5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:54:30.30 ID:deNj6sAC0
鈴「あはは・・・動けないね」

一夏「・・・」

鈴「もう地球があんなに遠いよ」

一夏「・・・」

鈴「ねぇ、返事してよ一夏」

一夏「・・・」

鈴「こっちのエネルギーも、もうすぐ尽きるよ」

一夏「・・・」

鈴「そうしたら・・・空気もなくなって、ふたりいっしょに凍っちゃうね」

一夏「・・・」

鈴「うん・・・それでも、いいかな」ギュ

一夏「・・・」

鈴「おやすみ・・・一夏」

引用元: 鈴「もう地球があんなに遠いよ」 

 

ファイブクロス 私服の鈴 凰鈴音 (箔押しサイン) / インフィニット・ストラトス(IS01)
株式会社ブシロード(武士道)
売り上げランキング: 106,243
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:58:06.64 ID:deNj6sAC0
鈴「ぐー」

セシリア「何やってますのー!」ブワッ

鈴「うひゃ寒い寒い布団返してー」モゾモゾ

セシリア「一夏さんを起こすのは任せろって言うから見てましたのに!」

セシリア「一夏さんの布団に潜り込むわ、そのまま寝ようとするわ!」

セシリア「それに何ですの! さっきの小芝居は!」ガオー!

鈴「いやぁー、ふたりで宇宙を漂うシチュエーション? ああいうエンディングもいいかなーって」

セシリア「そ、それは悪くないですけど・・・」

鈴「という訳で、おやすみー」

セシリア「だーめーでーすーのー!」ユサユサ

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:01:30.22 ID:deNj6sAC0
一夏「うぅ・・・うるさい・・・揺らさないで・・・」

セシリア「あ、一夏さん? おはようございます♪」

一夏「もうちょっと・・・寝かせて・・・」

鈴「何あんた寝てないの?」

一夏「弾と・・・逆鱗マラソンを・・・俺ひとつも獲れないのに・・・あいつ・・・18個も・・・」

鈴「すごい格差ね・・・」

一夏「ついカッとなって止められなくて・・・、5時くらいまでは覚えてる・・・」

セシリア「ほとんど徹夜じゃないですか!」

一夏「だから・・・おやすみ・・・」スピー

セシリア「一夏さん? ・・・もう寝ちゃってますわ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:04:35.41 ID:deNj6sAC0
鈴「一夏って昔からこういうゲームの運って無いのよね」

セシリア「そうなんですの?」

鈴「本人がすでに幸運だからねー、そのせいかも」

セシリア「それは確かに・・・。 只一人のISに乗れる男性ですし」

鈴「親はともかく、世界最強の姉とか」

セシリア「お強いですし、見た目も、す、素敵ですし」ポッ

鈴「可愛い幼馴染とかねー」

セシリア「それは知りませんー」

鈴「あんですとー」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:07:37.64 ID:deNj6sAC0
セシリア「それはそうと、いつまで一夏さんの布団に入ってますの!」

鈴「いいじゃん、どうせ一夏も寝てるし」

セシリア「そういう事じゃないんです!」

鈴「うらやましい?」

セシリア「!」ギクリ

鈴「セシリア」

セシリア「な、なんですの」

鈴「反対側・・・、空いてるわよ?」チョイチョイ

セシリア「・・・ごくり」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:11:34.54 ID:deNj6sAC0
セシリア「い・・・いけません! そ、それに制服ですし!」フルフル

鈴「あー、道理でごわごわしてると思った」

鈴「よいしょ、よいしょ」ゴソゴソ

鈴「ていっ」ポイ

セシリア「り、鈴さん!? 制服脱いじゃっ・・・」

鈴「はー、楽になった」ユッタリー

セシリア「は、破廉恥ですわ!」

鈴「えー、ちゃんとシャツは着てるわよ?」

セシリア「下は、ぱ、   ですわよね!」カァッ

鈴「だいじょーぶ、布団に入ってればバレない」

セシリア「そういう問題じゃありませんの!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:16:22.78 ID:deNj6sAC0
鈴「大体さー、あたしと一夏って、幼馴染なのよ? 一緒に寝るくらい日常だったわよ」

セシリア「そ、そうでしたの」

鈴(うそでーす。 小五から中二じゃ流石にねー)

