1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:03:34.33 ID:K4xHFZVEo
志保「今日は私の誕生日だけど……」

可奈「え!?覚えてたんだね……」

志保「えっと……もしかして、今私馬鹿にされてるの?」

可奈「違う違う!!そうじゃなくて、まさかいきなりそう答えられるとは思ってなかったから、ね?」

志保「自分の誕生日を忘れるわけないし、そう答えるのが普通かなって思ったのだけど」

可奈「え゛゛!
…そうだよね、自分の誕生日忘れるなんてわけないよね!」

志保「ふーん……
可奈って、想像以上に、なんというか、変わった子なのね」

可奈「今すごいオブラートに包まれた気がするけど、気にしないーー♪」


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引用元: 可奈「志保ちゃん、今日は何の日でしょう?」 

 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:07:34.95 ID:K4xHFZVEo
可奈「で、今日はあの北沢志保さんのお誕生日なわけですよ!!」

志保「うん、それは知ってるけど……。 それがどうかしたわけ?」

可奈「どうかしたって、誕生日と言えばやるべきことは一つでしょ?」

志保「……プレゼント、とか」

可奈「流石志保ちゃん、その通りです!」

志保「その鞄の中の袋と何か関係があったりするのかしら」

可奈「え?うわーーー!!!
    見ないで!中見た?見たの!?」

志保「なんでそこまで見られたくないのよ……
    どうせ渡すものでしょう?袋の中に入ってるんだから見えるわけないでしょう」

可奈「あ、そうだよね。いや、心の準備が……。 えへへ」

志保「渡すのなら早く渡して頂戴」

可奈「えっと……。もしかして急いでたり、する?」

志保「いや、そこまで急いでるわけでもないし、別にいいんだけど。延々と待たされても困るっていうか」

可奈「そっか。じゃあちょっと待ってくれるかな?
    ふぅー……。よし!」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:10:03.23 ID:K4xHFZVEo



可奈「志保ちゃん、お誕生日おめでとう!!」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:12:57.54 ID:K4xHFZVEo
志保「ありがと、可奈。で、中見てもいいのかしら?」

可奈「いいよ!どんどん見ちゃってください!」

志保「どんどんって何よ…。じゃあ開けるわね。
    これは……  キーホルダー?」

可奈「えっと、私の好きな熊さんのキーホルダーがあって、志保ちゃんもこういうの好きかなーって思ったんだけど……。ど、どうかな?」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:16:32.55 ID:K4xHFZVEo
志保「悪くないんじゃない?可愛らしくていいって思うけど」

可奈「やった!よかったーー……
こういうの苦手って言われたらどうしようかと思って……」

志保「そんなこと言うわけないじゃない……」

可奈「えー、結構心配だったんだからね?
ストラップも、ぬいぐるみと迷ったんだけど、ずっと志保ちゃんに身に着けててほしいなって思って、それでストラップにしたんだけど……」

志保「へー、そうなのね。ありがとう、どこに付けるか考えておくわ」

可奈「つけてくれるんだね!?志保ちゃんありがとう!」

志保「わ、ちょっと、いきなり抱きつかないで!」

可奈「えへへー、志保ちゃん大好き!」

志保「もう……」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:22:19.65 ID:K4xHFZVEo
志保「でも、なんで可奈は私の誕生日知ってたわけ?確か直接言ったことはなかったと思うんだけど……」

可奈「そりゃもう、志保ちゃんのためならプロフィール資料探すぐらいするよー。直接聞こうかなとも思ったんだけど、志保ちゃんをびっくりさせたくて……。
あまり驚いてくれなかったけどね。えへへ」

志保「まああれだけわかりやすければねえ……」

可奈「うぅ、来年は絶対驚かせるんだから!」

志保「はいはい、期待してるわね。
で、可奈の誕生日はいつなわけ?」

可奈「へ?8月18日だけど…
もしかしてもしかして、志保ちゃんもプレゼントくれるの?」

志保「……誰もあげるとは言ってないけど」

可奈「えええー!ひどいよー!!」

志保「……冗談に決まってるじゃない。何かしらお返しもしなきゃいけないし」

可奈「あはは、そうだよね。楽しみにしてるね!」

志保「あまり期待しないで頂戴。プレゼントあげるのとか慣れてないんだから」

可奈「大丈夫だよ!志保ちゃんからもらってうれしくないわけないよ!」

志保「そう?ならいいけど、別にがっかりしても知らないから」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:24:57.55 ID:K4xHFZVEo
可奈「ってことは、よく考えると志保ちゃんって私より年下だったんだね」

