1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:09:54.73 ID:eZnTrCgXO
P「名前がない・・・」

P「・・・結構紙が挟んであるな」

P「・・・」

P「よ、よし!誰のか判断するために開いてみよう!学校のプリント用かもしれないし!」

P「これは決してやましくないぞー。どれどれ」ペラ


1枚目

タイトル:プロデューサー飼育レポート



P「」

引用元: P「ん?誰のファイルだ、これ・・・?」 

 

 
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:18:48.01 ID:eZnTrCgXO
P「な、なにこれ。飼育?」

P「・・・飼われてるの?俺」

P「・・・2枚目を見てみようか」ペラ



2枚目

◎本レポートの目的

このレポートは、私だけのあの人を、日頃から注意深く観察することで、
あの人の特性や取り巻く環境を把握し、より私好みに作り上げていくことを目的とする



P「わ、私だけの?私好み?」

P「・・・俺、誰とも付き合ってないんだけど」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:21:42.62 ID:eZnTrCgXO
P「・・・まだ続きがあるな」


尚、本レポートの成果物は、あの人との結婚である



P「」

P「・・・俺の意志はどこへ」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:26:35.18 ID:eZnTrCgXO
P「3枚目・・・」ペラ


3枚目

◎研究方法

具体的な育成策を考えるために、普段のあの人を観察する。
主に仕事場での様子と休日の過ごし方に焦点を当て、様々な方法で調査した。
期間は△月1~△月10の10日間。



P「おい、様々な方法ってなんだよ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:30:19.30 ID:eZnTrCgXO
P「ちょ、ちょっと待て」

P「今日は△月・・・12日か」

P「・・・調査終わってるじゃないか」

P「一体何を観察されたんだ・・・」


3枚目続き

観察結果は次のページから


P「・・・」ゴクリ

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:34:17.72 ID:eZnTrCgXO
4枚目

△月1日

観察初日
今日もあの人はかっこいい
まさに王子様だと思う
この人がいずれ旦那様になると思うと・・・うふふ
私以外ともベタベタしていたけど、初日だからスルーしてあげた



P「おい初日じゃなかったらどうなってたんだ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:37:46.09 ID:eZnTrCgXO
5枚目

△月2日
駄目だ
悪い虫が 多すぎる
早急に対策がいると確信した


P「2日目で!?」


6枚目

△月3日

うぐうううううう
見れば見るほど耐えられない
やはり結婚したあとは主夫にすべきだろうか


P「寿退社!?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:40:05.60 ID:eZnTrCgXO
P「・・・こわいよ、この人」

ピリリリ ピリリリ

P「」ビクッ

P「・・・もしもし?」

???『あ、こんばんは』

P「・・・どうしたんです?あずささん」

あずさ『ちょ、ちょっとね~』

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:43:25.18 ID:eZnTrCgXO
あずさ『ちょっと、忘れ物が・・・』

P「!」

P(まさか・・・あずささんが!?)

P(いや、これだけ結婚結婚って・・・ない話でもないか?)

P(それにやよいや美希がこんなの書けると思えん)

P「・・・何を忘れたんですか?」

あずさ『ちょっと・・・ファイルを』

P「!!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:46:04.49 ID:eZnTrCgXO
P「す、すみませんあずささん。俺直帰しちゃってて」

あずさ『・・・そうですか~』

P「は、はい」

あずさ『わかりました~』

ガチャ ツーツー

P「・・・」

P「・・・帰ろ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:50:26.13 ID:eZnTrCgXO
次の日


P(結局あのあと急いで事務所を出た)

P(で、朝出社したときにはファイルはなくなっていた)

P(あずささん・・・)

美希「おはようございますなの、ハニー!」

P「うおっ、おはよう・・・」ビクッ

美希「・・・声が小さいの」

P「おはよう美希!!」

美希「やかましいの」

P「あ、はい・・・」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:53:16.07 ID:eZnTrCgXO
美希「どうしたのハニー?悩み事?」

