イリヤ「暇だからキリツグを追いかけて日本に行く」ウェイバー「後編」 その1

420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 04:06:51.67 ID:fMR01EFzO
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引用元: イリヤ「暇だからキリツグを追いかけて日本に行く」ウェイバー「後編」  


424: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 20:13:08.55 ID:W+6+0vXm0
ソラウ「アインツベルンに向かう日程を早めてもらうように言ってほしい?」

イリヤ「うん、キリツグと早く会いたいの」

ソラウ「うーん…そう言われてもねぇ」

イリヤ「お願い、ソラウさんが言ってくれればケイネスもキリツグに早く会わせてくれると思うの」

ソラウ「(やっぱり、両親がいないと寂しいのね…ここは私が頑張らないと)」

ソラウ「分かったわ、私からも言ってみる。けど、それで断られたら諦めてね」







ソラウ「ねぇ、ケイネス…どうしても納得しないというのなら………」

ケイネス「わ、わかった!早急にアインツベルンに同盟の申し出を行い、準備が出来次第出発しよう!!」

ソラウ「貴方ならそう言ってくれると思っていたわ」ニコッ

ケイネス「(な、なんだ?今私の本能がソラウが言おうとしていた言葉の先を言わせてはいけないと警告した気がする)」

ソラウ「それで、何時出発するの?」

ケイネス「まずはアインツベルンに同盟を結ぶ旨を載せた伝令を飛ばす。承諾の返事が帰って来たらすぐにでも出発しよう」





ソラウ「という訳で、ケイネスも承諾してくれたわ」

イリヤ「本当!?」

ランサー「(ソラウ殿が狂気を含んだ恐喝を行った気がするのだが…気のせいだろうか)」

ソラウ「アインツベルンから同盟承諾の旨が添えられた手紙が来たらすぐにでも出発するそうよ」

ランサー「…しかし、同盟を承諾してくれるかどうか」

ソラウ「きっと承諾してくれるわ。この娘がいる限り、アインツベルンはきっと同盟を結ぶ」

ランサー「だといいが…」

イリヤ「(難しい話、よくわかんない)」


425: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 21:37:46.92 ID:W+6+0vXm0
ケイネス「アインツベルンから同盟承諾の伝令が返ってきた。早速出発するぞ」

ランサー「はっ」

イリヤ「やったー!はやく、はやく!!」

ソラウ「こら、そんなにはしゃいでいたら転ぶわよ?」

イリヤ「大丈夫だもーん」

ランサー「(しかし、嫌な予感がする…何も無ければいいが)」






セイバー「ランサーとそのマスターで間違い無いな?」

ケイネス「アーチボルト家9代目当主、ケイネス・エルメロイだ」

ランサー「私はランサー。我が主に仕える騎士だ」

セイバー「話は聞いている。イリヤスフィールは?」

イリヤ「ここにいるよー!」

セイバー「…いいだろう、城に案内する」






アイリ「イリヤ!」

イリヤ「お母様!」バッ

アイリ「イリヤ…会いたかった」

イリヤ「私も会いたかった…お母様にまた会えてよかった」

アイリ「でもイリヤ、どうして貴女が日本に来ているの?」

イリヤ「だってお母様もキリツグもいなくて寂しかったんだもん」

アイリ「イリヤ…それでわざわざ日本に?」

イリヤ「うん!」

アイリ「(頼もしい娘ね…でも、きっとそれだけ寂しかったのよね)」

427: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 22:27:22.04 ID:W+6+0vXm0
アイリ「…では、遠坂のサーヴァント…英雄王ギルガメッシュを討ち取るまでは私達は同盟関係という事でいいですね」

ケイネス「話が分かるマスターで助かるよ」

アイリ「それにしても驚いたわ。まさか貴方達がイリヤを連れてくるなんて」

ソラウ「道に迷っていた所をランサーが保護したのよ。もしランサーが助けていなかったら今頃死んでいてもおかしくないわ」

アイリ「えぇ。だから貴方達にはとても感謝しているわ」

ケイネス「所で、私達は何者かの強襲によって拠点を失っている。空き部屋でいいので貸してはもらえんかね?」

アイリ「そうね。空いている部屋でよければ好きに使って」






ケイネス「思っていたより順調に事が運んだな」

ソラウ「あら、娘がいたのだから当然でしょう?」

ケイネス「その事を差し引いてもだ。…それに魔術師殺しが見当たらない」

ケイネス「それにアイリスフィールの手には令呪が宿っていなかった。あれは恐らく代理マスターだろうな」

ランサー「では、真のマスターは…」

ケイネス「魔術師殺しの衛宮切嗣…同盟を組んだのはいいが、信用は出来んな」





イリヤ「ねぇお母様、キリツグは?」

アイリ「切嗣は今大事なお仕事で出かけているわ。…でも、きっと戻って来るわ」

428: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 22:55:48.07 ID:W+6+0vXm0
それから、数日がすぎた。

ランサーはお母様達と戦いに出かけ、帰って来る。

その時は、お母様の体調が少し悪そうに見えたけど、笑って接してくれているから気のせいだろうと思った。

けど、次に出かけて帰って来た時にはお母様の具合が明らかに悪そうだった。

キリツグは戻って来ない。お母様が倒れそうなのに戻って来ない。

そして、それでもお母様はランサーやセイバーと出かける。


…次に戻って来た時には、お母様は一人で立つ事もできなくなっていた。


アイリ「………イリヤ?」

イリヤ「お母様、しっかりして!」

アイリ「大丈夫よ…イリヤのお母さんはここにいるわ」

イリヤ「でも、お母様このままだと…やだよ、死んじゃやだ」

アイリ「泣かないで。大丈夫よ…まだ私は死なないわ」

イリヤ「………本当?」

アイリ「えぇ…本当よ」




それから、セイバーとランサー達が出かける。




アイリ「すぅ…すぅ…」

イリヤ「お母様………」



ドォン

ドォン



イリヤ「な…なに!?」



ドゴォン



バーサーカー「■■■■■ーーーーーーーーーー!!」


イリヤ「ひぃっ!?だ、誰!?」

バーサーカー「■■■……」ヒョイッ

イリヤ「あ、やだやだ!お母様を返して!!」

バーサーカー「■■■!!」ブォンッ


ザシュッ

イリヤ「ぁ……っ」ドシャッ


意識が朦朧とする。身体が凄く痛い。多分、切られたんだと思う。

薄れゆく意識の中で連れて行かれるお母様の姿を眺めながら…私の意識は途絶えた。

DEADEND 道中で合流しようとすると知らずにフラグを拾う

430: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 23:08:44.07 ID:W+6+0vXm0
-タイガー道場-




大河「うがー…タイガー道場の時間だぞー」

アーチャー「…やけに元気がないな。藤ねぇらしくないぞ?」

大河「ふっ…2日間牛乳オンリーは頭が回らなくて創作意欲もわかなくなるのよ。今回でそれがよくわかったわ」

アーチャー「バランスのよい食事をしっかり3食たべろと言ったであろう。しかも何故牛乳を…」

大河「しょーがないでしょー、士郎がまだいないしアーチャーも留守だと誰が私の御飯作るのよー」

アーチャー「………」

大河「というかぶっちゃけるとSN編書きたいのよ。プロットとか全然練ってないけどね!」

アーチャー「プロットを練ってから書かないと取り返しの付かない事になると思うが?」

大河「私はそんなタイプじゃないのよーだ。安価にプロットなんていらないし、プロット通りに作ろうとすると萎えるのよ」

アーチャー「で、思うがままに書いて滅茶苦茶になってもよいと」

大河「だいじょぶだいじょぶ、きっとなんとかなるわよ」

アーチャー「…話が脱線しているが、今回の死因は?」

大河「道中でキリツグと合流出来ると思うな。上手い具合に合流できそうだなと思ったらそれは死亡フラグだ」

アーチャー「…だそうだ。物語終盤までは切嗣と出会う展開だけは回避しなければ死に直結するらしい」

大河「という訳で選択肢直前まで戻すからがんばってねー」

431: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 23:16:19.27 ID:W+6+0vXm0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「キリツグにすぐに会いに行くようにソラウさんにお願いしたらお母様が連れ去られる夢を見た気がする」

イリヤ「…気のせいだよね?」



イリヤ「どうすればキリツグ達に会いに行くようにお願い出来るかな?」

イリヤ「…そうだ、他の人と一緒にお願いすればいいんだ!」



1:ランサーに相談する
2:ソラウに相談する

選択安価 安価下2

433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 23:20:48.49 ID:cpoM+VBrO

436: 既選選択肢省くのを忘れた 2014/11/13(木) 23:24:49.66 ID:W+6+0vXm0
ソラウ「アインツベルンに向かう日程を早めてもらうように言ってほしい?」

イリヤ「うん、キリツグと早く会いたいの」

ソラウ「うーん…そう言われてもねぇ」

イリヤ「お願い、ソラウさんが言ってくれればケイネスもキリツグに早く会わせてくれると思うの」

ソラウ「(やっぱり、両親がいないと寂しいのね…ここは私が頑張らないと)」

ソラウ「分かったわ、私からも言ってみる。けど、それで断られたら諦めてね」


ソラウ「ねぇ、ケイネス…どうしても納得しないというのならケイネス「わ、わかった!早急にアインツベルンに同盟の申し出を行い、準備が出来次第出発しよう!!」

ソラウ「貴方ならそう言ってくれると思っていたわ」ニコッ

ケイネス「(な、なんだ?今私の本能がソラウが言おうとしていた言葉の先を言わせてはいけないと警告した気がする)」

ソラウ「それで、何時出発するの?」

ケイネス「まずはアインツベルンに同盟を結ぶ旨を載せた伝令を飛ばす。承諾の返事が帰って来たらすぐにでも出発しよう」


ソラウ「という訳で、ケイネスも承諾してくれたわ」

イリヤ「本当!?」

ランサー「(ソラウ殿が狂気を含んだ恐喝を行った気がするのだが…気のせいだろうか)」

ソラウ「アインツベルンから同盟承諾の旨が添えられた手紙が来たらすぐにでも出発するそうよ」

ランサー「…しかし、同盟を承諾してくれるかどうか」

ソラウ「きっと承諾してくれるわ。この娘がいる限り、アインツベルンはきっと同盟を結ぶ」

ランサー「だといいが…」

イリヤ「(難しい話、よくわかんない)」


ケイネス「アインツベルンから同盟承諾の伝令が返ってきた。早速出発するぞ」

ランサー「はっ」

イリヤ「やったー!はやく、はやく!!」

ソラウ「こら、そんなにはしゃいでいたら転ぶわよ?」

イリヤ「大丈夫だもーん」

ランサー「(しかし、嫌な予感がする…何も無ければいいが)」


セイバー「ランサーとそのマスターで間違い無いな?」

ケイネス「アーチボルト家9代目当主、ケイネス・エルメロイだ」

ランサー「私はランサー。我が主に仕える騎士だ」

セイバー「話は聞いている。イリヤスフィイリヤ「ここにいるよー!」 セイバー「…いいだろう、城に案内する」

アイリ「イリヤ!」

イリヤ「お母様!」バッ

アイリ「イリヤ…会いたかった」

イリヤ「私も会いたかった…お母様にまた会えてよかった」

アイリ「でもイリヤ、どうして貴女が日本に来ているの?」

イリヤ「だってお母様もキリツグもいなくて寂しかったんだもん」

アイリ「イリヤ…それでわざわざ日本に?」

イリヤ「うん!」

アイリ「(頼もしい娘ね…でも、きっとそれだけ寂しかったのよね)」

439: 既選選択肢省くのを忘れた 2014/11/13(木) 23:27:53.15 ID:W+6+0vXm0
アイリ「…では、遠坂のサーヴァント…英雄王ギルガメッシュを討ち取るまでは私達は同盟関係という事でいいですね」

ケイネス「話が分かるマスターで助かるよ」

アイリ「それにしても驚いたわ。まさか貴方達がイリヤを連れてくるなんて」

ソラウ「道に迷っていた所をランサーが保護したのよ。もしランサーが助けていなかったら今頃死んでいてもおかしくないわ」

アイリ「えぇ。だから貴方達にはとても感謝しているわ」

ケイネス「所で、私達は何者かの強襲によって拠点を失っている。空き部屋でいいので貸してはもらえんかね?」

アイリ「そうね。空いている部屋でよければ好きに使って」


ケイネス「思っていたより順調に事が運んだな」

ソラウ「あら、娘がいたのだから当然でしょう?」

ケイネス「その事を差し引いてもだ。…それに魔術師殺しが見当たらない」

ケイネス「それにアイリスフィールの手には令呪が宿っていなかった。あれは恐らく代理マスターだろうな」

ランサー「では、真のマスターは…」

ケイネス「魔術師殺しの衛宮切嗣…同盟を組んだのはいいが、信用は出来んな」


イリヤ「ねぇお母様、キリツグは?」

アイリ「切嗣は今大事なお仕事で出かけているわ。…でも、きっと戻って来るわ」

440: 既選選択肢省くのを忘れた 2014/11/13(木) 23:30:05.83 ID:W+6+0vXm0
それから、数日がすぎた。

ランサーはお母様達と戦いに出かけ、帰って来る。

その時は、お母様の体調が少し悪そうに見えたけど、笑って接してくれているから気のせいだろうと思った。

けど、次に出かけて帰って来た時にはお母様の具合が明らかに悪そうだった。

キリツグは戻って来ない。お母様が倒れそうなのに戻って来ない。

そして、それでもお母様はランサーやセイバーと出かける。


…次に戻って来た時には、お母様は一人で立つ事もできなくなっていた。


アイリ「………イリヤ?」

イリヤ「お母様、しっかりして!」

アイリ「大丈夫よ…イリヤのお母さんはここにいるわ」

イリヤ「でも、お母様このままだと…やだよ、死んじゃやだ」

アイリ「泣かないで。大丈夫よ…まだ私は死なないわ」

イリヤ「………本当?」

アイリ「えぇ…本当よ」




それから、セイバーとランサー達が出かける。




アイリ「すぅ…すぅ…」

イリヤ「お母様………」



ドォン

ドォン



イリヤ「な…なに!?」



ドゴォン



バーサーカー「■■■■■ーーーーーーーーーー!!」


イリヤ「ひぃっ!?だ、誰!?」

バーサーカー「■■■……」ヒョイッ

イリヤ「あ、やだやだ!お母様を返して!!」

バーサーカー「■■■!!」ブォンッ


ザシュッ

イリヤ「ぁ……っ」ドシャッ


意識が朦朧とする。身体が凄く痛い。多分、切られたんだと思う。

薄れゆく意識の中で連れて行かれるお母様の姿を眺めながら…私の意識は途絶えた。

DEADEND どうあがいてもケイネスは死ぬ

444: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 23:52:38.98 ID:W+6+0vXm0
-タイガー道場-


大河「いやーごめんね。選択肢省くの忘れちゃったのよ」

アーチャー「………」

大河「とりあえず前回と死因は同じだから死因は省略!>>1のSSは気分だけで書いてるようなものだから筋書きなんてあってないようなものよ!」

アーチャー「………」

大河「とりあえず選択肢一つなのよねぇ…うん、まぁあれね。自然な状態から始めるとなるとランサーに話しかけても結末同じなのよね。進行の為には…という訳でおねだり前の選択肢からスタートよ!」

アーチャー「………」

大河「(アーチャーが何も喋らないけど、何かしたかしら?)」

445: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/13(木) 23:58:35.69 ID:W+6+0vXm0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「会える日を短縮してもらおうとしたらだめな気がする…」



イリヤ「3日後にはキリツグとお母さんに会えるのかぁ」

イリヤ「楽しみだなぁ…早く会いたいなぁ」

イリヤ「………」

イリヤ「でも3日もこのままなんて退屈」

イリヤ「でも、ランサー達に無理を言って迷惑をかけたらだめよね…ランサーと遊んで待とう」




ランサー「それで私の所に来たと」

イリヤ「うん、一人だとつまらないもん」

ランサー「しかし困ったな…遊ぶと言ってもここには遊べるようなものもない」

イリヤ「じゃあ肩車してるだけでいいから!」

ランサー「そういう事なら、ほら」

イリヤ「わー、高い高ーい!」

ランサー「(無邪気なものだ…出来ればこの笑顔を失わないで欲しい)」





そして、3日が過ぎた




ケイネス「ふむ、同盟の伝令を飛ばしたが…一向に帰って来る気配がないな」

ソラウ「もしかして、アインツベルンで何かあったとか?」

ケイネス「確かめておく必要があるな。ランサー、着いて来い」

ランサー「はっ」




イリヤ「あれ、ランサー行っちゃうの?」

ランサー「我が主と共にアインツベルンに向かう。返事が来ないので少し調査をするだけだ。大人しく待っていなさい」

イリヤ「えー…」




1:わかった、大人しく待ってる
2:やだやだ、私も一緒に行く!


選択安価 安価下2

447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 23:59:18.13 ID:80IMBYrGO

449: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 00:10:15.85 ID:umny6kM30
イリヤ「やだやだ、私も一緒に行く!」

ランサー「しかし、戦闘が起きる可能性だってある。着いて来れば危険に巻き込まれてしまう」

ランサー「一般人である君をなるべくなら巻き込みたくない。ここなら安全だ、だから待っていてくれ」

イリヤ「でも、ランサーと一緒にキリツグに会いに行きたいの!」

ランサー「しかし…」

ケイネス「いいのではないかね?ランサー、君がご令嬢を守りながら戦えばいいだけだ」

ランサー「主…」

ケイネス「それとも、我がサーヴァントはそのような事も出来ないのかね?」

ランサー「いえ、このディルムッド、必ずや遂行してみせます」

ケイネス「だ、そうだ。着いてきてもよいぞ?」

イリヤ「やった!」

450: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 00:22:14.15 ID:umny6kM30
-アインツベルン城-



ケイネス「………なんだ、これは」

ランサー「城が荒らされている…他の陣営が攻め込んだ跡のようです」

イリヤ「う、うそ…キリツグ!?お母様!?」ダッ

ランサー「イリヤ殿、むやみに前に出たら…」




ピンッ



ドシュッ



イリヤ「…ぇ…あ…!?」


ドシャッ


息が出来ない。胸が凄く痛い。

小さな手で何が起きたのかを確かめる。どうやら矢が肺に刺さっているようだ。

イリヤ「カヒュー…カヒュー…おかあ…さん……キリ…ツ……グ…」


そして間髪いれずに発動する次のトラップ。

四方八方から飛んで来るボウガンの矢に串刺しにされ、私は息絶えた。



DEADEND ブービートラップとは恐ろしいものである

454: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 01:18:11.75 ID:umny6kM30
-タイガー道場-


大河「はぁー即死即死。隙あらば死ぬ、あぁ無情ねぇ現実は非常である」

大河「というかアーチャーが何時の間にか身代わり人形置いて消えたんだけど!?どうなってるのよ!?」

大河「…はぁ、とりあえず今回の死因はトラップ!」

大河「イリヤのお父さんは家族を守る為のトラップを至る所に設置しているのだ!おかげで会いに行くのが死亡フラグ!」

大河「という訳でキリツグに会いたいイリヤちゃんの気持ちを抑えてなんとか会う(死亡)フラグを回避していきましょー」

大河「あ、でも露骨に避けてばかりだと今度はフラグに見せかけたフラグを逃したり裏の裏を書かれたDEADを味わったりするから注意ね」

大河「そんじゃあ直前からいってみよー」

455: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 01:39:48.71 ID:umny6kM30
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「今ランサー達に着いていったら取り返しの付かない事になる気がする…」





ケイネス「ふむ、同盟の伝令を飛ばしたが…一向に帰って来る気配がないな」

ソラウ「もしかして、アインツベルンで何かあったとか?」

ケイネス「確かめておく必要があるな。ランサー、着いて来い」

ランサー「はっ」




イリヤ「あれ、ランサー行っちゃうの?」

ランサー「我が主と共にアインツベルンに向かう。返事が来ないので少し調査をするだけだ。大人しく待っていなさい」

イリヤ「えー…」



イリヤ「わかった、大人しく待ってる」

ランサー「それでいい。いい子にしてソラウと一緒に待っていなさい」

イリヤ「はーい」

ケイネス「言っておくがあまりうろうろしないでくれたまえ。一応工房化しているからね」



そう言って、ケイネスとランサーは行っちゃった。

工房?何かを作るのかな?



