1 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:08:45 ID:ZR3sY/oU
ーー牢獄ーー

ガチャン

エレン「ちっ…ついてねぇな…」

アルミン「やあ…新入りかい?」

エレン「ああ…俺はエレンっていうんだ」

アルミン「僕はアルミン。これから同室だね…よろしく」

エレン「ああ…こちらこそよろしくな」 




2 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:14:13 ID:ZR3sY/oU

アルミン「エレンはどうして捕まっちゃったの?」

エレン「俺は…殺人だ。子供の頃の出来事だけど、危険な思想してるからって今更んなってぶち込まれたよ」チッ

アルミン「あははっ…凄いんだね…」

エレン「まぁ相手は犯罪者だったからな。刑期はそんな長くないのが救いだな」 


3 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:18:28 ID:ZR3sY/oU


エレン「お前は何したんだよ?」

アルミン「僕は詐欺だよ。無駄に頭の回転早いから、貴族のマダムを相手に騙しまくってたのさ…」

エレン「どのくらい稼いだんだよ?」

アルミン「一生遊んで暮らせるくらいかな…」

エレン「お前もなかなかえげつねぇな…」 

4 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:21:47 ID:ZR3sY/oU

エレン「他の同室の奴らは何やったんだ?」

アルミン「順に紹介していくよ。彼はバカのコニー」

コニー「オアエリー」ボケー

アルミン「アヘンに手を出して…今じゃ『オアエリ』しか喋れないんだ…」

エレン「なんか…切ないな…」 


7 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:26:42 ID:ZR3sY/oU

アルミン「次は、顔探しのマルコ」

エレン「顔探し?ちゃんと顔ついてんじゃねぇか」

アルミン「自分の顔がなくなる夢を見るんだって…夢から覚めると自分の顔を探して通行人を襲うらしいよ…」

マルコ「ブツブツ…」

エレン「怖いな…」

アルミン「地方じゃ妖怪扱いされてたしね」 

8 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:30:48 ID:ZR3sY/oU

アルミン「次が、異臭のベルトルト」

エレン「異臭?全然臭いなんてしないぞ?」

アルミン「今は3
分に一回ファブリーズをかけてるから平気だよ」

ベルトルト「…」シュッ

アルミン「彼の汗はシュールストレミングを超えるほど臭いんだ…」

エレン「なんか可哀想だな…」 

9 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:35:00 ID:ZR3sY/oU

アルミン「次は、ナンパのジャン」

エレン「ナンパ?悪いことなのか?」

アルミン「彼のナンパは黒髪専門でね…ナンパした人数は1万を越えるらしい」

ジャン「キレイナクロガミダ…」ブツブツ

エレン「迷惑な野郎だな…」

アルミン「うん、だから流石の憲兵団も捕まえたみたいだ」 


12 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:39:48 ID:ZR3sY/oU

アルミン「彼は、メンヘラのライナー。通称メンヘライナーだ」

エレン「メンヘラってなんだ?」

アルミン「頭がちょっとあれな人の事だよ…彼は強姦未遂だ」

エレン「…クソ野郎だな…」

ライナー「クリスタ…ケッコンシタ」ブツブツ

アルミン「結婚しよとか言っていたいけな少女に襲いかかったらしい…」

エレン「気持ち悪い…」 

13 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:44:21 ID:ZR3sY/oU

エレン「あっちの牢の奴らはなんだ?」

アルミン「あっちは死刑囚だよ…僕たち犯罪者のエリートさ」

死刑囚「…」ゴゴゴゴ

エレン「確かに…みんな顔つきがヤベェ…」

アルミン「凄いよね…気迫が僕たちなんかとは違うよ…」

エレン「あの人たちも紹介してくれよ」

アルミン「うん」 

14 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:50:15 ID:ZR3sY/oU

アルミン「左の人は、舌噛みのオルオ」

エレン「??」

アルミン「彼は酷いよ…深夜、小便を撒き散らしながら他人の舌を噛むために徘徊していたらしい」

オルオ「…」ゴゴゴゴ

エレン「ひっ…」ゾクッ

エレン「なんて野郎だ…異常すぎる…」

アルミン「被害者は39人、未遂は9件…僕のおじいちゃんも被害にあったんだ…」

エレン「爺さんは平気なのかよ…」

アルミン「…」 

15 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:54:59 ID:ZR3sY/oU
エレン「すまん…」

