1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:30:19.12 ID:MGXwNV9b0
~事務所~
P「……」カタカタ
乙倉悠貴「……」ソワソワ
P 「……」カタカタ
悠貴「……あのっ、プロデューサーさんっ。少しいいですかっ?」
P「ん? なんだ、悠貴」
悠貴「お仕事中に申し訳ないんですけどっ……」
P「別にいいよ。急ぎの仕事でもないしな」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426584618
P「……」カタカタ
乙倉悠貴「……」ソワソワ
P 「……」カタカタ
悠貴「……あのっ、プロデューサーさんっ。少しいいですかっ?」
P「ん? なんだ、悠貴」
悠貴「お仕事中に申し訳ないんですけどっ……」
P「別にいいよ。急ぎの仕事でもないしな」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:32:34.03 ID:MGXwNV9b0
悠貴「ありがとうございますっ。あのっ……プロデューサーさんに手伝って欲しいことがあるんですっ」
P「おう。なにを手伝えばいいんだ?」
悠貴「ドラマの役の、練習をっ……」
P「ああ、『探偵・鬼ヶ島羅刹』のか。面白いよ、あれ」
悠貴「ですよねっ!トリックとかっ、毎回驚かされます……って、そうじゃなくてっ」
P「おう。なにを手伝えばいいんだ?」
悠貴「ドラマの役の、練習をっ……」
P「ああ、『探偵・鬼ヶ島羅刹』のか。面白いよ、あれ」
悠貴「ですよねっ!トリックとかっ、毎回驚かされます……って、そうじゃなくてっ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:34:51.62 ID:MGXwNV9b0
悠貴「……実は、次の撮影で告白する場面があるんですっ」
P「うん」
悠貴「それでっ、そのっ……プロデューサーさんに、あ、相手役をしてもらいたいなって……」 モジモジ
P「……俺に?」
悠貴「はいっ……」
P「……」
悠貴「ダ、ダメでしょうかっ……?」
P「……もしかして……」
悠貴「えっ?」
P「うん」
悠貴「それでっ、そのっ……プロデューサーさんに、あ、相手役をしてもらいたいなって……」 モジモジ
P「……俺に?」
悠貴「はいっ……」
P「……」
悠貴「ダ、ダメでしょうかっ……?」
P「……もしかして……」
悠貴「えっ?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:37:44.25 ID:AHHD50m60
P「いや、なんでもない。……もちろんOKだよ」
悠貴「ありがとうございますっ!」
P「おう。でも、俺に天ヶ瀬冬馬の代わりがつとまるのかな 」ハハハ
悠貴「大丈夫ですよっ!天ヶ瀬さんも、よくセリフ忘れちゃったりしてますしっ」
P「そうなのか……完璧な人だと思ってた」
悠貴「天ヶ瀬さんは、結構おっちょこちょいですよっ。……でも」
悠貴「ぶっきらぼうに見えて……実は気配りができる、優しい方ですっ」
悠貴「ありがとうございますっ!」
P「おう。でも、俺に天ヶ瀬冬馬の代わりがつとまるのかな 」ハハハ
悠貴「大丈夫ですよっ!天ヶ瀬さんも、よくセリフ忘れちゃったりしてますしっ」
P「そうなのか……完璧な人だと思ってた」
悠貴「天ヶ瀬さんは、結構おっちょこちょいですよっ。……でも」
悠貴「ぶっきらぼうに見えて……実は気配りができる、優しい方ですっ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:40:34.35 ID:AHHD50m60
P「……よかったな、そんな人と組めて」
悠貴「プロデューサーさんが頑張ってくださったおかげですよっ」
P「……ありがとな。これからも、もっともっと頑張るよ」
悠貴「私もっ、プロデューサーさんに負けないくらい頑張りますっ!」
P「その意気その意気。……じゃ、とりあえず始めるか」
悠貴「はいっ!」
悠貴「プロデューサーさんが頑張ってくださったおかげですよっ」
P「……ありがとな。これからも、もっともっと頑張るよ」
悠貴「私もっ、プロデューサーさんに負けないくらい頑張りますっ!」
P「その意気その意気。……じゃ、とりあえず始めるか」
悠貴「はいっ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:42:44.83 ID:AHHD50m60
P「悠貴、台本くれるか?」
悠貴「あっ、そうですねっ。えっと……」ゴソゴソ
悠貴「……ありましたっ。はいっ、プロデューサーさんっ」
P「サンキュー。……ふーむ」ペラペラ
P「おっ、ここかな。えっと……」
P「『ありがとう。俺も同じ気持ちだ。……好きだよ、○○』……まあ、普通だな」
悠貴「普通かもしれないですけどっ、私は好きですよっ? 変にかっこつけるよりもいいと思いますっ」
P「そうだな。俺もキザなセリフはできれば……って思ってたんだ」
悠貴「あっ、そうですねっ。えっと……」ゴソゴソ
悠貴「……ありましたっ。はいっ、プロデューサーさんっ」
P「サンキュー。……ふーむ」ペラペラ
P「おっ、ここかな。えっと……」
P「『ありがとう。俺も同じ気持ちだ。……好きだよ、○○』……まあ、普通だな」
悠貴「普通かもしれないですけどっ、私は好きですよっ? 変にかっこつけるよりもいいと思いますっ」
P「そうだな。俺もキザなセリフはできれば……って思ってたんだ」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:45:26.48 ID:AHHD50m60
