1: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:56:08.29 ID:ixrPxwCtO
一連の本当の本当に最後
1 花陽「凛ちゃんの幸せは」
2 海未「愛」
3 離れない愛の絆で
4 凛「凛と、ずっと一緒にいてね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428152168
1 花陽「凛ちゃんの幸せは」
2 海未「愛」
3 離れない愛の絆で
4 凛「凛と、ずっと一緒にいてね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428152168
引用元: ・花陽「大好きですっ!」
ラブライブ!小泉 花陽 LoveLive! First Fan Book Ver. (1/10スケール塗装済み完成品フィギュア)
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2: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:57:02.39 ID:ixrPxwCtO
私がいつ恋をしたか、それは、そう遠くないの
私は、アイドルになりたかった
それは、思ったより早く実現した
高校に入って、運命の出会いをして
その出会いの影には、ある存在があった
憧れ、A-RISE
スクールアイドルにおいて、常にトップに君臨し続けている
アイドル好きでありアイドル志望である私にとっては、お手本であり、雲の上の存在だった
でも、私は雲の上に行くことができた
それは、背中を押してくれた凛ちゃんと真姫ちゃんをはじめとする
μ'sのみんなのおかげ
そんなμ'sのみんなは、メンバー同士でのお付き合いが当たり前
私は、アイドルになりたかった
それは、思ったより早く実現した
高校に入って、運命の出会いをして
その出会いの影には、ある存在があった
憧れ、A-RISE
スクールアイドルにおいて、常にトップに君臨し続けている
アイドル好きでありアイドル志望である私にとっては、お手本であり、雲の上の存在だった
でも、私は雲の上に行くことができた
それは、背中を押してくれた凛ちゃんと真姫ちゃんをはじめとする
μ'sのみんなのおかげ
そんなμ'sのみんなは、メンバー同士でのお付き合いが当たり前
3: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:57:33.84 ID:ixrPxwCtO
穂乃果ちゃんとことりちゃん
絵里ちゃんと希ちゃん
にこちゃんと真姫ちゃん
海未ちゃんと凛ちゃん
私は、メンバーとはそういう関係にはならなかった
みんながくっついていて、私だけ
寂しくなんかない
それでも…私にも、恋人が欲しかった
それは、年頃の女の子なら誰だって思うはず
でも、私には好きな人はいなかった
あの人と知り合うまでは
あの人と…
絵里ちゃんと希ちゃん
にこちゃんと真姫ちゃん
海未ちゃんと凛ちゃん
私は、メンバーとはそういう関係にはならなかった
みんながくっついていて、私だけ
寂しくなんかない
それでも…私にも、恋人が欲しかった
それは、年頃の女の子なら誰だって思うはず
でも、私には好きな人はいなかった
あの人と知り合うまでは
あの人と…
4: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:58:02.30 ID:ixrPxwCtO
屋上
海未「さて…」
海未「年が明けました、本戦に向かってスパートをかけていきますよ」
海未「少し厳しくなりますが、頑張りましょう」
μ's「はい!」
…
海未「ワン、ツー、ワン、ツー」
海未「穂乃果、そこはそうではないですよ!」
海未「真姫、少し急ぎ気味です!」
海未「花陽、少しキレが足りません!」
花陽「あの…」
海未「なんです?」
海未「さて…」
海未「年が明けました、本戦に向かってスパートをかけていきますよ」
海未「少し厳しくなりますが、頑張りましょう」
μ's「はい!」
…
海未「ワン、ツー、ワン、ツー」
海未「穂乃果、そこはそうではないですよ!」
海未「真姫、少し急ぎ気味です!」
海未「花陽、少しキレが足りません!」
花陽「あの…」
海未「なんです?」
5: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:58:46.41 ID:ixrPxwCtO
花陽「ここの振り付け、少し変えてみた方が…」
海未「というと」
花陽「もっとこう…こうやって」
穂乃果「わ…花陽ちゃんエレガント」
にこ「この振り付けには私も賛成だわ」
絵里「確かにこっちの方が目を引くわね」
海未「なるほど…わかりました」
ことり「花陽ちゃんが自分で考えたの?」
花陽「え…いや…その…」
希「隠し事してるって顔やな」
花陽「し、してない」
凛「かよちん、それ、嘘ついてるときの癖でしょ?」
海未「というと」
花陽「もっとこう…こうやって」
穂乃果「わ…花陽ちゃんエレガント」
にこ「この振り付けには私も賛成だわ」
絵里「確かにこっちの方が目を引くわね」
海未「なるほど…わかりました」
ことり「花陽ちゃんが自分で考えたの?」
花陽「え…いや…その…」
希「隠し事してるって顔やな」
花陽「し、してない」
凛「かよちん、それ、嘘ついてるときの癖でしょ?」
6: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:59:26.15 ID:ixrPxwCtO
花陽「えっ!?」
凛「指を合わせて」
花陽「凛ちゃん…覚えてるの?」
凛「…あれ」
希「本当に癖なん?花陽ちゃん」
花陽「うん、だって、前、凛ちゃんに教えられたんだよ」
花陽「私は嘘ついてるとき、指を合わせるって」
真姫「これって」
絵里「もしかしてだけど」
にこ「少し、記憶が戻ってきたってこと?」
花陽「凛ちゃん…」ブワッ
凛「あはは、本当はどうなのか、わからないや」
凛「指を合わせて」
花陽「凛ちゃん…覚えてるの?」
凛「…あれ」
希「本当に癖なん?花陽ちゃん」
花陽「うん、だって、前、凛ちゃんに教えられたんだよ」
花陽「私は嘘ついてるとき、指を合わせるって」
真姫「これって」
絵里「もしかしてだけど」
にこ「少し、記憶が戻ってきたってこと?」
花陽「凛ちゃん…」ブワッ
凛「あはは、本当はどうなのか、わからないや」
7: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 21:59:58.86 ID:ixrPxwCtO
凛「でも、そうだとしたら…嬉しいね」
穂乃果「凛ちゃん…!」
ことり「やったね!」
海未「…」
凛「…!」
凛「海未さん、久しぶりに、泣きそうな顔になってますよ」
海未「い、いえ、別に泣きそうになんか…」
凛「もしかしたら、海未さんとの触れ合いも、いくつか思い出すかも」
凛「そしたら…」
海未「…はい!」ニコッ
絵里「泣き笑い…ハラショー」
凛「それよりかよちん、さっきの続きだけど」
穂乃果「凛ちゃん…!」
ことり「やったね!」
海未「…」
凛「…!」
凛「海未さん、久しぶりに、泣きそうな顔になってますよ」
海未「い、いえ、別に泣きそうになんか…」
凛「もしかしたら、海未さんとの触れ合いも、いくつか思い出すかも」
凛「そしたら…」
海未「…はい!」ニコッ
絵里「泣き笑い…ハラショー」
凛「それよりかよちん、さっきの続きだけど」
8: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:00:28.03 ID:ixrPxwCtO
花陽「へっ?」
凛「振り付け、自分で考えたんじゃないんでしょ?」
花陽「いや…」
希「もう嘘だってわかっとるよ」
にこ「凛のおかげでね」
花陽「う…なんでもいいでしょ!」
穂乃果「でもでもー、教えてもらったってことでしょ?」
ことり「誰なのかな~?」
花陽「もう!練習進めよ!」
真姫「そうね、この話題引きずってちゃ、止まりっぱなしよ」
絵里「ええ、時間も限られているんだし」
海未「そうですね、では、花陽の提案した振り付けを練習してみましょうか」
