1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:14:17.11 ID:c0dxjNDl0
提督「誰だよこれ……」

ウゴンコ「……」

提督「パッと見、金剛だけど……」

提督「色が2Pカラーで」

提督「無口で無表情で」

提督「あらぬ方向を向いている……」

ウゴンコ「……」

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引用元: 提督「金剛……じゃねえ!?」 

 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:16:15.58 ID:c0dxjNDl0
提督「ど、どうすりゃいいんだ?」

提督「こんな艦娘……艦娘? でいいのか?」

提督「……こんなのと二人きりで……」

提督「だ、段々怖くなってきた」

提督「とりあえず、比叡たちでも呼ぶか」

ウゴンコ「……」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:18:38.57 ID:c0dxjNDl0
~五分後~

比叡「提督! お呼びですか?」

榛名「出撃でしょうか? 榛名はいつでも大丈夫です!」

霧島「……って」

ウゴンコ「……」

三人(誰だこれ……?)

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:20:43.70 ID:c0dxjNDl0
榛名「あ、あの、提督……?」

霧島「こちらは、その……どなたでしょうか?」

提督「……金剛型の関係者じゃないのか?」

提督「その、なんだ。ヴィッカース社の隠し子だとか」

比叡「いませんよ、そんなの!?」ヒエー

ウゴンコ「……」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:28:04.13 ID:c0dxjNDl0
霧島「ええと……貴女はどちらさまでしょうか?」

ウゴンコ「……」

榛名「お姉様と何か関係が……?」

ウゴンコ「……」

比叡「なんであの人、壁をじっと見てるんですか……?」ヒソヒソ

提督「聞くなよ。まともに考えると怖くなってくるだろ」ヒソヒソ

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:30:42.93 ID:c0dxjNDl0
霧島「こうなったら、お姉様に話を聞きましょう」

榛名「何か分かるかもしれません」

比叡「お姉様は今、どちらに?」

提督「……それが」

提督「トイレに行って、帰ってきたら」

提督「金剛がアレに変わってたんだ……」

ウゴンコ「……」

三人「~!」ゾー

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:32:55.87 ID:c0dxjNDl0
提督「どうしよう……」

提督「な、なあ。どうしたらいいと思う?」

霧島「さ、さあ……」

比叡「提督にお任せします!」

榛名「わ、私たちはこれで……」

提督「や、止めろぉ! 私を置いていくな!」

提督「一人にしないでくれぇ!!」

ウゴンコ「……」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:34:45.69 ID:c0dxjNDl0
霧島「そうは言っても……」

ウ~! ウ~!

比叡「っ!」

榛名「敵襲!?」

提督「くそっ、こんな時に……!」

提督「お前たち、出撃だ!」

三人「はいっ!」ダッ

ウゴンコ「……」スッ

提督「……」

提督「……あいつも行くのか」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:38:23.42 ID:c0dxjNDl0
~鎮守府近海 海上~

戦艦「フフフ……」

霧島「あれは……戦艦水鬼!」

榛名「ここまでの接近を許すなんて……!」

比叡「ここは! 絶対に! 通しませんっ!!」

ウゴンコ「……」

三人(ついてきてる……)

戦艦(何か変なのがいる……)

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:40:22.46 ID:c0dxjNDl0
霧島「みんな! 集中して!」

榛名「ええ!」

比叡「撃てぇぇぇぇ!!」

戦艦「カカッテ……キナサイ……」フフフ

ドーン! ドーン! ドカーン!

