1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 20:46:07.77 ID:RC8jR7V40
照「という夢を見た」
菫「ほぉ。で?」
照「真実を確かめたい」
菫「真実って……夢だろそれは」
照「正夢の可能性もある」
菫「極々小さな可能性だよな、それ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369741567
菫「ほぉ。で?」
照「真実を確かめたい」
菫「真実って……夢だろそれは」
照「正夢の可能性もある」
菫「極々小さな可能性だよな、それ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369741567
咲-Saki-(14) (ヤングガンガンコミックス)
posted with amazlet at 15.08.02
小林 立
スクウェア・エニックス (2015-07-25)
売り上げランキング: 28
スクウェア・エニックス (2015-07-25)
売り上げランキング: 28
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 20:49:36.79 ID:RC8jR7V40
照「例え0.1パーセントでも可能性があるなら、私は潰す」
菫「何の可能性だ……」
照「私以外が咲と結婚する可能性」
菫「いや、それ百パーセントだろ。だってお前結婚できないし」
照「なぜ?」
菫「女同士だから」
照「大丈夫。いつでも飛べるだけのお金は用意している」
菫「海外へ移住する気か」
菫「何の可能性だ……」
照「私以外が咲と結婚する可能性」
菫「いや、それ百パーセントだろ。だってお前結婚できないし」
照「なぜ?」
菫「女同士だから」
照「大丈夫。いつでも飛べるだけのお金は用意している」
菫「海外へ移住する気か」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 20:53:15.79 ID:RC8jR7V40
照「まぁ、そこら辺はどうでもいいとして。私は咲と結婚する」
菫「いやだからできな」
照「する」
菫「……さいですか」
照「そしてその道を塞ぐ物はなんであろうと排除する」
照「たとえ後輩であろうとも」
菫「でもまだ二人が繋がってると決まったわけじゃないんだろ?」
菫「ていうか、それは夢に見ただけの事であって」
菫「常識的に考えればまず無いといっていい可能性じゃないのか?」
照「常識的に考えれば、確かにそうかもしれない。でも世の中には常識が通用しない奴がいる」
菫「お前とかな」ボソッ
照「何か言った?」
菫「何も」
菫「いやだからできな」
照「する」
菫「……さいですか」
照「そしてその道を塞ぐ物はなんであろうと排除する」
照「たとえ後輩であろうとも」
菫「でもまだ二人が繋がってると決まったわけじゃないんだろ?」
菫「ていうか、それは夢に見ただけの事であって」
菫「常識的に考えればまず無いといっていい可能性じゃないのか?」
照「常識的に考えれば、確かにそうかもしれない。でも世の中には常識が通用しない奴がいる」
菫「お前とかな」ボソッ
照「何か言った?」
菫「何も」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 20:59:26.19 ID:RC8jR7V40
照「そう。まぁ、菫が言うように、私みたいに常識が通用しない人間が世の中にはいる」
菫「聞こえてるじゃないか。というか非常識の自覚ありか」
照「それはまぁ連続ツモとかは、たぶん常識的にはありえないし」
菫「そっちか」
照「どっち?」
菫「いや、いいんだ。続けてくれ……あ、別に続けなくてもいいけど」
照「続けさせてもらう」
菫「続けるんだ……」
照「それで……えっと、何の話だっけ?」
菫「さて何の話だったか……ああ、次の対戦相手の研究をして対策を練ろうという話だったな」
照「それじゃない」
菫「ちっ、誘導できなかったか」
菫「聞こえてるじゃないか。というか非常識の自覚ありか」
照「それはまぁ連続ツモとかは、たぶん常識的にはありえないし」
菫「そっちか」
照「どっち?」
菫「いや、いいんだ。続けてくれ……あ、別に続けなくてもいいけど」
照「続けさせてもらう」
菫「続けるんだ……」
照「それで……えっと、何の話だっけ?」
菫「さて何の話だったか……ああ、次の対戦相手の研究をして対策を練ろうという話だったな」
照「それじゃない」
菫「ちっ、誘導できなかったか」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:00:53.45 ID:RC8jR7V40
