前回 道明寺歌鈴「藍色!」北条加蓮「思い出達」相葉夕美「お花っ」
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:06:37.36 ID:bfnoJ13u0
CD第8弾
橘ありす 片桐早苗 一ノ瀬志希 塩見周子 櫻井桃華
おめでとう!
相葉夕美「CDデビューのメンバーに私の名前がないんだけど!?」バーン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440331597
橘ありす 片桐早苗 一ノ瀬志希 塩見周子 櫻井桃華
おめでとう!
相葉夕美「CDデビューのメンバーに私の名前がないんだけど!?」バーン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440331597
引用元: ・相葉夕美「CDデビューのメンバーに私の名前がないんだけど!?」
アイドルマスター シンデレラガールズ スリムタペストリー 相葉夕美
posted with amazlet at 15.08.23
ブロッコリー (2013-09-28)
売り上げランキング: 223,905
売り上げランキング: 223,905
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:08:09.89 ID:bfnoJ13u0
――事務所――
北条加蓮「…………」チラッ
高森藍子「…………」チラッ
道明寺歌鈴「あ、あの、私の名前も……なんでもないです、はい」
夕美「おかしいよね! 選挙で上位になったらCDデビューできるってモバP(以下「P」)さん言ってたんだけど!?」
夕美「いや別にそれの為だけに頑張ったんじゃないけどさぁ!」
加蓮「…………」
藍子「…………」
北条加蓮「…………」チラッ
高森藍子「…………」チラッ
道明寺歌鈴「あ、あの、私の名前も……なんでもないです、はい」
夕美「おかしいよね! 選挙で上位になったらCDデビューできるってモバP(以下「P」)さん言ってたんだけど!?」
夕美「いや別にそれの為だけに頑張ったんじゃないけどさぁ!」
加蓮「…………」
藍子「…………」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:09:09.85 ID:bfnoJ13u0
歌鈴「あの、ドキュメンタリーアニメでボイスグループに入った片桐さんがいるなら、わた、私もっ……や、やっぱり分不相応ですよね、はい」
夕美「しかも周子ちゃんと志希ちゃんはいるのに!? 選挙上位組の2人もいるのに!? 私だけいないっておかしくないかな!?」
夕美「次にお待ちくださいってこと!?」
夕美「いいんだけど! でもなんだか納得いかないよ! ……も~~~~~!」
加蓮「…………」
藍子「…………」
夕美「……あ、あの、ちょっとは何か言ってほしいんだけど……?」
夕美「しかも周子ちゃんと志希ちゃんはいるのに!? 選挙上位組の2人もいるのに!? 私だけいないっておかしくないかな!?」
夕美「次にお待ちくださいってこと!?」
夕美「いいんだけど! でもなんだか納得いかないよ! ……も~~~~~!」
加蓮「…………」
藍子「…………」
夕美「……あ、あの、ちょっとは何か言ってほしいんだけど……?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:10:10.67 ID:bfnoJ13u0
藍子「あの――」
加蓮「藍子」サッ
藍子「っ」
加蓮「…………」(首を横に振る)
夕美「???」
加蓮「…………」
夕美「ううっ、なんだかモヤモヤするっ! 大人のみんなってこういう時にお酒を飲んじゃうのかな?」
歌鈴「ええっ!? 夕美ちゃんって、まだ18歳で……!」
夕美「分かってる~~~!」
加蓮「藍子」サッ
藍子「っ」
加蓮「…………」(首を横に振る)
夕美「???」
加蓮「…………」
夕美「ううっ、なんだかモヤモヤするっ! 大人のみんなってこういう時にお酒を飲んじゃうのかな?」
歌鈴「ええっ!? 夕美ちゃんって、まだ18歳で……!」
夕美「分かってる~~~!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:11:10.69 ID:bfnoJ13u0
夕美「もうっ、こうなったらPさんに直談判だよ! Pさんはどこにいるのっ?」
加蓮「忙しそうに駆けずり回っているよ。今は営業の最中じゃないかな」
