1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:13:31.00 ID:Oz99fLc30

モバP自宅

のあ「あなた、起きて。仕事の時間よ」 ユサユサ

モバP「ん~、おはようございます」

のあ「おはよう。朝食はできているから。先に顔を洗ってきなさい」

モバP「はい」



のあ「美味しい?」

モバP「ええ! とっても! のあさんの作るご飯は、美味しいですね!」

のあ「そう。以前のイベントの時から、食べる事にも作ることにも、興味ができたわ」

モバP「最近、料理の本を随分と読んでますからね。俺としては、ありがたい限りで」



モバP「それでは、行ってきます」

のあ「あなた、忘れものよ」

モバP「え? 財布もハンカチも」

  チュッ

のあ「私の愛よ。いってらっしゃい」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454163210

引用元: モバP「高峰のあとの新婚生活」 

 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:14:23.41 ID:Oz99fLc30

 事務所
 
モバP「というのを、いつものクール顔でされるんですよ……」

千川ちひろ「あののあさんが……。いきなり結婚されたことにもビックリでしたけどね」

モバP「自分でもエイプリルフールか何かかと思いました。今も、夢の中かと」

ちひろ「つねりましょうか?」

モバP「新婚最初の一週間は、毎朝自分の顔を殴ってましたよ」

ちひろ「やめてくださいよ……」

モバP「俺なんかとのあさんは釣り合わないと思うけど……」

本田未央「そうでもないと思うけど? プロデューサー、結構イケメン……というよりは、ハンサムだし」

モバP「二十歳前、読者モデルをしたことはあったけど、男は服装とかで意外とどうにかなるよ」

高森藍子「それに、優しいですし~」

モバP「綺麗な女性に対して優しくするのは、男の義務だよ」

日野茜「それに、仕事もできます!!!」

モバP「俺がスカウトして、みんなに一緒に働いてもらってるんだから、やらなきゃ失礼でしょ!」

ちひろ「……まぁ、ご自分で言う程、不釣り合いではないと思いますよ」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:14:54.32 ID:Oz99fLc30

モバP「けど、のあさんはCDの印税で俺より上の収入だし……」

未央「それだって、元を正せばプロデューサーの活躍もあってだし!」

モバP「けど、のあさんはトップアイドルだったし……」

藍子「確かに独占してる罪悪感はあるかもしれないですけど、選んだのはのあさんですし」

モバP「美人だし……」

茜「プロデューサーも負けてないですよ!!!」

モバP「けどなぁ……」

ちひろ「重症ですね」

前川みく「気持ちはわかるけど……。みくだって、あんな人にプロポーズされたらビックリしちゃうにゃ」

アナスタシア「ダー。のあは、ミステリアスです」

みく「ああ見えて、意外と悪戯好きだったりもするにゃ」

未央「みくちゃんは被害者ナンバーワンだからね……」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:15:43.50 ID:Oz99fLc30

モバP「俺なんかで本当にいいのか……」

ちひろ「本当に重症ですね。上手くいっていないんですか?」

モバP「事務所で見れる、のあさんのままなんですよね。キスとかは、してくれるけど」

アーニャ「プロデューサーは、特別なのあ、見たいですか?」

みく「そりゃ、夫婦なんだし……」

藍子「確かに、いつものクールビューティー、ミステリアスのあさんのままだと、不安かも」

茜「それがのあさんの持ち味ですからね!! 普段からず~っと! あんな感じなんですか!?」

モバP「うん……。会話をしても、いつものクール調で、面白い話をしても」

のあ『面白いわね』

モバP「笑わずに言うし……。俺といて、楽しいのか不安になる……」

未央「こりゃ、重傷だ」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:16:35.38 ID:Oz99fLc30

ちひろ「女性が多いところでこういう話をするのもなんですが、お子さんのご予定は?」

未央「ちひろさん、斬り込んだね~。いや、気になるけど」

藍子「お子さん……///」

モバP「あ、実は、その、まだ、そういう話は……。それどころか、その、そういう行為も」

ちひろ「えっ! 嘘ですよね?」

茜(行為? ……コウノトリさんへの依頼ですね!!!)

モバP「女性に聞くのもなんですけど、どうやって誘えと? あの、のあさんを」

ちひろ「え? あ~……」

みく「確かに……。ていうか、納得しちゃうみく達もアレだけど」

モバP「交際期間なしの結婚で、いざ結婚してみたら。未だに夢の気分ですし」

藍子「この事務所ではのあさんは古参ですから、プロデュースしていた期間が交際期間とも言えますけど……」

アーニャ「子供、可愛いです。私、好きです。のあもきっと、欲しいと、思います」 ニコ

一同(アーニャちゃんが一番可愛いと思っちゃう)

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:17:42.09 ID:Oz99fLc30

 モバP 自宅


のあ「掃除、洗濯は終わり。自分のお昼は……お茶漬けでいいわ」


のあ「自分のご飯となると、ついつい簡単に済ませてしまう」


のあ「けど、せっかくだから、シャケフレークに……かまぼこくらい追加しておこうかしら」


のあ「あの人に見せたら、似合わないとか言われちゃうかしら?」 ピッ


テレビ『あの大人気アイドル、高峯のあさんの突然の引退について』


のあ「まだやってるの? 一か月も前のことなのに」


のあ「……けど、我ながら大胆なことをしたわね」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:18:16.05 ID:Oz99fLc30