凛「振り付け、自分で考えたんじゃないんでしょ?」
花陽「いや…」
希「もう嘘だってわかっとるよ」
にこ「凛のおかげでね」
花陽「う…なんでもいいでしょ!」
穂乃果「でもでもー、教えてもらったってことでしょ?」
ことり「誰なのかな~?」
花陽「もう!練習進めよ!」
真姫「そうね、この話題引きずってちゃ、止まりっぱなしよ」
絵里「ええ、時間も限られているんだし」
海未「そうですね、では、花陽の提案した振り付けを練習してみましょうか」
9: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:00:58.68 ID:ixrPxwCtO
二週間前、元旦
花陽「誰か助けてー!」
ツバサ「あら、お一人で」
花陽「!」
あんじゅ「お仲間はどうなされたのかしら?」
花陽「い、いえ、私がはぐれちゃっただけです!」
英玲奈「人が多いから、気をつけて」
花陽「すみません、ありがとうございます…でも、どうしてまた戻ってきたんですか?」
あんじゅ「ツバサが、どうしても穂乃果さんとちゃんと話がしたいって」
英玲奈「ひとりじゃ少し気が引ける、なんて言って、私たちも付き合わされているわけだ」
ツバサ「余計なこと言わないで」
花陽「そ、そうですか…」
花陽「誰か助けてー!」
ツバサ「あら、お一人で」
花陽「!」
あんじゅ「お仲間はどうなされたのかしら?」
花陽「い、いえ、私がはぐれちゃっただけです!」
英玲奈「人が多いから、気をつけて」
花陽「すみません、ありがとうございます…でも、どうしてまた戻ってきたんですか?」
あんじゅ「ツバサが、どうしても穂乃果さんとちゃんと話がしたいって」
英玲奈「ひとりじゃ少し気が引ける、なんて言って、私たちも付き合わされているわけだ」
ツバサ「余計なこと言わないで」
花陽「そ、そうですか…」
10: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:01:48.09 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「向こうにいるんじゃないか?」
あんじゅ「ほら、行くなら早く」
ツバサ「ええ」
英玲奈「私はここで待ってる」
ツバサ「わかったわ、ほら、小泉さんも一緒に行けば合流できるんじゃない?」
花陽「はい」
英玲奈「待て」
ツバサ「?」
花陽「…?」
英玲奈「待ってる間、私はこの子と話をしたい」
花陽「えっ」
ツバサ「そう、じゃあ、とりあえずここを動かないでいて」
あんじゅ「ほら、行くなら早く」
ツバサ「ええ」
英玲奈「私はここで待ってる」
ツバサ「わかったわ、ほら、小泉さんも一緒に行けば合流できるんじゃない?」
花陽「はい」
英玲奈「待て」
ツバサ「?」
花陽「…?」
英玲奈「待ってる間、私はこの子と話をしたい」
花陽「えっ」
ツバサ「そう、じゃあ、とりあえずここを動かないでいて」
11: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:02:17.81 ID:ixrPxwCtO
花陽「えっ、えっ」
あんじゅ「じゃね」
花陽「ちょ、ちょっと…」
花陽「…」
花陽「…」チラッ
英玲奈「…」ジーッ
花陽「っ!」
英玲奈「おっと、驚かせてしまったか」
花陽「あっいえっごめんなさいっ!」
英玲奈「突然だが、ひとつ質問をしてもいいか」
花陽「は、はい…」
英玲奈「君が、アイドルをやる理由はなんだ」
あんじゅ「じゃね」
花陽「ちょ、ちょっと…」
花陽「…」
花陽「…」チラッ
英玲奈「…」ジーッ
花陽「っ!」
英玲奈「おっと、驚かせてしまったか」
花陽「あっいえっごめんなさいっ!」
英玲奈「突然だが、ひとつ質問をしてもいいか」
花陽「は、はい…」
英玲奈「君が、アイドルをやる理由はなんだ」
12: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:02:46.92 ID:ixrPxwCtO
花陽「アイドルをやる理由…?」
英玲奈「そうだ」
花陽「えっと…小さいときからの、夢だったから、です」
英玲奈「夢?」
花陽「はい、夢でした」
花陽「その夢を、みんなに叶えてもらいました」
英玲奈「…そうか」
花陽「あの…逆に質問してもいいですか?」
英玲奈「?」
花陽「英玲奈さんは、どういう理由で」
英玲奈「…それは」
英玲奈「もう、忘れてしまった」
英玲奈「そうだ」
花陽「えっと…小さいときからの、夢だったから、です」
英玲奈「夢?」
花陽「はい、夢でした」
花陽「その夢を、みんなに叶えてもらいました」
英玲奈「…そうか」
花陽「あの…逆に質問してもいいですか?」
英玲奈「?」
花陽「英玲奈さんは、どういう理由で」
英玲奈「…それは」
英玲奈「もう、忘れてしまった」
13: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:03:14.81 ID:ixrPxwCtO
花陽「えっ」
英玲奈「A-RISEとして活動するために、他のことを捨てて、必死になって練習をして」
英玲奈「いざトップになったら、常に光を浴びて、無敵であることを約束しなければならない」
英玲奈「もう、疲れてしまって…何が私の源だったのかなんて、忘れてしまった」
花陽「…」
英玲奈「まあ、終いには君たちにトップの座さえ奪われてしまって」
英玲奈「もう精神はガタガタだよ」
花陽「え…」
英玲奈「…すまない、変な話をしてしまって」
花陽「い、いえ…その…なんか、ごめんなさい」
英玲奈「謝らないでくれ」
英玲奈「A-RISEとして活動するために、他のことを捨てて、必死になって練習をして」
英玲奈「いざトップになったら、常に光を浴びて、無敵であることを約束しなければならない」
英玲奈「もう、疲れてしまって…何が私の源だったのかなんて、忘れてしまった」
花陽「…」
英玲奈「まあ、終いには君たちにトップの座さえ奪われてしまって」
英玲奈「もう精神はガタガタだよ」
花陽「え…」
英玲奈「…すまない、変な話をしてしまって」
花陽「い、いえ…その…なんか、ごめんなさい」
英玲奈「謝らないでくれ」
14: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:03:45.50 ID:ixrPxwCtO
花陽「はい…」
英玲奈「君の瞳は輝いている」
英玲奈「アイドルであることに、誇りと幸せを感じている」
英玲奈「その瞳が、今は、ただ羨ましい」
花陽「そんな…」
英玲奈「何があっても忘れるな、その気持ちを」
英玲奈「私のようになってはいけない」
花陽「はい…」
英玲奈「…どうやら全員が戻ってきたようだな」
花陽「あのっ!」
英玲奈「?」
花陽「よ、よかったら…」
英玲奈「君の瞳は輝いている」
英玲奈「アイドルであることに、誇りと幸せを感じている」
英玲奈「その瞳が、今は、ただ羨ましい」
花陽「そんな…」
英玲奈「何があっても忘れるな、その気持ちを」
英玲奈「私のようになってはいけない」
花陽「はい…」
英玲奈「…どうやら全員が戻ってきたようだな」
花陽「あのっ!」
英玲奈「?」
花陽「よ、よかったら…」
15: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:04:32.96 ID:ixrPxwCtO
…
この前勧められた振り付け、提案したら採用されました
アドバイス、ありがとうございます
花陽「っと…」
花陽「んーっ!」ドサッ
花陽「やっぱり緊張するなあ、直接顔合わせてるわけじゃないのに…」
ブーッブーッ
花陽「あれ、はや…」
花陽「…」
花陽「やっぱり、一番驚いてるのは、凛ちゃん自身だったんだね…」
大丈夫、戸惑うのもわかるけど、今は素直に喜んでみよう?
花陽「っと」
この前勧められた振り付け、提案したら採用されました
アドバイス、ありがとうございます
花陽「っと…」
花陽「んーっ!」ドサッ
花陽「やっぱり緊張するなあ、直接顔合わせてるわけじゃないのに…」
ブーッブーッ
花陽「あれ、はや…」
花陽「…」
花陽「やっぱり、一番驚いてるのは、凛ちゃん自身だったんだね…」
大丈夫、戸惑うのもわかるけど、今は素直に喜んでみよう?