セシリア「なら仕方ありませんわね・・・」

鈴(信じちゃったー! ちょろい♪)

鈴「はー・・・あったかい・・・」スリスリ

セシリア「・・・」

鈴「一夏っていい匂いするんだよねー・・・男の子なのに」クンクン

セシリア「うぬぬ・・・」

セシリア「わ、わたくしもご一緒しますわ!」ドギャーン

鈴(ほんとちょろい子ね)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:23:16.19 ID:deNj6sAC0
鈴「おいでおいでー」コイコイ

セシリア「い、一夏さん・・・、失礼しますね・・・」モゾモゾ

セシリア「ふー」

セシリア(こ、これは・・・なんという・・・)ドキドキドキ

鈴「制服、シワになっちゃうわよ」ニヤニヤ

セシリア「・・・そ、そうですわね・・・」

セシリア(は、恥ずかしいですけど・・・一夏さん寝てらっしゃいますし・・・大丈夫ですわよね?)ゴソゴソ

セシリア「ていっ」ポイッ

鈴「そのまま、一夏の腕枕に頭を乗せて・・・」ポム

セシリア「・・・」オズオズ ポム

鈴「一夏抱き枕ー」ギュー

セシリア「・・・」ギュー

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:28:12.05 ID:deNj6sAC0
鈴「・・・どう?」

セシリア「・・・」ジーン

セシリア「わ、悪くありませんわね」ポッ

鈴「でしょー」ニコッ

セシリア(はぁ・・・幸せですわ・・・)ウットリ

鈴(一夏ぁ・・・)ウットリ

鈴「・・・ほんとに寝ちゃいそう・・・」ポヤー

セシリア「・・・わたくしも・・・」ポヤー

セシリア「・・・」ウトウト

鈴「・・・」ウトウト

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:33:25.63 ID:deNj6sAC0
 コンコン

シャル「一夏起きてるー? 朝ごはん誘いに来たんだけどー」

 コンコン

シャル「一夏ー? 入るよー?」

 ガチャ

シャル「うわ!?」

シャル「ふ、ふたりとも、何してるの!?」

鈴「しー・・・! 一夏起きちゃうでしょ」

シャル「あ、ごめん・・・」

シャル「いやそうじゃなくて、ふたりとも一夏の布団で何してるの!?」

鈴「寝てるだけだけど?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:39:47.45 ID:deNj6sAC0
シャル「じゃ、じゃあこの床に落ちてる制服は!?」

鈴「制服着たまま寝たら、シワになっちゃうでしょー?」

セシリア「そうですわよ、あ、シャルロットさん、制服たたんでおいてくださいな」

シャル「あ、うん・・・」タタミタタミ

鈴(この子もちょろいわねー)

セシリア「ありがとうございます、シャルロットさん」

鈴「さすが、手際がいいわね」

シャル「えへへー」テレテレ

シャル「・・・」

シャル「いやそうじゃなくてね!?」ガビーン

鈴「なによー」

シャル「い、今どんな格好で・・・一夏の布団に・・・」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:47:26.00 ID:deNj6sAC0
セシリア「ご安心ください、裸ではありませんわ」

鈴「そうそう、ちゃんとシャツと   は着けてるわよ」

シャル「そっかー・・・なら安心だねー・・・」コクコク

鈴「じゃあもう一眠りするから」

セシリア「おやすみなさい、シャルロットさん」

シャル「あ、うん、おやすみ・・・」

鈴「ドアは静かにねー」

シャル「う、うん」

 ガチャ ソーットバタン

シャル「・・・」

シャル「・・・あれ?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:52:22.13 ID:deNj6sAC0
シャル「そうじゃなくってー!」バターン!

セシリア「なんですのー」

シャル「せ、セシリアって、こういうのは『破廉恥ですわー』とか言うんじゃないの!?」

セシリア「・・・そのセシリアは・・・もう、いませんの」フッ・・・

シャル「そ、そんな・・・」ブルブル

セシリア「今のわたくしは・・・この温もりを離す事の出来ない、ずるい女ですの・・・」キリッ

シャル「な、なんてこと・・・」ガクーリ

シャル「じゃ、じゃあせめて、ちょっとだけ代わってくれないかな・・・」

鈴「嫌よ」

シャル「せ、セシリア・・・」

セシリア「・・・申し訳ありません・・・」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:56:00.79 ID:deNj6sAC0
セシリア「このぬくもり、それに」ホワー