悠貴「そうですよっ! プロデューサーさんにキザなセリフは似合いませんっ」
P「おおう、断言するか……」
悠貴「だって、プロデューサーさんはいつもの姿が一番……か、かっこいいですからっ!」
P「そうか? ありがとな。……悠貴も、いつも通りが一番かわいいよ」
悠貴「えへへっ……ありがとうございますっ!」
P「おおう、断言するか……」
悠貴「だって、プロデューサーさんはいつもの姿が一番……か、かっこいいですからっ!」
P「そうか? ありがとな。……悠貴も、いつも通りが一番かわいいよ」
悠貴「えへへっ……ありがとうございますっ!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:47:27.46 ID:AHHD50m60
P「まあ、悠貴はどんな時でもかわいいんだけどな」
悠貴「えっ……か、からかわないでくださいっ」
P「ははは」
悠貴「もうっ……」
P「すまんすまん。……ところで、そろそろやらないか?」
悠貴「あっ、そうですねっ。やりましょうっ!」
悠貴「えっ……か、からかわないでくださいっ」
P「ははは」
悠貴「もうっ……」
P「すまんすまん。……ところで、そろそろやらないか?」
悠貴「あっ、そうですねっ。やりましょうっ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 18:50:28.89 ID:AHHD50m60
P「じゃあ、始めるぞ。えっと……」
悠貴「あ……! ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
P「どうした?」
悠貴「あの……名前を、わ、私の名前で呼んでくれませんかっ?」
P「えっ? 役の名前じゃなくて?」
悠貴「はいっ……」
P「あ……うん、いいぞ……」
悠貴「……ありがとうございますっ! それじゃあっ、セリフお願いしますっ」
P「……」
悠貴「……プロデューサーさん?」
P「……なんでもない。よし、やろう」
悠貴「あ……! ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
P「どうした?」
悠貴「あの……名前を、わ、私の名前で呼んでくれませんかっ?」
P「えっ? 役の名前じゃなくて?」
悠貴「はいっ……」
P「あ……うん、いいぞ……」
悠貴「……ありがとうございますっ! それじゃあっ、セリフお願いしますっ」
P「……」
悠貴「……プロデューサーさん?」
P「……なんでもない。よし、やろう」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:03:23.03 ID:AHHD50m60
~廊下~
緒方智絵里「~♪」テクテク
智絵里 (えへへ……今日も四葉のクローバー見つけちゃった。最近、幸せだなあ……)
智絵里 (どれもこれも、Pさんと……事務所のみんなのおかげ……)
智絵里 (Pさんと出会って……アイドルになれたから私も変われた……)
智絵里 (このままずっと、幸せが続くといいな……あれ?)
『どうしたんだ? こんなところに呼び出して』
智絵里 (Pさんの声……誰かと話してる……?)
緒方智絵里「~♪」テクテク
智絵里 (えへへ……今日も四葉のクローバー見つけちゃった。最近、幸せだなあ……)
智絵里 (どれもこれも、Pさんと……事務所のみんなのおかげ……)
智絵里 (Pさんと出会って……アイドルになれたから私も変われた……)
智絵里 (このままずっと、幸せが続くといいな……あれ?)
『どうしたんだ? こんなところに呼び出して』
智絵里 (Pさんの声……誰かと話してる……?)
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:05:01.96 ID:AHHD50m60
『あのっ……実は、私……』
智絵里 (悠貴ちゃん、かな……? どんなお話を……) チラッ
悠貴「私、あなたのことが……あなたのことが好きなんですっ!」
智絵里 (!?)
P「……」
悠貴「……初めて会ったときから、ずっと好きでしたっ。だけどっ、関係が壊れるのが怖くて今まで打ち明けられなかったんですっ……」
悠貴「でもっ、もうあなたへの想いを抑えることができなくなって……お願いしますっ、あなたの気持ちも聞かせてくださいっ」
P「……」
智絵里 (悠貴ちゃん、かな……? どんなお話を……) チラッ
悠貴「私、あなたのことが……あなたのことが好きなんですっ!」
智絵里 (!?)
P「……」
悠貴「……初めて会ったときから、ずっと好きでしたっ。だけどっ、関係が壊れるのが怖くて今まで打ち明けられなかったんですっ……」
悠貴「でもっ、もうあなたへの想いを抑えることができなくなって……お願いしますっ、あなたの気持ちも聞かせてくださいっ」
P「……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:07:06.23 ID:AHHD50m60
智絵里 (ど、どうしよう……このまま見ててもいいのかな……) アタフタ
P「……ありがとう。俺も同じ気持ちだ。……好きだよ、悠貴」
智絵里 (……えっ)
悠貴「……嬉しいですっ」
智絵里 (そ、そんな……まさか……)
P「悠貴……」
悠貴「Pさん……」
智絵里 (……!)
智絵里 (も、もう、ダメ……!) タタタッ
P「……ありがとう。俺も同じ気持ちだ。……好きだよ、悠貴」
智絵里 (……えっ)
悠貴「……嬉しいですっ」
智絵里 (そ、そんな……まさか……)
P「悠貴……」
悠貴「Pさん……」
智絵里 (……!)
