1: 代役機にて 2012/11/23(金) 10:08:20.34 ID:4mmeZtd5o
 「二年前の約束覚えてる?」

 「・・・あぁ」

 「答えて貰ってもいいかな」

 「そうだな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1353632900

引用元: 美希「大人になれたかな」 

 

『ぷちます!』  クリアファイル 星井美希&あふぅ
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 886,171
2: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 10:15:39.68 ID:u2KQNcuz0
 「星井美希君、二年連続美少女コンテスト優勝おめでとう、このトロフィーは君の頑張りの形だ」
 
 「ありがとうございますなの」

 「いや~しかし君が14の時にこの765プロに来てからもう二年、こうして賞を渡すのも何度目になるか分からないほどに君は頑張ってーーー

 (うん、この二年でミキはたっくさんの賞をもらったの、いろんな人からトップアイドルっていわれるくらいには)

  ーー一でティンと来たんだ、この子はトップアイド「失礼しまーす、社長!準備できましたよ」

 「おぉっとそうかそうか、それじゃあ美希くん話はこれくらいにしておこうか、今日は事務所のみんながいろいろと用意してくれてるみたいだからね、あとは頼んだよ音無くん」

3: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 10:26:05.20 ID:u2KQNcuz0
 「はーい、分かりましたそれじゃあ行きましょうか美希ちゃん」

 「今日はみんないるんだっけ?」

 「何かは遅れてくるみたいだけど一応みんな揃う予定よ」

 「今は誰がいるのかな?」

 「それはドアを開ければわかるわ、さぁ開けてもらえるかしら美希ちゃん」

4: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 10:47:39.25 ID:u2KQNcuz0

 「「ミキミキ」」「「「「美希」」」」「美希さん」「美希ちゃん」

 「「「「「「「「誕生日と美少女コンテスト優勝おめでとう!!」」」」」」」」

 「うわぁ~!すごい、事務所がこんなにキラキラしてるとこ始めてみたの!それにこんなにたくさんの料理、みんなありがとうなの」

 「これは自分達みんなで作ったんだぞ!!たっくさんたべてよね!」

 「はい、美希さんが喜んでくれたらいいななーって一生懸命作りました!!」 

 「響にやよい・・・、どれもこれもとってもおいしそうなの、ん?これはパンダのおにぎり・・・?」

5: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 10:50:34.24 ID:u2KQNcuz0

 「おやミキミキは見つけてしまいましたか」
                 「双海家が総力をあげて作り出した最初で最後の一品」

 「「最後のパンダさんを」」     
           
 「「「「「「・・・」」」」」」「・・・フフッ」
 
 「なに言ってんのよあんた達それを言うなら最後の晩餐でしょ、笑ってるの千早だけじゃない、全くいつまでもお子さまなんだから」

 「おやおやそう言ういおりんはもう大人ですか」

              「いやぁまだまだ真美達に比べればお子さまでしょう」

 「ボンッキュッボンッ具合が全く足りとりませんよ」

              「キュッキュッキュッですな」

 「洗剤のCMの様ですな」
              
 「「HAHAHAHAHA」」

6: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 11:10:39.87 ID:u2KQNcuz0

 「何ですって!一体どういう意味よ訂正しなさい私はもう立派な大人よ、ってあっちょっコラ待ちなさい」

 「伊織達行っちゃったぞ」 
 
 「もぅ、亜美と真美ったら・・・ところで春香さんからさっき連絡があって、八時過ぎには収録が終わるみたいですよ 」

 「そうなんだ、春香一人?」
 
 「いや真さんと雪歩さん、それにプロデューサーさんも一緒みたいですよ」

 「それなら車だろうし意外と早くつくかな・・・所で響、さっきからいぬ美達がすごいこっち見てるんだけどなんなの?」

7: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 11:16:17.48 ID:u2KQNcuz0


 「・・・?うがっ!しまったいぬ美達のご飯作るの忘れてたぞ~」

 「はわわ、そうだったんですかそれなら一緒に用意しちゃいましょうか!そのその方が早く終わるかなぁーって」

 「やよい~ありがと~」
 
 「ミキも手伝おうか?」
 
 「普段ならそれでもいいんだけど今日は美希のパーティーだからな、それじゃあ美希に悪いしちょっと行ってくるね、すぐ戻ってくるから食べて待ってて~」

 「はいは~い、いってらっさいなの~」

8: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 11:21:38.36 ID:u2KQNcuz0
 「んもぅ慌ただしいんだから、まぁ あぁ言ってる事だし今のうちにゆっくりいただきましょ」

