1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:53:18.69 ID:lY7Yug53O
ハマーン「起きろシャア!もう8時だぞ」

シャア「・・・Zzz」

ハマーン「聞こえんのか!まったく、貴様はいつもいつもぐーすかと・・・」ジィー

ハマーン「・・・・・・寝顔だけは昔から」

シャア「んぅ・・・」ガサ

ハマーン「っ!お、起きたのか?」

シャア「あぁ・・・・・・Zzz」

ハマーン「な、なんだ驚かして・・・ではなくシャア!いい加減に起きろ!」ユサユサ

ハマーン「起きんか!」ユサユサ

引用元: ハマーン「起きろシャア、遅刻するぞ」 

 

アクシズのハマーンさん (角川コミックス・エース (KCA165-1))
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9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 20:03:00.81 ID:lY7Yug53O
ハマーン「起きろ!置いていくぞ!」ユサユサ

シャア「ん・・・えぇい朝からなにを騒いでいるんだハマーン・・・うるさくて敵わん」

ハマーン「貴様・・・このわたしが起こしてやっているというのに・・・口の聞き方に気をつけろ俗物!」

シャア「・・・・・・」

ハマーン「お前はいつもそうだ、自分を中心に世界が回っていると思っている・・・聞いているのか!?」

シャア「Zzz」

ハマーン「シャア!!!」バフッ

シャア「うぐっ・・・・・・重いぞハマーン」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 20:14:05.77 ID:lY7Yug53O
ハマーン「お前はわたしを怒らせたいのか?」

シャア「もう怒っているではないか」

ハマーン「ほぅ・・・よほど死にたいと見える」

シャア「朝からそうピリピリするな、おっともうこんな時間か」

ハマーン「・・・貴様がいつまでも呑気に寝ているからだろう」

シャア「それはすまなかったな」

ハマーン「ちっ、いいから早く支度をしろ!遅刻をしたら貴様のせいだぞ」

シャア「あぁ、それなんだが」

ハマーン「なんだ」

シャア「お前がわたしの上から降りてくれないとベッドから降りることすら出来ん」

ハマーン「なっ!?こ、この俗物が!」バサッ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 20:25:11.64 ID:lY7Yug53O
シャア「なにをする」

ハマーン「だまれ!とっとと着替えて降りて来い!」ガチャッ

シャア「・・・毎朝うるさい奴だ」


シャア「それでは行ってくる」

シャア母「はい、いってらっしゃい」

ガチャッ


ハマーン「遅いぞシャア、もう間に合わん。貴様のせいだぞ」

シャア「ならば先に行けば良いだろう・・・待っていてくれなんて頼んだ覚えは」

ハマーン「・・・」

シャア「いやなんでもない。なに、赤い彗星と言われたこのシャア・アズナブル、15分もあれば遅刻なぞするものか」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 20:38:35.51 ID:lY7Yug53O
ハマーン「どうするつもりだ」

シャア「この百式(ママチャリ)を使う」

ハマーン「なに、百式はたしか整備中だったはずではないのか?」

シャア「昨日整備が終わったところでな。ハマーン、お前もキュベレイ(ママチャリ)を持ってくるといい」

ハマーン「あ、あぁ」

シャア「早くしろハマーン、ギレン先生に修正されたいのか?」

ハマーン「キュベレイはその、調子が悪くてな」

シャア「なに?」

ハマーン「だから、その、貴様の」

シャア「仕方ない、乗れハマーン」

ハマーン「百式の、え?」

シャア「早くしろ、時間がないぞ」グイッ

ハマーン「し、仕方ない。緊急事態だし貴様がどうしても乗ってほしいと言うから」

シャア「なにをごちゃごちゃ言っている、掴まれ!」

ハマーン「仕方なくだ・・・仕方なく」ギュッ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 20:54:56.31 ID:lY7Yug53O
シャア「ハマーン」

ハマーン「・・・・・・」

シャア「おいハマーン」

ハマーン「・・・・・・」

シャア「ハマーン!」

ハマーン「な、なんだシャア」

シャア「なにを寝ぼけているんだ、学校に着いたぞ」

ハマーン「そうか」

シャア「いつまで抱き着いているつもりだ、早く下りろ。せっかく間に合ったというのに遅刻するぞ」

ハマーン「これは、貴様の運転が荒いから振り落とされんように」バッ

シャア「まあいい、早くいくぞ」

ハマーン「ま、待たんか!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:14:09.17 ID:lY7Yug53O
キーンコーンカーンコーン

