1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 05:41:08.05 ID:2dLQnoxR0
7月7日


忍「今日は七夕です」

忍「ですので、今、皆さんと願い事を書いている最中です」

綾「しの、誰に向かって喋っているの?」

陽子「早く短冊に願い事書こうよ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373229667

引用元: 忍「私たちの願い事」 

 

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 05:43:36.73 ID:2dLQnoxR0
陽子「綾は短冊に何を書いたの?」チラッ

綾「み、見ないでよ///」

陽子「それって恥ずかしい事書いたの?」

綾「べ、別に、恥ずかしい事なんか書いていないわ///」

陽子「じゃあ、後で見せてね」

綾「(良かった。気付かれなかったみたい)」

綾「(こんな願い事、陽子には見せられないわ)」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 05:51:26.88 ID:2dLQnoxR0
綾「しのはもう書けたの?」

忍「う~ん…」

綾「何悩んでいるの?」

忍「お願い事って…」


「英語で書いてはダメですか?」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 05:54:47.19 ID:2dLQnoxR0
綾「えっ、何で英語?」

忍「どうしても英語で書きたいんです」

綾「願い事を英語で書くのは多分大丈夫だと思うけど、英語書けるの?」

忍「書けますよ!こう見えてイギリスにホームステイしたんですよ!」

忍「「Hello」と「Thank You」は書けますよ!」

陽綾「…」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 05:58:04.81 ID:2dLQnoxR0
綾「しの、携帯を貸して」

忍「いいですけど、何をするの?」

綾「」パチパチ

綾「はい、日本語を英語に訳してあげるサイトを見つけたから、短冊に書きたい言葉をそこに打ち込んでね」

忍「綾ちゃん、ありがとう」

忍「まずはお姉ちゃんがよく聞いている洋楽のタイトルを…」

陽綾「願い事を打ち込みなさい!」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:04:52.44 ID:2dLQnoxR0
忍「書けたよ~」

陽子「じゃあ、短冊を笹に吊るすよ」

陽子「ところで綾は何を書いたの?」

綾「み、「みんなが元気で最後まで中学生活を過ごせますように」と書いたわ」

陽子「おー、さすが!」

忍「綾ちゃん、さすが~」

綾「(良かった。もうひとつの願い事は見られていないみたいだわ)」


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:05:49.17 ID:2dLQnoxR0
綾「そういう陽子は何を書いたの?」


陽子「私のはあれよ」



「みんな同じ学校に行けますように」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:08:55.72 ID:2dLQnoxR0
綾「えっ!」

陽子「そんなに驚く事?」

綾「だって陽子の事だから「世界平和」とか書くと思ってた」

陽子「私だってちゃんとしたのも書くよ!」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:11:31.44 ID:2dLQnoxR0
陽子「もう少ししたら受験だから短冊に書いたの」

陽子「私は3人とも同じ高校に合格して高校生活も一緒に過ごしたい」

陽子「これが私の願いだから」

綾「陽子…」ウルッ

忍「陽子ちゃん…」ウルッ

綾「…」ポロポロ

忍「…」ポロポロ

陽子「ちょっと、二人とも泣かないでよ」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:26:26.94 ID:2dLQnoxR0
綾「しのの願い事は?」


忍「私のは…」



「I want to meet Alice again」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:27:50.60 ID:2dLQnoxR0
陽子「これって…」

綾「「アリスにもう一度会いたい」」

忍「はい、私がホームステイした所にいた女の子にもう一度会いたいのです」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:32:26.41 ID:2dLQnoxR0
忍「アリスは優しくて私といつもふれあってくれました」

忍「だからアリスにもう一度会いたいのです」

忍「アリスともう一度ふれあいたいのです」

陽子「しの…」

綾「しの…」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:34:17.52 ID:2dLQnoxR0
陽子「大丈夫だよ、しの、もう一度アリスと再開出来るよ」