花陽「っと」
16: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:05:17.78 ID:ixrPxwCtO
昼休み、教室
花陽「ねえ真姫ちゃん」
真姫「なに?」
花陽「にこちゃんにはまだ告白してないの?」
真姫「」
花陽「あれ…まだ?」
真姫「そ、そうね、まだ」
花陽「そっか」
真姫「…」
花陽「やっぱり、怖い?」
真姫「にこちゃんは、女の子同士は乗り気じゃないのかな、なんても思うのよ」
真姫「私が告白しても、引かれるだけなのかしら」
花陽「ねえ真姫ちゃん」
真姫「なに?」
花陽「にこちゃんにはまだ告白してないの?」
真姫「」
花陽「あれ…まだ?」
真姫「そ、そうね、まだ」
花陽「そっか」
真姫「…」
花陽「やっぱり、怖い?」
真姫「にこちゃんは、女の子同士は乗り気じゃないのかな、なんても思うのよ」
真姫「私が告白しても、引かれるだけなのかしら」
17: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:05:53.20 ID:ixrPxwCtO
花陽「…でも」
真姫「でも?」
花陽「にこちゃん、あと少しでいなくなっちゃうんだよ?」
真姫「…」
花陽「だから…後悔だけはしないようにね」
花陽「今すぐとは言わないから」
真姫「ええ、ありがとう、頑張ってみるわ」
花陽「うん!」
真姫「ところで、花陽には好きな人はいないの?」
花陽「話逸らした」
真姫「違うわよ!本気の質問よ!」
花陽「えへへ、うーん…いないかな」
真姫「でも?」
花陽「にこちゃん、あと少しでいなくなっちゃうんだよ?」
真姫「…」
花陽「だから…後悔だけはしないようにね」
花陽「今すぐとは言わないから」
真姫「ええ、ありがとう、頑張ってみるわ」
花陽「うん!」
真姫「ところで、花陽には好きな人はいないの?」
花陽「話逸らした」
真姫「違うわよ!本気の質問よ!」
花陽「えへへ、うーん…いないかな」
18: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:06:22.52 ID:ixrPxwCtO
真姫「そう…気になる人とかもいないの?」
花陽「うん」
真姫「…少し残念」
花陽「どうして?」
真姫「あなたには、幸せになってほしいのよ」
花陽「?」
真姫「ことりの告白も見届けてるし、凛の後押しもしたでしょ?」
真姫「当の凛は覚えてないけれど…」
真姫「だから…」
花陽「ありがとう、真姫ちゃん」
花陽「いい人、見つかるといいな」
真姫「ええ…」
花陽「うん」
真姫「…少し残念」
花陽「どうして?」
真姫「あなたには、幸せになってほしいのよ」
花陽「?」
真姫「ことりの告白も見届けてるし、凛の後押しもしたでしょ?」
真姫「当の凛は覚えてないけれど…」
真姫「だから…」
花陽「ありがとう、真姫ちゃん」
花陽「いい人、見つかるといいな」
真姫「ええ…」
19: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:07:00.24 ID:ixrPxwCtO
ブーッブーッ
花陽「…」スッ
花陽「…あ、え…?」
真姫「どうしたの?」
花陽「あ、いや…なんでもないよ」
真姫「そう」
花陽「…」
真姫「…?」
屋上
海未「今日はこれで終わりにしましょう、明日、明後日はゆっくり休んでください」
穂乃果「海未ちゃん気合い入りすぎ!」
ことり「ヘトヘトだよ~」
花陽「…」スッ
花陽「…あ、え…?」
真姫「どうしたの?」
花陽「あ、いや…なんでもないよ」
真姫「そう」
花陽「…」
真姫「…?」
屋上
海未「今日はこれで終わりにしましょう、明日、明後日はゆっくり休んでください」
穂乃果「海未ちゃん気合い入りすぎ!」
ことり「ヘトヘトだよ~」
20: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:07:40.60 ID:ixrPxwCtO
真姫「花陽、明日、ちょっとお出かけしない?」
花陽「えっと…ごめんね、先に用事が入っちゃってて…明後日ならいいよ」
真姫「明後日は私に用事が入ってるのよ…」
花陽「そっか、ごめんね」
真姫「大丈夫よ、頑張るわ」
花陽「えっ!?頑張るって、もしかして…」
真姫「…」
にこ「真姫ちゃん」
真姫「なあに?」
にこ「誘ってくれてありがと」
真姫「ええ」
にこ「最近勉強ばっかりで疲れてたのよ」
花陽「えっと…ごめんね、先に用事が入っちゃってて…明後日ならいいよ」
真姫「明後日は私に用事が入ってるのよ…」
花陽「そっか、ごめんね」
真姫「大丈夫よ、頑張るわ」
花陽「えっ!?頑張るって、もしかして…」
真姫「…」
にこ「真姫ちゃん」
真姫「なあに?」
にこ「誘ってくれてありがと」
真姫「ええ」
にこ「最近勉強ばっかりで疲れてたのよ」
21: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:08:13.52 ID:ixrPxwCtO
真姫「そう」
花陽「…」ニコッ
にこ「?」
花陽「頑張れ!」
翌日
花陽「…」ソワソワ
花陽「早すぎたかな…」
花陽「うーっ…緊張する…」
英玲奈「…」ポンポン
花陽「ひゃっ!?」ビクッ
英玲奈「また、驚かせてしまったな」
花陽「こ、こんにちは…」
花陽「…」ニコッ
にこ「?」
花陽「頑張れ!」
翌日
花陽「…」ソワソワ
花陽「早すぎたかな…」
花陽「うーっ…緊張する…」
英玲奈「…」ポンポン
花陽「ひゃっ!?」ビクッ
英玲奈「また、驚かせてしまったな」
花陽「こ、こんにちは…」
22: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:08:58.12 ID:ixrPxwCtO
…
英玲奈「すまないな、付き合ってもらって」
花陽「いえ、いつもアドバイスをもらっているので」
花陽「それより…私なんかでいいんですか?服選びの相手が…」
英玲奈「君はアイドルをよく見ている」
英玲奈「私もアイドルだ、君ならきっと、私に似合う服を選んでくれると思う」
花陽「はい…ありがとうございます」
英玲奈「では、早速」
花陽「は、はい!」
英玲奈「私を、コーディネートしてくれ」
花陽「…」ゴクッ
花陽「そうですね…」
英玲奈「すまないな、付き合ってもらって」
花陽「いえ、いつもアドバイスをもらっているので」
花陽「それより…私なんかでいいんですか?服選びの相手が…」
英玲奈「君はアイドルをよく見ている」
英玲奈「私もアイドルだ、君ならきっと、私に似合う服を選んでくれると思う」
花陽「はい…ありがとうございます」
英玲奈「では、早速」
花陽「は、はい!」
英玲奈「私を、コーディネートしてくれ」
花陽「…」ゴクッ
花陽「そうですね…」
23: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:09:33.10 ID:ixrPxwCtO
…
花陽「…」
花陽「大丈夫…なはず」
英玲奈「よし」
花陽「!」
英玲奈「では」
花陽「ど、どうぞ!」
シャーッ
花陽「わ…!」
英玲奈「どうだ」
花陽「カッコいいです!」
英玲奈「うむ」
花陽「…」
花陽「大丈夫…なはず」
英玲奈「よし」
花陽「!」
英玲奈「では」
花陽「ど、どうぞ!」
シャーッ
花陽「わ…!」
英玲奈「どうだ」
花陽「カッコいいです!」
英玲奈「うむ」
24: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:10:06.76 ID:ixrPxwCtO
花陽「英玲奈さんはスタイルがいいから、ズボン、きっと似合うって思いました!」
英玲奈「そうだな、普段から履く方ではある」
花陽「やっぱり!」
英玲奈「カッコいい、か…」
英玲奈「そういう言葉が似合いそうな人、お仲間にもいるんじゃないか?」
花陽「そうですね、海未ちゃんとか、絵里ちゃんとか…」
英玲奈「女子受けは意外と大事だからな」
花陽「受けてるのが身近な人すぎるけど…」
英玲奈「ん?」
花陽「あ、いえ、なんでもないです!」
英玲奈「そうか…そうだ」
英玲奈「ついでだから、私にも君のコーディネートをさせてくれ」
英玲奈「そうだな、普段から履く方ではある」
花陽「やっぱり!」
英玲奈「カッコいい、か…」
英玲奈「そういう言葉が似合いそうな人、お仲間にもいるんじゃないか?」
花陽「そうですね、海未ちゃんとか、絵里ちゃんとか…」
英玲奈「女子受けは意外と大事だからな」
花陽「受けてるのが身近な人すぎるけど…」
英玲奈「ん?」