夕美「あ、加蓮ちゃん、私のことちゃんと見えてたんだ……無視されるからてっきり……」アハハ
夕美「とにかくっ! CDデビューのメンバーに私がいないの!」
夕美「ううっ、こうなったら事務所に立てこもってやる~! デビューさせろってメガホンで叫んでやる~!」
歌鈴「あの、それ、ドキュメンタリーアニメで同じこと……ううんっ、わた、私も参加します! あっ、でもそんなことしたらPさんにご迷惑が……えっと、えっと……ど、どうしよう……!」
加蓮「忙しそうに駆けずり回っているよ。今は営業の最中じゃないかな」
夕美「あ、加蓮ちゃん、私のことちゃんと見えてたんだ……無視されるからてっきり……」アハハ
夕美「とにかくっ! CDデビューのメンバーに私がいないの!」
夕美「ううっ、こうなったら事務所に立てこもってやる~! デビューさせろってメガホンで叫んでやる~!」
歌鈴「あの、それ、ドキュメンタリーアニメで同じこと……ううんっ、わた、私も参加します! あっ、でもそんなことしたらPさんにご迷惑が……えっと、えっと……ど、どうしよう……!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:12:10.93 ID:bfnoJ13u0
夕美「一緒にやろうね歌鈴ちゃん! きっとPさんだって分かってくれるもんっ」
歌鈴「私が参加することは既に決定済みなんですか!? あ、あのっ、その、私、ドジだからきっと夕美ちゃんのご迷惑になりますから!」
夕美「後ろに立ってくれるだけでもいいよ!」
歌鈴「そんな~~~~っ!」
加蓮「…………」
藍子「…………」
夕美「……あの、加蓮ちゃん藍子ちゃん、そろそろ何か言ってほしいな? そりゃー2人にとっては人事(ひとごと)なんだろーけどさー、その、ちょっとくらいは、ね?」
夕美「あっ、一緒に抗議してくれるっていうなら大歓迎だよっ♪ 2人の言うことなら、Pさんもきっと聞いてくれるんじゃないかな」
歌鈴「私が参加することは既に決定済みなんですか!? あ、あのっ、その、私、ドジだからきっと夕美ちゃんのご迷惑になりますから!」
夕美「後ろに立ってくれるだけでもいいよ!」
歌鈴「そんな~~~~っ!」
加蓮「…………」
藍子「…………」
夕美「……あの、加蓮ちゃん藍子ちゃん、そろそろ何か言ってほしいな? そりゃー2人にとっては人事(ひとごと)なんだろーけどさー、その、ちょっとくらいは、ね?」
夕美「あっ、一緒に抗議してくれるっていうなら大歓迎だよっ♪ 2人の言うことなら、Pさんもきっと聞いてくれるんじゃないかな」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:13:10.53 ID:bfnoJ13u0
加蓮「………………」スクッ
歌鈴「加蓮ちゃん……?」
加蓮「ハァ……」
加蓮「他人ごと、かぁ……ナメたこと言ってくれるなぁ」
夕美「へ」
加蓮「いやまあ私はいいよ? 所詮は藍子繋がりだし、そんなに話してないし、一緒にLIVEもしてないからね」
夕美「え、いやそんなつもりはないんだけどな……加蓮ちゃんも私の友達で――」
加蓮「でもさぁ……」チラッ
歌鈴「加蓮ちゃん……?」
加蓮「ハァ……」
加蓮「他人ごと、かぁ……ナメたこと言ってくれるなぁ」
夕美「へ」
加蓮「いやまあ私はいいよ? 所詮は藍子繋がりだし、そんなに話してないし、一緒にLIVEもしてないからね」
夕美「え、いやそんなつもりはないんだけどな……加蓮ちゃんも私の友達で――」
加蓮「でもさぁ……」チラッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:14:10.57 ID:bfnoJ13u0
藍子「………………」ゴゴゴゴゴ
歌鈴「藍子、ちゃん……?」
夕美「な、なんだか真っ赤っ赤なオーラが見えて……」
加蓮「夕美、ちょっと藍子をナメてるんじゃない? あのさ……言わないって決めてたんだけど、いいや……これ見てよ」(首元を空ける)
夕美「え……加蓮ちゃん、それどうしたの!?」
歌鈴「あ、アザができちゃってます……! まさか、だ、誰かに襲われ――」
加蓮「うん。襲われたよ。そこの藍子に」
藍子「…………」(無表情)
歌鈴「え」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:15:10.83 ID:bfnoJ13u0
加蓮「テレビでCDデビューの発表を聞いた時、たまたま藍子と一緒にいてさ。八つ当たりされちゃった」
