1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:11:08 ID:xwpmzIjA
のび太「・・・・・・」カタカタカタカタ


のび太「くっくっく・・・・」カタカタカタカタ


のび太「っつ! 画像貼ってから立てろよクソが!」カタカタカタカ


のび太「・・・・・もう昼か・・・・・」ドンッ ドンッ 



UDF お昼寝のび太(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)
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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:13:19 ID:xwpmzIjA
たま子「のびちゃん・・・・ご飯おいとくね・・・・」 カタ


たま子「・・・ハローワーク行かないの?」


のび太「うるさいなぁ・・・・2か月前に行ったじゃないか!」


たま子「結構頻繁にお仕事出てるって聞いたわよ。」 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:16:05 ID:xwpmzIjA
のび太「ハローワークになんて僕に合う仕事なんて無いよ」


たま子「そう・・・・じゃぁ見つかるまでバイトでも・・・」


のび太「うるさいなぁ!!! 僕は今心の病気なんだよ!!
    病人に働けっていうのか!!」


たま子「ご、ごめん・・・・下降りるね・・・お金も置いとくから・・・」


のび太「・・・・・・・」カタカタカタカタ 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:18:05 ID:xwpmzIjA
たま子「う・・・う・・・・」


たま子「あなた・・・・私はどうしたらいいの・・・・」


たま子「もう私のパートの稼ぎだけじゃ・・・・」


たま子「ああ・・・・・どうしたら・・・・」 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:19:44 ID:xwpmzIjA
ピンポーン ピンポーン


たま子「あら、誰かしら・・・・・」


たま子「はーい、今行きますよ!」


ガチャ


たま子「・・・・・・!」 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:22:19 ID:xwpmzIjA
たま子「ど、ドラちゃん・・・・」


ドラ「お久しぶりですママ。」


たま子「な・・・な・・・」


ドラ「のび太君は?」


たま子「と、とりあえずお上がんなさいな!!」


ドラ「懐かしいな! エヘヘ」 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:25:30 ID:xwpmzIjA
たま子「ドラちゃん・・・何年ぶりかしら・・・・」


ドラ「のび太君が中学校に行く前に帰ったから・・・・約20年ぶりかな」


ドラ「ところでのび太君は? あ、今仕事かな?」


たま子「そ、それが・・・・」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:27:14 ID:xwpmzIjA
のび太「もう、食器取りに来てよ・・・・」


ドラ「あ、のび太君・・・・・・」


のび太「・・・・・ど、ドラえもん!」


ドラ「大きくなったねぇ! 」


のび太「・・・・・・・・・」 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:30:54 ID:xwpmzIjA
のび太「・・・・・・何しに来たの?」


ドラ「え? いや・・・・ちょっと会いたくなって・・・・」


のび太「へぇ、20年もほっといて急に会いたいとか都合のいいもんだね?」


たま子「ちょ、っちょっとのび太!」 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:32:36 ID:xwpmzIjA
ドラ「ほ、本当にあののび太君なのかい?どうしたの・・・」


のび太「さっさとどら焼きでも食ったら帰れよ・・・・」


たま子「のび太・・・・」パシッ


のび太「・・・・・・クソが」テクテク 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:37:00 ID:xwpmzIjA
ドラ「のび太君・・・・・どうしちゃったの・・・」


たま子「ごめんねドラちゃん・・・せっかく来てもらったのに」


ドラ「のび太君どうしちゃったの?」


たま子「まぁ、いろいろとね・・・・・」


ドラ「・・・・・ちょっと色々と町を見てきます・・・・」


たま子「本当にごめんね・・・・」 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:40:32 ID:xwpmzIjA
ドラ「へぇ、空き地がオシャレな公園になってるや・・・・」


ドラ「懐かしいな・・・・・」


女「ちょっと・・・・ちょっと!!」


ドラ「はい? どうしました!!」


女「やっぱり! ドラちゃんじゃない!!」 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:42:37 ID:xwpmzIjA
ドラ「まさか・・・・しずかちゃんかい?」