イリヤ「…ランサー達が帰って来るまでどうしよう」



1:大人しく部屋で寝てる
2:外に出て遊ぶ
3:ソラウと鬼ごっこ


選択安価 安価下2

457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/14(金) 01:42:39.32 ID:doiB2rS30

458: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 02:10:05.86 ID:umny6kM30
イリヤ「そうだ、ソラウと鬼ごっこをして遊ぼう」トテテテ



イリヤ「ソラウー!」トテテテ

ソラウ「あら、イリヤちゃん。どうしたの?」

イリヤ「ランサー達が出かけちゃって暇なの、だから一緒に遊ぼ?」

ソラウ「そうね…じゃあ何して遊びたい?」

イリヤ「んっとねー、鬼ごっこ!」

ソラウ「鬼ごっこね。私から逃げきれるかなー?」




-----




ソラウ「さぁ追い詰めたわよー、果たしてどこに逃げるのかなー?」

イリヤ「ぐむむ…ま、まだ捕まってないもん」タッ

ソラウ「ち、ちょっと!そっちはケイネスから立ち入り禁止だって言われた場所じゃ…」



グニャ


視界が突然歪む。身体の感覚が急になくなった。

イリヤ「;@?」

今、自分が言葉を発したはずなのに何を言ったのかわからない。

何が起きたのか?私の身体はどうなっているのか?

それはずっとわからないままだ。

辺りは歪み、赤黒く変色している。

最早何も…何も………

私の意識は永遠にこの変な空間に閉じ込められ

いつしか、考える事をやめた。



BADEND 工房内で遊ぶのは死亡フラグ

460: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 02:31:20.93 ID:umny6kM30
-タイガー道場-



大河「ケイネスがうろうろするなと言ったのに何故うろうろしそうな選択肢を選ぶのか」

大河「という訳でタイガー道場入りましたー。皆、夜ふかしよくないよー」

大河「とりあえず今回の死因は工房内をうろちょろした事!」

大河「ソラウと鬼ごっこをして遊んでいたイリヤちゃんは間違ってトラップが張り巡らされた所に足を踏み入れてしまい…」

大河「異界化した空間に捕らわれて脱出も出来ず死ぬ事も出来ずそこで永遠の時を過ごす事になったのでした。

大河「肉体が滅びても魂が束縛されるのでしょうねぇ…あぁ恐ろしや」

大河「まぁ、きっと次のイリヤちゃんはうまくやってくれるでしょう」

大河「それじゃあ直前からスタート!と言いたいけど今日はもう眠いから寝る!」

大河「皆もあまり夜ふかしすると朝起きれないわよー。おやすみ!!」

466: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 16:20:58.04 ID:umny6kM30
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「ソラウと一緒に遊んでいたら取り返しの付かない事になる気がする…」




イリヤ「…ランサー達が帰って来るまでどうしよう」



1:大人しく部屋で寝てる
2:外に出て遊ぶ


選択安価 安価下2

468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/14(金) 16:23:17.45 ID:SXTC+hWAO
1

469: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 16:44:53.07 ID:umny6kM30
イリヤ「何もする事ないし、大人しく寝よう」


イリヤ「すぅ…すぅ…」





-----


アサシン「(ランサーとそのマスターのアジト…留守の間に協力者の暗殺)」スッ

アサシン「(このようなどこからでも侵入出来る工場…ふっ、結界等私にとってはあってないようなもの)」

アサシン「………他愛なし」



アサシン「他愛なし」スイー


アサシン「他愛なし!」スイー



ガコンッ



アサシン「あっ」



その後、彼の姿を見た者は誰もいなかった…




ケイネス「なに、私が作った工房だ。例えアサシンが侵入してこようとも異界に捕らわれてお陀仏さ」

475: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 18:34:18.67 ID:umny6kM30
イリヤ「………ん…むぅ」ゴソゴソ

イリヤ「あ…そっか。私寝てたんだ」

イリヤ「ランサー達、帰って来てるかな?」





ランサー「………」

イリヤ「ランサー、おかえり!」トテテテ

ランサー「…ただいま。いい子にして待っていたか?」ナデナデ

イリヤ「うん、いい子にして待ってたよ」

ランサー「そうか…」

イリヤ「(ランサー、元気ないね…何かあったのかな?)」

イリヤ「(キリツグ達に会えたのかな?聞きたいけど、どうしよう)」



1:ランサーにキリツグ達の事を聞いてみる
2:何も追求しない
3:何で元気がないのか尋ねる

選択安価 安価下2

477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/14(金) 18:37:10.36 ID:dZFKPp0KO
3

478: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 18:55:01.94 ID:umny6kM30
ランサー「………」

イリヤ「ランサー、元気ないね…大丈夫?」

ランサー「…いや、大丈夫だ。心配はいらない」

イリヤ「本当に大丈夫?辛かったらなでなでしてあげるよ?」

ランサー「イリヤ殿…」

イリヤ「あのね、私も辛い事があった時はお母様やキリツグになでなでされると元気になれたよ」

イリヤ「だから、ランサーもなでなでしてもらったらきっと元気になるよ」

ランサー「………っ」

ランサー「心配は無用です、イリヤ殿。必ず…必ず貴女を両親に会わせてみせます」

ランサー「それに君には笑顔が一番似合う。だから笑っていてほしい」

イリヤ「………うん」




ソラウ「………」

480: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 19:32:11.82 ID:umny6kM30
ケイネス「さて、この後の方針はどうするか…同盟を組むはずの相手が行方不明となれば、残る陣営は…」

ソラウ「…素性の知れないバーサーカー、もしくはライダー。この辺りね」

ケイネス「ふむ、ライダーのマスターは論外。だがバーサーカーは扱いに困る…責めてマスターが話の分かる者であればいいが」

ランサー「ですが、バーサーカーのマスターとどうやって接触を?」

ケイネス「そこだ。居場所がわからない以上はあぶり出す他あるまい」

ランサー「と、いいますと…」

ケイネス「ランサー、これは命令だ。明日一日を使って表を歩き、バーサーカーとそのマスターをあぶりだせ」

ランサー「はっ」

ソラウ「………ねぇ、それなら一つアイデアがあるのだけど、いいかしら」

ケイネス「アイデア?」

ソラウ「どうせ表を出歩くなら、あの娘(泥棒猫)を一緒に連れて行ってあげたらどうかしら?」

ソラウ「ここに留まるのも退屈でしょうし、きっと喜ぶわ」

ランサー「ですがソラウ殿、それは彼女を危険に巻き込む可能性が…」

ソラウ「ならランサーが守り通せばいいじゃない。…ね、いいでしょ?」

ケイネス「……ふむ、あのご令嬢に関しては私は関与するつもりはない。ランサーが決めたまえ」

ランサー「……はっ」

ソラウ「(ふふ…これで上手くあの泥棒猫がサーヴァントに襲われてランサーと離れれば邪魔者は一人だけ………)」

ランサー「………」

482: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 19:41:25.34 ID:umny6kM30
ランサー「………」

イリヤ「あ、ランサーおかえり!」トテテテ

ランサー「ただいま戻りました、イリヤ殿」

ランサー「(彼女はか弱い。万が一戦闘になれば私が守り通さなければならない)」

ランサー「(それを考慮すればここに置いていく方が安全だ。…しかし)」

イリヤ「ランサー、どうしたの?」

ランサー「(彼女はここに残る事を望むのだろうか。外に出る事を望むなら、一緒に連れて行くべきか)」

ランサー「イリヤ殿、明日私は一日中ここを離れる」

イリヤ「え…ランサー、どこかに行っちゃうの?」

ランサー「そうだな、少し出かけてくる事になる。イリヤ殿が希望するのであれば一緒に行く事も出来る…イリヤ殿は外を出歩きたいですか?」





1:ランサーと一緒に出かける
2:大人しくここに残る

選択安価 安価下2

484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/14(金) 19:43:30.40 ID:WyagCmN+o

486: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 20:01:01.60 ID:umny6kM30
イリヤ「一緒に外に行けるの?じゃあ一緒に行きたい!」

ランサー「そうですか…わかりました」

ランサー「明日の朝、ここを出発します。一日中出歩くので、今日は早めに寝ておいたほうがいいでしょう」

イリヤ「うん、楽しみにしてるね!」




ランサー「(彼女は外を出歩ける事を嬉しがっていたが…これでよかったのだろうか)」







-翌日-


イリヤ「お外だぁー!」トテテテ

ランサー「イリヤ殿、あまり私から離れないように。どこに危険があるかわかりません故」

イリヤ「ランサー、早く行こうよー!」

ランサー「今参ります、ですのでお待ちください」



イリヤ「~♪」

ランサー「…イリヤ殿、どこか行きたい所はございますか?」

ランサー「近場でしたら、自由に見て回る事も出来ましょう。希望があればなんなりと」

イリヤ「いいの?んっとね、んっとね…んー…」


1:あそこのカフェに行きたい!
2:あそこのおもちゃ屋に行きたい!
3:公園で一緒に遊びたい!
4:あそこのけーきばいきんぐっていう所に行きたい!

選択安価 安価下2

488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/14(金) 20:03:30.99 ID:x2o6YBqSO
地雷がわからん
4にしてみよう

489: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 20:16:54.67 ID:umny6kM30
イリヤ「私、あそこのけーきばいきんぐっていう所に行きたい! 」

ランサー「けーきばいきんぐ…承知致しました」




店員「いらっしゃいませ、大人1名子供1名様でよろしいでしょうか?」

ランサー「はい」

店員「かしこまりました。当店はバイキング形式となっております、食べたいものをお皿にとってお召し上がりください」

ランサー「なるほど、食べる分だけ取っていくのか」

イリヤ「ランサー、一緒にけーき食べよう!」トテテテ

ランサー「イリヤ殿、あまりはしゃぐと他のお客様の迷惑になってしまいます。付き添いますので一緒に選びましょう」

イリヤ「はーい」







ギル「ほう…ケーキバイキングか。我の財に比べれば取るに足らんが、実に興味深い。食してやろう」

491: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 20:25:05.18 ID:umny6kM30
イリヤ「ランサー、このいちごけーき美味しいね!」

ランサー「喜んでいただけて何よりです。…ふむ、このモンブランも中々」




店員「お客様はお一人様でよろしいでしょうか?」

ギル「構わん。我にふさわしい最上級の席に案内しろ」

店員「かしこまりました。当店はバイキング形式となっております、お好きなものを選んでお召し上がりください」

ギル「さて、ケーキとやらがどれほどのものか…堪能してやる」



ランサー「(あれは…サーヴァント!?)」

イリヤ「あ、金色の輝いてる人だ!」

ランサー「イリヤ殿、知っているのですか?」

イリヤ「うん、確かギルガメッシュっていう名前だったよ!」

ランサー「あれが英雄王…何故こんな所に?」

イリヤ「ギルガメッシュー!」トテテテ

ランサー「あ、イリヤ殿!お待ちください!!」

498: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 21:33:31.31 ID:umny6kM30
ギル「また会ったな。…ほう、今回は雑種の保護者付きか」

ランサー「英雄王…何故貴様がここにいる」

ギル「ただの気まぐれだ。貴様は子守でも任されたようだが、我は食事に来たのだ。邪魔だけはするなよ」

イリヤ「ギルガメッシュもけーきを食べに来たの?」

ギル「そうだ。王の中の王たるもの、雑種共が食べるケーキとやらがどのようなものか、把握しておかねばならん」

イリヤ「じゃあ一緒に食べよう?皆で食べた方が美味しいよ」

ギル「我に貴様ら雑種と一緒に食事をしろと?」

イリヤ「うん。…だめ?」

ギル「…と、この小娘は言っているが貴様はどうなのだ?雑種」

ランサー「…貴殿が危害を加えないというなら彼女の意見を尊重する」

ギル「ふん。…まぁいいだろう、たまには雑種と戯れるのも一興だ」


506: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 22:38:52.36 ID:umny6kM30
ギル「ほう…これがケーキというやつか。シェフの腕前はまぁまぁだが素材に関しては我の財には遠く及ばんな」

イリヤ「でも美味しいよ?」

ギル「まぁいい、しかしサーヴァントが子供のお守りをしているとはなぁ。見物だぞ?」

ランサー「主の命の遂行も兼ねているだけに過ぎない。それに両親がどこにいるかも分からず彷徨っている娘を放ってはおけない」

イリヤ「おかわりいってくるー!」トテテテ

ギル「なるほど、迷い子を拾ったと。だがその拾い物…悪い拾い物ではないかもしれんな」

ランサー「…どういう事だ?」

ギル「さぁな。よく見てみない事にはわからんが、もしかしたらあの娘には我等を引き寄せる何かがあるかもしれん」

ギル「我の見立てではあの娘の運命は過酷なものとなる…その時誰があの娘を守るのだろうな」

ランサー「………」




イリヤ「うーんと、このしゅーくりーむって美味しいのかな?」

イリヤ「こっちのチョコけーきも美味しそう。後は、あとは…」

ドンッ

イリヤ「きゃ!?」ベチャ

DQNA「ちっ、邪魔なんだよガキ」

DQNB「お子様は端っこでお子様プチケーキでも食ってろっての」



イリヤ「あ…せっかくの、しゅーくりーむと…ちょこ、けー…き……」グスッ

509: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 22:52:08.40 ID:umny6kM30
ギル「おい」ガシッ

DQNA「あぁ、なんか文句でも…」

ランサー「お前達には粛清が必要らしいな」ギロッ

ギル「目障りだ…消え失せろ雑種」ゴウッ

DQNA「」ブクブクブク

DQNB「ひ、ひぃいいいいいいいいいいいいい!!」ダッ




ギル「チッ…あの雑種共め、次会ったら肉片一つ残さず消し去ってくれる」

イリヤ「うっ…ぐすっ…しゅーくり-、むと…ちょこ…けーき…」グスッヒック

ランサー「よしよし、もう大丈夫だ。一緒に新しいシュークリームとチョコケーキを食べよう」ナデナデ

イリヤ「ぐすっ…うん………」ズズッ

ギル「ほれ、これで涙をぬぐうがいい」スッ

イリヤ「うん…ありがと」ゴシゴシ








ランサー「まさか英雄王とこうして話す日が来るとは思わなかったぞ」

ギル「フン、ただの気まぐれにすぎん。だが次に会った時は我が財をもって貴様を葬る。覚悟しておくことだ」

ランサー「望む所だ。その時はこの槍で英雄王に抗ってみせよう」

ギル「どれだけ抗えるか、期待しているぞ?」スッ

イリヤ「ギルガメッシュ、もう行っちゃうの?」

ギル「そう悲しそうな顔をするでない。我の気が向く事があれば再び出会えるかもしれんぞ?」

ギル「ではな。我は次の娯楽を求めるとしよう」




イリヤ「行っちゃったね」

ランサー「英雄王ギルガメッシュお前の事を少し誤解していたのかもしれんな」

512: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/14(金) 23:33:12.41 ID:umny6kM30
ランサー「しかし、色々回っていたらもう夕方か…時間が経つのはあっという間だな」

イリヤ「あっという間だね。…でも、今日はすごく楽しかったよ」

イリヤ「ランサーやギルガメッシュと一緒にケーキを食べたり、一緒に公園で遊んだり、おもちゃ屋でぬいぐるみ買ってもらったり…ランサーと一緒に外で遊べて本当によかった」

イリヤ「ありがとう、ランサー。また一緒に遊びたいね」ニコッ

ランサー「イリヤ殿………っ!!」ザッ

イリヤ「ランサー?」

ランサー「イリヤ殿、お下がりください。…敵の気配です」




キャスター「見つけましたよ…私と龍之介の工房を破壊した事、一度たりとも忘れていませんよ」


513: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/15(土) 00:27:50.78 ID:wMPEraIz0
ランサー「キャスターか…今日の本命は別にいたのだがな」

キャスター「ジャンヌへ捧げる生贄を祀った私の工房…それに対してあのような仕打ち!これを許す事等断じて出来ぬ!」

キャスター「丁度そこにはジャンヌに捧げるに相応しい生贄もいる…私の海魔達が貴方を毛一本たりとも残さず食らいつくし、少女は立派な生贄にして差し上げましょう」

ランサー「イリヤ殿、ここは危険です。…下がってください」

イリヤ「ら、ランサー…」


1:無理を言ってランサーから離れない
2:ランサーから離れ、大人しく見守る
3:助けを呼びにいく

選択安価 安価下2

515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/15(土) 00:31:07.01 ID:Zw2MFmxkO
3

516: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/15(土) 00:47:22.72 ID:wMPEraIz0
イリヤ「う、うん…私、助けを呼んでくる!」ダッ


ランサー「…ディルムッド・オディナ…出る!」

キャスター「さぁ海魔達…あの男を喰らいつくしなさい!!」

海魔「キシャー!!」



イリヤ「はぁ…はぁ…誰かー!誰か助けてくださーい!!」

イリヤ「誰かー!!」



龍之介「お嬢ちゃん、夜遅くに一人でこんな所うろついてたら危ないよ?」

521: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/15(土) 01:17:53.05 ID:wMPEraIz0
イリヤ「えっ…えっと、あの!向こうで人が戦っているんです!だから、助けに…」

龍之介「へーそれは怖いねー。どこで戦ってるの?」

イリヤ「あっち…っぁ」バチィ

ドサッ

龍之介「…なーんて、だめだよお嬢ちゃん。知らない人は警戒しないと怖い人かもしれないよー?」










イリヤ「………んぅ…あれ、ここは?」

目が覚めた時には、知らない場所にいた。

ここはどこ?私はどうしてこんな所にいるの?

