3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 18:48:54.72 ID:FUJfYApu0
男「ああ・・・」
育て屋さん「ほれ」
男「毎日すまない」
育て屋さん「いやいや・・・それにしても、毎日自転車で走り回って・・・
育成熱心のようじゃな」
男「そんなんじゃないよ・・・俺は」
育て屋さん「これも何度目のタマゴかわからんが・・・
大切に育ててやってくれよ」
男「・・・またよろしく」
育て屋さん「ああまたな」
男「ああ・・・」
育て屋さん「ほれ」
男「毎日すまない」
育て屋さん「いやいや・・・それにしても、毎日自転車で走り回って・・・
育成熱心のようじゃな」
男「そんなんじゃないよ・・・俺は」
育て屋さん「これも何度目のタマゴかわからんが・・・
大切に育ててやってくれよ」
男「・・・またよろしく」
育て屋さん「ああまたな」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 18:52:15.04 ID:FUJfYApu0
男「やれやれ・・・性格が合わないだけで、こんなに苦労するんだよ」
キコキコ
男「頼むから・・・今度こそいじっぱりが生まれてくれないか・・・」
キコキコ
男「疲れてきた・・・」
キコキコ
男「お・・・そろそろ生まれそうだな・・・」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 18:57:26.11 ID:FUJfYApu0
ワンリキー「ギャアアア」
男「性格は・・・ようきか・・・」
男「生まれてきてもらって申し訳ないが、モンスターボールに戻すわけにはいかない」
男「どっかに失せろ」
ポイッ
男「あぁ・・・俺の求めるポケモンはいずこに・・・」
少年「おじさーん」
男「なんだ?俺はおじさん、という歳でもないが・・・」
少年「ポケモン出してたけど・・・ポケモントレーナーなの?」
男「そうだが」
少年「バトルしてよ!僕と!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:03:51.71 ID:FUJfYApu0
男「俺とバトルだと?」
少年「うん!まだモンスターボールをもち始めて早いけど
バトルしてみたいんだ」
男「卵を割る作業も疲れたし・・・いいぞ、してやろう」
少年「いけー!ルクシオー!」
男「出て来いゲンガー」
ルクシオ「ギャー!」
ゲンガー「ギャアゥア」
少年「たいあたりだー!」
スカッ
男「シャドーボール」
ルクシオ「ギャウウウ・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:08:15.63 ID:FUJfYApu0
少年「あれっ!くらってないぞ!ずるしたな!」
男「先手をやったのにこの様か 頭を使え 少年」
少年「へ??」
男「ゴーストにノーマルはきかないよ」
少年「そうなんだ!」
男「よくここまで育てられたな・・・」
少年「ははっ 負けちゃった」
男「なんで笑ってるんだ 悔しくないのか」
少年「悔しいけど、このルクシオと初めて一緒に戦えたし
嬉しい方が大きいかな」
男「・・・」
少年「負けても勝っても、こいつと一緒なら楽しいよ」
男「そんなことじゃ強いトレーナーにはなれない」
少年「??」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:12:58.78 ID:FUJfYApu0
男「楽しければいい、なんて考えじゃ、いずれ誰にも勝てなくなる
強くなけりゃ勝てないんだよ」
少年「おじさん・・・ポケモンと一緒にいて楽しくないの?」
男「・・・楽しい・・・だと」
少年「あっ、もう帰らなきゃ!またね!おじさん」
スタタタタ
男「・・・ふん」
男「強くなければいけないんだ」
男「楽しいなんてことより、勝つことの方が大切だろ」
男「・・・ゲンガー、戻れ」
シュウウン
キコキコキコ・・・
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:16:56.51 ID:FUJfYApu0
男「私に妥協の二文字は存在しない」
男「ようやく孵ったぞ!ワンリキー」
ワンリキー「??」
男「さあ、ジャッジだ」
ジャッジさん「へいきんいじょうの・・・」
男「なんだと・・・」
男「・・・」
ワンリキー「キキーッ」
男「失せろ 用はない」
ワンリキー「・・・キキー・・・」
男「畜生・・・何匹逃がした・・・いつになったら強いカイリキーが作れるんだ!!」
ワンリキー「キキー・・・」
トボトボ
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:20:04.30 ID:FUJfYApu0
育て屋さん「タマゴが・・・」
男「あいつら・・・レベルいくつになってる?」
育て屋さん「はて・・・50前後じゃろうか」
男「もうそんなになったのか・・・」
育て屋さん「引き取るメドはたたんかね」
男「すまない・・・もうしばらく置いてやってくれ・・・」
育て屋さん「わしはいいが・・・あの子たち・・・悲しそうな目をしておってな」
男「生まれた直後に預けたんだ 俺の顔など知らないだろ」
男(それに、返してもらったところで、どこかへ捨てるだけよ)
男「それじゃあ、すまないな」
キコキコ・・・
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:23:58.29 ID:FUJfYApu0
男「もう疲れたな・・・生まれる気がしない・・・」
男「しかし、卵を捨てるのは違法だし・・・」
少年「おじさーん!」
男「なんだ」
少年「強いポケモンを作る秘訣を教えてあげようと思って」
男「性格も努力値も個体値も意識してる ほかにあるのか?」
少年「・・・なにそれ そんなのよりね、もっと大切なモノ」
男「?」
少年「愛情をかけて育てれば、自然と強くなるんだって」
男「ああ・・・そうか・・・よかったな」
少年「何その顔~!!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:28:22.77 ID:FUJfYApu0
