1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 14:53:03.69 ID:Lnbpp4iDO
まゆ「Pさん」

モバP「ん?」

まゆ「実は私最近新しい料理に挑戦してるんですがぁ、なんかいまいちうまくいかないんですよぉ」

モバP「ふむ」

まゆ「なので今夜プロデューサーさんのお家に行って作ってみてもいいですかぁ?」

モバP「あぁ、いいぞ」

まゆ「ありがとうごさいます…ふふ…」

モバP「楽しみにしとくよ」






きらり「…にょわー」



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引用元: きらり「にょわー」 

 

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 15:29:51.64 ID:Lnbpp4iDO
夜道

まゆ「ふふふ…待ってて下さいねぇ…Pさん…」スタスタ

「…」

まゆ「…あれ?あなたは―――



モバP「遅いなまゆ…やはり迎えに行くべきだったな…」

ピンポーン

モバP「お、来たか?」

モバP「ドアなら空いてるから入ってきていいぞー」

ドサッ

モバP「………ん?」

モバP(何か家の前に置かれたみたいだな)

モバP「…なんか怖いな……」キィ ドサッ

まゆ「…」

モバP「え…………ま……まゆ…?」

―――――――

病院

モバP「…まゆ…」

モバP(まゆは全身に打撲傷があった…)

モバP(俺がついていれば…)

早苗「…犯人はまだ分からないって」

モバP「早苗さん…」

早苗「総力を挙げて探してくれるそうよ」

モバP「…俺が…」

早苗「…」

モバP「俺がついていれば」

早苗「それ以上は言っちゃダメ」

モバP「ですが…!!」

早苗「まゆちゃんは包丁を持っていたの」

モバP「…え…」

早苗「握ってから時間もたってない、つまりあの娘は襲われたとき自己防衛のために包丁を握ったの」

モバP「でも」

早苗「女の子とは言っても包丁を持ったらある程度は防衛できるはず」

モバP「…なら」

早苗「でも包丁に血痕は無し、つまり犯人は素手でも相当の実力者よ…………あなたがいても……おそらく…」

モバP「くそ…」 

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 15:51:43.20 ID:Lnbpp4iDO
事務所

モバP(夜が明けてもまゆの意識は戻らないままだった…)

モバP「まゆ……」

「にょわー☆!」

モバP「うおっ!?」

きらり「おっすおっす!Pちゃんハピハピしてるぅ?」

モバP「……はは…ハピハピはしてないかな…」

きらり「まゆちゃんのことかにぃ?」

モバP「…あぁ、…俺が迎えに行けば…」

きらり「無駄だよ」

モバP「ひっ」

きらり「無駄」

モバP「え…きら…り?」

きらり「んぅ?」

モバP「いま、なんて…」

きらり「何にも言ってないにぃ☆」

モバP「え、今」

きらり「レッスン行ってくるねー☆」

モバP「あ、あぁ」

きらり「にょわー☆」

モバP「…今の………」

きらり『無駄だよ』『無駄』

モバP(…まさか…な)


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 16:42:50.36 ID:Lnbpp4iDO
早苗「きらりちゃんが?」

モバP「…はい…」

早苗「…見間違いではなく?」

モバP「一瞬だけですがいつものきらりじゃない、なにか別の…」

早苗「…!!…一旦切るわ」

モバP「えブツッ…」

―――――――
路上

「邪魔なの」

早苗「…なるほどね」

「邪魔、邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔」

早苗「…無事には帰れなさそうね」

―――――――

モバP「まさか…」

モバP(きらりは……居ない、早苗さんは…出てから20分か…)

モバP「間に合え…!!」ダッ

―――――――

ドスッ

早苗「…ぅ…ぐぅ…」ドサァ

「指って」

早苗「…くっ……」ズルズル

「10本もあるよね」ガシッ

早苗「…っ…な、何を…」

「そのわりに脆いし」ミシミシ…

早苗「ひ…いた……」ミシ…メキ…

「…いち」ベキィ

早苗「う、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「にぃ」

「さん」

「しぃ」

「ごぉ」

「ろく」

「しち」

「はち」

「きゅう」

「じゅう」

―――――――


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 23:32:55.33 ID:Lnbpp4iDO
「…つまんないの」

早苗「ぅあ……痛………」

「Pちゃんは―――だけ見てたらいいの」

「まゆちゃんの事心配するふりして近付こうとしたってそんなの許さないから」

早苗「そんなの……私…っぐ…」

「思ってない?……嘘つき」

早苗「本……と……」

「本当、嘘つきだね」

早苗「……あなた…は」キッ

「…睨むの、やめて?」

早苗「こん…な…事…したっ…て」

「…………」

早苗「…あの…人…」

「うるさい」グリッ

早苗「―――――っ!!!」メキ…

「…目もやっちゃおうかな」

サナエサーン!!

「!!…来ちゃった」タタタタ

モバP「…早苗さん!!」

早苗「…遅い……よ」

モバP「!!…手が……」

早苗「…しばらくは…無理……かなぁ…」

モバP「…すみません」

早苗「謝ら…なく…て、いいから……っく」

モバP「……やっぱり、きらりですか…」

早苗「……」コクン

モバP「………畜生…」

―――――――


21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 23:55:12.51 ID:Lnbpp4iDO
モバP(あれからきらりは行方不明になった)

モバP(家に行ってもいないし、電話やメールも通じない)

モバP(早苗さんは…回復はしているものの、折られた指はなかなか元に戻らないらしい)

モバP(まゆはなんとか意識を取り戻したが、まだ不安定だ)

モバP「きらり…」

―――――――

モバP「一体どうすれば…」ピリリリリリ

モバP(電話?)「…もしもし」

小梅『もしもし……あの』

モバP「どうしたんだ小梅」

小梅『先程、きらりさんが…私の家に来て…』

モバP「なっ!?…無事か!?」

小梅『えっ…いえ、襲われた訳ではないんですが……』

モバP「良かった…」

小梅『映画のDVDを一枚借りていかれました…』

モバP「…映画?」

小梅『まゆちゃん達の事件の事もありますし…その……《探してた映画》の事が引っ掛かって…』

モバP「一体どの映画を…?」

小梅『ま、前に一緒に見ましたよね…えっと…』

ガシャン バキッ

ヒッ…タスケ…

小梅『思い出しました!…えっと…《ミザリー》です……あれ?Pさん?Pさ』ブツッ ツーツーツー

おわり