2: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 16:19:57.00 ID:SB4JbZri0


-金剛姉妹の部屋-


金剛「いいですかマイシスターズ!今回は協力してテートクを落とすネー!」バンッ

比叡「はいお姉様!」

霧島「今まで私達が何をしても振り向きませんでしたからね」

榛名「でも四人でかかればきっと提督も落ちるはずです!」

金剛「そうデス!協力して四人でテートクを分け合いマショウ!」

比叡「ですがお姉様、どうやってあの堅物司令を落とすのですか?」

金剛「それはアレネー。霧島、何か案を言ってくだサイ!」

霧島「はい、ここはクリスマスも近いことですしパーティを開くというのはどうでしょう?」

金剛「それデス霧島!」

比叡「パーティならあの司令もきっと気が緩む!」

榛名「そして一緒に食事をしながら仲を深めていって部屋に誘い込めば・・・」

霧島「チェックメイトです」クイッ

引用元: 提督「金剛姉妹とクリスマス?」 

 

3: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 16:21:20.74 ID:SB4JbZri0

金剛「完璧デース!流石霧島デスネ!」

霧島「我ながら自分の才能が怖いですね」

金剛「では確実にテートクを落とす計画を練りまショウ」

榛名「お酒で酔わせるなんてどうでしょう?」

金剛「それはいい案デスネー」

霧島「あの司令が酔いつぶれるまで飲むでしょうか?念の為睡眠薬を用意した方が良いかと」

比叡「いざとなったら私のカレーを食べさせましょう」

金剛「テートクが気を失ったら部屋に連れ込んで既成事実を作りまショウ」

比叡「なるほど、まだその日は何もしない、と」

榛名「そして提督が認知した時が私達の勝利ですね!」

霧島「ならもっと色々案を考えましょう。なんせ相手があの司令ですからね」

金剛「そうですね、一筋縄ではいかないデス。他にはこういうのなんてどうでショウ・・・」

比叡「それはいい案ですねお姉様・・・」

榛名「それに加えてこれなんて・・・」

霧島「私の計算だと・・・」

金剛「オーウこれはヤバイデスネー・・・」

比叡「ひえぇ・・・」

榛名「まだまだ足りませんよ、ここはもっと・・・」

霧島「これは流石に・・・」

金剛「フフフ・・・」

比叡「ふふふ・・・」

榛名「ふふふ・・・」

霧島「ふふふ・・・」

榛名「!」

榛名「」ギロリ

榛名「・・・」キョロキョロ

榛名「気のせいですか・・・」

金剛「どうしたんデスカ?榛名」

榛名「いえ、なんでもありません」

金剛「では早速現場の下見に行きまショウ!」ダッ

比叡「はいっ!」ダッ

榛名「わかりました!」ダッ

霧島「了解です!」ダッ





シーン








電「あ・・・危なかったのです・・・」ブルブル





4: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 16:22:27.29 ID:SB4JbZri0

-司令室-

提督「クリスマスか・・・うーむ」

提督「・・・電」

電「はいなのです」シュタ

提督「今年のクリスマス、何かしたいことはあるか?」

電「今年のクリスマスは・・・中止にしましょう・・・」

提督「なんだと!?昨日まであんなに楽しみにしてたじゃないか!?」

電「司令官さんには・・・まだ生きててほしいのです・・・」ポロポロ

提督「何故泣くんだ!?」

電「電は・・・司令官さんと過ごした日々を忘れないのです・・・」ポロポロ

提督「何を言ってるんだ電!?とにかく落ち着いて理由を言うんだ!」

電「どうか来世でも司令官さんでいてください・・・」ポロポロ

提督「だから理由を言ってくれえええええええええええ!」


5: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 17:56:03.31 ID:SB4JbZri0

-司令室-

金剛「ここで飲む紅茶は相変わらず美味しいネー」ズズズ

榛名「紅茶といえばお姉様、クリスマスティーというものを知っていますか?」

比叡「なにそれ?」

榛名「クリスマスイブの日にお茶会を開くのです」

金剛「それは素晴らしいネー」

霧島「雪景色を見ながら紅茶を楽しむなんて中々風情がありますね」

榛名「そうなんです!それはそれは素晴らしいお茶会なんですよ!」