アルミン「いいよ…気を取り直して次行くよ」

アルミン「彼は、理不尽のピクシス」

ピクシス「ワシハムザイダ…」ブツブツ

エレン「どういう意味だ?」

アルミン「なんか…とある民族から戦犯って扱いを受けて、彼に対しての暴動が起きたんだ…」

エレン「なんかやったのか?」

アルミン「それは分からないけど…事態を収束するために死刑にされるらしい」

エレン「理不尽すぎるだろ…」

アルミン「そうだね…」 

16 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 14:59:39 ID:ZR3sY/oU

アルミン「彼は、体当たりのグンタ」

グンタ「……」ブツブツ

エレン「傷害か?」

アルミン「殺人だよ…彼に体当たりをされると奇妙な音がなった後…被害者が両手両足を挙げて地面に吸い込まれるんだ…」

エレン「な…なんだよ…それ」ガクガク

アルミン「彼はその能力をクリボーって呼んでるみたいだ…頭の形が似ているみたいだ…」

エレン「マンマミーヤ」 

17 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 15:04:17 ID:ZR3sY/oU

アルミン「次は、鼻嗤いのミケ」

ミケ「…クンクン…フッ…」ニヤァ

エレン「二つ名じゃ、想像つかねぇな…」

アルミン「単純に言えばセクハラさ…女性の臭いを嗅いで鼻で笑う、それを繰り返していたのさ」

エレン「それだけで死刑なのか!?」

アルミン「まぁ…総統の奥さんの臭いを嗅いでしまったらしいよ…」

エレン「そっか…それは死刑になるな…」 


19 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 15:08:47 ID:ZR3sY/oU

アルミン「彼はヤバいよ…最強のリヴァイ」

エレン「人類最強…」

アルミン「のゴロツキさ…強姦、強盗、殺人なんでも有りの殺人鬼だ…」

リヴァイ「…」ギロッ

エレン「怖えぇ…けり殺されそうだ…」ガクガク

アルミン「拘束が厳重だから今は平気だよ…彼を捕まえるのに憲兵団、駐屯兵団合わせて4000人を導入したらしい」

エレン「1人で一個旅団並みの戦力あるのかよ…」

アルミン「うん…死刑に出来るのかすら怪しいよね」 

21 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 15:12:19 ID:ZR3sY/oU

アルミン「次は、隠蔽のエルヴィン」

エレン「聞いたことある名だな…」

アルミン「元調査兵団のトップだよ…罪状はズラ…調査兵団もそのせいで地に落ちた…」

エレン「くっそ野郎…ズラなんて死刑になって当然だ!!」

アルミン「許せないよね…」

エレン「ああ…」

アルミン「うん…」

エレン「…」

アルミン「…」 

22 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 15:13:31 ID:ZR3sY/oU
なに書いてんだろ…

以上です…

ありがとうございました 


32 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:23:02 ID:ZR3sY/oU

カツッ カツッ カツッ

エレン「誰か来たみたいだぞ…」

アルミン「看守だよ。絶対に逆らわないでね…」

エレン「なんだ?怖い奴なのか?」

アルミン「うん…極度のドSで鞭打ちされた人は数知れない…」ガクガク

エレン「マジかよ…ヤベェな…」

カツッ カツッ カツッ… 

33 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:26:32 ID:ZR3sY/oU

ユミル「囚人番号104番!!」

エレン「はっ!(こいつが看守か…顔怖ぇ…)」バッ

ユミル「お前に会わせたい奴がいる…ついてこい」

エレン「はいっ!」

ユミル「おっ…アルミンちゃんじゃねぇか」ニヤァ

アルミン「ひいっ!お仕置きはやめてくださいユミル様お仕置きはやめてくださいユミル様お仕置きはやめてくださいユミル様…」ガクガク 

34 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:30:46 ID:ZR3sY/oU

ユミル「そう怖がんないよ。鞭の後は飴やってるだろ」ニヤァ

アルミン「ウワァァァァァァァァァァァ!!」ガタガタ

エレン「アルミン!?」

ユミル「ちっ…狂っちまったか…」

エレン(アルミンの奴どんな酷いことされたんだよ…)