それらを確かめようとしたが、身体が動かない。

手足を縛られている。そう気付いた時慌てて周囲を見渡す。

そこに広がっていたのは、狂気とも言える無数のおぞましい死体と吐き気がする血の匂い。

イリヤ「な、なにこれ…うぐ、うぇええ」

胃の中のものを全て吐き出す勢いで嘔吐してしまう。

こんな所にいると頭がおかしくなりそう。

すぐにでも逃げ出したい。そう思っていた所に死神の足音が近づいてきた。



龍之介「おはよう。気分はどう?嘔吐しちゃう位感動しちゃった?」

イリヤ「ひっ…お、お兄ちゃん…誰?」

龍之介「早速だけど、お嬢ちゃんには芸術になってほしいんだ。君のような綺麗な子供なら、最高の作品を作れそうなんだ」

芸術。直感的にそれが周囲に散乱している無残な人間だったモノにされる事だと悟る。

死にたくない、あんな残酷な姿にされたくない。

イリヤ「い、いや!お願い、おうちに帰して!!」

龍之介「いいねぇその表情、それでこそ作りがいがある」スッ

イリヤ「あ…が…っぁ……!!」

龍之介「まずは腸をだしまーす」スーッ

イリヤ「っぁ…ひぎぃ!!」


イタイイタイイタイイタイイタイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイタイイタイイタイ

タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ

どれだけ叫ぼうとも、誰も助けに来ない。

絶望的に永い痛みは止むことなく、私は切り刻まれ、身体を弄られる。

………


もう自分の身体がどうなっているかもわからない。ただひたすらに苦しむだけ。いっそ殺して欲しい。

少女は、変わり果てた姿で死ぬ事も許されずに龍之介の芸術となって存在していた。



BADEND 夜の街の怖いお兄さんには気を付けよう

523: </b> ◇/5mzbmBbN2<b> 2014/11/15(土) 01:32:21.75 ID:wMPEraIz0
大河「はーいタイガー道場へようこそー」

大河「いやー残念だったわねー。日常が終わってキャスターこと歩く死亡フラグとであっちゃうなんてねー」

大河「キャスター・龍之介は単独行動時に遭遇する=死亡フラグだからねー、仕方ないわね」

大河「という訳で今回の死因は誰がいるかもわからないのに無闇にランサーから離れて死神呼び寄せちゃった事!残念!!」

大河「とりあえず生き残る為には全力で死に直結する要素を避けていかないといけないのよねー。厳しいわねー」

大河「隙あらば容赦なく全てが殺しにかかるからね、やっぱり覚悟必要よね」

大河「っていうか誰か来てよー!一人で道場進行するの寂しいのよー!!」

大河「………」

大河「いいもーん、一人で進行するからいいもーん」

大河「それじゃあ直前の選択肢からスタート!」



525: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/15(土) 01:40:09.14 ID:wMPEraIz0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「今助けを呼びにいったらいけない気がする…」




ランサー「キャスターか…今日の本命は別にいたのだがな」

キャスター「ジャンヌへ捧げる生贄を祀った私の工房…それに対してあのような仕打ち!これを許す事等断じて出来ぬ!」

キャスター「丁度そこにはジャンヌに捧げるに相応しい生贄もいる…私の海魔達が貴方を毛一本たりとも残さず食らいつくし、少女は立派な生贄にして差し上げましょう」

ランサー「イリヤ殿、ここは危険です。…下がってください」

イリヤ「ら、ランサー…」


1:無理を言ってランサーから離れない
2:ランサーから離れ、大人しく見守る

選択安価 安価下2

527: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/15(土) 01:42:53.57 ID:wEoMuVCE0
1

530: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/15(土) 02:41:13.53 ID:wMPEraIz0
イリヤ「………」ギュッ

ランサー「イリヤ殿、早くお下がりください」

イリヤ「…嫌」

ランサー「海魔が襲ってくる以上危険です。…お下がりください」

イリヤ「嫌」

ランサー「イリヤ殿、貴女は戦いを理解していない。一歩間違えば死んでしまうのです。安全の為にお下がりを」

イリヤ「だめ、私が知らない所でランサーが死ぬのは嫌なの」

ランサー「イリヤ殿…っ!!」

海魔「ギシャーッ!」

ランサー「はぁっ!!」ザシュッ

海魔「」ドシャッ

海魔「キシャーッ!!」バッ

ランサー「(まずい、今イリヤ殿を下げれば海魔の矛先が…!」)」

ランサー「イリヤ殿、私の身体にしっかり掴まってください」

イリヤ「う、うん!」ガシッ

ランサー「はぁああああ!!」ザンッザシュッザンッザンッ

海魔「ぎぃ!」

ランサー「せい!」ヒュオンッ

海魔「んぎぃ!」ザシュッ

キャスター「………」スッ

イリヤ「ランサー、後ろ!」

ランサー「!」ヒュンッ

海魔「ぐぎゃ!」ズバァッ

ランサー「後ろや上からも…逃げ場は最初からなかったということか」

キャスター「えぇ、その通りです。貴方からその少女が離れた所を捕らえさせるつもりでしたが…致し方ありませんね」スッ

海魔「ぎぃいいいい!!」ドバアッ

イリヤ「お、おばけがまたたくさん増えた!」

ランサー「キャスターめ…物量で攻めきるつもりか」

キャスター「恐る必要等ありません。貴方の死にも、その少女の死にも意味はあるのですから」

キャスター「全てはジャンヌの為、そして神への冒涜の為…死になさい」



イリヤ「(ランサー…負けないで!)」



眠寝お休

534: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/15(土) 23:34:36.81 ID:wMPEraIz0
ランサー「はぁ…はぁ…せいっ!」ズバァン

海魔「ぎ…ぃ…!」ドシャッ

海魔「ギシャーッ!」

ランサー「ぐっ…!」ヒュン

海魔「ぴぃ!」ザシュッ

ランサー「(まずい…いくら倒しても無限に湧き出て来る。段々ジリ貧になってきている)」

ランサー「(下手に離脱しようとすれば彼女が危険に晒される、このままでは…)」

海魔「ギシャー!!」バッ

ランサー「っ!」ザクッ

イリヤ「ら、ランサー!」

キャスター「おやおや、あれほど勇猛に立ち向かっておいてもうばててしまいましたか?」

ランサー「ぐっ…以前相対した時よりも手強くなっている。まさかもうそこまで魔力を蓄えているとは」

キャスター「えぇ、龍之介と共にジャンヌに捧げる生贄をたくさん捧げてきましたから。さて貴方は右腕を負傷していますが果たしてどこまで戦えますかねぇ」

ランサー「無論…守るべきものを最後まで守り通すまでだ!!」ヒュンッ

海魔「ぎぁ!」ズバァン

海魔「ぎょぇ!」ザンッ

海魔「ギシャーッ!」ガブッ

海魔「ギシャーッ!」ザシュッ

ランサー「ぐっ…ぁ…ぁああああ!!」ヒュンッ

海魔「ぎぃ!」ザンッ

海魔「ぎゅぁ!」ザンッ

海魔「ギシャーッ!」ガブッ

海魔「ギシャーッ!」ザシュッ

ランサー「がっ…!!」ガクッ

イリヤ「ら、ランサー…!」

イリヤ「(どうしよう、このままだとランサーが…ランサーがお化け達にやられちゃう)」

イリヤ「(そんなのやだ…誰か、お願いだから誰かランサーを助けて)」

キャスター「いいですねぇ、貴女を守る者の肩にしがみつきながらも、必死にお祈りするその姿、ですが!この世に神等存在しないのです!!」

キャスター「全てはジャンヌの為、恐怖と絶望に飲まれて死になさい!!」バッ

海魔「ギシャーッ!!」



ランサー「(まずい、身体が…上手く動かない)」

イリヤ「いや…そんなの嫌!!」

イリヤ「お願い、誰かランサーを助けてええええええええええええ!!」






ライダー「A A A A La La La La La ie!!」

535: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/16(日) 00:33:01.50 ID:PWdjK81z0
ライダー「A A A A La La La La La ie!!」ズガガガガ

海魔「ぎぃ!」グシャ

海魔「ぷぎゃ!」ブチャ

キャスター「なっ!?」

イリヤ「ふぇ?」



ライダー「ようランサー、ひどいやられっぷりだな」

ウェイバー「ばかばかばか、何でそうやって戦地のど真ん中に突っ込みやがるんですか!!」

ライダー「と言われても、今の状況では仕方なかろう。それにランサーも無事ならばそれでよかろう」

ランサー「ライダー…感謝する」

キャスター「ぐぬぬぬぬぬ…おのれええええ!!またしても神はぁあああ!!よもやジャンヌへの供物すら捧げる事を許さぬとは!!」

ライダー「で、形勢が逆転した訳だが…どうするキャスターよ」

キャスター「ふふふふふふ…まぁいいでしょう。明日には全てが終わるのですから」

キャスター「今日の所は引いておきましょう。ですが次会う時は…誰一人として残さず供物に捧げてあげますからね」スゥ




ライダー「…引いたか」

ウェイバー「引いたか、じゃないだろ!キャスター討伐に来たのになんでみすみす逃がすんだよ!?」

ライダー「まぁそういうな。次会った時に倒せばいい」

ウェイバー「…はぁ、もういいけどさ。それより大丈夫なのか?」

イリヤ「う、うん…助けてくれてありがとう」

ウェイバー「でも、ランサーのマスターって先生だったよな?何でこんな幼い娘がランサーと一緒に戦場にいるんだ?」

ランサー「………」

ライダー「ふむ…何やら事情があるようだな。深くは詮索せん」

ランサー「…感謝する」

536: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/16(日) 01:17:54.00 ID:PWdjK81z0
それから、ライダー達と別れて私達は帰還した。

ランサーは私が傍にいたから全力を出せなくてあんなに傷だらけになったのかな…

私がいたら、ランサー達は迷惑なのかな?



イリヤ「………」

イリヤ「(私、ランサー達の所から離れた方がいいのかな?)」

イリヤ「(でも、ランサーと離れたくない。…でも迷惑はかけたくない)」

イリヤ「(………どうすればいいのかな)」




1:これ以上迷惑をかけたくないから黙って去る
2:ソラウに相談する
3:ランサーに聞いてみる
4:………


選択安価 安価下2

538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/16(日) 01:19:17.49 ID:SS42UfxM0

539: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/16(日) 16:26:36.90 ID:PWdjK81z0
スッ

ランサー「イリヤ殿、顔色が優れないようですが…」

イリヤ「…ランサー、一つ聞いてもいい?」

ランサー「私に答えられる事であれば」

イリヤ「………ランサーは、私が傍にいたら迷惑?」

ランサー「それは、どういう意味で言っているのですか?」

イリヤ「…ランサーがキャスターに負けてたのは、私が傍にいて実力を発揮出来なかったからだよね」

イリヤ「ランサー達にとって、私は迷惑なのかな……?」

ランサー「…イリヤ殿、それは違います」

ランサー「私が負傷したのは私が不甲斐ない故です。イリヤ殿のせいではありません」

イリヤ「………そっか」

ランサー「…私は少し休息をとります。何かあれば呼んでください」スゥ

イリヤ「………うん」






ソラウ「………」

550: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/18(火) 03:08:17.22 ID:M91hTPcX0
ケイネス「………」

ソラウ「ねぇ、ケイネス。一つお願いがあるんだけど」

ケイネス「何かね、他ならぬソラウの頼みとあらば無碍には扱わんよ」

ソラウ「イリヤの事なのだけど………」





イリヤ「……あれ、話し声が聞こえる」

イリヤ「(この声はランサーと…ソラウさんかな?)」

イリヤ「(…ちょっとお話聞いてみようかな?それとも今日はもう寝ようかな)」


1:こっそり話を聞く
2:大人しく寝る

選択安価 安価下2

552: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 03:16:50.97 ID:NsX46TX1O
2

554: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/18(火) 03:29:39.64 ID:M91hTPcX0
イリヤ「…今日はお話聞く気になれないし、寝よう」


イリヤ「すぅ…すぅ…」








ランサー「正気ですか!?イリヤ殿を置……等!」

ソラウ「当然でしょう?……のせいでランサーは……から」

ランサー「しかし、それでは………」

ソラウ「ねぇランサー、あの娘の事が心配なのはわかるけど…それで貴方が死んでしまったら………よ」

ランサー「………」

ソラウ「ケイネスもその事を懸念していたわ。この戦い………考えておく事ね」

ランサー「………」




555: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/18(火) 03:46:12.19 ID:M91hTPcX0
-タイガー道場-


大河「うがー、中継地点のタイガー道場だぞー!!」

大河「何やら不穏な空気がやってまいりましたねー。そして安全策に見せかけた地雷回避されてちょっと意外!私びっくり!」

大河「とりあえずランサー陣営はやっぱり昼ドラですね。イリヤちゃんを持ってしても昼ドラは避けられなかったようです…」

大河「それにしても寂しいわねぇ…本当に寂しいわ。何で誰一人として道場にいないのよー」

大河「とりあえずー、これからイリヤちゃんには厳しい試練が待ち受けています!愛の力でイリヤちゃんを頑張って生き延びらせるもよし!」

大河「逆に好きな娘程いじめたい理論でわざとDEADを取りに行くのもよし!そこは皆次第よー」

大河「…所で話は変わるけど、皆は月の聖杯戦争って知っているかしら?」

大河「冬木とは違って月…ムーンセルにアクセスした魔術師達が聖杯を手に入れる為に最後の一人になるまで戦う戦争」

大河「あぁ、何百、何千人の中からたった一人しか生き残れない月の聖杯戦争と7人のマスターが争いながらも大勢の一般人が犠牲になる冬木聖杯戦争」

大河「貴方達はどっちがお好み?月での生活も悪くないわよー?」

大河「それじゃあ続きも頑張って!と言いたいけど今日は眠いから寝る!」

大河「け、決して月の聖杯戦争を観戦してて更新遅くなってるとかじゃ………おやすみ!」

570: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 00:28:07.32 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「………ん…ぅ…?」

イリヤ「ふぁ~あ…おはよー」

シーン

イリヤ「…皆出かけてるのかな?」

イリヤ「一人だと暇ね…みんなが帰って来るまで何してようかな」




1:一人遊び
2:ランサー達を探しに行く
3:廃工場付近で遊ぶ


選択安価 安価下2

572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/20(木) 00:32:45.65 ID:GPQHv8sCO
3

573: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 00:58:29.42 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「せっかくだしお外で遊んで待ってよう」トテテテ



-廃工場付近-


イリヤ「…この辺って全然遊べそうな所がないね」

イリヤ「ランサー達、早く帰って来ないかなぁ」


龍之介「あれ、お嬢ちゃんこんな所でどうしたの?」

578: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 01:12:11.65 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「えっと…お兄ちゃん、誰?」

龍之介「俺は龍之介。所でさ、これから旦那がすっげぇ楽しい事始めるからさ、一緒に参加しない?」

イリヤ「(こ、この人…なんか怖い)」

龍之介「ほら、パーティとかは人数多い方がいいじゃん?だからさ…生贄として来てよ」スッ

イリヤ「え…ぁ…」ドシャッ




急に意識が遠くなり、そのまま倒れた。

その後どうなったかはわからない。

何かに咀嚼されるような感覚がしたけど、声を出す事もままならない。

………

うっすらと意識が戻った時に見た光景は、巨大な化物の口。

身体は触手に拘束され、食べられる瞬間。

絶望と共に、私の命は途絶えた。



DEADEND キャスター陣営がぴんぴんしてる内は…

579: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 01:23:02.43 ID:Ns2DKFAW0
-タイガー道場-


大河「やーはー!タイガー道場のお時間だよー!!」

大河「皆も数々の地雷を踏んで疑心暗鬼に陥っちゃったみたいねー…だが恐る事なかれ、正解はいつも一つ!」

大河「恐れて無難な選択肢しかしなければそれこそ無難の中に潜む地雷に嵌って動けなくなる。つまり!!」

大河「時には慎重に、時には大胆に。それこそが攻略の鍵である!!」

大河「………まぁ、死ぬ時は死ぬんだけどね」

大河「今回の死因は龍之介!キャスター陣営がぴんぴんしてる内は不用意に出歩く事はオススメしないわよー」

大河「それじゃあ次は頑張って!直前からスタート!!」

580: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 01:26:10.92 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「外で遊んでたら大変な事になる気がする…」



イリヤ「一人だと暇ね…みんなが帰って来るまで何してようかな」




1:一人遊び
2:ランサー達を探しに行く


選択安価 安価下2

582: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/20(木) 01:27:10.32 ID:FPxq3y2U0
2

583: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 02:10:44.55 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「ランサー達、どこに行ったんだろう?せっかくだし探してみよう」トテテテ



ランサー達を探しに出かけた。

………

色々な所を探し回ったが、ランサー達は見つからない。

気付けば夕方になっていた。


イリヤ「はぁ…どうしよう。道に迷っちゃった」

イリヤ「………あれ、あそこの川、人が立ってる?」




キャスター「今宵はさいっこうのCOOOOOOOOLをお見せしましょう!!」

セイバー「なっ…これは!?」



変な格好のおじさんが突然川から出てきた大きな化物に食べられる。

突然の事に訳がわからず、転んでしまう。

イリヤ「な、なにあれ…に、逃げないと」ガタガタ



ザバッ


海魔「ぎしゃーっ!」

イリヤ「ひっ!?あ…ぁ…誰か、たすけ」


グシャッ

突然現れた化物に襲いかかられ、腕が食べられる。

あまりの激痛に泣き叫ぶ。痛さに耐え切れずまともに動く事も出来ない。

再び化物が襲いかかり…足が食べられる。もう片方の腕が食べられ、足が食べられ。

………


DEADEND だんなー、神様もびっくりのツッコミ、期待してるよー!!

584: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 02:13:28.66 ID:Ns2DKFAW0
-タイガー道場-


大河「恐れず突き進め、その先に待っているのは死だ!という訳でタイガー道場だよー」

大河「今回の死因はキャスター陣営!仕方ないのでこの日は大人しくしてましょう」

大河「…それじゃ、さっきアドバイスしたばかりだし頑張ってねー」

586: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 02:28:05.02 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「…なんかすっごく怖いおばけが出てきて食べられる気がする」




イリヤ「…ここで大人しく一人で遊んでよう。ランサー達もきっと帰ってくるよね?」



イリヤ「けんけんぱっけんけんぱっ」

………

イリヤ「お絵かきしたいなぁ…石で地面にお絵かきできないかな?」

イリヤ「うーん…この石とかどうかな?」

イリヤ「いたっ…手、切っちゃった」

………

イリヤ「まだかなぁ…もう夕方なのに」

イリヤ「お腹すいた。そういえば、メイドさんが焼いてくれたお菓子があったっけ」

イリヤ「………まだかなぁ」モグモグ

………



イリヤ「もう、夜かぁ…」

イリヤ「ランサー、遅いなぁ」

イリヤ「………」



1:遅いので外の様子を見に行く
2:大人しく待ってる

選択安価 安価下2

588: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/20(木) 02:30:53.96 ID:rQAIL34k0

589: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 03:10:21.90 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「…心配だし、探しにいってみよう」



………


イリヤ「なんだろう、あそこ…霧がかかってる?」

イリヤ「向こうから飛行機が飛んで来るし…なにかあったのかな?」



コバヤシイイイイイイイイイイイイイイ!!





キャスター「アハハハハハハハハハハ!!」

大海魔「ギシャアアアアアアアアアアアアアアア!!」



イリヤ「ひぃ!?な、なにあれ!?」

イリヤ「飛行機が…でっかいおばけに食べられてる」

イリヤ「に、逃げなきゃ。あ、あれ?足が…動かない」ガタガタ



海魔「ギシャーッ!!」

突然川からあがってきたおばけが襲いかかってくる。

私は、それから逃げる事も出来ずに食べられ…そのまま命を落とした。


DEADEND 大海魔は結構粘る

590: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 03:12:51.90 ID:Ns2DKFAW0
-タイガー道場-



大河「キャスター陣営がぁああああ!!超粘るううううううううう!!」

大河「…はい、タイガー道場の時間よー。今回の死因?安全確認せずに出歩いた事じゃー!!」

大河「何でキャスター陣営が沈没する次の日まで待てないのよ、お姉さん泣いちゃう!!」

大河「うっお腹が…とりあえず私は布団に入って寝る!次はちゃんと生き延びるのよイリヤちゃん!!」

大河「という訳でおやすみ!バタンキュー」

599: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 19:16:29.38 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「…今外に行ったら大変な事になる気がする」




イリヤ「ランサー、遅いなぁ」

イリヤ「………」

イリヤ「…明日には戻ってくるよね?」


………


イリヤ「むにゃ…ランサー、まだかなぁ」

イリヤ「すぅ…すぅ…」




………



イリヤ「……んぅ…ん」

イリヤ「朝だ。…ランサー達、帰ってきたかな?」



工場内を探してみたけど、ランサー達はいない。


イリヤ「むー…まだ帰って来ないのかな?」


工房内は安全だけど、一人だと暇だなぁ…ランサー達を探しに行こうかな?