比叡「そういえばそろそろクリスマスじゃん、今年は私達もそれやってみようよ!」

金剛「それはいい案デスネー。でもどうせやるならもっと派手にやりたいデスネー」

比叡「そうですね、どうせなら鎮守府全体でできるような大きなパーティを開きたいですねぇ」

6: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 17:57:05.07 ID:SB4JbZri0

霧島「しかしお姉様、それをするには大きな費用がかかりますし場所だってそんなにありません」

霧島「開くのは難しいでしょう」

金剛「そうですネー」

榛名「とても楽しそうなのですが、残念です」ハァ

金剛「どこかにクリスマスパーティを開いてくれるジェントルマンはいないデショウカ?」チラッ

比叡「そんなカッコよくて優しい人なんていませんよお姉様」チラッ

榛名「もしそんな人がいたら榛名一目惚れしちゃいます」チラッ

霧島「私達は所詮深海棲艦を倒すだけの兵器ですから、パーティだなんてそんな……」チラッ

提督「……」

7: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 17:58:35.50 ID:SB4JbZri0

金剛「うっ!持病が!」

比叡「金剛お姉様!」

榛名「そんな、こんな時に金剛お姉様の不治の病が!」

霧島「これでは来年の今頃にはもう金剛お姉様は……」

榛名「そんな!」

金剛「いいんデス、しょうがない事デスカラ……」チラッ

比叡「せめて今年だけでも盛大なクリスマスパーティを開ければ……!」チラッ

榛名「金剛お姉様との最後の思い出作りをできるのに……!」チラッ

霧島「そんな奇跡なんて起こるわけ……!」チラッ

提督「……わかったからその三文芝居をやめるんだ」

金剛「テートクゥ!」

比叡「司令!」

榛名「提督!」

霧島「司令!」

8: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:00:29.72 ID:SB4JbZri0

提督「全く、言いたいことがあるなら直接言え」

金剛「それじゃあおもしろくないネー」

提督「大体お前ら四人は先週の健康診断異常無さ過ぎてあと10年はいけると言われてたじゃないか」

提督「まあお前ら以外にこんな露骨に物を言ってくる奴はほとんどいないがな」

比叡「それで司令、クリスマスパーティを開いてくれるんですか?」

提督「ああ。そこまでお願いされては断れん、飛び切り盛大なパーティを開いてやろう」

金剛「流石テートクネー!」

比叡「流石司令!太っ腹ですね!」

榛名「榛名感激です!」

霧島「計算どおりです!」

提督「まあいつも頑張ってるからな、偶にはいいだろ」

金剛「では比叡、榛名、霧島。早速準備をするデース!」ダッ

比叡「わっかりました!」ダッ

榛名「はいっ!」ダッ

霧島「了解です!」ダッ

提督「せわしない奴らだ」

9: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:05:21.64 ID:SB4JbZri0

クリスマスイブ


ガヤガヤ


電「このサラダ美味しいのです」

雷「このチキンもいけるわ!」

響「偶にはこういう催しもいいね」モグモグ

暁「そわそわ……」キョロキョロ

雷「どうしたの、暁。やけに落ち着かない様子だけど」

暁「べ、別にもしかしたらサンタさんに会えるかもとか思ってないし!」

響「(かわいい)」

雷「(かわいいわ)」

電「(かわいいのです)」

響「残念だけど暁、サンタさんはパーティには来ないよ」

暁「え!?そうなの!?」

響「ああ、サンタさんは私達が寝ている時にしか来ないんだ」

暁「そうなんだ……」シュン

雷「よく知ってるわね響」

響「ああ、司令官から聞いたからね」

10: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:06:08.59 ID:SB4JbZri0

電「でも寝なかったらどうなるのですか?」

響「寝ないような悪い子の所にはサンタさんは来ないらしい。だから今日は早めに寝ることにするよ」

雷「それは危険ね……」ゴクリ

電「電も気を付けるのです!」

暁「どうしよう!今日お昼寝しちゃったわ!」オロオロ

響「やってしまったね暁、このままだと悪い子だ」

暁「どうしましょう。このままじゃプレゼントが……」ジワ

雷「大丈夫よ暁、私が子守唄を歌ってあげるから!」