男「あのな そんなことで強くなるんなら、俺はこうして卵かかえて
自転車でこの町を何度も往復してないよ」
少年「だっておじさん、ポケモンに対して愛情がないんじゃない?」
男「知るか そんなものより、ポケルスかけてパワーホニャララつけて
雑魚ポケモンを一層してる方が強くなるんだよ」
少年「・・・」
男「そんなに言うなら、このタマゴを一つやろう
中身はワンリキーだ 俺も育てる」
少年「どっちが強いかバトルするんだね!!」
男「好きだろ?ポケモンバトル」
少年「なんてったって、ポケモンの世界の醍醐味だからねっ!」
ヒョイ
少年「これにするね!がんばって育てるよ!おじさんありがと!」
スタタタタ
男「あと2つか・・・」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:33:55.73 ID:FUJfYApu0
男「よう ワンリキー お前の顔を見るのはこれで最後だ
これでお前の性格が悪かったら、育て屋の奴らも山に捨ててやる・・・」
男「む、いじっぱりと・・・よし あとは審判を下すのみだ」
ジャッジさん「そうとうゆうしゅうな・・・」
男「ようやく生まれた・・・ワンリキー」
ワンリキー「キキーッ」
男「よし、これと・・・これを飲みまくれ 10個までしか飲めないからな」
ワンリキー「キキー・・・」
男「まずいのか?知ったことか、早く飲め」
ジャッジさん「よかったら・・・」
男「間違えた・・・もうわかったよ・・・」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:37:45.01 ID:FUJfYApu0
男「よし この草むらにコリンクがわんさかいるはず」
ピチュー「ピー・・・」
男「静電気もちの瀕死のピチューも持ったし・・・いくぞワンリキー」
女「あら、こんな夜中に・・・」
男「誰だ」
女「誰って・・・ただのトレーナーよ?ここはあなたのお家?」
男「あ・・・いや、すまない」
女「あなたこそこんなところでコソコソと何を・・・」
男「努力値を溜めにきた あまり騒ぐなよ 鬱陶しい鳥どもが目を覚ます」
女「うっとうしいだなんて・・・まぁいいわ、あたしもそのクチだし」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:41:04.38 ID:FUJfYApu0
男「やれやれ一匹潰す度にカウントするのが面倒だな」
女「・・・」
男「なんだ?」
女「別に・・・」
男「・・・む、あらわれたな、いけワンリキー殺せ」
女「ちょっと・・・あなた何してるの」
男「努力値溜めにきた、と言っているだろ」
女「少し乱暴すぎない?」
男「文句でもあるのか、チマチマやってたら終わらないだろ」
女「もう少し優しくしてあげてもいいんじゃないの?」
男「瀕死状態にするに優しいもクソもあるか」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:44:38.08 ID:FUJfYApu0
女「殺せ、だなんて乱暴すぎ・・・あれ?」
男「今度はなんだよ!」
女「なんで貴方のところ、そんなにコリンクがコロコロ出てくるの」
男「そりゃあピチューのとくせいで・・・」
女「あなたポケモンをなんだと思ってるのよっ」
男「はぁ?とくせいを利用して何が悪い」
女「瀕死になっても連れまわしてるだなんて・・・」
男「すぐにセンターへ連れていけってか?ふざけるな」
女「まるでポケモンを道具に思っているようね?」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:47:45.64 ID:FUJfYApu0
男「道具?道具が喋るか?なぁ、ワンリキー」
ワンリキー「キキーッ」
女「表現よ!じゃああなたにとって、ポケモンってなんなの?」
男「ポケモン?ポケモンは―・・・」
女「?」
男「・・・ ・・・・」
女「どうしたの?」
男「なんでもいいだろ、全く・・・面倒な奴だ・・・」
女「どこ行くのよ」
男「ポケモンセンターだよ・・・今日は疲れた・・・お前のせいで」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:50:08.14 ID:FUJfYApu0
男「・・・何だよ ワンリキー」
ワンリキー ジッ
男「ふん・・・戻れ」
シュウウウン
男「ポケモン・・・ポケモンって・・・勝つための・・・」
男「・・・」
男「・・・」ウトウト
男「はっ・・・今日は休むか・・・」
男「はぁ・・・ポケモン・・・か」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:55:24.54 ID:FUJfYApu0
翌日
男「あ~・・・いい朝だな・・・」
女「あら」
男「・・・なんでここにいる」
女「あなたこそ・・・」
男「・・・」
女「あなたのお好みのポケモンはできたの?」
男「今からまた努力値を溜めにいく」
女「ふうん・・・」
男「そんなに俺のやり方が気に入らないのか?」
女「別に・・・ただ、なんでそんなにポケモンに厳しくあたるのかな って
そういえば、昨日の問いに答えてくれてないわ」
男「答えはノーコメントだ お前に俺の意見を話す義理もないだろ」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:02:42.72 ID:FUJfYApu0
暫らくして・・・
男「ふう・・・ようやく努力値も完成したな」
女「よかったわね」
男「なんなんだ」
女「さっさとピチューを回復してあげてよ」
男「全く・・・一々うるさい奴だな・・・」
女「道具としか見てない人がすることだわ」
男「煩い!いいだろう、そんなに気に入らないならかかってこい!」
女「何?あたしにポケモンバトル申し込む気?」
男「いいか、どんなポケモンが強いか理解しろ ちゃんと計算されたポケモンが一番強い」
女「大切に扱えば、どんなポケモンだって強くなるわ」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:09:14.32 ID:FUJfYApu0
男「イラつく奴だ・・・出て来いゲンガー」
