1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:01:45.42 ID:ze0PAYTP0
雪が降る。今年も、思い出の雪が降る。

しんしんと。吹雪じゃなく、雨でもなく、ただ淡雪だけが降り積もる。

夕方4時。人もまばらな街を。

待ち合わせ場所へとゆっくり歩く。

そう、あの日もこんな雪だった。

二人で声を合わせたあの日。かけがえのない、二人だけの。


天海春香「私のプロデューサーさん」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342882905

引用元: 天海春香「私のプロデューサーさん」 

 

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:02:25.79 ID:ze0PAYTP0

夏真っ盛り。太陽の光が肌を突き刺すそんな季節。

(足運びに気をつけて…)

私はダンスレッスンに精を出していた。

(指先伸ばして、っととっ!?)

足がもつれて派手に転倒。千早ちゃんがすぐに駆けつける。

「春香っ、大丈夫?」

「う、うん大丈夫。私転びなれてるから、へへ」

「…そう、あんまり無理しちゃだめよ」

「うん、分かってる」

「春香、ステップ難しいか?」

「プロデューサーさん、いえ!大丈夫です!」

「はは、その意気だ」

プロデューサーさんは笑ってくれたけれど、私はただ焦っていた。

同期の子達が着々とデビュー後のステップを積んでいく中で、私だけが出遅れているのを感じていた。

皆順調にオーディションを合格していく。

他のプロデューサーさんが担当している子達も概ね好評みたい。

営業も順調みたいで、TVでの露出も増えて765プロの知名度は少しずつ上がってきている。

でも私はオーディションに殆ど引っかからず、未だEランクアイドルのままだった。

プロデューサーはどうしても忙しい他の担当の子――千早ちゃんと伊織――にかかりっきりになりがちで、

私だけが置いていかれている状態をより一層意識するようになった。

焦る。焦ってレッスンは上手くいかない。それだからオーディションに落ちる。

完全にマイナスの連鎖状態、と思う。

でも、どうすればいいのか分からなかった。

アイドルは仕事だから。このままではいけないことだけは分かっていた。

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:02:54.80 ID:ze0PAYTP0
「ふぅ…」

休憩時間、水分を補給しながら自然と溜息が漏れる。

「どうしたのよ、溜め息なんて。あんたらしくないわよ春香」

隣にいた伊織に声をかけられた。

「え、そ、そうかなぁ」

「そうよ。いつでも馬鹿みたいにポジティブなのがあんたの良い所じゃない」

「ふふ、ありがと」

「べ、別に褒めたわけじゃないのよ!ライバルが落ち込んでたら、こっちまで暗くなるじゃない!」

…ライバル。伊織はまだ私のことをライバルだと思ってくれているんだ。

うれしいなぁ。

「うん、私頑張るよ」



それでも上手くいかないまま。

プロデューサーさんに励まされても。

千早ちゃんに一緒に合わせてもらっても。

伊織にハッパをかけられてもダメで。

頑張っても頑張っても、沈んでいくばかり。

「…天海君、相談があるんだがね。応接室に来てくれないか」

とうとうラストのオーディションにも落ち、その月のオーディション全敗が確定した。

社長に声をかけられたのは、その翌日だった。

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:03:47.46 ID:ze0PAYTP0

正直クビだと思った。

こんなお荷物アイドルを抱えている余裕は、何処の事務所だってない。

ましてや中堅以下の765プロでは――

「おっ、お願いです!私まだ、まだアイドルやっていたいんです!」

必死だった。考えるよりも先に言葉が出た。

でも社長は、

「?ああ、いや、そういうことじゃないんだよ天海君」

と少し申し訳なさそうに笑った。

「…え?」

「確かに今君は少し伸び悩んでいる。しかし、君にはアイドルとしての魅力がある」

私が見込んだのだからね、と社長は笑いながら言った。

「それを活かせないでいるのは、我が765プロの責任だ」

社長の言葉に、涙が出そうになる。

信じてくれている。こんな私を。

「だから、私は提案をしたい。プロデューサーの変更という、提案だ」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:04:32.24 ID:ze0PAYTP0
ドクンと、心臓が跳ねた。時間が止まった。

自分の心臓の音だけが響いている気がした。

「…え」

やっとの思いで出た声は、随分と間抜けな声で。

「如月君と水瀬君が活躍を見せるようになって、彼は残念ながら君と接する機会が減っている。

本来なら壁に当たっている君についてあげなければいけないはずだ。

彼もそれは分かっていて、それを歯がゆく思っているようだった。だから――」

社長の言葉が分からない。

聞いてはいるけれど、頭に入ってこない。

(プロ、デューサー、さん…)