1:ランサー達を信じて大人しく待ってる
2:ランサーを探しに行く

選択安価 安価下2

601: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/20(木) 19:18:55.35 ID:0pfeXRoFo
日付変わったし大丈夫だろ2

604: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 22:29:22.82 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「やっぱりランサー達を探しにいこう。帰り遅いもん」トテテテ


………

イリヤ「うーん、でもランサー達がどこに行ったのかわかんない…どうしよう」


1:向こうのお屋敷みたいな所に行く
2:公園に行ってみよう
3:ゲームセンターに行ってみよう

選択安価 安価下2

606: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/20(木) 22:30:20.04 ID:uJLY/lXF0
1

607: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 22:53:30.37 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「…あれ、向こうにお屋敷がある」

イリヤ「ちょっと見てみようかな」




イリヤ「うわぁ…近くで見るとおっきい」

ピンポーン

イリヤ「ごめんくださーい!…いないのかな?」

イリヤ「………せっかくだし、探検してみようかな?」


1:探検する
2:探検しない

選択安価 安価下2

609: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/20(木) 22:55:31.84 ID:wPkjqpk90
2

610: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/20(木) 23:52:54.68 ID:Ns2DKFAW0
イリヤ「…やっぱり無断でお家に入るのはよくないよね」


イリヤ「うーん、でもランサー達がどこに行ったのかわかんない…どうしよう」


1:公園に行ってみよう
2:ゲームセンターに行ってみよう

選択安価 安価下2

612: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/20(木) 23:57:48.96 ID:oLcH/FDk0
2

614: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/21(金) 00:51:40.81 ID:Q9X+ioXe0
イリヤ「なんだろ、あそこ…楽しそう」

イリヤ「げーむせんたー?はいってみよう」ウィーン

イリヤ「うわっ!?なにここうるさい!」

イリヤ「うぅ…ここにいると耳がおかしくなりそう」



ライダー「おい坊主、次はあれをやるぞ!」

ウェイバー「なんで僕が…ってあれ?」

ライダー「どうした?何か気になるゲームでもあったか?」

ウェイバー「いや、そうじゃなくて…あれ」




イリヤ「(どうしよう…せっかく来たけどうるさいし帰ろうかな)」

ライダー「こんな所で何をしておる?」

イリヤ「ふぇ?」

イリヤ「(おっきいおじさんだ…どうしよう、知らない人とお話しててもいいのかな?)」



1:お話してみる
2:おまわりさんこの人です
3:逃げる

選択安価 安価下2

616: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/21(金) 00:55:00.98 ID:D3ilrwVPO

618: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/21(金) 02:46:57.97 ID:Q9X+ioXe0
イリヤ「(そういえば…)」


-
---
-----


切嗣「いいかいイリヤ、もし外で知らないおじさんに声をかけられても決してついていっちゃだめだぞ」

イリヤ「どうして?」

切嗣「一人でいる所に近づいて声をかけてくるのは油断させて攫う為の罠だ。だから、決して知らないおじさんについていっちゃだめだ」

切嗣「もし声をかけられた場合、大声で助けを求めなさい。近くのおまわりさんが駆けつけてくれるかもしれない」

-----
---
-


イリヤ「(知らないおじさん、近づいて声をかけてきた…つまり)」




イリヤ「おまわりさんこの人です!?」

警察「あーはいはい、そこのお兄さんちょっと一緒に署まで来てもらおうか」

ライダー「ん?一体どうしたというのだ、こら押すでない」



ウェイバー「(ライダーが青い服の人達に連れて行かれた………)」





イリヤ「知らないおじさんに話しかけられたら今の対応でよかったんだよね?」

イリヤ「…でも、すっかり夕方になっちゃった。ランサー達、心配してるかな?」


1:もう少し辺りを探索する
2:今日はもう大人しく帰る

選択安価 安価下2
眠寝休

620: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/21(金) 02:49:07.14 ID:SqDo81780
1

626: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/22(土) 14:31:59.39 ID:GyLhWj7P0
イリヤ「もうすぐ暗くなっちゃうけど、もう少し探してみようかな」


・・・


イリヤ「街を歩いても見つからない・・・どこにいるのかな?」



1:向こうにある屋敷に行ってみる
2:公園に行ってみる

選択安価 安価下2

628: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/22(土) 14:36:10.62 ID:tGZrRawDO
2

631: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/22(土) 14:55:02.51 ID:GyLhWj7P0
イリヤ「公園に行ってみよう」


・・・


ワイワイキャッキャ


イリヤ「(皆、楽しそう・・・私も一緒に遊びたい)」

シロー,カエルワヨー

イリヤ「(・・・キリツグとお母様と会ったら一緒に公園で遊びたいなぁ)」

イリヤ「・・・・・・」

イリヤ「もう、誰もいない。すっかり暗くなっちゃった」

雁夜「君、泣いてるのかい?ほら、おじさんのハンカチで顔拭いてごらん」

イリヤ「?」

雁夜「別に怪しい人じゃないよ。おうちがどこなのか分かるかな?」

イリヤ「えっと・・・」


1:おじさん、誰?
2:大丈夫、一人で帰れるよ
3:叫んで助けを呼ぶ
4:逃げる

選択安価 安価下2

633: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/22(土) 15:00:29.95 ID:yBh40iReo
1

635: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/22(土) 15:21:16.65 ID:GyLhWj7P0
イリヤ「おじさん、誰?」

雁夜「僕は雁夜。ただの通りすがりさ」

雁夜「それより、もう辺りも暗くなってるし、早くおうちに帰りなさい。家がどこか、分かるかい?」

イリヤ「えっと・・・」

雁夜「もしかして、おうちが分からないのかな?お父さんとお母さんは?」


1:だ、大丈夫!
2:お父さんもお母さんも、どこにいるのか分からないの

選択安価 安価下2

637: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/22(土) 15:22:16.35 ID:otI8IhokO

641: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/22(土) 15:44:43.24 ID:GyLhWj7P0
イリヤ「お父さんもお母さんも、どこにいるのか分からないの」

雁夜「そっか・・・」

雁夜「(こんな小さい娘を一人こんな所に放置するのも危ないし・・・よし!)」

雁夜「行く宛もないなら、放っておくわけもいかない。よかったらおじさんの所に泊めてあげるけど、どうする?」


1:じゃあ、お言葉に甘えて
2:知らない人についていったら駄目なの


選択安価 安価下2

643: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/22(土) 15:46:27.30 ID:Fq4vmHHOo
1

そろそろホンモノの人さらいがくる

647: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/22(土) 16:21:16.36 ID:GyLhWj7P0
イリヤ「いいの?」

雁夜「うん、おじさんからの好意だ。それに夜中に一人でこんな所にいる方が危ないからね」

イリヤ「じゃあ、お言葉に甘えて」


・・・




雁夜「何もない所だけど、ゆっくりしていってね」

イリヤ「う、うん」

雁夜「それじゃあおじさんは少し出かけるから、いいこにして待っててね」

イリヤ「はーい」





臓硯「・・・・・・」

649: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/22(土) 16:33:18.42 ID:GyLhWj7P0
それから、おじさんは出かけては帰ってきて、一緒に遊んでくれた。

この家に住んでる桜ちゃんともお話した。

でも、桜を見た後のおじさんは少し悲しそうだった。



数日後・・・


雁夜「じゃあ、おじさんは少し出かけるけど、いいこにして待っててね」

イリヤ「うん・・・」

雁夜「もうすぐ、全て解決する。帰ったら桜ちゃんと一緒にお出かけしよう」

雁夜「動物園とか、遊園地とか・・・きっと楽しい思い出になる。イリヤちゃんも一緒だ」

イリヤ「うん、じゃあ待ってるからちゃんと帰ってきてね!」

雁夜「あぁ、約束だ」


そうして、雁夜おじさんは出ていった。

それが私の見た、おじさんの最期の姿だった・・・

655: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 12:40:02.63 ID:u6R57ElR0
イリヤ「おじさん、帰って来ないなぁ…」

ガラッ

イリヤ「あ、おじさ…お爺さま?」

臓硯「あぁ、イリヤよ。お主に伝えたい事があってな…少し来てくれるか?」

イリヤ「うん、わかった」


………


イリヤ「それでお爺さま、伝えたい事ってなあに?」トテテテ

臓硯「実はな…雁夜の奴めが死んでしまったのじゃ」

イリヤ「え…?」ピタッ


658: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 15:03:19.53 ID:u6R57ElR0
臓硯「儂としても信じがたいのじゃがの…これは事実じゃ」

イリヤ「それじゃあ、おじさんは…」

臓硯「もうここに戻って来る事はなかろう。…さて、着いたぞ」

イリヤ「ここ…は?」

臓硯「地下室の扉じゃ。開けてみたまえ」

イリヤ「う、うん…」ギィ



ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ



イリヤ「ひ、ひぃっ!?」ビクッ

臓硯「何を驚いておる、早く進まんか」

イリヤ「で、でも…あれ…む、むむ蟲!!」ガタガタ

臓硯「あぁ、蟲じゃよ。お主にはこれからここで暮らしてもらう」

イリヤ「え…な、何を言って…」


ドンッ


イリヤ「え…ぁ…!?」

ブチャッ


ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャ



イリヤ「い、いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

659: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 15:28:44.69 ID:u6R57ElR0
臓硯「あぁ、安心せい。殺しはしない…唯お主には蟲の苗床として魔力を蓄える為に生殺しとなってもらうだけよ」

臓硯「桜も中々の素質じゃが、もしかしたらお主が間桐の後継者足り得るかもしれんからのぅ…」

イリヤ「やだ、助けて!ここから出して!!」

イリヤ「ひぃっ!?む、蟲が服の中に…嫌ぁあああ!!」

臓硯「あぁ、そう叫ぶでない。あまり暴れると蟲が傷をつけかねん」

臓硯「儂からの好意として、お主には極上の快楽を与えてやろう。せいぜい狂うがいい、アインツベルンの聖杯の器よ」ズズ…ピシャッ



イリヤ「嫌だ、いやだあああああああああ!!怖いよ、助けて!!」

イリヤ「痛っ!?や、そこ大事な…ひぎぃああああああああああああ!!」

イリヤ「やだ、こんなの嫌!お願い開けて!ここから出して!!」ドンドン

イリヤ「あ、いや!やだやだやだやだやだやだやだ!こんなのやだ!いい子にしてるからひどいことしないで!!」

イリヤ「助けてお母様!キリツグ!ランサああああああああああああああああああああああ!!」




…それから、部屋を埋め尽くすおびただしい数の蟲から無限とも言える陵辱を受けた。

いくら泣き叫んで助けを求めても誰も助けにきてくれない。

なんでわたしがこんなめに?なにかわるいことをしたの?

わからない。…そうだ、これはきっとゆめだ。わるいゆめなんだ。

めがさめたら、となりにはきりつぐがいて、おかあさまがいて…

そうおもってねむりにつこうとしてもねむることをむしがゆるさない。

そうしてなんにちもなんにちも…なんかげつ、なんねん。どれくらいのつきひがたったのかわからない。



………




臓硯「………はぁ、壊れたか」

イリヤ「…………ぅ……ぁ……」

臓硯「最早蟲に弄られた時のうめき声しか出さぬか。…仕方のないやつよ」

臓硯「じゃが心配する事はない、お主は儂の人形として一生可愛がってやろう………あぁ、それもいいのぅ」

イリヤ「……………」




………

……………




BADEND 蟲爺の人形と化したイリヤ

660: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 15:36:18.10 ID:u6R57ElR0
-タイガー道場-


大河「これが…蟲プレイ! という訳でタイガー道場のお時間です!」

大河「今回の死因はまぁ、蟲爺ね。あれに目をつけられたらねぇ…うん、無理無理」

大河「このイリヤちゃんは蟲に純潔を散らされ、身体の至る所を蟲に…ひえぇ」

大河「そして蟲の陵辱を受け続けたイリヤちゃんは心が壊れて、蟲爺の人形として一生可愛がられるのでした…ちゃんちゃん」

大河「蟲爺のお気に入りとして一生を蟲蔵で過ごすのと、アインツベルンで原作通りの扱いを受けるの…どっちがマシなのかしらねぇ」

大河「まぁ、次のイリヤちゃんはきっと上手くやってくれるでしょう。とりあえず直前のおじさんとの会話からやり直しね!」

大河「…考えてみたら、このSSのBADENDって復讐鬼END以外ひと思いに死んだ方がマシな気が…なんか、怖いわね」

大河「それじゃあ気を取り直して頑張ってね!もう蟲爺行きは可哀想だから勘弁してあげてね!!」

662: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 15:52:08.11 ID:u6R57ElR0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「(知らないおじさんに着いていったらロクな目にあわない気がした…)」

雁夜「どうかしたのかい?」

イリヤ「…ううん、なんでもない」

雁夜「そっか・・・」

雁夜「(こんな小さい娘を一人こんな所に放置するのも危ないし・・・よし!)」

雁夜「行く宛もないなら、放っておくわけもいかない。よかったらおじさんの所に泊めてあげるけど、どうする?」

イリヤ「ううん、キリツグとお母様が言ってたわ、知らない人についていったら駄目なの 」

雁夜「しっかりしてるのかしてないのか…わかった、でも夜は危険だから気を付けてね」

イリヤ「うん」

663: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 15:53:32.99 ID:u6R57ElR0
イリヤ「………」

イリヤ「…帰ろう。ランサー達が心配してるかもしれない」



すっかり暗くなってしまっているから、今日はもう廃工場に戻る事にした。

戻ってもランサーはいなかった。

………



イリヤ「…んぅ…くしゅん!」

イリヤ「………朝かぁ」

イリヤ「身体に力が入らないけど、今日はどうしようかな」



1:ランサー達を探しに行く
2:大人しく待ってる

選択安価 安価下2

665: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/23(日) 16:01:23.27 ID:nTOKeRGYo
2

667: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 16:37:39.17 ID:u6R57ElR0
イリヤ「…今日こそは帰ってくるかもだし、大人しく待ってようかな」

イリヤ「………くしゅん!うぅ、なんでだろ…アインツベルンよりは暖かいはずなのに寒い」

イリヤ「立つのも辛いし…頭痛い」

イリヤ「うぅ………ランサー、まだ帰って来ないのかな」




………一晩中待ったが、ランサーは戻ってこなかった。

一体何をしてるんだろう…

それよりも、身体がだるい。頭も痛いし、熱くて寒い。


イリヤ「頭痛い…苦しい………っ!?」

突然右手に痛みが生じる。何かと思って見てみると、手に火傷の跡みたいなのができていた。

イリヤ「あれ、なんだろ…これ」

イリヤ「まぁいいや…これ以上考える事もしたくないし、寝よう」


イリヤ「すぅ…すぅ…」

668: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 16:43:27.74 ID:u6R57ElR0
………翌日




イリヤ「はぁ…はぁ…苦しい」

イリヤ「辛いよ…助けてよ………」


今日は朝から体調が悪い。

身体を動かして立つ事すら凄く辛く、ずっと横になっていたい。



イリヤ「でも……ランサー…帰ってくるかな」

イリヤ「いくらなんでも…遅すぎるよ」



1:動く事すら辛い身体を無理やり動かしてランサーを探しに行く
2:大人しく横たわってランサーを待つ

選択安価 安価下2

671: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/23(日) 16:44:08.78 ID:mgp/lSauO
1

674: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 17:01:09.91 ID:u6R57ElR0
イリヤ「はぁ…はぁ……動くの辛いけど…ランサー、探さなきゃ」ムクッ








ランサー「………」

ランサー「(ケイネス殿…私はただ、忠義を貫き通したかっただけなのにどうして…)」

ランサー「(どうして、最後まで分かってくれなかったのですか)」





---
-----


ケイネス「やはり貴様は人の女を盗み取る泥棒だ、何故私はそんな事にもっと早く気付かなかったのか」

ランサー「ケイネス殿、私はただ忠義を…!!」

ケイネス「うるさい!もうお前の顔等二度と見たくもない!!今のお前に何ができる?槍を一本失い、他のサーヴァントへの対抗手段等ないに等しくなったお前に!!」

ケイネス「何もできまい、貴様の誇りとやらが私の経歴に泥を塗ったのだ!!」

ケイネス「挙句の果てに魔術回路をも失った私からソラウまで盗もう等と…もう絶対に許さん」スッ

ランサー「ケイネス殿、なにを!?」

ケイネス「最後の令呪を持って命ずる、二度と私にその姿を見せるなぁ!!」


-----
---



ランサー「………」

ランサー「(もう私に、成すべき事等…)」

ランサー「(………)」

ランサー「(…最早主に会う事すら叶わないなら、置いてきてしまったあの娘の所に行ってあげよう)」

ランサー「(もしあのまま待ち続けているのであれば、あまりにも…)」

675: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 17:15:47.88 ID:u6R57ElR0
イリヤ「はぁ…はぁ……うぐぅ」フラッ

ドサッ

イリヤ「(もうだめ…一歩も動けない)」

イリヤ「(視界もぼやけてきてる…私、ここで死んじゃうのかな)」

イリヤ「(責めて最後に、ランサーやキリツグと会いたかったなぁ…)」



私は、眠るように瞳を閉じた。

何も食べず、風邪を引いた身体で無理をした結果…私は倒れ、そのまま目が醒める事はなかった。


DEADEND 風邪でもこじらせるとやばい

678: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 18:06:22.88 ID:YPWNTQUz0
大河「何故体調崩してる状態で出歩いたし」

大河「てことで、タイガー道場の時間だぞ!」

大河「今回の死因は体調崩してる状態で出歩いた事!」

大河「たかが風邪でも悪化したら大変な事になるのよ。というか序盤でも無理は厳禁って言ったじゃない!そんなにか弱い幼女に鞭を打つか!?」

大河「まぁ、歩くのも相当辛い状態で無理して出歩いても人通りがある場所にたどり着く前に倒れる訳で」

大河「廃工場から離れてるからランサーも探しようがない。という訳で御陀仏!」

大河「きっと次のイリヤちゃんは上手くやってくれるでしょう。という訳で次は生き残れるといいわね」

680: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 19:15:09.53 ID:YPWNTQUz0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「今日出歩いたら倒れる夢を見た気がする」

イリヤ「・・・うぇ、苦しいし頭痛い。今日はランサー探すの、無理かも」

イリヤ「ランサー・・・まだ、かなぁ」





ランサー「(私の残存魔力も残り僅か。もしあの場所にイリヤ殿が残っていなかったなら、大人しく消え去ろう)」

ランサー「(だが、もしあの場所に残っていたら・・・私は、どうする)」

ランサー「(また、忠義を曲げるのか・・・しかし、主との契約は切られてしまった)」

ランサー「(・・・・・・その時、私はどうすればいい?)」




ランサー「・・・ただいま戻りました」ザッ

シーン

ランサー「・・・やはり誰もいないか」

ランサー「残っていないならそれでいい。このまま私は、消え去る・・・っ!?」



イリヤ「はぁ・・・はぁ・・・」


ランサー「イリヤ殿!?」ダッ


イリヤ「ラン・・・サー?」

ランサー「しっかりしてください、イリヤ殿」

ランサー「(高熱が出ている・・・こんな状態になるまで、この娘はここで待っていたのか)」

イリヤ「遅・・・いよ。ずっと・・・待っ・・・て・・・」

ランサー「今、食べ物を用意してまいります。それまでどうか・・・っ!?」

ランサー「(右手に令呪が?何故彼女に・・・)」

イリヤ「ランサー・・・おね、がい・・・一人に・・・しないで」

ランサー「イリヤ殿・・・!」

ランサー「(このままだと私はすぐに消えてしまう。そうなったら誰がこの娘を助ける?)」

ランサー「(この娘を助けるには、私が新しく契約しなければならない。しかし、それは・・・主を・・・・・・)」

イリヤ「ぜぇ・・・はぁ・・・おかあ・・・さま・・・きりつ、ぐ・・・らん・・・さー」

ランサー「・・・・・・!!」

681: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 20:17:14.64 ID:u6R57ElR0
ザッザッザッ…

