翌日
Ｐ「おはようございます……」

歌鈴「あ、プロデューサーさん！　おはようございましゅ！　……あっ」

Ｐ「ああ、歌鈴おはよう……」

Ｐ（今日もめちゃくちゃかわいいな、歌鈴は）

歌鈴「あ、あの……プロデューサーさん……」

Ｐ「ん？　どうした歌鈴？」

歌鈴「あの、えっと……元気が無いように見えますけど……大丈夫ですか？」

Ｐ「！」

歌鈴「あの、私、今日もお仕事せいいっぱい頑張ります！　アイドル歌鈴、プロデューサーさんのお力になります！」

Ｐ「……」

歌鈴「だから、げ、元気、出してください！」

Ｐ「……ｳｯ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「ふぇ？　ふぇええええええええ！？　な、泣かせちゃった！　ど、どうしよう！」

Ｐ「違うんだ……！　違うんだ歌鈴……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「あ、え、えと、あの……！　だ、大丈夫ですよー私がいますよー」ｱﾀﾏﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「ｳｯ……うう……歌鈴……ッ！」

歌鈴「よ、よしよしー、大丈夫ですよー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「がり゛ん゛……！　がり゛ん゛……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「な、何があったんですか？　私でよければお話してください」

Ｐ「ごめんな歌鈴……！　大したことじゃないんだ！　ごめんなぁ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「……世間にとっては大したことなくても、プロデューサーさんにとっては一大事だったはずです」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

歌鈴「だから、大丈夫ですよ。よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「ｳﾞｯ……歌鈴……！　歌鈴……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「実はな……好きな野球チームが……」

歌鈴「うんうん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「ぜんぜん勝てなくてな……」

歌鈴「そうだったんですか」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「本当に……ただそれだけなんだ……」

歌鈴「うんうん。そうでしたか……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「ううう歌鈴！　ごめんな！　こんなくだらないことで元気なくして！　ごめんなあ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「……くだらなくない。くだらなくないですよ！　プロデューサーさんにとっては、一大事です。だから、世間の誰も理解してくれなくても、私は理解します……！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「歌鈴……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「だから、大丈夫ですよ！　ね？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「うううう……歌鈴……！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「歌鈴……俺なんかのためにごめんなぁ……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歌鈴「そ、そんなこと言わないでください！　プロデューサーさんが居てくれるおかげで、今の歌鈴はここにいます！」

歌鈴「だ、だから、プロデューサーさんが居なくなったら、こ、困ります！」

歌鈴「プロデューサーさんを元気にするためなら、わ、私はなんでもやります！」

歌鈴「だ、だから、元気だしてください！」

Ｐ「歌鈴……！」

翌日
Ｐ「おはようございます！」

歌鈴「あ、プロデューサーさん！　おはようごじゃいます！　また噛んだ……」

Ｐ「歌鈴、おはよう！」

歌鈴「……はい！　アイドル歌鈴、今日もプロデューサーさんのお力になります！」

Ｐ（……よし）

Ｐ「今日も頑張ろう！」



完