1: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 18:57:24.56 ID:53YeE4N+0
雪歩「そうなんだよ!」

春香「それで、大丈夫なの?」

雪歩「それが、頭を打ったショックで性格が変わっちゃったみたいで……」

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引用元: 響「真が頭を打っただって!?」 

 

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2: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 18:58:34.35 ID:53YeE4N+0
真「あー、春香ちゃんと響ちゃんなりー! こんにちわんわん!」ペコリー

響「うわぁぁ……」

春香「響ちゃんどん引き(笑) ある意味いつもの真じゃない?」

雪歩「何言ってるの! 真ちゃんはこんなこと言わないよ! いつもの真ちゃんと言えば……」

3: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 18:59:20.60 ID:53YeE4N+0
~雪歩回想~

真「ジュテーム、ボクの雪歩」シャランラシャランラ

……

雪歩「って感じじゃない!」

響「ん? 頭を打ったのは雪歩だったのか?」

春香「残念ながら雪歩も元からこんな感じなんだなぁ」

4: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 18:59:57.26 ID:53YeE4N+0
雪歩「とにかく! 何とかして真ちゃんを元に戻すよ!」

春香「え、それ私達もやるの?」

雪歩「もちろんだよ! このままじゃ真ちゃんがかわいそうだよ! 私達、仲間でしょ?」

春香「まぁある意味かわいそうだけどね」

雪歩「さっそく行動開始だよ!」

響「雪歩も逞しくなったなぁ……」

5: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:00:28.10 ID:53YeE4N+0
……

春香「で、まずはどうするの?」

雪歩「とりあえず、真ちゃんに無理矢理今まで通りの行動をとってもらおうと思うの」

響「いや、今もある意味今まで通りだぞ」

雪歩「……響ちゃん?」ゴゴゴゴゴ

響「じ、自分がんばるぞ!」

6: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:09:32.81 ID:53YeE4N+0
春香「で、具体的に何をさせるの?」

雪歩「う~ん……」

響「そうだ、ジョギングなんてどうだ?」

雪歩「なるほど、真ちゃんと言えばスポーツだもんね! スポーツをやらせて、真ちゃんの中の女々しい部分を追い出せば良いんだね! 流石響ちゃん、攻守共に完璧なアイディアだよ!」

「これを破った格闘者は一人としていない!!」

響「誰だ今の」

7: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:10:00.26 ID:53YeE4N+0
……

雪歩「真ちゃん!」

真「雪歩ちゃん、どうちたなり?」

雪歩「う、うん」フラッ

春香「やばいよ、早くも雪歩がショックでふらついてる!」

響「頑張れ雪歩! 自分たちが付いてるぞ!」

8: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:10:30.49 ID:53YeE4N+0
雪歩「真ちゃん、私とジョギング行こう!」

響「やったぞ!」

真「えー、まこりん運動苦手なりよー」

雪歩「おぼっふ!!」

がなはる「「ゆ、雪歩ぉおおお!」」

響「なんてこった、雪歩がやられちまったぞ!」

春香「この人でなし!」

9: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:11:17.13 ID:53YeE4N+0
雪歩「ぁ、ぁ……」

響「雪歩、ムリするな!」

春香「そうだよ、そんな傷で……え、何で傷ついてんの?」

雪歩「だ、大丈夫だよ……二人とも」ヨロッ

響「だけど……」

雪歩「私が、取り戻してみせるから……」

雪歩「私がやらなきゃ駄目なんだよ。今まで真ちゃんに救われてきた、私の手で!」カッ

10: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:12:40.62 ID:53YeE4N+0
響「こ、この光は!」

雪歩「響ちゃん、ありがとう。私、やるよ!」ドドドドドド

春香(ちょっと目を離してた間に展開についてけなくなった……てか何で雪歩光ってるの? 私達何やってるの?)

