1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:38:33.56 ID:OxTHgpdR0


P「…………」

真美「……zzz」

P「……(いつもは亜美と一緒にイタズラばっかりする真美だが)」

真美「……うーん……」

P「……(黙っていれば、こんなに)」

真美「……すぅ……すぅ……」

P「…………」

引用元: P「真美が寝ている……」 

 

アイドルマスター 双海亜美&双海真美 1/8スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:41:43.60 ID:OxTHgpdR0


P「……(がっつり寝る気で寝てるんだろうな。髪をほどいている)」

真美「……zzz」

P「……(こいつ、こんなに髪長かったのか)」

真美「…………んむ……」 ごろん……さらり

P「……(お、寝返りを打ったな。そしてさらりと……ほっぺにひと房の髪がかかった)」

真美「……すぅ……」


P「…………(かわいいな)」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:45:20.83 ID:OxTHgpdR0


P「(ちなみに真美はいま、事務所のソファで寝ている)」

小鳥「…………」 カタカタ

P「(俺はちょうど営業から帰ってきたところである)」

小鳥「…………」 カタカタ

P「(みんなレッスンや収録に行っているようだ。いまここには、俺、音無さん、真美の3人だけしかいない)」


小鳥「(プロデューサーさん? 真美ちゃんを起こしちゃだめですよ?)」 ちらり

P「(わかっていますとも)」 ちらり


真美「…………すぅ……すぅ……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:50:44.60 ID:OxTHgpdR0


P「……(今日は暖かいな、もうすっかり春だ)」

真美「…………んん……」

P「……(ほのかに暖房の効いた事務所の中で、やさしい日の光を浴びながら、真美は寝ている)」

真美「……んっふっふ~……」 すやすや

P「……(楽しい夢を見ているんだろうな。こいつのこんな無防備な姿、久しぶりに見た気がする)」


小鳥「…………」 かきかき……すっ

P「……(ん、音無さん? このメモは……)」


『真美ちゃんの寝顔、かわいいですね』


小鳥「…………」 にこにこ

P「(……ええ、ほんとです)」 にこにこ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:57:13.62 ID:OxTHgpdR0


小鳥「…………」 カタカタ

P「…………」 じー

小鳥「…………」 カタカタ


真美「……うーんむぃ…………」 ごろん……はらり

P「(おっと、また寝返りだ。真美の体を覆っていた毛布がソファの下に落ちてしまった)」

真美「…………んん……」 ぷるっ

P「(いかんいかん、ちょっと肌寒くなってしまったようだな。掛けなおしてやらないと)」


小鳥「…………」 がたっ……

P「……(おや、音無さんがデスクから立ち上がった)」

小鳥「…………」 とことこ

P「……(音無さん、まさか……)」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:03:02.72 ID:OxTHgpdR0


小鳥「…………!?」 がしっ


P「……音無さんの手を煩わせやしません。真美の毛布は俺がかけます……!」 ぼそぼそ

小鳥「……何を言っているんですか。あたしにまかせといてください……!」 ぼそぼそ

P「……音無さんは仕事の途中だったでしょ!」 ぼそぼそ

小鳥「……そもそもあなたは、帰ってきてから仕事してないじゃないですか!」 ぼそぼそ

P「……アイドルの体調管理はプロデューサーの仕事です!」 ぼそぼそ

小鳥「……事務所内のことは事務員の仕事です!」 ぼそぼそ


真美「…………っくし…………」 ぷるっ

P・小鳥「……!!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:09:04.34 ID:OxTHgpdR0


小鳥「…………(じゃん、けん)」

P「…………(ぽん!)」

小鳥「…………!!」


P「……(勝った……やはり安定のグー)」

小鳥「……(初手チョキという奇襲に賭けたあたしが馬鹿だったわ……)」


P「……(それでは……いきます)」 すすっ

小鳥「……(敗者はただ、涙を飲んで見守るのみ)」 ぐすっ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:14:45.96 ID:OxTHgpdR0