シャア「間に合ったな」ガラッ

ハマーン「お前があと15分早く起きればゆっくり歩いて来られるものを。まったくなぜ目覚まし時計を使わん」

シャア「目覚ましなんて使わなくてもお前が起こしてくれるからな」

ハマーン「なっ!?」

アムロ「シャア、今日もギリギリじゃないか」

シャア「やあアムロ。昨日少し遅くまで百式の整備をしていたのでな」

アムロ「そうか、またガンダムと勝負するかい?」

シャア「次は負けんぞ」

エマ「ちょっとそこの二人!チャイムが聞こえなかったの?席に座りなさいよ!」

ジェリド「はっは、早く座んなお二人さん。ところで委員長」

エマ「なにかしら」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:21:47.43 ID:lY7Yug53O
ジェリド「朝からそんなに怒って頭に青筋を立ててると」

エマ「なによ」

カクリコン「まるで朝立ちみたいだってんだろう!あっはっはっげぶっ!」バチコン!

エマ「し、修正してやる!!」

カクリコン「べぶっ!ひぃーやめてくれー!言い出したのはジェリドじゃないがぼ!」

エマ「この!あなた高校生のクセにハゲてんじゃないわよ!!」バチン!

カクリコン「前髪だけはーーー!!」

エマ「うるさいのよハゲ!」ブッチーン!

カクリコン「ぎゃあーーーーー!!」

ジェリド「カクリコン・・・・・・カクリコーーーーーン!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:30:22.39 ID:lY7Yug53O
ガラッ

ブライト「なにを騒いでいる、席につかんか」

カクリコン「-----------」

エマ「あ、すいませんブライト先生」

ブライト「まったく、委員長のお前が騒がしくてどうする」

エマ「だってカクリコンが・・・」

ブライト「言い分けはいい、号令!」

エマ「は、はい!きりーつ、気をつけ、れい!着席」




ブライト「朝礼は以上だ。ジェリド、カクリコンを保健室に連れていって育毛剤でもかけてやれ」

ジェリド「はっ!了解しました!いこうぜカクリコン」

カクリコン「う、うぅ・・・」ズルズル

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:45:49.50 ID:lY7Yug53O
エマ「ねえハマーン、昨日のスマスマ見た?」

ハマーン「--------」ボー

エマ「ハマーン?どうかしたの?」

ハマーン「な、なんだ!?何のようだ!」

エマ「・・・なにかあったの?」

ハマーン「そうだ、一時間目の予習をせねば」

エマ「そう・・・またあとでね」



アムロ「シャア、数学の宿題を見せてくれないか?」

シャア「いかん、忘れていた」

アムロ「なんだ、ハマーンさんがいるのに忘れるんだな」

シャア「なぜそこでハマーンが出てくる」

アムロ「だって付き合ってるんだろ?」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:53:21.06 ID:lY7Yug53O
シャア「何度言わせる、ハマーンはただ家が隣で小さい頃から知っているだけだ」

アムロ「毎朝起こしてもらってるんだろ?」

シャア「それは勝手に部屋に入って来てだな」

ガタタン!

マシュマー「シャア!!表に出ろ!!」

シャア「やれやれ・・・またうるさい奴が」

マシュマー「貴様は毎朝ハマーン様に起こしてもらいながら、それを勝手に部屋に入って来てだと」

マシュマー「恥を知れシャア!!騎士道精神のかけらもない奴め!」

ジェリド「ただ羨ましいだけだろ?」

マシュマー「な、なにを、わたしはただシャアがうらや、ごほん。シャアが許せないだけだ!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:59:13.02 ID:lY7Yug53O
マシュマー「決闘だ!」

シャア「相手にしてられんな」

シャア「おーいガルマ!」

ガルマ「なんだいシャア、今一時間目の予習で忙しいんだが」

シャア「マシュマーが絡んできて困ってる、助けてくれないか?」

ガルマ「どうしてわたしが」

マシュマー「シャア!決闘から逃げるばかりか級友を身代わりにしようとは何事だ!」

シャア「絡まれて困っている友人の為に立ち上がる。ジオン十字勲章ものだぞ」

ガルマ「かかってこいマシュマー!わたしが相手だ!」

マシュマー「どいてくれガルマ!わたしはシャアに用が」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 22:11:31.13 ID:lY7Yug53O
ガルマ「ジオン高校に栄光あれーーーーーーー!!」バキッ

