1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:09:28.42 ID:73zaWW6l0
男「いや、別にそういうわけじゃ」

幼馴染「なんでなの!?昔から一緒に遊んできたのにさ!最近冷たいよ!」

男「いや俺は普通に…」

幼馴染「もしかして…好きな女の子できたの…?」ジワ

男「あっいやいや違う違う!」

幼馴染「ほんと…?」ジワワッ

男「なんでそこまで疑うの?」

幼馴染「だってぇっ…委員長と最近…」ブワッ

男「いやいや!よく怒られてるだけだから!」

引用元: 幼馴染「なんでよ!?なんで私には振り向いてくれないのさ!?」 

 

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5: 1が携帯から 2011/12/01(木) 23:13:51.90 ID:LnsVUb8FO
男「とにかく!お前が想像してる関係じゃないから」

幼馴染「本当だよ…信じるからねっ…」グスッ

男「う、うん。まかせて」

幼馴染「あ゛い…今日のおべんと…」パカッ
幼馴染「グスン」

男「とりあえず泣き止んでくれ。クラスの視線が突き刺さるから」

幼馴染「だってぇ…」

男「ほらハンカチ!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:19:52.08 ID:LnsVUb8FO
午後
体育

男「いやぁ、秋は運動のしがいがあるなー」ハァハァ

男友「あぁ、ほらパス」ピッ

男「おっ」

幼馴染「う゛ぇぇん…ここにいたぁ…」キャッチ!

男「おわっ!なんだお前、早く女子のところに戻れ」

幼馴染「だってぇ…だってぇ…」ジワッ

男「なんだよ」

幼馴染「クラスのAちゃんが体育倉庫に入ってくの見えて…そんでね…」ジワワッ

男「うん」

幼馴染「もじがじだら男と昼下がりの情事に及ぶんじゃないかって…!」ブワッ

男「及ぶか!」

8: これを心配デレと名付けよう 2011/12/01(木) 23:24:23.90 ID:LnsVUb8FO
男「はー、学校終わったー」

男友「おう、じゃあな」

男「おー」

幼馴染「グスンッ」ガシッ

男「おうっ!?…なんだ今度は」

幼馴染「よかったぁ…真っ直ぐ帰るつもりでよかったぁ…」ジワ

男「なんだよ」

幼馴染「放課後の夕陽差し込む教室でねっ…」ジワワッ

男「うん…」

幼馴染「Aちゃんと体育の延長戦するのかなって…」ブワッ

男「延長以前にキックオフすらしてねーよ!あと鼻水すごいなお前!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:28:17.73 ID:LnsVUb8FO
男「もう日も短くなってきたなー」

幼馴染「…なんでよ、男…!」

男「なんだよ?」

幼馴染「そうやって『暗くなる前に帰ろう』とか言ってさ!」

幼馴染「私と一緒にいる時間を少しでも短くしようってんでしょ!?」

男「え、えぇ!?」

幼馴染「なによぉ…」ジワ

男「いやいや嫌ってないから!いつものペースで歩くから!」

幼馴染「…ほんと?」ブワッ

男「あぁ。ほら鼻水また出てるぞ。ほら、チーンしろ。」

幼馴染「…グスン」チーン

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:33:15.59 ID:LnsVUb8FO
男「今日は親いないんだったな…よし、いっちょ自分で料理するか」

幼馴染「うぇぇん」ガチャッ

男「な、なんやねんお前!」

幼馴染「だって…だってぇ…」ジワッ

男「なんだよ」

幼馴染「Aちゃんを家に連れ込んで裸エプロンとかさせてるのかなって…」ブワッ

男「させねーよ!」

幼馴染「あ、あどごれ…天ぷら…」グスンッ

男「お、おう、ありがとう。でも涙拭いてくれ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:38:01.27 ID:LnsVUb8FO
prrrrr

男「ムニャ…誰だこんな時間に」
男「もしもし?」

幼馴染『あぁぁあん…』グスンッ

男「…」

幼馴染『今Aちゃんと何回戦なのさっ!?昼から数えて何回戦なのさ!?どんな体位なのさ!?うわぁあああん!』

男「……Aちゃんひっぱりすぎ…」ガチャ


<キュウニキレタ…ヤッパリソウナンダ、ウワァアアアアン!!