女「ウインディ、戦いましょう」
ゲンガー「ゥギャアアア」
ウインディ「ギギギ」
男「ほれ、かかってこい」
女「火炎放射!」
ボオオオオ
ゲンガー「ギィィィ」
男「そんなのでくたばるようには育ってない、シャドーボール」
ウインディ「ギャッ」
男「どっちが早いか考えろ、もう一発だ」
ウインディ「くーん」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:14:11.36 ID:FUJfYApu0
・
・
・
男「終わったな」
女「ごめんね・・・ウインディ・・・」
男「流石だな やさしい育て方をしただけある」
女「まだポケモンがいるわ」
男「はっ!まだやる気か」
女「ゴローニャお願い」
男「劣化ドサンドンか・・・」
女「ゴローニャよ?レッカドサイドンって何」
男「シャドーボールだ・・・ゲンガー・・・」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:18:43.01 ID:FUJfYApu0
ゴローニャ「ギャアア」
女「突然・・・卑怯な人ね ロックブラスト!」
ゲンガー「うぎゃ!うぎゃ!」
男「無駄なあがきを・・・もう一発で沈むんだ いけ!」
女「お願い!耐えて!」
ゴローニャ「ギャウ!!」・・・
男「・・・戻れゲンガー・・・」
ゲンガー「・・・」
男「おいどうした」
ゴローニャ「グゥ・・・」
女「沈むのはそちらのようね・・・」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:23:35.04 ID:FUJfYApu0
男「立っている・・・だと?ゲンガーの前にポケモンが立って・・・」
女「ありがと、ゴローニャ もう一撃当てればゲンガーは落ちるわ よく狙って」
男「ゲンガー・・・お前は俺の最高傑作だぞ・・・こんなところで・・・」
女「・・・」
男「当たるか!ゲンガー当たったら終わりだぞ!」
女「いけ!ゴローニャ ストーンエッジ!」
男「頼む!よけきってくれ!」
ズドドド
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:26:50.53 ID:FUJfYApu0
ゲンガー「グ・・ギャ・・・」
男「相手のゴローニャも耐えてただろ・・・ゲンガー!」
ゲンガー「グッ・・・」ドサッ
女「はぁ・・・はぁ・・・」
男「馬鹿な・・・ゴローニャなんかに・・・」
女「いったでしょ・・・大切に育てれば・・・どんなポケモンも・・・」
男「くそ・・・こんな話があってたまるか・・・明日、ここで、再戦を申し込む」
女「いいわよ いくらでもかかってきなさい」
男「負けてたまるか・・・負けてしまったら・・・っ・・・」ブツブツ・・・
女「・・・」
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:51:18.90 ID:FUJfYApu0
ピンピンピロリン
男「・・・」
男「回復したか・・・」
男「さて・・・どうしよう・・・なんでレッカドサイドンのやつ・・・耐えたんだ・・・」
男「ゲンガーは・・・くそっ・・・」
男「駄目だ 一々落ち込んでなんかいられない 明日こそ・・・!」
ピコピコ
男「ポケモンを選ぶか・・・」
男「・・・まさか今日と同じポケモンは使わないだろうが・・・
マリルリと・・・やっぱりゲンガーでいくか・・・」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:01:05.88 ID:FUJfYApu0
男「優しく・・・育てる か・・・
本当に俺は何の為にポケモンを育ててるんだろう・・・
最初のきっかけは・・・駄目だ・・・思い出せない」
ゲンガー「ギュウウ」
男「・・・」
男「頑張ろう・・・な」
ゲンガー「ギー」
男「はぁ・・・俺は・・・」
男「・・・」
男「寝よう・・・」
229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:07:10.95 ID:FUJfYApu0
翌日
男「オニドリル 空を飛ぶ だ」
オニスズメ「ビューン」
スタッ
男「よう」
女「怖気付いたかと思ってたわ」
男「生活が不規則なんだ 悪いね」
女「じゃあ戦いましょうか」
男「マリルリ・・・出ろ」
女「ヘラクロス!がんばってね」
男「これはまぁ意外なポケモンを」
女「レッカドサイドンは今日はお留守番よ」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:11:01.55 ID:FUJfYApu0
男「レッカは取り消す・・・レッカに負けたゲンガーなど見たくない」
女「それじゃあ あたしのゴローニャは今日からドサイドンなの?」
男「マリルリ!れいとうパンチだ!」
女「インファイトよ!ヘラクロス!」
マリルリ「ギャヴイ」
ヘラクロス「ギガガガ」
ドババババッ
男「また微妙な処で・・・」
女「さすがヘラクロス!」
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:16:07.29 ID:FUJfYApu0
男「もう一匹が気になるな」
女「かかってきなさいよ~」
男「つうしんたいきちゅう・・・」ボソッ
男「戻れマリルリ・・・いけゲンガー」
ゲンガー「ギャアアッ」
女「インファ・・・あれ」
スカッ
男「くたばれ サイコキネシスだ」
ヘラクロス「ジージージーッ」
女「お疲れ様 ヘラクロス」
シュウウン
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:22:05.06 ID:FUJfYApu0
女「頑張ってね ハガネール」
男「ハガ・・・」
女「ジャイロボールよ ハガネール」
男「くそっ・・・当たれ 催眠術!」
ゲンガー「ギギギ・・・」
スカッ
男「・・・そうだよな・・・わかってるさ」
男「こんな時だけ、作業的に育ててた俺に奇跡を起こしてくれるわけがない」
女「・・・」
ハガネール「ゴオオオオ」
バチコーン
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:25:57.74 ID:FUJfYApu0