マシュマー「うぐっ!ガルマ!構えてもいない友人をいきなり殴りつけるのが貴様の騎士道なのか!」

ガルマ「うわーーーーー!」グルグル

マシュマー「致し方ない・・・うりゃっ!」バキッ

ガルマ「い、痛い!この!」



シャア「・・・醜いな」

アムロ「・・・同じ過ちを何度繰り返せば気が済むんだっ!」

シャア「だからこそわたしは人類を革新せねばならん」

ジェリド「もとはと言えばお前のせいだろ」

エマ「ちょっとやめなさいよ二人とも!!」

カクリコン「ぶふっ・・・はっ!」

エマ「・・・・・・」ブチッ

カクリコン「ぎゃああああーーーーーーーー!!」

ジェリド「か、カクリコーーーーーーーーン!!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 22:26:19.85 ID:lY7Yug53O
ガラッ

ギレン「・・・・・・」スタスタ

ギレン「ガルマ」

ガルマ「に、兄さん!」

ギレン「学校では先生と呼べと言っているだろう」

ガルマ「もうしわけありません・・・」

ギレン「ギレン、マシュマー、校庭を50周だ」

ガルマ「な、わたしはただ友人を助けようと!」

マシュマー「はっ!行ってまいります!」

ギレン「よろしい。ガルマは100週だ」

ガルマ「っ!・・・行ってまいります」

マシュマー「ハマーン様!このマシュマー・セロ、ハマーン様の為、行ってまいります!」

ハマーン「そうか、頑張ってくれ」

マシュマー「くっ・・・・・・ハマーン様に激励の言葉をかけて頂けるとは・・・生きていてこんなに幸せなことはありません!」プルプル

ギレン「さっさと行かんか!」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 22:39:16.27 ID:lY7Yug53O


ガルマ「どうしてこんな目に・・・」

シャア「・・・ボウヤだからさ」ボソ

ガルマ「シャア!謀ったなシャア!」

ギレン「ガルマ!」

ガルマ「うぅっ・・・校庭100周なんて死んでしまう」

ギレン「なにをぶつぶつと、お前はそれでもザビ家の男か?早くしろ」

ガルマ「わかりました・・・」

ギレン「一時間目は自習!シャキッとせんかガルマ、いくぞ」


ガルマ「に、兄さん!」

ギレン「学校で兄さんはやめんか」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 22:48:53.52 ID:lY7Yug53O
ドズル「あれは、兄貴とガルマ!・・・」


ギレン「まだ3周目だぞガルマ」

ガルマ「はぁ、はぁ」

ザッザッザッ

ドズル「ほっほっほっ」ザッザッ

ギレン「ドズルか、授業はどうしたのだ」

ドズル「自習にしてきた。窓から二人の姿が見えたんでな」

ガルマ「ど、ドズル兄さん・・・」

ドズル「俺だけのけものなんてさせんぞ!ほらガルマ、シャキッとしろ!」バシーン

ガルマ「いてっ!」

ギレン「ふふ」

ドズル「がはははははは!」

ガルマ「・・・へへっ」


デギン(校長)「まったくあやつらは・・・馬鹿息子どもめ」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 23:05:28.29 ID:lY7Yug53O
ふぅ・・・なんとか打ち間違いはごまかせたな

アムロ「シャア、せっかく自習になったことだし狩らないか?」

シャア「いや、数学の宿題を片付けねばならんのでな。遠慮する」

アムロ「あぁそうか忘れてたよ」


シャア「アムロ、ここなんだが」

アムロ「ん?そこは・・・っと分からないな」

シャア「仕方ない」

シャア「ハマーン、ここの問題なんだが」

ハマーン「なんだ、こんな問題も・・・これは今日の宿題か?」

シャア「そうだ」

ハマーン「昨日の夜に忘れるなと言ったはずだ。なぜ今やっている」

シャア「細かいことを言うな。どう解けば」

ハマーン「貴様、昨日風呂に入ったらやると言っただろう?このわたしに嘘をついたのか」

シャア「うるさい奴だな・・・えぇい、もうお前には聞かん!」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 23:19:45.87 ID:lY7Yug53O
ハマーン「待て!教えないとは言って」

