『逆転の発想』


みく「PちゃんPちゃん！みく、思いついたにゃ！」

P「事務所に入ってくるなり、いきなりなんだ？」

みく「みく、自分を曲げない上に人気が出る方法を思いついたのにゃ！」

P「ほう、それは興味深い」

みく「逆転の発想だったのにゃ」


みく「みくのキャラが食われるのなら、逆に他の子のキャラを食っちまえばいいのにゃ！」


P「（あ、これアカンやつや）」

『VS　P』


P「落ち着けみく。流石にそれは」

みく「まずはPちゃんのキャラを奪ってやるにゃ！」

P「え？どうやって？」

みく「え？あー……え、営業のお仕事行ったり？」

P「じゃあこっちの仕事お願いな」ﾄﾞｻｯ

みく「……Pちゃんのキャラ辞めるにゃ！」

P「おい」

『VS　千川ちひろ』


みく「PちゃんPちゃん、APドリンクいかがかにゃ？」

P「すまん、今はいいや」

みく「うー。そんな事言わずに」

ちひろ「みくちゃん違うわよ。こうやるの」

ちひろ「……【部屋】【響子ちゃん】【二人きり】【手作り料理】【食べさせ合いっこ】」ﾎﾞｿｯ

P「……APドリンク1ダースください」

ちひろ「毎度ありっ♪」

みく「」

『VS　アナスタシア』


P「みく、次の仕事なんだが―――」

みく「ダー！了解したのにゃ！」

アーニャ「……」

P「みく、今日の昼飯のお弁当についてだが―――」

みく「ダー！ハンバーグがいいにゃ！」

アーニャ「……もしかして、『ダー』以外知らないのですか？」

みく「」ｷﾞｸｯ

※「ダー」=「はい」

『VS　高峯のあ』


のあ「……どうしたの、みく」

みく「……どうした、はこっちのセリフ……にゃ」

のあ「様子がおかしいようだけど……」

みく「みくは普通よ……にゃ」

のあ「……そう、ならいいわ」

みく「ええ、あなたは気にしないでいいわ……にゃ」

P「語尾のせいで台無しだよ」

『VS　佐城雪美』


雪美「……Pと私は……赤い糸で……繋がれてる」

みく「みくとPも……赤い糸で繋がれてる……にゃ」

雪美「……私は左手」

みく「みくは右手……にゃ」

雪美「そして……薬指」

みく「……卑怯……にゃ」

P「だから語尾」

『VS　安部菜々』


菜々「ナナはウサミン星からやってきたんですよ☆」

みく「みくはネコミン星からやってきたのにゃ☆」

菜々「……ﾐﾝﾐﾝﾐﾝ!ﾐﾝﾐﾝﾐﾝ!ｳｰｻﾐﾝ!」

みく「ﾆｬﾝﾆｬﾝﾆｬﾝ!ﾆｬﾝﾆｬﾝﾆｬﾝ!ﾐｰｸﾆｬﾝ！」

菜々「キャハッ☆ラブリー17歳！」

みく「ニャハッ☆ラブリー15歳！」

菜々「じゅう……ご……う、うわあああああん！！」ﾀｯﾀｯﾀ!