セシリア「布団から一夏さんの匂いがして」クンクン

セシリア「まるで一夏さんに包まれてるようで・・・」ウットリ

シャル「・・・ごくり」

セシリア「ですので・・・代わることは出来ません」

シャル「うぅ・・・」

シャル「うわーん! セシリアの  担当ーーーーー!」

 ガチャ ソーットバタン

 ダダダダダダ・・・

鈴「こんな時でも静かにドア閉めるなんて流石だわー」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:01:18.20 ID:deNj6sAC0
一夏「・・・」スピー

 ギュ

鈴「え、ちょ(///」 ッ

セシリア「い、一夏さん?(///」 ッ

鈴(一夏にぎゅーって抱かれて・・・幸せ・・・)

セシリア(はぁ・・・一夏さぁん)

一夏「・・・」スピー

 ゴソゴソ

 モ 

鈴「おおおおお尻鷲掴み!?」ドキーン

セシリア「い、い、一夏さん・・・、起きてらっしゃいますの?」ドッキドッキ

一夏「・・・」グー

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:05:22.15 ID:deNj6sAC0
鈴「寝てる・・・」

セシリア「寝てる方が積極的って・・・、不思議な方ですわね」

鈴「まぁ・・・、今日は許してやるか(///」ポッ

セシリア「そ、そうですわね、今日くらいは(///」ポッ

一夏「・・・」グー

 モ モ 

鈴(///)

セシリア(///)

一夏「・・・」グー

 モ モ モ ルモ リーン

鈴(//////)

セシリア(//////)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:13:38.55 ID:deNj6sAC0
一夏「・・・」グー

 スルスル

鈴(えええ!?  、   の  手が・・・!)

セシリア(さすがそこまでは! そこまでは!)

鈴「一夏・・・ちょ・・・あぁん」  

セシリア「いち・・・か・・・さん・・・おやめになって・・・」  

 サワサワサワ

鈴(じ、直に触られるのは・・・)ドキドキドキ

セシリア(だめ・・・声・・・、出ちゃう・・・)ドキドキドキ

 ピタリ

鈴「と・・・止まった・・・?」

セシリア「あ、危なかったですの」

鈴(でも・・・)ポッ

セシリア(   よかった・・・)ポッ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:18:39.32 ID:deNj6sAC0
一夏「・・・ん・・・」

鈴「一夏? 起きた?」

セシリア「もうお昼ですわよ♪」

一夏「・・・」

一夏「・・・えええ!?」

一夏「何してるの二人とも! ぐぐ・・・腕が痺れて動けない・・・」

鈴「だって、一夏が起きないからねー」

セシリア「そうですわ、せっかくお誘いにきましたのに」

一夏「だ、だからって一緒に寝ないでもいいじゃないか」

鈴「だって、ねー」ニコッ

セシリア「ねー」ニコッ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:23:59.57 ID:deNj6sAC0
一夏「もしかして二人も眠かったのか?」

鈴「・・・」

セシリア「・・・」

一夏「それなら自分のベッドで寝ればいいのに」

鈴「一夏・・・」ピキピキ

セシリア「雉も鳴かずば・・・とも言いますけれど」ピキピキ

鈴「さっさと起きろー!」ドカーン

一夏「おぉぅ!」ゴロゴロ

一夏「痛ぇ・・・。 って、お、お前らその格好・・・」

 (※シャツと半脱げ   状態)

鈴「!」

セシリア「み、見ないでー!」ビットアタック!!

一夏「ぐはっ」

一夏「」チーン

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:28:05.27 ID:deNj6sAC0
鈴「せ、制服脱いでること忘れてたわ・・・って言うか、   脱がされかけてるし」

セシリア「は、恥ずかしい・・・!」

鈴「・・・えへへ」

セシリア「・・・うふふ」

鈴「でも」

セシリア「えぇ」

鈴・セシリア「「またやりましょう!」」

鈴(今度は、ひ、ひとりで)

セシリア(次はわたくしだけで)

鈴・セシリア「「うふふふふ」」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:36:20.91 ID:deNj6sAC0
一夏「おーっす」

