2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 22:48:38.07 ID:ckUsy7pa0
巴「さて、ウチゃあ今から何しょうかのう」

P「あ! 巴、いい所に!」

巴「ん、なんじゃら」

P「悪いんだけどさ。また子守り、頼まれてくれるか?」

巴「まあ、ええが……。こずえか?」

P「いーや。おーい!」

友紀「なーにー?」

巴「……こいつの子守りはウチにはちぃと手に余るんじゃが」

友紀「え、なになに?」

P「いや、友紀じゃなくって」

友紀「……なんか、ひどくない?」

引用元: 巴「また子守り、じゃと?」 

 

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 22:53:10.50 ID:ckUsy7pa0
ライラ「呼びましたですか?」

P「おう、かもんかもん」

巴「待たんかい。相手の方が歳上じゃがな」

P「いや、でもさ」

ライラ「あ、わたくし、ライラさんでございますよー」

巴「知っとる」

P「ライラ、ちょっと巴とお留守番しててもらえるか?」

ライラ「お留守番でこざいますねー。ライラさん、得意でございますよ」

巴「得意言いよるで。どうか知らんが」

P「でも、1人じゃ心配だろ?」

巴「……まあの」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 22:57:36.37 ID:ckUsy7pa0
P「じゃ、行って来るからさ」

巴「おう……」

ライラ「いってらっしゃませ、でございますねー」

友紀「さーて、何して遊ぼうか!」

巴「結局友紀の子守りもせんにゃならんのか……」

P「やっべ。忘れ物忘れ物」

友紀「もー。しっかりしてよプロデューサー」

P「お前だよ」ムンズ

友紀「忘れ物って、あたしー!?」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:02:40.38 ID:ckUsy7pa0
ライラ「ほー……」

巴「忙しいやっちゃな……」

ライラ「あ、トモエ。よろしくですよー」

巴「おう。ライラ……、さん」

ライラ「あ、わたくしの事は呼び捨てでも大丈夫です」

巴「そうか。じゃあライラ、よろしゅうな」

ライラ「ええー」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:05:45.26 ID:ckUsy7pa0
巴「しっかし、平日のこの時間は暇じゃのう」

ライラ「夏休み、でこざいますねー」

巴「ああ、どっこも稼ぎ時じゃけえウチらも忙しくなるでよぉ」

ライラ「トモエは今日はお休みですか?」

巴「んや、9時から雑誌の取材じゃあて。ガキに夜遅ぉまで仕事させるたぁのぉや」

ライラ「9時でございますか…。わたくしはもう寝る時間ですね」

巴「おうよ、早寝早起きに越したこたぁなぁわや」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:09:13.46 ID:ckUsy7pa0
ライラ「…あ、でも今はまだ2時でございますよ? お仕事の時間より早いです」

巴「光と麗奈と3人で遊ぼうゆうとったんじゃがあの2人は補修じゃぁてから。……よおに勉強しとりそうにないけぇな」

ライラ「ほー。夏休みでも学校でお勉強でございますか」

巴「ウチゃぁ親父から叩き込まれとるけぇしゃあないがな」

ライラ「ライラさん、最近ひらがなを勉強中ですよ」

巴「ほう。なら…、『むらかみともえ』。ひらがなで書けるか?」

ライラ「もちろんでございますー」カキカキ

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:14:11.71 ID:ckUsy7pa0
ライラ「書けましたですよ」

巴「……『むちカね とモゑ』」

巴「いや、待たんかい! なんで『ゑ』なんじゃ!? そっちの方がいたしかろうに!?」

ライラ「ウサミンが教えてくれましたですよ? さすがウサミンせーじん、でございますね」

巴「……突っ込まんぞ。ウチゃぁ突っ込まんぞ」

巴「ま、ともかく。暇じゃしひらがなでも軽く教えちゃろうか」

ライラ「わたくしもほしゅう、でございますね」

巴「そういう所かのう」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:19:08.22 ID:ckUsy7pa0
巴「よし、まずは『ら』からじゃ。『ら』はな、このハテナマークをひっくり返したようなのに、ちょん、じゃ」