智絵里 (も、もう、ダメ……!) タタタッ
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:09:25.35 ID:AHHD50m60
P「……で」
P「このあと、悲鳴が聞こえてきて」
悠貴「はいっ」
P「そこで起きた事件を、天ヶ瀬冬馬演じる鬼ヶ島羅刹がビシッと解決すると」
悠貴「はいっ」
P「なるほどな……というか、台本なしでもできてるじゃないか。すごいぞ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:10:46.43 ID:AHHD50m60
悠貴「えへへっ……」
P「だけど、最後だけ間違ったな」
悠貴「えっ!?」
P「Pさん、じゃなくて羅刹さんだろ?」
悠貴「あっ……」
P「俺の名前を呼んでどうする」ハハハ
悠貴「……そう、ですねっ……」
P「どうする? もう一回やるか?」
悠貴「……はいっ、お願いしますっ!」
P「だけど、最後だけ間違ったな」
悠貴「えっ!?」
P「Pさん、じゃなくて羅刹さんだろ?」
悠貴「あっ……」
P「俺の名前を呼んでどうする」ハハハ
悠貴「……そう、ですねっ……」
P「どうする? もう一回やるか?」
悠貴「……はいっ、お願いしますっ!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:12:43.46 ID:AHHD50m60
~廊下~
智絵里「…………!」タタタッ
智絵里「はあっ……はあっ……」
智絵里「……」ヘタッ
智絵里 (そんな……こんなことって……)
『好きなんですっ!』
『好きだよ、悠貴』
智絵里 (こんな……ことって……) グスッ
智絵里「うぅぅ……ひっく……」
智絵里「…………!」タタタッ
智絵里「はあっ……はあっ……」
智絵里「……」ヘタッ
智絵里 (そんな……こんなことって……)
『好きなんですっ!』
『好きだよ、悠貴』
智絵里 (こんな……ことって……) グスッ
智絵里「うぅぅ……ひっく……」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:14:28.29 ID:AHHD50m60
??「あれ?……どうしたんですかぁ、智絵里ちゃん」
智絵里「悠貴ちゃんが……Pさんに……好きだって……」
??「それで?」
智絵里「Pさんも……ゆ、悠貴ちゃんのことが……好きだって……ひっく」
??「……そう、なんですかぁ」
智絵里「うぅ……って、えっ? ま、まゆちゃん!?」
佐久間まゆ「……悠貴ちゃんは、私のかわいいかわいい後輩ですけどぉ……ちょっとお話する必要がありそうですねぇ……」ニコォ
智絵里「あ、あああ……」
智絵里「悠貴ちゃんが……Pさんに……好きだって……」
??「それで?」
智絵里「Pさんも……ゆ、悠貴ちゃんのことが……好きだって……ひっく」
??「……そう、なんですかぁ」
智絵里「うぅ……って、えっ? ま、まゆちゃん!?」
佐久間まゆ「……悠貴ちゃんは、私のかわいいかわいい後輩ですけどぉ……ちょっとお話する必要がありそうですねぇ……」ニコォ
智絵里「あ、あああ……」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:17:04.81 ID:AHHD50m60
智絵里 (どっ、どどどうしよう……ま、まゆちゃんに話しちゃうなんて……)
まゆ「いつもの部屋ですよね?……ちょっと行ってきますねぇ」
智絵里「ま、待ってまゆちゃん!」
まゆ「……どうしてですかぁ?」
智絵里「えっと……それは……」
まゆ「なにもないなら、もう行きますよぉ」スタスタ
智絵里「ああ……」
智絵里「ど、どうしよう……!」
水本ゆかり「あれは……智絵里ちゃん?」
五十嵐響子「どうかしたんでしょうか?」
まゆ「いつもの部屋ですよね?……ちょっと行ってきますねぇ」
智絵里「ま、待ってまゆちゃん!」
まゆ「……どうしてですかぁ?」
智絵里「えっと……それは……」
まゆ「なにもないなら、もう行きますよぉ」スタスタ
智絵里「ああ……」
智絵里「ど、どうしよう……!」
水本ゆかり「あれは……智絵里ちゃん?」
五十嵐響子「どうかしたんでしょうか?」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:18:59.46 ID:AHHD50m60
ガチャ バタン
まゆ「おはようございます」
悠貴「あっ、まゆさん。おはようございますっ!」
まゆ「……悠貴ちゃん、Pさんはどこですかぁ?」
悠貴「ああ、プロデューサーさんなら、もうお仕事に行かれましたよっ?」
まゆ「……そうですか」
悠貴「はいっ」
まゆ「……」
悠貴「……? まゆさん、どうかされたんですかっ?」
まゆ「……ちょっと、悠貴ちゃんとお話したいんです。……いいですかぁ?」
悠貴「はいっ。大丈夫ですっ!」
まゆ「うふ、じゃあ別の部屋でお話しましょう……来てください……」
悠貴「……? はいっ」
まゆ「おはようございます」
悠貴「あっ、まゆさん。おはようございますっ!」
まゆ「……悠貴ちゃん、Pさんはどこですかぁ?」
悠貴「ああ、プロデューサーさんなら、もうお仕事に行かれましたよっ?」
まゆ「……そうですか」
悠貴「はいっ」
まゆ「……」
悠貴「……? まゆさん、どうかされたんですかっ?」
まゆ「……ちょっと、悠貴ちゃんとお話したいんです。……いいですかぁ?」
悠貴「はいっ。大丈夫ですっ!」
まゆ「うふ、じゃあ別の部屋でお話しましょう……来てください……」
悠貴「……? はいっ」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:20:56.14 ID:AHHD50m60
~~~~
ゆかり「……それで、まゆちゃんが行ってしまったと」
智絵里「うん……」
響子「悠貴ちゃんと、Pさんが……ねぇ……」
ゆかり「ちょっと意外ですね……」
智絵里 (ちょっと……?)