藍子「…………謝らなくていいって言ったの、加蓮ちゃんですからね」
夕美「藍子ちゃん……うん、ごめんっ! ごめんなさい! そうだよねっ、私も藍子ちゃんのこと大好きだもん! 藍子ちゃんに何かあって、藍子ちゃんに他人ごとって言われたら私もムカってなっちゃうよ!」
歌鈴「あ……わ、私もです!」
加蓮「それに」
加蓮「それに、夕美がどう出るかと思って黙って見てたんだけどさ、まあ、色々言うのは分かるけど……挙句の果てにPさんに直談判?」
加蓮「……ま、それでもいいんだろうけど……夕美にはそうしてほしくないな、私は」
夕美「どういうこと……?」
藍子「…………謝らなくていいって言ったの、加蓮ちゃんですからね」
夕美「藍子ちゃん……うん、ごめんっ! ごめんなさい! そうだよねっ、私も藍子ちゃんのこと大好きだもん! 藍子ちゃんに何かあって、藍子ちゃんに他人ごとって言われたら私もムカってなっちゃうよ!」
歌鈴「あ……わ、私もです!」
加蓮「それに」
加蓮「それに、夕美がどう出るかと思って黙って見てたんだけどさ、まあ、色々言うのは分かるけど……挙句の果てにPさんに直談判?」
加蓮「……ま、それでもいいんだろうけど……夕美にはそうしてほしくないな、私は」
夕美「どういうこと……?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:16:11.68 ID:bfnoJ13u0
藍子「あの……ここからは、私に言わせてください」ゴゴゴ
加蓮「ん?」
加蓮「ああ、どうぞ。私は正真正銘、他人ごとだもんね」
夕美「……あ、今ちょっと私ムカってきたかも。藍子ちゃんもこうだったんだねたぶん」
加蓮「ふふっ」
藍子「夕美さん。……私、あまり偉そうなこと言えませんけれど……今回のことは、ドンマイでした」
藍子「私も、Pさんに何か言いたいっていうのは、夕美さんと同じです。私だって……今、お腹の奥がすごく熱くて、体が動きたがってて……加蓮ちゃんがいなかったら、本当に何をしていたか分からないから……」ゴゴゴゴゴゴゴ
歌鈴「ひっ……」(夕美の後ろに隠れる)
加蓮「ん?」
加蓮「ああ、どうぞ。私は正真正銘、他人ごとだもんね」
夕美「……あ、今ちょっと私ムカってきたかも。藍子ちゃんもこうだったんだねたぶん」
加蓮「ふふっ」
藍子「夕美さん。……私、あまり偉そうなこと言えませんけれど……今回のことは、ドンマイでした」
藍子「私も、Pさんに何か言いたいっていうのは、夕美さんと同じです。私だって……今、お腹の奥がすごく熱くて、体が動きたがってて……加蓮ちゃんがいなかったら、本当に何をしていたか分からないから……」ゴゴゴゴゴゴゴ
歌鈴「ひっ……」(夕美の後ろに隠れる)
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:17:11.78 ID:bfnoJ13u0
藍子「あっ、ご、ごめんなさい歌鈴ちゃん! その……こ、こんなこと、私も初めてですから!」
歌鈴「ぶるぶる……」ソー
藍子「ごほんっ。……でも、夕美さん」
藍子「私達は、アイドルです」
藍子「だから、Pさんに不満をぶつけちゃうなら、もっと違う方法にしませんか?」
夕美「違う……方法?」
藍子「Pさんに、後悔させちゃうんです。きっと、Pさんにもいろいろな事情があるでしょうけれど……夕美さんを選ばなくて失敗しちゃった、って思えるように」
藍子「そうしてもらう為には、夕美さんが“アイドル”を見せればいいかな、って思います」
歌鈴「ぶるぶる……」ソー
藍子「ごほんっ。……でも、夕美さん」
藍子「私達は、アイドルです」
藍子「だから、Pさんに不満をぶつけちゃうなら、もっと違う方法にしませんか?」
夕美「違う……方法?」
藍子「Pさんに、後悔させちゃうんです。きっと、Pさんにもいろいろな事情があるでしょうけれど……夕美さんを選ばなくて失敗しちゃった、って思えるように」
藍子「そうしてもらう為には、夕美さんが“アイドル”を見せればいいかな、って思います」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:18:11.48 ID:bfnoJ13u0
夕美「……アイドルを見せる」
藍子「ほら、前に、私とユニットがってお話をした時、ここでLIVEをしましたよね。本物のLIVEとぜんぜん変わらない、すごいLIVEを」
藍子「あれと同じことをしたら、Pさんも……考えなおすことは難しくても、きっと、何かを変えられる気がして」
藍子「私達、アイドルなんですから」