男「隣の家うっせぇ…」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:43:51.12 ID:LnsVUb8FO


ピンポーン

男「もう幼馴染来たか。あーい今支度するよー!」

男「お待たせ」ガチャ

幼馴染「あぁ…ぁぁぁぁ…」ゲソッ

男「…お前、昨夜…寝たの?」

幼馴染「ぁ…ぁぁぁ…」

男「どんだけ絶望的な顔と声してんだよ。言っとくが俺は昨日Aなんかと寝てないし家にもあげてないぞ」

幼馴染「…ほんと…?」

男「当たり前だろうが!」

幼馴染「よかったぁああん!うわぁあんっ!」ガバッ

男「なんだお前は」

幼馴染「Zzz...」

男「なんなんだお前は」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:48:34.09 ID:LnsVUb8FO
授業中

Cちゃん「Zz…んっ」ビクッ

Cちゃん「んぁー…寝ピク恥ずかし…」

男「…」カリカリ…

幼馴染「うわぁああん…」ジワッ

男「なんだお前は授業中に」

幼馴染「男がまたCちゃんにリモバイしかけてる…ふぇぇん…」ブワッ

男「またってなんだよ」

幼馴染「初犯なの…?やっぱりやってるの…?」ブワワッ

男「やってないわ!」

Cちゃん「んぁ?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 23:54:35.04 ID:LnsVUb8FO
授業中

男「…眠い…」ボー…

幼馴染「うわぁぁん…!」

男「今度はなんだ」

幼馴染「男がAちゃんの透けブラ見てるぅ…!」ポロポロ

Aちゃん「!?」ババッ

男「声でけぇよ!」

幼馴染「昨夜の味が忘れられないんだぁ…わぁぁ…!」ブワッ

男「ちがうってば!」

Aちゃん「…??」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:00:42.07 ID:jp6v1GLpO
男「やっと昼飯だ」

幼馴染「…」グスンッ…

男「ん?」

幼馴染「あ゛い゛…お弁当ぉ…」パカッ

男「おいおいお前、昨日寝てなかったんだろ?無理するなよ」

幼馴染「だっでぇ…こうでもしないと男が私のこと嫌いになっちゃって…そんで、そんでBちゃんと昼休みにトイレの個室で」ブワッ

男「待て待て!Bちゃんどこから出てきた!?」

男「しかも嫌いになるなんてありえないから!この卵焼き美味しいぞ!?」

幼馴染「…ほんと…?」

男「ほんとほんと」

幼馴染「うぇへへぇ…」ムギュッ

男「抱きつくな食えん」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:05:10.77 ID:jp6v1GLpO
男「お前ってさ」

幼馴染「ぅ、うん」

男「愛人体質だよな」

幼馴染「…えへへぇ…」ニコッ

男「待て喜ぶとこおかしいぞ」

男「いいか、愛人ってことはだな…男性側には正妻っつー本命がいるんだぞ」

幼馴染「…」


幼馴染「……」ブワワッ

男「あっ!いやいや俺にはいないからな!ごめん今のは俺が悪かった!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:13:52.83 ID:jp6v1GLpO
男「じゃあさ、このプリント皆に配っといて」

Aちゃん「」コクコク

男「はい、じゃあちょっと体育委員からアンケートがありまーす」

<ワ-!!
<ヒュ-ヒュ-

男「ヒュ-ヒュ-ってなんだよ。簡単に言うと体育関連での要望だ」
男「設備とか扱うスポーツとかなんでもいいから、Aちゃんが配ったプリントに書いてくれ」

Aちゃん「」トントン

男「ん?」

Aちゃん「」チョイチョイ

男「幼馴染がどうしたって?」

幼馴染「…ふぇぇぇん…」カキカキ

『体育倉庫の生徒の侵入禁止…不純異性交遊の廃絶』

男「…熱心なことで」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:19:45.71 ID:jp6v1GLpO
男「美術の時間だ。俺苦手なんだよなー…はぁ」ヌリヌリ

幼馴染「うわあああんっ!」

男「なんだ?」

幼馴染「今、補助員のお姉さんが男の方見てたの…」ジワッ

男「それがどうしたんだ」

幼馴染「きっと放課後に、人体デッサンのモデルと称して…色んなところさわったりして…」ジワワッ

男「ねーよ」

幼馴染「わかった…じゃあ『私にボディペインティングしてみなさい』とか言って…そんで筆づかいから おろしに…ひぇぇんっ」ブワッ

男「ねーってば!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:25:16.64 ID:jp6v1GLpO
男友「おう、今日俺とゲーセンいかねーか?」

男「おっいいねえ」

男「幼馴染には悪いが、ここからは男のロマンだ。黙って行くか」コソコソ

───
──

幼馴染「男ー」

幼馴染「男?」

幼馴染「あ…れ…?」

幼馴染「う…うわっ…うわぁああああああん」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:29:11.47 ID:jp6v1GLpO
体育倉庫

幼馴染「うわぁああんっ!」ガチャッ

幼馴染「いない…」ジワ

空き教室

幼馴染「ふぇぇぇんっ!」ガララッ

幼馴染「…あれ…?」ジワワッ

廊下

幼馴染「あ、Aちゃん!」ウルウル

Aちゃん「?」

幼馴染「男といっぱいした後、男はどこに行ったの!?」ブワッ

Aちゃん「??」

幼馴染「男とどこでキスして、どこでいじくりあって…それから、それから…!」

Aちゃん「!?」ブンブンブンッ

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:32:46.88 ID:jp6v1GLpO
男「お前、本当にレース上手いなー完敗だったわ」

