1: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:11:31.54 ID:vYAtpV3wo
凛「はあっ…はあ…忘れ物忘れ物…」ガチャッ

P「!?」ササッ

凛「…あれ?プロデューサーだけ?」

P「え?あ、ああそうそう!最近営業が多かったから、俺だけ書類溜まっててなーHAHAHA」カタカタ

P(バレてない?良かった…)

凛「ふーん…あんまり無理しちゃダメだよ?」

凛「プロデューサーが休んじゃったら、皆が困るんだから」

P「そ、そうだな!じゃそろそろ切り上げて帰るよ。ありがとな、凛」

凛「…ところでプロデューサー?」

P「ん?」

凛「さっき何を隠してたの?」

P「」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376399491

引用元: 渋谷凛「ほらハナコ、おいで!」モバP「わんわん!」 


 

2: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:14:52.30 ID:vYAtpV3wo

凛「確かココの引き出しに何か隠してたよね?」ガラッ

P「ちょっ、ダメー!」バッ

凛「なにそれ?雑誌?」

P「凛さん、今回はマジでカンベンしてください…何でもしますから!」アセアセ

凛「…見せて」ジトー

P「いや、だからホントに今回は

凛「いいから見せて」キッ

P「………は、はい…」スッ

凛「何これ…?へ、変 …●●犬……調教…?」

P「」

3: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:17:14.55 ID:vYAtpV3wo

凛「…」

P「…」

凛「…」

P「いや、あ、あのこれはたまたまそこに置いてあったというか、そもそも俺のじゃ

凛「…プロデューサーって」

P「ふぇっ?」

凛「こういうのが好きだったんだね」ニッコリ

P「」

4: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:19:12.05 ID:vYAtpV3wo
P(アカン、目が笑ってないヤバい)

P「えっと、その…本当に申し訳ありませんでした!」ドゲザー

凛「…」

P「…」

P(どうしようこの沈黙超気まずい…)

5: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:19:59.53 ID:vYAtpV3wo

凛「…ほらプロデューサー、じゃなくて、ハナコ」スッ

P「えっ」

凛「お手」ニッコリ

P「」

6: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:21:21.40 ID:vYAtpV3wo

P「り、凛?何言ってるんだ?俺がそんなことするわけ

凛「さっき何でもするって言ったのはどこのワンちゃんだっけ?」ニッコリ

P「」

P「え、えっとその、アレはその場の勢いでっていうか…」

凛「言うこと聞かないなら、さっきのことちひろさんに教えちゃおうかな」ボソッ

P「」

8: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:22:47.40 ID:vYAtpV3wo
P(仕方ない。ここは従うしか…)

P「…わ、わんっ!」ポン

凛「!?」ゾクゾクッ

凛(何だろう、今の感覚…)

凛(病みつきになりそうかも)ドキドキ

9: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:25:52.63 ID:vYAtpV3wo

凛「つ、次は、お座り!」

P「わんわん!」チョコン

凛「さ、さすがハナコだね。よしよし」ナデナデ

P「きゃい~ん…/////」

凛「じゃ、ご褒美に…」

凛「もっとナデナデしてあげる」ギュッ


10: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:27:00.94 ID:vYAtpV3wo

P「く、くぅ~ん…///」テレテレ

P「…って違う違う!ちょっと待て凛!」ジタバタ

P「そ、その色々当たってるっていうか、その…」ゴニョゴニョ

凛「ふふっ」ナデナデ

凛「ハナコはそんなふうに喋ったりしないよ?」ボソッ

P「」

11: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:27:55.57 ID:vYAtpV3wo

P(凛の吐息が耳に当たってくすぐったいし甘い匂いが…ってこれじゃ本当に犬みたいじゃないか!)

P(凛も変なスイッチ入ってるし一体どうしたら…)


12: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:28:57.07 ID:vYAtpV3wo

凛「…ねぇ、プロデューサーは知ってる?」トンッ

P「ふぇっ」ドサッ

凛「…犬はね、先にメスが発情するんだよ?」

13: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:31:36.32 ID:2VEPzEMQo

P(どうすればいいか考えてるうちに、押し倒されてしまった…)