ラウラ「もう昼だぞ。 たるんでるな」

シャル「・・・おはよう」ズーン

箒「また腕を組んで・・・」イライラ

セシリア「あら、エスコートは殿方の役目ですもの♪」ツヤツヤ

鈴「そうそう、えすこーとえすこーと♪」ツヤツヤ

箒「な、何があったのだ・・・」

シャル「こ、今度は僕をエスコートしてほしいな・・・!」

一夏「えー、」

一夏・鈴・セシリア「「「歩きにくい」」」

鈴・セシリア「「でしょ」」

シャル「・・・くすん」ショボーン



おわり


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:56:07.49 ID:deNj6sAC0
箒「やはり私が起こしてやろう。 朝練もあるしな」

箒「お前がたるんでるからだぞ。 仕方なく、だ」

一夏「そうですかい」

箒「う、うむ、仕方なく、だ」コクリ

一夏「じゃあよろしく」

箒「うん、うむ、任せておけ」コクコク

箒(一夏の寝顔・・・た、楽しみだな)ドキドキ

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:59:46.31 ID:deNj6sAC0
箒(い、一夏が起きないように・・・そーっと)

 ガチャ

一夏「あ、おはよう、箒」

箒「」

一夏「なんか目が覚めちゃってさー」

箒「」

一夏「朝練、がんばろうな」ニカッ

箒「・・・なんで」

箒「なんで起きてるんだーーー!」ガォォォ!!

一夏「えぇぇ!?」

一夏「自分で起きて、たるんでないことをアピールを・・・」

箒「うるさーい!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:06:09.56 ID:deNj6sAC0
箒「やり直しを要求する!」クワッ

一夏「・・・やり直しって」

箒「私が起こすところから! やり直し!」

一夏「いや朝練が」

箒「そんなものがなんだー!」ドバーン

一夏「ひぃっ」

箒「やり直し!」

一夏「は、はぃ」ガクブル

箒「では寝ていろ」

 ガチャ バタン

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:10:35.99 ID:deNj6sAC0
一夏「よく分からんなー、箒も」ブツブツ

一夏「もう目が覚めちまってるのに」モゾモゾ

一夏「ぐー」スピー

 コンコン

箒「・・・一夏? 入るぞ?」

一夏「・・・」スピー

 ガチャ

箒「一夏・・・?」

箒「寝てる・・・」

箒「ほんの数十秒で寝られるとは・・・やはりたるんでるな」トコトコ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:14:24.39 ID:deNj6sAC0
箒「一夏・・・す、座るぞ」ポスン

箒「・・・」ジー

箒(可愛い・・・)

 『六年ぶりだけど、箒ってすぐにわかったぞ』

箒「・・・写真も送れなかったのに・・・わかってくれた」

一夏「・・・」スピー

箒「私は・・・わからなかった。 それくらい、お前は男らしくなっていた」ナデナデ

箒「お前は・・・いつも私を見てくれて・・・、気遣ってくれて」

箒「なのに私は・・・」

箒「一夏・・・」ジワッ

箒「う、うう・・・」ポロポロ

 ポタ ポタ ポタ

一夏「・・・ん・・・?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:18:24.64 ID:deNj6sAC0
箒「いち、か・・・」ポロポロ

一夏「な、なんで泣いてるんだよ!」ガバッ

箒「わからない・・・、でも、なんだか、悲しくて」

一夏「ほら、涙拭いて」ゴシゴシ

箒「う、ううう・・・」

一夏「箒」ギュ

箒「!」ビクッ

一夏「俺、なんかしたなら謝るからさ」ヨシヨシ

箒「ちが、お前は、悪くないんだ」

一夏「箒が泣いてると、俺も悲しいよ」ギュー

箒「一夏・・・」ギュー

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:20:57.32 ID:deNj6sAC0
一夏「落ち着いたか?」

箒「う、うむ」

箒「すまんな、いきなり」

一夏「気にしてねーよ」

箒「そ、そうか」コクコク

一夏「箒って昔から、独りで泣いてたもんな」

箒「!?」

箒「し、知っていたのか!?」

一夏「おう、さすがに声はかけられなかったなー」

箒「そ、そうか」カァー

一夏「あれに比べれば、目の前で泣いてくれるだけ、いいさ」

箒「」マッカー

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:25:21.57 ID:deNj6sAC0
一夏「もう時間少ないけど、朝練やるか?」

