2: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:31:49.24 ID:WbewrF8O0
※注意書き
◇世界観は原作とアニメの中間(アニメ寄り)
◇アニメの世界より少し前の話
◇ベテトレさんの名前は、あんさんぶるより、青木聖を借用
◇モバPは女性
フリルドスクエアとプロデューサー 工藤忍編
◇世界観は原作とアニメの中間(アニメ寄り)
◇アニメの世界より少し前の話
◇ベテトレさんの名前は、あんさんぶるより、青木聖を借用
◇モバPは女性
フリルドスクエアとプロデューサー 工藤忍編
引用元: ・【モバマスSS】フリルドスクエアとプロデューサー【工藤忍・綾瀬穂乃香】
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3: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:32:27.44 ID:WbewrF8O0
ベテトレ「1,2,3,4!」
キュキュキュキュ
工藤忍(穂乃香ちゃん、すご…)
ベテトレ「1,2,1,2!」
忍(どうしてあんな風に踊れ、あっ)
ベテトレ「ストップ、工藤、上達はしてるが、気を抜くな」
忍「は、はい!」
ベテトレ「綾瀬はー…うまいんだが、ちょっとかたいな」
穂乃香「かたい、ですか」
ベテトレ「まあ、二人ともこれからだ。さ、もう一回!」
忍「はい!」
穂乃香「はい!」
キュキュキュキュ
工藤忍(穂乃香ちゃん、すご…)
ベテトレ「1,2,1,2!」
忍(どうしてあんな風に踊れ、あっ)
ベテトレ「ストップ、工藤、上達はしてるが、気を抜くな」
忍「は、はい!」
ベテトレ「綾瀬はー…うまいんだが、ちょっとかたいな」
穂乃香「かたい、ですか」
ベテトレ「まあ、二人ともこれからだ。さ、もう一回!」
忍「はい!」
穂乃香「はい!」
4: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:32:58.47 ID:WbewrF8O0
穂乃香「忍さん、今日もお疲れ様でした」
忍「お疲れ様~ 穂乃香ちゃん、ダンス本当上手!」
穂乃香「バレエで踊りはやってましたから…とはいえ、かなり違いますね」
忍「そっかぁ…アタシもバレエの踊り、参考にしてみようかな?」
穂乃香「それなら少しは教えられるかも。もし習いたくなったらいつでも言ってくださいね」
忍「うん! よーし、アタシももっと頑張るぞー!」
忍「お疲れ様~ 穂乃香ちゃん、ダンス本当上手!」
穂乃香「バレエで踊りはやってましたから…とはいえ、かなり違いますね」
忍「そっかぁ…アタシもバレエの踊り、参考にしてみようかな?」
穂乃香「それなら少しは教えられるかも。もし習いたくなったらいつでも言ってくださいね」
忍「うん! よーし、アタシももっと頑張るぞー!」
5: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:33:37.53 ID:WbewrF8O0
――――――――――――――――――
ドサッ
忍(今日も疲れたー)フゥ
忍(頑張る、とは言ってはみたけど、あれだけレベルの違いを隣で毎日見てたらさすがにへこむなぁ…)
ムクリ
忍(今すぐ寝たいところだけど、学校の宿題もやらなきゃ)
忍(穂乃香ちゃん、あのバレエ学校行ってたときは、もっとレッスンやってたのかな。その後に、勉強もして…)
忍(うー…負けられない! もともと人一倍頑張らないと足りないんだから、ここからもう一頑張り!)
ドサッ
忍(今日も疲れたー)フゥ
忍(頑張る、とは言ってはみたけど、あれだけレベルの違いを隣で毎日見てたらさすがにへこむなぁ…)
ムクリ
忍(今すぐ寝たいところだけど、学校の宿題もやらなきゃ)
忍(穂乃香ちゃん、あのバレエ学校行ってたときは、もっとレッスンやってたのかな。その後に、勉強もして…)
忍(うー…負けられない! もともと人一倍頑張らないと足りないんだから、ここからもう一頑張り!)