花陽「あ、いえ、なんでもないです!」
英玲奈「そうか…そうだ」
英玲奈「ついでだから、私にも君のコーディネートをさせてくれ」
25: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:10:39.88 ID:ixrPxwCtO
花陽「ええっ!?いや…私は」
英玲奈「嫌と言ってもやる」
花陽「えっと…じゃあ、お願いします…」
…
花陽「いきます…」
英玲奈「よし」
シャーッ
花陽「…」
英玲奈「やはり、履いてみるものだな」
花陽「ちょ、ちょっと短すぎる気がします…///」
英玲奈「いや、その肉づきのいい脚は見せなきゃ損だと思う」
花陽「う…///」
英玲奈「嫌と言ってもやる」
花陽「えっと…じゃあ、お願いします…」
…
花陽「いきます…」
英玲奈「よし」
シャーッ
花陽「…」
英玲奈「やはり、履いてみるものだな」
花陽「ちょ、ちょっと短すぎる気がします…///」
英玲奈「いや、その肉づきのいい脚は見せなきゃ損だと思う」
花陽「う…///」
26: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:11:17.25 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「君にはとても愛嬌がある」
英玲奈「ファンもきっと多いはずだ」
英玲奈「だから、もう少し背伸びしてみるのもいいと思う」
花陽「はあ…」
英玲奈「少なくとも私は、君のことが好きだ」
花陽「!?」
英玲奈「どうした?」
花陽「い、いえっ///」
花陽「好き…とか…」
喫茶店
花陽「オシャレです…」
英玲奈「学校帰りに、よく来る」
英玲奈「ファンもきっと多いはずだ」
英玲奈「だから、もう少し背伸びしてみるのもいいと思う」
花陽「はあ…」
英玲奈「少なくとも私は、君のことが好きだ」
花陽「!?」
英玲奈「どうした?」
花陽「い、いえっ///」
花陽「好き…とか…」
喫茶店
花陽「オシャレです…」
英玲奈「学校帰りに、よく来る」
27: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:11:57.84 ID:ixrPxwCtO
花陽「緊張します」
英玲奈「力を抜く場所だ、リラックスしてくれ」
花陽「はい」
英玲奈「最近どうだ、練習の方は」
花陽「はい、海未ちゃんが、はりきりすぎちゃって」
花陽「新年早々みんなお疲れ気味です」
英玲奈「頑張るのは大事だが、無理はするな」
花陽「はい、ありがとうございます!」
英玲奈「…」
花陽「…?」
英玲奈「私と話している君の目は…やはり輝いている」
英玲奈「私は、その瞳が…好きだ」
英玲奈「力を抜く場所だ、リラックスしてくれ」
花陽「はい」
英玲奈「最近どうだ、練習の方は」
花陽「はい、海未ちゃんが、はりきりすぎちゃって」
花陽「新年早々みんなお疲れ気味です」
英玲奈「頑張るのは大事だが、無理はするな」
花陽「はい、ありがとうございます!」
英玲奈「…」
花陽「…?」
英玲奈「私と話している君の目は…やはり輝いている」
英玲奈「私は、その瞳が…好きだ」
28: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:12:45.07 ID:ixrPxwCtO
花陽「へっ!?」
英玲奈「…」
花陽「…///」
英玲奈「君の…」
花陽「あのっ!」
英玲奈「?」
花陽「その…」
花陽「な、名前で…呼んで…ほしいです」
英玲奈「…小泉…いや」
英玲奈「…花陽」
花陽「…はい」
英玲奈「花陽…」
英玲奈「…」
花陽「…///」
英玲奈「君の…」
花陽「あのっ!」
英玲奈「?」
花陽「その…」
花陽「な、名前で…呼んで…ほしいです」
英玲奈「…小泉…いや」
英玲奈「…花陽」
花陽「…はい」
英玲奈「花陽…」
29: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:13:25.83 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「花陽のアイドルへの純粋な気持ち」
英玲奈「私も…思い出したい」
花陽「…」
英玲奈「花陽とより多く触れ合えば」
英玲奈「思い出せるかもしれないな」
花陽「そう、ですか…?」
英玲奈「きっと」
…
英玲奈「今日はありがとう」
花陽「いえ、こちらこそ!」
英玲奈「では…また会おう」
花陽「はい!また」
英玲奈「私も…思い出したい」
花陽「…」
英玲奈「花陽とより多く触れ合えば」
英玲奈「思い出せるかもしれないな」
花陽「そう、ですか…?」
英玲奈「きっと」
…
英玲奈「今日はありがとう」
花陽「いえ、こちらこそ!」
英玲奈「では…また会おう」
花陽「はい!また」
30: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:13:57.82 ID:ixrPxwCtO
昼休み、教室
花陽「真姫ちゃん、お昼食べよ?」
真姫「ええ…今日は部室にしましょ?」
花陽「部室?」
真姫「ええ、花陽をひとりにはしたくはないの」
花陽「…!」
真姫「だから…」
花陽「うん!」
部室
ガラッ
にこ「お、来たわね」
真姫「お待たせ」
花陽「真姫ちゃん、お昼食べよ?」
真姫「ええ…今日は部室にしましょ?」
花陽「部室?」
真姫「ええ、花陽をひとりにはしたくはないの」
花陽「…!」
真姫「だから…」
花陽「うん!」
部室
ガラッ
にこ「お、来たわね」
真姫「お待たせ」
31: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:14:41.47 ID:ixrPxwCtO
花陽「ごめんね、本来なら二人きりが」
真姫「そ、そんなことないわよ!?」
にこ「なーにー?告白したくせにそんなことないって?」
真姫「ベ、ベツニ!?」
にこ「でも、花陽のことは、私も同じ意見だし」
花陽「うん、ありがとう」
放課後、屋上
海未「休憩です、水分はしっかりとってください」
真姫「にこちゃん、私の水とってくれない?」
にこ「はーい、ちょっと待ってね」
真姫「…えっ!?」
にこ「ぷは…はい」
真姫「そ、そんなことないわよ!?」
にこ「なーにー?告白したくせにそんなことないって?」
真姫「ベ、ベツニ!?」
にこ「でも、花陽のことは、私も同じ意見だし」
花陽「うん、ありがとう」
放課後、屋上
海未「休憩です、水分はしっかりとってください」
真姫「にこちゃん、私の水とってくれない?」
にこ「はーい、ちょっと待ってね」
真姫「…えっ!?」
にこ「ぷは…はい」
32: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:15:27.41 ID:ixrPxwCtO
真姫「ちょっと!なんで飲んでから渡すの!?」
にこ「にこが口つけたものは、嫌?」
真姫「そ、そんなわけないじゃない!」
にこ「ならいいじゃない、真姫ちゃんは、にこのことが大好きで大好きで大好きで」
真姫「う、うるさい!」
凛「真姫ちゃん、ついに告白したんだ」
真姫「凛!」
凛「にゃっ!ご、ごめんなさい…」
海未「結果は…見ればわかりますかね」
にこ「真姫ちゃあん」ギュッ
真姫「…///」
希「あらあら」
にこ「にこが口つけたものは、嫌?」
真姫「そ、そんなわけないじゃない!」
にこ「ならいいじゃない、真姫ちゃんは、にこのことが大好きで大好きで大好きで」
真姫「う、うるさい!」
凛「真姫ちゃん、ついに告白したんだ」
真姫「凛!」
凛「にゃっ!ご、ごめんなさい…」
海未「結果は…見ればわかりますかね」
にこ「真姫ちゃあん」ギュッ
真姫「…///」
希「あらあら」
33: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:16:00.29 ID:ixrPxwCtO
絵里「大成功、といったところかしら」
穂乃果「ひゅーひゅー」
花陽「…」
ことり「花陽ちゃん?」
花陽「?」
ことり「その…花陽ちゃんも」
花陽「大丈夫、寂しくなんかないよ」
ことり「本当に?」
花陽「うん」
ことり「…」
花陽「でも、気になる人はいる…かも」
ことり「!」
穂乃果「ひゅーひゅー」
花陽「…」
ことり「花陽ちゃん?」
花陽「?」
ことり「その…花陽ちゃんも」
花陽「大丈夫、寂しくなんかないよ」
ことり「本当に?」
花陽「うん」
ことり「…」
花陽「でも、気になる人はいる…かも」
ことり「!」