「『春香がもし許してくれるのなら、プロデューサーを別の方にお願いしたい』とのことだった。

苦い顔を、していたがね。…君は、どうしたい?」

そこでようやく、私は事の次第を理解した。

脳が回って、昔のことを思い出していく。

デビュー前からずっと一緒で、優しくて頼れる人だった。

千早ちゃんと伊織と、プロデューサー。皆で、頑張っていこうって。

『春香なら出来る!一緒に頑張っていこう!』

いつでも元気付けてくれた。

柔らかい笑顔がとっても素敵で。頭をくしゃっと撫でてくれる手のひらが暖かで。

そんなあの人を。

「まあ、君にとっても急な話だと思う。結論までは2、3日待って――」

そんなあの人を、苦しめたのは私だ。だから。

「お願いします」

ぎゅっ、と体に力を込める。

言葉を吐き出すために。迷ってはいけない。

言わなくちゃ。

「な。い、いいのかね天海君」

「はい。お願いします」

「…分かった。近いうちに、新しいプロデューサーと面通しをさせよう。期待していてくれ」

「ありがとう、ございます」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:05:15.80 ID:ze0PAYTP0

事務所を出て、帰路で今日の出来事を反芻する。

さよなら。私の初めてのプロデューサーさん。

今まで苦しめてごめんなさい。

「…う…う…っ…」

涙がこぼれた。

「うう~~っ…」

一度零れ落ちたら、もう止まらなくなってしまった。

人がいっぱい見ているけど。

止まらないものは仕方ない。

「うあああああっ…ごめんなさい…ごめんなさいプロデューサーさん…」

絞りだすように、声は勝手に漏れだした。



そういうわけで、私は最初のプロデューサーとお別れをした。

もう木枯らしが吹いて、紅葉も枯れ始める頃だった。

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:05:55.95 ID:ze0PAYTP0
そして、新しいプロデューサーと顔を合わせる日がやってきた。