ライラ「インテロゲーションマークの逆さに……、ちょん、でございますね。おー…! ライラさん、『ら』が書けましたです!」

巴「な、なんじゃら……? いんなんたらマークたぁ……」

ライラ「ら…、ら……。ほー……。ライラさん、『ら』覚えましたです」

巴「………まあええか。じゃあ次は……」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:23:21.26 ID:ckUsy7pa0
ーーーー………

巴「さて、最後は…。『ゑ』か……」

ライラ「『ゑ』は違うでこざいます?」

巴「間違っちゃあおらんが……、もう使うもんもおらんでよ」

ライラ「わたくし、てっきりこれがトレンドだと……」

巴「ライラはようにウチが使わん言葉を知っとるよのう」

ライラ「トモエも、わたくしがテレビでしか聞いたことのない喋り方でございます」

巴「ん? 最近のドラマじゃぁバラエティは方言にまみれとるんか?」

ライラ「テレビの中のお年寄りのような喋り方でございますね」

巴「そりゃあ方言じゃなぁわ。ただの年寄り口調じゃ」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:28:33.99 ID:ckUsy7pa0
巴「まあええわ。『え』はな、まずは短く1画目」

ライラ「短くすっ、はい」

巴「2画目で、左から右に行って、あとは『ん』と同じ要領じゃ」

ライラ「左から右……、『ん』……。んー……?」

巴「待て。また『る』になりようる」

ライラ「むつかしいですね……」

巴「『ゑ』のがよっぽどじゃあ思うけど……」

ライラ「むー……。ん、ん……。るー……?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:33:15.59 ID:ckUsy7pa0
巴「……よし」

ライラ「トモエ?」

巴「ちょっと失礼するぞ」キュッ

ライラ「あっ……」

巴「ウチがライラの手ぇ握って動かしちゃるけぇ、手の感覚で覚えんさいね?」

ライラ「はい……」

巴「別に最初は紙いっぱいに大きく書いてみりゃええんじゃ」

巴「そら。短くすっ、と。左からー、みぎー、斜め下に降りつつ……、『ん』。ほら、書けたじゃろ?」

ライラ「おー…! これが『え』……!」

巴「ほら、もういっぺん。短くすっ。ひだりー、みぎー。んー……。ほら」

ライラ「……………ほぁ」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:38:17.10 ID:ckUsy7pa0
巴「じゃ、今度は1人で書けるか?」

ライラ「はい! ライラさん頑張りますですよ!」

巴「じゃあまた、『むらかみともえ』じゃ!」

ライラ「はい!むー……。インテロゲーションマークにちょん……。 『カ』に一本に……」

巴(ほんまにインたらげーしょんマークってなんじゃ……?)

ライラ「もー…、は、丸く。……最後、『え』……」

巴「…………」

ライラ「短く、すっ。左から右へ……」

ライラ「んー……。……んっ! か、書けましたですよ!」

巴「ようやったようやった! キチンと書けとるで! 『むらかみともえ』!」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:42:25.88 ID:ckUsy7pa0
ライラ「やればできる、ライラさんです!」

巴「おうよ! その調子で頑張りんさいね!」

ライラ「……トモエ、記念に握手しませんか?」

巴「おう!」スッ

ライラ「フフ……」キュッ

巴(ん? 握手ってこんなに指を絡めあうもんなんか?)

ライラ「…………」ニコッ

巴「よ、ようやったのぉ」

ライラ「ライラさん、やりました」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:47:07.64 ID:ckUsy7pa0
巴「さ、さて、勉強はひとまず置いといて何して時間潰そうかのう」

ライラ「ふうむ……。あ、トモエ。さっき言ってた『いたしかろうに』とはなんでございます?」

巴「またこの流れか……。『いたしい』は『難しい』とか『やり辛そう』とかそういう感じじゃ」

ライラ「ほー。では、『ように』は?」

巴「『ように』か? ようには……。ん?」

巴「『ように』ってなんて訳せばええんじゃ……!?」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:52:33.87 ID:ckUsy7pa0
巴「ように…。ように……。 はぁー? いつも使いようる癖にように言葉にできゃあせんじゃなあか」