雪歩「真ちゃん、知ってる?」

真「な、何をなりか?」

雪歩「今、ナウなガールの間で、ジョギングが大ブームなことを……」

真「なん……だと?」

雪歩「一緒にやってくれるよね、ジョギング」

真「あ……あ……」

11: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:13:08.09 ID:53YeE4N+0
……

雪歩「」ゼヒューゼヒュー

春香「」コーホー

響「で、こうなるのか」

雪歩「ひ、響ちゃん……お水を……」カヒュー

響「はいはい。でも、こんだけやったのに当の真は……」

12: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:13:45.42 ID:53YeE4N+0
真「あー、妖精さんだぁ」キャピキャピ

響「何か悪化してるし……後真、それアブな」

春香「どうする? 流石にこのままってのは拙いよね?」

響「アイドルとしてこの路線はちょっと無いよなぁ……」

春香「あ、でも不思議系キャラって需要あるかもよ? ほら、346プロのあのさんじゅ」

響「言わせないぞ」

13: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:14:24.36 ID:53YeE4N+0
雪歩「どうしよう……」

響「うーん」

春香「……ねぇ」

響「どうしたんだ?」

春香「真は頭を打ってああなっちゃったんだよね?」

雪歩「そうだよ?」

14: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:14:52.22 ID:53YeE4N+0
春香「……平凡だって言わないでね」

響「勿体ぶるなよぉ」

雪歩「そうだよ、早く教えてよ」

春香「……もう一度頭を打てばいいんじゃないかな?」

がなはぎ「「……」」

15: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:15:23.24 ID:53YeE4N+0
雪歩「ひねりがないね」

響「今更そんな使い古されたネタ出されてもなぁ」ヤレヤレ

雪歩「春香ちゃん、漫画と現実は分けなきゃ駄目だよ?」ハァ

春香「予想の10倍くらい手厳しかった」

16: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:18:39.60 ID:53YeE4N+0
響「ま、他に手もないしやってみるか」

雪歩「そうだね。このままスルーしたらいくらなんでも春香ちゃんがかわいそうだし」

春香「この状況私がドMなら垂涎物だよね」ジュルリ

雪歩「もう出てるよ」

17: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:19:17.06 ID:53YeE4N+0
……

雪歩「まーことちゃん!」

真「はーあーいー」クルッ

雪歩「破っ!!!」ゴインッ

真「あわわ!? あ、危ないなりよ雪歩ちゃん!」

春香「ねぇ、雪歩あれ完全にやりに行ってない?」

響「シャベルは無いよなシャベルは……」

18: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:19:44.57 ID:53YeE4N+0
雪歩「おとなしく! 殴られ! てよ! 真! ちゃん!」ブンブンブンブンブン

真「ちょっと雪歩ちゃん、どーしちゃったのよ!?」

雪歩「どーかしたのは真ちゃんだよぉ!」ブンッ

響「変になっても真は真だなぁ。雪歩の連撃を軽くいなしてる」

春香「まぁ当てられても困るんだけどね」

響「そう言う意味じゃ、安心して見てられるな」

がなはる「「Hahahahahahahaha!」」

雪歩「二人とも笑ってないで手伝ってよー!」

19: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:20:37.99 ID:53YeE4N+0
響「まぁこのままじゃ二人とも危ないし」

春香「やろっか、響ちゃん」

響「真、覚悟ぉぉぉおおお!」

春香「とりゃぁ……あっ、うわぁっ!?」ドンガラ

真「あわわ、多勢に無勢だよぉ……でもまこりん負けないもん!」シュバババババ

響「うぎゃっ!」ドガッ

雪歩「あうっ!」バキッ

春香「へなっぷ!」メメタァッ

20: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:22:05.20 ID:53YeE4N+0
春香「くっ、やっぱ真は強すぎるよ……」