ゆかり「でも、二人はどうするんでしょう? もしも手を出してしまったら犯罪ですよ?」
智絵里「それは、わからないけど……」
ゆかり「まあ、Pさんに限ってそんなことはないと思いますが……」
智絵里「……」
ゆかり「……それで、まゆちゃんが行ってしまったと」
智絵里「うん……」
響子「悠貴ちゃんと、Pさんが……ねぇ……」
ゆかり「ちょっと意外ですね……」
智絵里 (ちょっと……?)
ゆかり「でも、二人はどうするんでしょう? もしも手を出してしまったら犯罪ですよ?」
智絵里「それは、わからないけど……」
ゆかり「まあ、Pさんに限ってそんなことはないと思いますが……」
智絵里「……」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:22:24.75 ID:AHHD50m60
響子「……よしっ! Pさんを思いとどまらせましょう!」
ゆかり「えっ?」
響子「このままだと、取り返しのつかないことになるかもしれません! そうなる前に早く!」
智絵里「だ、だけど、どこにいるのかわからないし……」
響子「ですよね……」ガクッ
ゆかり「……取り敢えず、現場に行ってみては? ここにいるよりはいいでしょうし」
智絵里「確かにそうだね……」
響子「それじゃあ、行きましょう!」
タタタッ
ゆかり「えっ?」
響子「このままだと、取り返しのつかないことになるかもしれません! そうなる前に早く!」
智絵里「だ、だけど、どこにいるのかわからないし……」
響子「ですよね……」ガクッ
ゆかり「……取り敢えず、現場に行ってみては? ここにいるよりはいいでしょうし」
智絵里「確かにそうだね……」
響子「それじゃあ、行きましょう!」
タタタッ
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:24:33.07 ID:AHHD50m60
智絵里「さっきは、この部屋にいたんだけど……」
ゆかり「誰もいませんね」キョロキョロ
響子「違うところ、探してみましょうか……」
P「あれ? お前たち、なにやってるんだ?」
智絵里「ひっ!?」
ゆかり「誰もいませんね」キョロキョロ
響子「違うところ、探してみましょうか……」
P「あれ? お前たち、なにやってるんだ?」
智絵里「ひっ!?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:26:06.83 ID:AHHD50m60
ゆかり「ぴ、Pさん……いたんですか」
響子「も~っ、驚かせないでくださいよ!」
P「す、すまない。……で、こんなところでなにやってるんだ?」
響子「なにって、Pさんを探していたんですよ!」
P「俺を? どうしてだ?」
智絵里「そのっ、Pさんに……か、考え直してもらうためです……」
P「……?」
響子「も~っ、驚かせないでくださいよ!」
P「す、すまない。……で、こんなところでなにやってるんだ?」
響子「なにって、Pさんを探していたんですよ!」
P「俺を? どうしてだ?」
智絵里「そのっ、Pさんに……か、考え直してもらうためです……」
P「……?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:27:33.42 ID:AHHD50m60
ゆかり「……間違っていたらすみません。……Pさんは、悠貴ちゃんと付き合っているんですか?」
P「……は?」
ゆかり「違うんですか?」
P「ちょっと待ってくれ。どうして、そうなってるんだ?」
響子「智絵里ちゃんが、告白するところを見ていたらしくて……」
智絵里「す、すみません……覗き見するつもりはなかったんですけど……」
P「……は?」
ゆかり「違うんですか?」
P「ちょっと待ってくれ。どうして、そうなってるんだ?」
響子「智絵里ちゃんが、告白するところを見ていたらしくて……」
智絵里「す、すみません……覗き見するつもりはなかったんですけど……」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:29:01.72 ID:AHHD50m60
P「告白……悠貴に……ああ、もしかして……」
ゆかり「心当たりがあるんですか……? まさか本当に……」
P「違う違う。智絵里が見たのは多分、演技の練習しているところだ」
智絵里「え、演技?」
P「ああ。次のドラマに、告白する場面があるから、相手役をやってくれって悠貴に頼まれたんだよ」
三人「……」
P「うん」
ゆかり「心当たりがあるんですか……? まさか本当に……」
P「違う違う。智絵里が見たのは多分、演技の練習しているところだ」
智絵里「え、演技?」
P「ああ。次のドラマに、告白する場面があるから、相手役をやってくれって悠貴に頼まれたんだよ」
三人「……」
P「うん」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:33:18.74 ID:AHHD50m60
ゆかり「……ということは、つまり」
響子「これは……」
智絵里「すっ、すみません! 私が勘違いしたばっかりにっ」
ゆかり「……いえ、いいんです。勘違いは誰にでもありますし」
響子「むしろ、よかったですよ! Pさんが正常な人だってわかったんですからっ」
P「……お前たちには、俺がそんなことをするような奴に見えていたのか」 ハァ
響子「あっ!?そ、そんなことは……はい、 すみません……」
響子「これは……」
智絵里「すっ、すみません! 私が勘違いしたばっかりにっ」
ゆかり「……いえ、いいんです。勘違いは誰にでもありますし」
響子「むしろ、よかったですよ! Pさんが正常な人だってわかったんですからっ」
P「……お前たちには、俺がそんなことをするような奴に見えていたのか」 ハァ