34: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:16:32.74 ID:ixrPxwCtO
帰り道
にこ「でね、真姫ちゃんが俯きながら」
花陽「うんうん」
真姫「…」カミノケクルクル
にこ「好きですって」
花陽「そこは敬語なんだ」
真姫「いいでしょ!」
にこ「で、私はというと」
花陽「というと?」
にこ「…」
花陽「?」
真姫「私が顔を上げたら…泣いてたの」
にこ「でね、真姫ちゃんが俯きながら」
花陽「うんうん」
真姫「…」カミノケクルクル
にこ「好きですって」
花陽「そこは敬語なんだ」
真姫「いいでしょ!」
にこ「で、私はというと」
花陽「というと?」
にこ「…」
花陽「?」
真姫「私が顔を上げたら…泣いてたの」
35: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:17:01.63 ID:ixrPxwCtO
花陽「えっ!?」
にこ「…嬉しかったのよ」
にこ「真姫ちゃんなら、いい男だって捕まえられそうなのに」
にこ「私なんかを好きになってくれたから」
花陽「へえ…」
にこ「思い出しただけで恥ずかしいわね…」
真姫「告白されて泣くなんて思ってなかったわよ」
花陽「二人とも、そういうときは弱いんだね」
にこ「恋するときは誰だって乙女よ」
花陽「あはは、そうだね」
にこ「アイドルは恋愛しない、けど」
にこ「私たちは、学生であることが売りだし」
にこ「…嬉しかったのよ」
にこ「真姫ちゃんなら、いい男だって捕まえられそうなのに」
にこ「私なんかを好きになってくれたから」
花陽「へえ…」
にこ「思い出しただけで恥ずかしいわね…」
真姫「告白されて泣くなんて思ってなかったわよ」
花陽「二人とも、そういうときは弱いんだね」
にこ「恋するときは誰だって乙女よ」
花陽「あはは、そうだね」
にこ「アイドルは恋愛しない、けど」
にこ「私たちは、学生であることが売りだし」
36: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:17:34.82 ID:ixrPxwCtO
にこ「人並みに恋しても、許してもらえるかな」
にこ「それに、男が相手よりは、女の子が相手の方が、ね」
花陽「だって、真姫ちゃん」
真姫「最初からそう思ってたのね、にこちゃん」
にこ「もちろんよ、男とくっついたらそれこそ終わりよ」
花陽「お幸せにね」
にこ「…あなたは」
花陽「ん?」
にこ「花陽は…幸せに…」
花陽「みんな、私の心配してくれるね」
にこ「だって」
花陽「…」
にこ「それに、男が相手よりは、女の子が相手の方が、ね」
花陽「だって、真姫ちゃん」
真姫「最初からそう思ってたのね、にこちゃん」
にこ「もちろんよ、男とくっついたらそれこそ終わりよ」
花陽「お幸せにね」
にこ「…あなたは」
花陽「ん?」
にこ「花陽は…幸せに…」
花陽「みんな、私の心配してくれるね」
にこ「だって」
花陽「…」
37: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:18:09.16 ID:ixrPxwCtO
…
英玲奈「よくこんなに集めたな」
花陽「えへへ」
英玲奈「…これは私たちだな」
花陽「はい!A-RISEさんのもたくさんあります!」
英玲奈「なるほど…夢だった、というだけある」
英玲奈「熱が伝わってくるな」
花陽「今、お茶を持ってきますね!」
英玲奈「ああ、ありがとう」
…
英玲奈「これは?」
花陽「発売日、並んで手に入れたんですよ」
英玲奈「よくこんなに集めたな」
花陽「えへへ」
英玲奈「…これは私たちだな」
花陽「はい!A-RISEさんのもたくさんあります!」
英玲奈「なるほど…夢だった、というだけある」
英玲奈「熱が伝わってくるな」
花陽「今、お茶を持ってきますね!」
英玲奈「ああ、ありがとう」
…
英玲奈「これは?」
花陽「発売日、並んで手に入れたんですよ」
38: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:18:38.17 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「これも…」
花陽「自慢の品です!」
英玲奈「うむ」
英玲奈「…」
花陽「どうしました?」
英玲奈「いい香りだな」
花陽「!?」
英玲奈「この部屋は、いい香りがする」
花陽「と、突然何を…」
英玲奈「そういえば…」
花陽「はい?」
英玲奈「…」クンクン
花陽「自慢の品です!」
英玲奈「うむ」
英玲奈「…」
花陽「どうしました?」
英玲奈「いい香りだな」
花陽「!?」
英玲奈「この部屋は、いい香りがする」
花陽「と、突然何を…」
英玲奈「そういえば…」
花陽「はい?」
英玲奈「…」クンクン
39: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:19:11.24 ID:ixrPxwCtO
花陽「ひえっ!?」
英玲奈「やはり、花陽からも、同じ香りがする」
花陽「ち、近い…///」
英玲奈「ああ…近いな」
花陽「ちょ、ちょっと…///」
英玲奈「この香りも…好きだ」
花陽「ひう…///」
英玲奈「花陽に会うたびに、どこか惹かれている」
花陽「…///」
英玲奈「顔を上げてくれ」
花陽「は、はい///」
英玲奈「…」ジーッ
英玲奈「やはり、花陽からも、同じ香りがする」
花陽「ち、近い…///」
英玲奈「ああ…近いな」
花陽「ちょ、ちょっと…///」
英玲奈「この香りも…好きだ」
花陽「ひう…///」
英玲奈「花陽に会うたびに、どこか惹かれている」
花陽「…///」
英玲奈「顔を上げてくれ」
花陽「は、はい///」
英玲奈「…」ジーッ
40: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:19:40.87 ID:ixrPxwCtO
花陽「…っ///」
英玲奈「…」
花陽「…///」ドキドキ
英玲奈「花陽…」
花陽「…///」ドキドキドキドキ
花陽「…ダメっ!」
英玲奈「あ…」
花陽「ごめんなさい…ちょっと…」
英玲奈「いや、こちらこそすまない」
英玲奈「花陽の瞳を、見つめていたかった」
花陽「そ、そんなこと言わないで…///」
花陽「…好きになっちゃうよ…」ボソッ
英玲奈「…」
花陽「…///」ドキドキ
英玲奈「花陽…」
花陽「…///」ドキドキドキドキ
花陽「…ダメっ!」
英玲奈「あ…」
花陽「ごめんなさい…ちょっと…」
英玲奈「いや、こちらこそすまない」
英玲奈「花陽の瞳を、見つめていたかった」
花陽「そ、そんなこと言わないで…///」
花陽「…好きになっちゃうよ…」ボソッ
41: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:20:17.74 ID:ixrPxwCtO
…
花陽「…」ボーッ
凛「…よちん」
花陽「…」
凛「かよ…ん」
花陽「…」
凛「かよちん!」
花陽「ひゃっ!?」
凛「かよちん、あてられてるよ」
花陽「えっ!?あっ、えっと…ごめんなさい、もう一回お願いします…」
凛「まったく…」
真姫「…?」
花陽「…」ボーッ
凛「…よちん」
花陽「…」
凛「かよ…ん」
花陽「…」
凛「かよちん!」
花陽「ひゃっ!?」
凛「かよちん、あてられてるよ」
花陽「えっ!?あっ、えっと…ごめんなさい、もう一回お願いします…」
凛「まったく…」
真姫「…?」
42: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:20:52.92 ID:ixrPxwCtO
昼休み
花陽「はあ…」
真姫「どうしたの?何か悩みでもあるの?」
花陽「…そうかも」
真姫「聞くわよ、部室で」
花陽「うん…ありがとう」
…
真姫「で、どうしたのよ」
花陽「ちょっと言いにくいな…」
にこ「隠し事はナシよ?」
花陽「うん、わかった…」
真姫「さ、話して…」
花陽「はあ…」
真姫「どうしたの?何か悩みでもあるの?」
花陽「…そうかも」
真姫「聞くわよ、部室で」
花陽「うん…ありがとう」
…
真姫「で、どうしたのよ」
花陽「ちょっと言いにくいな…」
にこ「隠し事はナシよ?」
花陽「うん、わかった…」
真姫「さ、話して…」
43: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:21:25.43 ID:ixrPxwCtO
花陽「私…好きな人ができたかも」
にこ「!?」
真姫「ついに!?」
花陽「うん…それで授業に集中できなかった…なんて恥ずかしいよ」