しずか「そうよ! 何年ぶりかしら!!」


ドラ「本当にしずかちゃんだ!! 綺麗になったね!」


しずか「うふふ、ありがと。」 

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:45:19 ID:xwpmzIjA
ドラ「・・・その小さな女の子は?」


しずか「ああ、私の娘よ! 今年で4歳になるの!」


娘「こんにちは!! 英香っていいます!!」


ドラ「こんにちは! 僕はドラえもんっていいます!」 

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:48:18 ID:xwpmzIjA
娘「いつもパパとママがお話してくれるドラえもん?」


しずか「そうよ! パパもママも沢山一緒に遊んだのよ!」


ドラ「旦那さんは?」


しずか「えっとね・・・・出木杉さんと・・・・その・・・・」


ドラ「そうだったんだ・・・よかったじゃないか!!」 

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:51:54 ID:xwpmzIjA
しずか「ドラちゃんはどうしてまたこの世界に?」


ドラ「うん・・・・ちょっとね・・・」


しずか「いつまでここに?」


ドラ「まだわからなけど・・・・」


しずか「せっかくだから剛さんやスネオさんにも会ってきなさいよ!」


ドラ「そうだね! せっかくだから会って行くよ!!」 

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:54:32 ID:xwpmzIjA
ドラ「えっと、ジャイアンの家は向こうだったな・・・・」テクテク


プップー! プップー!


男「おい、ドラえもんじゃないか!!」


ドラ「そうだけど・・・・ひょっとして・・・・」 

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 20:57:32 ID:xwpmzIjA
スネオ「俺だよ、スネオだよ! 久しぶりじゃないか!!」


ドラ「本当にスネオ君かい? すごくたくましくなったね!
   それにこんな大きなトラックに乗って!」


スネオ「ああ、ずっと運送屋で働いているんだ!!
    パパとママが離婚してね。まぁ色々あったんだよ。」


ドラ「そうだったのかい・・・でも、大人になったね!」


スネオ「今からどこ行くのさ?」 

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:01:04 ID:xwpmzIjA
ドラ「今さっきしずかちゃんと会ってね、
   ちょうどジャイアントスネオ君に会いに行こうと思ってたんだ!」


スネオ「そうなんだ。ジャイアン今家に居るから会ってきなよ!」


ドラ「うん、そうだね!!」


スネオ「まだこっちには居るんだろ? またゆっくり会おうぜ!!」 

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:04:51 ID:xwpmzIjA
ドラ「しかし・・・スネオ君変わったなぁ・・・・」テクテク


ドラ「確かこの辺にジャイアンの家が・・・・あれ?」


ドラ「大きなビルになってるぞ・・・・」


ドラ「ジャイアン引っ越したのかな・・・・」 

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:06:46 ID:xwpmzIjA
ドラ「とりあえず、ビルに入ってみるか・・・・」


ウイーン


受付「今日はどのような御用でしょうか?」


ドラ「いや・・・・昔ここに住んでた人を探してるんですが・・・」


受付「ここに住んでたのは社長ですが」 

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:09:29 ID:xwpmzIjA
ドラ「そ、そうですか・・・じゃぁいいです・・・・」


ジャイアン「おい、ドラえもんじゃないか!!」


ドラ「じゃ、ジャイアン!!」


ジャイアン「久しぶりじゃないかこの野郎!! 何年ぶりだよ!!」 

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:16:31 ID:xwpmzIjA
ドラ「ひょっとして・・・・ひょっとして・・・このビルは・・・」


ジャイ「ああ、俺の立ちあげた芸能事務所だ! 大手ほどではないけど
    そこそこやってるぜ!!」


ドラ「す、すごいじゃないか! 」


ジャイ「まぁ俺にはもともと歌手の才能はなかったみたいだけど、
    今じゃ才能ある人を発掘するのが仕事ってとこだ」


ドラ「さっきスネオ君やしずかちゃんにも会ってきたよ。」


ジャイ「そうか・・・・・・」 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:19:21 ID:xwpmzIjA
ドラ「どうしたの?」


ジャイ「・・・・・・のび太に会ったよな?」


ドラ「うん・・・・」


ジャイ「そっか・・・・・」


ジャイ「そうだ! せっかくだからよ! 今日このビルで
    みんなで飯でも食おうぜ!! スネオやしずかちゃんたちも呼んで!
    せっかくドラえもんが来たんだ!! パ~っとやろうぜ! な!」