男友「お前の格ゲーの小足見てから昇竜もすごかったぜ」

男「そうか?ははっじゃあまた明日な!」

男友「おう」

男「~♪」

男「お」

幼馴染「あ!いたぁ…!うぇえええんっ」ダッ

幼馴染「うぇ」ドテ

男「うわっ…」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:38:55.11 ID:jp6v1GLpO
幼馴染「また男が色んな意味で遊んで帰ってきたぁ…あ~~ん…!」ポロポロ

男「は、鼻血鼻血。あと今までずっと家の前にいたのかよ」

幼馴染「だってぇ…心配だったもん…」グスン

男「…ごめんな、何も言わずにゲーセンなんか言ったりして」

幼馴染「え?ゲーセン?」グス

男「それがなにか?」

幼馴染「ゲーセンなら言ってよ!ばかばかばかぁ…!うぁああん!」ボカボカボカチカ

男「痛っ…逆にどこ行くと思ってたんだよ!」

幼馴染「Cちゃんとかとラ、ラ…ラブh」

男「野郎と格ゲーやっとったわ!悪かったな!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:43:16.19 ID:jp6v1GLpO
男「ほら、消毒液、染みるぞ」

幼馴染「うぅ…」ズキッ

男「絆創膏貼って…はい終わり。足元見て走れよ」

幼馴染「ごめんなさい…」

幼馴染「Aちゃんともこんなことしたの…?」

男「あー、多分同じ体育委員だから傷の手当ての心得くらいは」

幼馴染「…お医者さんごっことか…」ジワッ

男「するか!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:47:10.76 ID:jp6v1GLpO
翌日

男「あ、おはよ。昨日のアンケートの集計だけどさ」

Aちゃん「!」

Aちゃん「…っ」ポッ

男「あれ?」

Aちゃん「」プ、プイ…

男「…」

男「…お前、昨日何かいらんこと吹き込んだだろ」

幼馴染「だ、だってAちゃん何も言おうとしないから、てっきり、その…」

男「…はぁ…」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:51:10.47 ID:jp6v1GLpO
男「お前は」

幼馴染「う、うん」

男「心配性すぎる」

幼馴染「え、えぇっ!?」

男「なにかあったらすぐ変な妄想して泣き出すし」

幼馴染「で、でも…最悪の事態を予測して…」

幼馴染「備えあれば憂いなしって言うし…」

男「備えすぎて憂いが出てるんだよ」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:55:07.14 ID:jp6v1GLpO
Cちゃん「宿題見せてぇ~」

男「はいはい」

Cちゃん「ありがとぉ~」

幼馴染「…ぐすん」

男「なにが不満なんだよ」

幼馴染「なんでもないよぉ…!」プイッ

男「あの子だらしないけど、可愛いって評判だな」

幼馴染「ぇ、えぇ!?」ジワッ

男「…ほらきた」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 00:59:47.05 ID:jp6v1GLpO
男「なにが不満なんだ」

幼馴染「だ、だって…男はあの子が好きだって…」ジワッ

男「いや俺は評判の話をしただけだぞ」

幼馴染「だって!評判って言ってもCちゃんの体なんか限られた人しか知らないじゃん!」ジワワッ

男「Cちゃんの体…うん?」

幼馴染「だって、『あの子、だらしない(カラダしてる)けど(それが逆に)可愛いって評判だぞ』って」ブワッ

男「…んぇ?」

幼馴染「うわぁぁぁぁん!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 01:08:04.40 ID:jp6v1GLpO
男「はぁ…ようやく帰宅かー」ガチャ…バタン

幼馴染「ぅぅぅっ」ガチャッ

男「おわっなんだお前!」

幼馴染「魚の煮付け…」ウルウル

男「ありがとう…なんで泣きそうなの?」

幼馴染「だって!だって美味しい料理作らないと男がCちゃんとAちゃんで3人で仲良くしちゃうもん!男の顔にAちゃんがまたがって、下半身にはCちゃんが跨って、そんで」

男「ありえねーよ!」

幼馴染「鰈の煮付け美味しい?美味しくないの?やっぱりBちゃんのところに行っちゃうの?うわぁあああん!」ブワワワッ

男「まだ何も言ってねーよ!」

男「あ、おいしい」

幼馴染「ふぇ」ピタ

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 01:13:49.89 ID:jp6v1GLpO
男「この時期の風呂っていいもんだなー」チャプ

幼馴染「うわぁあんっ」ガララ

男「うわ!?なんだよ!」

幼馴染「男が、男がぁ~!」ジワッ

男「ん?」

幼馴染「Cちゃんのカラダを『だらしないカラダは俺が洗ってやる』とか言って…そんで…中の方まで指とかで洗って、中を洗いっこして…!」ジワワッ

男「Aちゃんの次はCちゃんかよ…」

幼馴染「でも誰もいなくてよかったぁ…」チャプ

男「いや入ってくるなよ」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 01:21:03.14 ID:jp6v1GLpO
男「風呂上がりに新鮮なリンゴってのもいいもんだな。いくつか切るか」

