＼パチパチパチ／

智香「はいどうも、若林と申しますっ☆」

春菜「トゥース！　春菜だ」

智香「あ、どうもね。偉そうですみませんっ」

春菜「春菜だからな」

智香「意味わかんないよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「メガネだからな」

智香「余計、意味がわかんないよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「若林ちょっとツッコミ多すぎない！？」ﾋﾞｼｯ

智香「あれ？　怒っちゃったのっ？」

春菜「むしろ心地いいーっ！」ｺｰｺﾂ

智香「はいはい、これでいいのかなっ☆」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ

春菜「ちょっとっ！　今のツッコミには、愛が無かったぞ！」

智香「そんなことはないでしょっ☆」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝｯ

春菜「愛のないツッコミは、体罰だぞ！」

智香「あ、体罰には反対の立場なんだっ？」

春菜「もちろん！　今の教育現場を見てみてよ」

智香「うんうんっ！」

春菜「教師も生徒も、メガネばっかりじゃーん」ﾍﾟﾛｯ

智香「なにヨダレたらしそうになってるのっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「メガネ大好きだから！」

智香「確かに今は、メガネしてる人おおいけどねっ」

春菜「パラダーイス！！」ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ

智香「体罰の問題はどうなったのっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「むしろ心地いいーっ！」ｺｳｺﾂ

智香「ちょっとちょっと！　真剣な問題なんだから、体罰の問題はっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「だけどさ、最近は目が悪くてもメガネをかけない人がいるんだよっ」

智香「あ、体罰はやめてそっちの話題いっちゃうんだっ……」

春菜「メガネ大好きだから！」

智香「じゃあ体罰はっ？」

春菜「むしろ心地いいーっ！」ｺｳｺﾂ

智香「そんなに体罰が好きなのっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「で、メガネなんだけどっ」

智香「ああ、はい……メガネの話題ねっ」ﾊｱ

春菜「若林は、メガネが好きじゃないのかっ！？」

智香「アタシ、メガネかけてないしっ……」

春菜「じゃあ……春菜のメ ガ ネ♪　好き？　嫌い？」

智香「嫌いっ……」

春菜「なあーにぃーっ！」

智香「……なわけないじゃない。もう////」

春菜・智香「「へへへへっ！」」

春菜「それでね。現代社会のIT化とストレスで、目の悪い人は増えているのにメガネを書けない人もおおいんだよっ」

智香「へえー。それはなんでっ？」

春菜「あの……悪魔の発明だよ……」ﾜﾅﾜﾅ

智香「悪魔の……発明っ？」ｺﾞｸｯ

春菜「悪魔の３大発明……」

智香「えっ！？　なになにっ？」

春菜「まず核兵器」

智香「核兵器、うんうんっ。それからっ？」

春菜「そして体罰」

智香「発明じゃないよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「最後に、コンタクトレンズ！」

智香「……コンタクトレンズっ？」

春菜「コンタクトレンズのせいで、メガネをかけない人が増えてるんだよっ！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

智香「あー……」

春菜「我々人類は、英知と理性をもってこの悪魔の兵器を地球上から廃絶しなくてはならないっ！」

智香「おおげさだよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「春菜はここに宣言します！　トップアイドルとなった後は、春菜は総理大臣にスキルアップします」

智香「アップしないからっ！　アイドルと大臣はそもそもスキル違うからっ☆」

春菜「総理大臣に卍解しますっ！」

智香「アイドルは斬魄刀じゃないよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「いつからメガネを春菜だと思っていた？」

智香「ずっとだよっ☆」

春菜「え……」ｶﾞｰﾝ

智香「自分で言って、ショック受けないでよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「ちょっと待って。ちょっと待って！」

智香「なにっ？」

春菜「春菜のことはどう言われてもいいよ。でも、メガネは……メガネの悪口は許さないよっ！」

智香「悪口なんて、言ってないでしょっ☆」

春菜「え……」ｶﾞｰﾝ

智香「だからなんでショック受けるのっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「それより総理大臣！　春菜は将来、総理大臣になります！」

智香「それでっ？　総理大臣になってどうするのっ？　まさか法律でコンタクトレンズを規制するとかっ？」

春菜「春菜、規制とか好きじゃないから」

智香「安心したよっ☆」

春菜「静岡にも、もう随分帰ってないし」

智香「それは帰省でしょっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「春菜は、コンタクトレンズを規制したりはしませーん！」

智香「うんうんっ」

春菜「かわりにコンタクトレンズに重税を課しまーす！」

智香「ええーっ！」

春菜「これで自然にみんな、メガネを使用するようになります

智香「横暴だよっ！　そんなの総理大臣になったからって、できないと思うよっ」

春菜「えっ！？　総理大臣になったら、なんでもやりたい放題じゃないの？」

智香「そんなわけないよっ。日本は、民主主義の国なんだから。総理大臣でも他の議員の同意を得ないとっ」

春菜「トラスト、ミー」

智香「それ言う人は、信用できないよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「パストラ、ミー」

智香「それ、燻製肉だよっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「ゴウヒロ、ミー」

智香「燃えてるんだろうかっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「じゃあ春菜が総理大臣になっても、メガネは守れないの？」