6: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:34:17.03 ID:WbewrF8O0
シュクダイカリカリカリ
穂乃香(かたい…)
穂乃香(表現力に限界を感じていたバレエ)
穂乃香(アイドルになれば何か変わるかもしれない、そう思ったけれど、変われていない)
穂乃香(でも、久しぶりにレッスンに楽しさを感じてる。バレエを始めたばかりのころみたいな…)
穂乃香(新しいことを始めたから…ううん。工藤忍さん…久しぶりに出会った)チラ
穂乃香(もう11時…そろそろ寝ないと)
7: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:35:53.74 ID:WbewrF8O0
――――――――
ベテトレ「綾瀬の上達っぷりは本当にすごいな」
モバP「素材が並じゃないからね」
ベテトレ「踊りだけじゃ、工藤より上になってる」
モバP「そっかぁ…でも、それを刺激にできる子だから、工藤は」
ベテトレ「そうだな。…それにしても、最近レッスンに顔見せないな」グビリ
モバP「まかせっきりでごめんね」
ベテトレ「いや、これが仕事だからな」
モバP「あの二人のユニットデビューに向けて各地奔走中で、なかなか…ね」グビリ
ベテトレ「プロデューサーもたいへんだな」
モバP「やりがいはあるよ。夢に向かって一生懸命な子たちだし」
ベテトレ「なあ、P」
モバP「なに?」
ベテトレ「夢っていつから見なくなった?」
モバP「いつから? 最近もたまに見るよ? この前なんてプリンのお風呂にダイブするのをー」
ベテトレ「違う、そっちじゃない。憧れとか、そういう夢だ」
モバP「そっちの夢かぁ…」
ベテトレ「将来、こうなりたいとか、さ」
モバP「うーん…いつからだろう。まさか自分がプロデューサーになるなんて、子どものころには思いもしなかったし、憧れもしなかったなー」
ベテトレ「私もだ。運動は好きだったし、人に何かを教えることも好きだったけどな」
モバP「いつからだろうね。…現実に足が着いたのって」
ベテトレ「いつの間にか、大人になったな」
モバP「そうだねぇ…」
ベテトレ「でも、あの子たちは、まだ夢に手が届きそうなんだよな」
モバP「…うん」
ベテトレ「久しぶりに夢を見てるかもしれないんだ。あの子たちをトップアイドルにしたい、その手助けをしたいと」
モバP「聖ちゃん、それは私もそうかもしれない。いや、そう」
ベテトレ「うん」コクリ
モバP「現実に一度は足着けちゃった私たちだけど、ジャンプするくらいはいいよね」
ベテトレ「いいに決まってる。そして、飛ぶなら高くだ」
モバP「うん!」
ベテトレ「綾瀬の上達っぷりは本当にすごいな」
モバP「素材が並じゃないからね」
ベテトレ「踊りだけじゃ、工藤より上になってる」
モバP「そっかぁ…でも、それを刺激にできる子だから、工藤は」
ベテトレ「そうだな。…それにしても、最近レッスンに顔見せないな」グビリ
モバP「まかせっきりでごめんね」
ベテトレ「いや、これが仕事だからな」
モバP「あの二人のユニットデビューに向けて各地奔走中で、なかなか…ね」グビリ
ベテトレ「プロデューサーもたいへんだな」
モバP「やりがいはあるよ。夢に向かって一生懸命な子たちだし」
ベテトレ「なあ、P」
モバP「なに?」
ベテトレ「夢っていつから見なくなった?」
モバP「いつから? 最近もたまに見るよ? この前なんてプリンのお風呂にダイブするのをー」
ベテトレ「違う、そっちじゃない。憧れとか、そういう夢だ」
モバP「そっちの夢かぁ…」
ベテトレ「将来、こうなりたいとか、さ」
モバP「うーん…いつからだろう。まさか自分がプロデューサーになるなんて、子どものころには思いもしなかったし、憧れもしなかったなー」
ベテトレ「私もだ。運動は好きだったし、人に何かを教えることも好きだったけどな」
モバP「いつからだろうね。…現実に足が着いたのって」
ベテトレ「いつの間にか、大人になったな」
モバP「そうだねぇ…」
ベテトレ「でも、あの子たちは、まだ夢に手が届きそうなんだよな」
モバP「…うん」
ベテトレ「久しぶりに夢を見てるかもしれないんだ。あの子たちをトップアイドルにしたい、その手助けをしたいと」
モバP「聖ちゃん、それは私もそうかもしれない。いや、そう」
ベテトレ「うん」コクリ
モバP「現実に一度は足着けちゃった私たちだけど、ジャンプするくらいはいいよね」
ベテトレ「いいに決まってる。そして、飛ぶなら高くだ」
モバP「うん!」
8: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:36:36.08 ID:WbewrF8O0
――――――――――――――――
カタカタカタカタ
モバP(もう10時半…今日はもうちょっと頑張ろう)
モバP(なぜなら、今日はどら焼きがあるのだ)
モバP(それもただのどら焼きではない。日本橋の名店のどら焼き!)