ドラ「そうだね。みんなといっぱい話もしたいし!!」 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/06(水) 21:21:30 ID:xwpmzIjA
ジャイ「しずかちゃんやスネオには俺が連絡しとくからよ・・・・」


ジャイ「出来たら出いんだ・・・・・のび太も連れてきてくれないか?」


ドラ「あの様子だと・・・・とりあえず、誘ってみるよ!」


ジャイ「出来たらでいいからよ! じゃぁ晩にここに来てくれ!」 


29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/07(木) 00:02:35 ID:HNfetW0Q
ドラ「ただいま・・・・のび太君・・・・」


のび太「・・・・・・」カタカタカタカタ


ドラ「あのね、みんなに会ってきたんだ」


のび太「ふん・・・・zipで貼れksがっ!!」カタカタカタカタ


ドラ「今日みんなで集まる事になったんだけど」


のび太「お、極上のロリ!! 興奮してきた!」カタカタカタカタ 

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/07(木) 00:05:24 ID:VVNXx1zE
ドラ「のび太君も一緒に行かない?」


のび太「ハァ・・・・ハァ・・・・」 


ドラ「のび太・・・・君・・・?」


のび太「うるさいなー! 今いいとこなの!
    ・・・・ っ!!」 


ドラ「・・・・・」


のび太「ふぅ・・・・ティッシュとって」 

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/07(木) 00:08:25 ID:fZfWgbTg
ジャイ「よう! 遅かったじゃんか心の友よ!!」


しずか「ごめんねドラちゃん、先に始めてるわ」


スネオ「そういえばのび太はどうした?」


ドラ「断られちゃった・・・・会いたくないって・・・・」


カミナリ「プハー五臓六腑に染みるのう!! 熱燗おかわり!!」 

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/07(木) 00:12:49 ID:AUz7Jza2
スネオ「まったくしょうがねえヤツだな・・・・」


ジャイ「全然顔みせねえから心配してるっつーのに」


ドラ「そんなことより久しぶり集まったんだし暗い話はやめようよ」


しずか「そうねいない人は忘れて飲みましょう
    はい、剛さんの好きなカルーアミルク」


ジャイ「おう!」 


52 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:20:51 ID:pwA6UwXU
野比家

たま子「あ、ドラちゃん! お帰りなさい!」


ドラ「久しぶりにみんなに会ってきました」


たま子「そう・・・・」


ドラ「のび太君は?」


たま子「さっきね・・・・どこかに出かけたわ・・・・」 

53 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:23:17 ID:pwA6UwXU
ドラ「そういえば・・・・・その・・・・仏壇・・・・」


たま子「・・・・・・ドラちゃんには、今話しておかなきゃね・・・・」


たま子「のび太は、ドラちゃんが未来に帰ってから・・・・」


たま子「それはもう、人が変わったかのように勉強熱心になってね・・・」


たま子「出木杉君よりも、成績も良くて・・・・ママもびっくりしたわ・・・」 

54 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:27:20 ID:pwA6UwXU
ドラ「そうだったんだ・・・・・」


たま子「高校を出て・・・・難関大学に無事合格・・・・・」


たま子「パパもママも、みんなでお祝いして・・・・・」


たま子「そうして希望してた、機械産業系の会社に無事就職したの」


たま子「ドラちゃんの影響かしら・・・・ロボットに興味があってね・・・・」


たま子「会社で熱心に研究してたみたい・・・・・」 

55 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:31:26 ID:pwA6UwXU
ドラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


たま子「若くして、その業界では日本・・・いえ、世界でもトップクラスの
     技術を完成させたらしいんだけど・・・・」


たま子「その技術が、逆に目をつけられちゃってね・・・・・」


たま子「会社がその技術や製品を輸出してたんだけど、
     軍事転用が可能な物は今禁止されてるの・・・・」


ドラ「そ、それでのび太くんは・・・?」 

56 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:34:45 ID:pwA6UwXU
たま子「その不正輸出が表に出てしまって・・・・」


