1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 20:54:00 ID:uJmhujss
男「こっちに来るのも久しぶりだなぁ・・・」
祖父「そうだろうそうだろう。ところで男、何しに来たんじゃ?」
男「いや、なんか、招待状が届いてさ?」
祖父「招待状?」
男「うん。何の招待状かもわからないんだけど。どうせ夏休みだし、暇だし」
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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 20:55:49 ID:uJmhujss
男「そう拗ねないでよ。ほら、これ。東京バ○ナ」
祖父「おぉ!さすがわが孫じゃ!」
男「じゃあちょっと出かけてくるね」
祖父「おう。気をつけるんじゃぞ~!」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 20:59:22 ID:uJmhujss
男「・・・・ていうか・・・・記載の場所が山の近くの川ってしか書いてねぇ・・」
男(そもそも・・・何の招待状なんだか・・・・)
男「・・・・おっ!」
男「川だ」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:01:19 ID:uJmhujss
男「はぁ~・・・つめてぇ~・・・おっ、魚・・・・」
男「にしても・・・時間なのに誰もいないな・・・この川じゃないのか?」
?「もし」
男「・・・?」
?「男様でございますか?」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:04:43 ID:uJmhujss
男「は、はい。あ、あなたは?」
?「わたしですか?私に見覚えはございませんか?」
男「え?・・・・・えーっと・・・」
?「・・・・・・・・・」
男「・・・・・・わ」
?「わ?」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:06:26 ID:uJmhujss
男「わかりません・・・」
?「・・・・・・・・・」
男「す、すみません」
?「もう、しょうがありませんね」ファサッ
?「これで思い出していただけましたか?」
男「えっ!?耳が!?」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:07:58 ID:uJmhujss
?「思い出していただけましたか?」
男「・・・・・・・・・・・」
?「・・・・・あの・・・・」ヒクヒク
男「・・・・・ごめん・・・忘れた」
?「・・・・・・・・・・・」
男「・・・・あの?」
?「・・・・・なんじゃと?」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:10:33 ID:uJmhujss
?「忘れた・・・じゃと?」
男「えっ・・・あの・・・」
?「こっちはのぅ・・・・7年じゃぞ?7年間おどれの顔を忘れた日はなかったのに・・・覚えとらんじゃと?」
男「・・・・7年」
?「ほーかほーか・・・覚えとらんのか・・・いい度胸しておるのぅ」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:12:25 ID:uJmhujss
男「え!?し、尻尾!?」
?「ここまでとさかに来るのも久々じゃ・・・覚悟せえよ!」
男「うぇっ!?な、なに!?」
男(と、とりあえず・・・・逃げよう!)
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:14:10 ID:uJmhujss
男「うわぁぁぁぁぁ!」ダッ!
?「まてぇ!このダボがぁぁぁあぁ!!」
男「ちょっ!はやっ!」
?「うがあああああああああ!」バッ
男「ぎゃああああああああああああああああ!」
バッシャーーーン
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:16:32 ID:uJmhujss
?「おどれ・・・死ぬ覚悟はできとぉな?」
男「い、いや。できてないです」
?「んあぁ!?できとらん?んなん関係ないわい!」
男「ちょ、ちょっとまってください!」
?「なんじゃい!」
男「あ、あなたのお名前は・・・」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:20:11 ID:uJmhujss
?「なんじゃ?今頃思い出したんか?」
男「えっと・・・・」
?「せやろせやろ。こんなかわいい狐娘様の名前が思い出せんわけないわなぁ」
男(狐娘?)
男「う、うん。狐娘ちゃん」
?「なんじゃい。ちゃんとおぼえとるやないか!」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:22:48 ID:uJmhujss
狐娘「おどれさいしょっからからかうつもりやったやろ?」
男「そ、そんなことはないよ・・・」
男(あれ・・・なんか・・・こんなこと前にもあったような・・・)
狐娘「・・・まぁいいわ。ほんで、おどれはそんなカッコで参加するんか?」
男「へ?」
狐娘「あ?」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:24:34 ID:uJmhujss
男「参加って・・・」
狐娘「おどれんとこに招待状届いたやろ。それやそれ」
男「これ?」
狐娘「そやそや」
男「えっと・・・・これって何の招待状なの?」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:26:14 ID:uJmhujss
狐娘「? おかしいやっちゃな。主役がなにぬかしとるん」
男「へ?主役?俺が?」
狐娘「そやそや。ほれ、とっとといくで」グイグイ
男「ちょ、ちょっと!?」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:30:41 ID:uJmhujss
男「ひとつきいてもいい?」
狐娘「なんじゃ?」
男「狐娘ちゃんっていろんな方言が混ざってるんだね?」
狐娘「ああ。これか?これはおとんとおっかぁがぞれぞれべつんとこの生まれだからじゃ」
男「な、なるほどね・・・・」
狐娘「まぁ、いまとなっては両方とも死んじまったがの。カッカッカ」
男「・・・・・・・・・」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:33:52 ID:uJmhujss
狐娘「ほれ。着いたで」
男「・・・うわぁ。すごい・・・」
狐娘「そうじゃろそうじゃろ。ほれ、はよう準備せい」
男「えっと・・・準備って何の?」
狐娘「あぁ?なにいっとんじゃ?結婚式にきまっとろが」
男「へー・・・・誰の?」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:36:10 ID:uJmhujss
狐娘「その年で痴呆か?わしとおどれのにきまっとろうが」
男「・・・ごめん・・・もっかいいってもらえるかな・・ホントに脳がやばいのかも・・・」
狐娘「わしとおどれの結婚式じゃ」
男「・・・・・・・・・・え?」
狐娘「なんじゃ?」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:39:21 ID:uJmhujss
男「どういうこと?」
狐娘「どういうこともこういうことも、約束したやろ。おどれが18なったら嫁にもらうて」
男「・・・・・え゛」
狐娘「おどれがいっとったやんけ。「俺は18にならないと結婚できない」って」
男「・・・・マジで?」
狐娘「マジじゃ」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:42:16 ID:uJmhujss