幼馴染「あ、あわわわわわ…」

男「なんだよ…」シャリ

幼馴染「怪我しないでよ!絶対しちゃダメだよ!」

男「あぁ大丈夫だよ」シャリシャリ

幼馴染「一瞬の迷いが全ての指を失う結果を招いたり…」ビクビク

男「切れ味よすぎないかその包丁」

幼馴染「ひぃいいい…!」ビクビク

男「何が危ないってお前が危ないわ」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 01:26:11.90 ID:jp6v1GLpO
未来

男「じゃあ会社行ってくるわ」

幼馴染「ぜ、絶対浮気しちゃダメだよ!やだよ!もっと料理上手くなるから」ジワッ

男「あ、あぁ」

幼馴染「やだぁぁぁ…浮気しないでお願いぃ…」ブワッ

子供「パパ!ママをイジメるなー!」

男「あ、あの…」


───
──


現在

男「確実にこうなるな」

幼馴染「え…?私が、男のお嫁さん…?え、えへへぇ~…」ニコ

男「そこかよ」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 01:31:52.66 ID:jp6v1GLpO
実質未来

男「じゃあ会社行ってくるわ」

幼馴染「気をつけてよ!絶対死んじゃだめだよ!」

男「どうやったらデスクワークで死ぬんだよ」

幼馴染「このお腹の子を残して死なないでよ、死なないでよぉぉ…」ブワッ

男「毎朝これやるつもりかよ」

幼馴染「死んでも私たちの愛は不変だけど死なないでよぉぉぉ…!いやぁあああ!」

男「そこは確固たる自信持ってるのかよ」


おわり

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 11:24:25.33 ID:jp6v1GLpO
Aちゃん「」ジト

男「あ、う…幼馴染に何をふきこまれたかは知らんけど、誤解だからな…!」

Aちゃん「」ジト

男「う…」

男「だいたい予想はついてるぞ。俺とAちゃんがあんなことやこんなことをだな、」

Aちゃん「!」

Aちゃん「」ベシッ

男「痛い!」

140: 電車の中だから書きにくくてしゃーない 2011/12/02(金) 11:29:19.66 ID:jp6v1GLpO
Cちゃん「ガムたべる?」

男「お、サンキュ」

Cちゃん「あ、ガムを家に忘れた」

男「間抜けすぎだ」

幼馴染「うぁああああん!」

男「なんだよ」

幼馴染「『ガムを家まで食べにくるついでに私も食べる?』みたいなことになるかもしれない…」ブワッ

Cちゃん「えっ!?」

男「あっいや…違う!違うんだ!」

142: 電池も1本…これはダメかもわからんね 2011/12/02(金) 11:35:14.40 ID:jp6v1GLpO
男「テスト近いから勉強しなきゃな」カリカリ

幼馴染「わぁぁん…男が赤点とるかもしれない…」ジワ

男「珍しくまともな心配だな」

幼馴染「そんでね、そんでね…」ジワワッ

男「留年なんかしないぞ」

幼馴染「補習のときに若い女の先生から、『オトナになる予習よ』とか誘われて…ふぇぇぇん」ブワッ

男「結局そういう心配かよ」

146: 一旦中断 2011/12/02(金) 11:57:06.20 ID:jp6v1GLpO
(男「幼馴染に何を吹き込まれたかは知らんけど、誤解だからな」)

Aちゃん「…」

幼馴染「え?どうしたのAちゃん」

Aちゃん「」チョップ!

幼馴染「あぅっ!」

幼馴染「…」ジワ

Aちゃん「っ?」ギョッ

幼馴染「今のは、『男と私の  関係だから口出さないで』とかそういう…。…ごめんね」ブワッ

Aちゃん「!?」ブンブンブンブンッ

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 16:22:32.84 ID:jp6v1GLpO
男「いやー、最近本当に寒いな。女子のほうはもうマラソンやってんの?」

Aちゃん「」コクコク

男「ほぇー、男子もそろそろかねぇ」

Aちゃん「」チョイチョイ

男「ん?幼馴染がなんだって?」

Aちゃん「…」

Aちゃん「」チョップ!

男「痛い!なんで!?」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 16:28:40.38 ID:jp6v1GLpO
男「マフラーが欠かせない季節だなー」

幼馴染「寒い…」

男「しっかしこのマフラー長いな」

幼馴染「うぇ…」ジワッ

男「なんだよ」

幼馴染「その長いマフラーをAちゃんと二人で共有して…」ジワワッ

男「ま、まぁ最後まで聞こうじゃないか」

幼馴染「そんで…そんで、衣服の共有、そんで、カラダの共有までしちゃって…うわぁぁぁん」ブワッ

男「マフラー一本でそこまで不安になれるのか、すげぇ」

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 16:35:03.45 ID:jp6v1GLpO
男「ようやく男子の体育もマラソンに移行した」

