1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:21:19.05 ID:4mnxz/AI0
P「……」ジー

春香「……プロデューサーさん?」

P「……ん、春香か?」

春香「あの、何じーっと眺めてるんですか」

P「いや、今朝メガネ壊しちゃってさ。物が見辛いんだ」

春香「えっ……プロデューサーさん、メガネしてたんですか!?」

P「いや、してるだろ」

春香「Pヘッドの中身見せてくれなきゃわかんないです!」

P「ハハハ、そういえばそうだったな」

春香(そっかー。プロデューサーさん、メガネなんだ)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374924078

引用元: P「……」ジー 


 

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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:22:17.10 ID:4mnxz/AI0
b「……」

美希「あ、ハ……ニー?」

b「おう、美希。どうした?」

美希「ハニー、頭が上下逆なの」

b「逆? ……ああ、違う違う。ちょっとエネルギーが切れたんだ」

美希「エネルギー?」

b「丸の部分を持ち上げる力が切れちゃったんだよ」

美希「ハニーは大丈夫なの?」

b「全く問題ないぞ。強いて言えば、いつもより頭が重いくらいだ」

美希(丸の部分ってずり下がるんだ……初めて知ったの)

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:23:55.62 ID:4mnxz/AI0
P「ふんふふーん♪」

亜美(前方に、にーちゃん発見! 鼻歌歌いながら歩いてるYO!)

P「らったったー♪ らったったー♪」

亜美(これは後ろから驚かすチャンスだぜぃ! ……そーっとそーっと)

P「……何やってるんだ、亜美?」

亜美「えっ!?」

P「俺を見てから急にそろそろとして」

亜美「に、にーちゃん気付いてたの!?」

P「?? 目が合ったじゃないか」

亜美(にーちゃんの目、どこ!? Pヘッドじゃわかんないよ~!)

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:26:53.84 ID:4mnxz/AI0
P「……」ズルズル

貴音「おや、貴方様。そんな隅の方で昼食ですか?」

P「貴音に見られちゃったか。新作カップめん食べてたんだ」

貴音「なんと! それは、今日出たばかりの!?」

P「生憎一つしかなかったからこっそり食べてたんだが……」

貴音「うう、貴方様はいけずです」

P「悪かったよ。今度、ちゃんと貴音の分も買ってくるから、な?」

貴音「……仕方ありません。約束ですよ」

P「おう。任せろ」

貴音(……はて? そういえばぷろでゅぅさぁはぴぃへっど越しでどうやって食事を?)

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:28:07.77 ID:4mnxz/AI0
P「……」

あずさ「あら? プロデューサーさん、肩に糸くずがついてますよ」

P「え、ホントですか」

あずさ「これ、髪の毛ですね。長くて綺麗な黒髪……誰のかしら?」 

P「あぁ、それ俺のですよ」

あずさ「え!? プロデューサーさん、長髪だったんですか!?」

P「ええ。じゃないとPヘッドの丸い部分に髪を収められないじゃないですか」

あずさ「丸の部分にそんな秘密が……」

P「ハハハ、あずささんも今更な事を言いますね」

あずさ(今更……皆は知ってたのかしら~?)

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:30:36.60 ID:4mnxz/AI0
P「……」ヂュイ!

響「おーい! ハム蔵ー! どこだー!?」

P「どうかしたのか、響?」ヂュヂュイ

響「あ、プロデューサー! ハム蔵見なかったか!?」

P「ハム蔵? 何言ってるんだ。ハム蔵の居場所といえばここだろ」ヂュイヂュイ

響「ここ? ……あっ! Pヘッドの穴の部分に!」

P「響はおっちょこちょいだなぁ。ハム蔵がいる場所なんてここ以外ないだろ」ヂュイ!

響「そんなの初めて知ったぞ!」

P「何のためにPヘッドの丸い部分が回し車になってたと思ってるんだ?」ヂュイヂュイ

響(ハム蔵のため? ……いやいや、絶対おかしいぞ。自分、夢でも見てるのかー?)

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:32:10.31 ID:4mnxz/AI0
P「アー……アー……ダメだな(泰勇気ボイス)」

千早「どうかしましたか、プロデューサー」

P「あ、千早(間島ボイス)」

千早「?? あの、プロデューサー……ですよね?」

P「そうだよ(水島ボイス)」

千早「また声が……」

P「やっぱ分かるか。実はPヘッドの音声変換システムが壊れたんだよ(赤羽根ボイス)」

千早「音声変換? ……普段の声は作り物だったんですか?」

P「どれも本職の人の声を使ってるから、丸っきり作り物ってワケじゃないさ(浅沼ボイス)」

千早(プロデューサーの本当の声……どんなのかしら)

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:34:25.17 ID:4mnxz/AI0
P「……」テクテク

やよい「今日はもやしが安くて助かりましたぁ。……あ、プロデューサー!」

P「ん、やよいか? こんなところで奇遇だな」

やよい「プロデューサー、こんにち――」ブウウゥゥウン

P「――車が飛び出してッ!? ……危ないやよい!!」

やよい「えっ?」ブィィィン!!

B「……大丈夫だったか?」

やよい「は、はい。ありがとうございま……あれ? 頭がBになってます!」

P「緊急時には丸の部分が展開してバリアーモードになるんだよ。……ともかく無事でよかった」

やよい(全然知らなかった。プロデューサーはやっぱり凄いです!)