P「い、いやなんでも」

美希「白状しろー!なのー!」キュッ

P「へ、ヘッドロックはやめろ」

美希「うー!」



雪歩「・・・」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 23:56:38.64 ID:eZnTrCgXO
春香「み、美希!やめなよ」

美希「春香。おはようなの」パッ

P「」ガクガク

雪歩「大丈夫ですか、プロデューサー?」ユサユサ

P「な、なんとか」

美希「とにかく困ってたら美希に相談ぐらいしてほしいの。じゃっ」

ガチャ バタン

雪歩「・・・」

春香「・・・」

P「」ゼェゼェ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:00:56.07 ID:uX/Jx5qPO
同日 夜


P「はあ・・・」

P「あんなレポート見たら気が気じゃないよ」

P「・・・ん?」

P「机の上に箱が・・・」

P「『手作りのお菓子です。食べてください』か」

P「どれどれ」パカッ

P「お、ドーナツか」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:03:26.73 ID:uX/Jx5qPO
P「小腹もすいたし、いただこうか」

P「あーん」パクッ

P「・・・」モグモググニッ

P「・・・ん?」

P「なんか硬いのが・・・」

P「!?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:05:54.21 ID:uX/Jx5qPO
P「これは・・・まさか、いや」

P「・・・」

P「・・・取り出してみよう」

P「・・・」ポロポロ

P「・・・やっぱり」




P「首輪・・・」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:08:47.01 ID:uX/Jx5qPO
P「なんで・・・こんなもの・・・・・・」

P「・・・誰のいたずらだ」

P「・・・帰ろう」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:11:52.54 ID:uX/Jx5qPO
次の日


P「はぁ・・・」

P(昨日の首輪は何だったんだろうか)

P(捨てたらひどいめにあいそうだから持って帰ったけど)

P「一体誰が・・・」

P「!」

P「また、あのファイル・・・」

P「・・・」ペラ

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:16:06.82 ID:uX/Jx5qPO
P「!」

P「用紙が増えてる・・・!?」

P「一番新しい紙は・・・」


◎具体策の実施と結果



P「・・・!?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:20:48.34 ID:uX/Jx5qPO
P「ぐ、具体策?」

P「・・・まさか」


△月13日

私のものであることを改めて認識させるため、首輪をプレゼントした
ドーナツに入れてサプライズ演出をした結果、とてもうれしかったようだ
喜んで家に持って帰るあたり、私たちは相思相愛だと思う



P「な・・・」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:25:06.93 ID:uX/Jx5qPO
P「こいつ・・・同一人物だったのか」

P「喜んで、って・・・」

P「見られてたのか・・・」

P「・・・こええ」

P「!」

P「続きがある・・・なになに」


次の策は、ひ


???「・・・何をしているんですか?」

P「!?」ビクッ

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:30:30.52 ID:uX/Jx5qPO
貴音「・・・貴方様?」

P「い、いや!なんでも!」

貴音「今何をしていたのですか?」

P「い、いやなにも」

貴音「・・・その隠したものと関係あるのでしょう」

P「!」

貴音「・・・深くは聞きませんが、相談くらいならできます」

P「貴音・・・」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:35:09.51 ID:uX/Jx5qPO
貴音「なるほど。すとーかーなるものが、この765ぷろに・・・」

P「あんまり信じたくないけどな・・・」

貴音「・・・わかりました。では私も犯人探しに協力いたします」

P「! で、でももしものことが」

貴音「大丈夫です。私にとって、貴方様に危機が及ぶほうが苦しいことなのです」

P「貴音・・・」ジーン

貴音「ふふっ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:38:19.95 ID:uX/Jx5qPO
次の日(△月15日)


P(結局昨日は動きなし)

P(でもまあ)

P(貴音がいると心強いよな)

P「・・・」チラ

P「時間もあるし、事務所に戻ったら出前でもとるか」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:41:19.51 ID:uX/Jx5qPO
ガチャ


P「ただいまー」

小鳥「あ、おかえりなさい」

P「お疲れ様です・・・ん?」

小鳥「どうしました?」

P「いえ、俺の机に弁当が・・・」

小鳥「ああ、それ朝からありましたよ。誰かが作ってくれたんでしょう」

P「だ、誰か?」

小鳥「? はい」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:46:09.65 ID:uX/Jx5qPO
P「だ、誰が置いたか見てないんですか?」