Aちゃん「」コク

男「Aちゃんって意外に体力あるんだな、びっくりしたよ」

Aちゃん「」b

幼馴染「うわぁああああん!!」ゼェッゼェッ

男「なんだよ」

幼馴染「『意外に体力ある』ってどういう意味なのさ!?『意外に』ってなにさ!?行為中はAちゃんはすぐ参っちゃう人だったの?やっぱり関係持ってたの?うわぁぁん!」ブワワッ


男「持ってねーよ!」

Aちゃん「」ペチン

幼馴染「痛いぃっ…」ポロポロ

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 16:45:09.59 ID:jp6v1GLpO
男「あ、消しゴム落とした」

男「よいしょ…あ、Bちゃんちょっと足元失礼するよ」

Bちゃん「あいよ」

幼馴染「あ、あわわわわわ」ハラハラドキドキ

男「消しゴム取れた。失礼したな」

Bちゃん「気にしないでくれ」

幼馴染「…ほっ」

男「どうかしたのか?」

幼馴染「だって…消しゴム拾ったついでに、いつもみたいに男がBちゃんの脚を悪戯しながらどんどん上に這っていって…Bちゃんも感化されて…」ジワ

男「いつもどおりってなんだよ!」

幼馴染「…男が机の下からBちゃんをいじめて…」ブワッ

男「お前は俺をどんな目で見てるんだ」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 16:53:38.08 ID:jp6v1GLpO
男「クリスマスかー…鬱だな…」

幼馴染「うぅ…」ジワッ

男「なんだ」

幼馴染「AちゃんとBちゃんとCちゃんが男とクリスマスを一緒にすごすために色々なアプローチをしかけてきたり…」ジワッ

男「お前は俺がどんなモテ人間だと思ってるんだよ」

幼馴染「それで、3人とも既成事実作ろうとして、一辺に来て、仲良く4人で…」ジワッ

男「お前あの3人に謝ってこい」

幼馴染「ひっく…先手をとられる前に…ぐすっ…まず私がぁ~!」ヌギッ

男「せんでいい!」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:00:56.48 ID:jp6v1GLpO
男「コーヒー入ったぞ。飲むか」

幼馴染「ぇ、えぇえ…」ハラハラ

男「なんだよ」

幼馴染「す、すすす睡眠薬とか入ってて…そ、それで…」ジワッ

男「お前を襲うってか?馬鹿馬鹿しい」

幼馴染「『これで幼馴染は起きないから俺たちで楽しもう』って、Cちゃん連れてきて…私が寝てるその横で大胆なプレイして…」ブワッ

男「お前かなり歪んだ 癖持ってるな」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:07:10.16 ID:jp6v1GLpO
男「いよいよこの日が来た」

幼馴染「あわわわわわわ」ハラハラハラハラハラハラハラ

男「バレンタイン」

幼馴染「うわぁあああああああああん!!」ドバッ

幼馴染「も゛、も゛う学校休む゛!男がチョコ貰ってるとこ見だぐないい゛い゛い゛!!」

男「暴れるな、行くぞ」

幼馴染「やだあ゛ああああ!」ブワッ

幼馴染「あ゛…うぁ…こ、これチョコ…」

男「あ、おお…ありがと」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:12:02.92 ID:jp6v1GLpO
Cちゃん「ちこうよれ」チョイチョイ

男「ん、なんだ上機嫌だな。チョコでもくれんのか」

Cちゃん「あい、ガムあげる」

男「ガムかよ」

Cちゃん「いやぁ、家に置いてきちゃってさー。明日でいい?」

男「お、いいの?」

Cちゃん「え?私が食べるって手もあるよ?」ジュルリ

男「あ、いただきます」

幼馴染「うあ゛ぁぁあ…『私「を」食べる手もある』ってさ…学校キライ…」ジワワッ

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:17:09.09 ID:jp6v1GLpO
Bちゃん「あ、いたいた」

男「ん」

Bちゃん「クラスの男子に配ってたんだけど、どうやら君で最後のようだ」

男「あ、くれるんだ!ありがとう」

Bちゃん「…む、念のため一つ余計に作ってた奴が余ってしまったようだ」

Bちゃん「私が食べるのも味気ない。君に2つともあげよう」

男「やった!」

幼馴染「……あれわざとだ…絶対わざとだぁ…高得点ゲットだよぉ…」ブワッ

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:24:34.73 ID:jp6v1GLpO
下足場

男「今年は3つか…大漁、やばい。生きててよかった」

男「ん、俺のロッカーにクッキー入ってる。入れ間違い?」

Aちゃん「」チョイチョイ

男「ん?」

Aちゃん「…」チョイチョイ!

男「…うん…ん?」

Aちゃん「……ボ…」

男「?」

Aちゃん「……ク……」

Aちゃん「…」

Aちゃん「」チョップ!