ゲンガ「ビジィィィ」
男「戻れゲンガー・・・いけマリルリ」
女「一対一ね・・・」
男「そうだな」
女「決着をつけましょうか」
男「ああ」
女「ハガネール じしんよ」
男「アクアテールだマリルリ・・・だが・・」
マリルリ「ギュウウウン」ビチャッ
ハガネール「グアアアア」
グラグラグラーッ
男「頼む・・・耐えてくれ マリルリ!」
女「・・・」
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:37:54.47 ID:FUJfYApu0
努力値の存在を知って意識し始めた
性格をの存在を知って最初から作り直そうと考えた
個体値を知って強いポケモンを作りだそうと思った
男「勝てるようになった・・・勝負に・・・
勝てるんだからそりゃ嬉しいさ・・・だけど違う」
男「始めた頃の喜びはもっと違った
初めて踏む地に、初めて会うポケモンに感動を味わってた・・・」
女「・・・」
男「今さら負けちまったら・・・今までしてきた事がパーになっちまう・・・そう思ってた」
女「そう・・・」
ハガネール「ググググ」
男「だが・・・終わりだな 俺のマリルリはもう立てない 終わりだよ」
女「・・・」
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:43:30.99 ID:FUJfYApu0
マリルリ「・・・」ググッ・・・
男「・・・!」
女「・・・」
男「マリルリ・・・動けるのか」
マリルリ「・・・」コクッ
男「・・・ありがとう・・・マリルリ・・・ありがとう・・・」
女「どうしたの?まだバトルは続いてるみたいよ」
男「ああ・・・マリルリ・・・アクアテールだ・・・」
女「ごめんね ハガネール・・・でも・・・」
マリルリ「ギュウウン」
女「この敗北は大きいわ」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:47:07.45 ID:FUJfYApu0
男「あぁ・・・」
ガクッ
女「大丈夫?」
男「俺は何もしてない・・・こいつらが頑張ってくれたから・・・勝てたんだ・・・」
男「楽しかったよ・・・楽しかった・・・本当に」
女「よかったわね」
男「馬鹿にしてたよ 愛情だなんて・・・
だけど、お陰でこいつらが生まれて以来、初めてまともに顔を見れた」
女「・・・」
男「見ないよな・・・普通・・・道具の顔なんて・・・
だけど今は違う・・・胸を張って言えるよ ポケモンは俺の大切な仲間だよ」
女「そっか」
359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:51:52.06 ID:FUJfYApu0
・
・
・
女「またいつかバトルしましょ?」
男「あぁ、いつかまた」
女「それで・・・今からまた卵割りでも始めるの?」
男「いや、大切な約束があるんだ」
女「?」
男「ポッポ 空を飛ぶ だ!」
ビュン
女「・・・いっちゃった」
女「さて ゴローニャ改めドサイドンをと一緒に散歩でもいこっかな」
367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:55:15.22 ID:FUJfYApu0
育て屋さん「おお 暫く来なかったな?またタマゴをもっていてな」
男「ああ 貰うよ」
男「それと・・・今さらだが二人を引き取りたい」
育て屋さん「本当にか?また珍しい・・・」
男「生まれてからずっとここだしな」
育て屋さん「今からでも遅くない 可愛がってやってくれ」
ワンリキー「ティッドゥー」
ワンリキー「ティッドゥー」
男「二人とも・・・今まで済まなかった・・・おかえり・・・」
399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:02:41.57 ID:FUJfYApu0
少年「あ!おじさん!」
男「む」
少年「へへーん!見てよ!僕の相棒二人を!」
レントラー「ギャアアア」
カイリキー「ムフ」
男「本当に育ててたのか」
少年「えっ まさかおじさん育ててないとか~?」
男「いや・・・いや、俺も色々と忙しかったんだ」
少年「そっちから持ちかけといてそりゃないよぉ~っ」
男「いや 待て ここに2匹のワンリキーがいる」
少年「うんうん」
男「俺はこいつらで戦うことにしたから、進化させてくれ」
少年「つうしんこうかん ってやつするの?」
418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:08:31.73 ID:FUJfYApu0
・
・
・
男「よし 正々堂々戦うか 少年」
少年「努力ポイントとかよくわかんなかったけど、
精一杯育てたポケモンだぞー!!」
男「はは・・・俺も全く考えてない」
少年「いけ!カイリキー!レントラー!」
男「カイリキー!×2」
レントラー「グガアアア」
カイリキー「ドゥー」
カイリキー「ドゥー」
カイリキー「ドゥー」
男「カイリキーを選んだのは間違いだったのかもしれない」
437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:15:22.27 ID:FUJfYApu0
少年「いけ!カイリキー!ばくれつパンチだ!レントラー!でんじは!」
男「ばくれつパンチ!じしん!」
レントラー「バチバチッ」
カイリキー「フゥッ!」
カイリキー「フゥッ!」
カイリキー「グオオオオ」
少年「ぎゃっ」ステーン
男「畜生・・・筋肉しか見えない」
451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:20:15.88 ID:FUJfYApu0
少年「レントラー・・・でも 十分働いてくれたよっ!ありがとっ!」
男「時に、こんじょう、というとくせいを知っているか 少年」
少年「え?なにそれ」
男「前にも言っただろ 頭を使えと」
少年「あれっ!カイリキーも倒れてる!」
男「こうげきが上がるんだよ 状態異常になるとな」
少年「負けちゃったぁ~」
男「戻れ・・・カイリキー・・・」
シュウゥゥゥン シュウゥゥゥン