シャア「レコア、数学を教えて欲しいんだが」

レコア「あら、珍しいわね。いいわ、どこかしら?」

シャア「ここなんだが」

レコア「ここはね、この公式を持ってきて」ピトッ

ハマーン「・・・・・・」

レコア「あら、それとここも計算が間違っているわよ」ピタッ

ハマーン「・・・・・・」ピクピク

レコア「意外と綺麗な指してるのね」ピッタリ

ハマーン「・・・・・・」タシタシタシタシ

カクリコン「おいハマーン!さっきから貧乏揺すりがうるさげふっ!」バシーン

ハマーン「俗物が気安く話し掛けるな!」ブッチーン

ジェリド「カクリコーーーーーーン!」

ハマーン「ちっ・・・・・・」イライラ

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 23:38:06.93 ID:lY7Yug53O
カクリコン「アメ・・・リア・・・アメリアーーーーーーーー!!」

ハマーン「五月蝿いぞ俗物!」ゲシッ

カクリコン「ぐぇっ」ガクン

カミーユ「アメリアって誰だろう」

ファ「カクリコンくんのことだからなにかのアニメかゲームじゃない?」

カミーユ「なるほど」



シャア「面倒をかけた」

レコア「あら、もういいのかしら。そうだ、昨日クッキーを焼いたんだけどいかが?」

シャア「せっかくだ、頂こうか」

ハマーン「・・・・・・」ブチブチ

カクリコン「ーーーーーーーー」ピクピク

ジェリド「もう、やめてくれ・・・・・・もう・・・・・・」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 23:57:58.02 ID:lY7Yug53O
昼休み

シャア「なにぃ!」

アムロ「どうしたシャア」

シャア「わたしとしたことが・・・弁当を忘れてしまったようだ」

アムロ「今からじゃ購買も間に合わないぞ?どうするんだ」

シャア「ちぃっ、どうしたものか」

フラウ「アムロー、行きましょう」

アムロ「なんだよフラウボゥ、どこに行くんだ?」

フラウ「なによ、昨日約束したじゃない、明日は一緒にお昼食べようって」

アムロ「そうだっけ?」

フラウ「んもう、ほら行くわよ」グイッ

アムロ「ち、ちょっと・・・すまないシャア、またあとで」

シャア「・・・・・・どうしたものかな」

ハマーン「・・・」ポン

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 00:12:05.12 ID:Mw/LxT8HO
シャア「なんだハマーン」

ハマーン「貴様のことだ、忘れるだろうからとおば様から預かっていた」

シャア「すまんな・・・助かった」

ハマーン「ふんっ」

シャア「ハマーン」

ハマーン「なんだ」

シャア「アムロがフラウに連れていかれてな、一人なんだ」

ハマーン「それがどうした」

シャア「付き合ってくれ」

ハマーン「なっ!?い、いきなり何を言い出すんだお前は!こんな、みんないる教室で。恥を知れ俗物!」

シャア「なにを言う、教室が嫌なら屋上にでも行こうか?」

ハマーン「そ、そういうことは、事前にだな」

シャア「事前もなにも、アムロがいなくなってお前が弁当を持ってきてくれるなんて事前に分かるはずがないだろう」

ハマーン「・・・ん?」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 00:22:04.24 ID:Mw/LxT8HO
シャア「まったく、一緒に昼飯を食おうというだけでなにを大袈裟な」

ハマーン「・・・・・・」

シャア「どうしたハマーン」

ハマーン「・・・俗物が!」パシン!

シャア「なにをする!」

ハマーン「俗物!俗物俗物!」パシン!パシン!

シャア「えぇい撤退だ!」スタタタ

ハマーン「俗物!俗物!」パシン!

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 00:52:01.64 ID:Mw/LxT8HO
放課後

アムロ「シャア、帰りに一戦交えないか?」

シャア「いいな、相手になろう」

アムロ「カミーユ、シロッコもどうだ?」

カミーユ「良いですね、付き合いますよ」

シロッコ「俗人と天才の違いを見せてやろう」


シャア「つい熱くなってしまったな。今帰った」ガチャッ

シャア母「お帰りなさい。夕飯出来てるから着替えてらっしゃい」

シャア「あぁ」


ガチャッ

シャア「なんだ来ていたのか」

ハマーン「・・・・・・」パタパタ

シャア「読んだらちゃんと棚に戻しておいてくれよ」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 01:05:14.78 ID:Mw/LxT8HO
ハマーン「おい、シャア」