「や、初めまして。私が君のプロデューサーだ!」

ショートの黒髪が跳ねている。私より背の高い人。

体もバッチリ引き締まってて、とっても爽やかな感じ。

「天海春香です!よろしくお願いします!」

「あはは、固い固い!もっと楽しくいこうよ!」

そう言ってがしっ、と肩を組まれた。

「え、わひゃあ!」

「んー!体の感触!柔らかい!やっぱ若い子はいいなー肌きれいだなー」

「わ、ちょちょ!やめてくださいよーもー」

「あはは、ごめんごめん」

ぱっと体を離して、

「私、ダンスは専門外だけど、歌のことなら結構分かるんだ。春香、よろしく!」

素敵な笑顔を見せてくれた。

底知れないエネルギーを持ったプロデューサーさんの明るさに、私は随分と安心した。

――正直、前のプロデューサーさんと離れて落ち込んでいたから。

捨てられたんじゃないか、という思いはずっと心の中にあった。

それに、新しい人が怖かったり合わない感じの人だったら、という不安も少なからずあったから。



「とりあえず1週間!1週間私に頂戴!春香のこと、全部知りたいから」

そう言ってプロデューサーさんは一週間、ずーっと私と一緒に居た。

そして、質問攻め。本当に根掘り葉掘りどころか土台全部を掘り返される勢いで、質問された。

一晩は無理やりプロデューサーさんの家に泊まらされたほど。

「こういうのは女同士だと便利だよね」というのはプロデューサーさんの弁。

でもその強引さも何だか嫌じゃなくて、つくづく良いプロデューサーさんに恵まれたと思った。

レッスンの時には、凄く真剣な顔で私を見てた。

トレーナーの人と熱心に話をして、帰り道では

「春香は歌ってるのが似合うね」

なんて言ってくれた。

頑張らなきゃ。頑張らないといけなかった。

新しいプロデューサーに応えるためにも。

ダンスも、歌も、これまで以上に。

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:06:21.33 ID:ze0PAYTP0


それでも、オーディションには勝てなかった。

プロデューサーが変わって初めてのオーディション。

頑張って、頑張ったけど、届かなかった。



終わった後、申し訳なくて、情けなくて、動けなかった。

「ごめんなさい…」

声がかすれる。涙で視界が歪み、プロデューサーさんがどんな顔をしているか分からない。

「春香」

声が優しい。それで逆に、もっと情けなくなる。

こんなに色々してもらって、それでもダメな私。

もういい。才能がない。努力したって、無駄だったんだ。

じわじわと、黒い考えが胸の中にこみ上げる。

こんなんだから、前のプロデューサーも嫌になったんじゃないか。

もう、辞めてしまったほうがいい――

「明日暇?」

「…ふえ?」

何とも情けない声が漏れた。プロデューサーさんは何を…。

「明日オフだよね。日曜だし。春香、ちょっと付き合ってくれない?」

「え、はい、いいですけど…」

「良かった。今日は残念だったけど、すぐ勝てるようになる!その為にも、明日は絶対来てね!」

ニカっといつもの笑顔。

私は、「は、はい」と返事するのが精一杯だった。

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:07:08.44 ID:ze0PAYTP0

翌日。

もうすっかり街は冬の様相で、クリスマスソングが流れている。

そんな中私は一人、プロデューサーさんとの待ち合わせ場所へ向かっていた。

「はぁ…」

息が白い。体がぶるっと震える。

(昨日、勝てなかったな…)

改めて暗い気持ちが持ち上がる。

(プロデューサーさん、どうしてあのタイミングで明日の予定だったんだろ。

私のことなんてどうでもよかったのかな…)

でも、とてもそうは思えなかった。最初の一週間のあとも、プロデューサーさんは本当に真剣だったから。

真剣に私を知ろうとしてくれていたから。

「春香ーっ!」

と、向こうで人影が手を振っていた。プロデューサーさんだ。

「来てくれてありがと。んじゃ行こうか!」

「あの、何処へ行くんですか?」

「んふふ、行ってのお楽しみー」

とはいうものの、プロデューサーさんの荷物で大体予測がついてしまった。


「やっと着いた―!」

そう言ってプロデューサーさんはギターを取り出した。

ここは多分、個人用のレンタルスタジオなのだろう。

「わぁ…」

意外に広さがあり、落ち着く。

普段ボイトレをしているところとはまた違った感覚があった。

「どう、このスタジオは」

「はい、何だか凄く…いいな、って思います。でもどうして?」

「あーちょい待って。チューニングしちゃうから」

ギターケースのポッケから、小さな機械が出てきた。

それとにらめっこしながらギター上のネジをくるくると回している。

多分あれで弦を緩めたり張ったりしているのだろう。

まるで魔法のように音が変わるそれを、ただぼーっと眺めていた。

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:07:39.04 ID:ze0PAYTP0
「…よし、と」

チューニングが終わったのか機械を置くと、突然プロデューサーさんが言った。

「さて、春香。歌おうか!」

ジャン、と音が響いた。

その後に続いたメロディは以前私が好きな曲の一つに挙げていたもの。

アコースティックギター一本だから少し曲調は違うものの、間違いなくそれだった。

でも、何で突然こんなことをしたのか。分からない。

「あ、あの」

「いいからいいから」

弾き続けるプロデューサーさん。

(…ええい、いいや歌っちゃえ)

開き直って、歌い始める。

プロデューサーさんも私の歌に合わせて、乗ってきてくれた。

声が重なる。

ギターと歌が絡みあう。高翌揚していくリズム。

「胸を張って歩けよ」

何も考えないで、ただ歌う。

「前を見て歩けよ」

声を張り上げ、無茶苦茶なフリをつけて。

「希望の光なんて」

久々にお腹の底から声が出る。

私とプロデューサーさんだけがここにいる。

歌を、唄う。

「無くったって いいじゃないか!」

声が重なって、…はっ、と気付いた。

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:08:11.81 ID:ze0PAYTP0

曲が終わって、プロデューサーさんが笑った。

「どう、春香?」

「…すっきり、しました…」

アイドルになって、人前で歌い始めて。

頑張らなきゃって、思って。

でも段々、そればっかりになっていって。

「頑張ったんだね、春香」

とプロデューサーさんが言った。

「頑張って頑張って、頑張り過ぎちゃったんだきっと。春香は、自分を追い込んじゃう子だと思う」

「…追い込む」

「レッスンとかだと楽しそうに歌うんだよね、春香。

でもオーディションでは、何だか辛そうだったよ。実際そうだったんじゃない?」

「はい、辛かったです」

オーディションは、しんどかった。しんどくなっていった。

最初の頃はドキドキとワクワクがあった気がするんだけど。

段々、落ちていくたびにしんどくなったんだ。

「うん。否定され続けるのは辛いものね」

「はい」

「だから頑張った。頑張ったから勝たなきゃいけない。それでまた、プレッシャーで辛くなる。

そんな感じかなあ?」

「そうかもしれません…」

うん、とプロデューサーさんが頷く。


「いいんだよ。オーディション受からなくても」


「え…!?」


12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:08:50.16 ID:ze0PAYTP0
「春香が春香なら、それでいいと思う」

「で、でも!お仕事じゃないですか!」

そう、アイドルは仕事だ。

色んな人が私に関わってくれて、「天海春香」は存在していられる。

その人達に応えるには、勝たないと…。

「じゃ、一つ質問。私の仕事はなーんだ」

「え」

プロデューサーさんのお仕事。

「スケジュール調整。アイドルの体調管理。営業周り…とかですか」

「そう。んでそれらはぜーんぶまとめてひっくるめると」

全部まとめる…と?