にこ「うーん…恋する乙女ね」
花陽「だから、悩みというか…すぐにはどうにもならないよ」
真姫「そう…一応訊くけど、どんな人なの?」
花陽「えっとね…」
花陽「背が高くて、美形でかっこよくて、とっても尊敬できて…」
にこ「超人ね」
真姫「そんな人に惚れちゃったの?」
花陽「私を…見つめてくれるの」
にこ「!?」
真姫「ついに!?」
花陽「うん…それで授業に集中できなかった…なんて恥ずかしいよ」
にこ「うーん…恋する乙女ね」
花陽「だから、悩みというか…すぐにはどうにもならないよ」
真姫「そう…一応訊くけど、どんな人なの?」
花陽「えっとね…」
花陽「背が高くて、美形でかっこよくて、とっても尊敬できて…」
にこ「超人ね」
真姫「そんな人に惚れちゃったの?」
花陽「私を…見つめてくれるの」
44: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:21:57.27 ID:ixrPxwCtO
にこ「えっ」
真姫「待ってもう一回言って」
花陽「だから、私のことを、見つめてくれるの」
にこ「それは…」
真姫「脈ありってやつじゃない?」
花陽「…そう?」
にこ「そうよ!大ありよ!」
真姫「見つめてくれるって…」
花陽「そうかな…」
にこ「どのくらい仲がいいのよ!」
花陽「えっと…家に来たよ」
真姫「それは…」
真姫「待ってもう一回言って」
花陽「だから、私のことを、見つめてくれるの」
にこ「それは…」
真姫「脈ありってやつじゃない?」
花陽「…そう?」
にこ「そうよ!大ありよ!」
真姫「見つめてくれるって…」
花陽「そうかな…」
にこ「どのくらい仲がいいのよ!」
花陽「えっと…家に来たよ」
真姫「それは…」
45: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:22:29.49 ID:ixrPxwCtO
にこ「予想の上だわ」
真姫「友達、なの?」
花陽「言われてみると…どうなのかな」
にこ「とりあえず、するだけするのよ、告白!」
真姫「成功する確率は高いわ!」
花陽「う、うん、ありがとう」
にこ「うー、ついに、花陽が…」
真姫「感慨深いわね…」
花陽「まだ告白してないし成功もしてない…でも」
花陽「恋って辛いね、胸が苦しくて」
にこ「…!」
真姫「花陽…」
真姫「友達、なの?」
花陽「言われてみると…どうなのかな」
にこ「とりあえず、するだけするのよ、告白!」
真姫「成功する確率は高いわ!」
花陽「う、うん、ありがとう」
にこ「うー、ついに、花陽が…」
真姫「感慨深いわね…」
花陽「まだ告白してないし成功もしてない…でも」
花陽「恋って辛いね、胸が苦しくて」
にこ「…!」
真姫「花陽…」
46: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:23:01.18 ID:ixrPxwCtO
放課後、屋上
凛「そうだったんだ…」
花陽「うん」
凛「苦しいのは、わかるよ」
凛「凛も、海未さんにキスされた後は、苦しくて苦しくてたまらなかった」
凛「でも、凛は、最初から海未さんと恋人だったから、ね」
花陽「そうだね…ちなみに」
凛「?」
花陽「凛ちゃんが記憶を無くす前のときはね」
凛「!」
花陽「海未ちゃんと凛ちゃん、両方の気持ちを知っていたから」
花陽「安心して見てられたんだ」
凛「そうだったんだ…」
花陽「うん」
凛「苦しいのは、わかるよ」
凛「凛も、海未さんにキスされた後は、苦しくて苦しくてたまらなかった」
凛「でも、凛は、最初から海未さんと恋人だったから、ね」
花陽「そうだね…ちなみに」
凛「?」
花陽「凛ちゃんが記憶を無くす前のときはね」
凛「!」
花陽「海未ちゃんと凛ちゃん、両方の気持ちを知っていたから」
花陽「安心して見てられたんだ」
47: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:23:31.88 ID:ixrPxwCtO
花陽「凛ちゃんが告白しようとしたけどできなくて…」
花陽「海未ちゃんも凛ちゃんのことが好きだって聞いたから、海未ちゃんに、凛ちゃんに告白してあげてって」
凛「そうだったんだ…」
花陽「うん、二人とも、本当に幸せそうな顔だったよ」
凛「かよちんも、そんな顔になれるといいな」
花陽「うん、ありがとう、凛ちゃん」
海未「では、再開しますよ!」
花陽「うんしょ」
凛「かよちん…」
花陽「?」
凛「きっと、伝わるよ」
花陽「…うん!」
花陽「海未ちゃんも凛ちゃんのことが好きだって聞いたから、海未ちゃんに、凛ちゃんに告白してあげてって」
凛「そうだったんだ…」
花陽「うん、二人とも、本当に幸せそうな顔だったよ」
凛「かよちんも、そんな顔になれるといいな」
花陽「うん、ありがとう、凛ちゃん」
海未「では、再開しますよ!」
花陽「うんしょ」
凛「かよちん…」
花陽「?」
凛「きっと、伝わるよ」
花陽「…うん!」
48: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:24:04.98 ID:ixrPxwCtO
…
プルルルルル…
花陽「あ、もしもし」
ことり「もしもし、どうしたの?」
花陽「ちょっと、相談したくて…」
ことり「ふむふむ、なになに?」
花陽「告白したい相手がいるの」
ことり「好きな人ができたんだね」
花陽「うん」
ことり「それで…聞きたいことは?」
花陽「告白する勇気が…まだ持てなくて」
ことり「…」
プルルルルル…
花陽「あ、もしもし」
ことり「もしもし、どうしたの?」
花陽「ちょっと、相談したくて…」
ことり「ふむふむ、なになに?」
花陽「告白したい相手がいるの」
ことり「好きな人ができたんだね」
花陽「うん」
ことり「それで…聞きたいことは?」
花陽「告白する勇気が…まだ持てなくて」
ことり「…」
49: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:24:38.39 ID:ixrPxwCtO
花陽「ことりちゃんが告白するの、私、見てるから」
花陽「告白するときの、気持ちというか…」
花陽「心構えとか聞けるかなって」
ことり「なるほど」
花陽「何か…ないかな」
ことり「…私もね、最初は迷って迷って」
ことり「今の関係を越えていいのか」
ことり「やっぱりしまっておくべき気待ちなんじゃないかって」
ことり「もし、拒否されたら、もう二度と同じ関係には戻れないかもしれないでしょ?」
ことり「だから、私も諦めようと思ってた」
ことり「でもね…」
ことり「やっぱり、後悔はしたくないでしょ?」
花陽「告白するときの、気持ちというか…」
花陽「心構えとか聞けるかなって」
ことり「なるほど」
花陽「何か…ないかな」
ことり「…私もね、最初は迷って迷って」
ことり「今の関係を越えていいのか」
ことり「やっぱりしまっておくべき気待ちなんじゃないかって」
ことり「もし、拒否されたら、もう二度と同じ関係には戻れないかもしれないでしょ?」
ことり「だから、私も諦めようと思ってた」
ことり「でもね…」
ことり「やっぱり、後悔はしたくないでしょ?」
50: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:25:15.38 ID:ixrPxwCtO
花陽「…うん」
ことり「それは花陽ちゃんだってわかってるはずだよ」
花陽「うん」
ことり「好きな人に好きって言う、それで何もかも壊れちゃうこともある」
ことり「でも…」
ことり「幸せになれるかもしれない」
ことり「その可能性を、信じた分だけ」
ことり「神様は、味方してくれるかも」
花陽「…うん」
ことり「ごめんね、あんまり役には立たない話だったかな」
花陽「ううん、大丈夫、ありがとう」
ことり「頑張ってね!花陽ちゃんには…」
ことり「それは花陽ちゃんだってわかってるはずだよ」
花陽「うん」
ことり「好きな人に好きって言う、それで何もかも壊れちゃうこともある」
ことり「でも…」
ことり「幸せになれるかもしれない」
ことり「その可能性を、信じた分だけ」
ことり「神様は、味方してくれるかも」
花陽「…うん」
ことり「ごめんね、あんまり役には立たない話だったかな」
花陽「ううん、大丈夫、ありがとう」
ことり「頑張ってね!花陽ちゃんには…」
51: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:25:54.89 ID:ixrPxwCtO
ことり「幸せになってほしいの」
花陽「…うん、頑張る」