男「痛い!正直途中から気づきましたごめんなさいごめんなさい」

幼馴染「大漁すぎるよぉ…黒潮市場も真っ青の大漁っぷりだよぉ…もう死にたい」ブワワッ

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:31:31.16 ID:jp6v1GLpO
男「ただいまー」ガチャ

男「嬉しすぎる…もう死んでもいい…」

男「今日は鍋にするか。明日の朝は雑炊というパターンって素敵」

幼馴染「わぁぁぁんっ!」ガチャッ

男「なんだよ…」

幼馴染「きょ、今日は男の家で見張る…!」

男「なんで見張るんだよ」

幼馴染「あの三人が今夜ハダカのカラダにリボン巻いて『本物のバレンタインチョコ』って男の部屋に来るパターンだよ!うわぁぁぁん!!」ブワワワッ

男「絶対こねーよ!!」

幼馴染「あ、あど…チョコレートフォンデュ…持っでぎだぁ…」ウルウル

男「お、あぁ…チョコレートフォンデュ!?晩飯に!?」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:37:42.41 ID:jp6v1GLpO
男「ふぁぁ…よく寝た」

幼馴染「ぁあ゛あ…」ゲソ

男「お、お前マジで見張ってたのか」

幼馴染「男…起きた…昨日の鍋の雑炊……作る…」フラフラ

男「お前大丈夫かよ」

幼馴染「ご飯…入れる…」モソモソ

幼馴染「…煮込む…」グツグツ…

男「お前、それチョコレートフォンデュの鍋じゃね?」

幼馴染「…うわぁ…ぁ…ぁん……」

男「もういいっ…もう休めっ…!」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:44:37.28 ID:jp6v1GLpO
男「お前は今日休め。倒れる」

幼馴染「…ぅぇぇ…」ジワッ

男「なにが心配なんだよ」

幼馴染「男が意気揚々と通学路を歩いてるときに横から怒り狂った4tトラックが突っ込んできたり…」ジワッ

男「ないない」

幼馴染「石につまずいた拍子にアキレス腱が切れたり…」ジワワッ

男「ないない」

幼馴染「1日遅れで誰かからチョコ貰ったり…」ブワッ

男「ないな…あ、Cちゃんから貰う約束だった」

幼馴染「いやぁああああんっ!!」ブワワッ

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 17:52:40.94 ID:jp6v1GLpO
男「ただいまー」ガチャ

幼馴染「あぁぁん…」ブワ

男「なんだよ無事に帰ったぞ」

幼馴染「昼休みに私がいないのをいいことにAちゃんと誰もいない男子トイレで」ジワッ

男「…」

幼馴染「男の執拗な責めに普段声を出さないAちゃんは声を抑えきれなくて」ジワワッ

男「はぁ」

幼馴染「でも男にキスされた途端に理性の線が切れちゃって、突かれるたびに甲高い声を存分にあげてて、それが周りに聞こえてバレて…」ブワッ

男「お前、よくもまぁそこまで細部にこだわって心配できるな」

幼馴染「夢で見たの…死にたい」ウルウル

男「病院行くか、頭の」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 18:12:23.25 ID:jp6v1GLpO
ピンポーン

男「お、来客だ。ちょっと待ってろ」

幼馴染「ぐすん」

Aちゃん「」b

Bちゃん「クラスのマスコットが休みとは何事なんだい?」

Cちゃん「幼馴染ちゃんの分のチョコも持ってきたよー」

男「…いやー、その…今日3人に俺が頼んだんだよ。見舞いに」
幼馴染「…え…」ジワ
男「なんだ何が心配なんだ」

幼馴染「…違うの…違うの…」ブワワッ
幼馴染「うわぁあああん!嬉しいのぉ…!生きててよかった~っ!!」ドバッ

男「そんなにかよ!」

Aちゃん「」クス

Bちゃん「やれやれ」

Cちゃん「…ね、もうチョコ食べていい?」


おわり

283: 多数決でAちゃん 2011/12/02(金) 18:48:40.05 ID:jp6v1GLpO
男「はい体育日誌」

Aちゃん「!」

Aちゃん「」カキカキ

男「今日は雨だったからな、マラソン休みでよかった」

幼馴染「うぇぇん…だから男はAちゃんと二人で夜のマラソンしてたり…」ブワッ

Aちゃん「?」

男「夜のマラソンって…お前そんな言い回し…」

Aちゃん「」クイ

男「ん?」

Aちゃん「…??」

男「あー、夜のマラソンの意味は知らなくていい」

289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 18:53:39.08 ID:jp6v1GLpO
男「体育委員会の会議があるんだって?」

Aちゃん「」コクコク

男「わー…面倒くさ…。まぁ行くしかないよな」

Aちゃん「」コク

幼馴染「うわぁぁん…!またAちゃんと男が放課後に二人で愛の営みをしようとしてる…あ゛ぁぁん!」ジワッ

Aちゃん「!?」ブンブンブンッ

男「来年の体育祭の営みだよ!」

Cちゃん「体育祭かぁ~…走るのやだ~…」

295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 18:59:19.21 ID:jp6v1GLpO

学校

男「会議室にノート忘れた…」ガララ

男「あー怖…さっさととって出よう」

「」トントン

男「」ビクッ!