志保「まあ、誕生日で考えればそうなるけど…。
    学年は一緒なんだからあまり関係ないでしょう?」

可奈「まあそうなんだけどー……。なんか、ちょっと嬉しくて」

志保「何が嬉しいのよ」

可奈「いやー、あのかっこよくてかわいい志保ちゃんが私よりも年下って、なんか意外じゃない?」

志保「かっこよくてかわいいかどうかは別にして、まあ確かにそれは間違ってはいないかもね」

可奈「志保ちゃんって大人っぽいからねえー。
    それでさ、お願いがあるんだけど、いいかな?」

志保「何よ。どうせろくなものじゃないんでしょうけど」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:30:03.21 ID:K4xHFZVEo
可奈「むー、そんなことないよっ!
    志保ちゃん、私のことお姉ちゃんって呼んで!」

志保「嫌」

可奈「即答っ!?
    えーーいいじゃんーちょっとくらいさー減るもんじゃないしー」

志保「あなたをお姉ちゃんって呼ぶと、なにか色々なものが失われそうなな気がするから嫌ね」

可奈「うーなにそれー…… しょうがない、私はお姉ちゃんだから許してあげます!えへへー」

志保「はいはい」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:34:32.18 ID:K4xHFZVEo
可奈「そういえば、なんで志保ちゃんは今日事務所に来たの?」

志保「なんでって、用事があるからに決まってるでしょ」

可奈「むーそりゃそうだけどさ……。 何の用事?」

志保「逆に可奈はなんで事務所に来たわけ?」

可奈「え?いや、志保ちゃんに会えるかなって思って」

志保「何それ……。私が来なかったらどうしてたのよ」

可奈「えへへ、実際来たんだしいいじゃーん♪志保ちゃんの考えてることくらいお見通しなんだー」

志保「じゃあなんで何しに来たか聞いたのよ」

可奈「うぇ!!確かにそうだった……」

志保「はぁ……。まあそういう所が可奈らしくていいんじゃないかしら」

可奈「へ?そういう所って?」

志保「なんでもない。ほら、レッスン行くわよ」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:38:51.78 ID:K4xHFZVEo
可奈「レッスン?……あれ?志保ちゃん今日レッスン入ってなかったよね」

志保「自主練に決まってるじゃない。それなら逆に何しに来たと思ってたのよ」

可奈「え?うーん、志保ちゃんも私が来ることわかってて来てくれたのかなーって……」

志保「な訳ないじゃない。で、可奈も行くんでしょ?」

可奈「えぇぇー……。どうしようかなーー……。
    今日は疲れちゃったし、もういいかなーって」

志保「あなた何もしてないでしょう……」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:43:11.00 ID:K4xHFZVEo
可奈「えー志保ちゃん元気過ぎだよー。折角のお誕生日だよ?」

志保「誕生日関係ないでしょ、もう……。
    可奈お姉ちゃん、一緒にレッスン、しよ?」

可奈「ふぇ!い、今お姉ちゃんって?」

志保「さあね。どうかしら」

可奈「もう一回!おねがい!」

志保「そうね……。一緒にレッスンしてくれたら考えないこともないわね」

可奈「うぅ……ずるいよ志保ちゃん…」

志保「ほら、さっさと行くわよ」

可奈「いやまだ返事してないってば、
    いやぁぁ引っ張っていかないでぇぇーー!!」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:46:43.92 ID:K4xHFZVEo
可奈「疲れたぁぁーーー!!!」

志保「元気そうね。まだやれるかしら」

可奈「つかれたぁ……」

志保「冗談よ」

可奈「もう、志保ちゃんスパルタすぎるよぉー……。将来トレーナーになれるんじゃないかな?」

志保「トレーナーをなんだと思ってるのよ」

可奈「えへへ……。
    そうだ、志保ちゃん、約束忘れて無いよね!?」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/19(月) 01:50:23.10 ID:K4xHFZVEo
志保「約束?何のことかしら?」

可奈「もちろん覚えてるよね!おねがいしますっ!」

志保「うーん……
    あれは冗談で」

可奈「あれ、志保ちゃん、約束破るのかな?真面目でいい子だと思ってたんだけどなーー」

志保「あーもう面倒なんだから……
    ……可奈お姉ちゃん。
    ほら、もういいでしょう!」

可奈「えー声小さくて聞こえなかったよー。ほら、今日一日呼んでくれるんでしょ?」

志保「はあ!そんな約束してないわよ」

可奈「えへへ……ばれたか」

志保「もう、絶対呼んであげない」

可奈「うぇぇ、ごめんなさいーー
でも、いつか絶対、呼ばせるからー♪」

志保「はいはい。頑張ってね」



おわり