智香「無理だねっ！」

春菜「どんなにがんばっても？」

智香「無理無理っ！」

春菜「そんな……」ｶﾞｰﾝ

智香「春菜が１人でがんばっても、無理なものは無理だよっ！」

春菜「……」ｶﾞｯｸﾘ

智香「でも……」ﾎﾟﾝ

春菜「えっ！？」

智香「春菜１人では無理でも…………アタシと２人でなら……どうかなっ？」

春菜「若林……////」

春菜・智香「「へへへへっ！」」

智香「メガネといえば、ここへ来る途中で元アイドルのプロデューサー秋月律子さんに会ったよっ☆」

春菜「えっ！？　春菜の憧れの？」

智香「挨拶しちゃったぞっ☆」

春菜「なんで呼んでくれなかったの！？」

智香「ちゃんと春菜の話もしておいたよっ☆」

春菜「まさか……あることないこと、律子さんに吹き込んでないよね？」

智香「もう。そんなこと言うわけないでしょっ！」

春菜「若林のことはどう言われてもいいよ！　でも、春菜は……春菜の悪口は許さないよっ！！！」

智香「普通、逆でしょっ☆」ﾎﾟﾝｯ

春菜「春菜も来る途中で、アイドルに会いました。実は」

智香「えっ？　誰、誰っ？」

春菜「双葉杏ちゃん」

智香「あー。小柄で可愛いよねっ☆　挨拶とかしたっ？」

春菜「してません」

智香「なんでっ！？」

春菜「杏ちゃん、寝てました」

智香「あー……」

春菜「というか、いつも寝てるね。杏ちゃん」

智香「時々、心配になるよねっ。あれだけいつも寝てるとっ」

春菜「春菜とかレッスンしてる横でも、いつも寝てるからね」

智香「じゃあ……いつレッスンしてるのかなっ？」

春菜「暇でしょ！！」

智香・春菜「「ありがとうございましたーっ☆」」

Ｐ「まあまあだな。また２人で練習しておいてくれ」

春菜「はーい」

智香「わかりましたっ☆」

春菜「じゃあ、あっちで相談しようか」

智香「そうだねっ……あれっ？　卯月ちゃんっ！」

島村卯月「あ、智香ちゃんに春菜ちゃん。これから自主トレ？」

春菜「うん。卯月ちゃんも？」

卯月「うん。実はライブのパフォーマンスとして、体操を組み入れることになったんだ」

智香「へえー、体操。いいかも知れないねっ☆」

卯月「良かったら２人ともちょっと見て、感想とか聞かせてよ」

春菜「あ、じゃあ見学させてもらいまーす」

智香「見たい見たいっ☆」

卯月「それじゃあ、音楽……スタート」

♪♪♪♪

卯月「あたりまえ～♪　あたりまえ～♪　あたりまえ体操～♪」

♪♪

卯月「レッスンさぼって、本番をむかえると～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「不評！」

卯月「レッスンし過ぎて、本番をむかえると～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「疲労！」

卯月「オフの日に、変装なしで出かけてみると～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「気づかれない！」

卯月「私がゲストの、番組の視聴率（すうじ）～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「そこそこ！」

卯月「巷では絶滅した、ブルマの衣装～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「好評！」

卯月「ネットで私の、○○Ｗピース画像～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「アイコラ！」

卯月「アピールしたいと、リボンをつけたら～♪」

♪♪♪♪♪

卯月「ヴァい！」

♪♪♪♪

卯月「あたりまえ～♪　あたりまえ～♪　あたりまえ体操～♪」

♪♪

卯月「どうかな？」

智香「そんなに激しい動きはない体操なんだねっ☆」

春菜「いやー、卯月の個性が良く出ていたよ。これは春菜たちも、負けちゃいられないよ」

卯月「良かった！　じゃあ私、もう少しがんばるね」

智香「またねっ☆」

春菜「無理しちゃだめだよ」

杉坂海「やあ、智香に春菜」

智香「あっ！　海ちゃんっ☆」

春菜「ジーンズ生地のノースリーブと、短パンの衣装？　路線変更したの？」

海「そうなんだよね。それとウチ、新しい愛称が決まったんだ」

智香「愛称？　なんて言うのっ☆」

海「これからは杉坂海だから、『杉ちゃん』って呼んでね」

春菜「杉ちゃん……」

杉ちゃん「ワイルドな愛称だろぉ～？」

智香「ほんとだねっ☆

杉ちゃん「智香も、愛称を決めたらどうかな？」

春菜「それいいかも」

杉ちゃん「若林だから……ワッキーとか」

智香「そ、それは遠慮しとくよっ……」

杉ちゃん「そっか。そういえばこの間、ファミレスでジャンボサイズハンバーグ食べたんだ」

春菜「あ。あの大きいハンバーグ？」

杉ちゃん「ワイルドだろぉ～？」

智香「すごいねっ☆」

杉ちゃん「でも杉ちゃん、こう見えて意外と小食だから、一緒に行ったかな子ちゃんとシェアしちゃった」

春菜「え？」

杉ちゃん「ワイルドだろぉ～？」

智香「そうかなっ？」

杉ちゃん「この衣装も、ワイルドさを意識してかつてのハリウッドスターをモデルに用意したんだよ」

春菜「アーノルドだろぉ～？」

杉ちゃん「ちょ、オチ言わないでよ！」

智香「あははははっ☆　でも似合うよ、その衣装っ」

海「うん。男兄弟がいっぱいだから違和感ないし、女の子らしい衣装もいいけどこれも悪くないなって」

春菜「うん。がんばってね」

智香「応援してるよっ☆」

海「おたがいねー」

春菜「みんながんばってるね」

智香「アタシ達も、負けてられないねっ☆」

春菜「うん。でも……」

智香「？」

春菜「春菜たちのユニットは、絶対に成功するかなって」

智香「そう……だね。アタシもそう思うよっ☆」

春菜・智香「なにしろ……」」

春菜「若林が」

智香「春菜が」

春香・智香「「いるんだもんねっ☆　……えっ？」

春菜・智香「「………………」」

春菜・智香「「へへへへっ！」」

智香「じゃあ……ファイトーっ☆」

春菜「おーーーっ！！！」


おわり