1: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 10:48:00.78 ID:FOAi6o3t0
にこ「……」クー…スピー

絵里「あら……寝てるのね」

真姫「にこちゃんが部室で寝てるなんて珍しいわね」

絵里「すっかり熟睡しちゃって……」

にこ「パパ……」ムニャムニャ

真姫「今の聞いた?」

絵里「パパ、ですってね」クスッ

真姫「凛に聞かせてあげたかったわね」

絵里「それは……かしこくないわね」

真姫「ねえ、エリー」

絵里「どうしたの?」

真姫「友達のお父さんってちょっと怖いわよね」

絵里「なんとなくわかるかもしれない。……ていうか真姫に友達いたのね」 クスッ

真姫「い、いるわよそれくらい!」

絵里「シーッ にこが起きちゃうじゃない……」

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引用元: 【ラブライブ!】にこ「親愛なるパパへ」 


 

3: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 10:54:50.73 ID:FOAi6o3t0
ロリにこ(以下ニコ)「パパだいすきー!!」

ママ「あらあら」ニコニコ

ニコ「それで、パパとけっこんする!」

パパ「結婚しちゃおうか!」

ママ「……」ジーッ

パパ「…… さあ、飯にしよう飯」アセアセ

ママ「ふふっ…… あ、今蹴ったわ!」

ニコ「けったって?だれが?」

パパ「もうすぐで、にこにも弟ができるんだぞ」

ニコ「弟!?」

ママ「貴女たちもお姉さんになるのよ」

こころあ「ごはんー」

ママ「あぁ、ごめんなさいね」

パパ「あああ、君はいいよ座ってて。並べるくらいやるよ」

ママ「ごめんなさいね、あなた」

ニコ「にこもてつだうー!」

4: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 10:58:07.80 ID:FOAi6o3t0
パパ「それじゃあ、いただきまーす」

「「「「いただきまーす」」」」

ニコ「パクパク……やっぱりママの手料理は世界一にこ!」

ママ「ありがとう、にこ」

パパ「うん、ママの手料理は世界一にこ!」

ママ「」

こころあ「おいしいおいしいー」

ママ「こらこらこぼさないの 」

パパ「それでにこ、クリスマスプレゼント、何がほしい?」

ニコ「◯ブライブの◯きちゃんのぬいぐるみほしー!」

パパ(……メタ発言は控えてほしいかな……)
「じゃあ、ぬいぐるみ買ってくるよ」

ママ「サンタさんにはなに頼むの?」

ニコ「一番ほしいのは……みんなと一緒にいること!」

パパ「……」

ママ「あらあら」

5: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:00:13.87 ID:FOAi6o3t0
------------
パパ「じゃあ、おやすみ、にこ」

ニコ「おや……すみ……な……さい……」スヤスヤ

パパ「……愛してるよ、にこ……」

……

パパ「ママ、起きてる?ちょっと話があるんだ」

6: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:06:03.90 ID:FOAi6o3t0
-----------
……で、にこは寝た?

うん、バッチリ

……それで、話って?

ニコ(あれ、電気ついてる……まだママたちおきてるのかな……)

あなた、 それって!……れで、どれくらいなの?

……長くて半年って言われて……もっと……いかもしれないし、短いかもしれない

……そんな……だってまだにこだって小さいし、子供だって生まれるのよ!

……るよ……実は、こころと……が生まれるときも、言われてたんだよ、同じようなこと

ニコ(なんの話してるんだろう……)

7: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:08:35.35 ID:FOAi6o3t0
……

そのときは、頼み込んで何とかして……んだけど、もう次はないかもしれないぞって……

そんな……

もし、ここで無理に……も、最悪……

せめて!……せめてこの子が生まれるまでは……

……わかってるよ。それくらいはなんとかできないか……てみるよ……

……わかったけど……無理はしないでね

うん……るよ、じゃあお休みなさい

ガチャ

……はい……。……どうしてあなたに限って……こんなこと……

8: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:14:52.75 ID:FOAi6o3t0
テトテト

ニコ「ママー、どうしたの?」

ママ「まだ起きてたのね、にこ。な、なんでもないのよ。なんでなんでもないから」グスッ

ニコ「ママ……?」

…………

パパ(はぁー……せめてニコの卒業式には出たかったけど……出れるかなぁ……)

パパ(それに、にこのサンタさんへのおねがい、守れそうにないよ……)

パパ「俺が……自分が不甲斐ねぇよ……」

9: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:24:37.06 ID:FOAi6o3t0
-----------

真姫「ホント、起きないわね……どうする?起こす?」

絵里「いえ、寝かせてあげましょう?いつも大変だって言ってるし」

真姫「うちの凛がお騒がせしまして」

絵里「いえいえ、うちの希こそ」クスクス

にこ「う……ううん……」

絵里「真姫、にこがなにか言うわよ!」ハァハァ

真姫「なんでそんなワクワクしてるのよ……」

にこ「パパァ……」

真姫「にこちゃんからパパって言葉出るとはなんか思えないのよね」

絵里「シーッ、真姫!」

にこ「……パパ、行っちゃいやぁ……」

真姫「」ビクッ
絵里「」ビクッ

絵里「ま、真姫……いまの……」

真姫「そんな……お義父様はもうすでに……」

絵里「え、そうなの……?」

真姫「にこちゃん……かわいそうに……」

11: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:29:26.59 ID:FOAi6o3t0
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パパ「にこ、ママとこころとここあと……虎太郎を頼んだよ」

