1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:24:28.12 ID:K2++JrWao

引用元: 瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「ラーメンすすりながら」友紀「おしゃべり」 

 

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:25:26.45 ID:K2++JrWao
瑞樹「……………」ズルズル

早苗「……………」ズルズル

友紀「……………」ズルズル





瑞樹「……………」モグモグ

早苗「……………」モグモグ

友紀「……………」モグモグ





早苗「メンマが美味しすぎてやめられまメンマ」

友紀「……………」ズルズル

瑞樹「私はナルトが一番好きよ、誰がナルト言おうともね」

友紀「……………」モグモグ





瑞樹「……………」

早苗「……………」

友紀「……………」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:26:11.00 ID:K2++JrWao
友紀「ブホォ」

早苗「よっっし」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:27:06.65 ID:K2++JrWao
友紀「ゲホッ、ゴホッ」

早苗「いやぁ、こんなにウケてもらえると嬉しいわねえ」

瑞樹「ほんと、ダジャレ冥利に尽きるって感じかしら」

友紀「いやっ、ちがっ」ゲホゲホ

早苗「なんかお姉さん、アイドル芸人でもやっていけそうな気がしてきたわ」

瑞樹「そしたらツッコミ役が必要ね。私がやってもいいわよ」

友紀「ちょっ、まっ」ゴホゴホ

早苗「それじゃあ早速ネタ作りね」

瑞樹「みくちゃんと李衣菜ちゃんにアポ取っておくわ。彼女たちの掛け合いは参考になるもの」

友紀「だから、まってってばあ!!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:28:07.87 ID:K2++JrWao
友紀「違うの! むせただけ! ちょっと気管に入っただけ!」

友紀「ていうか、全っ然ウケてないし! むしろ失笑だったし!」

友紀「もう失笑すぎて、逆に面白いっていうか、変な笑いが出てくるっていうか」

友紀「とーにーかーく! 全然ウケてないんだからね!!」

早苗「……………」

瑞樹「……………」

友紀「……………」ハァハァ








早苗「このチャーシュー美味しいわね。手作り?」

瑞樹「昨日から下ごしらえして一晩漬け込んだの。自信作よ」

友紀「スルー!?」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:29:07.72 ID:K2++JrWao
友紀「ちょっとヒドイよ! スルーしないでよ、悲しくなるじゃん!」

友紀「てか、川島さんまで変なシャレ言わないでよ! 意外すぎてビックリしたよ!」

友紀「あと早苗さん、もうアイドル芸人みたいなもんだから、そこは安心して!」

友紀「わかったら返事! はい!!」

早苗「……………」

瑞樹「……………」

友紀「……………」フンスフンス




早苗「なんかヒドイこと言われた気がする」

瑞樹「気のせいよ、気のせい」

早苗「そう?」

友紀「あーもう!」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:30:10.05 ID:K2++JrWao
早苗「ごめんごめん、ちょっと遊びすぎたわね」ヨシヨシ

瑞樹「ごめんね友紀ちゃん、ほら、お水飲んで落ち着いて」

友紀「ほんと、勘弁してくださいよもう……、って」

友紀「これ、お水じゃなくて、お酢とかお酒だったりしませんよね」

瑞樹「いやだわ、私はそんなイタズラしないわよ」

友紀「まあ、川島さんがそういうなら……」ゴクゴク

友紀「……………」

瑞樹「……………」

早苗「……………」





友紀「ほんとにお水だった」

瑞樹「でしょ?」

早苗「焼酎とウオッカで迷ったけど、さすがにやり過ぎと思ってやめといたわ」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:31:05.91 ID:K2++JrWao
友紀「やっぱり、考えはしたんですね」ジトー

早苗「まあまあ、友紀ちゃんがあまりにも可愛いから、ほら、愛の証しよ、愛の証し」

ミズキ< アイノママニ ワガママニ♪

友紀「まーいいですけど……。川島さん、何歌ってるんです?」

瑞樹「あら知らない? B○zの名曲よ」

友紀「知らないですけど、B'○っていったら最近……。あ、もういいや、なんかもう疲れた」

瑞樹「友紀ちゃんがやさぐれちゃった。みずき悲しいッ」

友紀「やさぐれもしますよ、ツッコミ疲れましたよ」

早苗「いいツッコミだったわ。お姉さん、花丸あげちゃう!」

友紀「はあ……」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:32:05.49 ID:K2++JrWao
瑞樹「そんなため息ばかりつかないで。幸せが逃げちゃうわよ?」

早苗「そうそう、ラーメンでも食べて、のんびりしましょ」

友紀「ラーメン……、なんかやたらと美味しいんですけど、もしかしてこれ、全部手作りですか?」

瑞樹「ええ、麺もスープも自家製よ。ちょっと張り切っちゃった♪」

早苗「今週はえらく寒かったからねー。この温かさが身に染みるわ」

友紀「気合入ってますね」

瑞樹「ラーメンは出汁が命だもの。特にスープには気合モリモリ入れているわよ!」

友紀「もりもり……」

早苗「ふわあ。なんか、地元のラーメンを思い出しちゃうわあ」

瑞樹「早苗ちゃんの地元って、確か新潟? 何か有名なラーメンあったかしら」

早苗「地元でそこそこ通じる程度ね。ここ最近、こっちでも雑誌とかで目にするようになってきたけど」

友紀「ふうん」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:33:08.70 ID:K2++JrWao
早苗「ところでさー、地元って言えばさー、まったく関係はないんだけどさー」