Aちゃん「…」

男「なんだAちゃんか…おどかすなよ」

Aちゃん「」ペコリ

男「いや謝る必要はないけどだな」

Aちゃん「」チョップ!

男「なんで!?最近ちょっとチョップするの楽しくなってきてるの!?」

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:03:51.65 ID:jp6v1GLpO
男「で、Aちゃんはなんでここにいるの?」

Aちゃん「」ゴソゴソ

男「あ…そっちもノート?」

Aちゃん「」ゴソ…

男「えっ…あ、スケッチブック!?授業中なにやってんのAちゃん!?」

Aちゃん「」ホッ

男「見つかってよかったな」

ガタンッ!!

Aちゃん「ひゃっ…!」ムギュッ

男「うっ」

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:09:14.52 ID:jp6v1GLpO
Aちゃん「!」

男「おち、落ち着いて。ただの音だから。オカルティズムとは無関係にちがいないから」

Aちゃん「!」ババッ
Aちゃん「」…ポッ

男「早く学校を出よう。正直怖い」

Aちゃん「」クイ

(幼馴染「うわぁぁん…!またAちゃんと男が放課後に二人で愛の営みをしようとしてる…」)

Aちゃん「…」

男「ん?まだ忘れ物あるの?」

Aちゃん「…っ………っ…」パク…パク…
Aちゃん「!」ブンブンブンッ!
Aちゃん「」チョップ!

男「自分にチョップ!?き、気を確かに!」

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:15:29.84 ID:jp6v1GLpO
翌日

男「夜の学校ってやっぱり怖いんだなー…」

幼馴染「うぐ…」ジワッ

男「なんだよ」

幼馴染「夜の学校に何しに行ったのさ…!」ジワワッ

男「ノートを持って帰るためだよ」

幼馴染「偶然そこに居合わせたBちゃんとそのまま夜の教室で…」ブワッ

Bちゃん「はっは、そこで私かい?」


Aちゃん「」ギクッ

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:22:15.19 ID:jp6v1GLpO
男「やべ、英語が全然わからん」

男「特にこの発音がわからん」

男「Aちゃんは英語得意だったな、聞いてみるか」

男「Aちゃん」

Aちゃん「!」ビクッ

男「あ、あのさ…この単語の発音がわからないんだけど、どう発音したらいいかな?」

Aちゃん「…」サッ…ススッ…ス-、シュシュッサッ

男「あー、ジェスチャーで発音をこんなに丁寧に説明してくれるのか。…わかるか!」

Cちゃん「なるほど!」

男「えっお前わかったの!?」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:29:14.55 ID:jp6v1GLpO
男「」トントン

Aちゃん「?」

男「」チョイチョイ

Aちゃん「!」ポンッ

男「」コク

Aちゃん「…」コクコク

男「……」
男「ダメだ、真似したけど全然わからねぇ」

Aちゃん「!」ガーン…!

男「え、そっちは全部わかってたの?」

Bちゃん「Aのコミュニケーションは未来を行ってるな」

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:34:46.17 ID:jp6v1GLpO
幼馴染「うぁぁ…」ジワッ

男「なんだ」

幼馴染「私の星座の恋愛運が微妙だぁ…」ジワワッ

男「微妙なのか」

幼馴染「もうだめだぁぁ…きっと男が私の前で他の人とまぐわって…そんで…そんで…」ブワッ

男「待て待て」

幼馴染「私の初恋は打ち切りを迎えるんだぁ…ふぇぇ…」ポロポロ

男「恋愛運微妙でそんな仕打ちだったら最悪だとどうなるんだよ」

幼馴染「死ぬ」グスッ

男「死ぬの!?」

Aちゃん「…」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:40:09.28 ID:jp6v1GLpO
Aちゃん「…」

(幼馴染「私の初恋は打ち切りを迎えるんだぁ…ふぇぇ…」)

Aちゃん「…」

(男「Aちゃん!」)

Aちゃん「…」コホンッ…

Cちゃん「ねーAちゃん」ポンッ

Aちゃん「?」

Cちゃん「私、今Aちゃんが何を考えてるか知ってるよ?」

Aちゃん「!」アセアセ

Cちゃん「駅前のロールケーキなかなか買えないよねー、私も同じこと考えてたー」

Aちゃん「」チョップ!

Cちゃん「痛った!」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:47:09.97 ID:jp6v1GLpO
男「ふー、男子のマラソンも今日で最後だったわ。女子も終わった?」

Aちゃん「」コク

男「これで楽になるなー!さ、そろそろ帰るか」

幼馴染「うん…」グスッ

男「おいおい今度はなんだよ」



Aちゃん「…」

Bちゃん「A」ポン

Aちゃん「?」

Bちゃん「今Aが何を考えているかくらい、私にもわかるぞ」

Aちゃん「」チョップ!