小鳥「はい。私が出社したときにはもうありました」

P「そ、そうですか」

貴音「・・・貴方様」ヒソヒソ

P「」ビクッ

貴音「もしや、これはかのすとーかーの仕業では・・・」ヒソヒソ

P「!」

貴音「何が入っているかわからないので、捨てたほうが・・・」ヒソヒソ

P「・・・」

P「・・・いや、食べる」

貴音「!?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:50:22.32 ID:uX/Jx5qPO
貴音「あ、貴方様」ヒソヒソ

P「普通に捨てるより、これで何か手がかりが見つかれば御の字だ」ヒソヒソ

貴音「で、でも」

P「大丈夫。いくらなんでも危ないものは入れてないだろ」

貴音「・・・」

P「・・・」パカッ

貴音「・・・見た感じ、普通ですね」

P「・・・ああ」



雪歩「・・・」

春香「貴音さん、何してるんだろ」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:53:55.56 ID:uX/Jx5qPO
P「・・・食べるぞ」

貴音「・・・」

P「まずはコロッケ・・・」ヒョイ

貴音「・・・」

P「・・・」モグモグ


ガリッ


P「!?」

貴音「貴方様!?」

P「ゴホッゴホッ」

貴音「貴方様!しっかり!」サスサス

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:57:50.19 ID:uX/Jx5qPO
貴音「てぃっしゅです」サッ

P「あ、ありがとうな」ペッ

貴音「一体何が・・・」

P「!?」

貴音「!?」

P「ま、まさか」

貴音「これは・・・」




P「爪・・・」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:04:19.88 ID:uX/Jx5qPO
貴音「め、面妖な」

P「爪を食わすなんて・・・」

貴音「!」

P「ど、どうした」

貴音「お、おにぎりの昆布が」ガタガタ

P「昆布・・・?」

貴音「よく見てください・・・」




貴音「・・・細かく切った、髪の毛です」

P「!?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:07:03.94 ID:uX/Jx5qPO
貴音「こ、こわいです貴方様」

P「お、俺もだ」

春香「あれ?プロデューサーさんまだ食べ終わってないんですか?」

P「! あ、ああ」

春香「久しぶりなんでゆっくり話そうと思ったのに」

P「う、うんわかった。ははは」

貴音「・・・」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:09:05.57 ID:uX/Jx5qPO
P「しかし・・・」

P「昆布はタレがかかってるから何色の髪かわからないな・・・」

貴音「ええ・・・」

P「うーん・・・」

響「お。プロデューサー、弁当?」

P「」ビクッ

貴音「」ビクッ

響「?」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:13:09.53 ID:uX/Jx5qPO
響「へー。誰が作ったの?」マジマジ

P「そ、それは」

貴音「私が作りました」

P「!?」

響「そうなのかー。自分にも今度作ってよー」マジマジ

貴音「はい」

P(お、おい)

貴音(下手に心配させるよりよいでしょう。それに、響まで犯人に目をつけられます)

P(だ、だけど)

響「ん?おーい」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:16:03.44 ID:uX/Jx5qPO
響「なあなあ」

P「どうした?」

響「貴音、作るとき失敗した?」

貴音「?」

P「失敗?」

響「いや、だってさ」




響「ハンバーグのソースから、血の臭いがするから」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:18:58.28 ID:uX/Jx5qPO
P「な・・・」

貴音「た、たしかに指を怪我しました」

響「だろ?」

P(犯人は一体どうしたいんだよ!?)