「春香に、仕事でベストのパフォーマンスを出してもらうこと。それでお金を貰うこと」

真っ直ぐプロデューサーさんが私を見る。

「プロデューサーは、所詮裏方だから。春香の才能を引き出すしか出来ない。

春香が限界まで頑張って10出来るとしたら、10より上のものは作れないんだよ。

だから、その10を引き出す為なら何だってする。手塩にかけたアイドルを別のプロデューサーに引き継ぐことだってする」

前のプロデューサーさんのことだ。

「あの人は…先輩なんだけど。すっごく春香のことを心配してた。

でも、人間やれることの量には限界があるからね。だから、私に託してくれた」

「プロデューサーさん…が…」

捨てられたと思っていた。私のことを嫌になったんだと。

「この仕事は春香のことが最優先なんだよ。だから、春香が春香であればいい」

でもそうじゃなかった。私のことを考えてくれて。

だからこその話だったんだ。

「ありがとう…ございます…」

温かい。皆の気持ちが温かい。

私は、アイドルのことを、分かったふりをして。

何一つ分かってなかったんだ。

ぽろり、ぽろりと涙が落ちる。

「う、うっ…」

ぽす、と顔が胸に引き寄せられた。

「春香、一緒に頑張っていこうね」

「うぐっ…ひぐっ…うぇえええええっ…」

プロデューサーさんの胸で、ぐちゃぐちゃに泣いた。ただひたすらに泣いた。

もう一度、歌が好きな私に戻るために。

もう一度、「天海春香」を取り戻すために――。

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:09:15.23 ID:ze0PAYTP0

「いっぱい泣いたら、何かすっきりしました…」

えへ、と笑うと、プロデューサーさんもはにかんだ。

「そう?そりゃあ良かった。んじゃまだまだ時間あるから、もっと歌おうか!」

「はい!」

この日は時間いっぱいまで歌い続けて、それでもまだ足りなくて。

カラオケに行って、さんざん歌い倒した後プロデューサーさんの家に泊まった。

とても、幸せな一日だった。



その日から全てが順調に回り始めた、というわけじゃない。

最初はやっぱりまだプレッシャーを感じていて、上手くいかないことの方が多かった。

「また、ダメでした…」

「うん、まだカタさが残っちゃってるね。笑顔笑顔!次行こう!」

でもその度に、プロデューサーさんが支えてくれた。


「今日の合格は…2番!おめでとう!」

「やった…!やりました!プロデューサーさん!」

「良かった!やったよ春香!おめでとう!!」

初めての歌番組出演が決まった時は、二人で抱き合って小さい子みたいにはしゃいだんだっけ。

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:09:48.88 ID:ze0PAYTP0
「春香、同じオーディションなの。負けないよ!」

「うん、私も頑張るよ!美希!」

765プロの皆にも、沢山力をもらった。

ライバルとして、仲間として。


「春香…立派になった。俺は、間違ってなかったのかな?」

「…はい。ありがとうございます、『プロデューサーさん』」

前のプロデューサーさんにも沢山フォローしてもらった。

本当に感謝している。


私がしなきゃいけないこと。それは、私を信じること。

皆が信じてくれて、支えてくれる「天海春香」を信じること。

それが分かって、私は今Aランクアイドルとして活躍している。


「おーい春香ーっ!」

あの日と同じ、私を呼ぶ声がする。

「プロデューサーさん!お待たせしました!」

お揃いのギターを持って、あの日と同じスタジオへ行く。


プロデューサーさんとなら、きっと大丈夫。

きっといつかまた、「天海春香」を見失っても。

この瞬間の音がまた私を取り戻させてくれるはず。

私自身が私を信じていられるはず。


「春香、大分上手くなったね。こりゃそろそろライブとかでもやっちゃうかー?」

「えへへ、プロデューサーさんのお陰ですよ」

「ふふ。じゃ、合わせてみようか」

「はい!」

『1.2.3!』


さあ、音楽を奏でよう。私という楽器を使って。


「START!!START!!START!! Everything OK♪」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/22(日) 00:11:48.17 ID:ze0PAYTP0
以上になります。

短めの、アイマス1の雰囲気での作品を目指しました。

読んでいただけたら嬉しいです。