みく「勝ったにゃ！」

P「何にだよ」

『VS　双葉杏』


杏「あー……仕事したくなーい……」ﾀﾞﾗｰ

みく「みくも仕事したくないにゃぁ……」ﾀﾞﾗｰ

杏「みくー……飴いるー……？」

みく「今はいらないにゃー……」

杏「じゃあ杏に食べさせてー……」

みく「動くの面倒くさいにゃぁ……」

杏&みく『あー……』

P「何仲良くなってんだ！！仕事行くぞお前ら！！」

『VS　輿水幸子』


幸子「ふふーん！プロデューサーさん！可愛いボクが来てあげましたよ！」

みく「ふふーん！Pちゃん！可愛いみくが来てあげたにゃ！」

幸子「……むっ」

みく「……にゃっ」

幸子「みくさんなんかより、ボクのが数千倍可愛いですよね？プロデューサーさん！」

みく「幸子ちゃんなんかより、みくのが数万倍可愛いにゃ？Pちゃん！」

P「あー。うん。二人共滅茶苦茶可愛いよ。さすがキュートのアイドルだ」

幸子「えへへ、そうですよね！」

みく「えへへ、ありがとにゃ♪」

P「（チョロい）」

『VS　佐久間まゆ』


みく「……ふっふっふ……」

みく「Pちゃんの部屋に……監視カメラを仕掛けてやったにゃ……」

みく「これでPちゃんの部屋はみくがいつでも監視できるにゃ……ふふっ」

まゆ「甘いですねぇ」ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ

みく「？！」

まゆ「たった４台じゃ、仕掛けたとは言えませんよぉ」

みく「あ……う……？」

まゆ「あとぉ……Pさんの部屋は、私専用なのでぇ……もう、こんな事しないでくださいねぇ？……それじゃあ」ﾆｺｯ

みく「」ｶﾞﾀｶﾞﾀﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

『VS　島村卯月』


卯月「島村卯月です！アイドルやってます！」

みく「前川みくにゃ！アイドルやってるにゃ！」

卯月「趣味は……友達との長電話です！」

みく「趣味は猫カフェ巡りにゃ！」

卯月「トップアイドル目指して頑張ります！よろしくお願いします！」

みく「トップアイドル目指して頑張るにゃ！お願いしますにゃ♪」

みく「……あれ？個性……？」

『VS　緒方智絵里』


智絵里「きゃ、キャラ……ですか？」

みく「そうにゃ！智絵里ちゃんはどんなキャラ持ってるにゃ？」

智絵里「こ、これといって特には……」

みく「趣味とかは何かにゃ？」

智絵里「四葉のクローバー探しです……あ、あと……特技かわかんないですけど……」

智絵里「目から……ハイライト消せます」ﾌｯ

みく「ぎにゃっ？！」

智絵里「みくさんもやってみますか……？」

みく「そ、その目で近づいて来ないでにゃー！！」

『VS　日野茜』


茜「おはようございますプロデューサー！！！！」

みく「おはようにゃPちゃん！！！！」

茜「今日も一日、頑張っていきましょう！！！！」

みく「みくも元気いっぱいで頑張るにゃ！！！！」

茜「さ、みくちゃん。一緒に！！！」

みく&茜『えい、えい、おー！！！！！』

P「うるせえええええええええええ！！！！」

『VS　片桐早苗』


P「で？これは何の真似だみく。仕事中に抱きついてきたりして」

みく「みくは今、Pちゃんをシメてるのにゃ」

P「今度は早苗さんの真似か。で、胸とか当たってるんだけど？」

みく「当ててるんだにゃ♪シメてるんだから、当然にゃ」

P「そっかー。当ててんのかー」

みく「そうにゃ♪ふふ、気持ちいいにゃ？」

早苗「で、十分満喫した？P君」

P「」

『VS　諸星きらり』


みく「おっはよー！Pちゃん！今日もはぴはぴで頑張るにゃぁ！」ｷﾞｭｯ

P「次はきらりか。でもきらりは難しいんじゃないかな」

みく「え？なんでにゃ？」

P「いや、そもそもスペックがさ―――」

きらり「おっはよー！Pちゃん！今日もはぴはぴで頑張るにぃ☆」ｷﾞｭｩｩｩ

P「おごごごごごががががが」ﾊﾞｷﾒｷｺﾞｷﾍﾞｷ

みく「あっ」

『VS　本田未央』


未央「みくちゃん！」

みく「何かにゃ？」

未央「ネコミミつけてみたのっ！見て見て♪」

みく「にゃっ？！ま、またライバルが増えるのかにゃ？！」