響「貴音もちゃんと確認しなきゃいけないぞー」スタスタ

貴音「え、ええ・・・」

P「すまん、吐きそうだ・・・トイレ」ダッ

貴音「・・・」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:22:45.29 ID:uX/Jx5qPO



P「はぁ・・・落ち着いた」ゼェゼェ

P「・・・」

P「犯人の意図がわからん・・・」

P「これが俺を虜にする策なら全部裏目だぞ・・・!?」

P「・・・出よ」ガチャ

真美「お→兄ちゃん!長いYO!」

P「す、すまん」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:26:10.78 ID:uX/Jx5qPO
真美「兄ちゃん暇?」

P「あ、ああ結構」

真美「じゃあ真美とゲームしようYO!」

春香「だめ!私が先!」

真美「え→。はるるんおとなげなーい」

春香「それでいいもん」

真美「ぶ→ぶ→」

P「ははは・・・」

P(・・・平和だなあ)



伊織「・・・」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:28:57.18 ID:uX/Jx5qPO
次の日(△月16日)


貴音「また、あのふぁいる・・・」

P「・・・見るぞ」ペラ



△月15日

愛情たっぷりのお弁当を食べさせる
腕によりをかけて作った

のに

教育が足りないようだ



P「・・・」

貴音「」ガタガタ

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:31:51.37 ID:uX/Jx5qPO
P「体の一部を愛情って・・・」

貴音「・・・歪んでいます」

P「・・・こえーよ」

貴音「・・・私もです」

P「・・・貴音。お前はやっぱり外れてくれ」

貴音「!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:35:41.34 ID:uX/Jx5qPO
P「これ以上は危険だ」

貴音「で、でも」

P「・・・」

貴音「あの」

P「大丈夫」

貴音「!」

P「きっと、なんとかする」

貴音「・・・お気をつけて」

ガチャ バタン

P「・・・さて」

P「・・・そろそろ出てこいよ」



P「伊織」

伊織「・・・」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:40:09.65 ID:uX/Jx5qPO
伊織「・・・よく気づいたわね」

P「まあな。で、こんな時間にどうした」

伊織「・・・あんたが心配だったから」

P「!」

伊織「何があるのかと思って隠れてたの・・・」

P「・・・」

伊織「ねえ、私も協力できない!?」

P「・・・伊織」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:42:07.60 ID:uX/Jx5qPO
P「駄目だ」

伊織「!!」

P「伊織まで危険にさらしたくはない」

伊織「っ!もう知らない!」ダッ


タッタッタッ

ガチャ バタン


P「・・・」

P「行ったか」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:46:36.38 ID:uX/Jx5qPO
P「このファイルは、朝出社したときには消えて、俺が帰る前に現れる」

P「つまり・・・」

P「朝まで隠れていれば、自然と犯人にたどり着く」

P「直接対決だ!」



???「ふ、ふふふ・・・」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:49:14.18 ID:uX/Jx5qPO
P「・・・0時になってもこない」



P「・・・3時」



P「5・・・」ウツラウツラ

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:51:34.80 ID:uX/Jx5qPO
△月17日朝


P「はっ!」ガバッ

P「しまった・・・寝てた」

P「!」

P「ファイルは・・・」キョロキョロ

P「・・・ない」

P「・・・くそっ」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:54:23.71 ID:uX/Jx5qPO
同日昼


真美「兄ちゃん大丈夫?顔色悪いYO!」

P「大丈夫・・・」

律子「・・・プロデューサー殿。今日はもう早退してください」

P「で、でも」

律子「一日ぐらいなんとかしますから」

小鳥「そうですよ」

P「・・・そうします」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:57:59.66 ID:uX/Jx5qPO
真美「じゃあ兄ちゃんゲーム!」

律子「こら!わがまま言わない」

真美「え→!でも昨日もできなかったし」

春香「我慢しよ?真美」

小鳥「春香ちゃん」

春香「真美の遊び道具じゃないんだよ?」

真美「こ、こわいよはるるん」

P「も、もういい。真美も明日遊んでやるから」

春香「・・・」

真美「絶対だかんね!」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:00:21.46 ID:uX/Jx5qPO
P宅


ガチャ

P「ただいま・・・って誰もいないけど」

P「はあ・・・」

P「思えば気を張りっぱなしだな・・・」

P「・・・」

P「今日ぐらいさっさと寝るか」

P「歯磨き歯磨き・・・」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:03:29.84 ID:uX/Jx5qPO
ガチャ