ウゴンコ「……」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:42:47.83 ID:c0dxjNDl0
戦艦「フフ、フフフ……」

霧島「強い……!」

榛名「やっぱり、お姉様がいないと……!」

比叡「……って、あれ?」

ウゴンコ「……」ザザザザ

ウゴンコ「……」ザザザザー

霧島「危ない!」

榛名「そんなに接近したら……!」

戦艦「バカメ……!」ニヤッ

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:44:23.30 ID:c0dxjNDl0
戦艦「ウミノモクズニ……」

ドスッ

戦艦「ウッ!」

ウゴンコ「……」

ドスッ ドスッ

戦艦「ウッ! ハウッ!?」

ウゴンコ「……」

三人(戦艦水鬼に腹パンしてる……)

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:46:24.44 ID:c0dxjNDl0
戦艦「コノ、イマイマシイ……」

ドスッ ドスッ ドスッ

戦艦「ゴハッ!?」

ドスッ ドスッ ドスッ

戦艦「オノレ……!」

ドスッ ドスッ ドスッ

戦艦「ウグッ!?」

ドスッ ドスッ ドスッ

ウゴンコ「……」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:48:04.69 ID:c0dxjNDl0
戦艦「オボエテロ……」

ブクブクブクブク……

ウゴンコ「……」

霧島「……」

榛名「あの戦艦水鬼を」

比叡「執拗な腹パンで……」

ウゴンコ「……」ザザザザ

三人「っ!」ビクッ

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:49:33.82 ID:c0dxjNDl0
比叡「戻ってきたけど……ど、どーすれば!?」ヒソヒソ

霧島「へ、下手に動くと、敵と見なされるかも」ヒソヒソ

榛名「だ、だ、誰か助けてくださ~い」ヒソヒソ

ウゴンコ「……」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:52:34.63 ID:c0dxjNDl0
~帰港後~

霧島「と、いうことがありまして」

提督「マジか……」

提督「あの戦艦水鬼を、腹パンで……」チラッ

ウゴンコ「……」

提督「っ!」ビクッ

提督「本当なら頼りになると喜ぶべきなんだろうが」ヒソヒソ

提督「あの、どこかを見ているようで、何も見ていなさそうな目が怖い」ヒソヒソ

霧島「私もです」ヒソヒソ

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:54:44.68 ID:c0dxjNDl0
榛名「で、では、榛名たちはお姉様を探しに行きますね!」ススス

比叡「あの人のことは……お願いします!」ススス

霧島「では、私たちはこれで」ススス

バタン

提督「ちょっ……!」

提督「え、いや、待てって……」

ウゴンコ「……」

提督「ええ~……?」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 16:58:01.70 ID:c0dxjNDl0
~翌日~

提督(あれから、私も逃げるように執務室を後にしたが)

提督(恐る恐る帰ってみたら、アレの代わりに金剛がいた)

提督(一体、アレは何だったのだろうか?)

提督(金剛に聞いてみても、彼女はずっと執務室にいたと言うし……)

提督(……考えるのはよそう)

提督(白昼夢のような何か)

提督(そういうことにしておこう――)

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 17:01:06.37 ID:c0dxjNDl0
提督「さて、今日も遠征日和だな」

提督「お前たち、頼んだぞ」

天龍「おう! 任せとけ!」

睦月「がんばりまぁ~す!」ビシッ!

如月「うふふ、たくさん取ってくるわね」

提督「期待しているぞ」ニコニコ

コロッ

提督「おっと、万年筆が……」ヨイショ

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 17:04:22.96 ID:c0dxjNDl0
提督「……ふう、取れた」ムクッ

提督「それで、今回の航路だ……が……」





ウュリンテ「……」

キツム「……」

ギラサキ「……」

ウゴンコ「……」

イエヒ「……」

ナルハ「……」

マシリキ「……」

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 17:07:32.95 ID:c0dxjNDl0
提督「う、あ、ああ……?」

ガチャ

ゾロゾロ

トガナ「……」

ガカ「……」

ズスイ「……」

ラガシア「……」

ウョジウュリ「……」

ゼカマシ「……」

ゾロゾロ

ゾロゾロ……

提督「うああ……!!」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 17:09:43.68 ID:c0dxjNDl0
提督(――これも白昼夢だろうか?)

提督(今なお増え続ける、艦娘に似た何か)

提督(私に近づきつつも、目を合わせようとしないそれらを前にし)

提督(私はただただ)

提督(この夢が早く覚めてくれるように願っていた)



~END~