誘拐犯6「ブヒブヒ」
時子「豚は豚らしく腹から鳴き声だしなさいっ!!」スパーンッ
誘拐犯6「ブヒイイイイイイイイイッ!!」
時子「…やればできるじゃない」フッ
ちひろ(と、現在は財前さんに調教を受けている誘拐犯とその仲間により凸レーションのみりあちゃん、莉嘉ちゃん、きらりちゃんが仕事先で捕まり)
ちひろ(そのまま手足を拘束され、トラックに乗せられ攫われてしまいました)
ちひろ(が、その後有能なプロデューサーさんにより三人は無傷で確保され)
ちひろ(万全のアフターケアにより特にトラウマを負うこともなく、無事にその拘束を解かれました)
ちひろ(後に蘭子ちゃんが攫われかけることになるものの……凸レーションにおいては、終わったと誰もが思ったこの事件)
ちひろ(……皆さん、何かお忘れではないでしょうか?)
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5: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 20:30:27.40 ID:5qp/J2Ah0
カチャカチャ
パチンッ
莉嘉「ん~、やっと外れたー☆」ノビー
みりあ「肩こっちゃったねー……んー」グイー
きらり「みりあちゃんも莉嘉ちゃんも、おっつおっつ☆ Pちゃんもおっつおっつ☆」ニョワ!
武内P「皆さん、お疲れ様でした。長い間拘束されたままにして申し訳ありませんでした」ペコリ
きらり「ぜーんぜん、だいじょーぶだよぉ☆」
莉嘉「ねーねーPくん。この革バンド、結局どうするんだっけ?」
武内P「誘拐犯の特定のため、警察に参考資料の一つとしてお渡しすることとなっています。もし余裕があるなら、一階にて待機して下さっている方々の事情聴取に応じていただきたいのですが……」
莉嘉「あたしは大丈夫だけど……みりあちゃんは眠くない?」
みりあ「うん! さっき莉嘉ちゃんやきらりちゃん、プロデューサーと一緒に寝たから全然眠くないよ!」
きらり「じゃあPちゃん! きらりたち、お巡りさんのところにれっつごーしてくるね☆」
武内P「分かりました。それでは、よろしくお願いします」
6: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 20:45:03.47 ID:5qp/J2Ah0
莉嘉「あ、そうだ! ケーサツの所いってくるついでに、この革バンドも持ってっていい?」
武内P「? これをですか?」
莉嘉「うん! どーせケーサツの人に渡すんだから、莉嘉たちが持ってってもいいでしょ?」
武内P「……確かに、そうですね。では、お願いできますか?」
きらり「おっすおっす☆ まっかせるにぃ☆」ニョワッ
武内P「では、報告書をまとめた後に皆さんを御自宅までお送りします。聴取が終わるまでには準備を済ませますので……」
みりあ「わかった! じゃあ行ってくるね、プロデューサー!」
武内P「よろしくお願いします」ペコリ
ガチャ
バタン
武内P「……さて。まずは……」チラ
武内P「…………ん?」
美嘉(両手足拘束状態:気絶中)「…………」
武内P「……」
武内P「…………あっ」
7: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 20:58:15.19 ID:5qp/J2Ah0
武内P「……しまった、城ヶ崎さんの拘束を解くのを忘れて……」
武内P「鍵は……革バンドと一緒に持って行って……」
武内P「……ええと、まずは城ヶ崎さんを地べたではなくソファに寝かせて……」ボフ
武内P「何かあった時にすぐ対応できるよう、報告書の作成は同じソファに座って……」
武内P「……いや……それより皆さんを呼んで鍵を持って戻ってもらい……それは聴取の後の方が……」フラッ
武内P(……諸星さん達と別れた時に、気を緩めた過ぎたからか頭がろくに回らない)
武内P(寝てる場合じゃない。まずは皆さんの送迎に間に合うよう、報告書をまとめてから……)コテン
武内P(……)zzz
9: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 21:11:53.95 ID:5qp/J2Ah0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美嘉「……ん……」
美嘉「あれ……? アタシ、さっきまで何を……」ギシッ
美嘉「……!?」
美嘉(えっ……何これ!?)ガバッ
美嘉(何でアタシ縛られてんの!?)ギッギッ
美嘉(えっと……ここ、CPの部屋だよね!?)
美嘉(隣にいるのは…………えっ? あれ!?)