…
喫茶店
絵里「もうすぐ終わりね」
希「うん」
絵里「三年間…濃かったわ」
希「特にこの一年は、ね?」
絵里「そうね、あの子たちと出会えて本当によかったわ」
絵里「それも、あなたのおかげよ、希」
希「…そう?」
絵里「あなたはいつも、私のそばにいてくれたわ」
花陽「…うん、頑張る」
…
喫茶店
絵里「もうすぐ終わりね」
希「うん」
絵里「三年間…濃かったわ」
希「特にこの一年は、ね?」
絵里「そうね、あの子たちと出会えて本当によかったわ」
絵里「それも、あなたのおかげよ、希」
希「…そう?」
絵里「あなたはいつも、私のそばにいてくれたわ」
52: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:26:23.48 ID:ixrPxwCtO
絵里「私は時々、周りが見えなくなることがあるけれど」
絵里「そういうときはいつも、希が連れ戻してくれる」
絵里「あなたに支えられて、生きているのよ」
希「…うん」
希「ウチも、えりちに出会えてよかった」
希「なによりも、先に惚れたのは…ウチやし」
希「ウチだってえりちに支えられとるで?」
希「ウチはひとりで抱え込みやすいってみんなに言われるけど」
希「そういうとき、迷いなく頼れるのは」
希「えりちだけなんよ」
絵里「そう言ってもらえると嬉しいわ」
希「本当なんよ、感謝してる」
絵里「そういうときはいつも、希が連れ戻してくれる」
絵里「あなたに支えられて、生きているのよ」
希「…うん」
希「ウチも、えりちに出会えてよかった」
希「なによりも、先に惚れたのは…ウチやし」
希「ウチだってえりちに支えられとるで?」
希「ウチはひとりで抱え込みやすいってみんなに言われるけど」
希「そういうとき、迷いなく頼れるのは」
希「えりちだけなんよ」
絵里「そう言ってもらえると嬉しいわ」
希「本当なんよ、感謝してる」
53: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:26:50.34 ID:ixrPxwCtO
絵里「これからも…私のそばにいてくれる?」
希「当たり前やん」
希「ウチの隣は、えりちしかありえへん」
希「どこまでもついていくよ」
絵里「私もよ…愛してるわ、希」
希「…ウチも」
絵里「なんだか恥ずかしいわね」
希「うん。あれ」
絵里「どうしたの?」
希「いや…あれ、花陽ちゃんじゃないかな」
絵里「えっ?」クルッ
絵里「あら、本当ね」
希「当たり前やん」
希「ウチの隣は、えりちしかありえへん」
希「どこまでもついていくよ」
絵里「私もよ…愛してるわ、希」
希「…ウチも」
絵里「なんだか恥ずかしいわね」
希「うん。あれ」
絵里「どうしたの?」
希「いや…あれ、花陽ちゃんじゃないかな」
絵里「えっ?」クルッ
絵里「あら、本当ね」
54: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:27:26.16 ID:ixrPxwCtO
希「こう言っては悪いけど、こういうお店、普段は来なさそうだよね」
絵里「ええ、もしかして誰かと待ち合わせとか?」
希「そうかも、おーい」
花陽「!?」
希「あれ…」
花陽「っ!」ダッ
絵里「逃げたわよ?」
希「なんやろ」
…
花陽「二人がいるなんて…知らなかったよ」
英玲奈「中で待ち合わせじゃなかったか?」
花陽「!」
絵里「ええ、もしかして誰かと待ち合わせとか?」
希「そうかも、おーい」
花陽「!?」
希「あれ…」
花陽「っ!」ダッ
絵里「逃げたわよ?」
希「なんやろ」
…
花陽「二人がいるなんて…知らなかったよ」
英玲奈「中で待ち合わせじゃなかったか?」
花陽「!」
55: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:27:57.79 ID:ixrPxwCtO
花陽「こ、こんにちは…」
英玲奈「いいのか?中に入らなくて」
花陽「えっと…」ギュッ
英玲奈「あ…手…」
花陽「っ!」タッ
英玲奈「おい、ちょ、走らなくても」
公園
穂乃果「暗くなってきたね」
ことり「うん」
穂乃果「小さいときも、よく暗くなるまで遊んだよね、ここで」
ことり「そうだね」
穂乃果「海未ちゃんと出会ったのも、ここだよね」
英玲奈「いいのか?中に入らなくて」
花陽「えっと…」ギュッ
英玲奈「あ…手…」
花陽「っ!」タッ
英玲奈「おい、ちょ、走らなくても」
公園
穂乃果「暗くなってきたね」
ことり「うん」
穂乃果「小さいときも、よく暗くなるまで遊んだよね、ここで」
ことり「そうだね」
穂乃果「海未ちゃんと出会ったのも、ここだよね」
56: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:28:30.36 ID:ixrPxwCtO
ことり「あはは、そういえばそうだったなあ」
穂乃果「…海未ちゃん」
ことり「…」
穂乃果「少し…」
ことり「だめ」
穂乃果「…」
ことり「私の告白から始まったことだから…」
ことり「辛いのは…」
穂乃果「ごめんね、変な話しそうになって」
ことり「ううん、いいの…」
穂乃果「今は今で、幸せなのかな」
ことり「…」
穂乃果「…海未ちゃん」
ことり「…」
穂乃果「少し…」
ことり「だめ」
穂乃果「…」
ことり「私の告白から始まったことだから…」
ことり「辛いのは…」
穂乃果「ごめんね、変な話しそうになって」
ことり「ううん、いいの…」
穂乃果「今は今で、幸せなのかな」
ことり「…」
57: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:28:58.45 ID:ixrPxwCtO
ことり「ばか」
穂乃果「む」
ことり「せっかくの…」
穂乃果「…こっち向いて」
ことり「え?」
穂乃果「いいから」
ことり「うん…ふっ!?」
穂乃果「ん…」
ことり「…///」
穂乃果「…これで許してね」
ことり「ばか!ばか!///」
穂乃果「えへへ~」
穂乃果「む」
ことり「せっかくの…」
穂乃果「…こっち向いて」
ことり「え?」
穂乃果「いいから」
ことり「うん…ふっ!?」
穂乃果「ん…」
ことり「…///」
穂乃果「…これで許してね」
ことり「ばか!ばか!///」
穂乃果「えへへ~」
58: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:29:26.43 ID:ixrPxwCtO
花陽「はあ…はあ…」
英玲奈「急に走り出して何かと」
花陽「ごめんなさい…」
英玲奈「いいのか?外で」
花陽「…はい、お話はここでもできますから」
英玲奈「そうか…でも暗くなってきたぞ」
花陽「その方が…」
英玲奈「ん?」
花陽「いえ、なんでもないです」
英玲奈「それで…今日は何の用があるんだ」
花陽「…あのっ」
穂乃果「でさー」
英玲奈「急に走り出して何かと」
花陽「ごめんなさい…」
英玲奈「いいのか?外で」
花陽「…はい、お話はここでもできますから」
英玲奈「そうか…でも暗くなってきたぞ」
花陽「その方が…」
英玲奈「ん?」
花陽「いえ、なんでもないです」
英玲奈「それで…今日は何の用があるんだ」
花陽「…あのっ」
穂乃果「でさー」
59: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:29:54.96 ID:ixrPxwCtO
花陽「…!?」
英玲奈「今度はどうした」
花陽「や、やっぱりここもダメです!」ギュッ
英玲奈「あ、え?」
花陽「行きましょう!」タッ
英玲奈「ちょ…」
…
花陽「はあ…はあ…」
英玲奈「どうしたんださっきから」
花陽「ちょ、ちょっと…いてもらいたくない人が」
英玲奈「いてもらいたくない人?」
花陽「な、なんでもないです!」
英玲奈「今度はどうした」
花陽「や、やっぱりここもダメです!」ギュッ
英玲奈「あ、え?」
花陽「行きましょう!」タッ
英玲奈「ちょ…」
…
花陽「はあ…はあ…」
英玲奈「どうしたんださっきから」
花陽「ちょ、ちょっと…いてもらいたくない人が」
英玲奈「いてもらいたくない人?」
花陽「な、なんでもないです!」
60: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:30:33.02 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「しかし、もう真っ暗だぞ」
花陽「う…」
英玲奈「こんな道端で話というのも」
花陽「いいんです」
英玲奈「?」
花陽「場所なんて、関係のない話だから」