P「……」 そーっ

真美「……んん……」


P「……(まずは真美が寝ているソファにさらに近づき、毛布を拾う)」 すっ

小鳥「……(慎重にですよ、慎重に)」 はらはら

P「……(わかっていますとも。しかしこの毛布……真美の体温がかなり残ってるな)」 ぎゅ……くんくん

小鳥「……!? 何をしているんですか! ちょっと!」 ぼそぼそ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:20:10.51 ID:OxTHgpdR0


P「……(おっといかん……つい本能のままに匂いをかいでしまった。しかしこれは……)」

小鳥「……~~! ……っもう!」 かぁああ

P「……(あったかくて、なんか安心するな)」 すんすん

小鳥「……(な、なんてこと。なぜあたしは、チョキを出してしまったの……!)」 しくしく


P「……(よし、もう十分堪能したぞ! さて……)」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:25:32.39 ID:OxTHgpdR0


P「……(そして……できるだけゆっくりと、真美の体に毛布をかぶせる)」 そーっ……

真美「……ううん……んっ……」 ぴくっ

P「……!? ……(大丈夫、まだ起きていないようだ……)」

真美「……んへへぇ…………」 もぞもぞ


P「……(真美は、ようやく帰ってきた毛布をぐるぐると体に巻きつけた。暖かさが恋しかったのだろう)」

真美「…………」 すやすや


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:30:56.50 ID:OxTHgpdR0


P「……真美、かわいいな」 ぼそっ


真美「…………!?」


P「……(おっといかん、つい声に出してしまった)」

真美「……………………」 す、すやすや……


P「……(さて、俺もそろそろ仕事しないと)」 がたっ……

真美「…………z、zzz……」 どきどき


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:36:38.97 ID:OxTHgpdR0


P「…………」 かきかき

小鳥「…………」 カタカタ



真美「(真美の名前は真美。今ちょーいけてるアイドルやってるんだ。みんなも知ってるっしょー?)」



P「……音無さん、暖房効きすぎてませんか?」 かきかき、ぼそり

小鳥「……え、そうですか?」 カタカタ、ぼそり


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:40:56.19 ID:OxTHgpdR0


真美「(でもしょ~じきはっきり愚痴を言わせてもらうと、芸能活動しんどいです!)」

真美「(万年睡眠不足だし、今日もレッスンでくたくた~。だからこうして寝ちゃうのもしょ~がないよね!)」



P「……いや俺もそんなに暑くはないんですけど……だって」 ちらり

小鳥「……あら」



真美「(ま~でも? 真美ってば実は隠れた努力家だし~?)」

真美「(頑張ってすぐに亜美にも負けないくらい、めっちゃ売れっ子になってやるんだけどね!)」



P「……真美の顔、真っ赤になってるじゃないですか」 ぼそぼそ

小鳥「…………」 くすっ

真美「………………z、zzz……」 どきどき……!

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:46:39.50 ID:OxTHgpdR0


小鳥「……暖房切りますね。真美ちゃんたしかに暑いだろうし」 ぽちり

P「すいません、ありがとうございます。でもなんで、そんなにこにこしてるんですか?」 ぼそぼそ



真美「…………すう、すう…………」 どきどき



小鳥「……あたしもプロデューサーさんと同じだからですよ。真美ちゃんが、とってもかわいいから」

P「……?」

小鳥「……さあ、仕事仕事!」



真美「…………う、う~んむ…………」 ばくばく

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:52:19.18 ID:OxTHgpdR0


P「…………」 カタカタかたかた

小鳥「…………」 カタカタ……ずずー



真美「……(さっき兄ちゃんはなんて言ったんだっけ?)」 もわんもわんもわん……


    P『真美、かわいいな』


真美「(ま、真美がかわいいって、そりゃトーゼンっしょ~! よ~やく兄ちゃんもわかってきましたなー)」



P「……? ……(真美がなにやらクネクネしているような。気のせいか?)」

小鳥「…………」 にこにこ



真美「…………z、zzz…………」 どきどき くねくね



がちゃり!

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:57:55.00 ID:OxTHgpdR0


どたどた!


亜美「たっだいまんもすー!!」


P「!」

小鳥「!!」

真美「!!?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:03:54.90 ID:OxTHgpdR0


亜美「あっれー兄ちゃんピヨちゃん、なんでそんなに……んぐ!?」

小鳥「……ちょっと静かにしてて、亜美ちゃん!」 ぼそぼそ!