照「ああ、そうだ思い出した。菫がメイド服を着て私に奉仕してくれるという話だった」
菫「それも違う」
照「え、違う? ●エプロンとニーソックスだったっけ?」
菫「そこじゃない。そうだ確か淡と咲ちゃんが結婚する夢を見たとか何とかだ」
照「そうだっけ? 競泳水着で奉仕じゃなかったっけ?」
菫「どんどんマニアックになってるな。だが、違う。それはお前の欲求だ」
菫「それも違う」
照「え、違う? ●エプロンとニーソックスだったっけ?」
菫「そこじゃない。そうだ確か淡と咲ちゃんが結婚する夢を見たとか何とかだ」
照「そうだっけ? 競泳水着で奉仕じゃなかったっけ?」
菫「どんどんマニアックになってるな。だが、違う。それはお前の欲求だ」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:09:14.65 ID:RC8jR7V40
照「そうか。今度、咲にやってもらおう」
菫「……全く、変な姉妹もつと苦労するな」
照「本当。可愛い妹を持つと強制コスプレの服代とか色々お金かかる」
菫「いやお前じゃなくて……というか、強制か」
照「ほら、咲はツンデレで恥ずかしがり屋だから。私がコスプレしてっていうと逃げちゃう」
菫「それはツンデレとかじゃなくて普通に嫌なんだろ。全力での逃走だろ」
照「だから仕方なく手足縛って服を破って着せるしかない」
菫「お前も全力だな。全力で変態だな。凄いなお前。社会において大丈夫か心配になってきたぞ」
照「また話がそれた。このままじゃいつまで経っても話が先に進まない」
菫「進めなくていいよ」
菫「……全く、変な姉妹もつと苦労するな」
照「本当。可愛い妹を持つと強制コスプレの服代とか色々お金かかる」
菫「いやお前じゃなくて……というか、強制か」
照「ほら、咲はツンデレで恥ずかしがり屋だから。私がコスプレしてっていうと逃げちゃう」
菫「それはツンデレとかじゃなくて普通に嫌なんだろ。全力での逃走だろ」
照「だから仕方なく手足縛って服を破って着せるしかない」
菫「お前も全力だな。全力で変態だな。凄いなお前。社会において大丈夫か心配になってきたぞ」
照「また話がそれた。このままじゃいつまで経っても話が先に進まない」
菫「進めなくていいよ」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:10:12.24 ID:RC8jR7V40
照「進める。意地でも進めて強行突破する」
菫「何を突破するんだ?」
照「咲の部屋の警備」
菫「咲ちゃんの部屋は警備されているのか? 対お前用だろ絶対」
照「いや、だからこんなこといってる場合じゃない。とにかく淡と咲の間を調べないと」
菫「そうは言ってもな……具体的にどうするんだ?」
照「まず淡に電話する」
菫「ふむ。それで?」
照「淡に咲のことを知っているか聞く」
菫「それはまぁ、お前から聞いてるから知ってるだろ」
菫「何を突破するんだ?」
照「咲の部屋の警備」
菫「咲ちゃんの部屋は警備されているのか? 対お前用だろ絶対」
照「いや、だからこんなこといってる場合じゃない。とにかく淡と咲の間を調べないと」
菫「そうは言ってもな……具体的にどうするんだ?」
照「まず淡に電話する」
菫「ふむ。それで?」
照「淡に咲のことを知っているか聞く」
菫「それはまぁ、お前から聞いてるから知ってるだろ」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:13:58.64 ID:RC8jR7V40
照「次に咲とどれくらい親しい間柄なのかさり気なく探る」
菫「その後は?」
照「知っている程度ならばそのまま放っておく」
菫「それ以上なら?」
照「約一年後、身元不明の死体が山の中で見つかる事になる」
菫「殺すのか!?」
照「大丈夫。ばれないようにやる」
菫「駄目だろ。流石に」
照「やっぱり?」
菫「当たり前だ。冗談でも言うな」
照「ごめんごめん。嘘、咲を監禁するだけ」
菫「そっか。それなら安心……出来ない。何だそれ、監禁ってなんだ」
菫「その後は?」
照「知っている程度ならばそのまま放っておく」
菫「それ以上なら?」
照「約一年後、身元不明の死体が山の中で見つかる事になる」
菫「殺すのか!?」
照「大丈夫。ばれないようにやる」
菫「駄目だろ。流石に」
照「やっぱり?」
菫「当たり前だ。冗談でも言うな」
照「ごめんごめん。嘘、咲を監禁するだけ」
菫「そっか。それなら安心……出来ない。何だそれ、監禁ってなんだ」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:14:41.58 ID:RC8jR7V40
