菜々「キャラ的にはカヲルくんですけど、名前的にはセカンドチルドレンのあの子ですよね」

奈緒「こうして考えると飛鳥ってエヴァ要素多いな。たまに古いプレーヤーで音楽聞いてるけど、あれもシンジの使ってたやつに似てるし」

飛鳥「あんたバカぁ？」

奈緒「うわ、想像以上に似合わない」

飛鳥「ボクもそう思う」

菜々「ウチのアイドルで似合いそうなのは、麗奈ちゃんとか梨沙ちゃんとかですかねー」

奈緒「まあその辺だろ。別にふたりともツンデレってわけじゃないけど」

飛鳥「ツンデレはキミだろう」

奈緒「なっ、だからあたしはツンデレじゃないってば！」

菜々「そもそもエヴァのアスカちゃんってツンデレなんですか？」

飛鳥「それは人によって解釈が異なる。ボク個人としては、ツンデレの一言で片づけるのは彼女を語る上ではもったいないと思うけど」

菜々「エヴァと言えば、たくさんの謎と視聴者による考察ですよね」

奈緒「あたし、ああいうの読んでると頭痛くなってくるんだよなぁ。わけわかんなくなっちゃってさ。結構なるほどと思わされることも書いてるんだけど」

奈緒「あと全体的にページが古臭い」

菜々「エヴァ考察の全盛期は20年くらい前ですからね。だから当時そのままのホームページは昔に流行ってたようなデザインなんです」

飛鳥「そういうのを見ると、当時を思い出す？」

菜々「そうですねえ。今でもたまーに見ますけど、そのたびに懐かしく感じ……ないですよ！　20年前にナナは生まれてません！」

奈緒「ギリギリセーフな反応だ」

飛鳥「審判によってはアウトかもしれない」

飛鳥「ボクも一時期狂ったように考察サイトを巡回していた」

飛鳥「けれど、ある時気づいたんだ。これほどの時間を費やして、ボクはいったい何を求めているんだろうと」

奈緒「なにって、そりゃあ謎に対する答えじゃないのか？」

飛鳥「その通りさ。ボクはエヴァの残した謎、その答えとなる物を探していた」

飛鳥「だが、それは他人に示してもらうものではない。自分で作品を見て聞いて感じて、その上で自分でカタチにしなければ意味がない」

飛鳥「現実における真実はひとつだけど、創作物における真実は違う。100人が見れば100通りの答えが存在しうる。そういうものだと思う」

菜々「シナリオを書いた人の考えがただひとつの答えじゃないんですか？」

飛鳥「創作というものは、完成して世に出た時点で原作者の手を離れ、独立したセカイを形成する。誰の手にも支配されない、未知のセカイさ」

奈緒「なるほど。そういう考え方もアリか」

菜々「ですね。なんだかロマンチックですし」

奈緒「しっかし、次の劇場版はいつごろお披露目なんだろうな」

菜々「当初の予定だと2008年に完結しているはずなんですが……今年の公開も多分なさそうですね」

飛鳥「最新作のQが放映されてからもうすぐ3年だね。まあ、気長に待つしかないだろう」

奈緒「そういえば、飛鳥っていつごろエヴァを見たんだ？」

飛鳥「金曜ロードショーで序と破を見て、Qは劇場まで足を運んだ。テレビシリーズを見たのはその後だね」

菜々「やっぱり今の子は新劇からエヴァに入るんですねえ」

奈緒「あたしもそうなんだけど」←17歳

菜々「よ、よく考えたらナナもそうでしたっ」←17歳

奈緒「エヴァの話してたら、なんか残酷な天使のテーゼを歌いたくなってきた」

菜々「ナナはED歌いたい気分です」

奈緒「なら一緒にカラオケ行く？」

菜々「いいですね！　飛鳥ちゃんもどうですか？」

飛鳥「そうだね……この後の予定もないし、お供させてもらうよ」

奈緒「飛鳥はなに歌うんだ？」

飛鳥「今日の日はさようなら」

菜々「エグい！！」


おしまい

おまけ


カラオケボックスにて


飛鳥「まーたーあーうー日までー♪」

菜々「ホントに歌っちゃいましたか……しかも点数90後半って普通に上手いですし」

菜々「こうなったら、ナナが浄化ソングとして『翼をください』歌いまーす！」

奈緒「じゃあ、あたしは『甘き死よ、来たれ』で」

菜々「って、奈緒ちゃんまで鬱路線ですか！？　だったらナナはさらに『集結の園へ』を――」



てな感じで楽しくカラオケしましたとさ