P「……見てわからんのか! 真美が寝てるんだ!」 ぼそぼそ!

亜美「……! ……!」 こくこく


真美「……(あ、亜美か……びっくりした)」 どきどき



~ みんなの心の声 ~


P『レッスンで疲れてるんだから、こんなときくらいゆっくりさせてやらないとな……』

亜美『真美寝てんだー。……んっふっふ~、さてさてどんないたずらを仕掛けてやりましょうかな?』

真美『……寝たふりなの、ばれてないよねー? でも亜美のことだからなんかしてきそ……』

小鳥『ほんとは寝たふりなんでしょうけど、面白そうだから黙っておこう』


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:09:43.92 ID:OxTHgpdR0


亜美「……(とりあえず油性マジックかなー。基本っしょ!)」 がさごそ

真美「……(目つむってるから見えないけど、とりあえず油性マジックだよね……基本だし)」


小鳥「……(亜美ちゃん、なにやら企んでるみたいね)」

P「……(油性マジックを取り出した……落書きするつもりか)」


亜美「(んっふっふ~! なに書いてやろっかな! 肉? 中? 第三の目?)」 そろり、そろり……

亜美「……さーって、お顔を見せてごらんなさぁい………………おや?」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:15:07.44 ID:OxTHgpdR0


真美「……(亜美が書こうとした瞬間に『ばあっ!』ってやって、逆に驚かせてやろーっと)」

亜美「…………」


P「……(亜美の動きが止まった)」

小鳥「……(なにかを考えているのかしら。珍しく神妙な顔つきね)」


真美「……(ま、まだかな……)」 どきどき

亜美「…………」 とぽとぽ

真美「……(あれ、離れてく?)」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:20:26.94 ID:OxTHgpdR0


P「……(亜美がソファから離れ、また俺たちのところへやってきた)」

亜美「あふぅ……なんだか亜美も眠くなってきちゃったのー……」

P「……(すげえ似てるな。だが……)」

小鳥「……(これは……うん。まだよ小鳥、まだ様子を見ましょう)」


真美「……(落書きしないの?)」


亜美「兄ちゃんピヨちゃん、亜美も真美と一緒に寝るね? おやすー!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:24:38.00 ID:OxTHgpdR0


亜美「んっふっふ~……さ~て真美、お覚悟!」 すっ

P「……(覚悟?)」


亜美「ガッとやって……」 たたた……

小鳥「……(まさか、亜美ちゃん)」


亜美「ちゅっと吸って……」 たたたた……!

真美「……(これは……寝てる真美にダイブしてくるパターン!)」


亜美「はぁあああああああ」 ばっ

真美「……(く、くる!)」 ぎゅっ

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:28:57.19 ID:OxTHgpdR0


亜美「ん……」 ぴと……もぞもぞ

小鳥「……(あら、途中で止まったわ。真美ちゃんの毛布の中に入り込んでいく)」

P「……(なんだかんだ言って本当に一緒に寝るだけか)」 ほっ

真美「(来ないんかーい!!)」



亜美「ん~……真美の中、あったかいなりぃ……」 ぎゅ

真美「……んむっ……すぅ、すぅ……」


P「……(意外と何もしなかったし、俺もデスクワークに戻るか)」

小鳥「……(狭くないのかしら)」



亜美「…………ねえねえ真美、『来ないんかーい!!』って思ったっしょ?」 ぼそぼそ

真美「!?」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:34:54.00 ID:OxTHgpdR0


真美「……亜美隊長、気付いておられましたか」 ぼそぼそ

亜美「当然であろう、隊員のことなら何でも知っておるわい」 ぼそぼそ



P「……(ほんとに仲良いんだな、あのふたり)」 かたかた

小鳥「……(ふたり一緒に狭いソファでお昼寝……これは絵になるわぁ)」 かたかた……もわんもわんもわん



亜美「……ねえねえ、なんで寝たふりなんかしてんのー?」

真美「……な、なんか起きるタイミング逃がしちゃって」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:40:13.85 ID:OxTHgpdR0