たま子「会社は、従業員が独断で輸出したとの一点張りで・・・」


ドラ「そんな・・・・・」


たま子「のび太は逮捕・・・・裁判で実刑・・・」


たま子「去年やっと家に帰ってこれたのよ・・・・」 

57 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:38:21 ID:pwA6UwXU
ドラ「・・・・・・・」


たま子「パパはのび太が刑務所に入っているときに、
     病気で亡くなったの・・・・・」


ドラ「のび太君・・・・・・」


たま子「ドラちゃん・・・・・せっかく来てくれたのにのび太はあんな状態だけど・・・」


たま子「のび太にも理由があるの・・・・」 

58 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:41:35 ID:pwA6UwXU
たま子「かといって・・・・・ずっとあんな状態じゃぁ・・・・」


たま子「やっぱりママが駄目なのよね・・・・・」


ガチャン


のび太「・・・・・・・・・」テクテクテク


ガチャン


ドラ「・・・・・・・・・・」 

59 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:43:25 ID:pwA6UwXU

のび太「・・・・・・・・・・・」カタカタカタ


のび太「・・・・・・・・・・・」カタカタカタ


ドラ「のび太君・・・・入るよ・・・・」


のび太「・・・・・・・・ああ」


ドラ「・・・・・・・・・・・・」 

60 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:45:45 ID:pwA6UwXU
ドラ「のび太君・・・・・今それは何をやってるんだい?」


のび太「・・・・・・・・・見りゃわかるだろ?ネットだよ」


ドラ「楽しいかい? 毎日やってるそうだけど・・・・・」


のび太「・・・・・・・・うるさいなぁ」


ドラ「あのね、今日ジャイアンとスネオ、それにシズカちゃんに会って来たんだ」


のび太「・・・・・・・・・・・ふ~ん」 

61 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:50:04 ID:pwA6UwXU
ドラ「・・・・・今日の晩にね・・・・みんなで会おうって・・・・・」


のび太「・・・・・・・・・」


ドラ「よかったら、一緒に行かないかい?」


のび太「・・・・・・行かないよ・・・・」


ドラ「・・・・・・そうかい。ジャイアンがもしこれたらでいいって・・・・」


のび太「ああ・・・・・・」


ドラ「のび太君・・・・・・」 

62 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 20:54:08 ID:pwA6UwXU
剛田ビル


ジャイアン「そっか、やっぱ来ないか・・・・」


スネオ「まぁいいじゃない! こうやってドラえもんに久しぶりに会えたんだから!」


しずか「本当に久しぶりねぇ!」


ドラ「みんな元気そうでなによりだよ!」


ジャイアン「そういや、ドラえもんは酒飲めるんだよな?」


ドラ「うん・・・・そうか! 君たちももう飲めるんだよね」


ジャイアン「酒だけは沢山あるからよ! 今日はブッ潰れるまで飲もうぜ!」


スネオ「調子に乗って歌わないでよ!」


しずか「そうよ! もうこりごりだからね」 

63 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 21:00:31 ID:pwA6UwXU
女の子「おつまみ足りなかったら言ってくださいね!」


ドラ「ジャイアンの奥さんかい?」


女の子「ドラえもん忘れちゃったの? 私よ私!」


ドラ「ひょっとして・・・・・ジャイ子ちゃんかい! 」


ジャイアン「今じゃうちの一番の売れっ子だからな!ハハハ!」


ドラ「本当に綺麗になったね・・・・ビックリしたよ!」


ジャイ子「うふふ、ありがと!」 

64 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 21:03:55 ID:pwA6UwXU
スネオ「出木杉はまた出張かい?」


しずか「うん、アメリカの方に来月まで行ってるわ!
     娘は実家のお母さんに今日は面倒見てもらってるの」


ジャイアン「ところでスネオ・・・・・あの話考えてくれたか?」


スネオ「ああ、一応は・・・・・」 


65 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/07(木) 21:07:52 ID:pwA6UwXU
ジャイアン「一緒にやろうぜ! お前なら絶対俺より才能あるって!」