460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:23:00.43 ID:FUJfYApu0
男「やれやれ・・・」
少年「もっと考えなきゃね 僕も・・・っ」
男「ありがとうな 少年」
少年「はひ?」
男「楽しかったよ ポケモンバトル」
少年「あは 僕も楽しかったよ!」
男「またバトルしよう!」
少年「次はカイリキー以外持ってきてね」
完
男「やれやれ・・・性格が合わないだけで、こんなに苦労するんだよ」
キコキコ
男「頼むから・・・今度こそいじっぱりが生まれてくれないか・・・」
キコキコ
男「疲れてきた・・・」
キコキコ
男「お・・・そろそろ生まれそうだな・・・」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 18:57:26.11 ID:FUJfYApu0
ワンリキー「ギャアアア」
男「性格は・・・ようきか・・・」
男「生まれてきてもらって申し訳ないが、モンスターボールに戻すわけにはいかない」
男「どっかに失せろ」
ポイッ
男「あぁ・・・俺の求めるポケモンはいずこに・・・」
少年「おじさーん」
男「なんだ?俺はおじさん、という歳でもないが・・・」
少年「ポケモン出してたけど・・・ポケモントレーナーなの?」
男「そうだが」
少年「バトルしてよ!僕と!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:03:51.71 ID:FUJfYApu0
男「俺とバトルだと?」
少年「うん!まだモンスターボールをもち始めて早いけど
バトルしてみたいんだ」
男「卵を割る作業も疲れたし・・・いいぞ、してやろう」
少年「いけー!ルクシオー!」
男「出て来いゲンガー」
ルクシオ「ギャー!」
ゲンガー「ギャアゥア」
少年「たいあたりだー!」
スカッ
男「シャドーボール」
ルクシオ「ギャウウウ・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:08:15.63 ID:FUJfYApu0
少年「あれっ!くらってないぞ!ずるしたな!」
男「先手をやったのにこの様か 頭を使え 少年」
少年「へ??」
男「ゴーストにノーマルはきかないよ」
少年「そうなんだ!」
男「よくここまで育てられたな・・・」
少年「ははっ 負けちゃった」
男「なんで笑ってるんだ 悔しくないのか」
少年「悔しいけど、このルクシオと初めて一緒に戦えたし
嬉しい方が大きいかな」
男「・・・」
少年「負けても勝っても、こいつと一緒なら楽しいよ」
男「そんなことじゃ強いトレーナーにはなれない」
少年「??」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:12:58.78 ID:FUJfYApu0
男「楽しければいい、なんて考えじゃ、いずれ誰にも勝てなくなる
強くなけりゃ勝てないんだよ」
少年「おじさん・・・ポケモンと一緒にいて楽しくないの?」
男「・・・楽しい・・・だと」
少年「あっ、もう帰らなきゃ!またね!おじさん」
スタタタタ
男「・・・ふん」
男「強くなければいけないんだ」
男「楽しいなんてことより、勝つことの方が大切だろ」
男「・・・ゲンガー、戻れ」
シュウウン
キコキコキコ・・・
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:16:56.51 ID:FUJfYApu0
男「私に妥協の二文字は存在しない」
男「ようやく孵ったぞ!ワンリキー」
ワンリキー「??」
男「さあ、ジャッジだ」
ジャッジさん「へいきんいじょうの・・・」
男「なんだと・・・」
男「・・・」
ワンリキー「キキーッ」
男「失せろ 用はない」
ワンリキー「・・・キキー・・・」
男「畜生・・・何匹逃がした・・・いつになったら強いカイリキーが作れるんだ!!」
ワンリキー「キキー・・・」
トボトボ
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:20:04.30 ID:FUJfYApu0
育て屋さん「タマゴが・・・」
男「あいつら・・・レベルいくつになってる?」
育て屋さん「はて・・・50前後じゃろうか」
男「もうそんなになったのか・・・」
育て屋さん「引き取るメドはたたんかね」
男「すまない・・・もうしばらく置いてやってくれ・・・」
育て屋さん「わしはいいが・・・あの子たち・・・悲しそうな目をしておってな」
男「生まれた直後に預けたんだ 俺の顔など知らないだろ」
男(それに、返してもらったところで、どこかへ捨てるだけよ)
男「それじゃあ、すまないな」
キコキコ・・・
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:23:58.29 ID:FUJfYApu0
男「もう疲れたな・・・生まれる気がしない・・・」
男「しかし、卵を捨てるのは違法だし・・・」
少年「おじさーん!」
男「なんだ」
少年「強いポケモンを作る秘訣を教えてあげようと思って」
男「性格も努力値も個体値も意識してる ほかにあるのか?」
少年「・・・なにそれ そんなのよりね、もっと大切なモノ」
男「?」
少年「愛情をかけて育てれば、自然と強くなるんだって」
男「ああ・・・そうか・・・よかったな」
少年「何その顔~!!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:28:22.77 ID:FUJfYApu0
男「あのな そんなことで強くなるんなら、俺はこうして卵かかえて
自転車でこの町を何度も往復してないよ」
少年「だっておじさん、ポケモンに対して愛情がないんじゃない?」
男「知るか そんなものより、ポケルスかけてパワーホニャララつけて
雑魚ポケモンを一層してる方が強くなるんだよ」
少年「・・・」
男「そんなに言うなら、このタマゴを一つやろう
中身はワンリキーだ 俺も育てる」
少年「どっちが強いかバトルするんだね!!」
男「好きだろ?ポケモンバトル」
少年「なんてったって、ポケモンの世界の醍醐味だからねっ!」
ヒョイ
少年「これにするね!がんばって育てるよ!おじさんありがと!」
スタタタタ