夕美「…………藍子ちゃん………………そっか。そうだよね。私、アイドルだよね」
加蓮「ふふっ。藍子ってば、なかなかエグいことを考えるねー。Pさんを後悔させたい、とかさ」
藍子「それは……か、加蓮ちゃんにつられちゃったのかも?」メソラシ
加蓮「こら、人をダシにするなっ」
藍子「ほら、前に、私とユニットがってお話をした時、ここでLIVEをしましたよね。本物のLIVEとぜんぜん変わらない、すごいLIVEを」
藍子「あれと同じことをしたら、Pさんも……考えなおすことは難しくても、きっと、何かを変えられる気がして」
藍子「私達、アイドルなんですから」
夕美「…………藍子ちゃん………………そっか。そうだよね。私、アイドルだよね」
加蓮「ふふっ。藍子ってば、なかなかエグいことを考えるねー。Pさんを後悔させたい、とかさ」
藍子「それは……か、加蓮ちゃんにつられちゃったのかも?」メソラシ
加蓮「こら、人をダシにするなっ」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:19:11.39 ID:bfnoJ13u0
夕美「ふふっ、ありがと藍子ちゃん。私、よくないことをしちゃうところだったっ」
藍子「い、いえ………………」
加蓮「……なんか、自分を抑えるのに精一杯って顔してるんだけど」
藍子「うぅ……加蓮ちゃん!」
加蓮「何」
藍子「その、私が、よ、よくないことを始めそうになったら……ふん縛って転がしておいてください!」
加蓮「ぷはっ! あはっ、え、何それ、あはははっ! 縛ってって……あははははははははっっ」
藍子「笑い事じゃなくて!」
藍子「い、いえ………………」
加蓮「……なんか、自分を抑えるのに精一杯って顔してるんだけど」
藍子「うぅ……加蓮ちゃん!」
加蓮「何」
藍子「その、私が、よ、よくないことを始めそうになったら……ふん縛って転がしておいてください!」
加蓮「ぷはっ! あはっ、え、何それ、あはははっ! 縛ってって……あははははははははっっ」
藍子「笑い事じゃなくて!」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:20:11.58 ID:bfnoJ13u0
歌鈴「か、加蓮ちゃんにそんなことさせません! やるならその、私が……!」
加蓮「歌鈴まで……っっ! アンタはもっと他に言うことあるでしょーが! ってかアンタじゃ藍子に逃げられるのがオチでしょ!」
歌鈴「なっ。み、巫女さんはこう見えても力持ちなんです! いつも掃除や雑用で――」
藍子「なんならっ、加蓮ちゃんと歌鈴ちゃんの2人がかりでも……!」
加蓮「ひーっ、ひーっ、分かった、分かったからっ、やめて、真剣な顔で言うのやめてっ……!」
夕美「……」ポツーン
加蓮「歌鈴まで……っっ! アンタはもっと他に言うことあるでしょーが! ってかアンタじゃ藍子に逃げられるのがオチでしょ!」
歌鈴「なっ。み、巫女さんはこう見えても力持ちなんです! いつも掃除や雑用で――」
藍子「なんならっ、加蓮ちゃんと歌鈴ちゃんの2人がかりでも……!」
加蓮「ひーっ、ひーっ、分かった、分かったからっ、やめて、真剣な顔で言うのやめてっ……!」
夕美「……」ポツーン
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:21:11.50 ID:bfnoJ13u0
夕美「あの、えーっと、なんだか肩透かしになっちゃった気が……とりあえず、私はLIVEをすればいいのかな? この前みたいに」
加蓮「ふーっっ……え? うん、そうしたらいいんじゃないかな」
夕美「Pさん、すごく忙しそうだけど大丈夫?」
加蓮「アイドルの声も聞かないプロデューサーならこっちから願い下げだよ。そんな人じゃないでしょ、Pさんは」
夕美「そうだけどぉ……」
歌鈴「あの! じゃあ、私も一緒にLIVEさせてください!」
加蓮「お」
加蓮「ふーっっ……え? うん、そうしたらいいんじゃないかな」
夕美「Pさん、すごく忙しそうだけど大丈夫?」
加蓮「アイドルの声も聞かないプロデューサーならこっちから願い下げだよ。そんな人じゃないでしょ、Pさんは」
夕美「そうだけどぉ……」
歌鈴「あの! じゃあ、私も一緒にLIVEさせてください!」
加蓮「お」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:22:11.78 ID:bfnoJ13u0
歌鈴「私は……その、Pさんに不満はないんですけど……でも、このまま引き下がったら、アイドルが廃っちゃいます!」