英玲奈「…」
花陽「あの…」
花陽「今から言うことは、少し、英玲奈さんを驚かせてしまうかもしれません」
花陽「もしかしたら、私のことを…」
英玲奈「それはない」
花陽「えっ?」
花陽「う…」
英玲奈「こんな道端で話というのも」
花陽「いいんです」
英玲奈「?」
花陽「場所なんて、関係のない話だから」
英玲奈「…」
花陽「あの…」
花陽「今から言うことは、少し、英玲奈さんを驚かせてしまうかもしれません」
花陽「もしかしたら、私のことを…」
英玲奈「それはない」
花陽「えっ?」
61: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:31:04.44 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「今の私が、花陽のことを悪く思うことなんて…ありえない」
英玲奈「だから、なんでも言ってくれ」
花陽「…はい」
花陽「私は…」
花陽「…」
英玲奈「どうした?」
花陽「っ…」
英玲奈「…」
花陽「花陽は…」
花陽「…あなたのことが…英玲奈さんのことが…」
花陽「だ…だ…」
花陽「大好きですっ!」
英玲奈「だから、なんでも言ってくれ」
花陽「…はい」
花陽「私は…」
花陽「…」
英玲奈「どうした?」
花陽「っ…」
英玲奈「…」
花陽「花陽は…」
花陽「…あなたのことが…英玲奈さんのことが…」
花陽「だ…だ…」
花陽「大好きですっ!」
62: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:31:53.61 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「…!」
花陽「…っ!」
英玲奈「花陽…」
花陽「私の、恋人になってくださいっ!」
英玲奈「…」
花陽「…」
英玲奈「…顔を上げてくれ」
花陽「…はい」
英玲奈「ちゅっ」
花陽「!?」
英玲奈「…」
花陽「えっええっえっ///」
花陽「…っ!」
英玲奈「花陽…」
花陽「私の、恋人になってくださいっ!」
英玲奈「…」
花陽「…」
英玲奈「…顔を上げてくれ」
花陽「…はい」
英玲奈「ちゅっ」
花陽「!?」
英玲奈「…」
花陽「えっええっえっ///」
63: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:32:27.09 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「私も、ずっと…」
英玲奈「始めて話したときから…」
英玲奈「花陽のことが好きだった」
花陽「本当ですか…?///」
英玲奈「…本当だ」
花陽「…英玲奈さん」
英玲奈「…」
花陽「このキス…少し、しょっぱかったです」
英玲奈「!?」
花陽「自分では、気づいてなかったんですね?」
英玲奈「…今は、今だけは」ギュッ
花陽「きゃっ」
英玲奈「始めて話したときから…」
英玲奈「花陽のことが好きだった」
花陽「本当ですか…?///」
英玲奈「…本当だ」
花陽「…英玲奈さん」
英玲奈「…」
花陽「このキス…少し、しょっぱかったです」
英玲奈「!?」
花陽「自分では、気づいてなかったんですね?」
英玲奈「…今は、今だけは」ギュッ
花陽「きゃっ」
64: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:32:57.75 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「弱い私でいさせてくれ」
花陽「はい」
英玲奈「ありがとう」
花陽「好きです、英玲奈さん」
英玲奈「好きだ、花陽」
花陽「…!?」
英玲奈「どうした?」
真姫「…!」
花陽「ま…真姫ちゃん…いつから…」
真姫「私は何も見てないわ!」ダッ
花陽「あ、ちょっと!」
真姫「さよならっ!」
花陽「はい」
英玲奈「ありがとう」
花陽「好きです、英玲奈さん」
英玲奈「好きだ、花陽」
花陽「…!?」
英玲奈「どうした?」
真姫「…!」
花陽「ま…真姫ちゃん…いつから…」
真姫「私は何も見てないわ!」ダッ
花陽「あ、ちょっと!」
真姫「さよならっ!」
65: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:33:30.91 ID:ixrPxwCtO
英玲奈「…」
花陽「はわわわわわ…」
英玲奈「見られてしまったからにはしょうがない」
花陽「でも…」
英玲奈「今は…この幸せを…んっ」
花陽「ん…っ///」
英玲奈「…」
花陽「…///」
英玲奈「っ…」
花陽「や、やっぱりここは恥ずかしいです///」
英玲奈「それなら、私の大好きな花陽の家に上げてもらおうかな」
花陽「…はい、喜んで」
花陽「はわわわわわ…」
英玲奈「見られてしまったからにはしょうがない」
花陽「でも…」
英玲奈「今は…この幸せを…んっ」
花陽「ん…っ///」
英玲奈「…」
花陽「…///」
英玲奈「っ…」
花陽「や、やっぱりここは恥ずかしいです///」
英玲奈「それなら、私の大好きな花陽の家に上げてもらおうかな」
花陽「…はい、喜んで」
66: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:34:09.89 ID:ixrPxwCtO
英玲奈さんに出会って
恋をして
私は、みんなと同じように
恋人ができて…
幸せになりました
好きな人と一緒にいるって
どうして、こんなに幸せなのかな
話を聞いてくれたり
アドバイスをくれたみんなも
大好きだよ
そして
時は流れて
恋をして
私は、みんなと同じように
恋人ができて…
幸せになりました
好きな人と一緒にいるって
どうして、こんなに幸せなのかな
話を聞いてくれたり
アドバイスをくれたみんなも
大好きだよ
そして
時は流れて
67: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:35:02.26 ID:ixrPxwCtO
…
ガチャッ
凛「ただいまー、遅くなってごめんなさい!」
凛「かよちんがさー、もうちょっとだけいてって何回も何回も…」
凛「あれ、いないのかな…」
凛「あ、いた」
海未「すぅ…すぅ…」
凛「置き手紙だ」
凛「今日もえりちに飲まされて潰れちゃったから、家まで送ったよ」
凛「…ありがと、希さん」
凛「せっかくほむまん買ってきたのに、酔いつぶれちゃってるなら仕方ないか…」
凛「にこさんのサイン、飾られてたなぁ」
ガチャッ
凛「ただいまー、遅くなってごめんなさい!」
凛「かよちんがさー、もうちょっとだけいてって何回も何回も…」
凛「あれ、いないのかな…」
凛「あ、いた」
海未「すぅ…すぅ…」
凛「置き手紙だ」
凛「今日もえりちに飲まされて潰れちゃったから、家まで送ったよ」
凛「…ありがと、希さん」
凛「せっかくほむまん買ってきたのに、酔いつぶれちゃってるなら仕方ないか…」
凛「にこさんのサイン、飾られてたなぁ」
68: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:36:22.87 ID:ixrPxwCtO
凛「久しぶりだったけど、お二人は今も元気だったよ」
海未「ふにゅ…まき…えりをとめてください…」
凛「ありゃ、また三人と希さんで飲んだんだ」
海未「わたしはもうむりです…」
凛「災難だったね…」
海未「ん…あれ…りん?」
凛「起きた?」
海未「りーんー」
凛「あ、ダメだよ、寝てて」
海未「わたしと…けっこんしてください…」
凛「…酔いつぶれながらプロポーズなんて、らしくないにゃ」
凛「でも…ありがと」
凛「結婚、しよ」
海未「ふにゅ…まき…えりをとめてください…」
凛「ありゃ、また三人と希さんで飲んだんだ」
海未「わたしはもうむりです…」
凛「災難だったね…」
海未「ん…あれ…りん?」
凛「起きた?」
海未「りーんー」
凛「あ、ダメだよ、寝てて」
海未「わたしと…けっこんしてください…」
凛「…酔いつぶれながらプロポーズなんて、らしくないにゃ」
凛「でも…ありがと」
凛「結婚、しよ」
69: ◆D9XcCaCA4M 2015/04/04(土) 22:37:24.93 ID:ixrPxwCtO
おしまい
毎度のごとく最後は雑かなあ
今まで読んでくださりありがとうございました
毎度のごとく最後は雑かなあ
今まで読んでくださりありがとうございました
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