2: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:17:26.66 ID:Cp9mOxo20
ーデレステ・マイルーム的な場所ー

P「うーん…疲れたなぁ…肩も凝ったし…」

きらり「ほーら高いたかーい☆」

仁奈「うわー!すげーたけーでごぜーますよー!」きゃー!

みりあ「みりあも高い高いして欲しいー!みりあもやってー!」

引用元: モバP「空力使い(エアロハンド)だと?」 裕子「!?」 

 

3: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:17:58.04 ID:Cp9mOxo20
きらり「じゃあ順番ねぇー? んふふふー…にょわーっ!」ぐいっ

みりあ「あはははは!すごーい!天井に手が届くよ、ほらほらー!」

ありす「…まったく、皆さん子供ですね…」はぁ…

裕子「ありすちゃんはやって貰わなくていいの?」

ありす「橘です。…別に、羨ましくなんか…」ちら…

4: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:18:30.90 ID:Cp9mOxo20
仁奈「きゃー!たけー!すげー!回ってるでごぜーますー!」

きらり「ほらほらぁー☆ まだまだいっくゆ~☆」ぐるぐるぐるぐる…

ありす「……ただ視点が高くなるだけじゃないですか、あんなの」じーっ…

文香(…言いつつじっときらりさんを見てる…かわいい…)くすっ

P「あーあ、なんか面白い事でも起きないかな~」のびー…

ありす「え…?」ふわ…っ

5: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:19:00.91 ID:Cp9mOxo20
裕子「お、おお!?」

文香「これは…どういう事でしょうか…!?」

P「ん?」くるっ…

ありす「わわわ、わた、私、浮いてます! 宙に浮かんで…!」

P「はあ!?なんだそれ、どうなってんだオイ!」(手を下ろすP)

ありす「きゃっ!」とさっ…

P「……え?」

6: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:19:33.70 ID:Cp9mOxo20
ありす「いたた…今のは、一体…?」

P「……もしかして…」すっ…↑

文香「……!?」(宙に浮かぶ文香)

P「…で、そろーっと下ろす…と」すっ…↓

文香「………これは…」すとっ

7: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:20:04.27 ID:Cp9mOxo20
裕子「ぷぷ、プロデューサーが、さいきっくに目覚めてしまったと言うことですか!?」

P「どうもそうらしいな…何が原因かもさっぱりわからんが…」

文香「事実は小説よりも奇なりとは…よく言ったものですね…」

ーーーーー

8: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:20:35.33 ID:Cp9mOxo20
P「さしあたってこの能力を仮に『空力使い』(エアロハンド)と呼ぶことにする。」

P「突然能力に目覚めてしまったわけだが、どうもこの部屋の中でしか使えないらしい。」

P「とりあえず事情をみんなにも話してみたところ…」

みりあ「プロデューサー、みりあも飛んでみたい!」

仁奈「仁奈も飛びてーでごぜーますよ! 飛ばしやがってくだせー!」

P「おいおい、参ったな、順番ね順番…」

9: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:21:09.43 ID:Cp9mOxo20
裕子「うう…さいきっくキャラが被ってしまいました…ここはやはり、私の潜在能力を高めなければ…」

裕子「瞑想でさいきっくパワーを…集中…集中…!」むむむ~ん…

ありす「……あの、プロデューサー。」

P「ん、どうした?」

ありす「私も…その……」

ありす「いえ……なんでもないです」

10: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:21:39.98 ID:Cp9mOxo20
P「……? そうか?」

P(やけに残念そうに見えるが…)

文香「………ありすちゃん、ちょっとこっちに…」ちょいちょい…

ありす「は、はい…? なんですか?」てくてく…

文香「……えい。」ぎゅっ

11: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:22:10.84 ID:Cp9mOxo20
ありす「…え? ふ、文香さん? これは、一体…?」

文香「プロデューサーさん、あの…」

P「……ああ、そういう事かぁ。 よし、いいぞ…それ」すっ…↑

ありす「……! わ、わあ……」ふわ…

文香「……ふふっ」ふわ…っ

12: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:22:52.99 ID:Cp9mOxo20
きらり「…きらり、お仕事取られちゃったかにぃ…しゅーん…」しょぼん…

みりあ「ねえねえきらりちゃん! また高い高いってやってよー!」くいくい

きらり「うゅ?」

仁奈「仁奈も!仁奈もやって欲しいでごぜーますよ!」ぐいぐい


14: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:26:03.34 ID:Cp9mOxo20
きらり「……きらりでいいの? Pちゃんにやって貰った方が、面白く、ない?」

みりあ「きらりちゃんはきらりちゃんだよー!」

仁奈「そうでごぜーます!乗り心地がぜんぜんちげーですよ!」

きらり「……にゃはっ☆ それじゃあ二人一緒に飛ばしちゃうにぃ~! せーの、うっきゃ~っ☆」ぐいっ!