照「人を一定の場所に閉じ込めて、行動の自由を奪うこと」
菫「いや、そんな辞書で引いたような答えを期待したわけじゃない。何で監禁なんだってことだ」
照「それはまぁ、咲だから」
菫「なるほど、納得できない。何を当たり前だろみたいな顔して言ってるんだ。納得できるか」
照「菫は注文が多い。注文の多い料理店だってもう少し自重する」
菫「自重して欲しいのはお前の行動だ。手間を掛けさせるな」
照「まぁいいからいいから。とりあえず電話してみる」
菫「おい照!」
照「静かにしてて」プルルプルル
菫「……くっ」
菫「いや、そんな辞書で引いたような答えを期待したわけじゃない。何で監禁なんだってことだ」
照「それはまぁ、咲だから」
菫「なるほど、納得できない。何を当たり前だろみたいな顔して言ってるんだ。納得できるか」
照「菫は注文が多い。注文の多い料理店だってもう少し自重する」
菫「自重して欲しいのはお前の行動だ。手間を掛けさせるな」
照「まぁいいからいいから。とりあえず電話してみる」
菫「おい照!」
照「静かにしてて」プルルプルル
菫「……くっ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:15:14.50 ID:RC8jR7V40
照「」プルルプルル
菫(あの二人が知人以上の間柄だなんてまずありえないから、まぁいいけどな)
菫(しかしこいつの発想が危険だ。監禁って、犯罪者か)
淡『はい、もしもしー、てる?』
照「あ、淡。今いい?」
淡『いいけど。ちょっと忙しいから手短にね』
菫(あの二人が知人以上の間柄だなんてまずありえないから、まぁいいけどな)
菫(しかしこいつの発想が危険だ。監禁って、犯罪者か)
淡『はい、もしもしー、てる?』
照「あ、淡。今いい?」
淡『いいけど。ちょっと忙しいから手短にね』
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:16:31.26 ID:RC8jR7V40
照「淡は咲って知ってる?」
淡『咲、って照の妹の? うん知ってるよ。ていうか今……』
照「今……?」
咲『淡ちゃん。誰と話してるの?』
照「!?」
淡『ああ、照と』
咲『お姉ちゃんと?」
淡『うん。だからちょっと待ってね……それで何? 照』
照「淡……今どこ」
淡『え? ショッピングモールでデート中だけど』
淡『咲、って照の妹の? うん知ってるよ。ていうか今……』
照「今……?」
咲『淡ちゃん。誰と話してるの?』
照「!?」
淡『ああ、照と』
咲『お姉ちゃんと?」
淡『うん。だからちょっと待ってね……それで何? 照』
照「淡……今どこ」
淡『え? ショッピングモールでデート中だけど』
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:19:24.45 ID:RC8jR7V40
照「今、行くから」ブチッ
照「それじゃ菫……イッテクルカラ」ゴゴゴ
菫「ど、どうした照。一体何が……」
照「チョットソコマデ」
菫「そこってどこだ?」
照「チョット地獄ノ底マデ」
菫「おい、本当にどうした照! 落ち着け何が」
照「……マタ明日」
菫「おい待て照! 照!」
照「それじゃ菫……イッテクルカラ」ゴゴゴ
菫「ど、どうした照。一体何が……」
照「チョットソコマデ」
菫「そこってどこだ?」
照「チョット地獄ノ底マデ」
菫「おい、本当にどうした照! 落ち着け何が」
照「……マタ明日」
菫「おい待て照! 照!」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 21:19:55.32 ID:RC8jR7V40
照「ていう。夢をみた」
菫「何だその夢。何だその夢オチ」
照「いや、何ていうか。落とし処を見失った」
菫「そうか。夢でよかったじゃないか。咲ちゃんは無事だったんだろ?」
照「うん。考えてみれば、まだ咲は長野にいるし」
菫「そうか。それはそうだな……まぁ、何も無くてよかった」
照「うん、本当によか」
プルルプルル
照「あれ、何か来た」
菫「メールか?」
照「そうみたい……あ、淡だ。凄いタイミング」
菫「噂をすれば影ってやつか」
照「そうかも。えっと……」
淡『やっほーてるー。元気? 私は今、長野に着てるよー。愛しの咲ちゃんとデートだよーいぇーい』
淡『明後日には帰るから。それじゃ、またねー』
照「……」
菫「……おい照。落ち着いて」
照「ぐはっ!」
菫「吐血!? おい、照! 照! しっかりしろ! 照ううう!」
おわり
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。