シャア「なんだ」バサッ

ハマーン「今日の弁当はどうだった」

シャア「そうだな。いつもと少し味が違う気がしたが」

ハマーン「っ・・・」

シャア「なかなか美味かった。わたし好みのオカズだったしな」

ハマーン「・・・・・・そうか」

シャア「まあお前に追いかけ回されたせいであまり味わっている余裕はなかったがな」

ハマーン「もとはと言えば貴様が悪い」

シャア「なにがだ?」

ハマーン「貴様が悪い」

シャア「そうか、すまなかったな」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 01:11:20.26 ID:Mw/LxT8HO
ハマーン「ふん」パタパタ

シャア「ベッドの上で足をパタパタするな。埃が立つだろう」

ハマーン「ふん」パタパタ

シャア「夕飯は?」

ハマーン「食べてきた」

シャア「そうか・・・わたしは夕飯を食べるとしよう」

ハマーン「ふん」

シャア「そうだハマーン」

ハマーン「ん?」

シャア「弁当美味かったぞ」ガチャッ バタン

ハマーン「っ!?」

ハマーン「----------」バタバタバタ





ここらで終わるか。ハマーン様ばんざー---------い!!!!!

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:43:49.21 ID:Mw/LxT8HO



シャア「ハマーン、もう12時だぞ」

ハマーン「・・・・・・」

シャア「自分の部屋に戻ったらどうだ、ハマーン」

ハマーン「・・・・・・ぐぅ・・・Zzz」

シャア「・・・やれやれ」


シャア「・・・・・・しかし、普段のハマーンからは想像も出来んな、この寝顔は」

ハマーン「・・・Zzz」

シャア「大人しくしていればなかなか可愛らしいものを」

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:52:19.86 ID:Mw/LxT8HO
ハマーン「・・・」ビクッ

シャア「しかしこれではわたしが眠れんな・・・どうするか」ギシッ

ハマーン「っ!」ビクッ

シャア「ハマーンと寝るわけにも」

ハマーン「!!」ビクッ

シャア「どうしたものかな・・・」

ハマーン「・・・・・・」

シャア「見えた!」ピキューン

ハマーン「!・・・・・・」


シャア「ふっ、なぜこんな簡単なことに気が付かなかったんだ」ギシッ

ハマーン「・・・・・・」


シャア「アルテイシアと一緒に寝ればいいではないか」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:14:54.37 ID:Mw/LxT8HO
シャア「シャア・アズナブル、出るぞ」ガチャッ

ハマーン「・・・・・・」ムクッ

ガチャッ


シャア「認めたくないものだな・・・若さゆえの」ヒリヒリ

ハマーン「・・・」

シャア「起きていたのか、お前がわたしのベッドを占領していたおかげで」

ハマーン「俗物め・・・」スタタスタ ガチャッ

シャア「えぇいなんだと言うのだ、アルテイシアも布団に入るなりいきなりビンタなど・・・これが反抗期か」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:27:32.69 ID:Mw/LxT8HO


ハマーン「起きろ」

シャア「・・・・・・Zzz」

ハマーン「起きろ俗物!」ユサユサ

シャア「・・・んん・・・」グイッ

ハマーン「あっ」ドサッ

シャア「・・・スゥー」ギュッ

ハマーン「な、なにを・・・」

シャア「・・・・・・」ギュゥ

ハマーン「は、はなさんか!」

シャア「・・・アルテイシア・・・」

ハマーン「---------」

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:45:37.60 ID:Mw/LxT8HO
ハマーン「よく分かったよ、シャア」

シャア「Zzz」

ハマーン「貴様という人間がな」

シャア「・・・ん?・・・ハマーン、わたしのベッドでなにをしている」

シャア「まさかわたしをおそ」ピキューン

ハマーン「落ちろ!!!」メシャッ

シャア「見える!」サッ

ハマーン「ほう、これを避ける・・・流石だなシャア・アズナブル」

シャア「ちぃっ、この体勢では不利だな」

ハマーン「なにをぶつぶつ言っているか!!」シャッ!

シャア「くっ」バキッ

ハマーン「はははははは!」シュッ!