未央「うーんでも、キャラとしてはまだ薄いよね……私も頑張らないと！」

みく「う、薄い？！」ｶﾞｰﾝ

未央「じゃあねみくちゃん！」

みく「薄い……薄い……」

『VS　十時愛梨』


愛梨「今日は暑いですね～」

みく「そうだにゃ！だからみく、脱ぐにゃ！」ﾊﾞｯ

愛梨「みくちゃん涼しそう……私も脱ぎます！」ﾊﾞｯ

みく「涼しくなったにゃぁ」

愛梨「まだ暑いです……脱ぎます！」ﾊﾞｯﾊﾞｯ

みく「えっ？えっ？ま、まだ脱ぐのにゃ？」

愛梨「暑いですね……溶けちゃいそうです」ﾊﾞｯﾊﾞｯﾊﾞｯﾊﾞｯ

みく「まず中に何枚着てるのにゃ？！絶対それ原因にゃ！！」

『VS　相葉夕美』


・ワ・「……」

^・ワ・^「……」

・ワ・「……」

^・ワ・^「……」

・ワ・「おめーのキャラねーです」

みく「え、酷くない？」

『VS　上条春菜』


春菜「まぁまぁ、みくちゃんにも眼鏡どうぞ」

みく「まぁまぁ、春菜ちゃんにもネコミミどうぞにゃ」

P「おいそれ自分のキャラ売ってないか？」

春菜「まぁまぁ、眼鏡どうぞ」

みく「まぁまぁ、ネコミm「眼鏡どうぞ」」

みく「まぁm「眼鏡どうぞ」ネk「眼鏡どうぞ」」

みく「うわあああああん！！Pちゃん、春菜ちゃんがいじめるにゃああああ！！」

P「自業自得だろうが……」

春菜「プロデューサーも眼鏡どうぞ」

『VS　北条加蓮』


みく「げほっ、げほっ」

P「どうしたみく？」

みく「みく、風邪っぽいにゃ……実はみく、病弱なんだにゃ」

P「そうか。風邪薬やるから仮眠室で寝とけ」

みく「……え？それだけ？」

加蓮「Pさん……ちょっと、熱っぽいんだけど……」

P「大丈夫か加蓮？！冷えピタいるか？！アクエリアス飲むか？！なにか食べたいものあるか！？」

みく「」

『VS　新田美波』


美波「えっと……色気、ですか？」

みく「そうにゃ！美波ちゃんは●●いにゃ！その色気はどこから来るのにゃ！」

美波「どこって……私は普通に……あ、Pさん！」

美波「その……いつ、この前の仕事のご褒美……くれるんですか？私、待ちきれないです……」ｳﾜﾒﾂﾞｶｲ

P「えっ？あ、ああ！そ、そうだな！わ、忘れてたよ。ごめん」

みく「なるほど、あーすればいいのかにゃ！PちゃんPちゃん！」

P「あ、みくにゃんはいいです」

みく「え、酷くない？」

『VS　渋谷凛』


凛「まず、プロデューサーのYシャツを用意します」

みく「え？どこから？」

凛「プロデューサーの自宅」

みく「そもそも鍵かかってないのかにゃ？」

凛「みくは合鍵持ってないの？」

みく「えっ？」

凛「えっ？」

『VS　神崎蘭子』


蘭子「闇に飲まれよ！（お疲れ様です！）」

みく「猫に飲まれよ！にゃ（お疲れ様にゃ！）」

蘭子「えっ！？……ね、猫の化身よ。如何した（みくさん、どうしたんですか？）」

みく「闇猫よ、我が猫に異変は無し、にゃ（蘭子ちゃん、別になんともないにゃ）」

蘭子「そ、そうですか……」

みく「時たま入る、この本心ゾーンが唯一の救いにゃ……」

P「ならやめろよ」

『結局』


P「で、みく。どうだった？」

みく「みんな、色々なキャラを持ってたにゃ。それこそ、みくが持っていないような……」

P「……お前も持ってるだろ」

みく「持ってないにゃ……持ってても、奪われる運命なのにゃ……」

P「そうじゃない！」ｶﾞｼｯ

みく「Pちゃん？」

『みくは自分を曲げないよ！』


P「お前は猫キャラとか、それ以前に『前川みく』だ！」

P「自分を曲げないんじゃなかったのか？自分に誇りを持っているんじゃなかったのか？」

P「お前はそんなに弱かったのか？多少キャラがブレただけで、立ち直れもせず、立ち止まるようなヤツか？！」

P「もう一度言う。みく、お前は『前川みく』だ。ほかの誰でもない、お前自身だ！」

みく「……」

みく「目が覚めたにゃ」

みく「そうだにゃ！みくは、『前川みく』なのにゃ！ほかの誰でもない、みく自身なのにゃ！」

みく「……今なら、言えるにゃ。Pちゃん！」

P「おう」

みく「みくは、絶対、絶対、自分を曲げないよ！」



P「じゃあ次は幸子にでもネコミミつけようかなー」

みく「えっ」


おわり