ニコ「ねぇ、パパどこいくの??」

パパ「ええと……」

ニコ「ねぇってば!」

ママ「パパはね、とっても遠くにいくのよ」グスッ

ニコ「遠く?また会える?」

パパ「ああ、会えるさ。寂しくなっても」

トン

パパ「ここにいるよ」

ニコ「ええと……どこ?」

パパ「……心……かな」

ママ「そんな、あなた、今生の別れみたいに……」

パパ「いいじゃないか、たまには…… ……もう時間のようだね……」

ママ「……」グスッ

ニコ「ねえ!パパ!行かないで!」

パパ「にこ……ここでお別れだよ」

12: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:31:35.91 ID:FOAi6o3t0
ニコ「やだぁ……やだよぅ……」グスグス

パパ「にっこにっこにー」

ニコ「え?」

パパ「笑顔の魔法だよ、言ってごらん?」

ニコ「にっこ……にっこ……にー……」

パパ「そう。どんなに辛くても、笑顔の人のところにしか幸せは来ないから、だから、今は……これからも、笑っておくれ、にこ」

ニコ「にっこ……にっこ……にー……にっこにっこ……にー……にっこにっこにー……にっこにっこにー! にっこにっこにー!」

パパ「やっぱりママと一緒で、笑顔が一番だな」ナデナデ

ニコ「うん!パパ、むこうでも元気でね!」

13: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:36:58.26 ID:FOAi6o3t0
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にこ「う……うん……あれ、私寝てた……?」

絵里「え、えぇ」

にこ(ずいぶんと懐かしい夢見たわね……)

真姫「にこちゃん!」

にこ「な、なによ急に……」

真姫「辛いときはいつでも言って!私、にこちゃんの力になるから!」

絵里「私もそうよ、にこ。ううん、私だけじゃない、μ'sのみんな、貴女の力になるから!」

にこ「ええと……にこ何かしたかしら……」

絵里「にこ、そのえっとあ にこ「ごめん電話!」

ピッ

にこ「もしもし……え!パパ!? 」

絵里真姫「」ビクッ

にこ「 え、ちょっ、ちょっと待って!」

ガチャッ タッタッタッタ…

絵里「にこ、どこか行っちゃったわね」

真姫「ねぇ、エリー、さっきパパっていってたわよね……」

絵里「ねぇ、真姫。電話なったの聞こえた?」

真姫「……」フルフル

絵里「もしかして、にこ……」

真姫「ついに幻聴まで聞こえるように……」

絵里「今日はにこには休んでもらいましょ?」

真姫「……でも、こういうときは……」

14: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 11:41:15.27 ID:FOAi6o3t0
ガチャッ

にこ「……」ソワソワ

絵里「にこ!」

にこ「」ビクッ
「だから、なんなのよ、もう!」

絵里「つらいなら、私たちを頼っていいから!」

真姫「ええと……その……パパがどうしたの?」
絵里「真姫……!」

にこ「あー聞こえてたのね。悪いけど今日はパパが帰ってくるから早く帰るわね。海未に伝えておいて」

絵里「パパが帰ってくるって……お盆はまだ先よ?」キョトン

にこ「あー、そうね……なんでこの時期なのかはにこにもさっぱり」

真姫「帰ってくるってどこから?えっと……黄泉の国 ?」

19: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 15:24:27.52 ID:FOAi6o3t0
にこ「ぬぁんでよ!人の親勝手に殺さないでくれる!? シンガポールよ、シンガポール」

絵里「芯……がポール?」

にこ「そう、単身赴任をずっとしてて久しぶりに帰ってくるのよ」

真姫「な、なんだ……てっきりお義父様はもうすでに……」

にこ「どうしてそう思い込んでるんだか……あんたたちもそそっかしいわね~」ニヤニヤ

にこ「さぁ、作詞の続き 真姫「にこちゃん!」 絵里「にこ!」

にこ「え、な、なに」

モッギュー

真姫「ホントに、心配したんだから!」

絵里「私もよ、にこ……」

にこ「あんたたち……」

ギュウギュウ

にこ「あ、ちょっ、痛っ!ああ、もう真姫くっつきすぎ! え、絵里!どこ触って……ああ、もう、誰か助けて~!!」

21: ◆pA/GPBMLYo 2016/02/28(日) 15:31:35.01 ID:FOAi6o3t0
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花陽「チョットマッテテー」

海未「花陽?」

花陽「なんか言わなくちゃダメかな~って」

海未「そうですか……。 そういえばにこはかれこれ30分以上喋ってますね。」

希「にこっち、楽しそうやね」

海未「まったく……いつになったは練習できるのやら……。」

にこ「……でね、お父さんたらあんなに白かったのにすっかり焼けてて!」

ことり「そういえば、にこちゃんも色白できれいだけど、お父さん譲りなんだね」

にこ「そうなのよ!それでね、結構ガタイも良くなってて、どうしたのって聞いたら、走ってたんですって!信じられないわよ!あの運動嫌いのお父さんが!走り込みなんて!」

ことり「うんうん!」

凛「早口で何言ってるかよくわかんないよ……」

真姫(やっぱり にこちゃん、お義父さんのこと)

絵里(大好きなのね)

にこ「それでね! ちょっと凛!まだ話終わってないわよ! ちょっと!」ガシッ

希(凛二等兵の栄誉ある最後に敬礼……)

凛「死んでない!誰も死んでないにゃー!」ジタバタ

にこ「さぁ、続きよ!凛!」

凛「いやーっ!!」

穂乃果「……」

穂乃果「ええい!おわりだよ!」