シャア「まだだ!まだ終わらんよ!」バサッ

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:29:51.69 ID:qyhQPjcKO


ハマーン「離せ!」バシッ

シャア「そんな攻撃、当たらなければどうという」

ガチャッ

セイラ「兄さん、朝からハマーンさんを押し倒すのはいいけれど、学校に間に合わなくてよ」

シャア「あ、アル」

バタン

シャア「アルテイシア!」

シャア「アルテイシア!待つんだ!」ガチャッ

『アルテイシア!これは』

『そんな格好で歩き回らないでちょうだい!』

バシッ

『ぐぁっ!・・・・・・アルテイシア!アルテイシアーーーー!!』

ハマーン「まったく・・・いつまでたっても・・・」

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:35:06.51 ID:qyhQPjcKO
一時間目 化学

マクベ「このように、このモル計算は基本だが応用がきく。覚えておくように」

カクリコン「さすがにそれは言い過ぎだろうジェリド!」

ジェリド「ほんとなんだなこれが」

カクリコン「はっはー!そいつは傑作だな!」

ジェリド「おい、声がでかいぞカクリコン」

マクベ「・・・・・・ジェリド、カクリコン、前にきたまえ」

ジェリド「ほらみろ、真壁に見つかったじゃいか」

カクリコン「ぶふぅっ!」

マクベ「なにを笑っているカクリコン、早くしたまえ」

カクリコン「はっ!」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:40:56.95 ID:qyhQPjcKO
マクベ「この薬品は良いものだ」チーン

ジェリド「はあ」

マクベ「匂いを嗅いでみなさいカクリコン」

カクリコン「了解しました!・・・すぅぅぅ」

ジェリド「お、おいカクリコン!!」

カクリコン「すぅぅ・・・えんっ!」バッターン

ジェリド「カクリコン!!」

マクベ「まったく、薬品を嗅ぐときは手で扇いでやるなんて小学生でも知っているぞ。授業を聞いていないからこうなるのだ。それを保健室にでも連れていきなさいジェリド」チーン

ジェリド「カクリコン、立てるか」

カクリコン「うぅ・・・」

シロッコ「黒の教科書の薬品か・・・マクベめ、侮れん男よ」

カミーユ「なにか言った?シロッコ」

シロッコ「いや、なんでもない・・・俗人には理解出来ないことだ」

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:45:12.91 ID:qyhQPjcKO
放課後

アムロ「シャア!おーい」

シャア「どうしたアムロ。いつになく上機嫌だな」

アムロ「聞いて驚くな、νガンダム(ロードサイクル)が完成したんだ!」

シャア「なに!あの新型が完成していたというのか」

アムロ「あぁ、今までのガンダムとは比べものにならない性能だぞ。秘密兵器もあるしな」

シャア「気になるな」

アムロ「サイコフレーム(カーボンのフレーム)とだけ言っておくよ」

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:50:48.93 ID:qyhQPjcKO
シャア「ちぃ、連邦の科学力はそこまで進んでいたのか」

アムロ「というわけで、今度の日曜にどうだい一戦」

シャア「しかし、そちらが新型とあっては」

アムロ「なんだ、赤い彗星は機体の性能差を言い訳に逃げるのか?」

シャア「なめるな!いいだろう、今度の日曜だな」

アムロ「あぁ、10時にアクシズ(コンビニ)の前で待ってるぞ」




シャア(アムロめ・・・なんとしても日曜までにサザビーを完成させねば)

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:52:55.69 ID:qyhQPjcKO
ハマーン家

ハマーン「ただいま帰りました」

ママーン「お帰りなさい」

ハマーン「・・・・・・」スタスタ

ママーン「あ、ちょっとこっちにいらっしゃい」

ハマーン「なんでしょう」

ママーン「これ、今度の日曜日にパパーンと行くつもりだったんだけど、パパーンが仕事でダメになってしまったの」

ハマーン「映画?」

ママーン「せっかくだしシャアくんと行ってきなさい」

ハマーン「なぜあのような俗物とわたしが一緒に」

ママーン「行ってきなさい」

ハマーン「しかし母様、わたしにも予定」

ママーン「行きなさい。チケット代を無駄にするなんて許しませんよ」

ハマーン「・・・・・・母様のご命令とあらば」

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 13:59:56.43 ID:qyhQPjcKO
ハマーン(シャアと映画・・・いつ以来だろうか)

ハマーン(確か小学生のころ、ホラー映画を見てあいつが途中で逃げ帰って以来だな)

ハマーン(ふ・・・その夜は)