P「ふう・・・」

P「歯ブラシ・・・ん?」

P「!?」




P「なんで、歯ブラシが2本あるんだよ・・・!?」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:06:11.06 ID:uX/Jx5qPO
P「俺は1本しか持ってないぞ」

P「だ、誰のなんだ」

P「・・・嫌な予感が」

タッタッタッ

P「・・・やっぱり」

P「知らない箸と、コップ・・・」

P「それに」チラ



P「知らない、ベッド・・・」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:08:18.99 ID:uX/Jx5qPO
P「まさか」

P「俺がいないうちに、侵入・・・」

P「」ブルルッ

P「とりあえず、カギを替えよう・・・業者に頼んで」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:14:14.90 ID:uX/Jx5qPO
次の日(△月18日)


真美「いえーい!真美の勝ち!」

P「真美は強いなぁ」

真美「ちょっとトイレ」

ガチャ バタン

P「ふう・・・疲れる」


ガチャ

貴音「・・・」

P「貴音」

貴音「・・・貴方様。ちょっと」

P「?」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:18:45.13 ID:uX/Jx5qPO
屋上


貴音「貴方様、これを・・・」

P「ファイル・・・」

P「ペラ」


△月16日
あの人の浮気癖があまりにも治らないので、
一緒に過ごして更正させようと思う
これが最後にして究極の策


P「最後・・・」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:23:37.23 ID:uX/Jx5qPO
貴音「貴方様。犯人は近く動くはず」

P「いや、もう遅い」

貴音「!」

P「俺の家に、犯人の生活用品が持ち込まれてた」

貴音「な・・・」

P「あとは犯人がくるのみ、だ」

貴音「そんな・・・」

P「ま、大丈夫だ。心配するなよ」

ガチャ バタン

貴音「・・・」

貴音「・・・ふふ」

貴音「貴方様は、やっぱりいけずですね」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:28:37.00 ID:uX/Jx5qPO
ガチャ


真美「兄ちゃん!どこ行ってたの?」

P「ああ、ちょっと自販機に」

真美「え→。お土産は?」

P「・・・忘れた」

真美「ぶ→」

P「すまん」

真美「まあいいや。ゲームしようよ」

P「おう」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:31:53.93 ID:uX/Jx5qPO
ピコピコ


真美「兄ちゃん弱→い」ピコピコ

P「もう年なんだよ」ピコピコ

真美「兄ちゃんじゃなくておっちゃんって呼ばないとねぇ→ぬふふ」ピコピコ

P「勘弁してくれ」ピコピコ

真美「あ、そうだ兄ちゃん」ピコピコ

P「?」ピコピコ




真美「なんでカギ屋さんに電話しちゃったの?」



152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:38:51.18 ID:uX/Jx5qPO
P「な・・・!?」

真美「真美、入れなくなっちゃうじゃん」ピコピコ

P「まさか・・・あのレポート」

真美「んっふっふ→。真美が書いたんだよ?」

P「で、でも文章が」

真美「・・・兄ちゃん」

P「」ビクッ

真美「真美は兄ちゃんと結婚するためならいろいろやるんだよ?」

真美「それこそ、亜美やりっちゃん以上に」

真美「夫の道を正すのは妻の役目だからね」

P「あ、あ・・・」

真美「さあ、もう帰ろ?」

P「い、いやだ・・・」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:43:52.74 ID:uX/Jx5qPO
ガチャ


貴音「貴方様!」

P「貴音!」

真美「・・・邪魔しないでよお姫ちん」

貴音「・・・」カツカツ

真美「それに、あまたさまー、ってのもさぁ」

カツカツ

真美「頭にくるんだよね」

カツカツ

真美「ねえわかって」


ドゴッ

真美「・・・え。お、なか・・・」

貴音「・・・」ギリッ

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:47:40.09 ID:uX/Jx5qPO
P「お、おい貴音。やりすぎだ」

貴音「あなたのような者に、貴方様は渡さない・・・!」

真美「うぐぅ・・・」ポロポロ

貴音「絶対に!!!」グワッ

P「やめろ貴音!!!」

貴音「!」ピタッ

P「お前が、ここまでしなくていい」

貴音「し、しかし」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:52:14.16 ID:uX/Jx5qPO
P「真美はまだ子どもだ。失敗することもある」