響「このままじゃ、真より先に自分たちがおかしくなっちゃうぞ」

雪歩「……二人とも。私の作戦、聞いてくれる?」

がなはる「「うん」」

雪歩「ほ、ほんとに良いの? 私なんかの作戦で」

春香「今更何言われても断ったりしないよ」

響「自分たちの命、雪歩に預けるぞ!」

雪歩「二人とも……ありがとう! 作戦はね」ゴニョゴニョ

21: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:23:09.72 ID:53YeE4N+0
真「うふふー、そろそろ息の根止めちゃうなりよー」ニャハッ

響「キャラぶれすぎだぞ!」バッ

真「響ちゃんかぁ。まっこまっこにしてやんよ!」バッ

響「真の現代空手は機動力が高くて攻撃重視」

響「対する自分の琉球空手は待ちと一撃必殺に重点を置いた迎撃型!」

真「まこっ!」シュッ

響「そこだ!」バッ

真「ぐはっ……ま、まだまだぁあああっ!」ババババッ

22: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:23:45.08 ID:53YeE4N+0
響(くっ、流石は真……追い突きのスピードが半端無いぞ)

響「駄目だっ、もう捌ききれない!」

雪歩「響ちゃん、お待たせ!」ズボッ

真「なっ、地面に穴が!?」

響「へへ、自分が時間を稼いでる間に!」

雪歩「私が真ちゃんの足下まで穴を掘ったんですぅ!」

23: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:24:15.50 ID:53YeE4N+0
真「くっ、だけどこの程度!」

真「まっこまっこりーん!」ピョーン

響「膝だけであんな高さまで!?」

真「勝った!」スタッ

??「勝ったぁ? 勝利を口にするのは……」ドドドドドド

真「っ!? 着地点にあるもの……これはっ!」

24: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:25:02.02 ID:53YeE4N+0
真「バナナの皮!?」ズルッ

春香「この天海春香を倒してからにして貰おうか」ドッジャーン

真「は、春香っ!」

響「自分が格闘戦で時間を稼ぎつつ誘導し」

雪歩「私が真ちゃんの足下に穴を掘り」

春香「そして、あらゆる転け方を知り尽くした私が真を穴に落とす!」

25: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:26:03.32 ID:53YeE4N+0
真「嘘だ……この可愛いまこりんがこんな……」

がなはるゆき「「「穴掘って……埋まってろぉおおおおおおおおおっ!」」」

真「うわぁああああああああああ」ヒュー

ドスンッ!

26: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:26:43.04 ID:53YeE4N+0
……

真「痛ててて……ほんとにボクがおかしくなってたのかい?」

響「まぁ後半はかなりおかしかったな」

春香「私達のテンションもおかしかったしね」

雪歩「でも、元の格好良い真ちゃんに戻って本当に良かったよ」

真「あはは……それは本当に良かったのかちょっと分かんないけどね」

27: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:27:14.54 ID:53YeE4N+0
春香「大丈夫だよ、あんな変なぶりっこなんてしなくったって、真はそのままが一番可愛いんだから!」

真「春香……」ジーン

響「そうそう。真はいつも通りが一番だぞ!」

真「響……」ジーン

雪歩「そうだよ、いつも通り私にかっこいい台詞をささやいてくれればそれで良いんだよ」

真「雪歩……」ズーン

28: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:27:41.20 ID:53YeE4N+0
響「まぁまぁ、実際雪歩が一番頑張ってくれたわけだし」

真「そ、そうだよね。雪歩、ありがとう」

雪歩「そんな、私はただいつもの真ちゃんに会いたい一心で……」

真「それでも、ボクのためを想って頑張ってくれたんだろう? こんな細い腕で」スッ

雪歩「ま、真ちゃん////」

29: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/08(金) 19:28:58.64 ID:53YeE4N+0
春香「あーあ、ばっちし蚊帳の外って感じだね」

響「まぁまぁ、あの二人はあれで良いんじゃないか?」



真「ありがとう、雪歩」ダキッ

雪歩「やっぱり真ちゃんはこうじゃなくっちゃね!」

おしまい