ライラ「トモエ、また『ように』を使いましたです」

巴「ほんまか? んー……。頭じゃ意味を理解しよるんじゃが……」

ライラ「ふーむ……。ように……」

巴「よし、考えるんは止めじゃあ」

ライラ「と言うと?」

巴「電話して聞く」

ライラ「おー。文明の利器でございますね」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/10(月) 23:57:35.98 ID:ckUsy7pa0
巴「……………」prprprpr

友紀『もしもーし?』

巴「いかんいかん。間違えて履歴の1番上にかけよったわ」

友紀『ちょ』ブツッ

巴「こんどこそ……」prprprpr

マキノ『はい。八神です』

巴「ああ、マキノ姐さん。ちぃと今ええか?」

マキノ『あら、巴ちゃん。なにかしら』

巴「調べもんなんじゃが……。広島弁の『ように』はどうゆう意味なんじゃろうか」

マキノ『……それはあなたの本分だと思うのだけれど』

巴「まあそうなんじゃが……」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:01:49.30 ID:h2cX3KtS0
マキノ『まあいいわ……。ように…、ように……。ひらがなよね?』

巴「そうじゃ」

マキノ『ああ、わかったわ。ようには『非常に』とか『全然』だとか。そういうイントネーションのようね』

巴「そうじゃそうじゃ! 言われてみりゃぁそうじゃのう!」

マキノ『まぁ、普段何気なく使ってる言葉でもよくわからない物はあるわよね』

巴「すまんな、マキノ姐さん! これで憑き物も落ちたようじゃわ!」

マキノ『ええ、それはよかったわ』

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:04:39.33 ID:h2cX3KtS0
巴「ライラ、ようよう分ったで。『非常に』とかそう意味じゃと!」

ライラ「ほー……。つまり」

ライラ「ライラさん、ようにお腹が空いてますよー。です?」

巴「そうじゃそうじゃ。ライラはように勉強熱心じゃのう」

ライラ「わたくし、もっと色々な事を勉強してアイドルをしたいでございますねー」

巴「そうじゃなあ。ま、頑張りんさいね」

ライラ「はい!」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:09:20.64 ID:h2cX3KtS0
巴「さて、なんか飲むか……。ライラはカルピスがあるがオレンジたあ……。カルピスとオレンジジュースはどっちがええか?」

ライラ「ライラさん、カルピスがいいでございます」

巴「そうか、じゃあウチもカルピスにしちゃろう」

ライラ「トモエ、『たあ』はなんでございます?」

巴「あー……。…掛け声じゃ」

ライラ「ほー……。たあー」

巴「とあー」

ライラ「おあー」

巴「ほら、じゃあ飲もうで」

ライラ「おー、いただきますです」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:13:51.90 ID:h2cX3KtS0
ライラ「ん……、冷たくておいしいです……」

巴「そうじゃなぁ……。外はように暑そうじゃわ」

ライラ「ですが事務所の中は涼し……、あ」

巴「涼しい風がクーラーから……。ん? 出とらんじゃあなあか」

ライラ「電気、オフでございます?」

巴「そんなはずは……。リモコンの電気はついとるが……」

ライラ「…………」

巴「こら! これ! 動かんか! ……うんともすんとも言わんじゃなあか」

ライラ「……そと、暑そうでございますね」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:17:25.19 ID:h2cX3KtS0
巴「…………あつい」

ライラ「あつい、ですね……」

巴「クーラーが完全に止まりよったし、窓を開けたが……」

ライラ「あついです……」

巴「ちっ……。電話……」prprprpr

P『んー、どした? 昼は食ったろ?』

巴「なして友紀の携帯にかけたらPが出るんじゃ……」

P『友紀今仕事中。友紀にようか?』

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:22:15.75 ID:h2cX3KtS0
巴「いや、Pでいい。あのな、クーラーが急に止まったんじゃが……」

