1: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:40:45.49 ID:AgCxrlJR0
亜美真美誕生日おめでとう! こないだ書いた
響「亜美は違法という風潮?」 

の続編にあたる百合ssです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432309235

引用元: 亜美「ひびきんが可愛すぎて辛い」 

 

2: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:41:23.22 ID:AgCxrlJR0
亜美(こないだ以来、ひびきんと顔合わせるとドキドキがとまんない……)

真美「どったの亜美、元気ないね」

亜美「そ、そんなことないよ! 亜美ちょーゲンキ!」

真美「そう? まぁそれならいーんだけど……せっかくもうすぐ誕生日なのに病気じゃつまんないし」

亜美「誕……生日?」

3: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:41:51.91 ID:AgCxrlJR0
真美「えー、忘れてたの!? ちょっと亜美ホントに大丈夫?」

亜美「大丈夫だって! ちょっと考え事してただけだから」

真美「んもー、しっかりしてよね」

亜美(ひびきんの事考えすぎて誕生日のことすっかり忘れてたよ……)

亜美「ひびきんは……亜美のことどう思ってるのかな?」



4: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:42:27.79 ID:AgCxrlJR0
……

響「はいさーい」

真美「お、ひびきんおはおはー!」

やよい「おはようございますー!」

亜美「お、おはよう」

響「亜美、真美、もうすぐ誕生日だな!」

真美「んっふっふ。ひびきん、豪華なプレゼント頼みまっせ」

響「そんな豪華なのじゃないけど……まぁ楽しみにしといてね!」

5: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:43:11.41 ID:AgCxrlJR0
亜美(ひびきんからのプレゼント、か)

亜美(もし……もしひびきんも亜美のこと、好きだったら……真美とは違う、何か特別な物くれるかな? 亜美のこと、特別扱いしてくれるかな……)

律子「響、やよい、真美、揃ったわね。それじゃ行くわよー」

ひびやよまみ「「「はーい」」」

亜美「いてらー」

響「うん、行ってきます!」ニコッ

亜美「////」

6: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:43:41.60 ID:AgCxrlJR0
……

真美「ねー亜美ぃ」

亜美「ん~」

真美「最近何かあった?」

亜美「へ? 何もないけど?」

真美「いや~、ひびきんがさ」

亜美「っ! な、何?」ドキッ

7: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:44:19.84 ID:AgCxrlJR0
真美「『最近、亜美の奴なんか大人っぽくなったな~』って。どうどう、似てた?」

亜美「大人っぽくって、ひびきんが……」

真美「ちょっ、無視は酷いっしょ!」

亜美「えへへ……嬉しいなぁ」

8: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:44:47.99 ID:AgCxrlJR0
真美「ん~? 亜美ってばもしかして……ひびきんにお熱なの?」

亜美「ち、違うよ!」

真美「やっぱし。最近ひびきんと居るとこ良く見るなって思ったら」

亜美「あぅ////」

9: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:45:13.76 ID:AgCxrlJR0
真美「でもでも、ひびきんも亜美のこと、まんざらじゃないっぽいよ!」

亜美「ほ、本当!?」

真美「うんうん、今日も亜美の話してたし!」

亜美「えへへ、そっかぁ」ニヤニヤ

亜美(これは……プレゼント、期待しても良いんだよね?)ドキドキ

10: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:45:44.12 ID:AgCxrlJR0
~5月22日~

春香「亜美、真美! 誕生日ですよ、誕生日!」ワッホイ

千早「おめでとう、二人とも」

真美「いや~、忙しいところすまんね皆」

伊織「別に。ちょうど休みがあっただけよ」

11: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:46:21.35 ID:AgCxrlJR0
やよい「あれ~? 伊織ちゃん、『今日の収録はマッハで終わらせるわよ』って」

伊織「わー!!」

亜美「いおりーん、わざわざすまんねぇ」ニヤニヤ

真美「うい奴うい奴」ニヤニヤ

伊織「う、うるさーい!」

12: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:47:14.25 ID:AgCxrlJR0
真「まぁ、流石に全員集合とはいかなかったけどね」

小鳥「他の子達も、仕事が終わり次第来てくれるそうよ。先に始めましょ?」

皆「はーい!」

ワイワイガヤガヤ

真美「ねー亜美」

亜美「ん、どったの?」ソワソワ

真美「ひびきん、遅いね」ヒソヒソ

亜美「っ!」

真美「そろそろ来ると思うけど……」

13: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:47:46.03 ID:AgCxrlJR0
ガチャッ

響「ハァ……ハァ。お、お待たせー!」

真美「ひびきん遅ーい!」

真「いや、むしろ早すぎだよ。響の仕事さっき終わったばっかだろ?」

響「いやぁ、自分も二人を祝いたかったからな。久しぶりに全力で走ったぞ!」

亜美(ひびきん、亜美達の為にそんなに////)

14: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:48:13.21 ID:AgCxrlJR0
響「はい、二人とも! 自分からのプレゼント!」

真美「おー、ひびきんあんがとねー!」

亜美「あ、ありがとう!」ガサゴソ

亜美(あ、可愛いネックレス)

真美「おー、これは! 真美が欲しかったネックレスじゃん!」

亜美「っ!」

15: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:48:41.07 ID:AgCxrlJR0
響「へへ、真美がこないだの仕事で言ってたのを覚えてたんだ!」

