんだけど……」

禁書「あのね。とうま」

禁書「私もね、とうまが私の事好きなんて知らなかったんだよ」

上条「……」

禁書「鈍感同士だね」

上条「………………」

218: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:00:43.30 ID:tTtw+uC70


上条「上条さんは、馬鹿です」

禁書「知ってるんだよ」

上条「だから、インデックスさんの好きな人が解りませんでした」

禁書「そっか……」

上条「だから、これから言うのはあくまで上条さんの希望的観測です」

禁書「うん」

上条「インデックスさんは……俺の事が、好き……だと…………いいなぁー」

上条「って、思いますです。はい」

219: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:07:50.25 ID:tTtw+uC70


禁書「…………とうまは馬鹿なんだよ」

上条「うん」

禁書「とうまは馬鹿でお人よしでいつも怪我してるし、どこかにいなくなるし不幸だし」

上条「すいません」

禁書「本当に不幸だから、私がついてないと駄目なんだよ」

禁書「嫌なことがあった日も不幸な目に合った日も」

禁書「そんな事がどうでもよくなるくらい、毎日おいしいご飯つくってお家で待ってられたら、いいなぁって」

禁書「思うんだよ」

220: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:12:13.33 ID:tTtw+uC70


上条「…………俺も、毎日インデックスに出迎えて貰いたい」

禁書「うん」

上条「シスター、やめてくれるか」

禁書「いいよ」

上条「ずーっと、俺と一緒にいてくれるか」

禁書「いいよ」

上条「俺と、結婚してくれるか」

禁書「いいよ」

上条「ありがとう……」

上条「…………」

禁書「あのね、とうま。ご飯、出来てるよ」

上条「うん…………でもな、上条さんもう我慢できないんですが」

禁書「?」

上条「はー……」

上条「インデックスたん可愛いょおおおおお○○○○うはあああああ」

上条「俺と結婚するとかぁああああマジでえええ?! いいいんでっくす!」

上条「いやああらめええええぇえええ! いんでっくすぅううううううはああひゅうう!」

上条「ああああいらびゅううううううう! まいいいいいはあにいいいいい!」

禁書「」

221: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:15:12.80 ID:tTtw+uC70





――かみじょうさん、プロポーズ編 完





225: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:47:01.89 ID:tTtw+uC70


――――数年後


禁書「はい、とうま。お弁当なんだよ」

上条「ん。いつも、さんきゅーな」

禁書「今日の晩ご飯はハンバーグにするからね」

上条「じゃあ今日も早く帰って来れるように頑張るからな」

禁書「うん。気をつけていってらっしゃい」

上条「あのさ…………その、行ってらっしゃいのちゅーとか……」

禁書「……ふふっ、行ってらっしゃい。とうま」チュッ

上条「……行ってきます。俺のお嫁さん」チュッ

禁書「もうっ、恥ずかしいから早く行くんだよ!」

上条「はーい」ガチャッ

226: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:48:28.74 ID:tTtw+uC70


――外

上条「…………」

上条「いんでぇええええええっくす! ほわあぁああああうんんんえええはあぁあうっぶべらっ」

上条「110004444444444222333!!」

上条「えyw@zhr!」

上条「唇やらかかったよぉおおうお○○あふぇえええ!」

上条「インデックス! いんでっくす! 禁書目録!」

上条「インデックスさんんんん!」

上条「あなたはああああぁあああそろそろぶち殺しますよ? 上条さんををおおおおおお!」

上条「上条さんをドキドキでぶち殺しますよいんでっくすさぁあああああん!」


227: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:49:30.75 ID:tTtw+uC70





上条「そろそろぶち殺しますよ? インデックスさん」 完





230: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:51:19.94 ID:tTtw+uC70


――上条家

禁書「もうっ、恥ずかしい から早く行くんだよ!」

上条「はーい」ガチャッ

禁書「…………」

禁書「…………」

禁書「ふぁああとうまとうまとうまぁああああ!」

禁書「とうまかっこいいいよぉおおおお! ちゅーとかぁああああ!」

禁書「とうまぁああああ好きなのぉおお!」

禁書「行ったばっかだけど帰ってきてぇええええいやあああああ心臓バクバクだよぉおお!」

禁書「と、と、と、とうまあああ! 幸せなのぉおおお!」

禁書「とうまにときめきでぶち殺されちゃうよぉおおおおお!」

231: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/24(火) 18:52:44.56 ID:tTtw+uC70





上条「そろそろぶち殺しますよ? インデックスさん」 本当に完