P『はあ? リモコンの電池は? コンセントは? ブレーカーは?』

巴「それら全部確認したんじゃが、本体がイカれたんじゃなあか?」

P『あー……、くそ、あっついじゃん……。帰ったら……』

巴「とりあえず我慢はするけぇ、うまいように頼むで……」

P『おう……。修理にいくらかかるかなぁ……。いや、買い換えるか…?』

巴「じゃあの」

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:26:42.22 ID:h2cX3KtS0
ライラ「クーラー、直りますです……?」

巴「いーや、当分は我慢じゃな」

ライラ「そうでございますか……」

巴「にしても、じっとしとるのにように暑いわあや……」

ライラ「汗…、止まらないです……」

巴「うぅ……。下着が肌に張り付いて……。よし」

ライラ「お……?」

巴「水浴び、しようで」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:31:14.97 ID:h2cX3KtS0
巴「シャワーシャワー……。ぅあっつ!? ぬるうせにゃあ浴びりゃせんぞ……」

ライラ「……大丈夫です?」

巴「ん、んー……。ちぃと冷ぁがまあええじゃろ。ほれ、つま先から」

ライラ「ほー! 冷たくてとっても、気持ちいいでございますねー」

巴「暑うてようにやれん時にゃあこれが1番じゃあの。ああー…、冷い……」

ライラ「わたくしがトモエにかけてあげます」

巴「そうか? なら、頼むわ」

ライラ「しゃわー、でございますよー」

巴「ひゃー! 冷ぁわ!」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:36:22.66 ID:h2cX3KtS0
ライラ「気持ちいいですねー。……これが裸のお付き合いでございますね」

巴「まあ、そうじゃのう」

巴(ライラ…、あばらが浮いとるが……。ちゃんと食えとんじゃろうか……?)

ライラ「…………? しゃわー」

巴「ぶぶぶ……。ぷはぁ、顔にかけなぁ」

ライラ「トモエ、ぼー、っとしてました」

巴「そりゃすまんのう」

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:40:07.79 ID:h2cX3KtS0
ライラ「んっ…、だいぶ涼しくなりましたねー」

巴「風邪ひいてもいけんしそろそろ上がるか」

ライラ「……トモエ、わたくしが拭いてあげますよ」

巴「え、ええよ。1人でできるけぇ」

ライラ「でも、ライラさんはお姉さんです」

巴「……なら、頼もうかのう」

ライラ「はい♪」

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:44:35.81 ID:h2cX3KtS0
巴「こがあな事してもらうんはいつぶりじゃろうか……」

ライラ「~~~~♪」

フニッ

巴「ひっ!?」///

ライラ「? ~~~~♪」

巴(い、一瞬、手つきが……?)

ライラ「はい、終わりましたです」

巴「あ、ありがとうな……」

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:48:26.16 ID:h2cX3KtS0
巴「さて、だいぶさっぱりしたのおや」

ライラ「扇風機の風も心地よいでございますね」

巴「蝉の声を聞きつつ……」

ライラ「青空、きれい……」

巴「ゆっくり、まったりするのもええもんじゃのうや……」

ライラ「トモエ、手をつなぎましょう?」

巴「ええぞ」キュッ

ライラ「うふふ……」

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:52:04.60 ID:h2cX3KtS0
巴「ふわぁー…。ん、前に練習したんが……」

ライラ「トモエ、眠たいです?」

巴「ああ……」

ライラ「じゃあ、このままねてしまいましょう……」

巴「そうじゃなぁ……。起きりゃあ、Pも…、帰っとるじゃろ……」

ライラ「あふ…、それでは……」

巴「おやすみさん……」

ライラ「おやすみなさい、ですよ……」

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 00:56:12.73 ID:h2cX3KtS0
ーーーーー………

ライラ「むにゃ……」

巴「くぅ……、すう……」

P「おーい、巴、ライラ、起きろー」

巴「んー……、んっ? Pか……?」

友紀「あたしもいるよん」ヒョコッ

ライラ「……P殿? ユキさん……。ほはようございます……」

P「クーラー壊れて災難だったなぁ」

友紀「でも、2人が仲良く手繋いで寝てるの、おもしろいね!」

巴「ん…? ああ……」

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:01:15.37 ID:h2cX3KtS0
ライラ「トモエ、ライラさんのお留守番、どうでしたか?」