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:35:29.06 ID:4mnxz/AI0
P「……」グーグー

真美(あっ、にーちゃんが居眠りしてるYO!)

P「……た、たいやきがぁ……」グーグー

真美(そういえば亜美がPヘッドの前にクップクしたって言ってたっけ)

P「……やめろ、俺は美味しくないぞぉ……」グーグー

真美(変な夢みてるっぽいけど、これは亜美のカタキうちのチャンス!)

P「……マ、マミ……」グーグー

真美(真美の名前!? ううん、こんな事で真美はドーヨーしたりしないよ!)

P「……フィナーレ……」グーグー

真美(うー……もうちょっとだけ寝言聞いてようかな……)

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:38:31.50 ID:4mnxz/AI0
P「……」ポタポタ

律子「プロデューサー? 頭からなにか垂れてますよ」

P「へ?」

律子「この匂い……スンスン……ガソリン?」

P「げ! ガソリン漏れ!? すぐに修理に出さないと!」

律子「……あの、そのPヘッドってガソリン入ってたんですか?」

P「そりゃ入ってるさ。なんだ、電気で動いているとでも思ったのか?」

律子「い、いえ。そういうわけでは」

P「はぁぁ……修理代高くつくかなぁ……」

律子(そもそも動力が必要なものなの、あれ?)

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:42:08.70 ID:4mnxz/AI0
I「……」シャァァァァ

真「おっはようございまーす! プロデュー……サー?」

I「おう、真か。おはよう」シャァァァァ

真「え、プロデューサーですよ……ね?」

P「何言ってるんだ、俺が他の何かに見えるか?」カチャン

真「いや、でも今……Pヘッドの丸い部分が離れて……」

P「ああ。『ウォーク・ザ・ドッグ』の練習してたんだよ」

真「犬の散歩? ……え、ヨーヨーの?」

P「それ以外にあるか?」

真(あの部分、ヨーヨーだったんだ……)

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:44:49.06 ID:4mnxz/AI0
P「……」ブォォォォォ

伊織「ハァ……今日は暑いわね」

P「そうだな」ブォォォォ

伊織「……さっきから何の音?」

P「あぁ、伊織。ちょっと俺の横に来てくれないか」ブォォォォ

伊織「何で私がアンタの横に行かなきゃいけないのよ!」

P「まぁまぁ、騙されたと思って」ブォォォォ

伊織「仕方ないわね……え、涼しい?」

P「某羽根のない扇風機をPヘッドに導入してみたんだ」ブォォォォ

伊織(また無駄な事を……っていうか、あれそんな色々機能ついてたの?)

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:47:04.58 ID:4mnxz/AI0
P「……」カタカタ

小鳥「残業って辛いですよねぇ」カタカタ

P「ハハハ、もう慣れましたよ」カタカタ

小鳥「あんまり慣れたくないですけど……ッ!?」フッ

P「明かりが……停電?」

小鳥「でも、パソコンは大丈夫みたいです。蛍光灯が切れたんですかね」

P「データが無事で何よりです。しかし、こう暗いと目に悪いですね」

小鳥「蛍光灯の替え、ありましたっけ」

P「明日でいいでしょ。今日は取り合えずこれで」ピカッ

小鳥(Pヘッドの丸い部分が発光を!? あれ、環型蛍光管入ってるの!?)

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:48:53.84 ID:4mnxz/AI0
P「……」ズズズ

雪歩(毎度の事だけど、どうやってお茶飲んでるんだろう……)

P「雪歩のお茶は相変わらず最高だな」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ。……そういえば、ちょっとこの辺ちらかってませんか?」

P「ん? 言われてみるとそうだな」

雪歩「やよいちゃんみたいに上手じゃないですけど、良ければ私が掃除しましょうか?」

P「いや、その必要はないよ。行け! Pル○バ!」

雪歩(Pヘッドの丸い部分が発射されて、地面のゴミを吸い取ってる!?)

I「昨日搭載した新機能なんだ。凄いだろ」

雪歩(と、搭載? 新機能!? ……よくわかりませんようぅぅ!)

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:50:14.01 ID:4mnxz/AI0
雪歩「――という事がこの前あったんですぅ」

小鳥「私のときは発光ギミック見せてくれましたよ」

伊織「扇風機もついてたわね」

真「ボクの前でヨーヨーしてたよ」

律子「皆色々見てるのね。……私の前では故障してたわ」

亜美「後ろから近寄ったと思ったら目が合ってたYO」

真美「……亜美のカタキうちしようと思ったら返り討ちにされたよ」

やよい「危険な時にバリアーになるんですよー」

千早「声を変換する機能があるみたいね」

美希「丸の部分はエネルギーが切れたらずり落ちるの」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 20:51:29.50 ID:4mnxz/AI0
あずさ「え? 丸の部分は髪の毛を収納してるって聞いたけど……」

貴音「結局、どうやってモノを食べているのかは分からずじまいでした」

春香「プロデューサーさんがメガネをかけてるって事しか分からなかったよ」

一同「…………」

春香「こうしてみると、プロデューサーさんって謎だね」

伊織「謎の根源がプロデューサーなのかPヘッドなのか微妙なところだと思うけど」

亜美「そういえば、ひびきんは何か見なかったの?」

響「丸の部分はハム蔵のための回し車だって言ってたぞ」

響以外「「さすがにそれはない」」

響「な、なんでだー!?」


終わり