みりあ「あはははは!たかーい!」

仁奈「きらりおねーさん力持ちでやがります! すげーですよー!」

15: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:26:47.51 ID:Cp9mOxo20

ーーーーー


P「ふう…こんなもんでいいか?」

文香「はい…ありがとう…ございます…面白い体験ができました…」

ありす「あ、あの…プロデューサー…。」

P「ん? なんだ、どうした」

ありす「その…暇な時で構わないので…また、こうして飛ばしていただけると…その」

16: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:27:16.17 ID:Cp9mOxo20
P「……なんだ、そんな事か。まったく、めんどくさいなーお前は」よしよし

ありす「な、子供扱いはやめてくださいって言ってるじゃないですか!」

ありす「……もう」

文香(言いつつされるがまま…ふふっ…)

P「あっちも楽しそうだなぁ…みりあも仁奈も嬉しそうにはしゃいでら」

P「……そうだ」

17: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:28:21.17 ID:Cp9mOxo20
きらり「はい、おっしまーい☆ きらりんジャンボ、着陸だよぉ~♪」

みりあ「あー、楽しかったぁ…」くたっ…

仁奈「はしゃぎすぎて疲れたでごぜーますよー…きらりおねーさん、ありがとーごぜーました!」

みりあ「ありがとー!」

きらり「うんうん☆またいつでもご利用、お待ちしてるにぃ♪」

18: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:28:56.80 ID:Cp9mOxo20
P「よし、二人が降りたな…これなら!」すっ…↑

きらり「うゅ?」ふわー…↑

きらり「にょ、にょわっ!? きらりん浮いてる!? 浮かんでるにぃ!」

P「ははは、ほーらこんな風に動かせるんだぞコレ。ほーれほれ」

きらり「ぴ、Pちゃん、大丈夫?きらり、おっきいから重たくない?」

P「ぜーんぜん。どういうわけかそういうのは関係ないみたいでな。それ、高いたかーい」

19: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:29:41.21 ID:Cp9mOxo20


きらり「高い……」ぽろ…っ



20: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:30:08.43 ID:Cp9mOxo20
P「!?」

きらり「あ、あれ…? きらり、嬉しいはずなのに…涙が…ど、どうしちゃったんだろ…?」

P「………」すっ…↓

きらり「あ……」

21: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:30:39.65 ID:Cp9mOxo20
P「…よっと…」だきっ

P「ほーら、涙拭かないと。せっかくのかわいい顔、台無しだぞ?」ふきっ…

きらり「……きらり、重くない?」

P「ぜーんぜん。ほら、いいからこのまま顔洗いに行こうな」すたすた…

きらり「……うん…」ぎゅ…

22: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:31:32.63 ID:Cp9mOxo20
みりあ「わあ…お姫様だっこだよ、仁奈ちゃん」ひそひそ…

仁奈「きらりおねーさん、嬉しそうでやがりましたねー」ひそひそ…

文香「一編の小説を読み終えた後のような…或いは、絵画でしょうか…思わず息を飲んでしまいました」

ありす「…敵わないなあ…あんなの、ずるいじゃないですか…」ぼそっ

ありす「いえ、今からでも牛乳をたくさん飲めばなんとか…!そうだ、イチゴ牛乳なら…!」

文香(……つっこみをいれても、よいものでしょうか…)

23: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:32:06.60 ID:Cp9mOxo20
裕子「むむむーん…むむ、むーん!むーん!」ぐぐぐ…

文香(……そう言えば、結局ずっとやっていましたね…瞑想…)

裕子「さいきっく…! 天井に…むむー!」

文香「あの…裕子さん…あの…」くいくい…

裕子「なんですか文香さん!今 E・S・Pトレーニングの真っ最中なんですから、用があるなら後にしてくださむむーん!」



文香(やはり…つっこみが…私には…あの…誰か…つっこみを…)おろおろ…

ーーーーーーー

24: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:32:40.06 ID:Cp9mOxo20
ー翌日ー

輝子「フフ…今日はジメジメしてて、キノコもきっと、喜んでるな…」

輝子「プロデューサーの、驚く顔が…眼に浮かぶ…フフ…」

輝子「きっとツヤツヤのキノコが…私を待っているんだ…待ってろ、今すぐに行くからな…」

がちゃ…

25: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:33:14.43 ID:Cp9mOxo20



Pの机を突き破り天井へとそびえ立つキノコ「やあ!」

輝子「!!!!!!?」




26: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/10(木) 00:33:42.61 ID:Cp9mOxo20
ーさいきっくは用法容量を守って正しくお使いください

ーおしまい。