歌鈴「私だって、たまには……た、たまには……Pさんにっ、できるところを見せてあげたいんです!」
歌鈴「夕美さんや、藍子ちゃんと違って……私がCDデビューできないのは当たり前だ、なんて思っちゃうけど……」
歌鈴「でも、そんな自分も、もういい加減に、変えたいですから!」
夕美「歌鈴ちゃん……」
加蓮「……へぇ」
歌鈴「ぜーっ、ぜーっ、だから、お願いします! 夕美ちゃん!」
歌鈴「私だって、たまには……た、たまには……Pさんにっ、できるところを見せてあげたいんです!」
歌鈴「夕美さんや、藍子ちゃんと違って……私がCDデビューできないのは当たり前だ、なんて思っちゃうけど……」
歌鈴「でも、そんな自分も、もういい加減に、変えたいですから!」
夕美「歌鈴ちゃん……」
加蓮「……へぇ」
歌鈴「ぜーっ、ぜーっ、だから、お願いします! 夕美ちゃん!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:23:11.95 ID:bfnoJ13u0
夕美「……もちろんオッケーだよ! むしろ、こっちからお願いしますって言うくらいかなっ」
歌鈴「じゃあ、一緒に、が、頑張りまじっ!(噛んだ……!)」
加蓮「あーもうまた肝心なところで……」
夕美「じゃあ早速、話しあおうっ。どんな感じにしよっか?」
歌鈴「まずは、衣装を選ぶところから――」
夕美「そうだねっ。Pさんに見せつけてやろっ」
<スタスタ
<スタスタ
(夕美・歌鈴が衣装室へと向かいました)
歌鈴「じゃあ、一緒に、が、頑張りまじっ!(噛んだ……!)」
加蓮「あーもうまた肝心なところで……」
夕美「じゃあ早速、話しあおうっ。どんな感じにしよっか?」
歌鈴「まずは、衣装を選ぶところから――」
夕美「そうだねっ。Pさんに見せつけてやろっ」
<スタスタ
<スタスタ
(夕美・歌鈴が衣装室へと向かいました)
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:47:48.58 ID:bfnoJ13u0
加蓮「はー……歌鈴があそこまで言うなんて。それこそ、ちょっとナメてたのかなぁ」
藍子「……………………」
加蓮「……ふん縛った方がいい?」
藍子「……もういっそ、首をこう、ずどっ、ってやって、眠らせてください。それか、睡眠薬」
加蓮「恐いこと言わないでよ……」
藍子「だって……それくらいっ、抑えきれなくて……!」
藍子「分かっているんです。Pさんにも、きっと何かの事情があったんだって。Pさんだって、悔しい思いをしてる筈だって」
加蓮「うん。Pさんも藍子も、優しいもんね」
藍子「……………………」
加蓮「……ふん縛った方がいい?」
藍子「……もういっそ、首をこう、ずどっ、ってやって、眠らせてください。それか、睡眠薬」
加蓮「恐いこと言わないでよ……」
藍子「だって……それくらいっ、抑えきれなくて……!」
藍子「分かっているんです。Pさんにも、きっと何かの事情があったんだって。Pさんだって、悔しい思いをしてる筈だって」
加蓮「うん。Pさんも藍子も、優しいもんね」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:48:56.79 ID:bfnoJ13u0
藍子「なのに私っ……どうしても、納得いかないんです……!」
藍子「だって夕美さん、選挙で上位になった後も、あんなに頑張ってて! レッスンだってお仕事だって、いつもすごいって思うくらいだったのに!」
藍子「……おかしいじゃないですか! 頑張ったのに、頑張ってたのに…………!」
加蓮「……」
藍子「ひくっ……」グスッ
加蓮「……ん」ダキッ
藍子「うぅぅぅぅぅぅぅううううぅぅぅぅううう~~~~~!」
藍子「だって夕美さん、選挙で上位になった後も、あんなに頑張ってて! レッスンだってお仕事だって、いつもすごいって思うくらいだったのに!」
藍子「……おかしいじゃないですか! 頑張ったのに、頑張ってたのに…………!」
加蓮「……」
藍子「ひくっ……」グスッ
加蓮「……ん」ダキッ
藍子「うぅぅぅぅぅぅぅううううぅぅぅぅううう~~~~~!」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:49:56.97 ID:bfnoJ13u0
加蓮「…………夕美も幸せものだね。こんなにいい子に、こんなに想われて」
藍子「私、いい子なんかじゃないですよぉぉっ…………!」グスッ
加蓮「はいはい……」チラッ
<コッチハドウカナ?