箒「うむ、柔軟と型くらいならできるだろう」

一夏「よし、じゃあ行こうか」

箒「・・・一夏」

一夏「ん? どうした?」

箒「そ、その・・・手、を」オズオズ

 ギュ

箒「あ・・・」パァァー

一夏「行こう」

箒「・・・うん」


おわり

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:15:52.13 ID:deNj6sAC0
千冬「最近、お前が部屋に女を連れ込んでると噂になっている」トントン

一夏「・・・はい」セイザ

千冬「しかも、何人も」コンコン

一夏(・・・痛い・・・)

千冬「お前は種馬か? 節操なしか?」ゴンゴン

一夏(だんだん痛くなってきてる!)

千冬「まったく・・・! お前は・・・!」ゴスゴス

一夏「千冬姉ぇ! 刺さる!刺さる!」

千冬「織斑先生と呼べと言ってるだろう」ドゴス!

一夏「痛ぇ・・・! で、でも、ここ家じゃないか!」

千冬「む、そうだった」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:21:04.91 ID:deNj6sAC0
千冬「で、一夏」

一夏「なんだよ」オチャズズー

千冬「本命は誰だ?」

一夏「!」ブバッ

一夏「ごほっ、ごほっ、何言うんだよ!」

千冬「興味本位だ」

一夏「・・・まだそんなこと考えられないよ」

千冬「”そんなことも考えられない”女と布団に入るのか? お前はイタリア人か?」

一夏「あ、あれは・・・! おれが寝てる間に・・・!」

千冬「寝たまま女を布団に引き入れたのか? やはりお前はイタリア人か?」

一夏「すげぇ偏見だな・・・。 イタリア人に何かあったのかよ」

一夏(それにしても、いやにつっかかるな・・・、千冬姉)

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:28:49.90 ID:deNj6sAC0
一夏「あ、もしかして」ピコーン

千冬「」ギクッ

一夏「ヤキモチ・・・とか」

千冬「・・・」

一夏「・・・」

千冬「・・・」ゴゴゴゴ

一夏(や、やべぇ・・・!)

千冬「ふんっ」プイッ

一夏(あっるぇー?)

千冬「風呂に入る」

一夏「お、おう」

千冬「風呂上りにマッサージをしてもらおう」

一夏「わかった」

千冬「では、準備しておけ」スタスタ

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:33:02.12 ID:deNj6sAC0
 カポーン

千冬「ふぅー」

千冬「・・・」


 『ヤキモチ・・・とか』


千冬「・・・」

千冬「・・・ふん」

千冬「弟は姉のものだからな・・・」

千冬「思い知らせてやらねばならんか」サバァー

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:36:14.82 ID:deNj6sAC0
千冬「あがったぞ」ホカホカ

一夏「麦茶をどうぞ」サッ

千冬「うむ」ゴクゴク

一夏「髪を拭きます」フキフキ

千冬「うむ」

一夏「髪を乾かしますねー」ブオー

千冬「うむ」

一夏「コーヒーゼリーが冷えております」ササッ

千冬「うむ」モキュモキュ

千冬(・・・便利だ・・・)

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:42:20.20 ID:deNj6sAC0
一夏「じゃあ布団に寝てくれよ」

千冬「う、うむ」コロン

一夏「いくぞ」サスリ

千冬「んっ・・・」 ッ

一夏「・・・緊張してる?」

千冬「そんなわけあるか、馬鹿者」

一夏「へいへい」

千冬(ひ、久しぶりだな・・・一夏の手)

一夏「なんか久しぶりだな、千冬姉のマッサージ」サスサス

千冬「そ、そうだったか」

千冬(き、聞こえてた訳では・・・ないのか)

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:46:56.86 ID:deNj6sAC0
一夏「そういえば」サスサス

千冬「ん・・・なんだ」

一夏「ラウラ戦った時に、生身で飛び込んできただろ」モ モ 

千冬「・・・ああ」

一夏「助けてくれたのはありがたいけど・・・ああいうの、止めてくれよ」グイグイ

千冬「・・・」

一夏「千冬姉は世界で一番強い姉さんだけど・・・、なんかあったら、俺」ギュ

千冬「・・・すまなかった」

一夏「俺、もっと強くなるよ」

一夏「千冬姉を守れるくらい・・・強くなる」

一夏「今はまだまだだけどさ、待っててくれよな」

千冬「・・・ふん、いつまでもは待たんぞ」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:54:10.42 ID:deNj6sAC0
一夏「マッサージ終わりー」