貴音「で、でも、それでは私の気が」

P「じゃあ俺を殴ってくれ」

貴音「・・・それはできません」

P「真美を、許してやってくれ」

貴音「・・・貴方様がそう言うなら私は」



バチバチバチッ



P「!?」

貴音「かっ、は・・・!?」

ドサッ

真美「・・・」ポロポロ

P「スタンガン・・・」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 02:56:49.63 ID:uX/Jx5qPO
P「おい、貴音!しっかりしろ!」ユサユサ

貴音「・・・ぅぁ」

真美「やっぱり、お姫ちんみたいな大人がいいんだ」ポロポロ

P「お、おい何言って」

真美「兄ちゃんの馬鹿!!!」ダッ

P「真美!!」

ダッダッダッ

ガチャ バタン

P「・・・貴音。絶対戻ってくるからな」ダッ

貴音「ぁ・・・」

ガチャ バタン

貴音「だめ・・・あなた、さま・・・」

バタッ

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:02:25.80 ID:uX/Jx5qPO
ガチャ


P「真美!・・・くそっもう見えない」

ニーチャンノ バカァァァァァァァァ

P「若すぎるんだよくそっ!」

ガチャ バタン

オー マミ ドッタノ?

P「! 誰か来た」

ウルサイ! アミモ オヒメチント イッショダ!

ハ、ハァ?

P「亜美か!亜美!真美を捕まえてくれ!」

エ、エエ?

ウワァァァァァァン

ガチャ

マミ!?

P「・・・遅かったか」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:07:06.06 ID:uX/Jx5qPO
タッタッタッ タッタッタッ タッタッタッ
タッタッタッ タッタッタッ タッタッタッ

ガチャ

P「はぁ、はぁ・・・」

亜美「兄ちゃん」

P「・・・真美は?」

亜美「出てすぐ右に・・・」

P「そうか・・・」

亜美「ねえ。何があったの?」

P「そ、それは」

亜美「いくら兄ちゃんでも、真美を泣かすなんて・・・理由によっちゃ許さないよ?」

P「・・・わかった、話す」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:10:19.52 ID:uX/Jx5qPO



亜美「・・・そんなことが」

P「ああ・・・」

亜美「真美・・・お姫ちん・・・」

P「これから真美を引き戻さなきゃいけない。手伝ってくれるか?」

亜美「当たり前だよ!」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:13:42.97 ID:uX/Jx5qPO
一時間後


P「いない・・・」

亜美「・・・だね」

P「真美・・・」

亜美「うう・・・」グスッ

P「!」

亜美「ねえ、兄ちゃん。亜美、真美ともう会えないの?」ポロポロ

P「・・・大丈夫。なんとかする」


ピリリリ ピリリリ

P「!」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:16:21.79 ID:uX/Jx5qPO
P「真美からだ」

亜美「!」

P「・・・」ピッ


差出人 真美
本文

へえ
真美は嫌なのに亜美とは一緒にいるんだ
許さないよ兄ちゃん


P「!?」ゾクッ

亜美「?」

P「ち、近くにいるのか・・・」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:20:34.68 ID:uX/Jx5qPO
亜美「ねえ、真美なんて?」

P「い、いや・・・」

亜美「兄ちゃん!」

P「・・・」

P「・・・聞け、亜美。真美は無事だ」

亜美「!」

P「でも今は危ない」

亜美「じゃ、じゃあどうするの」

P「うーん・・・!」

P「とりあえず俺の部屋に行こう」

P「真美はまだ新しいカギを持ってないはずだ」

亜美「う、うん・・・」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:22:17.19 ID:uX/Jx5qPO
P宅


亜美「・・・ベッドまで持ち込んでたんだ」

P「らしいな・・・」

亜美「・・・ねえ。真美に電話が繋がらない」

P「・・・電源を切ってるみたいだな」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:25:42.66 ID:uX/Jx5qPO
亜美「メールも・・・」