スネオ「そう言ってくれると嬉しいよ!
     でも、今の会社も仲間が居るし、会社の信頼もあるからね。」


ジャイアン「すぐにとは言わねぇ! 一緒にやろうぜ!」


ドラ「フフフ、僕も一緒にやろうかな!」


ジャイアン「お、ドラえもんもうちに来るか? 結構稼げるかもな!」


スネオ「そうそう、CMとか結構稼げそうだな!」


一同「ハッハッハ!!」 


69 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 20:46:45 ID:wP1EQtkc
ピンポーン

ジャイ子「あら、こんな時間に誰かしら?」


ジャイアン「どうせまたあの芸人が奥さんとけんかして逃げて来たんだろ」


ジャイ子「見てくるわ」


ドラ「しかしみんな大きくなったね・・・・」


しずか「その点ドラちゃんは変わらないわね!」


ドラ「まぁね! この間もメンテナンスしてもらって絶好調だよ!」


スネオ「・・・・・・・・・・・・」 

70 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 20:49:08 ID:wP1EQtkc
ジャイ子「お、おにいちゃん・・・・」


ジャイアン「どうした?」


しずか「の、のび太さん・・・・!」


のび太「・・・・・・お呼びじゃなかったかな・・・・・」


ジャイアン「そ、そんなことねぇよ!! さぁさぁここに来て飲めよ!!」 

71 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 20:51:51 ID:wP1EQtkc
のび太「・・・・・・・・・・・」グビグビ


のび太「・・・・・・・ふぅ、お酒を飲んだのは何年振りだろう・・・・・」


しずか「のび太さんってお酒飲まなかったの?」


のび太「ああ、裁判やら服役やらで飲む機会があまりなくてね・・・・」


のび太「お酒を飲むということすら、忘れていたよ・・・・」


しずか「あっ・・・・・・・・」


ジャイ子「・・・・・・・・・・・」 

72 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 20:56:29 ID:wP1EQtkc
スネオ「そ、そうだ・・・・俺の会社の取引先でさ、精密機械を扱ってるんだけど」


スネオ「配達先で、すごく田舎の山奥の工場があるんだけど、
     そこの技術者のみんなお前のこと知ってたぜ! 
     流石だな!」


のび太「技術よりも、逮捕されたから有名になったんじゃない?」


スネオ「・・・・・・・そ、そんなことはないだろ・・・・・」 

73 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 20:59:32 ID:wP1EQtkc
のび太「しかし、ジャイアンがこんなに成功するなんて・・・・」


のび太「あの強制コンサートは無駄じゃなかったね・・・・・」


ジャイアン「よせよ、昔の黒歴史は!!」


一同「ハッハッハ! 確かに」


のび太「それに比べ、僕は・・・・僕は・・・・・・」 

74 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 21:02:48 ID:wP1EQtkc
スネオ「・・・・・のび太・・・・自分で自分を責めるのはよせよ・・・・」


のび太「君に僕の何が分かるさ? 何も分からないだろ?」


ジャイ「のび太! お前・・・・・」


スネオ「いいよジャイアン・・・・・、確かにお前のことは、全くわからないよ。
     立場、地位・・・・俺とお前は全く違う道を歩いてきたからな」 

75 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 21:15:44 ID:wP1EQtkc
スネオ「でもよ、もうそろそろ自分を取り戻してもいんじゃないか?
     確かに地位は失ったのかもしれない。
     でもよ・・・・・」


のび太「説教なら聞きなくないね・・・・・・やっぱり来るんじゃなかったな・・・」


しずか「のび太さん・・・・・・・」


ドラ「帰っちゃった・・・・・・・」 

76 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 21:17:45 ID:wP1EQtkc
スネオ「ごめんねみんな・・・・なんか空気悪くしちゃって・・・・」


ジャイアン「いんだよ、のび太が悪いんだ・・・・」


ジャイアン「あの野郎、今度ギッタンギッタンにしてやるぜ!!」


しずか「あ、そろそろ帰らなきゃ!」


スネオ「そうだね、もうこんな時間になっちゃったね。」 

77 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 21:20:16 ID:wP1EQtkc
ジャイアン「そうだドラえもん、今日は家にでも泊まってけよ!
      のび太がああじゃ、帰りにくいだろ?」