のあ『プロデューサー』


モバP『なんですか?』


のあ『好きよ』


モバP『へ? ああ、俺も好きですよ。これからも、頑張っていきましょう』


のあ『私、アイドルを辞めるわ』


モバP『……えっ!? お、俺に何か至らぬ点が? 何か、嫌なことが!?』


のあ『あなただけのアイドルになりたいの』


モバP『……え? え? え!? エイプリルフール?』


のあ『本気よ。私は、あなたを愛しているわ。だから、結婚して欲しい』


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:19:41.80 ID:Oz99fLc30


のあ「……交際期間もないのに、結婚は早かったかしら?」


のあ「けど、彼は私が初めてのアイドル。私も、初めて」


のあ「つまり、一緒に仕事をしていた時間が交際期間のようなもの」


のあ「事実、あの人は結婚してくれたわ。だから、間違ってはいないわ」


のあ「私は、私のために働いてくれたあの人に、尽くすもの」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:20:56.78 ID:Oz99fLc30

 近所の商店街

のあ「夕飯は何がいいかしら」

のあ「健康を考えすぎて、ヘルシーにしすぎかしら? たまには、濃い物のほうが喜ぶかしら?」

のあ「……トンカツにしましょう」

幼児「ママ、だっこ~」

母親「はいはい。ちょっと待っててね」

のあ「子供……。そうね。私も子供がいてもおかしくない年齢」

のあ「……もう少し、二人の生活を満喫したら……」

のあ「けど、どうすればいいのかしら? 勇気を出してキスをしてみても、欲が出ちゃう」

のあ「もっともっと、あの人を身近に感じたい」

のあ「……」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:22:30.32 ID:Oz99fLc30

 モバP自宅

のあ「……夕飯の下ごしらえも終わり。早く、帰ってこないかしら」

のあ「洗濯物は、乾いてるわね。取り込んで」

のあ「……あの人の、シャツ」 ギュ

モバP『のあさん、大丈夫ですか? あなたのプロデューサーなんですから、何でも言ってください!』

のあ「人を好きになるって、いいものね。胸が、暖かい……」

 ポカポカ

のあ「……いけない。春の陽気で……眠くなる」

のあ「……スースー」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:23:28.97 ID:Oz99fLc30

モバP「ただいま~」 バタン

モバP「あれ? のあさんは……」

のあ「スースー」

モバP「俺のワイシャツを抱きしめたまま、寝てる……」

モバP「何だ、この可愛い生き物は……///」

モバP「あの、クールなのあさんが……」

モバP「よくよく考えたら、のあさんの寝顔、初めて見たかもしれない。いつも俺より遅く寝て、俺より早く起きてるからな」

のあ「……」 パチ

モバP「あ、おはよう」

のあ「……あなた?」

モバP「はい。トップアイドルだったのあさんの一応の旦那です」

のあ「……寝てた?」

モバP「疲れてた? それとも、春だから暖かくて? 俺のワイシャツなんて、抱き心地もよくないでしょ」

のあ「ご、ごめんなさい。今、ご飯の支度を///」

モバP「あっ」

のあ「……?」

モバP「よだれ、たれてる」

のあ「……っ! ~~~~~!!」 ゴシゴシゴシ!

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:24:02.75 ID:Oz99fLc30

モバP「……」

のあ(げ、幻滅されたかしら? イメージじゃないって。そ、それは、嫌ね……)

モバP「……ぷっ、あははは」

のあ(わ、笑われるほど? 嫌われたり……しないかしら……)

モバP「可愛い」 ギュ

のあ「っ!?」

のあ(私が、可愛い?)

のあ(そんなことを言われたの、思えば初めてかもしれない……)

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/30(土) 23:25:41.41 ID:Oz99fLc30

モバP「のあ、ご飯の支度、まだなんだろ?」

のあ「え? え、えぇ……」

モバP「外食しよう」

のあ「わ、わかったわ。……今、呼び捨てに」

モバP「ダメ? 夫婦だし、俺ののあ、だし」

のあ「だ、ダメじゃないわ」

モバP「何か食べたいのある?」

のあ(私のイメージで言うなら……だけど。今は、イメージとか、そういうのじゃない)

のあ「……遠出するのも面倒だから、近所のファミレスでいいわ」

モバP「そっか、わかった。最近のファミレスも、結構美味しいよね」

のあ「……あなたと入ると、もっと美味しく感じるわ」

 チュ

モバP「……ファミレスでさ、ちょっと、今後について話さない?  
ちひろさんに、子供とかどうするのか、聞かれちゃったし」

のあ「……私も、少し、考えていたわ」

のあ「だから、いっぱい話したい。これからの大事な話も、何でもない他愛ない話も」 ニコ


 オチもなくおしまい