<モウチョットハデニヤッチャッテモ...!
加蓮「…………」
加蓮「…………」ゴゴゴゴゴ
藍子「ひくっ……ぐすっ……あ、あれ、加蓮ちゃん? あの、震えて……ひっ!」
藍子「私、いい子なんかじゃないですよぉぉっ…………!」グスッ
加蓮「はいはい……」チラッ
<コッチハドウカナ?
<モウチョットハデニヤッチャッテモ...!
加蓮「…………」
加蓮「…………」ゴゴゴゴゴ
藍子「ひくっ……ぐすっ……あ、あれ、加蓮ちゃん? あの、震えて……ひっ!」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:50:57.10 ID:bfnoJ13u0
加蓮「え? あーごめん藍子ちょっと驚かせちゃった? いやー、その、ね? 改めて思ったら、そのー……」
加蓮「……………………お、お互いに殴りあって意識を吹っ飛ばすっていうのはどうかな!」
藍子「む、無理ですよそんなの!」
加蓮「それを強要したの藍子だよね!?」
藍子「お願いしただけですっ!」
加蓮「ほら、私、身体が弱いからさ。ちょっとやっただけでころっと」
藍子「できる訳ないです!」
加蓮「……………………お、お互いに殴りあって意識を吹っ飛ばすっていうのはどうかな!」
藍子「む、無理ですよそんなの!」
加蓮「それを強要したの藍子だよね!?」
藍子「お願いしただけですっ!」
加蓮「ほら、私、身体が弱いからさ。ちょっとやっただけでころっと」
藍子「できる訳ないです!」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:51:56.99 ID:bfnoJ13u0
加蓮「じゃあ一緒にPさんにゲフンゲフン」
藍子「か、加蓮ちゃんはほら、いつもクールで冷静に考えられる人だから! その、ほら!」
加蓮「ハァ? 私だってブチ切れる時はブチ切れるんだけど!」
藍子「加蓮ちゃんなら我慢できます! 我慢して、私を見張っててくださいよ!」
加蓮「馬鹿言わないでよそもそもどうして私がそんなこと――」
藍子「か、加蓮ちゃんはほら、いつもクールで冷静に考えられる人だから! その、ほら!」
加蓮「ハァ? 私だってブチ切れる時はブチ切れるんだけど!」
藍子「加蓮ちゃんなら我慢できます! 我慢して、私を見張っててくださいよ!」
加蓮「馬鹿言わないでよそもそもどうして私がそんなこと――」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:52:57.27 ID:bfnoJ13u0
――後日 事務所――
P「おはようございま――」
藍子「…………!」ギロッ
加蓮「どーどー」
P「……え? 何だ……? 何で俺、いきなり藍子に睨まれてんの……? ってか恐い、恐いぞ藍子、お前そんな顔もできるんだな……」
加蓮「久しぶり、Pさん。忙しさもちょっとは落ち着いた?」
P「ああ。うちに関係ないデビューの話なのにこっちに雑用回すなっての、なんでこんな面倒なんだか……」
藍子「…………!」ギロッ
加蓮「はいはいどーどー」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:53:57.59 ID:bfnoJ13u0
P「……なぁ、加蓮。藍子が恐いんだけど」
加蓮「自分の心に聞いてみれば」
P「は……?」スタスタ
P「……って」チラッ
即席ステージ <マタアッタネ
P「…………なんか見覚えあるなぁ、これ」
加蓮「ご明察。じゃあPさん、はい。今回は観客席も用意してるんだよ」つパイプ椅子
加蓮「自分の心に聞いてみれば」
P「は……?」スタスタ
P「……って」チラッ
即席ステージ <マタアッタネ
P「…………なんか見覚えあるなぁ、これ」
加蓮「ご明察。じゃあPさん、はい。今回は観客席も用意してるんだよ」つパイプ椅子
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:54:57.76 ID:bfnoJ13u0
P「お、おう。パイプ椅子か」
加蓮「何か文句でも?」
P「ねえけど……え、あの、もしかして加蓮、お前もなんか怒ってるのか?」