美嘉「ちょっと! 大丈夫!? 何でアタシ、こんなところで縛られてるの!?」ギッシギッシ
武内P「……ん……?」ムクリ
武内P「……城ヶ崎、さん……」ボケー
美嘉「良かった、寝てるだけだった……」
美嘉「ねえ。アンタは縛られてないみたいだけど、この状況どういう……」ギュウ
美嘉「……へ?」
10: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 21:20:40.03 ID:5qp/J2Ah0
美嘉(……えっ。何この状況)
美嘉(莉嘉たちが攫われたって言うからCPの部屋まで急いで、莉嘉たちの無事を確認して)
美嘉(そのあたりから、記憶が途切れてて……)
美嘉(目が覚めたと思ったら、アタシは両手両足を縛られてて……)
美嘉(莉嘉のプロデューサーが何もされてないって思ってたら……)
美嘉(何で)
美嘉(……何で)
美嘉(何で、いきなり抱きしめられてるわけ!?)
武内P「ん……城ヶ崎さん」グイッ
美嘉「えっ……うわっ!?」コテン
美嘉(そ、ソファに寝ころんだ……?)
武内P「……」ギュウ
美嘉(抱きしめる腕の力が強くなって……)
美嘉(えっ、ちょっと待って、これ密着して……ふああああああああああ!?///)
12: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 21:46:52.52 ID:5qp/J2Ah0
※現在の状況:革バンドで後ろ手拘束、足首も拘束されている美嘉が、
武内Pに正面から抱きしめられて一緒にソファで寝ている。
正面から密着しており遮るものが何もないため、『バッチリあたっている』
美嘉(なっ……何ナニなに!? 何がどうなってるか一向に分かんないんだけど!?)
美嘉(あ、いい匂い……まさに、逞しい男の人って感じでーーー)スンスン
美嘉(ーーーじゃなくて!!)
美嘉「ちょ……何がなんだか全然わかんないけど、起きて!? 離してえ!?」ユッサユッサ
武内P「……離れないで、ください……」ギシッ
美嘉(あ、足まで絡めとられた!?)
武内P「……フー……」
美嘉「っ!?」ビクンッ
美嘉(く、首筋に息が……ちょ、やめて……!!///)ビクッ
15: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 22:14:35.20 ID:5qp/J2Ah0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
武内P「……」zzz
美嘉「はあっ、はあっ……///」ビクッビクッ
美嘉(やっ、やっと、少し慣れた……)
美嘉(15分くらい、首に息吹きかけられたり、きつく抱きしめられ続けたりして……)
美嘉(力が強いから全然抜け出せないし……っていうか、両手両足縛られてるからロクに抵抗できないし……!!)
武内P「ん……」zzz
美嘉「……」
美嘉(……そう言えば莉嘉達が捕まってから、ずっと確保のために頑張ってたんだっけ)
美嘉(CPのプロデュースで、元々忙しいのに……休んでる暇なんてないのにね)
美嘉(……ああ、思い出した。莉嘉達を確保した後も、拘束されたまんまで不安がらせないように、ずっとケアし続けて……)
美嘉(皆がいないって事は、もうその仕事は終わったんだ。糸が切れちゃうのも、無理はないか……)
16: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 22:40:54.50 ID:5qp/J2Ah0
武内P「……った……」モゾ
美嘉「?」
武内P「……無事で……良かった……」ギュウ
美嘉「……!」
美嘉(……いいなあ。アタシもこんな風に言われてみたい……)
美嘉「……ずっと、不安だったんだ。自分のアイドルが、何かされてないか……」
美嘉「そりゃ、必死になって探しちゃうよね。すごく疲れちゃうよね……」
美嘉「……しょうがないなあ」クスッ
美嘉「抱き枕ぐらいには、なってあげますか……」ピトッ
美嘉「カリスマギャルを抱き枕に出来るなんて、そうそう無いことなんだからねー……」
美嘉(……それに、ずっとテンパってたけど……)
美嘉(こうやって抱きしめられてるのは、悪い気がしないや)
美嘉(どうせ逃げられないし、ちょっとだけ堪能しようかな)スリスリ
17: ◆AyvLkOoV8s 2015/09/18(金) 22:48:51.87 ID:5qp/J2Ah0
~十数分後~
美嘉「…………」
美嘉(……どうしよう)
美嘉(……トイレ行きたい)
ちひろ(その後、プロデューサーさんが深い眠りから目を覚ますまで……美嘉ちゃんは尿意を必死でこらえ続けました)
ちひろ(最後まで耐えられたかどうかは……美嘉ちゃんとプロデューサーさんだけの秘密です)
~fin~
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