ユミル「まぁいい。オラっ、行くぞ」

エレン「はいっ!」

ーーーー
ーーー
ーー 

35 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:34:30 ID:ZR3sY/oU

エレン「会わせたい人って面会ですか?」

ユミル「ちげぇよ、今から行くのは女子刑務所だ」

エレン「なぜそんな所へ?」

ユミル「囚人の1人がずっとテメェの名前を夜な夜な叫んでんだ…いい加減うるせぇから一回会わせるんだよ」

エレン「そうですか…(誰だ?全然心当たりねぇぞ…)」

ユミル「いいか?今から行くところは男性刑務所の比じゃねぇ。絶対に囚人と目を合わせるんじゃねぇぞ?」

エレン「はいっ!」

ユミル「着いたぞ…入れ」


ギイィ…バタンッ 

36 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:37:13 ID:ZR3sY/oU

エレン「ここが女子刑務所…?」キョロキョロ

ガァァァァァァァァ

エレン「ひいっ…」

ユミル「ちっ…またあいつが暴れてやがる」

エレン「誰なんですか?」ガクガク

ユミル「しかたねぇ…特別に順番に紹介してってやるよ」 

37 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:42:07 ID:ZR3sY/oU

ユミル「こいつがサシャだ。通称、餓狼のサシャ」

サシャ「ガァァァァァァァァ!!」

ユミル「食い逃げ168件、食料強盗55件…盗賊すらこいつの餌食になってる」

エレン「こんな女の子が…?それに何故叫んでいるんですか?」

ユミル「腹が減ってんだよ。空腹になると毎回叫び出す…」

サシャ「食わせんかいっ!!」ガルルルル…

ユミル「もう少しで飯だから少し待ってろ」

サシャ「ヴゥゥゥ…」

エレン(意地汚ねぇんだな…) 

38 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 18:47:24 ID:ZR3sY/oU

ユミル「そんでこいつがクリスタ。雪山のクリスタだ」

クリスタ「こんにちは!」ニコ

エレン「あ、あぁ…こんにc…」

ユミル「話すなっ!!こいつはその美貌で人を雪山に連れ込んで、衰弱させてからひたすら肉塊になるまで引きずり回わす極悪人だ…」

エレン「…その話し聞いたことあります…でも確かひきこさんっていう化物じゃ…」

ユミル「こいつが元に出来た話だ…最初の被害者ダズは名札が無けりゃ、見分けすら付かなかった…」

エレン「まじかよ…」

クリスタ「次は君を引きずりたいな!!」ニコ

エレン「」ガクガク 

44 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:35:38 ID:9v.sZlu6

ユミル「次はこいつ…家畜腐教のミーナ」

ミーナ「ブヒヒ…リヴァ×エレ…」

エレン「なんか寒気がっ…」ゾクゾク

ユミル「こいつは家畜小屋に少年を大勢連れ込んで 交させてたんだ…」

エレン「なっ…何故そんなことを!?」

ユミル「自分の欲望のため… モをこの世界に蔓延させたかったらしい…」

エレン「っ…このクズ野郎!!テメェなんて家畜以下の 豚だ!!」ギロッ

ミーナ「ブヒィィィィィイイイ!!」

エレン「」ビクッ

ユミル「やめろ…こいつにとっちゃご褒美だ…」

エレン「ちくしょう…」ギリッ 

45 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:37:11 ID:9v.sZlu6

ユミル「次いくぞ…こいつは、男殺しのアニ」

アニ「…」ギロ

エレン「男殺し?色気を使った犯罪ですか?」

ユミル「そんな単純なもんじゃねぇ…道場に乗り込んでは、自慢の蹴り技で師範、師範代をチングリガエシにして社会的に殺すんだ…」

エレン「くっ…被害者は今どうしてるんですか…?」

ユミル「駄目だ…精神病棟から出てこれねぇよ」

アニ「おい…」

エレン「」ビクッ

アニ「あんたもチングリガエシてやろうか?」クチッ

エレン(うっ…チングリガエされる映像が鮮明に浮かんできやがる…)ギリッ 

46 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:39:42 ID:9v.sZlu6

ユミル「普通の囚人はこいつで最後だ…破産のハンナ」

ハンナ「フフフ…」

エレン「一見、普通そうですが…」

ユミル「普通がこいつの売りなんだよ…綺麗すぎる女より普通の女の方が男としちゃ言い寄りやすいからな…」

ユミル「その見た目を利用して、数々の男を騙し金を巻き上げやがった…」

エレン「普通の奴ほど危ないって事ですか…」

ユミル「フランツってやつは自己破産まで追い込まれたってよ」

ハンナ「ねぇ…私と付き合わない?」

エレン「お断りします」 

47 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:40:36 ID:9v.sZlu6

ユミル「次は特殊な囚人が集められてる場所だ…地獄より酷でぇが、お前を呼んでる奴はそこにいる」

エレン「…」ゴクッ

ユミル「覚悟しろよ?もう後戻りは出来ねぇ…」

エレン「分かりました…(あんたが連れてきたんだろ…)」

ユミル「じゃあ…行くぞ」


ギイィ…バタン 

48 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:41:34 ID:9v.sZlu6

ギャァァァァァァァ…

ガシャン!ガシャン!ガシャン!