男「あと2つか・・・」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:33:55.73 ID:FUJfYApu0
男「よう ワンリキー お前の顔を見るのはこれで最後だ
これでお前の性格が悪かったら、育て屋の奴らも山に捨ててやる・・・」
男「む、いじっぱりと・・・よし あとは審判を下すのみだ」
ジャッジさん「そうとうゆうしゅうな・・・」
男「ようやく生まれた・・・ワンリキー」
ワンリキー「キキーッ」
男「よし、これと・・・これを飲みまくれ 10個までしか飲めないからな」
ワンリキー「キキー・・・」
男「まずいのか?知ったことか、早く飲め」
ジャッジさん「よかったら・・・」
男「間違えた・・・もうわかったよ・・・」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:37:45.01 ID:FUJfYApu0
男「よし この草むらにコリンクがわんさかいるはず」
ピチュー「ピー・・・」
男「静電気もちの瀕死のピチューも持ったし・・・いくぞワンリキー」
女「あら、こんな夜中に・・・」
男「誰だ」
女「誰って・・・ただのトレーナーよ?ここはあなたのお家?」
男「あ・・・いや、すまない」
女「あなたこそこんなところでコソコソと何を・・・」
男「努力値を溜めにきた あまり騒ぐなよ 鬱陶しい鳥どもが目を覚ます」
女「うっとうしいだなんて・・・まぁいいわ、あたしもそのクチだし」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:41:04.38 ID:FUJfYApu0
男「やれやれ一匹潰す度にカウントするのが面倒だな」
女「・・・」
男「なんだ?」
女「別に・・・」
男「・・・む、あらわれたな、いけワンリキー殺せ」
女「ちょっと・・・あなた何してるの」
男「努力値溜めにきた、と言っているだろ」
女「少し乱暴すぎない?」
男「文句でもあるのか、チマチマやってたら終わらないだろ」
女「もう少し優しくしてあげてもいいんじゃないの?」
男「瀕死状態にするに優しいもクソもあるか」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:44:38.08 ID:FUJfYApu0
女「殺せ、だなんて乱暴すぎ・・・あれ?」
男「今度はなんだよ!」
女「なんで貴方のところ、そんなにコリンクがコロコロ出てくるの」
男「そりゃあピチューのとくせいで・・・」
女「あなたポケモンをなんだと思ってるのよっ」
男「はぁ?とくせいを利用して何が悪い」
女「瀕死になっても連れまわしてるだなんて・・・」
男「すぐにセンターへ連れていけってか?ふざけるな」
女「まるでポケモンを道具に思っているようね?」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:47:45.64 ID:FUJfYApu0
男「道具?道具が喋るか?なぁ、ワンリキー」
ワンリキー「キキーッ」
女「表現よ!じゃああなたにとって、ポケモンってなんなの?」
男「ポケモン?ポケモンは―・・・」
女「?」
男「・・・ ・・・・」
女「どうしたの?」
男「なんでもいいだろ、全く・・・面倒な奴だ・・・」
女「どこ行くのよ」
男「ポケモンセンターだよ・・・今日は疲れた・・・お前のせいで」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:50:08.14 ID:FUJfYApu0
男「・・・何だよ ワンリキー」
ワンリキー ジッ
男「ふん・・・戻れ」
シュウウウン
男「ポケモン・・・ポケモンって・・・勝つための・・・」
男「・・・」
男「・・・」ウトウト
男「はっ・・・今日は休むか・・・」
男「はぁ・・・ポケモン・・・か」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 19:55:24.54 ID:FUJfYApu0
翌日
男「あ~・・・いい朝だな・・・」
女「あら」
男「・・・なんでここにいる」
女「あなたこそ・・・」
男「・・・」
女「あなたのお好みのポケモンはできたの?」
男「今からまた努力値を溜めにいく」
女「ふうん・・・」
男「そんなに俺のやり方が気に入らないのか?」
女「別に・・・ただ、なんでそんなにポケモンに厳しくあたるのかな って
そういえば、昨日の問いに答えてくれてないわ」
男「答えはノーコメントだ お前に俺の意見を話す義理もないだろ」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:02:42.72 ID:FUJfYApu0
暫らくして・・・
男「ふう・・・ようやく努力値も完成したな」
女「よかったわね」
男「なんなんだ」
女「さっさとピチューを回復してあげてよ」
男「全く・・・一々うるさい奴だな・・・」
女「道具としか見てない人がすることだわ」
男「煩い!いいだろう、そんなに気に入らないならかかってこい!」
女「何?あたしにポケモンバトル申し込む気?」
男「いいか、どんなポケモンが強いか理解しろ ちゃんと計算されたポケモンが一番強い」
女「大切に扱えば、どんなポケモンだって強くなるわ」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:09:14.32 ID:FUJfYApu0
男「イラつく奴だ・・・出て来いゲンガー」
女「ウインディ、戦いましょう」
ゲンガー「ゥギャアアア」
ウインディ「ギギギ」
男「ほれ、かかってこい」
女「火炎放射!」
ボオオオオ
ゲンガー「ギィィィ」
男「そんなのでくたばるようには育ってない、シャドーボール」
ウインディ「ギャッ」
男「どっちが早いか考えろ、もう一発だ」
ウインディ「くーん」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:14:11.36 ID:FUJfYApu0
・
・
・
男「終わったな」
女「ごめんね・・・ウインディ・・・」
男「流石だな やさしい育て方をしただけある」
女「まだポケモンがいるわ」
男「はっ!まだやる気か」
女「ゴローニャお願い」