ドラ「そうだね、そうさせてもらうよ」


スネオ「じゃあ、俺も一緒に泊めさせてもらうよ。」


ジャイアン「じゃあ、一番上の部屋が空いてるから好きに使ってくれ」 

78 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/08(金) 21:22:38 ID:wP1EQtkc
客室


スネオ「ねぇ・・・・・どうしてドラえもん・・・・急にこの時代に帰って来たの?」


ドラ「そ、それは・・・・のび太君がちょっと気になって・・・・・」


スネオ「本当にそれだけ?」


ドラ「ほ、本当にそれだけだよ・・・・」


スネオ「そう、そっか。まぁゆっくりしていってよね。
     いろいろ積もる話は沢山あるんだから!」


ドラ「そうだね。みんな本当に大人になって・・・・・」 

79 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 19:57:31 ID:xopF8S6M
翌朝


ジャイアン「おうスネオ! 朝飯なら用意できてるぞ!!」


スネオ「ありがとう。ドラえもんは?」


ジャイアン「あれ? 一緒じゃないのか?」


スネオ「ああ、起きたらもういなかったからてっきり・・・・」


ジャイアン「そうか、早起きしてメス猫でも探しに行ったんだろ! 」


スネオ「そうだといんだけどね・・・・」 

80 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:01:50 ID:xopF8S6M
ジャイアン「しかしのび太の野郎・・・・・あいついつまであんな調子なんだ?」


スネオ「さぁ・・・・・まぁ、ああいう天才タイプは一度ああなるとむずかしんじゃないかな・・・」


ジャイアン「しかしよう・・・・おばさんもう歳なのに、無理してスーパーで
       パート頑張ってんだぜ! 見ると辛くてよ・・・・」


スネオ「のび太・・・・・・・」 

81 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:05:51 ID:xopF8S6M
野比家

たま子「あら、ドラちゃん帰ってたの」


ドラ「昨日はジャイアンのところで泊まってたんだ」


たま子「のび太は昨日は帰ってこなかったのよ・・・・」


ドラ「そうなんだ・・・・・あのねママ、僕今日未来に帰ろうと思うんだ」


たま子「そ、そんな・・・・せっかく戻って来たんだから、
     ゆっくりしていけばいいのに!」


ドラ「でも・・・・・・今ののび太君を見てると・・・・・」


たま子「そう・・・・・・・・・・」 

82 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:09:35 ID:xopF8S6M
町のゲームセンター


のび太「・・・・・・・・・・」ピコピコ ピコピコ


スネオ「やっぱりここか・・・・・・」


のび太「やぁスネオ!よくここが分かったね」


スネオ「この古いシューティングゲームがあるのはここだけだからな」


のび太「なんか用? 昨日の続きなら勘弁してよ」 

83 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:11:45 ID:xopF8S6M
スネオ「・・・・・・・・久しぶりに勝負しようぜ!」


のび太「いいね・・・・・最近の若い子は相手にならないから退屈してたんだ」


スネオ「よいしょっと・・・・じゃぁ・・・・」ピコピコ


のび太「手加減はしないよ・・・・」 

84 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:13:26 ID:xopF8S6M
スネオ「・・・・・・・・・」ピコピコ


のび太「・・・・・・・・・・」ピコピコ


ギャラリー「す、すげぇ・・・・あの二人・・・・レベルが違う…」


スネオ「くっ・・・・・・」ピコピコ


のび太「・・・・・・・・・・」ピコピコ 

85 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:15:24 ID:xopF8S6M
スネオ「駄目だぁ!・・・・やっぱのび太にはかなわねぇな!!」