 「うんうん、律子さんの言うとおりなのミキもうお腹すいちゃって」

 「でしょうね朝からレッスンしてたみたいだし、それにしても最近は美希のさん付けも違和感がなくなってきたわね」

 「ミキ的になんとな~く、律子さんが色々考えてが言ってくれてるって分かってきたからね」

 「あら嬉しいこと言ってくれるじゃない、朝のレッスンに少し遅刻したって聞いたから後でお説教しようと思ってたけど、ここの所頑張ってたし特別に今日くらいは許してあげようかしら」

 「バ、バレてたなんて危ないところだったの・・・ま、まぁ、これで心おきなくご飯にするの、律子さんお箸とって~」

9: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 11:24:04.51 ID:u2KQNcuz0

 「それじゃあそこの春巻きと野菜炒め、後おにぎりをよろしくなの」

 「あなた本当におにぎり好きね、はいどうぞ」

 「ありがとなの、あっこのおにぎりおいしい~中身がもやし祭りだ~」

 「モヤシ祭り?  あーこれが噂のやよい家特製モヤシ祭りなのね、なにこれ不思議な味、このタレは一体何にを使ってるのかしらもしかしてタケノ
”Prrrrr” あら、ちょっとごめんね」 「はい、はい、えーっとその場所はですね、近くに郵便局がみえると思うんですがーーーー

 

10: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:11:53.70 ID:u2KQNcuz0
「う~ん、ホントどれもこれもおいしいの」

 「そうね、」

 「・・・千早さん、ちょっと聞いていい?」 

 「えぇ、どうしたの?」

 「千早さんは、もう大人?」

 「う~ん、まだまだかしらね」

 「あずささんや貴音、ハニーや社長達は大人だよね」

 「そうでしょうね」

 「でこちゃんや春香達は子供だよね」

 「本人がどう思ってるのかは知らないけれどね」

 「毎年毎年今日みたいにこうやって誕生日がくれば自然と大人になるのかな」

 「・・・・・」

11: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:15:03.60 ID:u2KQNcuz0
「今日でミキは16歳、初めて千早さんに会った時の年齢と一緒、あのときからミキから見れば千早さんは十分大人だなって思ってたの、だから最近は大人って年齢だけじゃないって思うんだ」
 
 「大人ね・・・・・私もよくはわからないけれど大人の人は自分のバランスをうまく取れてるように見えるわね」

 「バランス?」

 「そう、いつも自分が自分がって他をないがしろにするのも、他の人の好きなようにまかせて自分を持たないのもよくないと思うの、この自分自身のバランスをうまく取ることかな」

 「・・・大人になるって難しいね」

 「そうね、いつになったらなれるのかしらね」

 (ハニーとはずいぶんと難しい約束しちゃったな)

12: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:16:30.97 ID:u2KQNcuz0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー
ーー

13: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:17:11.68 ID:u2KQNcuz0


 「律子のレッスンは厳しすぎるって思うな」

 「律子”さん”でしょ」

 「律子・・・さん」

 「あなたもうすぐAランクでしょ周りも凄い子達ばかりになるんだから、厳しい戦いになっていくのよ、ならしっかりレッスンしないと」

 「はぁ、やれやれなの」

 「・・・まぁいいわ、今日の所はとりあえずお疲れさま、私はもう上がるから美希もからしっかりストレッチをしたら上がって良いわよ」

 「はーいなの」

14: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:19:55.48 ID:u2KQNcuz0

 「ミキー、ミキー」
 (ふぅ、ストレッチ終わり今日はこの後どうしようかな)