真美「さっすがひびきん、気が利きますなぁ」

響「亜美のは真美の色違いだぞ! 気に入ってk」

亜美「要らない!」パシンッ

16: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:49:21.31 ID:AgCxrlJR0
響「あ、亜美?」

亜美「真美のついでなんて、要らないもん!」ダッ

春香「あ、亜美!」

千早「早く追いかけないと……」

真美「ま、待って!」

17: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:50:19.92 ID:AgCxrlJR0
千早「どうして? このままじゃ……」

真「そもそも、どうして亜美はあんなことを?」

響「じ、自分……何か悪いことしちゃったのかな」オロオロ

春香「そんな事ないと思うけど」

千早「亜美も少し子供過ぎるわね。気に入らない物だったからって、投げつけるなんて……」

真美「……ひびきん、ちょっと二人っきりで話せない?」

響「う、うん。良いけど……」

18: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:50:59.23 ID:AgCxrlJR0
……

亜美(ひびきんのバカ! ひびきんのバカ!)グスッ

亜美「……ひびきんにとって、亜美はその程度なのかな」ウルッ

美希「あれ、亜美?」

亜美「……ミキミキ?」

19: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:51:53.10 ID:AgCxrlJR0
美希「何で泣いてるの? て言うか、何でこんなとこにいるの? 今は事務所でパーティ中でしょ?」

亜美「……何でもないもん」グスッ

美希「何でもなくても泣くなんて、亜美は泣き虫なの」

亜美「もう! 放っといてよ!」

20: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:53:33.05 ID:AgCxrlJR0

美希「そう言えば、響知らない?」

亜美「っ……し、知らない!」

美希「そうなの? 仕事終わって、凄い勢いで出て行ったから、もう着いてるかと思ったんだけどな」

亜美「仕事終わってって……そう言えばミキミキとひびきん、今日同じ仕事だっけ」

美希「そうなの。二人で撮影のお仕事。響ってば今日の二人の誕生日、すっごく楽しみにしてて『早く亜美と真美を喜ばせてやるんだ!』って、仕事終わってすっ飛んでいったの」

21: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:54:32.23 ID:AgCxrlJR0
亜美「……」

美希「ま、美希は疲れるのヤだから、こうやってのんびり戻ってるとこだけど」

亜美(ひびきん、そんなに亜美達のこと想ってくれてたんだ……それなのに、亜美はあんな子供じみた嫉妬で……)

美希「……あふぅ、美希もう眠くなっちゃったの。だから」

美希「亜美の相手は、そこにいる人に任せちゃうの」

亜美「えっ?」

響「……」

亜美「ひ、ひびきん!?」

美希「じゃ、ミキもう事務所に戻るね。また後で」アフゥ

22: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:55:10.32 ID:AgCxrlJR0
……

響「……」

亜美「……」

亜美「あ、あn「ごめんな」……え?」

響「真美から聞いたぞ、亜美の気持ち」

亜美「っ!?」

23: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:55:37.98 ID:AgCxrlJR0
響「結構悩んだんだ。二人、別々の物をあげるべきか、一緒の物をあげるべきか。でも、違う物だと片方が不公平って思うかもだろ? だからおそろいにしようって思ったんだけど……平等なら良いって訳じゃないもんな」

亜美「そ、そんなことないよ!」

響「亜美?」

亜美「ひびきんは亜美達の為に一生懸命選んでくれたんでしょ? それなのに、つまんない嫉妬であんな事しちゃって……亜美の方こそ、ごめんなさい!」

24: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:56:19.09 ID:AgCxrlJR0
響「……許してくれるのか?」

亜美「もちろん! てか、許して欲しいのは亜美の方って言うか……」

響「じゃ、仲直りの印!」スッ

亜美「あっ、これ……」

響「動かないでね……うん、やっぱり似合ってるぞ!」

25: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:56:53.56 ID:AgCxrlJR0
亜美「綺麗……ありがと////」

響「誕生日おめでとう、亜美!」

亜美(てか、ひびきんもう真美から亜美の気持ち聞いちゃってんだよね!? 何だか急に恥ずかしく……)カァァ

27: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:57:44.63 ID:AgCxrlJR0
響「でも、双子ってのも大変なんだなぁ」

亜美「へ?」

響「ずっと同じプレゼントばかりだったから、仲の良い友達からくらい別々の物が欲しいなんて」

亜美「……はい?」

28: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:58:16.60 ID:AgCxrlJR0
響「ん? 真美からそう聞いたんだけど、違ってたのか?」

亜美「……い、イヤ! それであってるよ!」ヴーッヴーッ

亜美「あ、真美からメールだ」

真美『感謝したまえよ、亜美!』

亜美「むむむむ……感謝すべきか気が利かないと言うべきか……」

29: ◆.xKc9zwqNY 2015/05/23(土) 00:58:53.06 ID:AgCxrlJR0
響「ん、どうしたんだ亜美? 難しい顔して」

亜美「ふーんだ! ドンカンなひびきんには分かんないもん!」

響「えぇー、何だよそれー!」

亜美(結局ひびきんに亜美の気持ちは伝わらずじまいだったけど……)

亜美「覚悟しといてよね、ひびきん!」

響「な、何をだ?」

亜美(亜美の『オトナ』はこれからっしょ!)

おわり


次回 亜美「もうすぐひびきんの誕生日か……」