イリヤ「はぁ………はぁ………」

ランサー「誰か…!誰かいないか!?」

ランサー「(金銭がなければ食料薬も調達できない。このまま消え去るならと契約をしても、これでは………っ!)」

ズガガガガガ キキィイイイ…

ライダー「誰かと思えばランサーではないか。そんな子供を抱えて一体どうした?」

ランサー「ライダーか…いや、この際誰でもいい。恥を忍んで頼みがある」

ウェイバー「頼みって…その娘、かなり苦しそうだぞ!」

ランサー「頼みというのは他でもない。…この娘を、助けてやってくれ」

ライダー「敵に助けを求めるとは、相当追いやられているようだな…で、どうする坊主?」

ウェイバー「どうするもこうするも、今にも死にそうな子供を放っておけるか!」

ライダー「あいわかった。着いて来いランサー、その娘にはちょっとした因縁があるものの、余のマスターの方針には逆らわん」

ランサー「…感謝する」





ウェイバー「………40℃。かなりの高熱だ」

ライダー「ふむ…して坊主よ、助かるのか?」

ウェイバー「本当はちゃんとした医者に見せた方がいいんだろうけど、とりあえず治癒の魔術を施してみる」キィイイン…

ランサー「………」

イリヤ「はぁ……はぁ………すぅ………すぅ……」

ライダー「おぉ、娘の表情が柔らいだぞ」

ウェイバー「………なんとか、命の危機がなくなる位にはなった…と思う」

ウェイバー「多分、風邪に栄養失調が重なって、悪化したんだと思う。しばらく安静にしておく必要があるけど、多分それで治るはずだ」

ランサー「そうか………よかった」

ライダー「しかしお前さんのマスターは何をしている?娘をこんなになるまで放置とはちと人間性を疑うぞ」

ランサー「………ケイネス殿は、私との契約を打ち切ってしまわれた」

ウェイバー「え…!?」

ライダー「ふむ、余が取り調べで警察に拘束されていた間に色々あったようだな。まぁ深くは詮索せんでおこう」

ウェイバー「でも、先生との契約を打ち切ったって…それじゃあランサーは何で限界していられるんだよ?」

ランサー「………」

ライダー「だんまりか。答えたくないなら答えなくてもよい。だがこれからどうするつもりなのだ?」

ランサー「…それに関しては、まだ考えていない。イリヤ殿の安全が確保されるならこのまま消える事も考えている」

ライダー「………ふむ」

683: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 20:56:38.81 ID:u6R57ElR0
イリヤ「…………ん……ぅ…?」

ライダー「おぉ、気がついたか。坊主、娘が目覚めたぞ!」

イリヤ「…誰!?」

ウェイバー「ライダー、その娘の目が覚めたって本当ランサー「イリヤ殿!」バッ

イリヤ「あ、ランサー!」

ランサー「ご無事で何よりです。…本当に、よかった」

イリヤ「もう、どれだけ待たせたと思ってるのよ!迎えに来るの遅かったじゃない」

ライダー「ふむ、それだけの口が聞けるならまぁ問題なかろう」

イリヤ「…所で、貴方達は誰なの?」

ウェイバー「………僕はウェイバーベルベット。こっちがライダー「余は征服王イスカンダル!こっちの坊主は余のマスターだ」

ランサー「彼等はイリヤ殿を助けてくれた恩人です」

イリヤ「そうなんだ。助けてくれてありがとう」

ウェイバー「どういたしまして。…それで、これからどうするつもりだ?ランサーのマスター」

ランサー「!!」

イリヤ「?」

ウェイバー「そのイリヤっていう娘の右手の令呪と、先生との契約を打ち切られたっていうランサーが数日経っても消えない事実」

ウェイバー「この2つから、イリヤとランサーが新たに契約したと考えられるだけだ」

ライダー「…まぁ、ランサーの言葉が事実ならそうなるだろうな」

イリヤ「一体何の事なの?」

684: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 21:26:08.00 ID:u6R57ElR0
ウェイバー「………じゃあ、イリヤは無意識の内にランサーと再契約をしたのか」

ライダー「そういう事だろうな」

イリヤ「?」

ランサー「イリヤ殿、右手に浮き上がっている跡を見てください」

イリヤ「右手って、これの事?」

ランサー「それは令呪というもので、サーヴァントに3回だけ、絶対的な命令を下せるものです」

ランサー「そして、その令呪がある限り…どうあがいても貴女は命懸けの戦いに巻き込まれる」

イリヤ「戦いって、ランサー達の戦いの事?」

ランサー「はい。…7組のサーヴァントとマスターが最後の1組になるまで殺し合う戦争。それが聖杯戦争です」

ランサー「このまま令呪を手放さない限り、イリヤ殿は命懸けの殺し合いに嫌でも参加する事になってしまう」

ランサー「この戦争から逃れる方法は唯一つ…令呪を全て使い切り、己のサーヴァントに自害を命じる」

ランサー「令呪を使い切れば、サーヴァントとの契約も打ち切られ、聖杯戦争の参加資格も失う。これで殺し合いに巻き込まれる事はまずなくなります」

イリヤ「でも、令呪を使い切ったら…自害を命じたらランサーはどうなるの?」

ランサー「………私はこの世から消え去り、英霊の座に帰るだけです。ですがそれで、イリヤ殿の安全は確保される」

ランサー「イリヤ殿は殺し合いに参加するには…あまりにも幼すぎる。このまま戦争に挑めば、ほぼ間違いなく命を落とすでしょう」

ランサー「ですから、令呪を全て使い、私に自害を…」

イリヤ「嫌!」

685: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 21:45:18.33 ID:u6R57ElR0
イリヤ「そんなの嫌、絶対に嫌」

ランサー「しかしイリヤ殿、それでは貴女の身が…!」

イリヤ「それでもランサーと別れるなんて絶対嫌だもん。自害なんて命令しない」

ランサー「………殺し合いに身を投じる覚悟はあるのですか?」

イリヤ「ううん、殺し合いも駄目」

ランサー「なら…」

イリヤ「でも、ランサーとお別れするのはもっと嫌」

ランサー「………」

ライダー「はっはっは!ランサーよ、さすがの騎士も幼子の涙には勝てぬようだな」

ランサー「…はぁ、仕方ない」

ライダー「となると、余と貴様らは敵同士という訳だが…どうする?」

ランサー「出来ればこの場では争いたくはない。…イリヤ殿を助けてもらった恩義もある」

ウェイバー「…そっちが争わないなら今は僕からも仕掛けない。複雑な事情もあるみたいだし、一時休戦だ」

ランサー「…感謝する」

ライダー「うむ、いいだろう。ならば飲んで語り合おうではないか」

ランサー「…は?」

ライダー「聞こえなかったか?宴だ宴。宴を開くぞ」

ウェイバー「」

イリヤ「?」

687: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 22:09:45.00 ID:u6R57ElR0
ライダー「がーっはっはっは!もっと飲め飲め!」バシバシ

ランサー「(どうしてこうなった)」

グレン「いやはや、お二人共良い飲みっぷりですな」

ライダー「おぉ、かたじけない」

マーサ「アレクセイさんのお友達が来るなんて、この家も賑やかになってきたわ」

イリヤ「んくっ…んくっ…ぷはぁ」

ウェイバー「(これ…ジュースだよな?未成年に酒を飲ませる訳にはいかないし)」

ライダー「しかしなんだ、たった一人の幼子を救う為に留まるとはな。是非とも我が臣下に加えたい」

ランサー「私が仕える主は唯一人…と言いたいが、その主にも見限られた身だ。…この戦争が終わっても尚勧誘をするのであれば考えよう」

ライダー「ほう、その言葉に二言はないな?」

ランサー「最も、今はイリヤ殿を守る事、それを第一とさせてもらう」

ライダー「よいよい、さぁ酒はまだまだあるぞ。とことん飲み明かそうではないか」バシッ

ランサー「ぐぼっ!」

イリヤ「らいだーもらんさーもなかよしだねー」ヒック

ウェイバー「(イリヤの顔が真っ赤なんだけど…いや、まさかな)」グビッ

ウェイバー「ぶっ!?これお酒じゃないか!」

ライダー「なんだ、今更気付いたのか」

ウェイバー「なんてものを飲ませてやがるんですか!ってまさかイリヤが飲んでるのも…」

イリヤ「あははははは」ケタケタ

ウェイバー「」

690: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 22:28:17.98 ID:u6R57ElR0
ウェイバー「なんでイリヤにまで酒を飲ませてやがるんですかああああああああ!?」

ライダー「細かい事は気にせんでいいだろう」

ウェイバー「気にしなきゃだめだって!ていうか何で誰も突っ込まないのさ!?」

グレン「はて、そうだったっけか?」

マーサ「さぁ、どうだったしらねぇ」

ウェイバー「(だめだこれ…ストッパーが僕しかいない)」

イリヤ「んくっんくっ…ぷはぁ」ヒック

ウェイバー「あぁくそっ、ちょっと待ってろ」ダッ



ウェイバー「ほらイリヤ、一旦水飲め」スッ

イリヤ「あははははは、ライダーとランサーがたくさんいるー」

ウェイバー「あぁああああああ!! ほら、早く水を飲んで。気分悪くなったらすぐに言うんだぞ!」

イリヤ「あーい」ケタケタ

ライダー「がーっはっはっは!」

ランサー「待て、征服王!これ以上は…」

ライダー「何を言っておるか、まだ夜は長いぞ?」

ランサー「がぼっ!?」

ウェイバー「これ…どうやって収集付けるんだよ」

ライダー「何をしておるか坊主、お前も飲め」

ウェイバー「」




…それから、マッケンジー宅には一人の男の悲鳴が響き渡ったそうな

691: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 22:59:38.92 ID:u6R57ElR0
イリヤ「うえぇ…」

ウェイバー「言わんこっちゃない…うぷっ」

イリヤ「凄く気持ち悪い…頭痛い」

ウェイバー「ほら、抵抗はあるかもしれないけど気持ち悪いならしっかり吐き出して…うぶっ!」バッ

ライダー「あー…その、すまなんだ」

ウェイバー「謝る位なら最初から飲ませるなと…もうだめ、ちょっと袋おぼろろろろ」ビチャビチャ

イリヤ「うぶっ…うえぇ」


692: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 23:18:30.83 ID:u6R57ElR0
…翌日


イリヤ「うー…らんさーあたまいたいよーきもちわるいよー」

ランサー「はぁ…征服王。今後イリヤ殿に一切酒類は与えないでほしい」

ライダー「まぁ…すまんな」

ウェイバー「ったく、下手すると急性アルコール中毒で死んでたかもしれないんだぞ」サスサス

イリヤ「うっ…うげぇ」

ライダー「…それはそれとして、これからの事だが」

ウェイバー「流すのかよ!?」

ライダー「悪かったと言っておろう。それよりも今後の事を話していかにゃならんだろう」

ランサー「現時点ではキャスターとアサシンが脱落している。残っているのはセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、バーサーカー…この5騎か」

ライダー「うむ。だが余の知らぬ所で脱落しているやつがいる可能性もある」

ウェイバー「それで、これからどう動くか…まずアーチャーは規格外だ。今の状態であの陣営を相手にするのは避けたい」

ウェイバー「セイバーの陣営も………」チラッ

イリヤ「うぅ…」

ランサー「………」サスサス

ウェイバー「…イリヤの事情はわからないけど、多分今接触するのはまずいと思う」

ウェイバー「そうなると、狙うべきはバーサーカーになるけど…あれはステータスも見えない化物だ」

ウェイバー「攻め込むとしても、それ相応の準備が必要になる上に何より居場所が掴めない」

ライダー「なるほどな…ランサー、貴様はどう思う?」

ランサー「イリヤ殿の事を考えると、今無理に攻め込むのは得策ではない。君達にはすまないが、彼女の命を優先させてもらう」

ウェイバー「うん、それが当たり前…だよな」

ウェイバー「よし、なら今は様子見に徹しよう。僕は他の陣営の対策を考える」

ライダー「ふむ、ならば余は街に出て遊興ウェイバー「お前も家で大人しくしろ。何の為にゲームを買ったんだよ」

ライダー「なら坊主も一緒に対戦プレイをしようではないか」

ウェイバー「だから僕は他陣営の対策を考えるって言っただろ」

ライダー「つれないのぉ」

イリヤ「うぅ…いっしょにあそびたいけどきもちわるい」

ランサー「気分が回復次第、遊びましょう」

イリヤ「うん…うえぇ」

693: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/23(日) 23:28:14.83 ID:u6R57ElR0
数時間後…


イリヤ「うーん、ようやく気持ち悪いの治ったかも」

イリヤ「うん…多分大丈夫!」

イリヤ「でも、皆のお話聞いてなかったし…どうしようかな?」



1:ライダーの所に行く
2:ランサーの所に行く
3:ウェイバーの所に行く

選択安価 安価下2

695: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/23(日) 23:29:28.52 ID:t6HpYd2qO
2

696: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 00:22:02.28 ID:sc8Fx94n0
イリヤ「ランサー、一緒に遊ぼ?」

ランサー「イリヤ殿、もう大丈夫なのですか?」

イリヤ「うん、まだちょっとくらくらするけど平気よ」

ランサー「そうですか。…しかし、何をして遊ぶか。ご希望のご遊戯は?」

イリヤ「うーんとね、ライダーが言ってたゲームがしたい!」

ランサー「承知致しました」




ライダー「ほう、対戦プレイをしたいとな」

イリヤ「これがゲームなのね。えっと…あどれなりん大戦略?」

ランサー「イリヤ殿、全然違います。まだ回復しきっていないのなら無理をしないほうがいいかと」

イリヤ「嫌よ、寝てばかりなんて退屈だもん」

ライダー「余としては対戦相手がきてくれるのは嬉しいが…このゲーム、少しばかり難しいぞ?」

イリヤ「ぶー、イリヤだって出来るもん!」

ライダー「そうかそうか、ではやり方を教えてやるからまずはチュートリアルからだな。これをクリアしたら余が直々に相手をしてやろう」

ランサー「いや、すまないが征服王。イリヤ殿とは私が遊ぶ約束になっている。その間ゲームを貸して欲しいのだが…だめだろうか?」

ライダー「ふむ、なるほどな…そういう事なら仕方ない」




………


イリヤ「あーっ!また負けたー!!」

ライダー「だが中々良い勝負になっておるではないか」

ランサー「ですがイリヤ殿は飲み込みが早い。この成長なら遠からずこちらが負かされるでしょう」

イリヤ「絶対ランサーに勝つんだから!もういっかい!!」

ライダー「(しかしランサーの奴も中々の接待よのぅ)」



ランサーとあどれなりん?大戦略をプレイした。

ようやく1回勝てた辺りでライダーが参戦して、ボロ負けしてランサーに泣きついた。









ズガガガガガガ

ホムンクルス「」ピクッ…ピクッ…

切嗣「………」チャキッ

タァン

697: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 00:42:59.89 ID:sc8Fx94n0
ライダー「坊主、ランサー、娘よ!こうして共にいるのだ、街に出て親睦を深めようではないか」

ランサー「は?」

ライダー「共に戦うのであればお互いを知っておいたほうがよかろう。そうと決まれば早速出かけるぞ」

ウェイバー「ライダー………はぁ、言っても聞かないだろうしどうするかはランサーとイリヤに任せる」

ランサー「ふむ、イリヤ殿はいかがいたしますか?」

イリヤ「私?んっとね…」


1:4人でお外に出かけたい!
2:おうちでのんびり遊びたいな

選択安価 安価下2

699: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 00:47:00.09 ID:OEPxSyUgo

702: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 01:43:38.42 ID:sc8Fx94n0
イリヤ「私は、4人でお外に出かけたいな」

ライダー「うむ、娘もそう言っておる事だし早速出かけようではないか」

イリヤ「ランサー、肩車して!」

ランサー「承知」



ウェイバー「で、どこにいくつもりだよ。言っとくけど僕にアテはないからな」

ライダー「なに、目的のない遊興もまた面白いものだ」

ウェイバー「行き先決めてなかったのかよ」

ライダー「細かい事など気にするでない、豪快に楽しもうではないか」

ウェイバー「はぁ……イリヤ達は、どこか行きたい所はあるのか?」

ランサー「私は、イリヤ殿の意見を尊重します」

イリヤ「私は…んーと」




1:遊園地に行きたい
2:あそこの紅洲宴歳館・泰山っていうお店に行きたい
3:映画館に行きたい
4:公園で遊びたい

選択安価 安価下2

704: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/24(月) 01:47:49.74 ID:EbRMxVoAO
2

706: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 02:03:43.82 ID:sc8Fx94n0
イリヤ「あそこの紅洲宴歳館・泰山っていうお店に行きたい」

ウェイバー「あれか…見た所中華料理だな」

ライダー「ふむ、とあらば食してみようではないか」



ガラッ

店長「いらっしゃいませ」

ランサー「っ!?」

イリヤ「す、凄く辛そうな匂いがする…」

ライダー「ほう、中々面白そうな料理が出るとみた。坊主、早速食すぞ」

ウェイバー「あ、あぁ……ん?」



綺礼「………」ハムッハフッハフッ



ランサー「あれは…」

ウェイバー「アサシンのマスター…だな」

綺礼「……ん、食うか?」

ウェイバー「何でだよ!?」

イリヤ「それ、美味しいの?」

綺礼「あぁ、素晴らしい味だぞ。私も最近見つけたのだが、ここの麻婆豆腐の味がやみつきになってしまってな」

ライダー「そんなに美味いのか!よし、早く注文するぞ!」

ウェイバー「(嫌な予感がするし僕は無難そうなメニューを頼もう。…でも、支払いは全部僕なんだよな)」

イリヤ「麻婆豆腐かぁ…私もそれにする!」

ランサー「ふむ、では私もそれを」

店長「かしこまりました、少々お待ちを」スッ

708: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 02:13:34.58 ID:sc8Fx94n0
店長「お待たせ致しました」



ランサー「こ…これは!?」

イリヤ「まっかっか…」

ライダー「おぉ、これは凄そうだ。早速食そうではないか!」

「「「「いただきます」」」」パクッ


ライダー「………」

ランサー「……!!」

イリヤ「ひぎゃああああああああああああああああああああ!?」

ランサー「これは…ごほっ!この世のものとは思えない辛さごほっごほっ!!」

ライダー「こ、これしきの辛さ…征服出来ずして何が王か!!」

イリヤ「ひ、ひぃいい!辛い、辛いよおおおお!!」

ランサー「イリヤ殿、この水を…ごふっ」

ライダー「ぬううう…余は負けぬ。これしきの辛さで寝を上げる等…」パクッ

ライダー「ぬぐあああああああああああああ!!」

綺礼「(ふむ…なるほど、このような愉悦もあるのか)」ニヤニヤ

ウェイバー「(普通のメニュー頼んでよかった)」

709: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 02:19:26.59 ID:sc8Fx94n0
ウェイバー「てうか、聖杯戦争に敗退したマスターが協会にいなくていいのかよ」