亜美「…………」 もぞもぞ

真美「……亜美? 毛布を頭まで……これじゃ息くるしいよ」 ぼそぼそ



P「…………」 かたかた

小鳥「(……お姉ちゃん、だーいすきっ! ウフフ、亜美ってばほんとコドモなんだから……)」 もわんもわん



亜美「……これならあのふたりに顔見えないっしょ? こしょこしょ話もしやすいしね!」 ぼそぼそ

真美「……(あ、亜美の顔が近い)」

真美「……(あったかい息がかかって……み、耳がこしょばい)」


103: 2012/03/18(日) 22:46:23.26 ID:OxTHgpdR0


亜美「そんで~? ほんとは何があったんだYO~?」 ぼそぼそ

真美「な、なにがって?」



P「…………」 かたかた……こきっこきっ

小鳥「(……そしてそんな姉妹をやさしく見つめる、あたしとプロデューサーさん……)」 もわんもわん



亜美「真美、さっきからずーっとどきどきしてんじゃん」

真美「!? ……そんなこと」 ちらり

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:51:38.89 ID:OxTHgpdR0


亜美「そんなことないことないっしょ~。目そらしちゃってバレバレー! それに……」

真美「……それに? ……!?」 ぎゅうう



P「…………(ふぅ~……ようやく一区切りってとこか)」

小鳥「(ちなみに、さっき彼が匂いをかいでいた毛布。実はあれ、あたしの私物なんです)」



亜美「……ほら、こんなに心臓ばくばくじゃーん」 ぎゅうう

真美「そ、それは亜美に驚かされたから」 ばくばく

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:58:12.70 ID:OxTHgpdR0


亜美「まだ引きずるよーなことじゃないっしょ? んっふっふ~……さては」

亜美「兄ちゃんだね?」

真美「……!!!」 どきどきどき



小鳥「(だから……妄想したりして、ごまかしてるけど……)」 がた……とことこ

P「……(おや、音無さんが席を立ったぞ)」

小鳥「(あたしの心臓は、いまこんなにも、どきどきしてるんです)」 どきどき……!

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:04:07.39 ID:OxTHgpdR0


真美「……な、なんのことだかわかりかねますな」 どきどき

亜美「お嬢ちゃん……楽になっちまいなよ。美少女探偵亜美ちゃんにはなんでもお見通しなんだぜ?」 ぎゅっ

真美「…………~~!!」



小鳥「(あたしはいま、給湯室でコーヒーを淹れています)」 こぽこぽ

小鳥「……はあ。ちょっと顔、冷まさなきゃ」 こぽこぽ



P「んん~……(最近肩こるなあ)」 こきこき

 ※真美の寝たふりに気付いていないのはPだけです

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:10:01.72 ID:OxTHgpdR0


真美「…………亜美ってさ」 ぼそり

亜美「ん~?」

真美「真美とふたりっきりだと若干キャラ違くない? ……さいきん」 ぼそぼそ……



小鳥「はい、どうぞ」 コトリ

P「あ、音無さんコーヒー淹れてくれたんですか。ありがとうございます」

小鳥「いえいえ。プロデューサーさんも一息入れたらどうですか?」



亜美「そっかな~? そんなこと言ったら、真美だって!」

真美「そっかな~……」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:15:45.52 ID:OxTHgpdR0


真美「…………じ、じつはさ……」 ぼそぼそ……

亜美「うんうん! じつは~?」 ぼそぼそ



P「……寝てるときはさすがに静かですね、あのふたり」

小鳥「ふふ、それはそうですよ……こうして見てると、なんだかほっとしますね」

小鳥「(どんな内緒話をしているのかしら? もしかして……プロデューサーさんのこと?)」



真美「……さ、さっき兄ちゃんに……その、寝たふりしてるときに」 

真美「…………真美、かわいいな、って……いわれた……」 もじもじ

亜美「!!」 きゅん



小鳥「(ひょっとしたら……さっきこの人が真美ちゃんに呟いたことを話してたりして)」 くす

小鳥「(……ってさっきのことは思い出しちゃだめよ……毛布……)」 かぁああ

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:21:55.71 ID:OxTHgpdR0


亜美「んもー、かわいいな~真美くんは~!」 ぎゅぎゅっ

真美「あ、亜美やめてよ、苦しいっしょ……」 もぞもぞ



P「……(なにやらもぞもぞ動いている。ほんとに寝てるのか?)」

小鳥「(プロデューサーさんは、ずっとあの子たちのこと見てるみたいね。よかった……)」



亜美「……ね~ね~、真美ってさ……兄ちゃんのこと、スキなの?」

真美「…………わかんないよ、そんなの。今までそういうの、ホンキになって考えたことないもん」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:27:42.69 ID:OxTHgpdR0


