1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:20:51.87 ID:L9BMKmnOo
辻「くそっ、なんで私が肩を叩かれなければならないのだ! それもこれも全てあの大洗女子の所為だ……。覚えていろ、どんな手を使ってでも復讐をしてやる……」
辻「しかし……まずは当面の生活を安定させなければ……。貯金はあるが、もって一年でしょう……それまでに職が見つかれば良いが……」
辻「いや、弱気になってはいけない。まずは行動あるのみ。求人情報誌を読もう」
辻「……ふむ、中途採用はどれも資格が無いと厳しいか、今からでも何か資格を取って……ん?」
辻「学園艦の保守業務? 資格は不要……、勤務地は……大洗だと!?」
辻「ふ……ふふふ……はははは! 天は私を見捨ててはいなかった! 早速応募をしなければ!」
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辻「しかし……まずは当面の生活を安定させなければ……。貯金はあるが、もって一年でしょう……それまでに職が見つかれば良いが……」
辻「いや、弱気になってはいけない。まずは行動あるのみ。求人情報誌を読もう」
辻「……ふむ、中途採用はどれも資格が無いと厳しいか、今からでも何か資格を取って……ん?」
辻「学園艦の保守業務? 資格は不要……、勤務地は……大洗だと!?」
辻「ふ……ふふふ……はははは! 天は私を見捨ててはいなかった! 早速応募をしなければ!」
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引用元: ・辻廉太「再就職」【ガルパン】
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:21:24.65 ID:L9BMKmnOo
~なんやかんやあり~
辻(私が応募して採用された仕事は、学園艦に携帯等の電波を届かせる仕事でした)
辻(衛星から届く電波を受信し、陸との通信がいつでも可能なように、各所に設置されたアンテナを調整する……)
辻(思っていた仕事とは違いますが、これも復讐の為。まずは仕事をキッチリこなして信頼を得なければ)
辻(私が応募して採用された仕事は、学園艦に携帯等の電波を届かせる仕事でした)
辻(衛星から届く電波を受信し、陸との通信がいつでも可能なように、各所に設置されたアンテナを調整する……)
辻(思っていた仕事とは違いますが、これも復讐の為。まずは仕事をキッチリこなして信頼を得なければ)
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:22:13.83 ID:L9BMKmnOo
辻「さて、今日も頑張るとしましょう。アンテナを西側に……おや」
辻「学園のアンテナの調子が悪いようですね、様子を見に行かねば」
辻「全く、この仕事でも大洗女子に足を引っ張られるとは……はぁ……」
沙織「ん、あれ、あの人……あーーーっ!!」
辻「!?」
辻「学園のアンテナの調子が悪いようですね、様子を見に行かねば」
辻「全く、この仕事でも大洗女子に足を引っ張られるとは……はぁ……」
沙織「ん、あれ、あの人……あーーーっ!!」
辻「!?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:23:07.22 ID:L9BMKmnOo
沙織「あ、あんたあの時の!! また廃艦にする気なの!?」
辻「あなた方のお陰で私は職を追われましたよ……」
沙織「じゃあ、何しに?」
辻「今はこの学園艦の保守業務をしています。大洗女子学園のアンテナの調子が悪いようなので、様子を見に来たのです」
沙織「そうなんだ………えっと、頑張ってください……? それじゃ、私、これから戦車道の授業なので」
辻「はい、それでは」
辻「……なんだ、調子が狂う……恨まれている方がやりやすいというのに。……さて、仕事に戻ろう」
辻「あなた方のお陰で私は職を追われましたよ……」
沙織「じゃあ、何しに?」
辻「今はこの学園艦の保守業務をしています。大洗女子学園のアンテナの調子が悪いようなので、様子を見に来たのです」
沙織「そうなんだ………えっと、頑張ってください……? それじゃ、私、これから戦車道の授業なので」
辻「はい、それでは」
辻「……なんだ、調子が狂う……恨まれている方がやりやすいというのに。……さて、仕事に戻ろう」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:23:38.95 ID:L9BMKmnOo
~数週間が過ぎ~
辻「……なんだ、また貴女ですか。飽きませんねぇ、ここには面白い物は何もないというのに」
沙織「辻さん、退屈してないかなって思って」
辻「私が退屈していたら携帯も使えないんですよ、こう見えて細かく調整していると言うのに」