のび太「いや・・・・・久しぶりに手ごたえがあったよ・・・・・」


スネオ「のび太・・・・・ちょっと公園まで散歩しようぜ・・・・・」


のび太「別にいいけど・・・・・」 

86 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:21:07 ID:xopF8S6M
公園


のび太「なんだい・・・・何か話でもあるんじゃないか?」


スネオ「・・・・・・・・お前・・・・・本当に今のままでいいのか?」


のび太「今のままって・・・・僕はもう燃え尽きたよ・・・・・」


のび太「僕は・・・・・・夢を追って・・・・結局最後には裏切られ・・・・」


のび太「僕が逮捕されたのは知ってるよな?」


スネオ「ああ・・・・大体はな・・・・・」 

87 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:26:18 ID:xopF8S6M
のび太「軍事転用可能な機器等を第3国に不正輸出・・・・」


のび太「表向きはそうだったよね・・・・」


のび太「でもね、実際僕が作っていたのは・・・・
      もともとは作業用ロボットだったんだ・・・・」


のび太「人が入れないような場所や、危険が伴う場所・・・
     そんなところで活躍するロボットさ・・・・」


のび太「似たようなロボットはすでにいくつもあったけど・・・・
     僕が作ったのは、自分で言うのもあれだけど
     僕にしか作れない高性能ロボットだったんだ・・・」 

88 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:29:24 ID:xopF8S6M
のび太「しかし・・・・そんなロボットに目を付けた連中がいてね・・・・」


のび太「もともと僕が居た会社はこの国の防衛関係の仕事もしててね・・・」


スネオ「つまり・・・・この国が・・・・」


のび太「そう・・・戦闘ロボットに転用できないかと会社に依頼があってね・・・」


スネオ「戦闘ロボット・・・・」 

89 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:32:18 ID:xopF8S6M
のび太「僕の技術を使えば、どの国のロボットよりも優れたものが出来る・・・
     それは、戦闘プログラムを入れれば簡単に兵器に生まれ変わってしまう・・・」


のび太「断ることさえ許されず・・・・しかし、戦闘兵器だけは作りたくなかった・・・・」


のび太「だから、設計データ等全て処分し、会社を後にしようとした」


スネオ「それで・・・・」


のび太「ああ、後は大体想像できるだろ?」 

90 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:34:48 ID:xopF8S6M
のび太「国が戦闘用ロボットを開発したとが公になれば
     この国でなく、他国からも非難される・・・・」


のび太「消したデータがあだになり、第三国に輸出したと決められて・・・」


のび太「後はもうなるようになるしかなかったよ・・・・」 

91 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:37:21 ID:xopF8S6M
スネオ「・・・・・・・・・そうだったのか・・・・」


のび太「まぁ、君に話したところで、今更世間に公表したころで
      誰も信じない、証拠もない・・・・」


のび太「データはすべて僕の頭の中だけ・・・・」


スネオ「・・・・・・・やっと解ったよ・・・・・」


のび太「何が?」 

92 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:41:27 ID:xopF8S6M
ベジータ「お前・・・・ドラえもんを見て何も感じなかったか?」


のび太「いや・・・・・・懐かしさと、合わす顔がなくて・・・・・・・
     本当は会いたくて仕方なかったけど・・・・・・」


スネオ「動作・・・・・話し方・・・・・何か感じなかったか?」


のび太「・・・・・・・・?」


スネオ「お前・・・・やっぱり賢くなっても、のび太はのび太だな!」


スネオ「まるで人間みたいに歳をとったような遅い動き、
     あのおしゃべりなタヌキがあまり喋らなかっただろ?」 

93 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:43:02 ID:xopF8S6M
のび太「そ、そういえば・・・・・歩くのが遅かったような・・・・
     あまり会話も・・・・・」


スネオ「そうだ! メンテナンスがきちんとできてないんだよ!」


のび太「・・・・・・・・・!?」


スネオ「そして・・・・・その原因は・・・・・お前だ・・・・・」 

94 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:45:48 ID:xopF8S6M
のび太「僕が・・・・・・?」


スネオ「お前は将来・・・・順調に行けば、ドラえもん・・・もしくは、
     その起源となるロボットを開発するはずだ・・・・」


スネオ「でも、お前が今くすぶっている・・・・」


スネオ「未来では、何かが起きている・・・・」


のび太「ま、まさか・・・・・・」


スネオ「たぶん、それでこの世界に来たんだと思うぜ・・・・・」 

95 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:48:58 ID:xopF8S6M
のび太「僕が・・・・ドラえもんを・・・・・」