亜美「そっか~」

真美「そ~だよ……」



P「(ま、どっちでもいいか。現にいま、こうして平和なときを過ごせているんだからな……)」 ずずー……

小鳥「(本当によかったわ。今こっちを見られたら……顔真っ赤なのが、ばれちゃうから)」



亜美「ちなみに亜美は、兄ちゃんのことめっちゃスキだよ?」 ぼそり

真美「!!!!??」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:32:19.95 ID:OxTHgpdR0


真美「え、ちょ、あ、あ亜美!?」 ぼそぼそ!

亜美「でも、たぶん真美が思ってるのとはちょっと違うんじゃないかな~」

真美「……どーいうこと~?」



P「…………(微笑ましい光景だなあ)」 にこにこ

小鳥「(……あたしはきっと、プロデューサーさんのことが、すき。……本気で)」 に、にこにこ



亜美「亜美は、真美が兄ちゃんのことダイスキでも全然気になんないもん」

真美「…………」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:37:41.75 ID:OxTHgpdR0


亜美「でも、真美は違ったっしょ? あんなにびっくりしちゃって~、顔まっかっか!」

真美「……! ……!」 ぽこぽこ



P「……さて。そろそろ休憩やめて、再開しますか」 がた……

小鳥「ぴよっ! は、はい……そうですね……」



亜美「だからさ~、真美にとってはきっと……。亜美とは違って、兄ちゃんはトクベツなんだよ」

真美「…………z、zzz………」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:43:12.78 ID:OxTHgpdR0


亜美「ありゃりゃ、寝ちゃったよ」

真美「…………ぐ、ぐーぐー……」



P「…………」 かたかた

小鳥「……(真美ちゃんのこと、笑ってられないわね。でも……)」 かたかた ちらり

小鳥「……(いまはこうして、静かな時間を彼と過ごせているだけで……幸せだわ)」



亜美「寝ちゃったなら、いまから言うことは亜美のひとりごとね!」 ぼそぼそ

真美「…………す、すやすや……」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:49:49.88 ID:OxTHgpdR0



亜美「今まで真美と、あんまこういうお話したことなかったよね。恋バナってやつ!」

亜美「というか最近は忙しくて、ちゃんと話するチャンス自体なかったかも~」

亜美「だから亜美、嬉しいんだよ。いまの真美のこと、ちょっとわかったから!」


亜美「兄ちゃんこないだ、ぼそって言ってた。『真美が寂しがってる』って」

亜美「それがほんとかどーかなんて、わかんない。寝ちゃってるから確認もできないしね?」

亜美「でもさ~……いっこだけ、ほんとなのはさ……」



亜美「……寂しいのは、真美だけじゃないんだよー」 ぎゅっ



151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:55:38.85 ID:OxTHgpdR0


亜美「……なんちって! 我ながらちょっとくさかったかな~……キャラじゃないっすね!」

真美「…………ぁ、……」

亜美「んん……あったかくて、ほんとに眠くなってきたかも」

真美「…………」

亜美「ひとりごとおしまい! おやすみ……真美」 ぎゅ

真美「…………」




真美「………………亜美」 ぎゅうう

真美「…………んぐ……」 ごしごし

真美「……また、話しよーね」


真美「…………おやすみ、亜美」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 00:00:21.63 ID:3xFVJgrN0

――――――――――――
――――――
―――


真美「……すぅ……すぅ……」

亜美「……zzz……」



P「おや……真美たちは、まだ寝ているのか」

小鳥「……ふふ、寝かせといてあげましょう? ふたり一緒に」




おわり