1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:47:29.03 ID:lEl56RBOo
P「えっ、ああ……うん、そうなんだ」

律子「定期的に発作がですね……来ちゃうんです」

P「……律子、疲れてるんじゃないのか」

律子「発作が出ると、よだれが出たり最悪死んじゃったりするんですよ」

P「よだれ……」

律子「よだれ」

P「病院に行った方が良いんじゃないか」

律子「もう行きましたよ!」バン

P「わっ」

律子「でも……でも、完治は不可能だって……
  薬で多少、症状を抑えることはできても、治せないんです……」ポロポロ

P「あ、ごめん……ごめんな、律子……」

律子「ぐすっ……私こそごめんなさい。急にこんな話……」

P(ほんとだよ)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370177248

引用元: 律子「抱きしめてもらわないと死ぬ病気なんです」 

 

PETIT IDOLM@STER Twelve Seasons! Vol.6
秋月律子&ちっちゃん(CV:若林直美) 秋月律子 ちっちゃん 若林直美
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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:49:08.34 ID:lEl56RBOo
律子「っ! ……ぅっぐぁああああああ!!」ガクガク

P「り、律子っ!? どうした!」

律子「うわぁああああああ!!」ブルブル

P「えっ、これマジなやつか!? 律子! ヤバいやつか!!」

律子「ぅうっ! ぷ、プロデューサー……ぐっ、早く私を抱きしめてください!」ブルブル

P「えっ、いやでも……」

律子「プロデューサーさんっ! 発作ですよ、発作ぁあ!!」ガクガク

P「えぇー……」

律子「うぎゃああぁああ!!」バッタンバッタン

P「うわぁ……何だこいつ……抱きしめるって……こうか?」ギュ

律子「あっ……ん……ふぅ……」ガク

P「り、律子……大丈夫か?」

律子「ぅうっ……ぐっ……ふ……」ガクガク

P「り、律子?」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:50:46.68 ID:lEl56RBOo
律子「うぅ……プロデューサー、治まりません……それによ、よだれも……」ベトベト

P「きったね」ベトベト

律子「抱きしめても治らない時は……」

P「時は」

律子「ち、ち、ち、チッスを……しないと……いけません」

P「えぇー……」

律子「うぅっ……うぐっ……ふ、早く……! プロデューサー……!」ブルブル

P「……ええっと、はい」チュ

律子「うぅうわあああああああ!!」ガクガク

P「り、律子っ! どうした!」

律子「足りなーーーーいい!!」ガックンガックン

P「えぇー……」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:53:02.92 ID:lEl56RBOo
律子「もっと濃厚なチッスプリーズ! かむ! かむ、あっ……ん……」


忙しなく動いていた律子の口を自分の口でふさぐ。
律子の柔かい唇を愛 すると、彼女の口は何の抵抗もなく開き、差し込まれた俺の舌をすんなり受け入れてくれた。
既に熱くなっている律子の口内を擦りあげ、舌と舌とを絡ませる。律子の身体がほんの少しはねた。
暫く口内のざらついた感触を味わってから、舌を引き抜く。律子の口と自分の口の間には銀の糸が引いている。
律子の朱に染まった頬を撫でる。彼女の潤んだ目が俺の目をまっすぐ射抜く。


律子「ぷはっ……ぷ、プロデューサー、急に地の文は卑怯ですよ……」

P「……収まらないんだろ」

律子「……ふふっ……そうですね。ありがとうございます。
  これで、だいぶ落ち着きました……」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:53:29.74 ID:lEl56RBOo
P「あ、口元、唾液でべとべとだぞ」スス

律子「んぁっ……」ビク

P「ご、ごめん……くすぐったかった?」

律子「い、いえ。大丈夫です……あの、プロデューサー」

P「……何だ?」

律子「また……発作が出た時はお願いしても良いですか?」

P「…………だ、抱き締めるくらい、だったら」

律子「……ありがとうございます」

P「り、律子……そろそろ離れても大丈夫か?」

律子「あ……ハイ。すみませんっ」パッ

P「…………」

律子「…………」

P「……かっ、帰ろうか」

律子「そ、そうですね……」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:54:40.00 ID:lEl56RBOo
――――暫く経ったある日


律子「プロデューサー」コソ

P「何だよ?」

律子「あの……お願いします……」グイ

P「あ、うん。分かった……分かったから引っ張るな」コソ


ソソクサ

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:56:09.02 ID:lEl56RBOo

千早「……プロデューサー何してるのかしら。
  これからレコーディングだっていうのに、もう……」スタスタ

千早「プロデュ……はっ!」ササッ



律子「んっ……ちゅっ……はぁ、もう、だいじょうぶれす……」クタ

P「はぁ……はぁ……おい、本当に大丈夫か……?」ガシ

律子「ちょっと……足に力が……も少し、このままでも?」

P「……ああ、いいよ」

律子「ありがとうございます……」ギュ



千早(ええっ!? ……二人はそういう関係だったってこと……!?)