狐娘「じゃからわしはひたすら待っとたんじゃ。ほかの友達はみーんな嫁に行ってしもうたのに・・・」
男「・・・・・・・・」
狐娘「おどれのせいでわしだけ行き遅れじゃ!ちゃんと責任とりぃや?」
男「・・・・えっと・・・・」
狐娘「あん?」
男「・・・・ごめん」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:44:54 ID:uJmhujss
狐娘「なにがじゃ?」
男「俺・・・狐娘ちゃんと結婚できません!」
狐娘「・・・・・・・・・・・」
男「まさかそんな約束を子供のころにしていたなんてぜんぜん覚えておりませんでした!」ドゲザァ
狐娘「・・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・き、狐娘ちゃん?」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:48:23 ID:uJmhujss
狐娘「・・・・う・・・・」
男「・・・う?」
狐娘「うわああああああああああ」ボロボロ
男「!?」
狐娘「7・・ねんも・・まっだのに・・まっでだにぃぃ・・・」
モブ狐「お嬢・・・・これを・・・」
男「・・・・・げっ!?」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:51:22 ID:uJmhujss
狐娘「もう・・・じらん・・・ごろじで・・やるぅぅ」ギラッ
男「か・・・刀!」
狐娘「わじの・・・じゅんじょうを・・もであそびよっでぇえええ・・」
男「うわあああああああああああ!」ダッ
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:54:15 ID:uJmhujss
狐娘「どごじゃああああああ!」
男「うわわわわ・・・・」
モブ狐「男様・・男様・・」
男「うぉっ!?あ、あなたはさっきの・・・って見つかったー!」
モブ狐「お静かに・・!大丈夫我々はあなた様の味方です」
男「えっ?」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 21:56:20 ID:uJmhujss
男「でもさっき狐娘ちゃんに刀を・・・」
モブ狐「お嬢がああなったときにヤッパを渡しておかないとそれ以上の被害が出るもので・・・」
男「そ、それ以上・・・・」
狐娘「どごじゃああああああああああああああああ!」ズバズバッ
男「そ、それで・・・俺はどうすれば?」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:01:35 ID:uJmhujss
モブ狐「男様・・・お嬢に肩入れするわけじゃありませんが、今回はあなたが悪いと思います」
男「え?」
モブ狐「お嬢はああみえても結構一途なんです。そうじゃなければ7年も男様を待っているなんてできませんよ」
男「・・・・・・・・」
モブ狐「どうです?この際すっぱりと籍をいれちまうってのは」
男「で、でも」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:04:16 ID:uJmhujss
モブ狐「お嬢のいう約束ってやつを忘れてらっしゃったので?」
男「う、うん・・・」
モブ狐「もしかして・・・ほかに女がいるんですかい?」
男「ううん・・・俺男子校に通ってるからおんなっけゼロ」
モブ狐「そりゃあよかった。もしほかの女がいたらそいつも八つ裂きでしたぜ」
男「ま、まじかよ・・・・」
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:07:09 ID:uJmhujss
モブ狐「お嬢のどこが気に入らないんで?」
男「え?」
モブ狐「性格ですかい?」
男「・・・・刀を振り回すのは・・・」
モブ狐「わかってやってください。それだけ真剣だったんでさぁ」
男「・・・・う、うん」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:09:40 ID:uJmhujss
モブ狐「それじゃあ、性格を除いて考えてみてくだせぇ」
男「え?」
モブ狐「よく考えてみてくだせぇ。お嬢は十分美人じゃないですか」
男「・・・た、たしかに」
モブ狐「可愛い子を自分の嫁にできる。男冥利につきるってもんじゃないですか」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:12:57 ID:uJmhujss
男「で、でもさ。急に結婚って言われても・・・・」
モブ狐「まぁたしかに。7年間も間が開いていたわけですからねぇ」
男「うん・・・・」
モブ狐「じゃあ、少しの間一緒にいてみたらどうです?」
男「え?」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:15:50 ID:uJmhujss
モブ狐「男様は今人間たちのいう夏休みっていうやつしょう?」
男「う、うん」
モブ狐「その間はこちらにいるわけでしょう?」
男「そうだよ」
モブ狐「その間、お嬢と昔の様にすごしてみたらいかがです?」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:17:55 ID:uJmhujss
モブ狐「というか、もうそれしかお嬢をとめるにはそれしかないかと・・・」
男「・・・・・・・・・・・」
モブ狐「まぁ、男様が八つ裂き、もしくは籍をいれれば話はべつでしょうが」
男「・・・そ、そうですね」
狐娘「うわああああああああああああああああ!」ザクザクッ!
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:20:07 ID:uJmhujss
男「で、どうしたらいいのかな?」
モブ狐「どうしたら・・・と申しますと?」
男「狐娘ちゃんにその旨を伝えたいんだけど、このまま出てったら俺殺されちゃう気ががするんだけど?」
モブ狐「・・・・・・・・・・・・」
男「モブ狐さん?」
モブ狐「がんばってくだせぇ」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:23:47 ID:uJmhujss
男「どうにかとめられないかな?」
モブ狐「うーん・・・とりあえず大声で牽制してみたらいかがです?」
男「その前に見つかって斬られないかな?」
モブ狐「斬られる前にその旨を伝えてくだせぇ」
男「ちゃんと聞いてくれるかな・・・」
モブ狐「そうとうトサカに着てるみたいですから、正直どうなるかはわかりやせん」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:26:00 ID:uJmhujss
~5分後~
狐娘「どこじゃああああああああ!」ヒュンヒュン!
男「狐娘ちゃん!」
狐娘「・・・・・・・そこにおったんか・・・ワレェぇぇぇぇ!」ダッ!
男「い、いっしょに・・・ってやっぱ無理ぃぃ!」ダッ!
狐娘「までぇえええ!こんボケぇぇぇぇ!」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:28:36 ID:uJmhujss
狐娘「おんどりゃあああああああああああ!」ザクッ!
男「うわっ!?」
狐娘「ん!?んんーーー!!ふんっぬううううーーー!!」グッグッ
男(刺さって抜けない・・・今しかない!)
男「狐娘ちゃん!」
狐娘「ぬぅうううううううううう!」スポッ
狐娘「やあああああああああああああ!」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:30:20 ID:uJmhujss
男「一緒に暮らそう!」
狐娘「ああああああああああああああ・・・・」ピタッ!