加蓮「…………自分の心に聞いてみれば」スタスタ
P「???」
加蓮「何か文句でも?」
P「ねえけど……え、あの、もしかして加蓮、お前もなんか怒ってるのか?」
加蓮「…………自分の心に聞いてみれば」スタスタ
P「???」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:56:00.75 ID:bfnoJ13u0
夕美「あ、Pさんもう来たっ!?」
P「おう、おはよう夕――――ああ、うん、だよなぁ」
藍子「…………!」ギロッ
加蓮「ゆるふわゆるふわゆるふわ」
藍子「はっ。あ、ありがとうございます加蓮ちゃん」
加蓮「我ながら何だこの呪文……」
歌鈴「わ、私もっ……!」
P「歌鈴まで……」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:56:57.73 ID:bfnoJ13u0
夕美「Pさん。私と歌鈴ちゃん、Pさんに言いたいことがあるんだ」
P「ん?」
加蓮「…………だいたい察してる癖に」
P「…………まあ、なぁ……あれは、」
夕美「うん、分かってるよ。でも黙っているなんてイヤだった。そんな時、加蓮ちゃんと藍子ちゃんが背を押してくれたんだ」
P「加蓮と藍子が……?」
P「ん?」
加蓮「…………だいたい察してる癖に」
P「…………まあ、なぁ……あれは、」
夕美「うん、分かってるよ。でも黙っているなんてイヤだった。そんな時、加蓮ちゃんと藍子ちゃんが背を押してくれたんだ」
P「加蓮と藍子が……?」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:57:57.86 ID:bfnoJ13u0
藍子「…………」ジロ
加蓮「藍子、そろそろ眼力を抑えなさいよ……」
歌鈴「ゆ、夕美さん! まずは私たちのLIVE、Pさんに見せちゃいましょう!」
夕美「そうしよっか。じゃあPさん、行くよっ。瞬きも禁止だからね!」
P「あ、ああ」
加蓮「藍子、そろそろ眼力を抑えなさいよ……」
歌鈴「ゆ、夕美さん! まずは私たちのLIVE、Pさんに見せちゃいましょう!」
夕美「そうしよっか。じゃあPさん、行くよっ。瞬きも禁止だからね!」
P「あ、ああ」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:58:58.15 ID:bfnoJ13u0
――LIVE終了後――
P「…………」←ひっくり返っている
夕美「まだまだ……! 次の曲は、」
加蓮「夕美、夕美ちょっとストップ。Pさんひっくり返ってるから」
夕美「え? あ、あれ? Pさん?」
P「あ、悪い……なんか、あまりにもあまりにすぎて、驚いて……」
P「夕美も歌鈴も、なんか叫ぶように歌ってきて……でもなんかが心に響いてきて……」
P「いや、もちろん2人のLIVEは全部チェックしてるけど……こんなに凄かったんだな、って改めて……」
歌鈴「よかったぁ……」ヘナヘナ
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 21:59:58.14 ID:bfnoJ13u0
夕美「わ、歌鈴ちゃん。でもよかった。私の想い、Pさんにちょっとは伝わったかな?」
P「…………CDデビュー、の、ことだよな?」
夕美「うん。メンバーに私の名前がなくて……うーん、なんだろっ。がっかり? 違うなぁ……不満。ううん、えっと、そうっ、とにかくモヤっとして!」
夕美「そしたら加蓮ちゃんと藍子ちゃんが、アイドルを見せてやればいいって言ってくれてっ」
夕美「ねえ、Pさん」
夕美「ほんのちょっぴり、後悔してほしいな。私を、選ばなかったこと」
P「…………CDデビュー、の、ことだよな?」
夕美「うん。メンバーに私の名前がなくて……うーん、なんだろっ。がっかり? 違うなぁ……不満。ううん、えっと、そうっ、とにかくモヤっとして!」
夕美「そしたら加蓮ちゃんと藍子ちゃんが、アイドルを見せてやればいいって言ってくれてっ」
夕美「ねえ、Pさん」