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァァァ!!!

エレ───────ン!!

エレン「うっ…おえっ…」ゲロゲロ

ユミル「ちっ…雰囲気に呑まれたか」

エレン「うぅ…何なんですか…いくら何でも異常すぎます…」

ユミル「ここはそういう場所だ…紹介していくぞ?」

エレン「…はい(くそっ…帰りてぇよ…)」 

49 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:47:58 ID:9v.sZlu6

ユミル「こいつは、飛散のペトラ」

ペトラ「…舌噛んで死ね」ゴゴゴ

エレン「この人はいったいなにしたんですか…?」

ユミル「こいつの尿はこの世で一番強力な酸…そして性癖は立体起動時に小便を撒くことだ…」

エレン「なっ…」

ユミル「それだけじゃねぇ…市街で撒きやがるから達が悪い。」

ユミル「こいつのせいで死亡者は158人五体満足でいられなくなったのは55人だ…」 

50 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:49:15 ID:9v.sZlu6

エレン「ひでぇ…それでも人間かよ!!」

ペトラ「威厳とかさ!!」ショロロロ

ユミル「避けろ!!」バッ

エレン「うわぁ!!」バッ

シュワー…

ユミル「ちっ…牢が溶けた!!ナイル!マルロ!取り押さえろ!!」

ナイマル「はっ!ユミル様!」

オトナシクシロ!! 

ユミル「危なかったな…」

エレン「助かりました…あの看守さんは部下ですか?」

ユミル「上司と同期だか調教済みだ…今じゃいい奴隷だよ」ニヤァ

エレン「そっすか」 

51 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:50:35 ID:9v.sZlu6

ユミル「次は、ビッチのヒッチ」

エレン「こいつは何を…」

ユミル「売春さ…ただの売春ならいいが、こいつは質が悪い」

ユミル「客は総統からゴロツキまでいろんな奴がいる」

エレン「まじかよ…総統まで」

ユミル「しかもこいつは病気持ちだ…男として死んだやつは星の数…総統も移されたみたいだぞ」 

52 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:51:19 ID:9v.sZlu6

エレン「もう怖くてxxxx出来ねぇよ…くそっ…一生●●のままだってのかよ!!」

ニギッ…

ヒッチ「私が●●ろししてあげよっか?」ニヤ

エレン「ヒィィィッ!!看守さん助けて!!あそこ揉まれたよ!!」ウワーン

ユミル「ちっ…行けエルド!!お前はもう移ってるから平気だ!」

エルド「はっ!」

オマエノアイテハオレダ!!