綺礼「なに、アサシンのサーヴァントこそ失ったが私とて教会の外に出てはいけないという決まりはない」

綺礼「故に、こうして食事をする事に何も問題はないはずだが?」

ウェイバー「………」

綺礼「ふむ、だがこうして出会ったのも何かの縁だ。一つ耳よりの情報を教えてやろう」

綺礼「私の予想が正しければ、此度の聖杯戦争は明日決着が付くだろう…それまでにやり残した事がないか、しっかりと確認しておきたまえ」スッ




ウェイバー「………」

ウェイバー「(明日聖杯戦争の決着がつくって?一体どういう事だ…)」

ライダー「ぜぇ…ぜぇ…なんとか、完食したぞ」

イリヤ「」チーン

ランサー「」チーン

ウェイバー「…無茶しやがって」

710: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 03:15:13.22 ID:sc8Fx94n0
イリヤ「うぅ…まだ口が焼けそう」

ランサー「まさかこれ程の兵器が存在するとは」

ウェイバー「(財布が軽い…こんな気持ち初めて)」

ライダー「うぅむ、なんとも面妖な破壊力で………!」

ランサー「!!」

ウェイバー「ライダー…?」

イリヤ「?」

ライダー「坊主、気をつけろ。…ランサーも気付いておるな?」

ランサー「えぇ、この殺気…我々に向けられています」






ホムンクルス「最優先捕獲対象、発見」ザッ

イリヤ「…っ!」ビクッ

ホムンクルス「目標、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」ザッ

ホムンクルス「貴方達に命じます。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンをこちらに引き渡しなさい。そうすれば貴方達に危害は加えません」ザッ

ウェイバー「なっ…!?」

ライダー「なんじゃ貴様ら、いきなり現れたかと思えば娘を引き渡せとは。まずは名を名乗らんか」

ホムンクルス「失礼しました。私達はアインツベルンのホムンクルス。私達は脱走したアインツベルンの最高傑作ホムクルスである彼女を連れ戻しにきました」

ホムンクルス「貴方達が大人しくイリヤスフィールをこちらに渡すのであれば、危害は加えません」



イリヤ「…ランサー」ギュッ

ランサー「………その要求を断ったら、どうする?」


ホムンクルス「その場合、私達は無理やりにでも奪うのみです」ジャキッ

711: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/24(月) 03:50:59.63 ID:sc8Fx94n0
キィン ガキィン キィン


ライダー「ぐぅっ!」ガキィン

ウェイバー「ライダー!!」

ホムンクルス「くっ、このホムンクルス…サーヴァントと同等以上の力を持っている!」

ウェイバー「なんで自画自賛しているんだよ!?」

ライダー「だが、こやつら…とんでもない怪力だぞ!」

ホムンクルス「当たり前です。私達は戦闘用に作られたホムンクルスなのですから」

ランサー「戦いの為に作られた命、か…だがしかし!」ヒュンヒュン

ホムンクルス「っ!」キィン

ランサー「力だけでは、英雄には遠く及ばないぞ」パシッ

ホムンクルス「…なるほど、これが英霊。一筋縄ではいきませんね」

ウェイバー「(あのホムンクルス達…ランサーの言うように力はあるけど技術はそこまででもない)」

ウェイバー「(けど、耐久力が英霊にも匹敵する位高い…それも尖兵の彼女達全員が)」

ウェイバー「(これが意味する事は…考えたくないけど、本隊はこれ以上の化物の可能性があるのか)」

イリヤ「………」ギュッ

ランサー「イリヤ殿、少しの間目を瞑っていてください」

イリヤ「…うん」ギュッ

ランサー「(ホムンクルスとはいえ、人が殺される所をイリヤ殿に見せる訳にはいかない)」

ランサー「(それにあの麻婆豆腐の破壊力が未だに残っている…これ以上戦闘に支障をきたす前に決着を付ける…!)」ダッ

ランサー「はぁっ!!」ザシュッザシュッドスッ

ホムンクルス「…っ!」ドサッ

ホムンクルス「………」スッ

ウェイバー「だめだランサー、離れろ!!」



ホムンクルス「もう遅いです」バッ

ランサー「!」ヒュンヒュンヒュン

ホムンクルス「」ドサッ

ライダー「いかん!」

ホムンクルス「…」バッ

ランサー「くっ!」キィンキィン

ホムンクルス「もらいました」ヒュッ

イリヤ「あっ…!」

ランサー「しまっ…!!」

ホムンクルス「イリヤスフィール確保…目標捕獲につき、撤退します」ヒュッ

イリヤ「やだ、連れ戻されたくない!ランサー、ランサああああああああああああああああああああ!!」

723: ◆/5mzbmBbN2 2014/11/27(木) 00:32:51.33 ID:18/u6OZk0
ランサー「くっ…私はたった一人の少女すら守れないのか」

ウェイバー「なんだったんだよあいつら…ホムンクルスって名乗っていたけど」

ライダー「ふむ…恐らく、あの娘を手に入れなければならない理由があるのだろうな」

ウェイバー「手に入れないといけない?」

ライダー「理由は分からんがな。どちらにせよ、娘が怯えていた事から味方、という訳ではなさそうだ」

ランサー「………」

ライダー「で、どうする?見失ってしまったがあいつらを追いかけるか?」

ウェイバー「………」ギリッ

ランサー「ライダーとそのマスターよ、少しの間だが協力してくれた事は感謝する」

ランサー「だが、私達の事情にこれ以上巻き込む事はできない。ここからは私一人でなんとかしよう」

ライダー「ふむ、坊主はどうする?」

ウェイバー「…ここで僕達が行っても、何も得はない。…頭では分かってる」

ウェイバー「でも、あんな結末間違ってる。そんなの僕は認めない」

ウェイバー「だから僕も一緒に彼女を取り返しに行く。ライダー、力を貸してくれ」

ライダー「おう、そう来なくてはな!!」

745: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/17(水) 03:43:37.24 ID:U3z5uVvQ0
-タイガー道場-


大河「虚無より帰還、我らがタイガー!という訳でしばらく放置しちゃってごめんね!」

大河「色々あって>>1は病院に行ったけど、今の所命の危機とかはないから安心して!」

大河「そして忘れてはならないのはSSを見る時は、ルールとマナーを守って楽しく見る事!」

大河「それさえ守れれば、後は大丈夫!>>1のSSを見て楽しんでもらえたら私達も嬉しいわ」

大河「という訳で完結目前だけど再開!続編出るかは置いといて頑張って完結させるわよー!」

747: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/17(水) 04:04:19.78 ID:U3z5uVvQ0
イリヤ「…………ん……ぅ?」

ホムンクルス「お目覚めになられたようですね」

イリヤ「んぐ……む?」モゾッ

イリヤ「(あれ、私は確か……身体が動かせない。それに、なんで喋れないの?)」

ホムンクルス「諸事情により帰るまでの間、布で口は封じさせて頂いております。身体の拘束もしておりますが、お許しを」

イリヤ「むぐ……むぅ!」

イリヤ「(そうだ、この人達……私を攫った人達!なんで私を狙って……それに、これってもしかして誘拐?)」

ホムンクルス「アハト様からイリヤスフィール様を連れ戻すように命令を受けています。これから貴女は私達と共にアインツベルンに帰還致します」

ホムンクルス「衛宮切嗣がしくじったり裏切ったりしなければいずれ貴女の父親とも会えますので、城に戻りましょう」

イリヤ「(キリツグ……そうだった。元々キリツグとお母様に会う為にここまで来たのに)」

イリヤ「(せっかくランサーやライダー達とも仲よくなれたのに……ここで連れ戻されたら)」

イリヤ「(二度とあえなくなっちゃうかも……そんなの、嫌)」

イリヤ「(連れ戻されたくない……みんなと一緒にいたい)」

イリヤ「(お願い、助けてランサー!)」

748: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/17(水) 05:21:09.74 ID:U3z5uVvQ0
ホムンクルス「!?」



ランサー「我が守るべき姫君の令呪により、駆けつけた。お前達の企みは潰させてもらうぞ!」シュタッ


ホムンクルス「何時の間にここに!?入口も閉じているのに、一体どうやって!?」

ランサー「お前達にはわからない事だ。……イリヤ殿、ご無事ですか?」スパッ

イリヤ「う……ぐすっ……ぎでぐれでありがどおおおおおお!!」ギュッ

ホムンクルス「くっ……だがたった一人で私達から逃げられるとでも?」ジャキン

ランサー「何時から一人だと錯覚していた?」カキンッ

ホムンクルス「……何?」

ライダー「よくやたランサー!助太刀に来たぞ!!」ドゴォン

ホムンクルス「!?」

ランサー「感謝する、ライダー」

ライダー「なに、気にするでない。それよりもまずはこの状況をなんとかする方が先ではないか?」



ホムンクルス「…………」スッ



ランサー「かなりの数だが、そんな事は問題じゃない」

ライダー「無事、娘も救出出来たのだ。増援が来る前に退散するぞ」

ホムンクルス「くっ…絶対に逃がすな!」

ライダー「おっと、お前さん達の相手はこっちだぞ」



キィイイイン






ホムンクルス「景色が……変わった!?」

ライダー「見よ、我が無双の軍勢を! 肉体は滅び、その魂は英霊として世界に召し上げられて、それでも尚余に忠義する伝説の勇者達!」

ライダー「彼らとの絆こそ我が至宝!我が王道!イスカンダルたる余が誇る最強宝具……『王の軍勢』なり!!」


ライダー「王とは! 誰よりも鮮烈に生き、諸人を見せる姿を指す言葉! すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。 故に!  王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!」



「然り! 然り! 然り!」


ライダー「蹂躙せよおおおおおおおおおおおおおお!!」



ホムンクルス「私達ホムンクルスを甘く見ないでください……力づくで押し通ります」

754: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/20(土) 03:39:26.51 ID:RHNFzIP+0
ホムンクルス「逃がすな、何としても捕えろ!!」



イリヤ「うわわ、たくさん来たよ!?」

ランサー「一気に駆け抜けて包囲網を突破します。しっかり捕まっていてください」

イリヤ「う、うん!」ギュッ




ランサー「ふっ!」キィン

ホムンクルス「っ!?」

ランサー「はっ!」バキィン

ホムンクルス「くっこの男……私達ホムンクルスの怪力を完璧に受け流している!?」

ランサー「その程度で我が主に触れる事が出来ると思うな」

ホムンクルス「野郎ぶっ殺してやるぅううううう!!」ブォンッ

ランサー「はぁっ!」ドスッ

ホムンクルス「がっ……!!」ドサッ



ホムンクルス「まずい、包囲網が突破されてしまう!」

ホムンクルス「彼女は次なる聖杯の器…なんとしても生かして捕えろ!!」

ランサー「!」



イリヤ「……ランサー?」

ランサー「………なんでもない。すぐにここを離れましょう」

イリヤ「……うん」



ホムンクルス「待て!」



ホムンクルス「……逃げられたか」

ホムンクルス「あれがサーヴァント……予想以上の早さです」

ホムンクルス「いかが致しますか?すぐにでも包囲網を敷く事も可能ですが」

ホムンクルス「…………」

755: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/20(土) 04:48:34.53 ID:RHNFzIP+0
ランサー「……ここまで来れば追跡も撒けたか」

イリヤ「んー……」ピトッ

ランサー「(しかし、あの兵士……気になる事を言っていたな)」

ランサー「(次なる聖杯の器…まさか、イリヤ殿は次の聖杯戦争の器になるべくして創られた存在なのか?)」

イリヤ「えへへー、やっぱりランサーの背中ってあったかい」スリスリ

ランサー「(だが、それではイリヤ殿が……あまりにも悲惨だ)」

ランサー「(聖杯の器としての役目を果たす時、恐らく彼女は……)」

ランサー「(いや、まだ推測の域を出ない。そんなはずがない)」

ランサー「(……イリヤ殿の母親を探そう。母親ならば、何か知っている可能性が高い)」



ライダー「おーい!」パカラッパカラッ

ウェイバー「二人とも無事か!?」

イリヤ「あ、二人とも-!私達はここだよー!!」

ランサー「ライダー、無事でよかった……乗り込む時に使った戦車はどうした?」

ライダー「うむ、油断して奴らに持っていかれてしまってな。しばらくはあれを出す事が出来ん」

ランサー「……すまない」

ライダー「なに、気にする事はないぞ」

ウェイバー「でも、無事奪還出来てよかった。……これからどうする?」




ランサー「……考えがある」

ライダー「ほう、言ってみろ」

ランサー「奴らの内の一人が気になる事を言っていた。…彼女は次なる聖杯の器だと」

ウェイバー「それって…………っ!」

ランサー「…それを元に色々と考えていたのだが、一度確かめておきたい」

ライダー「だが、どうやって確かめるつもりだ?」

ランサー「イリヤ殿の母親に会いに行く。母親ならば何かを知っている可能性も高い」

ライダー「なるほどな……それで、娘はどうするつもりだ?」

イリヤ「?」

ウェイバー「そうか、母親に会いに行くといっても…道中でまたあいつらと遭遇したりサーヴァント同士の戦いに巻き込まれたら危険だ」

ランサー「…それならば、安全な場所で待っていてもらう方が得策と」

ライダー「最も、共に戦場を駆けるのも立派な戦略だぞ?娘よ、お主はどうしたい?」

イリヤ「どう……って?」

ウェイバー「僕たちはこれから、もしかしたら危険が伴うかもしれない場所に向かう。それまで安全な場所で待っているか、危険を覚悟して僕たちと一緒に行くか。好きな方を選べって事だよ」

ランサー「……イリヤ殿、気を使う必要はありません、貴女がどうしたいかで決めてください」

イリヤ「うーん……」



1:ランサー達と一緒に行く
2:安全な場所で待ってる

選択安価 安価下2

眠寝オヤス

757: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/20(土) 05:41:29.75 ID:r0FVXlq90
1

763: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/24(水) 04:04:35.41 ID:09A7eBGO0
イリヤ「決めた!私もランサーと一緒に行く!!」

ランサー「そうですか。……なら、出来る限り私から離れないように」

イリヤ「うん!」

ウェイバー「それより、その娘の母親がどこにいるのかわかるのか?」

ランサー「………」

イリヤ「………」

ウェイバー「わからないのかよ!?」

ライダー「坊主、そう嘆く事はないぞ。存外なんとかなるかもしれん」

ウェイバー「さすがに手がかり無しで探しだそうとするのはどうかと思うぞ」

ライダー「なに、余に心あたりがある。任せておけ」

764: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/24(水) 04:41:39.43 ID:09A7eBGO0
---衛宮邸---



ライダー「着いたぞ、この家に娘とよく似た者が出入りしているのを余は見た事がある」

ウェイバー「その人が母親の可能性が高いって事か?」

ライダー「その通り。違った場合は探しなおす事になるがその時はその時だ」

ランサー「この屋敷にイリヤ殿の母親が……」

イリヤ「お母様がここに……」




1:門を開けてお母様を探す
2:呼びかけてみる
3:屋敷を眺めてみる


選択安価 安価下2

766: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 04:53:35.56 ID:e1L4IyNHO
2

767: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/24(水) 05:29:26.50 ID:09A7eBGO0
イリヤ「おかあさまー!隠れてないで出てきてよー!」


シーン……


ライダー「何も反応がないのぅ」

イリヤ「音も全然聞こえないし、誰もいないのかな?」

ウェイバー「いや、秘匿の為の結界が張られてる……これがある限りは外から中の様子を探るのは不可能だ」

ライダー「では、門を開けて中の様子を探る他あるまい」スッ

ウェイバー「ちょっとまて!門をいきなり開けるつもりか!?」

ライダー「何も問題はないだろう」ギィ

ウェイバー「問題だらけだ!!」

ライダー「たのもー……何!?」

イリヤ「どうしたの、ライダー?」

ランサー「この気配……まさかサーヴァント!?」

ウェイバー「って事は…ここの主がマスターって事なのか!?」





バーサーカー「■■■■■!!」



ウェイバー「あれは…ライダーがもうひとり!?」

ライダー「余の姿を真似るとは、そんなに憧れておるのか?」

ウェイバー「そんな訳ないだろ!それより、あの小さな建物にあいつが攻め込んでる!」

ランサー「よくみれば中には人が二人いる。ひとりは応戦しているが、もうひとりは……」

イリヤ「お母様!!」

ウェイバー「お母様って……じゃあ、あれが!?」

ライダー「どうやら、複雑な事情がありそうだな。まずは奴をなんとかせねばならんな」

ランサー「イリヤ殿はお下がりください。我々で奴を追い払います」

イリヤ「ランサー……」



1:お願い、お母様を守って!
2:……わかった、でも怪我しないでね
3:私、お母様の所に行ってくる!