P「ちょ、凛、何を…つーか顔が近…ひゃっ」ビクッ

凛「…あぅ、んっ」ペロ 

P「ちょ、首は、やめっ…」ゾクゾクッ


14: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:32:56.81 ID:2VEPzEMQo

凛「ん……ふろ、りゅーさー…」ペロ 

P「あっ、ぐ、ん……」ビクビク

凛「……今なら、好きにして、いい、よ?」ボソッ



15: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:34:48.80 ID:2VEPzEMQo

P(ああ、このまま凛わんわんにぺ ぺ されたままわんわんしてしまいたい理性がもうヤバい)

P(でも俺達はあくまでアイドルとプロデューサーで、ましてや凛はJKだし…)

P(止めるなら今しか…)

16: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:36:06.77 ID:2VEPzEMQo

P「り、凛!」ガシッ

凛「!」ビクッ

P「そ、そういうことは大切な人とすべきだし、俺はあくまで凛のプロデューサーで…ってあれ?」

凛「……う、うぅ…ぐすっ」ポロポロ

P「」

18: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:37:48.71 ID:2VEPzEMQo

P「え、えっと、こういうときはどうしたら……」オロオロ

凛「…ひっぐ、違うの。その、プロデューサーは、悪くないよ」


20: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:39:12.38 ID:2VEPzEMQo

凛「ただ、プロデューサーに、手首を捕まれて、いざああいうことするって思ったら、急に、怖くなっちゃって…」

凛「プロデューサーがそういうつもりじゃないって分かったら、ホッとして涙が出てきちゃった…」

21: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:40:14.72 ID:2VEPzEMQo

P「そ、そういうことだったのか。でも、そもそも何で俺を押し倒したり…?」

凛「…それはその、最近プロデューサーと一緒にいられなかったから…」グスッ

22: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:41:58.31 ID:2VEPzEMQo

凛「プロダクションが大きくなるにつれて、色んなアイドルが入ってきて」

凛「それだけプロデューサーと、一緒に過ごす時間が少なくなっていって」

凛「それを何とかするにはこうするしか、ないのかなって…」

P「…」

23: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:42:58.42 ID:2VEPzEMQo

凛「…やっぱり、あんなことした後だし、ぐすっ、プロデューサーに、嫌われても仕方な

ギュッ

凛「…ひゃっ!」ビクッ

凛「プ、プロデューサー…?」


24: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:44:20.84 ID:2VEPzEMQo

P「ごめんな、凛。今まで凛の気持ちに気づいてやれなくて…」

P「凛は俺が悪いんじゃないって言ってくれたけど、さっきみたいなことさせちゃった原因は俺にある」

P「これからは昔みたいにはいかないかもしれないけど、できるだけ凛と一緒にいられるようにするから…」

凛「…本当?」ウルウル

P「ああ、約束する。だからその…」

凛「?」

凛「…その?」

25: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:45:23.85 ID:2VEPzEMQo

P「そ、そろそろ離してもいいか?つ、つい勢いで抱きついちゃったけど恥ずかしくなってきたってゆーか、えっと…///」

凛「…ダメ。もうちょっとだけでいいから……このままで、いて」ギュー

P「…///」

26: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:47:14.22 ID:2VEPzEMQo

P(凛はちょっとだけって言ったけど、それからかなり長い間、二人で抱き合っていたと思う)

P(凛は相変わらず、いい匂いがして、華奢だけど、めちゃくちゃ柔らかった)

P(いつからか、凛の心臓の音が伝わってきて、俺の心臓もこんなふうに脈うってるのかと思うとまた何だか恥ずかしくなってきたし…)

P(夜の二人っきりの事務所には、お互いの息遣いしか聞こえなくて、余計にドキドキした)

27: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:48:08.63 ID:2VEPzEMQo

P「そ、そろそろいいか?」パッ

凛「…あっ……うん…」

凛「……プロデューサーの、馬鹿」ボソッ

P「…ん?何か言ったか?…ってもう真っ暗じゃないか!」

P「一人じゃ危ないし、せっかくだから送ってくよ」

凛「こういうところがズルいんだよね…」ボソッ

P「?」


28: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:50:10.50 ID:2VEPzEMQo

P「そう言えば、もう事務所出ちゃったけど忘れ物か何か取りに来てたんじゃないのか?」テクテク

凛「…まだ忘れたわけじゃないんだよ?」ピタッ

P「えっ」

凛「ちゃんと家まで私を引っ張って行ってね、ハナコ」ギュッ

P「」

29: ◆h3cJuoxIvA 2013/08/13(火) 22:51:30.52 ID:2VEPzEMQo

凛(実はあの本がその忘れ物だったなんて、今さら言えないよね)

凛「ふふっ♪」



〈おしまい〉