瑞樹「どうしたの?」

早苗「実家からさー、実家からー、実家からねー」

瑞樹「だからどうしたのよ?」

早苗「お見合いの写真、届いちった」

瑞樹「うっそほんと!?」

友紀「ちょっ、見せてっ、見せてよ早苗さん見せて見せて!!」

早苗「いきなり元気になったわね、友紀ちゃん」

友紀「そりゃあ元気にもなるよ、だってお見合いだよ? あの早苗さんがだよ?」

早苗「この子、ちょいちょい失礼よね」

瑞樹「まあいいじゃない。で、どんな人なのよ」

早苗「んー、とりあえず携帯で写真撮ってきたけど……、こんな感じよ」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:34:05.37 ID:K2++JrWao
瑞樹「……………」

友紀「……………」

早苗「……………」




瑞樹友紀「「へーーー」」

早苗「まあ、そうなるわよね」

友紀「うん、なんていうか……」

瑞樹「こう、可もなく、不可もなく、て感じかしら……」

友紀「黒ぶちメガネの短髪センター分け」

瑞樹「白シャツ紺ネクタイのスーツ姿」

友紀「履歴書用の写真にも使えそうだね。いや、ちょっと笑顔すぎるか」

瑞樹「お見合い写真の見本ですって言われて、カタログに載ってても不思議じゃないわ」

早苗「ちなみに、市役所勤めの公務員さんだって」

瑞樹友紀「「ふうううん」」

早苗「この微妙な空気、見せて良かったのか悪かったのか、感慨もわかないわね」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:35:05.76 ID:K2++JrWao
早苗「まあ、さ。このお見合い自体、もうお断りはしてるのよ」

瑞樹「あら、どうして?」

早苗「そりゃあねえ、こんな商売してるわけだし、色恋沙汰はねえ」

瑞樹「そうよね、アイドルである以上、結婚を前提としたお付き合いはできないものね」ワカルワ

友紀「そっかなー。とりあえずキープくらいな感じで、会ってみてもいいと思うけど」

早苗「お?」

瑞樹「友紀ちゃんがそんなこと言うなんて、意外だわ」

友紀「だってさ、将来、いざ結婚しようと思ったとして、すぐに相手が見つかるとは限らないでしょ?」

友紀「だったら出会いのチャンスは掴めるだけつかんでおいて、旦那さん候補は多い方がいいかなーって」

瑞樹「けっこう現実的なこと考えてるのね」

早苗「むしろ、あたしたちよりしっかり考えてるかも」

友紀「まあねー、自分の未来についてはさー、なんとなーく考えているわけですよ」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:36:11.64 ID:K2++JrWao
早苗「そっか、なるほどねー」

瑞樹「なに? なんか、腑に落ちたって顔してるわね」

早苗「実はさ、お見合い断った後、なーんか胸がモヤモヤしてたのよね」

早苗「でね、今、友紀ちゃんの話聞いて、あーそういうことだったのかなって、なんか納得がいった」

瑞樹「もしかして、お見合い断ったの後悔してたりする?」

早苗「うふ、ちょっとだけ、ね」

友紀「そうそう、そうですよ。打てる球は積極的に打ちに行って、得点のチャンスは増やさないと!」

早苗「あはは! そうね、その通りね」

瑞樹「友紀ちゃんはほんと、友紀ちゃんらしいわね」

友紀「そうですか? ほめられると、なんだか照れちゃうなー」

瑞樹「別に、ほめてはないけど……」

早苗「いいじゃない、そういうことなのよ、そういうこと」

瑞樹「そうね、そういうことね」

友紀「はん?」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 08:37:19.53 ID:K2++JrWao
瑞樹「さあ、そろそろ机の上を片付けましょう。みんな、もう食べ終わった?」

早苗「ごちそうさま、美味しかったわ。ちゃんとスープまで完飲したわよ」

友紀「あたしもスープ全部飲みました! これで伏せ丼できますねー」

瑞樹「友紀ちゃん、それはマナー違反よ?」

友紀「知ってますよー、ちょっと言ってみただけですって」

早苗「あの伏せ丼っての、いったいどこから流行ったのかしらね」

瑞樹「さあ……。どこかのブログに載ってたのが、何かのニュースサイトから広まったような感じだったと思うけど」

友紀「まあまあ、細かいことはいいじゃないですか。川島さんのラーメンが美味しかった。そういうことですよ」

瑞樹「そういうことね」クスッ

早苗「それじゃ改めて、ごちそうさまでした」

友紀「ごちそうさまでしたっ!」

瑞樹「お粗末様でした。みんなありがとうね、作った甲斐があったわ」

早苗「次はどんなご飯がいいかしらね」

瑞樹「そうねえ、何かリクエストある?」

友紀「じゃあじゃあ、あっさりしたものが食べたい」

瑞樹「おっけー。あっさりしたものね、考えておくわ」

早苗「それじゃあ、また今度ね」

瑞樹「はい、お疲れ様」

友紀「またねー」


おしまい


次回 瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「カツ丼かっこんで」友紀「ぐったり」