陽子「私たちの人生はまだ始まったばかりだから、いつかまたどこかで会えるよ」

忍「うん、だから」


「もう一度アリスに会いたい!」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:41:50.11 ID:2dLQnoxR0
同じ日のイギリス


カレン『パパ、何をしているノ?』

カレンパパ『笹を置いているんだよ。カレン、この紙に願い事を書きなさい』

カレン『何で?』

カレンパパ『これはパパの故郷の風習で「七夕」と言うんだ』

カレン『タナバタ?』

カレンパパ『そして、願い事を書いた紙をこの笹に吊るすと願いが叶うんだよ』

カレン『願い事がカナウ!』

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 06:44:36.53 ID:2dLQnoxR0
カレン『という訳でアリスも願い事を書くのデス!』

アリス『願い事…』

アリス『!』

カレン『私、書きまシタ!』

アリス『わたしも書きました』

カレン『じゃあ、この紙を吊るしまショウ!』

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:11:00.45 ID:2dLQnoxR0
アリス『カレンは何を書きましたか?』

カレン『私は』


『I hope we will always be good friends』

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:13:23.96 ID:2dLQnoxR0
アリス『!』

カレン『そうデス!私はアリスとずっと友達で居たいのデス』

アリス『カレン…』

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:15:51.91 ID:2dLQnoxR0
カレン『アリスは何を書きましたカ?』

アリス『わたしは』


『I want to meet Shinobu again』

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:18:19.26 ID:2dLQnoxR0
カレン『シノブって誰?』

アリス『シノブは日本からわたしの家にやって来た女の子です』

アリス『シノブはとても優しくて、わたしに楽しい時間を作ってくれました』

アリス『だからまた会いたいのです』

アリス『日本とイギリスはかなり遠いですけど、またいつか再会したいです』

カレン『日本かぁ…』

カレン『私もいつか行ってみたいデス!』

カレン『パパの故郷に行ってみたいデス!』

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:21:50.42 ID:2dLQnoxR0
1年後


陽子「へぇ~、アリスも同じ事を願ってたんだ?」

アリス「まさかシノも同じ事を願っていたなんて知りませんでした」

綾「まさかこんなに早く願いが叶うなんてね」

忍「アリス、ありがとう!」ダキッ

アリス「シノもありがとう」ダキッ

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:25:12.82 ID:2dLQnoxR0
アリス「カレンも願いが叶ったんだよね」

カレン「私もパパの故郷に来る事が出来まシタ」

カレン「そして…」



「アリスだけでなく、みんなとトモダチになる事が出来マシタ」

「みんなとずっとトモダチでいたいデス」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:31:17.23 ID:2dLQnoxR0
忍の家


忍「まさかこんなに早く願いが叶ってしまうなんて…」

アリス「キセキです」

忍「…」



ダキッ



アリス「シノ…」

忍「アリス…」


「私と一緒のお願いを書いてくれてありがとう」


「イギリスから私の家に来てくれてありがとう」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:40:47.67 ID:2dLQnoxR0
アリス「シノ…」


「シノもわたしと同じお願いを書いてくれてありがとう」


「わたしに楽しいお友達と楽しい時間を作ってくれてありがとう」チュッ




本編おしまい

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:41:56.84 ID:2dLQnoxR0
おまけ


綾「良かった。陽子に見られなくて良かった」

綾「でも、こんな願い事を短冊に書くなんて…」

綾「////」カアー

綾「な、何やってんのよ、私///」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:43:23.39 ID:2dLQnoxR0
1年後


綾「みんなの願い事は叶ったのに」

綾「何で私のこの願い事は叶わなかったの…」ズーン

綾「やっぱり神頼みじゃダメなのね…」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月) 07:45:48.20 ID:2dLQnoxR0
綾「…」グッ

綾「分かったわ!自力で去年の願い事を叶えて見せるわ!」

綾「私の口から「好き」と言ってみせるわ!」

綾「だから待ってなさい!陽子!」



「今から陽子に「好き」と告白するんだから!」




「素直になって陽子に「好き」と言えますように」←去年の願い事



おしまい