選択安価 安価下3
眠寝休

770: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/24(水) 06:48:05.37 ID:mPmWEOElo


773: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/25(木) 00:36:58.30 ID:zr8he66n0
イリヤ「ランサー、お願い!お母様を守って!」キィイン

ランサー「承知しました!」






バーサーカー「■■■…」ガシッ

舞弥「ぁ……がっ!」

アイリ「舞弥さん!?」

舞弥「マダ……ム……逃げ…………」

ランサー「はぁっ!」ヒュッ

バーサーカー「■!」ガキィン



ドサッ


舞弥「げほっげほっ! ぐっ……一体何が?」




ランサー「何を企んでいたのかは知らんが、ここまでだ。覚悟しろバーサーカー!」

バーサーカー「■■■■■!!」ゴウッ



アイリ「どういう事なの?なんでライダーがバーサーカーになっているのかしら」

舞弥「はぁ……はぁ…マダム、無事ですか?」

アイリ「舞弥さん、大丈夫!?」

舞弥「私はなんとか……それよりマダム、今の内に逃げましょう」

アイリ「で、でも……」

ランサー「お二人共、ここは我々にお任せを」

アイリ「ランサー……どうして、私達を?」

ランサー「詳しい話は後でします。早く門の先で待機しているライダー達と合流してください」

舞弥「……一体何が目的ですか」

ランサー「我が主の願いを叶えたい、それだけです」

アイリ「……舞弥さん、行きましょう」

舞弥「マダム?」

アイリ「多分だけど、この人達は悪い人じゃないと思うの。ここは信用してみましょう?」

舞弥「ですが……」

バーサーカー「■■■■■!!」

ランサー「させるか!」

バーサーカー「■■■!?」

ランサー「早く安全な所へ!私も後から向かいます!!」

アイリ「ランサー……ありがとう」

舞弥「………」

775: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/25(木) 01:19:34.11 ID:zr8he66n0
ライダー「おぉ、無事避難出来たようだな」

舞弥「バーサーカーに襲われた所を助けて頂いたのは感謝します。ですが貴方達の目的が理解できない……人質にでもするつもりですか?」

ウェイバー「別に目的があって接触した訳じゃない。人質にもしないし、交渉したりもしない」

舞弥「では、何故私達を?」

ウェイバー「それは……」

イリヤ「お母様ー!」バッ

アイリ「イリヤ!?どうしてこんな所に?」

舞弥「まさか貴方達が誘拐を?」

ウェイバー「違う!断じて違うからな!」

イリヤ「ランサー達が私を守ってくれたの!」

アイリ「そうだったのね。イリヤ……貴女が無事でよかった」ギュッ

イリヤ「私も会いたかった……お母様」ギュッ




ライダー「うむ、親子の感動の再会とはよいものだ。坊主もそう思うだろう?」

ウェイバー「………」

ライダー「どうした坊主、泣いておるのか?」

ウェイバー「う、うるさい!これは目に汗が入っただけだ!」

ライダー「はっはっは、そう照れるでない!!」バシッ




バーサーカー「■■■■■!!」






ライダー「いかんな、どうやら奴の狙いはお前さん達らしい」

ウェイバー「何でバーサーカーが狙いを定めて……どうなっているんだ?」

アイリ「………」

舞弥「とにかく、このままでは危険です」

ライダー「安心せい、全力で駆けてこの場を離脱する。ランサーはパスを頼りに合流するはずだ」

アイリ「え?駆けてって…きゃあ!?」

ライダー「さぁ行くぞ!我が覇道に越えられぬ壁等なし!!」ズガガガガ

776: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/25(木) 01:40:54.75 ID:zr8he66n0
-マッケンジー宅-



ライダー「という訳で一段落着いたな」

マッケンジー「いやはや、ウェイバーがこんなにもお友達を連れてくるなんて思わなかったよ」

マーサ「あらかじめ言ってくれればいいのに。お料理足りるかしら?」

舞弥「いえ、その……私達の事は別に気にせず」

ライダー「遠慮する必要はないぞ。どうせなら一杯どうだ?」

アイリ「えっと……いいのかしら?」

マッケンジー「遠慮はいりませんよ。美味しく食べてくれればマーサも喜びますから」

アイリ「じゃあ、いただきます」パクッ

舞弥「マダム!?」

アイリ「まぁ、この料理美味しいわ!舞弥さんも食べてみて?」

舞弥「で、では……」パクッ

舞弥「これは……!?」

アイリ「美味しいでしょう?」

舞弥「………」パクッパクッ

舞弥「………」パクッパクッ……グスッ

ウェイバー「ど、どうした?もしかして辛かったのか?」

舞弥「いえ……こんなに暖かい…………食事は……本当に……久しぶりで」グスッ…パクッ

アイリ「舞弥さん……」

ライダー「ふむ、ならば存分に味わうといい。今日は宴だ!」ゴトッ

イリヤ「ライダー、それなに?」

ライダー「これか?これはな、お酒だ」

779: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/25(木) 01:58:41.88 ID:zr8he66n0
アイリ「お酒?」

ライダー「なんだ、もしかして酒を知らんのか?」

アイリ「えぇ、今までお城でしか暮らした事がなかったから……」

ライダー「ならこの機会だ、飲んでみるといい。さぁさぁ」スッ

ウェイバー「ち、ちょっとまてライダー。そうやって無理に酒を飲ませるのは……」

ライダー「何を言う、宴と言えば酒だろう。こいつは市場の中でも中々の一品だぞ?」

マッケンジー「さぁさぁ、よかったら一杯」スッ

アイリ「それじゃあ、いただいてみようかしら」

イリヤ「あーっお母様だけずるい!イリヤも飲むー!!」

ウェイバー「あのな、未成年はライダー「よいではないか。物は試しだ、ほれお試し一杯」スッ

ウェイバー「…………ライダー?」

ライダー「ほれ坊主、せっかくの機会だ。お前も飲まんか」グイッ

ウェイバー「ちょ、まがぼっ!?」

マッケンジー「そちらのお嬢さんもよかったらいかがですかな?」スッ

舞弥「……で、では一杯」

ウェイバー「だ、誰か止め…ぶはっ」


………

780: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/25(木) 02:34:43.02 ID:zr8he66n0
ランサー「(なんとかバーサーカーを撒く事が出来た)」

ランサー「(イリヤ殿も無事ライダーの拠点に避難する事が出来た。なら急いで合流しなければ)」

ランサー「(しかし妙だな。イリヤ殿から流れてくる魔力が何時もよりも荒いような……)」



ランサー「イリヤ殿、無事帰還いたし…………!?」



イリヤ「あははははは、みんなへんなかおー」ケタケタ

アイリ「わらひらっへぇ……ほんとうはひりつぐにたたかいをやめてもらって、かぞくいっしょにのんびりすごしたいのよぉ」

舞弥「まらむ、すこしのみすぎでは?」

アイリ「のみすぎー?そんなことないわよぉ。まいやさんはどうなの?きりつぐとずっといっしょにいたくないの?」

舞弥「わたしは切嗣のどうぐですから、そのような考えは……」

アイリ「どうぐとかじゃなくてまいやさんはどうなのよー?」スッ

舞弥「わ、わたしは……その、できれば切嗣とずっといっしょに……いたい、です」

アイリ「じゃあわらひといっしょねー」グイッ

舞弥「まだ……むぐぅ!?」

アイリ「ん…むぅ…んふふ、まいやさんかわいい」スッ

舞弥「ま、まだ…ふむ、わたひ……」

イリヤ「おかーさまずるいーわらひもいっしょなのー」フラフラ

アイリ「えぇ、いりやもいらっしゃい。なかよししましょ」

マーサ「あらあらうふふ」

ライダー「おーおー、見せつけおって」

ランサー「ライダー、一体何があったのか説明してもらえるか?」

ライダー「おぉランサー!お主も一杯どうだ?」スッ

ランサー「…………まさか、このような惨状になるまで飲んだのか?」

ライダー「何を言うか、節度位守っておる」

ランサー「これのどこが節度を守っているという!?」

マッケンジー「むにゃむにゃ……もう食べられないよ、マーサ」

ランサー「う、ウェイバー殿!なんとかこの場を収めて……」

ウェイバー「」チーン

ライダー「言っておくが逃がさんぞ?さぁ諦めて酔いつぶれるがいい」ガシッ

ランサー「や、やめろ!私はまだ……」




ヌワーッ!!



その日、マッケンジー宅でそれはそれは楽しい光景が繰り広げられたそうな

781: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/25(木) 03:05:45.72 ID:zr8he66n0
アイリ「すぅ……すぅ……えへへーきりつぐぅ……」

ライダー「ぐおおおおおお……ぐおおおおおおお」

ランサー「ぐ……ここは?」

ランサー「そうか…確か私は、ライダーに……ぐっまだフラフラする」

イリヤ「ん……すぅ……」

ランサー「イリヤ殿、ここで寝ていては風邪を引いてしまいます」ユサユサ

イリヤ「んぅ……」

ランサー「…………」

ランサー「(安心したように眠っておられる。……ならば責めて毛布をかけてさしあげよう)」ファサッ

イリヤ「ん……らん……さー?」

ランサー「起きられましたか。イリヤ殿、大丈夫ですか?」

イリヤ「んぅ……だいじょぶ」

ランサー「……今は大人しく睡眠をとりましょう。ベッドまでお運びいたしますか?」

イリヤ「んー……おねがい」




ランサー「さぁ、ここでゆっくりお眠りを」

イリヤ「うん…………」ギュッ

ランサー「……イリヤ殿?」

イリヤ「ねぇ、ランサー」



1:寂しいから私が寝るまで、一緒にいてほしいの
2:ランサーは私とずっと一緒にいてくれる?
3:お願いだから、ランサーはいなくならないでね?


選択安価 安価下3
眠寝休

784: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/25(木) 03:09:54.44 ID:4hqbrzdHO

792: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/31(水) 21:38:11.30 ID:FM6mKEiU0
イリヤ「ランサーは……私とずっと一緒にいてくれる?」

ランサー「!」

イリヤ「あのね、夢を見たの。ランサーがすごく遠い所に行っちゃって、二度と会えなくなっちゃう夢」

ランサー「イリヤ……殿……」

ランサー「(聖杯戦争が終われば、私は消え去る運命。聖杯に願わない限り、そう遠くない内に別れは訪れる)」

ランサー「(だが、それを今のイリヤ殿に伝えるべきか否か。寂しさに耐えている彼女の傍に誰が傍にいてあげる事が出来るか……)」

ランサー「(アイリ殿も聖杯戦争に赴いている以上、彼女がイリヤ殿の傍にずっといてあげる事が出来る保障もない)」

ランサー「(だが、私は……)」

ランサー「(私は……たった一人の少女の願いすら、叶えてあげる事が出来ないのか?)」

ランサー「(嫌、聖杯に願えば、ずっと彼女の傍にいる事もできる。…………なら)」

ランサー「ご安心を。貴女が望む限り、私はイリヤ殿の傍にいて差し上げましょう」

イリヤ「うん……ありがと……ランサー」

イリヤ「…………すぅ……すぅ……」

ランサー「…………」

ランサー「(聖杯戦争が終わるまで彼女を守って、そのまま消え去るつもりだったが……そうもいかなくなってしまったな)」

793: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/31(水) 22:35:45.15 ID:FM6mKEiU0
-翌日-



イリヤ「ん……んぅ……」

イリヤ「ふぁーあ……もう朝?」

イリヤ「何時もより早い時間だけど、どうしようかな?」



1:リビングに行ってみよう
2:もう一度寝よう
3:外の様子でも見てみようかな
4:段ボールが置いてある……

選択安価 安価下2

795: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 22:36:27.04 ID:FaOX+YrK0

798: ◆/5mzbmBbN2 2014/12/31(水) 22:40:51.74 ID:FM6mKEiU0
イリヤ「何時もより早いし、もう少し寝ててもいいよね」

イリヤ「おやすみ……」

イリヤ「すぅ……すぅ……」





ランサー「イリヤ殿、大変です!!」

イリヤ「ふぇ!?ど、どうしたのランサー?」

ランサー「すぐに来てください。アイリ殿の容態が……アイリ殿が倒れました!」

イリヤ「え……?」

800: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/01(木) 00:56:46.45 ID:67f0Y2zv0
イリヤ「お母様!?」

アイリ「…………イリヤ?」

イリヤ「お母様、具合悪いの?だったら、イリヤが看病してあげるから元気だして!」

舞弥「マダム……」

アイリ「ごめんね、イリヤ。もっと一緒にいたかったけど……お別れが近づいているみたい」

イリヤ「お別……れ?」

ランサー「アイリ殿、それはどういう意味ですか?」

ライダー「なぁ坊主、なんとか出来んのか?」

ウェイバー「わからない。病気にかかっている訳でもなさそうだし、魔力が不足している訳でもない。なのにこんな状態になっているのか、全然わからないんだ」

アイリ「…………皆には、黙っていてごめんなさい」

アイリ「ウェイバー君は、聖杯戦争のマスターなのよね?」

ウェイバー「うん、確かに僕はライダーのマスターだ。けどそれが関係あるのか?」

アイリ「今から言う事は大事なことだから、よく聞いてね」

アイリ「聖杯の器はアインツベルンが持ち込んでいるのは、知っているかしら?」

ウェイバー「知ってる。確か、聖杯の器をアインツベルンが持ち込んで、戦争を行う場所を遠坂が用意しているんだよな?」

アイリ「えぇ、その通りよ。……その聖杯の器が、私なの」

ウェイバー「なっ……!?」

ランサー「では、聖杯が降臨する時には……」

アイリ「サーヴァントが脱落していって、聖杯の完成が近づくごとに、私は人としての機能を失っていくの」

アイリ「そして、聖杯が降臨する準備が整った時、私の身体は聖杯となって、私はいなくなる。私はその為に生まれたの」

ライダー「聖杯となる事を運命付けられた存在か……それ故に思う存分生を謳歌出来ぬとは、寂しいものよ」

アイリ「でも、そんな私に人としての幸せを夫である切嗣が与えてくれたわ。……もし、私が知らない幸せがあったら、それはイリヤに与えてほしいと思ってる」

イリヤ「お母……さま……!」

アイリ「泣かないで、イリヤ。……イリヤには決して私と同じ運命を背負わせはしない。私の分も、幸せに生きて」

イリヤ「でも……お母様は…………お母様は?」

アイリ「大丈夫よ。寂しくなんかないわ。たとえこの身が滅びても、私はイリヤの傍にいてあげるから」

イリヤ「……本当?」

アイリ「えぇ……本当よ」

ウェイバー「…………なぁ、もし聖杯戦争が今から中止になったらアイリさんは生きられるのか?」

アイリ「それは無理よ。たとえ聖杯戦争が中止になっても、私は……ホムンクルスは元々短命だから」

ウェイバー「……っ!」

アイリ「こんな話を聞いてくれてありがとう。……私が聖杯の器だという事は本当は内緒にしないといけないのだけど」

アイリ「貴方達なら……イリヤを助けてくれた貴方達なら、きっと信頼しても大丈夫だと思うから」

アイリ「もし、聖杯戦争が終わった時にあの娘の傍にいてあげれたら……その時はイリヤの事、よろしくね」

ウェイバー「…………あぁ、約束する。聖杯戦争を生き抜いて、必ず貴女の分まで、幸せにする」

アイリ「ありがとう…………安心したら、眠く……なっ……て…………」

801: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/01(木) 02:19:31.74 ID:67f0Y2zv0
ランサー「現在、イリヤ殿とアイリ殿は部屋で就寝中です」

舞弥「ありがとうございます。しかしご息女には、マダムの件に関するショックは少なからずあったでしょう」

ライダー「しかし驚いたな。まさかあの娘の母親が聖杯の器だとは思わなんだ」

ウェイバー「それに、サーヴァントが脱落していくごとに人としての機能が失われていくって事は……」

舞弥「おそらく、また一人サーヴァントが脱落したのでしょう」

ウェイバー「アサシン、キャスターは既に脱落している。ライダーとランサーがここにいる以上、脱落したのは……」

ライダー「セイバーかアーチャー、バーサーカーのいずれかになるな」

ウェイバー「……今更だけど、さ」

ライダー「どうした?」

ウェイバー「僕には聖杯に願う事なんて、ほとんど考えていなかった。元々時計塔の皆を見返してやろうと、僕の実力を証明する為に戦争に参加したから」

ウェイバー「でも、聖杯がどんな願いでも叶う万能の願望器だったら……聖杯を使って、アイリさんを人間として生きていけるように願いたい」

ウェイバー「幸せに生きる権利があるのに、それを掴む事が出来ないなんて悲惨すぎるから……」

ランサー「ウェイバー殿……」

ライダー「はっはっは!どんな願いでも叶う万能の願望器を人の為に使うか。余は坊主がマスターである事をこれ程誇りに思った事はないぞ」

ライダー「よし、ならば余も聖杯を獲得する為に気合をいれねばならんな。ランサーはどうする?」

ランサー「無論、私もイリヤ殿の幸せの為に聖杯を求めよう。ライダーのマスターよ……イリヤ殿の事を思ってくれて、感謝する」

ウェイバー「べ、別に感謝する必要はないからな。ただ、僕がそうしたいからそうするだけだ」

ライダー「そう照れるでない」

舞弥「聖杯の降臨の為にはそれに適した霊地にマダムを運ぶ必要があります。霊地のあてはあるのですか?」

ウェイバー「それなら、山奥にある寺が最適だ。あそこなら、聖杯を降ろすのに最も適している」

舞弥「わかりました。では、マダムは私が運びます……本来ならば敵同士なのですが、感謝しています」



舞弥「(……通信機の故障で切嗣との連絡を取る事が出来ませんが、きっと彼なら大丈夫。今は信じましょう)」

804: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/01(木) 16:30:41.33 ID:67f0Y2zv0
………



ランサー「イリヤ殿、我々はこれから決戦に出向いて参ります」

ランサー「この先は激しい戦いになる為、大変危険です。イリヤ殿にはここで帰りを待って頂きたい」

イリヤ「……ランサー達は危険な戦いに行っちゃうの?」

ランサー「戻れない可能性もあります。……ですが、無事戻って来て見せます」

ランサー「ですので、安心して待っていてください」

イリヤ「……本当に、戻ってきてくれる?」

ランサー「えぇ、必ず戻ってきます」

イリヤ「…………」




1:わかった、じゃあイリヤは良い子にして待ってる。だから早く戻ってきてね
2:やっぱり嫌!私も一緒に行く!!


選択安価 安価下2

806: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/01(木) 16:33:02.99 ID:gL05C3PP0

809: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/02(金) 18:41:55.43 ID:0J7dDVP40
イリヤ「やっぱり嫌!私も一緒に行く!」

ランサー「!?」

イリヤ「戻って来ないなんて絶対に嫌!だったら私も一緒に行く!!」

ランサー「しかし・・・」

ウェイバー「イリヤ、これから行われるのは本当に危険な戦いなんだぞ。わがままを聞いてやれる状態じゃ・・・」

イリヤ「嫌!!」

ウェイバー「イリヤ!!」

イリヤ「!?」ビクッ

ライダー「まぁそう怒るでない。お前さんはどうして着いていこうと思ったのだ?」

イリヤ「だって・・・・・・お母様、もうすぐいなくなっちゃうから」

イリヤ「お母様がいなくなって、キリツグも見つからなくて・・・ランサー達もいなくなったら、イリヤ・・・また、ひとりぼっち」グスッ

イリヤ「そんなのやだよぉ・・・ひとりぼっちはやだぁ」ヒック

ウェイバー「・・・・・・」

ライダー「うむ、ならば共に駆ければよい。余とランサーが守り通せば問題あるまい」

ランサー「・・・・・・確かに、その通りだ」スッ

イリヤ「グスッ・・・らん、さー?」

ランサー「このランサー、イリヤ殿を最後まで守り通します。共に参りましょう」ナデナデ

イリヤ「・・・・・・うん」

ライダー「よし、早速決戦に参ろうではないか!」

814: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/06(火) 20:57:43.63 ID:IBjLdinv0
-柳洞寺-



ウェイバー「ここが柳洞寺・・・」

ライダー「ふむ、魔力が満ち溢れておるな」

ウェイバー「イリヤとランサーは後から来るとして、先に舞弥さんがアイリさんを運んでいるはずだけど・・・」

舞弥「私はここにいます。確かにこの柳洞寺なら、聖杯を降ろすのに最適といえるでしょう」スッ

ライダー「おぉ、そこにおったか!となれば後は他の陣営を待ち構えるだけか」

舞弥「そうですね。そして・・・」スタスタ

ウェイバー「?」

セイバー「アイリスフィールとイリヤスフィール殿を保護してくださった事は、感謝しています。ですがこうして対峙した以上は決着を付けるべきでしょう」

舞弥「申し訳ありませんが、休戦はここまでです」

ライダー「セイバーか。なるほど、貴様のマスターがあの状態であるからこその意地というものか」

セイバー「そういう事です。さぁ、決着を付けましょう・・・ライダー!」

815: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/06(火) 22:35:30.15 ID:IBjLdinv0
ランサー「もうすぐ柳洞寺です。しっかり掴まっていてください」

イリヤス「う、うん!」




ギル「止まれ、そこな雑種」

ランサー「貴様は!?」

イリヤ「金ぴかぴー・・・」

綺礼「まさかランサーの新しいマスターが衛宮切継の娘とはな。驚いたぞ」

イリヤ「キリツグを知ってるの?」

綺礼「あぁ、知っているとも。ランサーを遠くに下げて私に着いてくるのであれば、衛宮切継と会わせてやっても構わんぞ?」

ランサー「・・・イリヤ殿、これは罠の可能性が高いです。騙されてはいけません」

イリヤ「うん、何か嫌な感じがする」

ランサー「悪いが、断らせてもらおう。敵マスターの言う事をそう簡単には信用出来ん」

綺礼「そうか。それはそれで結構・・・悪いが我々も暇ではないのでね、ここで噛みつかず我々の邪魔をしないのであれば一度位は見逃してやらん事もない」

アーチャー「・・・・・・」

ランサー「・・・イリヤ殿、指示を」


1 ランサー、アーチャーを倒して!
2 ・・・ランサー、二人の邪魔をしないようにウェイバーと合流しよう
3 ・・・ランサー、二人の邪魔をしないようにキリツグを探そう