電「電も手伝うのです!」

響「暁が寝るまで私も起きてるから心配ないさ」

暁「皆……」

暁「あ、ありがとうはちゃんと言えるしっ!……ありがと」

11: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:06:50.41 ID:SB4JbZri0

赤城「これは夢ですか?」

加賀「いいえ、現実よ赤城さん」

赤城「このお肉は幻ですか?」

加賀「いいえ、本物よ赤城さん」

赤城「明日私は轟沈するんでしょうか?」

加賀「いいえ、私が絶対守るから大丈夫よ赤城さん」

赤城「ここが……ここがユートピア……!」

12: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:07:49.13 ID:SB4JbZri0

蒼龍「赤城さんが凄く幸せそうな顔をしてる」

飛龍「いつもあんな顔してるって」モグモグ

蒼龍「そうかなぁ。でもほら、あまりの喜びにゴール決めた時のサッカー選手みたいなポーズしてるよ」

飛龍「いつもあんな感じのポーズしてるじゃん」モグモグ

蒼龍「飛龍の中の赤城さんって何なの!?」

葛城「赤城さん、カッコいいです……!」キラキラ

蒼龍「どうしちゃったの葛城ちゃん!?」

14: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:08:35.21 ID:SB4JbZri0

翔鶴「予想通り赤城さん楽しんでるわね」フフ

瑞鶴「皆赤城さんばっかり見てるけど加賀もかなり嬉しそうな顔してるわよ」

翔鶴「そうかしら、いつもと変わらないと思うけど」

瑞鶴「うん、いつもの仏頂面が完全に消えてる」

翔鶴「翔鶴は加賀さんの事よく見てるわね」

瑞鶴「はあ!?別に誰でもわかるしっ!いっつも見てるわけじゃないしっ!」

翔鶴「そこまでムキにならなくてもわかってるわよ」フフ

瑞鶴「違うってばー!」

15: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:10:10.43 ID:SB4JbZri0

加賀「はい赤城さん、あーん」

赤城「」アーン

赤城「」パク

赤城「うーん、おいひいでふねぇ。しああへでふ」モグモグ

加賀「私も幸せよ、赤城さん」

加賀「とはいえ私も少しは食べたいわね……」

16: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:11:05.11 ID:SB4JbZri0

翔鶴「これなんて美味しそうね瑞鶴」

瑞鶴「こっちも美味しそうだよ翔鶴姉」

翔鶴「そうねぇ。じゃあお互い食べさせ合いっこしま……」

加賀「いいことを考えたわ、瑞鶴!」

瑞鶴「何よ」シュン

翔鶴「あれ?瑞鶴?どこ行ったの?」キョロキョロ

加賀「私の口に料理を運んで頂戴」

瑞鶴「はあ!?自分で食べればいいじゃん!」

17: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:12:00.75 ID:SB4JbZri0

加賀「私の両手は赤城さんの為に使っているの。だから食べさせて頂戴」

瑞鶴「訳わかんないし!嫌だかんね!」

加賀「私は貴女がよそった料理を食べたいわ……」

瑞鶴「」プルプル

瑞鶴「ああもうっ!今回だけだからね!はい、あーん!」

加賀「」アーン

加賀「」パク

加賀「」モグモグ

瑞鶴「どう、美味しいでしょ」

加賀「……上々ね」

瑞鶴「素直に美味しいって言いなさいよ。次行くわよ、はい、あーん」

18: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/19(土) 18:13:09.30 ID:SB4JbZri0

翔鶴「瑞鶴が……私にも見せたこと無いような嬉しそうな顔を……」ガクッ

蒼龍「ほ、ほら、翔鶴さんが好きなナポリタンがあそこにあるよ!一緒に食べよ!ね?」

翔鶴「蒼龍さん……」ジーン

飛龍「あ、ごめん。全部食べちゃった」モグモグ

翔鶴「ナポリタン……」ガクッ

蒼龍「翔鶴さああああん!」

葛城「赤城さん……食べる姿もかっこいいです……」キラキラ

蒼龍「飛龍、あの子どうしよう……」

飛龍「馬鹿はほっとくに限るわ」モグモグ

26: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 02:52:13.03 ID:k4yF4zpF0