辻「……なんだ、また貴女ですか。飽きませんねぇ、ここには面白い物は何もないというのに」
沙織「辻さん、退屈してないかなって思って」
辻「私が退屈していたら携帯も使えないんですよ、こう見えて細かく調整していると言うのに」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:24:05.16 ID:L9BMKmnOo
辻(大洗女子での再会から一週間、彼女は何故か私の職場へと遊びに来るようになりました)
辻(基本は一人での業務、人との会話が恋しくなる時もありますので、彼女の来訪は少し気が休まります。面と向かっては言いませんが)
沙織「でもでも、いっつも相手してくれるじゃないですか」
辻「はぁ……、いえ、私としては相手をしなくても別に構わないのですがね」
辻(基本は一人での業務、人との会話が恋しくなる時もありますので、彼女の来訪は少し気が休まります。面と向かっては言いませんが)
沙織「でもでも、いっつも相手してくれるじゃないですか」
辻「はぁ……、いえ、私としては相手をしなくても別に構わないのですがね」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:25:33.60 ID:L9BMKmnOo
辻「私は仕事中なんですよ?」
沙織「う……ごめんなさい」
辻「……いえ、言い過ぎました。それで、何か用事でも?」
沙織「あっ……えっと、これ、その、夕ご飯、作り過ぎちゃったんで、良かったら食べてくれませんか?」
辻「そう言う事ですか、それなら、遠慮なく。私も一人暮らしですから、食費が浮くのは有り難いです」
沙織「良かった……、あ、えっと、それじゃ、私はこれでっ!」
沙織「う……ごめんなさい」
辻「……いえ、言い過ぎました。それで、何か用事でも?」
沙織「あっ……えっと、これ、その、夕ご飯、作り過ぎちゃったんで、良かったら食べてくれませんか?」
辻「そう言う事ですか、それなら、遠慮なく。私も一人暮らしですから、食費が浮くのは有り難いです」
沙織「良かった……、あ、えっと、それじゃ、私はこれでっ!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:26:47.78 ID:L9BMKmnOo
辻(……学園艦も案外居心地が良いな、私は、住んでいる人の気持ちを分かっていなかったのだろう)
辻(大洗女子に復讐、と考えていましたが……武部さんに免じて、無かった事にしましょうか)
ぴーんぽーんぱーんぽーん
『電波保守員、辻 廉太。至急艦橋まで来るように。繰り返す、電波保守員、辻 廉太……』
辻「ん? 何があったんでしょうか」
辻(大洗女子に復讐、と考えていましたが……武部さんに免じて、無かった事にしましょうか)
ぴーんぽーんぱーんぽーん
『電波保守員、辻 廉太。至急艦橋まで来るように。繰り返す、電波保守員、辻 廉太……』
辻「ん? 何があったんでしょうか」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:27:27.72 ID:L9BMKmnOo
~艦橋~
辻「失礼します」
学園長「うむ、来たな」
辻「学園長、この呼び出しは一体?」
学園長「辻君。君には次の寄港で下船してもらう」
辻「失礼します」
学園長「うむ、来たな」
辻「学園長、この呼び出しは一体?」
学園長「辻君。君には次の寄港で下船してもらう」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:27:58.54 ID:L9BMKmnOo
辻「と、言いますと?」
学園長「風紀委員から、君が管制室に女子生徒を連れ込んで、不純異性交遊をしていると言う通報があった」
辻「はっ!? ご、誤解です! その様な事は決して……」
学園長「既に複数回、女子生徒が管制室に入っていくのが目撃されている。風紀を乱す行為は見逃せない。君はクビだ」
学園長「風紀委員から、君が管制室に女子生徒を連れ込んで、不純異性交遊をしていると言う通報があった」
辻「はっ!? ご、誤解です! その様な事は決して……」
学園長「既に複数回、女子生徒が管制室に入っていくのが目撃されている。風紀を乱す行為は見逃せない。君はクビだ」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/25(月) 23:28:49.58 ID:L9BMKmnOo
辻「そ、そんな……」
学園長「今まで、ご苦労だったな」
辻「せ、折角、職に就けたと言うのに、こんな冤罪でクビを切られるなんて……」
辻「学園艦は疫病神だぁぁぁぁぁぁっ!!!」
おわり
学園長「今まで、ご苦労だったな」
辻「せ、折角、職に就けたと言うのに、こんな冤罪でクビを切られるなんて……」
辻「学園艦は疫病神だぁぁぁぁぁぁっ!!!」
おわり
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