選択安価 安価下2

817: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/06(火) 22:36:43.32 ID:Nsr8ZpxJO

820: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/07(水) 10:26:45.82 ID:fzV2kFyH0
イリヤ「ランサー、アーチャーを倒して!」

ランサー「承知!」

ギル「我に噛みつくか。ならば相応の裁きを与えてやろう」ヴォン

イリヤ「え・・・?なに、あれ」

ギル「ゲートオブバビロン・・・散れ、雑種!!」パチン

ヒュンヒュンヒュン

ランサー「ぐっ・・・!」キンキンキン

綺礼「無数の防具を槍で弾くか・・・だが、はたして何時まで持つかな?」

ギル「そら、増やすぞ」ヒュンヒュンヒュン

ランサー「なっ・・・!」キンキンキンザシュッ

イリヤ「ランサー!?」

ランサー「(量が圧倒的すぎる。このままでは・・・!)」

ランサー「ぐっ・・・がぁあああ!!」ザクッザシュッザシュッ

ギル「はっはっは!!そのまま躍り死ね、雑種」

ランサー「が・・・はっ・・・イリヤ殿・・・お逃げ・・・くだ・・・さ・・・」シュウウ

イリヤ「嫌、お願い消えないで!ランサー・・・ランサーあああああ!!」

綺礼「呆気ない最期だったな」スッ

イリヤ「な、何?嫌、離して!!」

綺礼「噛みつかないのであれば一度位は見逃してやらん事もないと言ったにも関わらず、噛みついた。不安要素を見逃す理由はあるまい」ドスッ

イリヤ「あ・・・が・・・!!」

綺礼「安心したまえ、貴様は父親の前で悲惨な殺し方をしてやろう」

イリヤ「あ・・・ぁ・・・」ドサッ





DEADEnd 単騎で英雄王に勝てる訳がない

821: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/07(水) 10:31:31.77 ID:fzV2kFyH0
-タイガー道場-


大河「久しぶりのタイガー道場!お待たせ皆!!」

大河「いやーここも亀進行になっちゃったわねー・・・リアルのしがらみが憎い」

大河「さて、今回の死因は英雄王に単騎で挑んだ事!いや、ランサー一人で勝てる訳ないじゃない」

大河「あ、今回の選択肢だけどノーマルかグッドか、どっちに行くかの分岐点だから慎重に選んでねー」


828: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/07(水) 20:15:53.52 ID:ymCQyFWV0
イリヤ「はっ!?」

イリヤ「(正面から挑んだら取り返しの付かない事になった気がする…)」

ランサー「イリヤ殿、指示を」



2 ・・・ランサー、二人の邪魔をしないようにウェイバーと合流しよう
3 ・・・ランサー、二人の邪魔をしないようにキリツグを探そう


選択安価 安価下2

830: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/07(水) 20:16:31.74 ID:Rh3yPcOdO

834: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/08(木) 01:43:47.36 ID:qM1pqbMb0
イリヤ「……ランサー、二人の邪魔をしないようにキリツグを探そう」

ランサー「…………わかりました」

綺礼「ふむ……ならば私は先に進むとしよう。くれぐれも邪魔だけはしない事だ」

ギル「ふん、我に挑むのは真の英雄のみでよい……せいぜい目障りにならないようにしておく事だ」




ランサー「……我々も行きましょう」

イリヤ「うん、キリツグがいるなら私達も行かなきゃ」

838: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/22(木) 14:37:45.20 ID:CU9OHD/t0
-柳洞寺内部-



綺礼「まさかこのような対面になるとはな……だが、贅沢は言っていられまい」

切嗣「言峰綺礼、最後まで僕の理想に立ちふさがるか」

綺礼「お前自身からの答えを聞いていないのでな。答えろ衛宮切嗣、貴様はどのような答えを得た?」

切嗣「答え?」

綺礼「今までフリーランスの魔術師殺しとして転々としていたのも、己の中の空虚を埋めるものを求めての事」

綺礼「それがアインツベルンに落ち着いたという事は、何かしらの答えを得た、そういう事だろう?」

綺礼「さぁ答えてくれ、お前は世界を彷徨った果てに、どのような答えを得て己の中の空虚を埋めた!?」

切嗣「僕は空虚を埋める為に彷徨っていたんじゃない。……僕の理想は最後まで、世界平和の実現だ」

綺礼「…………なん……だと?」

切嗣「もうお前と話す事はない。僕の邪魔をするな」

綺礼「くくく……そうか、まさか勘違いだとはな。私と同じだと思っていたのだが」

綺礼「ならお前を殺し、聖杯に私が求めているものを問うまでだ」

切嗣「……」

綺礼「死ぬ気で来い、衛宮切嗣。お前か私か、どちらが聖杯を掴むか。決着をつけようではないか」

840: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/23(金) 21:48:42.17 ID:HHb3T6l10
イリヤ「ここにキリツグがいるのね……」

ランサー「イリヤ殿、決して油断しないでください」

イリヤ「うん。……あれ、向こうから音が聞こえる?」

ランサー「どうやらそのようですね。私が先行します、離れないでください」

イリヤ「う、うん」トテテテ




………




切嗣「がはっ……!!」ドサッ

綺礼「この程度か、衛宮切嗣。お前には失望したぞ」

切嗣「はぁ……はぁ……」

綺礼「存外、あっけない終わりだったな……さらばだ」シャキン




イリヤ「き、キリツグ!!」

ランサー「お待ちください、焦っては危険です!」





1:お願いランサー、キリツグを助けて!
2:ランサー「ここは様子を見ましょう」
3:キリツグをいじめるなー!


選択安価 安価下2

842: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 21:49:20.19 ID:rgrqyhL5O

843: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/23(金) 21:59:56.57 ID:HHb3T6l10
イリヤ「キリツグをいじめるなー!」トテテテ

ランサー「い、イリヤ殿!?」






綺礼「死ね」ヒュッ

切嗣「タイムアルター……ダブルアクセル!」ギュン

綺礼「!!」バッ

切嗣「(チャンスは一瞬……ここで仕留める!)」ダダダダダダダダ

綺礼「まだ余力が残っていたか」キンキンキンキンキン

切嗣「(起源弾の効果は奴には期待出来ない。だが、直撃すれば屠るだけの威力はある……!)」チャキッ

綺礼「(決めにかかるつもりか……だが、そうはさせん!)」

切嗣「起源弾イリヤ「キリツグをいじめるなー!」トテテテ

切嗣「!?」ダァン

綺礼「!?」キィン



タァン





一瞬で目の前が真っ暗になった。

キリツグがいじめられていたから、助けようと駆けつけて、それで……



DEAD END 流れ弾にご用心

844: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/23(金) 22:02:26.08 ID:HHb3T6l10
-タイガー道場-


大河「がおー、皆のアイドル大河だぞー!!」

大河「はい、こんな所で道場ルート行くとはねぇ……ここまで道場を巡ろうとするその精神には感心しちゃうわよー」

大河「とりあえず今回の死因。あんな戦いの中幼女が駆けつけた所で邪魔にしかならないわよ。冷静な判断こそ必要なのよねー」

大河「あ、そうそう。一つ言い忘れてたけど……今のケリィ、アヴァロンないわよ」

大河「という訳で、その辺も考慮した上で選択肢選んでねー」

845: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/23(金) 22:03:32.87 ID:HHb3T6l10
イリヤ「はっ!?」

ランサー「どうかしましたか?」

イリヤ「う、ううん。なんでもない」

イリヤ「(駆けつけようとしたらとんでもない事になった気がする)」







切嗣「がはっ……!!」ドサッ

綺礼「この程度か、衛宮切嗣。お前には失望したぞ」

切嗣「はぁ……はぁ……」

綺礼「存外、あっけない終わりだったな……さらばだ」シャキン




イリヤ「き、キリツグ!!」

ランサー「お待ちください、焦っては危険です!」





1:お願いランサー、キリツグを助けて!
2:ランサー「ここは様子を見ましょう」


選択安価 安価下2

847: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 22:05:25.41 ID:FzGKYo4KO
2

851: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 05:23:35.97 ID:NuZEeOcM0
ランサー「今あの場に介入するのは危険です!ここは様子を見ましょう」

イリヤ「で、でも……!」




綺礼「死ね」ヒュッ

切嗣「タイムアルター……ダブルアクセル!」ギュン

綺礼「!!」バッ




イリヤ「ふぇ!?」

ランサー「イリヤ殿、今この場にいては危険です!一度退避しましょう」バッ

イリヤ「え?あっ……キリツグ!」







切嗣「(チャンスは一瞬……ここで仕留める!)」ダダダダダダダダ

綺礼「まだ余力が残っていたか」キンキンキンキンキン



ランサー「(流れ弾がここまで!)」キンキンキンキンキンキン

イリヤ「きゃああああああ!?」






切嗣「(起源弾の効果は奴には期待出来ない。だが、直撃すれば屠るだけの威力はある……!)」チャキッ

綺礼「(決めにかかるつもりか……だが、そうはさせん!)」 バッ

切嗣「起源弾……!!」






ランサー「(決着が着こうとしている。ここで俺が介入しなければ、あの男は……!)」

イリヤ「ランサー、何が起きてるの!?キリツグは!?」

ランサー「イリヤ殿、ここでお待ちください。今介入を……」



ガシャアアアン




ランサー「!?」

イリヤ「!?」

ランサー「(天井が崩れて禍々しい何かが……!?このままここにいてはまずい!)」バッ

イリヤ「きゃあ!?」

853: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 06:09:39.97 ID:NuZEeOcM0
イリヤ「…………ん……んぅ…?」

イリヤ「あれ……ここは?」

ドロッ……

イリヤ「ひぃ!?な、なにこれ」

イリヤ「そうだ、ランサー…ランサーどこ!?」


ランサー「ぐ…………がぁ…………ぁ……!!」

イリヤ「ら、ランサー!?どうしたの!?大丈夫!?」

ランサー「はぁ……はぁ……イリヤ、殿……この泥は、危険です」

ランサー「辺りを侵食している泥には決して触れないでください……あれは、呪いの塊です」

イリヤ「ラン……サー?」

ランサー「一刻も早く、ここを離れましょう。一度上に上がれば、何が起きたのかが分かるはずです」




1:待って、キリツグは無事なの!?
2:う、うん……わかった


選択安価 安価下2

855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 06:24:27.47 ID:rEMukN1DO

856: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 12:11:41.66 ID:NuZEeOcM0
イリヤ「う、うん……わかった」

イリヤ「(キリツグ……きっと無事だよね?)」

ランサー「背中にしっかりと掴まってください、嫌な予感がします」







ギル「クククククク……ハーッハッハッハ!!」

ランサー「アーチャー、やはりお前だったか」

ウェイバー「ランサーにイリヤ!今までどこに行ってたんだよ!?」

ランサー「説明は後です。それより、セイバーとライダーは?」

ウェイバー「…………二人は、アーチャーに敗れた。最期まで勇敢に立ち向かっていたよ」

ランサー「そうか……二人は最期まで戦い抜いたのか」

アーチャー「それにしても……随分と苦しそうではないか、ランサー」

ランサー「お前の放った呪いのおかげでな。……だが、これしきの呪いで俺は倒れん」

アーチャー「あぁ、先程の泥か。あれは我が放出したものではない」

ランサー「……何?」

アーチャー「あの泥は聖杯から溢れ出たものだ。そこにいるライダーのマスターもはっきりと見たはずだぞ?」

ランサー「本当、なのか?」

ウェイバー「あ、あぁ……聖杯が現れたと思ったら、黒い泥みたいなのが溢れ出して床を溶かしていたのを見た」

ランサー「それが、先程の泥の正体か」

イリヤ「じ、じゃあ……下にいたキリツグ達は?」

ランサー「…………」

アーチャー「あの泥を受けてはまともではいられまい。泥が下の落ちる直前には我のマスターとのパスが切れていた事から決着はついたのだろうが……よくて相討ちだろうな」

イリヤ「そん……な…………キリ、ツグ……嫌、嫌ぁああああああああああああああ!!」

ウェイバー「……っ」

アーチャー「だが、そんな事はどうでもいい。それよりこの聖杯……あのような呪いを現れただけで吐き出すような代物がまともな願いの叶え方をすると思うか?」

ランサー「何?」

ウェイバー「どういう、事だ?」

アーチャー「分からぬか。この聖杯は……呪いの願望機だ」

858: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 15:55:54.08 ID:NuZEeOcM0
ウェイバー「呪いの願望機だって!?」

アーチャー「そうだ。この聖杯はどんな願いだろうと破壊という形で叶えるであろう。有名人になりたいと願えば己より有名な雑種全てを殺し、身長を伸ばしたいと願えばより身長が高い全ての雑種を殺し尽くす。死者蘇生の類を願えば……恐らくはそれに見合うだけの量の呪いが吐き出される」

ウェイバー「嘘、だろ?」

アーチャー「嘘だと思うなら試しに願えばいい。すぐにでも地獄絵図が繰り広げられるぞ?」

ウェイバー「じゃあ僕達が今まで行って来た聖杯戦争って……全部無意味じゃないか!」

アーチャー「無意味ではあるまい?形はどうあれ願いは叶うのだぞ?」

ウェイバー「そんな歪んだ叶え方をする願望機、僕はいらない!」

ランサー「俺も元々聖杯にかける望みは存在しない。そのような願望機を取るつもりはない」

アーチャー「ふん、目の前に願望機が存在するのに取らない、か……だがそこの小娘はどうだ?」

ランサー「!!」

アーチャー「小娘よ、母親と父親にもう一度会いたいのではないか?」

イリヤ「お母様と……キリツグ、に?」

ランサー「イリヤ殿、奴の言葉を聞き入れてはいけません!」

アーチャー「雑種は黙っていろ。どうする小娘、お前が望むのならばこの願望機を使わせてやってもよいぞ?」

イリヤ「お母様と、キリツグに……もう一度会えるの?」

アーチャー「そうだ。お前がそれを願うだけで母親と父親に再会出来るのだぞ?」

アーチャー「元々父親と母親に会う為にここまで来たのであろう?迷う事はない、己が思う気持ちをそのままぶつければいい」

イリヤ「私…………は……」






1:お母様と、キリツグに会いたい
2:やっぱり、だめ



選択安価 安価下5

863: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 16:03:30.67 ID:QP1n16m7o
1

865: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 16:46:15.96 ID:NuZEeOcM0
イリヤ「私…………は……お母様と……キリツグに……会いたい」

ランサー「イリヤ殿!!」




カッ!!



ウェイバー「な、なんだ!?」

ギル「はーっはっはっは!喜べ小娘、聖杯はお前の願いを聞き届けたぞ!!」

ウェイバー「お、おい……上のあれ、なんだよ!?」

ランサー「あれは……空に穴が空いて、そこから泥が!?」

アーチャー「やはりそのような願いでもこうなるか。呪いの塊を吐き出すだけの願望機も考えものだな」



ウェイバー「ひっ!」

ランサー「まずい、泥がこちらに迫って……!!」






………

866: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 17:21:30.74 ID:NuZEeOcM0
アイリ「イリヤ、起きてごらん」

イリヤ「ん……ぅ……あれ、お母様?」

アイリ「おはよう、イリヤ。よく眠れたかしら?」

イリヤ「うん。そういえばキリツグは?」

切嗣「ここにいるよ」

イリヤ「あ、キリツグ!」ガバッ

切嗣「ははは、そんな勢いよく飛びかかられると腰の骨が折れちゃうよ」

イリヤ「キリツグ、そういうのおじさんが言う事だよ?」

切嗣「僕も十分おじさんだからね。……今まで頑張ったね、イリヤ」ナデナデ

イリヤ「うん。私、今まで頑張って……」

イリヤ「(あれ、そういえば何を頑張ったんだっけ?思い出せないや)」

イリヤ「(でも、いいよね。キリツグもお母様もいるもん。何か大切なものを失った気がするけど、それでも……いいよね)」ウトウト

アイリ「あらあら、また眠くなっちゃったの?」

イリヤ「うん……なんでだろ?」

切嗣「そっか。じゃあお父さんとお母さんと三人でお昼寝しようか」

イリヤ「うん」

アイリ「家族3人で寝るのって、何日ぶりかしら?」

切嗣「そうだね……すごく久しぶりかもしれない」

切嗣「でも、これからはずっと一緒だ。3人で、ずっと……」

イリヤ「うん、ずっとずーっと……一緒だよ」

アイリ「えぇ、何時までも『3人で』過ごしましょう。……永遠に」





切嗣「そうだね……『3人で永遠に』」






BAD END    求めていた物と引き換えに失ったモノは……

867: ◆/5mzbmBbN2 2015/01/25(日) 17:27:50.35 ID:NuZEeOcM0
-タイガー道場-


大河「かぁーっ!なんという事でしょう!オマケとはいえバッドエンドに終わるとは!」

大河「いいけどね?どうせトゥルーエンド出た後のオマケだし?グッドに終わろうがノーマルに終わろうがバッドに終わろうが関係ないし?」

大河「つー事で次こそは続編突入!……と言いたいけど、ちょいと書きたい小ネタがあるのよねー」

大河「それに関しては何もない場合告知しないものとして、続編に関して質問とかあったら続編スレ建てる前にしちゃってねー」

大河「何を質問すればいいかわからない?具体例として挙げるなら何ルートあるか、とか攻略の鍵は誰とか隠しルートはあるのかとかそんな感じでいいわよ」

大河「そうそう、このスレは続編スレが立ち次第HTML化依頼するからそのつもりでよろしくね。目安は…2月初め辺りかしら?」

大河「基本のんびり亀更新で行くけど、そこは勘弁してね!」

大河「ではしばしの間……サラバダ!」

879: ◆/5mzbmBbN2 2015/02/03(火) 13:10:23.11 ID:fm5m7Nsp0
ギル「……ふむ、もう2月とは時の流れも早いものだな」

ギル「このスレの終わり際に2月初旬辺りに続編をスレを建てると言っていた手前、スレを建てない訳にはいかんだろう?」

ギル「そこで、雑種どもに我直々に忠告をしてやる。ありがたく聞くがよい」

ギル「続編スレの主人公はイリヤか士郎か、気になる者も多いだろう」

ギル「答えは安価で変貌する。士郎視点になる事もあればイリヤ視点になる場合もある」

ギル「あるいは、片方の視点が完全にフェードアウトする可能性もある。可能性は無限大だ」

ギル「そして舞台はこの物語から10年後。ギルウェイバー両方生存のトゥルーエンドからの続編だ」

ギル「それと、続編スレの物語が原作とあまり変わらない展開ではつまらない。そこで原作とは大きく流れも変わる事となる」

ギル「よって、このシーンではこの選択肢を選べばいい等という安易な考えで選択肢を選べば容赦なく道場に叩き落とされる事があるぞ」

ギル「もちろん、逆もしかりだ。真実は己の目で見極め、どうすればよいかを考えた上で安価を取る事だな」

ギル「ちなみに隠しルートにでも入らない限りは容赦ない道場祭りになる。せいぜいあがくがよい」

ギル「何も無ければ1時間後にスレを建て、このスレはHTML化依頼を行う。準備は怠るなよ?」


次回 イリヤ「切嗣に会いに日本に行ってから10年経った」