モバP(営業の手土産に買いに行ったとき、夜食用に買っておいたんだよね。ふふふ)
ジーッ
モバP(うん、そろそろ食べておこう。これ以上遅くなると太る)
ジーッ
モバP(視線は気にしない、気にしない、気にしない)
千川ちひろ「じーっ」
モバP「あぁっ! もう、ちひろさん!」
ちひろ「ふふっ、プロデューサーさん、とてもおいそうなどら焼きですね♪」
モバP「もう、しかたない。半分あげますよ。出血大サービスですからね!」
ちひろ「出血大サービスなんて言葉、久しぶりに聞きましたよ。じゃ、温かいお茶を買ってきますね」タタタ
モバP「……鬼、悪魔」
9: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:37:11.54 ID:WbewrF8O0
ちひろ「おーいしーい。さすが、おいしいものをよく知ってますね」
モバP「諸先輩方からいろいろと教えてもらいました。手土産一つで印象変わりますからね」
ちひろ「そういう気遣い、大事です。本当、すっかりプロデューサーですね」
モバP「ちひろさんに言われるとちょっと照れるな」
ちひろ「ふふっ プロデュース中の女の子たちはどう?」
モバP「二人とも真面目で、とても良い子で助かってます。最近はあんまりレッスン見れてないですけど」
ちひろ「二人のこと、心配じゃないの?」
モバP「心配じゃないって言ったら嘘になります。見に行きたいとこですけど、あの二人なら大丈夫です」
ちひろ「それはどうして?」
モバP「同じ夢や、目標に一緒になって向かってく仲間って、途中どんなに喧嘩したり、ぶつかりあっても、絶対いつか分かり合えるから、ですかね」
ちひろ「プロデューサーさんにはそういう仲間がいたんですね。なるほどなぁ」
モバP「今でも、大切な親友で同僚です。で、私の仕事は」
ちひろ「仕事は?」
モバP「二人のことを心配そうに眺めることじゃなくて、目標になる仕事を用意すること、ですかね」
ちひろ「それでこの時間、というわけですね」
モバP「はい。日付変わる前には帰るつもりですけどね」
ちひろ「そうしてください。さて、ごちそうさまでした♪」
モバP「本当は丸ごと1つ食べたかったなぁー」
ちひろ「ふふ。ごめんなさい。今度、その親友との会に私も1度混ぜてくださいね♪ ごちそうしますよ」
モバP「私たち、ちひろさんが想像する3倍は飲みますよ」
ちひろ「余計なこと言ったかしら…では、お先に失礼しますね♪」
モバP「お気をつけて!」
10: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:38:00.66 ID:WbewrF8O0
―――――――――――――――――――
穂乃香「あ、Pさん!」
モバP「あれ、綾瀬。奇遇だね。これからレッスンに?」
穂乃香「はい。Pさんは、営業ですか?」
モバP「うん。営業とはちょっと違うかも。今日は著作権関係の打ち合わせ」
穂乃香「著作権、ですか」
モバP「そう。二人にはオリジナルとカバーの2曲A面でデビューしてもらおうかなって思ってね。それで必要なの」
穂乃香「デビュー、ですか…」
モバP「不安?」
穂乃香「はい…まだまだ私はあの時から変われてませんから…」
モバP「まだ、自分の世界を飛び越えるジュテは飛べない?」
穂乃香「はい、まだ…」
モバP「そう遠くないって、今日綾瀬に会って思ったよ」
穂乃香「そう、ですか…?」
モバP「うん。なんだか、レッスンに向かう顔が良い」
穂乃香「…それは忍さんのおかげかもしれません」
モバP「工藤の?」
穂乃香「はい。久しぶりなんです。一緒になって切磋琢磨してくれる友達って…
東京に出てからも、綾瀬さんは違うから、って言われてしまって。よく言えば一目置かれていたんでしょうか。
賞はいくつも取ってきました。でも一緒になって喜んでくれたのは、先生と両親だけだったかもしれません」
モバP「そうだったんだね」
穂乃香「はい…レッスンはいつも自分と向き合ってやってきました。でも、今は隣に忍さんがいてくれます」
モバP「工藤、頑張り屋さんでしょ」
穂乃香「はい、とっても」
モバP「あ、時間。じゃあ今日もレッスン頑張って!」
穂乃香「はい! Pさんもお気をつけて」
11: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:38:34.05 ID:WbewrF8O0
モバP(良いこと聞けたな、今日は)
モバP(近々、レッスン見に行こうかな)
12: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:39:19.28 ID:WbewrF8O0
忍「ただいまー」
忍「…と言っても、誰もいないけど。おかえり、アタシ」
忍(今日もダメだったなぁ…なかなか穂乃香ちゃんには追いつけない)
忍(後から入ってきた子に追いつけないってのも変な話)
忍(どれだけ頑張ったら、追いつけるのかな…はぁ)
忍(ダメだな、アタシ……)
ピンポーン
忍「はーい」
「お荷物のお届けでーす」
13: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:39:57.88 ID:WbewrF8O0
ピリリリリ
モバP「はい、Pです」
忍『うっ…Pさん…』
モバP「工藤? 泣いてるの?」
忍『うん…ごめん、Pさん…』
モバP「どうした、何かあった?」
忍『うん……Pさん、今すぐ、寮に来れる?』
モバP「わかった、すぐに行く」
14: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:40:27.07 ID:WbewrF8O0
――――――――――――――――――――
ベテトレ『綾瀬の上達っぷりは本当にすごいな』
モバP『素材が並じゃないからね』
ベテトレ『踊りだけじゃ、工藤より上になってる』
モバP『そっかぁ…でも、それを刺激にできる子だから、工藤は』
――――――――――――――――――――
モバP(私が甘かった…!)