提督「皆楽しんでるようだな」

提督「さ、俺も今日は楽しむとするか」

金剛「ヘーイテートクー!見つけたネー!」

比叡「一緒に食べましょうよ司令!」

榛名「このチキンなんて美味しいですよ!」

霧島「このカレーもいけますよ」

提督「む、今日はお前らと関わる気は……」

提督「!」

提督「(これは……輪形陣!)」

提督「(目の前を金剛、後ろを比叡、左右を霧島にすることで俺を逃がさないつもりか……!)」

提督「くっ!伊達に最高練度じゃないなお前等……!」

金剛「フッフッフ、今日は私達に付き合ってもらうネー」

榛名「逃がしませんよ提督」

提督「まったく、しょうがない奴等だ」ハァ

27: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:20:13.52 ID:k4yF4zpF0

提督「いいだろう、付き合ってやる」

金剛「では英国式のクリスマスをしまショウ!」

提督「ん?なんだそれは?」

金剛「これデース!」ドン(お酒)

提督「おい紅茶はどこいった」

金剛「これで勝負ネー!」

提督「なるほど、飲み比べか。相手はお前だけか?」

金剛「いいえ、私達5人全員で飲んで最後まで立ってた者がウィナーネー」

提督「なるほど、それならいいだろう」

比叡「ふっふっふ、司令、私達はこう見えてお酒強いんですよ?」

榛名「榛名頑張ります!」

霧島「司令が負けたら言うことをなんでも聞いてもらいますからね」

提督「ああ、いいだろう」

金剛「(やったネー)」

榛名「(提督のお酒はあらかじめ度数の高いものに入れ替えておきました)」

比叡「(これなら司令は確実に潰れるはず)」

霧島「(私たちの勝利です)」

金剛「さあいくネー!」

提督「よし、望むところだ!」


28: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:26:13.17 ID:k4yF4zpF0


一時間後


金剛「シット!そろそろきついネー」

提督「どうした?俺はまだまだいけるぞ?」

比叡「あれぇ?どうしてしれーはそんなにぴんぴんしてるのぉ?」

榛名「は、榛名はまだ大丈夫です!」

霧島「そんな……馬鹿な……」

電「(こっそりお酒を元に戻しておいてよかったのです)」


29: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:28:24.77 ID:k4yF4zpF0

二時間後


金剛「オーウ、テートクが四人に増えたネー」フラフラ

提督「落ち着け、俺は初めから一人だ」

金剛「四人も養えないネー」ニヘラァ

提督「全部お前がとるのかよ!?」

比叡「じれ~どこにも行かないでくだざい~」ポロポロ

提督「何を言ってるんだお前は!?いきなり抱き着くな!」

比叡「わだじをひとりぼっちにじないで~」ポロポロ

提督「お前を独りになんてするなんて危なっかしくてできるか!大丈夫だから離せ!」

30: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:29:44.00 ID:k4yF4zpF0

榛名「提督ぅ」スリスリ

提督「お前もか榛名」

榛名「今日の榛名はぁ、甘えんぼですぅ」スリスリ

提督「実家のネコかお前は」

榛名「むぅ、ネコは服なんて着ませんよぉ!裸なんですよぉ!こんな風に!」ガバッ

提督「だああああああああ!いきなり服脱ごうとするな!」ガッ

霧島「なんで私だけメガネだのマイクだのでイジるんですか!」ブンブン

提督「いじってねえよ!酒瓶振り回すな!」

霧島「私だって乙女なんですからね!ほら、こことか!」

提督「俺の手を勝手にお前の胸に持ってくな!」

31: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:30:53.67 ID:k4yF4zpF0

金剛「一人目のテートクとの子供はタニノオーでー、二人目のテートクとの子供はシュナイダーでー……」

提督「競走馬みたいな名前だなおい」

比叡「独りにしないってことは私正妻ですか!?困るなぁ」

提督「話が飛躍し過ぎだ!」

榛名「榛名に服を着せるなんて提督は変態さんです!」

提督「何を言ってるんだお前は!?」

霧島「私の計算では司令がこの後私を襲う確率は100%です。さあどうぞ!」

提督「んな訳ねえだろ!」

提督「ああもうっ!お前らが絡むとやっぱりろくなこと無えよ畜生!」

32: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:33:09.20 ID:k4yF4zpF0



ギャーギャー



電「……」

雷「あそこはもう別世界ね」

響「私達は明日に備えてもう寝ようか」

暁「そうね、行きましょ」

電「……」

電「(あんなに気持ちを表に出している司令官さんを見るのは久しぶりなのです)」

電「(いつも提督として気を張っている司令官さんが唯一本当の自分をさらけ出せる相手は私ではなくあの四人なのですね)」