巴「おう、ウチなんかいらんくらいじゃわ。1人でもしっかり留守番できるよのうや」

P「巴が言うんなら間違い無いな」

友紀「ねープロデューサー。あたしお腹すいたー」

P「そっか。じゃあみんなで涼しいお店で美味いもん食うか!」

友紀「やったー! あたしねー……、焼肉!」

巴「お! ええのう焼肉! 鶏皮やらせせりやら食いたいわぁ!」

ライラ「やきにく……。アイスはありますです?」

P「おう。牛乳の奴からオレンジの奴まであるぞー」

ライラ「ほー……! なら、ライラさんもやきにくです!」

友紀「決まりだねっ! じゃー行こー!」

「「「「おー!」」」」

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:06:26.69 ID:h2cX3KtS0
~~翌日のお昼~~

P「昨日はたらふく食ったな……。まだ腹いっぱいだよ……」

P「……消化能力落ちてんのかな」

ライラ「とくじょうかるび……、美味しかったでございますね……」

P「ああ、美味しかったなぁ……。ってライラ、汗だらだらじゃないか」

ライラ「クーラーがないと…、暑いですね……」

P「こっちおいで。ハンカチハンカチ……」

ライラ「んっ……。ありがとうございますですよ」

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:10:29.82 ID:h2cX3KtS0
P「真夏にそんな格好で暑くないか?」

ライラ「暑い…、です……。ますよー……」

P「……大丈夫? ほらとりあえずそのブレザー脱ぎな」

ライラ「はい……、ボタン…、あれ……?」

P「外して……。ほら、ばんざい」

ライラ「ばんざいですねー……」

P「ほいっ、と。ほら、脱げ……」

早苗「…………」

P「た……」

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:16:38.09 ID:h2cX3KtS0
早苗「…………」

P「…………」

ライラ「P殿? ライラさんを脱がすのでございますよね?」

P「ちょっ……」

早苗「…………」ニコッ

ライラ「ほー……? あ、サナエさん」

早苗「ライラちゃーん。このアイスあげるから向こうで食べる?」

ライラ「おー! ライラさんこれ大好きです! サナエさんありがとうございますです!」

早苗「いいっていいってー」

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:20:23.67 ID:h2cX3KtS0
早苗「……で、暑さで頭、イかれたの?」

P「い、いや! 今のはライラの体調管理の為に一切のやましさは無くてですね!」

早苗「ふーむ……」

P「俺は独身ですけど、その、親心的なアレですよ! よっ!」

早苗「……ま、そういう事なら大目に見てあげる」

P「よかったぁ……」

友紀「ただーまー」
巴「戻ったでー」

P「おーう。お疲れさーん」

友紀「いやー、外は暑いよ。暑い!」

巴「うるさい」

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:24:41.50 ID:h2cX3KtS0
友紀「ん? ライラちゃんは?」

早苗「あっちの部屋でアイス食べてるわよ?」

巴「そうじゃ、ライラと言やぁ、昨日のライラの手の繋ぎ方がどうも……」

友紀「んー? どんなの?」

巴「なんというか、こう……。指を絡めるような……」

P「あー、わかった。友紀、手ぇパーにして」

友紀「ん」

P「こんな感じで……、こんなのか?」

早苗「あら、恋人繋ぎ」

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/11(火) 01:30:18.52 ID:h2cX3KtS0
巴「そうそう! そんなんじゃったわ」

P「ライラ、巴に気があるんじゃないのかー?」

巴「アホか」

友紀「ていうか、離して」バシッ!

P「痛って!? おま! 手ェ握るくらいさぁ!?」

早苗「手握るのも、立派なセクハラなのよねぇ?」

巴「相手も嫌がりよったしのぉ」

友紀「早苗さん、やっちゃえ!」

早苗「よーし!」

P「結局これかよぉ!?」


ライラ「アイス…、おいしいですねー……!」

< おああああぁあぁぁぁぁぁ!!



【おしまい】