男「・・と、とまった・・・」
狐娘「いっしょに・・・」
男「う、うん」
狐娘「くらす?」
男「そ、そう」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:32:10 ID:uJmhujss
狐娘「どういうことじゃ・・・・」
男「いや・・・その・・・急に結婚っていうのは・・・ね」
狐娘「・・・・・・・・・・」
男「すこしはお互いのことを分かり合わないと・・・ね?」
狐娘「・・・・・・・・・・」
男「わ、わかってもらえたかな?」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:35:13 ID:uJmhujss
狐娘「・・・・・・・」チャキン
男「・・・・・・・・・・」
狐娘「・・・・・・なんじゃ」
男「・・・・・え?」
狐娘「そういうことならはじめからそう言え。こんダボ♪」
男「う・・・うん。ごめん・・・・」
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:38:23 ID:uJmhujss
狐娘「おーい。モブ」
モブ狐「はい」
狐娘「今日からわしの分の飯はいらん。今日からわしは男の家にやっかいになる」
モブ狐「お嬢・・・御達者で・・・・」
狐娘「おう。それじゃあの。ほれ行くぞ男」グイッ
男「わわっ!わかったから!」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:41:50 ID:uJmhujss
狐娘「~~~♪」
男「なんだかすごくうれしそうだね?」
狐娘「当たり前じゃ!今日から一緒に住むんじゃぞ?」
男「うん。あれ?」
狐娘「どうした?」
男「なんか大事なことを忘れてる気がする・・・・」
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:45:56 ID:uJmhujss
狐娘「ほー。ここが男の家か。ずいぶんとでかいのう」
男「俺のっていうかじいちゃんとばあちゃんの家だね」
狐娘「なんじゃ?二人で暮らすのではないのか?!」
男「いやいや・・」
狐娘「・・・だましたのか?」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:47:18 ID:uJmhujss
男「家を持つっていうのはとっても大変なことなんだ」
狐娘「・・・ほう?」
男「だからそこは勘弁してよ」
狐娘「しょうがないのぅ」
ガラッ
男「ただいまー」
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:52:06 ID:uJmhujss
祖父「おぉ、おかえり。どうじゃった?」
男(しまった!じいちゃんたちのことを忘れてた!)
祖父「ん?後ろの子は誰じゃ?」
狐娘「男、誰じゃこいつは!」
祖父「ん?ずいぶんと元気な子じゃのう」
男「あぁ、この人は俺のじいちゃんだよ」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:54:21 ID:uJmhujss
狐娘「なんじゃ男の爺様であったか!」
祖父「男、このこは誰じゃ?狐の耳っぽいのが生えとるが・・・こすぷれっていうやつかの?」
男「いや、正真正銘の狐の女の子です」
祖父「ほほう」
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:56:41 ID:uJmhujss
男「爺ちゃん。この子も今日からここに一緒に住んでもいいかな?」
祖父「んん?どうしてじゃ?この子にも帰る家があるじゃろ?」
男「それがね・・・」
狐娘「わしは男の嫁になる女じゃ。だから一緒に暮らす。それだけじゃ」
祖父「・・・・・どういうことじゃい?」
男「・・・・そういうことなんだ」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 22:58:18 ID:uJmhujss
~説明中~
男「・・・・というわけなんだ」
祖父「ほうほう。嫁にもらうといったのならそりゃあ責任はとらんとな」
狐娘「物分りのいい爺でよかった」
男「あはは・・・・・」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:03:31 ID:uJmhujss
祖父「それじゃあ部屋は男と一緒でよかったかの?」
狐娘「もちろんじゃ」
男「えっ?!い、一緒?!」
狐娘「なにをいっとるんじゃ。めおとは同じ部屋で生活するもんじゃろが」
祖父「まぁ、仲良くしろよ」
男「ま、まじでか・・・・」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:11:52 ID:uJmhujss
祖母「あらあら。そんなことがあったの~」
狐娘「よろしくなババア」
男「狐娘ちゃん・・・せめてお婆さんって呼んで・・・・」
祖母「いいのよいいのよ。女の子が家にいるなんて久々だわ~」
男「・・・・・はぁ」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:23:52 ID:uJmhujss
男「とりあえず、部屋に行こうか」
狐娘「おぉ!そうじゃな!いくぞ男!」グイグイ
男「ちょっと!引っ張らなくても歩くから!」
祖父「それにしても・・・・」
祖母「どうしました?」
祖父「あの狐娘ちゃん・・じゃったか?前にあったような気がするんじゃがのう・・・」
祖母「いやですよぉおじいさん。忘れちゃったんですか?」
祖父「へ?」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:31:10 ID:uJmhujss
狐娘「ほう!これがわしらの部屋か!なかなかじゃの!」
男「それはよかった」
グー・・・・
男「・・・・今の音は・・・」
狐娘「腹の虫じゃ」
男「そういえばもうこんな時間か。そろそろ飯の時間かな」
狐娘「ほう。人間の飯は初めてじゃのう。楽しみじゃ!」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:35:13 ID:uJmhujss
男「いただきます」
狐娘「いただきます」
男「狐娘ちゃんは箸は使えるんだね」
狐娘「バカにするな。わしは手先が器用なんじゃ」
男「へー」
狐娘「あーーーーん」ガブッ
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:37:01 ID:uJmhujss
男「へ?」
狐娘「モゴモゴモゴモゴ・・・・」
男「・・・・・・・・・・」
狐娘「んべっ!うん!うまい魚じゃ!」
男「狐娘ちゃん・・・」
狐娘「なんじゃ?」
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:38:57 ID:uJmhujss
男「その食べ方は・・・ちょっと行儀が悪いよ」
狐娘「? じゃあどうやって食うんじゃ?」
男「こう・・箸で」ホジホジ
狐娘「バカたれ!身が残ってるじゃろ!」
男「えぇ~・・・・」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:40:36 ID:uJmhujss
祖父「仲がいいのう」ニヤニヤ
祖母「ほんとねぇ」
男「これで?!」
狐娘「男!皮を残すな!皮が一番美味しいんじゃ!」
男「う、うん」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:43:59 ID:uJmhujss
~風呂~
男「ふぁ~・・・田舎の風呂は風情があっていいなぁ~」
狐娘「まったくじゃ~」
男「ふ~~~・・・・・ん?」
狐娘「は~~~~~・・・・・」
男「き、狐娘ちゃん!?なんで一緒に入ってるの!?」
狐娘「? めおとなんじゃ。一緒に風呂くらい入るじゃろ」
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:46:54 ID:uJmhujss
男「で、でも・・・!」
狐娘「ほれほれ。男。背中をあらってやろう」
男「い、いや!いいって!」
狐娘「・・・・・・なんじゃ?わしの誘いを断るのか?」
男「・・・・・・い、いえ。そんなわけじゃ・・・」
狐娘「ほれ!背中を向けろ!」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:53:33 ID:uJmhujss
男「・・・・・・」
狐娘「・・・・・・~~♪」ワッシュワッシュ
男「・・・・・・」
狐娘「どうじゃ?」ワッシュワッシュ
男「う、うん。ちょうどいいよ」
狐娘「そうかそうか♪」
ザバー
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/21(水) 23:55:45 ID:uJmhujss
狐娘「つぎは男の番じゃな」
男「う、うん。それじゃあ・・・失礼して・・・」
ワッシュワッシュ
狐娘「おぉー!いい気持ちじゃ!」
男「・・・・・・・・・・・・・」
男(尻尾も・・・洗ったほうがいいのかな?)