男「劣化ドサンドンか・・・」
女「ゴローニャよ?レッカドサイドンって何」
男「シャドーボールだ・・・ゲンガー・・・」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:18:43.01 ID:FUJfYApu0
ゴローニャ「ギャアア」
女「突然・・・卑怯な人ね ロックブラスト!」
ゲンガー「うぎゃ!うぎゃ!」
男「無駄なあがきを・・・もう一発で沈むんだ いけ!」
女「お願い!耐えて!」
ゴローニャ「ギャウ!!」・・・
男「・・・戻れゲンガー・・・」
ゲンガー「・・・」
男「おいどうした」
ゴローニャ「グゥ・・・」
女「沈むのはそちらのようね・・・」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:23:35.04 ID:FUJfYApu0
男「立っている・・・だと?ゲンガーの前にポケモンが立って・・・」
女「ありがと、ゴローニャ もう一撃当てればゲンガーは落ちるわ よく狙って」
男「ゲンガー・・・お前は俺の最高傑作だぞ・・・こんなところで・・・」
女「・・・」
男「当たるか!ゲンガー当たったら終わりだぞ!」
女「いけ!ゴローニャ ストーンエッジ!」
男「頼む!よけきってくれ!」
ズドドド
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:26:50.53 ID:FUJfYApu0
ゲンガー「グ・・ギャ・・・」
男「相手のゴローニャも耐えてただろ・・・ゲンガー!」
ゲンガー「グッ・・・」ドサッ
女「はぁ・・・はぁ・・・」
男「馬鹿な・・・ゴローニャなんかに・・・」
女「いったでしょ・・・大切に育てれば・・・どんなポケモンも・・・」
男「くそ・・・こんな話があってたまるか・・・明日、ここで、再戦を申し込む」
女「いいわよ いくらでもかかってきなさい」
男「負けてたまるか・・・負けてしまったら・・・っ・・・」ブツブツ・・・
女「・・・」
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 20:51:18.90 ID:FUJfYApu0
ピンピンピロリン
男「・・・」
男「回復したか・・・」
男「さて・・・どうしよう・・・なんでレッカドサイドンのやつ・・・耐えたんだ・・・」
男「ゲンガーは・・・くそっ・・・」
男「駄目だ 一々落ち込んでなんかいられない 明日こそ・・・!」
ピコピコ
男「ポケモンを選ぶか・・・」
男「・・・まさか今日と同じポケモンは使わないだろうが・・・
マリルリと・・・やっぱりゲンガーでいくか・・・」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:01:05.88 ID:FUJfYApu0
男「優しく・・・育てる か・・・
本当に俺は何の為にポケモンを育ててるんだろう・・・
最初のきっかけは・・・駄目だ・・・思い出せない」
ゲンガー「ギュウウ」
男「・・・」
男「頑張ろう・・・な」
ゲンガー「ギー」
男「はぁ・・・俺は・・・」
男「・・・」
男「寝よう・・・」
229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:07:10.95 ID:FUJfYApu0
翌日
男「オニドリル 空を飛ぶ だ」
オニスズメ「ビューン」
スタッ
男「よう」
女「怖気付いたかと思ってたわ」
男「生活が不規則なんだ 悪いね」
女「じゃあ戦いましょうか」
男「マリルリ・・・出ろ」
女「ヘラクロス!がんばってね」
男「これはまぁ意外なポケモンを」
女「レッカドサイドンは今日はお留守番よ」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:11:01.55 ID:FUJfYApu0
男「レッカは取り消す・・・レッカに負けたゲンガーなど見たくない」
女「それじゃあ あたしのゴローニャは今日からドサイドンなの?」
男「マリルリ!れいとうパンチだ!」
女「インファイトよ!ヘラクロス!」
マリルリ「ギャヴイ」
ヘラクロス「ギガガガ」
ドババババッ
男「また微妙な処で・・・」
女「さすがヘラクロス!」
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:16:07.29 ID:FUJfYApu0
男「もう一匹が気になるな」
女「かかってきなさいよ~」
男「つうしんたいきちゅう・・・」ボソッ
男「戻れマリルリ・・・いけゲンガー」
ゲンガー「ギャアアッ」
女「インファ・・・あれ」
スカッ
男「くたばれ サイコキネシスだ」
ヘラクロス「ジージージーッ」
女「お疲れ様 ヘラクロス」
シュウウン
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:22:05.06 ID:FUJfYApu0
女「頑張ってね ハガネール」
男「ハガ・・・」
女「ジャイロボールよ ハガネール」
男「くそっ・・・当たれ 催眠術!」
ゲンガー「ギギギ・・・」
スカッ
男「・・・そうだよな・・・わかってるさ」
男「こんな時だけ、作業的に育ててた俺に奇跡を起こしてくれるわけがない」
女「・・・」
ハガネール「ゴオオオオ」
バチコーン
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:25:57.74 ID:FUJfYApu0
ゲンガ「ビジィィィ」
男「戻れゲンガー・・・いけマリルリ」
女「一対一ね・・・」
男「そうだな」
女「決着をつけましょうか」
男「ああ」
女「ハガネール じしんよ」
男「アクアテールだマリルリ・・・だが・・」
マリルリ「ギュウウウン」ビチャッ
ハガネール「グアアアア」
グラグラグラーッ
男「頼む・・・耐えてくれ マリルリ!」
女「・・・」
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:37:54.47 ID:FUJfYApu0
努力値の存在を知って意識し始めた
性格をの存在を知って最初から作り直そうと考えた
個体値を知って強いポケモンを作りだそうと思った