モバP(確かに工藤はしっかりしてて、頑張り屋だけど、まだまだ中学卒業したばかりの女の子)
モバP(そんなに心は強く、ない!)
モバP(近々見に行こうかな、とか思ってる場合じゃなかった…!)
モバP(待ってて、すぐ行くからね…!)
15: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:41:05.33 ID:WbewrF8O0
ガチャッ
モバP「工藤っ! はぁ、はぁ、遅くなってごめん」
忍「んーん、来てくれてありがとう」グスッ
モバP「どうした、何があった?」
忍「あのね、Pさん。本当にありがとう」
モバP「え?」
忍「アタシの活動、いつも親に手紙書いて教えてくれてたんだよね」
モバP「なんで、そのこと」
忍「実家のお母さんから、手紙と荷物が届いたの
アタシ、一度も電話もメールも送れてなくて…絶対アイドルになるって言って、
家出同然に実家を出てきたから…有名になるまで恥ずかしくて、できなくて」
モバP「そうだったの…」
忍「お母さんからの手紙に書いてあったよ。
安心して任せられる人がいてくれて良かった、Pさんと一緒に頑張れって」
モバP「あー…それ、ちょっと照れるな」
忍「ありがとう、Pさん。アタシ、これでまた頑張れるよ」
モバP「…また、ってことは、ちょっとへこんでた?」
忍「実はね。穂乃香ちゃん、すごいしさ。でも、アタシは元々ゼロだったんだし、へこんでられないよ。
応援してくれる人、誰もいなかったのに、Pさんと出会って、そして、両親も応援してくれるようになって。
アタシ、もっともっと頑張る。穂乃香ちゃんと一緒に!」
モバP「良かった…その意気!」
グゥー
忍「……おやぁ?」
モバP「…安心したら、お腹が、ね?」
忍「心配して、急いで来てくれたんだよね? 今、リンゴむくから待ってて♪ 青森のリンゴは最高だよっ」
16: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:41:51.94 ID:WbewrF8O0
ベテトレ「1,2,1,2!」
キュ キュ キュ キュ
ベテトレ「そこでターン」
クルッ
ベテトレ「OK いい感じだ」
モバP「だね」
忍「どうっ?」
モバP「久しぶりに見たけど、二人とも上達しててすごいね」
穂乃香「でも、まだまだです」
忍「うん! もーっとうまくなるよ!」
モバP「うん。でも、今日はここまで!」
忍「えー? なんで?」
ベテトレ「おいおい、私も聞いてないぞ」
穂乃香「レッスン見ていただけるの、久しぶりですし、もう少し…」
モバP「二人は頑張りすぎ。私も最近ちょっと仕事しすぎたし。今日はもう休み!」
忍「むむむ」
モバP「なんてね。それだけじゃない。二人に歌ってもらう歌のためにも、ちょっと二人には遊びに行ってもらいたいんだよね」
穂乃香「遊びに、ですか?」
モバP「そ! 真面目なだけじゃアイドルは務まりません! たまにはポップにはじける感じも必要」
忍「なんか、わからないでもないけど…Pさんはどうするの?」
モバP「私は聖ちゃんと飲みに行く」
ベテトレ「はっ?」
忍「もー、なんなのさ。まったく…いこ? 穂乃香ちゃん」
穂乃香「え? あ、はいっ!」
17: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:42:57.53 ID:WbewrF8O0
すごい、踊りのゲームがある! やってみよ、穂乃香ちゃん!