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:00:37 ID:D8lePRxs
男「・・・・・・・えいっ」シャワシャワ
狐娘「・・・・はっ!?」ビクッ
男「・・・・・・・・・・」ワシャワシャ
狐娘「お、男!そ、そこはさわるな!」
男「え?でも・・・」ワシャワシャ
男(うわー・・・なんかすごいいい手触り・・・)
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:02:28 ID:D8lePRxs
狐娘「ひゃっ!」
男「・・・・・・」ワシャワシャ
狐娘「だっだからやめっ!」ビクッ
男「で、でも洗わないと・・・」
狐娘「そ、そこはあらわんでいいっ!」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:03:49 ID:D8lePRxs
ザバー
男「はい。終わったよ」
狐娘「・・・・・・・・・・」
男「? どうしたの?」
狐娘「に・・・・」
男「に?」
狐娘「二度とわしの尻尾に触るな!」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:06:13 ID:D8lePRxs
男「ど、どうして」
狐娘「何でもじゃ!絶対に触るな!」
男「わ、わかったよ」
狐娘「ふんっ!」ザブッ
77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:13:06 ID:D8lePRxs
男「さてと・・・・ってあれ?狐娘ちゃん寝巻きは?」
狐娘「寝巻き?これじゃだめなのかのう?」
男「それはさっき着てた着物じゃない」
狐娘「? いつもは寝るときも着てるぞ?」
男「うーん・・・でもなぁ・・・なんかないかな・・・ばあちゃーーん」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:19:18 ID:D8lePRxs
男「前に姉ちゃんが忘れてったパジャマがあったよ」
狐娘「ぱじゃま?なんじゃそれは?」
男「寝巻きのことだよ」
狐娘「なるほど」
男「って・・・・狐娘ちゃん下着は?」
狐娘「したぎ?なんじゃそれは?」
男「ばあちゃ・・・・・さすがに下着は無いよなぁ・・・・」
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:23:27 ID:D8lePRxs
狐娘「なんだか・・・動きづらいのう・・・・」
男「あ、尻尾の穴を開けておかないと」
狐娘「そうじゃの。これを貸してやろう」
男「これって・・・昼間の刀じゃない!」
狐娘「そうじゃが?」
男「もってきたの!・」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:25:58 ID:D8lePRxs
狐娘「んなことはいいからさっさと穴を開けろ」
男「いやいや!こんなの危なくて使えないよ!」
狐娘「男はおくびょうもんじゃのう・・・」
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:28:41 ID:D8lePRxs
祖母「はい。これでいいかね?」
狐娘「おぉ!ちょうどいいぞ!ありがとうなババ!」
祖母「はいはい」
男「ありがとうねばあちゃん」
祖母「いいんだよこのくらい。あっ、男二階に布団しいておいたからね」
男「うん。あれ?じいちゃんは?」
祖母「外でお酒」
男「なるほどね」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:32:33 ID:D8lePRxs
狐娘「ほら男!早く行くぞ!」
男「はいはい」
狐娘「う、うわっ!」グイッ
男「おっとと!だ、大丈夫?」
狐娘「く・・・寝巻きが引っかかる」
男「ありゃ・・・尻尾の穴しか気にしてなかったけど結構だぼだぼだね」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:34:24 ID:D8lePRxs
狐娘「くそっ!邪魔じゃ!」
男「ス、ストップ!刀はだめ!明日ばあちゃんに直してもらうから!」
狐娘「くぅ・・・歯がゆい・・・・」
男「とりあえず今日はまくっておこう」クルクル
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:36:45 ID:D8lePRxs
男「さてと・・・」
ガラッ
狐娘「おぉ!布団じゃ!」ぼふっ
狐娘「おぉぉ!ふかふかじゃあ!」
男「・・・・・・・」
狐娘「ん?どうしたのじゃ男?」
男「いや、布団一枚しか敷いてないなと思って」
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:39:43 ID:D8lePRxs
狐娘「それがどうしたのじゃ?」
男「いや、仮にも男と女なわけですから・・・ね?」
狐娘「まえにもいったじゃろ。めおとなんじゃからこのくらい普通じゃ」
男「・・・・・・・」
狐娘「結婚が済んでいたならもう契っていてもおかしくないんじゃぞ?」
男「契るって・・・・」
狐娘「? わからんのか?○○○のことじゃ」
男「いや、わかるけど・・・・」
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:43:38 ID:D8lePRxs
狐娘「お前があの時結婚しておれば今頃いい目をみれたじゃろうに」
男「・・・・・狐娘ちゃん?」
狐娘「なんじゃい」
男「耳まで真っ赤になってるよ?」
狐娘「っ・・・!!」
男「・・・・・・・・・・」
狐娘「ふ、ふろでのぼせたんじゃ!」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:47:23 ID:D8lePRxs
男「でもさ?」
狐娘「・・・・なんじゃい」
男「布団が一枚だと・・・どうしても尻尾に触れちゃうきがするんだけど・・・・」
狐娘「・・・・・・・・」
男「もう一枚布団だそっか。よいしょっと」
狐娘「だ、駄目じゃ駄目じゃ!」
男「えっ?」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:53:29 ID:D8lePRxs
狐娘「めおとは一緒の布団で寝るんじゃ!」
男「で、でも尻尾に触れちゃうよ・・・」
狐娘「触らんように一緒に寝るんじゃ!」
男「そんなことできるの?」
狐娘「お前がどうにかするんじゃ!」
男「え、俺?!」
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 00:57:54 ID:D8lePRxs
男「結局うで枕するってのが一番楽な解決策か・・・」
狐娘「ふむ・・・これなら尻尾に触らんで済むのう」
男「そうだね」
狐娘「もし触ったら・・・」
男「ちょ・・・刀を出さないで!」
狐娘「・・・・ふん」
96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:01:10 ID:D8lePRxs
ゲロゲロゲロゲロ・・・・・
狐娘「・・・・・・んっ・・・・」
男(・・・・・すげー静かだなー・・・)
男(・・・・・なんか寝れないや・・・)
狐娘「・・・すー・・・・・すー・・・・」
男(・・・・・・・・・・・・・・・)
97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:03:16 ID:D8lePRxs
男(7年前・・・・・・・)
男(結婚の約束・・・・・・・)
男(・・・・・・・思い出せないな)
男(うーん・・・・・)
98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:08:28 ID:D8lePRxs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
?「じゃあやくそく!」
?「う、うん。でも、おとーさんが18さいにならないとけっこんできないっていってたよ?」
?「まってる!だから18さいになったらおよめさんにしてね!ゆびきり!」
?「う、うん」
99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:10:25 ID:D8lePRxs
?「ゆーびきーりげーんまーんうーそつーいたーら・・・・・」
?「どうしたの?」
?「うそついたらどうしよう?」
?「ぼくはうそなんかつかないよ」
?「ほんと?」
?「うん」
101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:15:33 ID:D8lePRxs
?「それじゃあぜったいだよ!まってるからね!」
?「うん!」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:17:32 ID:D8lePRxs
