1: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:45:07.06 ID:hmDe3V6Ro
由良「ついに阿武隈も改二、ね」

提督「ああ」

由良「楽しみ?」

提督「ああ」

由良「由良も楽しみ、早く見たいわ、ね?」

提督「ああ」

由良「…ズボンのチャック空いてますよ?」

提督「ああ」

由良「だめだこりゃ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437201897

引用元: 阿武隈「ずっとあなたと一緒に」 

 

2: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:47:19.31 ID:hmDe3V6Ro
鬼怒「提督いる~?」ガチャ

提督「ああ」

鬼怒「阿武隈もうすぐだって~いや~楽しみだね~」

提督「ああ」

鬼怒「提督?なんか変だよ?」

由良「無駄よ鬼怒、提督さんの頭の中は今阿武隈でいっぱい」

鬼怒「ふ~ん…」

鬼怒「提督、鼻毛出てるよ?」

提督「ああ」

鬼怒「ありゃりゃ、本当にだめだね」

3: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:49:10.35 ID:hmDe3V6Ro
鬼怒「他の娘が改二になったときは、こんな風になってなかったのにね」

由良「そうね、それだけ阿武隈のこと好きってこと」

提督「阿武隈はうちの初めての軽巡だ」

由良「あら、聞いてたのね」

4: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:51:17.32 ID:hmDe3V6Ro
提督「最初ウチに来たときは、自信なさげな言動で、大丈夫かこいつと思ったが」

提督「水雷戦隊の旗艦として、普段とは違い、しっかりと艦隊の皆を引っ張ってきた。常に勝利に貢献してくれた」

提督「秘書艦としては、まあ最初こそ失敗はあったが、こんな俺の助けに、ずっとなってくれていた」

提督「ずっと、一緒にいてくれた」

提督「あいつがいなかったら、俺はここにはいなかった、ここまで生きてはいなかった」

提督「俺にとって、あいつは、人生で必要不可欠な存在なんだ」

5: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:54:25.50 ID:hmDe3V6Ro
提督「その阿武隈が、今回改二になる…」

提督「あいつの今までの頑張りが、認められたようで…」

提督「俺とあいつの今までの事全てが、認められたようで…」

提督「まるで、自分の事のように、嬉しいんだよ」

由良「提督さん…」

鬼怒「…幸せ者だね、阿武隈も、提督も」

6: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:54:59.84 ID:hmDe3V6Ro
ガチャ

五十鈴「提督、阿武隈の改装がもうすぐ終わるわ」

提督「…わかった、すぐに向かう」

由良「いよいよね」

鬼怒「さ、早くいこ!」

7: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:57:12.68 ID:hmDe3V6Ro
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

提督「…」タッタッタ

由良「提督さん、歩くのがいつもより早いわ」

提督「いつも通りだ」タッタッタ

鬼怒「緊張しすぎ」

提督「してない」タッタッタ

五十鈴「左右の手足一緒に出てる」

提督「…」ピタッ

鬼怒「…」

五十鈴「…」

由良「落ち着いて提督さん、ね?」

提督「…ゆっくり行くぞ」

由良/鬼怒/五十鈴(((大丈夫かな本当…)))

8: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:58:33.87 ID:hmDe3V6Ro
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

<工廠>

妖精A「!」ビシッ

提督「阿武隈の改修が終わったという報告を受けた、通してもらえるか」

妖精B「!」ササッ

由良「提督さん、深呼吸」

提督「…フーッ」

提督「よし、行くぞ…」

鬼怒(すごい緊張してるな~、まあでも少しは気持ちわかるけど)

五十鈴(同型艦の娘が改二になったんだもの、私も嬉しいわ)

由良(阿武隈…楽しみだよ)

9: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 15:59:23.91 ID:hmDe3V6Ro
妖精A「!」ガチャ

妖精B「!」ポチッ

ウイィィィィィィィィィンン…

提督(今、この扉の向こうに…)

提督(阿武隈が…)

ガチャン!!!

10: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:00:06.98 ID:hmDe3V6Ro


阿武隈(改二)「…」


11: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:00:49.91 ID:hmDe3V6Ro
提督「あ…」

阿武隈「え、えへへ…提督、なっちゃいました…」

提督「…」

阿武隈「?」

提督「…」プルプル

阿武隈「提督?」

提督「…うう」ブワッ

阿武隈「え!?」

由良/鬼怒/五十鈴「「「泣いた!!?」」」

12: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:01:21.80 ID:hmDe3V6Ro
阿武隈「え?え?ど、どうして泣くんですかぁ~!?」

提督「そ、想像以上に…」グスッ

提督「似合ってて…」

阿武隈「っ」///

13: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:02:51.11 ID:hmDe3V6Ro
提督「本当に、改二になったんだなって、実感した途端…」

提督「心の奥から、なにかが込み上げてきて…そしたら涙が出てきて、止まらなくて…」

提督「すごく、すごく…素敵で」

提督「阿武隈…」

提督「今まで一緒にいてくれて、ありがとう」

14: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:04:00.06 ID:hmDe3V6Ro
阿武隈「提督…」

阿武隈「…」スー

阿武隈「ここに来てから、提督がずっと一緒にいてくれて、大事にしてくれて…」

阿武隈「だから、あたし、少し自信、もてるようになったんです」

阿武隈「提督が、一緒にいてくれたから、私、ここまでこれました、ここまで成長できました」

阿武隈「だから、だから…」

阿武隈「提督、私と、ずっと、ずっと一緒にいてくれて…」

阿武隈「ありがとう…」

15: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:04:37.82 ID:hmDe3V6Ro
提督「阿武隈」グスッ

阿武隈「なんですか?」

提督「抱きしめていいか?」

阿武隈「えっ」

16: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:09:13.82 ID:hmDe3V6Ro
提督「今、お前のこと無性に抱きしめたいんだ、だけど最後に残った一片の理性が邪魔して行動に移せない」

提督「だから、抱きしめていいかの許可をくれ、この理性を取り払ってくれ」

阿武隈「えっえっえっ!」///

17: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:09:57.05 ID:hmDe3V6Ro
由良「…」

阿武隈「え、っとその…あたし的にはその、ええと…!」///

五十鈴「…」

阿武隈「良かったり、駄目だったり…っていうか、あの、そのぉ!」///

鬼怒「…」

18: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:10:43.03 ID:hmDe3V6Ro
提督「阿武隈…」

鬼怒「ええい男なら思いっきりいけ!」ドンッ

提督「!って」グラッ

阿武隈「あっ!」

19: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:11:44.90 ID:hmDe3V6Ro


ギュッ


20: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:12:41.58 ID:hmDe3V6Ro
提督「…」

阿武隈「…」

提督「阿武隈…」ギュッ

阿武隈「はい…」ギュッ

提督「これからも、ずっと、ずっと、一緒にいてくれ」

阿武隈「はい、ずっとずっと、一緒に…」

21: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:13:15.50 ID:hmDe3V6Ro



阿武隈「あなたと、一緒にいます」



22: ◆VgLY1HQ3xE 2015/07/18(土) 16:13:45.30 ID:hmDe3V6Ro
終わり。

じゃあの