千冬「ごくろう」

一夏「じゃあ、体冷えないように寝てくれよな」スクッ

千冬「・・・一夏」

一夏「なんだよ」

千冬「今日は、一緒に寝るか」

一夏「えぇ!?」

千冬「どうした?」

一夏「い、いや、だって」カァッ

千冬「さっさと風呂に入って来い」

一夏「お、おう」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:57:42.33 ID:deNj6sAC0
千冬「ふふふ・・・、あの慌てよう」

千冬「・・・」

千冬「ま、まあ、たまにはいいだろう。 たまには、だ」

千冬「・・・」

一夏「千冬姉」

千冬「!」

一夏「入るぞ」

千冬「う、うむ」

一夏「おじゃましまーす」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:59:45.12 ID:deNj6sAC0
一夏「では・・・失礼しまして」モゾモゾ

千冬「う、うむ」

一夏・千冬「「ふうー」」

一夏「はは・・・狭いな」

千冬「いつの間にこんなに大きくなったのだ」

一夏「千冬姉が帰ってこないからじゃないか」

千冬「・・・そうだったな」

一夏「これからは・・・一緒にいられるのか?」

千冬「ああ・・・勿論だ」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:02:32.59 ID:P6IqLgOi0
冬「ほら、もっとこっちに寄れ。 寒いだろう」

一夏「いや、でも」

千冬「お姉ちゃんに遠慮するものではないぞ」ギュ

一夏「むぎゅ」

千冬「ずっと昔は、こうやってしがみついて寝ていたものだ」

一夏「・・・覚えてないよ」

千冬「・・・私は覚えてるぞ。 忘れるものか」

一夏「・・・」

千冬「・・・」

一夏「・・・」ギュ

千冬「・・・」ギュ

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:08:27.91 ID:P6IqLgOi0
一夏「ぐー」スピー

千冬「眠ったか・・・。 あれほど緊張していたくせに」

千冬「一夏・・・」サラサラ


 『とりあえず・・・その名前は護ってみせるさ!』


千冬「・・・ふん」

千冬「・・・悪くなかったぞ、大馬鹿者」ナデナデ

一夏「・・・おねぇちゃぁん」ムニャムニャ

千冬「!」ドキーン

一夏「・・・」ギュウー

千冬「・・・ふふふ」

千冬「・・・馬鹿者め」ギュウー

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:11:46.51 ID:P6IqLgOi0
千冬「・・・」スヤスヤ

一夏「千冬姉、朝だよ」ユサユサ

千冬「・・・む・・・一夏」

一夏「もうすぐ朝飯が出来るからさ、起きてくれよ」

千冬「・・・む・・・」ムクリ

一夏「モーニングコーヒーでございます」スチャ

千冬「うむ」

千冬「・・・」ズズー

千冬(・・・便利だ・・・)

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:15:39.64 ID:P6IqLgOi0
鈴「あ、一夏ぁー! ・・・と、千冬さん」

千冬「織斑先生と呼べ」ドゴス

鈴「ず、ずみませぇん」プシュー

ラウラ「お早うございます、教官!」ケイレイ!

千冬「ここでは教官はやめろ」ドゴス

ラウラ「・・・了解です」プシュー

千冬「皆、いつまでも朝飯を食ってるんじゃない! さっさと教室に行け!」パンパン

 ハーイ イソゲイソゲー マッテヨー コ、コレハウマイゾー! シェフヲヨベー!

一夏「じゃあまた後で、千冬姉」

千冬「ああ、また後でな、一夏」

箒「・・・千冬姉?」

シャル「・・・一夏?」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:21:31.38 ID:P6IqLgOi0
千冬「・・・おっと」

千冬「まぁ、たまにはいいか」

千冬「なんといっても、弟は姉のものだからな」

千冬「ではな、織斑」ニヤッ

一夏「はい、織斑先生」ニヤッ

 スタスタスタ

 ナ、ナニヨ アノキョリカンハー!! イチカ!ナニガアッタノ!! ナ、ナンニモナイゾー ウソデスワー! ソコニナオレー!

千冬「ふふふ・・・」

千冬「さて、いつまで待ってやるかな」



おわり