スネオ「お前がいつまでもくすぶっていたら、ドラえもんが消えてしまうんだぞ!」


のび太「嫌だ・・・・・・僕は・・・・僕は・・・・・」


たま子「ハァ・・・・・ハァ・・・・ここに居たのね・・・・」


スネオ「お、おばさん?」 

96 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:51:17 ID:xopF8S6M
たま子「ど、ドラちゃんが・・・・・今日帰っちゃうって・・・・・」


のび太「な、なんだって・・・・・」


スネオ「今はどこに?」


たま子「それが、どら焼きを買いに行ったきり・・・・」


のび太「さ、探さなきゃ・・・・」 

97 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:55:57 ID:xopF8S6M
2時間後


スネオ「居たか?」


のび太「いや・・・・思い当たる箇所は探したけど・・・・」


ジャイアン「駄目だ、こっちも居なかった・・・・」


しずか「もう帰っちゃったのかしら・・・・」


のび太「そんな・・・・・」 

98 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 20:59:00 ID:xopF8S6M
ジャイアン「馬鹿野郎! 弱音を吐くぐらいなら、行きそうなところを思いだせ!」


のび太「う~ん、後は・・・・・学校の裏山ぐらいだけど・・・・・」


スネオ「そうだ・・・・・あの学校は少子化でもうないんだったっけ」


しずか「あの森はまだあったはずよ・・・・・」


ジャイアン「よし、とりあえず行ってみようぜ!!」 

99 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 21:05:40 ID:xopF8S6M
裏山の森


のび太「あの大きな木・・・・まだあるかな・・・・・」


ジャイアン「あれ・・・・ドラえもん!!」


ドラ「あ、みんな・・・・・よくここが・・・・分かったね・・・・」


ドラ「ぼく・・・もう・・・かえ・・・る・・・・・ね・・・・・・」


のび太「ドラえもん・・・・ごめんよ・・・・僕が・・・・僕がふがいないばっかりに・・・」


ドラ「のび太君・・・昔みたいに道具に頼らなくなったね・・・・」


のび太「ごめんよ・・・・だから・・・・だから・・・・・・」


ドラ「のび太くん・・・・・なんだか・・・・意識が・・・・・・」 

100 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 21:10:05 ID:xopF8S6M
1か月後


スネオ「どうだった?」


のび太「ああ、来月から是非来てくれって!!」


スネオ「よかったな! この会社は軍事産業とは無縁の会社だからな!」


のび太「ああ・・・・・小さい会社だけど・・・・やれると思うよ・・・・」


スネオ「よし、それじゃぁ帰るとするか!」


のび太「ああ、本当にありがとう」 

101 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 21:13:27 ID:xopF8S6M
野比家


たま子「どうだったの?」


のび太「ああ、来月から来てくれって!」


たま子「そう・・・・よかったわね・・・・・」


のび太「ごめんねママ・・・・今まで・・・」


たま子「それは言わない・・・・言わなくていいの・・・・
     ドラちゃんにも言ってきなさい」

のび太「うん・・・・・」 

102 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 21:20:41 ID:xopF8S6M
ドラえもん「・・・・・・・・・・・」カタカタ カタカタ

ドラえもん「フフフ・・・・」


のび太「ドラえもん、やっと再就職が決まったよ!!」


ドラえもん「お帰りのび太君・・・よかったね!」



のび太「うん!・・・・て、またパソコンしてたのかい?」



ドラ「えへへ・・・・意外と面白いねこれ!」


のび太「もう、元気になったらずっとしてるんだから・・・・」 


103 :1 ◆HiOVxb5UoA:2013/02/09(土) 21:21:21 ID:xopF8S6M
ドラ「この麻呂ってなんで画像求めてくるの?」


のび太「そんなこと知らなくていいの! 全く!」



ドラ「フフフ・・・・」カタカタ



のび太(ドラえもん・・・・・君を消させたりなんかしないよ・・・・
     思い出も・・・・・頑張らなくちゃね・・・・・・・・・・・・・・・・・)



ドラ「あ~、また規制か~」



のび太「もう、何書き込んでるの!!」



完