電「(どんなに近くにいても……ずっと側にいても……私じゃだめなんですね……)」

電「(電は……あの四人が羨ましいのです……)」



33: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:54:08.27 ID:k4yF4zpF0


次の日



提督「昨日は散々だったな」

電「お疲れ様なのです」

提督「あいつらには二度と酒は飲ませられんな」

電「あの後全員潰れて眠っちゃって司令官さんが一人一人お姫様抱っこしてベッドに戻してあげたんですよね?」

提督「何故知っている?」

電「電に知らない事は無いのです」エッヘン

提督「お前に隠し事はできんな」ハァ

34: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:55:11.63 ID:k4yF4zpF0


ダダダダダ


電「ん?なんの音でしょうか?」

提督「きっとあいつらだな……」ハァ


扉『』ガチャ


金剛「テートクゥ!クリスマスプレゼントにテートク自身をお願いしたのになんでティーセットに変わってるんデース!」

比叡「司令!私は何が起こっても絶対に溶けない鍋を頼んだのになんでお料理本になってるんですか!」

榛名「榛名はダイヤモンドの指輪を頼んだのになんでゼ○シィになってるんですか!もしかして遠まわしのプロポーズですか!」

霧島「司令!なんで私だけ計算ドリルなんですか!私は小学生ですか!」

35: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:56:37.99 ID:k4yF4zpF0

提督「お前らの希望のプレゼントは他の奴と比べて明らかにおかしかったからな。こっちで変えさせてもらった」

金剛「それは横暴デース!こうなったら今すぐ買いに行きまショウ!」

榛名「それは名案ですね!」

比叡「ほしいもの一杯買いましょう!」

提督「何故そうなる!?」

霧島「沢山策を考えたのに酔いつぶれて全部台無しになってしまった腹いせです」

提督「知るか!」

36: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 03:57:37.69 ID:k4yF4zpF0

金剛「クリスマスにテートクとデートできるなんて幸せデース」

比叡「さ、早く行きましょ!司令!」

提督「行かん!やらなければならない執務があるんだ!」

電「私がやっておきますから行っても大丈夫なのです」

提督「電!?」

榛名「それなら安心ですね!さあ行きましょう!」ガシッ

霧島「今日のデートプランは既に考えています」

提督「やめろ!お前らが関わるとろくな事が無いんだ!今日は鎮守府でゆっくりすると決めているんだ!」ズルズル

金剛「聞こえないネー」

榛名「まずは式場にいきましょう」

比叡「お土産沢山買ってきますね!電ちゃん!」

電「行ってらっしゃいなのです」

提督「俺の話を聞けえええええ!」ズルズル

38: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 04:27:43.66 ID:k4yF4zpF0

おまけ

-とある鎮守府-

暁「司令官、クリスマスよ!」

提督「ああ、そろそろだね」

暁「簡単なホームパーティでもやりたいわ!」

提督「そうか、じゃあ簡単なホームパーティでも開こうか」

暁「じゃあ私がお部屋の飾り付けを手伝うわ!」

提督「それはいいね。じゃあどんな飾り付けがいいか絵を描いてくれないか?」

暁「ええいいわよ!暁に任せなさい!」


次の日

特設会場


ガヤガヤ


司会「皆様、今日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます!」

歌手「元帥さんのパーティですもん。出るに決まってるじゃないですか」

大臣「そのとおりだ。はっはっは」

首相「私も今日は会談の予定だったが取り消してここにきたよ」

芸能人「めでたいですねぇ」

雷「凄い顔ぶれだわ……!」

響「あの人はもしかして世界的に有名な歌手さんじゃないか。私でも知ってる」

電「あっちには有名なメジャーリーガーもいるのです!」

司会「この会場の内装はなんと暁さんがデザインしたものです!」

オオースゴイナァ

パチパチパチパチ

暁「」プルプル

司会「ここでビックニュースです!なんとこの会場にサンタさんが来ています!」


ザワザワ


暁「!」

司会「ではサンタさんの入場です!」

サンタ(提督)「ほっほっほ、元気かい?」

オオーサンター

暁「……」

司会「反応が薄いですね、やっぱりフィンランドから本物を呼んだ方がよかったのでは?」ボソボソ

サンタ(提督)「ならん!暁にプレゼントをあげるのはわしだ!」ボソボソ

サンタ(提督)「さあ暁ちゃん、サンタさんだよ。こっちにおいで」

暁「」プルプル

暁「あんたは!」ダッ

暁「相変わらず!」ジャンプ!

