海未「こんな日は…のんびりとスワローズを応援したい気分なのですが」

真姫「…」

花陽「貯金が…貯金が…」

凛「疲れたにゃ…」

にこ「折角のホームランが台無しよ…」

海未「どうにもセ・リーグがピリッとしないようで」

穂乃果「いや～昨日は酷い審判だったね！」

ことり「流石にあれはホームランだと思うな…」

穂乃果「結局負けるんだったらホームランでも良かったのに」

ことり「もうちょっと何とかならなかったのかなぁ…李大浩が可哀想だよ」

希「いや～昨日は鉄平様様や。新しい助っ人とラミちゃんも来ることやし、ここから逆襲やな」

絵里「そう言って何ヶ月経ったのよ…」

希「う…それは言いっこなし」

穂乃果「まぁでも」ｸﾙﾘ

穂乃果「まさか貯金の無いチームが首位のリーグがあるとはねぇ」ﾆﾔﾆﾔ

5人「！！！！！」

穂乃果「交流戦で西武に勝ち越してお山になってたチームはどうしちゃったのかなあ？」ﾆﾔﾆﾔ

真姫「それは…普段打つ選手が打ってたら普通に勝ち越したわよ！」

穂乃果「へぇ～。その普段打つ選手って、ストライクをくの字で見逃す至宝かなぁ？」

真姫「っ！」

穂乃果「助っ人に頼るから打てないんだよねぇ。やっぱり和製大砲だよ」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…もうそろそろ」

穂乃果「強すぎてごめんねぇ」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔ

にこ「ぐぅ…負け越してるだけに」

海未「何も言い返せません」

花陽「勝ち越せたのに…西武には勝ち越せたのに…」

穂乃果「セカンドリーグ」ﾎﾞｿｯ

5人「！！！！！」

穂乃果「時代はもうパ・リーグだよ！パ・リーグ！」

ことり「ほ、穂乃果ちゃあん」

穂乃果「ラーイオンズ！ラーイオンズ！ラーイオンズ！」

絵里「人気のセ、実力のパとは言ったものよね」

凛「事実なだけに何も言い返せないにゃあ」

花陽「悔しいよぉ…」

にこ「この借りは日本シリーズで…！と言いたいところだけど」

真姫「ホークスに勝てるビジョンが浮かばないわ」

穂乃果「最下位まで2.5ゲーム差なんだってね？開幕してから数試合しかやってないのかなぁ？」

海未「まぁ西武はどうやっても優勝なんて無理ですけどねぇ！」

海未「ホームランを無かった事にしてまでも勝てない西武に優勝なんて有り得ませんから！！」

海未「あぁ面白い面白い！混セ面白いです！！」

凛「う、海未ちゃんが壊れちゃったにゃあ」

真姫「怒りと現実がごっちゃになってしまったのね」

希「ま、まぁまぁみんな落ち着いて…今日は煽り合うために集まったんと違うんやろ？」

絵里「そうよ。勝者と敗者は必ず出るものなんだから仕方ないじゃない」

ことり「ふぇぇ…」

にこ「ダメね。穂乃果と海未が完全にスイッチ入っちゃってるわ」

穂乃果「やいのやいの！」

海未「やいのやいの！」

凛「どうすれば…」

花陽「だ、誰か助けてぇ…！」

真姫「…」ｽｯ

真姫「穂乃果、海未、西武ファンとヤクルトファンが喧嘩するなんて石井一久と福地寿樹が悲しんでるわよ！」

ほのうみ「！！」

穂乃果「そうだった…」

海未「私としたことが…このような過ちを」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん…」

海未「私もです。ごめんなさい、穂乃果」

ダキッ

凛「いい話だにゃー」

絵里「ねぇ真姫、さっき言った2人って…」

真姫「石井一久は言わずと知れたヤクルトのエースだったのよ。メジャーから帰ってきて、FAで西武に移籍したの」

希「その人的補償が、福地ってわけやね」

真姫「そうよ。石井一久はあのキャラゆえに西武でも愛される存在になったし、福地はヤクルトで２年連続盗塁王になったわ」

絵里「へぇ～、まるでトレードみたいね」

真姫「両者が得をする稀有なFA移籍だったわね」

海未「さ、この話はおしまいにして練習に行きましょう」

穂乃果「おーっ！」

にこ「雨降って地固まる。かしらね」

凛「にこちゃんからそんな言葉が出てくるなんてビックリだよ」

絵里「流石にこね」

海未「さぁ穂乃果！今日は貴女の好きな炭坑節に合わせて踊りますよ！」

穂乃果「おーっ！」

にこ「いやダメでしょ！！」

ことり「（炭坑節って今はもう殆ど使ってないよ海未ちゃん…）」

おしまい