男「勝てるようになった・・・勝負に・・・
勝てるんだからそりゃ嬉しいさ・・・だけど違う」
男「始めた頃の喜びはもっと違った
初めて踏む地に、初めて会うポケモンに感動を味わってた・・・」
女「・・・」
男「今さら負けちまったら・・・今までしてきた事がパーになっちまう・・・そう思ってた」
女「そう・・・」
ハガネール「ググググ」
男「だが・・・終わりだな 俺のマリルリはもう立てない 終わりだよ」
女「・・・」
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:43:30.99 ID:FUJfYApu0
マリルリ「・・・」ググッ・・・
男「・・・!」
女「・・・」
男「マリルリ・・・動けるのか」
マリルリ「・・・」コクッ
男「・・・ありがとう・・・マリルリ・・・ありがとう・・・」
女「どうしたの?まだバトルは続いてるみたいよ」
男「ああ・・・マリルリ・・・アクアテールだ・・・」
女「ごめんね ハガネール・・・でも・・・」
マリルリ「ギュウウン」
女「この敗北は大きいわ」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:47:07.45 ID:FUJfYApu0
男「あぁ・・・」
ガクッ
女「大丈夫?」
男「俺は何もしてない・・・こいつらが頑張ってくれたから・・・勝てたんだ・・・」
男「楽しかったよ・・・楽しかった・・・本当に」
女「よかったわね」
男「馬鹿にしてたよ 愛情だなんて・・・
だけど、お陰でこいつらが生まれて以来、初めてまともに顔を見れた」
女「・・・」
男「見ないよな・・・普通・・・道具の顔なんて・・・
だけど今は違う・・・胸を張って言えるよ ポケモンは俺の大切な仲間だよ」
女「そっか」
359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:51:52.06 ID:FUJfYApu0
・
・
・
女「またいつかバトルしましょ?」
男「あぁ、いつかまた」
女「それで・・・今からまた卵割りでも始めるの?」
男「いや、大切な約束があるんだ」
女「?」
男「ポッポ 空を飛ぶ だ!」
ビュン
女「・・・いっちゃった」
女「さて ゴローニャ改めドサイドンをと一緒に散歩でもいこっかな」
367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 21:55:15.22 ID:FUJfYApu0
育て屋さん「おお 暫く来なかったな?またタマゴをもっていてな」
男「ああ 貰うよ」
男「それと・・・今さらだが二人を引き取りたい」
育て屋さん「本当にか?また珍しい・・・」
男「生まれてからずっとここだしな」
育て屋さん「今からでも遅くない 可愛がってやってくれ」
ワンリキー「ティッドゥー」
ワンリキー「ティッドゥー」
男「二人とも・・・今まで済まなかった・・・おかえり・・・」
399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:02:41.57 ID:FUJfYApu0
少年「あ!おじさん!」
男「む」
少年「へへーん!見てよ!僕の相棒二人を!」
レントラー「ギャアアア」
カイリキー「ムフ」
男「本当に育ててたのか」
少年「えっ まさかおじさん育ててないとか~?」
男「いや・・・いや、俺も色々と忙しかったんだ」
少年「そっちから持ちかけといてそりゃないよぉ~っ」
男「いや 待て ここに2匹のワンリキーがいる」
少年「うんうん」
男「俺はこいつらで戦うことにしたから、進化させてくれ」
少年「つうしんこうかん ってやつするの?」
418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:08:31.73 ID:FUJfYApu0
・
・
・
男「よし 正々堂々戦うか 少年」
少年「努力ポイントとかよくわかんなかったけど、
精一杯育てたポケモンだぞー!!」
男「はは・・・俺も全く考えてない」
少年「いけ!カイリキー!レントラー!」
男「カイリキー!×2」
レントラー「グガアアア」
カイリキー「ドゥー」
カイリキー「ドゥー」
カイリキー「ドゥー」
男「カイリキーを選んだのは間違いだったのかもしれない」
437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:15:22.27 ID:FUJfYApu0
少年「いけ!カイリキー!ばくれつパンチだ!レントラー!でんじは!」
男「ばくれつパンチ!じしん!」
レントラー「バチバチッ」
カイリキー「フゥッ!」
カイリキー「フゥッ!」
カイリキー「グオオオオ」
少年「ぎゃっ」ステーン
男「畜生・・・筋肉しか見えない」
451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:20:15.88 ID:FUJfYApu0
少年「レントラー・・・でも 十分働いてくれたよっ!ありがとっ!」
男「時に、こんじょう、というとくせいを知っているか 少年」
少年「え?なにそれ」
男「前にも言っただろ 頭を使えと」
少年「あれっ!カイリキーも倒れてる!」
男「こうげきが上がるんだよ 状態異常になるとな」
少年「負けちゃったぁ~」
男「戻れ・・・カイリキー・・・」
シュウゥゥゥン シュウゥゥゥン
460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/07(水) 22:23:00.43 ID:FUJfYApu0
男「やれやれ・・・」
少年「もっと考えなきゃね 僕も・・・っ」
男「ありがとうな 少年」
少年「はひ?」
男「楽しかったよ ポケモンバトル」
少年「あは 僕も楽しかったよ!」
男「またバトルしよう!」
少年「次はカイリキー以外持ってきてね」
完
コメント
コメント一覧 (1)
あの場面で催眠術じゃなくてシャドボ打ってれば普通に勝ててた
努力値・個体値云々の前に技構成から覚えた方がいいのではと私は訝しんだ
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