千早(ど、ど、ど、どうしたら……)

千早(……………………)

千早「み、見なかったことにしよう!」ワァーオ

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:57:35.92 ID:lEl56RBOo
P「――で今日はそこまで録るけど……ここから別録りでコーラスもその時に……」

千早「…………」ボーンヤリ

P「……千早?おい、どうした。ぼんやりして」

千早「あっ……はい。すみません……」

P「はぁ……近ごろ忙しいから、仕方ないかもしれないけど、
  スタジオではそんな顔見せるなよ?」

千早「……はい、分かってます」

P「本当に大丈夫か?何か悩み事があるなら、聴くけど」

千早「えっ、と…………悩みというか……何て言うか……」

P「千早らしくないな。その、奥歯にものが挟まったような言い方」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:59:18.75 ID:lEl56RBOo
千早「…………その、実はさっき。
  プロデューサー……が……」

P「うっ……!」ガタッ

千早「……! プロデューサー!どうしました?」

P「ぐっ、ぁあ!……うぅ……!」ガクガク

千早「け、痙攣……!? 大丈夫ですか!? プロデューサー!」

P「うわぁあああ!!」バッタンバッタン

千早「どどどどどうしよう!? き、救急車を……!」パカッ

P「ち、千早……!律子を……律子を呼んでくれ……!」ガシッ

千早「ぷ、プロデューサー!で、でも……」

P「いいから早く!」

千早「わ、分かりました!」カコカコ

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 21:59:58.18 ID:lEl56RBOo


千早「……もしもし!律子?」

律子『ああ……千早。どうしたのそんなに慌てて』

千早「それが……プロデューサーが!」

律子『プロデューサーが!?今行くわ!!』ガチャッ

千早「あっ、律子っ!律子っ!?
  こ、困ったわ、場所も満足に伝えられてないのに……!」オロオロ

律子「プロデューサァァアアーーー!!」ダダダダ

千早「速いなおい!」

P「り、律子……!よく来てくれた……!!」

律子「プロデューサー!もう大丈夫ですよ!」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 22:01:28.31 ID:lEl56RBOo
P「早くっ……!頼むっ……!」ギュ

律子「分かってます。無理に喋らないで……」スッ

千早「律子、何を……?」


ズキュウウゥン


千早「や、やった!」


P「はぁ……レロ……りつこっ……」チュッチュチュッチュ

律子「んっ……ふっ……ぷろりゅぅひゃ……」チュッチュチュッチュ


千早「………………………………飲み物でも買ってこようかしら」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 22:02:08.40 ID:lEl56RBOo
~15分後


P「ふぅ……助かったよ律子、ありがとう」

律子「いえ……しかし、これってどういうことなんでしょうか……」

千早「本当にどういうことなのかしら」

P「俺の予想なんだが、律子から感染したんだと思う」

律子「私も……そう思います」

千早「私は何が何だかわかりません」

P「……というか、病気って本当だったんだな。
  俺、てっきり嘘かと……」

律子「ひどい! ……疑ってたのにキスだけはしていたんですね、最低」

P「いや、それは……その、嘘でも、嫌じゃなかったから……キス」

律子「なっ……! ばっ、ばか……」カァァ

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 22:04:15.25 ID:lEl56RBOo
千早「あの……二人とも病院に行った方が」

P「あ、そうだな……さすが千早だ」

千早「あの、皮肉で言ったんですけど」

律子「早く病院で検査をしないと……」

千早「そうですね、頭の方を……」

P「千早、悪い。今日のレコーディングは一人で頼んだ!」

律子「行きましょう、プロデューサー」




千早「…………まあ、なんでも、いいですけれど」


おわりつこ☆

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 22:11:14.93 ID:lEl56RBOo
~後日談~


千早「それで……プロデューサーと律子の頭の方はどうだったの?」

P「頭は割と正常だよ。なっ?」

律子「そうですよね」

P「こらっ、敬語はもう止めだろう?」

律子「あっ、そうでした……えと、そうだったわね、だーりん」

千早「…………病院行ってから余計ひどくなってる気がするんだけれど」

P「そんなことないよ。ねー?」

律子「ねー」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/02(日) 22:12:16.97 ID:lEl56RBOo
千早「はぁ……で、治るんですか?」

P「現代の医学じゃ治せないらしいんだ。
  だけど、もういいんだ」

千早「もういいって……諦めるんですか?」

律子「ま、まぁ、ある種諦めに近いかも……」モジモジ

P「いつ発作が起きても大丈夫なように、お互い、ずっとそばに居ることにしたんだ」

千早「えっ……それってつまり……」


P「俺達結婚するんだ!」

律子「いやっっほーーーぅう!!!」


千早「…………二人が幸せなら、
  まあ、なんでも、いいですけれど」



おわりつこ☆