響子「あっ!?そ、そんなことは……はい、 すみません……」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:34:56.20 ID:AHHD50m60
P「冗談だよ。……とにかく、誤解が解けてよかったよかった」ハハハ
ゆかり「ふふっ、そうですねっ」
響子「あははっ……」
智絵里 (はあ……私の勘違いで、みんなに迷惑かけちゃった……)
智絵里 (でも、勘違いでよかったな……えへへ)
智絵里 (……あれ? なにか忘れてるような……)
ゆかり「ふふっ、そうですねっ」
響子「あははっ……」
智絵里 (はあ……私の勘違いで、みんなに迷惑かけちゃった……)
智絵里 (でも、勘違いでよかったな……えへへ)
智絵里 (……あれ? なにか忘れてるような……)
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:36:40.69 ID:AHHD50m60
P「……そうそうみんな、まゆがどこにいるか知らないか? もうすぐ仕事なんだけど……」
智絵里 (そうだ、まゆちゃんのこと忘れてた……)
ゆかり「まゆちゃんなら、悠貴ちゃんと一緒らしいですよ? ですよね、智絵里ちゃん」
智絵里「う、うん。そのはずなんだけど……」
響子「悠貴ちゃんの居場所もわからないんですよね……」
P「だよな……探しに行かないと――」
智絵里 (そうだ、まゆちゃんのこと忘れてた……)
ゆかり「まゆちゃんなら、悠貴ちゃんと一緒らしいですよ? ですよね、智絵里ちゃん」
智絵里「う、うん。そのはずなんだけど……」
響子「悠貴ちゃんの居場所もわからないんですよね……」
P「だよな……探しに行かないと――」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:38:20.85 ID:AHHD50m60
響子「……! ちょ、ちょっと待ってください!」
P「ん?」
響子「なにか、聞こえませんか……?」
『……やめて………どうし……』
『……こと………関係ない……』
P「確かに……多分、あっちの部屋からだな」
ゆかり「なにか、不穏な単語が聞こえたような気がしましたけど……」
響子「いったい、なにが……」
『ま、待って! せめて話を……話を聞いてくださいっ!』
P「!?」
P「ん?」
響子「なにか、聞こえませんか……?」
『……やめて………どうし……』
『……こと………関係ない……』
P「確かに……多分、あっちの部屋からだな」
ゆかり「なにか、不穏な単語が聞こえたような気がしましたけど……」
響子「いったい、なにが……」
『ま、待って! せめて話を……話を聞いてくださいっ!』
P「!?」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:40:59.04 ID:AHHD50m60
ゆかり「今のって、悠貴ちゃんの声ですよね……?」
『聞く必要などないわ。……死んでちょうだい』
智絵里「ま、まゆちゃん……」
『そんなっ! ひっ……こ、来ないで……』
『うふ、うふふふふふふふふふ……』
『い、いや……いやあああああああああっ!!』
『聞く必要などないわ。……死んでちょうだい』
智絵里「ま、まゆちゃん……」
『そんなっ! ひっ……こ、来ないで……』
『うふ、うふふふふふふふふふ……』
『い、いや……いやあああああああああっ!!』
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:42:25.81 ID:AHHD50m60
ガチャ バタン
P「悠貴っ!!!」
まゆ「あら……?」
P「おいまゆ!! 悠貴になに……って」
悠貴「あれっ? プロデューサーさん、どうしたんですかっ?」
P「ゆ、悠貴……大丈夫なのか……?」
悠貴「えっ? ど、どうしてですかっ?」
P「だって、あんなに大きな声で悲鳴を……」
P「悠貴っ!!!」
まゆ「あら……?」
P「おいまゆ!! 悠貴になに……って」
悠貴「あれっ? プロデューサーさん、どうしたんですかっ?」
P「ゆ、悠貴……大丈夫なのか……?」
悠貴「えっ? ど、どうしてですかっ?」
P「だって、あんなに大きな声で悲鳴を……」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:43:59.50 ID:AHHD50m60
悠貴「悲鳴?……ああ」
ゆかり「……! もしかして……」
悠貴「……あれは、まゆさんに手伝ってもらってたんですよっ。演技の練習を」
響子「あ、やっぱり」
P「な、なんだ……よかった」
まゆ「……Pさん、まゆになにか言うことがあるんじゃないですかぁ?」
P「ああ、そうだな。……まゆ、怒鳴ったりして悪かった。すまない」
まゆ「うふ、いいですよ♪ 許してあげます」
ゆかり「……! もしかして……」
悠貴「……あれは、まゆさんに手伝ってもらってたんですよっ。演技の練習を」
響子「あ、やっぱり」
P「な、なんだ……よかった」
まゆ「……Pさん、まゆになにか言うことがあるんじゃないですかぁ?」
P「ああ、そうだな。……まゆ、怒鳴ったりして悪かった。すまない」
まゆ「うふ、いいですよ♪ 許してあげます」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:45:33.92 ID:AHHD50m60
智絵里 (よかった……大変なことになってなくて……) ホッ
P「……そうそう、まゆ。そろそろ仕事だぞ? 準備できてるか?」
まゆ「はい♪ いつでも大丈夫ですよぉ」
P「よし、じゃあもう行こうか。……そうそう、悠貴」
悠貴「はいっ、なんでしょう?」
P「演技の練習を続けるなら、ゆかりたちにアドバイスもらったらどうだ?」
P「……そうそう、まゆ。そろそろ仕事だぞ? 準備できてるか?」
まゆ「はい♪ いつでも大丈夫ですよぉ」