男「・・・・・・・んぁ・・・・ふぅぁぁぁぁ・・・」
男「朝か・・・・・・・」
男「あれ?狐娘ちゃん?」
男「下にいるのかな」
106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:21:50 ID:D8lePRxs
男「おはよー」
祖父「遅いなぁ。もう7時だぞ」
男「じいちゃんたちが早すぎるんだよ」
祖母「あらあら。男、寝癖がひどいわよ。顔洗ってらっしゃいな」
男「ふぁい。・・・あれ?狐娘ちゃんは?」
祖母「さっき、川に行ってくるって出て行ったわよ。そうだ。そろそろご飯にするから呼んできてもらえる?」
男「はーい・・・・」
107 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:24:07 ID:D8lePRxs
男「ん~~~・・・・・」
男(夏だなぁ~・・・・)
男(とりあえずさっさと川に向かおう)
108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:26:54 ID:D8lePRxs
男「さて・・・どこら辺にいるのかな・・・・」
男「あ、あれかな?」
男「狐女ちゃーん」
狐女「・・・・・・・・・・・」
男「あれ?」
タッタッタ
109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:28:40 ID:D8lePRxs
男「狐娘ちゃん?」ユサユサ
狐娘「・・・・!」ギロッ
男「えっ!」
狐娘「しずかにせい・・魚が逃げる・・」
男「・・・ご、ごめん」
110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:30:12 ID:D8lePRxs
狐娘「・・・・・・・・」パシャッ
ボトッ
狐娘「・・・・・・・・」パシャッ
ボトッ
男「す、すごい」
111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:32:41 ID:D8lePRxs
狐娘「これだけとれば十分じゃろ」
男「あ、そうだ。ばあちゃんがそろそろご飯にするってさ」
狐娘「なんじゃと?」
男「へ?俺なんかへんなこと言ったかな?」
狐娘「わしの獲ったこれはどうするのじゃ」
男「・・・・・・・・・・」
112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:33:47 ID:D8lePRxs
男「あ、あとで塩焼きにしようか」
狐娘「・・・むぅ」
男「とにかく早く戻ろう」
狐娘「・・・・・ふん」
113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:35:49 ID:D8lePRxs
男「いただきます」
狐娘「いただくぞ」
祖父「じゃあわしは役場にいってくるの」
祖母「はいはい。いってらっしゃい。それじゃあ私も裏の畑にいるからね」
男「はーい」
114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:38:06 ID:D8lePRxs
男「・・・・」ムシャムシャ
狐娘「・・・・・・・・・!」
男「・・・・・・・」ムシャムシャ
狐娘「お、男!」
男「? どうしたの?」
狐娘「こ、これは・・あぶらあげではないのか?!」
男「うん。油揚げと豆腐の味噌汁だね」
115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:40:48 ID:D8lePRxs
男「それがどうかしたの?」
狐娘「それがじゃと!?」
男「えっ!?」
狐娘「あさっぱらから油揚げが出てきたのに「それが」じゃと?!」
狐娘「おどれは油揚げがどれだけ貴重かしらんのか!」
男「え、いや・・・・」
116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:44:46 ID:D8lePRxs
狐娘「い・・いいんじゃろうか・・・た、食べてしまっても!」
男「う、うん。どうぞ」
狐娘「・・・・・・・・・」パク
男「・・・・おいしい?」
狐娘「・・・・・・・・・」
男「・・・・・・?」
117 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:49:47 ID:D8lePRxs
狐娘「ん~~~~~~~♪」
男(・・・・・・すごい笑顔)
狐娘「とってもうまいぞ!感動じゃ!」ヒョイパク
男「そう。よかった」
狐娘「~~~~~~~♪」
男(この娘も普通に笑うんだなぁ)
118 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/22(木) 01:51:46 ID:D8lePRxs
男「よかったら俺のもあげるよ」
狐娘「よいのか?!」
男「うん」
狐娘「やったーー!」ヒョイパクヒョイパク
狐娘「ん~~~~~~~~~~♪」
男(・・・・・・・・・あれ?)
129 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:01:29 ID:R.iH6CO6
男(・・・・なんかどっかで・・・・)
男(・・・・・・・・・・・)
?「ありがとう!おにいちゃん!」
男(・・・・・・・・・・・)
男(・・・・・・・・・・・)
130 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:05:19 ID:R.iH6CO6
?「・・・とこ・・・・・・・男!」
男「へっ!?」
狐娘「さっきから呼んでおろうが!なぜ無視するんじゃ!」
男「あ・・・ご、ごめん」
狐娘「まったく・・・・・」
132 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:08:27 ID:R.iH6CO6
狐娘「それよりももっと油揚げはないのかの?」
男「・・・なべにまだのこってるかも」
狐娘「そうか!では行ってくるかの!」タッタッタ
男「・・・・・・・・・・・・・・・」
男(・・・・・あの子は・・・・・)
133 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:12:16 ID:R.iH6CO6
狐娘「ほれほれ!男!早くせい!」
男「ちょ、ちょっと!急にどこに行くの!」
狐娘「おどれは体力が無さすぎじゃ!このくらいでへばってどうすんじゃ!」
男「・・・・・・はぁ」
134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:16:05 ID:R.iH6CO6
狐娘「んー・・・・・ここら辺じゃったとおもうんじゃが・・・・」ガサガサ
男「・・・いったいなにを探してるの?」
狐娘「竜神の泉じゃ・・・おっかしいのう・・・」ガサガサ
男「・・・・・竜神?」
狐娘「ん?なにをそんなあほっつらしとるんじゃ」
男「いや・・・竜神て・・・・」
135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:18:48 ID:R.iH6CO6
狐娘「・・・ん?おぉ!あった!ここじゃここじゃ!」
男「え?・・・・これ?」
狐娘「そうじゃ。ここが竜神の泉じゃ!」
男「・・・・・・・・・・」
狐娘「? なんじゃ?そのかわいそうなものを見る目は?」
男「いや・・・だって・・・・」
136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:21:36 ID:R.iH6CO6
狐娘「・・・・おどれ・・・わしを変なやつとおもっとるじゃろ?」
男「・・・だって、これどう見てもただの水溜りだよ?」
狐娘「・・・まぁ傍目から見ればたしかにの・・・・」
男「・・・・・うん」
?「・・・・貴様ら・・・・・」
狐娘「おっ?」
男「え?」
137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:23:17 ID:R.iH6CO6
男「いまなんか言った?」
狐娘「なにもいっとらん。この泉の主じゃ」
男「へ?だって・・・」
?「・・・・・貴様ら!」
狐娘「ほれ。出てくるぞい」
男「出てくる?」
138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:26:21 ID:R.iH6CO6
とぷんとぷん・・・・
男「あれ?水が・・・増えてる!?」
どぷんどぷん・・・・
狐娘「それにしても久々じゃのう・・・竜神?」
男「へ?」
139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:29:52 ID:R.iH6CO6
ザバアアー
男(小さな・・・女の子?)