P「だな・・・」


プルルル プルルル


P「!」

亜美「!」

P「もしもし!?」

???『もしもし?』

P「え・・・はぁ。何の用ですか。小鳥さん」

小鳥「失礼ピヨ!」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:28:33.21 ID:uX/Jx5qPO
P「どうしたんです?」

小鳥『ああ、そうそう。事務所の電気がつきっぱですよ』

P「あ」

小鳥『誰かいるんですか?』

P「貴音が寝てます」

小鳥『あらら・・・』

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:31:05.62 ID:uX/Jx5qPO
小鳥『じゃあ大丈夫ですかね』

P「多分」

小鳥『貴音ちゃんも誘えばよかったかな』

P「へ?」

小鳥『今日は奮発して、何人かに焼肉をおごってあげたんです!』

P「は、はあ」

P「!」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:33:14.03 ID:uX/Jx5qPO
P「も、もしかして」

小鳥『?』

P(真美が年長者の小鳥さんのところに行ってる可能性も)

P「誰々来たんですか?」

小鳥『えーっと』

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:35:42.25 ID:uX/Jx5qPO
小鳥『春香ちゃん、千早ちゃん、雪歩ちゃん、響ちゃん、やよいちゃんですね』

P「ま、真美は」

小鳥『真美ちゃん?いないですよ』

P「そ、そうですか」

小鳥『はい』

P「はあ・・・」

小鳥『あ、でも』

P「?」




小鳥『亜美ちゃんなら来てますよ』



196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:40:42.82 ID:uX/Jx5qPO
P「・・・・・・は?」

小鳥『だから亜美ちゃん。代わります?』

亜美『兄ちゃんも来ればよかったのに→!』

響『プロデューサー!』

小鳥『じゃあ貴音ちゃんを起こして帰りますね。おやすみなさい』


ガチャ

ツーツー ツーツー


P「あ・・・あ・・・」

真美「・・・」ニコォ…

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:45:01.67 ID:uX/Jx5qPO
真美「やっと2人きりだね」

P「く、来るな」

真美「ひどいよ。髪も切ったのに」

P「まさか、全部計算済みで・・・」

真美「だから言ったじゃん。なんでもできるって」

P「や、やめ」

真美「これで兄ちゃんは真美だけの王子様だよ」

P「う、う」



ウワァァァァァァァァァァァァ


203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:48:54.58 ID:uX/Jx5qPO
数日後


P「おはよう」

春香「おはようございます、プロデューサーさん!」

雪歩「おはようございますぅ」

真美「兄ちゃん、これ・・・」

P「ん?弁当か!ありがとう真美!」

真美「へへっ」



伊織「ちっ!」ゴシカァン

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:52:20.68 ID:uX/Jx5qPO
貴音「・・・貴方様」

P「ん?どうした?」

貴音「あのファイルの犯人は、わかったのですか」ヒソヒソ

P「んー、なんかピタッと止まったんだよな」ヒソヒソ

貴音「そうですか・・・。すみません。なぜか数日前の記憶があやふやで・・・」ヒソヒソ

P「いいよいいよ」ナデナデ

貴音「///」



真美「・・・」

P「」ビクッ

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:55:15.59 ID:uX/Jx5qPO
P宅


真美「兄ちゃん、減点ね」

P「スミマセンスミマセンスミマセン」ガタガタガタガタ

真美「・・・はい」

P「コレハ・・・」

真美「炊き込みご飯だよ?」

P「タキコミ・・・」

真美「材料は、この前のが余ってるし」

P「」ガタガタガタガタ

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 03:57:34.82 ID:uX/Jx5qPO
真美「おいしい?」

P「オイシイオイシイ」

真美「ふふっ」

P「ウマイウマイ」ポロポロ

真美「泣くほどおいしいんだね」

P「・・・」ポロポロ

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 04:01:28.90 ID:uX/Jx5qPO
◎結論

様々な策を張り巡らせ、対象を飼い馴らすことに成功した

今後とも、外敵から守っていきたいと思う

私が16歳になる、その日まで





BAD END