P「よし、じゃあもう行こうか。……そうそう、悠貴」
悠貴「はいっ、なんでしょう?」
P「演技の練習を続けるなら、ゆかりたちにアドバイスもらったらどうだ?」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:47:12.82 ID:AHHD50m60
ゆかり「私たちに、ですか?」
P「三人とも色々な役を経験してるだろ? ホラーとか、ファンタジーとか……」
響子「あ、確かにそうですね……聖靴学園とか」ナルホド
P「よろしく頼むぞ。……待たせたな、まゆ。行こうか」
まゆ「はい♪……悠貴ちゃん」
悠貴「……? なんですかっ」
P「三人とも色々な役を経験してるだろ? ホラーとか、ファンタジーとか……」
響子「あ、確かにそうですね……聖靴学園とか」ナルホド
P「よろしく頼むぞ。……待たせたな、まゆ。行こうか」
まゆ「はい♪……悠貴ちゃん」
悠貴「……? なんですかっ」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:49:30.09 ID:AHHD50m60
まゆ「……頑張って、くださいね?」
悠貴「……!はいっ、頑張りますっ!」
まゆ「うふふ……」
ガチャ バタン
悠貴「それじゃあ、皆さん。お願いしても……?」
ゆかり「ええ、いいですよ」
響子「教えられることなら、なんでも教えます!」
智絵里「わ、私でよかったら……」
悠貴「みなさんっ、ありがとうございますっ!」
ゆかり「いえいえ」
響子「よしっ、じゃあ始めましょう!」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:51:00.64 ID:AHHD50m60
~車内~
P「……」
まゆ「……」
P「まゆ。珍しく黙ってるけど……なにかあったのか?」
まゆ「……Pさん」
P「おう」
まゆ「Pさんは……まゆのこと、好きですか?」
P「……おう」
P「……」
まゆ「……」
P「まゆ。珍しく黙ってるけど……なにかあったのか?」
まゆ「……Pさん」
P「おう」
まゆ「Pさんは……まゆのこと、好きですか?」
P「……おう」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:52:27.67 ID:AHHD50m60
まゆ「じゃあ、みんなのことは?」
P「……まゆのことも、みんなのことも、好きだ」
まゆ「……Pさんなら、そう言うと思ってました」
P「……まゆ」
まゆ「……少し、お話してもいいですか?」
P「……ああ」
P「……まゆのことも、みんなのことも、好きだ」
まゆ「……Pさんなら、そう言うと思ってました」
P「……まゆ」
まゆ「……少し、お話してもいいですか?」
P「……ああ」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:53:53.30 ID:AHHD50m60
まゆ「まゆは、Pさんが大好きです。……いえ、愛しています」
まゆ「でもPさんは、いつもみんなを見てました。……まゆだけじゃなくて、みんなを」
まゆ「まゆだけを見ていてほしい、まゆだけを好きでいてほしい、まゆだけを……愛してほしい」
まゆ「そんなふうに、いつも思ってました」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:55:21.19 ID:AHHD50m60
まゆ「……でもまゆ、気づいたんです」
まゆ「そんなことをしても、Pさんは……みんなのことが大好きなPさんは、絶対に喜ばない」
まゆ「まゆは……Pさんが悲しむ姿なんて見たくない。まゆのせいでそんなことになるのだけは……絶対にイヤなんです」
まゆ「そんなことをしても、Pさんは……みんなのことが大好きなPさんは、絶対に喜ばない」
まゆ「まゆは……Pさんが悲しむ姿なんて見たくない。まゆのせいでそんなことになるのだけは……絶対にイヤなんです」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:56:34.92 ID:AHHD50m60
P「……」
まゆ「もちろんまゆは……いつか、Pさんの隣に立ちたいですけど」
まゆ「もしも、その時……別の人が立っていたとしても」
まゆ「それが、Pさんが心から望んだことなら……まゆは、Pさんの幸せを願います」
まゆ「だって、Pさんの幸せは、まゆの幸せ。……Pさんの悲しみは、まゆの悲しみですから」
まゆ「もちろんまゆは……いつか、Pさんの隣に立ちたいですけど」
まゆ「もしも、その時……別の人が立っていたとしても」
まゆ「それが、Pさんが心から望んだことなら……まゆは、Pさんの幸せを願います」
まゆ「だって、Pさんの幸せは、まゆの幸せ。……Pさんの悲しみは、まゆの悲しみですから」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:58:14.84 ID:AHHD50m60
P「……すまない、まゆ。俺は……」
まゆ「うふふっ。もちろん、諦めるなんてこと、しませんよ? Pさんが振り向いてくれる、その時まで……」
P「まゆ、お前……」
まゆ「いいんです。……さあ、お仕事頑張りましょう?」
P「……ああ」
まゆ「……」
まゆ (……やっぱり、厳しい道ですね。でも……)
まゆ「うふふっ。もちろん、諦めるなんてこと、しませんよ? Pさんが振り向いてくれる、その時まで……」
P「まゆ、お前……」
まゆ「いいんです。……さあ、お仕事頑張りましょう?」
P「……ああ」
まゆ「……」
まゆ (……やっぱり、厳しい道ですね。でも……)
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 19:59:55.52 ID:AHHD50m60
~~~~