光に合わせて…わ、おっととと ステン
あはは、珍しいね、転ぶなんて♪
バレエ一筋だったので…こういう遊び馴れなくって
じゃあ、今日は思いっきり楽しんじゃお♪
穂乃香ちゃん! そっちにゾンビが!
わかりましたっ! エイッエイッ
ナイス、穂乃香ちゃん! って、わー!
あ、忍さんっ! やられちゃいましたね
むー、悔しいっ
ふふっ、この記録は抜けないでしょ
そんなこと…負けませんよ! エイッエイッ
ピコ イテッ ピコ イテッ
あーあ、モグラかわいそ ボソッ
え、あ、うー
ピピー タイムアップ
はい、アタシの勝ち!
むー、今のは反則です!
えー? 独り言言っただけだよ
むむむぅ
むくれ顔、かわいい♪
18: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:43:36.86 ID:WbewrF8O0
穂乃香「あっ」ピタ
忍「どうしたの、穂乃香ちゃん」
穂乃香「忍さん、あれって私でも取れますかね?」ピニャー
忍「クレーン? アタシがナビするからがんばってみよう!」 クマトモー
忍「もうちょい奥! 奥!」
スカッ
忍・穂乃香「あぁ~」
穂乃香「すみません、私が未熟なばかりに…」
忍「穂乃香ちゃんはクレーンゲーム初心者だし、気にしないで!」
穂乃香「は、はい」
忍「二人の息を合わせてももう一回やってみよう! 諦めなければクマちゃんゲットできるよ!」
穂乃香「あ…あの…私がほしいのはその手前の…」
忍「手前…? あのブサイク!? そこからかみあってなかったのー!?」
穂乃香「そ、そうみたいですね」
忍「えー!?」
穂乃香「ふふっ」
忍「ふふ」
あははははは
19: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:44:18.54 ID:WbewrF8O0
穂乃香「久しぶりに、すごく笑いました」
忍「アタシも♪」
穂乃香「私たち、まだまだお互いに知らないことばかり、ですね」
忍「…そうだね」
穂乃香「久しぶりなんです。一緒に頑張ってくれる友達がいるのって」
忍「え?」
穂乃香「今、私とても楽しいんです。アイドルになって、よかったなって」
忍「そっか、そうなんだ~ なんか、うれしいかも」
穂乃香「楽しみながらがんばるってこと、いつも忍さんが隣で教えてくれてる、そんな気がします」
忍「アタシも、ちょっとは役に立ててるってことかな」
穂乃香「ちょっとじゃないですよ」
忍「そんな風に思ってくれてるって、全然知らなかった。ね、穂乃香ちゃん」
穂乃香「はい」
忍「アタシたち、もっと仲良くなれる気がするんだ。今日、とっても楽しかった」
穂乃香「私も、楽しかったです」
忍「お互い、いろんなことこれからもっと知っていけたらいいよね。ダンスも教わりたいし、穂乃香ちゃんの好きなこととかも知りたいな」
穂乃香「はい♪ これからも、よろしくお願いします。忍さん。ううん、忍ちゃん♪」
20: ◆w72AKbkgD2 2015/04/15(水) 23:45:01.65 ID:WbewrF8O0
コソッ
ベテトレ「全部、思い通りって感じか」
モバP「いやいや、想像をはるか上に超えていったよ、あの二人」
ベテトレ「まったく…」
モバP「キラッキラッ輝いている♪ 胸に秘めたるその太陽♪
はしゃいだ者勝ちのHoliday♪ 踊ってもっと解き放って♪」
ベテトレ「歌まで歌い始めて、ご機嫌だな」
モバP「あの二人にカバーさせたいんだよね、この曲♪
真面目な一人ひとりが、二人になって楽しいを爆発させるんだ」
ベテトレ「今日のあの二人には、ぴったりだな」
モバP「でしょ? さ、安心したところで、一杯行こうか、親友!」ガバッ
ベテトレ「まとわりつくなー! 今日はいろいろ巻き込まれたからな、おごってもらうぞ!」
モバP「えー! あ、待って!いいよ♪」
モバP「もしもしーちひろさーん! 待ってますよー!」
終わり 柚編に続く
次回 【モバマスSS】フリルドスクエアと4月
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