竜神「・・・・・何しに来た糞狐」
狐娘「なぁに。ちょっと取引をしに来たのじゃ糞蜥蜴」
竜神・狐娘「・・・・・・・・!」ギリギリギリギリ!
男「ちょ、ちょっと!ふ、二人とも?!」
140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:31:53 ID:R.iH6CO6
竜神「ん?なぜここに人間がいる!」
男「えっ?!いや・・・・」
狐娘「わしの夫になる男じゃ」
竜神「なんだと!?」
ガシッ!
竜神「貴様!それは本当か!?」
男「ふぁ・・・ふぁい!」
141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:41:10 ID:R.iH6CO6
狐娘「と、いうわけじゃ。ほれ。とっとと恋水帳を貸せ」
男「れんすいちょう?」
竜神「・・・ぐぅぅぅぅ」
狐娘「そうじゃ。竜神の一族に伝わる巻物じゃ」
男「まきもの?」
142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:44:47 ID:R.iH6CO6
狐娘「ほれ!とっととよこせ糞蜥蜴!」
竜神「い、嫌だ!誰が貸すか!」
狐娘「なんじゃと?お前に拒否する権利なんぞないと思うんじゃがのう?」
竜神「くっ・・・・。ほれ・・・もってけ・・・」ポイッ
狐娘「にっしっし♪」
143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:48:22 ID:R.iH6CO6
男「ところでこれって何なの?」
狐娘「これはの。恋水帳といっての。これに二人の男女でそれぞれの名前を水で書くとの・・・」
男「?」
狐娘「まぁ、やってみてからのお楽しみじゃ。ほれ早速やるぞ」
144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:50:28 ID:R.iH6CO6
男「ここに書けばいいの?」
狐娘「そうじゃ」カキカキ
男「・・・・・・」カキカキ
竜神「・・・・・・・・・」
145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:52:15 ID:R.iH6CO6
狐娘「ほれ・・・出るぞ出るぞ!」
男「・・・・・・・・うわぁ」
モヤモヤモヤ・・・・
狐娘「きたっ・・・・・ん?」
男「あれ?色が青になってる」
狐娘「・・・・・・なんで」
男「へ?」
146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:54:44 ID:R.iH6CO6
狐娘「なんで青なんじゃぁあぁあああ!!」
男「うぇっ!?」
竜神「ははははははは!ひゃっひゃっひゃ!ひぃ!ひぃ!」
狐娘「糞蜥蜴!こんボケェ!どういうことじゃ!」
竜神「ひっひゃっひゃ・・・そ、そりゃあおまえらがお似合いじゃないってことじゃろ!ひゃっひゃっひゃ」
147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 22:58:44 ID:R.iH6CO6
男「ど、どういうこと?」
竜神「その恋水帳はな・・・名前を書いた二人がお似合いなら赤。そうじゃないなら青に色が変わるんじゃ」
男「へ?」
竜神「まぁ・・・・・お、お似合いじゃな、ないんじゃろ?ぶふーーー!」
狐娘「・・・・・・」ブチッ!
148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:01:40 ID:R.iH6CO6
男「き、狐娘ちゃん?!駄目だよ!刀は駄目!いくら竜神様でもそれはまずいよ!」
竜神「あー?なに言ってんだ?こいつはどう見てもお前にぶちきれてんだろ」
男「え?」
狐娘「・・・・・・・・・」スーーーー
男「な、なんで?」
竜神「そりゃあお似合いじゃない理由はお前にあるからだろ」
149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:05:41 ID:R.iH6CO6
竜神「片思いってやつじゃあな。そりゃ青がでるわなぁ・・・ぷふっ」
狐娘「・・・・・!」ダッ!
男「う、うわぁああっ!」
竜神「たっしゃでな~」ヒラヒラ
150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:07:50 ID:R.iH6CO6
男「ハッハッハッハ・・・・・・」
狐娘「・・・・おどれ・・・・わしのことが・・・・」
男「はぁっ・・・ひぃっ・・・・」
狐娘「好きじゃ・・・ないんかぁあああああああああああああああああ!」
男「うわああああああああああああああああ!」
狐娘「とまれえええええええええ!たたっきっちゃるぅぅぅぅ!!」
151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:09:52 ID:R.iH6CO6
男「祖、そんなことないってぇええええええ!」
狐娘「うそこけえええええ!恋水帳に嘘が出るわけないじゃろがああああああ!」
男「し、しらねぇよおぉぉぉ!」
狐娘「逃がすかああああああああああ!」バッ
男「う、宇和あああああああああああああああ!」
152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:15:10 ID:R.iH6CO6
ガッ!ガラガラガラガラ!