まゆ「……演技の練習?」
悠貴「はいっ」
まゆ「なんだ、そうだったんですかぁ……」
悠貴「す、すみませんっ。勘違いさせてしまったみたいで……」
まゆ「……いえ、いいんです。智絵里ちゃんも悠貴ちゃんも悪くないですから」
まゆ「……演技の練習?」
悠貴「はいっ」
まゆ「なんだ、そうだったんですかぁ……」
悠貴「す、すみませんっ。勘違いさせてしまったみたいで……」
まゆ「……いえ、いいんです。智絵里ちゃんも悠貴ちゃんも悪くないですから」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:00:28.24 ID:AHHD50m60
~~~~
まゆ「……演技の練習?」
悠貴「はいっ」
まゆ「なんだ、そうだったんですかぁ……」
悠貴「す、すみませんっ。勘違いさせてしまったみたいで……」
まゆ「……いえ、いいんです。智絵里ちゃんも悠貴ちゃんも悪くないですから」
まゆ「……演技の練習?」
悠貴「はいっ」
まゆ「なんだ、そうだったんですかぁ……」
悠貴「す、すみませんっ。勘違いさせてしまったみたいで……」
まゆ「……いえ、いいんです。智絵里ちゃんも悠貴ちゃんも悪くないですから」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:01:16.79 ID:AHHD50m60
まゆ (でも、そんなお願いをするってことは……やっぱり……)
悠貴「そうだっ!まゆさん、もしよければ練習に付き合ってもらっても……まゆさん?」
まゆ「……」
悠貴「まゆさん? どうかしたんですかっ?」
まゆ「……悠貴ちゃん」
悠貴「はいっ」
悠貴「そうだっ!まゆさん、もしよければ練習に付き合ってもらっても……まゆさん?」
まゆ「……」
悠貴「まゆさん? どうかしたんですかっ?」
まゆ「……悠貴ちゃん」
悠貴「はいっ」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:02:17.08 ID:AHHD50m60
まゆ「悠貴ちゃんは、Pさんのこと好きですかぁ?」
悠貴「えぇっ!? え、えっと……」
まゆ「正直に、お願いします」
悠貴「……はいっ、大好きですっ!」
まゆ「……そうですかぁ」
まゆ (やっぱり、ですね……)
悠貴「でも……」
まゆ「?」
悠貴「えぇっ!? え、えっと……」
まゆ「正直に、お願いします」
悠貴「……はいっ、大好きですっ!」
まゆ「……そうですかぁ」
まゆ (やっぱり、ですね……)
悠貴「でも……」
まゆ「?」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:04:13.00 ID:AHHD50m60
悠貴「……子どもの私なんて、相手にされてませんよねっ……」
まゆ「……」
悠貴「事務所のみなさんは、素敵な方ばかりですし……」
まゆ「悠貴ちゃんも、十分素敵ですよぉ?」
悠貴「そうでしょうかっ……」
まゆ「……」
まゆ「……大丈夫、悠貴ちゃん」
まゆ「……」
悠貴「事務所のみなさんは、素敵な方ばかりですし……」
まゆ「悠貴ちゃんも、十分素敵ですよぉ?」
悠貴「そうでしょうかっ……」
まゆ「……」
まゆ「……大丈夫、悠貴ちゃん」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:05:28.46 ID:AHHD50m60
まゆ「確かに、今は相手にされていないかもしれません」
まゆ「……でもそれなら、自分を磨けばいいんです。いつかそんな日が来ると信じて」
悠貴「まゆさん……」
まゆ「待って、待って、待ち続けて……その間に、自分にできることをやりきるんです。……そうすれば」
まゆ「……どんな結果になっても、悔いはないと思うから」
まゆ「……でもそれなら、自分を磨けばいいんです。いつかそんな日が来ると信じて」
悠貴「まゆさん……」
まゆ「待って、待って、待ち続けて……その間に、自分にできることをやりきるんです。……そうすれば」
まゆ「……どんな結果になっても、悔いはないと思うから」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:09:04.88 ID:AHHD50m60
悠貴「……!」
まゆ「……でも、みんなも譲る気はないと思いますけどね。もちろん、まゆもです」
悠貴「……わ、私も負けませんっ!」
まゆ「うふふ、その意気です。……それじゃあ練習、始めましょうかぁ」
悠貴「……まゆさんっ」
まゆ「はい?」
まゆ「……でも、みんなも譲る気はないと思いますけどね。もちろん、まゆもです」
悠貴「……わ、私も負けませんっ!」
まゆ「うふふ、その意気です。……それじゃあ練習、始めましょうかぁ」
悠貴「……まゆさんっ」
まゆ「はい?」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:10:39.63 ID:AHHD50m60
悠貴「あのっ、うまく言えないんですけどっ……ありがとうございましたっ!」
まゆ「いえいえ。……頑張って、くださいねぇ?」
悠貴「はいっ、頑張りますっ!」
まゆ (……絶対、負けませんよ? 悠貴ちゃん)
まゆ「いえいえ。……頑張って、くださいねぇ?」
悠貴「はいっ、頑張りますっ!」
まゆ (……絶対、負けませんよ? 悠貴ちゃん)
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:12:05.70 ID:AHHD50m60
~~~~
P「ただいま……なんて言っても誰もいないか」
悠貴「あっ、プロデューサーさんっ!」
P 「……」
悠貴「お疲れ様ですっ!」
P「……ありがとう、悠貴。まだ残ってたのか」
悠貴「す、すみませんっ……」
P「ただいま……なんて言っても誰もいないか」