 「おっ!ここにいたか、美希やったぞ!!今ランクアップが決まった、今日からAランクアイドルだ!」
  
 「ふぁ~ あふぅ、ミキが本気を出せばこれくらい当然だって思うな」

 「す、すさまじい自信だな まぁこれからも期待してるぞ!」

 「まっかせてなの、これまでも今まで色々な賞も取ってハニーにあげてきたし、これからもまだ色々あげるつもり、それにまだ一番大切な物あげてないし」

 「一番大切なもの?」

 「ねぇ、ハニー?いい加減名前だけの関係なんて、や!」

 「は?いったいどういう・・・」

15: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:21:44.07 ID:u2KQNcuz0



 「いい?ミキあちこちから大人気だよ?ラブメ来まくりだよ?誰かにミキのこと取られちゃってもいいの?」

 「そ、そんなんなのいいわけないだろ」

 「でしょでしょ、だったらAランク記念に貰っちゃって」

 「いやそう言うわけにも・・・美希はまだ中学生だし、現役アイドルだし」

 「年のことなんてきにしてるの?ミキはそう言うキマリ嫌いだな、ミキはミキなのにミキを縛ろうとするんだもん、もう大人なのに」

 「・・・」

16: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:24:53.90 ID:u2KQNcuz0


 「わかったの、じゃあ後二年」

 「え?」

 「後二年したらミキは16歳、それまでにもっと大人になっておくからそうしたら今の関係は卒業!ハニーの気持ちを聞かせて」

 「・・・分かった16歳、16歳になったらこの話に答えよう」

 「ねぇねぇ想像してみて二年後のミキはどんな風になってる?」

 「またなにかの賞をもらってるな、まるでトップアイドルみたいだ」

 「トップアイドルか、そう言うミキが良いんだね、分かったいい目標が出来ちゃったかも、約束したからね忘れないでよ」

17: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:25:44.76 ID:u2KQNcuz0
ーー
ーーーー
ーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー

18: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/23(金) 22:28:56.39 ID:u2KQNcuz0


 「でも大丈夫よ美希ならきっとちゃんとした大人になっていってるわ」

 「千早さん・・・」

 「ふぅー美希に千早おまたせ!さすがにお腹すいちゃったぞ」

 「何か取りましょうか?響さん」

 「そうだな、じゃその春巻きと「マスターこっちにも一本、春巻きをくれ」「こっちにはファンタ、ロックで頼む」

 「は、はーいってあれ?亜美に真美 じゃない!伊織ちゃんはどうしたの?」

20: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:02:07.82 ID:Suut1qZo0

 「いおりんならもうすぐ「もう、あんた達の相手は本当に疲れるわ」

 「ミキ的にはデコちゃんの方が遊ばれてたって思うな」

 「うるさいわね、あとデコちゃんいうな!」

 「まぁまぁこれでも飲んで落ち着くべきだぞ」

 「あら響、気が利くじゃない、そうね今日はせっかくの美希の誕生日なんだしね」

 「そうですぜいおりん」「そんなカリカリしてちゃいかんですぜ」「カリカリしてるのは梅干しだけで十分しょー」

 「元はと言えばあんた達が

21: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:03:48.22 ID:Suut1qZo0
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー


22: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:05:26.89 ID:Suut1qZo0



 「はい、はい そうです亜美真美、伊織、やよいは私が車で送りました」

 「あずささんと貴音は各々で帰ったんだよな」

 「はいそうです、ちゃんと帰宅の連絡もありました、春香達はみんなで一緒になって帰ったそうです、こっちも連絡ありました」

 「で、美希が事務所に残っていると」

 「はい、なにやら大事な話があるとかで今日くらいは大目に見ました、家にも遅くなると言う連絡はしてあります」

 「分かった、後は任せてくれ、今日はありがとな律子」

 「はい、よろしくお願いします、あとは頼みましたよプロデューサー」

 

 
  (大事な話か・・・・)

23: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:14:47.75 ID:Suut1qZo0


  「お~い、美希~おまた「遅いよ、遅すぎるよ、何時だと思ってるの?一旦春香達連れて来たと思ったらすぐどっか行っちゃうしぃ~」

 「ごめんごめん、色々仕事がばたついてな、急いで戸締まりとか確認しちゃうから11時前には出れるよ」

 「はいはいなの、早く出れるように先に車にいってるね」

 「お、おう悪いなすぐ終わらせる」
 
 (意外と・‥怒ってない、のか?)