男「げふっ!」
狐娘「捕まえたでぇ・・・ボケカス・・・・」
男「ぐっ!」
狐娘「おどれは・・・わしのこと・・・嫌い・・・・なんか?」チャキッ
男「狐娘ちゃん!?か、刀が・・・」
狐娘「答えろ!!」
153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:17:10 ID:R.iH6CO6
男「・・・・・・ぐ」
狐娘「早く!!」
男「嫌いも何も・・・」
狐娘「・・・・・・・・」
男「思い出せないんだよ」
154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:25:19 ID:R.iH6CO6
狐娘「・・・・・・・・」
男「狐娘ちゃんは約束したって言ってるけど俺は思い出せないんだよ」
狐娘「・・・・・・・・」
男「結婚の約束も、昔あそんだってことも」
狐娘「・・・・・・・・」
男「そんなんで好きだなんていえないだろ・・・・」
155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:29:00 ID:R.iH6CO6
男「結婚の約束だって、狐娘ちゃんの嘘なんじゃないの!?」
狐娘「・・・・・・・・!」フルフル
男「俺だってそん・・・・・え?」
ポタッ・・・ポタッ
狐娘「・・・・・・・・」
ポタッ・・・ポタタ
156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:32:02 ID:R.iH6CO6
狐娘「・・・・そうかぁ・・・め、めいわくだったんじゃな・・・」
男「え?」
スッ・・・ チャキン
狐娘「・・・・・もういい。すまなかった。もうお前には会わん。話もせん。忘れてくれて結構じゃ」
男「き、狐娘ちゃん?」
狐娘「・・・じゃあの」
男「・・・・・・・・・」
157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:34:45 ID:R.iH6CO6
男「・・・・・・・・・・」
祖父「なんじゃ?ばあさん。男のやつなんかあったんかいのう?」
祖母「さぁ?大方狐娘ちゃんとけんかでもしたんじゃないですかねぇ?」
祖父「ほう。そりゃあ大事じゃのぉ・・・・」
祖母「どれどれ・・・仲直りの種でもあげてきましょうかねぇ」トコトコ
158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:36:50 ID:R.iH6CO6
祖母「男」
男「・・・・・・おばあちゃん」
祖母「はい。これ」
男「・・・・なにこれ」
祖母「アルバム」
男「・・・・なんで?」
祖母「すこしながめてみるといいよ」トコトコ
159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:39:01 ID:R.iH6CO6
男「・・・・・・・・」
パラッ
男(・・・・・夏祭りのとき・・・・)
パラッ
男(・・あっ、川遊び・・・・・・)
パラッ
男(・・・・・・・・・あれ?この子・・・・・)
160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:41:21 ID:R.iH6CO6
ダッ
男「ば、ばあちゃん!この子って」
祖母「んー?昔男が連れてきた子じゃないの」
男「俺が?」
祖母「そうそう。足を怪我したから消毒してくれっておんぶしてきたじゃないの」
男「・・・・・・・・・」
161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:45:29 ID:R.iH6CO6
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
?「うぇぇぇぇえぇ!」ボロボロ
?「な、なかないでよぉ」
?「いたいよぉ・・」
?「・・・・・」スッ
?「ふぇ?」
162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:47:25 ID:R.iH6CO6
?「お、おんぶ・・・」
?「・・・・・・・」
?「早く行かないとばい菌はいっちゃうよ」
?「・・・・うん」
163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:49:12 ID:R.iH6CO6
?「あっ、足は大丈夫?」
?「・・・うん」
?「よかった~」
?「あの・・・・」
?「?」
?「あのね?」
164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:51:06 ID:R.iH6CO6
?「たすけてくれたお礼にね」
?「うん」
?「わたしがけっこんしてあげる」
?「え?」
?「おにいちゃん昨日私のしっぽさわったし・・・」
165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:55:16 ID:R.iH6CO6
?「しっぽ?」
?「わたしたちの一族だとしっぽをさわるのは結婚をもうしこむことなんだよ」
?「え?!で、でも昨日のはおんぶしてたから、その、しょうがなく・・・」
?「おにいちゃんはわたしのこと嫌いなの?こんな耳としっぽがあるから?」
?「そ、そんなことないよ!」
?「そ、それじゃあ・・・」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/23(金) 23:58:36 ID:R.iH6CO6
?「で、でも18歳にならないとけっこんできないってお父さんがいってたよ」
?「じゃあまってる!だから・・・・絶対にむかえにきてね!」
?「うん。わかったよ。絶対迎えにくるよ狐娘ちゃん」
狐娘「約束だよ?男おにいちゃん」
170 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:02:47 ID:MLjZimNM
男「・・・・・・・・はぁ」
男(ちゃんと覚えてるじゃないの・・・・・)
スック
男「ばあちゃん。これありがとう」
祖母「はいはい。なつかしかったでしょう?」
男「うん。俺ちょっと出かけてくるね」
祖母「あんまり遅くならないようにね」
171 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:05:08 ID:MLjZimNM
男「ハッハッ・・・・・・」
ダダダッ
男「たしか・・・ここだったか・・?」
ダダダッ
男「うわっ!?」
ステーン
172 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:06:04 ID:MLjZimNM
男「いったた・・・・・・・・・・?」
狐娘「・・・・・・・・・・」
男(いた!)
173 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:08:09 ID:MLjZimNM
狐娘「・・・・・わしがバカなんじゃろうか?」
ゲコゲコ
狐娘「・・・お前に言ってもわからんかの」
ゲコ
狐娘「そうじゃ!ひとつ昔話をしてやろう」
ゲコ・・・・
174 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:10:33 ID:MLjZimNM
狐娘「そういやそうにするな。なあにすぐに終わる」
ゲッゲッゲ
狐娘「昔の?わなにかかった狐がおったんじゃ」
ゲロゲロ
狐娘「とてもとても狐一人でははずして逃げるなんてできんかった」
175 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:14:11 ID:MLjZimNM
狐娘「そんなときじゃ。一人の人間がの?近づいてきたのじゃ」
ゲ
狐娘「そりゃあ怖かったじゃろうのう。なにせわなでつかまってるんじゃ。怖くて当然じゃ」
ゲロ
狐娘「じゃがの?その人間は狐を殺すどころかその傷の手当までしてくれたんじゃ」
ゲゲロ
176 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:19:23 ID:MLjZimNM
狐娘「そうじゃ。一目ぼれじゃ」
ゲーロゲロ
狐娘「やさしい男の子じゃった・・・・本当に・・・やさしい・・・」ぐす
グワグワッグワ
狐娘「・・・駄目じゃ・・・わすれるっていった・・・はなさんっていったのに・・・・・」
ゲロゲロゲロ
狐娘「・・わすれ・・・られないよぉ・・・・・・いやだよぉ・・・」ボロボロボロ
177 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:25:06 ID:MLjZimNM
狐娘「・・・・狐だ・・から?・・・・ひとじゃ・・ないから・・・きらいになった・・の・・・」
ゲゲゲ
狐娘「・・・ひっ・・・・ひっ・・・」ボロボロ
ゲロ
179 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:27:27 ID:MLjZimNM
男「・・・・・・・・・・・・・」
狐娘「・・・・・・ひぃ・・・」
男「・・・・・・・・・」
ギュッ
狐娘「!? だ、だれじゃ!?」
男「・・・・・・・・・・」
狐娘「!?」
180 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:31:12 ID:MLjZimNM
狐娘「な、何しに来た!!二度と会わんといったはずじゃ!!失せろ!!」
男「・・・・探しに来たんだ」
狐娘「聞きとうない!!早く失せろ!!」
男「・・・・・・・・・・・」
狐娘「失せろといっておるじゃろ!!」
男「・・・・・・・・・・・」
181 :たわし ◆TAWaSIT2OA:2012/03/24(土) 00:32:31 ID:Rcn.jQx2
いけー
182 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:33:27 ID:MLjZimNM
狐娘「おどれが消えんのならわしが消える!!」ズンズン!