『ハマーン、怖くて眠れないだろう。一緒に寝てやる』

ハマーン(などと言ってベッドに潜り込んできたが)

ハマーン(ブルブル震えていたのはあいつだったな・・・ふふ、今度映画館にいったらからかってやろう)

ハマーン「シャア、話がある」ガチャッ

ハマーン「・・・またガレージか」

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 14:03:34.86 ID:qyhQPjcKO
ハマーン「シャア」

シャア「ああ(やはりカラーリングは赤が良い)

ハマーン「母様から映画のチケットを貰った。今度の日曜日だ」

シャア「うーむ(しかし、やつの新兵器とはいったいなんだ・・・)

ハマーン「チケット代を無駄にするなとの厳命でな。貴様なら暇だろう。付き合え、いいな?」

シャア「ああ(・・・サイコフレーム・・・フレームをいじったということか!)

ハマーン「11時に迎えに来る。寝坊するな」

シャア「よし!(ならばわたしもフレームを強化しなければ)

ハマーン「せいぜい楽しみにしていろ。ではな」スタスタ

シャア「あぁ」

シャア「ん?ハマーン、いつの間に」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 14:17:26.93 ID:qyhQPjcKO
日曜日

AM10:00

シャア「ん・・・ふぁ・・・まだ10時か」

シャア「・・・・・・いかん、寝坊か!?」

シャア「もうアムロとの約束の時間ではないか」バサッ

シャア「えぇい、急がねば。このわたしが敵前逃亡したなどと吹聴されるわけにはいかん」ヌギッ



ダダダダタ

ハマーン「なんだ、今起こしにいくところだったのに」

シャア「どけハマーン、お前に構っている暇はない!」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 14:25:36.39 ID:qyhQPjcKO
ハマーン「なに?」

シャア「行ってくる」

ハマーン「どこに行く、わたしを置いていく気か」

シャア「お前に構っている暇はないと言っているだろう。シャア・アズナブル、出るぞ」ガチャッ

ハマーン「シャア!」

シャーーー

シャア母「あら、ハマーンちゃん。シャアは?」

ハマーン「自転車に乗って出て行きました」

シャア母「あら、サザビーなんて持ち出して、コンビニでもいったのかしらね」

ハマーン「・・・・・・」

シャア母「せっかくのデートだっていうのにハマーンちゃんをほったらかして、まったくあの子は」

ハマーン「・・・・・・」

シャア母「すぐ戻って来るだろうし、お茶でも飲んでましょう」

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 14:37:15.30 ID:qyhQPjcKO
すぐ、そこ、アクシズ

シャア「すまんアムロ。遅くなった」

アムロ「31分も遅刻だぞシャア」

シャア「すまん。おや、それがνガンダムか?」

アムロ「ああ、そっちも新型を出してきたみたいだな」

シャア「この日の為に徹夜で仕上げたよ。サザビーだ」

アムロ「いい機体じゃないか。よし、今日は一日付き合ってもらうぞ」

シャア「ふっ、途中で根をあげるなよ」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 14:50:54.22 ID:qyhQPjcKO

シャア「はぁ・・・流石に疲れる。アムロめ、腕を上げた」ガチャッ

シャア「今帰った」

シャア母「なにしてたの?」

シャア「アムロと久しぶりに遠出を。夕飯には間に合ったと思うが」

シャア母「そんなものありませんよ」

セイラ「ハマーンさんに謝って来るのが先じゃなくて?」

シャア「ハマーンに?どうして」

セイラ「そんなことも分からないの?謝って来るまで口きいてあげませんからね」スタスタ

シャア「アルテイシア!」

セイラ「ふん」

シャア「アルテイシア・・・

」シャア母「謝ってきなさい」

シャア「なぜだ、ハマーンに謝ることなど」

シャア母「シャア!」

シャア「え、えぇい」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 14:57:17.85 ID:qyhQPjcKO
シャア「入るぞハマーン」ガチャッ

ハマーン「・・・なにをしに来た」










ハマーン「・・・夢か」

ミネバ「どうしたのじゃハマーン」

ハマーン「いえ、少し変わった夢を見まして」

ミネバ「どんな夢か?話してみろ」

ハマーン「わたしがハイスクールに通っていて・・・・・・」




終わり。眠さが限界だ・・・・・・もう落としてくれすまん。

アクシズのハマーン様に栄光あれーーーーーーーー!!