Bちゃん「いたっ!?な、なんで怒るんだい!?」

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 19:53:58.90 ID:jp6v1GLpO
Bちゃん「男が好きだけど幼馴染のことを考えると…てところだろう?」

Aちゃん「」ギクッ
Aちゃん「」ブンブンブンブンッ

Bちゃん「丸わかり丸わかり」
Bちゃん「とりあえず、もう少しわがままになってみてはどうかな?」

Aちゃん「…?」

Bちゃん「例えば、明日は一緒に帰るとか」

Aちゃん「!」

Aちゃん「」シュッシュシュッ…シュバババッ

Bちゃん「な、何その手の動き」

Aちゃん「……どれだけキレのあるチョップを出せるか……」

Bちゃん「張り切ってるみたいでなによりだよ。…というか久々にマトモに喋った言葉がそれなのかい?」

337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:02:43.16 ID:jp6v1GLpO
翌日
放課後
男「で、何が心配なんだ?」

幼馴染「男を好きなお嬢様の黒服に蜂の巣にされて…それで…それから…!」ブワッ

男「蜂の巣にされてからまだ何かあるのかよ」
男「馬鹿言ってないで帰るぞ」

Aちゃん「!」
Aちゃん「」トントン

男「ん?」

Aちゃん「」クイクイ

男「ん?今日は会議ないだろ?」

Aちゃん「」フルフル…
Aちゃん「…」グイグイ!

男「おわっ」

幼馴染「ふぇぇ…わぁああああん!!」ジワ

Bちゃん「はいはい幼馴染はこっち。駅前のケーキご馳走してあげるからさ」グイグイ
幼馴染「んー!むー!」ジタバタ

Cちゃん「え!?ケーキ!?」
Bちゃん「君は自腹だよ」

339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:08:45.23 ID:jp6v1GLpO
男「へぇ…Aちゃんって俺と同じ帰宅路通るんだ…知らんかった」

Aちゃん「」ギュッ!

男「こういう腕に抱きつかれるのって、意外に照れくさいな…」

Aちゃん「…」ガクッ

男「あ、いやいや悪いわけじゃないぞ!でも、恥ずかしい」

Aちゃん「…」ギュッ

男「この角右?」

Aちゃん「」コクコク

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:12:19.87 ID:jp6v1GLpO
Bちゃん「もうすぐだぞ、駅前のケーキ屋」

幼馴染「うぇぇ…」グスッ

Bちゃん「ど、どうしたのかな?」

幼馴染「もし駅前のケーキ屋がまさかの大繁盛で全部品切れ状態だったらどうしよう…」ジワッ

Cちゃん「そしたらロールケーキも食べられないのかな…」ジワッ

幼馴染「うわぁぁぁぁぁん!」

Cちゃん「あぁ~~~~ん!!」


Bちゃん「……男はこんなのを毎日捌いてたのか…」

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:18:51.74 ID:jp6v1GLpO
男「それでさ、そしたらアイツなんて言ったと思う?」
男「『ダンプカーが男の部屋に突っ込んでくるかもしれない』だとよ!あははは」

Aちゃん「」クス

Aちゃん「…」トントン

男「ん?」

Aちゃん「…」

Aちゃん「…」フリフリ

Aちゃん「」トコトコ

男「??」

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:22:29.27 ID:jp6v1GLpO
男「ん、俺こっちの道だわ。じゃ、また明日な」

Aちゃん「!」

Aちゃん「」グイッ!

男「おわっなんだよ」

Aちゃん「」ギュゥウウッ

男「待つ!待つから!痛い痛い!」

Aちゃん「」ハァ…

Aちゃん「…男…くん…ボク…」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:28:40.20 ID:jp6v1GLpO
Aちゃん「男…くんが…」

男「?」

Aちゃん「…」
(幼馴染「男ー…」ブワッ)
Aちゃん「…………」
(男「ははっお前、本当に手間のかかる奴だな幼馴染!」)
Aちゃん「…………好……」
Aちゃん「…」スッ…


男(な、なんでチョップの構え!?俺なんか悪いことした!?)
男(なんかキレがすごそうだ…死ぬっ…!)グッ



チュ…

359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:30:46.11 ID:jp6v1GLpO
男「ん!?」

Aちゃん「ん…」

男「え…」

Aちゃん「…」

Aちゃん「」クス

Aちゃん「」バイバイ

男「えっ、ちょっ…」

Aちゃん「」タッタッタ…

男「…………」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/02(金) 20:34:27.49 ID:jp6v1GLpO
翌日

Bちゃん「で、納得したの?」

Aちゃん「」コク

Cちゃん「私はロールケーキ食べらんなかったから納得できぬ」

Bちゃん「君は黙ってなさい」

Bちゃん「…辛いだろう?」

Aちゃん「…」コク



幼馴染「あ゛ぁ~」

男「ええいひっつくな」

男「…あ、お…おはよ…」

Aちゃん「」ニコ

Bちゃん「…どこまでいい子なんだこの子は」


おわり