ガッ!
狐娘「うわっ!?」
ドテッ
183 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:37:02 ID:MLjZimNM
狐娘「くっ・・・・」
男「・・・・・・・・・」
狐娘「なに見てんじゃ!!さっさと失せろ!!帰れ!!」
男「・・・・・・・・・」
スッ
狐娘「な、なんのまねじゃ!!」
男「足。消毒しないと」
184 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:40:15 ID:MLjZimNM
狐娘「余計なお世話じゃ!おどれの顔なんか見たくも無い!さっさと・・・うわっ!?」
男「よっこいしょ・・っと」
狐娘「なにすんじゃ!」
男「・・・ばい菌がはいったら大変でしょ?」
狐娘「お・・・・・・・・・・」
男「ね?」
185 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:42:20 ID:MLjZimNM
男「・・・・・・・・・・・」
狐娘「・・・・・・・・・・・」
トボトボ
男「ねぇ」
狐娘「・・・・・・・・なんじゃ」
男「尻尾にさわっちゃってるんだけど」
186 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:44:47 ID:MLjZimNM
狐娘「・・・・・・おぶってるんじゃからしょうがないじゃろ」
男「でも、尻尾に触るのは結婚してくれって意味なんじゃなかったっけ」
狐娘「・・・・・・・・!」
男「はは。あのとき狐娘ちゃんが嫌がってた意味がようやくわかったよ」
狐娘「・・・・・・・・・」
男「あのときもこんな感じだったね」
187 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:48:33 ID:MLjZimNM
男「怪我をした狐娘ちゃんをこうやっておぶってうちまで歩いてったっけ」
狐娘「・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・」
ポカッ
男「いたっ!?」
狐娘「・・・・・・・・・ない」
188 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:49:55 ID:MLjZimNM
男「え?」
狐娘「おぼえてるじゃない・・・」
男「うん」
狐娘「・・・・・おぼえてるじゃない」
ポカポカ
男「うん」
189 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:51:08 ID:MLjZimNM
狐娘「ぜ・・・・・・・・・・・い」
男「ん?」
狐娘「ぜったいゆるさない・・・・・」
男「・・・・・・・・うん」
190 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:53:35 ID:MLjZimNM
~翌朝~
男「・・・・ん・・・・・紙?」
紙(川原)
男「・・・・・・・・・」
191 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:54:54 ID:MLjZimNM
狐娘「・・・・・・・・・・・」
男「おまたせ」
狐娘「・・・・・おそい」
男「ごめん」
狐娘「・・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・・」
192 :たわし ◆TAWaSIT2OA:2012/03/24(土) 00:56:36 ID:Rcn.jQx2
wktk
193 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:56:58 ID:MLjZimNM
狐娘「・・・・・狐の一族ではの」
男「うん」
狐娘「尻尾を触るのは求婚のしるしなんじゃ」
男「うん」
狐娘「じゃから・・・・」
男「・・・・・・・・・・・」
194 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 00:58:51 ID:MLjZimNM
狐娘「わしを・・・・・・」
男「うん」
狐娘「・・・・その・・・・」
男「うん」
狐娘「よ、嫁に・・・・・・」
狐娘「嫁にもらってくれないか?」
195 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:02:04 ID:MLjZimNM
狐娘「男が嫌ならそれでもいい。わしはすっぱりあきらめる」
男「・・・・・・・・・」
狐娘「しょせんわしは狐、男は人間。こうなることは目に見えとったんじゃ」
男「・・・・・・・・・」
狐娘「それでも・・・・わしは男が好きじゃ!あのときから男のことが大好きじゃ!この気持ちは何年たっても変わらん!」
男「・・・・・・・・・」
196 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:08:12 ID:MLjZimNM
男「・・・・・・・・・・」
ガバッ!
狐娘「っ!?」
男「狐娘ちゃん。俺ね?18になったから結婚できるようになったんだ」
狐娘「・・・・・・!」
男「いまさらだけど・・・約束通り迎えに来たよ」
狐娘「・・・・・・・・・・このアホぉ・・・・」
197 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:12:53 ID:MLjZimNM
~一週間後~
男「なぁ?これでいいの?」
モブ狐「はいはい。大丈夫です。それよりもびしっとしといてくださいよ?男様」
男「はい」
モブ狐「お嬢の晴れ姿・・・親分たちにも見せてやりたかった・・・・」
男「・・・・・・・・」
198 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:15:04 ID:MLjZimNM
竜神「お~お~。男」
男「あ、竜神様。来てくれたんですか」
竜神「ん~?ただ飯くいに来ただけだ」
男「そ、そうですか・・・」
竜神「男」
男「はい?」
竜神「糞狐をたのむぞ?」
男「・・・・はい!」
199 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:16:56 ID:MLjZimNM
モブ狐「男様!そろそろですよ」
男「あ、はい!」
モブ狐「男様もお嬢を見たらたいそう驚かれると思いますよ!」
男「へ?」
モブ狐「ささ!主役なんですから急いだ急いだ!」ドンッ
男「わっ!わわっ!」
200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:18:55 ID:MLjZimNM
男「っとと・・・・」
狐娘「・・・・・男か?」
男「う、うん」
狐娘「ど、どうじゃ?」
男「う、うん」
狐娘「うんじゃわからんじゃろ・・・・」
201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:20:07 ID:MLjZimNM
男「き、きれいだと思います」
狐娘「そ、そうか・・・」
男「・・・・・・・・」
狐娘「・・・・・・・・」
男「い、いこうか」
狐娘「う、うん」
202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:21:56 ID:MLjZimNM
狐娘「な、なぁ男?」
男「な、なに?狐娘ちゃん?」
狐娘「わしはしあわせじゃぞ」
男「・・・・・・・・俺も」
狐娘「ふふふ」
男「あはは」
203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/24(土) 01:23:02 ID:MLjZimNM
狐娘「おかえり・・・・男おにいちゃん!」
終
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