夕美「ほんのちょっぴり、後悔してほしいな。私を、選ばなかったこと」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 22:00:58.27 ID:bfnoJ13u0
歌鈴「あ、私もです! その……夕美ちゃんより、無理なことだって知ってますけど、でも、ちょっとだけ……その、次は選んでほしいな、なんて……」
歌鈴「むむ、無理ならいいんです! その、選択肢に入れてくれるだけでもいいというか、覚えててくれるだけでいいというか……」
P「夕美……歌鈴……」
加蓮「……言い訳するなら今しかないよ、Pさん」
P「! ……………………いや、言い訳はしない」
P「今回のことは悪かった。本当に、悪かった!」ガバッ
歌鈴「むむ、無理ならいいんです! その、選択肢に入れてくれるだけでもいいというか、覚えててくれるだけでいいというか……」
P「夕美……歌鈴……」
加蓮「……言い訳するなら今しかないよ、Pさん」
P「! ……………………いや、言い訳はしない」
P「今回のことは悪かった。本当に、悪かった!」ガバッ
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 22:01:58.50 ID:bfnoJ13u0
夕美「…………」
歌鈴「…………」
P「それと……次のCD化の時には、絶対にいい報告を持ってくる。だから、その…………!」
夕美「うんっ。Pさん、期待してるね!」
歌鈴「私もっ。Pさんのこと、信じてますから!」
P「……うあぁ…………クソっ、絶対、絶対CDデビューまで連れてくからなっ……!」グスッ
歌鈴「…………」
P「それと……次のCD化の時には、絶対にいい報告を持ってくる。だから、その…………!」
夕美「うんっ。Pさん、期待してるね!」
歌鈴「私もっ。Pさんのこと、信じてますから!」
P「……うあぁ…………クソっ、絶対、絶対CDデビューまで連れてくからなっ……!」グスッ
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 22:02:58.61 ID:bfnoJ13u0
<Pさん、私このお仕事がやってみたいなっ
<ら、LIVEバトル……! でもっ、今の私なら、きっとっ……!
<ちょっと待ってくれ。……あ、もしもし、こちらシンデレラプロダクション◯◯部署のPと言いまして、次の仕事を――え? 他にオファーをかけている? いえ、そう言わずにお話だけでも――
加蓮「……とりあえずは解決、なのかな?」
藍子「…………みたいですね」
加蓮「……張り手くらいなら許されると思うけど」
藍子「いえ、いいんです。あとは、夕美さんと歌鈴ちゃんのことですから」
加蓮「ふうん。そっか」
<ら、LIVEバトル……! でもっ、今の私なら、きっとっ……!
<ちょっと待ってくれ。……あ、もしもし、こちらシンデレラプロダクション◯◯部署のPと言いまして、次の仕事を――え? 他にオファーをかけている? いえ、そう言わずにお話だけでも――
加蓮「……とりあえずは解決、なのかな?」
藍子「…………みたいですね」
加蓮「……張り手くらいなら許されると思うけど」
藍子「いえ、いいんです。あとは、夕美さんと歌鈴ちゃんのことですから」
加蓮「ふうん。そっか」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 22:03:58.72 ID:bfnoJ13u0
藍子「……………………」
加蓮「…………」
藍子「…………や、やっぱりその、もうちょっとだけ見張っておいていただけると、なんて……」アハハ
加蓮「はいはい、りょーかい」
加蓮「…………」
藍子「…………や、やっぱりその、もうちょっとだけ見張っておいていただけると、なんて……」アハハ
加蓮「はいはい、りょーかい」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 22:04:58.84 ID:bfnoJ13u0
おしまい。
待つことは大好きです。それに今回は、桃華Pの皆様に、おめでとうと、心の底から言いたいです。
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。