悠貴「あっ、プロデューサーさんっ!」
P 「……」
悠貴「お疲れ様ですっ!」
P「……ありがとう、悠貴。まだ残ってたのか」
悠貴「す、すみませんっ……」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:13:23.60 ID:AHHD50m60
P「いや、別にいいんだけど……どうしたんだ? 俺になにか用か?」
悠貴「……そのっ、プロデューサーさんに、伝えたいことがあって……」
P「……!」
悠貴「今、いいですかっ?」
P「……おう」
悠貴「……そのっ、プロデューサーさんに、伝えたいことがあって……」
P「……!」
悠貴「今、いいですかっ?」
P「……おう」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:14:56.86 ID:AHHD50m60
悠貴「あのっ、私……私っ」
P「……」
悠貴「――私、トップアイドルになりたいんですっ!」
P「え……?」
P「……」
悠貴「――私、トップアイドルになりたいんですっ!」
P「え……?」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:16:39.19 ID:AHHD50m60
悠貴「今までは、かわいくなれれば……かわいいアイドルになれればいいなって思ってましたけどっ」
悠貴「でも、今は違います……今は、トップアイドルを目指してみたいんですっ!」
P「……簡単な道じゃないぞ」
悠貴「……確かに、私一人で進むには長すぎる道です……でもっ」
P「プロデューサーさんや……事務所のみなさんと一緒に進んでいけば、きっと……」
悠貴「進んでいった先にある……明るくてきれいな景色を、見ることができると思うんですっ!」
悠貴「でも、今は違います……今は、トップアイドルを目指してみたいんですっ!」
P「……簡単な道じゃないぞ」
悠貴「……確かに、私一人で進むには長すぎる道です……でもっ」
P「プロデューサーさんや……事務所のみなさんと一緒に進んでいけば、きっと……」
悠貴「進んでいった先にある……明るくてきれいな景色を、見ることができると思うんですっ!」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:18:17.80 ID:AHHD50m60
P「……」
P「……そうだな。確かに、景色を見せるのは俺の仕事だ」
P「だけど、見ようと思わなければ……決して見ることはできないよな」
P「……嬉しいよ。悠貴が気持ちを伝えてくれて」
悠貴「私も……私の気持ちを、伝えられてよかったですっ」
P「……ただ、一つだけ聞いてもいいか? いったい、どうして……」
P「……」
P「……そうだな。確かに、景色を見せるのは俺の仕事だ」
P「だけど、見ようと思わなければ……決して見ることはできないよな」
P「……嬉しいよ。悠貴が気持ちを伝えてくれて」
悠貴「私も……私の気持ちを、伝えられてよかったですっ」
P「……ただ、一つだけ聞いてもいいか? いったい、どうして……」
P「……」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:19:51.10 ID:AHHD50m60
悠貴「どうして、なんですかっ?」
P「……いや、なんでもない。忘れてくれ」
悠貴「? わかりました……」
P「……もう遅いし、送っていくよ」
悠貴「はいっ」
P「……いや、なんでもない。忘れてくれ」
悠貴「? わかりました……」
P「……もう遅いし、送っていくよ」
悠貴「はいっ」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:21:43.39 ID:AHHD50m60
~寮~
P「……ここまでだな」
悠貴「送ってくださってありがとうございましたっ!」
P「どうしいたしまして。……じゃあな悠貴」
悠貴「あっ、プロデューサーさんっ」
P「ん?」
P「……ここまでだな」
悠貴「送ってくださってありがとうございましたっ!」
P「どうしいたしまして。……じゃあな悠貴」
悠貴「あっ、プロデューサーさんっ」
P「ん?」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:23:33.74 ID:AHHD50m60
悠貴「私、トップアイドル目指して頑張りますからっ」
悠貴「明日からも……プロデュース、よろしくお願いしますねっ!」
P 「おう。……任せてくれ」
悠貴 (……もしも私がトップアイドルになれたら、その時は――)
悠貴「明日からも……プロデュース、よろしくお願いしますねっ!」
P 「おう。……任せてくれ」
悠貴 (……もしも私がトップアイドルになれたら、その時は――)
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:25:15.77 ID:AHHD50m60
悠貴「ふふっ……じゃあおやすみなさい、プロデューサーさんっ」
P「おやすみ、悠貴」
悠貴 (――私の心からの気持ち、伝えますからねっ!)
P「おやすみ、悠貴」
悠貴 (――私の心からの気持ち、伝えますからねっ!)
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 20:26:38.42 ID:AHHD50m60
これで終わりです。
思いやりの気持ちは大切だと思います。自分勝手になってはいけませんよね。
見てくれた方々、どうもありがとうございました!
思いやりの気持ちは大切だと思います。自分勝手になってはいけませんよね。
見てくれた方々、どうもありがとうございました!
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