暁「やりすぎなのよ!」キック!

提督「メリークリスマス!」ドゴォ

43: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 04:58:39.66 ID:k4yF4zpF0
では六駆で。すまぬ、お艦は私の中でいまいちキャラが定まってないんだ・・・


おまけ2


クリスマス


提督「ふう、今日の執務も終えたし暇だな」

提督「・・・電」

電「はいなのです」シュタ

提督「このあと暇か?」

電「へ?はい、特にやることはありませんけど・・・」

提督「なら俺と一緒に食事でもどうだ?」

電「えええええええ!?いいんですか!?」

提督「ああ、いつも陰ながら頑張っているご褒美だ」

電「クリスマスに司令官さんと一緒、嬉しいのです!」

提督「大げさだなぁ」ハハ


扉『』


暁『今の聞いた?』

雷『ええ、ばっちり』

響『これは後をつけるしかないね』


45: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 05:08:50.98 ID:k4yF4zpF0


おしゃれなレストラン


電「はわわ・・・凄いおしゃれなのです・・・」

提督「いい店だろう?俺のお気に入りの店なんだ」

電「ここから見える景色も素晴らしいのです」




雷「気になってついて来ちゃったけどどうしましょう」

響「このまま司令官はケッコンカッコカリに持ち込むんだろうか」

暁「何これ!?メニューが読めないわ!」オロオロ

ウェイター「ご注文は決まりましたか?」

暁「へ?」

暁「ど、どうしましょ二人とも!」

雷「あ、暁に任せるわ」ダラダラ

響「お姉さんだからね、暁が決めるべきだ」メソラシ

暁「ずるいわよこんな時だけ!」

ウェイター「そ、それでご注文は?」

暁「と、とりあえずレディらしいものをお願いするわ!」

雷「・・・」

響「・・・」

ウェイター「か、かしこまりました」ニガワライ

雷「(何がくるか楽しみね・・・)」

響「(一体何がくるんだろうか・・・)」


46: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 05:25:55.94 ID:k4yF4zpF0


電「でもこうして司令官さんと二人で過ごすなんて久しぶりなのです」

提督「ああ、私が提督になった頃は電しかいなくてずっと二人で過ごしてたんだけどな」

提督「いつの間にか大所帯になってあまり二人で過ごせなくなってしまった。すまない」

電「いいのです、いつかこうなることはわかってましたから」

提督「だがな、私の側にはやはりお前がいなければだめなんだ。他の誰でもない、電じゃなきゃな」

電「司令官さん・・・」

提督「だから電・・・」

「きゃあ!袖にお料理が付いちゃったわ!」

「ああ!振り回しちゃだめよ!調味料がこぼれちゃったじゃない!」

「もうやけくそだ。ウェイターさん、ウォッカを頼むよ」

提督「なんだ、そっちの席がやけに騒がしいな・・・」チラッ

暁「あ」

雷「あ」

響「ハラショー」

提督「」

電「あ、皆も来てたのですね」

提督「何やってんだあいつら・・・」

電「秘密のデートがばれてしまいましたね」フフ

提督「まったく・・・いいか、電?」

電「はいなのです」ニッコリ

提督「おーい、お前らもこっち来い」

雷「え?」

暁「いいの?」

響「スパシーバ」

提督「ああ、危なっかしくて見てられん」

電「なのです」


47: ◆.X9wOpIDBQ 2015/12/20(日) 05:30:06.00 ID:k4yF4zpF0




暁「ああ、それ私が食べようと思ってたやつよ!」

響「早いもの勝ちだよ」

雷「ああ、また袖に汚れが付いてるわよ」

電「心配しなくてもおかわりはあるのです」

提督「やれやれ」フゥ

提督「ま、電が楽しそうだしいいか」

電「やっぱり皆で食べる食事は美味しいのです」ニッコリ