エレン「」ガクガク

ユミル「いつまでもメソメソしてんじゃねぇ!次いくぞ!」 

53 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:54:10 ID:9v.sZlu6

ユミル「こいつは発明王のハンジ」

ハンジ「フヒヒ…」

ユミル「発明王だけ聞けば聞こえはいいが、実際はただのマッドサイエンティストだ…」

エレン「どんな事をしていたんですか…?」

ハンジ「聞きたい!!?」ガシャン

エレン「うひぃっ!」ビクッ

ユミル「喋んな…殺すぞ」

ハンジ「ちぇっ…つまんないの…」

ユミル「私が話す。こいつは人間が小さくなる薬やその逆…人格が入れ替わる薬などを作って、手当たり次第に人に飲ませた…」

エレン「意外に凄い発明じゃないですか…」 

54 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:55:52 ID:9v.sZlu6

ユミル「そうでもねぇぞ?薬には副作用があってな…乗んだ奴はみんないなくなっちまった」

エレン「えっ…」

ハンジ「君も実験しようよ!!さいっこうにたぎるやつをさっ!!」

ユミル「うるせぇ!!」

エレン「この才能を他に生かせなかったのかよっ」ギリッ

ユミル「元はまともだったんだけどな…自分の実験で助手のモブリットって奴を死なせてから狂っちまったみたいだ…」

ハンジ「ウヒヒ…」

エレン「くっ」 

55 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 22:58:21 ID:9v.sZlu6

ユミル「次が本命の、腹筋のミカサ…牢じゃなくてこの鉄の扉の向こうにいる…」

エレン「鉄の扉?何で牢じゃないんですか?(ミカサ…聞いたことあるな)」

ユミル「前に牢をひん曲げて脱獄したからな…それいらいここだ」

エレン「飯用の小さい扉だけ開ける…必要以上に近づかないで話せ」

エレン「はい…」ゴクッ

ガラッ…


<●> <●> エレン…?

エレン「ウワァァァ!?!!」ビクッ 

56 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 23:00:22 ID:9v.sZlu6

ミカサ「エレン聞いて…私はミカサ…あなたのワイフ」

エレン(こいつは俺が人を殺した時にいた女だ…あの後、憲兵団に保護されたのにどうしてっ!?)

ミカサ「エレン?」

エレン「な、なんだよ…」

ミカサ「やっと会えた…私たちは家族…これからは一緒に暮らそう」

エレン(なっ…こいつが言ってることがわからねぇのは、俺がばかだからじゃねぇよな!?)

ミカサ「ふふっ…私と話すのが恥ずかしいの?」

エレン「な、なんでお前はここに居るんだ!?」 

57 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 23:02:17 ID:9v.sZlu6

ミカサ「エレンに会いに行こうとしたら憲兵団が邪魔をした。」

ミカサ「ので、削いだ。数え切れないほど削いだら、ここに連れて来られてしまった」

エレン(こいつ…イかれてやがるっ)ブルブル

ミカサ「震えてる?エレン寒いの?ならそちらへ行って私が温めてあげる」

ドゴンッ! ドガンッ!

エレン「ひいっ!(内側から殴ってんのか!?こっちにまで拳の跡がついてやがる!!)」

ガシャァァァン!!