24: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:20:56.76 ID:Suut1qZo0

(よし、一通りの確認はしたな、行くか)

 「うぅ~寒、冷えてないか?」
  
 「うん」

 「じゃあ行くか」

 「うん」

25: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:27:27.94 ID:Suut1qZo0

 「・・・・ふぅ~」

 「ミキ、最近ね何となくハニーが遠く感じるんだ」

 「やっぱりハニーは大人だよね」

 「昔はね、ゆっくりたぁ~ぷり寝て大人になる日をのんびり待ってればいいって思ってたんだけどなぁ」

 「トップアイドルもになるのもそう思ってたんだ」
 
 「ファンの人がたくさんになって、いっぱいテレビとかCDとかのお仕事してれば自然になってると思ってた」

 「でも色々考えて悩んでると、だんだん離れていくんだ、大人になるのもトップアイドルも難しいね」

26: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:33:16.70 ID:Suut1qZo0

 「あの時ハニーがこの話に答え手くれなかった理由もなんとなくだけど分かるんだ」

 「いつもありがとね、ハニー」

 「結局、あの時より大人なったかも、トップアイドルになれてるかも分からないけどあの時の話の続き、聞きたいな」

27: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:34:22.35 ID:Suut1qZo0

 
  
 「二年前の約束覚えてる?」
                
 「・・・あぁ」
 
 「答えてもらってもいいかな」
           
 「・・・・・・そうだな」

28: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:35:31.73 ID:Suut1qZo0
 「ちょうど着いたことだしおりてもらえるか?」

 「家に向かってたんじゃないんだ、ここは・・・初めてライブをしたホール?」

 「あぁ、そこの前の広場に行こう」

 「うぅう、寒いね」

 「そうだな」

 「・・・・・」

 「・・・・・」
 

29: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:43:14.86 ID:Suut1qZo0
 「思えばここから随分と遠くまで来たよな、今度はドームだったよな」



 「毎日レッスンして、営業行って、フェスで戦って・・・」

 

 「昔から確実に一歩一歩進んできたよな」


 
 「アイドル星井美希として随分としたよな」
 


 「美希自身も初めて会った時より随分と大人になったよな・・・」

30: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 02:47:11.05 ID:Suut1qZo0
 「・・・・」

 「美希、聞いてくれ」
 
 「・・・何?」

 「今以上の関係になることは出来ない」

31: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 03:01:51.46 ID:Suut1qZo0
 「今はアイドルの星井美希っての事を見てなきゃいけないんだ」

 「・・・・・」
  
 「だが美希にあの時"ミキを取られてもいいの?"って聞かれた時」

 「・・・・・」

 「あの時"いいわけないだろ"って答えた気持ちは嘘じゃないんだ」

 「・・・・・」
 
 「これからも星井美希のプロデューサーとして、ほかの男から守らなくてはならない
          
         だから・・・だからもしアイドル星井美希がプロデューサーを必要としなくなったらその後は、僕とつきあってください」
 

32: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 03:12:04.26 ID:Suut1qZo0
 「ハニー・・・・いいの?その美希って子はすごくのんびりさんだしこれからも色々と守るの思うよ?」

 「いい」

 「のんびりやさんだし、レッスンとかサボっちゃうかもだけどいいの?」

 「敬語とかよくわかんないし、めんどくさいのきらいだし「どんな困難でも二人なら大丈夫だ美希、答えてもらえるかな」



33: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 03:13:59.78 ID:Suut1qZo0

 「・‥これからも一生星井美希のプロデュース、よろしくね!ハニー」

 
ーーーーーーーーーーーーーー

34: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 03:24:00.03 ID:Suut1qZo0
 「えーっまたレッスン?もううんざりなの~」

 「おいおい、もうすぐ全国ツアースタートだろ」

 「もう、あいどるやめちゃおっかなぁ~」

 「えっ!?そ、そういう訳にも・・・キラキラしたいんだろ?」

 「ジョーダンなの♪ハニーをガッカリさせるわけにもいかないからね!」

 (やっとハニーにミキへの気持ちを答えてもらえたんだもんこれは頑張れないわけないの
                と言うことでこれからもずーっとずーーーーっとよろしくねハニー!)

35: ◆n7Xtoe58wUh0 2012/11/24(土) 03:24:27.31 ID:Suut1qZo0
END