ミカサ「ふぅ…やっと出れた。ふふっ…これからはずっと一緒」ニコ

エレン「」 

58 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 23:04:42 ID:9v.sZlu6

彼の意識はここで途絶えた

あまりの恐怖のせいか…次に彼が起きたときには、彼は幼児化した

彼の脳が自分の心を守った結果だろう

それから彼女は看守の必死の捕獲作戦により、更に厳重な牢へとうつされた

ーーーー
ーーー
ーー 

59 : ◆iSY4c59rlo:2013/07/31(水) 23:06:13 ID:9v.sZlu6


「エレン…」


「…エレン起きて」

「んんっ…」

「…ミカサ…お前…髪伸びてないか?」 


73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 18:44:23 ID:tLfHrkSU

ーー喫茶店ーー

カラン カランッ

リコ「ふぅ…久しぶりの休暇にこういうとこに来るのも悪くないな」

ザワザワ

店員「いらっしゃいませ!!お一人様ですか?」

リコ「はい(なんかこの聞き方嫌だな…)」

店員「あの…すいません。只今混み合っておりまして…相席でもよろしいですか?」

リコ「かまいません」

店員「では此方のお席にどうぞー」


ペトラ「…」ジー

リコ「…げっ」

店員「ごゆっくりしていってください!」 

74 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 18:47:09 ID:tLfHrkSU

ペトラ「なんであなたがいるの?」

リコ「こっちの台詞だよ。相手がお前なら相席にしなきゃ良かった」チッ

ペトラ「こっちの台詞だから」チッ

リコ「はぁ…なったもんは仕方ないか。お茶飲んだらすぐ出て行くよ」

ペトラ「うん」

リコ「…」

ペトラ「…」

リコ「…」

ペトラ「ねぇ…」

リコ「何…?」

ペトラ「なんか喋ってよ…何も話さないで向かい合ってるとか、すごく気まずいんだけど…」 

75 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 18:49:34 ID:tLfHrkSU

リコ「…なら、話題出しなよ」

ペトラ「それじゃ…言いにくいんだけど…」

リコ「何?」

ペトラ「あの変な走り方もう直った?」

リコ「は?」

ペトラ「いや、だからあの走り方…仲間になんか言われないの?」

リコ「別に何も言われないけど…(は?私の走り方変なの?)」

ペトラ「そっか…(みんな気つかってるんだなぁ)」

リコ「ああ…」 

76 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 18:51:05 ID:tLfHrkSU

リコ「あんたはどうなの?最近オルオとは上手くいってるのか?」

ペトラ「は?」

リコ「同期のオルオだよ。お前達付き合ってるんだろ?」

ペトラ「えっ?意味が分からない…そんな事実ないから…」

リコ「そうなのか?オルオが訓練兵団卒業するとき、ペトラと付き合ってるって言ってたぞ」

ペトラ「有り得ないから…(オルオ死ね)」

リコ「そうか(ふーん、結構お似合いだと思ってたのにな)」

ペトラ「うん…」 

78 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 18:52:38 ID:tLfHrkSU

ペトラ「そういえば、訓練兵の時のリコって、あざとかったよね」

リコ「なんのことだ?」

ペトラ「普段はクール気取ってるけど、信号弾撃つときとか妙に女らしい仕草してたじゃん?」

リコ「へっ?…そんなの意識したことないんだが…」

ペトラ「ふーん、男子の中じゃギャップ萌とかで結構人気だったんだよ?(わざとじゃ無かったんだ…)」

リコ「そうだったのか…(恥ずかしいな…今後は治そう)」 

80 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 18:57:18 ID:tLfHrkSU

リコ「そういえばお前、初陣の時…漏らしたんだって?」

ペトラ「!!」ブフーー

リコ「…」ビショビショ

ペトラ「あっ!ごめん!!…じゃなくて誰に聞いたのよ!?」

リコ「イアンって奴だよ…」フキフキ

ペトラ「誰!?私知らないんだけど!?」

リコ「調査兵団のエルドさんとグンタさんの同期だよ。飲み会の時に聞いたんだってさ」

ペトラ「あいつらぁー…」ギリッ

リコ「お前も不憫だな…」

ペトラ「誰にも言わないでよ!!」

リコ「悪い…駐屯兵団で知らない人間はもういないよ…」

ペトラ「」 

81 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 18:58:42 ID:tLfHrkSU

ペトラ「はぁ…」ズーン

リコ「その…なんかすまん」

ペトラ「もういいよ…この話題は止めて…」

リコ「分かった。なら、お前、調査兵団の特別作戦班に選ばれたらしいな」

ペトラ「うん!やっと憧れのリヴァイ兵長の班に入れたの!!」ニコ

リコ「急に元気になったな…よかったじゃないか。大出世だな」 

82 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 19:01:00 ID:tLfHrkSU

ペトラ「うん!リコこそ精鋭部隊でしょ?」

リコ「まぁな」

ペトラ「それに聞いたよ?トロスト区奪還戦の時エレンのこと守ってくれたんでしょ?」

リコ「どうだろうね…命令されなきゃ見捨てたよ…」

ペトラ「それでも最後までエレンの為に戦ってくれたんでしょ?」

リコ「一応な…」 

83 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 19:02:49 ID:tLfHrkSU

リコ「イェーガーは調査兵団ではどうだ?」

ペトラ「うーん…最初は少し抵抗あったけど、今は仲良くしてるよ」

リコ「そうか。イェーガーは役にたちそうか?」

ペトラ「うん。人類の為に戦ってくれるから凄く心強いよ」

リコ「沢山死んだが…あいつのおかげで人類は初勝利を得られたんだもんな…」

ペトラ「…あの時、到着が遅れてごめんね…」

リコ「…いや、あいつらも勝利の礎になれたんだ…死んだかいもあっただろう…」 

84 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 19:07:17 ID:tLfHrkSU

ペトラ「そっか…お茶飲み終わったし私はもう行くね?」

リコ「ああ…」

ペトラ「うん…じゃあn…」

リコ「あっ!ちょっと待ってくれ!」

ペトラ「ん?なに?」

リコ「お前…今度の休暇はいつだ?」

ペトラ「んー…次は第57回壁外調査終わったら休みだよ」

リコ「そうか…なら今度は一緒に酒でも飲まないか?少し…昔話がしたくなった…」

ペトラ「いいよ!じゃあ帰ってきたら連絡するね!」ニコ

リコ「ああ、またな…」



ペトラ「うん!じゃあね!」 

85 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/04(日) 19:08:38 ID:tLfHrkSU
終わりです

これから短い小ネタあったらこのスレに書いてきます

ありがとうございました 


90 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:44:40 ID:UzkOS6Tw

ーー旧調査兵団本部ーー

バタンッ!

ハンジ「みんな聞いてっ!!」

一同「」ビクッ

リヴァイ「朝っぱらからうるせぇな…」

ハンジ「大変なんだよっ!!壁外の巨人が突然人間に戻ったんだ!!」

リヴァイ「…なんだと?」

ハンジ「壁上で見張りをしてた駐屯兵の報告によると、見渡せる限りの巨人がすべて人間に戻ったって言ってるんだよ!!」 

91 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:45:49 ID:UzkOS6Tw

リヴァイ「それが本当ならすげぇ話だが…」

ハンジ「ほんとなんだってば!!」

リヴァイ「チッ…エルヴィンは?」

ハンジ「この件で内地に緊急召集されてるよ。各兵団のトップで会議してる…」

エレン「巨人が人間に戻ったって事は平和になったってことですか?」

リヴァイ「…脅威が消えたってだけだ。状況は変わらないだろうな…」

エレン「?」

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92 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:47:46 ID:UzkOS6Tw

ーー内地・議会ーー

ピクシス「人間に戻った巨人どもが200人ほど壁の前に集まってきてるようじゃ」

エルヴィン「ふむ…つまり奴らは中に入りたいと?」

ピクシス「そうじゃろ…奴らが巨人の時に無知であったなら、壁の外は約100年も文明を棄てていたんじゃ」

ピクシス「すぐに復興できる文明がないなら、栄えている場所に集まるのが普通じゃろ?」

ダリス「確かにそうだな…だが、壁内に入れるか否かは別の話だ」

ナイル「入れる必要はありません!これは巨人の作戦です!!」

ダリス「ほう、作戦だと?」 

93 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:50:10 ID:UzkOS6Tw

ナイル「門前に集まっているのはエレン・イェーガーと同じく、知性を持った巨人だと私は推測します」

ナイル「もし、わざと人間に戻っているとしたら中に入れたら大変な事になります」

ナイル「そして、もし本当に戻っているとしても一生人間のままとは限りません…」

ダリス「確かにそうだな。いまのままじゃ不確定要素が多すぎる…」

ナイル「これはチャンスではないでしようか?」

ナイル「巨人になれないのであれば…今のうちに殺すべきです」 

94 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:52:54 ID:UzkOS6Tw

ナイル「もし後で巨人に戻ったとしても数が減らせるので、私たち壁内の人類には得る物が多いはずです」

エルヴィン「…」

ピクシス「確かにそうじゃな…だが、イェーガーは巨人とはいえ人間じゃ…」

ピクシス「もし壁外の巨人がイェーガーと同じだとして…貴様は人間を殺せるか?」

ナイル「イェーガーは人類に勝利という功績をもたらしました。」

ナイル「ですが、外の巨人は違います。人間に戻ったはいえ元々は敵です…」

ダリス「…そうだな…結論を言おう──────」


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95 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:54:45 ID:UzkOS6Tw

ーー壁外ーー

「なんで俺はこんな場所にいるんだ?」

「ここはどこなのっ!?私達はいままで何をしていたの?!」

「お母さん…早く中に入りたいね」

ガヤガヤ ザワザワ

ガラガラっ…

「門が開いたぞ!!」

「やっと中に入れてくれるのね!?」

「やったぁー!」 

96 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 00:55:41 ID:UzkOS6Tw

グワーーー!!!

「なっ!前の方の奴が斬られたぞ!!」

ゼンイン、コロセー!!

スバッ

「ぐはぁっ…!!」バタッ

「私達がなにしたって言うんですか!?」

「お母さーん!怖いよー!!」



「元は巨人だ!!すべて殺せっ!!!」


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98 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 01:02:02 ID:UzkOS6Tw

エレン「っていう夢を見た」

アルミン「ははっ…物騒な夢だね」

アルミン「エレンの夢は巨人が人間にもどったから、人間対人間の戦争ってことかな?」

エレン「そうだな」

ミカサ「…元々敵の巨人が人間に戻って、一生巨人に戻らないとしたらエレンは相手を殺せるの?」

エレン「そうだなぁ…」



エレン「…俺は殺──────」 

99 : ◆iSY4c59rlo:2013/08/05(月) 01:05:50 ID:UzkOS6Tw
終わりです

もし巨人が人に戻って人を食った記憶がないならエレンは殺せるのかな?

お休みなさい~